JP6093895B2 - 画像表示装置、データ転送方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
本発明は、画像表示装置、データ転送方法、及びプログラムに関し、より詳細には、複数の情報処理装置からの画像を同時に表示させることが可能な画像表示装置、その画像表示装置におけるデータ転送方法、及びプログラムに関する。
従来から、複数の情報処理装置からの画像を同時に表示させることが可能な画像表示装置が提供されている。例えば、特許文献1には、携帯端末装置で保持された付加データを外部の画像表示装置の画面に一覧表示させることが記載されている。
情報処理装置間でデータ転送を行うデータ転送技術の代表的なものとして、(a)ファイル共有サービスを用いたデータ転送技術、(b)P2P(peer to peer)によるデータ転送技術、(c)ウインドウ間でのドラッグ&ドロップ操作に応じたデータ転送技術、が挙げられる。
上記(a)の技術では、各情報処理装置からアクセス可能なサーバ装置内の共有領域を用い、転送元の情報処理装置がその共有領域にデータを送信し、転送先となる情報処理装置がその共有領域からそのデータを取得するようにしている。上記(b)の技術では、特定の接続先に対して固有のプロトコルでデータを転送している。
上記(c)の技術では、マルチウインドウOS(Operating System)におけるウインドウ間でドラッグ&ドロップ操作を受け付けるが、その際、各ウインドウを保持するアプリケーション(プロセス)側でそのような操作イベントを監視するようにしておき、そのような操作イベントが検出されるとそのウインドウを保持するプロセスが転送制御を行うようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、情報処理装置間でデータ転送を行うことができず、上記(a)〜(c)の技術はいずれも、データ転送操作時における転送元と転送先との対応関係が直感的であるとは言えない。特に、上記(c)の技術は、各ウインドウが異なるプロセスのウインドウであり、転送先又は転送元をウインドウ名等で示すことになるため、直感的にユーザに認識させるまでには至らない。
また、上記(a)の技術では、共有領域の作成に際し、予め共有を認める情報処理装置(或いはネットワーク)を個別に指定する必要がある上に、情報処理装置側で共有領域に送信する操作や取得する操作が必要となる。上記(b)の技術では、転送元の情報処理装置と転送先の情報処理装置とでなるセット毎に個別の接続設定が必要となる。このように、上記(a),(b)の技術では、必要な操作がユーザの負担になる。
また、上記(c)の技術では、転送元のプロセスと転送先のプロセスが転送対象のデータの格納領域(ファイルパス)を知る必要があるが、転送先のプロセスがそのパスにアクセス可能であるか(つまりそのデータにアクセス可能であるか)が事前に分からないため、データ転送操作に応じてデータ転送処理を実行したとしても失敗する可能性がある。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の情報処理装置が接続された画像表示装置において、情報処理装置間でデータ転送を行うためのデータ転送操作時に、転送元と転送先との対応関係をユーザに直感的に認識させ、ユーザに簡単な操作でデータ転送を実行させることを可能にすることにある。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、複数の情報処理装置と有線又は無線で通信する通信部と、表示部と、転送元および転送先になる前記情報処理装置のそれぞれについて前記情報処理装置の画面に表示させるための画像を前記通信部で受信し、受信したそれぞれの画像を、前記表示部を分割した画面配置情報に基づいて前記表示部の表示領域を分割してなる分割領域のそれぞれに同時に表示させる制御を行う制御部と、を備えた画像表示装置であって、前記表示部に表示された前記転送元の画像および前記転送先のそれぞれの画像に対する操作によって、前記情報処理装置間でのデータ転送操作を受け付ける操作部を備え、前記操作部は、前記表示部に設けられたタッチパネルを有し、前記制御部が、前記転送元の画像に対する操作の座標情報と該転送元の前記情報処理装置から受信した操作情報とを比較して同一のイベントであることを判定し、該同一のイベントであることを判定できた場合、前記転送先の画像に対する操作の座標情報および前記画面配置情報に基づいて、前記転送先の前記情報処理装置を特定することを特徴としたものである。
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記データ転送操作は、ファイル或いはフォルダのコピー又は移動を行う操作であることを特徴としたものである。
本発明の第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記制御部は、前記操作部で前記データ転送操作を受け付けた場合、前記画像表示装置に設けられたバッファを介して、転送対象となったデータを転送するように制御することを特徴としたものである。
本発明の第4の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記制御部は、前記操作部で前記データ転送操作を受け付けた場合、転送元の情報処理装置と転送先の情報処理装置とで利用可能な通信機能に基づき、転送経路を決定し、該転送経路で転送対象となったデータを転送するように制御することを特徴としたものである。
本発明の第5の技術手段は、第4の技術手段において、前記転送経路は、前記転送元の情報処理装置と前記転送先の情報処理装置との間を直接結ぶ経路、若しくは前記画像表示装置に設けられたバッファを介して前記転送元の情報処理装置と前記転送先の情報処理装置との間を結ぶ経路であることを特徴としたものである。
本発明の第6の技術手段は、第1〜第5のいずれか1の技術手段において、前記操作部は、前記表示部に設けられたタッチパネルを有することを特徴としたものである。
本発明の第6の技術手段は、複数の情報処理装置と有線又は無線で接続された画像表示装置におけるデータ転送方法であって、前記画像表示装置の制御部が、転送元および転送先になる前記情報処理装置のそれぞれについて前記情報処理装置の画面に表示させるための画像を前記画像表示装置の通信部で受信し、受信したそれぞれの画像を、前記表示部を分割した画面配置情報に基づいて前記画像表示装置の表示部の表示領域を分割してなる分割領域のそれぞれに同時に表示させる制御を行うステップと、前記画像表示装置の操作部として前記表示部に設けられたタッチパネルが、前記表示部に表示された前記転送元の画像および前記転送先のそれぞれの画像に対する操作によって、前記情報処理装置間でのデータ転送操作を受け付ける受付ステップと、前記制御部が、前記受付ステップで受け付けたデータ転送操作に応じたデータ転送を実行するステップと、を有し、前記制御部が、前記転送元の画像に対する操作の座標情報と該転送元の前記情報処理装置から受信した操作情報とを比較して同一のイベントであることを判定し、該同一のイベントであることを判定できた場合、前記転送先の画像に対する操作の座標情報および前記画面配置情報に基づいて、前記転送先の前記情報処理装置を特定することを特徴としたものである。
本発明の第7の技術手段は、複数の情報処理装置と有線又は無線で接続された画像表示装置における制御部のコンピュータに、転送元および転送先になる前記情報処理装置のそれぞれについて前記情報処理装置の画面に表示させるための画像を受信し、受信したそれぞれの画像を、前記表示部を分割した画面配置情報に基づいて前記画像表示装置の表示部の表示領域を分割してなる分割領域のそれぞれに同時に表示させる制御を行うステップと、前記表示部に表示された前記転送元の画像および前記転送先のそれぞれの画像に対する操作によって、前記画像表示装置の操作部として前記表示部に設けられたタッチパネルから前記情報処理装置間でのデータ転送操作を受け付ける受付ステップと、該受付ステップで受け付けたデータ転送操作に応じたデータ転送を実行するステップと、を実行させ、前記制御部が、前記転送元の画像に対する操作の座標情報と該転送元の前記情報処理装置から受信した操作情報とを比較して同一のイベントであることを判定し、該同一のイベントであることを判定できた場合、前記転送先の画像に対する操作の座標情報および前記画面配置情報に基づいて、前記転送先の前記情報処理装置を特定するためのプログラムである。
本発明によれば、複数の情報処理装置が接続された画像表示装置において、情報処理装置間でデータ転送を行うためのデータ転送操作時に、転送元と転送先との対応関係をユーザに直感的に認識させ、ユーザに簡単な操作でデータ転送を実行させることができる。
本発明に係る画像表示装置は、複数の情報処理装置と接続可能な装置であり、タブレット端末やモバイルPC(Personal Computer)や設置型のPC等のPCをはじめ、携帯電話機(スマートフォンと呼ばれるものも含む)や携帯情報端末等の携帯端末装置などが挙げられる。また、上記情報処理装置としても、上記のようなPCや携帯端末装置などの装置が挙げられる。本発明に係る画像表示装置と複数の情報処理装置とでなるシステムでは、複数の情報処理装置がソース機器に該当し、画像表示装置が、それらソース機器のそれぞれについてソース機器の画面に表示させるための画像を同時に表示させるシンク機器に該当している。以下、図面を参照しながら、本発明の様々な実施形態に係る画像表示装置について、並びにそれと複数の情報処理装置とで構成される画像表示システムについて説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明に係る画像表示装置とそれに接続される複数の情報処理装置とで構成されるシステムの一構成例を示す図である。図1で例示する画像表示システム(以下、本システムと言う)は、画像表示装置1と、複数の情報処理装置の例としてのPC2及び携帯端末装置3とを備える。情報処理装置の組合せはこの例に限らず、また接続される台数も3台以上であってもよい。
図1は、本発明に係る画像表示装置とそれに接続される複数の情報処理装置とで構成されるシステムの一構成例を示す図である。図1で例示する画像表示システム(以下、本システムと言う)は、画像表示装置1と、複数の情報処理装置の例としてのPC2及び携帯端末装置3とを備える。情報処理装置の組合せはこの例に限らず、また接続される台数も3台以上であってもよい。
画像表示装置1は、その全体を制御する制御部10、記憶装置11、無線通信モジュール12、表示部13、及びタッチ操作部14を有する。制御部10は、画像表示装置1の全体を制御するための部位であり、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)、作業領域としてのRAM(Random Access Memory)、及び制御プログラムや各種設定内容を記憶した記憶装置などの制御デバイスで構成される。この記憶装置としては、フラッシュROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)、ハードディスク等が挙げられ、記憶装置11を利用することもできる。無論、制御部10の一部を専用のハードウェアで構成することもできる。
画像表示装置1がWindows 8(登録商標、以下同様。)のPCである場合、上記制御プログラムにはWindows 8のOSが含まれることになり、画像表示装置1がAndroid(登録商標、以下同様。)端末である場合、上記制御プログラムにはAndroidのOSが含まれることになる。
記憶装置11は、EEPROM、ハードディスク等の記憶装置であり、表示部13に表示させる画像データを一時的に保存したり、後述する複数の画像を表示する際の配置情報等を含む各種設定を保存したりするモジュールである。
画像表示装置1は、PC2や携帯端末装置3と有線又は無線で通信する通信部を備える。その通信部として、無線でPC2や携帯端末装置3と通信する無線通信モジュール12を例に挙げて説明する。但し、通信部としては、PC2との通信を行う部位と携帯端末装置3との通信を行う部位とで異なる通信方式を採用することができる。
また、通信部としては、PC2や携帯端末装置3等の情報処理装置からの出力画像を受信する部位と、後述するデータ転送処理のための制御信号など、他の制御信号(他の制御コマンドを示す信号)を送受するための部位とで異なる通信方式を採用することができる。例えば、AV(Audio Visual)(映像音声)信号、つまり上記出力画像の信号(出力映像信号)及びその映像に対応する音声の信号である音声信号を、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ケーブルで受信し、それ以外の制御信号を、ethernet(登録商標、以下同様。)モジュール或いはWiFi(登録商標、以下同様。)モジュールで受信することができる。
表示部13は、液晶パネルや有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示パネルで構成される。また、画像表示装置1は、画像表示装置1における各種設定操作や処理の実行操作などのユーザ操作を受け付けるため操作部を備える。この操作部は、操作キー、ハードウェアキーボード(或いはソフトウェアのキーボード)、マウス等のポインティングデバイスなどで構成される。その操作部として、より直感的な操作が可能なタッチ操作部14を例に挙げて説明する。タッチ操作部14は、主に表示部13に設けられたタッチパネル及び表示部13に表示させるGUI(Graphical User Interface)画像で構成される。タッチパネルは、ディスプレイを操作するためのポインティングデバイスの一例である。
PC2は、その全体を制御する制御部20、記憶装置21、無線通信モジュール22、表示部23、及び操作部24を有する。制御部20は、PC2の全体を制御するための部位であり、制御部10と同様に、CPU又はMPU、RAM、及び制御プログラムや各種設定内容を記憶した記憶装置などの制御デバイスで構成される。この記憶装置としては、フラッシュROM、EEPROM、ハードディスク等が挙げられ、記憶装置21を利用することもできる。無論、制御部20の一部を専用のハードウェアで構成することもできる。PC2がWindows8のPCである場合、上記制御プログラムにはWindows8のOSが含まれることになる。
記憶装置21は、EEPROM、ハードディスク等の記憶装置であり、表示部23に表示させる画像データを一時的に保存したり、各種設定を保存したりするモジュールである。PC2は、画像表示装置1と有線又は無線で通信する通信部を備える。その通信部として、無線で画像表示装置1と通信する無線通信モジュール22を例に挙げて説明する。
表示部23は、液晶パネルや有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示パネルで構成される。操作部24は、PC2における各種設定操作や処理の実行操作などのユーザ操作を受け付ける、操作キー、ハードウェアキーボード(或いはソフトウェアキーボード)、ポインティングデバイスなどで構成される。無論、操作部24としてもタッチ操作部14と同様のタッチ操作部を採用することもできる。
携帯端末装置3は、その全体を制御する制御部30、記憶装置31、無線通信モジュール32、表示部33、及び操作部34を有する。制御部30は、携帯端末装置3の全体を制御するための部位であり、制御部10と同様に、CPU又はMPU、RAM、及び制御プログラムや各種設定内容を記憶した記憶装置などの制御デバイスで構成される。この記憶装置としては、フラッシュROM、EEPROM、ハードディスク等が挙げられ、記憶装置31を利用することもできる。無論、制御部30の一部を専用のハードウェアで構成することもできる。携帯端末装置3がAndroid端末である場合、上記制御プログラムにはAndroidのOSが含まれることになる。
記憶装置31は、EEPROM、ハードディスク等の記憶装置であり、表示部23に表示させる画像データを一時的に保存したり、各種設定を保存したりするモジュールである。携帯端末装置3は、画像表示装置1と有線又は無線で通信する通信部を備える。その通信部として、無線で画像表示装置1と通信する無線通信モジュール32を例に挙げて説明する。
表示部33は、液晶パネルや有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示パネルで構成される。操作部34は、携帯端末装置3における各種設定操作や処理の実行操作などのユーザ操作を受け付ける、操作キー、ハードウェアキーボード(或いはソフトウェアキーボード)、ポインティングデバイスなどで構成される。無論、操作部34としてもタッチ操作部14と同様のタッチ操作部を採用することもできる。
次に、本発明の主たる特徴について説明する。
画像表示装置1の制御部10は、情報処理装置のそれぞれについて情報処理装置の画面に表示させるための画像(画像情報)を無線通信モジュール12で受信し、受信したそれぞれの画像を表示部に同時に表示させる制御(表示制御)を行う。つまり、表示部13には、無線通信モジュール12で通信が確立したPC2や携帯端末装置3の現在の表示画面が表示される。
画像表示装置1の制御部10は、情報処理装置のそれぞれについて情報処理装置の画面に表示させるための画像(画像情報)を無線通信モジュール12で受信し、受信したそれぞれの画像を表示部に同時に表示させる制御(表示制御)を行う。つまり、表示部13には、無線通信モジュール12で通信が確立したPC2や携帯端末装置3の現在の表示画面が表示される。
但し、実際にはPC2や携帯端末装置3の省電力設定により、表示部13で表示中の各画像のソースとなるPC2や携帯端末装置3の表示部23や表示部33では画面表示がオフになっていてもよい。若しくは、画像表示装置1で画像表示後にPC2や携帯端末装置3に省電力設定を指示してもよい。
同時に表示させる際、接続中の情報処理装置(PC2や携帯端末装置3)の画像を接続中の情報処理装置の数で分割表示する(換言すれば別の領域に表示する)ことが好ましい。分割表示方法は上記数により予め決めておいてもよいし、ユーザ操作によりその配置やサイズが変更可能なように構成しておいてもよい。
上述のような表示制御も制御部10における上記制御プログラムにより実現するように構成すればよい。つまり、制御部10の上記制御プログラムには、このような表示制御用のプログラムがOSの一部として或いはOS上に組み込まれている。例えば、タッチ操作部14におけるGUI画像の一部として、PC2や携帯端末装置3から出力された画像を2画面で合成し、表示させればよい。
そして、画像表示装置1におけるタッチ操作部14は、表示部13に表示されたそれぞれの画像(本システムの例ではPC2から出力された画像と携帯端末装置3から出力された画像)に対する操作によって、情報処理装置間(本システムの例ではPC2と携帯端末装置3との間)でのデータ転送操作を受け付ける。上述したようにタッチ操作部14の代わりに、ポインティングデバイス等のハードウェアを含む操作部を採用することもできる。
画像に対する操作とは、PC2や携帯端末装置3から出力された画像(PC2の表示部23に表示させる画像及び携帯端末装置3の表示部33に表示させる画像)に含まれるオブジェクトを選択して、制御部10が各画像のソース機器にタッチ位置の情報を渡して、そのオブジェクトをデータ転送対象として認識するような操作を指す。
また、データ転送操作は、ファイル或いはフォルダといったオブジェクトを転送する操作であり、オブジェクトのコピー又は移動を行う操作が該当する。コピーを行う操作と移動を行う操作とは、操作方法が異なるように予め定めておけばよい。例えば、データ転送対象を指1本でドラッグ&ドロップする操作をコピー操作とし、データ転送対象を指2本でドラッグ&ドロップする操作を移動操作とすることができる。また、データ転送対象を一度タップしてからドラッグ&ドロップする操作をコピー操作とし、タップせずにドラッグ&ドロップする操作を移動操作とすることもできる。
無論、上述のようにポインティングデバイスを用い、それでデータ転送対象を選択して右クリックなどによりメニュー画面を表示させ、コピーするのか切り取る(移動する)のかを選択させる、といった操作方法を採用することができる。その場合、転送先の位置で同じく右クリックなどして、貼り付ける操作を行うようにすればよい。
また、各画像を分割表示することを前提として説明しているが、各画像の表示領域が一部又は全部重なるように表示させてもよい。但し、タッチ操作でデータ転送操作を受け付ける構成においては、いずれの画像も少なくとも一部が見えているものとする。そして、上層のウインドウとして表示されている画像内のオブジェクトを下層のウインドウとして表示される画像内へのデータ転送操作は、データ転送操作を開始(オブジェクトを選択)し、ドラッグして下層のウインドウの位置にドロップすればよい。この場合、ドラッグ中に指が下層のウインドウの位置に移った段階で、ウインドウを上層と下層で入れ替えて表示させるようにしてもよい。
このように、タッチ操作部14では、表示されたPC2の画像及び携帯端末装置3の画像に基づいて、PC2と携帯端末装置3との間のデータ転送操作の指示が可能に構成されている。
そして、制御部10における上記制御プログラムには、このようなデータ転送操作に応じてデータ転送処理を実行するためのプログラム(データ転送処理プログラム)が、OSの一部として或いはOS上に組み込まれている。
本実施形態における制御部10は、タッチ操作部14でデータ転送操作を受け付けた場合、画像表示装置1に設けられたバッファ(例えば記憶装置11)を介して、転送対象となったデータを転送するように制御する。
これにより、喩え画像表示装置1とPC2との間の通信方式と、画像表示装置1と携帯端末装置3との間の通信方式とが異なった場合でも、データ転送を実行することができる。より具体的には、上記(c)の技術とは異なり、転送先のプロセスがそのパスにアクセス可能であるか(つまりそのデータにアクセス可能であるか)が事前に分からなくても、データ転送操作に応じたデータ転送処理を実行することができる。
以上、本発明によれば、複数の情報処理装置が接続された画像表示装置において、情報処理装置間でデータ転送を行うためのデータ転送操作時に、上記(a)〜(c)の技術に比べて、転送元と転送先との対応関係をユーザに直感的に認識させることが可能になる。特に、上記(c)の技術では各ウインドウが異なるプロセスのウインドウであり、転送先又は転送元をウインドウ名等で示すことになるが、本発明では情報処理装置から出力された画面の画像を表示し、それらの画像上でデータ転送操作を行うため、直感的にユーザに転送先と転送元とを認識させることができる。また、本発明によれば、上記(a),(b)の技術で必要なユーザの負担になるような操作が不要となり、ユーザに簡単な操作でデータ転送を実行させることができる。
例えば、複数のWindows8搭載のタブレットPCの表示画面とスマートフォンの表示画面とを共通の画像表示装置1に並べて表示させ、画像表示装置1に表示された或るタブレットPCに保有するファイルに対して他のタブレットPCへのデータ転送操作を受け付けることで、タブレットPCに保有するファイルを他のタブレットPCに容易な操作で転送することができる。
以下、図2〜図4を参照しながら、上記データ転送処理のより具体的な例を説明する。
図2は、図1のシステムにおけるデータ転送処理の一例を説明するためのフロー図である。図3は、図2のデータ転送処理におけるデータ転送操作の一例を説明するための模式図で、図4は、図2のデータ転送処理におけるデータの流れの例を説明するための模式図である。説明の簡略化のため、携帯端末装置3は画像表示装置1に接続済みであることを前提に説明する。
図2は、図1のシステムにおけるデータ転送処理の一例を説明するためのフロー図である。図3は、図2のデータ転送処理におけるデータ転送操作の一例を説明するための模式図で、図4は、図2のデータ転送処理におけるデータの流れの例を説明するための模式図である。説明の簡略化のため、携帯端末装置3は画像表示装置1に接続済みであることを前提に説明する。
まず、画像表示装置1は、データ転送処理のためにソース機器となる情報処理装置に関する構成情報を取得する。具体的には、制御部10は、画像表示装置1とPC2が接続を開始した時に、無線通信モジュール12を介して、PC2側のデータ転送経路情報(対応プロトコル等)をPC2からの通知により取得する(ステップS1)。
例えば、WiFi無線通信によるP2P接続を利用する場合で説明すると、画像表示装置1の制御部10は、画像表示装置1又はPC2に対するユーザ操作によりPC2を発見(認識)し、接続処理を実行する。制御部10は、その接続処理においてPC2からIP(Internet Protocol)ベースの通信路であることが通知され、通信路を確定させる。そして、IPベースの通信路を利用する場合、上記データ転送経路情報としては、例えばプロトコル種別とポート番号(例えばFTP,port21)、並びにサーバ動作/クライアント動作の可否を通知する。IPベースでの通信路の場合、各種情報は予め決められたポート番号を利用して送信される。
また、通信路がIPベースではない代表的な構成例として、情報処理装置と画像表示装置1がUSB(Universal Serial Bus;登録商標、以下同様。)ケーブルとHDMI(登録商標)ケーブルで有線接続された場合を考える。この場合、HDMI(登録商標)ケーブルで画像信号を、USBケーブルでそれ以外の信号(タッチ信号、転送データ信号、制御信号)を扱う。タッチ信号、転送データ信号、制御信号は、それぞれUSBのHID(Human Interface Device)クラス、MassStorageクラス、Vendor Specificクラスを利用して取り扱うことができる。
次に、制御部10は、このデータ転送経路情報を記憶装置11に記憶し(ステップS2)、PC2からの画像出力開始(ステップS3)を受けて、各情報処理装置の画面配置情報を決定して表示部13に表示させ(ステップS4)、その画面配置情報を記憶装置11に記憶する(ステップS5)。画面配置情報としては、画像表示装置1の表示部13における表示画面内での画像の表示サイズと配置座標(左上1点)を、各画像について記憶すればよい。
なお、画像表示装置1では、携帯端末装置3との接続に際してもステップS1〜S5と同様の処理を実行している。画像表示装置1では、表示対象の情報処理装置が増減する度に画面配置情報を変化させればよい。
ステップS1〜S5のような処理により、表示部13にはPC2からの出力画像と携帯端末装置3からの出力画像が分割表示される。図3では、より情報処理装置の数を増やして3つの情報処理装置を接続した場合の表示部13における表示画面例を示している。この例では、PC2の表示部23に表示された画像Aが表示部13の左側に表示され、携帯端末装置3の表示部33に表示された画像Bが表示部13の右側の上部に表示され、他のPC4の表示部43に表示された画像Cが表示部13の右側の下部に表示されている。
そして、このような状態では、図4で示すように記憶装置11には接続設定情報11aと画面配置情報11bが記憶されている。接続設定情報11aは、上記データ転送経路情報を少なくとも含む、画像表示装置1と各情報処理装置との接続設定を示す情報である。
このような表示状態で、図3において矢印で示したようなユーザが指HでPC2のオブジェクト(この例ではファイルa)をドラッグ&ドロップする操作を、タッチ操作部14で受け付ける(ステップS6)。なお、ドラッグ&ドロップ操作とは、ファイルaを表すアイコンを押下したまま、別の位置(例えば別の画像の表示領域上)まで移動させる操作を指す。ここで、タッチ操作部14からタッチにより入力された座標情報は、上記画面配置情報に含まれる表示部13における表示画面内での画像の表示サイズを示す情報に基づき適切に正規化した座標情報として、対応する情報処理装置に送信される。
制御部10は、ステップS6で受け付けたドラッグ&ドロップ操作が別の画像の表示領域まで至るものであれば、それに従い、PC2内のファイルaを携帯端末装置3に移動させるデータ転送処理を行う。このようなデータ転送処理について具体的に説明する。
制御部10は、タッチ操作部14において画像表示領域間の跨ぎ(この例では画像Aの表示領域から画像Bの表示領域へと両領域間の境界を跨ぐこと)を検出したドラッグ&ドロップ操作について、記憶装置11に座標情報を記憶する(ステップS7)。なお、最も新しい跨ぎについてのみ座標情報を記憶させておけばよいため、過去の跨ぎに関する座標情報は削除すればよい。
この座標情報としては、ドラッグ&ドロップ操作の始点、画像境界上の点、終点が挙げられる。終点が決まったタイミングで、これらの座標情報をデータ転送操作のイベントに対するものとして記憶する。但し、画像境界上を越えた時点でドラッグ&ドロップ操作であると検出し、終点をドラッグが進むに合わせてずらしていってもよい。また、座標情報は、各点がタッチされた時間(操作時間)も併せて記憶しておく。この操作時間は制御部
10のシステム時間を利用してもよい。
10のシステム時間を利用してもよい。
ステップS7の後、制御部10は、タッチ操作部14でのタッチ操作の始点(入力座標点)が包含される表示画面と対応した情報処理装置(図3の例ではPC2)に対して、タッチ情報(データ転送操作のタッチ情報)を送信する(ステップS8)。ここで送信されるタッチ情報は、ドラッグ&ドロップ操作を示す一連の情報であればよいが、記憶装置11に記憶した上記座標情報だけでもよい。なお、上記データ転送操作のタッチ情報は画像境界跨ぎが発生した時点(又はそれ以降)で送出するようにすればよく、その場合、境界跨ぎが発生する前の時点では転送先の情報処理装置が確定しておらず、データ転送処理も開始されない。
PC2の制御部20は、上記データ転送操作のタッチ情報を、無線通信モジュール22を介して受信する。そして、制御部20は、この受信により、データ転送操作のイベントが発生したと認識する(ステップS9)。次いで、PC2の制御部20は、上記データ転送操作の間、タッチ操作部14から逐次受信しているタッチ情報(以下、操作情報と言う)を画像表示装置1に送信する(ステップS10)。この操作情報には、タッチ操作の始点座標とタッチ操作の終端座標(つまり操作終端境界座標)が含まれる。
制御部10は、受信した操作情報を境界跨ぎのイベント情報(ステップS7で保持している座標情報)と比較し、始点と画像境界を示す情報が一致し、且つタッチ操作がなされた日時(上記操作時間)と当該通信時間(上記操作情報を受信した日時)が特定の時間内にあることで、両者が同一のイベントであることを判定する。同一のイベントであることは、ユーザ操作の終端が転送先となる情報処理装置(図3の例では携帯端末装置3)の表示領域内に含まれたこと、つまり、上記の終端座標が上記の跨ぎを示すものであることを
示している。
示している。
よって、制御部10は、上記の終端座標が上記の跨ぎを示すものであることを確定した時点(つまり同一のイベントであることが判定できた時点)で、その終端座標を示す情報と画面配置情報とに基づき、転送先の情報処理装置を特定する(ステップS11)。図3の例では、画像Aにおける矢印上の終端座標において画像Aは画像Bと接しているため、転送先の情報処理装置が画像Bのソース機器である携帯端末装置3であると特定できる。
次に、制御部10は、転送元と転送先の情報処理装置間のデータ転送経路情報に基づいて、転送経路を決定する(ステップS12)。本実施形態では、転送経路を画像表示装置1のバッファを介することを前提としているため、図4で実線の矢印で例示したように、転送元からバッファ、バッファから転送先といった転送経路に決定される。
そして、制御部10は、転送元の情報処理装置と画像表示装置1とのデータ転送経路情報に基づき、転送元に対してデータ送信要求を発行する(ステップS13)。よって、このデータ送信要求には、接続先アドレス、ファイルパス、上記の終端座標が含まれる。
接続先アドレスとは、画像表示装置1のアドレスであり、ファイルパスとは、中継先である画像表示装置1のバッファ(上述のように記憶装置11で例示できる)へのパスである。また、データ転送操作を受けた現段階では、転送元の情報処理装置(図3ではPC2)はファイルaを上記の終端座標まで移動させた状態となる。よって、データ送信要求に上記の終端座標を含めることで、転送対象のデータ(この例ではファイルa)を特定させることができる。
ステップS12,S13に関し、各情報処理装置が、予め画像表示装置1をアクセスポイントとした同じIPネットワーク内にあり、且つFTPプロトコル(クライアント)に対応する場合を考える。この場合、画像表示装置1がFTPサーバとして動作することで、データ転送の中継を行う。すなわち、画像表示装置1は、データ転送経路情報からプロトコルとポート番号を決め、転送元の情報処理装置に対して、画像表示装置1のIPアドレスへのデータ送信を要求する。
次いで、画像表示装置1の制御部10は、転送対象のデータ(ファイルaのデータ)を受信し(ステップS14)、受信が完了した段階で、転送先の情報処理装置(携帯端末装置3)に対して画像表示装置1のIPアドレスからのデータ取得を要求する(ステップS15)。
この要求(データ取得要求)には、画像表示装置1のIPアドレスで例示した接続先のアドレスの他に、中継先である画像表示装置1のバッファへのパス(ファイルパス)と、上記の終端座標と、ステップS7で記憶した終点の座標とが含まれる。上記の終端座標は、転送対象のデータを特定するために必要となるが、代わりにファイルパスにファイル名も入れておくだけでもよい。
携帯端末装置3は、このデータ取得要求に従い、画像表示装置1のバッファからファイルaのデータを取得する(ステップS16)。このデータを取得した携帯端末装置3は、データ取得要求に含まれる上記の終点の座標に基づいて、GUI画像上の対応する座標位置に受信したデータ(ファイルaのデータ)のアイコンを表示し、さらに対応する記憶装置31にそのデータを格納してデータ転送処理を完了する。なお、格納先の領域の容量不足等により書き込みができない場合は、書き込み可能な任意の格納領域を選択できるようなポップアップ画像を表示させるなどしてもよい。
また、上述した図3の例では、ファイルaを携帯端末装置3の所定の格納領域(例えばデスクトップ上又はルート直下)に配置することを前提として説明したため、画像表示装置1では転送先が携帯端末装置3であることだけを把握すればデータ転送処理が可能であった。しかし、転送先は携帯端末装置3におけるデータ転送操作によりユーザに指定された格納領域であってもよい。例えば、フォルダbの上でファイルaがドロップされた場合、そのフォルダb内にファイルaを転送するように制御される。
また、一旦ドラッグ操作が停止した位置がデスクトップの非フォルダ領域(ここではフォルダbの表示領域以外)に該当する場合には、一旦、上記所定の格納領域に転送し、その後、フォルダbの表示領域までドラッグされてドロップされた場合には、さらに携帯端末装置3の記憶装置31内においてフォルダb内への転送を実行するように構成してもよい。
このような操作の一旦停止の例からも分かるように、本発明におけるデータ転送操作であるか否かの判定を実行するタイミングは、どのような時間間隔で行ってもよい。但し、ドラッグ中のファイルaのアイコンがドラッグ操作とできるだけ合うように構成することが望ましい。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態に係る画像表示装置1について、第1の実施形態と異なる点のみを説明するが、他の点についてはその応用例も含めて基本的に第1の実施形態の説明が援用できる。
本発明の第2の実施形態に係る画像表示装置1について、第1の実施形態と異なる点のみを説明するが、他の点についてはその応用例も含めて基本的に第1の実施形態の説明が援用できる。
第2の実施形態における制御部10は、タッチ操作部14でデータ転送操作を受け付けた場合、転送元の情報処理装置と転送先の情報処理装置とで利用可能な通信機能に基づき、転送経路を決定する。この決定処理は、例えば図2のステップS12の代わりに実行される処理に該当する。
より具体的には、接続設定情報11aにおけるデータ転送経路情報として、利用可能な通信機能を示す情報(例えばHTTP或いはFTPなどの転送プロトコルのうち利用可能なプロトコル)を各情報処理装置から取得して記憶しておき、転送元と転送先の情報処理装置について一致する通信機能を選択するようにすればよい。
無論、一致すると言っても、その通信機能により転送元と転送先とが直接データの交換を行うことが可能であるものとする。例えばUSBケーブルで転送元と転送先とが接続されていた場合には、USB On−The−Goに対応していれば転送元と転送先とで直接、データのやり取りは可能であるため、そのような対応がなされているかを判定する必要がある。さらに、複数一致する場合には転送速度が速い通信機能を選択することがより好ましい。
一方で、一致する通信機能が存在しない場合、例えば、転送元と転送先とでの直接接続をユーザに促すようなポップアップ画像を表示部13に表示させるようにすればよい。
そして、制御部10は、転送対象となったデータをその転送経路で転送するように制御する。このような制御によっても、喩え画像表示装置1とPC2との間の通信方式と、画像表示装置1と携帯端末装置3との間の通信方式とが異なった場合でも、最適な転送経路を選択でき(つまり最適な転送プロトコルを選択でき)、接続を確立する手間が少なくて済む。
この制御の例を挙げると、図2のステップS13以降の処理の代わりに、制御部10が次のような処理を行う。まず、制御部10は、決定した転送経路に従い、転送元の情報処理装置(図3の例ではPC2)に対し、転送先の情報処理装置(図3の例では携帯端末装置3)に対象のデータを転送するようなデータ転送要求を発行する。
ここで発行されるデータ転送要求には、接続先アドレス、ファイルパス、上記の終端座標、及び上記終点の座標を含めておけばよい。この場合、接続先アドレスは、転送先である携帯端末装置3へのアドレスであり、ファイルパスは、転送先である携帯端末装置3における上記所定の格納領域、若しくは上記終点の座標に基づき転送先へのタッチ情報のフィードバックで得た格納領域が挙げられる。上記の終端座標は、転送対象のデータを特定するために必要となるが、代わりにファイルパスにファイル名も入れておくだけでもよい。
このデータ転送要求を受信したPC2は、その要求に従い、転送対象のデータを転送先の携帯端末装置3に転送する。このデータを取得した携帯端末装置3は、データ転送要求に含まれる上記の終点の座標に基づいて、GUI画像上の対応する座標位置に受信したデータ(ファイルaのデータ)のアイコンを表示し、さらに対応する記憶装置31にそのデータを格納してデータ転送処理を完了する。なお、格納先の領域の容量不足等により書き込みができない場合は、書き込み可能な任意の格納領域を選択できるようなポップアップ画像を表示させるなどしてもよい。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態に係る画像表示装置1について、第2の実施形態と異なる点のみを説明するが、他の点についてはその応用例も含めて基本的に第2の実施形態の説明が援用できる。
本発明の第3の実施形態に係る画像表示装置1について、第2の実施形態と異なる点のみを説明するが、他の点についてはその応用例も含めて基本的に第2の実施形態の説明が援用できる。
第3の実施形態における制御部10は、第2の実施形態における上記転送経路が、転送元の情報処理装置と転送先の情報処理装置との間を直接結ぶ経路(図4において点線の矢印で示す経路)、若しくは画像表示装置1に設けられたバッファを介して転送元の情報処理装置と転送先の情報処理装置との間を結ぶ経路(図4において実線の矢印で示す経路)であるものとする。
つまり、本実施形態における制御部10は、タッチ操作部14でデータ転送操作を受け付けた場合、転送元の情報処理装置と転送先の情報処理装置との間で直接、或いは画像表示装置1に設けられたバッファを介して、転送対象となったデータを転送するように制御する。
図2を援用して説明すると、制御部10は、タッチ操作部14でデータ転送操作を受け付けた場合、第2の実施形態と同様に利用可能な通信機能に基づき転送経路を決定するが、本実施形態では、第2の実施形態とは異なり、一致する通信機能が存在しない場合には、画像表示装置1のバッファを介して通信を行うようにしている。
画像表示装置1のバッファを介した通信を行う場合の処理については、第1の実施形態で説明した通りである。図4の例では、各情報処理装置が、予め画像表示装置1をアクセスポイントとした同じIPネットワーク内にあり、且つFTPプロトコル(クライアント)に対応するだけでなく、P2P接続経路を持たない2つの情報処理装置間でデータ転送を実行したい場合に、画像表示装置1のバッファを介した転送経路に決定される。つまり、この例では、転送元/転送先の情報処理装置の双方ともサーバ機能を持たないため、画像表示装置1がFTPサーバとして動作することで、データ転送の中継を行うように転送経路が決定される。
また、接続設定情報11aにおける画像表示装置1と各情報処理装置との接続設定を示す情報として、直接結ぶ経路、バッファを介する経路のいずれの経路を採用するか、或いはいずれの経路でもよいか示す情報を格納しておき、転送経路はその情報に基づいて決定してもよく、その場合、その情報はユーザ設定により変更可能となっていることが好ましい。
以上、第3の実施形態によれば、第2の実施形態よりさらに確実に最適な転送経路を選択でき(つまり最適な転送プロトコルを選択でき)、接続を確立する手間が少なくて済む。
<第1〜第3の実施形態に共通する構成例>
図1で例示した画像表示装置1やPC2や携帯端末装置3は、それらの表示部13,23,33を除き、例えばマイクロプロセッサ(又はDSP:Digital Signal Processor)、メモリ、バス、インターフェイス等の周辺装置などのハードウェアと、これらのハードウェア上にて実行可能なソフトウェア(上述した制御プログラム等)とにより実現できる。上記ハードウェアの一部は集積回路/ICチップセットとして搭載することができ、その場合、上記ソフトウェアはこのメモリに記憶しておければよい。
図1で例示した画像表示装置1やPC2や携帯端末装置3は、それらの表示部13,23,33を除き、例えばマイクロプロセッサ(又はDSP:Digital Signal Processor)、メモリ、バス、インターフェイス等の周辺装置などのハードウェアと、これらのハードウェア上にて実行可能なソフトウェア(上述した制御プログラム等)とにより実現できる。上記ハードウェアの一部は集積回路/ICチップセットとして搭載することができ、その場合、上記ソフトウェアはこのメモリに記憶しておければよい。
また、上述した様々な実施形態における機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を各装置(画像表示装置や情報処理装置)に供給し、各装置内のマイクロプロセッサ又はDSP等のコンピュータによりプログラムコードが実行されることによっても、本発明の目的が達成される。
この場合、ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した様々な実施形態の機能を実現することになり、このプログラムコード自体や、プログラムコードを記録した記録媒体(外部記録媒体や内部記憶装置)であっても、そのコードを制御側が読み出して実行することで、本発明を構成することができる。外部記録媒体としては、例えばCD−ROM又はDVD−ROMなどの光ディスクやメモリカード等の不揮発性の半導体メモリなど、様々なものが挙げられる。内部記憶装置としては、ハードディスクや半導体メモリなど様々なものが挙げられる。また、プログラムコードはインターネットからダウンロードして実行することや、放送波から受信して実行することもできる。
以上、本発明に係る画像表示装置及び画像表示システムについて説明したが、その処理の手順を説明したように、本発明は、複数の情報処理装置と有線又は無線で接続された画像表示装置におけるデータ転送方法としての形態も採り得る。このデータ転送方法は、上記画像表示装置の制御部が、上記情報処理装置のそれぞれについて上記情報処理装置の画面に表示させるための画像を上記画像表示装置の通信部で受信し、受信したそれぞれの画像を上記画像表示装置の表示部に同時に表示させる制御を行うステップと、上記画像表示装置の操作部が、上記表示部に表示された上記それぞれの画像に対する操作によって、上記情報処理装置間でのデータ転送操作を受け付ける受付ステップと、上記制御部が、上記受付ステップで受け付けたデータ転送操作に応じたデータ転送を実行するステップと、を有する。その他の応用例については、画像表示装置について説明した通りであり、その説明を省略する。
なお、上記プログラムコード自体は、換言すると、このデータ転送方法での処理(データ転送)を、複数の情報処理装置と有線又は無線で接続された画像表示装置における制御部のコンピュータに実行させるためのプログラムである。すなわち、このプログラムは、上記情報処理装置のそれぞれについて上記情報処理装置の画面に表示させるための画像を受信し、受信したそれぞれの画像を上記画像表示装置の表示部に同時に表示させる制御を行うステップと、上記表示部に表示された上記それぞれの画像に対する操作によって、上記情報処理装置間でのデータ転送操作を受け付ける受付ステップと、その受付ステップで受け付けたデータ転送操作に応じたデータ転送を実行するステップと、を実行させるためのプログラムである。その他の応用例については、画像表示装置について説明した通りであり、その説明を省略する。
1…画像表示装置、2…PC、3…携帯端末装置、4…他のPC、10…制御部、11…記憶装置、11a…接続設定情報、11b…画面配置情報、12…無線通信モジュール、13…表示部、14…タッチ操作部、20…PCの制御部、21…PCの記憶装置、22…PCの無線通信モジュール、23…PCの表示部、24…PCの操作部、30…携帯端末装置の制御部、31…携帯端末装置の記憶装置、32…携帯端末装置の無線通信モジュール、33…携帯端末装置の表示部、34…携帯端末装置の操作部、43…他のPCの表示部。
Claims (7)
- 複数の情報処理装置と有線又は無線で通信する通信部と、表示部と、転送元および転送先になる前記情報処理装置のそれぞれについて前記情報処理装置の画面に表示させるための画像を前記通信部で受信し、受信したそれぞれの画像を、前記表示部を分割した画面配置情報に基づいて前記表示部の表示領域を分割してなる分割領域のそれぞれに同時に表示させる制御を行う制御部と、を備えた画像表示装置であって、
前記表示部に表示された前記転送元の画像および前記転送先のそれぞれの画像に対する操作によって、前記情報処理装置間でのデータ転送操作を受け付ける操作部を備え、
前記操作部は、前記表示部に設けられたタッチパネルを有し、
前記制御部が、前記転送元の画像に対する操作の座標情報と該転送元の前記情報処理装置から受信した操作情報とを比較して同一のイベントであることを判定し、該同一のイベントであることを判定できた場合、前記転送先の画像に対する操作の座標情報および前記画面配置情報に基づいて、前記転送先の前記情報処理装置を特定することを特徴とする画像表示装置。 - 前記データ転送操作は、ファイル或いはフォルダのコピー又は移動を行う操作であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記制御部は、前記操作部で前記データ転送操作を受け付けた場合、前記画像表示装置に設けられたバッファを介して、転送対象となったデータを転送するように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
- 前記制御部は、前記操作部で前記データ転送操作を受け付けた場合、転送元の情報処理装置と転送先の情報処理装置とで利用可能な通信機能に基づき、転送経路を決定し、該転送経路で転送対象となったデータを転送するように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
- 前記転送経路は、前記転送元の情報処理装置と前記転送先の情報処理装置との間を直接結ぶ経路、若しくは前記画像表示装置に設けられたバッファを介して前記転送元の情報処理装置と前記転送先の情報処理装置との間を結ぶ経路であることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
- 複数の情報処理装置と有線又は無線で接続された画像表示装置におけるデータ転送方法であって、
前記画像表示装置の制御部が、転送元および転送先になる前記情報処理装置のそれぞれについて前記情報処理装置の画面に表示させるための画像を前記画像表示装置の通信部で受信し、受信したそれぞれの画像を、前記表示部を分割した画面配置情報に基づいて前記画像表示装置の表示部の表示領域を分割してなる分割領域のそれぞれに同時に表示させる制御を行うステップと、
前記画像表示装置の操作部として前記表示部に設けられたタッチパネルが、前記表示部に表示された前記転送元の画像および前記転送先のそれぞれの画像に対する操作によって、前記情報処理装置間でのデータ転送操作を受け付ける受付ステップと、
前記制御部が、前記受付ステップで受け付けたデータ転送操作に応じたデータ転送を実行するステップと、
を有し、前記制御部が、前記転送元の画像に対する操作の座標情報と該転送元の前記情報処理装置から受信した操作情報とを比較して同一のイベントであることを判定し、該同一のイベントであることを判定できた場合、前記転送先の画像に対する操作の座標情報および前記画面配置情報に基づいて、前記転送先の前記情報処理装置を特定することを特徴とするデータ転送方法。 - 複数の情報処理装置と有線又は無線で接続された画像表示装置における制御部のコンピュータに、
転送元および転送先になる前記情報処理装置のそれぞれについて前記情報処理装置の画面に表示させるための画像を受信し、受信したそれぞれの画像を、前記表示部を分割した画面配置情報に基づいて前記画像表示装置の表示部の表示領域を分割してなる分割領域のそれぞれに同時に表示させる制御を行うステップと、
前記表示部に表示された前記転送元の画像および前記転送先のそれぞれの画像に対する操作によって、前記画像表示装置の操作部として前記表示部に設けられたタッチパネルから前記情報処理装置間でのデータ転送操作を受け付ける受付ステップと、
該受付ステップで受け付けたデータ転送操作に応じたデータ転送を実行するステップと、
を実行させ、
前記制御部が、前記転送元の画像に対する操作の座標情報と該転送元の前記情報処理装置から受信した操作情報とを比較して同一のイベントであることを判定し、該同一のイベントであることを判定できた場合、前記転送先の画像に対する操作の座標情報および前記画面配置情報に基づいて、前記転送先の前記情報処理装置を特定するためのプログラム。
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