JP6088352B2 - 建材用模様の画像作成方法ならびに画像作成装置 - Google Patents

建材用模様の画像作成方法ならびに画像作成装置 Download PDF

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Description

本発明は、フローリング材や壁材といった建材の表面に印刷される自然物柄の建材用模様の画像作成方法ならびに画像作成装置に関する。
床材や壁材といった建材として、天然木や天然石といった自然素材の小片を利用したものの人気が高いが、このような自然物を用いた建材の施工には手間がかかり、コスト的にも高くつく。
そこで、最近では、施工性が高く、しかもこのような人気の高い自然物柄の建材を安価に提供するために、自然物柄を建材の表面にインクジェットプリンタを利用して印刷するようにした大判パネル(主として外壁サイディング材)が広く知られている。
建材の表面に自然物柄の模様を印刷する方法の一例として、特許文献1には、自然物である天然の大理石をスキャナで取り込み、取り込んだ模様データ(素材画像)の濃度を調整する等の画像処理を行い、画像処理した模様データに基づいて作成された塗装データを用いて建材(基板)の表面にインクジェットプリンタで連続して印刷処理を行う方法が開示されている(特許文献1参照)。
この従来の発明によれば、自然物柄を忠実に再現した建材を短時間で効率よく製造できるとしている。
特開2005−279485号公報
従来の方法では、素材画像となる自然物柄の画像の数が多ければ多い程、これを床や壁に敷き詰めたときに同じ柄の建材を単位面積当たりで使用する回数が少なくなり、その分、より自然な雰囲気を醸し出す事が可能となる。しかしながら、素材画像となる自然物柄の画像を数多く用意するのは大変な作業であり、その分、コスト高になるという問題がある。
また、同じ自然物柄の画像を使いまわしすると、限られたスペースに同じ画像を複数使用することによる不自然さが出てしまうことは避けられない。
さらに、従来の建材を床や壁に敷設する際には、色や柄を適宜ばらつかせるように配置する「仮並べ」という方法により、建材の配置を検討する必要があるが、この作業には熟練を要するという問題もあった。
本願発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、1つの素材画像から多数の建材用模様を簡単且つ安価に作成でき、しかも、当該模様が付された建材は仮並べを要することなく敷設することが可能な、建材用模様の画像作成方法および画像作成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載した発明は、「(a)複数の単位領域42a〜42eのそれぞれに画像を配置して、建材10の表面にインクジェット印刷される模様Mを作成する建材用模様の画像作成方法であって、(b)素材画像の濃度を調整することによって、素材画像と模様は同じであるが濃度のそれぞれ異なる複数のトリミング用画像36a〜36cを作成するステップ(S100)と、(c)各単位領域42a〜42eに対応するトリミング用画像36a〜36cのトリミング位置をトリミング毎に変えながらトリミングすることによって、各単位領域42a〜42eに配置されるべき配置用画像を作成するステップ(S110)と、(d)配置用画像を対応する単位領域42a〜42eに配置するステップ(S120)とを備える」ことを特徴とする建材用模様Mの画像作成方法である。
請求項2に記載した発明は、「トリミング用画像36a〜36cには、トリミング位置を規定するトリミング位置情報が予め設定されており、該トリミング位置情報に基づいてトリミングが行われる」ことを特徴とする請求項1に記載の画像作成方法である。
請求項3に記載した発明は、トリミング位置の制御に関するもので「配置用画像を作成するステップS110において、トリミング用画像36a〜36c全体から均一にトリミングがなされるようトリミング位置が制御される」ことを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、トリミング位置の制御に関する他の例で「配置用画像を作成するステップS110において、各トリミング位置情報には選択率が設定されており、各選択率に基づいてトリミング位置が制御される」ことを特徴とする。
請求項5ならびに請求項6に記載した発明は、トリミング後の画像(配置用画像)に特徴的な柄が含まれる場合の処理に関するもので、請求項5に記載の発明は「配置用画像を作成するステップS110において、配置用画像に特徴的な柄が含まれるか否かを判別し、特徴ある柄を有する画像の数が閾値を越えた場合に再度トリミング用画像からのトリミングを行う」ことを特徴とする。請求項6に記載した発明は「トリミング用画像は1又は複数の特徴的な柄を含むものであり、配置用画像を作成するステップS110において、特徴的な柄を含む配置用画像が作成される割合と、特徴的な柄を含まない配置用画像が作成される割合とがそれぞれ個別に制御される」ことを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、配置用画像を配置する前段階で画像処理を行うようにしたもので「配置用画像を対応する単位領域42a〜42eに配置する際、該配置用画像の反転、回転或いは濃度調整の少なくともいずれかを行った後に配置する」ことを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、「(a)自然物柄である素材画像の濃度を調整することによって、素材画像と模様は同じであるが濃度のそれぞれ異なる複数のトリミング用画像36a〜36cを作成するトリミング用画像作成手段32と、(b)画像を配置可能な複数の単位領域42a〜42eに区画された雛型38が記憶されており、複数のトリミング用画像36a〜36cからトリミングして得られる配置用画像を、対応する単位領域42a〜42eに配置する模様作成手段34とを備える」ことを特徴とする画像作成装置20である。
請求項9に記載した発明は、「トリミング用画像36a〜36cからトリミングされた配置用画像に特徴ある柄が含まれるか否かを判別し、特徴ある柄を有する配置用画像の数が閾値を越えた場合に再度トリミングを行うようトリミング用画像作成手段32に指示する判別手段を備える」ことを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、請求項8または9に記載の画像作成装置20を限定したものであり、「模様作成手段34は、トリミング用画像からトリミングして得られる配置用画像を単位領域42a〜42eに配置する際、配置用画像の反転、回転或いは濃度調整の少なくともいずれかを行った後に配置する画像編集手段を備える」ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、素材画像の濃度調整を行うことによって複数のトリミング用画像を作成し、トリミング毎に位置を変えつつ該複数のトリミング用画像をトリミングして得られる配置用画像を単位領域に配置することによって毎回異なる建材用の模様が作成されるので、精算設備上に設置しておけば、リアルタイムで1つの素材画像から多数の建材用模様を簡単且つ安価に作成することができる。
また、建材の表面に施される模様を区画して複数の単位領域を形成し、各単位領域に、トリミング位置がトリミング毎に変わるために模様は変化するものの、対応する濃度の配置用画像を配置することによって建材用の模様を作成するようにしているので、建材全体の模様は毎回異なるものの濃淡パターンは同じとなる。したがって、現場に運び込まれた建材は全て同じ濃淡パターンではあるが模様が異なるため、仮並べすることなくそのまま敷設しても違和感を生じない。
請求項2に記載の発明によれば、トリミング位置を規定するトリミング位置情報を予め設定することによって、模様Mの作成管理がしやすくなる。
例えば、請求項3に記載の発明によれば、トリミング用画像の全体を均一にトリミングできるので、似通った柄の模様Mが作成されるのを未然に防止できる。また、請求項4に記載の発明によれば、トリミング位置の選択率を任意に設定することで、製作者の意図に沿った柄の模様Mを作成することができるようになる。
請求項5ならびに請求項6に記載の発明によれば、節といった特徴的な柄を含む模様Mが繰り返し作成されるのを防止でき、より自然な柄の模様を多数作成できる。
請求項7に記載の発明によれば、トリミングした画像をそのまま単位領域に配置するのではなく、反転や回転あるいは濃度調整といった画像処理を行い、トリミングした画像とは異なる画像として配置することができるので、より多くの柄の模様を作成できる。
請求項8〜10に記載の発明によれば、1つの素材画像から多数の建材用模様を簡単且つ安価に作成でき、しかも、当該模様が付された建材は仮並べを要することなく敷設することが可能な建材用の模様を簡単且つ安価に作成できる画像作成装置を提供できる。
この発明が適用された建材(フローリング材10)の一例を示す図である。 印刷装置18の一例を示す概略図である。 トリミング用画像36a〜36cの一例を示す図である。 画像処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 トリミング用画像36a〜36cからトリミングした画像A〜Cを雛型38に配置する一例を示す概念図である。 模様Mが印刷された化粧層14の一例を示す図である。 トリミング用画像36a〜36cからトリミングした画像A〜Cを雛型38に配置する他の例を示す概念図である。
以下、本発明を図面に従って説明する。図1は、本発明にかかる画像作成方法によって作成された模様Mがその表面に施された建材(本実施例では、フローリング材10)を示す図である。
本発明は、建材であるフローリング材10の表面に印刷される模様Mを作成する画像作成方法および画像作成装置に関するものであるが、これらについて説明する前に、本発明の適用対象となるフローリング材10の構成について簡単に説明する。
フローリング材10は、例えば、木質基板12、化粧層14およびクリア樹脂層16により大略構成されている。
木質基板12は、合板、LVL(Laminated Veneer Lumber:単板積層材)、MDF(Medium Density Fiberboard:中密度繊維板)、集成材、パーティクルボード、ストランドボード、単板等の木質材料からなる短冊状の板材であり、相対する2側端面に、接合用の実加工(雄実12aと雌実12b)が施されている。なお、実加工としては、合しゃくり加工、本実加工など周知のものを適宜施すことができる。
化粧層14は、インクジェットプリンタのインクを塗着させるために木質基板12の表面に設けられる層状或いはシート状のもので、本実施例では、例えばオレフイン、PVC、PET等の樹脂をシート状に形成することによって構成されている。
化粧層14の厚みは、例えば0.03〜1.0mmの範囲に設定されている。化粧層14の厚みが0.13mm以下の場合には、背部の木質基板12の繊維が目立ってしまい、反対に、1.0mm以上の場合には、フローリング材10に反りが発生する原因となるからであり、本実施例では0.26mmに設定されている。
なお、化粧層14はインクを吸収・定着し、使用時に必要とされる耐久性を有していれば、どのようなものであってもよい。例えば、特許第4355423号に記載されているように、シリカ微粒子もしくはアルミナ微粒子又はそれらの混合物からなる溶媒吸収剤とバインダーとからなるインク吸収層を木質基板12の表面に塗着することによって化粧層14を形成するようにしてもよいし、特開2002−19025号公報に記載されているように、水溶性高分子と水性樹脂からなるたインク吸収層を木質基板12の表面に塗着することによって化粧層14を形成するようにしてもよい。
化粧層14の表面には、木目或いは石目といった自然物柄の模様Mが後述する印刷装置18によって印刷されている。なお、印刷装置18の具体的構成や、模様Mを作成するための画像作成方法については後述する。
クリア樹脂層16は、フローリング材10表面の耐傷性、耐摩耗性、耐水性、耐汚染性等の表面保護性能を向上させるために設けられるものであり、化粧層14の表面にアクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、アミノ樹脂系、ポリエステル樹脂系等の透明合成樹脂塗料を塗布・硬化させることによって形成されている。
フローリング材10を形成するには、まず、所定寸法(本実施例では、3尺×6尺の大判サイズ)に裁断した木質基材12と化粧層14とを用意する。この実施例の場合、化粧層14としてオレフィン樹脂からなる厚さ0.26mmのシート状部材を使用した。化粧層14の裏面に樹脂系接着剤をナイフコーターやロールコーター等の接着剤塗布機を用いて塗布し、これを木質基板12に貼着する。
その後、一定時間圧締養生を行うことによって木質基板12と化粧層14とを積層一体化し、木質基板12と化粧層14との一体物の表面(化粧層14の表面)に後述する印刷装置18によって模様Mを印刷し、その後、模様Mが施された化粧層14の表面にクリア樹脂層16を形成する。これにより、フローリング材10が完成する。
化粧層14の表面に施される模様Mは、例えば、図2に示す印刷装置18によって作成され、化粧層14の表面に印刷される。そこで、以下には、印刷装置18について説明する。
印刷装置18は、画像作成装置20、印刷機構22、表示手段24および操作手段26により大略構成されており、これらがバス28によって電気的に接続されている。
画像作成装置20は、素材画像記憶手段30、トリミング用画像作成手段32および模様作成手段34を備えている。
素材画像記憶手段30は、模様Mを作成する際の基準となる画像(素材画像(図示せず))を記憶するものである。ここで、素材画像は、天然木や天然石(例えば大理石)といった自然物の模様を写真撮影やスキャニング等の手段によって画像データ化したもので、本実施例では、木目柄が素材画像として記憶されている。素材画像は、上述したように自然物の模様を画像データ化したものであるため、一枚の素材画像において同じ柄が重複する箇所はなく、その全体が不均一な模様となっている。なお、素材画像は、少なくとも後述する雛型38の各単位領域42(42a〜42e)よりも大きく設定される必要があり、より多種類の柄の配置用画像(後述)を作成するとの観点に立てば、素材画像の面積は、大きければ大きいほど良い。
トリミング用画像作成手段32は、素材画像記憶手段30に記憶されている素材画像に基づき、素材画像と模様は同じであるが、濃度がそれぞれ異なる複数(本実施例では3つ)のトリミング用画像36a〜36c(図3参照)を生成し、これを記憶するものである。
模様作成手段34は、各トリミング用画像36a〜36cから画像をトリミングして配置用画像を作成するとともに、該配置用画像を雛型38(図5参照)に配置することによって、目的とする化粧層14の表面に印刷するための模様Mを作成するものである。
雛型38は、その外形が化粧層14と大略等しく設定された矩形枠状のもので、分割線40によって複数(本実施例では5つ)の単位領域42(42a〜42e)に分割されている。そして、各単位領域42a〜42e毎に、その位置、大きさ、配置されるべきトリミング用画像36a〜36cの各情報が関連付けられて模様作成手段34に記憶されている。
各単位領域42a〜42eに配置されるべきトリミング用画像36a〜36cは、予め定められており、たとえば、本実施例では、第1の単位領域42aに対しては、一番濃度の濃い第1のトリミング用画像36aからトリミングされた画像(配置用画像)が単位領域42aに配置されることが定められており、第2の単位領域42bに対しては第3のトリミング用画像36cからトリミングされた配置用画像が配置されることが定められており、第3の単位領域42cに対しては、第2のトリミング用画像36bからトリミングされた配置用画像が配置されることが定められており、第4の単位領域42dに対しては、第3のトリミング用画像36cからトリミングされた配置用画像が配置されることが定められており、第5の単位領域42eに対しては、第1のトリミング用画像36aからトリミングされた配置用画像が配置されることが定められている。
なお、単位領域42を分割する数や、各単位領域42の大きさならびに配置されるべきトリミング用画像36については適宜設定されるが、建材10を床や壁に敷き詰める際に仮並べの必要がないように設定しておくことで、仮並べを要することなく敷設することが可能な建材用の模様Mを形成することができる。
印刷機構22は、図示しないが、各色のインクに圧力をかけ、この加圧されたインクを化粧層14の表面に吐出して印刷処理を実行するインクジェット方式の機構である。なお、インクへ圧力をかける機構は、圧電素子の変形によるものとしてもよいしヒーターの熱による気泡の発生によるものとしてもよい。
表示手段24は、模様作成手段34において作成された模様Mを表示するためのものであり、上述した雛型38に関する各種情報等は、例えばキーボードやマウスといった操作手段26によって入力される。
以上のようにして構成された印刷装置18を用いて、化粧層14の表面に印刷される模様Mを作成する動作について説明する。
図4は、印刷装置18により実行される模様作成処理ルーチンを示すフローチャートである。このルーチンは、画像作成装置20に記憶されており、ユーザーによる操作手段26の操作によって模様作成の開始指示が与えられることにより実行される。
まず、トリミング用画像作成手段32が、素材画像記憶手段30にアクセスし、素材画像記憶手段30に記憶されている素材画像を読み込む。そして、素材画像の濃度を画像処理で変更することによって、素材画像と模様は同じであるが、濃度の異なる3つのトリミング用画像36a〜36c(図3参照)を生成し、これを記憶する(ステップS100)。
次に、トリミング用画像作成手段32が、雛型38の第1の単位領域42aに割り当てられた各種情報(位置、大きさならびにトリミング対象となるトリミング用画像の種類。ここでは、第1のトリミング用画像36a)を読み込み、図5に示すように、該情報に基づいて第1のトリミング用画像36aから第1の単位領域42aに対応する大きさの画像を無作為にトリミングすることにより配置用画像A1を作成し(ステップS110)、このトリミング後の画像(配置用画像A1)を雛型38の第1の単位領域42aに配置する(ステップS120)。
第1の領域42aへの配置用画像A1の配置が完了すれば、全ての単位領域への配置用画像の配置が完了したかどうかを判断する(ステップS130)。
第1の領域42aの配置用画像A1の配置が完了した段階では、第2の領域42b以降の配置用画像が配置されていないのでステップS110に戻り、第2の領域42bに配置するための配置用画像C1を、対応する第3のトリミング用画像36cからトリミングすることによって作成し、これを配置する。同様に、第3の領域42c、第4の領域42d、第5の領域42eについても作業を順次行う。
ここで重要な点は、同じトリミング用画像36aをトリミングして2以上の配置用画像A1,A2を作成する際には、新たに作成される配置用画像A2は、既に配置済みの配置用画像A1とその全体が重ならないようにトリミングされるという点である。
例えば、第1の単位領域42aと第5の単位領域42eには、第1のトリミング用画像36aをトリミングすることによって作成された配置用画像A1,A2がそれぞれ配置されることになるが、先に配置される配置用画像(第1の単位領域42aに配置される配置用画像A1)と、後に配置される配置用画像(第5の単位領域42eに配置される配置用A2)とが完全に重ならないように各画像A1,A2がトリミングされる。これにより、一つの模様Mの中に同じ柄が存在するのを回避でき、自然な仕上がりの模様Mを得ることが出来る。
このようにしてステップS110〜S130の処理を繰り返し実行し、全ての単位領域42a〜42eに配置用画像A〜Cがそれぞれ配置されると(ステップS130)、模様Mの作成が完了したと判断して、模様作成処理ルーチンを終了し、化粧層14に印刷される模様M(図6参照)が完成する(ステップ140)。なお、完成した模様Mは、表示手段24に表示され、目視確認を行うことができるようになっている。
以上のようにして模様Mが完成すると、模様Mの画像情報が印刷機構22に伝達され、当該模様Mが化粧層14の表面に印刷される(ステップS150)。なお、化粧層14の印刷機構22への搬送は、例えば、図2に示すようなコンベヤ44によって行うことができる。
そして、化粧層14への模様Mの印刷が完了すると、ステップS100に戻り、新たな化粧層14用の模様Mの作成が開始される。
この実施例によれば、1つの素材画像を準備しておくだけで、異なる柄の模様Mを数多く作成することができるので、自然物を用いたものと全く遜色のない自然な風合いの建材(フローリング材10)を簡単かつ安価に提供できる。しかも、得られる模様Mの濃淡パターンは全て同じであるため、この濃淡パターンを仮並べの必要がないように予め設定しておくことで、仮並べを要することなく敷設することが可能な建材用の模様Mを得ることができる。
なお、上述の実施例では、ステップS110においてトリミング用画像36a〜36cからトリミングして作成される配置用画像A〜Cを、何ら画像処理することなく、そのまま各単位領域42a〜42eに配置するようにしているが、たとえば、画像作成装置20に図示しない画像編集手段を設け、トリミング用画像36からトリミングした配置用画像A〜Cに対して反転処理や回転処理あるいは濃度調整といった画像処理を施した上で各単位領域42a〜42eに配置するようにしてもよい(画像処理を行う頻度は、必要に応じて設定すればよい)。これにより、得られる模様Mのバリエーションをさらに増やすことができる。
また、トリミング用画像36a〜36cからトリミングして得られる配置用画像A〜Cの中には、節などの特徴ある柄が含まれている場合があるが、このような特徴ある柄が含まれる配置用画像A〜Cをそのまま単位領域42a〜42eに配置すると、1つの模様Mの中に特徴ある柄が多数配置されてしまう場合があり、この場合、得られる模様Mには、特徴ある柄が複数存在することによる見た目の不自然さが現れてしまう。
そこで、このような問題が生じるのを防止するため、画像作成装置20に、特徴ある柄の有無を判別する判別手段(図示省略)を別途設け、1つの模様Mを作成する過程において、特徴ある柄を含む配置用画像A〜Cの数が閾値(この数字は任意に設定すればよい)を超える場合には、トリミング用画像作成手段32に対してトリミングする位置を変更する指示を与え、特徴ある柄を閾値以上含まないよう再度トリミングするようにしてもよい。
また、上述実施例では、各トリミング用画像36a〜36cのトリミング位置を無作為に選択するようにしていたが、トリミング位置がトリミング用画像36a〜36cの特定箇所に偏ってしまい、似通った柄の配置用画像A〜Cばかりが作成されてしまう可能性がある。そこで、トリミング用画像36a〜36cの全体が均一にトリミングされるよう、トリミング位置を作為的に制御してもよい。
トリミング位置を制御する方法としては、例えば、図7に示すように、各トリミング用画像36a〜36cを矩形枠状に設定された複数(本実施例では36個)の分割領域a1〜d9に分割し、トリミングをする際に各分割領域a1〜d9を選択する選択率が一律となるように設定する方法が考えられる。
本実施例において、各分割領域a1〜d9の大きさは、単位領域42のうち一番大きなものと同じ大きさに設定されている。各分割領域a1〜d9の配置は、本実施例では、隣り合う分割領域同士が互いに重なり合わないように設定されているが、隣り合う分割領域同士が部分的に重なるよう、そのズレ幅を、例えば縦横方向に1/2枚間隔(或いは1/3枚間隔…)となるように設定してもよい。なお、矩形枠状に形成された各分割領域a1〜d9の配置位置が「トリミング位置を規定するための位置情報(以下、「トリミング位置情報」という。)」として設定されている。
次に、トリミングの具体的な方法について、例えば、模様Mを100作成する場合を取り上げて説明する。なお、以下には、上述の説明と異なる部分についてのみ説明し、共通する部分については上述の説明を援用する。
1つ目の模様Mを作成する時のステップS110(トリミング用画像をトリミングするステップ)において、第1の単位領域42aに配置されるべき配置用画像A1は、第1のトリミング用画像36aをトリミングすることによって作成されるが、このとき、各分割領域a1〜d9を選択する割合(選択率)を3/100と設定しておくと、100枚中3枚の割合で、分割領域a1からトリミングされた配置用画像A1が使用された模様Mが形成されることになる。以下、同様に、分割領域a2…d9からトリミングされた配置用画像A1が使用された模様Mがそれぞれ100枚中3枚で形成されることになる。
このように、各分割領域a1〜d9において、トリミングされる割合がそれぞれ一律となるように各分割領域a1〜d9の選択率を設定しておけば、トリミング位置が特定の箇所に偏るのを防止して、似通った柄の配置用画像Aばかりが選択されるのを未然に防止できる。
もちろん、各分割領域a1〜d9の選択率を一律に設定するのではなく、場所によって選択率を異ならせるようにしてもよい。
例えば、ある分割領域に「節」等の特徴ある柄が含まれているような場合には、特徴ある柄が含まれる分割領域をトリミングする割合を低く設定し、特徴ある柄が含まれない分割領域をトリミングする割合を高く設定する、といった具合に両者の選択率に差を設けるようにしてもよい。
このように、ある特定の分割領域をトリミングする回数に制限を設けるようにすれば、節といった不所望な柄がトリミングされる回数を低く抑えて、不自然な柄の模様Mが作成されるのを未然に防止することができるようになる。
なお、上述実施例では、各トリミング用画像36a〜36cを矩形枠状に設定された複数の分割領域a1〜d9に分割し、各分割領域a1〜d9の矩形枠の位置を「トリミング位置情報」として設定したが、各分割領域a1〜d9の中心点の位置や、各分割領域a1〜d9の或る一辺の位置を「トリミング位置情報」として設定してもよく、いずれの場合であっても該トリミング位置情報に基づいてトリミング位置を制御することが可能となる。
10 建材(フローリング材)、12 木質基板、14 化粧層、16 クリア樹脂層、18 印刷装置、20 画像作成装置、22 印刷機構、24 表示手段、26 操作手段、28 バス、30 素材画像記憶手段、32 トリミング用画像作成手段、34 模様作成手段、36 トリミング用画像、38 雛型、40 分割線、42 単位領域

Claims (10)

  1. (a) 複数の単位領域のそれぞれに画像を配置して、建材の表面にインクジェット印刷される模様を作成する建材用模様の画像作成方法であって、
    (b) 素材画像の濃度を調整することによって、素材画像と模様は同じであるが濃度のそれぞれ異なる複数のトリミング用画像を作成するステップと
    (c) 前記各単位領域に対応する前記トリミング用画像のトリミング位置をトリミング毎に変えながらトリミングすることによって、前記各単位領域に配置されるべき配置用画像を作成するステップと、
    (d) 前記配置用画像を対応する前記単位領域に配置するステップとを備えることを特徴とする建材用模様の画像作成方法。
  2. 前記トリミング用画像には、トリミング位置を規定するトリミング位置情報が予め設定されており、該トリミング位置情報に基づいてトリミングが行われることを特徴とする請求項1に記載の画像作成方法。
  3. 前記配置用画像を作成するステップにおいて、前記トリミング用画像全体から均一にトリミングがなされるようトリミング位置が制御されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像作成方法。
  4. 前記配置用画像を作成するステップにおいて、前記各トリミング位置情報には選択率が設定されており、各選択率に基づいてトリミング位置が制御されることを特徴とする請求項2に記載の画像作成方法。
  5. 前記配置用画像を作成するステップにおいて、前記配置用画像に特徴的な柄が含まれるか否かを判別し、特徴ある柄を有する画像の数が閾値を越えた場合に再度トリミング用画像からのトリミングを行うことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の画像作成方法。
  6. 前記トリミング用画像は1又は複数の特徴的な柄を含むものであり、
    前記配置用画像を作成するステップにおいて、前記特徴的な柄を含む配置用画像が作成される割合と、前記特徴的な柄を含まない配置用画像が作成される割合とがそれぞれ個別に制御されることを特徴とする請求項1,2または4の何れかに記載の画像作成方法。
  7. 前記配置用画像を対応する前記単位領域に配置する際、該配置用画像の反転、回転或いは濃度調整の少なくともいずれかを行った後に配置することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の画像作成方法。
  8. (a) 自然物柄である素材画像の濃度を調整することによって、素材画像と模様は同じであるが濃度のそれぞれ異なる複数のトリミング用画像を作成するトリミング用画像作成手段と、
    (b) 画像を配置可能な複数の単位領域に区画された雛型が記憶されており、前記複数のトリミング用画像からトリミングして得られる配置用画像を、対応する前記単位領域に配置する模様作成手段とを備えることを特徴とする画像作成装置。
  9. 前記トリミング用画像からトリミングされた配置用画像に特徴ある柄が含まれるか否かを判別し、特徴ある柄を有する配置用画像の数が閾値を越えた場合に再度トリミングを行うよう前記トリミング用画像作成手段に指示する判別手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の画像作成装置。
  10. 前記模様作成手段は、トリミング用画像からトリミングして得られる配置用画像を前記単位領域に配置する際、該配置用画像の反転、回転或いは濃度調整の少なくともいずれかを行った後に配置する画像編集手段を備えることを特徴とする請求項8または9に記載の画像作成装置。


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