JP6096058B2 - 電磁平衡式秤量装置の電磁力発生装置 - Google Patents
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Description
従来の電磁平衡式秤量装置に用いられている電磁力発生装置は、下記特許文献1に従来例として開示されているように、図15の構成を有している。
この電磁力発生装置は、スピーカー型と呼ばれており、永久磁石51、ポールピース52及びヨーク53から成る磁気回路と、ヨーク53の内周上部に形成された磁極部53aとポールピース52との間に生ずる磁場内に配置されたフォースコイル54とを有し、フォースコイル54が巻回された巻枠55にビーム50が連結される。
このジュール熱の影響は、磁石の磁束量を予め大きく設定しておけば、その分フォースコイルに流す電流を少なくすることができるので、結果的に低減できる。
また、フォースコイル67は、ポールピース63と中間ヨーク65との間の環状の空間部に配置され、フォースコイル67に連結する連結部材67が、中間ヨーク65に形成された開口69から導出されてビーム50に連結している。
この装置では、上部磁石62及び下部磁石61から発生した磁束が、ポールピース63と中間ヨーク65との間を流れるため、フォースコイル67に鎖交する磁束密度が高くなり、フォースコイル67に作用する電磁力が増加する。
しかし、電磁力発生装置を小型化した場合、フォースコイルに作用する磁気回路の磁束密度の低下が避けられない。
この装置では、フォースコイルの第1のコイルが配置される第1のポールピースと第1の対向ヨーク部との間の磁束の向きが、フォースコイルの第2のコイルが配置される第2のポールピースと第2の対向ヨーク部との間の磁束の向きと逆になる。そのため、第1のコイルと第2のコイルの巻回方向を逆向きにすることで、第1のコイルに作用する電磁力と、第2のコイルに作用する電磁力とが同一方向となり、フォースコイルには、それらが加算された強い力が働く。
この円柱の円周面から第1及び第2のポールピースの周縁が延出していると、第1及び第2のコイルに鎖交する磁束の量が減少し、コイル位置での磁束密度分布の均一性が低下することが測定結果から見いだされた。
第2の磁石の厚さを、第1の磁石及び第3の磁石より厚くすることで、ヨークの上側ヨーク部及び下側ヨーク部からの漏洩磁束を低減できる。
こうすることで、電磁力発生装置の高さを抑え、小型化することができる。
そのため、本発明の電磁力発生装置を用いることで、小型で精度の高い電磁平衡式秤量装置の製造が可能になる。
この電磁力発生装置は、磁石及びフォースコイルの収納空間を形成するヨーク本体11と、この収納空間の上部開口を塞ぐようにヨーク本体11に固定されるヨークカバー12とを備えている。
この円柱は、円柱下端の第3の磁石23が収納空間の底面に接触し、円柱上端の第1の磁石21が収納空間を塞ぐヨークカバー12に接触し、円柱の円周面が収納空間の内壁から距離を置くように収納空間内に配置される。
また、ヨーク本体11及びヨークカバー12(図4)は、後述する連結部品43を導出するための切欠部15、16を有している。
なお、磁気回路を構成する第1の磁石21、第2の磁石22及び第3の磁石23は、希土類元素を含む磁性材料を金型に入れて圧縮成形した後、焼結して製造された偏平な希土類磁石から成る。また、ポールピース31、32及びヨーク部材11、12は、軟鉄などの強磁性材料から成る。
第1のコイル41と第2のコイル42とは、電気的に接続しているが、ボビン40には、巻回方向が逆向きになるように巻回されている。
そのため、フォースコイルを構成する第1のコイル41及び第2のコイル42は、第1、第2のポールピース31、32と第1、第2の対向ヨーク部13、14との間でビームと共に移動する。
なお、第1のコイル41に電流を供給するリード線、及び、第1のコイル41と第2のコイル42との間を接続するリード線は、図示を省略している。
第1の磁石21のN極と第2の磁石22のN極とが対向している場合、第1の磁石21及び第2の磁石22のN極より発生した磁束は、第1のポールピース31から第1の対向ヨーク部13を経てヨーク11に流れる。このとき、第2の磁石22のS極と第3の磁石23のS極とが対向しているから、第2の磁石22及び第3の磁石23のN極より発生してヨーク11に流れた磁束は、第2の対向ヨーク部14から第2のポールピース32を経て第2の磁石22及び第3の磁石23のS極に戻る。
一方、逆向きに巻回された第1のコイル41及び第2のコイル42には逆向きの電流が流れるから、フレミングの左手の法則により、第1のコイル41及び第2のコイル42には同一方向の力が作用する。
この電磁力発生装置は、従来のスピーカー型装置(図15)に比べて、外形の高さ寸法が1.5倍程度増えているものの、フォースコイルに作用する電磁力が3.8倍程度増強されている。
図8は、この電磁力発生装置の磁束分布についての解析結果を示している。また、図9(a)のグラフは、コイル41の中心位置からの(正規化した)距離(縦軸)と(正規化した)磁束密度(横軸)との関係を示している。図9(b)では、コイル41の中心位置の磁束密度を基準値とし、図9(a)の磁束密度を、基準値からの差分で表している。
この関係は、コイル42においても同様である。
電磁平衡式秤量装置のビームの変位は、フォースコイルへの通電により順次補償されるため、ビームの変位量は極く僅かであり、ビームと共に移動するフォースコイルの移動範囲は、図9の磁束密度の均一な領域に含まれている。
従って、図11においてコイル位置を通過する磁力線の一部が、図10では、コイル位置から外れており、その結果、コイル41、42に鎖交する磁束量が減少し、コイル位置での磁束密度分布の均一性が低下している。
図12は、漏洩磁束を測定するために用いた3種類の電磁力発生装置を示している。図12(a)の装置は、第1の磁石21、第2の磁石22及び第3の磁石23を共に同じ厚さaに設定している。図12(b)の装置は、第2の磁石22の厚さを2×aに設定し、第1の磁石21及び第3の磁石23の厚さをaに設定している。図12(c)の装置は、第2の磁石22の厚さを3×aに設定し、第1の磁石21及び第3の磁石23の厚さをaに設定している。
この3種類の電磁力発生装置を用いてヨーク11の上部及び側面からの漏洩磁束分布を解析した。
この関係は、電磁力発生装置のヨーク11の下部からの漏洩磁束分布についても同様である。
この結果から、漏洩磁束の低減を図る上で、第2の磁石22の厚さを第1の磁石21及び第3の磁石23の厚さよりも厚くする方が望ましいと言える。
12 ヨークカバー
13 第1の対向ヨーク部
14 第2の対向ヨーク部
15 切欠部
16 切欠部
21 第1の磁石
22 第2の磁石
23 第3の磁石
31 第1のポールピース
32 第2のポールピース
40 ボビン
41 第1のコイル
42 第2のコイル
43 連結部品
50 ビーム
51 永久磁石
52 ポールピース
53 ヨーク
54 フォースコイル
55 巻枠
61 下部磁石
62 上部磁石
63 ポールピース
64 下部ヨ−ク
65 中間ヨーク
66 上部ヨーク
67 フォースコイル
68 連結部材
69 開口
Claims (4)
- 電磁平衡式秤量装置に用いる、磁気回路とフォースコイルとを備える電磁力発生装置であって、
前記磁気回路は、
第1の磁石と、
前記第1の磁石と磁極の向きが対向する第2の磁石と、
前記第2の磁石と磁極の向きが対向する第3の磁石と、
前記第1の磁石と前記第2の磁石との間に配置された第1のポールピースと、
前記第2の磁石と前記第3の磁石との間に配置された第2のポールピースと、
前記第1の磁石、第1のポールピース、第2の磁石、第2のポールピース及び第3の磁石から成る配列を取り囲むヨークと、
前記ヨークの前記第1のポールピースに対向する内面に配置された第1の対向ヨーク部と、
前記ヨークの前記第2のポールピースに対向する内面に配置された第2の対向ヨーク部と、
を備え、
前記フォースコイルは、
前記第1のポールピースと前記第1の対向ヨーク部との間の空間に配置された第1のコイルと、
前記第2のポールピースと前記第2の対向ヨーク部との間の空間に配置された第2のコイルと、
を備え、
前記第1のコイル及び第2のコイルは、同一方向の電磁力が作用するように、同一の巻枠に逆向きに巻回されている、
ことを特徴とする電磁力発生装置。 - 請求項1に記載の電磁力発生装置であって、前記第1の磁石、第1のポールピース、第2の磁石、第2のポールピース及び第3の磁石から成る配列が、円柱を構成しており、該円柱の円周面に凹凸が存在しないことを特徴とする電磁力発生装置。
- 請求項1または2に記載の電磁力発生装置であって、前記第1のポールピースと前記第2のポールピースとの間隔を規定する前記第2の磁石の厚さが、前記第1の磁石及び第3の磁石の厚さよりも厚いことを特徴とする電磁力発生装置。
- 請求項1から3のいずれかに記載の電磁力発生装置であって、前記第1の磁石及び第2の磁石が、希土類元素を含む磁性材料の圧縮成形体を焼結した偏平な希土類磁石から成ることを特徴とする電磁力発生装置。
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