JP6092399B2 - 光造形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光造形方法に関する。
硬化性材料に光線を照射してその一部を硬化させ、三次元形状物を造形する光造形装置が実用化されている。この光造形装置は、CADシステムで設計した機械部品等を容易に実体化できるので、設計の確認と直接的な評価とが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
光造形装置は、液槽と、該液槽中に昇降可能な昇降テーブルとを備えている。液槽は、硬化性材料としての液状の光硬化性樹脂で満たされる。液槽は上部に開口を有し、該開口を通じて液槽内に光線が照射される。光造形装置は、三次元形状物を造形する際に、まず、液状の光硬化性樹脂の液面から、造形される三次元形状物の最下層の厚さ分だけ下降した高さに昇降テーブルを位置させる。そして、光造形装置は、リコータを液面に沿って移動させることによって液面を安定させる。光造形装置は、この状態でスキャナによって必要な範囲内に光線を走査することによって、液状の光硬化性樹脂を光硬化させて三次元形状物の最下層の部分を形成する。次に、光造形装置は、昇降テーブルを最下層の次の層、すなわち第2番目の層の厚さ分だけさらに下降させ、最下層と同様にして第2番目の層の部分を形成する。以降、光造形装置は、同様にして、液状の光硬化性樹脂を光硬化させて三次元形状物の最下層から順に一層ずつ形成することによって、三次元形状物を造形する。
特開2011−218821号公報
ところで、上記の光造形装置では、光線を走査可能な造形範囲に複数の三次元形状物を一度に造形する場合、使用者は、造形範囲に納まるように三次元形状物が配置されたデータを作成している。このため、複数の三次元形状物を一度に造形する際に、複数の三次元形状物を造形範囲に自動で配置できる光造形方法が求められている。造形範囲に複数の三次元形状物を配置する際には、できる限り多くの三次元形状物を造形できるように配置することが求められる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の三次元形状物を一度に造形する際に、複数の三次元形状物を造形範囲に自動で効率良く配置できる光造形方法を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
上記課題を解決する光造形方法は、硬化性材料に選択的に光線を照射して前記硬化性材料を硬化させることによって1組の三次元形状物に対応する造形物を昇降テーブル上の造形範囲に造形する光造形方法において、前記造形範囲に前記1組の三次元形状物を制御装置によって配置し、液面を整えるためのリコータの延出方向に沿う境界線によって区画される複数の配置区域を前記造形範囲に前記制御装置が設定し、前記三次元形状物を高さの高い順に、かつ、前記複数の配置区域のうち第1番目の配置区域から順に、前記配置区域内に前記制御装置が配置し、各配置区域について、1回目の前記三次元形状物の配置の完了後、次の配置区域における前記三次元形状物の配置前に、前記三次元形状物が配置された配置区域内の空き領域に対し、未配置の前記三次元形状物のうち前記空き領域に配置できる前記三次元形状物を高さの高い順に配置することをその要旨としている。
上記方法によれば、リコータの延出方向に沿う境界線によって区画される複数の配置区域を設定し、複数の配置区域のうち第1番目の配置区域から順に、配置区域内に造形する三次元形状物を高さの高い順に配置する。このため、第1番目の配置区域から順に高さによって配置すればよいので、複数の三次元形状物を一度に造形する際に、複数の三次元形状物を造形範囲に自動で効率良く配置できる。また、昇降テーブル上の造形範囲の全面を三次元形状物が埋めない場合には、昇降テーブル上の造形範囲に対して配置区域を絞ることができ、配置区域内において高さの高い造形物を偏らせることができる。このため、光線の照射範囲を極力減らして、三次元形状物を効率良く造形できる。また、三次元形状物が配置された配置区域内の空き領域に対して未配置の三次元形状物のうち空き領域に配置できる三次元形状物を高さの高い順に配置する。このため、配置区域内の空き領域を有効に利用して1つの配置区域に多くの三次元形状物を配置することができる。
上記光造形方法について、前記複数の配置区域は3個以上の配置区域であり、2以上の整数nについて、第(n+1)番目の配置区域を、第1から第(n−1)番目までの配置区域を第n番目の配置区域と第(n+1)番目の配置区域とが挟むように設定することが好ましい。
上記方法によれば、第1から第(n−1)番目までの配置区域を第n番目の配置区域と第(n+1)番目の配置区域とが挟む。このため、昇降テーブル上の造形範囲の全面を三次元形状物が埋めない場合には、昇降テーブル上の造形範囲のうち第1番目の配置区域を中心とする範囲に光線の照射範囲を絞ることができる。よって、光線の照射範囲を極力減らして、三次元形状物を効率良く造形できる。
上記光造形方法について、前記複数の配置区域は3個以上の配置区域であり、各配置区域は別の配置区域に隣接して設定され、2以上の整数nについて、第(n+1)番目の配置区域を、前記造形範囲において配置区域が設定されていない範囲のうち、前記リコータの移動方向における幅の広い方の範囲に設定することが好ましい。
上記方法によれば、造形範囲において配置区域が設定されていない範囲のうち、前記リコータの移動方向における幅の広い方の範囲に第(n+1)番目の配置区域を設定するので、造形範囲内における配置区域を配置していない部分を極力減らすことができる。
上記光造形方法について、前記第1番目の配置区域は、前記リコータの移動方向における移動範囲の中央を含むことが好ましい。
上記方法によれば、リコータの移動範囲の中央を含む位置に第1番目の配置区域を設定する。このため、昇降テーブル上の造形範囲の全面を三次元形状物が埋めない場合には、昇降テーブル上の造形範囲のうちリコータの移動範囲の中央近傍に光線の照射範囲を絞ることができる。よって、光線の照射範囲を極力減らして、三次元形状物を効率良く造形することができる。
上記光造形方法について、前記第1番目の配置区域は、前記造形範囲において前記リコータの移動方向における第1端に隣接するように設定され、2以上の整数nについて、第n番目の配置区域は、第(n−1)番目の配置区域に隣接するように設定されることが好ましい。
上記方法によれば、造形範囲の第1端から配置区域を順に設定する。このため、第1番目の配置区域を中央にして挟むように配置するよりも配置区域を容易に設定できる。
上記光造形方法について、各前記配置区域に配置された前記三次元形状物は、前記複数の配置区域のうち、3個以上の三次元形状物が配置される各配置区域では、2以上の整数nについて、第(n+1)番目の高さを有する三次元形状物を、第1から第(n−1)番目までの高さを有する三次元形状物を第n番目の高さを有する三次元形状物と第(n+1)番目の高さを有する三次元形状物とが挟むように配置することが好ましい。
上記方法によれば、第1から第(n−1)番目までの高さを有する三次元形状物を第n番目の高さを有する三次元形状物と第(n+1)番目の高さを有する三次元形状物とが挟む。このため、各配置区域の中央寄りに高い三次元形状物が配置されるので、昇降テーブル上の造形範囲のうちリコータの延出範囲の中央寄りに光線の照射範囲を絞ることができる。よって、光線の照射範囲を極力減らして、三次元形状物を効率良く造形できる。
上記光造形方法について、前記複数の配置区域のうち、3個以上の三次元形状物が配置される各配置区域では、2以上の整数nについて、第(n+1)番目の高さを有する三次元形状物を、該配置区域において三次元形状物が配置されていない区域のうち、前記リコータの延出方向における幅の広い方の区域に配置することが好ましい。
上記方法によれば、該配置区域において三次元形状物が配置されていない区域のうち、前記リコータの延出方向における幅の広い方の区域に第(n+1)番目の高さを有する三次元形状物を配置する。このため、配置区域内において三次元形状物を配置していない部分を極力減らすことができる。
上記光造形方法について、第1番目に高い前記三次元形状物は、前記配置区域における前記リコータの延出方向における前記リコータの幅の中央部分に配置することが好ましい。
上記方法によれば、第1番目に高い三次元形状物をリコータの延出範囲の中央部分に配置する。このため、各配置区域の中央部分に高い三次元形状物が配置されるので、昇降テーブル上の造形範囲のうちリコータの延出範囲の中央部分に光線の照射範囲を絞ることができる。よって、光線の照射範囲を極力減らして、三次元形状物を効率良く造形できる。
上記光造形方法について、前記複数の配置区域のうち、2個以上の三次元形状物が配置される各配置区域では、第1番目の高さを有する三次元形状物は、該配置区域において前記リコータの移動方向における第1端に隣接するように配置され、2以上の整数nについて、第n番目の高さを有する三次元形状物は、第(n−1)番目の高さを有する三次元形状物に隣接するように配置されることが好ましい。
上記方法によれば、配置区域の第1端から三次元形状物を順に配置する。このため、1番目に高い三次元形状物を中央にして挟むように配置するよりも三次元形状物を容易に配置できる。
上記光造形方法について、各配置区域について、1回目の前記三次元形状物の配置の完了後、次の配置区域における前記三次元形状物の配置前に、既に配置された前記三次元形状物を前記リコータの移動方向における第1端に寄せて再配置し、次いで前記三次元形状物が配置されていない空き領域に対し、未配置の前記三次元形状物を高さの高い順に配置することが好ましい。
上記方法によれば、配置区域に既に配置された三次元形状物を端に寄せた状態における空き領域に対して未配置の三次元形状物のうち空き領域に配置できる三次元形状物を高さの高い順に配置する。このため、既に配置した三次元形状物を端に寄せることでリコータの移動方向における空き領域を最大化することができ、より大きな三次元形状物を更に配置することができるようになる。
上記光造形方法について、前記三次元形状物の底面と平行であって直交する2方向を設定し、前記三次元形状物の前記2方向における長さのうち長い方を前記リコータの延出方向の長さに設定することが好ましい。
上記方法によれば、三次元形状物の底面と平行であって直交する2方向における長さのうち長い方をリコータの延出方向の長さに設定する。このため、配置区域のリコータの移動方向における長さが三次元形状物の長さによって無駄に拡がることを抑制できる。
上記光造形方法について、前記配置区域の前記リコータの移動方向の幅は、配置される前記三次元形状物の前記リコータの移動方向における長さに合わせて変更されることが好ましい。
上記方法によれば、配置される三次元形状物のリコータの移動方向における長さに合わせて配置区域のリコータの移動方向の幅が設定される。このため、配置区域のリコータの移動方向の幅が三次元形状物に合わせて的確に設定されるため、効率良く配置される。
本発明によれば、複数の三次元形状物を一度に造形する際に、複数の三次元形状物を造形範囲に自動で効率良く配置できる。
第1の実施形態の光造形装置の概略構成を示す図。 第1の実施形態の光造形方法による配置ゾーンを示す図。 第1の実施形態の光造形方法による三次元形状物の回転及び整列を示す図。 第1の実施形態の光造形方法による三次元形状物の配置を示す図。 第1の実施形態の光造形方法による三次元形状物の配置処理を示すフローチャート。 第1の実施形態の光造形方法による三次元形状物の配置状態を示す図。 第1の実施形態の光造形方法による三次元形状物の配置状態を示す図。 第2の実施形態の光造形方法による三次元形状物の配置を示す図。 (a)(b)第2の実施形態の光造形方法による三次元形状物の配置を示す図。 第2の実施形態の光造形方法による三次元形状物の配置処理を示すフローチャート。

(a)(b)変形例の光造形方法による三次元形状物の配置を示す図。 変形例の光造形方法による三次元形状物の配置を示す図。 光造形方法による三次元形状物の配置を示す図。 変形例の光造形方法による三次元形状物の配置を示す図。 変形例の光造形方法による三次元形状物の配置を示す図。 変形例の光造形方法による三次元形状物の配置を示す図。 変形例の光造形方法による三次元形状物の配置を示す図。 変形例の光造形方法による三次元形状物の配置を示す図。 変形例の光造形方法による三次元形状物の配置状態を示す図。 変形例の光造形方法による三次元形状物の配置状態を示す図。 変形例の光造形方法による三次元形状物の配置状態を示す図。 変形例の光造形方法による三次元形状物の配置状態を示す図。
(第1の実施形態)
以下、図1〜図7を参照して、光造形方法の第1の実施形態について説明する。
図1に示されるように、光造形装置は、硬化性材料として液状の光硬化性樹脂で満たされた液槽11と、光線を出射するレーザ12と、レーザ12から出射された光線を液槽11に照射するスキャナ13とを備えている。レーザ12から出射された光線は、光学系装置を介してスキャナ13に入射する。光造形装置は、液槽11内において上下方向に昇降可能な昇降テーブル15を備えている。昇降テーブル15は、テーブル駆動装置16によって上下に移動される。液槽11の上方には、液面を整えるためのリコータ17が設置されている。リコータ17は、リコータ駆動装置18によって前後方向(図中左右方向)に移動される。レーザ12、スキャナ13、テーブル駆動装置16、及びリコータ駆動装置18は、制御装置10によって制御される。
光造形装置は、液状の光硬化性樹脂で満たされた液槽11内において昇降テーブル15の上面に光線を選択的に照射することによって、液状の光硬化性樹脂を硬化して、1組の三次元形状物Sを造形する。造形した三次元形状物Sを造形物と記載する。昇降テーブル15は、液槽11に満たされた光硬化性樹脂が昇降テーブル15の下面と上面との間を通過し易いようにパンチングプレートが用いられている。
次に、図2〜図7を参照して、光造形装置による三次元形状物Sの自動配置について説明する。
まず、図2に示されるように、昇降テーブル15上において三次元形状物Sを造形可能な範囲を造形範囲Aとする。そして、制御装置10は、造形範囲Aに対して造形する三次元形状物Sを配置する配置区域である配置ゾーンZを設定する。配置ゾーンZは、リコータ17の延出方向Y(以下、方向Y)に沿う境界線Bによって区画され、造形範囲Aにおけるリコータ17の移動方向X(以下、方向X)に並んで複数設定される。制御装置10は、方向Xにおける移動範囲の中央を含む位置に第1配置ゾーンZ1を設定する。各配置ゾーンZは、3個以上の配置ゾーンZであり、2以上の整数nについて、第(n+1)番目の配置ゾーンZ(n+1)を、第1から第(n−1)番目までの配置ゾーンZ1〜Z(n−1)を第n番目の配置ゾーンZnと第(n+1)番目の配置ゾーンZ(n+1)とが挟むように設定する。
すなわち、制御装置10は、第1配置ゾーンZ1に隣接して第2配置ゾーンZ2を設定する。図2では、第1配置ゾーンZ1の−X方向(図中の左方向)に隣接して第2配置ゾーンZ2を設定する。3以上の整数n(n≧3)について、第n配置ゾーンZnは、第1から第(n−2)番目までの配置ゾーンZ1〜Z(n−2)を第(n−1)番目の配置ゾーンZ(n−1)と第n番目の配置ゾーンZnとが挟むように設定される。次いで、制御装置10は、第1配置ゾーンZ1に隣接して第2配置ゾーンZ2を設定する。図2では、第1配置ゾーンZ1の−X方向(図中の左方向)に隣接して第2配置ゾーンZ2を設定する。第3配置ゾーンZ3以降については、2以上の整数n(n≧2)について、第(n+1)配置ゾーンZ(n+1)は、第1から第(n−1)番目までの配置ゾーンZ1〜Z(n−1)を第n番目の配置ゾーンZnと第(n+1)番目の配置ゾーンZ(n+1)とが挟むように設定される。
言い換えると、配置ゾーンZは、第1配置ゾーンZ1を第2配置ゾーンZ2と第3配置ゾーンZ3とで挟むように設定し、第1,2配置ゾーンZ1,Z2を第3配置ゾーンZ3と第4配置ゾーンZ4とで挟むように設定し、第4配置ゾーンZ4以降も第n配置ゾーンZnと第(n+1)配置ゾーンZ(n+1)とで第1配置ゾーンZ1〜第(n−1)配置ゾーンZ(n−1)を挟むように設定する。第2配置ゾーンZ2は第1配置ゾーンZ1に対して図2の紙面視左側に位置し、第3配置ゾーンZ3は第1配置ゾーンZ1に対して図2の紙面視右側に位置する。第4配置ゾーンZ4は第1配置ゾーンZ1に対して図2の紙面視左側に位置し、第5配置ゾーンZ5は第1配置ゾーンZ1に対して図2の紙面視右側に位置する。制御装置10は、方向Xにおける配置ゾーンZの幅Wを、方向Xにおける造形する三次元形状物Sの長さに合わせて変更する。
次に、図3に示されるように、制御装置10は、造形する三次元形状物Sのデータを取得すると、該データを仮想的な造形コンテナCに入力する。造形コンテナCでは、入力された三次元形状物Sを回転及び整列させる。造形コンテナCは、造形する三次元形状物Sを整列させるプログラムである。すなわち、造形コンテナCでは、造形する三次元形状物Sを仮想直方体として外形寸法を求め、三次元形状物Sの仮想直方体の外形寸法のうち最も長い辺を高さHとする。また、造形コンテナCでは、三次元形状物Sの仮想直方体の外形寸法の高さH以外の長い方の辺を奥行きDとして、三次元形状物Sの仮想直方体の外形寸法の高さ以外の短い方の辺を幅Lとする。造形コンテナC内で処理された三次元形状物は、仮想直方体の外形寸法の高さHが高い順であって、奥行きDと幅Lとの向きが揃った状態で整列されている。制御装置10は、造形コンテナCに入力した三次元形状物Sのデータを造形コンテナCから出力する。
次に、図4に示されるように、各配置ゾーンZには、造形する三次元形状物Sが高さHに基づいて方向Yに沿って配置される。このとき、三次元形状物Sは、三次元形状物Sの幅Lの中央が各配置ゾーンZのX方向における幅Wの中央に一致するように配置される。すなわち、制御装置10は、第1番目に高い三次元形状物S1を方向Yの中央に配置する。また、制御装置10は、3個以上の三次元形状物Sが配置される各配置ゾーンZでは、2以上の整数nについて、第(n+1)番目の高さを有する三次元形状物S(n+1)を、第1から第(n−1)番目までの高さを有する三次元形状物S1〜S(n−1)を第n番目の高さを有する三次元形状物Snと第(n+1)番目の高さを有する三次元形状物S(n+1)とが挟むように配置する。
すなわち、制御装置10は、第1番目に高い三次元形状物S1を第2番目に高い三次元形状物S2と第3番目に高い三次元形状物S3とで挟んで配置し、第1,2番目に高い三次元形状物S1,S2を第3番目に高い三次元形状物S3と第4番目に高い三次元形状物S4とで挟んで配置し、第4番目以降に高い三次元形状物S4〜も第n番目に高い三次元形状物Snと第(n+1)番目に高い三次元形状物S(n+1)とで第1番目に高い三次元形状物S1〜第(n−1)番目に高い三次元形状物S(n−1)を挟むように配置する。第4番目に高い三次元形状物S4は第1番目に高い三次元形状物S1に対して方向Yの手前側に位置し、第5番目に高い三次元形状物S5は第1番目に高い三次元形状物S1に対して方向Yにおける奥側に位置する。制御装置10は、三次元形状物Sの奥行きDを方向Yの長さに設定する。このため、配置ゾーンZの幅Wが無駄に拡がることを抑制できる。なお、三次元形状物Sを配置ゾーンZに配置する際には、三次元形状物S同士の干渉を考慮して、三次元形状物Sが配置ゾーンZの境界線Bから数mm離して配置される。
また、制御装置10は、造形範囲Aに1組の三次元形状物Sを配置する際、第1配置ゾーンZ1から順に、高さの高い順に三次元形状物Sを配置する。制御装置10は、第1配置ゾーンZ1に三次元形状物Sを配置するだけの領域が残っていない場合、未配置の三次元形状物Sについて、第2配置ゾーンZ2に高さの高い順に三次元形状物Sを配置する。そして、制御装置10は、三次元形状物Sを複数の配置ゾーンZのうち第1配置ゾーンZ1から順に、第2配置ゾーンZ2、第3配置ゾーンZ3、第4配置ゾーンZ4以降の順に配置する。なお、配置ゾーンZへの三次元形状物Sの配置は、造形コンテナC内に三次元形状物Sが存在しなくなった時点で終了する。
次に、図5を参照して、制御装置10の自動配置の処理について説明する。
まず、制御装置10は、情報を読み込む(ステップS1)。すなわち、制御装置10は、昇降テーブル15の寸法、液槽11の造形許容寸法、リコータ17の移動方向X等の情報を図示しない入力装置や記憶装置から読み込む。制御装置10は、これらの情報に基づいて造形範囲Aと造形可能な空間とを把握する。
次に、制御装置10は、造形する三次元形状物Sの外形寸法を取得する(ステップS2)。すなわち、制御装置10は、制御装置10に対し入力される造形する三次元形状物SのCADデータ等から、外形寸法を取得する。
次に、制御装置10は、三次元形状物Sの仮想直方体の外形寸法を算出する(ステップS3)。制御装置10は、三次元形状物Sがぎりぎり収容される直方体を仮想して、この仮想直方体の外形寸法を算出する。このため、三次元形状物Sが複雑な外形を有する場合であっても、三次元形状物Sに対応する仮想直方体を算出することによって、直方体の各辺の長さに基づき直方体を並び替えて自動配置することができる。
次に、制御装置10は、全三次元形状物Sを造形範囲Aに配置できるか否かを判断する(ステップS4)。詳細には、制御装置10は、造形する三次元形状物Sの仮想直方体の底面の面積の和が造形範囲Aの面積よりも小さいか否かを判断する。制御装置10は、造形する三次元形状物Sの仮想直方体の底面の面積の和が造形範囲Aの面積よりも大きい場合、全三次元形状物Sを造形範囲Aに配置できないと判断し(ステップS4:NO)、自動配置を終了する。
一方、制御装置10は、造形する三次元形状物Sの仮想直方体の底面の面積の和が造形範囲Aの面積よりも小さい場合、全三次元形状物Sを造形範囲Aに配置できると判断し(ステップS4:YES)、ステップS5の処理に移行する。
ステップS5において、制御装置10は、全三次元形状物Sを造形コンテナCに入力する。すなわち、制御装置10は、造形する三次元形状物Sの外形寸法を造形コンテナCに取り込む。ここでは、制御装置10は、仮想直方体の外形寸法を造形コンテナCに取り込む。
制御装置10は、造形コンテナCにおいて、全三次元形状物Sを回転させる(ステップS6)。すなわち、制御装置10は、全三次元形状物Sの仮想直方体の外形寸法の高さH以外の長い方の辺が奥行きDの方向に沿うように全三次元形状物を回転させる。
制御装置10は、造形コンテナCにおいて、全三次元形状物Sを高さHの高い順に整列させる(ステップS7)。すなわち、制御装置10は、全三次元形状物Sの仮想直方体の高さHの高い順に全三次元形状物Sを整列させる。
次に、制御装置10は、造形範囲Aに配置ゾーンZを構築する(ステップS8)。すなわち、制御装置10は、造形範囲Aに方向Yと平行な境界線Bを設定して、造形範囲Aに方向Xに互いに隣接する配置ゾーンZを設定する。配置ゾーンZの幅Wは、配置ゾーンZ内に配置される三次元形状物Sの幅Lに合わせて変更される。
第1配置ゾーンZ1は、方向Xにおける中央を含む位置に設定される。第2配置ゾーンZ2及び第3配置ゾーンZ3は、第1配置ゾーンZ1を挟んで設定される。第4配置ゾーンZ4及び第5配置ゾーンZ5は、同様に第1〜3配置ゾーンZ1〜Z3を挟んで設定される(図2を参照)。なお、第2配置ゾーンZ2以降は、配置する三次元形状物が存在する場合に設定される。
次に、各配置ゾーンZにおいて、制御装置10は、造形コンテナCから造形する三次元形状物Sを高さHの高い順に配置する(ステップS9)。すなわち、制御装置10は、造形コンテナCから三次元形状物Sの奥行きDを方向Yとして、三次元形状物Sの高さHの高い順に第1配置ゾーンZ1に配置する。
次に、制御装置10は、造形コンテナCに三次元形状物Sが存在するか否かを判断する(ステップS10)。すなわち、制御装置10は、配置すべき三次元形状物Sが造形コンテナCに残っていないかを確認する。そして、制御装置10は、配置すべき三次元形状物が造形コンテナCに残っていない場合(ステップS10:NO)には、配置を完了する。
一方、配置すべき三次元形状物Sが造形コンテナCに残っている場合(ステップS10:YES)、これは、第1配置ゾーンZ1に三次元形状物Sが入りきらなかったことを意味している。したがって、制御装置10は、配置すべき三次元形状物Sが造形コンテナCに残っている場合(ステップS10:YES)には、ステップS8の処理に移行する。すなわち、制御装置10は、第1配置ゾーンZ1に入りきらなかった三次元形状物Sを配置するために、第1配置ゾーンZ1に続いて第2配置ゾーンZ2を設定する(ステップS8)。そして、制御装置10は、配置が完了するまで、ステップS8〜S10を繰り返す。
なお、制御装置10は、ステップS10において、三次元形状物Sが造形コンテナCに残っていた場合であっても、造形範囲Aに配置することができないとき、すなわち、造形範囲Aに適切な配置ゾーンを設定できなかったときには、その旨を表示して、配置を完了する。
よって、造形される三次元形状物Sは、造形範囲Aの方向Y及び方向Xにおける中央を中心から高さHの高い順に方向Yに延びる配置ゾーンZ内に並んで配置され、造形する三次元形状物Sが多い場合には方向Xに沿って配置ゾーンZ毎に配置される。
図6に示されるように、造形範囲Aに配置された三次元形状物Sの高さHは、方向Xにおいて中央が最も高く、中央から遠ざかるほど低くなっている。このため、三次元形状物Sの造形が進行して造形物の高さHが高くなるほど、方向Xにおける中央近辺のみを造形すればよい。ここで、造形物を固化させる光はレーザ12からスキャナ13を通り、スキャナ13によって導かれる。このとき、スキャナ13から離れると、光が垂直には当たらないため、精度が若干落ちる。また、図示しない焦点調整装置などを用いることによって補正を行うこともあるが、精度の落ちる要因となる。このため、造形範囲Aの中央に三次元形状物Sをできる限り配置することによって、三次元形状物Sを更に精度よく造形することができる。一般に造形範囲Aの中央上部にスキャナ13が位置しているものが多いが、スキャナ13が中央より離れている際にはスキャナ13の下に第1配置ゾーンZ1を設定するのが好ましい。
図7に示されるように、造形範囲Aに配置された三次元形状物Sの高さHは、方向Yにおいて中央が最も高く、中央から遠ざかるほど低くなっている。このため、三次元形状物Sを造形して高さHが高くなるほど、方向Yにおける中央近辺のみを造形すればよい。
よって、制御装置10は、造形範囲Aに三次元形状物Sが配置された配置データに基づいて造形物を造形する。このとき、造形物の高さHが高くなるほど、方向X及び方向Yにおける中央近辺のみを造形すればよいので、造形時の光線の照射範囲を絞ることができ、三次元形状物Sを効率良く造形できる。
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)方向Yに沿う境界線Bによって区画される複数の配置ゾーンZを設定し、複数の配置ゾーンZのうち第1配置ゾーンZ1から順に、配置ゾーンZ内に同時に造形する三次元形状物Sを高さHの高い順に配置する。このため、第1配置ゾーンZ1から順に高さHによって配置すればよいので、複数の三次元形状物Sを一度に造形する際に、複数の三次元形状物Sを造形範囲Aに自動で効率良く配置できる。また、昇降テーブル15上の造形範囲Aの全面を三次元形状物Sが埋めない場合には、昇降テーブル15上の造形範囲Aに対して配置ゾーンZを絞ることができ、配置ゾーンZ内において高さHの高い造形物を偏らせることができる。このため、光線の照射範囲を極力減らして、三次元形状物を効率良く造形できる。
(2)第1配置ゾーンZ1を挟んで両側に複数の配置ゾーンZを設定した。このため、昇降テーブル15上の造形範囲Aの全面を三次元形状物Sが埋めない場合には、昇降テーブル15上の造形範囲Aのうち第1配置ゾーンZ1を中心とする範囲に光線の照射範囲を絞ることができる。よって、光線の照射範囲を極力減らして、三次元形状物Sを効率良く造形できる。
(3)方向Xにおける中央を含む位置に第1配置ゾーンZ1を設定する。このため、昇降テーブル15上の造形範囲Aの全面を三次元形状物Sが埋めない場合には、昇降テーブル15上の造形範囲Aのうち方向Xにおける中央近傍に光線の照射範囲を絞ることができる。よって、光線の照射範囲を極力減らして、三次元形状物Sを効率良く造形できる。
(4)第1番目に高い三次元形状物S1を方向Yにおける中央に配置し、第1番目に高い三次元形状物S1を挟んで両側に各三次元形状物を設定した。このため、各配置ゾーンZの中央に高い三次元形状物Sが配置されるので、昇降テーブル15上の造形範囲Aのうち方向Yにおける中央に光線の照射範囲を絞ることができる。よって、光線の照射範囲を極力減らして、三次元形状物を効率良く造形できる。
(5)三次元形状物Sの高さH以外のうち長い方を方向Yにおける長さに設定する。このため、配置ゾーンZの方向Xにおける長さが造形物の長さによって無駄に拡がることを抑制できる。
(6)三次元形状物Sの方向Xにおける奥行きDに合わせて配置ゾーンZの方向Xの幅が設定される。このため、配置ゾーンZの方向Xの幅が三次元形状物Sに合わせて的確に設定されるため、効率良く配置される。
(7)三次元形状物Sを仮想直方体として外形寸法を求めるので、三次元形状物Sが複雑な形状であった際に、高さH、奥行きD、幅Lを容易に得ることができる。
(第2の実施形態)
以下、図8〜図11を参照して、光造形方法の第2の実施形態について説明する。この実施形態の光造形方法は、1個の配置ゾーンZに三次元形状物Sを配置した後に、配置ゾーンZ内の空き領域に対して未配置の三次元形状物Sのうち配置できるものを配置する点が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図8に示されるように、第1配置ゾーンZ1には、造形する三次元形状物Sが高さHに基づいて方向Yに沿って配置される。すなわち、制御装置10は、第1の実施形態と同様に、第1番目に高い三次元形状物S1を方向Yにおける中央に配置する。また、制御装置10は、第2番目以降に高い三次元形状物S2〜を2の倍数である第n番目に高い三次元形状物Snと第(n+1)番目に高い三次元形状物S(n+1)とで第1番目に高い三次元形状物S1〜第(n−1)番目に高い三次元形状物S(n−1)を挟むように配置する。第1配置ゾーンZ1には、第1番目に高い三次元形状物S1〜第5番目に高い三次元形状物S5までが配置されている。制御装置10は、三次元形状物Sの奥行きDを方向Yにおける長さに設定する。上記の配置を1回目の三次元形状物Sの配置とする。
続いて、図9(a)に示されるように、第1配置ゾーンZ1には、三次元形状物Sが配置されていない空き領域が存在している。空き領域をドットで示している。例えば、3番目に高い三次元形状物S3のX方向両側(左右両側)には空き領域が存在している。
図9(b)に示されるように、上記の1回目の三次元形状物Sの配置の完了後、未配置の三次元形状物Sのうち第1配置ゾーンZ1の空き領域に配置できる三次元形状物Sを配置している。すなわち、第3番目に高い三次元形状物S3のX方向における左側の空き領域には、第8番目に高い三次元形状物S8及び第9番目に高い三次元形状物S9が配置されている。また、第3番目に高い三次元形状物S3のX方向における右側の空き領域には、第10番目に高い三次元形状物S10及び第11番目に高い三次元形状物S11が配置されている。なお、まだ配置していない三次元形状物Sのうち高い順に、配置ゾーンZの空き領域に対して配置が可能か否かを確認している。このため、第6番目に高い三次元形状物S6及び第7番目に高い三次元形状物S7は、第1配置ゾーンZ1の空き領域に配置できないので配置せずに残っている。
そして、制御装置10は、第1配置ゾーンZ1の空き領域に配置できる三次元形状物Sがなくなると、同様に、第2配置ゾーンZ2、第3配置ゾーンZ3、第4配置ゾーンZ4以降の順に配置していない三次元形状物Sを配置する。なお、配置ゾーンZへの三次元形状物Sの配置は、造形コンテナC内に三次元形状物Sが存在しなくなった時点で終了する。
次に、図10を参照して、制御装置10の自動配置の処理について説明する。
図10に示されるように、制御装置10は、ステップS9まで第1の実施形態と同様に処理する。すなわち、制御装置10は、造形コンテナCから三次元形状物Sの奥行きDを方向Yとして、三次元形状物Sの高さHの高い順に第1配置ゾーンZ1に配置する(図8参照)。
続いて、制御装置10は、高さHの高い順に三次元形状物Sが配置された配置ゾーンZの空き領域に三次元形状物Sを配置する(ステップS11)。すなわち、制御装置10は、造形コンテナCに残っている三次元形状物Sを高さHの高い順に、配置ゾーンZの空き領域に三次元形状物Sが配置できるか否かを確認して、配置できるものを配置する(図9参照)。ここで、配置ゾーンZの空き領域に三次元形状物Sが配置できるか否かは、空き領域のX方向の幅の最大値と、配置していない三次元形状物Sの幅Lとを比較することで確認する。なお、空き領域のX方向の幅の最大値は、三次元形状物Sを配置する毎に更新する。
次に、制御装置10は、造形コンテナCに三次元形状物Sが存在するか否かを判断する(ステップS12)。すなわち、制御装置10は、配置すべき三次元形状物Sが造形コンテナCに残っていないかを確認する。そして、制御装置10は、配置すべき三次元形状物が造形コンテナCに残っていない場合(ステップS12:NO)には、配置を完了する。なお、制御装置10は、ステップS12において、三次元形状物Sが造形コンテナCに残っていた場合であっても、造形範囲Aに配置することができないとき(ステップS12:NO)には、その旨を表示して、配置を終了する。
一方、制御装置10は、配置すべき三次元形状物Sが造形コンテナCに残っている場合(ステップS12:YES)には、第1配置ゾーンZ1に三次元形状物Sが入りきらなかったということなので、ステップS8の処理に移行する。すなわち、制御装置10は、第1配置ゾーンZ1に入りきらなかった三次元形状物Sを配置するために、第1配置ゾーンZ1に続いて第2配置ゾーンZ2を設定する(ステップS8)。そして、制御装置10は、配置が完了するまで、ステップS8,S9,S11,S12を繰り返す。
よって、造形される三次元形状物Sは、造形範囲Aの方向Y及び方向Xにおける中央を中心から高さHの高い順に方向Yに延びる配置ゾーンZ内に並んで配置される。また、三次元形状物Sが配置された配置ゾーンZ内に空き領域が存在する場合には、配置できる三次元形状物Sを配置することで、できる限り第1配置ゾーンZ1寄りに三次元形状物Sを配置することができる。 なお、図11(a)に示されるように、造形コンテナCに残っている三次元形状物Sを配置ゾーンZの空き領域に配置する際に、既に配置した三次元形状物SをX方向において左側に寄せてから三次元形状物Sを配置してもよい。すなわち、第2番目に高い三次元形状物S2のX方向における右側には小さな空き領域が存在している。また、第3番目に高い三次元形状物S3のX方向における右側には大きな空き領域が存在している。
図11(b)に示されるように、まだ配置していない三次元形状物Sのうち第1配置ゾーンZ1の空き領域に配置できる三次元形状物Sを配置している。すなわち、第2番目に高い三次元形状物S2のX方向における右側の空き領域には、第8番目に高い三次元形状物S8が配置されている。また、第3番目に高い三次元形状物S3のX方向における右側の空き領域には、第7番目に高い三次元形状物S7、第9番目に高い三次元形状物S9、及び第10番目に高い三次元形状物S10が配置されている。なお、配置ゾーンZの空き領域に対して高い順に配置が可能か否かを確認している。このため、第6番目に高い三次元形状物S6、第11番目に高い三次元形状物S11、及び第12番目に高い三次元形状物S12は、第1配置ゾーンZ1の空き領域に配置できないので配置せずに残っている。
このようにすれば、配置ゾーンZ内のX方向において、空き領域がまとまることにより大きな三次元形状物Sを配置することが可能となる。このため、配置ゾーンZの中央に三次元形状物Sを配置した状態で空き領域に三次元形状物Sを配置するよりも大きな三次元形状物Sを配置することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(7)の効果に加え、以下の効果を奏することができる。
(8)三次元形状物Sが配置された配置ゾーンZ内の空き領域に対して配置できる三次元形状物Sを高さHの高い順に配置する。このため、配置ゾーンZ内の空き領域を有効に利用して1つの配置ゾーンZに多くの三次元形状物Sを配置することができる。
(9)配置ゾーンZに既に配置された三次元形状物Sを端に寄せた状態における空き領域に対して配置できる三次元形状物Sを高さHの高い順に配置する。このため、既に配置した三次元形状物Sを端に寄せることで方向Xにおける空き領域を最大化することができ、より大きな三次元形状物Sを更に配置することができるようになる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記各実施形態において、小さい三次元形状物Sが複数存在する場合には、これらの三次元形状物Sをまとめて一つの三次元形状物Sとして配置ゾーンZに配置してもよい。例えば、図12に示されるように、第8〜13番目に高い三次元形状物S8〜S13を1つの三次元形状物S8’として配置ゾーンZに配置する。このように、それらの三次元形状物を配置ゾーンZ内にばらばらに配置するよりも1つの三次元形状物として処理することで、取り扱いが容易になる。
・上記各実施形態において、三次元形状物Sの形状に応じて180度回転させてもよい。例えば、図13に示されるように、三次元形状物Sa,Sbを第1配置ゾーンZ1に配置したとする。これら三次元形状物Sa,Sbの上部は、方向Xにおいて異なる方向に偏っている。すなわち、三次元形状物Saの上部は方向Xにおいて右側に位置し、三次元形状物Sbの上部は方向Xにおいて左側に位置する。そこで、図14に示されるように、三次元形状物SaをXY平面において180度回転させることで、三次元形状物Sa,Sbの上部を方向Xにおいて左側に位置させることができる、すなわち、同じ方向に偏らせることができる。よって、造形の進捗によってリコータ17のX方向における移動量を減少させることができるので、造形時間を短くできる。このXY平面における180度の回転処理は、仮想直方体の形状を保ったまま行えるので、ステップS6で行っても、配置完了直前に行っても良い。
・上記各実施形態では、2以上の整数nについて、第(n+1)番目の配置ゾーンZを、第1から第(n−1)番目までの配置ゾーンZ1〜Z(n−1)を第n番目の配置ゾーンZnと第(n+1)番目の配置ゾーンZ(n+1)とが挟むように設定した。しかしながら、2以上の整数nについて、第(n+1)番目の配置ゾーンZを、造形範囲Aにおいて配置ゾーンZが設定されていない範囲のうち、方向Xにおける幅の広い方の範囲に設定してもよい。例えば、図15に示すように、第4配置ゾーンZ4を設定する際に、本来第2配置ゾーンZ2の左側に第4配置ゾーンZ4を設定する。しかしながら、第4配置ゾーンZ4が造形範囲Aに入らない場合、第3配置ゾーンZ3の右側に第4配置ゾーンZ4を設定してよい。なお、第4配置ゾーンZ4を第2配置ゾーンZ2の左側に設定するとともに、第1配置ゾーンZ1〜第4配置ゾーンZ4が造形範囲Aに入るように第1配置ゾーンZ1を造形範囲Aの方向Xの中央から右側にずらしてもよい、すなわち、第1配置ゾーンZ1〜第4配置ゾーンZ4を造形範囲AのX方向の右側にずらしてもよい。
・また、図16に示すように、第1配置ゾーンZ1〜第3配置ゾーンZ3が造形範囲Aに設定された状態で、第4配置ゾーンZ4〜第6配置ゾーンZ6を設定する際を説明する。第4配置ゾーンZ4を設定する際には、第2配置ゾーンZ2の左端から造形範囲Aの境界線までの幅X1と第3配置ゾーンZ3の右端から造形範囲Aの境界線までの幅X2とを比較して広い方である第3配置ゾーンZ3の右側に設定する。第5配置ゾーンZ5を設定する際には、第2配置ゾーンZ2の左端から造形範囲Aの境界線までの幅X1と第4配置ゾーンZ4の右端から造形範囲Aの境界線までの幅X3とを比較して広い方である第4配置ゾーンZ4の右側に設定する。第6配置ゾーンZ6を設定する際には、第2配置ゾーンZ2の左端から造形範囲Aの境界線までの幅X1と第5配置ゾーンZ5の右端から造形範囲Aの境界線までの幅X4とを比較して広い方である第2配置ゾーンZ2の左側に設定する。このように設定することで、造形範囲Aにより多くの配置ゾーンZを設定することができる。
・上記各実施形態では、2以上の整数nについて、第(n+1)番目の高さを有する三次元形状物Snを、第1から第(n−1)番目までの高さを有する三次元形状物S1〜S(n−1)を第n番目の高さを有する三次元形状物Snと第(n+1)番目の高さを有する三次元形状物S(n+1)とが挟むように配置した。しかしながら、2以上の整数nについて、第(n+1)番目の高さを有する三次元形状物S(n+1)を、配置ゾーンZにおいて三次元形状物Sが配置されていない区域のうち、方向Yにおける幅の広い方の区域に配置する。。例えば、図17に示されるように、第1番目〜第3番目に高い三次元形状物S1〜S3を第1配置ゾーンZ1に配置した状態で、第4番目に高い三次元形状物S4を配置する際に、本来第2番目に高い三次元形状物S2の方向Yの上側に配置する。しかしながら、第2番目に高い三次元形状物S2が第1配置ゾーンZ1に入らないので、第3番目に高い三次元形状物S3の下側に第4番目に高い三次元形状物S4を配置する。このように配置することで、配置ゾーンZにより多くの三次元形状物Sを配置することができる。
・上記各実施形態では、配置ゾーンZの方向Yの中央部分に第1番目に高い三次元形状物S1を配置して、その両側に順番に三次元形状物Sで挟むように配置したが配置ゾーンZ内の方向Yにおける面積が足りず配置することができないことがある。このような場合には、三次元形状物Sが入るならば、第1番目に高い三次元形状物S1を方向Yにおいてずらしてもよい。例えば、図18に示されるように、第1配置ゾーンZ1に第1番目に高い三次元形状物S1を配置し、第1番目に高い三次元形状物S1の方向Yの上側に第2番目に高い三次元形状物S2を配置し、さらに第2番目に高い三次元形状物S2の方向Yの上側に第4番目に高い三次元形状物S4を配置する。第1番目に高い三次元形状物S1の方向Yの下側に第3番目に高い三次元形状物S3を配置し、さらに第3番目に高い三次元形状物S3の方向Yの下側に第5番目に高い三次元形状物S5を配置する。第1番目に高い三次元形状物S1を第1配置ゾーンZ1の方向Yの中央よりも下側にずらすことで、第1番目〜第5番目に高い三次元形状物S1〜S5が第1配置ゾーンZ1内に入っている。
・上記各実施形態では、配置ゾーンZの幅を三次元形状物Sの幅Lに合わせて変更したが、三次元形状物Sの大きさがある程度把握できるならば、配置ゾーンZの幅を予め設定しておいてもよい。
・上記各実施形態では、造形コンテナCにおいて、回転と整列とを行ったが、回転を省略して、整列のみ行ってもよい。このようにすれば、少なくても高さHによって三次元形状物Sを効率良く造形できる。
・上記各実施形態では、第2配置ゾーンZ2と第4配置ゾーンZ4とを第1配置ゾーンZ1に対して図2の紙面上左側に位置し、第3配置ゾーンZ3と第5配置ゾーンZ5とを第1配置ゾーンZ1に対して図2の紙面視右側に位置した。しかしながら、各配置ゾーンZの第n配置ゾーンZnと第(n+1)配置ゾーンZ(n+1)とは、第1配置ゾーンZ1に対しての左右いずれか一方に位置すればよい。例えば、図19に示されるように、第2配置ゾーンZ2は第1配置ゾーンZ1に対して図19の右側に位置し、第3配置ゾーンZ3は第1配置ゾーンZ1に対して図19の紙面視左側に位置する。第4配置ゾーンZ4は第1配置ゾーンZ1に対して図19の紙面視左側に位置し、第5配置ゾーンZ5は第1配置ゾーンZ1に対して図19の紙面視右側に位置する。
・上記各実施形態では、第2番目に高い三次元形状物S2と第4番目に高い三次元形状物S4とは第1番目に高い三次元形状物S1に対して方向Yにおける手前側に位置する。また、第3番目に高い三次元形状物S3と第5番目に高い三次元形状物S5は第1番目に高い三次元形状物S1に対して方向Yにおける奥側に位置する。しかしながら、第n番目に高い三次元形状物Snと第(n+1)番目に高い三次元形状物S(n+1)とは、第1番目に高い三次元形状物S1に対して手前か奥かのいずれか一方に位置すればよい。例えば、図19に示されるように、第2番目に高い三次元形状物S2は第1番目に高い三次元形状物S1に対して方向Yにおける奥側に位置する。また、第3番目に高い三次元形状物S3は第1番目に高い三次元形状物S1に対して方向Yにおける手前側に位置する。第4番目に高い三次元形状物S4とは第1番目に高い三次元形状物S1に対して方向Yにおける手前側に位置する。また、第5番目に高い三次元形状物S5は第1番目に高い三次元形状物S1に対して方向Yにおける奥側に位置する。
・上記各実施形態では、第1配置ゾーンZ1を第2配置ゾーンZ2と第3配置ゾーンZ3とで挟むように設定し、第4配置ゾーンZ4以降も2の倍数である第n配置ゾーンZnと第(n+1)配置ゾーンZ(n+1)とで第1配置ゾーンZ1〜第(n−1)配置ゾーンZ(n−1)を挟むように設定した。しかしながら、一般に造形範囲Aの中央上部にスキャナ13が位置しているものが多いが、スキャナ13が端にある際にはスキャナ13の下に第1番目の配置ゾーンZを設定してもよい。すなわち、第1配置ゾーンZ1を造形範囲Aの端に設定し、第1配置ゾーンZ1から順に設定してもよい。例えば、図20に示されるように、造形範囲Aの図20の紙面視左側の端に第1配置ゾーンZ1を設定し、第2配置ゾーンZ2以降を順に設定する。このため、第1配置ゾーンZ1が中央に設定されて、その両側を挟むように配置ゾーンZを設定するよりも容易に配置できる。特に、造形範囲Aを小さく設定した場合には光硬化性材料に照射された光線の照射形状が楕円形に変化する変化量が小さいので有効である。
・上記各実施形態では、造形範囲Aの方向Xにおける中央に最も高い三次元形状物Sが配置されるように配置した。しかしながら、造形範囲Aの方向Xにおける中央からずらしてもよい。
・上記各実施形態では、造形範囲Aの方向Yにおける中央に最も高い三次元形状物Sが配置されるように配置した。しかしながら、配置ゾーンZのいずれか一端から高さHの高い順に並べてもよい。例えば、図21に示されるように、配置ゾーンZ1の方向Xにおける奥側の端から高さHの高い順に三次元形状物Sを並べて配置する。なお、配置ゾーンZ1の方向Xにおける手前側の端から高さHの高い順に三次元形状物Sを配置してもよい。このため、第1番目に高い三次元形状物S1が配置ゾーンZの中央に配置されて、第1番目に高い三次元形状物S1の両側を挟むように三次元形状物Sを配置するよりも容易に配置できる。特に、造形範囲Aを小さく設定した場合には光硬化性材料に照射された光線の照射形状が楕円形に変化する変化量が小さいので有効である。
・また、図22に示されるように、造形範囲Aの図22の紙面視左側の端に第1配置ゾーンZ1を設定し、第2配置ゾーンZ2以降を順に設定し、配置ゾーンZ1の方向Xにおける奥側の端から高さHの高い順に三次元形状物Sを並べて配置してもよい。これにより、リコータ17の動作範囲が小さくなり、造形にかかる時間を短くできる。
・上記各実施形態では、ステップS3において、造形する三次元形状物Sを仮想直方体として外形寸法を求めた。しかしながら、仮想直方体を用いずに、三次元形状物Sの外形寸法によって、回転と整列とを行ってもよい。
・上記各実施形態において、ステップS6の三次元形状物Sの回転と、ステップS7の三次元形状物の整列との処理順序を逆にしてもよく、同時にしてもよい。
・上記実施形態では、三次元形状物Sの回転と整列とを行う造形コンテナCを設定したが、造形コンテナCを排除して、配置処理の中で、三次元形状物Sの回転と整列を行ってもよい。
・上記各実施形態では、配置ゾーンZに三次元形状物Sが入りきらなかった場合に次の配置ゾーンZを構築した(ステップS8)が、予め配置ゾーンZを構築しておいて、配置された三次元形状物Sの幅Lに合わせて配置ゾーンZの幅Wを変更してもよい。
・上記各実施形態では、三次元形状物S同士の干渉を考慮して、三次元形状物Sを配置ゾーンZの境界線Bから数mm離して配置した。すなわち、配置ゾーンZの境界線Bから内側に数mm以内の範囲には、三次元形状物Sを配置しなかった。しかしながら、三次元形状物Sの周囲に予め数mmの空間を付け加えても良い。
・上記各実施形態では、造形する三次元形状物Sの自動配置を光造形装置の制御装置10にて行ったが、光造形装置の外部において造形する三次元形状物Sの自動配置を行って、その結果を光造形装置の制御装置10に入力してもよい。
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想をその効果と共に記載する。
(イ)請求項1〜6に記載の光造形方法において、前記三次元形状物を仮想直方体として外形寸法を求めることを特徴とする光造形方法。
上記方法によれば、三次元形状物を仮想直方体として外形寸法を求めるので、三次元形状物が複雑な形状であった際に、高さ、奥行き、幅を容易に得ることができる。
10…制御装置、11…液槽、12…レーザ、13…スキャナ、15…昇降テーブル、16…テーブル駆動装置、17…リコータ、18…リコータ駆動装置、A…造形範囲、B…境界線、C…造形コンテナ、D…奥行き、H…高さ、L…幅、S,S1,S2,S3、S4,S5…三次元形状物、W…幅、X…移動方向、Y…延出方向、Z,Z1,Z2,Z3,Z4,Z5,Z6,Z7…配置ゾーン。

Claims (12)

  1. 硬化性材料に選択的に光線を照射して前記硬化性材料を硬化させることによって1組の三次元形状物に対応する造形物を昇降テーブル上の造形範囲に造形する光造形方法において、
    前記造形範囲に前記1組の三次元形状物を制御装置によって配置し、
    液面を整えるためのリコータの延出方向に沿う境界線によって区画される複数の配置区域を前記造形範囲に前記制御装置が設定し、
    前記三次元形状物を高さの高い順に、かつ、前記複数の配置区域のうち第1番目の配置区域から順に、前記配置区域内に前記制御装置が配置し、
    各配置区域について、1回目の前記三次元形状物の配置の完了後、次の配置区域における前記三次元形状物の配置前に、前記三次元形状物が配置された配置区域内の空き領域に対し、未配置の前記三次元形状物のうち前記空き領域に配置できる前記三次元形状物を高さの高い順に配置する
    ことを特徴とする光造形方法。
  2. 請求項に記載の光造形方法において、
    各配置区域について、1回目の前記三次元形状物の配置の完了後、次の配置区域における前記三次元形状物の配置前に、既に配置された前記三次元形状物を前記リコータの移動方向における第1端に寄せて再配置し、次いで前記三次元形状物が配置されていない空き領域に対し、未配置の前記三次元形状物を高さの高い順に配置する
    ことを特徴とする光造形方法。
  3. 請求項1又は2に記載の光造形方法において、
    前記複数の配置区域は3個以上の配置区域であり、
    2以上の整数nについて、第(n+1)番目の配置区域を、第1から第(n−1)番目までの配置区域を第n番目の配置区域と第(n+1)番目の配置区域とが挟むように設定する、
    ことを特徴とする光造形方法。
  4. 請求項1又は2に記載の光造形方法において、
    前記複数の配置区域は3個以上の配置区域であり、各配置区域は別の配置区域に隣接して設定され、
    2以上の整数nについて、第(n+1)番目の配置区域を、前記造形範囲において配置区域が設定されていない範囲のうち、前記リコータの移動方向における幅の広い方の範囲に設定する、
    ことを特徴とする光造形方法。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の光造形方法において、
    前記第1番目の配置区域は、前記リコータの移動方向における移動範囲の中央を含む、
    ことを特徴とする光造形方法。
  6. 請求項1又は2に記載の光造形方法において、
    前記第1番目の配置区域は、前記造形範囲において前記リコータの移動方向における第1端に隣接するように設定され、2以上の整数nについて、第n番目の配置区域は、第(n−1)番目の配置区域に隣接するように設定される、
    ことを特徴とする光造形方法。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の光造形方法において、
    前記複数の配置区域のうち、3個以上の三次元形状物が配置される各配置区域では、
    2以上の整数nについて、第(n+1)番目の高さを有する三次元形状物を、第1から第(n−1)番目までの高さを有する三次元形状物を第n番目の高さを有する三次元形状物と第(n+1)番目の高さを有する三次元形状物とが挟むように配置する、
    ことを特徴とする光造形方法。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載の光造形方法において、
    前記複数の配置区域のうち、3個以上の三次元形状物が配置される各配置区域では、
    2以上の整数nについて、第(n+1)番目の高さを有する三次元形状物を、該配置区域において三次元形状物が配置されていない区域のうち、前記リコータの延出方向における幅の広い方の区域に配置する、
    ことを特徴とする光造形方法。
  9. 請求項又はに記載の光造形方法において、
    第1番目に高い前記三次元形状物は、前記配置区域における前記リコータの延出方向における前記リコータの幅の中央部分に配置される
    ことを特徴とする光造形方法。
  10. 請求項1〜のいずれか一項に記載の光造形方法において、
    前記複数の配置区域のうち、2個以上の三次元形状物が配置される各配置区域では、
    第1番目の高さを有する三次元形状物は、該配置区域において前記リコータの移動方向における第1端に隣接するように配置され、2以上の整数nについて、第n番目の高さを有する三次元形状物は、第(n−1)番目の高さを有する三次元形状物に隣接するように配置される、
    ことを特徴とする光造形方法。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の光造形方法において、
    前記三次元形状物の底面と平行であって直交する2方向を設定し、
    前記三次元形状物の前記2方向における長さのうち長い方を前記リコータの延出方向の長さに設定する
    ことを特徴とする光造形方法。
  12. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の光造形方法において、
    前記配置区域の前記リコータの移動方向の幅は、配置される前記三次元形状物の前記リコータの移動方向における長さに合わせて変更される
    ことを特徴とする光造形方法。
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