JP6086712B2 - 蒸気生成システム - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプを用いて蒸気を生成するシステムに関し、特にスケールの付着を抑制することのできる蒸気生成システムに関する。
蒸気を生成するシステムには種々の形態が存在するが、その中で、ヒートポンプを利用するシステムは、高いエネルギ効率を有するものとして知られている(例えば、特許文献1)。
蒸気生成システムの蒸気生成過程において、熱負荷の大きな蒸発管(缶体)の内壁付近には、中心部よりも濃度及び温度の高い濃縮層があり、缶水の濃縮により缶水中に含まれるスケール成分が内壁面に固形物として付着する。そうすると、熱効率を低下させ、あるいは必要以上の過熱をすることにより蒸発管を損傷させるという問題がある。
これに対して、缶水の一部を排出して缶水を入れ替える連続ブローする方法(特許文献2)や、化学洗浄によりスケールを除去する方法(特許文献3)が提案されている。また、蒸気配管にスケール捕集装置を設けることにより、スケールをポケットに捕集する方法(特許文献4)が提案されている。
特開2009-63266号公報 特開平9-292106号公報 特開2010-172816号公報 特開平8-144710号公報
しかし、特許文献2、特許文献3の提案は、蒸気生成装置が稼働している定常時に実施することができないため、定期的な実施に留まる。そのため、ある程度の量のスケールがどうしても付着してしまう。また、特許文献4の提案は、スケール捕集装置を設けることにより、蒸気生成装置としての構造が複雑となる。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、装置の構成を複雑にすることなく、かつ、スケールの付着を抑制する動作を常時行うことのできるヒートポンプを利用した蒸気生成システムを提供することを目的とする。
かかる目的のもとされた本発明の蒸気生成システムは、ヒートポンプ部と、ヒートポンプ部を流れる冷媒により、蒸気生成媒体が加熱されることで蒸気を生成する蒸気生成部と、ヒートポンプ部と蒸気生成部の動作を制御する制御部と、を備える。
この中で、ヒートポンプ部は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機で圧縮された冷媒と加熱対象の蒸気生成媒体との間で熱交換を行う第1熱交換器と、第1熱交換器を通過した冷媒を減圧する膨張弁と、膨張弁を通過した冷媒と外気との間で熱交換を行う第2熱交換器と、が冷媒経路にて順次接続され、閉サイクルの冷媒回路を構成する。
また、蒸気生成部は、供給された液相の蒸気生成媒体を減圧する減圧手段と、減圧手段で減圧された蒸気生成媒体が通過する過程で、第1熱交換器において冷媒と熱交換される蒸発管と、を備える。
そして、制御部は、蒸気生成媒体の蒸発管の内部における蒸発点を、蒸発管の蒸気生成媒体の入口に近い側と出口に近い側の間で交互に転移させる。
本発明の蒸気生成システムは、蒸発管の蒸気生成媒体の入口に近い側と出口に近い側の間で、蒸発点を交互に転移させるので、蒸発管の内壁近傍の蒸気生成媒体を撹拌することで濃縮層の生成を抑制し、結果としてスケールが蒸発管の内壁に付着するのを抑制する。しかも、蒸発点を交互に転移する操作は、蒸気生成システムが稼働中に行うことができる。さらに、蒸発点を交互に転移させるのに、機械的な要素を新たに加える必要がないので、蒸気生成システムの構成を複雑にすることがない。
本発明において、蒸発管の蒸気生成媒体の入口に近い側と出口に近い側の間で、蒸発点を交互に転移させる具体的な制御手法は、少なくとも以下の2つを包含する。
一つ目は、制御部が、ヒートポンプ部の圧縮機の出力を調整することによって、蒸発点を、蒸発管の蒸気生成媒体の入口に近い側と出口に近い側の間で交互に転移させる、という手法である。圧縮機の出力によって、冷媒経路を流れる冷媒の流量が変化し、これに追従して、第1熱交換器において蒸気生成媒体に与える熱量を変化させることができる。つまり、熱量が大きいほど蒸気生成媒体は蒸発しやすくなるから、蒸発点は入口に近い側に現れ、熱量が小さいほど蒸気生成媒体は蒸発しにくくなるから、蒸発点は出口に近い側(入口から近い側)に現れる。なお、蒸発管を流れる蒸気生成媒体の流量は一定とすることが前提となる。
二つ目は、制御部が、蒸気生成部の減圧弁の開度を調整することによって、蒸発点を、蒸発管の蒸気生成媒体の入口に近い側と出口に近い側の間で交互に転移させる、という手法である。
蒸発管内を流れる蒸気生成媒体の蒸発しやすさを変えるには、上述した圧縮機の回転数の調整の他に、蒸発管に流入する蒸気生成媒体の圧力を調整すればよい、とい視点に基づく手法である。つまり、蒸発管の入口における蒸気生成媒体の圧力が高いと、蒸発管内で蒸気生成媒体は蒸発しにくくなるので、蒸発点は蒸発管の出口に近い側に現れ、当該圧力が低いと、蒸気生成媒体は蒸発しやすくなるので、蒸発点は蒸発管の入口に近い側に現れる。したがって、減圧弁の開度を調整することによっても、蒸発点を、蒸発管の蒸気生成媒体の入口に近い側と出口に近い側の間で交互に転移させることができる。
本発明の蒸気生成システムにおいて、制御部は、予め定められた目標値に応じて、ヒートポンプ部の圧縮機の出力を調整し、又は、蒸気生成部の減圧手段の開度を調整することができる。蒸気生成システムが稼働中に、自動的に制御部が、蒸発点を蒸気生成媒体の入口に近い側と出口に近い側の間で交互に転移させることができる。
蒸発点の位置を転移させるのに伴って、蒸発管から蒸気圧縮機に向けて供給される蒸気の温度が変動することが想定され、そうすると、蒸気圧縮機を経て利用元に供給される蒸気の温度も変動するおそれがある。このような蒸気温度の変動を許容しない場合の対応策として、本発明は、第1の対応策〜第3の対応策を提案する。
第1の対応策は、蒸気生成部が、蒸発管を蒸気生成媒体が通過する過程で、第1熱交換器において冷媒と熱交換されることで生成された蒸気を圧縮する蒸気圧縮機と、蒸発管で生成された蒸気の温度を一定に調整する加熱器と、を備える。
第2の対応策は、第1熱交換器が、並列に配置される第1A熱交換器と、第1B熱交換器と、からなり、蒸発管が、第1A熱交換器において冷媒と熱交換される第1蒸発管と、第1B熱交換器において冷媒と熱交換される第2蒸発管と、からなる。そして、第1蒸発管に供給する蒸気生成媒体の量と、第2蒸発管に供給する蒸気生成媒体の量を、交互に増減させる。
第3の対応策は、蒸気生成部は、蒸発管を蒸気生成媒体が通過する過程で、第1熱交換器において冷媒と熱交換されることで生成された蒸気を圧縮する蒸気圧縮機と、蒸発管と蒸気圧縮機の間に設けられる気液分離器と、を備える。そして、蒸発管において気相成分と液相成分の混合物として蒸気を生成し、気液分離器において液相成分を分離して取り出された気相成分からなる蒸気を、蒸気圧縮機で圧縮する。
本発明の蒸気生成システムによるとは、蒸発管の蒸気生成媒体の入口に近い側と出口に近い側の間で、蒸発点を交互に転移させるので、蒸発管の内壁近傍の蒸気生成媒体を撹拌することで濃縮層の生成を抑制し、結果としてスケールが蒸発管の内壁に付着するのを抑制する。しかも、蒸発点を交互に転移する操作は、蒸気生成システムが稼働中に行うことができる。さらに、蒸発点を交互に転移させるのに、機械的な要素を新たに加える必要がないので、蒸気生成システムの構成を複雑にすることがない。
第1実施形態における蒸気生成システムの構成を示すブロック図である。 第1実施形態の作用を説明する図であり、(a)は蒸発点が入口側に現れる場合を示し、(a)は蒸発点が出口側に現れる場合を示している。 図4又は図5に示される手順における目標値の設定例を示している。 蒸発管の出口側温度を制御する手順を示すフローチャートである。 蒸発管の入口側圧力を制御する手順を示すフローチャートである。 第2実施形態における蒸気生成システム(第1の対応策)の構成を示すブロック図である。 第2実施形態における蒸気生成システム(第2の対応策)の構成を示すブロック図である。 第2の対応策における制御例を示すグラフである。 第2実施形態における蒸気生成システム(第3の対応策)の構成を示すブロック図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
[第1実施形態]
本実施形態にかかる蒸気生成システム1は、図1に示すように、ヒートポンプ部10と、蒸気生成部20と、制御部30と、から構成され、ヒートポンプ部10による熱源を利用して水から蒸気を生成する。蒸気生成システム1は、稼働中に、後述する蒸発管22内を流れる水(蒸気生成媒体)の蒸発点を、水の流れる方向に沿って転移させることで、蒸発管22の内壁へスケールが付着するのを抑制する。
<ヒートポンプ部10>
ヒートポンプ部10は、例えばCO冷媒が循環する閉サイクルの冷媒回路を構成するものであり、圧縮機11と、凝縮器(第1の熱交換器)12と、膨張弁13と、蒸発器(第2の熱交換器)14と、が冷媒回路上に設けられている。なお、ここで示すヒートポンプ部10は、必要な機能を果たすために必要な要素のみを示しており、他の要素を設けてもよいことは言うまでもない。
圧縮機11は、一体に構成された電動モータにより回転駆動されることにより、低温・低圧の冷媒を吸入して圧縮し、高温・高圧の冷媒(気相)を吐出する。圧縮機11としては、スクロール型圧縮機や、ロータリ式圧縮機など公知の形式の圧縮機を用いることができ、特に限定するものではない。
圧縮機11で高温・高圧とされた冷媒は、配管を介して凝縮器12に供給される。この冷媒は、凝縮器12において、蒸気生成部20を流れる水と互いに熱交換することで、冷却され、低温・高圧の冷媒(液相)とされる。蒸気生成部20側の水は、加熱されることで、蒸気を生成する。
凝縮器12から排出された低温・高圧の冷媒は、膨張弁13を通過するのに伴う断熱膨張により減圧されて、低温・低圧とされる。
膨張弁13を通過した低温・低圧の冷媒(液相)は、蒸発器14に導かれ、外気との間で熱交換、つまり、外気の熱を吸収する。そのため、低温、低圧の液相の冷媒は、蒸発器14の内部で蒸発し、気相の冷媒となる。
蒸発器14を通過した冷媒(気相)は、圧縮機11に吸入される。吸入された冷媒は、圧縮機11により圧縮された後、再び凝縮器12に向けて吐出される。
ヒートポンプ部10は、蒸気生成システム1の稼働中、上述のサイクルを繰り返す。
<蒸気生成部20>
次に、蒸気生成部20は、減圧弁21と、ヒートポンプ部10の凝縮器12内に配置される蒸発管22と、蒸気圧縮機23と、が水の経路上に設けられている。蒸気生成部20は、蒸気圧縮機23から吐出される蒸気が、図示を省略する種々の機器、設備で利用された後に液相となって減圧弁21に戻る循環経路を構成することができるし、機器、設備と水源とが独立した構成にすることもできる。
蒸気生成部20において、水源から供給された水を、減圧弁21により大気圧より低く減圧してから、蒸発管22に送る。このように減圧することによって水の沸点が下がり、100℃以下の温度でも蒸発、つまり蒸気を生成することができる。例えば、0.07MPaGまで減圧すると約90℃で、また、0.02MPaGまで減圧すると約60℃で蒸発させることができる。この減圧弁21は、その開度を調整することにより、減圧の程度を無段階に調整できるものであってもよいし、特定の減圧度に段階的に調整できるものであってもよい。
減圧弁21で大気圧より低く減圧された水は、凝縮器12内に配置される蒸発管22に達すると、ヒートポンプ部10の高温・高圧の冷媒と熱交換(加熱)されることで蒸気を生成する。
蒸発管22を通過して蒸気となった媒体を、蒸気圧縮機23で圧縮、昇圧することで、昇温してから利用元に供給する。例えば、蒸気圧縮機23で0.14MPaGまで昇圧させると、蒸気の温度を160℃まで昇温させることができる。
<制御部30>
制御部30は、ヒートポンプ部10及び蒸気生成部20の動作を制御するが、特に、本実施形態では、蒸発管22内における蒸発点の位置を転移させるための制御を行うところに特徴がある。蒸発点の転移により、蒸発管22の内の濃縮層を攪拌して、蒸発管22の内壁にスケールが付着することを抑制する。制御部30は、蒸発点転移の制御を実行するために、以下の要素を備える。
制御部30は、温度センサ31を備える。温度センサ31は、蒸発管22の出口22OUTにおける媒体(蒸気)の温度を計測する。制御部30は、温度センサ31で計測された温度に関する情報を、継続して取得する。
制御部30は、圧力センサ32を備える。圧力センサ32は、蒸発管22の入口22INにおける媒体(液相)の圧力を計測する。制御部30は、圧力センサ32で計測された圧力に関する情報を、継続して取得する。
制御部30は、ヒートポンプ部10の圧縮機11の回転数を検知するとともに、回転数を調整する。
また、制御部30は、蒸気生成部20の減圧弁21の開度を検知するとともに、開度を調整する。
さて、蒸気生成システム1は、ヒートポンプ部10の圧縮機11で高温・高圧とされた冷媒を凝縮器12に向けて連続的に吐出することで、蒸発管22を通過する過程で水から蒸気を生成させ、生成された蒸気を蒸気圧縮機23で圧縮、昇温してから利用側に供給する。蒸発管22に供給される水は減圧されているので、100℃以下の温度で蒸発される。この蒸発管22の内壁にスケールが付着する可能性があるが、本実施形態では蒸発点の位置を転移させることで、スケールの付着を抑制する。
蒸発点の位置を転移するのに、本実施形態は少なくとも以下の2つの制御法を採用することができる。
[第1の制御(圧縮機11の回転数調整)要旨]
ヒートポンプ部10の圧縮機11の回転数によって、冷媒回路を流れる冷媒の流量が変化し、これに伴って、凝縮器12において水に与える熱量を変化させることができる。そこで、圧縮機11の回転数を制御することによって蒸発管22内の水に与える熱量を変化させ、蒸発点の位置を転移させる。なお、蒸発管22を流れる水(媒体,蒸気生成側)の流量は一定とする。本実施形態では、熱量が変化することの指標を、蒸発管22の出口温度TOUTに求めている。出口温度TOUTとは、蒸発管22から排出される際の蒸気の温度である。
図2を参照して、出口温度TOUTと蒸発点Pの位置との関係を説明する。
OUTが高いと、蒸発管22内の水は蒸発しやすくなるので、蒸発点Pは蒸発管22の入口22INに近い位置x1に現れる(図2(a))。逆に、TOUTが低いと、蒸発管22内の水は蒸発しやすくなるので、蒸発点Pは蒸発管22の出口22OUTに近い位置x2に現れる(図2(b))。したがって、TOUTを高温と低温の間で周期的に繰り返すと、蒸発点Pは位置x1と位置x2の間を転移する。つまり、TOUTを高温から低温に下げると、蒸発点Pは位置x1から位置x2に移り、TOUTを低温から高温に上げると、蒸発点Pは位置x2から位置x1に移る。
なお、図2では、位置x1と位置x2の間で蒸発点Pを転移させる例を示しているが、本発明はこれに限らない。例えば、位置x11、位置x12、位置x21、位置x22と4つの位置を想定し、位置x11→位置x21→位置x12→位置x22→位置x11…というように、転移させてもよい。つまり、高温と低温の間で周期的に繰り返す、とは、高温と低温が一定である必要はなく、相対的な温度の関係を有していれば足りる。
[第2の制御(減圧弁21の開度調整)要旨]
蒸発管22内を流れる水の蒸発のしやすさを変えるには、上述した圧縮機11の回転数を調整する以外に、蒸発管22に流入する水の圧力を調整すればよい。そこで、本実施形態では、減圧弁21の開度を調整して、蒸発管22の入口圧力PINを変化させることで蒸発点Pの位置を転移させることを提案する。ここで、入口圧力PINとは、蒸発管22に流入する際の水の圧力である。つまり、PINが高いと、蒸発管22内の水は蒸発しにくくなるので、蒸発点Pは蒸発管22の出口22OUTに近い位置x2に現れる(図2(b))。逆に、PINが低いと、蒸発管22内の水は蒸発しやすくなるので、蒸発点Pは蒸発管22の入口22INに近い位置x1に現れる(図2(a))。したがって、高圧と低圧にPINを周期的に繰り返すと、蒸発点Pは位置x1と位置x2の間を転移する。つまり、PINを高圧から低圧に下げると、蒸発点Pは位置x2から位置x1に移り、PINを低圧から高圧に上げると、蒸発点Pは位置x1から位置x2に移る。
なお、蒸発管22を流れる水(媒体,蒸気生成側)の流量を一定にすることは、第1の制御と同じである。
さて、次に、具体的な制御手順について、第1の制御、第2の制御の順に説明する。なお、以下説明する手順はあくまで一例であって、本発明は他の制御手順を採用することを妨げない。
[第1の制御(圧縮機11の回転数調整)手順]
蒸気生成システム1が稼動している最中に、常時、蒸発管22の出口温度TOUTが目標値となるヒートポンプ部10の圧縮機11の回転数を制御する。そうすることよって、凝縮器12に吐出される冷媒の量を変化させ、出口温度TOUTの変化に伴って蒸発点Pの位置が転移することで、常時、スケール付着を抑制することができる。
ここでいう、出口温度TOUTの目標値の例が、図3に示されている。図3の例(a)は、高温と低温が占める時間を同じにして、高温→低温→高温…というように、高温と低温をパルス状に交互に繰り返す。例(b)は、低温から高温に温度を連続的に上昇させるというパターンを交互に繰り返すことで、高温と低温を交互に繰り返す。例(c)は、正弦曲線状に温度を変化させることで、高温と低温を交互に繰り返す。例えば、例(a)〜(c)で示した目標値に関するデータを、制御部30が備えており、蒸気生成システム1が稼働中に、制御部30は出口温度TOUTがこの目標値に一致するように圧縮機11の回転数を制御する。この制御手順を、以下、図4を参照して説明する。なお、図3はあくまで一例であって、他のパターンで目標値を設定してもよい。
制御部30は、温度センサ31で計測された出口温度TOUTを取得する(図4 S101)とともに、圧縮機11の回転数Rを確認する(図4 S103)。出口温度TOUTの取得、回転数Rの確認は、蒸気生成システム1の稼働中、継続して行われる。
制御部30は、圧縮機11の回転数Rを調整させながら(図4 S105)、継続取得されている出口温度TOUT(図4 S107)と目標値(目標温度)が一致するか否かを判定する(図4 S109)。なお、圧縮機11の回転数Rの変化とは、回転数を大きくすること、及び、回転数を小さくすること、の両者を包含する。
出口温度TOUTと目標値が一致していれば(図4 S109 OK)、圧縮機11の回転数Rを調整することなく、図4のS101〜S109の手順を繰り返して行う。
出口温度TOUTと目標値が一致していなければ(図4 S109 NG)、圧縮機11の回転数Rを調整する(図4 S105)。出口温度TOUTが目標値よりも低ければ、圧縮機11の回転数Rを大きくし、出口温度TOUTが目標値よりも高ければ、圧縮機11の回転数Rを小さくする。圧縮機11の回転数Rを調整した後は、上記と同様の手順を行う。
以上説明したように、常時、蒸発管22の出口温度TOUTを目標値となるようにヒートポンプ部10の圧縮機11の回転数を制御することよって、蒸発点Pの位置を転移できるので、スケール付着が抑制される。
[第2の制御(減圧弁21の開度調整)手順]
蒸気生成システム1が稼動している最中に、常時、蒸発管22の入口圧力PINが目標値となるように減圧弁21の開度を制御する。そうすると、入口圧力PINの変化に伴って蒸発点Pの位置が転移することで、常時、スケール付着を抑制することができる。
ここでいう、入口圧力PINの目標値は、上述した出口温度TOUTと同様に、図3に示されている例(a)〜(c)など、種々の形態にすることができる。蒸気生成システム1が稼働中に、制御部30は入口圧力PINがこの目標値に一致するように圧縮機11の回転数を制御する。この制御手順を、以下、図5を参照して説明する。
制御部30は、圧縮機11で計測された入口圧力PINを取得する(図5 S201)とともに、減圧弁21の開度Dを確認する(図5 S203)。入口圧力PINの取得、開度Dの確認は、蒸気生成システム1の稼働中、継続して行われる。
制御部30は、減圧弁21の開度Dを変化させながら(図5 S205)、継続取得されている入口圧力PIN(図5 S207)と目標値(目標温度)が一致するか否かを判定する(図5 S209)。なお、減圧弁21の開度Dの変化とは、回転数を大きくすること、及び、回転数を小さくすること、の両者を包含する。
開度Dと目標値が一致していれば(図5 S209 OK)、減圧弁21の開度Dを調整することなく、図5のS201〜S209の手順を繰り返して行う。
開度Dと目標値が一致していなければ(図5 S209 NG)、減圧弁21の開度Dを変化させる(図5 S205)。入口圧力PINが目標値よりも低ければ、減圧弁21の開度Dを大きくし、入口圧力PINが目標値よりも高ければ、減圧弁21の開度Dを小さくする。減圧弁21の開度Dを変化させた後は、上記と同様の手順を行う。
以上説明したように、常時、蒸発管22の入口圧力PINを目標値となるように減圧弁21の開度Dを制御することよって、蒸発点Pの位置を転移できるので、スケール付着を抑制することができる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択し、あるいは他の構成に適宜変更することが可能である。
例えば、第1の制御においては、蒸発管22の出口温度TOUTを計測して、それを目標値と一致するように制御したが、蒸気圧縮機23に至る経路の温度を計測して、それを目標値と一致するように制御することもできる。また、凝縮器12側の冷媒の温度を計測して、目標値と一致するように制御することもできる。要は、蒸発管22の温度を直接又は間接的に検知できれば、それに基づいて圧縮機11の回転数を制御できる。
また、第2の制御においては、蒸発管22の入口圧力PINを計測して、それを目標値と一致するように制御したが、減圧弁21と蒸発管22の間の圧力を計測して、それを目標値と一致するように制御することもできる。要は、蒸発管22の圧力を直接又は間接的に検知できれば、それに基づいて減圧弁21の開度Dを制御できる。
さらに本発明は、蒸発点の位置を転移する制御は、第1の制御および第2の制御に限らない。
ヒートポンプ部10の膨張弁13の開度によって、凝縮器12の出口圧力が変化し、これに伴って凝縮器12において水に与える熱量を変化させることができる。したがって、本発明は、膨張弁13の開度を制御することによって蒸発管22内の水に与える熱量を変化させ、蒸発点の位置を転移させることもできる。
また、ヒートポンプ部10の蒸発器14のファン回転数によって、外気と冷媒の熱交換量が変化し、これに伴って、凝縮器12において水に与える熱量を変化させることができる。したがって、本発明は、蒸発器14のファン回転数を制御することによって蒸発管22内の水に与える熱量を変化させ、蒸発点の位置を転移させることもできる。
[第2実施形態]
蒸発点の位置を転移させるのに伴って、蒸発管22から蒸気圧縮機23に向けて供給される蒸気の温度が変動することが想定され、そうすると、蒸気圧縮機23を経て利用元に供給される蒸気の温度も変動するおそれがある。このような蒸気温度の変動を許容しない場合の対応策を第2実施形態として説明する。この対応策は、第1の対応策〜第3の対応策という三つの形態を含んでおいる。なお、以下で参酌する図において、第1実施形態と同じ構成部分については、図1と同じ符号を付している。
<第1の対応策>
図6に示すように、第1の対応策に係る蒸気生成システム2は、蒸発管22と蒸気圧縮機23を繋ぐ蒸気配管24に付随して加熱器25を備えるとともに、蒸気圧縮機23の蒸気出口側に温度センサ33を備えている。加熱器25は、蒸気配管24を流れる蒸気の温度を調整することができる。加熱器25としては、電気ヒータ、誘導加熱装置などの公知の加熱器を広く適用することができる。また、温度センサ33は、蒸気圧縮機23から吐出される蒸気の温度(出口温度)Tを継続的に測定し、測定された出口温度Tは制御部30に送られる。制御部30は、利用元が必要性に応じて設定した要求温度Tを保持している。要求温度Tは、蒸気圧縮機23から吐出される蒸気の温度である。制御部30は、要求温度Tと出口温度Tを比較し、その比較結果に基づいて、加熱器25の動作を制御する。
蒸気生成システム2は、以上の点を除くと第1実施形態(蒸気生成システム1)と同じ構成要素を備えているとともに、第1実施形態と同様に蒸発点の位置を転移させる。
蒸気生成システム2は、以下のようにして、蒸気圧縮機23から吐出される蒸気の温度を調整する。
蒸気生成システム2は、蒸発点の位置を転移させながら蒸気を生成する過程で、制御部30が温度センサ33から出口温度Tに関する情報を取得する。制御部30は、取得した出口温度Tと要求温度Tを比較する。
制御部30は、比較の結果、要求温度Tに対して出口温度Tが低い(要求温度T>出口温度T)ものと判断すると、加熱器25における加熱温度を上げるように指示する指令を発する。加熱器25はこの指令に基づいて加熱温度が上がるので、蒸気配管24を流れる蒸気の温度を上げることができる。一方、制御部30は、比較の結果、要求温度Tに対して出口温度Tが高い(要求温度T<出口温度T)ものと判断すると、加熱器25における加熱温度を下げるように指示する指令を発する。加熱器25はこの指令に基づいて加熱温度が下がるので、蒸気配管24を流れる蒸気の温度を下げることができる。
以上の通りであり、蒸気生成システム2は、加熱器25を用いて、蒸気圧縮機23から吐出される蒸気が、要求温度Tに一致するように、その温度を調整する。
第1の対応策は、追加される部材が加熱器25だけで足りるので、蒸気生成システム2の製造コストを抑えることができる利点がある。
<第2の対応策>
図7に示すように、第2の対応策に係る蒸気生成システム3は、凝縮器12Aと蒸発管22Aからなる熱交換器と、凝縮器12Bと蒸発管22Bからなる熱交換器を、二組備えている。蒸気生成システム3は、各々の蒸発管22A、蒸発管22Bに流れる水の量を変動させることにより、各々の蒸発管22A、蒸発管22Bにおける蒸発点の位置を転移させる。ここで、蒸発管22Aから流出する蒸気の温度及び蒸発管22Bから流出する蒸気の温度は各々変動するが、蒸気生成システム3は、両者の蒸気が合流して蒸気圧縮機23に供給されるので、蒸気圧縮機23の入口における蒸気の温度を一定にすることができる。以下、詳述する。
蒸気生成システム3は、凝縮器12Aと凝縮器12Bが、圧縮機11と膨張弁13の間に並列に接続されており、圧縮機11で圧縮された冷媒は、凝縮器12Aと凝縮器12Bに均等に分配されて供給される。ここで、圧縮機11の運転能力を一定とすれば、凝縮器12Aと凝縮器12Bの両者に供給される冷媒が持つ総能力(総熱量)はほぼ一定である。
凝縮器12Aと凝縮器12Bの各々を通過した冷媒は、膨張弁13に向けて流れる。
また、蒸発管22Aと蒸発管22Bが、減圧弁21と蒸気圧縮機23の間に並列に接続されており、減圧弁21とは、水導入管27から分岐した分岐路27Aと分岐路27Bに各々接続され、蒸気圧縮機23とは、蒸気配管24に集合する分岐路24Aと分岐路24Bに各々接続されている。分岐路27Aと分岐路27Bには、蒸発管22Aと蒸発管22Bの各々に流入する水の量を増減する流量調整バルブ26Aと流量調整バルブ26Bが設けられている。流量調整バルブ26Aと流量調整バルブ26Bを通過する水の流量は、制御部30の指令に基づくバルブの開度にしたがって増減される。凝縮器12Aと凝縮器12Bの両者に供給される冷媒が持つ総能力が一定であれば、蒸発管22Aと蒸発管22Bの両者から蒸気配管24に流出する蒸気がもつ熱量の総和は一定になる。
以上の構成を備える蒸気生成システム3は、以下のようにして、蒸発管22Aと蒸発管22Bの各々における蒸発点の位置を以下説明する所定の関係を維持しながら転移させる。
蒸気生成システム3は、制御部30が、蒸発管22Aと蒸発管22Bの各々について、目標過熱度情報を保持している。その一例を図8(a)に示すが、蒸発管22Aにおける目標過熱度(実線)は、当初、最大過熱度(SHmax)に設定されているが、段階的に低くなり、最少過熱度(SHmin)に達すると反転して、最大過熱度まで段階的に高くなり、以上のパターンを繰り返す。一方、蒸発管22Bにおける目標過熱度(破線)は、蒸発管22Aと逆のパターンを繰り返す。つまり、当初、最小過熱度(SHmin)に設定されているが、段階的に高くなり、最大過熱度(SHmax)に達すると反転して、最小過熱度まで段階的に低くなり、以上のパターンを繰り返す。
制御部30は、上記の目標過熱度情報に基づいて、流量調整バルブ26Aと流量調整バルブ26Bの開度を調整することで、両者を通過する水の流量を増減させる。図8(b)にその一例を示すが、目標過熱度が高ければ水の流量を減らし、逆に、目標過熱度が低ければ水の流量を増やすことを基本とし、水の流量は目標過熱度情報と増減が逆のパターンを示すことになる。つまり、蒸発管22Aに流れる水の量が多いときは蒸発管22Bを流れる水の量が少なくなり、しかも、この水流量の増減のバターンが繰り返される。
流量調整バルブ26Aと流量調整バルブ26Bにおける水の流量を以上のように増減させると、蒸発管22Aと蒸発管22Bの各々における蒸発点の位置が増減に伴って転移する。つまり、蒸発管22Aに流入する水の量が多ければ、蒸発点は蒸発管22Aの出口側に近づき、逆に蒸発管22Aに流入する水の量が少なければ、蒸発点は蒸発管22Aの入口側に近づく。これは、蒸発管22Bにおいても同様である。このように蒸発点が転移することは、蒸発管22Aと蒸発管22Bの各々の出口における蒸気の温度を検出すれば把握できる。この温度の一例を図8(c)に示すが、蒸発管22Aに流入する水の量が多ければ、当該蒸気温度が低く、逆に、蒸発管22Aに流入する水の量が少なければ、当該蒸気温度が高くなるパターンの温度検知結果が得られる。
以上説明したように、蒸気生成システム3は、熱量の総量が一定の冷媒を二組の熱交換器(凝縮器12A,12B)に供給するとともに、各々の熱交換器(蒸発管22A,22B)に総量が一定である水の供給量を交互に増減させることで熱交換器における蒸発点の位置を転移させる。そして、各々の熱交換器を通過して生成された蒸気の総量が蒸気圧縮機23に供給される。したがって、蒸気生成システム3によると、蒸発点の位置を転移させながらも、蒸気圧縮機23に供給される総量としての蒸気の温度は一定にできる、という効果を発揮する。
なお、第2の対応策は、熱交換器を二組の例を示したが、三組以上の熱交換器を設けても、上記の効果を発揮できることは言うまでもない。
第2の対応策は、第1の対応策の加熱器25に必要な電力に比べて、流量調整バルブ26A、流量調整バルブ26Bを動作させるのに必要な電力が小さくて済むので、運転コストを抑えることができる。
<第3の対応策>
図9に示すように、第3の対応策に係る蒸気生成システム4は、冷媒−水熱交換器(凝縮器12と蒸発管22)の後流であって蒸気配管24上に気液分離器28を設ける。気液分離器28は、蒸気側出口28が蒸気圧縮機23に接続され、水側出口28にはポンプ29に接続される。なお、この構成から明らかなように、蒸気生成システム4は、蒸気(気相)と水(液相)の二層状態の混合物が蒸発管22から気液分離器28に向けて流出する。
蒸気生成システム4は、供給された二層状態の混合物が気液分離器28において、高温の蒸気(気相)と水(液相)を分離し、蒸気を取り出して蒸気側出口28を介して蒸気圧縮機23に供給するとともに、ポンプ29を動作させることで水を水側出口28を介して取り出す。
ここで、蒸気圧縮機23の吸い込み量を上げると、蒸発管22を通る水の流量が増加するため、蒸発管22内における蒸発開始点が、蒸発管22の出口22OUT側に転移する。この時、蒸発管22を出てくる水全体流量に対する蒸気(気相)の割合は減少する。一方、蒸気圧縮機23の吸い込み量を下げると、蒸発管22を通る水の流量が減少するため、蒸発管22内の蒸発開始点が入口22IN側に転移する。この時、蒸発管22を出てくる水全体流量に対する気相の割合は増加する。蒸気生成システム4は、蒸気圧縮機23の吸い込み量の増減を繰り返すことで、蒸発開始点を転移させ。これにより蒸発管22を出てくる蒸気(気相)と水(液相)の割合も増減を繰り返すこととなる。
これに対し、蒸気生成システム4は、気液分離器28で蒸気(気相)と水(液相)に分離することで、気相/液相の割合変化を気液界面の高さ変化で吸収することができるため、気液分離器28から流出する蒸気の流量及び温度を一定にすることができるので、蒸気圧縮機23を出る蒸気の流量・温度も一定にすることができる。
さらに、気液分離器28で分離して取り出される水を利用することができるので、蒸気生成システム4は、二種類の異なる温度を取り出すことができる利用価値の高いシステムである。
1,2,3,4 蒸気生成システム
10 ヒートポンプ部
11 圧縮機
12,12A,12B 凝縮器
13 膨張弁
14 蒸発器
20 蒸気生成部
21 減圧弁
22,22A,22B 蒸発管
22IN 入口
22OUT 出口
23 蒸気圧縮機
24 蒸気配管
25 加熱器
26A,26B 流量調整弁
27 水導入管
27A,27B 分岐路
28 気液分離器
29 ポンプ
30 制御部
31,33 温度センサ
32 圧力センサ

Claims (7)

  1. ヒートポンプ部と、
    前記ヒートポンプ部を流れる冷媒により、蒸気生成媒体が加熱されることで蒸気を生成する蒸気生成部と、
    前記ヒートポンプ部と蒸気生成部の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記ヒートポンプ部は、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機で圧縮された前記冷媒と前記蒸気生成媒体との間で熱交換を行う第1熱交換器と、
    前記第1熱交換器を通過した前記冷媒を減圧する膨張弁と、
    前記膨張弁を通過した前記冷媒と外気との間で熱交換を行う第2熱交換器と、が順次冷媒配管にて接続され、
    前記蒸気生成部は、
    供給された液相の蒸気生成媒体を減圧する減圧手段と、
    前記減圧手段で減圧された前記蒸気生成媒体が通過する過程で、前記第1熱交換器において前記冷媒と熱交換される蒸発管と、を備え、
    前記制御部は、
    前記蒸気生成媒体の前記蒸発管の内部における蒸発点を、前記蒸発管における前記蒸気生成媒体の入口に近い側と出口に近い側の間で交互に転移させる、
    ことを特徴とする蒸気生成システム。
  2. 前記制御部は、
    前記ヒートポンプ部の前記圧縮機の回転数を調整することによって、前記蒸発点を、前記蒸発管の前記蒸気生成媒体の入口に近い側と出口に近い側の間で交互に転移させる、
    請求項1に記載の蒸気生成システム。
  3. 前記制御部は、
    前記蒸気生成部の前記減圧手段の開度を調整することによって、前記蒸発点を、前記蒸発管の前記蒸気生成媒体の入口に近い側と出口に近い側の間で交互に転移させる、
    請求項1又は2に記載の蒸気生成システム。
  4. 前記制御部は、予め定められた目標値に基づいて、前記ヒートポンプ部の前記圧縮機の回転数を調整し、又は、前記蒸気生成部の前記減圧手段の開度を調整する、
    請求項2又は3に記載の蒸気生成システム。
  5. 前記蒸気生成部は、
    前記蒸発管を前記蒸気生成媒体が通過する過程で、前記第1熱交換器において前記冷媒と熱交換されることで生成された蒸気を圧縮する蒸気圧縮機と、
    前記蒸発管で生成された前記蒸気の温度を一定に調整する加熱器と、
    を備える、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の蒸気生成システム。
  6. 前記第1熱交換器が、並列に配置される第1A熱交換器と、第1B熱交換器と、からなり、
    前記蒸発管が、前記第1A熱交換器において前記冷媒と熱交換される第1蒸発管と、前記第1B熱交換器において前記冷媒と熱交換される第2蒸発管と、からなり、
    前記第1蒸発管に供給する前記蒸気生成媒体の量と、前記第2蒸発管に供給する前記蒸気生成媒体の量を、交互に増減させる、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の蒸気生成システム。
  7. 前記蒸気生成部は、
    前記蒸発管を前記蒸気生成媒体が通過する過程で、前記第1熱交換器において前記冷媒と熱交換されることで生成された蒸気を圧縮する蒸気圧縮機と、
    前記蒸発管と前記蒸気圧縮機の間に設けられる気液分離器と、を備え、
    前記蒸発管において気相成分と液相成分の混合物として前記蒸気を生成し、
    前記気液分離器において前記液相成分を分離して取り出された前記気相成分からなる前記蒸気を、前記蒸気圧縮機で圧縮する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の蒸気生成システム。
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