JP6090231B2 - 空気清浄換気装置 - Google Patents

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本発明は、空気清浄換気装置に関する。
居住空間の快適性を維持するために、屋外の空気を屋内に導入する換気装置が使用されている。換気の際に、空気とともに汚染物質が屋内に侵入することは抑制されることが望ましい。この点に関し、下記の特許文献1の例えば段落0007に記載されているように、多段サイクロン式空気清浄装置に屋外空気を通過させることによって、清浄な空気を導入する方法が考案されている。
また、下記の特許文献2の例えば段落0018に記載されているように、汚染物質を検知するセンサを設け、このセンサからの汚染物質の種類に応じて風路を切り替えるダンパーを設け、各々の風路に設けられた汚染物質の種類に対応するフィルタの劣化を抑制する方法が考案されている。
特開2004−188374号公報 特開2004−263985号公報 特開平11−248209号公報
しかしながら、特許文献1に記載の形態では、換気をする場合には必ず多段サイクロン式空気清浄装置を通過させるために、大きな圧力損失にみあうファンが必要となり、ファン運転に必要な消費電力が多くなる課題がある。特許文献2に記載の形態では、汚染物質に応じたフィルタを通過させるために、汚染物質が少量であっても2種のフィルタ風路のファンを動作させる必要があり、消費電力抑制ができないという問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、消費電力を抑制しつつ塵埃を適切に取り除くことのできる空気清浄換気装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる空気清浄換気装置は、屋外に連通するべき吸引口と、前記吸引口を介して吸引した空気から第1塵埃を取り除く第1塵埃分離手段と、前記第1塵埃分離手段の下流と屋内空間とを連通させるための、第1ダクトと、前記第1塵埃より小さな第2塵埃を取り除く効率が前記第1塵埃分離手段よりも高い第2塵埃分離手段と、前記第1塵埃分離手段の下流から分離して前記第2塵埃分離手段に連通する、第2ダクトと、前記第2塵埃分離手段と前記屋内空間とを連通させるための、第3ダクトと、前記吸引口から空気を吸引するとともに、前記第1ダクトと前記第2ダクトそれぞれへ流れる空気の割合を調整可能な吸引手段と、前記吸引口から吸引された空気に含まれる粉塵量と当該空気に含まれる粉塵の平均サイズのうち少なくとも一方を検知するセンサと、前記センサの出力に基づいて前記吸引手段を制御する制御装置と、を備え、前記センサは前記屋内空間に設けるためのものであり、前記制御装置は、前記センサで検知した前記粉塵量が予め定めた量以下である場合および前記センサで検知した前記平均サイズが予め定めたサイズ以上である場合の少なくとも一方の場合に、屋外からの取り込み空気量を低減するように、前記吸引手段を動作させる。
本発明によれば、粉塵除去性能が互いに異なる2種の塵埃分離手段を第2ダクトを介して分離して設置し、センサの情報に基づいて、第1、2塵埃分離手段の一方または両方を選択的に通過させるようにしたので、消費電力を抑制しつつ塵埃を適切に取り除くことができる。
本発明の実施の形態1にかかる空気清浄換気装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる空気清浄換気装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態4にかかる空気清浄換気装置の構成を示す図である。
以下に述べる実施の形態にかかる空気清浄換気装置は、屋内空間の換気を行う換気システムに関するものである。以下の実施の形態にかかる空気清浄換気装置によれば、屋外から屋内空間へと外気をファンを用いて取り入れる際に、外気の粉塵などの汚染物質を除去する空気清浄機能を有するとともに、ファンおよび屋内の冷暖房された空気が排気されることによる消費電力を、抑制することができる。以下、本発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる空気清浄換気装置10の構成を示す図である。実施の形態1では、居住空間50を有する家屋に対して空気清浄換気装置10を設置した場合について説明する。図1に示すように、空気清浄換気装置10は、屋外に連通する吸引口11と、第1塵埃分離手段1と、第1ダクト3と、第2塵埃分離手段2と、第2ダクト4と、第3ダクト5とを備えている。第1塵埃分離手段1は、吸引口11を介して吸引した空気から塵埃を取り除く。第1ダクト3は、第1塵埃分離手段1の下流と居住空間50とを連通させる。第2塵埃分離手段2は、第1塵埃分離手段1よりも微細な粉塵を除去する効率が高くなるように設計されている。つまり、第1塵埃分離手段1が取り除く塵埃を「第1塵埃」としたとき、第2塵埃分離手段2は、「この第1塵埃より小さなサイズの第2塵埃」を取り除く効率が第1塵埃分離手段よりも高くなるように設計されている。結果として、第2塵埃分離手段2は第1塵埃分離手段1よりも圧力損失が高い。なお、第1、2塵埃分離手段1,2の具体的な構成としてはフィルタ式、電気集塵式、またはサイクロン式など何れの粉塵除去方式を採用してもよく、粉塵除去方式は第1、2塵埃分離手段1,2の間で互いに同じであってもよく、異なっていてもよい。第2ダクト4は、第1塵埃分離手段1の下流から分離して第2塵埃分離手段2に連通する。第3ダクト5は、第2塵埃分離手段2と居住空間50とを連通させる。
空気清浄換気装置10は、吸引手段20を備えている。吸引手段20は、吸引口11から空気を吸引するとともに、第1ダクト3と第2ダクト4それぞれへ流れる空気の割合を調整可能である。より具体的には、実施の形態1にかかる吸引手段20は、ファン7とダンパー6を含んでいる。ファン7は、図1では第1塵埃分離手段1とダンパー6の間に設置されており、吸引口11から空気を吸引し、当該吸引した空気を居住空間50へと流すことができる。ダンパー6は、第1塵埃分離手段1の下流に設けられ、第1ダクト3と第2ダクト4それぞれへ流れる風量を変更可能である。
実施の形態1においては、屋外空気はファン7が形成する負圧によって吸引され、第1塵埃分離手段1によって、粗塵が除去される。ファン7から送出された空気は、ダンパー6によって分岐される。第1ダクト3を通過した空気は、そのまま居住空間50へと供給される。第2ダクト4を通過した空気は、第2塵埃分離手段2によって、より微細な粉塵が除去され、第3ダクト5を通過して、屋内の居住空間50へと供給される。図示していないが、供給された空気量に応じて、屋内空気が屋外へと排気され、居住空間50の空気量と圧力はほぼ維持される。
空気清浄換気装置10は、センサ8と制御装置30をさらに備えている。センサ8は、吸引口から吸引された空気に含まれる粉塵量と当該空気に含まれる粉塵の平均サイズのうち少なくとも一方を検知する。本実施形態では、好ましい形態として、「粉塵量」および「粉塵の平均サイズ」の両方を検知可能なセンサ8を用いるものとする。実施の形態1では、センサ8を、吸引口11と第1塵埃分離手段1との間に設けている。
制御装置30は、第1塵埃分離手段1の上流、すなわち屋外空気自体の粉塵量およびサイズを検知するセンサ8の出力に基づいて、吸引手段(具体的にはファン7およびダンパー6)を制御する。より具体的には、制御装置30は、センサ8の出力に基づいて、センサ8で検知した粉塵量が予め定めた量以下である場合およびセンサ8で検知した平均サイズが予め定めたサイズ以上である場合の少なくとも一方の場合に、第1ダクト3を通過する風量が第2ダクト4を通過する風量よりも大きくなるように吸引手段20(すなわちダンパー6およびファン7)を動作させる。このような構成とすることによって、屋外空気は、第1塵埃分離手段1のみを通過して、または、第1塵埃分離手段1と第2塵埃分離手段2の両方を通過して、屋内に供給される。
センサ8の検知結果により、屋外空気に含まれる微細な塵埃が「予め設定した量」よりも少ない場合には、第2塵埃分離手段2を通過させる必要がないことから、第1ダクト3を通過する風量が多くなるようにダンパー6を動作させる。圧力損失が少ない第1ダクト3側の風路のみを通過させることで、第1、2塵埃分離手段1,2の両方を通過させるよりもファン7の負荷が低下する。すなわち、より少ない消費電力で換気動作をおこなうことができる。さらに、ファン7の回転数を抑制できるので、騒音を抑制することもできる。また、屋外粉塵量が少ない場合には、同一の換気供給量を屋内に導入した場合に屋内に侵入する粉塵量が少なくなるので、塵埃除去の効率が低くともよい。そこで、上記と同様に、第1ダクト3を通過する風量が多くなるようにダンパー6を動作させればよい。同様に、センサ8の検知結果により、屋外空気に含まれる粉塵の平均サイズが「予め設定したサイズ」よりも大きい場合にも、第2塵埃分離手段2を通過させる必要がないことから、屋外空気の粉塵量が少ない場合と同様に第1ダクト3へと流れる風量を増加させる。
なお、上記ではセンサ8が粉塵量と粉塵の平均サイズの両方を検知し、これら両方の値に基づいて吸引手段20の制御を行ったが、本発明はこれに限られない。粉塵量と粉塵の平均サイズのいずれか一方に基づいて吸引手段20の制御を行ってもよい。また、上述した制御装置30の制御動作に利用される予め定めた量および予め定めたサイズについては、実験あるいは設計段階で予め定めておき、制御装置30のメモリに予め記憶しておけばよい。
なお、ユーザーが屋内の塵埃濃度レベルを設定するための入力手段を設けてもよい。入力手段は、典型的には、壁スイッチあるいはリモートコントローラなどの一つの機能として設けられてもよい。この入力手段を介してユーザーが制御装置30の許容濃度レベルの値を変更することができる。なお、許容濃度レベルの値は、塵埃濃度という単位で設定されてもよく、上記の粉塵量あるいは粉塵平均サイズという単位で設定されてもよい。制御装置30は、この許容濃度レベルの値をセンサ8の検出値と比較することで、上記と同様に、第1ダクト3と第2ダクト4それぞれへ流れる風量を調整するように吸引手段20を制御する。ユーザーがより高い塵埃濃度レベルを許容するように設定した場合には、その設定した許容濃度レベル以下であるときは上記と同様に第1ダクト3を通過する風量が第2ダクト4を通過する風量よりも多くなるようにダンパー6を動作させればよく、設定した許容濃度レベルを超えたときに第2ダクト4を通過する風量を増加させればよい。
以上説明したように、実施の形態1にかかる空気清浄換気装置10は、粉塵除去性能(具体的には、除去しうる粉塵量とサイズ)が互いに異なる2種の塵埃分離手段を第2ダクト4を介して分離して設置し、負荷となる粉塵量および粉塵の平均サイズを検知するセンサ8の出力に基づいて、第1、2塵埃分離手段1,2の一方または両方を選択的に通過させることができる。これにより、居住空間50の快適性を維持するために一定量の屋外空気を取り込む際に、粉塵量および粉塵サイズに応じて、第1、2塵埃分離手段1,2の両方または一方を切り替えて通過させることができる。このようにすることで、微細な粉塵を除去するために必要な、より大消費電力かつ騒音も大きいファン7を無駄に運転することがなく、より省エネな換気を実現できる。
また、屋内の清浄度が高く、換気量を少なくしてもよい場合に、屋外の清浄度に応じて第1塵埃分離手段1のみを通過させることで、屋内清浄度を犠牲にすることなく、冷暖房の負荷を抑制することができる。このように、除去する粉塵量および粉塵の平均サイズに応じて第1、2塵埃分離手段1,2のうち必要十分な塵埃分離手段のみを使用することによって、ファン7が内蔵するモーターの消費電力を抑制するとともに、屋外空気導入に応じて屋内から流出する空気による熱負荷を抑制し、効率良い空気清浄換気と省エネとを両立できる。
実施の形態2.
図2は、本発明の実施の形態2にかかる空気清浄換気装置110の構成を示す図である。実施の形態2にかかる吸引手段120は、ダンパー6と、第1塵埃分離手段1の下流に設けられた第1ファン71と、第1ダクト3と第2ダクト4との分離位置より下流に設けられた第2ファン72と、を含んでいる。すなわち、図1と比較すると、ダンパー6の下流に2個のファン(つまり第1ファン71および第2ファン72)を設けている点が実施の形態1と異なっている。第1ファン71は第1ダクト3に設けられており、図2に示す例では壁に埋め込まれている。第2ファン72は第3ダクト5に設けられており、図2に示す例では第2塵埃分離手段2とともに天井裏に設置されている。これらの第1、2ファン71,72はいずれも制御装置30と接続しており、互いに独立にオンオフを制御したり、それぞれ独立に回転速度を制御したりすることができる。
このような構成とすることによって、第1塵埃分離手段1のみを通過させる際には、第1ファン71のみを運転し、第2ダクト4につながる風路をダンパー6によって完全に遮断することができる。したがって、第1ファン71は、圧力損失が比較的小さい第1塵埃分離手段1と第1ダクト3のみを通風させるだけの能力を有するように設計できるので、実施の形態1で用いるファン7よりも小型、省エネ、かつ低騒音なファン構造を用いることができる。また、第2ファン72は、通過させる経路としては実施の形態1と同様であるが、たとえば第1、2ファン71,72の何れか一方が故障したときも故障していない他方が換気機能を維持することで、故障時に換気機能が完全に失われることを回避でき、ユーザーの快適性が損なわれることを抑制できる。
ダンパー6の操作によって屋外と屋内の連通を抑制し、第2ファン72を動作させて、第1ファン71を停止してもよい。このような制御によって、第1ダクト3から屋内空気を吸引し、ダンパー6と第2ダクト4とを通過し、第2塵埃分離手段2を通過して屋内に循環するという経路で通風し、屋内空気の清浄化をおこなうことができる。この時、ダンパー6の動作角度を調整することで屋内空気循環と屋外からの吸いこみとの比率を変えることができ、居住空間50の快適性を維持するのに必要な換気量に調整することができる。また、この際に、第1ファン71が逆回転して、通常の換気動作と逆流する流れを形成してもよい。屋外空気の供給を抑制することができれば屋内空気の排気が少なくなり、屋内の冷暖房に要する空調の消費電力を抑制することができる。
なお、特許文献3の例えば段落0019に記載されているように、屋外空気と屋内空気をともにフィルタを通過させる風路と、どちらか一方のみをフィルタを通過させる風路とを切り替えるダンパーを設けて、1つのファンで目的の動作をおこなう方法が考案されている。しかしながら、この特許文献3に記載される換気装置では、2つのフィルタおよび1つのファンが一体化されることによって、装置全体が大きくなり、また、この装置全体が屋内空間に設置されることから、屋内の騒音対策が必要である。この点、上記の実施の形態2によれば、第1、2塵埃分離手段1、2および第1、2ファン71、72を互いに分離しているので、各装置は小型なもので済み、かつ騒音対策も簡便なもので済むという利点がある。
実施の形態3.
実施の形態3にかかる空気清浄換気装置では、第1、2塵埃分離手段1、2がいずれも回転する気流を用いるサイクロン方式の塵埃分離機構であり、第1塵埃分離手段1のサイクロン部の径よりも第2塵埃分離手段2のサイクロン部の径が小さいという特徴を有している。すなわち、上述した実施の形態1、2において、第1、2塵埃分離手段1,2としては、フィルタ式、電気集塵式、またはサイクロン式など何れの粉塵除去方式を採用してもよい。しかしながら、これらの方式のうちサイクロン式は、除去分離した塵埃が風路外へと除去蓄積されるので、粉塵除去量が増加しても圧力損失が上昇しないという利点があり、より好ましい粉塵除去方式である。すなわち、同一風量を確保する際のファン負荷が増えないので消費電力を抑制でき、また、通過風量の低下にともなう換気量低下が起きにくいというメリットがある。サイクロン式では、より微細な粉塵を除去するためにサイクロン径を小さくすることが一般的な設計手法として知られている。通過風が高速であり、粉塵により高い遠心力を与える必要があるためである。この点に関し、上述したように実施の形態3では第1塵埃分離手段1のサイクロン部の径よりも第2塵埃分離手段2のサイクロン部の径が小さい。また、微細粉塵は、体積としても小さいために、単位あたりの通過風量で蓄積される粉塵量が少ない。このような点から、第2塵埃分離手段2をサイクロン方式とすることによって小型化が可能となり、屋内に近い位置あるいは天井裏などに設置しやすいという利点がある。
実施の形態4.
図3は、本発明の実施の形態4にかかる空気清浄換気装置210の構成を示す図である。空気清浄換気装置210は、第1塵埃分離手段1の下流に粉塵を帯電させる放電手段9をさらに備える点を除いては、実施の形態1にかかる空気清浄換気装置10と同じ構成を備えている。ファン7とダンパー6との間に、放電手段9が設けられている。この放電手段9は、塵埃を帯電させる機能と、塵埃のなかでも微生物を不活化する機能と、花粉のタンパク質を変性させることによっていわゆるアレルゲン性を低下させる機能とをすべて有することが好ましい。ただし、本発明はこれに限られず、これらの機能のうち少なくとも1つを備えればよい。
第1塵埃分離手段1の下流側では粗大な塵埃が除去されているので、放電手段9が粉塵に汚染される可能性が低い。また、放電手段9よりも下流において、第1塵埃分離手段1では除去しきれなかった微生物類がより下流側のダンパー6およびダクトに活性な状態を維持したまま付着するのを抑制することができる。第2塵埃分離手段2に、帯電した微粒子を効率よく捕集できる、接地電極あるいは高電界形成機構を設けてもよい。なお、この実施の形態4は図2に示した実施の形態2に組み合わせてもよく、実施の形態2にかかる空気清浄換気装置10に対して、放電手段9を設けたり、第2塵埃分離手段2に接地電極あるいは高電界形成機構を設けたりしてもよい。
実施の形態5.
実施の形態5においては、図1に示す空気清浄換気装置10または図2に示す空気清浄換気装置110においてセンサ8を居住空間50に設け、このセンサ8の検知結果に基づいて吸引手段20、120を制御する。制御装置30は、センサ8で検知した粉塵量が予め定めた量以下である場合およびセンサ8で検知した平均サイズが予め定めたサイズ以上である場合の少なくとも一方の場合に、屋外からの取り込み空気量を低減するとともに、第1ダクト3を通過する風量に対する第2ダクト4を通過する風量の比率が増加するように、吸引手段20、120を動作させる。
前述した図1および図2においては、センサ8を第1塵埃分離手段1の上流側に設けて屋外空気中の汚染状態を検知していたが、センサ8を屋内に設けて屋内の汚染状態を検知してもよい。実施の形態5はこのようなコンセプトに基づいており、たとえば、屋内空気に粉塵が少ないまたはサイズが小さい場合には、屋内での発塵が少なく、換気によるフレッシュな空気を供給する必要性が低いと判断できる。そこで、実施の形態5では、換気量を抑制するとともに微細な粉塵の除去性能を維持するために、第1ダクト3の通風量よりも第2ダクト4の通風量の比率が多くなるように図1の吸引手段20(つまりダンパー6およびファン7)または図2の吸引手段120(つまりダンパー6および第1、2ファン71、72)を制御する。なお、実施の形態5を上述した実施の形態4と組み合わせてもよい。
実施の形態6.
実施の形態6にかかる空気清浄換気装置は、上述した実施の形態1〜5のいずれかの装置構成を有するとともに、さらにHEMS(Home Energy Management System)との間で通信可能とされている。HEMSは、家屋の家電製品の消費電力を計測し家電製品に電力抑制指示を与えるシステムであり、電化製品の消費電力をトータルで抑制するためのシステムとして近年広く用いられている。HEMSでは、複数の機器の消費電力を検知するとともに、より消費電力が少なくなるような運転動作を、各機器に指示する制御がおこなわれている。このようなHEMSにおいて電力消費源であるファン回転数を低下させる運転が指示される場合がある。単純にファン7(あるいは第1、2ファン71、72)の回転数を低下させると、換気量が減って、屋内空気質の低下を招くことになる。
そこで、屋内側に設けたセンサ8に基づいて、屋内の粉塵濃度をより低く維持するように、ファン7(あるいは第1、2ファン71、72)の回転数およびダンパー6の作動状態を制御することが望ましい。具体的には、実施の形態6においては、制御装置30は、電力抑制指示を受けたときにファン7(あるいは第1、2ファン71、72)の回転数を通常運転のときの回転数よりも低くする。さらに、制御装置30は、居住空間50内の粉塵濃度変化に応じてファン7の回転数を変化させて粉塵濃度を維持する。居住空間50内の粉塵濃度変化は、例えば居住空間50にセンサ8或いは他の粉塵濃度センサを設けるなどして計測すればよい。なお、家屋以外の例えばビルディングに対して本発明にかかる空気清浄換気装置を設けた場合には、そのビルディングに設けられたBEMS(Building Energy Management System)に対して実施の形態6にかかる空気清浄換気装置を組み合わせてもよい。
1 第1塵埃分離手段、2 第2塵埃分離手段、3 第1ダクト、4 第2ダクト、5 第3ダクト、6 ダンパー、7 ファン、8 センサ、9 放電手段、10、110、210 空気清浄換気装置、11 吸引口、20、120 吸引手段、30 制御装置、50 居住空間、71 第1ファン、72 第2ファン

Claims (6)

  1. 屋外に連通するべき吸引口と、
    前記吸引口を介して吸引した空気から第1塵埃を取り除く第1塵埃分離手段と、
    前記第1塵埃分離手段の下流と屋内空間とを連通させるための、第1ダクトと、
    前記第1塵埃より小さな第2塵埃を取り除く効率が前記第1塵埃分離手段よりも高い第2塵埃分離手段と、
    前記第1塵埃分離手段の下流から分離して前記第2塵埃分離手段に連通する、第2ダクトと、
    前記第2塵埃分離手段と前記屋内空間とを連通させるための、第3ダクトと、
    前記吸引口から空気を吸引するとともに、前記第1ダクトと前記第2ダクトそれぞれへ流れる空気の割合を調整可能な吸引手段と、
    前記吸引口から吸引された空気に含まれる粉塵量と当該空気に含まれる粉塵の平均サイズのうち少なくとも一方を検知するセンサと、
    前記センサの出力に基づいて前記吸引手段を制御する制御装置と、
    を備え
    前記センサは前記屋内空間に設けるためのものであり、
    前記制御装置は、前記センサで検知した前記粉塵量が予め定めた量以下である場合および前記センサで検知した前記平均サイズが予め定めたサイズ以上である場合の少なくとも一方の場合に、屋外からの取り込み空気量を低減するように、前記吸引手段を動作させる空気清浄換気装置。
  2. 前記制御装置は、前記センサで検知した前記粉塵量が予め定めた量以下である場合および前記センサで検知した前記平均サイズが予め定めたサイズ以上である場合の少なくとも一方の場合において前記屋外からの前記取り込み空気量を低減するときに、前記第1ダクトを通過する風量に対する前記第2ダクトを通過する風量の比率が増加するように、前記吸引手段を動作させる請求項1に記載の空気清浄換気装置。
  3. 前記吸引手段は、
    前記第1ダクトに設けられた第1ファンと、
    前記第3ダクトに設けられた第2ファンと、
    を含む請求項1または2に記載の空気清浄換気装置。
  4. 前記第1、2塵埃分離手段が、回転する気流を用いるサイクロン方式の分離手段であり、
    前記第1塵埃分離手段のサイクロン部の径よりも前記第2塵埃分離手段のサイクロン部の径が小さい請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気清浄換気装置。
  5. 前記第1塵埃分離手段の下流に粉塵を帯電させる放電手段をさらに備える請求項1〜のいずれか1項に記載の空気清浄換気装置。
  6. 電気製品の消費電力を計測し前記電気製品に電力抑制指示を与えるエネルギーマネジメントシステムと通信可能とされた請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気清浄換気装置であって、
    前記吸引手段は、前記吸引口から空気を吸引し当該吸引した空気を前記屋内空間へと流すためのファンを含み、
    前記制御装置は、前記電力抑制指示を受けたときに前記ファンの回転数を通常運転のときの回転数よりも低くし、前記屋内空間の粉塵濃度変化に応じて前記ファンの回転数を変化させて粉塵濃度を維持する請求項1〜のいずれか1項に記載の空気清浄換気装置。
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