JP6092547B2 - 太陽光導光装置 - Google Patents
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Description
用語「光学的に透明」とは、一般的には、人間の裸眼に透明に見えることを指し、典型的には、可視光スペクトル、特に約400〜約700ナノメートルにわたって高い光透過を有し、低いヘーズを呈することを指す。更に具体的には、光学的に透明な材料は、400〜700nmの波長帯において、少なくとも約90%の視感透過率及び約2%未満のヘーズを有する。視感透過率及びヘーズは、例えば、ASTM−D 1003−95の方法に準拠して決定することができる。
基板は、少なくとも光学的に透過性であり、典型的には光学的に透明である。基板は例えば窓等の建材自体であってもよい。この場合、太陽光導光層を窓自体に積層できる。基板は、様々なガラス等の、様々な又は異なる種類のグレージング基材から、又はポリカーボネート又はポリメチルメタクリレート等のポリマー材料から作製できる。いくつかの形態において、基板はまた、追加的な層又は処理を含んでもよい。追加的な層の例としては、例えば、グレア低減、着色性、耐破砕性等を与えるように設計されたフィルム等の追加的な層が挙げられる。基板の追加的な処理としては、例えば、ハードコート等の様々な種類のコーティング、及び修飾的エッチング等のエッチングが挙げられる。
太陽光導光層は、複数のプリズム構造を形成する第1表面と平坦な第2表面とを有する。太陽光導光層は、少なくとも光学的に透過性であり、典型的には光学的に透明である。典型的な態様において、太陽光導光層は、太陽光が第2表面から太陽光導光層に入射して第1表面から出射するように配置する。プリズム構造の形状、サイズ及び配列は、太陽光導光層と光拡散層との間の位置関係に応じた光の所望の出射態様に適合するように当業者によって設計できる。好ましい態様において、プリズム構造は規則的又はランダムな配列で線状に(例えば概略水平方向に)延びている。また、例として、非対称構造のプリズム構造により、太陽光導光層に入射した太陽光が上向きに方向転換されるが下向きには方向転換されないような設計が可能である。以下、太陽光導光層の好適な例を挙げる。
光拡散層は、太陽光導光層からの出射光を受光可能な面上に配置される。典型的には、光拡散層は、建造物の室内の天井、側壁等の所望の面上に任意の種々の方法で取付可能である。例えば、任意の面上に、光拡散層を直接又は下地層を介してコーティングしてもよく、予め作製した光拡散層を直接又は接着層を介して接着してもよい。また予め任意の基材上に光拡散層を積層して積層板を作製し、この積層板を任意の面上に取付けてもよい。
太陽光導光装置は、基板、太陽光導光層及び光拡散層に加え、追加の部材を更に有してもよい。追加の部材の例としては、前述の光方向転換層、遮熱層等が挙げられる。光方向転換層は、反射性層又は透過性層であることができる。反射性層としては光ダクト用途に使用される公知の層等を使用できる。透過性層としては太陽光導光層と同様の手段で種々設計可能な、複数のプリズム構造を有する層を使用できる。
以下の光拡散フィルム1〜5につき、以下の特性評価を行った。
可塑剤:アデカザイザーPN260(旭電化工業社製)及びDOP(大八化学工業社製)
酸化チタン:中間粒子径0.5μm(レーザー回折散乱法)
安定化剤:CZ−19J(勝田化工社製)、IM−181PSJ (勝田化工社製)、AP−539(アデカアーガス社製)、Tinuvin326(チバ社製)
光拡散フィルム1、3、及び4については、マット処理をされて微小な表面凹凸を有する工程基材に上記組成で配合された樹脂配合物をキャストし、その工程基材を剥離することで、表面に微小な表面凹凸を有する光拡散フィルムを得た。
マット処理された工程基材は以下の方法で得た。
以下配合の処理剤を調製した。ポリエステルフィルム(帝人デュポンフィルム株式会社製、テトロンフィルムG2)に、処理剤を乾燥厚さが5μmとなるようにナイフコータによって塗布し、乾燥させた(155℃×60秒)。
シリコーン樹脂溶液(KS−847T,信越化学工業社製) 100質量部
白金酸触媒(CAT−PL−50T,信越化学工業社製) 1質量部
トルエン 500質量部
シリカ粒子(OK−421、2次粒子径 3μm(TEM測定),デグサジャパン社製) 6質量部
一方、光拡散フィルム2は、シリカ粒子配合量を1質量部とした以外は上記と同様にして作製した工程基材を用いて作製した。
光拡散フィルム5は、無機フィラーを含有しない発泡ポリエステル樹脂,MC−PET(古河電工社から入手可能)である。
JIS R−3106−1998に準拠し、分光光度計(日立社製,U−4100)を用い、測定波長380〜780nmにおける全反射率として測定した。
JIS K−7375−2008に準拠し、分光光度計(コニカミノルタ社製,CM−3700d)を用いて測定波長380〜780nmにて得た測定値から、以下の式に従って算出した。
(正反射率)=((測定されるSCI値)-(測定されるSCE値))/(可視光線反射率)
(式中、可視光線反射率は、上記のJIS R−3106−1998に準拠して得た値である)
JISK5600−4−7(60°受光角)に準拠し、光沢度測定計(村上色彩社製、GMX−203)で測定した。
試料を水平に置き、試料の上部の高さ300mmの位置に設置した光源(LDA6D−E17,LED電球,パナソニック社製,100V6W)から入射角0°で試料に光を照射した。試料の光照射部からみて照射部からの水平方向に距離300mmの位置から試料面に対して45°方向に試料を撮影するように設置したデジタルカメラ(D90,ニコン社製)を用いて、照射開始から10分後の照射部(視野150mm×250mm)を撮影した。従って得られた画像は、試料の光照射部及びデジタルカメラ直下付近の視野を含んでいる。得られた画像から、輝度測定システム(RISA−DCJ,Hiland社製)を用いた解析で輝度値(cd/m2)を得た。輝度値に基づき、以下の式に従って照度均一性を算出した。
(照度均一性)=(視野内の試料の光照射部輝度値)/(視野内の試料の最大輝度値)
[実施例1]
導光層として、図1を参照して説明した態様の一例である、図3に示す断面形状のプリズム構造を有するフィルム(プリズムフィルム1)を用いた。プリズムフィルム1において、図1中のB面に対応する面は平面であり、C面及びD面にそれぞれ対応する面は曲面である。プリズム構造はエッジとエッジの間隔が約8μmで配列されている。
光照射開始から10分後に、色彩照度計(コニカミノルタ社製,CL−200)により、箱の床面の3点(箱前面から奥行方向に、それぞれ50mm(床面1)、225mm(床面2)、及び430mm(床面3)離れた位置の3点)の照度を測定した。
上記で得た床面照度から、以下の式に従って均一性を算出した。
床面照度の均一性=(3点の床面照度のうちの最小値)/(3点の床面照度のうちの最大値)
光拡散層を光拡散フィルム4に変更したことを除いて実施例1と同様に試験を行った。
[比較例2]
導光層を用いず上記ガラスのみで窓部を形成したことを除いて実施例1と同様に試験を行った。
結果を表3に示す。
110 基板
120 太陽光導光層
130 光拡散層
10 フィルム
11 プリズム
本開示は下記も包含する。
[1] 基板と、
複数のプリズム構造を形成する第1表面と平坦な第2表面とを有する、前記基板上に配置された太陽光導光層と、
前記太陽光導光層からの出射光を受光可能な面上に配置された光拡散層と、
を有する太陽光導光装置であって、
前記太陽光導光層と前記光拡散層とは、前記太陽光導光装置に入射する太陽光が前記光拡散層に到達する前に前記太陽光導光層に到達するように配置されており、
前記光拡散層の可視光線反射率が90%以上、かつ正反射率が2.0%未満である、
太陽光導光装置。
[2] 前記光拡散層が表面光沢25以下を有する、上記態様1に記載の太陽光導光装置。
[3] 前記光拡散層が照度均一性0.5以上を有する、上記態様1又は2に記載の太陽光導光装置。
[4] 前記光拡散層がポリマー及び光拡散粒子を含む、上記態様1〜3のいずれかに記載の太陽光導光装置。
[5] 前記太陽光導光層が、
第1主表面及び第1主表面と反対側の第2主表面を有する第1光学フィルムであって、第1主表面は非対称構造を含む微細構造化表面を含む、第1光学フィルムと、
第1主表面及び第1主表面と反対側の第2主表面を有し、第2主表面が第1光学フィルムの第1主要構造化表面の構造の実質的に全部と隣接するように配置されてこれらと接触し結合される、第2光学フィルムと
を含む光管理フィルム構成体であって、
第1光学フィルムの第1主表面及び第2光学フィルムの第2主表面は、第1主表面の構造が一部を占める密閉容積を画定し、構造は画定される合計容積の20〜80%を占める光管理フィルム構成体である、上記態様1〜4のいずれかに記載の太陽光導光装置。
Claims (5)
- 基板と、
複数のプリズム構造を形成する第1表面と平坦な第2表面とを有する、前記基板上に配置された光学的に透明な太陽光導光層と、
前記太陽光導光層からの出射光を受光可能な面上に配置された光拡散層と、
を有する太陽光導光装置であって、
前記太陽光導光層と前記光拡散層とは、前記太陽光導光装置に入射する太陽光が前記光拡散層に到達する前に前記太陽光導光層に到達するように配置されており、
前記太陽光導光層が、光の方向を転換させる層であり、
前記光拡散層の可視光線反射率が90%以上、かつ正反射率が2.0%未満である、
太陽光導光装置。 - 前記光拡散層が表面光沢25以下を有する、請求項1に記載の太陽光導光装置。
- 前記光拡散層が照度均一性0.5以上を有する、請求項1又は2に記載の太陽光導光装置。
- 前記光拡散層がポリマー及び光拡散粒子を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の太陽光導光装置。
- 前記太陽光導光層が、
第1主表面及び第1主表面と反対側の第2主表面を有する第1光学フィルムであって、第1主表面は非対称構造を含む微細構造化表面を含む、第1光学フィルムと、
第1主表面及び第1主表面と反対側の第2主表面を有する第2光学フィルムであって、第2光学フィルムの第2主表面が、第1光学フィルムの第1主表面の構造と、隣接するように配置され、接触し、結合される、第2光学フィルムと
を含む光管理フィルム構成体であって、
第1光学フィルムの第1主表面及び第2光学フィルムの第2主表面は、第1主表面の構造が一部を占める密閉容積を画定し、構造は画定される合計容積の20〜80%を占める光管理フィルム構成体である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の太陽光導光装置。
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