JP6095531B2 - 撮像システム - Google Patents

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Description

本発明は、撮像システムに関し、特に、分光画像を生成する撮像システムに関するものである。
可視光及び近赤外光を撮像して分光画像を生成するような技術が従来知られている。具体的には、例えば、特許文献1には、第1の可視光領域及び第1の近赤外領域のみに感度を有する第1の画素群と、第2の可視光領域及び第2の近赤外領域のみに感度を有する第2の画素群と、第3の可視光領域及び第3の近赤外領域のみに感度を有する第3の画素群と、を有する撮像素子において撮像された光に基づき、可視分光画像モードにおいては可視光領域の分光画像を生成し、近赤外分光画像モードにおいては近赤外領域の分光画像を生成するような構成が開示されている。
しかし、特許文献1に開示された構成によれば、例えば、一の画素群の感度に適合する組合せの可視光及び近赤外光を同時に撮像するような場合において、当該可視光の成分及び当該近赤外光の成分が混在した信号が撮像素子から出力されることに起因し、当該信号に含まれる当該可視光の成分と当該近赤外光の成分とを分離するための処理を仮に試みたとしても、S/Nの低い分光画像しか生成することができない、という課題が生じている。
換言すると、特許文献1に開示された構成によれば、撮像素子の分光感度に基づいて決定される特定の条件下において、複数の波長帯域を含む光が同一の画素で撮像されてしまうことに起因し、S/Nの高い分光画像を生成することができない、という課題が生じている。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、撮像素子の分光感度を考慮しつつ、S/Nの高い分光画像を生成することが可能な撮像システムを提供することを目的としている。
本発明の一態様の撮像システムは、相互に異なる複数の波長帯域の光を同時に発生することができるように構成された1以上の光源部と、相互に異なる波長帯域において分光感度を有する複数の画素群が設けられた撮像素子を具備し、前記複数の波長帯域の光が照射された対象部位から発生する戻り光を撮像して撮像信号を出力するように構成された撮像部と、前記戻り光に含まれることが確定している所定の光に関する情報を取得するための動作を行う情報取得部と、前記撮像素子に設けられた各画素群の分光感度と、前記情報取得部により取得された情報に基づいて検出される前記所定の光の波長帯域と、に基づき、前記撮像素子に設けられた各画素群の中から、前記所定の光の撮像に適した画素群を第1の撮像画素群として指定するとともに、前記第1の撮像画素群とは異なる画素群を第2の撮像画素群として指定する画素群指定部と、前記第2の撮像画素群により撮像される光の波長帯域を選択する波長帯域選択部と、前記対象部位から前記所定の光を発生させるための光と、前記波長帯域選択部により選択された波長帯域の光と、を前記光源部から同時に発生させるように制御を行う発光制御部と、前記発光制御部による制御に応じ、前記第1の撮像画素群により撮像された前記所定の光に含まれる各波長帯域毎の分光画像と、前記第2の撮像画素群により撮像された光に含まれる各波長帯域毎の分光画像と、を生成するための処理を行う分光画像生成部と、を有する。
本発明における撮像システムによれば、撮像素子の分光感度を考慮しつつ、S/Nの高い分光画像を生成することができる。
第1の実施例に係る撮像システムの要部の構成を示す図。 フィルタ群の構成の一例を示す模式図。 撮像素子の各画素群における分光感度の一例を示す図。 第1の実施例に係る撮像システムにおいて行われる処理等の一例を示すフローチャート。 蛍光観察モードにおいて発生した戻り光が撮像素子の各画素群により撮像される場合の例を説明するための図。 第2の実施例に係る撮像システムの要部の構成を示す図。 第2の実施例に係る撮像システムにおいて行われる処理等の一例を示すフローチャート。 治療光及び照明光の照射に伴って発生した戻り光が撮像素子の各画素群により撮像される場合の例を説明するための図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明を行う。
(第1の実施例)
図1から図5は、本発明の第1の実施例に係るものである。図1は、第1の実施例に係る撮像システムの要部の構成を示す図である。
撮像システム101は、図1に示すように、生体である被検体内に挿入可能な細長形状の挿入部を具備するとともに、当該被検体内の生体組織等の被写体を撮像して撮像信号を出力する内視鏡1と、内視鏡1の内部に挿通配置されたライトガイド6を介して当該被写体の観察に用いられる光を供給する光源装置2と、内視鏡1から出力される撮像信号に応じた映像信号を生成して出力するプロセッサ3と、プロセッサ3から出力される映像信号に応じた観察画像等を表示する表示装置4と、ユーザの入力操作に応じた指示等をプロセッサ3に対して行うことが可能なスイッチ及び/またはボタン等を備えた入力装置5と、を有して構成されている。
内視鏡1は、ライトガイド6により伝送された光を被写体へ照射する照明光学系11と、照明光学系11から照射された光に応じて当該被写体から発せられる戻り光を撮像して撮像信号を出力する撮像部12と、を挿入部の先端部に設けて構成されている。また、内視鏡1は、撮像システム101の観察モードの設定に係る指示を行うことが可能なモード切替スイッチ13と、内視鏡1に関連付けられた内視鏡情報が格納されているスコープメモリ14と、を有して構成されている。
撮像部12は、被写体から発せられる戻り光を結像する対物光学系12aと、フィルタ群121を備えた撮像面が対物光学系12aの結像位置に合わせて配置された撮像素子12bと、プロセッサ3から出力されるシステム制御信号に基づき、対物光学系12aからフィルタ群121に至る光路上における励起光カットフィルタ122の介在の有無を切り替えるための動作を行うフィルタ切替装置12cと、を有して構成されている。
撮像素子12bは、プロセッサ3から出力される撮像素子駆動信号に応じて駆動するとともに、撮像面に結像された被写体からの戻り光を撮像して撮像信号を出力するように構成されている。
フィルタ群121は、可視光領域B(青色)及び近赤外領域IR1を透過させつつ他の波長帯域を遮断または略遮断するような透過特性を備えた複数のフィルタB+IR1と、可視光領域G(緑色)及び近赤外領域IR2を透過させつつ他の波長帯域を遮断または略遮断するような透過特性を備えた複数のフィルタG+IR2と、可視光領域R(赤色)及び近赤外領域IR3のみを透過させつつ他の波長帯域を遮断または略遮断するような透過特性を備えた複数のフィルタR+IR3と、を市松状に配置して構成されている。図2は、フィルタ群の構成の一例を示す模式図である。
具体的には、フィルタ群121は、例えば、図2に示すように、ベイヤ配列における青色フィルタの配置位置にフィルタB+IR1を設け、ベイヤ配列における緑色フィルタの配置位置にフィルタG+IR2を設け、ベイヤ配列における赤色フィルタの配置位置にフィルタR+IR3を設けて構成されている。
すなわち、以上に述べたような構成によれば、図3の点線で示すような分光感度を有する(可視光領域B及び近赤外領域IR1のみに感度を有する)画素群PG1と、図3の一点鎖線で示すような分光感度を有する(可視光領域G及び近赤外領域IR2のみに感度を有する)画素群PG2と、図3の二点鎖線で示すような分光感度を有する(可視光領域R及び近赤外領域IR3のみに感度を有する)画素群PG3と、が撮像素子12bに設けられている。図3は、撮像素子の各画素群における分光感度の一例を示す図である。
なお、本実施例においては、可視光領域Rと近赤外領域IR1との境界が略700nmに設定されているものとする。また、本実施例においては、IR1<IR2<IR3の関係が成り立つものとする。
フィルタ切替装置12cは、プロセッサ3から出力されるシステム制御信号に基づき、撮像システム101の観察モードが白色光観察モードに設定された場合においては、対物光学系12aからフィルタ群121に至る光路上から励起光カットフィルタ122を退避させるための動作を行うように構成されている。
フィルタ切替装置12cは、プロセッサ3から出力されるシステム制御信号に基づき、撮像システム101の観察モードが蛍光観察モードに設定された場合においては、対物光学系12aからフィルタ群121に至る光路上に励起光カットフィルタ122を介挿させるための動作を行うように構成されている。
励起光カットフィルタ122は、光源装置2から発せられる励起光の各波長帯域(後述の波長帯域EX1、EX2及びEX3に相当)のみを遮断しつつ他の波長帯域を透過させるような透過特性を具備して構成されている。
モード切替スイッチ13は、ユーザの操作に応じ、撮像システム101の観察モードを白色光観察モードまたは蛍光観察モードのいずれかに設定するための指示をプロセッサ3に対して行うことができるように構成されている。
スコープメモリ14には、フィルタ群121の各フィルタの透過特性に応じて決定される撮像素子12bの分光感度に関する情報を含む内視鏡情報が格納されている。そして、スコープメモリ14に格納された内視鏡情報は、内視鏡1と光源装置2とが接続された際に光源制御部21(後述)により読み込まれるとともに、内視鏡1とプロセッサ3とが接続された際に制御部34(後述)により読み込まれる。
光源装置2は、光源制御部21と、RGB光発生部22a及び励起光発生部22bを備えた発光ユニット22と、を有して構成されている。
光源制御部21は、プロセッサ3から出力されるシステム制御信号に基づき、撮像システム101の観察モードが白色光観察モードに設定された場合においては、RGB光発生部22aから白色光を発生させるとともに、励起光発生部22bを消光させるための発光制御信号を生成し、当該生成した発光制御信号を発光ユニット22へ出力するように構成されている。
光源制御部21は、励起波長及び蛍光波長が個々の蛍光薬剤毎に関連付けられたテーブルデータTB1を有して構成されている。また、光源制御部21は、テーブルデータTB1と、スコープメモリ14から読み込んだ内視鏡情報と、プロセッサ3から出力される被選択薬剤情報(後述)と、に基づいて処理を行うことにより、RGB光発生部22aから発生させる参照光の波長帯域と、励起光発生部22bから発生させる励起光の波長帯域と、をそれぞれ選択することができるように構成されている。また、光源制御部21は、前述のように選択した参照光の波長帯域及び励起光の波長帯域に関する情報を、被選択帯域情報としてプロセッサ3へ出力するように構成されている。
光源制御部21は、プロセッサ3から出力されるシステム制御信号に基づき、撮像システム101の観察モードが蛍光観察モードに設定された場合においては、前述のように選択した波長帯域の参照光及び励起光をRGB光発生部22a及び励起光発生部22bから同時に発生させるための発光制御信号を生成し、当該生成した発光制御信号を発光ユニット22へ出力するように構成されている。
RGB光発生部22aは、光源制御部21から出力される発光制御信号に基づき、可視光領域Rに含まれる波長帯域の光であるR光と、可視光領域Gに含まれる波長帯域の光であるG光と、可視光領域Bに含まれる波長帯域の光であるB光と、を個別にまたは同時に発生することができるように構成されている。具体的には、RGB光発生部22aは、例えば、R光を発するLED群と、G光を発するLED群と、B光を発するLED群と、を有して構成されている。
励起光発生部22bは、光源制御部21から出力される発光制御信号に基づき、波長帯域EX1を具備する励起光であるEX1光と、波長帯域EX1とは異なる波長帯域EX2を具備する励起光であるEX2光と、波長帯域EX1及びEX2のいずれとも異なる波長帯域EX3を具備する励起光であるEX3光と、を個別にまたは同時に発生することができるように構成されている。具体的には、励起光発生部22bは、例えば、EX1光を発するLED群と、EX2光を発するLED群と、EX3光を発するLED群と、を有して構成されている。
すなわち、以上に述べたような構成によれば、白色光観察モードにおいて、R光、G光及びB光が発光ユニット22から同時に発生する。また、以上に述べたような構成によれば、蛍光観察モードにおいて、R光、G光及びB光の中から選択された参照光と、EX1光、EX2光及びEX3光の中から選択された励起光と、が発光ユニット22から同時に発生する。
プロセッサ3は、前処理部31と、分光画像生成部32と、画像処理部33と、制御部34と、を有して構成されている。
前処理部31は、内視鏡1から出力される撮像信号に対してノイズ除去及びA/D変換等の信号処理を施すことにより画像データを生成し、当該生成した画像データを分光画像生成部32に出力するように構成されている。
分光画像生成部32は、撮像システム101の観察モードが白色光観察モードに設定された際に制御部34から出力されるマトリクス係数MC1に基づき、前処理部31から出力される画像データを、RGB光発生部22aから発せられた白色光に含まれるR、G及びBの各色成分に分離するためのマトリクス演算処理を行うとともに、当該マトリクス演算処理により分離されたR成分の分光画像データと、G成分の分光画像データと、B成分の分光画像データと、をそれぞれ生成して画像処理部33へ出力するように構成されている。
分光画像生成部32は、撮像システム101の観察モードが蛍光観察モードに設定された際に制御部34から出力されるマトリクス係数MC2に基づき、前処理部31から出力される画像データを、RGB光発生部22aから発せられた参照光(の反射光)の色成分と、励起光発生部22bから発せられた励起光に応じて発生した蛍光の色成分と、に分離するためのマトリクス演算処理を行うとともに、当該マトリクス演算処理により分離された参照光(の反射光)の色成分の分光画像データと、蛍光の色成分の分光画像データと、をそれぞれ生成して画像処理部33へ出力するように構成されている。
画像処理部33は、分光画像生成部32から出力される分光画像データに対して同時化及びガンマ補正等の画像処理を施すことにより映像信号を生成し、当該生成した映像信号を表示装置4へ出力するように構成されている。
画像処理部33は、制御部34の制御に応じたGUI(Graphical User Interface)を生成して表示装置4に表示させることができるように構成されている。
制御部34は、撮像素子12bを駆動するための撮像素子駆動信号を生成して出力するように構成されている。
制御部34は、モード切替スイッチ13において選択された観察モードに応じた動作を行わせるためのシステム制御信号を生成してフィルタ切替装置12c及び光源制御部21へ出力するように構成されている。
制御部34は、撮像システム101の各部の処理に用いられる情報の入力をユーザに促すような種々のGUIを生成させるための制御を画像処理部33に対して行うことができるように構成されている。具体的には、制御部34は、例えば、蛍光観察モードにおいて使用する蛍光薬剤の選択をユーザに促すような選択画面を生成させるための制御を画像処理部33に対して行うことができるように構成されている。
制御部34は、入力装置5の操作に応じてなされた指示等に基づく動作を行うことができるように構成されている。具体的には、制御部34は、例えば、前述の選択画面が表示装置4に表示されている際に入力装置5の操作に応じて選択された蛍光薬剤を示す情報を、被選択薬剤情報として光源制御部21へ出力することができるように構成されている。
制御部34は、モード切替スイッチ13においてなされた指示に基づき、撮像システム101の観察モードが白色光観察モードに設定された場合においては、所定のマトリクス係数MC1を分光画像生成部32へ出力するように構成されている。
制御部34は、モード切替スイッチ13においてなされた指示に基づき、撮像システム101の観察モードが蛍光観察モードに設定された場合においては、入力装置5の操作に応じて選択された蛍光薬剤と、スコープメモリ14から読み込んだ内視鏡情報に含まれる撮像素子12bの分光感度と、光源制御部21から出力される被選択帯域情報と、に基づいて予め算出したマトリクス係数MC2を分光画像生成部32へ出力するように構成されている。
続いて、以上に述べたような構成を具備する撮像システム101の作用について説明する。図4は、第1の実施例に係る撮像システムにおいて行われる処理等の一例を示すフローチャートである。
ユーザは、撮像システム101の各部を接続して電源を投入する。
光源制御部21は、内視鏡1と光源装置2とが接続された際にスコープメモリ14から内視鏡情報を読み込み、さらに、当該読み込んだ内視鏡情報に基づいて撮像素子12bの分光感度を検出する(図4のステップS1)。具体的には、光源制御部21は、内視鏡1と光源装置2との接続に伴ってスコープメモリ14から読み込んだ内視鏡情報に基づき、可視光領域B及び近赤外領域IR1のみに感度を有する画素群PG1と、可視光領域G及び近赤外領域IR2のみに感度を有する画素群PG2と、可視光領域R及び近赤外領域IR3のみに感度を有する画素群PG3と、が撮像素子12bに設けられていることを検出する。
一方、制御部34は、スコープメモリ14から内視鏡情報を読み込んだ後に、蛍光観察モードにおいて使用する蛍光薬剤の選択をユーザに促すような選択画面を生成させるための制御を画像処理部33に対して行う。そして、このような制御部34の制御に応じ、例えば、「使用する蛍光薬剤を選択してください」のような文字列等を含む選択画面が表示装置4に表示される。
すなわち、情報取得部としての機能を備えた制御部34は、蛍光観察モードにおいて観察対象部位から発せられる戻り光に含まれることが確定している光である、蛍光に関する情報を取得するための動作を行う。
ユーザは、表示装置4に表示される選択画面を見ながら入力装置5を操作することにより、蛍光観察モードにおいて使用する蛍光薬剤FM1を選択する。そして、このような選択の実施に伴い、蛍光薬剤FM1が選択されたことを示す被選択薬剤情報が制御部34により取得されるとともに、当該被選択薬剤情報が制御部34から光源制御部21へ出力される。なお、以降においては、蛍光薬剤FM1の蛍光波長が近赤外領域IR1に属する場合を例に挙げて説明する。
光源制御部21は、制御部34から出力される被選択薬剤情報に基づいてテーブルデータTB1を参照することにより、当該被選択薬剤情報に含まれる蛍光薬剤FM1に対応する励起波長及び蛍光波長を検出する(図4のステップS2)。
その後、光源制御部21は、蛍光薬剤FM1の蛍光波長の検出結果と、撮像素子12bの分光感度の検出結果と、に基づき、画素群PG1〜PG3の中から、蛍光薬剤FM1から発せられる蛍光の撮像に適した(蛍光薬剤FM1から発せられる蛍光の受光光量が極大化する)画素群PG1を(第1の撮像画素群として)指定する(図4のステップS3)。
また、光源制御部21は、蛍光薬剤FM1の励起波長の検出結果に基づき、波長帯域EX1〜EX3の中から、蛍光薬剤FM1の励起に適した(蛍光薬剤FM1から発せられる蛍光の強度が極大化する)励起光の波長帯域EXi(i=1、2または3)を選択する(図4のステップS4)。そして、光源制御部21は、図4のステップS4の処理により選択した励起光の波長帯域EXiを示す被選択帯域情報を制御部34へ出力した後、後述の図4のステップS5の処理を続けて行う。
制御部34は、光源制御部21から出力される被選択帯域情報に基づいて励起光の波長帯域EXiが選択されたことを検出した際に、蛍光薬剤FM1以外の他の蛍光薬剤の使用の有無に係る選択をユーザに促すような選択画面を生成させるための制御を画像処理部33に対して行う。そして、このような制御部34の制御に応じ、例えば、「同時に使用する蛍光薬剤を選択してください」、及び、「同時に使用する蛍光薬剤がないようでしたら『なし』を選択してください」のような文字列等を含む選択画面が表示装置4に表示される。
ユーザは、表示装置4に表示される選択画面を見ながら入力装置5を操作することにより、蛍光薬剤FM1と同時に使用する蛍光薬剤の有無を選択する。そして、このような選択の実施に伴い、蛍光薬剤FM1と同時に使用される蛍光薬剤の有無を示す被選択薬剤情報が制御部34から光源制御部21へ出力される。
光源制御部21は、図4のステップS2に係る処理を開始した以降のタイミングで制御部34から出力される被選択薬剤情報に基づき、蛍光薬剤FM1と同時に使用される蛍光薬剤の有無を判定する(図4のステップS5)。
そして、光源制御部21は、蛍光薬剤FM1と同時に使用される蛍光薬剤がないとの判定結果を得た場合には、後述の図4のステップS10の処理を続けて行う。
また、光源制御部21は、蛍光薬剤FM1と同時に使用される蛍光薬剤FM2があるとの判定結果を得た場合には、テーブルデータTB1を参照することにより、当該蛍光薬剤FM2に対応する励起波長及び蛍光波長を検出する(図4のステップS6)。
その後、光源制御部21は、蛍光薬剤FM2の蛍光波長の検出結果と、撮像素子12bの分光感度の検出結果と、に基づき、画素群PG1〜PG3の中から、蛍光薬剤FM2から発せられる蛍光の撮像に適した(蛍光薬剤FM2から発せられる蛍光の受光光量が極大化する)一の画素群を(第1の撮像画素群として)指定する(図4のステップS7)。
光源制御部21は、図4のステップS7の処理により指定した一の画素群が図4のステップS3において既に指定されたものと同一であるか否かを判定する(図4のステップS8)。
そして、光源制御部21は、図4のステップS7の処理により指定した一の画素群が図4のステップS3において既に指定された画素群(画素群PG1)と同一であるとの判定結果を得た場合には、当該判定結果を示す判定情報を制御部34へ出力する。
制御部34は、光源制御部21から出力される判定情報に基づいて蛍光薬剤FM2の使用が不適切であることを検出した際に、蛍光薬剤FM1及びFM2以外の他の蛍光薬剤の使用の有無に係る選択をユーザに促すような選択画面を生成させるための制御を画像処理部33に対して行う。そして、このような制御部34の制御に応じ、例えば、「不適切な蛍光薬剤の組合せです」、「同時に使用する蛍光薬剤を再度選択してください」、及び、「同時に使用する蛍光薬剤がないようでしたら『なし』を選択してください」のような文字列等を含む選択画面が表示装置4に表示される。
ユーザは、表示装置4に表示される選択画面を見ながら入力装置5を操作することにより、蛍光薬剤FM2以外で蛍光薬剤FM1と同時に使用する蛍光薬剤の有無を選択する。そして、このような選択の実施に伴い、蛍光薬剤FM2以外で蛍光薬剤FM1と同時に使用される蛍光薬剤の有無を示す被選択薬剤情報が制御部34から光源制御部21へ出力されるとともに、図4のステップS5〜ステップS8の処理が光源制御部21により再度実施される。
光源制御部21は、図4のステップS7の処理により指定した一の画素群が図4のステップS3において既に指定された画素群(画素群PG1)とは異なるとの判定結果を得た場合には、蛍光薬剤FM2の励起波長の検出結果に基づき、波長帯域EX1〜EX3の中から、蛍光薬剤FM2の励起に適した(蛍光薬剤FM2から発せられる蛍光の強度が極大化する)励起光の波長帯域EXk(k=1、2または3)を選択する(図4のステップS9)。そして、光源制御部21は、図4のステップS9の処理により選択した励起光の波長帯域EXkを示す被選択帯域情報を制御部34へ出力した後、後述の図4のステップS10の処理を続けて行う。
光源制御部21は、撮像素子12bの分光感度の検出結果と、図4のステップS5またはステップS9までの処理結果と、に基づき、画素群PG1〜PG3の中から、観察対象部位における生体組織の構造または形態を視覚化するために用いられる光である参照光の撮像に用いる画素群を(第2の撮像画素群として)指定する(図4のステップS10)。
ここで、光源制御部21は、例えば、図4のステップS5の処理に続いて図4のステップS10の処理を行う場合には、図4のステップS3において指定された画素群(画素群PG1)以外の他の2つの画素群の中から、可視光領域において相対的に長波長側に感度を有する画素群(画素群PG3)を参照光の撮像に用いる画素群として指定する。
また、光源制御部21は、例えば、図4のステップS9の処理に続いて図4のステップS10の処理を行う場合には、図4のステップS3において指定された画素群(画素群PG1)、及び、図4のステップS7において指定された画素群(画素群PG2及びPG3のうちの一方の画素群)のいずれとも異なる画素群(画素群PG2及びPG3のうちの他方の画素群)を参照光の撮像に用いる画素群として指定する。
光源制御部21は、可視光領域R、G及びBの中から、図4のステップS10の処理により指定した画素群の感度に適合する波長帯域を参照光の波長帯域RWとして選択する(図4のステップS11)。具体的には、光源制御部21は、例えば、図4のステップS10の処理により画素群PG2が指定された場合においては、画素群PG2の感度に適合する可視光領域Gを参照光の波長帯域RWとして選択する。また、光源制御部21は、例えば、図4のステップS10の処理により画素群PG3が指定された場合においては、画素群PG3の感度に適合する可視光領域Rを参照光の波長帯域RWとして選択する。
そして、光源制御部21は、図4のステップS11の処理により選択した参照光の波長帯域RWを示す被選択帯域情報を制御部34へ出力した後、一連の処理を完了する。
制御部34は、入力装置5の操作に応じて選択された蛍光薬剤FM1及びFM2と、スコープメモリ14から読み込んだ内視鏡情報に含まれる撮像素子12bの分光感度と、光源制御部21から出力される被選択帯域情報に含まれる励起光の波長帯域EXi及びEXkと、光源制御部21から出力される被選択帯域情報に含まれる参照光の波長帯域RWと、に基づき、蛍光観察モードにおける分光画像の生成に使用されるマトリクス係数MC2を算出する。
また、制御部34は、光源制御部21から出力される被選択帯域情報に基づいて励起光及び参照光の波長帯域がそれぞれ選択されたことを検出するとともに、前述のマトリクス係数MC2の算出を完了した際に、蛍光観察モードに係る設定が完了したことを示す画面を生成させるための制御を画像処理部33に対して行う。そして、このような制御部34の制御に応じ、例えば、「蛍光観察の準備が完了しました」のような文字列等を含む画面が表示装置4に表示される。
すなわち、図4に示したような一連の処理によれば、撮像システム101の観察モードが蛍光観察モードに設定された際に、図4のステップS4の処理により選択された波長帯域EXiの励起光と、図4のステップS9の処理により選択された波長帯域EXkの励起光と、図4のステップS11の処理により選択された波長帯域RWの参照光と、を含む混合光を発光ユニット22から発生させるための制御が(光源制御部21により)行われる。また、図4に示したような一連の処理によれば、蛍光薬剤FM1及びFM2が観察対象部位に投与された状態で撮像システム101の観察モードが蛍光観察モードに設定された際に、蛍光薬剤FM1の励起に応じて発せられた蛍光と、蛍光薬剤FM2の励起に応じて発せられた蛍光と、波長帯域RWの参照光の反射光と、が当該観察対象部位からの戻り光としてフィルタ群121に入射される。
ここで、蛍光波長が近赤外領域IR1に属する蛍光薬剤FM1と、蛍光波長が近赤外領域IR3に属する蛍光薬剤FM2と、を同時に使用する前提で図4に示したような一連の処理が行われた場合を例に挙げると、図5に示すように、蛍光薬剤FM1の励起に応じて発せられた蛍光FL1が画素群PG1により撮像(受光)され、蛍光薬剤FM2の励起に応じて発せられた蛍光FL2が画素群PG3により撮像(受光)され、参照光の反射光REFGが画素群PG2により撮像(受光)される。図5は、蛍光観察モードにおいて発生した戻り光が撮像素子の各画素群により撮像される場合の例を説明するための図である。
そして、分光画像生成部32は、制御部34から出力されるマトリクス係数MC2に基づき、前処理部31から出力される画像データを、画素群PG1により撮像された蛍光FL1の色成分と、画素群PG3により撮像された蛍光FL2の色成分と、画素群PG2により撮像された参照光の反射光REFGの色成分と、に分離するためのマトリクス演算処理を行う。さらに、分光画像生成部32は、前述のマトリクス演算処理により分離された蛍光FL1の色成分の分光画像データと、蛍光FL2の色成分の分光画像データと、蛍光FL1の色成分の分光画像データと、参照光の反射光REFGの色成分の分光画像データと、をそれぞれ生成して画像処理部33へ出力する。
従って、本実施例の撮像システム101によれば、撮像素子12bの分光感度に基づき、複数の波長帯域を含む光が同一の画素(画素群)で撮像されないように、光源装置2から内視鏡1へ供給される励起光及び参照光の波長帯域をそれぞれ選択することにより、S/Nの高い分光画像を生成することができる。
(第2の実施例)
図6から図8は、本発明の第2の実施例に係るものである。図6は、第2の実施例に係る撮像システムの要部の構成を示す図である。
なお、本実施例においては、第1の実施例と同様の構成等を有する部分に関する詳細な説明を省略するとともに、第1の実施例と異なる構成等を有する部分に関して主に説明を行う。
撮像システム102は、図6に示すように、内視鏡1Aと、光源装置2Aと、プロセッサ3Aと、表示装置4と、入力装置5と、治療光発生装置7と、を有して構成されている。
治療光発生装置7は、所定の波長帯域のレーザ光を発生可能なレーザ光源を具備して構成されている。また、治療光発生装置7は、光源制御部21の制御に基づいて発光することにより、所定の波長帯域のレーザ光を病変部の治療に用いられる治療光として供給することができるように構成されている。
内視鏡1Aは、内視鏡1における撮像部12の代わりに撮像部12Aを設け、内視鏡1におけるモード切替スイッチ13の代わりに治療光切替スイッチ15を設け、さらに、管路16を内視鏡1に加えたものと略同様の構成を有している。
撮像部12Aは、撮像部12におけるフィルタ切替装置12cの代わりにフィルタ切替装置12dを設けたものと略同様の構成を有している。
フィルタ切替装置12dは、フィルタ切替装置12cにおける励起光カットフィルタ122の代わりに減光フィルタ123を設けたものと略同様の構成を有している。
フィルタ切替装置12dは、プロセッサ3Aから出力されるシステム制御信号に基づき、
治療光の供給を停止させるための指示がなされた場合においては、対物光学系12aからフィルタ群121に至る光路上から減光フィルタ123を退避させるための動作を行うように構成されている。
フィルタ切替装置12dは、プロセッサ3Aから出力されるシステム制御信号に基づき、治療光の供給を実施させるための指示がなされた場合においては、対物光学系12aからフィルタ群121に至る光路上に励起光カットフィルタ122を介挿させるための動作を行うように構成されている。
減光フィルタ123は、治療光発生装置7から発せられる治療光の各波長帯域のみを減光しつつ他の波長帯域を透過させるような透過特性を具備するように構成されている。
治療光切替スイッチ15は、ユーザの操作に応じ、治療光の供給を実施または停止させるための指示をプロセッサ3Aに対して行うことができるように構成されている。
管路16は、治療光発生装置7から供給される治療光の伝送に用いられるライトガイド8を内部に挿通した状態において、ライトガイド8の先端部を内視鏡1Aの挿入部の先端部に設けられた突出口16Aから突出させることが可能な形状を具備して形成されている。
光源装置2Aは、光源装置2における光源制御部21の代わりに光源制御部21Aを設け、光源装置2における発光ユニット22の代わりに発光ユニット22Aを設けたものと略同様の構成を有している。
光源制御部21Aは、スコープメモリ14から読み込んだ内視鏡情報と、プロセッサ3Aから出力される治療光帯域情報(後述)と、に基づいて処理を行うことにより、発光ユニット22Aから発生させる照明光の波長帯域を選択することができるように構成されている。また、光源制御部21Aは、前述のように選択した照明光の波長帯域に関する情報を、被選択帯域情報としてプロセッサ3Aへ出力するように構成されている。
光源制御部21Aは、プロセッサ3Aから出力されるシステム制御信号に基づき、治療光の供給を停止させるための指示がなされた場合においては、発光ユニット22のRGB光発生部22aから白色光を発生させるとともに、励起光発生部22b及び治療光発生装置7を消光させるための発光制御信号を生成して出力するように構成されている。
光源制御部21Aは、プロセッサ3Aから出力されるシステム制御信号に基づき、治療光の供給を実施させるための指示がなされた場合においては、治療光発生装置7を発光させるとともに、前述のように選択した波長帯域の照明光を発光ユニット22から発生させるための発光制御信号を生成して出力するように構成されている。
発光ユニット22Aは、発光ユニット22における励起光発生部22bの代わりに近赤外光発生部22cを設けたものと略同様の構成を有している。
近赤外光発生部22cは、近赤外領域IR1に含まれる波長帯域の光であるIR1光と、近赤外領域IR2に含まれる波長帯域の光であるIR2光と、近赤外領域IR3に含まれる波長帯域の光であるIR3光と、を個別に発生することができるように構成されている。具体的には、RGB光発生部22aは、例えば、IR1光を発するLED群と、IR2光を発するLED群と、IR3光を発するLED群と、を有して構成されている。
すなわち、以上に述べたような構成によれば、治療光発生装置7から発せられた治療光がライトガイド8を介して内視鏡1Aに供給される。また、以上に述べたような構成によれば、治療光の供給を実施させるための指示が治療光切替スイッチ15において行われるとともに、管路16の内部に挿通されたライトガイド8の先端部が突出口16Aから突出されている状態において、治療光発生装置7から発せられた治療光を治療対象部位に存在する病変部へ照射することができる。
一方、以上に述べたような構成によれば、治療光の供給を停止させるための指示がなされた際に、R光、G光及びB光が発光ユニット22Aから同時に発生する。また、以上に述べたような構成によれば、治療光の供給を実施させるための指示がなされた際に、所定の波長帯域の治療光と、R光、G光、B光、IR1光、IR2光及びIR3光の中から選択された照明光と、が発光ユニット22A及び治療光発生装置7から同時に発生する。
プロセッサ3Aは、プロセッサ3における分光画像生成部32の代わりに分光画像生成部32Aを設け、プロセッサ3における制御部34の代わりに制御部34Aを設けたものと略同様の構成を有している。
分光画像生成部32Aは、治療光の供給を停止させるための指示がなされた際に制御部34Aから出力されるマトリクス係数MC3に基づき、前処理部31から出力される画像データを、RGB光発生部22aから発せられた白色光に含まれるR、G及びBの各色成分に分離するためのマトリクス演算処理を行うとともに、当該マトリクス演算処理により分離されたR成分の分光画像データと、G成分の分光画像データと、B成分の分光画像データと、をそれぞれ生成して画像処理部33へ出力するように構成されている。
分光画像生成部32Aは、治療光の供給を実施させるための指示がなされた際に制御部34から出力されるマトリクス係数MC4に基づき、前処理部31から出力される画像データを、発光ユニット22Aから発せられた照明光(の反射光)の色成分と、治療光発生装置7から発せられた治療光(の反射光)の色成分と、に分離するためのマトリクス演算処理を行うとともに、当該マトリクス演算処理により分離された照明光(の反射光)の色成分の分光画像データと、治療光(の反射光)の色成分の分光画像データと、をそれぞれ生成して画像処理部33へ出力するように構成されている。
制御部34Aは、治療光の供給の実施または停止に応じた動作を行わせるためのシステム制御信号を生成してフィルタ切替装置12d及び光源制御部21Aへ出力するように構成されている。
制御部34Aは、例えば、治療光発生装置7から発せられる治療光の波長帯域の入力をユーザに促すような入力画面を生成させるための制御を画像処理部33に対して行うことができるように構成されている。
制御部34Aは、例えば、前述の入力画面が表示装置4に表示されている際に入力装置5の操作に応じて入力された治療光の波長帯域を示す情報を、治療光帯域情報として光源制御部21Aへ出力することができるように構成されている。
制御部34Aは、治療光切替スイッチ15において治療光の供給を停止させるための指示がなされた場合には、所定のマトリクス係数MC3を分光画像生成部32へ出力するように構成されている。
制御部34Aは、治療光切替スイッチ15において治療光の供給を実施させるための指示がなされた場合には、入力装置5の操作に応じて入力された治療光の波長帯域と、スコープメモリ14から読み込んだ内視鏡情報に含まれる撮像素子12bの分光感度と、光源制御部21Aから出力される被選択帯域情報と、に基づいて予め算出したマトリクス係数MC4を分光画像生成部32Aへ出力するように構成されている。
続いて、以上に述べたような構成を具備する撮像システム102の作用について説明する。図7は、第2の実施例に係る撮像システムにおいて行われる処理等の一例を示すフローチャートである。
ユーザは、撮像システム102の各部を接続して電源を投入する。
光源制御部21Aは、内視鏡1Aと光源装置2Aとが接続された際にスコープメモリ14から内視鏡情報を読み込み、さらに、当該読み込んだ内視鏡情報に基づいて撮像素子12bの分光感度を検出する(図7のステップS21)。具体的には、光源制御部21Aは、内視鏡1Aと光源装置2Aとの接続に伴ってスコープメモリ14から読み込んだ内視鏡情報に基づき、可視光領域B及び近赤外領域IR1のみに感度を有する画素群PG1と、可視光領域G及び近赤外領域IR2のみに感度を有する画素群PG2と、可視光領域R及び近赤外領域IR3のみに感度を有する画素群PG3と、が撮像素子12bに設けられていることを検出する。
一方、制御部34Aは、スコープメモリ14から内視鏡情報を読み込んだ後に、治療光発生装置7から発せられる治療光の波長帯域の入力をユーザに促すような入力画面を生成させるための制御を画像処理部33に対して行う。そして、このような制御部34Aの制御に応じ、例えば、「使用する治療光の波長帯域を入力してください」のような文字列等を含む選択画面が表示装置4に表示される。
すなわち、情報取得部としての機能を備えた制御部34Aは、治療光の供給を実施させるための指示が治療光切替スイッチ15において行われた際に治療対象部位から発せられる戻り光に含まれることが確定している光である、治療光の反射光に関する情報を取得するための動作を行う。
ユーザは、表示装置4に表示される選択画面を見ながら入力装置5を操作することにより、治療光発生装置7から発せられる治療光の波長帯域TWを入力する。そして、このような入力の実施に伴い、治療光の波長帯域TWを示す治療光帯域情報が制御部34Aから光源制御部21Aへ出力される。
ここで、例えば、治療光の波長帯域TWが近赤外領域IR2に属する場合においては、以下のような処理を経て照明光の波長帯域が選択される。
光源制御部21Aは、制御部34Aから出力される治療光帯域情報に基づいて治療光の波長帯域TWを検出する(図7のステップS22)。
その後、光源制御部21Aは、治療光の波長帯域TWの検出結果と、撮像素子12bの分光感度の検出結果と、に基づき、画素群PG1〜PG3の中から、当該治療光の撮像に適した(当該治療光の反射光の受光光量が極大化する)画素群PG2を(第1の撮像画素群として)指定する(図7のステップS23)。
光源制御部21Aは、図7のステップS23の処理結果と、撮像素子12bの分光感度の検出結果と、に基づき、図7のステップS23において指定された画素群PG2以外の2つの画素群PG1及びPG3を、治療対象部位における生体組織の構造または形態を視覚化するために用いられる光である照明光の撮像に用いる(第2の撮像画素群として)指定する(図7のステップS24)。
光源制御部21Aは、可視光領域R、G及びBの中から、図7のステップS24の処理により指定した画素群の感度に適合する波長帯域を照明光の波長帯域IWとして選択する(図7のステップS25)。具体的には、光源制御部21Aは、例えば、図7のステップS24の処理により画素群PG1及びPG3が指定された場合においては、画素群PG1の感度に適合する可視光領域Bと、画素群PG3の感度に適合する可視光領域Rと、を照明光の波長帯域IWとして選択する。
一方、例えば、治療光の波長帯域TWが可視光領域Gに属する場合においては、以下のような処理を経て照明光の波長帯域が選択される。
光源制御部21Aは、制御部34Aから出力される治療光帯域情報に基づいて治療光の波長帯域TWを検出する(図7のステップS22)。
その後、光源制御部21Aは、治療光の波長帯域TWの検出結果と、撮像素子12bの分光感度の検出結果と、に基づき、画素群PG1〜PG3の中から、当該治療光の撮像に適した(当該治療光の反射光の受光光量が極大化する)画素群PG2を(第1の撮像画素群として)指定する(図7のステップS23)。
光源制御部21Aは、図7のステップS23の処理結果と、撮像素子12bの分光感度の検出結果と、に基づき、図7のステップS23において指定された画素群PG2以外の2つの画素群PG1及びPG3を、治療対象部位における生体組織の構造または形態を視覚化するために用いられる光である照明光の撮像に用いる(第2の撮像画素群として)指定する(図7のステップS24)。
光源制御部21Aは、近赤外領域IR1、IR2及びIR3の中から、図7のステップS24の処理により指定した画素群の感度に適合する波長帯域を照明光の波長帯域IWとして選択する(図7のステップS25)。具体的には、光源制御部21Aは、例えば、図7のステップS24の処理により画素群PG1及びPG3が指定された場合においては、画素群PG1の感度に適合する近赤外領域IR1と、画素群PG3の感度に適合する近赤外領域IR3と、を照明光の波長帯域IWとして選択する。
そして、光源制御部21Aは、図7のステップS25の処理により選択した照明光の波長帯域IWを示す被選択帯域情報を制御部34Aへ出力した後、一連の処理を完了する。
制御部34Aは、入力装置5の操作に応じて入力された治療光の波長帯域TWと、スコープメモリ14から読み込んだ内視鏡情報に含まれる撮像素子12bの分光感度と、光源制御部21Aから出力される被選択帯域情報に含まれる照明光の波長帯域IWと、に基づき、治療光が治療光発生装置7から供給されている場合における分光画像の生成に使用されるマトリクス係数MC4を算出する。
また、制御部34Aは、光源制御部21Aから出力される被選択帯域情報に基づいて照明光の波長帯域IWが選択されたことを検出するとともに、前述のマトリクス係数MC4の算出を完了した際に、治療光発生装置7の使用に係る設定が完了したことを示す画面を生成させるための制御を画像処理部33に対して行う。そして、このような制御部34の制御に応じ、例えば、「治療光の使用準備が完了しました」のような文字列等を含む画面が表示装置4に表示される。
すなわち、図7に示したような一連の処理によれば、治療光の供給を実施させるための指示が治療光切替スイッチ15において行われた際に、波長帯域TWの治療光と、図7のステップS25の処理により選択された波長帯域IWの照明光と、を含む混合光を治療光発生装置7及び発光ユニット22Aから発生させるための制御が(光源制御部21Aにより)行われる。また、図7に示したような一連の処理によれば、波長帯域TWの治療光の反射光と、波長帯域IWの照明光の反射光と、が治療対象部位からの戻り光としてフィルタ群121に入射される。
ここで、波長帯域TWが近赤外領域IR2に属する治療光を使用する前提で図7に示したような一連の処理が行われた場合を例に挙げると、図8に示すように、治療光の反射光TREFが画素群PG2により撮像(受光)され、照明光の反射光IREFに含まれるB光が画素群PG1により撮像(受光)され、照明光の反射光IREFに含まれるR光が画素群PG3により撮像(受光)される。図8は、治療光及び照明光の照射に伴って発生した戻り光が撮像素子の各画素群により撮像される場合の例を説明するための図である。
そして、分光画像生成部32Aは、制御部34Aから出力されるマトリクス係数MC4に基づき、前処理部31から出力される画像データを、画素群PG2により撮像された治療光の反射光TREFの色成分と、画素群PG1により撮像されたB光の色成分と、画素群PG3により撮像されたR光の色成分と、に分離するためのマトリクス演算処理を行う。さらに、分光画像生成部32Aは、前述のマトリクス演算処理により分離された治療光の反射光TREFの色成分の分光画像データと、B光の色成分の分光画像データと、R光の色成分の分光画像データと、をそれぞれ生成して画像処理部33へ出力する。
従って、本実施例の撮像システム102によれば、撮像素子12bの分光感度と、治療光発生装置7から発せられる治療光の波長帯域TWと、に基づき、複数の波長帯域を含む光が同一の画素(画素群)で撮像されないように、光源装置2Aから内視鏡1Aへ供給される照明光の波長帯域を選択することにより、S/Nの高い分光画像を生成することができる。
なお、本実施例の撮像システム102によれば、図7のステップS22において、ユーザにより入力された治療光の波長帯域を直接検出するような処理が行われるものに限らず、例えば、ユーザにより入力された治療光発生装置7の機種または種類に基づいて治療光の波長帯域を検出するような処理が行われるようにしてもよい。
また、以上に述べた各実施例によれば、例えば、フィルタ群121の各フィルタの透過特性等を適宜変形することにより、R光、G光及びB光の代わりに、血液中のヘモグロビンの吸収ピークである415nmを中心波長とする狭帯域なNB光と、血液中のヘモグロビンの吸収ピークである540nmを中心波長とする狭帯域なNG光と、を撮像部12が撮像するようにしてもよい。
本発明は、上述した各実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更や応用が可能であることは勿論である。
1,1A 内視鏡
2,2A 光源装置
3,3A プロセッサ
4 表示装置
5 入力装置
6,8 ライトガイド
7 治療光発生装置
11 照明光学系
12,12A 撮像部
13 モード切替スイッチ
14 スコープメモリ
15 治療光切替スイッチ
16 管路
16A 突出口
21,21A 光源制御部
22,22A 発光ユニット
31 前処理部
32,32A 分光画像生成部
33 画像処理部
34,34A 制御部
101,102 撮像システム
121 フィルタ群
日本国特開2009−39510号公報

Claims (5)

  1. 相互に異なる複数の波長帯域の光を同時に発生することができるように構成された1以上の光源部と、
    相互に異なる波長帯域において分光感度を有する複数の画素群が設けられた撮像素子を具備し、前記複数の波長帯域の光が照射された対象部位から発生する戻り光を撮像して撮像信号を出力するように構成された撮像部と、
    前記戻り光に含まれることが確定している所定の光に関する情報を取得するための動作を行う情報取得部と、
    前記撮像素子に設けられた各画素群の分光感度と、前記情報取得部により取得された情報に基づいて検出される前記所定の光の波長帯域と、に基づき、前記撮像素子に設けられた各画素群の中から、前記所定の光の撮像に適した画素群を第1の撮像画素群として指定するとともに、前記第1の撮像画素群とは異なる画素群を第2の撮像画素群として指定する画素群指定部と、
    前記第2の撮像画素群により撮像される光の波長帯域を選択する波長帯域選択部と、
    前記対象部位から前記所定の光を発生させるための光と、前記波長帯域選択部により選択された波長帯域の光と、を前記光源部から同時に発生させるように制御を行う発光制御部と、
    前記発光制御部による制御に応じ、前記第1の撮像画素群により撮像された前記所定の光に含まれる各波長帯域毎の分光画像と、前記第2の撮像画素群により撮像された光に含まれる各波長帯域毎の分光画像と、を生成するための処理を行う分光画像生成部と、
    を有することを特徴とする撮像システム。
  2. 前記所定の光は、前記対象部位に投与される1以上の蛍光薬剤から発せられる蛍光であり、
    前記発光制御部は、前記1以上の蛍光薬剤が投与された前記対象部位から前記蛍光を発生させるための励起光と、前記波長帯域選択部により選択された波長帯域の参照光と、を前記光源部から同時に発生させるように制御を行い、
    前記分光画像生成部は、前記発光制御部による制御に応じ、前記第1の撮像画素群により撮像された前記蛍光に含まれる各波長帯域毎の分光画像と、前記第2の撮像画素群により撮像された前記参照光に含まれる各波長帯域毎の分光画像と、を生成するための処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像システム。
  3. 前記所定の光は、前記対象部位に存在する病変部の治療に用いられる治療光の反射光であり、
    前記発光制御部は、前記治療光と、前記波長帯域選択部により選択された波長帯域の照明光と、を前記光源部から同時に発生させるように制御を行い、
    前記分光画像生成部は、前記発光制御部による制御に応じ、前記第1の撮像画素群により撮像された前記治療光の反射光に含まれる各波長帯域毎の分光画像と、前記第2の撮像画素群により撮像された前記照明光に含まれる各波長帯域毎の分光画像と、を生成するための処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像システム。
  4. 前記撮像素子には、第1の可視光領域及び第1の近赤外領域のみに感度を有する第1の画素群と、第2の可視光領域及び第2の近赤外領域のみに感度を有する第2の画素群と、第3の可視光領域及び第3の近赤外領域のみに感度を有する第3の画素群と、が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像システム。
  5. 前記第2の撮像画素群により撮像される光は、前記対象部位としての生体組織の構造または形態を視覚化するために用いられる光である
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像システム。
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