JP6096349B2 - 露光装置、ledヘッド、画像形成装置および読取装置 - Google Patents
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Description
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、レンズアレイの形成を容易にすることを目的とする。
図1において、プリンタ100は、色材としての顔料を含む樹脂からなるトナーにより、画像データをもとに印字媒体上に画像を形成する。
プリンタ100には、印字媒体としての用紙101を貯留する給紙カセット60が装着され、用紙101を給紙カセット60から取り出す給紙ローラ61を備え、用紙101を給紙して搬送する搬送ローラ62、63が配置される。
このように構成されたプリンタ100は、制御プログラムをメモリ等の記憶部に記憶し、その制御プログラムに基づいて全体を制御する制御手段および演算手段としての制御部を備えている。
図2は第1の実施例におけるLEDヘッドの長手方向における断面図であり、図3は第1の実施例におけるLEDヘッドの短手方向における断面図である。なお、図2は、図3におけるBB断面図であり、図3は、図2におけるAA断面図である。
図3において、LEDヘッド3の長手方向が図面の表裏方向、LEDヘッド3の短手方向が図面の水平方向(X方向)、またLED素子30が図面の下方、結像面としての感光体ドラム41が図面の上方となるように示されている。
基板31、第1のレンズ板11、第2のレンズ板14、遮光板21、およびマスク23は、すべて長尺の部材で形成され、図2に示すとおり、それぞれの部材の長手方向がすべて平行になるように、水平方向(Y方向)に配置される。
39は摺動部材であり、感光体ドラム41が回転しても感光体ドラム41の表面と調整部材35との間隔が一定となるように、感光体ドラム41の表面に沿って配置される。
図4において、第1のレンズ板11のマイクロレンズである第1のレンズ12および第2のレンズ板14のマイクロレンズである第2のレンズ15の光軸が鉛直方向(Z方向)となるように、また図中の下方にLED素子30、図中の上方に第2のレンズ板14となるように、第1のレンズ板11、第2のレンズ板14およびLED素子30が配置され、LED素子30の結像は図中の上方に形成される。
ホルダ32は、基板31と第1のレンズ板11と第2のレンズ板14と遮光板21とマスク23とを固定するものであり、LEDヘッド3の長手方向全体にわたって形成され、マスク23と一体に形成されている。
図5(a)において、第1のレンズ12aは、光軸AXLa方向に距離LO1の位置にある物体30aの結像として中間像30baを、光軸AXLa方向に距離LI1離れた中間像面IMP上に形成する。このとき、中間像30baは、物体30aの倒立縮小像になっている。
物体面OPから第1のレンズ12までの距離LOは距離LO1と等しく設定され、第1のレンズ12と第2のレンズ15との間隔LSは、LS=LI1+LO2に設定され、第2のレンズ15から結像面IPまでの距離LIは、距離LI2と等しく設定される。
図5(b)において、水平方向(Y方向)が第1のレンズ板11の長手方向になっている。第1のレンズ板11には、複数の第1のレンズ12が長手方向に平行する2列に千鳥状に交互に配置され、図に示すように、第1のレンズ12aおよび第1のレンズ12cは同列に配置され、第1のレンズ12bは第1のレンズ12aと第1のレンズ12cとの間の他列に配置されている。ここで、AXLaは第1のレンズ12aの光軸であり、AXLSは第1のレンズ12bの光軸であり、AXLcは第1のレンズ12cの光軸である。
このため、第1のレンズ板11の長手方向における第1のレンズ12aと第1のレンズ12bとの配列間隔はPY+sであり、第1のレンズ12bと第1のレンズ12cとの配列間隔はPY−sとなっている。
隣接する2つの第1のレンズ12の間に平坦部は形成されず、隣接する2つの第1のレンズ12は境界で接し、隙間なく緻密に配置されている。つまり、第1のレンズ板11の長手方向における、第1のレンズ12の半径はPYになっている。また、第1のレンズ12の半径RLはPYより大きくなっている。
まず、プリンタ100の動作を図1に基づいて説明する。
プリンタ100の感光体ドラム41表面は、図示しない電源装置により電圧が印加された帯電ローラ42により帯電される。続いて、感光体ドラム41が回転することによって帯電された感光体ドラム41表面がLEDヘッド3の付近に到達するとLEDヘッド3によって露光され、感光体ドラム41表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像器5により現像され、感光体ドラム41の表面にトナー像が形成される。
感光体ドラム41が回転することにより、現像によって得られた感光体ドラム41表面上のトナー像が転写ローラ80および転写ベルト81の付近に到達すると図示しない電源装置により電圧が印加されている転写ローラ80および転写ベルト81によって、感光体ドラム41表面上のトナー像は用紙101上に転写される。
画像データをもとにプリンタの制御部により図3に示すLEDヘッド3の制御信号が発信されると基板31上のドライバICはその制御信号に基づき任意の光量でLED素子30を発光する。
第1のレンズ12aは、中間像面IMP上に、物体30aの結像としての中間像30baを形成する。このとき、中間像30baは、物体30aの倒立縮小像になっている。
第1のレンズ12bは、中間像面IMP上に、物体30aの結像としての中間像30bbを形成する。このとき、中間像30bbは、物体30aの倒立縮小像になっている。
第2のレンズ15bは、結像面IP上に、中間像30bbの結像としての結像30cbを結像する。このとき、結像30cbは、物体30aの正立等倍像になっている。
第2のレンズ15cは、結像面IP上に、中間像30bcの結像としての結像30ccを結像する。このとき、結像30ccは、物体30aの正立等倍像になっている。
m×M=1であり、M=1/m ・・・(式101)
である。
レンズ板11の長手方向(Y方向)における物体30aの光軸AXLaからの距離YAaが、
YAa=y ・・・(式102)
であるとすると、レンズ板11の長手方向(Y方向)における中間像30baの光軸AXLaからの距離YBaは上記式102より、
YBa=m×YAa=m×y
である。
YCa=M×YBa=M×m×y ・・・(式103)
である。
YAS=YAa−(PY+s)=y−PY−s ・・・(式104)
である。
YBS=m×YAS=m×(y−PY−s) ・・・(式105)
である。
YBb=YBS+s=m×(y−PY−s)+s ・・・(式106)
である。
YCb=M×YBb=M×(m×(y−PY−s)+s)
=y−PY−s−s/m ・・・(式107)
である。
YOCb=PY+YCb=y−s−s/m
=y−s(1−1/m) ・・・(式108)
である。
Si=YOCb−YCa=s(1/m−1) ・・・(式109)
である。
YAc=YAa−2×PY=y−2PY ・・・(式110)
である。
YBc=m×YAc=m×(y−2PY) ・・・(式111)
である。
YCc=M×YBc=M×m×(y−2PY)
=y−2PY ・・・(式112)
である。
YOCc=2×PY+YCc=y
である。
したがって、第2のレンズ板14の長手方向(Y方向)における結像30caと結像30ccの位置ずれはなく、一点に形成される。
本実施例のレンズユニットは、正立等倍像を形成するため、LED素子30の結像は図2に示すLED素子30の間隔PDと等間隔に形成する。よって、第1のレンズ12bの位置ずれsによる結像30cbの位置ずれSiが間隔PDより大きいと、LED素子30aと同列で隣接するLED素子の結像と、他列で隣接する結像30cbが重なり合うことになり、結像のコントラストが低下して印刷画像上に筋や濃度斑(濃度ムラ)などが発生する。
0<Si=s(1/m−1)<PD
であるとき、結像のコントラストは低下しない。
よって、第1のレンズ12bの位置ずれsが、上述した式1を満たすことによって、印刷画像の品質低下は発生しない。
図6において、500は、原稿を読取って画像データとしての電子データを生成する読取装置としてのスキャナである。
読取ヘッド400は、照明装置としてのランプ501により照射され、原稿600の表面で反射した光線を取り込み電子データに変換するものである。ランプ501は、照射した光が原稿600の表面で反射し、読取ヘッド400内に取り込まれるように配置されている。
レール503は、原稿台502の下方に配置され、読取ヘッド400を移動可能にするものであり、読取ヘッド400は、その一部が複数の滑車504により張架された駆動ベルト505に接続され、モータ506で駆動された駆動ベルト505によりレール503上を移動可能に構成されている。
図7において、読取ヘッド400は、レンズユニット1、ラインセンサ401およびミラー402で構成されている。
ミラー402は、原稿600で反射された光線の光路を折り曲げてその光線をレンズユニット1に入射させるものである。
ラインセンサ401は、複数の受光素子が間隔PRで直線に配置されており、レンズユニット1により形成された原稿画像の結像を電気信号に変換するものである。
本実施例のレンズユニット1は、第1の実施例の構成と同様であり、図7(b)に示すラインセンサ401の受光素子の配列間隔をPR、第1のレンズ12の倍率をmとしたとき、第1のレンズ12bの位置ずれsは、式2を満たすように構成される。
0<s<(m÷(1−m)×PR) ・・・(式2)
まず、読取装置の動作を図6に基づいて説明する。
ランプ501が点灯し、原稿600の表面を照射することにより、原稿600の表面で反射した光線が読取ヘッド400内に取り込まれる。モータ506により、駆動ベルト505が駆動して読取ヘッド400とランプ501が図8における左右方向に移動し、読取ヘッド400は原稿600の全面から反射した光線を取り込む。
原稿600で反射された光線は、原稿台502を透過し、ミラー402で光路が折り曲げられ、レンズユニット1に入射する。レンズユニット1により結像された原稿画像の結像はラインセンサ401上に形成され、ラインセンサ401は形成された原稿画像の結像を電気信号に変換して電子データを生成する。
また、本実施例のようにレンズアレイを構成することにより、レンズアレイの形状精度を緩めても結像のコントラストを十分に高めることができる。
以上説明したように、第2の実施例では、読取装置においても第1の実施例と同様の効果が得られ、原稿と同一の画像データを読取ることができるという効果が得られる。
3 LEDヘッド
5 現像器
7 排出部
9 定着器
11 第1のレンズ板
12 第1のレンズ
14 第2のレンズ板
15 第2のレンズ
21 遮光板
22 第1の絞り
23 マスク
24 第2の絞り
30 LED素子
31 基板
32 ホルダ
35 調整部材
39 摺動部材
41 感光体ドラム
42 帯電ローラ
43 クリーニングブレード
51 トナーカートリッジ
60 給紙カセット
61 給紙ローラ
62、63、64 搬送ローラ
65 排出ローラ
80 転写ローラ
81 転写ベルト
Claims (20)
- 物体の縮小倒立画像である中間像を形成する第1のレンズが、長手方向に複数配列されて第1の列と第2の列とを構成する第1のレンズ板と、前記中間像の拡大倒立画像を受光面に形成する第2のレンズが、前記第1のレンズの配列方向と同じ長手方向に複数配列された第2のレンズ板と、前記配列方向と同じ長手方向に間隔PDを保持して配列された複数の発光素子とを有する露光装置において、
前記第1のレンズの倍率mを前記物体の大きさに対する前記中間像の大きさとしたとき、前記配列方向における前記第1の列を構成する第1のレンズと前記第2の列を構成する第1のレンズ間の配列間隔のずれsが、
0<s<(m÷(1−m)×PD)
を満たす前記第1のレンズの数が、前記第1のレンズの全数に対して80%以上存在することを特徴とする露光装置。 - 請求項1に記載の露光装置において、
前記長手方向において、前記第1の列を構成する隣り合う第1のレンズの間に前記第2の列を構成する第1のレンズが配置されることを特徴とする露光装置。 - 請求項1または請求項2に記載の露光装置において、
前記第1の列と前記第2の列は、前記長手方向と直交する方向において所定距離を保持して配置されることを特徴とする露光装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の露光装置において、
前記第1のレンズ板と前記第2のレンズ板との間に配置された第1の遮光部材を有し、
前記第1の遮光部材は、
前記第1のレンズおよび前記第2のレンズと対向する第1の絞りを有することを特徴とする露光装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の露光装置において、
前記第1のレンズ板と前記発光素子との間に配置された第2の遮光部材を有し、
前記第2の遮光部材は、
前記第1のレンズおよび前記発光素子と対向する第2の絞りを有することを特徴とする露光装置。 - 物体の縮小倒立画像である中間像を形成する第1のレンズが、長手方向に複数配列されて第1の列と第2の列とを構成する第1のレンズ板と、前記中間像の拡大倒立画像を受光面に形成する第2のレンズが、前記第1のレンズの配列方向と同じ長手方向に複数配列された第2のレンズ板と、前記配列方向と同じ長手方向に間隔PDを保持して配列された複数のLED素子とを有するLEDヘッドにおいて、
前記第1のレンズの倍率mを前記物体の大きさに対する前記中間像の大きさとしたとき、前記配列方向における前記第1の列を構成する第1のレンズと前記第2の列を構成する第1のレンズ間の配列間隔のずれsが、
0<s<(m÷(1−m)×PD)
を満たす前記第1のレンズの数が、前記第1のレンズの全数に対して80%以上存在することを特徴とするLEDヘッド。 - 請求項6に記載のLEDヘッドにおいて、
前記長手方向において、前記第1の列を構成する隣り合う第1のレンズの間に前記第2の列を構成する第1のレンズが配置されることを特徴とするLEDヘッド。 - 請求項6または請求項7に記載のLEDヘッドにおいて、
前記第1の列と前記第2の列は、前記長手方向と直交する方向において所定距離を保持して配置されることを特徴とするLEDヘッド。 - 請求項6から請求項8のいずれかに記載のLEDヘッドにおいて、
前記第1のレンズ板と前記第2のレンズ板との間に配置された第1の遮光部材を有し、
前記第1の遮光部材は、
前記第1のレンズおよび前記第2のレンズと対向する第1の絞りを有することを特徴とするLEDヘッド。 - 請求項6から請求項9のいずれかに記載のLEDヘッドにおいて、
前記第1のレンズ板と前記LED素子との間に配置された第2の遮光部材を有し、
前記第2の遮光部材は、
前記第1のレンズおよび前記LED素子と対向する第2の絞りを有することを特徴とするLEDヘッド。 - 物体の縮小倒立画像である中間像を形成する第1のレンズが、長手方向に複数配列されて第1の列と第2の列とを構成する第1のレンズ板と、前記中間像の拡大倒立画像を受光面に形成する第2のレンズが、前記第1のレンズの配列方向と同じ長手方向に複数配列された第2のレンズ板と、前記配列方向と同じ長手方向に間隔PDを保持して配列された複数のLED素子とを有するLEDヘッドを備えた画像形成装置において、
前記第1のレンズの倍率mを前記物体の大きさに対する前記中間像の大きさとしたとき、前記配列方向における前記第1の列を構成する第1のレンズと前記第2の列を構成する第1のレンズ間の配列間隔のずれsが、
0<s<(m÷(1−m)×PD)
を満たす前記第1のレンズの数が、前記第1のレンズの全数に対して80%以上存在することを特徴とするLEDヘッドを備えた画像形成装置。 - 請求項11に記載の画像形成装置において、
前記長手方向において、前記第1の列を構成する隣り合う第1のレンズの間に前記第2の列を構成する第1のレンズが配置されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11または請求項12に記載の画像形成装置において、
前記第1の列と前記第2の列は、前記長手方向と直交する方向において所定距離を保持して配置されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11から請求項13のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記第1のレンズ板と前記第2のレンズ板との間に配置された第1の遮光部材を有し、
前記第1の遮光部材は、
前記第1のレンズおよび前記第2のレンズと対向する第1の絞りを有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11から請求項14のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記第1のレンズ板と前記LED素子との間に配置された第2の遮光部材を有し、
前記第2の遮光部材は、
前記第1のレンズおよび前記LED素子と対向する第2の絞りを有することを特徴とする画像形成装置。 - 物体の縮小倒立画像である中間像を形成する第1のレンズが、長手方向に複数配列されて第1の列と第2の列とを構成する第1のレンズ板と、前記中間像の拡大倒立画像を受光面に形成する第2のレンズが、前記第1のレンズの配列方向と同じ長手方向に複数配列された第2のレンズ板と、前記配列方向と同じ長手方向に間隔PRを保持して配列された複数の受光素子とを有する読取装置において、
前記第1のレンズの倍率mを前記物体の大きさに対する前記中間像の大きさとしたとき、前記配列方向における前記第1の列を構成する第1のレンズと前記第2の列を構成する第1のレンズ間の配列間隔のずれsが、
0<s<(m÷(1−m)×PR)
を満たす前記第1のレンズの数が、前記第1のレンズの全数に対して80%以上存在することを特徴とする読取装置。 - 請求項16に記載の読取装置において、
前記長手方向において、前記第1の列を構成する隣り合う第1のレンズの間に前記第2の列を構成する第1のレンズが配置されることを特徴とする読取装置。 - 請求項16または請求項17に記載の読取装置において、
前記第1の列と前記第2の列は、前記長手方向と直交する方向において所定距離を保持して配置されることを特徴とする読取装置。 - 請求項16から請求項18のいずれかに記載の読取装置において、
前記第1のレンズ板と前記第2のレンズ板との間に配置された第1の遮光部材を有し、
前記第1の遮光部材は、
前記第1のレンズおよび前記第2のレンズと対向する第1の絞りを有することを特徴とする読取装置。 - 請求項16から請求項19のいずれかに記載の読取装置において、
前記第1のレンズ板と前記受光素子との間に配置された第2の遮光部材を有し、
前記第2の遮光部材は、
前記第1のレンズおよび前記受光素子と対向する第2の絞りを有することを特徴とする読取装置。
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