JP6086580B2 - 水道用資機材の結合構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、空気弁、消火栓、補修弁などの水道用資機材同士、又は水道用資機材と水道管を結合する水道用資機材の結合構造体に関する。
水道管には、その維持又は利用などのために空気弁、消火栓、補修弁などの水道用資機材が結合されている。それら空気弁と補修弁との結合のような水道用資機材同士の結合又は水道用資機材と水道管の結合は、水道水が漏れないように締め付け状態等を強固にしなければならない。その結合は、一般的には、結合のために水道用資機材又は水道管の縦管の端部にフランジを設けて、フランジ同士をパッキンなどの密着部材を介して接合しボルトやナットなどの締結部材(フランジ締結具)で締結している。この密着部材は、水道用資機材又は水道管の縦管のそれぞれの管路の開口を囲んで配置されている。フランジには、そのボルトを挿通する貫通孔が形成されている。このフランジを設けて締結部材により水道用資機材同士又は水道用資機材と水道管を結合したフランジ結合体は、使用される場所によっては、地震などの振動によって大きな外力がかかる場合があり、その場合には、結合補強具を用いてフランジ同士の結合が補強されることも少なくない。
結合補強具を用いてフランジ結合体の結合(フランジ同士の結合)を補強した結合構造体としては、従来より、幾つかの提案がされている。特許文献1に記載のものは、2個のフランジの外側を二つ割の環状カバーにより被包し、複数個の締付けボルトとナット(フランジ締結具)により両フランジと環状カバーの対向辺の一方とを共締めし、環状カバーの他方の対向辺に複数個の押しボルトを締付けボルトに対して交互に螺着して、押しボルトと環状カバーの一方の対向辺との間に両フランジを挟圧してなるものである。特許文献2に記載のものは、2個のフランジを締着ボルトとナット(フランジ締結具)によって接合し、一対の挟持片を有する断面視略コ字形状の挟持部材からなる接合補強ナットにより、一方の挟持片のねじ孔に締着ボルトを螺合させ、他方の挟持片のねじ孔に螺合させた押圧ボルトで他方のフランジのフランジ外周近傍の一部を押圧してなるものである。この結合構造体は、水平に置かれる配管同士を結合するものであり、両フランジの最上方の部位に結合補強具(接合補強ナットと押圧ボルト)を用いることで、地中での配管の沈み込みによる両フランジの離間を防止できるとしている。
実開平3−123187号公報 特開2005−233212号公報
ところで、水道用資機材が水道管やその他の水道用資機材に結合される場所は、狭く暗いところが多く、作業姿勢も自由になり難い場合が多い。そのため、結合補強具は、十分にフランジ結合体の結合を補強するとともに、その装着の作業は容易にできるものでなければならない。
特許文献1に記載の結合構造体は、水道用資機材に用いるには、結合補強具(環状カバーと押しボルト)の装着の作業が複雑であり、そのための締結箇所の数も多い。特許文献2に記載の結合構造体は、フランジ締結具のボルトとナットによる結合力が強化されているのではないので、地震などの振動による大きな外力に対しては、補強の効果はさほど大きくはない。また、特許文献2に記載の結合補強具(接合補強ナットと押圧ボルト)を実際の水道用資機材に取り付けるには、フランジ締結具のボルトの頭部からフランジの周面までの距離が十分でない。また、水道用資機材の敷設後に必要な箇所に結合補強具を装着する場合、フランジ締結具の分解などを要することになり、その作業は容易ではない。
本発明は、係る事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、地震などの振動による大きな外力に対しても結合補強具が十分にフランジ結合体の結合を補強するとともに、その装着の作業が容易である水道用資機材の結合構造体を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の水道用資機材の結合構造体は、フランジ締結具のボルトとナットにより2個のフランジを締結結合したフランジ結合体を有し、少なくとも1つのフランジ結合体の結合を結合補強具を用いて補強した水道用資機材の結合構造体であって、前記結合補強具は、少なくとも1つの前記フランジ締結具の少なくとも前記ボルトの頭部に当接して、その軸方向において圧縮する方向に押圧していることを特徴とする。
請求項2に記載の水道用資機材の結合構造体は、請求項1に記載の水道用資機材の結合構造体において、前記結合補強具は、少なくとも1つの前記フランジ締結具の前記ボルトの頭部と、該フランジ締結具の前記ナット又は該ボルトの雄ねじ部の先端と、を押圧していることを特徴とする。
請求項3に記載の水道用資機材の結合構造体は、請求項2に記載の水道用資機材の結合構造体において、前記結合補強具は、一対の挟持片とそれらを連設する連設片を有する挟持部材と、前記一対の挟持片のうちの一方の挟持片を挿通してその内側に位置するナットのねじ孔又は一方の挟持片に形成されたねじ孔に螺合させた押圧部材と、を備えており、少なくとも1つの前記フランジ締結具の前記ボルトの頭部と前記ナットのいずれか一方を前記押圧部材により、いずれか他方を前記挟持部材の他方の挟持片により押圧していることを特徴とする。
請求項4に記載の水道用資機材の結合構造体は、請求項3に記載の水道用資機材の結合構造体において、前記他方の挟持片は、少なくとも1つの前記フランジ締結具の前記ボルトの雄ねじ部の外径よりも大きく、かつ、該フランジ締結具の前記ナットの外径よりも小さな内径の貫通孔又は凹部が形成されており、該貫通孔又は凹部の開口周囲部分で該フランジ締結具の該ナットを押圧していることを特徴とする。
請求項5に記載の水道用資機材の結合構造体は、請求項3に記載の水道用資機材の結合構造体において、前記押圧部材は、前記フランジ締結具のボルトの雄ねじ部の外径よりも大きく、かつ、前記フランジ締結具のナットの外径よりも小さな内径の凹部又は貫通孔が形成されており、該凹部又は貫通孔の開口周囲部分で前記フランジ締結具のナットを押圧していることを特徴とする。
請求項6に記載の水道用資機材の結合構造体は、請求項3に記載の水道用資機材の結合構造体において、前記結合補強具は、前記フランジ締結具のボルトの雄ねじ部の外径よりも大きく、かつ、前記フランジ締結具のナットの外径よりも小さな内径の凹部が形成された押圧先端部材を更に備え、該凹部の開口周囲部分で前記フランジ締結具のナットを押圧していることを特徴とする。
請求項7に記載の水道用資機材の結合構造体は、請求項3〜6のいずれか1項に記載の水道用資機材の結合構造体において、前記フランジ結合体を少なくとも上下に2つ有しており、前記結合補強具の前記挟持部材は前記連設片から前記一対の挟持片の反対側に延びた結合補強具連結片を更に有しており、該結合補強具は前記2つのフランジ結合体をそれぞれ補強しており、該2つの結合補強具の挟持部材の結合補強具連結片が互いに結合補強具連結部材によって連結していることを特徴とする。
請求項8に記載の水道用資機材の結合構造体は、請求項1に記載の水道用資機材の結合構造体において、前記フランジ結合体を少なくとも上下に2つ有しており、そのうち一のフランジ結合体の結合を一の結合補強具を用いて、他のフランジ結合体の結合を他の結合補強具を用いて補強しており、前記一の結合補強具と他の結合補強具は、互いに結合補強具連結部材によって連結しており、前記一の結合補強具が前記一のフランジ結合体の前記フランジ締結具の前記ボルトの頭部を押圧し、前記他の結合補強具が前記他のフランジ結合体の前記フランジ締結具の前記ナット又は前記ボルトの雄ねじ部の先端を押圧している、又は、前記一の結合補強具が前記一のフランジ結合体の前記フランジ締結具の前記ナット又は前記ボルトの雄ねじ部の先端を押圧し、前記他の結合補強具が前記他のフランジ結合体の前記フランジ締結具の前記ボルトの頭部を押圧していることを特徴とする。
請求項9に記載の水道用資機材の結合構造体は、請求項8に記載の水道用資機材の結合構造体において、前記一の結合補強具と前記他の結合補強具のいずれか一方は、一方の挟持片と一の連設片と一の結合補強具連結片を有する一の挟持部材と、該一方の挟持片を挿通してその内側に位置するナットのねじ孔又は一方の挟持片に形成されたねじ孔に螺合させた押圧部材と、を備えており、前記一の結合補強具と前記他の結合補強具のいずれか他方は、他方の挟持片と他の連設片と他の結合補強具連結片を有する他の挟持部材を備えており、前記一の挟持部材の一の結合補強具連結片と前記他の挟持部材の他の結合補強具連結片が互いに前記結合補強具連結部材によって連結していることを特徴とする。
本発明の水道用資機材の結合構造体によれば、水道用資機材のフランジ結合構造において、地震などの振動による大きな外力に対しても結合補強具が十分にフランジ結合体の結合を補強するとともに、その装着の作業を容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係る水道用資機材の結合構造体を示す外観側面図である。 同上の水道用資機材の結合構造体の一部を示す拡大断面図である。 同上の水道用資機材の結合構造体の一方の挟持片の内側を示すものであって、図2のA−Aで示す切断面で切断した拡大平面図である。 同上の水道用資機材の結合構造体の一つの変形例の一部を示す拡大断面図である。 同上の水道用資機材の結合構造体の一つの変形例の一部を示す拡大断面図である。 同上の水道用資機材の結合構造体の一つの変形例の一部を示す拡大断面図である。 同上の水道用資機材の結合構造体の一つの変形例の一部を示す拡大断面図である。 同上の水道用資機材の結合構造体の一つの変形例の一部を示す側面図である。 同上の水道用資機材の結合構造体の一つの変形例の一部を示す拡大断面図である。 同上の水道用資機材の結合構造体の一つの変形例の一部を示す拡大断面図である。 同上の水道用資機材の結合構造体の一つの変形例を示す外観側面図である。 同上の水道用資機材の結合構造体の一つの変形例の一部を示す拡大断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。本発明の実施形態に係る水道用資機材の結合構造体1は、図1に示すように、フランジ締結具2のボルト2aとナット2bにより2個のフランジ3、3’(下方のフランジ3と上方のフランジ3’)を締結結合したフランジ結合体4を有し、そのフランジ同士の締結結合を結合補強具5を用いて補強したものである。フランジ3は水道用資機材(例えば、補修弁など)又は水道管の縦管のフランジであり、フランジ3’は別の水道用資機材(例えば、空気弁、消火栓など)のフランジである。フランジ3、3’は、その一部である接合部3A、3A’においてパッキンなどの密着部材を介して接合している。
この結合構造体1は、結合補強具5がフランジ締結具2の軸方向において圧縮する方向にボルト2aの頭部2aaとナット2bの両方を押圧している構成である。なお、2個のフランジ3、3’の締結結合に用いられているフランジ締結具2の全て(例えば、図1のように4箇所、又は8箇所など)に対して結合補強具5を装着することが好ましいが、場合によっては、一部のフランジ締結具2に対してのみ結合補強具5を装着することも可能である。
結合補強具5は、詳細には、図2に示すように、挟持部材6と押圧部材7を備えたものである。挟持部材6は、一対の挟持片61、62とそれらを連設する連設片63を有して側面視略コ字形状をなしている。そして、一方の挟持片61には、押圧部材7が挿通する貫通孔61aが設けてある。押圧部材7は、一般的には、頭部7aの付いた所要のねじ部長さを有するボルトである。押圧部材7は、一方の挟持片61の貫通孔61aを挿通させてその内側に位置するナット7Aのねじ孔に螺合している。一方の挟持片61の内側には、図3に示すように、ナット7Aが回らないように固定する段部61bが設けられている。この状態で、押圧部材7を回動することにより、ナット7Aからの押圧部材7の雄ねじ部の突出量を増加させる。これにより、フランジ締結具2のボルト2aの頭部2aaを押圧部材7により、ナット2bを挟持部材6の他方の挟持片62により、フランジ締結具2の軸方向において圧縮する方向に押圧することとなる。なお、図中の符号5Aはワッシャである。ワッシャ5Aは、他方の挟持片62による押圧が効率良くナット2bに伝わるようにするものであり、有るのが好ましいが、省略することも可能である。
他方の挟持片62には、フランジ締結具2のボルト2aの雄ねじ部2abの先端部分が挿入し得る貫通孔62aが形成されている。この貫通孔62aの内径は、フランジ締結具2のボルト2aの雄ねじ部2abの外径よりも大きく、かつ、フランジ締結具2のナット2bの外径よりも小さい。従って、ナット2bを挟持部材6の他方の挟持片62により押圧するのに、ナット2bから突出しているボルト2aの雄ねじ部2abとの干渉を避けて、貫通孔62aの開口周囲部分でナット2bを適正に押圧することができる。
なお、結合補強具5(挟持部材6及び押圧部材7)は、例えば、鋳造によって形成し、必要に応じてさび止め処理を施すことにより、安価に製造することができる。
このような結合構造体1では、結合補強具5は、フランジ締結具2のボルト2aの頭部2aaとナット2bをフランジ締結具2の軸方向において圧縮する方向に押圧することで、地震などの振動による大きな外力に対して、ボルト2aの雄ねじ部2abが軸方向に伸びようとするのを防ぎ、また、ナット2bが回動するのを防ぐ。こうして、結合補強具5は、フランジ締結具2のボルト2aとナット2bによる結合力を強化し、十分にフランジ結合体4の結合(フランジ3、3’同士の結合)を補強することができる。
また、結合補強具5の装着は、押圧部材7を一方の挟持片61の貫通孔61aを挿通させてその内側に位置するナット7Aのねじ孔に螺合させてから、連設片63をフランジ3、3’の周面3a、3a’に近接させ、他方の挟持片62の貫通孔62aにフランジ締結具2のボルト2aの雄ねじ部2abの先端部分を挿入した後、押圧部材7を回動することにより、ナット7Aからの押圧部材7の突出量を増加させればよい。よって、装着の作業は、容易である。また、フランジ締結具2のナット2bからフランジ3、3’の周面3a、3a’までの距離が短くても結合補強具5の装着が可能である。
また、結合補強具5は、既設のフランジ結合体4に何ら加工や分解を施すことなく極めて簡単に、フランジ結合体4の結合を補強することができる。
なお、押圧部材7をナット7Aのねじ孔に螺合させるのに替えて、図4に示すように、一方の挟持片61の貫通孔61aをねじ孔61cに形成してそのねじ孔61cに螺合させることも可能である。このようにすると、ねじ孔61cを形成するために挟持部材6が少し高価な材質のもの(例えば、ステンレス鋼など)に限定され易いが、ナット7Aが不要となって更に装着の作業が容易になる。
また、他方の挟持片62の貫通孔62aに替えて、図5に示すような凹部62bを形成することも可能である。この凹部62bの内径は、貫通孔62aの内径と同様である。ただ、ナット2bから突出しているボルト2aの雄ねじ部2abの先端部分がかなり長いものでも適用できる点からは、凹部62bよりも貫通孔62aの方が好ましい。
次に、結合構造体1の結合補強具5を変形して、フランジ締結具2のナット2bを押圧部材7’(又は7)により、ボルト2aの頭部2aaを挟持部材6の他方の挟持片62により押圧するようにした例を説明する。なお、以下に参照する図6〜図9では、これまでに参照した図2、図4、図5で示した結合補強具5を回して上下位置を変えた形になっている。
図6に示す例では、押圧部材7’は、フランジ締結具2のボルト2aの雄ねじ部2abの外径よりも大きく、かつ、フランジ締結具2のナット2bの外径よりも小さな内径の凹部7bが形成されている。この凹部7bは、上述した他方の挟持片62の凹部62bと同様の大きさである。従って、押圧部材7’は外径が大きいもの(太いもの)となっており、この凹部7bの開口周囲部分で、フランジ締結具2のナット2bを押圧している。他方の挟持片62には、上述した貫通孔62a又は凹部62bのような貫通孔又は凹部は形成されておらず、平坦面でボルト2aの頭部2aaを押圧している。なお、他方の挟持片62に、ボルト2aの頭部2aaが嵌入する凹部を形成して、位置決めが行ない易いようにしてもよい。
なお、図6には、一方の挟持片61に形成されたねじ孔61cに押圧部材7’が螺合しているものを示しているが、上述したナット7Aと同様な働きをするナットを一方の挟持片61の内側に位置させてそのナットのねじ孔に押圧部材7’を螺合させてもよい。また、凹部7bのかわりに貫通孔を形成することも可能である。また、押圧部材7’の頭部7aは、通常のボルトの頭部のようにしてもよいし、外径が大きいので、手回しできるように滑り止めのローレットを形成してもよい。
図7に示す例では、フランジ締結具2のボルト2aの雄ねじ部2abの外径よりも大きく、かつ、フランジ締結具2のナット2bの外径よりも小さな内径の凹部7bが形成された押圧先端部材7Bが設けられている。また、押圧先端部材7Bには、押圧部材7の先端部が挿入される凹部7cが形成されている。そして、押圧部材7に押圧先端部材7Bが押圧されることにより、凹部7bの開口周囲部分で、フランジ締結具2のナット2bを押圧している。また、他方の挟持片62は、平坦面でボルト2aの頭部2aaを押圧している。
なお、図7には、一方の挟持片61に形成されたねじ孔61cに押圧部材7が螺合しているものを示しているが、上述したナット7Aを一方の挟持片61の内側に位置させてそのねじ孔に押圧部材7を螺合させてもよい。また、場合によっては、押圧先端部材7Bを上下に分割することも可能である。
次に、結合構造体1の結合補強具5の更なる変形例を2つ説明する。
図8に示す例は、結合補強具5の押圧部材7(又は7’)を省略したものである。この例では、フランジ締結具2のナット2bを挟持部材6の一方の挟持片61により、ボルト2aの頭部2aaを他方の挟持片62により押圧している。一方の挟持片61には、内側に突出部61dが設けられ、それにボルト2aの雄ねじ部2abの先端部分が挿入される凹部61eが形成されている。この例では、押圧部材7(又は7’)が設けられていないので、それが設けられているものに比べて、結合補強具5の押圧する力が弱くなり易く、また、フランジ3、3’の状態によっては、結合補強具5の装着が難しい場合も有り得る。
図9に示す例は、フランジ締結具2のボルト2aの雄ねじ部2abの先端を押圧部材7により、ボルト2aの頭部2aaを他方の挟持片62により押圧するものである。この例では、フランジ締結具2のボルト2aの頭部2aaと雄ねじ部2abの先端が押圧されており、フランジ締結具2のナット2bは押圧されてはいない。このようにすると、地震などの振動による大きな外力に対して、ナット2bが回動するのを防ぐことはできないが、ボルト2aの雄ねじ部2abが軸方向に伸びようとするのを防ぐことができ、よって、フランジ締結具2のボルト2aとナット2bによる結合力を強化し、フランジ3、3’同士の結合を補強することができる。
次に、少なくとも上下に2つフランジ結合体4、4’を有している場合に有用な水道用資機材の結合構造体について説明する。
図10に示す水道用資機材の結合構造体8は、上下に2つ上述したのと同様なフランジ結合体4、4’を有している。結合補強具5が、それぞれのフランジ結合体4、4’を補強している。ここで用いられる結合補強具5は、その挟持部材6が、連設片63から一対の挟持片61、62の反対側に延びた結合補強具連結片64を更に有する。そして、2つの結合補強具5の挟持部材6の結合補強具連結片64を互いに結合補強具連結部材9によって連結している。結合補強具連結部材9は、ボルト91とナット92を用いればよい。なお、図11に、水道用資機材の結合構造体8の適用例を示している。この例において、下側の符号10で示すのは水道管の縦管、中間の水道用資機材10’は補修弁、上側の水道用資機材10’’は消火栓である。また、この例では、上下2つのフランジ結合体4、4’のそれぞれについて、4箇所にフランジ締結具2が有り、それら全てに対して結合補強具5を装着したものを示している。
この水道用資機材の結合連結体8は、個々の結合補強具5による効果とともに、結合補強具連結部材9により2つのフランジ結合体4の間を固く結合することができるので、地震などの振動による大きな外力に対して、それぞれのフランジ締結具2のボルト2aの雄ねじ部2abが軸方向に伸びようとするのを更に防ぐことができる。また、2つのフランジ結合体4、4’の間の距離に合わせて、2つの結合補強具5の距離を結合補強具連結部材9により調整し、結合補強具連結部材9を把持して2つの結合補強具5を迅速に装着することができる。
図12に示す水道用資機材の結合構造体11は、結合構造体8と同様に、上下に2つのフランジ結合体4、4’を有している。この結合構造体11は、下側のフランジ結合体4は結合補強具5の下半分に対応する結合補強具5’を用いて、上側のフランジ結合体4’は結合補強具5の上半分に対応する結合補強具5’’を用いて補強している。結合補強具5’と結合補強具5’’は、上記と同様の結合補強具連結部材9によって互いに連結している。
結合補強具5’がフランジ結合体4のフランジ締結具2のボルト2aの頭部2aaを押圧し、結合補強具5’’がフランジ結合体4’のフランジ締結具2のナット2bを押圧している。
より詳細には、結合補強具5’は、一方の挟持片61と連設片63’と結合補強具連結片 64’を有する挟持部材6’と、一方の挟持片61を挿通してその内側に位置するナット7Aのねじ孔に螺合させた押圧部材7と、を備えており、結合補強具5’’は、他方の挟持片62と連設片63’’と結合補強具連結片64’’を有する挟持部材6’’を備えている。挟持部材6’の結合補強具連結片64’と挟持部材6’’の結合補強具連結片64’’が互いに結合補強具連結部材9によって連結している。
これらの結合補強具5’と結合補強具5’’は、結合補強具5を2分割したものであるので、結合補強具5について図4〜図9を用いて説明した変形例のように変形可能である。この変形については、上述した説明から容易にできるので、説明は省略する。
この水道用資機材の結合連結体11は、結合補強具5’と結合補強具連結部材9と結合補強具5’’により2つのフランジ結合体4、4’の間を固く結合することができる。それにより、それぞれのフランジ締結具2はその軸方向において圧縮する方向に押圧されている状態なので、地震などの振動による大きな外力に対して、それぞれのフランジ締結具2のボルト2aの雄ねじ部2abが軸方向に伸びようとするのを防ぐことができる。また、2つのフランジ結合体4、4’ の間の距離に合わせて、結合補強具5’と結合補強具5’’の距離を結合補強具連結部材9により調整し、結合補強具連結部材9を把持して結合補強具5’と結合補強具5’’を迅速に装着することができる。
以上、本発明の実施形態に係る水道用資機材の結合構造体について説明したが、本発明は、上述の実施形態に記載したものに限られることなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内でのさまざまな設計変更が可能である。
1、8、11 水道用資機材の結合構造体
2 フランジ締結具
2a フランジ締結具のボルト
2aa フランジ締結具のボルトの頭部
2ab フランジ締結具のボルトの雄ねじ部
2b フランジ締結具のナット
3、3’ フランジ
4 フランジ結合体
5 結合補強具
6 挟持部材
61 一方の挟持片
61a 一方の挟持片に形成された貫通孔
61c 一方の挟持片に形成されたねじ孔
62 他方の挟持片
62a 他方の挟持片に形成された貫通孔
62b 他方の挟持片に形成された凹部
63 連設片
64 結合補強具連結片
7 押圧部材
7A 押圧部材と螺合するナット
9 結合補強具連結部材

Claims (9)

  1. フランジ締結具のボルトとナットにより2個のフランジを締結結合したフランジ結合体を有し、少なくとも1つのフランジ結合体の結合を結合補強具を用いて補強した水道用資機材の結合構造体であって、
    前記結合補強具は、少なくとも1つの前記フランジ締結具の少なくとも前記ボルトの頭部に当接して、その軸方向において圧縮する方向に押圧していることを特徴とする水道用資機材の結合構造体。
  2. 請求項1に記載の水道用資機材の結合構造体において、
    前記結合補強具は、少なくとも1つの前記フランジ締結具の前記ボルトの頭部と、該フランジ締結具の前記ナット又は該ボルトの雄ねじ部の先端と、を押圧していることを特徴とする水道用資機材の結合構造体。
  3. 請求項2に記載の水道用資機材の結合構造体において、
    前記結合補強具は、一対の挟持片とそれらを連設する連設片を有する挟持部材と、前記一対の挟持片のうちの一方の挟持片を挿通してその内側に位置するナットのねじ孔又は一方の挟持片に形成されたねじ孔に螺合させた押圧部材と、を備えており、少なくとも1つの前記フランジ締結具の前記ボルトの頭部と前記ナットのいずれか一方を前記押圧部材により、いずれか他方を前記挟持部材の他方の挟持片により押圧していることを特徴とする水道用資機材の結合構造体。
  4. 請求項3に記載の水道用資機材の結合構造体において、
    前記他方の挟持片は、少なくとも1つの前記フランジ締結具の前記ボルトの雄ねじ部の外径よりも大きく、かつ、該フランジ締結具の前記ナットの外径よりも小さな内径の貫通孔又は凹部が形成されており、該貫通孔又は凹部の開口周囲部分で該フランジ締結具の該ナットを押圧していることを特徴とする水道用資機材の結合構造体。
  5. 請求項3に記載の水道用資機材の結合構造体において、
    前記押圧部材は、前記フランジ締結具のボルトの雄ねじ部の外径よりも大きく、かつ、前記フランジ締結具のナットの外径よりも小さな内径の凹部又は貫通孔が形成されており、該凹部又は貫通孔の開口周囲部分で前記フランジ締結具のナットを押圧していることを特徴とする水道用資機材の結合構造体。
  6. 請求項3に記載の水道用資機材の結合構造体において、
    前記結合補強具は、前記フランジ締結具のボルトの雄ねじ部の外径よりも大きく、かつ、前記フランジ締結具のナットの外径よりも小さな内径の凹部が形成された押圧先端部材を更に備え、該凹部の開口周囲部分で前記フランジ締結具のナットを押圧していることを特徴とする水道用資機材の結合構造体。
  7. 請求項3〜6のいずれか1項に記載の水道用資機材の結合構造体において、
    前記フランジ結合体を少なくとも上下に2つ有しており、
    前記結合補強具の前記挟持部材は前記連設片から前記一対の挟持片の反対側に延びた結合補強具連結片を更に有しており、該結合補強具は前記2つのフランジ結合体をそれぞれ補強しており、
    該2つの結合補強具の挟持部材の結合補強具連結片が互いに結合補強具連結部材によって連結していることを特徴とする水道用資機材の結合構造体。
  8. 請求項1に記載の水道用資機材の結合構造体において、
    前記フランジ結合体を少なくとも上下に2つ有しており、そのうち一のフランジ結合体の結合を一の結合補強具を用いて、他のフランジ結合体の結合を他の結合補強具を用いて補強しており、
    前記一の結合補強具と他の結合補強具は、互いに結合補強具連結部材によって連結しており、
    前記一の結合補強具が前記一のフランジ結合体の前記フランジ締結具の前記ボルトの頭部を押圧し、前記他の結合補強具が前記他のフランジ結合体の前記フランジ締結具の前記ナット又は前記ボルトの雄ねじ部の先端を押圧している、又は、前記一の結合補強具が前記一のフランジ結合体の前記フランジ締結具の前記ナット又は前記ボルトの雄ねじ部の先端を押圧し、前記他の結合補強具が前記他のフランジ結合体の前記フランジ締結具の前記ボルトの頭部を押圧していることを特徴とする水道用資機材の結合構造体。
  9. 請求項8に記載の水道用資機材の結合構造体において、
    前記一の結合補強具と前記他の結合補強具のいずれか一方は、一方の挟持片と一の連設片と一の結合補強具連結片を有する一の挟持部材と、該一方の挟持片を挿通してその内側に位置するナットのねじ孔又は一方の挟持片に形成されたねじ孔に螺合させた押圧部材と、を備えており、
    前記一の結合補強具と前記他の結合補強具のいずれか他方は、他方の挟持片と他の連設片と他の結合補強具連結片を有する他の挟持部材を備えており、
    前記一の挟持部材の一の結合補強具連結片と前記他の挟持部材の他の結合補強具連結片が互いに前記結合補強具連結部材によって連結していることを特徴とする水道用資機材の結合構造体。
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