JP6093309B2 - 凍結乾燥生体試料の保存容器 - Google Patents

凍結乾燥生体試料の保存容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6093309B2
JP6093309B2 JP2013550862A JP2013550862A JP6093309B2 JP 6093309 B2 JP6093309 B2 JP 6093309B2 JP 2013550862 A JP2013550862 A JP 2013550862A JP 2013550862 A JP2013550862 A JP 2013550862A JP 6093309 B2 JP6093309 B2 JP 6093309B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
chamber
biological sample
lyophilized
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013550862A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014509386A (ja
Inventor
スミス,マイケル・ジョン
トートレッラ,ステヴァン・ポール
Original Assignee
ジーイー・ヘルスケア・ユーケイ・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ジーイー・ヘルスケア・ユーケイ・リミテッド filed Critical ジーイー・ヘルスケア・ユーケイ・リミテッド
Publication of JP2014509386A publication Critical patent/JP2014509386A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6093309B2 publication Critical patent/JP6093309B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/28Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
    • G01N1/42Low-temperature sample treatment, e.g. cryofixation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L3/00Containers or dishes for laboratory use, e.g. laboratory glassware; Droppers
    • B01L3/50Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes
    • B01L3/508Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes rigid containers not provided for above
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2200/00Solutions for specific problems relating to chemical or physical laboratory apparatus
    • B01L2200/06Fluid handling related problems
    • B01L2200/0647Handling flowable solids, e.g. microscopic beads, cells, particles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2200/00Solutions for specific problems relating to chemical or physical laboratory apparatus
    • B01L2200/16Reagents, handling or storing thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2300/00Additional constructional details
    • B01L2300/06Auxiliary integrated devices, integrated components
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2300/00Additional constructional details
    • B01L2300/08Geometry, shape and general structure
    • B01L2300/0809Geometry, shape and general structure rectangular shaped
    • B01L2300/0829Multi-well plates; Microtitration plates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2300/00Additional constructional details
    • B01L2300/08Geometry, shape and general structure
    • B01L2300/0832Geometry, shape and general structure cylindrical, tube shaped
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10T436/25Chemistry: analytical and immunological testing including sample preparation
    • Y10T436/2525Stabilizing or preserving

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Clinical Laboratory Science (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Devices For Use In Laboratory Experiments (AREA)

Description

本発明は、凍結乾燥生体試料を保持するための容器、及び凍結乾燥生体試料を保存する方法に関する。
組織、細胞抽出物、細胞可溶化物、酵素、タンパク質、ペプチド、核酸、脂肪酸、グリセリド、炭水化物、オリゴ糖及び糖のような生体試料は、通常、第1の場所で調製され、容器内で保存され、第2の場所へ輸送されて処理される。その一例は、診断装置及び/又はDNA/RNA増幅プロセスにおけるものである。これには、生体試料(ポリメラーゼ又は逆転写酵素のような酵素)を容器内で長時間保存すること及び/又は輸送中に振動及び/又は他の外力に付されることが必要とされる。
このような生体試料を供給する便利な方法は、輸送前に容器内の生体試料を凍結乾燥させることである。一般に、容器は、単一の内部チャンバを有する円筒形断面のチューブである。凍結乾燥プロセスは、一般に、液体試料を凍結し、周囲圧力を低下させた後、凍結した液体に含まれる水の昇華を可能にするのに十分な熱を徐々に加えることを含む。結果として、凝固され脱水された試料が容器底部に形成され、その後、容器が密閉され、生体試料(酵素を含み得る)が、この凍結乾燥させた状態で保存され輸送される。
生体試料を後で処理する必要があるときには、凍結乾燥材料に水を加えることにより、生体試料を再構成することができる。加えられる所与の体積の水に溶解する生体試料の量は、重要なものとなり得る。例えば、溶解する生体試料の量が少なすぎると、溶液の強度が不十分となり得る。
しかし、凍結乾燥材料が既存のチューブで供給されるとき、後で水を加えても、凍結乾燥材料の一部が溶解しないまま残ることが観察されている。その結果、前述したように、溶液の強度が不十分となり得る。
さらに、このように凍結乾燥、保存、及び輸送された生体試料は高価であることが多く、溶解しない生体試料は無駄でありコストを増加させかねない。
本発明の目的は、従来技術の問題の幾つかを少なくとも低減することである。
米国特許第4235839号
本発明の第1の態様によれば、生体試料を含む凍結乾燥材料を保持する容器であって、容器は上部と下部とを有するチャンバを備えており、該チャンバは壁を備えていて、上部で受け入れられた液体が下部に移動して溜まるように下部は上部と流体接続しており、凍結乾燥材料が下部に位置し、当該容器は、壁から内側に突出する物理構造であって、凍結乾燥材料がチャンバの下部からチャンバの上部に移動するのを防ぐための物理構造を備えており、凍結乾燥材料が第1の断面を画成し、物理構造がチャンバの内壁から内側に延びるストッパを含んでいて第1の断面よりも小さい第2の断面を画成する、容器が提供される。
凍結乾燥材料がチャンバの下部から出ることが抑制されるため、凍結乾燥材料を所与の容積内に含むことができ、後で容器に液体を添加して材料を再構成する際に、凍結乾燥材料がすべて液体に溶解して、再構成した溶液が所要の強度のものとなるようにすることができる。さらに、物理構造を用いて凍結乾燥材料の移動を防ぐので、再構成した材料の組成に干渉しかねない結合剤のような化学物質の使用を避けることができる。
加えて、チャンバが上部及び下部を有するため、凍結乾燥材料を下部チャンバに維持した状態で、凍結乾燥材料を、上部に貼付したシールから離しておくことができる。これにより、かかる接触に起因する汚染を避ける。
或いは、又は加えて、一部の実施形態では、凍結乾燥材料が第1の断面を画成し、物理構造が、チャンバの内壁から内側へ延びるストッパを備え、ストッパが第2の断面を画成し、第2の断面の寸法が、第1の断面の対応する寸法よりも小さい。ストッパは、チャンバの上部とチャンバの下部との境界を画成することができる。これにより、ストッパが、凍結乾燥材料が内部で維持される容器の容積を画成することができる。一部の実施形態では、ストッパが、チャンバと一体に形成されたカラーを備える。或いは、ストッパが可動インサートを備えることができ、可動インサートがチャンバ内で移動可能であることにより、境界の範囲又は位置を変化させる。可動カラーを使用することにより、凍結乾燥材料が内部で維持されるチャンバの容積を変化させることができる。
好ましくは、容器が、凍結乾燥生体試料とチャンバとの間の付着面積をさらに増加させるテクスチャー加工面を有する物理構造を備える。
容器をプラスチック材料から形成することができる。
チャンバが実質的に円形の断面を有することができる。
好ましくは、上部が容器の第1の端部から延在していて、容器が第1の端部にシールを有する。
本発明の第2の態様によれば、生体試料を含む凍結乾燥材料を保存する装置であって、本発明の第1の態様による複数の容器と、複数の容器を支持する基板とを備える装置が提供される。
本装置は、プラスチック材料の基板を備えることができる。
本発明の第3の態様によれば、生体試料を保存する方法であって、容器を準備する段階であって、容器が上部と下部とを有するチャンバを備えており、該チャンバが壁を備えていて、上部で受け入れられた液体が下部に移動して溜まるように下部は上部と流体接続している、容器を準備する段階と、生体試料を含む材料をチャンバに挿入して、液体生体試料をチャンバの下部に溜める段階と、材料で凍結乾燥プロセスを行って、生体試料を含む凍結乾燥材料を下部で形成する段階とを含んでおり、上記容器が、壁から内側に突出する物理構造であって、凍結乾燥材料が下部から出るのを防ぐための物理構造を備えており、、凍結乾燥材料が第1の断面を画成し、物理構造がチャンバの内壁から内側に延びるストッパを含んでいて第1の断面よりも小さい第2の断面を画成する方法が提供される。
本発明の第4の態様によれば、凍結乾燥生体試料を保持する容器であって、容器は上部と下部とを有するチャンバを備えており、該チャンバは壁を備えていて、上部で受け入れられた液体が下部に移動して溜まるように下部は上部と流体接続しており、凍結乾燥生体試料が下部に位置し、上記壁が凍結乾燥生体試料を付着させる粗面であって、凍結乾燥生体試料が下部から上部へ移動するの防ぐ粗面を含んでいる、容器が提供される。
本発明のさらなる態様は、第1の態様の容器、及び/又は第2の態様のアレイ、及び/又は生体試料を処理するための第4の態様の容器の使用を提供する。
本発明のさらなる特徴及び利点は、例としてのみ提示され、添付図面を参照する、本発明の好ましい実施形態についての以下の説明から明らかになろう。
凍結乾燥材料を保持する容器の断面図である。 凍結乾燥材料を保持するための別の容器の斜視図である。 凍結乾燥材料を保持する図2aの容器の正投影図である。 本発明の第1の実施形態による、生体試料を含む凍結乾燥材料を保持するための容器の斜視図である。 第1の実施形態による生体試料を含む凍結乾燥材料を保持する容器の正投影図である。 本発明の第2の実施形態による、生体試料を含む凍結乾燥材料を保持するための容器の斜視図である。 本発明の実施形態による、生体試料を含む凍結乾燥材料を保持するための容器のアレイの斜視図である。 本発明の実施形態による、生体試料を含む凍結乾燥材料を保持するための容器のアレイの斜視図である。 本発明の実施形態による、生体試料を含む凍結乾燥材料を保持するための容器のアレイの平面図である。 本発明の実施形態による、凍結乾燥生体試料を保持するための容器のアレイの側面図である。 生体試料を含む凍結乾燥材料を保持する物理構造のない代替構成の斜視図である。 生体試料を含む凍結乾燥材料を保持する物理構造のない代替構成の正投影図である。
図1では、チューブ100状の容器が設けられ、チューブ100が備えるチャンバ102は、壁104、上部106、及び下部108を有する。下部106は、生体試料を含む凍結乾燥材料を保持する。以下、凍結乾燥材料をケーク110と呼ぶ。一般に、ケーク110は円板状である。チューブ100は、凍結乾燥生体試料がチャンバ102の下部108からチャンバ102の上部106へ移動することを抑制する物理構造112を備える。チューブ100は、第1の端部114を備え、この第1の端部114を、凍結乾燥前に材料を挿入できるように最初に開き、続いてシール(図示せず)により閉じることができる。
チューブ100の外寸は、取扱い、例えば既存の実験装置による自動の取扱いが容易であるように、工業規格で決定され得る。一般に、チューブ100は直径8mm、長さ18.3mmである。一般に、チューブの内寸は、標準の分注ツール、例えば自動分注システムのピペット針を収容するのに十分な大きさの直径及び深さを有する。このことは、既存のツールの再調整又は較正の必要がないという利点を有する。
生体試料は、ポリメラーゼ、逆転写酵素、若しくはその他の酵素等の酵素、血液、組織、血清その他の生物学的物質を含むことができる。
図2a及び2bでは、チューブ100aが設けられ、チューブ100a内で、フィン200と呼ばれる突起状の物理構造112が、チャンバ102aの壁104aから内側に延び、チューブ100aの軸Lに平行な方向に沿って長手方向に延びる。
図2aは、生体試料の挿入前のチューブ100aを示す。チューブ100aは、第1の端部114aで最初に開かれ、ここから上部106aが延びる。調製中に、生体試料を含む材料(一般に液体状)が、第1の端部114aを介してチャンバ102aに挿入され、下部108a内で蓄積され得る。その後、凍結乾燥プロセスが実行されて、材料が下部108a、及びフィン200間の空間内及び周りで脱水されることにより、図2bに示すケーク110を形成する。凍結乾燥プロセスによって、ケーク110がフィン200に付着する。ケーク110と、フィン200により設けられたチューブ100aの内面との追加の接触領域により、ケーク110とチューブ100aとの付着強度が高まるため、凍結乾燥させたケーク110を定位置に保持するチューブ100aの能力が向上する。さらに、凍結乾燥させたケーク110の形状は、フィン200が嵌合する凹部を有する。凍結乾燥させたケーク110とフィン200との噛み合いにより、凍結乾燥させたケーク110がチューブ100aの中心縦軸Lの周りを回転することが防止され、外れる可能性がさらに低下する。
凍結乾燥させる材料の挿入に続いて、第1の端部114aをシール(図示せず)で密閉することができる。不透過性シールとすることができるシールを、可撓性のフォイル、ポリマー積層板及び/又は他の適切な材料から形成することができ、永久又は半永久接着剤により定位置に保持することができる。凍結乾燥材料を後で処理する必要があるときには、シールを取り外すことができ、又は例えば分注針により穿刺することができる。ケーク110がチャンバ102aの下部108a内に維持されるため、ケーク110はシールから離れている。これは、シールとの接触により凍結乾燥生体試料の汚染を生じさせるおそれがあるため、有利である。
例えば、水をチューブ100aに挿入して生体試料を後で再構成する際に、下部108bを満たすのに十分な体積の水を加えれば、確実にケーク110のほぼすべてが水に溶解する。
図3a及び3bは、チューブ100bが、チャンバ102bの壁104bから内側に延びるカラー300状のストッパを備える、本発明の実施形態を示す。図3aは、生体試料の挿入前のチューブ100bを示す。図2a及び2bに関連して前述したように、チューブ100bは第1の端部114bで最初に開かれ、ここから上部106bが延びる。
調製中に、生体試料を含む材料(一般に液体状)が、第1の端部114bを介してチャンバ102bに挿入され、下部108b内で蓄積され得る。その後、凍結乾燥プロセスが実行されて、材料がカラー300下方の下部108bで凝固することにより、図3bに示すケーク110を形成し、ケーク110はチャンバ102bの壁104bに付着する。
ケーク110は、カラー300下方の下部108bに形成され、ケーク110の外径がカラー300の内径よりも大きくなるようにする。このように、ケーク110は、カラー300により形成された開口を通って移動することが抑制され、チューブ100bの下部108b内に維持される。これにより、カラー300の位置は、上部106bと下部108bとの境界、並びにケーク110が内部で保持される下部108bの容積を画成する。例えば水をチューブ100bに挿入して生体試料を後で再構成する際に、カラー300の高さ又はそれよりも高くまでチューブ100bを満たすのに十分な体積の水が挿入されていれば、ケーク110のほぼすべてが確実に水に溶解する。
図2a及び2bに関連して前述したように、凍結乾燥させる材料の挿入に続いて、第1の端部114bをシールで密閉することができる。
一般に、カラー300は、チューブ100bのチャンバ102bの基部に平行に延び、上に4.2mmの位置にある、半径0.24mmの略半円形のリブを備える。
この例に記載のカラー300は、チューブ100bの壁104bに一体形成される。しかし、一部の実施形態では、チューブ100bに挿入される別個の部品によって、カラーが設けられる。この別個の部品は、リングの形をとることができ、締り嵌めにより定位置に保持され得る。チューブ内の別個の部品の位置が調節可能であり、チャンバ102bの上部106bと下部108bとの境界を調節することができるため、下部108bの容積を調節することができる。
図4に示す一実施形態では、ケークの移動を抑制する物理構造112を使用するのではなく、チューブ100cの下部108cの内壁104cの表面がテクスチャー加工部400を含み、チューブ100cの内壁104cに対する凍結乾燥させたケーク110の付着を向上させる。テクスチャー加工部400は、凍結乾燥させたケーク110とチューブ100cの壁104との接触面積を効果的に増加させる。テクスチャー加工部400は、刻み付き面等の、規則的パターンの表面特徴を有することができ、又は、不規則に変化する表面特徴をもつ粗面を有することができる。増加した表面積により提供される追加の付着によって、ケーク110をチューブ100cから取り外すのに必要な力が増加するため、外れる可能性が低下する。図2a〜3bに関連して前述した凍結乾燥プロセスを使用して、ケーク110を形成することができる。
この実施形態では、チューブ100cの下部108cに他の物理構造112はなく、凍結乾燥させたケーク110が、チューブ100cの内壁に対する付着のみによって定位置に保持される。しかし、テクスチャー加工部400を、前述した実施形態の物理構造200、300のいずれかと組み合わせて使用してもよく、又は凍結乾燥材料がチャンバ102の下部108からチャンバ102の上部106へ移動することを抑制するための他の形の物理構造と実際に組み合わせて使用してもよいことが理解されよう。例えば、ケークとフィン200との付着強度をさらに高めるために、図2a及び2bに関連して前述したフィン200自体にテクスチャー加工を行うことができる。図3a及び3bに関連して前述した実施形態では、テクスチャー加工部をカラー300下方の下部108bに位置決めすることができる。
前述したチューブ100のいずれかを個々の容器として使用することができ、又は、図5aに示すように、アレイ500に配置して、後で並行処理又はバッチ処理を行うことができる。図示した実施形態では、チューブ100が基板502上で8×12の矩形アレイに配置され、SBS工業規格の設置面積に対応した外寸を有する。一般に、基板502は、長さ127.76mm、幅85.48mmである。
アレイ500は、図5bに示すチューブ100のそれぞれの、開いた第1の端部114を覆う不透過性シール504を備えることができる。この例では、シール504は、チューブ100のそれぞれに接触する連続シートを備えることができ、或いは、前述したように、チューブを個々に密閉することができる。シール504を、永久又は半永久接着剤により定位置に保持することができる。シール504は、可撓性のフォイル/ポリマー積層板又は他の適切な材料から形成することができる。シール504は、半永久接着剤による接着を破って使用される前に、分注針により穿刺され、又はチューブ100から取り外される。
図5cに示すように、アレイ500の基板502は、チューブ100のそれぞれの位置と相関する識別グリッド座標506を有し、個々の試料の識別及びアドレス指定を可能にすることができる。
図5dに示すように、アレイ500の基板502は、コード化されたコンピュータ読取可能な識別情報を含む識別タグ508を備えることができる。タグ508は、スキャンして、試料識別コードのデータベースと比較することのできるバーコード508aを含み得る。他のタイプのタグ508、例えばRFIDタグを使用することができる。
クラッシュリブをチューブ100の外壁に加えて、チューブ100全体の外寸を増加させずにチューブ100の構造強度を高めることができる。
チューブ100及びアレイ500は、−40℃〜50℃以上の温度に耐えることのできる化学的及び生物学的に不活性な材料を含むことができる。適切な材料としては、ポリカーボネート、ポリスチレン又はポリプロピレンが挙げられる。チューブ100は、射出成形プロセスその他の適切な方法で製造することができる。射出成形プロセスを使用して、アレイ500を単一の部品として製造することができ、又はチューブ100及び基板502を、別々の部分として製造して、例えば、超音波溶接又は他の適切な方法で組み付け、共に固定することができる。
図6a及び6bは、ケーク110の移動を抑制する物理構造112のない代替チューブ100dを示す。この構成では、チューブが有するチャンバ102dは、チューブ100dの外容積よりもかなり小さいが、ケーク110を再構成するのに必要な液体の体積よりもさほど大きくないように構成された容積を有する。これにより、チューブ100dの外寸を、例えば工業規格を満たすように構成することができるが、内部容積102dを減少させることができるため、ケーク110が内部で移動可能な容積が減少する。一般に、チューブ100dの外部長さは18.3mmで留まるが、チューブ100dの内部深さは6.9mmまで減少する。この効果により、凍結乾燥させたケーク110が、後で生体材料(例えば、酵素)を再構成する際に後から液体で満たされることのない容積を占める危険を減らす。前述したように、この構成を個々の容器として、又はアレイ500で使用することができることを理解されたい。
本発明の実施形態は、一般に、分子生物学、医学、法科学を含む様々な分野における通常の適用を有するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)等のDNA又はRNA増幅手順に使用すべきである。
実施形態は、本発明の例示例として理解すべきである。本発明のさらなる実施形態が予想される。例えば、図2a及び2bを参照して前述した実施形態では、下部108bと上部106bとの境界を示す物理的な表示がないが、一部の実施形態では、例えばチャンバ114bの壁104b上のマーク又は突起状の境界表示を設けることができる。
一実施形態に関連して説明した特徴は、単独で、又は説明した他の特徴と組み合わせて使用することができ、他の実施形態の1つ以上の特徴、或いは他の実施形態の組合せと組み合わせて使用することもできることを理解されたい、さらに、添付の特許請求の範囲に定義された本発明の範囲を逸脱することなく、前述しない均等物及び変更を使用することもできる。

Claims (15)

  1. 生体試料を含む凍結乾燥材料を保持する容器であって、当該容器は上部と下部とを有するチャンバを備えており、該チャンバは壁を備えていて、上部で受け入れられた液体が下部に移動して溜まるように下部は上部と流体接続しており、
    凍結乾燥材料が下部に位置し、当該容器は、壁から内側に突出する物理構造であって、凍結乾燥材料がチャンバの下部からチャンバの上部に移動するのを防ぐための物理構造を備えており、
    凍結乾燥材料が第1の断面を画成し、物理構造がチャンバの内壁から内側に延びるストッパを含んでいて第1の断面よりも小さい第2の断面を画成し、
    前記ストッパが可動インサートを含んでおり、可動インサートがチャンバ内で移動可能であって境界を変化させる、容器。
  2. 前記ストッパがチャンバの上部とチャンバの下部との境界を画成する、請求項1記載の容器。
  3. 前記容器がプラスチック材料からなる、請求項1又は請求項記載の容器。
  4. 前記チャンバが実質的に円形の断面を有する、請求項1乃至請求項のいずれか1項記載の容器。
  5. 上部が容器の第1の端部から延在していて、当該容器が第1の端部にシールを有する、請求項1乃至請求項のいずれか1項記載の容器。
  6. 前記生体試料が酵素を含む、請求項1乃至請求項のいずれか1項記載の容器。
  7. 生体試料を含む凍結乾燥材料を保存する装置であって、
    請求項1乃至請求項のいずれか1項記載の複数の容器と、
    複数の容器を支持する基板と
    を備える装置。
  8. 前記基板がプラスチック材料からなる、請求項記載の装置。
  9. 前記生体試料が酵素を含む、請求項又は請求項記載の装置。
  10. 生体試料を保存する方法であって、当該方法が、
    容器を準備する段階であって、容器が上部と下部とを有するチャンバを備えており、該チャンバが壁を備えていて、上部で受け入れられた液体が下部に移動して溜まるように下部は上部と流体接続している、容器を準備する段階と、
    生体試料を含む材料をチャンバに挿入して、材料をチャンバの下部に溜める段階と、
    材料で凍結乾燥プロセスを行って、生体試料を含む凍結乾燥材料を下部で形成する段階と
    を含んでおり、
    上記容器が、壁から内側に突出する物理構造であって、凍結乾燥材料がチャンバの下部からチャンバの上部に移動するのを防ぐための物理構造を備えており、
    凍結乾燥材料が第1の断面を画成し、物理構造がチャンバの内壁から内側に延びるストッパを含んでいて第1の断面よりも小さい第2の断面を画成し、
    前記ストッパが可動インサートを含んでおり、可動インサートがチャンバ内で移動可能であって境界を変化させる、方法。
  11. 前記生体試料が酵素を含む、請求項10記載の方法。
  12. 生体試料を含む凍結乾燥材料を保持する容器であって、当該容器が上部と下部とを有するチャンバを備えており、該チャンバは壁を備えていて、上部で受け入れられた液体が下部に移動して溜まるように下部は上部と流体接続しており、
    凍結乾燥材料が下部に位置し、下部の壁が、凍結乾燥材料を付着させる粗面であって、凍結乾燥生体試料が下部から上部へ移動するの防ぐ粗面を含んでいる、容器。
  13. 前記生体試料が酵素を含む、請求項12記載の容器。
  14. 前記凍結乾燥生体試料を処理するための、請求項1乃至請求項、請求項12又は請求項13のいずれか1項記載の容器又は装置の使用。
  15. 前記生体試料が酵素を含む、請求項14記載の容器又は装置の使用。
JP2013550862A 2011-01-28 2012-01-25 凍結乾燥生体試料の保存容器 Active JP6093309B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB1101488.3A GB201101488D0 (en) 2011-01-28 2011-01-28 Container storing freeze dried biological sample
GB1101488.3 2011-01-28
PCT/EP2012/051098 WO2012101150A1 (en) 2011-01-28 2012-01-25 Container storing freeze-dried biological sample

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014509386A JP2014509386A (ja) 2014-04-17
JP6093309B2 true JP6093309B2 (ja) 2017-03-08

Family

ID=43824735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013550862A Active JP6093309B2 (ja) 2011-01-28 2012-01-25 凍結乾燥生体試料の保存容器

Country Status (7)

Country Link
US (1) US9329112B2 (ja)
EP (1) EP2667970B1 (ja)
JP (1) JP6093309B2 (ja)
CN (1) CN103328101B (ja)
CA (1) CA2824821C (ja)
GB (1) GB201101488D0 (ja)
WO (1) WO2012101150A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104641213A (zh) * 2012-07-24 2015-05-20 克莱奥克斯特拉克特仪器有限责任公司 用于将冷冻样品等分的装置和方法
US10046322B1 (en) 2018-03-22 2018-08-14 Talis Biomedical Corporation Reaction well for assay device
US10820847B1 (en) 2019-08-15 2020-11-03 Talis Biomedical Corporation Diagnostic system

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3190731A (en) 1961-03-08 1965-06-22 Technicon Instr Sample-supply cups for analysis apparatus
US4073693A (en) * 1976-06-08 1978-02-14 American Home Products Corporation Apparatus and method for conducting a plurality of biological tests
US4235839A (en) 1978-12-11 1980-11-25 Olof Vesterberg Device for analysis
US4720374A (en) 1985-07-22 1988-01-19 E. I. Du Pont De Nemours And Company Container having a sonication compartment
US5120503A (en) 1989-07-14 1992-06-09 Eastman Kodak Company Extracting device for extracting antigens
US5650125A (en) 1992-10-14 1997-07-22 Bosanquet; Andrew George Method and apparatus for conducting tests
CA2156226C (en) * 1994-08-25 1999-02-23 Takayuki Taguchi Biological fluid analyzing device and method
AU741672B2 (en) 1997-09-16 2001-12-06 Sekisui Chemical Co., Ltd. Blood test container and blood test method
JP4095176B2 (ja) * 1997-09-16 2008-06-04 積水化学工業株式会社 血液検査用容器及び血液検査方法
WO2002045859A2 (en) 2000-12-08 2002-06-13 Ardais Corporation Container for cryopreserved material
JP3787302B2 (ja) 2001-12-13 2006-06-21 富士写真フイルム株式会社 測定チップ
US7138091B2 (en) * 2003-07-18 2006-11-21 Dade Behring Inc. Reaction cuvette having anti-wicking features for use in an automatic clinical analyzer
DE102004034801A1 (de) 2004-07-19 2006-03-16 Scil Animal Care Company Gmbh Reagenzträger
ATE550441T1 (de) * 2005-09-06 2012-04-15 Gen Probe Inc Verfahren, zusammensetzungen und kits zur isothermischen amplifikation von nukleinsäuren
CN101437616B (zh) * 2006-05-03 2012-05-23 Ncl新概念实验室有限责任公司 用于化学、生物化学、生物和物理分析、反应、测定等的装置和方法
JP4522434B2 (ja) * 2007-05-31 2010-08-11 キヤノン株式会社 血液採取用容器
US20090136385A1 (en) * 2007-07-13 2009-05-28 Handylab, Inc. Reagent Tube
EP2133149A1 (en) * 2008-06-13 2009-12-16 F.Hoffmann-La Roche Ag Lab-on-disc device
JP2010117222A (ja) 2008-11-12 2010-05-27 Beckman Coulter Inc 試料容器、分注装置、分注方法及び分析装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012101150A1 (en) 2012-08-02
CA2824821C (en) 2020-04-21
CN103328101B (zh) 2016-01-20
CN103328101A (zh) 2013-09-25
US9329112B2 (en) 2016-05-03
EP2667970A1 (en) 2013-12-04
JP2014509386A (ja) 2014-04-17
GB201101488D0 (en) 2011-03-16
US20130323715A1 (en) 2013-12-05
CA2824821A1 (en) 2012-08-02
EP2667970B1 (en) 2016-11-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8728414B2 (en) Closure, containing apparatus, and method of using same
US10745186B2 (en) Container for biological preservation at low temperature
US9464973B2 (en) Sample support and sample store, especially for the cryopreservation of biological samples
JP6487320B2 (ja) 組織サンプル容器及び方法
CN110038651A (zh) 用于执行自动试剂分析的系统、方法和设备
US20020127147A1 (en) Penetrable cap
JP6093309B2 (ja) 凍結乾燥生体試料の保存容器
US20070249961A1 (en) Biological sample collection device
JP6779558B2 (ja) 凍結させる生物学的試料における氷核形成を制御する装置
US9656264B2 (en) Biological sample holder and method of assembling same
CA2996490A1 (en) Container holding member and medical container set
ES2925909T3 (es) Dispositivo de recogida de muestras
WO2014069244A1 (ja) 容器保持トレー
US10493445B2 (en) Fluidic system for processing a sample fluid
JP7411645B2 (ja) 凍結乾燥容器
US20160097576A1 (en) Mold for making tool out of ice
US20130288343A1 (en) Biological sample holder and method of assembling a storage device
KR101657301B1 (ko) 동결시료 채집수단이 도입된 동결 튜브
US20160082437A1 (en) Cover with micro-container interface for covering a microfluidic gap
JP2009121884A (ja) 液体試料保存プレート
JP2009121883A (ja) 液体試料保存シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6093309

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250