JP6087020B2 - 粥腫切除装置 - Google Patents

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Description

本開示は概して、閉塞した血管の粥腫切除を実行する装置および方法に関する。特に、本願に開示する技術は、振動および慣性強化型粥腫切除の装置および方法に関する。
慢性完全閉塞(CTO)などの閉塞は、血管を通る血流を遮断する動脈の閉塞である。通常、関節硬化症と称される病状は閉塞を形成し、冠状動脈および末梢動脈の両方で起こり得る。概して、粥腫切除と呼ばれる侵襲性が最小である処置を、このような血管閉塞の治療に採用することができる。粥腫切除処置は、たとえば回転、軌道、レーザ、および/または指向性粥腫切除装置の使用を含むことができる。
一般的な回転粥腫切除装置は、遠位端に切断部材が配置される軸を含む。切断部材は血管内を前進し閉塞を貫通しながら、ハンドルアセンブリに連結される駆動軸を介して回転させられる。よって、回転する切断部材は、閉塞を貫通しつつ開口部を形成する。通常、形成される開口部は、切断部材の寸法と同じかわずかに大きい寸法を有することができる。したがって、閉塞に大きな開口部を形成するには大きな切断部材を設けなければならず、脈管構造を通って切断部材を案内する能力に悪影響が及ぼされる。
場合によっては、切断部材の本来の寸法よりも相当大きな開口部を形成することが所望される場合がある。したがって、閉塞病変まで脈管構造内を容易に導かれつつも、より大きな閉塞貫通路を形成するように構成される小さな輪郭の切断部材の使用が必要とされる。
本開示は、閉塞した血管の粥腫切除を実行するために医療機器構造およびアセンブリを使用するいくつかの代替の設計および方法に関する。
図示される一実施形態は、第1の駆動軸と、第2の駆動軸と、ハンドルアセンブリと、切断部材とを有する粥腫切除装置を含む。第1の駆動軸はハンドルアセンブリから遠位方向に延在し、第1の駆動軸の遠位端領域に搭載される切断部材を含む。第2の駆動軸もハンドルアセンブリから第2の駆動軸の遠位端まで遠位方向に延在する。第1および第2の駆動軸は、ハンドルアセンブリに対して個別に回転自在であると企図される。
粥腫切除装置の別の図示される実施形態は、ハンドルアセンブリ、回転自在駆動軸、切断部材、おもりを含む。回転自在駆動軸はハンドルアセンブリから遠位方向に延在し、ハンドルアセンブリに対して回転軸線を中心に回転自在である。切断部材は、回転自在駆動軸の遠位端部分に配置される弾性変形可能材料から成る。おもりは切断部材と共に配置され、回転軸線に対して偏心配置される質量中心を有する。回転自在駆動軸は、閾値回転速度を超える回転速度で回転して、おもりに遠心力を印加し、切断部材を回転軸線から放射方向外側に変形させる。
さらに別の図示される実施形態は、回転粥腫切除装置を用いて血管内の閉塞を貫通する開口部の形成方法を含む。該方法は、回転自在切断装置の第1の駆動軸に搭載される切断部材を、閉塞の近接位置まで前進させることを含む。さらに、該方法は、閉塞を通って切断部材を前進させながら第1の駆動軸を回転させることを含む。さらに、該方法は、閉塞を通って切断部材を前進させながら回転自在切断装置の第2の駆動軸を回転させて、切断部材を振動させることを含む。
いくつかの例示の実施形態の上記概要は、本開示の開示される各実施形態またはあらゆる実装例を記載することを意図していない。
本開示は、添付図面を参照し、各種実施形態の以下の詳細な説明を考慮に入れることでより完全に理解することができる。
本開示に係る例示の粥腫切除装置の側面図である。 図1に示す面2−2に沿った図1の例示の粥腫切除装置の断面図である。 図1に示す面3−3に沿った図1の例示の粥腫切除装置の断面図である。 粥腫切除装置の例示の切断部材の横断面図である。 粥腫切除装置の例示の切断部材の横断面図である。 粥腫切除装置の例示の切断部材の別の実施形態の縦断面図である。 粥腫切除装置の例示の切断部材の別の実施形態の縦断面図である。 粥腫切除装置の例示の切断部材の別の実施形態の横断面図である。 遠心力下にある図8の切断部材の横断面図である。 図1の粥腫切除装置を用いる閉塞した血管の例示の再生方法を示す図である。
本開示は様々な変更や代替の形式を受け入れることができ、その細部を例として図示し、詳細に説明する。しかしながら、目的は本開示の側面を、記載される特定の実施形態に限定することではないと理解すべきである。逆に、目的は、本開示の精神と範囲に属するすべての変更、均等物、代替物を含めることである。
以下に定義する文言に関しては、異なる定義が請求項または本明細書の別の場所で行われない限り、これらの定義が適用されるものとする。すべての数値は、明示されているか否かにかかわらず、「約」という文言によって修飾されると仮定される。「約」という文言は概して、当業者が記載される値と等価とみなす(すなわち、同一の機能または結果を有する)値の範囲を指す。多くの場合、「約」という文言は、最も近い有効数字に丸められる数字を含むと示唆することができる。
端点による数値範囲の記載は、その範囲内のすべての数字を含む(たとえば、1〜5は1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、5を含む)。
各種構成要素、特徴、および/または仕様に関連する適切な寸法範囲および/または値を開示するが、本開示に動機付けられる当業者は、所望の寸法、範囲、および/または値が明記される寸法、範囲、および/または値から逸脱し得ることを理解するであろう。
本明細書および添付の請求項で使用される場合、単数形の「a」、「an」、「the」は、文脈上明示されない限り複数を含む。本明細書および添付の請求項で使用される場合、通常、「または」という文言は、文脈上明示されない限り「および/または」の意味を含む。
以下の詳細な説明は図面を参照して読むべきであり、異なる図面における類似の要素には同一の符号を付す。詳細な説明と必ずしも等縮尺ではない図面とは、図示される実施形態について説明しており、本開示の範囲を限定することを目的としていない。図示される実施形態は単に例として意図される。図示されるどの実施形態から選択される特徴も、特に禁止を明記されない限り、追加の実施形態に組み込むことができる。
本願に記載の装置および方法は慢性完全閉塞(CTO)などの閉塞を通過する血管の疎通に関連して述べられているが、該装置および方法は所望に応じてその他の用途でも使用できると企図される。また、本開示の実施形態は一例として、閉塞した血管の疎通または再生に適用される回転粥腫切除装置を含んでいるが、本開示は軌道、指向性、および/またはレーザ粥腫切除などを含むがそれらに限定されないその他の適切な粥腫切除技術に関しても実行することができると理解される。
本開示は、閉塞した血管の再生用の方法および装置を提供する。一実施形態では、該装置は、近位端領域でハンドルアセンブリに動作可能かつ回転自在に接続される第1の回転自在駆動軸を有する粥腫切除装置を含む。第1の回転自在駆動軸は、駆動軸の遠位端領域に配置される切断部材を含む。さらに、場合によっては、粥腫切除装置は、遠位端領域に配置される偏心おもりを有する第2の駆動軸も含むことができる。第2の駆動軸の近位端は、第1の駆動軸の回転とは無関係に第2の駆動軸を回転させるように構成されるハンドルアセンブリに動作可能かつ回転自在に連結することができる。閾値回転速度を超えて第2の駆動軸を回転させると、第1の駆動軸に振動が生じ、切断部材を振動させることができると企図される。よって、切断部材の振動と回転は、切断部材のサイズ(たとえば、径)よりも明らかに大きなサイズ(たとえば、径)を有する閉塞開口部を形成することによって血管の疎通を提供することができる。
以下の項で、粥腫切除装置の様々な例示の構造上および機能上の特徴を説明する。粥腫切除装置の構成要素および構造は単に例であり、本開示の精神と範囲を限定しないと理解される。
例示の実施形態
図1は、閉塞した血管の再生用の例示の粥腫切除装置100の側面図である。例示の実施形態では、粥腫切除装置100はその他の構成要素と共に、ハンドルアセンブリ102、第1の駆動軸110、第2の駆動軸114、切断部材118、偏心配置したおもり120を含む。粥腫切除装置100の構成要素を以下詳細に説明する。
第1の駆動軸110は、ハンドルアセンブリ102の近位の近位端領域と、遠位端領域109と、近位端領域と遠位端領域間を延在する内腔111とを有する細長本体とすることができる(図2および3を参照)。いくつかの実施形態では、第1の駆動軸110は中実部材とすることができるが、他の実施形態では、第1の駆動軸110は内腔111が貫通する管状体であってもよい。一実施形態では、第1の駆動軸110は体腔(図示せず)内で目標位置(たとえば、閉塞)まで遠位に延在するように構成され、近位端領域は患者の身体の外側に保持しておくことができる。さらに、第1の駆動軸110の近位端領域はハンドルアセンブリ102に動作可能に連結することができる。ハンドルアセンブリ102は所望の回転速度で第1の駆動軸110を回転させるように構成することができ、それについて以下詳細に説明する。場合によっては、第1の駆動軸110の回転速度は所望に応じて固定しても可変でもよい。
さらに、第2の駆動軸114も、ハンドルアセンブリ102に動作可能に連結することができる。図示するように、第2の駆動軸114は、体腔内を延在するように構成される、遠位端領域115を備えた細長管状体を画定することができる。また、第2の駆動軸114は、第1の駆動軸110の少なくとも一部をほぼ覆うことのできる内腔117(図2を参照)を画定することができる。図示するように、内側の第1の駆動軸110は外側の第2の駆動軸114の内腔117を通って延在することができ、切断部材118は第2の駆動軸114の遠位に位置する。その結果、第1の駆動軸110の遠位端領域109は、第2の駆動軸114の遠位端領域115から遠位方向に延在することができる。ハンドルアセンブリ102は、第1の駆動軸110とは関係なく、所望の回転速度で第2の駆動軸114を回転させるように構成することができる。場合によっては、第2の駆動軸114の回転速度は所望に応じて固定させることも、可変とすることもできる。
図示するように、第1および第2の駆動軸(110、114)は略円形断面を有するように構成することができるが、2つの駆動軸(110、114)は楕円形、長円形、多角形、不規則形状などのその他の適切な断面形状を採用することもできる。また、2つの駆動軸(110、114)は全長に沿って可撓性を有する、あるいは長さの一部に沿って湾曲するように構成することができる。2つの駆動軸(110、114)のそれぞれの必要な可撓度は、目標血管路まで予定される案内、および/または2つの駆動軸(110、114)を血管路で前進させるのに必要な力の量に基づき予め決定することができる。2つの駆動軸(110、114)の断面寸法は、所望の用途に応じて変動させることができる。一般的に、駆動軸(110、114)の断面寸法は、粥腫切除装置100を使用する位置における冠状動脈や末梢血管などの血管内腔の典型的な径よりも小さい。2つの駆動軸(110、114)の長さは、再生を行う血管路の位置に応じて変動させることができる。また、2つの駆動軸(110、114)またはその一部は、選択的に可動にすることができる。引張りワイヤ、モータ、液圧装置、またはその他のアクチュエータなどの機構を使用して、2つの駆動軸(110、114)を所望に応じて選択的に操作することができる。
2つの駆動軸(110、114)は、駆動軸(110、114)および/またはハンドルアセンブリ102の長さに沿った任意の場所に配置することのできる1つ以上の近位口を含むことができる。上記口を使用して、ガイドワイヤ(図示せず)を駆動軸(110、114)に挿入し、切断部材118を目標位置まで容易に前進させることができる。駆動軸(110、114)は、医療機器の送達や、食塩水などの流体の目標位置への供給などの様々な目的のために構成可能であるように、追加の開口部または内腔を含むようにさらに改変可能であると理解される。
一実施形態では、2つの軸(110、114)は、ハンドルアセンブリ102に脱着可能に接続される、あるいは永久的に連結することができる。2つの駆動軸(110、114)は、意図される環境において意図される目的を達成することのできる任意の適切な連結機構によって、ハンドルアセンブリ102の遠位端に連結することができる。
さらに、ハンドルアセンブリ102は1つ以上の部品を含むことができる。たとえば、ハンドルアセンブリ102は、動作中に粥腫切除装置100に快適な握りを提供する人間工学的設計のハンドル108と、動作を制御する1つ以上のアクチュエータ104とを含むことができる。たとえば、ハンドルアセンブリ102は、第1の駆動軸110の回転の開始および/または停止、回転速度、および/または回転方向を制御する第1のアクチュエータ104を含むことができる。ハンドルアセンブリ102は、第1の駆動軸110および/または第2の駆動軸114を動作させるように構成されるモータアセンブリ106も含むことができる。図示される実施形態に示すように、ハンドルアセンブリ102は第1の駆動軸110に連結されて第1の駆動軸110に回転運動を提供する第1のモータアセンブリ106と、第2の駆動軸114に連結されて第2の駆動軸114に回転運動を提供する第2のモータアセンブリ106とを含むことができる。しかしながら、その他の実施形態では、2つの駆動軸(110、114)は所望に応じて、単独のモータ106を用いて動作させることもできる。本開示では、「モータ」は、制御可能な量の回転を生成する電気モータ、空気圧モータ、または任意の適切な装置とすることができる。ハンドルアセンブリ102は、様々な目的、たとえば、ガイドワイヤの挿入を簡易化する、様々なその他の医療機器を挿入する、流体を目標位置に送達する、および/または流体を目標位置から吸引するなどのために1つ以上の口または開口部105を含むことができる。たとえば、ハンドルアセンブリ102は内腔111と流体連通する流体口(たとえば流体入口または出口)と、内腔117と流体連通する、流体口(たとえば流体出口または入口)と、ガイドワイヤを通過させるガイドワイヤ口とを含むことができる。
ハンドルアセンブリ102は、第1のおよび/または第2の駆動軸(110、114)をハンドルアセンブリ102のモータアセンブリ106に機械的に連結するクラッチ機構をさらに含むことができる。単独のモータ106を採用して両駆動軸(110、114)を回転させることができると企図することができ、この場合、第1の駆動軸110に対する第2の駆動軸114の回転を個別におよび選択的に制御するためにクラッチ機構を利用することができる。より具体的には、クラッチは、第2の駆動軸114をモータ106に選択的に係合させ、つまり、第2の駆動軸114の回転を選択的に実行および停止させ、その間、第1の駆動軸110はモータ106と係合し回転し続けることができる。場合によっては、モータ106がオンであるときに第1の駆動軸110をモータ106によって直接駆動する、あるいはクラッチ機構を使用して、第1の駆動軸110とモータ106との係合/離脱を制御することができる。使用中、クラッチは駆動軸(複数可)(110、114)と係合して、モータ(複数可)106によって生成される回転運動を駆動軸(複数可)(110、114)に直接伝えることができる。また、クラッチには、置換可能または使い捨て可能素子である駆動軸(110、114)間の簡便なインタフェースと、繰り返し使用可能なモータ106とを設けることができる。クラッチ機構はたとえば、所望に応じて磁気クラッチ、水力流体クラッチ、電子クラッチ、機械クラッチ、またはその他のクラッチ機構とすることができる。
さらに、切断部材118は第1の駆動軸110の遠位端領域109近傍に配置することができるため、第2の駆動軸114の遠位端領域115の遠位に配置される。より具体的には、切断部材118は第1の駆動軸110と同心を保ちつつ遠位端領域109に搭載することができる。対照的に、切断部材118は第1の駆動軸110と偏心を保ちつつ遠位端領域109に搭載することもできる。いずれの場合でも、切断部材118は中心軸を中心にして均等なおもり密度を有することができる。したがって、切断部材118を所定の回転速度で回転させると、切断部材118の外径と等しい外径を有する開口部が形成される。
さらに、切断部材118は、第1の駆動軸114の内腔111と流体連通することができ、周囲環境へのアクセスを有する孔122を含むことができる。内腔111は孔122と併せて、流体、装置、またはその他の介入物を周囲環境(たとえば血管)に送達するように構成することができる。たとえば、吸引流体を切断部材118に送達して目標位置から砕片を洗い流す、冷却剤を血管に送達して切削処置中に発生する熱を相殺する、および/または様々な薬剤を孔122を通じて送達して治療を行うことができる。当業者であれば、孔122が、内腔111を通って体腔内へガイドワイヤなどの装置を送達するために使用できることも認識するであろう。
上述したように、切断部材118は、閉塞した血管を再生するように構成される任意の適切な装置を含むことができる。例示の切断部材は、小型フライス、穴あけ工具、刃、溝付きカッターなどを含むがそれらに限定されない。また、切断部材118は、閉塞病変またはその他の物質を切断することのできる金属、合金、ポリマー、セラミック、複合材料などを含むがそれらに限定されない適切な材料で作製することができる。いくつかの実施形態では、切断部材118に適切な研磨材料をコーティングすることができる。研磨材料は、ダイヤモンド粉末、溶融石英、窒化チタン、炭化タングステン、酸化アルミニウム、炭化ホウ素、またはその他のセラミック材料などの任意の適切な材料とすることができる。好ましくは、研磨材料は、適切な結合剤によって切断部材118に直接付着されるダイヤモンドチップ(またはダイヤモンド粉末粒子)から成る。このような結合は十分既知な技術、たとえば従来の電気メッキや溶融技術(たとえば米国特許第4,018,576号を参照)を用いて達成することができる。もしくは、切断部材118の外面が、適切な研摩面を提供するように粗面化された部分を含むことができる。さらに別の変形では、切断部材118の外面は(たとえば、レーザで)エッチングまたは切断して、狭いが鋭い切断面を提供することができる。適切な研摩面を提供するその他類似の技術を採用することもできる。
さらに、偏心おもり120は、第2の駆動軸114の遠位端領域115近傍に配置して、そこで固定することができる。他の実施形態では、偏心おもり120は第2の駆動軸114の一体部分として形成することができる。一実施形態では、偏心おもり120は、遠位端領域115の外面の一部の周囲に配置される楕円形の塊を含むことができる。他の実施形態では、偏心おもり120は第2の駆動軸114を囲み、第2の駆動軸114の回転軸線を中心に非対称に分布させることができる。偏心おもり120のその他の適切な形状も企図することができる。例示の形状は円形、矩形、多角形、不規則形状などを含むことができる。一実施形態では、偏心おもり120は、金属、合金、ポリマー、セラミック、複合材料などを含むがそれらに限定されない適切な材料から作製することができる。なお、偏心おもり120の材料および形状はここでは例として提示しており、本開示の範囲を限定することを意図していない。
一実施形態では、粥腫切除装置100は閉塞した血管の再生に使用することができる。これを達成するため、第1の駆動軸110の遠位端に配置される切断部材118は、血管内の閉塞に隣接して配置し、所望の回転速度で回転するように構成することができる。さらに、第2の駆動軸114の遠位端に配置される偏心おもり120は、所望の回転速度で選択的に回転させられ、第1の駆動軸110を振動させるように構成することができる。したがって、切断部材118を振動させて、切断部材118の径よりも大きな開口部を形成することもできる。このような場合、粥腫切除装置100は、切断部材118の実際のサイズよりも大きな閉塞を通る通路を提供することができる。言い換えると、切断部材118は、切断部材118の径よりも明らかに大きな径を有する開口部を形成することができる。
いくつかの実施形態では、第1の駆動軸110および切断部材118は第2の駆動軸114および偏心おもり120と同一の方向に回転するように構成することができるが、その他の実施形態では、第1の駆動軸110および切断部材118が第1の方向に回転し、第2の駆動軸114および偏心おもり120が第1の方向の反対の第2の方向に回転するように構成することができる。いくつかの実施形態では、第1の駆動軸110は、いずれかの方向に選択的に回転するように構成することができる、および/または第2の駆動軸114はいずれかの方向に選択的に回転するように構成することができる。第2の駆動軸114を第1の駆動軸110と反対方向に回転させると、角度モーメントがゼロに維持しやすくなり、切断部材118が摂動を始めずに高速で第1の駆動軸110を回転させつつ角の周りで装置を曲げるのに役立つ。よって、遠位端におもり付き素子を含み、相互に反対方向に回転する第1および第2の駆動軸110、114を有する構造では、各おもり付き素子の角度モーメントがその他のおもり付き素子と絶対値で等しくなり、穿孔中に曲がる際、切断部材118および/または駆動軸110に印加される任意のトルクが相殺される。
次に、図2は、図1の面2−2に沿った図1の例示の粥腫切除装置100の断面図である。図示するように、第2の流体内腔117を画定する第2の駆動軸114は、第2の駆動軸114の外面113に偏心的に搭載される偏心おもり120を有することができる。さらに、第1の流体内腔111を画定する第1の駆動軸110は、第2の駆動軸114の第2の流体内腔117内に回転可能に配置することができる。場合によっては、第1の駆動軸110は、第2の駆動軸114に対して近位および遠位に軸方向並進可能として、偏心おもり120と切断部材118間の距離を調節し、装置の動作中の切断部材118の振動に影響を及ぼすことができる。
遠位端領域115(図1に示す)に装着されるが、偏心おもり120は第2の駆動軸114の外面を部分的に覆うことができる。しかしながら、偏心おもり120は第2の駆動軸114の外面も完全に囲み、おもり120の部分が第2の駆動軸114の周囲に不均等に分散されると企図することができる。
図3は、図1の面3−3に沿った図1の例示の粥腫切除装置100の断面図である。図示するように、切断部材118は第1の駆動軸110に装着することができる。切断部材118は遠位端領域109(図1に示す)に装着することができる。上述したように、切断部材118は第1の駆動軸110に同心させておくことができる、あるいは切断部材118は第1の駆動軸110の回転軸線に対して偏心配置することができる。図示するように、切断部材118は、第1の駆動軸110の外面(図示せず)を完全に覆うことができる。
図4は、図1の面3−3に沿った、図1に示す例示の粥腫切除装置などの粥腫切除装置と共に使用される、駆動軸に搭載された別の切断部材218の断面図である。上記実施形態とは全く異なり、この例示の実施形態の切断部材218は二重密度の非対称構造を有することができる。より具体的には、本実施形態の切断部材218は、質量密度が異なる第1の部分224と第2の部分226の2つの部分を含むことができる。たとえば、第1の部分224の質量密度が第2の部分226の質量密度よりも大きくてもよいし、第1の部分224の質量密度が第2の部分226の質量密度よりも小さい。また、2つの部分224、226は、第1の駆動軸110の中心回転軸線からの第1の部分224の半径R1が、第1の駆動軸110の中心回転軸線からの第2の部分226の半径R2よりも小さい非対称構造をとることができる。
2つの部分(224、226)の半径(R1とR2)および質量密度は、2つの部分(224、226)の慣性モーメントが等しくなるように設定可能であると企図することができる。たとえば、第1の部分224の半径R1が第2の部分226の半径R2よりも大きい実装例では、第1の部分224の質量密度を第2の部分226の質量密度よりも小さくして、両部分(224、226)に同じ慣性モーメントを提供することができる。
その結果、切断部材218は、振動なしで第1の駆動軸110を中心に安定して回転するように構成することができる。しかしながら、2つの部分(224、226)の第1の駆動軸110の回転軸線からの半径(R1、R2)が異なることで、切断部材218の回転時により大きな閉塞貫通孔を形成しやすくすることができる。たとえば、静止時の切断部材218の径R1+R2は、回転する切断部材218の有効径(すなわち、2x(R2)の有効径)、つまり閉塞の穿孔後に形成することのできる開口部の径2x(R2)よりも小さい。したがって、このような場合、形成される開口部は、切断部材218の外径よりも大きな径を有する。
一実施形態では、2つの部分(224、226)は成形技術を用いて形成することができる。当業者であれば、それらの部分(224、226)が鋳造、機械加工などを含むがそれらに限定されない任意の適切な技術を使用して形成できることに気づくであろう。形成された部分(224、226)は、適切な方法を用いて第1の駆動軸110の周囲に配置することができる。方法の例は、打ち抜き、溶接、圧入、かしめなどである。これらは例であって、本開示の範囲を限定するものではない。
一実施形態では、2つの部分224、226は異なる密度の2つの材料を用いて形成し、異なる密度の2つの部分(224、226)を提供することができる。もしくは、2つの部分224、226は類似の材料を用いて形成することができる。このような場合、微細空洞またはその他の空隙は、一方の部分の密度よりも他方の部分の密度を高くして形成することができる。任意の適切な材料を使用して2つの部分を形成できると企図することができる。該材料の例は金属、合金、ポリマー、セラミック、複合材料などを含むがそれらに限定されない。さらに、微細空洞またはその他の空隙を、当該技術において既知な任意の適切な技術を用いて形成することができる。このような技術は、部分(224、226)のいずれかのエッチングまたはレーザ処理、ならびに鋳造または粉砕工程を含むことができる。当業者であれば、このような技術はここで例として提示しており、本開示の範囲を限定するものではないと認識するであろう。
明確に図示していないが、切断部材218は単一密度の対称構造で形成することもできる。このような場合、切断部材218は、第1の駆動軸110の回転軸線に対して偏心配置させることができる。より具体的には、切断部材218は、第1の駆動軸110の中心回転軸線から偏位して配置され、回転軸線に平行に延びる面Cの一方の側の部分を、面Cの反対側の部分よりも大きくすることができる。その結果、閉塞の穿孔後に形成される開口部は、切断部材218の実際の外形(たとえば、径)よりも大きな径を有することができる。
次に、図5は、図1の面3−3に沿った、図1に示す粥腫切除装置100などの粥腫切除装置と共に使用される、駆動軸に搭載された別の切断部材318の断面図を示す。例示の実施形態では、切断部材318は、駆動軸110の中心回転軸線を中心に対称的に配置された、2つの対称部分を含む対称構造を画定することができる。対称部分は、第1の部分328の半径R1が第2の部分330の半径R2と等しくなるように第1の部分328と第2の部分330を含むことができる。一実装例では、2つの部分(328、330)は第1の駆動軸110の遠位端領域109に装着して(図1に示す)、円形断面を画定することができる。しかしながら、当業者であれば、その他の適切な断面も企図できることを認識するであろう。例示の断面は楕円形、多角形、不規則形状などを含むことができる。
例示の実施形態では、2つの部分(328、330)は異なる質量密度を有することができる。たとえば、第1の部分328の質量密度が第2の部分330の質量密度よりも小さくてもよいし、第1の部分328の質量密度が第2の部分330の質量密度より大きくてもよい。上述したように、2つの部分(328、330)の質量密度は、異なる材料を使用して各部分(328、330)を形成する、あるいは少なくとも一方の部分に微細空洞またはその他の空隙を形成して質量を低減することによって差をつけることができる。当業者であれば、2つの部分(328、330)の質量密度を異ならせる任意の適切な方法が企図できることを認識するであろう。
2つの部分(328、330)の質量密度の差は、2つの部分(328、330)に異なる慣性モーメントを提供することができる。したがって、駆動軸110の回転が切断部材318の振動を生成し、より大きな閉塞開口部の形成を促進することができる。具体的には、形成される開口部は、切断部材318の全体径R1+R2よりも大きな径を有することができる。
次に、図6および7は、図1に例示する粥腫切除装置などの粥腫切除装置と共に使用される、駆動軸に搭載された切断部材418の別の実施形態を示す縦断面図である。
図6に示すように、切断部材418は、第1の駆動軸110の遠位端領域109周囲に配置することができる。上述したように、切断部材418は、第1の部分432の半径R1が第2の部分434の半径R2と等しくなるように第1の部分432および第2の部分434から構成することができる。その他の例では、第1の部分432の半径R1は、第2の部分434の半径R2よりも小さくまたは大きくすることができる。上記実施形態では、2つの部分(432、434)の質量が変動する場合がある。これを達成するには、第1の部分432の形状および/または構造を第2の部分434の形状および/または構造と異ならせることができる。たとえば、例示の実施形態では、第1の部分432は三角形とし、第2の部分は略半円とすることができるが、その他の形状および/または構造も可能である。さらに、第1の部分432の質量が第2の部分434の質量よりも少ない場合は、2つの部分(432、434)の慣性モーメントを変動させることができる。これにより、駆動軸が所望の速度で回転すると、切断部材418が振動して、切断部材418の輪郭(たとえば、径)よりも大きな閉塞を貫通する開口部を形成する。
さらに、2つの部分(432、434)は、様々な位置で第1の駆動軸110に装着することができる。たとえば、図6に示すように、第1の部分432と第2の部分434は、第1の駆動軸110上の同じ長手方向位置に配置することができる。もしくは、図7に示すように、2つの部分(432、434)は、第1の駆動軸110の中心軸に沿って相互に長手方向に偏位させることができ、第1の部分432の質量中心は第1の駆動軸110の回転軸線に平行に延びる面の第1の側に位置し、第2の部分434の質量中心は第1の駆動軸110の該回転軸線に平行に延びる面の反対の第2の側に位置する。上記実装例では、切断部材418は、第1の部分432が回転軸線から第1の方向に移動し、第2の部分434が回転軸線から第1の方向の反対の第2の方向に移動して、正弦曲線切断パターンを形成することができる。このような構造は切断部材418の所望の振動特徴を生成し、閉塞を通るより大きな開口部を形成することができる。このような構造では、第1の駆動軸110の軸に沿った慣性モーメントが変動する。また、2つの部分(432、434)の正弦曲線パターンは、より長い長さにわたる開口部の穿孔を提供することができる。
図8は、図1の面3−3に沿った、図1に示す粥腫切除装置などの粥腫切除装置と共に使用される、駆動軸502に搭載された別の切断装置500の断面図である。図示するように、装置500は、内腔504を有する回転自在駆動軸502を含むことができる。明確に図示していないが、内腔504は流体および/または医療機器(たとえば、ガイドワイヤ)を通過させるために、回転自在駆動軸502の遠位端から、軸502の近位端の少なくとも一部まで長手方向に延在することができる。
切断部材508は回転自在駆動軸502に配置することができる。より具体的には、切断部材508は、円形断面を画定する回転自在駆動軸502に配置することができる。楕円形や不規則形状などを含むがそれらに限定されないその他の適切な断面も企図することができる。ここで、静止した非回転状態では、切断部材508は駆動軸502の回転軸線からの半径R1を有し、この半径は、血管や体腔への挿入中の切断部材508の半径として定義することができる。
切断部材508は弾性変形可能材料で作製されると企図することができる。弾性変形可能材料はたとえば、限定はされないが弾性ポリマーやシリコーンなどの様々な生体適合性材料から成る可撓部材を含むことができる。
いくつかの実施形態では、切断部材508は研磨材料も含むことができる。場合によっては、研磨材料は、弾性変形可能切断部材508の断面全体に配置することができる。もしくは、研磨材料は弾性変形可能切断部材508の断面の一部に配置することができる。いくつかの実施形態では、研磨材料は弾性変形可能切断部材508の外面の周囲にコーティングすることができる。上述したように、研磨材料はたとえば、ダイヤモンド粉末、溶融石英、窒化チタン、炭化タングステン、酸化アルミニウム、炭化ホウ素、またはその他のセラミック材料を含むことができる。
さらに、おもり506は弾性変形可能切断部材508と共に配置することができる。たとえば、おもり506は、弾性変形可能切断部材508上または内に配置することができる。おもり506の質量密度は切断部材508の質量密度よりも大きくすることができると企図することができる。おもり506は、回転軸線から1つ以上の放射方向位置で非対称または対称に配置することができる。回転自在駆動軸502の回転により、切断部材508を対応する回転速度で回転させることができる。閾値回転速度未満の回転速度などの遅い回転速度では、弾性変形可能切断部材508は認知できるほど弾性変形しない。しかしながら、閾値速度を超えて回転速度を上昇させることで、切断部材508を回転軸線から放射方向に拡張または膨張させることができる(図9に示す)。
図9は、閾値速度を超える速度で回転する回転自在駆動軸502を備えた切断部材508の断面図である。例示の実施形態では、回転自在駆動軸502は閾値回転速度を超える速度で回転させることができるため、おもり506に作用する遠心力が、回転軸線から放射方向外側におもり506を移動させて切断部材508を放射方向に変形させることができる。その結果、切断部材508は放射方向外側に変形されて、閾値回転速度を超える回転中の切断部材508の半径R2は、静止中および閾値回転速度未満で回転中の切断部材508の半径R1よりも大きくなる。切断部材508が静止中の半径R1よりも大きな半径R2を有することで、より大径の閉塞開口部を形成することができる。静止中の小径R1は血管内腔を通る切断部材508と駆動軸502の閉塞への案内を容易にすると考えられる。しかしながら、大きな切断径R2は閉塞により大きな開口部を形成して、血管を再生することができる。
図10は、閉塞した血管600の再生用の粥腫切除装置608(機能は図1の装置100と類似)の例示の実装例または使用例を示す。通常、粥腫切除装置608を使用して、血管600に位置する閉塞部604に開口部602を形成する。
図示するように、粥腫切除装置608は、第1の駆動軸610の遠位端領域に装着される、本願に記載する切断部材のいずれかのような回転自在切断装置612を含むことができる。第1の駆動軸610は閉塞部604を通って前進しながら回転することによって、閉塞部604に開口部602を形成することができる。切断部材612は、本願に記載するように、切断部材612の径よりも大きな径D2を有する開口部602を形成するように構成することができる。場合によっては、粥腫切除装置608は、第1の駆動軸610と関係なく回転するように構成することのできる第2の駆動軸(図1に示す)をさらに含むことができる。第2の駆動軸は、遠位端に配置される偏心おもり120(図1に示す)を有することができる。閾値回転速度を超えて第2の駆動軸を回転させると、偏心おもり120に振動が生じる。その結果、第2の駆動軸は第1の駆動軸610に、ひいては切断部材612に振動を生じさせる。したがって、回転自在切断装置612は振動して、閉塞部604に大径開口部602を形成することができる。場合によっては、第2の駆動軸が静止している間、切断部材612が回転して閉塞部604に開口部を形成することができる。所望に応じて、第2の駆動軸およびおもりを回転させて、切断部材612の振動を開始させることによって、閉塞部604の開口部602を拡げることができる。よって、切断部材612の振動は、第1および第2の駆動軸の回転を個別に制御することによって制御可能である。切断部材612の振動量、ひいては開口部602のサイズは、第2の駆動軸の回転速度の増減を通じて達成することができる。たとえば、ユーザは第2の駆動軸の速度を速めて切断部材612の振動と、閉塞部604に形成される開口部602のサイズを増大させることができる。大きな切断径が比較的小さな輪郭の切断装置612を用いて達成されることで、遠隔の曲がりくねった脈管構造内の位置における粥腫切除処置がより効率的になると企図される。
上記実施形態の閾値回転速度は、切断部材が振動し始める任意の適切な毎分回転数(rpm)を含むことができると考えられる。例示の回転速度は2000rpm〜90000rpmを含むことができる。当業者であれば、任意の適切な回転速度を採用して所望の動作を達成できることを認識するであろう。
当業者であれば、本願に記載および企図される特定の実施形態以外の様々な形式で具体化され得ることを認識するであろう。したがって、添付の請求項に記載される本開示の精神と範囲から逸脱せずに、形状と細部を変更することができる。
<付記>
A. ハンドルアセンブリと、
前記ハンドルアセンブリから遠位方向に延在し、前記ハンドルアセンブリに対して回転軸線を中心に回転自在である回転自在駆動軸と、
前記回転自在駆動軸の遠位端部分に配置され、弾性変形可能材料から成る切断部材と、
前記切断部材に配置され、前記回転軸線に対して偏心配置される質量中心を有するおもりと、
を備える粥腫切除装置であって、
前記回転自在駆動軸が閾値回転速度を超える回転速度で回転するとき、前記おもりに作用する遠心力により、前記切断部材が前記回転軸線から放射方向外側に変形する粥腫切除装置。
B. 前記回転自在駆動軸が前記閾値回転速度未満で回転しているときに前記切断部材は第1の径を有する開口部を形成するよう構成され、前記回転自在駆動軸が前記閾値回転速度を超えて回転するときに前記切断部材は前記第1の径よりも大きな第2の径を有する開口部を形成するよう構成される上記Aに記載の粥腫切除装置。
C. 前記弾性変形可能材料がシリコーンである上記AまたはBに記載の粥腫切除装置。
D. 前記切断部材が、前記弾性変形可能材料に固定される研磨材料を含む上記A、BまたはCに記載の粥腫切除装置。
E. 前記弾性変形可能材料が前記おもりの周囲に成形される上記A、B、CまたはDに記載の粥腫切除装置。

Claims (12)

  1. ハンドルアセンブリから遠位方向に延在し、遠位端領域に切断部材を搭載する第1の駆動軸と、
    前記ハンドルアセンブリから遠位端まで遠位方向に延在する第2の駆動軸と、
    を備える粥腫切除装置であって、
    前記第1の駆動軸が前記ハンドルアセンブリに対して回転自在であり、
    前記第2の駆動軸が前記ハンドルアセンブリに対して回転自在であり、
    前記第1の駆動軸が前記第2の駆動軸と無関係に回転自在であり、
    前記第2の駆動軸が偏心おもりを含む粥腫切除装置。
  2. 値回転速度を超える前記第2の駆動軸の回転により、前記第1の駆動軸に搭載される前記切断部材が振動する請求項1に記載の粥腫切除装置。
  3. 前記第1の駆動軸が回転し、前記第2の駆動軸が前記閾値回転速度未満で回転するときに前記切断部材が第1の径を有する開口部を形成するよう構成され、前記第1の駆動軸が回転し、前記第2の駆動軸が前記閾値回転速度を超えて回転するときに前記切断部材が前記第1の径よりも大きな第2の径を有する開口部を形成するよう構成される請求項2に記載の粥腫切除装置。
  4. 前記第1の駆動軸が前記第2の駆動軸を通って延在することで、前記切断部材が前記第2の駆動軸の前記遠位端の遠位に配置される請求項1〜3のいずれか一項に記載の粥腫切除装置。
  5. 第1の流体内腔が前記第1の駆動軸の内腔を通って画定され、第2の流体内腔が前記第2の駆動軸の内面と前記第1の駆動軸の外面との間に画定される請求項1〜4のいずれか一項に記載の粥腫切除装置。
  6. 前記第1の駆動軸が第1の方向に回転自在であり、前記第2の駆動軸が前記第1の方向と反対の第2の方向に回転自在である請求項1〜5のいずれか一項に記載の粥腫切除装置。
  7. 前記切断部材が前記第1の駆動軸に同心的に搭載される請求項1〜6のいずれか一項に記載の粥腫切除装置。
  8. 前記切断部材が前記第1の駆動軸に偏心配置される請求項1〜6のいずれか一項に記載の粥腫切除装置。
  9. 前記切断部材の第1の部分が前記第1の駆動軸の回転軸線を通過する面の第1の側に配置され、前記切断部材の第2の部分が前記第1の駆動軸の前記回転軸線を通過する前記面の第2の側に配置され、
    前記第1の部分が前記回転軸線からの第1の半径を有し、前記第2の部分が前記第1の半径よりも大きな前記回転軸線からの第2の半径を有し、
    前記切断部材の前記第1の部分が第1の慣性モーメントを有し、前記切断部材の前記第2の部分が前記第1の慣性モーメントと等しい慣性モーメントを有し、
    前記切断部材の前記第1の部分が密度を有し、前記切断部材の前記第2の部分が前記第1の部分の前記密度よりも小さな密度を有する請求項8に記載の粥腫切除装置。
  10. 前記ハンドルアセンブリが前記第1の駆動軸の回転運動を制御する第1のモータと、前記第2の駆動軸の回転運動を制御する第2のモータとを含む請求項1〜9のいずれか一項に記載の粥腫切除装置。
  11. 前記第1および第2の駆動軸の回転運動を制御するモータをさらに備える請求項1〜9のいずれか一項に記載の粥腫切除装置。
  12. 前記第2の駆動軸の回転運動を選択的に係合および脱離するクラッチをさらに備える請求項11に記載の粥腫切除装置。
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