以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1に係る照明制御装置の構成について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る照明装置の構成を示す外観図である。
図2は、照明装置のシステム構成を表すブロック図である。
図1に示されるように、実施の形態1では、照明制御装置100は、直管形のLED光源210を用いた照明装置200に内蔵される。すなわち、図2に示されるように、照明装置200は、照明制御装置100と、LED光源210と、点灯回路220とを備える。
照明装置200は、照明制御装置100の備える人感センサ110によってユーザのジェスチャを検知し、LED光源210の調光を行うことができる。また、後述するように、照明制御装置100は、無線モジュールを用いて照明装置200と同じフロアに設けられた別の照明装置を照明装置200と同等の調光レベルで点灯させることも可能である。
LED光源210は、内部に複数のLEDを備える直管形の光源である。
点灯回路220は、LED光源210を点灯または消灯するための駆動回路である。
次に、照明制御装置100について図2を用いて詳細に説明する。
照明制御装置100は、人感センサ110と、照度センサ120と、無線モジュール130とを備える。無線モジュール130は、制御部150と、送信部160と、受信部170とを備える。
人感センサ110は、検知範囲における人の存在を検知する。本実施の形態では、人感センサ110は、パッシブ型のセンサであって、検知範囲における、人体から放出される赤外線(温度変化)を検知する。すなわち、人感センサ110は、熱を放出する物体を検知することができる。また、人感センサ110は、上記検知範囲における人の存在の有無を制御出力として制御部150に出力する。
本実施の形態では、人感センサ110は、検知範囲において人の存在を検知していない場合、検知信号としてローレベルを制御部150に出力する。これに対し、人感センサ110は、検知範囲において人の存在を検知している場合は、検知信号としてハイレベルを制御部150に出力する。なお、人感センサ110は、超音波、または可視光などを用いて人を検知してもよい。なお、人感センサ110は、検知範囲において人の存在を検知している場合に、検知信号としてローレベルを制御部150に出力してもよい。
照度センサ120は、照明制御装置100周辺の照度を検出する。照度センサは、例えば、フォトダイオードを用いた汎用のセンサモジュールである。なお、照度センサ120は、照明制御装置100の周辺の照度に応じて、照明制御装置100が調光モードへ移行するための構成要素であり、必ずしも必須の構成要素ではない。
制御部150は、人感センサ110が出力する検知信号がハイレベルであるON期間と、人感センサ110が出力する検知信号がローレベルであるOFF期間とに基づいて、LED光源210(照明装置200)の調光を制御する。ここで調光とは、LED光源210の照度を調整することを意味し、調光には、LED光源210を単に点灯、また消灯する動作は含まれない。
送信部160は、上述のように照明装置200と同じフロアに設けられた別の照明装置に対し、当該別の照明装置の調光を制御するための制御信号を無線送信する。これにより、照明制御装置は、離れた位置の複数の照明装置(LED光源)を制御することができる。
受信部170は、照明装置200及び別の照明装置が備えるLED光源が点灯状態であるか否かを通知するために照明装置200及び別の照明装置から送信される通知信号を受信する。
発光素子140は、人感センサ110が人を検知した期間であるON期間において発光する。これにより、ユーザは、ON期間を発光素子140の発光により視認することができる。発光素子140は、例えば、LEDである。なお、発光素子140は、人感センサ110が人を検知しない期間であるOFF期間において発光し、ON期間に消灯するとしてもよい。
次に、照明制御装置100のさらに具体的な構成について説明する。
図3は、照明装置200の照明制御装置100の周辺部分の垂直断面図である。
図3に示されるように、人感センサ110、発光素子140、及び照度センサ120は、基板185a上に実装される。また、人感センサ110の受光面側には、カバー部材として透光性部材180が設けられている。透光性部材180は、透光性のある樹脂の部材である。
基板185aと電気的に接続された基板185b上には、無線モジュール130と、無線モジュール130に電気的に接続されたパターンアンテナ190が設けられる。パターンアンテナ190は、例えば、銅で形成される配線パターンであり、受信部170のアンテナとして機能する。すなわち、受信部170は、パターンアンテナ190によって上述の通知信号を受信する。本実施の形態では、無線モジュール130は、WPAN(Wireless Personal Area Network)の標準規格の一つであるZigBee(登録商標)を用いて通信を行う。なお、無線モジュール130の通信方法は、これに限定されない。無線モジュール130は、Bluetooth(登録商標)や、無線LAN(Local Area Network)を用いて通信を行ってもよい。
基板185bの一端には、樹脂製のソケット195が設けられ、基板185bと、点灯回路220が実装された基板230とはソケット195によって接続される。すなわち、基板185bと基板230とは電気的に接続される。また、照明制御装置100は、ソケット195により照明装置200と自由に着脱可能である。なお、上記の基板185a、185b、230は、例えば、ガラスエポキシ基板である。
なお、本実施の形態では、制御部150、送信部160、及び受信部170は、基板185b上に設けられた一の無線モジュール130として構成されるが、このような構成に限定されないことは、もちろんである。
次に、照明制御装置100及び照明装置200の動作について説明する。
照明制御装置100の特徴であるユーザのジェスチャの検出(検知)について説明する。
図4は、人感センサ110のジェスチャの検知を説明するための模式図である。
図4の(a)及び(b)に示されるように、ユーザ240は、検知範囲235に手を出し入れすることによって人感センサ110が出力する検知信号のON期間とOFF期間とを調整することにより、照明装置200(LED光源210)の調光を制御することができる。
図5は、人感センサ110が検知するジェスチャの種類を表す図である。
図5の(a)は、制御部150が通常モードから後述する第1調光モード(第1動作モード)に移行するために人感センサ110が制御部150に出力する検知信号の波形を表す図である。
図5の(a)において、期間(1)´、(2)´、及び(3)´は、ON期間である。すなわち、図4の(b)に示すようにユーザ240が人感センサ110の検知範囲235に手を差し出している期間である。一方、図5の(a)において、期間(1)、(2)、及び(3)は、OFF期間である。すなわち、図4の(a)に示すようにユーザ240が人感センサ110の検知範囲235に手を差し出していない期間である。すなわち、本実施の形態では、制御部150の通常モード時において、所定の期間内にユーザが手の検知範囲235に3回手の出し入れを行う調光ジェスチャを行った場合に、制御部150は、第1調光モードに移行する。
具体的には、制御部150は、1回目のON期間(1)´の立下りから所定の期間250aに3秒以上のOFF期間を3回検出した場合(図5の(a)の期間(1)、(2)、及び(3))、制御部150は、第1調光モードに移行する。なお、以下では、3秒以上のOFF期間をジェスチャ期間とも記載する。
同様に、図5の(b)は、後述する第1調光モード時に、制御部150が通常モードに移行するために人感センサ110が制御部150に出力する検知信号の波形を表す図である。
図5の(b)において、期間(1)´及び(2)´は、ON期間であり、ユーザ240が人感センサ110の検知範囲235に手を差し出している期間である。一方、図5の(b)において、期間(1)及び(2)は、OFF期間であり、ユーザ240が人感センサ110の検知範囲235に手を差し入れていない期間である。すなわち、本実施の形態では、制御部150の第1調光モード時において、所定の期間内にユーザが手の検知範囲235に2回手の出し入れを行うキャンセルジェスチャを行った場合に、制御部150は、第1調光モードから通常モードに移行する。
具体的には、制御部150は、1回目のON期間(1)´の立下りから所定の期間250bにジェスチャ期間を2回検出した場合(図5の(b)の期間(1)、(2))、制御部150は、第1調光モードから通常モードに移行する。
同様に、図5の(c)は、後述する第1調光モード時に、制御部150が第2調光モード(第2動作モード)に移行するために人感センサ110が制御部150に出力する検知信号の波形を表す図である。
図5の(c)において、期間(1)´は、ON期間であり、期間(1)は、OFF期間である。すなわち、本実施の形態では、制御部150の第1調光モード時において、所定の期間内にユーザが手の検知範囲235に1回手の出し入れを行う決定ジェスチャを行った場合に、制御部150は、第1調光モードから第2調光モードに移行する。
具体的には、制御部150は、1回目のON期間(1)´の立下りから所定の期間250cにジェスチャ期間を1回検出した場合(図5の(b)の期間(1))、制御部150は、第1調光モードから通常モードに移行する。また、第2調光モード時において決定ジェスチャが検出された場合は、制御部150は、第2調光モードの制御を停止し、決定ジェスチャが検出された時の照度で照明装置200を点灯する通常モードの制御を行う。
なお、通常モード時、第1調光モード時、第2調光モード時のそれぞれにおいて、所定の期間250a、250b、及び250c、並びにジェスチャ期間の時間幅は、別々に設定されても、もちろんよい。また、ジェスチャ期間の検出回数は、上記の回数に限定されない。
以上のように本実施の形態では、制御部150は、所定の期間における、ジェスチャ期間の数に基づいて照明装置200の調光を制御する。
なお、制御部150は、所定の長さ(時間幅)以上であるON期間をジェスチャ期間とし、所定の期間における、ジェスチャ期間の数に基づいて照明装置200の調光を制御してもよい。しかしながら、本実施の形態のように、人感センサ110が赤外線による温度変化によって人の有無を検知する場合、検知範囲235に人がいる場合であっても、人感センサ110の出力する検知信号のON期間が安定しない場合がある。具体的には、図5で示される本来ON期間であるべき期間において、人感センサ110の出力する検知信号が短期間のON・OFFを繰り返す場合がある。したがって、本実施の形態では、制御部150は、安定してジェスチャの検出を行うためにOFF期間をジェスチャ期間としている。
次に、照明制御装置100(制御部150)の通常モード、第1調光モード、及び第2調光モードについて説明する。
制御部150は、通常モード時には、所定の照度で照明装置200(LED光源)を点灯させる。制御部150が通常モード時において上述の調光ジェスチャを検出した場合、制御部150は、第1調光モードの制御を行う。
図6は、第1及び第2調光モードの制御を説明するための図である。
第1調光モードの制御として、制御部150は、LED光源210の照度を周期的に変化させる。本実施の形態では、第1調光モードにおいて、LED光源210の最低の照度を最大照度の25%に相当する照度(以下、照度25%と略して記載する。)としている。具体的には、図6の(a)に示されるように、制御部150は、LED光源210の照度を、照度25%から照度100%まで25%ずつ段階的に増加させる。最大照度に達した後は、制御部150は、LED光源210の照度を、照度100%から照度25%まで25%ずつ段階的に減少させる。したがって、第1のLED光源210の照度は、時間の経過と共に階段状に変化する。
制御部150は、LED光源210内に設けられた複数のLEDのうち点灯させるLEDの個数を制御することにより、上記のようにLED光源210の照度を変化させることができる。また、LED光源210内に設けられたLEDに流れる電流をPWM(Pulse Width Modulation)制御によって変化させて照度を変化させてもよい。
また、図6の(a)は、制御部150の第1調光モードの制御開始直後は、LED光源210の照度は、照度25%(最低照度)である。しかしながら、図6の(b)に示されるように第1調光モードの制御開始直後にLED光源210の照度は、照度100%(最高照度)であってもよい。
次に、第2調光モードについて説明する。
制御部150が第1調光モード時において上述の決定ジェスチャを検出した場合、制御部150は、第2調光モードの制御を行う。第1調光モードは、いわばLED光源210の照度を粗調整するための制御である。これに対し、第2調光モードは、いわばLED光源210の照度を微調整するための制御である。
第2調光モードの制御として、制御部150は、LED光源210の照度を、上記決定ジェスチャ検出時の照度(第1の照度)を中心値として周期的に変化させて点灯させる。例えば、上記第1の照度が照度50%の場合、制御部150は、LED光源210の照度を、照度50%を中心値として周期的に変化させて点灯させる。
本実施の形態では、第2調光モードにおいて、上記第1の照度±20%の範囲で照度を5%刻みで段階的に変化させる。つまり、図6の(c)に示されるように、制御部150は、LED光源210の照度を、照度50%から照度70%まで5%ずつ段階的に増加させる。照度70%に達した後は、制御部150は、LED光源210の照度を、照度70%から照度30%まで5%ずつ段階的に減少させる。照度30%に達した後は、制御部150は、LED光源210の照度を、照度70%まで5%ずつ段階的に増加させる。以降、周期的にこのような照度の制御が繰り返される。
このように、第2調光モード中におけるLED光源210の照度の変化量の絶対値は5%であり、第1調光モード中におけるLED光源210の照度の変化量の絶対値である25%よりも小さい。また、第2調光モード中におけるLED光源210の照度の変化幅(照度の最大値−照度の最小値)は40%であり、第1調光モード中におけるLED光源210の照度の変化幅である75%よりも小さい。
また、第2調光モード時において決定ジェスチャが検出された場合、制御部150は、第2調光モードの制御を停止し、決定ジェスチャが検出された時の照度(第2の照度)で照明装置200を点灯する通常モードの制御を行う。
このように、第1調光モードに続いて第2調光モードを設けることで、ユーザは、より細かくLED光源210の照度を設定することができる。
なお、第2調光モードは、必須でない。例えば、第1調光モード時において決定ジェスチャが検出された場合、制御部150は、第1調光モードの制御を停止し、決定ジェスチャが検出された時の照度で照明装置200を点灯する通常モードの制御を行ってもよい。
また、第1調光モードから第2調光モードに移行するためのジェスチャと、第1調光モードで照度を決定するジェスチャとを別個に設定し、選択的に第2調光モードに移行可能な構成としてもよい。
また、第1及び第2調光モードでは、制御部150は、LED光源210の照度を段階的かつ周期的に変化させたが、制御部150は、いわゆるアナログ調光によりLED光源210の照度を連続的かつ周期的に変化させてもよい。
図7は、アナログ調光によるLED光源210の照度の変化の一例を示す図である。
図7の(a)のような照度の連続的な変化は、例えば、LEDのアナログ調光用回路を照明制御装置100側、または照明装置200側に設けることよって実現される。
また、本実施の形態では、制御部150は、LED光源210の調光制御の一例として、照度を変化させることにより調光状態を変化させる。しかしながら、制御部150は、LED光源210の調色制御を行ってもよい。具体的には、例えば、制御部150は、調色制御の一例として、色温度を変化させることにより、調色状態を変化させてもよい。また、制御部150は、LED光源210の配光制御を行ってもよい。具体的には、例えば、制御部150は、配光角を変化させることにより配光状態を変化させてもよい。
例えば、調色モードを設け、調色モードでは、制御部150は、図7の(b)に示されるようにLED光源210の色温度を周期的かつ連続的に変化させてもよい。
制御部150は、例えば、LED光源210に設けられた調色2色性色素を有するネマティック液晶の光の透過率を電圧印加によって制御することにより、LED光源210の色温度を変化させる、すなわち調色を制御することができる。また、制御部150は、LED光源210内に色温度の異なる複数のLEDを設け、点灯させるLEDの組み合わせと、点灯させるLEDの個数とを制御することにより、LED光源210の色温度を変化させてもよい。
また、例えば、配光モードを設け、配光モードでは、制御部150は、LED光源210の配光角を周期的に変化させてもよい。
例えば、LED光源210内に設けられた複数LEDの配光角を変更するための駆動機構(駆動部)を設け、制御部150は、電圧印加によって駆動部を制御することにより、LED光源210の配光角を変化させる、すなわち配光を制御することができる。また、LED光源210内に光学部材と、その位置または角度を変更する駆動機構(駆動部)とを設け、制御部150が光学部材の駆動部を制御することによっても配光角を変更することができる。また、LED光源210内に、取り付け角度(発光面の角度)の異なる複数のLEDを設け、点灯させるLEDの組み合わせと、点灯させるLEDの個数とを制御することにより、LED光源210の配光角を変化させてもよい。
なお、人感センサ110を用いた調光制御の方法は、第1及び第2調光モードを用いた方法に限定されない。例えば、制御部150は、所定の期間におけるジェスチャ期間の回数に応じてLED光源210の照度を設定してもよい。具体的には、制御部150は、3回のジェスチャ期間を検出した場合には、LED光源210の照度を照度30%に設定し、7回のジェスチャ期間を検出した場合には、LED光源210の照度を照度70%に設定してもよい。
次に、照明制御装置100を用いた照明システムの具体的態様について説明する。実施の形態1では、照明システムの一例として、複数の照明装置を居室(一つの部屋)に設けた例について説明する。
図8は、照明システムにおける複数の照明装置のレイアウトを示す図(居室の床面側から天井側を見た図)である。
図8に示されるように、居室には、LED光源を備える直管形の照明装置200、200a〜200eの6つの照明が設けられている。照明装置200は、照明制御装置100を有し、照明システムにおいていわゆる親機である。一方、照明装置200a〜200eは、いわゆる子機であり、照明制御装置を有しない。しかしながら、照明装置200a〜200eは、それぞれ、照明制御装置100の送信部160から無線送信される制御信号を受信するための無線モジュールを親機と同様に備える。
よって、照明装置200の送信部160から無線送信された制御信号は、照明装置200a〜200eの受信部170で受信され、照明装置200a〜200eがそれぞれ備えるLED光源は、照明装置200と同様の条件で点灯または消灯する。
ここで、照明装置200が備える照明制御装置100は、いわゆる一般的な人感センサとして人を検知して照明を点灯させる機能を利用するものではない。ここでは、照明制御装置100の人感センサ110は、特徴的なジェスチャを検知することを目的としており、調光モードへの動作プログラム移行、登録、またはキャンセルをするために用いられる。
次に、図8の照明システムにおける照明制御装置100の動作について説明する。
図9は、照明制御装置100の動作のフローチャートである。
図10は、照明制御装置100の動作を説明するための模式図である。
照明制御装置100は、照度センサ120により照度を検出し(S101)、照明制御装置100の周辺の照度が所定の照度未満である場合(S101でYes)、人感センサ110の検知結果に基づいて、制御部150は、調光ジェスチャを検出する(S102)。なお、制御部150は、照明制御装置100の周辺の照度が所定の照度以上である場合に調光ジェスチャを検出してもよいし、制御部150は、照明制御装置100の周辺の照度が所定の照度範囲である場合に調光ジェスチャを検出してもよい。
制御部150が調光ジェスチャを検出した場合(S102でYes)、制御部150は、第1調光モードの制御を行う(S103)。具体的には、上述のように、制御部150は、LED光源210の照度を周期的かつ段階的に変化させる。
第1調光モードにおいてキャンセルジェスチャを検出した場合(S104でYes)、制御部150は、通常モードの制御を行う。すなわち、制御部150は、LED光源210を所定の照度で点灯させるとともに、制御信号を所定の照度に設定する(S110)。制御部150は、所定の照度に設定された制御信号を照明装置200a〜200eに送信することによって、照明装置200a〜200eを所定の照度で点灯させる(S111)。
第1調光モードにおいてキャンセルジェスチャが検出されず(S104でNo)、決定ジェスチャが検出された場合(S105でYes)、制御部150は、第2調光モードの制御を行う(S106)。具体的には、制御部150は、LED光源210の照度を第1の照度を中心値として周期的かつ段階的に変化させて点灯させる。
第2調光モードにおいてキャンセルジェスチャを検出した場合(S107でYes)、制御部150は、通常モードの制御を行う。すなわち、制御部150は、LED光源210を所定の照度で点灯させるとともに、制御信号を所定の照度に設定する(S110)。制御部150は、所定の照度に設定された制御信号を照明装置200a〜200eに送信することによって、照明装置200a〜200eを所定の照度で点灯させる(S111)。
第2調光モードにおいてキャンセルジェスチャが検出されず(S107でNo)、決定ジェスチャが検出された場合(S108でYes)、制御部150は、LED光源210を第2の照度で点灯させるとともに、制御信号を第2の照度に設定する(S109)。制御部150は、第2の照度に設定された制御信号を照明装置200a〜200eに送信することによって、照明装置200a〜200eを第2の照度で点灯させる(S111)。
なお、上記は、照明制御装置100の動作の一例であり、動作の順序などは、これに限定されるものではない。
このように、照明制御装置100は、居室に設けられた全ての照明装置の調光を制御することができる。なお、図10に示されるように、ユーザは、ON期間を発光素子140の発光により視認することができる。
なお、照明装置200a〜200eは、上述のように無線モジュールを備えているため、照明装置200a〜200eのうちの1つの照明装置(LED光源)は、当該1つの照明装置が点灯状態であることを通知するための通知信号を無線送信することができる。
この場合、照明制御装置100は、受信部170により送信された通知信号を受信し、照明装置200a〜200eに対し制御信号を送信することによって、照明装置200a〜200eの全てを同一の照度で点灯させることができる。つまり、居室に設けられた全ての照明装置うち1つの照明装置が点灯状態であれば、全ての照明装置を同一の照度で点灯させることができる。
なお、実施の形態1に係る照明システムでは、照明装置200のみが照明制御装置100を有する構成であるが、照明装置200a〜200eのそれぞれが照明制御装置100を有する構成であってもよい。
なお、実施の形態1に係る照明装置200は、一般的な人感センサ付照明装置の動作を行うことももちろん可能である。ここで、一般的な人感センサ付照明装置の動作とは、人感センサ110が検知範囲において人を検知した場合に、一定の時間LED光源210を点灯させる動作を意味する。また、照明装置200a〜200eのそれぞれが人感センサを備え、照明装置200a〜200eのそれぞれが上記一般的な人感センサ付照明装置として動作可能な構成であってもよい。
以上、実施の形態1に係る照明制御装置100について説明した。照明制御装置100によれば、人感センサ110を用いた簡素な構成により照明装置(LED光源)の調光、調色、または配光をユーザのジェスチャによって簡単に制御することが可能である。
(実施の形態2)
実施の形態1では、照明制御装置100の人感センサ110は、ジェスチャの検知にのみ用いられた。実施の形態2では、人感センサにより人を検知してから一定期間点灯する、一般的な人感センサ付照明装置に、ジェスチャの検知機能を加えた例について説明する。また、実施の形態2では、本発明は、照明制御装置を備えるLED光源として実現される。これにより、既存の照明装置においても、上記LED光源を取りつけて使用することでユーザのジェスチャによる照明の調光、調色、または配光の制御が実現される。
なお、実施の形態2においては、実施の形態1と実質的に同一の構成要素の動作及び機能についての説明は省略する。
図11は、実施の形態2に係る照明装置(LED光源)のシステム構成を表すブロック図である。
図11に示されるように、LED光源300は、人感センサ110と、照度センサ120と、無線モジュール130とを備える。無線モジュール130は、制御部150と、送信部160と、受信部170とを備える。これらの構成要素は、実施の形態1において照明制御装置として実現されていた構成要素である。
また、LED光源300は、LED210aと、点灯回路220とを備える。なお、点灯回路220は、LED光源300が取りつけられる照明装置に設けられてもよい。
次に、LED光源300のより具体的な構成について説明する。
図12は、実施の形態2に係るLED光源300の具体的な構成を表す透視図である。
図12に示されるように、LED光源300は、実施の形態2では、人感センサ110を内蔵する、電球形のLEDランプである。
LED光源300は、グローブ310と、筐体330と、口金320とによって外囲器が構成される。当該外囲器内には、LED210aと、基板185c〜185e、回路ケース335、人感センサ110、及び照度センサ120が収容されている。
グローブ310は、LED210aから放出される光をランプ外部に放射させるための半球状の透光性カバーである。また、LED210a、人感センサ110及び回路ケース335の一部は、グローブ310によって覆われている。グローブ310の内面に入射したLED210aの光は、グローブ310を透過してグローブ310の外部へと取り出される。グローブ310のうち人感センサ110の周辺には、透光性部材380が嵌め込まれている。
筐体330は、グローブ310と、口金320との間に配置されている。筐体330は、両端が開口するケースであって、グローブ側から口金側へ向けて縮径した略円筒形状である略円錐台部材によって構成されている。
口金320は、二接点によって交流電力を受電するための受電部であり、照明器具のソケットに取りつけられる。口金320は、例えばねじ込み型のエジソンタイプ(E型)の口金である。
LED210aは、チップ型のLEDであり、グローブ310の内方に配置されている。LED210aは、基板185f上に複数個実装され、人感センサ110からの検知信号に基づいて発光する。
回路ケース335は、絶縁体であり、典型的には、樹脂である。回路ケース335内には、LED210aの点灯回路、人感センサ110の制御回路、及び無線モジュール130(制御部150、送信部160及び受信部170)が実装された基板185dが内蔵されている。また、回路ケース335内には、パターンアンテナ390が実装された基板185c、並びに人感センサ110、照度センサ120、及び発光素子140が実装された基板185eも内蔵されている。
なお、基板185d、185e、及び185fは、それぞれ電気的に接続されている。
次に、LED光源300を用いた照明システムの具体的態様について説明する。実施の形態2では、照明システムの一例として、複数の照明装置を通路に設けた例について説明する。
図13は、実施の形態2に係る照明システムにおける複数のLED光源のレイアウトを示す上面図である。
図13に示されるように、通路には、LED光源300、300a、及び300cの3つのLED光源が設けられている。LED光源300は、上述のように実施の形態1における照明制御装置100の機能を有し、照明システムにおいていわゆる親機である。
一方、LED光源300a及び300bは、いわゆる子機であり、照明制御装置100の機能を有しない。しかしながら、LED光源300a及び300bは、それぞれ、人感センサを備える。つまり、LED光源300、300a、及び300bは、いずれもそれぞれの検知範囲における人の有無を検知し、一定期間点灯する。
また、実施の形態1と同様に、LED光源300a及び300bは、LED光源300の送信部160から無線送信される制御信号を受信し、当該LED光源が点灯状態であることを通知するための通知信号を無線送信するための無線モジュールを備える。
次に、実施の形態2の照明システムの動作について説明する。
図14は、実施の形態2に係る照明システムの動作を説明するための模式図である。なお、LED光源300の調光動作は、実施の形態1で説明した照明制御装置100の動作と同様である。
図14において、ユーザ340が人感センサ110aの検知範囲350aに入った場合は、LED光源300aが一定時間点灯する。同様にユーザ340が人感センサ110の検知範囲350に入った場合は、LED光源300が一定時間点灯し、ユーザ340が人感センサ110bの検知範囲350bに入った場合は、LED光源300bが一定時間点灯する。
ここで、例えば、ユーザ340が図14において左から右に歩行する場合、ユーザ340が検知範囲350aに入った場合は、通常は、LED光源300aのみが点灯する。しかしながら、このとき、LED光源300aからLED光源300aが点灯状態であることを表す通知信号を無線モジュールにより受信することにより、LED光源300及び300aは、点灯することができる。つまり、ユーザ340は、これから進行する方向の照明をも点灯させることができる。
ユーザ340がLED光源300、300a、及び300bを調光したい場合、LED光源300の人感センサ110の検知範囲350において実施の形態1で説明したジェスチャを行う。
なお、実施の形態2のように、人感センサ110の検知を点灯及び消灯の制御と、調光の制御との両方に用いる場合、誤動作が生じる可能性が高い。そこで、LED光源300は、次のような特徴がある。
第1に、実施の形態1と同様に、LED光源300は、照度センサ120により検出した照度が所定の照度未満である場合のみ、ユーザ340のジェスチャを検出する。つまり、調光の必要性が高い場合のみ、ユーザ340のジェスチャを検出するため、調光の必要性が低い場合は、人感センサ110の検知により点灯及び消灯の制御のみを行う。これにより、人感センサ110がユーザ340のジェスチャ以外を検知した場合に、LED光源300(制御部150)が第1調光モードへ移行してしまう誤動作の可能性を低減することができる。
第2に、図14に示されるように、LED光源300の人感センサ110の検知範囲350は、LED光源300aの人感センサ110aの検知範囲350a、及びLED光源300bの人感センサ110bの検知範囲350bよりも狭い。すなわち、LED光源300の人感センサ110の検知範囲350は、ユーザ340のジェスチャを適切に検知するために、照明用に一般的に用いられる人感センサの検知範囲よりも狭く設計されている。これによっても、ユーザ340の意図に反して調光モードに移行してしまう可能性を低減することができる。
また、人感センサ110は、これまでパッシブ型の赤外線センサであると説明したが、人感センサ110として測距機能(測距部)を有するアクティブ型の赤外線センサを用いることにより誤動作の可能性を低減することも可能である。
図15は、測距機能を有する人感センサ111のジェスチャの検知範囲を模式的に示す図である。
図15に示されるように、制御部150は、ユーザ340までの距離が所定の範囲内である検知範囲351における人感センサ110の検知については、ユーザ340のジェスチャとして検出する。しかしながら、制御部150は、ユーザ340までの距離が所定の範囲外である検知範囲352における人感センサ110の検知については、ユーザ340のジェスチャとしては、検出しない。
図15の例では、検知範囲351は、ユーザ340の上方に設定されており、制御部150は、ユーザ340が通行しただけでは、ジェスチャであると検出しにくい。つまり、測距機能を有する人感センサ111によっても、LED光源300の誤動作の可能性を低減することができる。なお、測距部には、典型的には、赤外線による三角測距によりLED光源300からユーザ340までの距離を測定可能な赤外線センサを用いることができるが、測距部は、超音波や、レーザを用いて測距する構成であってもよい。
以上、本発明の実施の形態2に係るLED光源300について説明した。
なお、実施の形態2では、調光制御機能を有するLED光源300と、調光制御機能を有しないLED光源300a及び300bとは、人感センサによってLED光源の点灯及び消灯を制御する機能が同一である。このため、ユーザ340は、LED光源300の調光制御機能の有無を区別しにくい。よって、LED光源300の形状を他のLED光源と異なるデザインに変更したり、LED光源300に目印等を設けてもよい。これにより、ユーザは、どのLED光源が調光制御可能であるかを視認することにより判断できる。
また、実施の形態2では、LED光源300は、電球形のLEDランプであるとして説明したが、本発明に係るLED光源は、このような形態に限定されない。例えば、図16に示されるように、端部に照明制御装置100が内蔵された直管形のLED光源400として実現されてもよい。
また、例えば、実施の形態2に係るLED光源は、エスカレータ用の照明システムにも適用可能である。
図17は、実施の形態2に係るLED光源をエスカレータに適用した場合の例を示す模式図である。なお、以下の説明では、一例として、エスカレータが1階から2階へ上昇する動作を行うものとして説明するが、2階から1階へ下降する動作についても同様である。
図17に示されるエスカレータ用の照明システムでは、エスカレータへ乗る直前の1階の踊り場の天井と、エスカレータから降りた直後の2階の踊り場の天井とには、LED光源500a及び500bがそれぞれ設けられている。LED光源500a及び500bは、図11及び図12で説明したものと同様のジェスチャ検出機能を有するLED光源であり、図17の照明システムにおいていわゆる親機である。
また、エスカレータの上方の天井には、エスカレータに沿って複数のLED光源500cが設けられている。複数のLED光源500cは、一般的な人感センサ付のLED光源であり、ジェスチャの検出機能を有しないLED光源である。複数のLED光源500cは、図17の照明システムにおいて、いわゆる子機である。
LED光源500a及び500b側の検知範囲550a及び550bでは、エスカレータを利用する人が連続的に通過(移動)するため、LED光源500a及び500bは、人の通過とジェスチャとを区別して検出することが難しい。したがって、図17の照明システムは、誤動作の可能性を低減するために次のように構成されている。
第1に、LED光源500a及び500bでは、30秒以上のON期間を調光ジェスチャとして検出する。つまり、LED光源500a(LED光源500b)の人感センサが検知範囲550a(検知範囲550b)において30秒以上人がいると検知した場合に、LED光源500a及び500bは、調光モードへ移行する。
第2に、LED光源500aは、LED光源500b及び複数のLED光源500cが有する全ての人感センサが人を検知していない場合に、上記調光ジェスチャの検出を行う。同様に、LED光源500bは、LED光源500a及び複数のLED光源500cが有する全ての人感センサが人を検知していない場合に、上記調光ジェスチャの検出を行う。つまり、LED光源500a及び500bは、子機や一方の親機の下に人がいる場合は、調光モードへ移行しない。言い換えれば、LED光源500a及び500bは、エスカレータ付近に人がいない場合に調光ジェスチャを検出し、調光モードに移行する。
なお、LED光源500aは、上述の無線モジュールによってLED光源500b及び複数のLED光源500c通知信号を受信することでLED光源500b及び複数のLED光源500cが人を検知しているか否かを判断可能である。LED光源500bについても同様である。
次に、図17の照明システムのLED照明点灯及び消灯動作について説明する。
まず、LED光源500aが人を検出した場合、LED光源500aの制御部は、無線モジュールによって制御信号を送信することにより、LED光源500b及び複数のLED光源500cを点灯させる。
次に、LED光源500a、LED光源500b、及び複数のLED光源500cがいずれも一定時間人を検出しない場合、LED光源500aの制御部は、1階に近いLED光源から順に消灯させる。
具体的には、上記一定時間の経過後、LED光源500aの制御部は、まず、LED光源500aを消灯し、続いて、無線モジュールによって制御信号を送信することにより、複数のLED光源500cのうち1階に近いLED光源500cから順に消灯させる。最後に、LED光源500aの制御部は、無線モジュールによって制御信号を送信することにより、LED光源500bを消灯する。このとき、LED光源の消灯タイミングは、予め設定されたエスカレータの移動速度に応じて決定される。
なお、複数のLED光源500cが人感センサを有しない場合、LED光源500aの制御部は、LED光源500aが人を検出した場合、まず、全てのLED光源を点灯させる。続いて、LED光源500a及び500bがいずれも一定時間人を検出しない場合、LED光源500aの制御部は、1階に近いLED光源から順に消灯させる。
以上、本発明の実施の形態1及び実施の形態2について説明したが、以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムで実現され得る。RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。ROMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、ROMからRAMにコンピュータプログラムをロードし、ロードしたコンピュータプログラムにしたがって演算等の動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されてもよい。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールには、上記の超多機能LSIが含まれてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有してもよい。
(4)本発明は、上記に示す方法で実現されてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムで実現してもよいし、コンピュータプログラムからなるデジタル信号で実現してもよい。
また、本発明は、コンピュータプログラムまたはデジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなどに記録したもので実現してもよい。また、これらの記録媒体に記録されているデジタル信号で実現してもよい。
また、本発明は、コンピュータプログラムまたはデジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送してもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、メモリは、コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサは、コンピュータプログラムにしたがって動作してもよい。
また、プログラムまたはデジタル信号を記録媒体に記録して移送することにより、またはプログラムまたはデジタル信号をネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
なお、本発明は、これらの実施の形態またはその変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態またはその変形例に施したもの、あるいは異なる実施の形態またはその変形例における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。