JP6085066B2 - 靴のアッパー - Google Patents

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Description

本発明は靴のアッパーの改良に関する。
靴には着用時のフィット性だけでなく、軽量性や足当たりの良さ等、様々な機能が求められる。アッパーは足当たりの良さを考慮し、メッシュ材のように柔らかい素材で作製されていることが多い。メッシュ等の柔らかい素材、すなわち低剛性材料で作られたアッパーは、紐やベルト等を締めた際に発生する緊締力をアッパー全体に分布させることができず、フィット性を発現しにくい。
低剛性のアッパーのフィット性を向上させるためには、より高剛性の材料でアッパーを補強し、発生する緊締力をアッパー全体に伝達させる必要がある。これまでに発売されている靴では、緊締力の伝達を考慮して高剛性の補強材がアッパーに配置されているものはあるが、補強材の形状、量によっては、軽量性やフィット性を損なう場合も多い。
WO 2001/082735(フロントページ) JP2003−24108A(フロントページ) JP02−5903A(FIG1) JP11−201(フロントページ) JP60−227701(FIG1,FIG2)
靴の着用時のフィット性を向上させるためには、シューレースやベルト等の締付部材を締めた際に発生する緊締力をアッパー全体に分布させたり、アッパーを着用者の足の形状に合わせたりする必要がある。
従来の靴においては、シューレース、ベルト等を締めた際の緊締力をアッパー全体に伝達するため、多くの補強材を配置しており、軽量性を発現しにくい。また、アッパーの上下方向に延びる補強材において、上端の幅に比べソール側の下端の幅が同じか又は大きい。そのため、着用者が靴紐、ベルト等を締めた際、補強材があまり自由に変形することができず、アッパーが着用者の足の形状にフィットし難い。
したがって、本発明の目的は軽量化とフィット性の向上を図り得る靴のアッパーを提供することである。
すなわち、本靴のアッパーは、一つの局面において、ソック5と、前記ソック5の開口50の外側および内側の縁5Eにそれぞれ配置され前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く、シューレース6が通る複数の孔Hを定義する外側および内側の縁部7L,7Mと、
前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の外側面に付着し前記外側の縁部7Lからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる外側Lの少なくとも1つの補強材と、
前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の内側面に付着し前記内側の縁部7Mからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる内側Mの少なくとも1つの補強材とを備え、
前記外側Lの少なくとも1つの補強材は、第5基節骨B50の少なくとも一部を側面から覆う第1補強部1と、第5中足骨B51の骨体もしくは骨底の少なくとも一部を側面から覆う第2補強部2とを包含し、
前記内側Mの少なくとも1つの補強材は、母趾球O1の少なくとも一部を側面から覆う第3補強部3を包含し、
前記複数の補強部のうち少なくとも1つの補強部の幅は前記当該補強部の上端部に比べ下端部が小さい。
本発明において、「少なくとも1つの補強材が第1補強部と第2補強部とを包含する」とは、「少なくとも1つの補強材が第1補強部と第2補強部との両方を包含する」形態や「少なくとも1つの補強材が第1補強部を包含し、それとは別の少なくとも1つの補強材が第2補強部を包含する」形態等を含むことを意味する。
本発明によれば、少なくとも1つの補強部の下端部の幅は、上端部のそれよりも小さい。アッパー上縁からソールまたはヒールカウンタまで延びる補強材はハトメ飾り7L,7Mに作用するシューレースの力をアッパー全体に分布させるだろう。また、上端部の幅よりも下端部の幅が小さい補強部はソールまたはヒールカウンタに拘束されている幅が小さく、そのため、比較的自由に変形することができるだろう。
したがって、アッパーが着用者の足の形状にフィットし易く、かつ、補強材が第5基節骨、第5中足骨、母趾球の少なくとも一部という必要最低限の箇所に配置され、その結果として補強材の面積が小さくなることで、軽量化が図られるだろう。
第1補強部1が第5基節骨B50を覆い第2補強部2が第5中足骨B51の骨体および/又は骨底を覆う。そのため、アッパーは小さな補強材で足の外側を効率良く支持して、足の外側にフィットし易く、かつ、補強材の面積が小さくなることで、軽量化が図られるだろう。
一方、第3補強部3は母趾球O1の側面を覆う。そのため、小さな補強材で足の内側を効率良く支持すると共に足の内側にフィットし易く、かつ、補強材の面積が小さくなることで、軽量化が図られるだろう。
本靴のアッパーは、別の局面において、ソック5と、前記ソック5の足幅方向の中央寄りの縁5Eにそれぞれ配置され前記ソック5を形成する部材よりも伸び難い外側および内側の縁部7L,7Mと、
前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の外側面に付着し前記外側の縁部7Lからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる外側Lの少なくとも1つの補強材と、
前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の内側面に付着し前記内側の縁部7Mからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる内側Mの少なくとも1つの補強材とを備え、
前記外側Lの少なくとも1つの補強材は、第5基節骨B50の少なくとも一部を側面から覆う第1補強部1と、第5中足骨B51の骨体もしくは骨底の少なくとも一部を側面から覆う第2補強部2とを包含し、
前記内側Mの少なくとも1つの補強材は、母趾球O1の少なくとも一部を側面から覆う第3補強部3を包含し、
前記複数の補強部のうち少なくとも1つの補強部の幅は前記当該補強部の上端部に比べ下端部が小さい。
この場合も、前記一つの局面と同様の効果を奏するかもしれない。
前記「別の局面」においては、シューレースを含む締付部材が備えられていてもよい。たとえば、締付部材としては、シューレースの他に非伸縮性または伸縮性のベルト部材が採用されてもよい。ベルト部材が採用される場合、ベルトの本数は1本または2本以上設けられてもよい。
本発明において、靴がシューレースを有する場合、前記縁部7L,7Mは、たとえばハトメ飾りで形成されていてもよいし、筒状のループで形成されていてもよい。一方、靴のアッパーがベルトで締め付けられシューレースで締め付けられない場合、前記縁部7L,7Mとしては前記補強材と同じか又は近似した素材を用いることができ、前記ソック5よりも伸び難い素材を用いることができる。
なお、骨底とは各骨における後方の関節に近い部位で若干太く膨らんだ部位をいい、近位骨頭とも呼ばれている。一方、骨頭とは各骨における前方の関節に近い部位で若干太く膨らんだ部位をいい、遠位骨頭とも呼ばれている。また、骨体とは前記骨底と骨頭との間の部位をいい、一般に滑らかに太さが変化している。
本発明において、各補強部の上端部とは、概して、各補強部を上下に3等分した最も上の1/3の部分を意味し、一方、各補強部の下端部とは各補強部を上下に3等分した最も下の1/3の部分を意味する。
本発明において、「補強部の幅」は、前記シューレース6が通る複数の孔Hが内側または外側において1列に滑らかに並んでいる場合、前記複数の孔Hが並んでいる方向の幅を意味すると解することができる。
一方、前記複数の孔Hが内側または外側において千鳥状に並んでいる場合など全ての場合において前記「補強部の幅」は、各補強部が延びる方向に沿った中心線C1〜C4に直交する方向の幅を意味すると解することができる。
前記各補強部1〜4の前端または後端のラインが滑らかでない場合などにおいては、「補強部の上端部の幅」は前記最も上の1/3の部分の平均値が採用され、「補強部の下端部の幅」は前記最も下の1/3の部分の平均値が採用されてもよい。
図1Aは本発明の実施例1を示す靴の外側面図、図1Bは同靴の内側面図である。 図2Aは本発明の実施例2を示す靴の外側面図、図2Bは同靴の内側面図である。 図3Aは本発明の実施例3を示す靴の外側面図、図3Bは同靴の内側面図である。 図4Aは本発明の実施例4を示す靴の外側面図、図4Bは同靴の内側面図である。 図5Aは本発明の実施例5を示す靴の外側面図、図5Bは同靴の内側面図である。 図6Aは本発明の実施例6を示す靴の外側面図、図6Bは同靴の内側面図である。 図7Aは本発明の実施例7を示す靴の外側面図、図7Bは同靴の内側面図である。 図8Aは本発明の実施例8を示す靴の外側面図、図8Bは同靴の内側面図である。 図9Aは本発明の実施例9を示す靴の外側面図、図9Bは同靴の内側面図である。 図10Aは本発明の実施例10を示す靴の外側面図、図10Bは同靴の内側面図である。 図11はシューレースの締付により作用する緊締力の方向を示すアッパーの模式的な平面図である。 図12Aは比較例を示す靴の外側面図、図12Bは同靴の内側面図、図12Cは評価方法を示す靴の模式的な断面図である。 評価結果を示す棒グラフである。 図14Aは本発明の実施例11を示す靴の外側面図、図14Bは同靴の内側面図である。
本発明の1つの局面または別の局面においては、各々、以下の好ましい例を1つ又は組み合わせて採用することができ、少なくとも請求の範囲において従属請求項とした内容は前記別の局面にも採用することができる。
例えば、好ましくは、前記内側の少なくとも1つの補強材は、舟状骨BSの少なくとも一部を側面から覆う第4補強部4を更に備え、
前記第4補強部4は幅を有し、前記第4補強部4の上端部の幅W41に比べ第4補強部4の下端部の幅W40が小さい。
この場合、第4補強部4は舟状骨BSを覆い、そのため、アッパーが小さな補強材で中足部にもフィットし易く、かつ、補強材の面積が小さくなることで、軽量化が図られるだろう。また、上端部の幅よりも下端部の幅が小さい第4補強部4はソールまたはヒールカウンタに拘束されている幅が小さく、そのため、比較的自由に変形することができるだろう。したがって、アッパーが着用者の足の形状にフィットし易いだろう。
好ましくは、前記外側の縁部7Lにおける前記複数の孔Hのうち最も前方Fおよび後方Rの孔Hから前記外側面に沿って、かつ、鉛直面に沿って下した2本の仮想線の間において前記ソック5を形成する部材が露出した外側の柔領域LSと、
前記内側の縁部7Mにおける前記複数の孔Hのうち最も前方Fおよび後方Rの孔Hから前記内側面に沿って、かつ、鉛直面に沿って下した2本の仮想線の間において前記ソック5を形成する部材が露出した内側の柔領域MSとを備え、
前記外側の柔領域LSの面積に比べ前記内側の柔領域MSの面積の方が大きい。
この場合、足の外側に比べ凹凸形状が複雑な足の内側には外側の柔領域LSよりも大きい内側の柔領域MSが設けられており、したがって、内側においてアッパーがフィットし易い。一方、外側の柔領域ALの面積は、内側のそれよりも小さく、内側に比べ凹凸形状が単純な外側において、大きな面積の補強材を含むアッパーでも足にフィットするだろう。
好ましくは、前記第4補強部4の延びる方向に沿った中心線C4は、前記ソール8に向かって斜め後方の下方に延び、前記第1及び第2補強部1,2の各々の延びる方向に沿った中心線C1,C2と水平線のなす角K1及びK2よりも前記第4補強部4の前記中心線C4と前記水平線のなす角K4の方が小さい。
この場合、第4補強部4は第1および第2補強部1,2よりも前傾姿勢で大きく傾いて配置されている。すなわち、第4補強部4は舟状骨BSから斜め後方の下方に向かって延びている。そのため、足の側面形状が外側よりも複雑な内側において、シューレース、ベルト等の締め付け力がより後方まで伝達される。すなわち、アッパーは内側のより後方の範囲においてもフィットし易い。
好ましくは、前記第3補強部3の延びる方向に沿った中心線C3は、前記ソール8に向かって斜め後方の下方に延びている。
この場合、第3補強部3は前傾姿勢で配置されている。そのため、前足の内側において第1基節骨の骨底を上方から覆うことができるだろう。
好ましくは、前記第3補強部3の延びる方向に沿った中心線C3と前記水平線のなす角K3よりも前記第4補強部4の中心線C4と前記水平線のなす角K4の方が小さい。
この場合、足の内側において、第4補強部4は第3補強部3よりも大きく前傾している。そのため、第4補強部4の下端部が後方に位置し、第3補強部3と第4補強部4との間にソックで覆われた大きな柔領域MSが形成される。したがって、形状が複雑な足の内側に対し、シューレース、ベルト等の締め付け力が作用する。
好ましくは、前記第4補強部4の後端のライン41が前記第2補強部2の後端のライン21よりも前傾しており、
前記第4補強部4の後端のライン41の下端4Eが、前記第2補強部2の後端のライン21の下端2Eよりも後方に配置され、
前記第4補強部4が踵骨BCの下部の前部を側面から覆う。
一般に、足の内側Mの踝の真下の部位は足の外側Lに比べ微妙に括れており、前記部位においてアッパーとの間に隙間が生じ易い。本例の場合、大きく前傾した第4補強部4は踵骨BCの下部の前部を覆う。そのため、前記部位において、アッパーが足にフィットし易いだろう。
好ましくは、前記外側面の前記第1補強部1と前記第2補強部2との間において前記ソック5を形成する部材が露出した外側の柔領域LSの面積に比べ、
前記内側面の前記第3補強部3と前記第4補強部4との間において前記ソック5を形成する部材が露出した内側の柔領域MSの面積の方が大きい。
この場合、足の外側に比べ凹凸形状が複雑な足の内側には外側の柔領域LSよりも大きい内側の柔領域MSが設けられており、したがって、内側においてアッパーがフィットし易い。一方、外側の柔領域ALの面積は、内側のそれよりも小さく、内側に比べ凹凸形状が単純な外側において、大きな面積の補強材を含むアッパーでも足にフィットするだろう。
本発明において、補強材は上端部に比べ下端部が小さい1以上の補強部を備える。
例えば、前記第3補強部3は前記幅を有し、前記第3補強部3の上端部の幅W31に比べ第3補強部3の下端部の幅W30が小さい。
あるいは、前記第2補強部2は前記幅を有し、前記第2補強部2の上端部の幅W21に比べ第2補強部2の下端部の幅W20が小さい。
あるいは、前記第1補強部1は前記幅を有し、前記第1補強部1の上端部の幅W11に比べ第1補強部1の下端部の幅W10が小さい。
また、これらのうちの2以上の補強部において上端部の幅に比べ下端部の幅が小さくてもよい。
更に好ましくは、前記第3補強部3の前記幅は前記第3補強部3の上端部に比べ下端部が小さく、
前記第2補強部2の前記幅は前記第2補強部2の上端部に比べ下端部が小さく、
前記第1補強部1の前記幅は前記第1補強部1の上端部に比べ下端部が小さい。
この場合、アッパーのフィット性の向上および軽量化がより一層図られるだろう。
更に、好ましくは、前記外側面の前記第1補強部1と前記第2補強部2との間において前記ソック5を形成する部材が露出した外側の柔領域LSの面積に比べ、
前記内側面の前記第3補強部3と前記第4補強部4との間において前記ソック5を形成する部材が露出した内側の柔領域MSの面積の方が大きい。
この場合、前記効果が最大限に図られるだろう。
好ましくは、前記第4補強部4の延びる方向に沿った中心線C4は、前記ソール8に向かって斜め後方の下方に延び、前記第1及び第2補強部1,2の各々の延びる方向に沿った中心線C1,C2と水平線のなす角K1及びK2よりも前記第4補強部4の前記中心線C4と前記水平線のなす角K4の方が小さく、
前記第4補強部4の後端のライン41が前記第2補強部2の後端のライン21よりも前傾しており、
前記第4補強部4の後端のラインの下端4Eが、前記第2補強部2の後端のライン21の下端2Eよりも後方に配置され、
前記第4補強部4が踵骨BCの下部の前部を覆う。
好ましくは、本アッパーは前記複数の孔Hは足の外側および内側のそれぞれについて4個以上に設けられ、
前記外側または内側の前記4個以上の孔Hのうち複数の孔Hに対峙するように前記各補強部1〜4の上端部の幅が設定されている。
この場合、各補強部1〜4には、それぞれ、複数の孔Hに挿通されたシューレース6によりハトメ飾り7L,7Mを介して張力が作用する。複数の孔Hに対峙した上端部を持つ補強部に作用する張力の方向は安定し易いであろう。
この場合、大きく前傾した第4補強部4が踵骨BCの下部の前部を覆う。そのため、通常足沿いの良くない踵骨BCの下部の前部のフィット性が向上するだろう。
前記外側の縁部7Lにおける小趾球の前端および外踝の後端から前記外側面に沿って、かつ、鉛直面に沿って下した2本の仮想線の間において前記ソック5を形成する部材が露出した外側の柔領域LSと、
前記内側の縁部7Mにおける母趾球の前端および内踝の後端から前記内側面に沿って、かつ、鉛直面に沿って下した2本の仮想線の間において前記ソック5を形成する部材が露出した内側の柔領域MSとを備え、
前記外側の柔領域LSの面積に比べ前記内側の柔領域MSの面積の方が大きい。
この場合、足の外側に比べ凹凸形状が複雑な足の内側には外側の柔領域LSよりも大きい内側の柔領域MSが設けられており、したがって、内側においてアッパーがフィットし易い。一方、外側の柔領域ALの面積は、内側のそれよりも小さく、内側に比べ凹凸形状が単純な外側において、大きな面積の補強材を含むアッパーでも足にフィットするだろう。
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
以下、本発明の実施例が図面にしたがって説明される。図1Aおよび1B〜図10Aおよび10Bは、各々、実施例1〜10を示す。
まず、最も代表的な実施例である実施例2について説明する。
図2Aおよび図2Bに示すように、アッパーUはソール8の上に配置されている。
ソール8は接地面を有するアウトソール80と、アウトソール80の上に配置された発泡体からなるミッドソール81を備えていてもよい。なお、図1A−図10B、図12および図14において、ミッドソール81には不規則な小さいドットが付されている。
図2Aおよび図2Bにおいて、前記アッパーUはソック5、ハトメ飾り7M,7Lおよび補強材1〜4を備える。前記ハトメ飾り7M,7Lや補強材はアッパーUの外表面に付着されていてもよいが、内部の表面(内表面)に付着されていてもよい。なお、図1A−図10Bおよび図12において、前記ハトメ飾り7M,7Lおよび補強材には規則的なドットが付されている。
図2A−2Bのソック5は、織物、編物又は編状物の1または2以上の部材からなり、足の甲や踵を柔く包む。なお、ソック5は図示しない舌片を有していてもよい。
外側および内側のハトメ飾り7L,7Mは、図11の前記ソック5の開口50の外側および内側の縁5Eにそれぞれ配置され、前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く、着用時に締付力を発揮するシューレース6が通る複数の孔Hを定義する。前記外側および内側のハトメ飾り7L,7Mは、前端において互いに連なっていてもよいし、あるいは、互いに分離されていてもよい。
ハトメ飾り7L,7Mは、図4〜図6に示すように、1又は、複数の切り欠き7Nを有していてもよい。更に、ハトメ飾り7L,7Mは図14A−14Bのように単一の孔Hを有し、かつ、互いに分離されていてもよいし、複数の孔Hを有していてもよい。
図2A−2Bの前記ハトメ飾り7L,7Mを形成する素材としては、例えばテープ材や人工皮革、あるいは、これらの2以上の素材が採用されてもよい。シューレース6が通る複数の孔Hは前記人工皮革等に形成された小さな円形の孔であってもよいし、前記人工皮革等に縫い付けられたループ材であってもよい。
前記ソック5が例えば裏皮状の人工皮革が採用されている場合、前記縁部7L,7Mや補強材1は、前記裏皮状の人工皮革よりも伸び難い素材が採用されてもよい。
図2Aにおいて、外側の補強材は第1補強部1および第2補強部2を備える。一方、図2Bの内側の補強材は第3補強部3および第4補強部4を備える。
図2Aにおいて、第1補強部1および第2補強部2は、各々、前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く、前記ソック5の外側面に付着し、前記外側のハトメ飾り7Lからミッドソール81の上端まで延びる。一方、図2Bの第3補強部3および第4補強部4は、各々、前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く、前記ソック5の内側面に付着し、前記内側のハトメ飾り7Mからミッドソール81の上端まで延びる。
図2Aの第1補強部1は第5基節骨B50の少なくとも一部を側面から覆う。第2補強部2は第5中足骨B51の骨体もしくは骨底の少なくとも一部を側面から覆う。
図2Bの第3補強部3は、母趾球O1の少なくとも一部を側面から覆う。第4補強部4は舟状骨BSの少なくとも一部を側面から覆う。
各補強部1〜4は、前記複数の孔Hが並ぶ方向の幅を有し、前記各補強部において上端部の幅に比べ下端部の幅が小さい。ここで、前記複数の孔Hが並ぶ方向とは、前記締付力を発揮するシューレース6が通る孔Hの並ぶ方向であり、したがって、履き口59よりも前方Fに配置された孔Hの並ぶ方向を意味し、本例の場合、最後方の孔Hrは前記複数の孔Hに含まれない。なお、履き口59は着用中に脚が延び出ており、前方Fの前記開口50に連なっている。
すなわち、図2Aの前記第1補強部1の上端部の幅W11に比べ第1補強部1の下端部の幅W10は小さい。前記第2補強部2の上端部の幅W21に比べ第2補強部2の下端部の幅W20は小さい。前記第3補強部3の上端部の幅W31に比べ第3補強部3の下端部の幅W30は小さい。前記第4補強部4の上端部の幅W41に比べ第4補強部4の下端部の幅W40は小さい。
本例において、第1〜第4補強部1〜4の各々の上端部には、それぞれ、複数の孔Hが対峙している。なお、外側および内側のハトメ飾り7L,7Mには、それぞれ、4個以上の前記孔Hが設けられている。
各補強部1〜4において、下端部の幅は上端部の幅の30%〜97%程度が好ましく、35%〜95%程度が更に好ましく、50%〜85%程度が最も好ましい。
図2Aおよび図2Bの各補強部1〜4の延びる方向は、孔Hに挿通されたシューレース6による緊締力に概ね平行であるのが好ましいだろう。すなわち、図11の2点鎖線で示すシューレース6による合力Foが孔Hに作用する引張方向に概ね平行となるように、各補強部1〜4の延びる方向が設定されるのが好ましいだろう。フィット性向上に効果的な補強材の位置や形状は、緊締力がどのように作用するかにより判断すべきである。
図2A−2Bにおいて、前記各補強部1〜4は、それぞれ、各補強部1〜4が延びる方向に一致する仮想の中心線C1〜C4を有する。前記各幅が前記複数の孔Hが並ぶ方向に測定しにくい場合には、前記各幅は前記中心線C1〜C4に直交する方向に測られてもよいであろう。
前記各補強部1〜4の延びる方向に沿った中心線C1〜C4は、前記ソール8に向かって斜め後方の下方に延びている。図2Aの前記第1及び第2補強部1,2の各々の延びる方向に沿った中心線C1,C2と前記ソール8のなす角K1及びK2よりも、図2Bの前記第4補強部4の前記中心線C4と前記ソール8のなす角K4の方が小さい。また、前記第3補強部3の中心線C3と前記ソール8のなす角K3よりも前記第4補強部4の前記中心線C4と前記ソール8のなす角K4の方が小さい。
ソール8の表面が水平面または水平面に近い場合、前記各角K1〜K4は各中心線C1〜C4とソール8の表面との間の角度とすることができる。一方、ソール8の表面が大きく湾曲している場合や凹凸がある場合には、前記各角K1〜K4は各中心線C1〜C4と水平線のなす角となる。
図2Aおよび2Bにおいて、前記各補強部1〜4の各前端のライン10,20,30,40は前傾姿勢に設定されている。また、前記第2〜第4補強部2〜4の各後端のライン21,31,41は前傾姿勢に設定されている。
前記第4補強部4の後端のライン41は前記第2補強部2の後端のライン21よりも大きく前傾している。前記第4補強部4の後端のライン41の下端4Eは、前記第2補強部2の後端のライン21の下端2Eよりも後方に配置されている。
したがって、前記第4補強部4は踵骨BCの下部の前部を側面から覆い、第4補強部4が踵骨BCを覆う面積は第2補強部2が踵骨BCを覆う面積よりも大きい。なお、第2補強部2は踵骨BCを全く覆わない場合もある。
図2AのアッパーUは前記外側面の前記第1補強部1と前記第2補強部2との間において前記ソック5を形成する部材が露出した外側の柔領域LSを有する。同様に、図2BのアッパーUは前記内側面の前記第3補強部3と前記第4補強部4との間において前記ソック5を形成する部材が露出した内側の柔領域MSを有する。
前記内側の柔領域MSの面積は図2Aの前記外側の柔領域LSの面積よりも大きい。
つぎに、他の例について説明する。
以下の例においては実施例2と異なる部分について主に説明する。
図1Aおよび図1Bに示す本例1は前記第4補強部4を有していない。
本例1の場合、図1Aの外側の柔領域LSは、前記外側のハトメ飾り7Lにおける前記シューレース6が通る複数の孔Hのうち最も前方Fおよび後方Rの孔Hから前記外側面に沿って、かつ、鉛直面に沿って下した2本の仮想線VLの間において前記ソック5を形成する部材が露出した領域を意味する。一方、図1Bの内側の柔領域MSは前記内側のハトメ飾り7Mにおける前記シューレース6が通る複数の孔Hのうち最も前方Fおよび後方Rの孔Hから前記外側面に沿って、かつ、鉛直面に沿って下した2本の仮想線VLの間において前記ソック5を形成する部材が露出した領域を意味する。本例の場合も、前記外側の柔領域LSの面積に比べ前記内側の柔領域MSの面積の方が大きい。
図3Aおよび図3Bに示す例3では、内外の補強部1〜4の幅が前記実施例2よりも大きい。
図4Aおよび図4Bの例4では、図4Bに示すように、内側のハトメ飾り7Mに切り欠き7Nが形成されて、内側のハトメ飾り7Mの連続性が遮断されている。
図4A−図4Bは、前記「補強部の幅」について別の基準を示している。すなわち、図4A−図4Bにおいて、各補強部1〜4の幅W10,W11・・・W40,W41は、それぞれ、各中心線C1〜C4に直交する方向の幅を意味する場合を図に示している。
たとえば、第4補強部4の上端部の幅W41は、中心線C4に平行な2本の引出線の間の距離W41である。一方、第4補強部4の下端部の幅W40は同中心線C4に平行な2本の引出線の間の距離W40である。
前記外側の縁部7Lにおける小趾球O5の前端および外踝ALの後端から前記外側面に沿って、かつ、鉛直面に沿って下した2本の仮想線の間において前記ソック5を形成する部材が露出した外側の柔領域LSと、
前記内側の縁部7Mにおける母趾球O1の前端および内踝AMの後端から前記内側面に沿って、かつ、鉛直面に沿って下した2本の仮想線の間において前記ソック5を形成する部材が露出した内側の柔領域MSとを備え、
前記外側の柔領域LSの面積に比べ前記内側の柔領域MSの面積の方が大きい。
図5Aおよび図5Bの例5では、図5Bに示すように、第3補強部3と第4補強部4との間において内側のハトメ飾り7Mに切り欠き7Nが形成されて、内側のハトメ飾り7Mの連続性が遮断されていると共に、第3補強部3と第4補強部4との連続性も遮断されている。
図6Aおよび図6Bの例6では、図6Bに示すように、内側のハトメ飾り7Mに複数の切り欠き7Nが形成されて、内側のハトメ飾り7Mの連続性および補強部3,4の間の連続性が遮断されている。
つぎに、本発明の効果を検証するために行ったテストについて説明する。
まず、テストに先立って、図12Aおよび図12Bの内外に補強材を有していない比較例の靴を用意した。更に、前記比較例のアッパーに補強材を貼り付けて、図1A−図1Bのような試験例1、図2A−図2Bの試験例2および図3A−図3Bの試験例3の靴を用意した。更に、試験例2および3の内側のハトメ飾り7Mの一部を切り欠いて、図4A−図6Bに示す試験例4−6の靴を用意した。
つぎに、複数の被験者が前記各例の靴を着用し、各被験者が通常着用する際の紐締め状態、つまり図12Cの仮想線で示す状態を形成した。この直後に、各被験者が通常よりもシューレースによる緊締力を大きくした図12Cの実線で示す状態を形成した。これらの状態において、各例についてアッパーUの表面の法線方向の変位量を測定し、その値を指数化した。その結果を図13の棒グラフに示す。
前記測定した変位量が小さいほど、着用者にとって通常の紐締め状態のフィット性能が高いと考えてよいだろう。フィット性が高い程、図13の棒グラフでは数値が大きく表れる。
図13の比較例及び例1〜3から分かるように、足の外側Lについては、補強材の面積が大きくなるに従いフィット性能が増大する。その理由は足の外側Lは比較的緩やかな凹凸の小さい傾斜面で形成されており、剛性の大きい補強材が緩みなく足の外側Lの表面に沿うためであると推測される。
一方、足の内側Mについては、比較例および例1,2から分かるように補強材の面積がある程度大きくなるに従いフィット性能が増大する。しかし、図2Bの例2と図3Bの例3とを比較すると、補強材の面積が大きくても図13のフィット性能に殆ど変化がないことが分かる。その理由は足の内側Mは図2の第1中足骨B11の骨底から舟状骨BSにかけて骨が内側に突出しており、剛性の大きい補強材の面積が広すぎると、足の内側Mの表面に沿いにくいためであると推測される。
なお、図13の例2−3と例4−6との比較から、内側のハトメ飾り7Mが前後に分断されている方が内側Mのフィット性能が向上していることが分かる。
つぎに、上述のテスト結果を踏まえながら他の例について言及する。
図7B−図9Bの例では足の内外において、1つの補強部1〜4の一部に貫通孔が形成されて、ソック5が露出した小さい柔領域SSが設けられている。これらの場合、更なる軽量化が可能であろう。しかし、フィット性能に若干の変化が生じるかもしれない。
1つの補強部1〜4の一部に貫通孔が形成されて柔領域SSが存在する場合、前記幅W10・・・W41をどのように解するべきかについて説明する。
図7Bのように、柔領域SSが下端部に設けられている場合、実質的な下端部の幅はW30,W40よりも小さくなるであろう。この場合、下端部の幅W30,幅W40は、前端のライン30,40と後端のライン31,41とを基準に決定されるべきである。
図8Bのように、柔領域SSが上端部に設けられ、前記柔領域SSが比較的小さい場合、実質的な上端部の幅はW31,W41よりも小さくなるかもしれない。しかし、柔領域SSが小さい場合には、シューレース6の緊締力が内外のハトメ飾り7M,7Lおよび補強部3,4を介してソール8に局部的に作用するであろう。
この場合、上端部の幅W31,幅W41は、前端のライン30,40と後端のライン31,41とを基準に決定されるべきである。
図9Bの例では、各補強部3,4が、前後一対の一定幅のテープ材を略V字に配置したように形成され、柔領域SSが上端部から下端部にわたって形成されている。
この場合においても、シューレース6の緊締力がどのように作用するかにより判断すべきである。すなわち、図9Bにおいて、各補強部3,4の最上端は、内側のハトメ飾り7Mよりも下方に向かって狭まる部位32,42を有している。そのため、シューレース6の緊締力は前記ハトメ飾り7Mから前記各部位32,42を介して一定幅の補強部3,4に作用するであろう。
したがって、この場合も、上下端部の幅W30,W31,W40,W41は、前端のライン30,40と後端のライン31,41とを基準に決定されるべきである。
図9Aの例では、外側の第1補強部、第2補強部1,2の下端部に切り欠きが形成されて、小さい柔領域SSが設けられている。また、第1補強部1と第2補強部2とは上端部および上下の中央部で互いに前後に連なっている。
この場合、前部の外側のハトメ飾り7Lに係合するシューレース6は第1補強部1を介してアッパーUに緊締力を伝えるだろう。一方、後部の外側のハトメ飾り7Lに係合するシューレース6は第2補強部2を介してアッパーUに緊締力を伝えるだろう。
すなわち、第1補強部1と第2補強部2とは互いに上端部において連なっていてもよく、少なくとも下端部において前後に互いに分離していればよい。
この場合、第1補強部1と第2補強部2とを分離する仮想のラインVL2を設定し、前記図9Bと同様の方法で幅W10,W11,W20,W21が決定されるべきであろう。
図8Aにおいて、第1補強部1と第2補強部2とは互いに前後に完全に連なっている。しかし、足の外側Lにおいては、前記図13の結果から分かるように、フィット性能が向上するかもしれない。本例の場合、第1補強部1と第2補強部2とが互いに連なっていても、図8Bの第3補強部3は上端部の幅W31に比べ下端部の幅W30が小さく、したがって、本発明に含まれる。
以上の例では、内外のハトメ飾り7M,7Lが設けられている領域について述べた。しかし、アッパーUの爪先部や踵部には、図10Aや図10Bに示すような補強材51〜54やヒールカウンタが設けられている場合が多い。このような場合、各補強部1〜4の前端および後端のラインは、仮想線VL3で示すように、一部のラインを延長して設定されるべきである。
図14Aおよび図14Bの例はヒールカウンタ9を備えている。これらの図において、補強部1〜4には規則正しいドットが付され、一方、ヒールカウンタ9にはハッチングが施されて図示されている。この例の場合、前方の第1および第3補強部1,3はミッドソール81まで延びている。図14Aの第2補強部2はミッドソール81またはヒールカウンタ9まで延びている。図14Bの第4補強部4はミッドソール81まで延びておらず、ヒールカウンタ9まで延びている。
なお、第2および/または第4補強部2,4はヒールカウンタ9とソック5との間に挟まれた状態でミッドソール(ソール)81まで延びていてもよい。
この例においては、図14Aの第1および第2補強部1,2がループ状に形成されている。また、図14Bの第3および第4補強部3,4がループ状に形成されている。
本例のように、補強部がループ状に形成されている場合、ハトメ飾り7L,7Mに沿って前後方向に延びる上縁とソール又はヒールカウンタ9に沿って前後方向に延びる下縁を除いて上端部および下端部の幅が決定されるべきである。
本例の場合、ループ状の伸び難い補強部1〜4には、着用中に生じる外力では実質的に全く伸びないテープ材Tが積層されていてもよい。
なお、ヒールカウンタ9は剛性の小さい人工皮革のベース9Bの上に、前記ベース9Bよりも剛性の大きい樹脂層9Pが接着されて積層されていてもよい。また、ミッドソール81は本例のように複数層であってもよい。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、アッパーの下に配置されるソールは、アウトソールのみを有していてもよい。アッパーはローカットタイプではなく、ハイカットタイプであってもよい。
また、各補強材は貼付、接着及び/又は縫合のいずれでソックに固着されていてもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
本発明はシューレースを用いた紐締め構造を有する靴の他にシューレースやベルトなどの締付部材による締付構造を有する靴に適用できる。
1:第1補強部
2:第2補強部 2E:下端 20:前端のライン 21:後端のライン
3:第3補強部 30:前端のライン 31:後端のライン
4:第4補強部 4E:下端 40:前端のライン 41:後端のライン
T:テープ材
5:ソック 5E:縁 50:開口
6:シューレース
7L:外側のハトメ飾り 7M:内側のハトメ飾り 7N:切り欠き
8:ソール 80:アウトソール 81:ミッドソール
9:ヒールカウンタ
LS,MS,SS:柔領域
BC:踵骨 BS:舟状骨 B50:第5基節骨 B51:第5中足骨
O1:母趾球
C1〜C4:中心線
F:前方 R:後方
K1〜K4:角
U:アッパー VL:仮想線
W10,W11,W20,W21,W30,W31,W40,W41:幅

Claims (18)

  1. 靴のアッパーであって、
    ソック5と、
    前記ソック5の開口50の外側および内側の縁5Eにそれぞれ配置され前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く、シューレース6が通る複数の孔Hを定義する外側および内側の縁部7L,7Mと、
    前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の外側面に付着し前記外側の縁部7Lからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる外側Lの少なくとも1つの補強材と、
    前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の内側面に付着し前記内側の縁部7Mからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる内側Mの少なくとも1つの補強材とを備え、
    前記外側Lの少なくとも1つの補強材は、第5基節骨B50の少なくとも一部を側面から覆う第1補強部1と、第5中足骨B51の骨体もしくは骨底の少なくとも一部を側面から覆う第2補強部2とを包含し、
    前記内側Mの少なくとも1つの補強材は、母趾球O1の少なくとも一部を側面から覆う第3補強部3を包含し、
    前記複数の補強部のうち少なくとも1つの補強部の幅は前記当該補強部の上端部に比べ下端部が小さく、
    前記内側の少なくとも1つの補強材は、舟状骨BSの少なくとも一部を側面から覆う第4補強部4を更に備え、
    前記第4補強部4は幅を有し、前記第4補強部4の上端部の幅W41に比べ第4補強部4の下端部の幅W40が小さく、
    前記第4補強部4の延びる方向に沿った中心線C4は、前記ソール8に向かって斜め後方の下方に延び、前記第1及び第2補強部1,2の各々の延びる方向に沿った中心線C1,C2と水平線のなす角K1及びK2よりも前記第4補強部4の前記中心線C4と前記水平線のなす角K4の方が小さい、靴のアッパー。
  2. 請求項のアッパーにおいて、
    前記第3補強部3の延びる方向に沿った中心線C3は、前記ソール8に向かって斜め後方の下方に延びている、アッパー
  3. 請求項1もしくは2のアッパーにおいて、
    前記第3補強部3の延びる方向に沿った中心線C3と前記水平線のなす角K3よりも前記第4補強部4の中心線C4と前記水平線のなす角K4の方が小さい、アッパー
  4. 請求項1,2もしくは3のアッパーにおいて、
    前記第4補強部4の後端のライン41が前記第2補強部2の後端のライン21よりも前傾しており、
    前記第4補強部4の後端のライン41の下端4Eが、前記第2補強部2の後端のライン21の下端2Eよりも後方に配置され、
    前記第4補強部4が踵骨BCの下部の前部を側面から覆う、アッパー
  5. 請求項1,2,3もしくは4のアッパーにおいて、
    前記外側面の前記第1補強部1と前記第2補強部2との間において前記ソック5を形成する部材が露出した外側の柔領域LSの面積に比べ、
    前記内側面の前記第3補強部3と前記第4補強部4との間において前記ソック5を形成する部材が露出した内側の柔領域MSの面積の方が大きい、アッパー
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記第3補強部3は幅を有し、前記第3補強部3の上端部の幅W31に比べ第3補強部3の下端部の幅W30が小さい、アッパー
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、
    前記第2補強部2は幅を有し、前記第2補強部2の上端部の幅W21に比べ第2補強部2の下端部の幅W20が小さい、アッパー
  8. 請求項1〜7のいずれか1項において、
    前記第1補強部1は幅を有し、前記第1補強部1の上端部の幅W11に比べ第1補強部1の下端部の幅W10が小さい、アッパー
  9. 靴のアッパーであって、
    ソック5と、
    前記ソック5の開口50の外側および内側の縁5Eにそれぞれ配置され前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く、シューレース6が通る複数の孔Hを定義する外側および内側の縁部7L,7Mと、
    前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の外側面に付着し前記外側の縁部7Lからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる外側Lの少なくとも1つの補強材と、
    前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の内側面に付着し前記内側の縁部7Mからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる内側Mの少なくとも1つの補強材とを備え、
    前記外側Lの少なくとも1つの補強材は、第5基節骨B50の少なくとも一部を側面から覆う第1補強部1と、第5中足骨B51の骨体もしくは骨底の少なくとも一部を側面から覆う第2補強部2とを包含し、
    前記内側Mの少なくとも1つの補強材は、母趾球O1の少なくとも一部を側面から覆う第3補強部3を包含し、
    前記複数の補強部のうち少なくとも1つの補強部の幅は前記当該補強部の上端部に比べ下端部が小さく、
    前記外側の縁部7Lにおける前記複数の孔Hのうち最も前方Fおよび後方Rの孔Hから前記外側面に沿って、かつ、鉛直面に沿って下した2本の仮想線の間において前記ソック5を形成する部材が露出した外側の柔領域LSと、
    前記内側の縁部7Mにおける前記複数の孔Hのうち最も前方Fおよび後方Rの孔Hから前記内側面に沿って、かつ、鉛直面に沿って下した2本の仮想線の間において前記ソック5を形成する部材が露出した内側の柔領域MSとを備え、
    前記外側の柔領域LSの面積に比べ前記内側の柔領域MSの面積の方が大きい、靴のアッパー。
  10. 靴のアッパーであって、
    ソック5と、
    前記ソック5の開口50の外側および内側の縁5Eにそれぞれ配置され前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く、シューレース6が通る複数の孔Hを定義する外側および内側の縁部7L,7Mと、
    前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の外側面に付着し前記外側の縁部7Lからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる外側Lの少なくとも1つの補強材と、
    前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の内側面に付着し前記内側の縁部7Mからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる内側Mの少なくとも1つの補強材とを備え、
    前記外側Lの少なくとも1つの補強材は、第5基節骨B50の少なくとも一部を側面から覆う第1補強部1と、第5中足骨B51の骨体もしくは骨底の少なくとも一部を側面から覆う第2補強部2とを包含し、
    前記内側Mの少なくとも1つの補強材は、母趾球O1の少なくとも一部を側面から覆う第3補強部3を包含し、
    前記複数の補強部のうち少なくとも1つの補強部の幅は前記当該補強部の上端部に比べ下端部が小さく、
    前記内側の少なくとも1つの補強材は、舟状骨BSの少なくとも一部を側面から覆う第4補強部4を更に備え、
    前記第4補強部4は幅を有し、前記第4補強部4の上端部の幅W41に比べ第4補強部4の下端部の幅W40が小さく、
    前記第4補強部4の後端のライン41が前記第2補強部2の後端のライン21よりも前傾しており、
    前記第4補強部4の後端のライン41の下端4Eが、前記第2補強部2の後端のライン21の下端2Eよりも後方に配置され、
    前記第4補強部4が踵骨BCの下部の前部を側面から覆う、靴のアッパー。
  11. 靴のアッパーであって、
    ソック5と、
    前記ソック5の開口50の外側および内側の縁5Eにそれぞれ配置され前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く、シューレース6が通る複数の孔Hを定義する外側および内側の縁部7L,7Mと、
    前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の外側面に付着し前記外側の縁部7Lからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる外側Lの少なくとも1つの補強材と、
    前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の内側面に付着し前記内側の縁部7Mからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる内側Mの少なくとも1つの補強材とを備え、
    前記外側Lの少なくとも1つの補強材は、第5基節骨B50の少なくとも一部を側面から覆う第1補強部1と、第5中足骨B51の骨体もしくは骨底の少なくとも一部を側面から覆う第2補強部2とを包含し、
    前記内側Mの少なくとも1つの補強材は、母趾球O1の少なくとも一部を側面から覆う第3補強部3を包含し、
    前記複数の補強部のうち少なくとも1つの補強部の幅は前記当該補強部の上端部に比べ下端部が小さく、
    前記内側の少なくとも1つの補強材は、舟状骨BSの少なくとも一部を側面から覆う第4補強部4を更に備え、
    前記第4補強部4は幅を有し、前記第4補強部4の上端部の幅W41に比べ第4補強部4の下端部の幅W40が小さく、
    前記外側面の前記第1補強部1と前記第2補強部2との間において前記ソック5を形成する部材が露出した外側の柔領域LSの面積に比べ、
    前記内側面の前記第3補強部3と前記第4補強部4との間において前記ソック5を形成する部材が露出した内側の柔領域MSの面積の方が大きい、靴のアッパー。
  12. 請求項11のアッパーにおいて、
    前記第4補強部4の後端のライン41が前記第2補強部2の後端のライン21よりも前傾しており、
    前記第4補強部4の後端のライン41の下端4Eが、前記第2補強部2の後端のライン21の下端2Eよりも後方に配置され、
    前記第4補強部4が踵骨BCの下部の前部を側面から覆う、アッパー
  13. 靴のアッパーであって、
    ソック5と、
    前記ソック5の開口50の外側および内側の縁5Eにそれぞれ配置され前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く、シューレース6が通る複数の孔Hを定義する外側および内側の縁部7L,7Mと、
    前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の外側面に付着し前記外側の縁部7Lからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる外側Lの少なくとも1つの補強材と、
    前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の内側面に付着し前記内側の縁部7Mからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる内側Mの少なくとも1つの補強材とを備え、
    前記外側Lの少なくとも1つの補強材は、第5基節骨B50の少なくとも一部を側面から覆う第1補強部1と、第5中足骨B51の骨体もしくは骨底の少なくとも一部を側面から覆う第2補強部2とを包含し、
    前記内側Mの少なくとも1つの補強材は、母趾球O1の少なくとも一部を側面から覆う第3補強部3を包含し、
    前記複数の補強部のうち少なくとも1つの補強部の幅は前記当該補強部の上端部に比べ下端部が小さく、
    前記内側の少なくとも1つの補強材は、舟状骨BSの少なくとも一部を側面から覆う第4補強部4を更に備え、
    前記第4補強部4は幅を有し、前記第4補強部4の上端部の幅W41に比べ第4補強部4の下端部の幅W40が小さく、
    前記第3補強部3の前記幅は前記第3補強部3の上端部に比べ下端部が小さく、
    前記第2補強部2の前記幅は前記第2補強部2の上端部に比べ下端部が小さく、
    前記第1補強部1の前記幅は前記第1補強部1の上端部に比べ下端部が小さく、
    前記外側面の前記第1補強部1と前記第2補強部2との間において前記ソック5を形成する部材が露出した外側の柔領域LSの面積に比べ、
    前記内側面の前記第3補強部3と前記第4補強部4との間において前記ソック5を形成する部材が露出した内側の柔領域MSの面積の方が大きい、靴のアッパー。
  14. 靴のアッパーであって、
    ソック5と、
    前記ソック5の開口50の外側および内側の縁5Eにそれぞれ配置され前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く、シューレース6が通る複数の孔Hを定義する外側および内側の縁部7L,7Mと、
    前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の外側面に付着し前記外側の縁部7Lからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる外側Lの少なくとも1つの補強材と、
    前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の内側面に付着し前記内側の縁部7Mからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる内側Mの少なくとも1つの補強材とを備え、
    前記外側Lの少なくとも1つの補強材は、第5基節骨B50の少なくとも一部を側面から覆う第1補強部1と、第5中足骨B51の骨体もしくは骨底の少なくとも一部を側面から覆う第2補強部2とを包含し、
    前記内側Mの少なくとも1つの補強材は、母趾球O1の少なくとも一部を側面から覆う第3補強部3を包含し、
    前記複数の補強部のうち少なくとも1つの補強部の幅は前記当該補強部の上端部に比べ下端部が小さく、
    前記内側の少なくとも1つの補強材は、舟状骨BSの少なくとも一部を側面から覆う第4補強部4を更に備え、
    前記第4補強部4は幅を有し、前記第4補強部4の上端部の幅W41に比べ第4補強部4の下端部の幅W40が小さく、
    前記第4補強部4の延びる方向に沿った中心線C4は、前記ソール8に向かって斜め後方の下方に延び、前記第1及び第2補強部1,2の各々の延びる方向に沿った中心線C1,C2と水平線のなす角K1及びK2よりも前記第4補強部4の前記中心線C4と前記水平線のなす角K4の方が小さく、
    前記第4補強部4の後端のライン41が前記第2補強部2の後端のライン21よりも前傾しており、
    前記第4補強部4の後端のラインの下端4Eが、前記第2補強部2の後端のライン21の下端2Eよりも後方に配置され、
    前記第4補強部4が踵骨BCの下部の前部を覆う、靴のアッパー。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項のアッパーにおいて、
    前記複数の孔Hは足の外側および内側のそれぞれについて4個以上設けられ、
    前記外側または内側の前記4個以上の孔Hのうち複数の孔Hに対峙するように、前記各補強部1〜4の上端部の幅が設定されている。
  16. 靴のアッパーであって、
    ソック5と、
    前記ソック5の開口50の外側および内側の縁5Eにそれぞれ配置され前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く、シューレース6が通る複数の孔Hを定義する外側および内側の縁部7L,7Mと、
    前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の外側面に付着し前記外側の縁部7Lからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる外側Lの少なくとも1つの補強材と、
    前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の内側面に付着し前記内側の縁部7Mからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる内側Mの少なくとも1つの補強材とを備え、
    前記外側Lの少なくとも1つの補強材は、第5基節骨B50の少なくとも一部を側面から覆う第1補強部1と、第5中足骨B51の骨体もしくは骨底の少なくとも一部を側面から覆う第2補強部2とを包含し、
    前記内側Mの少なくとも1つの補強材は、母趾球O1の少なくとも一部を側面から覆う第3補強部3を包含し、
    前記複数の補強部のうち少なくとも1つの補強部の幅は前記当該補強部の上端部に比べ下端部が小さく、
    前記外側の縁部7Lにおける小趾球の前端および外踝の後端から前記外側面に沿って、かつ、鉛直面に沿って下した2本の仮想線の間において前記ソック5を形成する部材が露出した外側の柔領域LSと、
    前記内側の縁部7Mにおける母趾球の前端および内踝の後端から前記内側面に沿って、かつ、鉛直面に沿って下した2本の仮想線の間において前記ソック5を形成する部材が露出した内側の柔領域MSとを備え、
    前記外側の柔領域LSの面積に比べ前記内側の柔領域MSの面積の方が大きい、靴のアッパー。
  17. 請求項16のアッパーにおいて、
    前記内側の少なくとも1つの補強材は、舟状骨BSの少なくとも一部を側面から覆う第4補強部4を更に備え、
    前記第4補強部4は幅を有し、前記第4補強部4の上端部の幅W41に比べ第4補強部4の下端部の幅W40が小さい、アッパー
  18. 靴のアッパーであって、
    ソック5と、
    前記ソック5の足幅方向の中央寄りの縁5Eにそれぞれ配置され前記ソック5を形成する部材よりも伸び難い外側および内側の縁部7L,7Mと、
    前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の外側面に付着し前記外側の縁部7Lからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる外側Lの少なくとも1つの補強材と、
    前記ソック5を形成する部材よりも伸び難く前記ソック5の内側面に付着し前記内側の縁部7Mからソール8またはヒールカウンタ9まで延びる内側Mの少なくとも1つの補強材とを備え、
    前記外側Lの少なくとも1つの補強材は、第5基節骨B50の少なくとも一部を側面から覆う第1補強部1と、第5中足骨B51の骨体もしくは骨底の少なくとも一部を側面から覆う第2補強部2とを包含し、
    前記内側Mの少なくとも1つの補強材は、母趾球O1の少なくとも一部を側面から覆う第3補強部3を包含し、
    前記複数の補強部のうち少なくとも1つの補強部の幅は前記当該補強部の上端部に比べ下端部が小さく、
    前記外側の縁部7Lにおける小趾球の前端および外踝の後端から前記外側面に沿って、かつ、鉛直面に沿って下した2本の仮想線の間において前記ソック5を形成する部材が露出した外側の柔領域LSと、
    前記内側の縁部7Mにおける母趾球の前端および内踝の後端から前記内側面に沿って、かつ、鉛直面に沿って下した2本の仮想線の間において前記ソック5を形成する部材が露出した内側の柔領域MSとを備え、
    前記外側の柔領域LSの面積に比べ前記内側の柔領域MSの面積の方が大きい、靴のアッパー。
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