図1に示すように、この発明の実施形態に係る画像形成装置10は、大容量給紙部20、画像形成装置本体30、用紙後処理部40、排紙部50、本体側操作部61、及び排紙部側操作部62を備えている。
大容量給紙部20、画像形成装置本体30、用紙後処理部40、及び排紙部50は、水平面に沿った一方向に横並びに配置されている。大容量給紙部20、画像形成装置本体30、用紙後処理部40、及び排紙部50は、用紙搬送方向91においてこの順序で配置されている。即ち、画像形成装置本体30と排紙部50との間に、用紙後処理部40が配置されている。この実施形態では、大容量給紙部20、画像形成装置本体30、用紙後処理部40、及び排紙部50は、互いに異なる筐体で構成されている。
大容量給紙部20は、複数の給紙トレイ21,22,23及び手差しトレイ24を有している。給紙トレイ21〜23のそれぞれは、画像形成用の多数の用紙を収容可能に構成されている。大容量給紙部20は、給紙トレイ21〜23及び手差しトレイ24のうち選択されたいずれかのトレイから、用紙を1枚ずつ画像形成装置本体30へ供給する。
画像形成装置本体30は、画像形成部32、及び画像読取部33を備えている。
画像読取部33は、画像形成部32の上に配置され、原稿の画像を読み取って画像データを生成する。画像読取部33は、スキャナ部331及び自動原稿搬送装置332を含む。自動原稿搬送装置332は、原稿載置トレイに収容された原稿を、所定の画像読取位置を経由するように1枚ずつ搬送し、原稿排紙トレイへ排出する。スキャナ部331は、画像読取位置を搬送される原稿の画像を読み取る。
本体側操作部61は、画像形成装置本体30の上部に設置されている。より具体的な例として、本体側操作部61は、画像形成装置本体30の上面から上方へ延びる支柱の先に支持され、画面を正面側へ向けて配置されている。本体側操作部61は、画像形成処理条件の設定や処理実行指示等の動作指示の入力操作の受け付け、及び種々の情報の表示を行うことができる。
画像形成部32は、本体給紙部31、及び画像形成ステーション34を有している。
本体給紙部31は、画像形成用の用紙を収容可能に構成されている。画像形成部32では、大容量給紙部20又は本体給紙部31のいずれかから選択的に、用紙が1枚ずつ画像形成ステーション34へ供給される。
画像形成ステーション34は、外部から入力した画像データ又は画像読取部33から入力した画像データに基づいて、用紙に画像形成処理を行う。一例として、画像形成ステーション34は、電子写真方式の画像形成処理を行う。画像形成処理済みの用紙は、用紙後処理部40へ搬送される。
用紙後処理部40は、少なくとも1個の用紙後処理装置を含む。この実施形態では、用紙後処理部40は、インサータユニット41、紙折りユニット42、及びサドルユニット43を含む。一例として、インサータユニット41、紙折りユニット42、及びサドルユニット43は、用紙搬送方向91に沿って、この順序で横並びに配置されている。
インサータユニット41は、画像形成用の用紙とは別の挿入用の用紙を、挿入用紙供給ユニット411に予め収容している。インサータユニット41は、画像形成装置本体30から紙折りユニット42等の他の用紙後処理装置への用紙搬送路の途中で、画像形成装置本体30から搬送されてきた画像形成処理済みの用紙と用紙との間に、挿入用の用紙を挿入することができる。
紙折りユニット42は、画像形成処理済みの用紙に折り目を付けることができる。サドルユニット43は、画像形成処理済みの用紙束を製本処理することができる。
インサータユニット41、紙折りユニット42、及びサドルユニット43は、画像形成処理条件の設定によって、全てが使用されない場合があり、又はいずれか1以上のユニットが選択的に使用される場合がある。用紙は、用紙後処理部40を経由した後、排紙部50へ搬送される。
排紙部50は、排紙トレイ51を有している。この実施形態では、排紙部50は、ステープルユニット、パンチユニット、及びフィニッシャをさらに有している。
ステープルユニットは、複数の用紙をステープル針で留めるステープル処理を行うことができる。パンチユニットは、用紙の所定位置にパンチ孔を開けるパンチ処理を行うことができる。フィニッシャは、複数の用紙の両端部を整合する整合処理を行うことができる。画像形成処理済みの用紙は、排紙トレイ51へ排出されて収容される。
排紙部側操作部62は、排紙部50の近傍に設置される。この実施形態では、排紙部側操作部62は、排紙部50の上部に設置されている。排紙部側操作部62は、種々の入力操作の受け付け、及び印刷ジョブの進行状況に関する情報やエラー表示等の種々の情報の表示を行うことができる。
この実施形態に係る画像形成装置10において、大容量給紙部20、画像形成部32、画像読取部33、用紙後処理部40、及び排紙部50は、それぞれ処理部を構成している。
図2に示すように、画像形成装置10は、制御部70、画像処理部71、記憶部72、送受信部73、第1モータ74、及び第2モータ75をさらに備えている。
送受信部73には、1以上の外部のPC端末装置81,82,83がネットワーク接続されている。PC端末装置81〜83から入力した印刷ジョブは、送受信部73を介して記憶部72に退避される。送受信部73は、印刷ジョブが入力する入力部を構成している。また、各種のメッセージが、送受信部73を介して各PC端末装置81〜83へ送信される。
画像処理部71は、画像読取部33に含まれ、画像読取部33において原稿の画像内容に応じて出力されたレッド,グリーン,ブルーのRGBアナログ画像信号をデジタル処理し、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックのCMYKデジタル信号に変換して画像データとして出力する。
記憶部72は、制御プログラム、及び画像データ等を記憶する。
第1モータ74及び第2モータ75は、本体側操作部61を左右方向及び上下方向に回転させるための第1駆動源である。排紙部側操作部62を左右方向及び上下方向に回転させるための第1モータ74及び第2モータ75と同様のモータも第2駆動源として備えられている。詳細については後述する。
本体側操作部61は、本体側表示部611及び本体側入力操作部612を含む。本体側入力操作部612は、本体側表示部611の上に重ねて配置され、本体側表示部611を透視可能に構成されている。一例として、本体側操作部61は、液晶タッチパネルで構成される。
制御部70は、印刷ジョブが入力すると、記憶部72に画像データを一旦退避させ、大容量給紙部20又は本体給紙部31から用紙を画像形成ステーション34へ供給し、本体側操作部61から入力された動作指示に従い、記憶部72から画像データを読み出して画像形成ステーション34へ出力し、画像形成ステーション34において画像データに基づく画像形成処理を行わせる。また、制御部70は、必要に応じて用紙後処理部40に後処理を行わせた後、排紙部50の排紙トレイ51へ用紙を排出させる。
排紙部側操作部62は、排紙部側表示部621及び排紙部側入力操作部622を含む。一例として、排紙部側操作部62は、液晶タッチパネルで構成される。
図3(A)及び図3(B)に示すように、本体側操作部61は、本体側主画面111及び本体側副画面112を表示可能に構成されている。本体側副画面112は、本体側主画面111よりも小サイズである。
同様に、排紙部側操作部62は、排紙部側主画面121及び排紙部側副画面122を表示可能に構成されている。排紙部側副画面122は、排紙部側主画面121よりも小サイズである。
本体側操作部61は、排紙部側主画面121に表示された画像の相似画像を本体側副画面112に表示する。本体側操作部61は、本体側主画面111において入力操作を受け付ける。
排紙部側操作部62は、本体側主画面111に表示された画像の相似画像を排紙部側副画面122に表示する。排紙部側操作部62は、排紙部側主画面121において入力操作を受け付ける。
図4に示すように、本体側操作部61の本体側主画面111の表示画面の一例として、画像形成処理条件の設定画面が挙げられる。なお、図4及び後述する及び図7(B)では、本体側副画面112の記載が省略されている。画像形成処理条件の設定画面では、各アイコンをタッチすることで、カラーモード、コピー濃度、コピー倍率、原稿サイズ、用紙サイズ、両面コピー、後処理等の設定の入力操作を行うことができる。
図5に示すように、排紙部側操作部62の排紙部側主画面121の表示画面の一例として、印刷ジョブの進行状況を示す画面が挙げられる。なお、図5並びに後述する図6及び図7(A)では、排紙部側副画面122の記載が省略されている。印刷ジョブの進行状況を示す画面では、各アイコンをタッチすることで、印刷ジョブの詳細情報の表示指示、印刷ジョブの削除、印刷ジョブを優先的に実行させる設定、印刷ジョブの完了時間の表示指示、印刷ジョブの実行順序の変更といった入力操作を行うことができる。
なお、排紙部側操作部62の排紙部側主画面121の表示画面の他の例として、図6に示すように、用紙ジャム状況を示す画面が挙げられる。例えば、用紙ジャム状況を示す画面では、画像形成装置10の模式図上に、用紙の搬送位置を示す矢印画像1211のアニメーションが表示される。用紙ジャムが発生した場合は、画像形成部32、インサータユニット41、紙折りユニット42、サドルユニット43、及び排紙部50のうち、用紙ジャムが発生したユニット上に例えば逆三角形(▼)画像1212が表示されることで、用紙ジャムの発生位置が報知される。用紙ジャムの発生位置が報知された際に、当該ユニットにユーザがタッチすることで、タッチされたユニットのジャム処理方法を案内する画面に、排紙部側主画面121が切り換えられる。ジャム処理方法を案内する画面が表示された際には、排紙部側副画面122は表示されない。
また、インサータユニット41、紙折りユニット42、サドルユニット43、及び排紙部50のうちのいずれかのユニットに用紙ジャムが発生した場合は、図7(A)に示すように、インサータユニット41より用紙搬送方向の下流側のユニット、即ちインサータユニット41、紙折りユニット42、サドルユニット43、及び排紙部50の模式図、並びに矢印画像1211及び逆三角形(▼)画像1212を表示し、画像形成部32に用紙ジャムが発生した場合は、図7(B)に示すように、画像形成部32よりも用紙搬送方向の上流側のユニット、即ち大容量給紙部20及び画像形成装置本体30の模式図、並びに矢印画像1211及び逆三角形(▼)画像1212を表示するように構成することもできる。
上述のように構成される画像形成装置10では、本体側操作部61及び排紙部側操作部62は、本体側操作部61又は排紙部側操作部62のいずれかから所定の表示切換操作が行われると、本体側主画面111に表示していた画像の縮小画像を本体側副画面112に表示するとともに本体側副画面112に表示していた画像の拡大画像を本体側主画面111に表示し、かつ排紙部側主画面121に表示していた画像の縮小画像を排紙部側副画面122に表示するとともに排紙部側副画面122に表示していた画像の拡大画像を排紙部側主画面121に表示するように、主画面と副画面との表示をそれぞれ切り換える。
表示切換操作の例として、主画面111,121のアイコンが無い領域をタッチする操作、主画面111,121に表示切換キーを表示しておいて表示切換キーをタッチする操作が挙げられる。
画像形成装置10では、本体側操作部61の本体側主画面111に表示された画像が排紙部側操作部62の排紙部側副画面122に表示される。排紙部側操作部62において排紙部側主画面121と排紙部側副画面122との表示を切り換えて、本体側操作部61の本体側主画面111に表示されていた画像を排紙部側操作部62の排紙部側主画面121に表示させることで、本体側主画面111に表示されていた画像を排紙部側主画面121に表示させた状態で排紙部側主画面121において入力操作を行うことができる。このため、本来は排紙部側操作部62の近傍から立ち位置を変えて本体側操作部61において行わなければならなかった入力操作を、立ち位置を変えずに排紙部側操作部62において行うことができる。同様にして、本来は本体側操作部61の近傍から立ち位置を変えて排紙部側操作部62において行わなければならなかった入力操作を、立ち位置を変えずに本体側操作部61において行うこともできる。したがって、入力操作についての作業性を向上させることができる。
本体側操作部61は、排紙部側主画面121に表示された画像についてのサイズ調整操作を受け付け、排紙部側操作部62は、本体側主画面111に表示された画像についてのサイズ調整操作を受け付けるように構成されることが好ましい。
この実施形態では、本体側操作部61は、排紙部側副画面122に表示された画像についてのサイズ調整操作も受け付け、排紙部側操作部62は、本体側副画面112に表示された画像についてのサイズ調整操作も受け付けるように構成されている。
サイズ調整操作の例として、本体側主画面111や排紙部側主画面121に2本指でタッチした状態で2本指の間を広げることによる拡大操作、2本指の間を狭めることによる縮小操作が挙げられる。本体側副画面112及び排紙部側副画面122についても同様の操作を可能とすることができる。
具体的には、例えば、排紙部側主画面121においてサイズ調整操作を行うことで、排紙部側主画面121に表示された画像がサイズ調整されるとともに、本体側副画面112に表示された画像も同様にサイズ調整される。また、排紙部側副画面122においてサイズ調整操作を行うことで、排紙部側副画面122に表示された画像がサイズ調整されるとともに、本体側主画面111に表示された画像も同様にサイズ調整される。本体側主画面111及び本体側副画面112においてサイズ調整操作を行った場合も、同様である。
このように、一方の操作部において他方の操作部の主画面や副画面に表示された画像についてのサイズ調整操作を行うことができる。例えば、排紙部側操作部62の近傍に居て本体側主画面111と排紙部側主画面121とを見比べたいような場合、本体側主画面111は排紙部側副画面122にも表示されるが、排紙部側副画面122は小サイズであるために認識しづらい場合があり、また、排紙部側副画面122の画像を排紙部側主画面121に切り換えて表示させたのでは、排紙部側主画面121に表示されていた画像が排紙部側副画面122に表示されてしまい認識しづらくなる場合がある。そこで、画像形成装置10では、排紙部側操作部62の近傍に居ながらにして、本体側主画面111に表示された画像を拡大することで、本体側主画面111と排紙部側主画面121とを同時に容易に認識できるようになる。このように、両方の操作部61,62の主画面111,121を同時に容易に認識できるようにする操作を、立ち位置を変えずに行うことができる。したがって、サイズ調整の入力操作についての作業性を向上させることができる。
図8に示すように、本体側操作部61は、排紙部側主画面121についての輝度調整操作を受け付け、排紙部側操作部62は、本体側主画面111についての輝度調整操作を受け付けるように構成されることが好ましい。一例として、本体側操作部61及び排紙部側操作部62は、LEDバックライトを備えた液晶タッチパネルで構成される。
この実施形態では、本体側主画面111及び第2主画面122のそれぞれにおいて、本体側主画面111、本体側副画面112、排紙部側主画面121、及び排紙部側副画面122のそれぞれの輝度調整操作を行うことができるように構成されている。
輝度調整操作の例として、輝度調整キー1213を主画面111,121に表示させておき、輝度調整キー1213にタッチすることで輝度調整画面1214が表示され、本体側主画面111、本体側副画面112、排紙部側主画面121、及び排紙部側副画面122のそれぞれについて、アップキー1215にタッチすることで明るく、ダウンキー1216にタッチすることで暗くすることができる。
例えば、排紙部側操作部62において本体側操作部61の本体側主画面111についての輝度調整操作を行うことができる。このため、排紙部側操作部62の近傍に居て本体側主画面111と排紙部側主画面121とを見比べたいような場合に、排紙部側副画面122では小サイズ等の理由で認識しづらく、かつ本体側主画面111も輝度が不適切であるために認識しづらい場合であっても、排紙部側操作部62の近傍に居ながらにして、本体側主画面111についての輝度調整を行うことで、本体側主画面111と排紙部側主画面121とを同時に容易に認識できるようになる。本体側操作部61において排紙部側主画面121についての輝度調整操作を行う場合についても同様である。このように、両方の操作部61,62の主画面111,121を同時に容易に認識できるようにする操作を、立ち位置を変えずに行うことができる。したがって、輝度調整の入力操作についての作業性を向上させることができる。
なお、本体側主画面111の表示と排紙部側副画面122の表示とが同期し、本体側副画面112の表示と排紙部側主画面121の表示とが同期するように構成することができる。
このように構成すれば、排紙部側操作部62において排紙部側主画面121と排紙部側副画面122との表示切換操作を行った場合、同時に本体側操作部61においても本体側主画面111と本体側副画面112との表示が切り換えられる。本体側操作部61において表示切換操作を行った場合も同様である。このため、一方の操作部の副画面に他方の操作部の主画面を表示させた状態を常に維持することができる。また、排紙部側操作部62において本体側主画面111についてのサイズ調整操作や輝度調整操作といった調整操作を行った場合に、この本体側主画面111についてのサイズ調整や輝度調整といった調整が排紙部側副画面122に反映されるので、ユーザは手元の排紙部側副画面122を参照しながら本体側主画面111の調整操作を行うことができる。本体側操作部61において排紙部側主画面121についての調整操作を行った場合も同様である。
つぎに、図9〜図12(A)及び図12(B)を参照しつつ、第二の実施形態に係る画像形成装置10について説明する。なお、特に説明しない部分については第一の実施形態に係る画像形成装置10と同様に構成されている。
図9〜図11、図12(A)及び図12(B)に示すように、本体側操作部61及び排紙部側操作部62は、上下方向及び左右方向のうち少なくともいずれか一方に回転自在にそれぞれ構成され、本体側操作部61は、排紙部側操作部62を回転させる回転操作を受け付け、排紙部側操作部62は、本体側操作部61を回転させる回転操作を受け付けるように構成されている。この実施形態では、本体側操作部61及び排紙部側操作部62は、上下方向及び左右方向の両方に回転自在にそれぞれ構成されている。図9〜図11では、本体側操作部61について説明するが、排紙部側操作部62についても同様に構成されている。
図9に示すように、本体側操作部61は、逆L字形の支柱131の先端部に取り付けられている。支柱131の基端部は、画像形成装置本体30の筐体132、及び筐体132に固定されたガイド133によって回転自在に支持されている。
支柱131の基端部には、ギヤ134が固定されている。ギヤ134には、第1モータ74の駆動軸に固定されたギヤ135が噛み合っている。第1モータ74を駆動させることで、ギヤ135を介してギヤ134に回転力が伝達され、支柱131が回転する。これによって、本体側操作部61は、支柱131の基端部即ち鉛直方向を軸にして、水平面に沿って左右方向に回転する。
図10では、第1モータ74及びギヤ135の記載が省略されている。本体側操作部61の背面には、回転軸受136が固定されている。
図11に示すように、支柱131の先端部は、回転軸受136に回転自在に挿通されている。回転軸受136は小径化された軸受部137を一体的に有し、軸受部137にギヤ138が固定されている。
支柱131のうち回転軸受136の近傍部分にプレート139が支持されている。プレート139に、第2モータ75が固定されている。軸受部137に固定されたギヤ138は、第2モータ75の駆動軸に固定されたギヤ140と噛み合っている。
第2モータ75を駆動させることで、ギヤ140及びギヤ138を介して回転軸受136に回転力が伝達され、本体側操作部61が支柱131の先端部即ち水平方向の軸を中心にして上下方向に回転する。
図12(A)に示すように、左右方向の回転操作の例として、鉛直方向の軸を中心とした円弧状に、本体側主画面111にタッチしつつ移動させる操作が挙げられる。本体側主画面111にタッチしつつ鉛直方向の軸を中心とした円孤状に移動させることで、排紙部側操作部62が左右方向に回転する。排紙部側主画面121にタッチしつつ鉛直方向の軸を中心とした円弧状に移動させることで、本体側操作部61が左右方向に回転する。
図12(B)に示すように、上下方向の回転操作の例として、水平方向の軸を中心として円孤状に、本体側主画面111にタッチしつつ移動させる操作が挙げられる。本体側主画面111にタッチしつつ水平方向の軸を中心とした円孤状に移動させることで、排紙部側操作部62が上下方向に回転する。排紙部側主画面121にタッチしつつ水平方向の軸を中心とした円弧状に移動させることで、本体側操作部61が上下方向に回転する。
例えば、本体側主画面111と排紙部側主画面121とを見比べたいような場合に、排紙部側操作部62において回転操作を行うことで、排紙部側操作部62の近傍に居ながらにして、本体側操作部61をユーザから見やすい方向へ回転させることができ、これによって本体側主画面111と排紙部側主画面121とを同時に容易に認識できるようになる。このように、両方の操作部61,62の主画面111,121を同時に容易に認識できるようにする操作を、立ち位置を変えずに行うことができる。ユーザが本体側操作部61の近傍に居る場合も同様である。操作部61,62を上下方向に回転させることで、ユーザの身長に合わせて見やすい方向に操作部61,62を向けることができる。
本体側操作部61及び排紙部側操作部62のうち、一方の操作部が第1操作部であり、他方の操作部が第2操作部である。上述の実施形態では、本体側操作部61及び排紙部側操作部62の両方において、主画面と副画面との表示の切り換えが可能に構成されているが、本体側操作部61又は排紙部側操作部62のいずれか一方のみにおいて主画面と副画面との表示の切り換えが可能に構成することもできる。
同様に、本体側操作部61又は排紙部側操作部62のいずれか一方のみにおいて、他方の操作部の主画面に表示された画像についてのサイズ調整操作を受け付けるように構成することもできる。
同様に、本体側操作部61又は排紙部側操作部62のいずれか一方のみにおいて、他方の操作部の主画面についての輝度調整操作を受け付けるように構成することもできる。
同様に、本体側操作部61及び排紙部側操作部62のうち排紙部側操作部62のみが、上下方向及び左右方向のうち少なくともいずれか一方に回転自在に構成され、排紙部側操作部62を回転させる第2駆動源をさらに備え、本体側操作部61が排紙部側操作部62を回転させる回転操作を受け付けるように構成すること、並びに、本体側操作部61のみが、上下方向及び左右方向のうち少なくともいずれか一方に回転自在に構成され、本体側操作部61を回転させる第1駆動源をさらに備え、排紙部側操作部62が本体側操作部61を回転させる回転操作を受け付けるように構成することも可能である。
図13に示す第三の実施形態に係る画像形成装置10のように、画像形成装置本体30と排紙部50との間に配置される用紙後処理部40の用紙搬送方向91に沿う方向の距離が長い画像形成装置11ほど、入力操作についての作業性を向上できるという本発明の効果がより顕著となる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。