JP6083859B2 - 化粧用具 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧用具及び化粧料の塗布具に関する。
従来、顔などへの化粧料の塗布は、指、スポンジ又は塗布具を用いた方法が一般的であったが、薄く均一に塗布するには、スポンジ、塗布具などの道具を用いて塗布することが望まれる。
特許文献1には、ファンデーション等の美容組成物を皮膚等に塗布する塗布具として、塗布ローラが開示されている。
また、特許文献2には、化粧液やクリーム等を、手指を汚さずに塗布できる塗布具として、合成樹脂製の円筒状のスポンジ材を棒状体の先端部に一体に取り付けた化粧具が開示されている。
また、特許文献3には、顔の目周りのまぶたや眉毛辺りの化粧時に使用する化粧道具として、軸と軸の端部に取り付けられたスポンジ性チップからなる顔用軸付チップが開示されている。
特開2011−444号公報 実公昭37−1806号公報 特開2010−46299号公報
前述の通り、顔などへの化粧料の塗布する方法は、指、スポンジ又は塗布具を用いた方法が一般的であった。しかし、曲率を有し、塗布幅が狭い、アイホールの様な部位に局所的に化粧料を均一に塗布することは困難であった。
特許文献1の塗布ローラは、曲率を有し、塗布幅が狭い部位に沿って転がすことが難しく、また、塗布ローラに塗布組成物を付着させる際にも、ローラに化粧料をなじませるために、塗布組成物上を少なくとも2〜3回、回転させながら往復させる必要があり、塗布ローラに油分の少ない塗布組成物を均等に付着させることが困難であった。
また、特許文献2の塗布具は、円筒状のスポンジ材の回転機構を有しないため、アイシャドウのような塗布組成物をスポンジ材の表面にムラなく付着させることも、その組成物を肌にムラなく塗布することも困難である。
また、特許文献3の顔用軸付チップも、その形状が楕円球状の回転体形状であることが記載されているが、顔用軸付チップを回転可能に設けることについては記載されていない。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る化粧用具及び塗布具を提供することにある。
本発明は、化粧料を塗布するアイメイク用の塗布具と化粧料容器とを有する化粧用具であって、前記塗布具は、植毛を有する回転塗布部と、該回転塗布部を、回転軸方向の一端側から回転可能に支持する把持部とを備え、前記化粧料容器は、前記化粧料として塗布組成物を収容する化粧料収納部及び前記塗布具を収容する塗布具収納部を備えている、化粧用具を提供するものである。
また、本発明は化粧料を塗布するアイメイク用の塗布具であって、前記塗布具は、植毛を有する回転塗布部と、該回転塗布部を、回転軸方向の一端側から回転可能に支持する把持部とを備え、前記回転塗布部は、前記植毛の長さ0.4〜1.4mmである、塗布具を提供するものである。
本発明の化粧用具によれば、植毛を有する回転塗布部を有する塗布具を、化粧料収納部を備えた化粧料容器内に収容しておくことで、塗布具に、対応する化粧料収納部内の化粧料を容易に均一に付着させ、当該化粧料の肌への均一な塗布を容易に行うことができる。
本発明の塗布具によれば、曲率を有し、塗布幅が狭い、アイホールの様な部位にも化粧料を均一に塗布することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る化粧用具及び塗布具を示す斜視図である。 図2は、図1における塗布具の回転塗布部付近を示す図であり、図2(a)は側面図、図2(b)は、部分断面図である。 図3は、図1に示す化粧用具の化粧料収納部を示す平面図である。 図4は、図1に示す塗布具を用いてアイホールにアイシャドウを塗布する様子を示す図である。 図5(a)〜図5(c)は、本発明の他の実施形態における塗布具の回転塗布部付近を示す図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る化粧用具1が示されており、また、図1には、当該化粧用具1の構成要素としての塗布具2及び化粧料容器3が示されている。塗布具2は、本発明の塗布具の一実施形態である。
本発明における塗布具2は、図1及び図2に示すように、植毛22を有する回転塗布部21と、該回転塗布部21を、その回転軸A方向の一端側から回転可能に支持する把持部25とを備えている。換言すれば、回転塗布部21と把持部25とは、同一の軸上にあり、回転塗布部21が把持部25に片持ち状に支持されている。回転塗布部21が把持部25に片持ち状に支持されていると、回転塗布部21を、把持部25の軸方向の一端に設けることができ、局所的な塗布が可能となる。また、化粧料収納部33に曲率を有する場合でも、回転塗布部21への化粧料の均一な転写が行え、所望とする箇所への化粧料の均一な塗布が可能となる。また、曲率を有し、塗布幅が狭い、アイホールの様な局所的な部位に均一に塗布することも可能となる。アイホール5は、図4に示すように、瞼の上部に生じる目の骨に沿った窪みである。なお、図4中、符号51は眉毛、符号52は上睫毛である。
回転塗布部21をこのような片持ち状に支持できることにより、図4に示すように、自動車のワイパーのように把持部25を略鉛直に保持したまま左右に動かすことよって化粧料4を塗布することが可能となり、手や腕にかかる負担を軽減することができる。また、把持部25の特定の部位に目印をつけ、鏡を見ながらその目印とたとえば黒目の中心を合わせることによって、容易にアイホールの場所を特定することが可能となる。
塗布具2の形態は、鉛筆の様な、指間で握りやすい形状が好ましい。形状としては、回転塗布部21及び把持部25を含めた全長が、好ましくは30mm以上、更に好ましくは40mm以上であり、また好ましくは65mm以下、更に好ましくは60mm以下であり、また好ましくは30〜65mm、更に好ましくは40〜60mmである。また、把持部25、より具体的には後述する把持部本体26の外径は、4mm以上であることが好ましく、また20mm以下であることが好ましく、また4〜20mmであることが好ましい。
把持部25の断面形状は多角形又は略円形の断面形状が考えられる。
回転塗布部21は、図2に示すように、表面に植毛22を有している。より具体的には、芯部23と、芯部23の表面に結合した植毛22とを有している。
回転塗布部21が、回転可能であると共に表面に植毛22を有することによって、化粧料収納部33に収容された化粧料4が、回転塗布部21に均一に付着し易くなり、また、回転塗布部21が肌上での空回りし難くなるとともに、化粧料4の肌への転写性も向上する。
また、それにより、粒径の大きな粉体を多く含んだ粉体密度が低い塗布組成物についても、均一な塗布が可能である。粒径の大きな粉体とは、例えばマイカ、タルク、パール顔料などがある。特に、従来の塗布具においては、湿式充填法によって充填された、粒径の大きな粉体を多く含んだ粉体密度が低い塗布組成物を塗布することは難しかったが、そのような塗布組成物の塗布も可能である。
回転塗布部21の芯部23の形態としては、円柱状、円錐状、球状、そろばん玉形状またはそれらの組み合わせであることが好ましい。回転塗布部21を把持部25と同軸上に固定した場合、軸の一端を隠すことで、局所的な塗布が可能となる為、円錐状、球状が更に好ましい。なお、図1及び2に示す回転塗布部21の植毛22で覆われた部分の形状は、回転塗布部21の芯部23の外表面の形状と略相似形である。また、回転塗布部21は、回転体形状を有し、回転軸Aに直交する断面の外形が円形である。
回転塗布部21は、図2(a)に示すように、回転軸A方向の長さL2を3等分して、先端側から順に第1部21a、第2部21b、第3部21cに区分したときに、第1部21aに外径が最大となる部位を有することが好ましい。図2(a)に示す回転塗布部21は、第2部21bから第1部21aに亘って外径が漸増する逆円錐台部を有し、かつ第2部21bから第3部21cに亘って外径が漸増する円錐台部を有する。
回転塗布部21が、図5(a)のような、円錐形状と円柱形状の組み合わせの場合、ストレート部(円柱形状部)に付着した塗布組成物が肌上に転写されることとなるが、ストレート部の長さを適宜調整することによって塗布時の線幅を調整することができるため、塗布組成物の色合いや、粉体の性質に合わせて容易に調整することができる。また塗布に使用する部位が回転軸の中心から最も離れた場所に位置するため、より小さい力で塗布体を回転させることが可能となり、掻き取り時と塗布時との両者において塗布部の回転性が向上する。さらに、略矩形断面の化粧料収納部33に充填された化粧料を最後まで掻き取れるようにするためには、回転塗布部21の天面は平坦もしくは内側に窪んでいることが好ましく、回転塗布部21が内側に窪んでいる場合は繰り返し使用中に粉が窪みに蓄積されてくるため、回転塗布部21は平坦であることがより好ましい。
また、回転塗布部21が、先端寄りに外径が最大の部位を有する図2や図5(a)に示すような形状である場合、あるいは図5(c)のような砲弾形状の場合、図2のように把持部25を略鉛直に保ったまま左右に動かす使用方法のほかに、把持部25を略水平に保って、発泡ウレタンなどで構成された従来の塗布道具と同様に回転塗布部を回転させずにまぶたに線を描くことが可能となるため、使用方法の幅を広げることができさらに使いやすさを向上させることができる。
回転塗布部21の、植毛を含む外径L1は、好ましくは7mm以上、より好ましくは7.4mm以上であり、また、好ましくは9mm以下、より好ましくは8.5mm以下であり、また、好ましくは7.0〜9mmであり、より好ましくは7.4〜8.5mmである。回転塗布部21の、植毛を含む外径L1や後述する周長は、図2に示すように、外径が最大となる部分の外径及び周長を測定する。
回転塗布部21の外径L1を、7mm以上とすることで、塗布体に粉を含んだ状態でもスムーズに回転することが可能であり、また、回転塗布部21の外径L1を、特に9mm以下とすることで、化粧料収納部33に収容された化粧料4上で回転塗布部21を適度に回転させることによって、化粧料4を回転塗布部21に容易に均等に付着させることができると同時に、塗布具2の塗布具収納部32への収納性も向上する。
回転塗布部21の芯部23の材質は、特に制限されないが、ショアA硬度70度以上の熱可塑性プラスチックからなることが好ましく、更にショアA硬度90度以上の熱可塑性プラスチックからなることが好ましい。
また、回転塗布部21の芯部23は、熱可塑性ポリエステル/エステルエラストマー、熱可塑性ポリエーテル/エステルエラストマー、アクリロニトリル、ブタジエン及びスチレンのコポリマー(ABS)、ポリオキシメチレン(POM)又はポリブチルテレフタレート(PBT)を構成樹脂とすることが好ましい。ポリオキシメチレンは、オキシメチレン(−CH2O−)を単位構造にもつポリマーであり、ホルムアルデヒドのみが重合した ホモポリマーでも良いし、オキシエチレン単位を含むコポリマーでも良い。
回転塗布部21の芯部23が、前述の材質からなると、化粧料を肌の狭い範囲に押し付けながら塗布する場合にも、回転塗布部21がいびつに変形しにくくなり、安定して回転する回転塗布部21によって、化粧料の塗布の均一性が向上する。また、回転塗布部が柔らかすぎる場合には、塗布組成物化粧料収納部から掻き取りにくくなるところ、芯部23の硬さをショアA硬度70度以上とすることで、回転塗布部21が塗布組成物4を化粧料収納部33から効率よく掻き取ることができる。
〔ショアA硬度の測定方法〕
芯部23のショアA硬度は、JIS K6253に記載の方法により測定する。
回転塗布部21の表面に植毛22を設ける方法としては、特に制限されず、例えば、静電植毛、散布植毛、吹き付け植毛等の各種植毛加工方法を使用することができるが、そのなかでも、本発明においては、より高密度にかつ芯部から略垂直に植毛22を植毛できる静電植毛に用いることが好ましい。
また、植毛22の長さは、好ましくは0.4mm以上、より好ましくは0.8mm以上であり、また、好ましくは1.4mm以下、より好ましくは1.2mm以下であり、また、好ましくは0.4〜1.4mmであり、より好ましくは0.8〜1.2mmである。また、植毛22は、芯部23から略垂直に起立していることが好ましい。
また、植毛の芯部の表面の面積1mm2当たりの本数は、例えば10〜5000本であり、50〜700本程度であることが好ましい。
植毛22の長さを0.4mm以上、より好ましくは0.8mm以上とすることにより、回転塗布部21が塗布組成物の保持性に優れたものとなり、板状粉体を含む塗布組成物をその組成物の配合比を変えることなく良好に保持することも可能となる。他方、植毛22の長さを1.4mm以下、好ましくは1.2mm以下とすることにより、植毛が倒れやすくなることに起因する塗布組成物の保持性の低下を防止でき、また、植毛が倒れやすくなることを防止するために植毛を太くする必要もないので、肌への刺激の問題も生じない。
塗布組成物の保持性や肌への低刺激性の観点から、植毛22は、直径が1.0〜3.7デシテックス、より好ましくは直径が1.5〜3.0デシテックス程度であることが好ましく、植毛22の形成材料は、合成樹脂であることが好ましい。植毛22の構成樹脂としては、例えば、ナイロン等のポリアミド、PET、PBT等のポリエステル樹脂、レーヨン、絹、綿等のセルロース繊維、アクリル繊維、ウレタン繊維、またはそれらが混合された繊維などが挙げられる。これらのなかでも、ナイロン等のポリアミドが好ましい。
把持部25は、使用者が手に持つ把持部本体26を主体として構成されているが、把持部25は、把持部本体26に加えて、回転塗布部21を脱着可能又は脱着不可能に結合させるための連結部を備えていることが好ましい。本発明に係る塗布具は、回転塗布部21を回転可能に支持する回転機構を有することから、回転塗布部を結合させる機構には、ベアリング、嵌め合いなどによる回転機構を持たせることが好ましい。本実施形態の塗布具2においては、図2に示すように、把持部25は、使用者が手に持つ把持部本体26の一端に、連結部として、把持部本体26より小径の突出係合部27を有しており、該突出係合部27を、回転塗布部21の芯部23に形成された連結穴23aに挿入することによって、回転塗布部21を把持部25の一端に回転可能に取り付けてある。突出係合部27は、直径方向に張り出した張り出し部27aを有し、張り出し部27aが連結穴23a内の直径拡大部分に引っ掛かることで、軽く引っ張る程度では、回転塗布部21が把持部25から取れないようになっている。
塗布具2は、図3に示すように、使用者が片手で持って操作可能な形態であることが好ましいが、それに限定されるものではない。
本実施形態に係る化粧料容器3は、図1に示すように、化粧料4として塗布組成物を収容する化粧料収納部33及び上述した塗布具2を収容する塗布具収納部32を備えている。
化粧料容器3には、上述した構成の塗布具2によって塗布する化粧料4を収容した化粧料収納部33に加えて、他の図示しない塗布具によって塗布する化粧料を収容した第2化粧料収納部34〜36が形成されている。また、化粧料容器3の塗布具収納部32には、上述した構成の塗布具2に加えて、第2化粧料収納部34〜36に収容された化粧料を、アイホール5以外の部位に塗布するための2本又は3本の塗布具(図示せず)を互いに平行に並べて収容可能な大きさに形成されている。第2化粧料収納部34〜36に収容された化粧料を塗布する塗布具は、例えば、棒状の把持部の一端又は両端に、刷毛や回転しない植毛付きの塗布部を有している。
また、化粧料容器3は、化粧料収納部33及び第2化粧料収納部34〜36並びに塗布具収納部32が形成された本体31と、本体31にヒンジ部を介して回動自在に取り付けられた蓋体37とを有し、蓋体37の回動によって、各収容部32〜36の開口部を開閉可能である。なお、蓋体37における、閉蓋時に各収容部32〜36を覆う面には、鏡37aが設けられている。
上述した塗布具2で塗布する化粧料4が収容された化粧料収納部33は、図1及び図3に示すように、細長い形状を有しており、塗布具2の回転塗布部21を、内部に収容された固形粉末化粧料である化粧料4に接触させつつ、長軸方向の何れか一端33a側から他端33b側に移動させることによって、回転塗布部21の表面に化粧料4を均一に転写させることができる。また、化粧料収納部33を、細長い形状とすることにより、化粧料4の減りが均一となる。また、減りが均一となることによって、転写が一層均一になる。
化粧料収納部33の細長い形状の好ましい形状は、長軸m方向の長さaと短軸n方向の長さbの比率(a/b)が、3以上であり、より好ましくは5以上である。また、前記比率(a/b)は10以下であることが好ましい。
ここで、細長い形状の長軸mとは、化粧料収納部33の長手方向に沿う一対の長辺間の中点を結ぶ線であり、短軸nとは、化粧料収納部33の長軸m方向の長さを二等分する点cを通り、かつ該長軸mと直交する線である。
また、化粧料収納部33の寸法は、短軸n方向の長さbが、好ましくは3〜10mm、より好ましくは4〜7mmであり、長軸m方向の長さaが、好ましくは15〜50mm、より好ましくは25〜40mmである。
長軸m方向の長さaは、図3に示すように、長軸mに沿って測定した、長手方向の両端部33a,33b間の距離である。短軸n方向の長さbは、短軸nが化粧料収納部33の長手方向に沿う一対の長辺に交わる2つの点同士間の距離である。
化粧料収納部33の細長い形状の長軸方向の長さaは、塗布具2の、植毛を含む回転塗布部21の周長Lに対する比率(a/L)が、好ましくは1.1以上、より好ましくは1.4以上であり、また、好ましくは1.8以下、より好ましくは1.7以下であり、また、好ましくは1.1〜1.8であり、より好ましくは1.4〜1.7である。比率(a/L)を、1.1以上とすることで、回転塗布部21に、化粧料4が塗布されていない部分が生じることを防止でき、また、比率(a/L)を、1.8以下とすることで、回転塗布部21の表面に転写された化粧料4に厚い部分が発生し、肌への均一塗布の妨げとなることを防止できる。
特に、アイホールに塗布する場合のように局所的な塗布を行う場合には、細いラインを描きやすいように、肌と回転塗布部21との接触面積が小さくなる形状が好ましい。その場合、塗布組成物を回転塗布部21に転写する際の回転塗布部21と化粧料収納部33の塗布組成物との接触面も小さくなり、該接触面の押し圧が高くなる。したがって、回転塗布部21の回転数が多すぎる(a/Lが大きすぎる)と、塗布組成物の嵩の圧密が生じて、塗布組成物が取れにくくなりやすい。よってこの比率(a/L)を前述した範囲とすることにより、塗布組成物の最適な硬度を維持することができる。
化粧料収納部33の細長い形状の短軸方向の長さbは、回転塗布部21の回転軸方向の長さL2に対する割合が、好ましくは100%以下であり、また、好ましくは70%以上、より好ましくは90%以上であり、また、好ましくは70〜100%であり、より好ましくは90〜100%である。
化粧料収納部の短軸の長さaは、好ましくは5〜20mmであり、回転塗布部の前記長さL2は、好ましくは5〜30mmであり、両者の差(長さL2−長さa)は、0.5〜3mmが好ましい。
本発明における化粧料である塗布組成物は、例えば、マイカ・タルクなどの体質顔料、酸化鉄・酸化チタンなどの無機顔料、赤226などの有機顔料、エステル系・炭化水素系の油脂、固体油脂、活性剤、金属石鹸、ポリマーなどからなる組成物であり、その形態は、固体状の圧密成型された粉体状の固体組成物であり、アイシャドウ、頬紅、ファンデーションなどが相当する。本発明では、局所的な塗布が特徴であり、粒径の大きい粉体を含む粉体組成物を選定することができる。
また本発明における化粧料は、油分の含有率が5〜30%であり、板状粉体を含む固体組成物であることが好ましい。板状粉体を含む固体組成物は、板状粉体及びバインダーを含む組成物を、所定形状の収容部内で加圧圧縮(乾式加圧)して固体組成物に成形した乾式成形で得られたものであっても良いし、イソプロパノールや水添ポリイソブテン、エタノール等の溶媒中に板状粉体、球状粉体等を分散させた後、所定形状の収容部内で溶媒を留去して固体組成物に成形した湿式充填法で得られたものであっても良い。即ち、本発明によれば、湿式法で得られた固体組成物のように、粒径の大きい粉体を多く含んだ粉体密度が低い固体組成物を選定した場合においても、塗布具に付着させる際に、固体組成物の表面から粉体が一度に多量に剥がれることを防止しつつ、回転塗布部に均一に付着させることができ、肌に対しても均一に塗布することができる。化粧料の固体組成物を構成する粉体は、特に限定されるものではないが、乾式加圧による加工が難しいものも適用することができ、例えばマイカ、タルク、パール顔料といった板状粉体をあげることができる。
粒径の大きい粉体は、例えば、粒径が20μm以上の粉体である。
また、粉体密度が低い固体組成物は、例えば、下記方法により測定した針入硬度が、好ましくは1700g以下、より好ましくは1000g以下であり、また、好ましくは150g以上、より好ましくは300g以上であり、また、好ましくは150〜1700gであり、より好ましくは300〜1000gである。
〔針入硬度の測定方法〕
レオメータにて、2φmmのステンレス円柱を針入スピード60mm/minで粉体組成物に押し込み、粉体組成物表面から1mm進入時の硬度を針入硬度とする。
化粧料として用いる塗布組成物としては、例えば、従来公知の各種組成を有するアイシャドウを用いることができる。アイシャドウの組成は、特に制限されないが、例えば、タルク、ジェチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、りんご酸ジイソステアリル、ジメチコン、(HDI/PPG/ポリカプロラクトン)クロスポリマー、ワセリン、合成金雲母、ポリメタクリル酸メチル、ミリスチン酸亜鉛、カルナウバロウ、セスキイソステアリン酸ソルビタン、シリカ、トコフェロール、メチルパラベン、マイカ、酸化鉄、酸化チタン、グンジョウ、パール顔料、硫酸Ba、赤226などからなる粉体組成物を使用できる。
化粧料容器3は、塗布具と、化粧料収納部を形成するための容器とを一つのケース内に収容して、塗布具収納部と化粧料収納部を形成したものであっても良いし、一つのケース内を仕切り壁等で区切って塗布具収納部と化粧料収納部を形成したものであっても良い。また、化粧料容器3には、鏡が付いていても良いし、また、また3面鏡の様に、開閉収納とする形態も適用が可能である。
また、化粧料容器3においては、塗布具収納部に収容される塗布具2が、細長い形状の化粧料収納部の長手方向Xに対して、略平行に配置されるように設計されている。これにより、化粧料容器3が全体としてコンパクトになる。また、本実施形態の化粧料容器3のように、化粧料収納部33と第2化粧料収納部34〜36を複数有する場合、それらに収容された化粧料を塗布する複数本の塗布具は、化粧料収納部33の長手方向Xに対して略垂直な方向Yに配置することも好ましい。その場合も、化粧料容器3が全体としてコンパクトになるとともに、塗布具2に化粧料4を転写させる際に塗布具2を移動させる方向がイメージし易くなる。
本実施形態の塗布具によれば、アイホールの様な曲率を有する局所的な箇所へ、粒径の大きい粉体を多く含んだ粉体密度が低い塗布組成物の塗布が可能である。例えば、粉体を多く含んだ粉体密度が低い塗布組成物を、容易に掻き取ることが可能となった。これはチップ型の非回転型の塗布具や、スポンジ状の塗布具では掻き取り時のすべりが発生という問題があったが、植毛された回転塗布部とすることで、粉取れ性が向上したことに起因する。また塗布部は中芯の硬度をショアA硬度70度以上あるいは特定の樹脂から形成することで、掻き取り時の転がり性も向上し、回転塗布部への均一に付着し易くなり、肌への均一な塗布も容易となる。
また、本実施形態の化粧用具のように、植毛を有する回転塗布部を有する塗布具と、化粧料収納部を備えた化粧料容器内に収容しておくことで、塗布具に、対応する化粧料収納部内の化粧料を容易に適量付着させることができ、当該化粧料の肌への均一な塗布を容易に行うことができる。また、化粧料収納部の細長い形状に長軸方向の長さが、塗布具の回転塗布部の外周の1.1〜1.8倍とすることにより、粒径の大きな粉体を多く含んだ粉体密度が低い塗布組成物を、効率的に掻き取ることができるとともに、使用者は必要以上な塗布組成物の塗布部への掻き取りを防止できることができる。
特に、本実施形態の化粧用具は、回転塗布部を、ショアA硬度70度以上の熱可塑性プラスチックからなる芯部、及び該芯部の表面に結合した植毛から形成し、かつ化粧料収納部の細長い形状に長軸方向の長さが、塗布具の回転塗布部の外周の1.1〜1.8倍であることから、一定の硬さを有する回転塗布部に化粧料収納部内の化粧料を適度に付着させることができ、結果、化粧料の塗布性が著しく向上する。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。
例えば、化粧料容器内の化粧料収納部及び第2化粧料収納部の合計数は一つのみであっても良いし、複数個であっても良い。化粧料容器の塗布具収納部に収容される、植毛を有する回転塗布部を有する塗布具の本数は、1本のみであっても良いし、複数本であっても良い。化粧料容器3は、化粧料収納部33が形成され、第2化粧料収納部が形成されていない本体31と、本体31にヒンジ部を介して回動自在に取り付けられた蓋体37とを有し、該蓋体37の回動によって、化粧料収納部33の開口部を開閉可能であるものであっても良い。
また、回転塗布部の形状は、図5(a)〜図5(c)に示すような形状としても良い。図2、図5(a)及び図5(b)に示す回転塗布部は、植毛を含む外径が最大の部位が、回転軸方向の中央位置より先端側に位置し、より具体的には、前述した第1部21aに存在するが、図5(c)に示す回転塗布部は、植毛を含む外径が最大の部位が、回転軸方向の中央付近に存在し、より具体的には、前述した第2部21bに存在している。回転塗布部の、植毛を含む外径が最大の部位は、回転軸方向の中央位置より基端側(把持本体側)、例えば前述した第3部21cに位置していても良い。
前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記(化粧用具、塗布具)を開示する。
<1> 化粧料を塗布する塗布具と化粧料容器とを有する化粧用具であって、
前記塗布具は、植毛を有する回転塗布部と、該回転塗布部を、回転軸方向の一端側から回転可能に支持する把持部とを備え、
前記化粧料容器は、前記化粧料として塗布組成物を収容する化粧料収納部及び前記塗布具を収容する塗布具収納部を備えている、化粧用具。
<2> 前記化粧料収納部は、細長い形状を有し、該化粧料収納部の細長い形状の長軸方向の長さaは、塗布具の、植毛を含む回転塗布部の周長Lに対する比率(a/L)が、好ましくは1.1以上、より好ましくは1.4以上であり、また、好ましくは1.8以下、より好ましくは1.7以下であり、また、好ましくは1.1〜1.8であり、より好ましくは1.4〜1.7である、前記<1>記載の化粧用具。
<3> 前記塗布具は、前記回転塗布部及び前記把持部を含めた全長が、好ましくは30mm以上、更に好ましくは40mm以上であり、また好ましくは65mm以下、更に好ましくは60mm以下であり、また好ましくは30〜65mm、更に好ましくは40〜60mmである前記<1>又は<2>記載の化粧用具。
<4> 前記回転塗布部は、回転軸に直交する断面の外形が円形である、前記<1>〜<3>の何れか1に記載の化粧用具。
<5> 前記回転塗布部は、ショアA硬度70度以上の熱可塑性プラスチックからなる芯部と、該芯部の表面に結合した前記植毛とを有する、前記<1>〜<4>の何れか1に記載の化粧用具。
<6> 前記回転塗布部は、植毛を含む外径が、好ましくは7mm以上、より好ましくは7.4mm以上であり、また、好ましくは9mm以下、より好ましくは8.5mm以下であり、また、好ましくは7mm〜9mmであり、より好ましくは7.4〜8.5mmである前記<1>〜<5>の何れか1に記載の化粧用具。
<7> 前記回転塗布部は、芯部と、該芯部の表面に結合した植毛とを有し、該芯部は、熱可塑性ポリエステル/エステルエラストマー、熱可塑性ポリエーテル/エステルエラストマー、アクリロニトリル、ブタジエン及びスチレンの共重合体(ABS)、ポリオキシメチレン(POM)又はポリブチルテレフタレート(PBT)を構成樹脂とする、前記<1>〜<6>の何れか1に記載の化粧用具。
<8> 前記回転塗布部は、芯部と、該芯部の表面に結合した植毛とを有し、
前記植毛の長さが、好ましくは0.4mm以上、より好ましくは0.8mm以上であり、また、好ましくは1.4mm以下、より好ましくは1.2mm以下であり、また、好ましくは0.4〜1.4mmであり、より好ましくは0.8〜1.2mmである、前記<1>〜<7>の何れか1に記載の化粧用具。
<9> 前記回転塗布部は、芯部と、該芯部の表面に結合した植毛とを有し、
前記植毛は、芯部の表面の面積1mm2当たりの本数が、例えば10〜5000本であり、好ましくは50〜700本である、前記<1>〜<8>の何れか1に記載の化粧用具。
<10> 前記回転塗布部は、芯部と、該芯部の表面に結合した植毛とを有し、
前記植毛が、合成樹脂からなる、前記<1>〜<9>の何れか1に記載の化粧用具。
<11> 前記把持部は、使用者が手に持つ把持部本体と、前記回転塗布部を脱着可能又は脱着不可能に結合させるための連結部を備えている、前記<1>〜<10>の何れか1に記載の化粧用具。
<12> 前記塗布具は、使用者が片手で持って操作可能な形態である、前記<1>〜<11>の何れか1に記載の化粧用具。
<13> 前記化粧料容器には、植毛を有する前記回転塗布部を有する前記塗布具によって塗布する前記化粧料を収容した前記化粧料収納部に加えて、他の塗布具によって塗布する化粧料を収容した第2化粧料収納部が形成されている、前記<1>〜<12>の何れか1に記載の化粧用具。
<14> 前記化粧料容器は、前記化粧料収納部が形成された本体と、該本体にヒンジ部を介して回動自在に取り付けられた蓋体とを有し、該蓋体の回動によって、該化粧料収納部の開口部を開閉可能である、前記<1>〜<13>の何れか1に記載の化粧用具。
<15> 前記化粧料容器は、前記化粧料収納部及び前記第2化粧料収納部並びに塗布具収納部が形成された本体と、本体にヒンジ部を介して回動自在に取り付けられた蓋体とを有し、該蓋体の回動によって、前記各収容部の開口部を開閉可能である、前記<13>記載の化粧用具。
<16> 前記化粧料収納部の細長い形状は、長軸m方向の長さaと短軸n方向の長さbの比率(a/b)が、3以上であり、より好ましくは5以上であり、また、好ましくは10以下である、前記<1>〜<15>の何れか1に記載の化粧用具。
<17> 前記化粧料収納部の寸法は、短軸方向の長さbが、好ましくは3〜10mm、より好ましくは4〜7mmであり、長軸方向の長さaが、好ましくは15〜50mm、より好ましくは25〜40mmである、前記<1>〜<16>の何れか1に記載の化粧用具。
<18> 前記化粧料収納部の細長い形状の短軸方向の長さaは、回転塗布部21の回転軸方向の長さL2に対する割合が、好ましくは100%以下であり、また、好ましくは70%以上、より好ましくは90%以上であり、また、好ましくは70〜100%であり、より好ましくは90〜100%である、前記<1>〜<17>の何れか1に記載の化粧用具。
<19> 前記化粧料収納部は、細長い形状を有し、短軸方向の長さaが、前記回転塗布部の回転軸方向の長さよりも短い、前記<1>〜<18>の何れか1に記載の化粧用具。
<20> 前記化粧料収納部の細長い形状の短軸方向の長さaは、好ましくは5〜20mmであり、前記回転塗布部の回転軸方向の長さL2は、好ましくは5〜30mmであり、両者の差(長さL2−長さa)は、0.5〜3mmである、前記<1>〜<19>の何れか1に記載の化粧用具。
<21> 前記化粧料収納部は、細長い形状を有し、前記塗布具収納部に収容される塗布具が、該化粧料収納部の長手方向に対して、略平行又は略垂直に配置されている、前記<1>〜<20>の何れか1に記載の化粧用具。
<22> 前記化粧料が、板状粉体を含む固体組成物である、前記<1>〜<21>の何れか1に記載の化粧用具。
<23> 前記塗布組成物は、溶媒中に板状粉体及び球状粉体等を分散させた後、所定形状の収容部内で溶媒を留去して固体組成物に成形したものである、前記<1>〜<22>の何れか1に記載の化粧用具。
<24> 前記塗布組成物は、粒径が20μm以上の粉体を含んだ、針入硬度が、好ましくは1700g以下、より好ましくは1000g以下であり、また、好ましくは150g以上、より好ましくは300g以上であり、また、好ましくは150〜1700gであり、より好ましくは300〜1000gである固体組成物である、前記<1>〜<23>の何れか1に記載の化粧用具。
<25> 前記化粧料が、板状粉体を含むアイシャドウである、前記<1>〜<24>の何れか1に記載の化粧用具。
<26> 前記回転塗布部は、その回転軸方向の長さを3等分して、先端側から順に第1部、第2部、第3部に区分したときに、第1部に外径が最大となる部位を有する、前記<1>〜<25>の何れか1に記載の化粧用具。
<27> 前記<1>〜<26>の何れか1記載の化粧用具における塗布具の条件を満たす塗布具。
<28> 化粧料を塗布する塗布具であって、
前記塗布具は、植毛を有する回転塗布部と、該回転塗布部を、回転軸方向の一端側から回転可能に支持する把持部とを備え、
前記回転塗布部は、前記植毛の長さ0.4〜1.4mmである、塗布具。
<29> 前記<1>〜<26>の何れか1記載の化粧用具における塗布具の条件を満たす<27>に記載の塗布具。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例により何ら制限されるものではない。
〔実施例〕
(1)基本条件
図1、図2に示す化粧料容器及び塗布具を用いてアイホールにアイシャドウの塗布を行った。
回転塗布部の植毛を含む外径は7.7mm、芯部の構成樹脂はABS、植毛の構成樹脂はナイロンとした。植毛の長さは1.2mmとした。アイシャドウとしては、湿式充填法によって充填したアイシャドウ(板状粉体を含む固体組成物)を用いた。その結果、アイホールにおいて、均一な塗布を得ることができた。
(2)回転塗布部の外周(周長)の影響
アイシャドウを収容した化粧料収納部の細長い形状の長軸方向の長さa、塗布具2の、植毛を含む回転塗布部の周長L、及びそれらの比率(a/L)を表1に示す通りとして、前記(1)の基本条件と同様にして、アイホールに対するアイシャドウの塗布試験を行った。また、回転塗布部を、図5(c)に示す形状のものに変更して同様の塗布試験を行った。
回転塗布部に対する化粧料の付着状態を観察した結果を、下記評価基準に従って評価し、結果を表1に示した。
(化粧料の付着状態)
4:悪い(許容範囲外)
3:どちらとも(許容範囲内)
2:良い
1:とても良い
また、取れ量を測定し、結果を表1に併せて示した。
ここで、取れ量は、回転塗布部をパレット上で8gの荷重をかけながら一往復転がすごとに取れた粉をふき取る作業を10回繰り返し、パレットからの粉の減少量を測定した。
表1に示す結果から、化粧料収納部の長軸方向の長さaと回転塗布部の周長Lとの比率(a/L)を1.1〜1.8、特に1.4〜1.7とすることにより、回転塗布部の周面に厚みムラなく化粧料が付着させることができることが判る。
なお、アイシャドウの取れ量は、1.5〜6.0mgが好ましく、図2(a)に示すような形状の回転塗布部の場合、1.5〜5.0mg、特に2.4〜4.5mgが好ましい。
Figure 0006083859
(3)塗布体外径の影響
前記(1)の基本条件の内、回転塗布部の芯部の外径を変更して、植毛を含む回転塗布部の外径を表2に示す通りに変更する以外は、前記(1)の基本条件と同様にして、アイホールに対するアイシャドウの塗布試験を行った。なお、植毛の長さは1.2mmである。
アイシャドウ上における回転塗布部の転がり易さ(回転性)、化粧料収納部からの粉の取りやすさ(掻き取り性)、アイシャドウをアイホールに塗布したときの塗布状態の均一性(塗布の均一性)及び塗布具収納部へ塗布具を収納したときに化粧料容器が問題なく閉められるかどか(塗布具の収納性)について、下記評価基準に従い評価し、結果を表2に示した。
評価基準
4:悪い(許容範囲外)
3:どちらとも(許容範囲内)
2:良い
1:とても良い
Figure 0006083859
(4)植毛(パイル)の長さの影響
前記(1)の基本条件の内、植毛の長さのみを、表3に示す通りに変更する以外は、(1)の基本条件と同様にして、アイホールに対するアイシャドウの塗布試験を行った。
化粧料収納部からの粉の取りやすさ(掻き取り性)、アイシャドウを肌へ塗布しているときに肌に与える感触(感触・肌当たり)、及びアイホールに対するアイシャドウの付着状態(肌への粉付)を下記評価基準に従い評価し、結果を表3に示した。
評価基準
4:悪い(許容範囲外)
3:どちらとも(許容範囲内)
2:良い
1:とても良い
Figure 0006083859
1 化粧用具
2 塗布具
21 回転塗布部
22 植毛
23 芯部
25 把持部
26 把持部本体
27 突出係合部(連結部)
3 化粧料容器
31 本体
32 塗布具収納部
33 化粧料収納部
34〜36 第2化粧料収納部
37 蓋体
4 (塗布組成物)化粧料
5 アイホール

Claims (5)

  1. 化粧料を塗布する塗布具と化粧料容器とを有する化粧用具であって、
    前記塗布具は、植毛を有する回転塗布部と、該回転塗布部を、回転軸方向の一端側から回転可能に支持する把持部とを備え、
    前記化粧料容器は、前記化粧料として塗布組成物を収容する化粧料収納部及び前記塗布具を収容する塗布具収納部を備えており、
    前記回転塗布部が前記把持部に片持ち状に支持されており
    前記化粧料収納部は、細長い形状を有し、該化粧料収納部の短軸方向の長さが、前記回転塗布部の回転軸方向の長さよりも短くなっており、
    前記回転塗布部は、その回転軸方向の長さを3等分して、先端側から順に第1部、第2部、第3部に区分したときに、第1部に外径が最大となる部位を有しており、且つ第2部から第1部に亘って外径が漸増する部位を有している、化粧用具。
  2. 前記化粧料収納部は、長軸方向の長さが、植毛を含む回転塗布部の周長の1.1〜1.8倍である、請求項1記載の化粧用具。
  3. 前記回転塗布部は、ショアA硬度70度以上の熱可塑性プラスチックからなる芯部と、該芯部の表面に結合した植毛とを有する、請求項1又は2記載の化粧用具。
  4. 前記回転塗布部は、植毛を含む外径が7mm以上9mm以下である請求項1〜3の何れか1項記載の化粧用具。
  5. 前記回転塗布部は、前記植毛の長さが0.4〜1.4mmである請求項1〜4の何れか1項記載の化粧用具。
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