JP6088347B2 - ポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子 - Google Patents
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1. 超常磁性ナノ粒子と該ナノ粒子の周囲を被覆する疎水性ポリマーとからなる疎水性ポリマー被覆磁性ナノ粒子と;該疎水性ポリマー被覆磁性ナノ粒子の表面に存在する、少なくとも1の下記式(1):
(式中、
mは2〜6であり、
nは2〜500であり、
Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、
S1は単結合又は2価の有機基であり、そして
Tは生体分子固定可能な官能基である)
で表されるグラフト鎖とからなり、かつ粒径が500nm以下である、ポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子。
(式中、nは2〜500であり、oは1〜10である)
で表されるものであるか、又はその末端カルボン酸の活性エステル誘導体である、上記1〜5のいずれかに記載のポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子。
本発明は、超常磁性ナノ粒子と該ナノ粒子の周囲を被覆する疎水性ポリマーとからなる疎水性ポリマー被覆磁性ナノ粒子と;該疎水性ポリマー被覆磁性ナノ粒子の表面に存在する、少なくとも1の下記式(1):
(式中、
mは2〜6であり、
nは2〜500であり、
Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、
S1は単結合又は2価の有機基であり、そして
Tは生体分子固定可能な官能基である)
で表されるグラフト鎖とからなり、かつ粒径が500nm以下である、ポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子に関する。
本発明のポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子は、コアである前記疎水性ポリマー被覆磁性ナノ粒子の表面に、少なくとも1の下記式(1):
(式中、
mは2〜6であり、
nは2〜500であり、
Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、
S1は単結合又は2価の有機基であり、そして
Tは生体分子固定可能な官能基である)
で表されるグラフト鎖を有する。
(式中、S2は炭素数1〜10のアルキレン基、−O−、−S−、−C(=O)−、−NH−及びそれらの2以上の組み合わせから選択される2価基である)
で表される2価の有機基である。このような2価の有機基を誘導しうる化合物は、クリックケミストリー試薬として、フナコシ(株)、Sigma-Aldrich等の試薬供給業者より入手することができる。
(式中、nは2〜500であり、oは1〜10の整数を表す)
で示されるもの、又はその末端カルボン酸の活性エステル誘導体である。
本発明のポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子は、粒径が500nm以下である。ここで粒径は、動的光散乱を用いて測定された粒度分布図(頻度分布)から読み取れるモード径を意味する。したがって、本発明のポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子は、モード径が500nm以下であり、好ましくは400nm以下、より好ましくは350nm以下、特に好ましくは300nm以下である。
本発明はまた、超常磁性ナノ粒子と該ナノ粒子の周囲を被覆する疎水性ポリマーとからなる疎水性ポリマー被覆磁性ナノ粒子と;該疎水性ポリマー被覆磁性ナノ粒子の表面に存在する、少なくとも1の下記式(1):
(式中、
mは2〜6であり、
nは2〜500であり、
Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、
S1は単結合又は2価の有機基であり、そして
Tは生体分子固定可能な官能基である)
で表されるグラフト鎖とからなり、かつ粒径が500nm以下である、ポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子の製造方法を提供する。
(1)疎水性モノマーを、超常磁性ナノ粒子、アニオン性界面活性剤及び重合開始剤の存在下で乳化重合させて疎水性ポリマー被覆磁性ナノ粒子を得る工程;
(2)重合開始基を導入しうるモノマーを、工程(1)で得られた疎水性ポリマー被覆磁性ナノ粒子、界面活性剤及び重合開始剤の存在下で乳化重合させて該疎水性ポリマー被覆磁性ナノ粒子に重合開始基を導入する工程;
(3)該重合開始基と式(2):
(式中、mは2〜6であり、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基である)
で表されるモノマーを原子移動ラジカル重合させ、該疎水性ポリマー被覆磁性ナノ粒子の表面に、少なくとも1の、末端に重合開始基を有するグラフト鎖を形成する工程;
(4)グラフト鎖の末端に生体分子固定可能な官能基を導入する工程
を含む、ポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子の製造方法に関する。
(式中、m及びRは上記と同義である)
で表されるモノマーを原子移動ラジカル重合させ、該疎水性ポリマー被覆磁性ナノ粒子の表面に少なくとも1のグラフト鎖を形成する。
(式中、m、n及びRは上記と同義であり、Xはハロゲン原子、特に塩素又は臭素原子である)
で表される、末端に重合開始基を有するグラフト鎖を形成することができる。
(式中、S2は炭素数1〜10のアルキレン基、−O−、−S−、−C(=O)−、−NH−及びそれらの2以上の組み合わせから選択される2価基である)
で表される2価の有機基を形成するアルキン化合物としては、2−プロピン酸、3−ブチン酸、4−ペンチン酸、5−ヘキシン酸、6−ヘプチン酸、10−ウンデシン酸等のカルボキシル基を有するアルキン化合物及びその活性エステル誘導体;プロパルギルアルコール、3−ブチン−1−オール、5−ヘキシン−1−オール等の水酸基を有するアルキン化合物のp−トルエンスルホナート誘導体及びグリシジルエーテル誘導体;プロパルギルアミン、3−ブチニルアミン、4−ペンチニルアミン、2−メチル−3−ブチン−2−アミン、4−エチニルアニリン等のアミノ基を有するアルキン化合物及びそのブロモアセトアミド誘導体等が挙げられる。
(式中、S2は炭素数1〜10のアルキレン基、−O−、−S−、−C(=O)−、−NH−及びそれらの2以上の組み合わせから選択される2価基である)
で表される2価の有機基を形成するアルキン化合物としては、種々のシクロオクチン誘導体化合物が知られているが、代表的には、DBCO-Acid、DBCO-NHS ester、DBCO-sulfo-NHS ester、DBCO-S-S-NHS ester、DBCO-PEG4-Acid、DBCO-Amine等が挙げられる。その具体的な構造は、以下のとおりである。
本発明のポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子は、グラフト鎖の末端に生体分子固定可能な官能基を有することから、生体分子を固定化することができる。この生体分子は、標的となる生体分子に特異的に相互作用する物質であれば特に制限されない。前記特異的な相互作用は物理的な相互作用であっても化学的な相互作用であってもよい。
DVB-=ジビニルベンゼン、
LPO=過酸化ラウロイル、
SDS=ドデシル硫酸ナトリウム、
BIEM=2−(2-ブロモイソブチリルオキシ)エチルメタクリラート、
SDBS=ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、
KPS=過硫酸カリウム、
MPC=2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、
bpy=2,2’−ビピリジン、
EBIB=α−ブロモイソ酪酸エチル、
DMSO=ジメチルスルホキシド、
PVP=ポリビニルピロリドン。
(1)ポリスチレン被覆磁性ナノ粒子の合成
疎水性コート酸化鉄(粒径約10nm)1.0gとクロロホルム1.5gとを混合して超音波ホモジナイザーにて分散させた分散液に、スチレンモノマー3.0gを加えた後、減圧によりクロロホルムを除去し、酸化鉄のスチレンモノマー分散液を得た。
次いで、上記分散液にDVB 0.16gとLPO 60.9mgを加え、次いで水50mLに溶かしたSDS 0.14gを混合して超音波ホモジナイザーにて乳化させた。
得られた乳化液を200mLフラスコに投入し、アルゴン置換を行った後、60℃で20時間、乳化重合を行うことによりポリスチレン被覆磁性ナノ粒子を得た。
工程(1)で得たポリスチレン被覆磁性ナノ粒子0.60gを1mg/mL SDBS水溶液100mLに分散させた分散液に、BIEM 0.30gを加え、アルゴン雰囲気下、室温で2時間撹拌した後、水1mLに溶かした開始剤KPS 18.3mgを添加して、60℃で16時間、乳化重合を行うことにより重合開始基(Br)を導入した磁性ナノ粒子を得た。
MPC 3.0g、CuBr 0.017g、bpy 0.035gをメタノールに溶かして、MPCモノマー濃度1.0mol/L溶液とした。溶液をアルゴン置換した後、工程(2)で得た重合開始基を導入した磁性ナノ粒子0.2gと開始剤EBIB 14.9μLを添加して、濃度が、MPCモノマー:CuBr:bpy:EBIB=100:1:2:1(モル比)となるようにした。20℃で24時間、原子移動ラジカル重合を行い、MPCポリマーブラシ(n=100)を有する磁性ナノ粒子を得た。
工程(3)で得たMPCポリマーブラシを有する磁性ナノ粒子0.2gとメタノール:アセトニトリル=7:3溶媒20mLに溶かしたアジ化ナトリウム71.6mgを50℃、8時間反応させることにより末端官能基をアジド基に変換した磁性ナノ粒子を得た。
硫酸銅5水和物3.2mg、L−アスコルビン酸ナトリウム25.0mg、4−ペンチン酸11.8mgをDMSO:水=1:1溶媒12mLに溶かし、工程(4)で得たMPCポリマーブラシ末端にアジド基を有する磁性ナノ粒子0.2gと混合して室温、14時間反応させることにより末端官能基をカルボキシル基に変換したポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子を得た。
(1)ポリスチレン被覆磁性ナノ粒子の合成
疎水性コート酸化鉄(粒径約10nm)0.50g、スチレンモノマー3.0g、DVB 0.16g、LPO 62.2mgを混合した分散液と、PVP 1.2g、塩化ナトリウム2.5g、亜硝酸ナトリウム5.4mgを水50mLに溶かした溶液を混合して超音波ホモジナイザーにて乳化させた。
得られた乳化液を200mLフラスコに投入し、アルゴン置換を行った後、70℃で24時間、乳化重合を行うことによりポリスチレン被覆磁性ナノ粒子を得た。
工程(1)で得たポリスチレン被覆磁性ナノ粒子0.67gを1mg/mL SDBS水溶液100mLに分散させた分散液に、BIEM 0.34gとDVB 68.1mgを加え、アルゴン雰囲気下、室温で2時間撹拌した後、水1mLに溶かした開始剤KPS 20.3mgを添加して、70℃で14時間、乳化重合を行うことにより重合開始基(Br)を導入した磁性ナノ粒子を得た。
MPC2.3g、CuBr0.013g、bpy0.024gをメタノールに溶かして、MPCモノマー濃度0.7mol/L溶液とした。溶液をアルゴン置換した後、工程(2)で得た重合開始基を導入した磁性ナノ粒子0.5gと開始剤EBIB 10.5μLを添加して、濃度が、MPCモノマー:CuBr:bpy:EBIB=100:1:2:1(モル比)となるようにした。20℃で24時間、原子移動ラジカル重合を行い、MPCポリマーブラシ(n=100)を有する磁性ナノ粒子を得た。
工程(3)で得たMPCポリマーブラシを有する磁性ナノ粒子0.2gとメタノール:アセトニトリル=1:1溶媒20mLに溶かしたアジ化ナトリウム0.13gを室温、24時間反応させることにより末端官能基をアジド基に変換した磁性ナノ粒子を得た。
硫酸銅5水和物5.2mg、L−アスコルビン酸ナトリウム40.2mg、4−ペンチン酸98.1mgをエタノール:水=1:1溶媒20mLに溶かし、工程(4)で得たMPCポリマーブラシ末端にアジド基を有する磁性ナノ粒子75.0mgと混合して室温、24時間反応させることにより末端官能基をカルボキシル基に変換したポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子を得た。
(1)ポリスチレン被覆磁性ナノ粒子の合成
疎水性コート酸化鉄(粒径約10nm)0.99gとクロロホルム1.6gとを混合して超音波ホモジナイザーにて分散させた分散液に、スチレンモノマー3.1gを加えた後、減圧によりクロロホルムを除去し、酸化鉄のスチレンモノマー分散液を得た。
次いで、上記分散液にDVB 0.15gとLPO 59.7mgを加えた溶液と、次いで水50mLに溶かしたSDS 0.15gを混合して超音波ホモジナイザーにて乳化させた。
得られた乳化液を200mLフラスコに投入し、アルゴン置換を行った後、60℃ で21時間、乳化重合を行うことによりポリスチレン被覆磁性ナノ粒子を得た。
工程(1)で得たポリスチレン被覆磁性ナノ粒子0.20gを1mg/mL SDBS水溶液50mLに分散させた分散液にBIEM 0.10gを加え、アルゴン雰囲気下、室温で2時間撹拌した後、水1mLに溶かした開始剤KPS 7.1mgを添加して、60℃で17時間、乳化重合を行うことにより重合開始基(Br)を導入した磁性ナノ粒子を得た。
MPC3.0g、CuBr0.14g、bpy0.31gをメタノールに溶かして、MPCモノマー濃度1.0mol/L溶液とした。溶液をアルゴン置換した後、工程(2)で得た重合開始基を導入した磁性ナノ粒子0.07gと開始剤EBIB 0.15mLを添加して、濃度が、MPCモノマー:CuBr:bpy:EBIB=10:1:2:1(モル比)となるようにした。20℃で24時間、原子移動ラジカル重合を行い、MPCポリマーブラシ(n=10)を有する磁性ナノ粒子を得た。
工程(3)で得たMPCポリマーブラシを有する磁性ナノ粒子0.07gとメタノール:アセトニトリル=7:3溶媒10mLに溶かしたアジ化ナトリウム33.2mgを室温、26時間反応させることにより末端官能基をアジド基に変換した磁性ナノ粒子を得た。
硫酸銅5水和物3.0mg、L−アスコルビン酸ナトリウム23.7mg、4−ペンチン酸12.1mgをDMSO:水=1:1溶媒12mLに溶かし、工程(4)で得たMPCポリマーブラシ末端にアジド基を有する磁性ナノ粒子0.07gと混合して室温、18時間反応させることにより末端官能基をカルボキシル基に変換したポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子を得た。
実施例1及び2、並びに比較例1の各工程(1)で得られたポリスチレン被覆磁性ナノ粒子を水に分散させ、動的光散乱(DLS) を用いて粒径分布を測定した。結果を図1〜3に示す。
実施例1〜2及び比較例1で得られた磁性粒子10mgを15mM MES−NaOH緩衝液(pH6.0)に分散させ、磁性粒子を磁気分離にて洗浄後、40mg/mLの水溶性カルボジイミドを加え、室温で回転攪拌機にて20分間攪拌した。磁性粒子を磁気分離にて回収、上清を除去後、1mg/mLのプロテインA溶液(Sigma Aldrich製、Protein A from Staphylococcus aureus Soluble, Cowan strain, recombinant, expressed in E. coli, aqueous solution, ≧95%(HPLC)を15mM MES−NaOH緩衝液(pH6.0)で希釈)を加え、室温で回転攪拌機にて一晩攪拌した。磁性粒子を磁気分離にて回収し、PBS(0.1%Tween20含有)で洗浄後、更にPBS(0.02%Tween20含有)で洗浄を行った。磁気分離にて上清を除去後、5倍希釈したウサギ血清(VECTOR LABORATRIES. INC. 製Serum, Rabbit, NormalをPBS(0.02%Tween20含有)で希釈)を加え、室温で回転攪拌機にて1時間攪拌した。磁性粒子を磁気分離にて回収し、PBS(0.02%Tween20含有)で洗浄後、0.1M Glycine−HCl緩衝液(pH2.8)を加え、室温で回転攪拌機にて15分攪拌した。その後磁性粒子と反応液を磁気にて分離し、反応液における280nmの吸光度を測定した。吸光度の測定には株式会社日立ハイテクフィールディング製の分光光度計(U−3500)を用いた。この吸光度には主として磁性粒子に特異的に捕捉されたウサギ抗体IgGの量が反映される。この吸光度とウサギ抗体IgGのモル吸光係数(A280(1mg/mL)≒1.4)から反応液中のウサギ抗体IgG量が算出される。算出されたウサギ抗体IgG量を表1に示す。実施例1〜2は比較例1の3倍以上の抗体捕捉量であった。また、実施例2は実施例1より抗体捕捉量が約20%増加した。
実施例1〜2及び比較例1で得られた磁性粒子2mgをPBS緩衝液に分散させ、磁石を近づけてから、液の色が透明になるまでの時間(磁性粒子を完全に回収するまでの時間)を測定した。結果を表1に示す。実施例1〜2は比較例1より磁気応答性が勝っていた。
Claims (7)
- 超常磁性ナノ粒子と該ナノ粒子の周囲を被覆する疎水性ポリマーとからなる疎水性ポリマー被覆磁性ナノ粒子と;該疎水性ポリマー被覆磁性ナノ粒子の表面に存在する、少なくとも1の下記式(1):
(式中、
mは2〜6であり、
nは2〜500であり、
Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、
S1 は2価の有機基であり、
Tは生体分子固定可能な官能基である)
で表されるグラフト鎖とからなり、
かつ粒径が500nm以下である、ポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子。 - 超常磁性ナノ粒子が、粒径20nm以下の酸化鉄系の微粒子である、請求項1に記載のポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子。
- 超常磁性ナノ粒子が、Fe3O4及びγ−Fe2O3から選択される少なくとも1種のナノ粒子を含む、請求項1又は2に記載のポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子。
- 疎水性ポリマーを構成するモノマーが、スチレン、ジビニルベンゼン又はそれらの混合物である、請求項1〜3のいずれかに記載のポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子。
- 生体分子固定可能な末端官能基が、カルボキシル基若しくはその活性エステル、エポキシ基、トシル基、アミノ基、チオール基、又はブロモアセトアミド基である、請求項1〜4のいずれかに記載のポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子。
- 式(1)で表されるグラフト鎖が、下記式(1′):
(式中、nは2〜500であり、oは1〜10である)
で表されるものであるか、又はその末端カルボン酸の活性エステル誘導体である、請求項1〜5のいずれかに記載のポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子。 - nが、3〜30である、請求項1〜6のいずれかに記載のポリマーブラシ層被覆磁性ナノ粒子。
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