JP6092631B2 - 床型枠用鋼製デッキプレート - Google Patents

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Description

本発明は、床型枠用鋼製デッキプレートに関するものであり、特に詳しくは、主として建築物や構造物等の建設に際し、梁間に搭載する為の床版を形成する為の底面型枠として使用される床型枠用鋼製デッキプレートに関するものである。
従来から、鋼板を使用して建築物や構造物等の建設に際し、梁間に搭載して使用する為の床版としての底面型枠は、種々の形状を有するものが、その使用現場の要求に応じて適宜選択されて使用されて来ている。
当該底面型枠として使用されるデッキプレートとしては、所定の幅と所定の長さを有する個々のデッキプレートを複数種類用意しておき、現場の梁間の長さや幅に応じて、適切なデッキプレートを選択して使用するものであるが、当該デッキプレートの製造者側としては、当該デッキプレートに一般的に求められる強度と重量、並びにそれに見合う適切な製造コスト等が重要な課題となっている。
その為、従来に於いては、鋼板からなるコイル(鋼板帯)を連続的に引き出しながら、その連続状態のままで、当該コイル(鋼板帯)の長さ方向(スパン方向)とは直交する方向に、適宜の金型を介して折り畳んで成型して行き、当該コイル(鋼板帯)のスパン方向に平行した補強用の脚部を形成し、最後に、当該コイル(鋼板帯)を、予め規定された長さ(スパン長)に切断して当該床型枠用鋼製デッキプレートを形成する方法が一般的に採用されて来ている。
当該デッキプレートに於ける当該脚部の数は、特に特定されてはいないが,例えば2本の場合であっても良く、或いは3本の場合であっても良く、更には5本設ける場合であっても良い。
例えば、特開昭61-106851号公報(特許文献1)には、当該デッキプレートのスパン方向に沿って互いに平行する5本の、断面が3角形をした脚部が形成されている例が示されており、又、特開昭60-199147号公報(特許文献2)には、当該デッキプレートのスパン方向に沿って互いに平行する3本及び4本の、断面が3角形をした脚部が形成されている例が示されている。
一方、特開2012−127100号公報(特許文献3)には、当該デッキプレートのスパン方向に沿って互いに平行する3本の脚部が形成されているデッキプレートであって、当該脚部の形状が、一部が平板状部で構成され、当該平板状部の下端部に、正三角形状の断面を有する膨出部が接合されている構造を有するデッキプレートが示されている。
処で、係るデッキプレートに於いては、それぞれのサイズ(寸法)に設定されている個々のデッキプレートについて、それぞれのサイズのデッキプレートとして、要求される強度や重量及び製造価格(売値に関係する)に付いての上限値或いは許容範囲が決められており、それぞれのサイズのデッキプレートについて最的な性能や効果が得られるようにそのスペックやその形状が検討されてきている。
又、別の観点からは、例えば、作業効率の観点から、一定の重量の鋼板から、そこそこの強度を維持しながら、最大の被覆面積、つまり当該デッキプレートの最大平面面積が得られるようにそのスペックやその形状を決定していくという検討も行われてきている。
その結果、従来では、当該デッキプレートのスパン方向と直交する幅としては、例えば、200〜700mm、スパン方向の長さが1000から6000mm、又、当該脚部の高さは、略75mmで、当該脚部の個数は2乃至5個、更に当該脚部間の間隔は、200から210mmの各範囲内で多種多様なデッキプレートが使用されてきている。
然しながら、係る従来のデッキプレートでは、それぞれに固有の欠点が見られ、最も汎用性のある鋼製材料を使用して、最大の強度と最大の空間カバー面積を確保して、作業効率を最大化すると共に、コストの低減化を図れるデッキプレートは、得られていなかった。
特開昭61-106851号公報 特開昭60-199147号公報 特開2012−127100号公報
従って本発明の目的は、上記した従来技術の欠陥を改良し、如何に、最も汎用性のある鋼製材料を使用して、最大の強度と最大の空間カバー面積を確保して、作業効率を最大化すると共に、コストの低減化を図れる床型枠用鋼製デッキプレートを提供するものである。
本発明は、上記のような目的を達成するため、基本的には、以下に示す様な技術構成を採用するものである。
即ち、本発明に係る当該床型枠用鋼製デッキプレートは、所定の幅と所定のスパン長を有する鋼製板から一体的に形成された床型枠用鋼製デッキプレートであって、当該床型枠用鋼製デッキプレートは、スパン方向に平行で、且つ互いに平行となる様に配置された3本の脚部が、当該床型枠用鋼製デッキプレートの平面板部の裏面より下方に向けて垂下せしめられており、当該脚部の内の第1の脚部は、当該平面板部の当該スパン方向に沿った第1の端縁部近傍に配置せしめられていると共に、少なくとも、第2及び第3の当該各脚部が、当該第1の脚部と当該第2の脚部間の間隔と当該第2と第3の脚部間の間隔がいずれも等しくなる様に配置せしめられており、然も、当該各脚部のそれぞれは、当該平面板部の裏面から所定の距離だけ降下した部位までは、当該鋼製板が2枚張り合わされて形成された板壁状部分と、当該板壁状部分の下方端部に一体的に形成された、当該鋼製板が連続した状態で折り曲げられて形成された、底辺の長さよりも高さが大なる様に設定された三角形状の空間部を有する膨出部とが形成されており、且つ、当該各脚部間の間隔が、175mmであって、当該各脚部の垂下長さが100mmであり、又、当該三角形部分の底辺部の長さに対する高さの比が、1.5乃至2.8である事を特徴とする床型枠用鋼製デッキプレートである。
本発明に係る当該床型枠用鋼製デッキプレートは、上記した様な構成を採用することによって、従来から汎用的にデッキプレートを含む各種の鋼材製品に大量に使用されている、例えば4幅と称されている鋼板帯体(コイル)を使用して、理想的な高強度と理想的な空間カバー面積を有し、然も生産コストを大幅に低減することが可能な床型枠用鋼製デッキプレートが容易に提供出来ると言う効果を奏するものである。
図1は、本発明に係る床型枠用鋼製デッキプレートに於ける一具体例の構成の概要を示す斜視図である。 図2は、従来に於ける床型枠用鋼製デッキプレートの代表的な具体例の構成の概要を示す断面図である。 図3は、本発明に係る床型枠用鋼製デッキプレートに於ける一具体例の構成の概要を示す断面図である。図である。 図4は、本発明に係る床型枠用鋼製デッキプレートの一具体例に於ける構成要件の変化に伴う特性値の変化を示す図である。 図5は、本発明に係る床型枠用鋼製デッキプレートの一具体例に於ける他の構成要件の変化に伴う特性値の変化を示す図である。 図6は、本発明に係る床型枠用鋼製デッキプレートの一具体例に於ける別の構成要件の変化に伴う特性値の変化を示す図である。 図7は、本発明に係る床型枠用鋼製デッキプレートの他の具体例に於ける構成を示す図である。 図8は、本発明に係る床型枠用鋼製デッキプレートの他の具体例に於ける構成を示す図である。 図9は、本発明に係る床型枠用鋼製デッキプレートの他の具体例に於ける構成を示す図である。
以下に本発明に係る床型枠用鋼製デッキプレートの一具体例の構成を、図面を参照しながら詳細に説明する。
即ち、図1及び図3は、本発明に係る床型枠用鋼製デッキプレートの一具体例の構成を説明する図であり、図中、所定の幅Tと所定のスパン長Rを有する鋼製板から一体的に形成された床型枠用鋼製デッキプレート1であって、当該床型枠用鋼製デッキプレート1は、スパン方向Sに平行で、且つ互いに平行となる様に配置された3本の脚部3が、当該床型枠用鋼製デッキプレート1の平面板部2の裏面より下方に向けて垂下せしめられており、当該脚部の内の第1の脚部31は、当該平面板部2の当該スパン方向Sに沿った第1の端縁部8近傍に配置せしめられていると共に、少なくとも、第2及び第3の当該各脚部32、33が、当該第1の脚部31と当該第2の脚部32間の間隔P1と当該第2と第3の脚部間32、33の間隔P2がいずれも等しくなる様に配置せしめられており、然も、当該各脚部31、32、33のそれぞれは、当該平面板部2の裏面から所定の距離だけ降下した部位までは、当該鋼製板が2枚張り合わされて形成された板壁状部分10と、当該板壁状部分10の下方端部に、それと一体的に形成された、当該鋼製板が連続した状態で折り曲げられて形成された、底辺の長さよりも高さが大なる様に設定された三角形状の空間部を有する膨出部4とが形成されており、且つ、当該各脚部31、32、33間の間隔が、175mmであって、当該各脚部31、32、33の垂下長さが100mmであり、又、当該三角形部分4の底辺部の長さWに対する高さHの比が、1.5乃至2.8である事を特徴とする床型枠用鋼製デッキプレート1が示されている。
係る構成からなる本発明に係る当該床型枠用鋼製デッキプレート1は、その幅Tは、525mmに設定されるので、従来の同様の製品に比べて、強度が高く、且つ平面空間の被覆面積が十分に確保出来る事から、作業性、作業効率を大幅に向上出来る床型枠用鋼製デッキプレートとして有用な製品が得られた。
更に、本発明に係る当該床型枠用鋼製デッキプレート1の更なる具体的構成として、当該第3の脚部33と当該平面板部2の当該スパン方向Sに沿った第2の端縁部線9との間の間隔P3が、当該第1の脚部31と当該第2の脚部32間の間隔P1、若しくは当該第2と第3の脚部32、33間の間隔P2と等しい事を特徴と床型枠用鋼製デッキプレート1が示されている。
処で、本発明に係る当該床型枠用鋼製デッキプレート1の構成に近似した構成を有する床型枠用鋼製デッキプレートとして、図2に示す様に、3本の脚部が形成されているが、その脚部の高さは75mmしかなく、当該各脚部間の間隔は210mmと広めに設定されているので、当該床型枠用鋼製デッキプレートの幅Wは630mmに設定されていて、平面空間の被覆面積が十分に確保されるメリットはあるものの、強度が弱く、従って、当該鋼板の厚みを増加させないと期待通りの強度が得られない事から、製造コストが大幅に上昇すると言う問題を含んでいた。
これに対し、本発明に於ける当該床型枠用鋼製デッキプレート1に於いては、上記した様に、種々の実験を介して、当該床型枠用鋼製デッキプレートとしての好ましい特性を発揮させる為に最適の構造、スペック等を追及した結果、上記した様な、特定の形状並びに所定の部位に於ける特定の寸法(スペック)を特定することにより、当該床型枠用鋼製デッキプレートに於いて使用される鋼板の厚みを従来並み或は従来の同一鋼板のあつみよりも薄く出来るにも拘わらず、理想的な床型枠用鋼製デッキプレートの構成を確立することが可能となったものである。
以下に、本発明に係る当該床型枠用鋼製デッキプレート1の各構成部位に於ける特定限界値を追及するために実行した各種の実験結果を表1及び表2を参照しながら、詳細に説明する。
つまり、上記した通り、本発明の課題は、如何に、最も汎用性のある鋼製材料を使用して、最大の強度と最大の空間カバー面積を確保して、作業効率を最大化すると共に、コストの低減化を計れるかに於かれている。
一方、従来使用されている当該床型枠用鋼製デッキプレートは、個々の製造メーカーが独自の設計に基づいて、脚部の長さや脚部の間隔を決定して、製造販売しているが、上記課題の全てを理想的に満たす様な床型枠用鋼製デッキプレートは未だ完成されていない状態にある。
その為、本発明者は、上記の課題を解決する為に、鋭意検討し、多数の比較実験を行い、その結果から、上記の課題を解決する当該床型枠用鋼製デッキプレートとしての構造を追及した結果、本発明に到達したものである。
そこで、発明者が行った各種の実験の概要及び得られたデータを以下に説明する。
今回、発明者が行った実験に使用された鋼材は、一般的に当該床型枠用鋼製デッキプレートに使用される材質で、厚みが0.8mm、の鋼製板材を使用し、従来極一般的に使用されている、例えば、特開2012−127100号公報(特許文献3)等に開示されている様な、当該床型枠用鋼製デッキプレートのスパン方向と平行で、且つ当該デッキプレートの平面板部の裏面から下方に垂下している3本の脚部が形成されている構造のもので、当該スパン方向と直交する方向の幅が、作業効率を向上させると言う観点から、500mm以上となる床型枠用鋼製デッキプレートを使用した。
発明者は、上記した実験に際し、図1及び図3に示す様な、当該床型枠用鋼製デッキプレートの当該3本の脚部間の間隔(P1、P2、P3)を170mm、175mm及び180mmに変化させると共に、当該脚部の高さ(L)を90mmから110mmに変化させ、当該床型枠用鋼製デッキプレートの性能との関係を検討すると同時に、当該脚部の下方部に形成されている中空状の三角形の底辺の長さ(W)と高さ(H)とを種々に変化させて、その比率の変化と当該床型枠用鋼製デッキプレートの性能との関係を検討し、双方の実験データから、当該床型枠用鋼製デッキプレートに於ける最的な構造を特定したものである。
尚、本実験に於ける当該床型枠用鋼製デッキプレートの性能に関する判断基準としては、当該床型枠用鋼製デッキプレートの1m幅当たりの断面係数と展開幅(材料のロス量に関係する)とを採用している。
本発明に於ける当該実験結果は、図4乃至図6に示す通りであり、各図に於ける縦軸は、当該床型枠用鋼製デッキプレートの脚部の長さ(L)及び当該脚部に形成された三角形部の底辺部の長さ(W)と高さ(H)を示すものであり、各図に於ける横軸の下段のスケールは、当該床型枠用鋼製デッキプレートの1m幅当たりの断面係数を示し、その上段の横軸は、当該床型枠用鋼製デッキプレートの展開幅を示す。
更に、上記各図に於けるグラフA1は、当該三角形の底辺の長さ(W)に対する当該床型枠用鋼製デッキプレートの1m幅当たりの断面係数との関係を示し、グラフA2は、当該三角形の底辺の長さ(W)に対する当該床型枠用鋼製デッキプレートの展開幅との関係を示すものである。
又、上記各図に於けるグラフB1は、当該三角形の高さ(H)に対する当該床型枠用鋼製デッキプレートの1m幅当たりの断面係数との関係を示し、グラフB2は、当該三角形の高さ(H)に対する当該床型枠用鋼製デッキプレートの展開幅との関係を示すものである。
一方、上記各図に於けるグラフC1は、当該脚部の長さ(L)に対する当該床型枠用鋼製デッキプレートの1m幅当たりの断面係数との関係を示し、グラフC2は、当該脚部の長さ(L)に対する当該床型枠用鋼製デッキプレートの展開幅との関係を示すものである。
尚、上記各図に於ける判定基準線Dは、業界に於いて、必要最低限な当該床型枠用鋼製デッキプレートの1m幅当たりの断面係数として求められている値である29500mmと、当該展開幅で材料のロス率が0に限りなく接近している値とに一致している条件に設定している。
処で、図4は、当該床型枠用鋼製デッキプレートに於ける当該脚部の設定間隔(P1、P2、P3)を170mmに設定した場合の上記実験結果を示すものであり、図5は、当該間隔(P1、P2、P3)を175mmに設定した場合の上記実験結果を示すものであり、図6は、当該間隔(P1、P2、P3)を180mmに設定した場合の上記実験結果を示すものである。
上記各種の実験結果から判断する限り、当該脚部の長さ(L)に関しては、傾向として、グラフC1及びC2から明らかな通り、100mm近傍以下では、当該1m幅当たりの断面係数が低下して、床型枠用鋼製デッキプレートとしての性能が悪化することになり、又、展開幅に関しては、100mm近傍以上では、材料の幅が増大すると言う問題が発生すると同時に、図4及び図6に示す様に、上記各データ間にばらつきが存在する事がみられるが、図5に於いては、当該脚部の間隔(P1、P2、P3)が175mmに於いては、双方の実験データが当該理想的な判断基準と完全に一致する事が判明した。
従って、係る実験結果から、当該脚部の長さ(L)は、当該脚部の間隔(P1、P2、P3)が175mmに設定する場合には、100mm近傍に設定する事が望ましい事が判明した。
一方、当該床型枠用鋼製デッキプレート1に於ける当該三角形部分4の構造に関しては、各図に於けるグラフA1及びA2から明らかな通り、当該三角形部分4の底辺の長さ(W)を30mm近傍に設定した場合では、当該長さ(W)を30mm近傍以下に設定すると、当該1m幅当たりの断面係数が低下して、床型枠用鋼製デッキプレートとしての性能が悪化することになり、又、展開幅に関しては、30mm近傍以上に設定すると、材料の幅が増大すると言う問題が発生すると同時に、図4及び図6に示す様に、上記各データ間にばらつきが存在する事がみられるが、図5に於いては、当該三角形部分の底辺の長さ(W)が30mm近傍に於いては、双方の実験データが当該理想的な判断基準と完全に一致する事が判明した。
従って、係る実験結果から、当該三角形部分の底辺の長さ(W)は、当該脚部3の間隔(P1、P2、P3)が175mmに設定する場合には、図5から判断すると25mmから35mmに設定する事が望ましい事が判明した。
更に、当該床型枠用鋼製デッキプレートに於ける当該三角形部分の構造に関しては、各図に於けるグラフB1及びB2から明らかな通り、当該三角形部分4の高さ(H)を60mm近傍に設定した場合には、当該脚部3の間隔(P1、P2、P3)を170mmに設定すると、当該高さ(H)を60mm近傍以上に設定した場合では、当該1m幅当たりの断面係数は良好な性能を示す一方、展開幅に関しては大幅なロス率を発生すると言う問題があり、一方、当該脚部3の間隔(P1、P2、P3)を180mmに設定し、当該高さ(H)を60mm近傍以下に設定した場合では、当該高さ(H)を60mm近傍以上に設定した場合では、当該1m幅当たりの断面係数は、悪化の方向を示す一方、展開幅に関してはロス率(材料の幅)が減少すると言う問題が明らかになり、前記実験データとは全く反対の結果が得られた。
しかしながら、図5から明らかな様に、当該脚部の間隔(P1、P2、P3)を175mmに設定した場合には、当該三角形部分4の高さ(H)を60mm近傍に設定した場合には、双方の実験データが当該理想的な判断基準と完全に一致するか、その近傍に収斂する事が判明した。
従って、係る実験結果から、当該三角形部分4の高さ(H)は、当該脚部3の間隔(P1、P2、P3)が175mmに設定する場合には、図5から判断すると50mmから70mmに設定する事が望ましい事が判明した。
係る結果から、当該三角形部分の底辺の長さ(W)に対する高さ(H)の比率は、当該脚部3の間隔(P1、P2、P3)を175mmに設定する場合には、1.5から2.8の範囲に設定する事が望ましい構造である事が判明した。
従って、本発明は、本発明に係る当該床型枠用鋼製デッキプレート1としての好ましい具体的構成としては、図1示す様に、所定の幅Tと所定のスパン長Rを有する鋼製板から一体的に形成された床型枠用鋼製デッキプレート1であって、当該床型枠用鋼製デッキプレート1は、スパン方向Sに平行で、且つ互いに平行となる様に配置された3本の脚部3が、当該床型枠用鋼製デッキプレート1の平面板部2の裏面より下方に向けて距離Lだけ垂下せしめられており、当該脚部3の内の第1の脚部31は、当該平面板部2の当該スパン方向Sに沿った第1の端縁部8近傍に配置せしめられていると共に、少なくとも、第2及び第3の当該各脚部32,33が、当該第1の脚部31と当該第2の脚部32間の間隔P1と当該第2と第3の脚部32,33間の間隔P2がいずれも等しくなる様に配置せしめられており、然も、当該各脚部31乃至33のそれぞれは、当該平面板部2の裏面から所定の距離l1だけ降下した部位までは、当該鋼製板が2枚張り合わされて形成された板壁状部分10と、当該板壁状部分10の下方端部に一体的に形成された、当該鋼製板が連続した状態で折り曲げられて形成された、底辺の長さWよりも高さHが大なる様に設定された三角形状の空間部を有する膨出部4とが形成されており、且つ、当該各脚部間の間隔P1及びP2が、175mmであって、当該各脚部31乃至33の垂下長さLが100mmであり、又、当該三角形部分の底辺部Wの長さに対する高さHの比が、1.5乃至2.8となる様に構成したものである。
更に、本発明に於ける当該床型枠用鋼製デッキプレート1の他の具体例としては、当該第3の脚部33と当該平面板部2の当該スパン方向Sに沿った第2の端縁部線9との間の間隔P3が、当該第1の脚部と当該第2の脚部間の間隔P1、若しくは、当該第2と第3の脚部間の間隔P2と等しくなる様に構成された床型枠用鋼製デッキプレート1であっても良い。
本発明に於いては、上記した構成を有する床型枠用鋼製デッキプレート1を、従来から極一般的に使用されている溶融亜鉛メッキ鋼板を使用して製作した結果、当該幅方向Tの長さが525mmと設定する事が可能となり、これは、従来から汎用製品向けに大量に生産されている、例えば、4幅と称されている鋼製鋼板をそのまま当該床型枠用鋼製デッキプレート1用の原材料として使用することを可能とするものであり、しかも、原材料のロス率が最少に抑制出来る事を意味するものである点を考慮すると、著しく、製造コストを低減させる事が可能となる。
一方、本発明は、上記した構成の床型枠用鋼製デッキプレート1の使用原材料として、厚みが0.8mmの鋼製鋼板を使用したものの他、当該厚みを1.0mm、1.2mm、1.4mm及び1.6mmの鋼製鋼板をそれぞれ使用して、上記構成からなる当該床型枠用鋼製デッキプレート1を作成し、それぞれの特性値を計測した結果を、表1に示すと共に、従来一般的に製造販売されている汎用の床型枠用鋼製デッキプレートであって、幅が630mmで、高さが75mmの脚部3本が、脚部間隔210mmで等間隔に配列されている床型枠用鋼製デッキプレートの特性値を比較のために検査した結果を表2に示す。
(本発明に係る床型枠用鋼製デッキプレートの特性値)
Figure 0006092631
(従来、一般的に使用されている、幅が630mmで、高さが75mmの脚部3本が、脚部間隔210mmで等間隔に配列されている床型枠用鋼製デッキプレートの特性値)
Figure 0006092631
上記した表1及び表2から明らかな通り、本発明に係る当該床型枠用鋼製デッキプレート1のほうが、従来の床型枠用鋼製デッキプレートに比べて、単位重量が若干重くなるが、強度の観点から見ると、本発明に係る当該床型枠用鋼製デッキプレート1は、従来の床型枠用鋼製デッキプレートに対して約1.5倍の強度を発揮する事が可能となるので、性能面での大幅な改良が得られるばかりではなく、建築現場においては、当該従来の床型枠用鋼製デッキプレートに比べてより長いスパンの梁間に対応する事が可能となるので、結果的には、作業効率が向上し、且つ工事コストの削減に寄与する事が可能である。
次に、本発明に係る当該床型枠用鋼製デッキプレート1の他の具体例の構成例を図7乃至図9を参照しながら詳細に説明する。
即ち、上記した通り、本発明に於ける当該床型枠用鋼製デッキプレート1の特徴的構成の一つとして、当該脚部3の当該床型枠用鋼製デッキプレート1に於ける当該平面板2の裏面からの垂下長さを100mmとして、従来の類似の床型枠用鋼製デッキプレートに対して、かなり長い脚部を形成させたものであり、係る構造が、当該床型枠用鋼製デッキプレート1の強度の向上に大いに寄与していることが判明している。
処で、本発明に係る当該床型枠用鋼製デッキプレート1に於いては、当該床型枠用鋼製デッキプレート1のスパン方向Sに直交する幅方向Tに形成された両端縁6及び7近傍部の当該平面板部2の裏面部は、図7に例示する様に、当該床型枠用鋼製デッキプレート1を梁間の適宜の部位に容易に係合係止出来る様に構成すると同時に、作業者の安全を考慮して、舟形の湾曲部11を形成する様にしている。
係る構造に於いて、本発明に於いては、当該脚部3の長さを従来の床型枠用鋼製デッキプレートの脚部の長さよりもかなり長く形成するので、従来の床型枠用鋼製デッキプレート構造に於ける舟形部の構造では、その長さを効果的に吸収することが不可能であるのに対し、本発明に於いては、図9に示す様に、当該床型枠用鋼製デッキプレート1に於ける当該幅方向Tに形成された両端縁6及び7に於いて、部分的に当該鋼板を二重に折り重ね22、当該鋼板が全体として5層に積層された突起状部20を当該床型枠用鋼製デッキプレート1の平面板部2の表面に所定の高さを以て形成させる様にしたものである。
勿論、図9の当該鋼板の折り畳まれた構造は、理想的に折り畳まれた場合の形状を示したものであって、実際の製品製造に当たっては、当該鋼板は、その近傍の形状や印加されている各部位の圧力がバランスする様に自然発生的に折れ曲がる傾向があるため、必ずしも、図9の様に均整に折り曲げられる事は少ないが、傾向として、図9に示される様な折り畳み形状を呈するものである。
本発明では、係る構成を採用したことによって、当該床型枠用鋼製デッキプレート1の当該幅方向Tに形成された両端縁6及び7の強度を更に強化することが可能となったのである。
1…床型枠用鋼製デッキプレート
2…平面板部
3…脚部
4…三角形状の空間部を有する膨出部
6…幅方向に形成された端縁部
7…幅方向に形成された端縁部
8…第1の端縁部
9…第2の端縁部
10…板壁状部分
11…舟形の湾曲部
20…突起状部
22…二重に折り重ね部
31…第1の脚部
32…第2の脚部
33…第3の脚部
W…三角形部分の空間部の底辺部の長さ
H…三角形部分の空間部の高さ
P2…第2と第3の脚部間隔
P1…第1と第2の脚部間隔
P3…第3の脚部と第2の端縁部線との間の間隔
S…スパン方向
T…幅方向
L…脚部の高さ

Claims (2)

  1. 所定の幅と所定のスパン長を有する鋼製板から一体的に形成された床型枠用鋼製デッキプレートであって、当該床型枠用鋼製デッキプレートは、スパン方向に平行で、且つ当該スパン方向と直交する方向に、互いに平行となる様に配置された3本の脚部が、当該床型枠用鋼製デッキプレートの平面板部の裏面より下方に向けて垂下せしめられており、当該脚部の内の第1の脚部は、当該平面板部の当該スパン方向に沿った第1の端縁部近傍に配置せしめられていると共に、少なくとも、第2及び第3の当該各脚部が、当該第1の脚部と当該第2の脚部間の間隔と当該第2と第3の脚部間の間隔がいずれも等しくなる様に配置せしめられており、且つ、当該平面板部の当該スパン方向に沿った他方の端部である第2の端縁部には、当該脚部は配置されておらず、然も、当該各脚部のそれぞれは、当該平面板部の裏面から所定の距離だけ降下した部位までは、当該鋼製板が2枚張り合わされて形成された板壁状部分と、当該板壁状部分の下方端部に一体的に形成された、当該鋼製板が連続した状態で折り曲げられて形成された、底辺の長さよりも高さが大なる様に設定された三角形状の空間部を有する膨出部とが形成されており、且つ、当該各脚部間の間隔が、175mmであって、当該各脚部の垂下長さが100mmであり、又、当該三角形部分の底辺部の長さに対する高さの比が、1.5乃至2.8である事を特徴とする床型枠用鋼製デッキプレート。
  2. 当該平面板部の当該第1及び第2の端縁部に於ける、当該個々の脚部が個別に形成されている部位に於いて、当該個々の脚部が形成されている当該部位を中心として、当該スパン方向に沿った所定の長さを有し、且つ当該部位に於けるそれぞれの当該端縁部から当該スパン方向と直交する方向に所定の長さを有する所定の厚さを持った突起状部が形成されており、且つ当該突起状部は、当該平面板部を構成する当該鋼製板が、連続した状態で、部分的に二重に折り重ねられ、全体として5層に積層された構造体で形成されている事を特徴とする請求項1に記載の床型枠用鋼製デッキプレート。
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