JP6088776B2 - 集砂受枠の取付部材 - Google Patents

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Description

本発明は、雨水貯留浸透槽における集砂受枠の取付部材に関するものである。
従来、地下に埋設され、雨水を一時的に貯留し、その後、外部に流出或いは地中に緩やかに浸透させるための雨水貯留浸透槽が知られている。雨水貯留浸透槽は、上下に嵌合する組付け部材と、該組付け部材のうち下部組付け部材内に設けられ、底板及びその両側端から立設する側板を有する溝形状の集砂受枠と、を備え、集砂受枠を取付部材によって下部組付け部材に固定する構成のものがある。
このような取付部材として、例えば下記特許文献1に示されるように、下部組付け部材の底板において集砂受枠の幅方向の両外側に立設された壁状の治具取付部が設けられ、この治具取付部の外側上端に係止する係止部と、該係止部と一体に形成されて、集砂受枠の側板における上端部の内面側に当接する保持部と、を備え、集砂受枠の両側板同士を互いに離反するように広げた状態で、集砂受枠の上端部を取付治具の保持部と治具取付部の内面とで挟持することで集砂受枠を保持する治具がある。
特開2009−138354号公報
しかしながら、上述した従来の集砂受枠の取付部材では、以下のような問題があった。
すなわち、特許文献1の集砂受枠の取付部材は、集砂受枠の上端部を治具取付部から取付部材を介して幅方向(横方向)の外側に引っ張った状態で係止し、該上端部の側面を挟持している。つまり、取付部材は、集砂受枠の限られた所定位置にのみ固定することが可能であるため、取付け位置の自由度が少なく、施工性の優れた構造が求められており、その点で改善の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、取付け位置の自由度を高めることで、施工性の向上を図ることができる集砂受枠の取付部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る集砂受枠の取付部材では、上下に嵌合する上部組付け部材及び下部組付け部材と、該下部組付け部材の底盤体に載置され、底板及びその両側端から立設する側板を有する溝形状の集砂受枠と、を備え、地下において雨水を集めるとともに、外部に流出又は浸透させる雨水貯留浸透槽において、前記集砂受枠を前記下部組付け部材に対して保持するための集砂受枠の取付部材であって、前記集砂受枠の底板に形成された貫通穴に挿通可能な挿通ピンと、該挿通ピンの一端に設けられていて、前記貫通穴よりも大径に形成された係止部と、前記挿通ピンの他端側に設けられていて、前記挿通ピンが前記貫通穴に挿通された状態で前記下部組付け部材の底盤体に係合可能な係合部と、を備え、前記底盤体は、底盤と、該底盤の上面に突設されたリブと、を有し、前記係合部は、前記挿通ピンの他端から一端に向けて設けられたスリット溝であり、該スリット溝は、前記下部組付け部材の前記リブに挿嵌することを特徴としている。
本発明に係る取付部材によれば、集砂受枠の貫通穴に挿通された挿通ピンの他端側に設けられる係合部が下部組付け部材の底盤体に係合した状態で、挿通ピンの一端に設けられる係止部が集砂受枠の底板の上側に位置するので、底板の上方への移動を係止部によって規制することができる。そのため、集砂受枠が何らかの外力を受けて浮き上がろうとするときに、底板が係止部の下面に当接し、集砂受枠が上方へ移動しないように上から押さえられるので、集砂受枠の浮き上がりを防止することができる。また、幅方向(横方向)へ移動しようとする集砂受枠の移動は、底板の貫通穴に挿通されている挿通ピンによって規制されることになる。
したがって、下部組付け部材に集砂受枠を取り付ける施工時や、集砂受枠を高圧ジェット等を用いて洗浄する時などに、集砂受枠に対して外力が作用しても、当該取付部材によって集砂受枠が保持され、浮き上がったり、幅方向にずれたりすることがなく、集砂受枠の位置や姿勢を維持することができる。
挿通ピンを挿通させるための貫通穴は、リブの位置など下部組付け部材の構成に合わせて適宜な位置に設けることが可能であり、取付部材の取付け位置の自由度を高めることができる。そのため、現場で貫通穴の位置を確認したうえで、容易に貫通穴を開ける施工が可能となり、施工性を向上させることができる。
また、係止部および係合部を備えた挿通ピンを底板の貫通穴に挿入するだけの簡単な構造により集砂受枠を保持することができるので、施工が容易であり、部材コストを低減することができる。
さらに、本発明では、雨水貯留浸透槽を構成する下部組付け部材に対して直接、取付部材を装着することができ、従来のように取付部材と組付け部材との間に、取付部材を取り付けるための別部材が不要となるので、部材費の増大を抑えることができる。
また、本発明では、スリット溝に下部組付け部材の底盤体に設けられたリブを挿嵌することで、挿通ピンと下部組付け部材とが固定されるので、挿通ピンが上方に向けて抜け出すのを防止することができる。とくに、集砂受枠の長手方向に沿う縦リブを取付部材のスリット溝に挿嵌させることで、取付部材の縦リブの延在方向に直交する幅方向への移動を規制することができ、集砂受枠をより確実に保持することができる。
また、この場合、リブの所定位置に挿通ピンを係合させることができるので、取付け位置に自由度をもたせることができる。
また、本発明に係る集砂受枠の取付部材では、前記スリット溝の開口幅は、他端側から一端側に向かうに従い漸次、小さくなっていることが好ましい。
このような構成とすることで、スリット溝がリブに対して楔状に挿嵌され、挿通ピンと下部組付け部材とが強固に固定されるので、挿通ピンが上方に向けて容易に抜け出すのを防止することができる。
また、本発明に係る集砂受枠の取付部材では、前記挿通ピンの外周面には、前記係止部から下側に間隔をあけた部分に、前記挿通ピンの径方向外側に向けて突出する弾性変形可能な抜け防止凸部が形成されていることが好ましい。
この場合、挿通ピンを底板の貫通穴に挿通させる際には、挿通ピンの外周面に形成されている抜け防止凸部を弾性変形させつつ貫通穴を通過させることで、抜け防止凸部と係止部とによって底板の貫通穴周囲の部分を挟持した状態で、取付部材を下部組付け部材に装着することができる。そのため、抜け防止凸部が底板の下側に位置し、挿通ピンの上方への抜けを確実に防止することができる。
また、本発明に係る集砂受枠の取付部材では、前記係止部は、上面が球面状に形成されていることが好ましい。
また、本発明に係る集砂受枠の取付部材は、上下に嵌合する上部組付け部材及び下部組付け部材と、該下部組付け部材の底盤体に載置され、底板及びその両側端から立設する側板を有する溝形状の集砂受枠と、を備え、地下において雨水を集めるとともに、外部に流出又は浸透させる雨水貯留浸透槽において、前記集砂受枠を前記下部組付け部材に対して保持するための集砂受枠の取付部材であって、前記集砂受枠の底板に形成された貫通穴に挿通可能な挿通ピンと、該挿通ピンの一端に設けられていて、前記貫通穴よりも大径に形成された係止部と、前記挿通ピンの他端側に設けられていて、前記挿通ピンが前記貫通穴に挿通された状態で前記下部組付け部材の底盤体に係合可能な係合部と、を備え、前記係止部は、上面が球面状に形成されていることを特徴としている。
この場合には、係止部が集砂受枠の底板の表面に対して滑らかな球面により連設するので、底板と係止部との間の段差部を小さくすることができ、底板全域の平滑性を保持することができるので、集砂受枠内を流通する雨水中の砂が係止部と底板との境界部分に溜まるのを防ぐことができ、洗浄などメンテナンスにかかる時間や手間を低減することができる。
また、本発明に係る集砂受枠の取付部材では、前記貫通穴は、前記集砂受枠の幅方向の中央部分に設けられていることが好ましい。
この場合には、集砂受枠の底板を例えば高圧ジェットにより洗浄する場合、そのノズルが集砂受枠の幅方向の両側に片寄るため、幅方向の中央部分に係止部を配置することで、ノズルに干渉することがなく、洗浄時の作業性を維持することができる。
本発明の集砂受枠の取付部材によれば、集砂受枠の底板の適宜な位置に取り付けることが可能であるので、取付部材における取付け位置の自由度を高めることで、施工性の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態による雨水貯留浸透槽の構成を示す斜視図である。 図1に示す雨水貯留浸透槽の分解斜視図である。 取付部材の側面図であって、(a)は一方向から見た図、(b)は(a)の取付部材をピン軸回りに90°回転させた図である。 取付部材の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態による集砂受枠の取付部材について、図面に基づいて説明する。
図1の符号1は、地下において雨水を集めるとともに、外部に流出又は浸透させる雨水貯留浸透槽を示している。雨水貯留浸透槽1は、上下に嵌合する図示しない上部組付け部材及び下部組付け部材3と、下部組付け部材3の底盤体30に載置された溝形状の集砂受枠4と、を備えている。そして、本実施の形態による集砂受枠4の取付部材10は、雨水貯留浸透槽1において、集砂受枠4を下部組付け部材3に対して保持するためのものである。
図1に示すように、前記上部組付け部材及び下部組付け部材3は、例えば射出成形によって形成されるポリプロピレンなどの合成樹脂からなり、所望の一方向に沿って並べて設けられ、さらに縦方向にも重ねて組み合わせられることで、これら複数組の組付け部材のそれぞれの内部に雨水を貯留する貯留空間Rを有している。このときの一方向の配列方向を、以下、「長さ方向X」という。上下の組付け部材は、嵌合により縦方向(上下方向)に連結可能であり、長さ方向Xには連結させずに配置されている。なお、長さ方向Xに隣接する組付け部材同士の適宜な連結手段により連結させることも可能である。そして、集砂受枠4は、その受枠軸Oを長さ方向Xに沿う方向に向けて配設されている。
ここで、以下の説明では、平面視で長さ方向Xに直交する方向であって、受枠軸Oに対して水平方向に直交する方向を幅方向Wとする。
図1および図2に示すように、下部組付け部材3の底盤体30は、平面視で矩形状(ここでは正方形状)の底盤31を備え、底盤31の外周縁部から全周にわたって周壁リブ32が立設され、平面視で周壁リブ32の内側に底盤31から突設して中央リブ33(縦リブ33A、横リブ33B)が縦横方向(長さ方向X及び幅方向W)に沿って設けられている。周壁リブ32および中央リブ33は同じ高さで設けられ、これらリブ上端を含む平面の四隅の角部において、三角柱状で上方に突出する嵌合部34が形成されている。嵌合部34は、図示しない上部組付け部材と嵌合する。なお、嵌合部34は、底盤31とリブ32、33とからなるブロック体に対して一体でも別体でもよい。
下部組付け部材3のリブ32、33を有する底盤体30の幅方向Wの中央には、集砂受枠4が長さ方向Xに沿って載置されている。集砂受枠4は、長さ方向Xの一端側と他端側のそれぞれにおいて、幅方向Wで一対の嵌合部34、34同士の間に配置され、リブ32、33に対して非固定状態で設けられている。
図1および図2に示すように、集砂受枠4は、底板41及びその両側端から立設する側板42、42を有し、上端から幅方向Wの外側に向けて延ばされた上縁カール部が設けられている。
集砂受枠4は、組み付けられた上部組付け部材と下部組付け部材3との間に形成される貯留空間Rに配置され、雨水とともに流入した土砂を集積するものであり、長さ方向Xに配列された複数の下部組付け部材3の全体にわたって長さ方向Xに連続するように配置される。
底板41には、集砂受枠4の長さ方向Xの中心部で、且つ幅方向Wの中心部に厚さ方向に貫通する円形状の貫通穴44が形成されている。貫通穴44の内径は、後述する取付部材10の挿通ピン11の外径と同等、或いはその外径よりも僅かに大きい寸法に決められている。
図3(a)、(b)および図4に示すように、取付部材10は、図2に示す集砂受枠4の貫通穴44に挿通可能な挿通ピン11と、挿通ピン11のピン軸方向の一端に設けられていて、貫通穴44よりも大径に形成された係止部12と、挿通ピン11の他端(下端11a)側に設けられていて、挿通ピン11が図2に示す貫通穴44に挿通された状態で下部組付け部材3の底盤体30の縦リブ33Aに係合可能なスリット溝13(係合部)と、を備えている。
挿通ピン11は、ピン軸方向の全長にわたって同径であり、その下端11aから係止部12の手前の位置までピン軸方向に沿って前記スリット溝13が設けられている。このスリット溝13は、挿通ピン11の断面を二分割にする割溝であり、形成されるスリット面は平面形状をなしている。スリット溝13の開口幅は、下端11aから上端(係止部12)側に向かうに従い漸次、小さくなる寸法となり、下端11a側で縦リブ33Aの厚みよりも大きく、係止部12側で縦リブ33Aの厚みより若干小さくなる溝幅に設定されている。つまり、挿通ピン11は、スリット溝13に縦リブ33Aを嵌入させることで係合される。
スリット溝13の下端11a部分には、下端11aへ向かうに従い漸次、開口幅が広がるテーパー面13aが形成されている。
係止部12は、下面12aがピン軸方向に直交する平面をなし、上面12bが球面状に形成されている。
また、挿通ピン11の外周面には、係止部12から下側に間隔をあけた部分に、挿通ピン11の径方向外側に向けて突出するとともに、周方向全周にわたって延在する弾性変形可能な抜け防止凸部14が形成されている。本実施の形態では、係止部12の下面12aと抜け防止凸部14との間の部分(図3に示す外周凹部10a)のピン軸方向の間隔は、集砂受枠4の底板41の厚さ寸法と略同じ寸法に設定されている。そして、抜け防止凸部14は、貫通穴44よりも大径となるように形成されている。
以上説明した集砂受枠の取付部材によれば、以下の作用効果を奏する。
すなわち、図1および図2に示すように、本実施の形態の集砂受枠の取付部材10では、集砂受枠4の貫通穴44に挿通された挿通ピン11の下端11a側に設けられるスリット溝13が下部組付け部材3の底盤体30における縦リブ33Aに係合した状態で、挿通ピン11の一端に設けられる係止部12が集砂受枠4の底板41の上側に位置するので、底板41の上方への移動を係止部12によって規制することができる。そのため、集砂受枠4が何らかの外力を受けて浮き上がろうとするときに、底板41が係止部12の下面12aに当接し、集砂受枠4が上方へ移動しないように上から押さえられるので、集砂受枠4の浮き上がりを防止することができる。また、幅方向W(横方向)へ移動しようとする集砂受枠4の移動は、底板41の貫通穴44に挿通されている挿通ピン11によって規制されることになる。
したがって、下部組付け部材3に集砂受枠4を取り付ける施工時や、集砂受枠4を高圧ジェット等を用いて洗浄する時などに、集砂受枠4に対して外力が作用しても、取付部材10によって集砂受枠4が保持され、浮き上がったり、幅方向にずれたりすることがなく、集砂受枠4の位置や姿勢を維持することができる。
また、挿通ピン11を挿通させるための貫通穴44は、縦リブ33Aの位置など下部組付け部材3の構成に合わせて適宜な位置に設けることが可能であり、取付部材10の取付け位置の自由度を高めることができる。そのため、現場で貫通穴44の位置を確認したうえで、容易に貫通穴44を開ける施工が可能となり、施工性を向上させることができる。
また、係止部12およびスリット溝13を備えた挿通ピン11を底板41の貫通穴44に挿入するだけの簡単な構造により集砂受枠4を保持することができるので、施工が容易であり、部材コストを低減することができる。
さらに、雨水貯留浸透槽1を構成する下部組付け部材3に対して直接、取付部材10を装着することができ、従来のように取付部材と組付け部材との間に、取付部材を取り付けるための別部材が不要となるので、部材費の増大を抑えることができる。
また、本実施の形態の取付部材10では、スリット溝13に底盤体30に設けられた縦リブ33Aを挿嵌することで、挿通ピン11と下部組付け部材3とが固定されるので、挿通ピン11が上方に向けて抜け出すのを防止することができる。とくに、集砂受枠4の長手方向に沿う縦リブ33Aを取付部材10のスリット溝13に挿嵌させることで、取付部材10の縦リブ33Aの延在方向に直交する幅方向Wへの移動を規制することができ、集砂受枠4をより確実に保持することができる。
また、この場合、リブ33A、33Bの所定位置に挿通ピン11を係合させることができるので、取付け位置に自由度をもたせることができる。
また、スリット溝13が挿通ピン11の下端11a側から係止部12側に向かうに従い漸次、小さくなっているので、スリット溝13が縦リブ33Aに対して楔状に挿嵌され、挿通ピン11と下部組付け部材3とが強固に固定されるので、挿通ピン11が上方に向けて容易に抜け出すのを防止することができる。
さらに、挿通ピン11の外周面に抜け防止凸部14が形成されているので、挿通ピン11を底板41の貫通穴44に挿通させる際には、挿通ピン11の抜け防止凸部14を弾性変形させつつ貫通穴44を通過させることで、抜け防止凸部14と係止部12とによって底板41の貫通穴44周囲の部分を挟持した状態で、取付部材10を下部組付け部材3に装着することができる。そのため、抜け防止凸部14が底板41の下側に位置し、挿通ピン11の上方への抜けを確実に防止することができる。
さらにまた、本実施の形態の取付部材10は、係止部12の上面が球面状に形成されていることから、係止部12が集砂受枠4の底板41の表面に対して滑らかな球面により連設するので、底板41と係止部12との間の段差部を小さくすることができ、底板41全域の平滑性を保持することができるので、集砂受枠4内を流通する雨水中の砂が係止部12と底板41との境界部分に溜まるのを防ぐことができ、洗浄などメンテナンスにかかる時間や手間を低減することができる。
また、貫通穴44が集砂受枠4の幅方向Wの中央部分に設けられているので、集砂受枠4の底板41を例えば高圧ジェットにより洗浄する場合、そのノズルが集砂受枠4の幅方向Wの両側に片寄るため、幅方向Wの中央部分に係止部12を配置することで、ノズルに干渉することがなく、洗浄時の作業性を維持することができる。
上述のように本実施の形態による取付部材10では、集砂受枠4の底板41の適宜な位置に取り付けることが可能であるので、取付部材10における取付け位置の自由度を高めることで、施工性の向上を図ることができる。
以上、本発明による集砂受枠の取付部材の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述の本実施の形態では挿通ピン11を二分割にするスリット溝13としているが、これに限定されることはなく、例えば断面視でT字状になるように3分割としてもよいし、断面視で十字状になるように4分割としてもよい。また、挿通ピン11の下端11aに設けられる係合部は、スリット溝13に限定されず、例えば底盤体30の底盤31やリブ33に形成された係止穴に差し込むような突起部であっても良い。
なお、本実施の形態では、スリット溝13を縦リブ33Aに挿嵌させているが、横リブ33Bであってもかまわない。
また、集砂受枠4に形成される貫通穴44は、製造時に形成してもよいし、現場で穴あけ治具を用いて所望の位置に形成してもよい。この貫通穴44をあける際には、あける位置を分かり易くするために、底板41にけがき線を表記するようにしても良い。
さらに本実施の形態では、挿通ピン11の外周面に周方向の全周にわたって抜け防止凸部14を設けているが、この抜け防止凸部14は省略することも可能であり、また、全周でなく、周方向の一部のみに設けられるものであってもよい。
また、係止部の形状も本実施の形態のように上面12bが球面状に形成されていることに制限されることはなく、平面状であってその平面視外周縁に底板41に滑らかに連設するテーパー面が形成された構成とすることができる。そして、係止部12の平面視形状も円形に限らず、矩形あるいは多角形などとくに制限されることはない。
また、取付部材10の数量も、1つの下部組付け部材3において1つに限らず複数設けることも可能である。そして、貫通穴44は集砂受枠4の幅方向Wの中央部分でなく、側板42寄りに片寄った位置であってもかまわない。
下部組付け部材3がポリプロピレンなどの合成樹脂製の部材のものを採用しているが、このような部材に限定されることはなく、例えばコンクリートや金属製の部材を用いることも可能である。そして、下部組付け部材3の形状、大きさ、リブや周壁部の構成は、限定されるものではなく適宜変更可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 雨水貯留浸透槽
3 下部組付け部材
4 集砂受枠
10 取付部材
11 挿通ピン
11a 下端
12 係止部
12a 下面
12b 上面
13 スリット溝(係合部)
14 抜け防止凸部
33A 縦リブ
41 底板
42 側板
44 貫通穴
W 幅方向
X 長さ方向

Claims (8)

  1. 上下に嵌合する上部組付け部材及び下部組付け部材と、該下部組付け部材の底盤体に載置され、底板及びその両側端から立設する側板を有する溝形状の集砂受枠と、を備え、地下において雨水を集めるとともに、外部に流出又は浸透させる雨水貯留浸透槽において、前記集砂受枠を前記下部組付け部材に対して保持するための集砂受枠の取付部材であって、
    前記集砂受枠の底板に形成された貫通穴に挿通可能な挿通ピンと、
    該挿通ピンの一端に設けられていて、前記貫通穴よりも大径に形成された係止部と、
    前記挿通ピンの他端側に設けられていて、前記挿通ピンが前記貫通穴に挿通された状態で前記下部組付け部材の底盤体に係合可能な係合部と、
    を備え
    前記底盤体は、底盤と、該底盤の上面に突設されたリブと、を有し、
    前記係合部は、前記挿通ピンの他端から一端に向けて設けられたスリット溝であり、
    該スリット溝は、前記下部組付け部材の前記リブに挿嵌することを特徴とする集砂受枠の取付部材。
  2. 前記スリット溝の開口幅は、他端側から一端側に向かうに従い漸次、小さくなっていることを特徴とする請求項に記載の集砂受枠の取付部材。
  3. 前記挿通ピンの外周面には、前記係止部から下側に間隔をあけた部分に、前記挿通ピンの径方向外側に向けて突出する弾性変形可能な抜け防止凸部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の集砂受枠の取付部材。
  4. 前記係止部は、上面が球面状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の集砂受枠の取付部材。
  5. 前記貫通穴は、前記集砂受枠の幅方向の中央部分に設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の集砂受枠の取付部材。
  6. 上下に嵌合する上部組付け部材及び下部組付け部材と、該下部組付け部材の底盤体に載置され、底板及びその両側端から立設する側板を有する溝形状の集砂受枠と、を備え、地下において雨水を集めるとともに、外部に流出又は浸透させる雨水貯留浸透槽において、前記集砂受枠を前記下部組付け部材に対して保持するための集砂受枠の取付部材であって、
    前記集砂受枠の底板に形成された貫通穴に挿通可能な挿通ピンと、
    該挿通ピンの一端に設けられていて、前記貫通穴よりも大径に形成された係止部と、
    前記挿通ピンの他端側に設けられていて、前記挿通ピンが前記貫通穴に挿通された状態で前記下部組付け部材の底盤体に係合可能な係合部と、
    を備え、
    前記係止部は、上面が球面状に形成されていることを特徴とする集砂受枠の取付部材。
  7. 前記挿通ピンの外周面には、前記係止部から下側に間隔をあけた部分に、前記挿通ピンの径方向外側に向けて突出する弾性変形可能な抜け防止凸部が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の集砂受枠の取付部材。
  8. 前記貫通穴は、前記集砂受枠の幅方向の中央部分に設けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載の集砂受枠の取付部材。
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