以下、添付図面を参照しながら実施例について詳細に説明する。
<起動認証システムの概略構成例>
図1は、起動認証システムの概略構成例を示す図である。図1に示す起動認証システム10は、概略的には端末装置の一例としての利用者端末11−1,11−2と、情報処理装置の一例としての管理サーバ12とを有する。また、利用者端末11と、管理サーバ12とは、通信ネットワーク13を介してデータの送受信が可能な状態で接続されている。
また、利用者端末11−1,11−2は、それぞれアンテナ部14−1,14−2を有していてもよく、無線基地局15に設けられたアンテナ部14−3と無線により通信を行ってもよい。
なお、図1に示す起動認証システム10は、管理サーバ12が2台の利用者端末11−1,11−2を管理しているが、これに限定されるものではなく、例えば1又は複数の利用者端末を管理サーバ12に管理させることができる。なお、以下の説明では、利用者端末11−1,11−2を必要に応じて「利用者端末11」と総称し、アンテナ部14−1,14−2を必要に応じて「アンテナ部14」と総称する。
利用者端末11は、利用者が使用する端末であり、例えば移動可能な可搬型の端末装置であってもよく、また固定型の端末装置であってもよい。本実施形態では、例えば利用者端末11が盗難された場合に、固定型の端末装置であっても別の場所で使用される可能性があり得る。
利用者端末11は、例えば利用者等による電源のオンを検知した場合に、所定の起動判定条件等に基づく起動認証を行う。具体的には、利用者端末11は、自己の現在の位置情報を取得し、位置情報と予め記憶手段等に記憶された起動判定条件等に基づいて起動認証を行う。利用者端末11は、起動が許可された場合には、例えば利用者端末11にインストールされているOperating System(OS)等を起動させることができる。
また、利用者端末11は、認証結果が起動できない(起動不可)と判断された場合に、管理サーバ12に対して起動可否の問い合わせを行う。管理サーバ12に対する起動可否の問い合わせは、無線基地局15を経由してもよく、直接通信ネットワーク13を介して要求してもよい。また、利用者端末11は、管理サーバ12から起動許可があった場合に、OS等の起動を行うことができる。なお、利用者端末11は、管理サーバ12の起動許可が得られた場合には、管理サーバ12から得られる起動判定条件を記憶手段等に記憶する。これにより、利用者端末11は、次回以降に起動認証を行う場合に、記憶手段に記憶された起動判定条件を用いることで、管理サーバ12にアクセスすることなく、起動認証を行うことができる。
なお、利用者端末11は、管理サーバ12から起動許可が得られなかった場合(起動不可の場合)には、その位置で起動を行うことができず、電源がオフされる。なお、この場合には、利用者端末11の画面上に認証エラー等のメッセージを表示させてもよい。
ここで、利用者端末11における位置情報の取得方法は、例えばPersonal Handy−phone System(PHS)等における無線基地局15からの無線通信(例えば、報知情報等)を用いてもよい。また、位置情報の取得方法としては、これに限定されるものではなく、例えば利用者端末11にGlobal Positioning System(GPS)機能を設け、そのGPS機能により位置情報を取得してもよい。また、位置情報の取得方法としては、例えばInternet Protocol(IP)アドレスを利用したり、Wi−Fi(登録商標)の基地局の位置情報を利用して位置情報を取得してもよい。
利用者端末11としては、例えばPCやノート型PC等を用いることができるが、これに限定されるものではなく、例えばスマートフォンや携帯電話、タブレット端末等の携帯情報端末、ゲーム機器、音楽再生装置等であってもよい。
管理サーバ12は、通信ネットワーク13により接続可能な1又は複数の利用者端末11の起動可否を管理する情報処理装置である。具体的には、管理サーバ12は、管理者等によって設定される利用者端末11毎の起動の可否を判定するための起動判定条件を記憶しておく。
また、管理サーバ12は、利用者端末11からの位置情報に基づく起動可否の問い合わせがあった場合に、予め設定された起動判定条件との照合を行い、その照合結果に基づく起動可否の判定結果を、問い合わせのあった利用者端末11に送信する。また、管理サーバ12は、利用者端末11の起動を許可する場合に、利用者端末11の記憶手段等に記憶させる起動判定条件を生成して、起動可否の問い合わせがあった利用者端末に送信する。
なお、管理サーバ12としては、例えば汎用的なPCや、サーバ装置でもよく、クラウドサーバ等でもよい。
通信ネットワーク13は、例えばインターネットやLocal Area Network(LAN)等に代表されるネットワーク形態を有するが、これに限定されるものではない。
アンテナ部14は、利用者端末11と無線基地局15との間で無線によるデータの送受信を行う装置である。
無線基地局15は、利用者端末11とデータ通信を行う。また、無線基地局15は、利用者端末11に対して自己の位置情報を定期的に発信する。具体的には、利用者端末11が電源をオンして起動すると、最も近い無線基地局15のアンテナ部14−3から定期的に発信されている報知情報等を受信し、受信した報知情報に含まれる位置情報を取得する。なお、利用者端末11は、アンテナ部14から固有の識別情報を無線基地局15に送信し、無線基地局15に位置登録するように要求する。無線基地局15は、アンテナ部14−3から上述した利用者端末11の個別の識別情報を取得して位置登録等を行う。これにより、無線基地局15は、全ての利用者端末11の大まかな位置を把握することができる。
上述したように、本実施形態では、利用者端末11側で起動判定条件等の情報を記憶しておき、次回起動時も同じ場所であれば、利用者端末11自身で起動可能と判定できるため、効率的な許可認証を実現することができる。また、本実施形態によれば、起動時の管理サーバ12との頻繁な通信が不要になる。そのため、本実施形態では、通信トラフィックを軽減することができる。
次に、上述した起動認証システム10における利用者端末11及び管理サーバ12について、具体的に説明する。
<利用者端末11の機能構成例>
図2は、本実施形態における利用者端末の機能構成の一例を示す図である。図2に示す利用者端末11は、入力手段21と、出力手段22と、記憶手段23と、位置情報取得手段24と、認証手段25と、起動可否問い合わせ手段26と、起動手段27と、送受信手段28と、制御手段29とを有する。
入力手段21は、利用者端末11を使用する利用者等からの各種指示の開始/終了、設定の入力等の各種入力を受け付ける。具体的には、入力手段21は、例えば本実施形態における位置情報取得指示や認証指示、起動可否問い合わせ、起動指示、送受信指示等の各指示を受け付ける。
入力手段21により取得される情報の入力は、例えばキーボードやマウス等の入力インターフェース等による入力でもよく、また画面を用いたタッチパネル形式の入力でもよく、操作キー等を用いての入力でもよい。更に、入力手段21は、例えばマイクロフォン等により音声を入力する音声入力手段を有していてもよい。
出力手段22は、入力手段21により入力された内容や、入力内容に基づいて実行された内容等の出力を行う。なお、出力手段22は、例えば画面表示により出力する場合には、ディスプレイやモニタ等の表示手段を有し、音声により出力する場合には、例えばスピーカ等の音声出力手段を有していてもよい。また、入力手段21と出力手段22とは、例えばタッチパネル等のように入出力が一体型であってもよい。
記憶手段23は、本実施形態において必要となる各種情報を記憶する。具体的には、記憶手段23は、起動許可認証を行うために用いられる起動判定条件テーブルや、位置情報、認証結果、起動履歴等の各種情報を記憶する。
また、記憶手段23は、記憶された各種情報を必要に応じて所定のタイミングで読み出したり、書き込んだりすることができる。記憶手段23は、上述したような多種の情報の集合物であり、それらの情報を、例えばキーワード等を用いて検索し、抽出することができるように体系的に構成されているデータベースとしての機能を有していてもよい。なお、記憶手段23は、例えばハードディスクやメモリ等である。
位置情報取得手段24は、自己の現在の位置情報(例えば、座標や緯度経度等)を取得する。具体的には、位置情報取得手段24は、例えば利用者端末11の最も近くにある無線基地局15(例えば、PHSや携帯端末等における基地局)の位置情報を取得する。したがって、上述の手法で取得できる位置情報は、無線基地局15の位置情報であり、利用者端末11は、その無線基地局15の電波範囲内にいることになる。
また、位置情報取得手段24は、例えば予め設けられたGPS機能を用いて自己の現在の位置情報を取得することもできる。また、位置情報取得手段24は、例えば自己のIPアドレスとIPアドレスを配布するプロバイダの所在地情報とを関連付けしたデータベース等を用いて、自己のIPアドレスから大まかな位置を取得することができる。また、位置情報取得手段24は、例えばWi−Fiの基地局(公衆無線LANスポット等)の位置情報に関するデータベース等を用いることで、受信した基地局からの報知情報にある基地局のIDから位置を測定し、対応する位置情報を取得することができる。なお、位置情報の取得方法は、これに限定されるものではなく、例えば上述した異なる取得手法のうち、複数の取得方法を行い、その結果の平均や取得手法の優先度等に基づいて、位置情報を取得してもよい。取得した位置情報は、例えば記憶手段23に記憶され、必要に応じて読み出される。
認証手段25は、利用者端末11に対する電源等の供給(電源オン)により、起動指示があった場合に、利用者端末11が起動可否の認証を行う。具体的には、認証手段25は、例えば現在の位置情報と、記憶手段23に予め記憶された起動判定条件テーブルに含まれる起動許可位置情報等とを照合し、起動可能であるか否かを判定する。
起動可否問い合わせ手段26は、認証手段25による認証結果が起動不可である場合に、管理サーバ12に対して固有の識別情報(例えば、端末固有情報等)を管理サーバ12に送信し、管理サーバ12による起動可否の問い合わせを行う。
起動可否問い合わせ手段26は、認証手段25による起動許可が得られなかった場合の他にも、例えば記憶手段23に起動判定条件が存在しなかった場合に、管理サーバ12に対して上述した起動可否の問い合わせをすることができる。起動可否問い合わせ手段26は、管理サーバ12による起動許可を受けてから所定時間を経過した場合、又は、管理サーバ12側に起動判定条件の更新等があった旨の情報を受信した場合にも、管理サーバ12に対して上述した起動可否の問い合わせをすることができる。
また、起動可否問い合わせ手段26は、管理サーバ12から上述した起動可否の問い合わせに対する応答を取得する。起動可否問い合わせ手段26は、管理サーバ12における起動可否の問い合わせにより、起動許可が得られた場合に、上述した起動判定条件等を取得する。取得した起動判定条件は、例えば記憶手段23に記憶され、次回以降の起動認証時に必要に応じて読み出される。
起動手段27は、認証手段25による認証結果で起動許可が得られた場合や、起動可否問い合わせ手段26による問い合わせ結果で、起動許可が得られた場合に、利用者端末11にインストールされているOS等を起動させる。なお、本実施形態における起動認証は、OSに限定されるものではなく、利用者端末11内にインストールされている所定の処理を行う個々のソフトウェアやアプリケーション等であってもよい。つまり、本実施形態では、利用者端末11にインストールされた個々のソフトウェア等の起動時に起動認証を行い、起動許可のあったソフトウェアのみ起動させるといった処理を行うこともできる。
送受信手段28は、例えば通信ネットワーク13を介して無線基地局15や管理サーバ12等の外部装置とデータの送受信を行うための通信手段である。送受信手段28は、外部装置等にすでに記憶されている各種情報等を受信することができ、また利用者端末11で処理された結果を、通信ネットワーク13を介して外部装置等に送信することもできる。なお、送受信手段28は、上述したアンテナ部14としての機能を含んでいてもよい。
制御手段29は、利用者端末11の各構成部全体の制御を行う。具体的には、制御手段29は、例えば利用者等による入力手段21からの指示等に基づいて、起動認証に関する各制御を行う。ここで、各制御とは、例えば上述した位置情報取得手段24に位置情報を取得させる、認証手段25に認証させる、起動可否問い合わせ手段26に起動可否の問い合わせをさせる、起動手段27に起動させる等があるが、これに限定されるものではない。なお、これらの制御は、プログラムの実行や利用者の指示等による所定のイベントやコマンド等の実行に基づいて行われてもよく、所定の時間間隔で定期的に行われてもよい。
<利用者端末11のハードウェア構成例>
各機能をコンピュータに実行させることができる実行プログラム(起動認証プログラム)を例えば汎用のPC等にインストールすることにより、本実施形態における起動認証処理を実現することができる。ここで、本実施形態における起動認証処理が実現可能なコンピュータのハードウェア構成例について図を用いて説明する。
図3は、本実施形態における起動認証処理が実現可能なハードウェア構成の一例を示す図である。図3におけるコンピュータ本体には、入力装置31と、出力装置32と、ドライブ装置33と、補助記憶装置34と、主記憶装置35と、各種制御を行うCentral Processing Unit(CPU)36と、ネットワーク接続装置37とを有するよう構成されており、これらはシステムバスBで相互に接続されている。
入力装置31は、利用者等が操作するキーボード及びマウス等のポインティングデバイスや、マイクロフォン等の音声入力デバイスを有しており、利用者等からのプログラムの実行指示、各種操作情報、ソフトウェアを起動するための情報等の入力を受け付ける。
出力装置32は、本実施形態における処理を行うためのコンピュータ本体を操作するのに必要な各種ウィンドウやデータ等を表示するディスプレイを有し、CPU36が有する制御プログラムによりプログラムの実行経過や結果等を表示する。また、出力装置32は、上述の処理結果等を紙等の印刷媒体に印刷して、利用者等に提示することができる。
ここで、本実施形態においてコンピュータ本体にインストールされる実行プログラムは、例えば、Universal Serial Bus(USB)メモリやCD−ROM、DVD等の可搬型の記録媒体38等により提供される。プログラムを記録した記録媒体38は、ドライブ装置33にセット可能であり、CPU36からの制御信号に基づき、記録媒体38に含まれる実行プログラムが、記録媒体38からドライブ装置33を介して補助記憶装置34にインストールされる。
補助記憶装置34は、CPU36からの制御信号に基づき、本実施形態における実行プログラムやコンピュータに設けられた制御プログラム、実行経過や実行結果等を記憶する。また、補助記憶装置34は、CPU36からの制御信号等に基づいて、記憶された各情報から必要な情報を読み出したり、書き込むことができる。
なお、補助記憶装置34は、例えばHard Disk Drive(HDD)やSolid State Drave(SSD)等であり、例えば上述した記憶手段23に対応している。
主記憶装置35は、CPU36により補助記憶装置34から読み出された実行プログラム等を格納する。なお、主記憶装置35は、Read Only Memory(ROM)やRandom Access Memory(RAM)等である。
CPU36は、オペレーティングシステム等の制御プログラム、及び主記憶装置35に格納されている実行プログラムに基づいて、各種演算や各ハードウェア構成部とのデータの入出力等、コンピュータ全体の処理を制御して各処理を実現することができる。なお、プログラムの実行中に必要な各種情報等は、補助記憶装置34から取得することができ、また実行結果等を格納することもできる。
具体的には、CPU36は、例えば入力装置31から得られるプログラムの実行指示等に基づき、補助記憶装置34にインストールされた起動認証プログラムを実行させることにより、主記憶装置35上でプログラムに対応する処理を行う。
例えば、CPU36は、起動認証プログラムを実行させることで、位置情報取得手段24による位置情報の取得や、認証手段25による起動認証、起動可否問い合わせ手段26による起動可否の問い合わせ、起動手段27によるOSやソフトウェア等の起動等の実行制御等を行う。なお、CPU36における処理内容は、上述した内容に限定されるものではない。CPU36により実行された内容(実行経過や実行結果)等は、必要に応じて補助記憶装置34に記憶させることができる。
ネットワーク接続装置37は、CPU36からの制御信号に基づき、通信ネットワーク13等と接続することにより、実行プログラムやソフトウェア、位置情報、起動判定条件等を、通信ネットワーク13に接続されている外部装置等から取得する。また、ネットワーク接続装置37は、プログラムを実行することで得られた実行結果又は本実施形態における実行プログラム自体を外部装置等に提供することができる。また、ネットワーク接続装置37は、上述したアンテナ部14を含んでいてもよい。
上述したようなハードウェア構成により、本実施形態における起動認証処理を実行することができる。また、プログラムをインストールすることにより、汎用のPC等で本実施形態における起動認証処理を容易に実現することができる。
<管理サーバ12の機能構成例>
図4は、本実施形態における利用者端末の機能構成の一例を示す図である。図4に示す管理サーバ12は、入力手段41と、出力手段42と、記憶手段43と、起動管理手段44と、照合手段45と、起動判定条件生成手段46と、送受信手段47と、制御手段48とを有する。
入力手段41は、管理者サーバ12を使用する管理者等からの各種指示の開始/終了、設定の入力等の各種入力を受け付ける。具体的には、入力手段41は、例えば本実施形態における起動管理指示や照合指示、起動判定条件生成指示、送受信指示等の各指示を受け付ける。
入力手段41により取得される情報の入力は、例えばキーボードやマウス等の入力インターフェース等による入力でもよく、また画面を用いたタッチパネル形式の入力でもよく、操作キー等を用いての入力でもよい。更に、入力手段41は、例えばマイクロフォン等により音声を入力する音声入力手段を有していてもよい。
出力手段42は、入力手段41により入力された内容や、入力内容に基づいて実行された内容等の出力を行う。なお、出力手段42は、例えば画面表示により出力する場合には、ディスプレイやモニタ等の表示手段を有し、音声により出力する場合には、例えばスピーカ等の音声出力手段を有していてもよい。また、入力手段41と出力手段42とは、例えばタッチパネル等のように入出力が一体型であってもよい。
記憶手段43は、本実施形態において必要となる各種情報を記憶する。具体的には、記憶手段43は、例えば起動管理情報(例えば、起動管理テーブル)や照合結果、起動判定条件、各種履歴情報等の情報を記憶する。
また、記憶手段43は、記憶された各種情報を必要に応じて所定のタイミングで読み出したり、書き込んだりすることができる。また、記憶手段43は、上述したような多種の情報の集合物であり、それらの情報を、例えばキーワード等を用いて検索し、抽出することができるように体系的に構成されているデータベースとしての機能を有していてもよい。なお、記憶手段43は、例えばハードディスクやメモリ等である。
起動管理手段44は、例えば1又は複数の利用者端末11に対する個別の禁止位置情報や盗難被害届の有無等の判定条件を含む起動管理テーブル等の設定や更新等による起動管理を行う。起動管理テーブルは、例えば記憶手段43に記憶され、必要に応じて読み出される。
また、起動管理手段44は、例えば判定条件等が更新された場合には、その更新された旨を示す情報(例えば、判定条件更新情報等)を利用者端末11に送信してもよい。また、起動管理手段44は、利用者端末11に記憶された以前の起動判定条件を削除するような指示情報を送信してもよく、更新された情報そのものを利用者端末11に送信してもよい。これにより、利用者端末11は、次の起動認証時に必ず管理サーバ12に起動可否の判断をさせることができ、最新の起動判定条件による照合を行うことができる。
照合手段45は、利用者端末11から起動可否の問い合わせがあった場合に、例えばその問い合わせと同時に送信される利用者端末11の識別情報及び位置情報と、上述した起動判定条件等とを照合して、要求のあった利用者端末11が起動許可できるか否かを判断する。なお、照合結果は、例えば記憶手段43に記憶され、必要に応じて読み出される。
起動判定条件生成手段46は、照合手段45による照合結果が起動許可であった場合に、利用者端末11の記憶手段23に記憶させるための起動判定条件を生成する。具体的には、起動判定条件生成手段46は、例えば起動が許可又は禁止された位置情報や範囲情報、起動許可時間、判定条件更新情報等があるが、これに限定されるものではない。生成された起動判定条件は、送受信手段47によって、通信ネットワーク13を介して対応する利用者端末11に送信される。
送受信手段47は、例えば通信ネットワーク13又は無線基地局15等を介して利用者端末11や無線基地局15等の外部装置とデータの送受信を行うための通信手段である。送受信手段47は、外部装置等にすでに記憶されている各種情報等を受信することができ、また管理サーバ12で処理された結果を、通信ネットワーク13を介して外部装置等に送信することもできる。
制御手段48は、利用者端末11の各構成部全体の制御を行う。具体的には、制御手段48は、例えば管理者等による入力手段41からの指示等に基づいて、起動管理に関する各制御を行う。ここで、各制御とは、例えば上述した起動管理手段44に利用者端末11の起動を管理させる、照合手段45に照合させる、起動判定条件生成手段46に起動判定条件を生成させる等があるが、これに限定されるものではない。なお、これらの制御は、プログラムの実行や管理者の指示等による所定のイベントの発生に基づいて行われてもよく、所定の時間間隔で定期的に行われてもよい。
<管理サーバ12のハードウェア構成例>
ここで、上述した管理サーバ12のハードウェア構成については、例えば上述した図3に示す利用者端末11におけるハードウェア構成と同様のハードウェア構成を適用することができるため、ここでの具体的な説明については、省略する。
なお、管理サーバ12のハードウェア構成において、CPU36は、起動認証プログラムを実行させることで、起動管理手段44による起動管理や、照合手段45による照合、起動判定条件生成手段46による起動判定条件の生成等の実行制御等を行う。なお、CPU36における処理内容は、上述した内容に限定されるものではない。
<利用者端末11における起動認証処理:第1実施例>
次に、利用者端末11における起動認証処理の第1実施例について、フローチャートを用いて説明する。図5は、利用者端末における起動認証処理の第1実施例を示すフローチャートである。なお、図5の例では、予め前回の起動判定条件が記憶されているものとして説明する。
図5の例において、位置情報取得手段24は、利用者等による利用者端末11の電源オンを検知すると(S01)、現在の位置情報(X0,Y0)を取得する(S02)。なお、現在の位置情報とは、例えば上述した利用者端末11に最も近い無線基地局15から受信した報知情報に含まれる無線基地局15の位置情報でもよく、またGPS機能等により取得した位置情報であってもよいが、これに限定されるものではない。
次に、認証手段25は、取得した現在の位置情報と、記憶手段23に記憶された起動判定条件の一例としての起動許可位置情報(X1,Y1)とを用いて、位置情報の照合を行う(S03)。なお、起動許可位置情報は、1つの位置情報だけではなく、複数の位置情報を含んでいてもよい。
また、認証手段25は、現在の位置情報が起動許可位置情報に一致するか否かを判断する(S04)。なお、第1実施例における一致するか否かの判断は、例えば現在の位置情報と、起動許可位置情報とが、完全に一致しているだけでなく、ある所定の許容範囲も一致に含まれるものとして判断する。ここで、現在の位置情報が起動許可位置情報と一致する場合(S04において、YES)、起動手段27は、利用者端末11を起動する(S05)。
また、現在の位置情報が起動許可位置情報と一致していない場合(S04において、NO)、起動可否問い合わせ手段26は、自己の利用者端末11の識別情報(ID)と現在の位置情報(X0,Y0)とを管理サーバ12へ送信する(S06)。つまり、S06の処理では、利用者端末11が管理サーバ12に対して、上述した起動可否の問い合わせを行う。
次に、起動可否問い合わせ手段26は、上述した問い合わせに対する管理サーバ12からの応答があったか否かを判断し(S07)、管理サーバ12からの応答がなかった場合(S07において、NO)、応答があるまで待機する。また、起動可否問い合わせ手段26は、管理サーバ12からの応答があった場合(S07において、YES)、その応答結果が起動許可であるか否かを判断する(S08)。
ここで、起動可否問い合わせ手段26は、応答結果が起動許可である場合(S08において、YES)、管理サーバ12から送信される起動判定条件に含まれる起動許可位置情報(X1',Y1')を記憶手段23に記憶して起動判定条件を更新する(S09)。したがって、起動許可位置情報(X1',Y1')が、次回起動認証時のS03の処理における起動判定条件(起動許可位置情報(X1,Y1))となる。その後、起動手段27は、上述したS05の処理(起動)を行う。
また、起動可否問い合わせ手段26は、S08の処理において、管理サーバ12からの応答結果が、起動許可でない場合(S08において、NO)、利用者端末11の画面上に、認証エラー等により起動できない旨のメッセージ(起動不可のメッセージ)を表示する(S10)。また、起動可否問い合わせ手段26は、利用者端末11の電源をオフにする(S11)。なお、起動可否問い合わせ手段26は、上述したS10の処理における画面表示を行わずに電源をオフにしてもよい。
ここで、図5の例では、起動判定条件に含まれる起動許可位置情報と現在位置とを比較して一致する場合に起動を許可する制御を行ったが、これに限定されるものではない。例えば、認証手段25は、起動判定条件に含まれる起動禁止位置情報と、現在の位置情報とを比較して、現在の位置情報が、起動禁止位置情報と一致しない場合に、利用者端末11の起動を行ってもよい。
<管理サーバ12における起動認証処理:第1実施例>
次に、上述した利用者端末11における起動認証処理の第1実施例に対する管理者サーバ12における起動認証処理の第1実施例について、フローチャートを用いて説明する。図6は、管理サーバにおける起動認証処理の第1実施例を示すフローチャートである。
なお、図6の例では、管理サーバ12における起動管理のメンテナンス作業として、記憶手段43に記憶された各利用者端末11に対応する判定条件(例えば、起動管理テーブル等)に各種情報の登録を行っておく。なお、各種情報の一例としては、「起動禁止位置情報」、「持ち出し許可の有無」、「盗難紛失届の有無」等であるが、これに限定されるものではない。
図6の例において、照合手段45は、利用者端末11からの起動可否の問い合わせとして、例えば利用者端末11を識別する識別情報(ID)と利用者端末11の現在の位置情報とを受信する(S21)。次に、照合手段45は、受信したIDに対応する判定条件を記憶手段43に記憶された起動管理テーブルから取得し、所定の条件に基づく照合を行う(S22)。
なお、図6に示す第1実施例では、判定条件として起動禁止位置情報が含まれており、位置情報が起動禁止位置情報と一致するか否かにより照合を行うことができるが、これに限定されるものではない。例えば、起動管理テーブルに起動許可位置情報が記憶されている場合には、その起動許可位置情報と位置情報との照合を行ってもよい。
照合手段45は、S22の照合処理の結果から、S21の処理で受信した位置情報が起動禁止位置以外であるか否かを判断する(S23)。照合手段45は、起動禁止位置以外である場合(S23において、YES)、次に、その利用者端末11に対する持ち出し許可があるか否かを判断する(S24)。
照合手段45は、持ち出し許可がある場合(S24において、YES)、次に、盗難紛失届がないか否かを判断する(S25)。ここで、盗難紛失届がない場合(S25において、YES)、起動判定条件生成手段46は、S21の処理で受信した位置情報を起動許可位置情報とし、起動許可の結果と共に利用者端末11へ送信する(S26)。
また、照合手段45は、S23の処理において、起動禁止位置以外でない場合(S23において、NO)、起動不可の結果を利用者端末11へ送信する(S27)。なお、照合手段45は、S24の処理において、持ち出し許可がない場合(S24において、NO)、又は、S25の処理において、盗難紛失届がある場合(S25において、NO)、上述したように起動不可の結果を利用者端末11へ送信する(S27)。
なお、図6の例では、利用者端末21から受信した位置情報と起動禁止位置情報との比較を、起動可否判定に用いていたが、これに限定されるものではなく、例えば判定条件に起動許可位置情報を用いて、利用者端末から受信した位置情報と比較してもよい。また、図6の例では、利用者端末11からの位置情報を起動許可位置情報として起動判定条件を生成し、起動許可の結果と共に利用者端末に送信しているが、これに限定されるものではなく、例えば起動禁止位置情報を利用者端末11に送信してもよい。
ここで、上述したS23〜S25の処理は、少なくとも1つの処理を実施することで起動認証を行ってもよい。また、S23〜S25の処理の順番についても図6の例に限定されるものではなく、順番を任意に変更することができる。
<第1実施例に対応するデータ例>
ここで、図7は、第1実施例に対応するデータ例を示す図である。なお、図7(A)は、利用者端末11に記憶される起動判定条件テーブルの一例を示し、図7(B)は、管理サーバ12に記憶される起動管理テーブルの一例を示している。
図7(A)に示す起動判定条件テーブルは、項目として、例えば「起動許可位置情報」を含むがこれに限定されるものではない。「起動許可位置情報」は、例えば前回起動許可されたときの位置情報(例えば、座標等)等が記憶されているが、これに限定されるものではなく、管理サーバ12からの指示により設定された位置情報等が記憶されていてもよい。
また、起動許可位置情報は、1又は複数の位置情報を記憶することができる。つまり、第1実施例では、現在の位置情報が、複数の起動許可位置情報のうち、何れか1つに一致すれば、起動が許可されることになる。なお、上述した起動判定条件テーブルは、管理サーバ12から取得した情報が記憶される。
また、図7(B)に示す起動管理テーブルは、項目として、例えば、「ID」、「通信アドレス」、「起動禁止位置情報」、「持ち出し許可」、及び「盗難紛失届」等を含むがこれに限定されるものではない。
「ID」は、利用者端末11を識別するための固有の識別情報である。なお、IDは、例えば端末の製品番号等でもよいが、これに限定されるものではない。「通信アドレス」は、利用者端末11と通信ネットワーク13等を介して接続して通信を行うためのアドレス情報である。なお、アドレス情報は、例えばIPアドレス等でもよいが、これに限定されるものではない。
「起動禁止位置情報」は、利用者端末11毎に起動を禁止する位置を設定する。また、第1実施例では、「起動禁止位置情報」ではなく、上述した「起動許可位置情報」が設定されていてもよい。
「持ち出し許可」は、利用者端末11を所定の位置から持ち出してもよいか否かの情報である。例えば、重要なデータ等が記憶されている利用者端末11の場合には、情報漏えい等の観点から持ち出しが禁止される("持ち出し不可")また、例えば、ある特定の処理を特定の場所で実行させるような利用者端末11の場合には、持ち出す必要がないため、"持ち出し不可"が設定される。
また、「盗難紛失届」は、その利用者端末11に対して盗難届や紛失届等があるか否かの情報が記憶される。
なお、図7(B)に示す起動管理テーブルの設定情報は、予め管理者等により設定されるが、これに限定されるものではなく、利用者端末11の利用者が設定してもよい。
ここで、図7(A)に示す起動判定条件テーブルと、図7(B)に示す起動管理テーブルを用いた起動認証の一例について説明する。管理サーバ12は、利用者端末11からのIDと位置情報を受信すると、起動管理テーブルからIDに対応する判定条件を抽出し、抽出された判定条件に基づいて起動可否判定を行う。判定条件としては、図7(B)に示す起動管理テーブルに含まれているように、起動禁止位置情報、持ち出し許可の有無、盗難紛失届の有無等を予め設定しておき、起動可否の問い合わせがあった利用者端末11が起動禁止位置以外で、持ち出し許可ありで、かつ盗難紛失届がない場合に起動許可を行う。
また、第1実施例において、管理サーバ12は、起動許可の場合に利用者端末11から送られてきた現在の位置情報を起動許可位置情報とし、起動許可の判定結果と一緒に利用者端末11へ送信する。利用者端末11は、起動許可位置情報を図7(A)に示す起動判定条件テーブルに記憶する。これにより、利用者端末11は、次回の起動時に現在の位置情報と、起動判定条件テーブルに記憶された起動許可位置情報とを照合して、起動認証を行うことができ、起動が許可されれば、管理サーバ12にアクセスすることなく、起動させることができる。これにより、第1実施例では、不要な通信を防止し、通信トラフィックを削減することができる。また、第1実施例では、安全に利用制限を確保することができる。
<利用者端末11における起動認証処理:第2実施例>
次に、利用者端末11における起動認証処理の第2実施例について、フローチャートを用いて説明する。図8は、利用者端末における起動認証処理の第2実施例を示すフローチャートである。
第2実施例は、起動許可の場合に利用者端末11へ送信する位置情報を、利用者端末11から送られてきた位置情報に一定の範囲を加えた範囲情報として、利用者端末11へ送信する。これにより、第2実施例では、利用者端末11を若干移動させなければならないような場合等にも管理サーバ12にアクセスすることなく起動認証を行うことができる。なお、以下の説明では、予め前回の起動判定条件が記憶されているものとして説明する。
図8の例において、位置情報取得手段24は、利用者等による利用者端末11の電源オンを検知すると(S31)、上述したように現在の位置情報(X0,Y0)を取得する(S32)。次に、認証手段25は、取得した現在の位置情報と、記憶手段23に記憶された起動判定条件の一例としての起動許可範囲情報(X1,Y1、X2,Y2)とを用いて、位置情報と起動許可範囲情報との照合を行う(S33)。なお、起動許可範囲情報は、1つの範囲情報だけでなく、複数の範囲情報を含んでいてもよい。
また、認証手段25は、現在の位置情報が起動許可範囲内であるか否かを判断する(S34)。ここで、現在の位置情報が起動許可範囲内にある場合(S34において、YES)、起動手段27は、利用者端末11を起動する(S35)。
また、現在の位置情報が、起動許可範囲内になかった場合(S34において、NO)、起動可否問い合わせ手段26は、自己の利用者端末11の識別情報(ID)と現在の位置情報(X0,Y0)とを管理サーバ12へ送信する(S36)。つまり、S36の処理では、利用者端末11が管理サーバ12に対して、上述した起動可否の問い合わせを行う。
次に、起動可否問い合わせ手段26は、上述した問い合わせに対する管理サーバ12からの応答があったか否かを判断し(S37)、管理サーバ12からの応答がなかった場合(S37において、NO)、応答があるまで待機する。また、起動可否問い合わせ手段26は、管理サーバ12からの応答があった場合(S37において、YES)、その応答結果が起動許可であるか否かを判断する(S38)。
ここで、起動可否問い合わせ手段26は、応答結果が起動許可である場合(S38において、YES)、管理サーバ12から送信される起動判定条件に含まれる起動許可範囲情報(X1',Y1'、X2',Y2')を記憶手段23に記憶して起動判定条件を更新する(S39)。したがって、起動許可範囲情報(X1',Y1'、X2',Y2')が、次回起動認証時のS33の処理における起動判定条件(起動許可範囲情報(X1,Y1、X2,Y2))となる。その後、起動手段27は、上述したS35の処理(起動)を行う。
また、起動可否問い合わせ手段26は、S38の処理において、管理サーバ12からの応答結果が、起動許可でない場合(S38において、NO)、利用者端末11の画面上に、認証エラー等により起動できない旨のメッセージ(起動不可のメッセージ)を表示する(S40)。また、起動可否問い合わせ手段26は、利用者端末11の電源をオフにする(S41)。なお、起動可否問い合わせ手段26は、上述したS41の処理における画面表示を行わずに電源をオフにしてもよい。
<管理サーバ12における起動認証処理:第2実施例>
次に、上述した利用者端末11における起動認証処理の第2実施例に対する管理者サーバ12における起動認証処理の第2実施例について、フローチャートを用いて説明する。図9は、管理サーバにおける起動認証処理の第2実施例を示すフローチャートである。
なお、図9の例では、管理サーバ12における起動管理のメンテナンス作業として、記憶手段43に記憶された各利用者端末11に対応する判定条件(例えば、起動管理テーブル等)に各種情報の登録を行っておく。なお、各種情報の一例としては、「起動禁止範囲情報」、「持ち出し許可の有無」、「盗難紛失届の有無」等であるが、これに限定されるものではない。
図9の例において、照合手段45は、利用者端末11からの起動可否の問い合わせとして、例えば利用者端末11を識別する識別情報(ID)と利用者端末11の現在の位置情報とを受信する(S51)。次に、照合手段45は、受信したIDに対応する判定条件を記憶手段43に記憶された起動管理テーブルから取得し、所定の条件に基づく照合を行う(S52)。
なお、図9に示す第2実施例では、例えば位置情報と判定条件に含まれる起動禁止範囲情報と照合するが、これに限定されるものではない。例えば、第2実施例では、判定条件として起動許可範囲情報が記憶されている場合に、起動許可範囲情報と位置情報との照合を行ってもよい。
照合手段45は、S52の照合処理の結果から、S51の処理で受信した位置情報が起動禁止範囲外であるか否かを判断する(S53)。照合手段45は、起動禁止範囲外である場合(S53において、YES)、次に、その利用者端末11に対する持ち出し許可があるか否かを判断する(S54)。
照合手段45は、持ち出し許可がある場合(S54において、YES)、次に、盗難紛失届がないか否かを判断する(S55)。ここで、盗難紛失届がない場合(S55において、YES)、起動判定条件生成手段46は、S51の処理で受信した位置情報を中心点とした一定の範囲を起動許可範囲情報とし(S56)、起動許可範囲情報と起動許可の結果とを利用者端末11へ送信する(S57)。
また、照合手段45は、S53の処理において、起動禁止範囲外でない場合(S53において、NO)、起動不可の結果を利用者端末11へ送信する(S58)。なお、照合手段45は、S54の処理において、持ち出し許可がない場合(S54において、NO)、又は、S55の処理において、盗難紛失届がある場合(S55において、NO)、上述したように起動不可の結果を利用者端末11へ送信する(S58)。
ここで、上述したS53〜S55の処理は、少なくとも1つの処理を実施することで起動認証を行ってもよい。また、S53〜S55の処理の順番についても図9の例に限定されるものではなく、順番を任意に変更することができる。
<第2実施例に対応するデータ例>
ここで、図10は、第2実施例に対応するデータ例を示す図である。なお、図10(A)は、利用者端末11に記憶される起動判定条件テーブルの一例を示し、図10(B)は、管理サーバ12に記憶される起動管理テーブルの一例を示している。
図10(A)に示す起動判定条件テーブルは、項目として、例えば「起動許可範囲」を含むがこれに限定されるものではない。「起動許可範囲情報」は、例えば前回起動許可されたときの起動許可範囲情報等が記憶されているが、これに限定されるものではなく、管理サーバ12からの指示により設定された起動許可範囲情報等が記憶されていてもよい。
また、起動許可範囲情報は、1又は複数の範囲情報を記憶することができる。つまり、第2実施例では、現在の位置情報が、複数の起動許可範囲情報のうち、何れか1つの範囲内に含まれていれば、起動が許可されることになる。なお、上述した起動判定条件テーブルは、管理サーバ12から取得した情報が記憶される。
また、図10(B)に示す起動管理テーブルは、項目として、例えば、「ID」、「通信アドレス」、「起動禁止範囲情報」、「持ち出し許可」、及び「盗難紛失届」等を含むがこれに限定されるものではない。
「ID」は、利用者端末11を識別するための固有の識別情報である。なお、IDは、例えば端末の製品番号等でもよいが、これに限定されるものではない。「通信アドレス」は、利用者端末11と通信ネットワーク13等を介して接続して通信を行うためのアドレス情報である。なお、アドレス情報は、例えばIPアドレス等でもよいが、これに限定されるものではない。
「起動禁止範囲情報」は、利用者端末11毎に起動を禁止する範囲を設定する。また、「起動禁止範囲情報」は、上述したように起動許可範囲情報が設定されていてもよい。
「持ち出し許可」は、上述したように利用者端末11を所定の位置から持ち出してもよいか否かの情報である。また、「盗難紛失届」は、その利用者端末11に対して盗難届や紛失届があるか否かの情報を意味する。
なお、図10(B)に示す起動管理テーブルの設定情報は、予め管理者等により設定されるが、これに限定されるものではなく、利用者端末11の利用者が設定してもよい。
ここで、図10(A)に示す起動判定条件テーブルと、図10(B)に示す起動管理テーブルを用いた起動認証の一例について説明する。管理サーバ12は、利用者端末11からのIDと位置情報を受信すると、起動管理テーブルからIDに対応する判定条件を抽出し、抽出された判定条件に基づいて起動可否判定を行う。判定条件としては、図10(B)に示す起動管理テーブルに含まれているように、起動禁止範囲情報、持ち出し許可の有無、盗難紛失届の有無等を予め設定しておき、起動可否の問い合わせがあった利用者端末11が起動禁止範囲以外で、持ち出し許可ありで、かつ盗難紛失届がない場合に起動許可を行う。
また、第2実施例において、管理サーバ12は、起動許可の場合に利用者端末11から送られてきた現在の位置情報を中心とする一定の範囲を起動許可範囲情報とし、起動許可の判定結果と一緒に利用者端末11へ送信する。
なお、一定の範囲とは、例えば現在位置(X0,Y0)を中心として所定の距離だけ離れた円の範囲でもよい。また、他の例としては、例えば現在位置(X0,Y0)を中心として、所定の距離だけ離れた2つの点(X1',Y1')、(X2',Y2')を対角とし、現在位置を含むような矩形の範囲(X1',Y1'、X2',Y2')としてもよいが、これに限定されるものではない。
利用者端末11は、起動許可範囲情報を図10(A)に示す起動判定条件テーブルに記憶する。これにより、利用者端末11は、次回の起動時に現在の位置情報と、起動判定条件テーブルに記憶された起動許可範囲情報とを照合して、起動認証を行うことができ、起動が許可されれば、管理サーバ12にアクセスすることなく、起動させることができる。これにより、第2実施例では、第1実施例と同様に、不要な通信を防止し、通信トラフィックを削減することができ、また安全に利用制限を確保することができる。
<利用者端末11における起動認証処理:第3実施例>
次に、利用者端末11における起動認証処理の第3実施例について、フローチャートを用いて説明する。図11は、利用者端末における起動認証処理の第3実施例を示すフローチャートである。
第3実施例は、上述した第2実施例と比較すると、起動許可時間も含めた起動許可認証を行う。なお、以下に示す第3実施例では、上述した第2実施例と同様に起動許可範囲情報を用いた起動認証を行っているが、これに限定されるものではなく、例えば第1実施例に示すように位置情報に基づいて起動認証を行ってもよい。また、以下の説明では、予め前回の起動判定条件が記憶されているものとして説明する。
図11の例において、位置情報取得手段24は、利用者による利用者端末11の電源オンを検知すると(S61)、上述したように現在の位置情報(X0,Y0)を取得する(S62)。次に、認証手段25は、取得した現在の位置情報と、記憶手段23に記憶された起動許可範囲情報(X1,Y1、X2,Y2)を用いて、位置情報と起動許可範囲情報との照合を行う(S63)。
また、認証手段25は、現在の位置情報が起動許可範囲内であるか否かを判断する(S64)。ここで、現在の位置情報が起動許可範囲内になかった場合(S64において、NO)、起動可否問い合わせ手段26は、自己の利用者端末11の識別情報(ID)と現在の位置情報(X0,Y0)とを管理サーバ12へ送信する(S65)。つまり、S65の処理では、利用者端末11が管理サーバ12に対して、上述した起動可否の問い合わせを行う。
次に、起動可否問い合わせ手段26は、管理サーバ12からの応答があったか否かを判断し(S66)、管理サーバ12からの応答がなかった場合(S66において、NO)、応答があるまで待機する。また、起動可否問い合わせ手段26は、管理サーバ12からの応答があった場合(S66において、YES)、その応答結果が起動許可であるか否かを判断する(S67)。
ここで、起動可否問い合わせ手段26は、応答結果が起動許可である場合(S67において、YES)、管理サーバ12から送信される起動判定条件に含まれる起動許可範囲情報(X1',Y1'、X2',Y2')を記憶手段23に記憶して起動判定条件を更新する(S68)。したがって、起動許可範囲情報(X1',Y1'、X2',Y2')が、次回起動認証時のS63の処理における起動判定条件(起動許可範囲情報(X1,Y1、X2,Y2))となる。また、起動可否問い合わせ手段26は、管理サーバ12から得られる起動許可時間を記憶手段23に記憶して起動許可時間を更新する(S69)。
ここで、S64の処理において、起動許可範囲内にある場合(S64において、YES)、又は、S69の処理後、認証手段25は、現在時刻と起動許可時間とを比較し(S70)、起動許可時間内であるか否かを判断する(S71)。現在時刻が起動許可時間内である場合(S71において、YES)、起動手段27は、利用者端末11を起動する(S72)。
また、起動可否問い合わせ手段26は、S67の処理において起動許可でなかった場合(S67において、NO)、又は、S71の処理において現在時刻が起動許可時間内でない場合(S71において、NO)、画面上に起動不可のメッセージを表示する(S73)。なお、起動不可のメッセージとは、例えば認証エラー等により起動できない旨のメッセージ等であるが、これに限定されるものではない。また、起動可否問い合わせ手段26は、利用者端末11の電源をオフにする(S74)。なお、起動可否問い合わせ手段26は、上述したS73の処理における画面表示を行わずに電源をオフにしてもよい。
<管理サーバ12における起動認証処理:第3実施例>
次に、上述した利用者端末11における起動認証処理の第3実施例に対する管理者サーバ12における起動認証処理の第3実施例について、フローチャートを用いて説明する。図12は、管理サーバにおける起動認証処理の第3実施例を示すフローチャートである。
なお、図12の例では、管理サーバ12における起動管理のメンテナンス作業として、記憶手段43に記憶された各利用者端末11に対応する判定条件(例えば、起動管理テーブル等)に各種情報の登録を行っておく。なお、各種情報の一例としては、「起動禁止範囲情報」、「持ち出し許可の有無」、「盗難紛失届の有無」、「起動許可時間」等であるが、これに限定されるものではない。
図12の例において、照合手段45は、利用者端末11からの起動可否の問い合わせとして、例えば利用者端末11を識別情報(ID)と利用者端末11の現在の位置情報とを受信する(S81)。次に、照合手段45は、受信したIDに対応する判定条件を記憶手段43に記憶された起動管理テーブルから取得し、所定の条件に基づく照合を行う(S82)。
なお、図12に示す第3実施例では、例えば位置情報と判定条件に含まれる起動禁止範囲情報と照合するが、これに限定されるものではない。例えば、第3実施例では、上述した第2実施例と同様に、判定条件として起動許可範囲情報が記憶されている場合に、起動許可範囲情報と位置情報との照合を行ってもよい。
照合手段45は、S82の照合処理の結果から、S81の処理で受信した位置情報が起動禁止範囲外であるか否かを判断する(S83)。照合手段45は、起動禁止範囲外である場合(S83において、YES)、次に、その利用者端末11に対する持ち出し許可があるか否かを判断する(S84)。
照合手段45は、持ち出し許可がある場合(S84において、YES)、次に、盗難紛失届がないか否かを判断する(S85)。ここで、盗難紛失届がない場合(S85において、YES)、起動判定条件生成手段46は、S81の処理で受信した位置情報を中心点とした一定の範囲を起動許可範囲情報とし(S86)、現在時刻を基準にした起動許可時間と、起動許可範囲情報と、起動許可の結果とを利用者端末11へ送信する(S87)。
また、照合手段45は、S83の処理において、起動禁止範囲外でない場合(S83において、NO)、起動不可の結果を利用者端末11へ送信する(S88)。なお、照合手段45は、S84の処理において、持ち出し許可がない場合(S84において、NO)、又は、S85の処理において、盗難紛失届がある場合(S85において、NO)、上述したように起動不可の結果を利用者端末11へ送信する(S88)。
ここで、上述したS83〜S85の処理は、少なくとも1つの処理を実施することで起動認証を行ってもよい。また、S83〜S85の処理の順番についても図12の例に限定されるものではなく、順番を任意に変更することができる。
<第3実施例に対応するデータ例>
ここで、図13は、第3実施例に対応するデータ例を示す図である。なお、図13(A)は、利用者端末11に記憶される起動判定条件テーブルの一例を示し、図13(B)は、管理サーバ12に記憶される起動管理テーブルの一例を示している。
図13(A)に示す起動判定条件テーブルは、項目として、例えば「起動許可範囲情報」及び「起動許可時間」等を含むがこれに限定されるものではない。また、図13(B)に示す起動管理テーブルは、項目として、例えば「ID」、「通信アドレス」、「起動禁止位置情報」、「持ち出し許可」、「盗難紛失届」、及び「起動許可時間」等を含むがこれに限定されるものではない。
第3実施例において、図13(A)に示す起動判定条件テーブル及び図13(B)に示す起動管理テーブルには、「起動許可時間」が設定され、例えば「H1(時):M1(分)」〜「H2(時):M2(分)」の間は、起動許可時間として設定されていることを示している。第3実施例では、上述した起動許可時間に基づいて位置情報だけでなく時間情報も含めて起動許可を行うため、より詳細な起動認証処理を実現することができる。なお、図13(A),(B)の例では、起動許可時間の開始時間と終了時間が設定されているが、これに限定されるものではなく、例えば設定された時間から所定時間(例えば、「H1(時):M1(分)」から50時間)を起動許可時間の範囲として管理してもよい。
第3実施例において、管理サーバ12は、例えば上述した第2実施例と同様に起動許可の場合に利用者端末11から送られてきた現在の位置情報を中心とする一定の範囲を起動許可範囲情報とすることができる。また、第3実施例において、管理サーバ12は、上述した起動許可範囲情報と、起動許可時間と、起動許可の判定結果とを利用者端末11へ送信する。
なお、上述した第3実施例では、起動許可範囲と起動許可時間とを用いて起動認証を行ったが、これに限定されるものではなく、起動許可時間のみを用いて起動認証を行ってもよい。また、第3実施例では、起動許可時間を起動判定条件に含めたが、これに限定されるものではなく、例えば利用者端末11の起動可能回数等を同様な手法で判定条件に含めることができる。この場合には、起動回数をカウントしておき、例えばカウント値が起動可能回数を超えた場合には、起動不可とする。また、第3実施例では、起動許可時間と起動可能回数の両方を判定条件に含めてもよい。
<利用者端末11における起動認証処理:第4実施例>
次に、利用者端末11における起動認証処理の第4実施例について、フローチャートを用いて説明する。図14は、利用者端末における起動認証処理の第4実施例を示すフローチャートである。
第4実施例は、上述した各実施例と比較すると、管理サーバ12側で起動管理テーブルの更新があった場合に、その更新情報を利用者端末11が記憶する起動判定条件にも反映させ、最新の条件で起動認証を行う。
なお、以下に示す第4実施例では、上述した第1実施例と同様に起動許可位置情報を用いた起動認証を行っているが、これに限定されるものではなく、例えば上述した第2実施例に示すように範囲情報に基づいて起動認証を行ってもよい。また、第4実施例では、上述した第3実施例に示すように、起動許可時間を含めて起動認証を行ってもよい。
図14の例において、位置情報取得手段24は、利用者による利用者端末11の電源オンを検知すると(S91)、上述したように現在の位置情報(X0,Y0)を取得する(S92)。次に、認証手段25は、取得した現在の位置情報と、記憶手段23に記憶された起動許可位置情報(X1,Y1)を用いて、現在の位置情報が起動許可位置情報に一致するか否かを判断する(S94)。なお、S94の処理では、上述した第1実施例と同様に、完全に一致しているだけでなく、ある所定の許容範囲も一致に含まれる。ここで、認証手段25は、現在の位置情報が起動許可位置情報と一致する場合(S94において、YES)、次に、起動判定条件に含まれる判定条件更新情報を確認し(S95)、判定条件の更新がないか否かを判断する(S96)。
ここで、上述したS94の処理において、起動許可位置と一致しなかった場合(S94において、NO)、起動可否問い合わせ手段26は、自己の利用者端末11の識別情報(ID)と現在の位置情報(X0,Y0)とを管理サーバ12へ送信する(S97)。また、上述したS96の処理において、判定条件の更新がある場合(S96において、NO)、起動可否問い合わせ手段26は、同様にIDと現在の位置情報とを管理サーバ12へ送信する(S97)。つまり、S97の処理では、利用者端末11が管理サーバ12に対して、上述した起動可否の問い合わせを行う。
次に、起動可否問い合わせ手段26は、上述した問い合わせに対する管理サーバ12からの応答があったか否かを判断し(S98)、管理サーバ12からの応答がなかった場合(S98において、NO)、応答があるまで待機する。また、起動可否問い合わせ手段26は、管理サーバ12からの応答があった場合(S98において、YES)、その応答結果が起動許可であるか否かを判断する(S99)。
ここで、起動可否問い合わせ手段26は、応答結果が起動許可である場合(S99において、YES)、管理サーバ12から送信される起動判定条件に含まれる起動許可位置情報(X1',Y1')を記憶手段23に記憶して起動判定条件を更新する(S100)。したがって、起動許可位置情報(X1',Y1')が、次回起動認証時のS93の処理における起動判定条件(起動許可位置情報(X1,Y1))となる。また、起動可否問い合わせ手段26は、管理サーバ12から送信される判定条件更新情報を記憶手段23に記憶して判定条件更新情報を更新する(S101)。また、S96の処理において、判定条件の更新がない場合(S96において、YES)、又は、S101の処理後、起動手段27は、利用者端末11を起動する(S102)。
また、起動可否問い合わせ手段26は、利用者端末11は、S99の処理において、応答結果が起動許可でなかった場合(S99において、NO)、画面に起動不可のメッセージを表示する(S103)。なお、起動不可のメッセージとは、例えば認証エラー等により起動できない旨のメッセージ等であるが、これに限定されるものではない。また、起動可否問い合わせ手段26は、利用者端末11の電源をオフにする(S104)。なお、起動認証処理では、上述したS103の処理を行わずに電源をオフにしてもよい。
<管理サーバ12における起動認証処理:第4実施例>
次に、上述した利用者端末11における起動認証処理の第4実施例に対する管理者サーバ12における起動認証処理の第4実施例について、フローチャートを用いて説明する。図15は、管理サーバにおける起動認証処理の第4実施例を示すフローチャートである。
なお、図15の例では、管理サーバ12における起動管理のメンテナンス作業として、記憶手段43に記憶された各利用者端末11に対応する判定条件(例えば、起動管理テーブル等)に各種情報の登録を行っておく。なお、各種情報の一例としては、「起動禁止範囲情報」、「持ち出し許可の有無」、「盗難紛失届の有無」、「判定条件更新の有無」等であるが、これに限定されるものではない。
つまり、第4実施例では、上述の起動管理テーブルが更新された利用者端末11に対する判定条件の更新の有無を「有」に設定し、対象の利用者端末11に対して判定条件更新情報を送信する。
図15の例において、照合手段45は、利用者端末11からの起動可否の問い合わせとして、例えば利用者端末11を識別する識別情報(ID)と利用者端末11の現在の位置情報とを受信する(S111)。次に、照合手段45は、受信したIDに対応する判定条件を起動管理テーブルから取得し、所定の条件に基づく照合を行う(S112)。
なお、図15に示す第4実施例では、例えば位置情報と判定条件に含まれる起動禁止位置情報と照合するが、これに限定されるものではない。例えば、第4実施例では、判定条件として起動許可位置情報が記憶されている場合に、起動許可位置情報と位置情報との照合を行ってもよい。
照合手段45は、S112の照合処理の結果から、S111の処理で受信した位置情報が起動位置以外であるか否かを判断する(S113)。照合手段45は、起動位置以外である場合(S113において、YES)、次に、その利用者端末11に対する持ち出し許可があるか否かを判断する(S114)。
照合手段45は、持ち出し許可がある場合(S114において、YES)、次に、盗難紛失届がないか否かを判断する(S115)。ここで、盗難紛失届がない場合(S115において、YES)、起動判定条件生成手段46は、受信した位置情報を起動許可位置情報とし、起動許可の結果と、起動管理テーブルに含まれる判定条件更新情報と共に利用者端末11へ送信する(S116)。
また、照合手段45は、S113の処理において、起動禁止位置以外でない場合(S113において、NO)起動不可の結果を利用者端末11へ送信する(S117)。なお、照合手段45は、S114の処理において、持ち出し許可がない場合(S114において、NO)、又は、S115の処理において、盗難紛失届がある場合(S115において)、NO)、上述したように起動不可の結果を利用者端末11へ送信する(S117)。
ここで、上述したS113〜S115の処理は、少なくとも1つの処理を実施することで起動認証を行ってもよい。また、S113〜S115の処理の順番についても図15の例に限定されるものではなく、順番を任意に変更することができる。
<第4実施例に対応するデータ例>
ここで、図16は、第4実施例に対応するデータ例を示す図である。なお、図16(A)は、利用者端末11に記憶される起動判定条件テーブルの一例を示し、図16(B)は、管理サーバ12に記憶される起動管理テーブルの一例を示している。
図16(A)に示す起動判定条件テーブルは、項目として、例えば「判定条件更新情報」及び「起動許可位置情報」等を含むがこれに限定されるものではない。また、図16(B)に示す起動管理テーブルは、項目として、例えば「ID」、「通信アドレス」、「起動禁止位置情報」、「持ち出し許可」、「盗難紛失届」、及び「判定条件更新情報」等を含むがこれに限定されるものではない。
第4実施例において、図16(A)に示す起動判定条件テーブル及び図16(B)に示す起動管理テーブルには、「判定条件更新情報」として判定条件の更新の有無が設定されている。ここで、例えば更新が「有」の場合には、利用者端末11の記憶手段23に起動判定条件テーブルが存在し、そのテーブルに含まれる起動許可位置情報と現在の位置情報とが一致していたとしても、利用者端末11は、管理サーバ12に起動可否の問い合わせを行う。また、利用者端末11は、更新が「無」の場合に、テーブルに含まれる起動許可位置情報と現在の位置情報とが一致していれば、管理サーバ12に起動可否の問い合わせを行わずに起動する。
これにより、第4実施例では、最新の起動判定条件との照合を行うことができ、適切に起動認証を行うことができる。したがって、第4実施例では、もし利用者端末11が盗難された直後であっても、盗難紛失届が出ていれば、盗難者による利用者端末11の不正使用を防止することができる。
また、第4実施例において、管理サーバ12は、起動許可の場合に利用者端末11から送られてきた現在の位置情報を起動許可位置情報とし、起動許可の判定結果及び判定条件更新情報と一緒に利用者端末11へ送信する。利用者端末11は、例えば起動許可位置情報や判定条件更新情報を図16(A)に示す起動判定条件テーブルに記憶する。
なお、上述した第1実施例〜第4実施例は、複数の実施例を適宜組み合わせても同一の効果を得ることができる。したがって、本実施形態では、例えば起動認証時に、現在の位置情報と、起動許可位置情報及び起動許可範囲情報とを用いて認証を行ってもよく、更に起動許可時間や起動可能回数等を判定条件に含めて起動認証を行ってもよい。
上述した実施形態によれば、例えば管理サーバの認証が得られた場所であれば、次回の利用者端末の起動時には管理サーバとの通信が不要になるため、通信トラフィックを軽減することができる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、上記変形例以外にも種々の変形及び変更が可能である。
なお、以上の実施例に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
予め設定された起動判定条件を記憶する記憶手段と、
現在の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記記憶手段に記憶された前記起動判定条件と前記位置情報取得手段により得られる前記位置情報とに基づいて起動認証を行う認証手段と、
前記認証手段による認証結果が起動不可であった場合に、通信ネットワークを介して接続された情報処理装置に起動可否の問い合わせを行う起動可否問い合わせ手段とを有することを特徴とする端末装置。
(付記2)
前記認証手段は、
前記起動判定条件に含まれる起動許可位置情報と前記位置情報とが一致する場合に起動を許可することを特徴とする付記1に記載の端末装置。
(付記3)
前記起動可否問い合わせ手段は、
前記位置情報取得手段により得られた位置情報に基づいて前記情報処理装置に問い合わせを行い、前記情報処理装置から起動許可位置情報を受信し、受信した起動許可位置情報で前記起動判定条件を更新することを特徴とする付記1又は2に記載の端末装置。
(付記4)
前記認証手段は、
前記起動判定条件に含まれる起動許可範囲情報と前記位置情報とを照合し、前記位置情報が前記起動許可範囲内に含まれる場合に起動を許可とすることを特徴とする付記1乃至3の何れか1項に記載の端末装置。
(付記5)
前記認証手段は、
前記起動判定条件に含まれる起動許可時刻と現在時刻とを比較し、前記現在時刻が前記起動許可時間内である場合に起動を許可することを特徴とする付記1乃至4の何れか1項に記載の端末装置。
(付記6)
前記認証手段は、
前記起動判定条件に含まれる判定条件の更新の有無を参照し、前記判定条件が更新されている場合には、前記起動可否問い合わせ手段により前記情報処理装置に対して起動可否の問い合わせを行わせることを特徴とする付記1乃至5の何れか1項に記載の端末装置。
(付記7)
前記起動可否問い合わせ手段は、
前記情報処理装置から得られる起動判定条件の内容に基づいて、前記記憶手段に記憶されている起動判定条件の内容を更新することを特徴とする付記1乃至6の何れか1項に記載の端末装置。
(付記8)
端末装置毎の起動可否の判定条件を設定して起動を管理する起動管理手段と、
前記端末装置からの起動可否の問い合わせに対して、前記端末装置に対応する判定条件を抽出し、抽出した判定条件と前記問い合わせ時に取得した前記端末装置の位置情報とを照合して、前記端末装置の起動可否を判定する照合手段と、
前記照合手段により、前記端末装置が起動許可された場合に、前記端末装置に記憶させる起動判定条件を生成する起動判定条件生成手段とを有する情報処理装置。
(付記9)
前記起動判定条件生成手段(46)は、
前記判定条件の更新の有無を前記起動判定条件に含めることを特徴とする付記8に記載の情報処理装置。
(付記10)
現在の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
予め記憶手段に記憶された起動判定条件と前記位置情報取得ステップにより得られる前記位置情報とに基づいて起動認証を行う認証ステップと、
前記認証ステップによる認証結果が起動不可であった場合に、通信ネットワークを介して接続された情報処理装置に起動可否の問い合わせを行う起動可否問い合わせステップとを有することを特徴とする起動認証方法。
(付記11)
端末装置からの起動可否の問い合わせに対して、前記端末装置に対応する判定条件を抽出し、抽出した判定条件と前記問い合わせ時に取得した前記端末装置の位置情報とを照合して、前記端末装置の起動可否を判定する照合ステップと、
前記照合ステップにより、前記端末装置が起動許可された場合に、前記端末装置に記憶させる起動判定条件を生成する起動判定条件生成ステップとを有する起動認証方法。
(付記12)
現在の位置情報を取得し、
予め記憶手段に記憶された起動判定条件と前記位置情報とに基づいて起動認証を行い、
認証結果が起動不可であった場合に、通信ネットワークを介して接続された情報処理装置に起動可否の問い合わせを行う、処理をコンピュータに実行させるための起動認証プログラム。
(付記13)
端末装置からの起動可否の問い合わせに対して、前記端末装置に対応する判定条件を抽出し、抽出した判定条件と前記問い合わせ時に取得した前記端末装置の位置情報とを照合して、前記端末装置の起動可否を判定し、前記端末装置が起動許可された場合に、前記端末装置に記憶させる起動判定条件を生成する、処理をコンピュータに実行させるための起動認証プログラム。