JP6087634B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置の搬送制御技術に関する。
近年、カラープリンタやカラー複写機等に代表される電子写真方式やインクジェット方式等を採用した画像形成装置には、出力画像の高画質化が求められている。このような状況下においては、異なる画像出力環境下にあっても出力画像について同じような色味を再現させることが求められており、様々なカラーマネージメント手法が提案されている。その中でもICC(International Color Consortium)プロファイルを使うカラーマネージメントシステム(CMS)は広く一般に知られている。
通常、画像形成装置は、色再現の安定化のために濃度又は色値の制御を行う。具体的には、例えば、画像形成装置は、各色のトナーを使用して濃度検出用のパッチ画像を中間転写体や感光体等に形成し、センサで当該パッチ画像の濃度を検出する。そして、その検出結果に基づいて、露光量・帯電バイアス・現像バイアス等のプロセス条件や、画像の階調性を補正するルックアップテーブルを調節する。
ここで、画像のカラーバランスは、中間転写体や感光体から記録材にトナー像を転写する際の転写効率の違いや、転写したトナー像を記録材に定着させる際の加熱及び加圧条件の変化によって変化し得る。しかしながら、上記の様な、中間転写体や感光体等にパッチ画像を形成して行う濃度制御では、記録材への転写・定着によるカラーバランスの変化は考慮されない。
これに対して、特許文献1は、パッチ画像を記録材に転写して定着させ、その後、記録材上のパッチ画像の色値を色値検知センサ(以下、カラーセンサと呼ぶ。)で取得して濃度又は色値制御を行う構成を開示している。
ここで、記録材上に形成したパッチ画像の測色を行う場合、記録材及びトナー像の温度に依存して測色値が変化する現象がある。この現象は、サーモクロミズム現象と呼ばれ、測色値が変化するのは、蛍光物質(記録材に含まれる蛍光増白材など)の影響や、非蛍光物質(トナー成分)の影響による。サーモクロミズム現象により、例えば、定着直後の加熱された状態の測色値と、室温に馴染んだ状態の測色値は異なり得る。つまり、画像形成装置内にカラーセンサを設置して定着直後のパッチ画像を測色すると、室温での測色値との間に誤差が生じ、よって、高精度な測色を要求される場面において問題となり得る。
この様なサーモクロミズム現象による測定誤差を少なくする為に、特許文献2は、定着直後のパッチ画像の測色結果を補正して、室温での測色に相当する結果を求める構成を開示している。さらに、特許文献3は、スイッチバック機構を利用して、サーモクロミズム現象の影響を受けやすいパッチ画像については、定着から測色までの時間を長くすることを開示している。
特開2003−084532号公報 特開2011−027720号公報 特開2011−186087号公報
しかしながら、特許文献2のように測定誤差を補正するためには、トナーや記録材の種類、あるいは測定を行う環境温度や画像形成装置の機内温度などの様々な状況変化を考慮する必要があり、場合によっては多くの誤差が生じ得る。また、特許文献3のようにスイッチバック機構を利用して冷却時間を設ける構成は、搬送方向のサイズの大きな記録材に対しては、紙先端部と後端部との時間差を大きく取れるので有効ではある。しかしながら、特許文献3に記載の方法では、搬送方向サイズの小さい記録材に対しては改善効果があまり期待できない。
この様に、トナー像を定着後の記録材の温度に起因する測色誤差等の弊害を低減させる必要がある。
本発明は、トナー像を定着後の記録材の温度に起因する弊害を低減できる画像形成装置を提供するものである。
本発明の一側面によると、画像形成装置は、記録材を搬送する搬送手段と、前記記録材にトナー像を形成する形成手段と、前記記録材に形成したトナー像を加熱して定着する定着手段と、前記記録材の搬送路の前記定着手段の下流側において、前記記録材に形成したトナー像を測色する測色手段と、を備えており、第1の記録材と第2の記録材のそれぞれに異なる色のトナー像を形成して測色する際に、前記第1の記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量が、前記第2の記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量より大きい場合、前記第1の記録材については、前記定着手段によるトナー像の定着後、前記測色手段が測色を開始するまでの時間である測色開始時間が、前記第2の記録材の測色開始時間より長いことを特徴とする。

トナー像を定着後の記録材の温度に起因する弊害を低減することができる。
一実施形態による例示的な画像形成装置の構成図。 一実施形態による例示的なカラーセンサの構成図。 一実施形態による例示的なカラーセンサの受光素子の配置図。 一実施形態によるシアンのパッチ画像の温度と分光反射率との関係を示す図。 一実施形態によるレッドのパッチ画像の温度と分光反射率との関係を示す図。 一実施形態によるグリーンのパッチ画像の温度と分光反射率との関係を示す図。 サーモクロミズム現象による色差の変化を示す図。 各色のパッチ画像のサーモクロミズム現象による色度変化率を示す図。 一実施形態による例示的なパッチ画像の配置図。 一実施形態によるパッチ画像の温度変化を示す図。 一実施形態による例示的な画像形成装置の構成図。 スイッチバック部の動作の説明図。 一実施形態による例示的な画像形成装置の動作の説明図。 一実施形態による動作タイミングの説明図。 一実施形態による動作タイミングの説明図。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態による画像形成装置の概略的な断面図である。なお、図中の参照符号の末尾にY、M、C及びKを付与した部材は、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を中間転写ベルト52に形成するための部材を示している。しかしながら、以下の説明において色を区別する必要が無い場合には、末尾のY、M、C及びKを除いた参照符号を使用する。画像形成に使用する色に対応して設けられる画像形成ステーションには、それぞれ、感光体50が設けられる。スキャナ部51は、画像信号に基づき対応する感光体50を走査・露光して、感光体50の表面に静電潜像を形成する。さらに、画像形成ステーションに設けられた現像部は、対応する感光体50の静電潜像に対応する色のトナーを供給し、トナー像を形成する。感光体50に形成されたトナー像は、その後、中間転写ベルト52に一次転写される。
給紙カセット53に積載されている記録材は、給紙ローラ54により給紙され、フィード・リタード・ローラ対55、搬送ローラ対56により、駆動停止しているレジストレーション・ローラ対57まで搬送される。記録材は、レジストレーション・ローラ対57により斜行が補正された後、所定のタイミングで二次転写部60へと搬送される。二次転写部60は、中間転写ベルト52上のトナー像を記録材に転写する。なお、二次転写部60で記録材に転写されずに中間転写ベルト52に残ったトナーは、クリーニング部材58によって掻きとられて中間転写ベルト52から除去される。記録材は、二次転写部60の転写部材である二次転写ローラ60aと中間転写ベルト52により、搬送ガイド部材である搬送ガイド59に沿って定着部61へと搬送される。記録材に転写されたトナー像は、定着部61において加熱・加圧されて定着が行なわれる。定着後、記録材は、搬送ローラ対76により搬送され、排紙ローラ対65により装置外へと排出される。
本実施形態による画像形成装置は、定着部61の搬送路下流側において、記録材のトナー像の測色を行うカラーセンサ80を設けている。測色を行う場合、搬送ローラ対76を制御することで、記録材の搬送を一旦停止し、所定の時間後に再開する。そしてカラーセンサ80は記録材の搬送と同期を取りながらトナー像の色値を個別に計測する。なお、制御部12は、画像形成装置の全体の制御を統括する。
図2は、本実施形態によるカラーセンサ80の概略的な構成図である。カラーセンサ80は、色値検出用のパッチ画像Tが印刷された記録材に対して斜め45度の角度で入射する光を白色LED81から照射させる。尚、白色LED81の発光領域は紫外域を含んでも良い。パッチ画像Tからの散乱光は、集光レンズ82によってスリット83に送られ、スリット83を通過した光は、回折格子84の作用によって波長分散された後に、電荷蓄積型センサ85に入射する。図3に示す様に、電荷蓄積型センサ85の受光部86は、独立した受光素子がライン状に並んだ構成となっており、特定の波長区間毎にその受光強度を測定する構成となっている。
カラーセンサ80の波長分解能は、回折格子84の特性や受光素子を並べる密度によって調整可能である。例えば、カラーセンサ80は、波長380nmから780nmの光を10nm毎に強度測定で分光反射率を測定できる。このようなカラーセンサで分光反射率を測定することで、分光反射率のプロファイルの変化から国際照明委員会(CIE)にて策定されている手法に従って色差ΔEを算出することができる。
個々のパッチ画像の測色値は、サーモクロミズム現象により温度に依存して変動する。サーモクロミズム現象は、蛍光物質によるものと、非蛍光物質によるものに分類できる。蛍光物質により生じている場合には昇温に伴って波長ピーク強度が減少し、非蛍光物質により生じている場合には昇温に伴ってプロファイルが長波長側にシフトする。なお、サーモクロミズム現象は、色によってその挙動が異なる。
図4から図6は、それぞれ、シアン、レッド、グリーンについて、温度30℃、50℃、70℃における分光反射率を示している。なお、記録材としては、キヤノン株式会社製のカラーレーザコピアペーパーを使用した。図4に示すシアンの分光反射率は、蛍光物質の影響で温度に依存して分光反射率のピークが変化している。図5に示すレッドの分光反射率は、非蛍光物質の影響で温度に依存して波長域が変化している。図6に示すグリーンの分光反射率は、温度による変化が少ない。このように、温度の変化により分光反射率が変化した場合、色差ΔEが生じる。レッド及びグリーンの2つの色のパッチ画像について、30℃に対する各測定温度での色差ΔEを測定した結果を図7に示す。測定においては、各パッチ画像の温度を30℃から70℃まで上げた後、70℃から30℃まで下げ、この操作を3回連続行った。なお、測色器の温度は変化させずパッチ画像自体の温度を10℃きざみで変化させた。
分光反射率の温度による変化が大きいレッドのパッチ画像の色差は、分光反射率の温度による変化が小さいグリーンのパッチ画像の色差より大きいことが分かる。また、図7より、色差は温度に応じてほぼ線形的に変化し、可逆的であることが分かる。さらに、レッド、マゼンタ、シアン、イエロー、ブルー及びグリーンの各パッチ画像について、30℃と70℃との色差から算出した、単位温度当たりの色値の変化量である色度変化率ΔE/Δtを図8に示す。図8に示す様に、レッドの色度変化率ΔE/Δtが最も大きく、以下、マゼンタ、シアン、イエロー、ブルー、グリーンの順で小さくなってゆく。
本実施形態では、サーモクロミズム現象による影響を考慮して、パッチ画像の配列順序を決定する。記録材に形成する複数の測色用パッチ画像を、色度変化率ΔE/Δtにより分類し、1つの記録材に形成するパッチ画像の色の色度変化率ΔE/Δtの差が大きくなり過ぎない様にする。例えば、パッチ画像を2つの記録材に形成する場合、形成するパッチ画像の色を、色度変化率ΔE/Δtが大きいものと、小さいものの2つの組に分け、各組の色のパッチ画像をそれぞれ異なる記録材に形成する。なお、この分類は厳密である必要はなく、例えば、色度変化率ΔE/Δtの大きい組に、色度変化率ΔE/Δtの小さい色のパッチ画像の一部を分類しても良い。同様に、色度変化率ΔE/Δtの小さい組に、色度変化率ΔE/Δtの大きい色のパッチ画像の一部を分類しても良い。なお、パッチ画像を3枚以上の記録材に形成する場合についても同様である。
そして、制御部12は、色度変化率ΔE/Δtが大きい組に分類した色のパッチ画像を形成した記録材については、定着部61を通過後の搬送停止時間を長く設定し、パッチ画像の温度を十分に低下させる。その後、制御部12は、当該記録材を搬送してカラーセンサ80に測色させることで、測色誤差を低減することができる。一方で、色度変化率ΔE/Δtが小さい組に分類したパッチ画像を形成した記録材については、定着部61を通過後の搬送停止時間を短く設定しても測色誤差は小さい。したがって、ダウンタイムを低減させるために搬送停止時間を短く、例えば零に設定することができる。
搬送停止時間は、例えば、記録材に形成した各パッチ画像の色の色度変化率ΔE/Δtの平均値に応じて決定することができる。或いは、記録材に形成した各パッチ画像の色の色度変化率ΔE/Δtの最大値に基づいて決定することもできる。
図9は、80個のパッチ画像を形成する場合のパッチ画像の配置例を示している。図9に示す配置例においては、色度変化率ΔE/Δtの大きいレッド、マゼンタ、シアン系の各色それぞれの複数のパッチ画像群を、1つの記録材P1(第1の記録材)に配置している。特に、形成する80個のパッチ画像のうち、色度変化率ΔE/Δtが最も大きいレッドのパッチ画像(マゼンタ100%とイエロー100%で形成)は、記録材P1に配置している。なお、記録材P1に形成した40個のパッチ画像の色度変化率ΔE/Δtの平均値は、0.066/℃である。
一方、色度変化率ΔE/Δtの小さいグリーン、イエロー、ブルー系の各色それぞれの複数のパッチ画像群を、1つの記録材P2(第2の記録材)に配置している。特に、形成する80個のパッチ画像のうち、色度変化率ΔE/Δtが最も小さいグリーンのパッチ画像(イエロー100%とシアン100%で形成)は、記録材P2に配置している。なお、記録材P2に形成した40個のパッチ画像の色度変化率ΔE/Δtの平均値は、0.022/℃である。
続いて、定着部61を通過した直後において、記録材P1及びP2に形成した各パッチ画像の温度を測定すると、いずれも約70度であった。各記録材の先頭に形成したパッチ画像の、定着部61通過後の温度変化を測定したところ、図10に示す結果が得られた。よって、例えば、搬送停止時間を設けず、定着部61を通過後そのまま搬送してカラーセンサ80で測色するものとする。この場合、基準温度である室温(25℃)での測色値を基準としたときの色差ΔEは、図7の値より、イエロー系の色のパッチ画像では、(70−25)×0.025≒1.1となる。これに対し、レッド系の色のパッチ画像では、図7に示す値により、(70−25)×0.075≒3.4となる。レッド系の色のパッチ画像の色差ΔEを、イエロー系の色と同程度に抑えるためには、パッチ画像の温度を1.1/0.075+25≒40℃程度にする必要がある。測色時にパッチ画像の温度を40℃程度とするためには、図10より、6秒以上の搬送停止時間を設ければよい。なお、一般に人間が識別できる色差の限界値は1程度とされているので、色差ΔEを1以下とする様に搬送停止時間を設けることもできる。
よって、本実施形態では、記録材P1については、定着部61を通過後に、搬送を6秒間だけ停止する。よって、次の記録材P2については、通常印刷時よりも6秒間だけ画像形成動作の開始を遅らせる。そして、記録材P2については、定着部61を通過後、そのまま搬送してカラーセンサ80で測色を行う。測色後の記録材P1及びP2は、よって、通常印刷時と同様の間隔で装置外へと排出される。
以上の様に、定着部61によるパッチ画像の定着後、カラーセンサ80で測色を開始するまでの時間である測色開始時間を、色度変化率ΔE/Δtに応じて制御する。この構成により、各パッチ画像について色度変化率ΔE/Δtを、概ね1.1以下とすることができる。なお、上記実施形態における具体的な数値は、説明ための例示であり、本発明は上記数値に限定されない。例えば、目標とする閾値を設定し、色差ΔEがこの閾値以下となる様に、各記録材の搬送停止時間を決定することができる。閾値は、例えば、形成されたパッチ画像の色度変化率ΔE/Δtが最も小さい、或いは、色度変化率ΔE/Δtの平均値が最も小さい記録材の搬送停止時間を零としたときの色差ΔEから決定することができる。また、閾値は、人間の目が識別できる色差等、その他の指標から決定することができる。この場合、パッチ画像を形成した総ての記録材について搬送停止時間を設けることとなり得るが、本発明はその様な場合も含むものである。
さらに、制御部12は、形成したパッチ画像の色度変化率ΔE/Δtの平均値又は最大値が大きい記録材P1の測色開始時間を、より小さい記録材P2の測色開始時間以上又は測色開始時間より長くなる様に制御する形態とすることもできる。また、例えば、複数の記録材のうち、形成したパッチ画像の色度変化率ΔE/Δtの平均値が最も大きい記録材の測色開始時間を、その他の記録材の測色開始時間より長くなる様に制御することもできる。
本実施形態では、サーモクロミズム現象による色変化を抑制して測色精度を向上させつつ、発生するダウンタイムを最小限に抑えることが可能となる。本実施形態では、分光方式のカラーセンサ80を使用するものとしていたが、本発明は、分光方式のセンサに限定されず、サーモクロミズム現象による色差ΔEが計測できるものであれば、RGB方式等その他の方式のカラーセンサを用いることができる。
さらに、サーモクロミズム現象による測色値の変化を例にして本実施形態の説明を行ったが、本発明は、サーモクロミズム現象による測色値の変化に限定されない。さらに、本発明は測色値の変化を抑えることのみに限定されない。例えば、トナー載り量の違い等により、定着後のトナーの固化時間がパッチ画像ごとに異なる場合に、形成されたパッチ画像に必要な固化時間に応じて定着部61通過後の搬送停止時間を設定することができる。つまり、定着部61通過後、所定位置までに搬送する際に、所定位置での記録材の温度に起因する弊害を低減させるために定着部61から所定位置までの搬送時間を制御することに適用できる。ここで、搬送時間の制御は、例えば、搬送速度の変更を開始する位置又はタイミングを記録材毎に異ならせることにより行うことができる。例えば、所定位置が、カラーセンサ80が測色する位置である場合、制御部12は、形成したパッチ画像の色度変化率ΔE/Δtの平均値又は最大値が大きい記録材P1の搬送時間を、より小さい記録材P2の搬送時間以上又は搬送時間より長くなる様に制御する形態とすることもできる。
<第二実施形態>
続いて、第二実施形態について第一実施形態との相違点を中心に説明する。図11は、本実施形態による画像形成装置の概略的な構成図である。なお、以下の各図において第一実施形態と同様の構成要素には同様の参照符号を使用する。図1に示す第一実施形態による画像形成装置との違いは、搬送路に関する部分と、カラーセンサ80の位置であるため、以下、この部分について説明する。本実施形態においては、記録材の両面に印刷できる様に、定着部61の下流部に、自動両面印刷機構としてフラッパ64と、搬送ローラ対70と、反転ローラ対71と、再給紙路72と、両面搬送ローラ対73、74、75を備えている。
図12は、図11のフラッパ64を含む部分の拡大図である。記録材の片面のみに画像形成する場合、制御部12は、フラッパ64を実線で示す位置となる様に制御する。これにより、定着部61を通過した記録材は、フラッパ64の左側を通過し、排紙ローラ対65により装置外へと排出される。一方、記録材の両面に画像を形成する場合、制御部12は、フラッパ64を、破線で示す位置となる様に制御する。これにより、定着部61を通過した記録材は、フラッパ64の右側を通過し、搬送ローラ対70及び反転ローラ対71によりその先端側のある部分が装置外に出るまで搬送される。記録材の後端部が、搬送ローラ対70を通過すると、反転ローラ対71を逆回転させて、記録材の搬送方向を前後反転させ、記録材を再給紙路72へと導く。記録材は、両面搬送ローラ対73、74及び75により再びレジストレーション・ローラ対57へと搬送される。記録材Pは、レジストレーション・ローラ対57において、斜行が補正された後、所定のタイミングで二次転写部60へと搬送されて中間転写ベルト52のトナー像が記録材の裏面に転写される。その後、記録材は、定着部61に搬送されて裏面に転写したトナー像の定着が行なわれた後、排紙ローラ対65により装置外へと排出される。本実施形態において、カラーセンサ80は、再給紙路72内に配置され、両面搬送ローラ対73、74及び75による記録材Pの搬送と同期を取ってパッチ画像の色値を計測する。
本実施形態においても、第一実施形態と同様に、色度変化率ΔE/Δtの値のばらつきが小さくなる様に色を組分けし、各組の色のパッチ画像を1つの記録材Pに形成する。以下では、図9に示す様に、色度変化率ΔE/Δtの大小により色を2つの組に分類し、色度変化率ΔE/Δtの大きい組の色のパッチ画像を記録材P1に形成し、小さい組の色のパッチ画像を記録材P2に形成するものとする。なお、本実施形態では、第一実施形態と異なり、色度変化率ΔE/Δtの小さい組の色のパッチ画像を記録材P2にまず形成し、その後、大きい組の色のパッチ画像を記録材P1に形成する。
続いて、本実施形態におけるパッチ画像の形成と、その測色について説明する。本実形態では、パッチ画像については、通常の搬送速度(以下、通常速と呼ぶ。)で形成し、測色の際には、記録材の搬送速度を通常速より遅く、例えば、通常速の1/3に減速して行う。測色時の搬送速度を減速することで、記録材の搬送に起因するバタツキが緩和され測色精度が向上し、さらに、測色タイミングのズレに対する余裕度が大きくなるという利点が生じる。
まず、記録材P2にパッチ画像を転写し、定着部61でパッチ画像を定着した後、反転ローラ対71は、正回転して記録材P2を一旦引き込む。その後、図13(A)に示す様に、反転ローラ対71は反転して記録材P2を通常速で再給紙路72へと送り出す。記録材P2のスイッチバック後の搬送方向の後端部が再給紙路72に入ると、反転ローラ対71は、正回転へと切り替えられる。続いて、図13(B)に示す様に、記録材P1が通常速にて搬送ローラ対70を通過して反転ローラ対71へと送り込まれる。その後、記録材P1を、再給紙路72に導くが、その際、反転ローラ対71と、両面搬送ローラ対73、74及び75は、通常速の1/3で記録材P1を搬送する。この時点で、記録材P2の先端は、図13(C)に示す様に、両面搬送ローラ対74を通過した位置にあり、この減速動作の後にカラーセンサ80へと到達して通常速の1/3の速度で搬送されながら測色が行われる。
これらの一連の動作のタイミングチャートを図14に示す。記録材P2は、カラーセンサ80に到達する直前までは通常速で搬送される。本例において、記録材P2の画像形成時の後端が定着部61を通過してからカラーセンサ80で測色されるまでの時間は4秒である。これに対し、記録材P1は、反転ローラ対71でスイッチバックされた時点で通常速の1/3の速度でカラーセンサ80へと搬送され、画像形成時の後端が定着部61を通過してからカラーセンサ80で測色されるまでの時間は9.5秒となる。よって、図10より、記録材P2の測色時の温度は47℃程度となり、記録材P1の測色時の温度は32℃程度となる。したがって、記録材P2に形成したイエローのパッチ画像の室温(25℃)での測色値との色差ΔEは、図8の値より(47−25)×0.025≒0.6となり、記録材P1に形成したレッドのパッチ画像の色差ΔEは、(32−25)×0.075≒0.5となる。
また、本例では、記録材P2が定着部61を通過後、記録材P1がカラーセンサ80で測色されるまでの時間は12秒であった。
続いて、比較例について説明する。本比較例のタイミングチャートを図15に示す。本比較例では、記録材P2も、記録材P1と同様に、スイッチバック後、直ちに、通常速の1/3で搬送する。本比較例においては、記録材P2が定着部61を通過後、記録材P1がカラーセンサ80で測色されるまでの時間は14.5秒と、先に説明した例より長くなる。
以上、本実施形態では、比較例で説明した様に、異なるパッチ画像を形成した異なる記録材に対して同じ搬送動作を適用するのではなく、異なる搬送動作を適用する。この構成により、測色に必要な時間を短縮でき、かつ、サーモクロミズム現象による測色値の変動を抑えることができる。
[その他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (17)

  1. 記録材を搬送する搬送手段と、
    前記記録材にトナー像を形成する形成手段と、
    前記記録材に形成したトナー像を加熱して定着する定着手段と、
    前記記録材の搬送路の前記定着手段の下流側において、前記記録材に形成したトナー像を測色する測色手段と、
    を備えており、
    第1の記録材と第2の記録材のそれぞれに異なる色のトナー像を形成して測色する際に、前記第1の記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量が、前記第2の記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量より大きい場合、前記第1の記録材については、前記定着手段によるトナー像の定着後、前記測色手段が測色を開始するまでの時間である測色開始時間が、前記第2の記録材の測色開始時間より長いことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の記録材と前記第2の記録材を含む複数の記録材のそれぞれには、1つ以上の色を使用してトナー像が形成され、
    記録材の前記測色開始時間は、当該記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量の平均値により決定されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量の平均値が、前記第2の記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量の平均値より大きいと、前記第1の記録材の測色開始時間は、前記第2の記録材の測色開始時間より長いことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記複数の記録材のうち、形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量の平均値が最も大きい記録材の測色開始時間が、別の記録材の測色開始時間より長いことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の記録材と前記第2の記録材のそれぞれには、1つ以上の色を使用してトナー像が形成され、
    記録材の前記測色開始時間は、当該記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量の最大値により決定されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量の最大値が、前記第2の記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量の最大値より大きい場合、前記第1の記録材の測色開始時間は、前記第2の記録材の測色開始時間より長いことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の記録材と前記第2の記録材を含む複数の記録材のそれぞれには、1つ以上の色を使用してトナー像が形成され、
    形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量の最大値が最も大きい記録材の測色開始時間が、別の記録材の測色開始時間より長いことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記搬送手段は、前記記録材の搬送速度を調整することで前記測色開始時間を調整することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記搬送手段は、前記記録材の搬送を停止することで前記測色開始時間を調整することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 記録材を搬送する搬送手段と、
    前記記録材にトナー像を形成する形成手段と、
    前記記録材に形成したトナー像を加熱して定着する定着手段と、
    を備えており、
    第1の記録材と第2の記録材のそれぞれに異なる色のトナー像を形成して前記定着手段により定着させた後、前記第1の記録材と前記第2の記録材のそれぞれを前記定着手段の下流側の所定位置に搬送する際に、前記第1の記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量が、前記第2の記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量より大きい場合、前記第1の記録材を前記所定位置に搬送するまでの搬送時間は、前記第2の記録材を前記所定位置に搬送するまでの搬送時間より長いことを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記第1の記録材と前記第2の記録材のそれぞれには、1つ以上の色を使用してトナー像が形成され、
    記録材の前記搬送時間は、当該記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量の平均値により決定されることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記第1の記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量の平均値が、前記第2の記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量の平均値より大きい場合、前記第1の記録材の搬送時間は、前記第2の記録材の搬送時間より長いことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記第1の記録材と前記第2の記録材を含む複数の記録材のそれぞれには、1つ以上の色を使用してトナー像が形成され、
    形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量の平均値が最も大きい記録材の搬送時間が、別の記録材の搬送時間より長いことを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記第1の記録材と前記第2の記録材のそれぞれには、1つ以上の色を使用してトナー像が形成され、
    記録材の前記搬送時間は、当該記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量の最大値により決定されることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  15. 前記第1の記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量の最大値が、前記第2の記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量の最大値より大きい場合、前記第1の記録材の搬送時間は、前記第2の記録材の搬送時間より長いことを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記第1の記録材と前記第2の記録材を含む複数の記録材のそれぞれには、1つ以上の色を使用してトナー像が形成され、
    形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量の最大値が最も大きい記録材の搬送時間が、別の記録材の搬送時間より長いことを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  17. 前記第1の記録材と前記第2の記録材を含む複数の記録材のそれぞれには、1つ以上の色を使用してトナー像が形成され、
    記録材の前記搬送時間は、当該記録材に形成したトナー像の色値の単位温度あたりの変化量に応じて、前記複数の記録材を搬送する搬送速度の変更を開始する位置を複数の記録材で異ならせることにより決定されることを特徴とする請求項10から16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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