JP6081283B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、過冷却回路を有する空気調和装置に関する。
従来から、過冷却回路を有する熱源機と、利用側ユニットとを備え、熱源機と利用側ユニットが冷媒接続配管により接続された空気調和装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。過冷却回路は、流量調整弁と過冷却熱交換器とを備え、冷房運転時に冷却性能を向上させるために用いられる。
そして、ビル用マルチエアコンのように、利用側ユニットが多く接続され、ガス冷媒接続配管が長く圧力損失の影響を顕著に受ける空気調和装置の場合は、流量調整弁を調整することで、過冷却熱交換器に利用側ユニットに流れる冷媒の一部をバイパスさせ、過冷却度を増加させかつ圧力損失を低下させることによって、冷房性能を向上させている。
特開2003−269808号公報
しかし、上記の空気調和装置では、過冷却回路は冷房運転時には活用されるものの、暖房運転時においては、圧力損失を低下させる役割は必要なく、有効活用できていなかった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、冷房運転時だけでなく暖房運転時にも過冷却回路を有効活用することができる空気調和装置を提供することである。
上記課題を解決すべく、本発明の一態様である空気調和装置は、熱源機と、前記熱源機にガス配管及び液配管を介して接続され、空気と前記熱源機から供給される冷媒との間で熱交換を行う利用側ユニットと、を備える空気調和装置であって、前記熱源機は、前記冷媒を吐出する圧縮機と、前記冷媒と外気との間で熱交換するための熱源側熱交換器と、前記熱源側熱交換器と前記液配管との間での液冷媒の流動を可能にする第1の配管と、前記熱源側熱交換器から前記第1の配管へ流れる前記液冷媒の流量を調整可能な熱源用流量調整弁と、前記第1の配管に設けられた過冷却回路と、を備え、前記過冷却回路は、前記第1の配管を流れる前記液冷媒を過冷却状態にするための過冷却熱交換器と、前記第1の配管と前記過冷却熱交換器とを接続し、前記第1の配管を流れる液冷媒の一部が流入する第2の配管と、前記第2の配管と前記圧縮機とを接続し、前記第2の配管を流れる前記液冷媒を前記圧縮機へ流すための第3の配管と、前記第2の配管において前記第3の配管が前記第2の配管に接続している接続部よりも前記液冷媒の流れの上流側に設けられ、前記第2の配管から前記過冷却熱交換器へ流れる前記液冷媒の流量、又は、前記第2の配管から前記第3の配管へ流れる前記液冷媒の流量を調整可能な過冷却用流量調整弁と、前記第1の配管から前記第2の配管へ流入する前記液冷媒を、前記過冷却熱交換器へ流すか、又は、前記第3の配管を介して前記圧縮機へ流すかを切り替え可能な切替手段とを備える。
本発明によれば、冷房運転時だけでなく暖房運転時にも過冷却回路を有効活用することができる空気調和装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態による空気調和装置の冷凍サイクル系統図である。 図1の空気調和装置の冷房運転時の冷凍サイクル系統図である。 図1の空気調和装置の暖房運転時の冷凍サイクル系統図である。 本発明の第2の実施の形態による空気調和装置の暖房運転時の冷凍サイクル系統図である。 図4に示した第2の実施の形態による空気調和装置の構成の一部を変更した空気調和装置の暖房運転時の冷凍サイクル系統図である。
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施の形態による空気調和装置100の冷凍サイクル系統図である。本実施の形態の空気調和装置100で使用する冷媒は、R32だけから構成される冷媒、又は、R32を50重量%以上含む冷媒であり、より好ましくはR32を70重量%以上含む冷媒である。
図1に示すように、空気調和システム(空気調和装置)100は、熱源機12と、複数台の利用側ユニット16a、16b、16cから構成されている。なお、図1には、3台の利用側ユニットの設置となっているが、本来は、熱源機の容量にもよるが、さらに多くの利用側ユニットが接続可能である。また、アルファベットの添え字に関しては、基本的には各利用側ユニットの個々の部品であるという意味で用いているが、各部品を代表的に取り扱う場合においては、省略する場合がある。
熱源機12は、主に、圧縮機1と、オイルセパレータ2と、キャピラリ3と、逆止弁4と、四方弁5と、熱源側熱交換器6と、送風機7と、流量調整弁8と、過冷却回路9と、アキュームレータ11と、ガス阻止弁19と、液阻止弁20と、配管30〜34とを備える。配管32は第1の配管に、配管33は第4の配管に、流量調整弁8は熱源用流量調整弁に相当する。
圧縮機1とオイルセパレータ2とは配管30により接続され、四方弁5と熱源側熱交換器6とは配管31により接続され、流量調整弁8と液阻止弁9とは配管32により接続され、四方弁5とアキュームレータ11とは配管33により接続される。圧縮機1は、圧縮過程にインジェクション可能に構成される。四方弁8を切り替えることで、冷媒の流れが変化し、冷房運転と暖房運転が切り替わる。
過冷却回路9は、過冷却熱交換器9Aと、流量調整弁10と、第1の電磁弁21aと、第2の電磁弁21bと、配管35〜39とを有する。配管35は配管32と流量調整弁10とを接続し、配管36は流量調整弁10と第1の電磁弁21aと第2の電磁弁21bとを接続し、配管37は第1の電磁弁21aと過冷却熱交換器9Aとを接続し、配管38は過冷却熱交換器9Aと配管33とを接続し、配管39は第2の電磁弁21bと圧縮機1とを接続する。流量調整弁10は過冷却用流量調整弁に、第1の電磁弁21a及び第2の電磁弁21bは切替手段に相当する。
配管36は、流量調整弁10と第1の電磁弁21aとを接続する主流部36Aと、主流部36Aから分岐し第2の電磁弁21bに接続する分岐部36Bとを有し、主流部36Aと分岐部36Bとは接続部36Cにおいて接続される。また、配管35、配管36の主流部36A、及び配管37は第2の配管に、配管33は第4の配管に、配管38は第5の配管に、配管36の分岐部36B及び配管39は第3の配管に相当する。第1の電磁弁21aは、第1の配管の流路を開閉し、第2の電磁弁21bは、第3の配管の流路を開閉する。
熱源機12は、更に、外気サーミスタ22と、熱交換器出口サーミスタ23と、吐出温度サーミスタ24と、バイパスサーミスタ25と、低圧圧力センサ26と、高圧圧力センサ27とを備える。外気サーミスタ22、熱交換器出口サーミスタ23、吐出温度サーミスタ24、及びバイパスサーミスタ25により検知される冷媒の温度と、低圧圧力センサ26及び高圧圧力センサ27により検知される冷媒の圧力とは、図示せぬ制御部に送信され、図示せぬ制御部は、流量調整弁8、10、15の開度、及び、第1の電磁弁21a、第2の電磁弁21bの開閉を制御する。
外気サーミスタ22は、送風機7の吸込口に配置され、熱交換器出口サーミスタ23は、熱源側熱交換器6の出口に配置され、吐出温度サーミスタ24は、配管30の圧縮機1の出口近傍に配置され、バイパスサーミスタ25は、配管38に配置されている。低圧圧力センサ26は、配管33のアキュームレータ11の流入側に配置され、高圧圧力センサ27は、配管30の圧縮機1の出口近傍に配置されている。
熱源機12と利用側ユニット16とは、ガス接続配管17及び液接続配管18の接続配管により接続される。ガス接続配管17は、熱源機12のガス阻止弁19に接続され、液接続配管18は、熱源機12の液阻止弁20に接続される。ガス阻止弁19は、熱源機1とガス接続配管17の間の流路を開閉し、液阻止弁20は、熱源機1と液接続配管18の間の流路を開閉する。
利用側ユニット16は、室内熱交換器13と、送風機14と、流量調整弁15とを備える。各利用側ユニット16は、流量調整弁15の開度を制御することで、各部屋の室内温度を個別に制御している。
また、本実施形態の空気調和システム100としては、各利用側ユニット16の吸込み温度あるいは冷媒温度と各部屋の設定温度との差より、利用側ユニット16の流量制御弁15の開度あるいは圧縮機1の周波数を制御して、任意の冷媒量を熱源機12から各利用側ユニット16に循環させることで、温度コントロールを行っている。
次に、空気調和システム100における冷房運転について説明する。図2は、空気調和システム100の冷房運転における冷媒の流れを示している。また、冷房運転時には、第1の電磁弁21aは開け、第2の電磁弁21bは閉じた状態である。
冷房運転時には冷媒は図2に示す矢印方向に流れる。このとき、四方弁5は、圧縮機1の吐出側(高圧側)を室外熱交換器6のガス側へ接続され、ガス接続配管17を圧縮機1の吸入側(低圧側)へ接続される。
圧縮機1にて圧縮され配管30へ吐出されたガス冷媒は、オイルセパレータ2に流入し、オイルセパレータ2にて、ガス冷媒中の油が分離される。分離された油はキャピラリ3を介して圧縮機1の吸入側へと送られる。一方、オイルセパレータ2を通過したガス冷媒は、逆止弁4を抜けて四方弁5を通過し、配管31を介して複数の冷媒通路から構成される熱源側熱交換器6へと流入する。熱源側熱交換器6へと入ったガス冷媒は、送風機7により凝縮潜熱を放出して液化し、凝縮した液冷媒は、流量調整弁8で減圧され、配管32を流れる。
そして、配管32を流れる液冷媒は、過冷却熱交換器9Aの上流で分岐する。分岐した一方の液冷媒は、液阻止弁20へ流れ、他方の液冷媒は、配管35を介して流量調整弁10へ流れる。
液阻止弁20へ向かった液冷媒は、過冷却熱交換器9Aを通過して過冷却状態となった後、液阻止弁20を介して液接続配管18より各利用側ユニット16a、16b、16cへと送られる。利用側ユニット16では、液冷媒は、複数の冷媒通路から構成する利用側熱交換器13にて蒸発する。この際、利用側熱交換器13の出口の冷媒の過熱度が、所定の過熱度となるように、流量調整弁15の絞り量を調整する。利用側熱交換器13にて液冷媒の蒸発潜熱の量だけ、送風機14により各利用側ユニット16に送り込まれる雰囲気空気から吸熱することで、冷風が各部屋に送られ、冷房運転を行う。
蒸発されたガス冷媒は、ガス接続配管17を通り、ガス阻止弁19を介して熱源機12へと流入する。熱源機12へと戻ったガス冷媒は、四方弁5を経由し、配管33を介してアキュームレータ11に流入し適切な吸入かわき度に調整され、配管34を介して圧縮機1の吸入側へと戻る。通常、本実施形態の空気調和システム100としては、各利用側ユニット16の吸込み温度あるいは冷媒温度と各部屋の設定温度との差より、利用側ユニット16の流量制御弁15の開度あるいは圧縮機1の周波数を制御して、任意の冷媒量を熱源機12から各利用側ユニット16に循環させることで、温度コントロールを行っている。
また、本実施の形態のような、数多くの利用側ユニット16が接続し、熱源機12と利用側ユニット16を接続する接続配管が極めて長くなる空気調和システム100においては、冷房運転時のガス接続配管17を通過する際に生じる圧力損失によって、圧縮機1に流入するガス冷媒の吸入過熱度が大きくなり冷房性能は大きく低下する。このような状態において、過冷却熱交換器9Aを使用することで、圧力損失の低減が見込める。
一方、分岐した他方の液冷媒は、流量調整弁10により減圧され、第2の電磁弁21bが閉じられているので、配管36、第1の電磁弁21a、及び配管37を介して、過冷却熱交換器9Aに流入する。過冷却熱交換器9Aにおいて、液冷媒は流量調整弁8から液阻止弁20へ向う液冷媒との間で熱交換され、過熱状態となり、配管38を介して低圧側配管のアキュームレータ11へバイパスされる。この際、流量調整弁10により、過冷却熱交換器9Aを介し圧縮機1の吸入側へバイパスさせる冷媒の流量を調整する。このように、回冷却回路9の流量調整弁10は、冷房運転時に過冷却用流量調整弁として機能する。
図示せぬ制御部は、バイパスサーミスタ25に検知されるガス冷媒の温度と低圧圧力センサ26の圧力により、過熱度を検出し、その過熱度を所定の値に保つように制御している。これにより、過冷却熱交換器9Aの性能を最大に発揮するよう制御することができる。以上の制御により、熱源機12から利用側ユニット16へ流れる冷媒の流量が減少するので、利用側ユニット16へと接続されるガス接続配管17における圧力損失を低下させることができる。
次に、空気調和システム100における暖房運転について説明する。図3は、空気調和システム100の暖房運転における冷媒の流れを示している。暖房運転時には、第1の電磁弁21aは閉じ、第2の電磁弁21bは開けた状態である。
暖房運転時には冷媒は図3に示す矢印方向に流れる。このとき、四方弁5は、圧縮機1の吐出側(高圧側)を室外熱交換器6のガス側へ接続され、ガス接続配管17を圧縮機1の吸入側(低圧側)へ接続される。
圧縮機1にて圧縮され配管30へ吐出されたガス冷媒は、オイルセパレータ2に流入し、オイルセパレータ2にて、ガス冷媒中の油が分離される。分離された油はキャピラリ3を介して圧縮機1の吸入側へと送られる。一方、オイルセパレータ2を通過したガス冷媒は、逆止弁4を抜けて四方弁5を通過し、ガス阻止弁19を介してガス接続配管17より各利用側ユニット16a、16b、16cへと送られる。
利用側ユニット16では、ガス冷媒は、複数の冷媒通路から構成する利用側熱交換器13にて凝縮し、その後所定の過冷却度を確保すべく、流量制御弁15にて絞り量を任意に調整する。このとき、利用側ユニットにおける熱交換器13にて冷媒の凝縮潜熱が放出されることで、温風が各部屋に送られ、暖房運転を行う。凝縮された液冷媒は、熱源機12と利用側ユニット16とを接続する液接続配管18を通り、液阻止弁20を介して熱源機12へと流入する。
熱源機12へと戻った液冷媒は、配管32を流れ、過冷却熱交換器9Aを通過し、過冷却熱交換器9Aの下流で分岐する。分岐した一方の液冷媒は、熱源側熱交換器6へ流れ、他方の液冷媒は、配管35を介して流量調整弁10へ流れる。
熱源側熱交換器6へ向かった液冷媒は、流量調整弁8の任意の絞り量に応じて減圧され、減圧された液冷媒は多数の冷媒通路から構成される熱源側熱交換器6にて蒸発する。蒸発したガス冷媒は、配管31、四方弁5、及び配管33を経由し、アキュームレータ11にて適切な吸入かわき度に調整され、配管34を介して圧縮機1の吸入側へと戻る。
一方、分岐した他方の液冷媒は、流量調整弁10にて気液二層状態に減圧され、第1の電磁弁21aが閉じられているので、配管36、第2の電磁弁21b、及び配管39を介して、圧縮機1に液インジェクションされる。暖房運転時、特に外気が低温の場合、圧縮機1の吐出温度は急激に上昇するため、その際に液インジェクションを行うことにより、圧縮機1の吐出温度を下げことができる。
圧縮機1にインジェクションさせる冷媒量制御は、圧縮機1の出口に設置された吐出温度サーミスタ24の温度(吐出温度)、又は、高圧圧力センサ27の圧力と吐出温度より求められる過熱度を検知して、それぞれの値がある所定の値を越えた場合に、流量調整弁10の絞り量を調整し、吐出温度を所定の温度以下となるよう制御する。このように、回冷却回路9の流量調整弁10は、暖房運転時に液インジェクション用流量調整弁として機能する。また、外気が低温であり、かつ利用側熱交換器13の出口のガス冷媒の過熱度(低圧圧力センサ26の圧力と熱交換器出口サーミスタ23の温度より算出)を所定の値に制御している場合には、さらに圧縮機1の吐出温度が高まりやすくなるため、この制御は有効である。
また、暖房運転時には圧力損失の影響は受けないため、過冷却回路9を用いることはあまりしない。更に、暖房運転時に過冷却回路9を使用すると、熱源側熱交換器6に流れる流量が減り、熱伝達率が低下することによる暖房性能低下や、利用側熱交換器13に流入する際の冷媒のかわき度が小さくなることによる蒸発器の冷媒保有量の増加によるシステム全体の冷媒量増加等のデメリットが存在する。しかし、上記の本実施の形態では、過冷却回路9を、暖房運転時に圧縮機1に液インジェクションさせることのできる回路構成とているので、過冷却回路9の有効活用を図ることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について、図4に基づいて説明する。図4は、第2の実施の形態による空気調和装置200の暖房運転時における冷凍サイクル系統図を示している。図4に示す矢印は暖房運転時の流れ方向を示す。なお、第1の実施の形態による空気調和装置100と同一の部材については同一の番号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明を行う。
本実施の形態の空気調和装置200は、第1の実施の形態の空気調和システム100の過冷却回路9に対し、更に配管38の分岐部38Aと、配管39の分岐部39Aと、第3の電磁弁21cと、第4の電磁弁21dとを追加した構成である。第3の電磁弁21cは、配管38の分岐部38Aと配管39の分岐部39Aとを接続するように設けられ、第4の電磁弁21dは、分岐部38Aよりも下流側において配管33と配管38とを接続するように設けられている。配管38の分岐部38A及び配管39の分岐部39Aは、第6の配管に相当する。よって、第3の電磁弁21cは、第6の配管の流路を開閉し、第4の電磁弁は、第5の配管の流路を開閉する。また、第1〜第4の電磁弁21a〜21dは切替手段に相当する。
本実施の形態の過冷却回路9によれば、第1〜第4の電磁弁21a〜21dの開閉を制御することにより、3通りのパターンで流量調整弁を機能させることができる。即ち、3通りのパターンで過冷却回路9を機能させることができる。
まず1つ目は、主に冷房運転時に有効であり、第1及び第4の電磁弁21a、21dを開け、第2及び第3の電磁弁21b、21cを閉じた状態において、流量調整弁10にて過冷却熱交換器9に流れる冷媒量を調整するパターンである。2つ目は、主に暖房運転時に有効であり、第1、第3、第4の電磁弁21a、21c、21dを閉じ、第3の電磁弁21bを開けた状態において、流量調整弁10にて圧縮機1に液インジェクションする冷媒量を調整するパターンである。これら1つ目及び2つ目のパターンは、第1の実施の形態で説明した制御と同じであるので詳細な説明を省略する。
3つ目は、主に冷房運転時に有効であり、第1及び第3の電磁弁21a、21cを開け、第2及び第4の電磁弁21b、21dを閉じた状態において、流量調整弁10にて圧縮機1にガスインジェクションする冷媒量を調整するパターンである。
具体的には、液冷媒は、流量調整弁10により減圧され、配管36、第1の電磁弁21a、及び配管37を介して、過冷却熱交換器9Aに流入する。過冷却熱交換器9Aにおいて、液冷媒は流量調整弁8から液阻止弁20へ向う液冷媒との間で熱交換され、気化してガス冷媒となり、配管38、第3の電磁弁21c、及び配管39を介して圧縮機1にガスインジェクションされる。このように、冷媒は過冷却熱交換器9の前後で所定の過熱度を確保され、ガス状態で圧縮機1にインジェクションされる。
ガスインジェクションは、冷房運転時及び暖房運転時のいずれの場合に行っても良い。ガスインジェクションは、液インジェクションと比べ圧縮機の吐出温度を抑制する効果は小さい。そのため、主に暖房運転時の、外気温度が比較的高い状態に有効であり、外気が極低温のような、圧縮機1の吐出温度を増加させやすい環境においては、有効ではない。また冷房運転時においては、圧縮機1の吐出エンタルピーを増加させ、蒸発器入口のかわき度を小さくする効果があるので、冷房能力が増加する効果も見込める。以上の通り、空気調和システム200の回路においては、電磁弁21a〜21dの切替により流量調整弁10(過冷却回路9)に3通りのパターンの機能を持たせることが可能となり、比較的単純な回路構成で汎用性の高いシステムを構築することができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。
例えば、第1及び第2の電磁弁21a、21bに代えて、三方弁により、配管36、37、39を接続して、配管36から、配管37又は配管39への冷媒の流れを制御しても良い。
ここで図5は図4に示した第2の実施の形態による空気調和装置200の構成の一部を変更した空気調和装置300の暖房運転時における冷凍サイクル系統図を示している。空気調和装置300は、空気調和装置200の第1の電磁弁21aを省略した回路構成となっている。そして、空気調和装置300に示す回路構成であれば、空気調和装置200に比べ、電磁弁を一つ削減可能であり、空気調和装置200と同一の機能を有することができる。1つ目に、主に冷房運転時に有効であり、第4の電磁弁21dを開け、第2及び第3の電磁弁21b、21cを閉じた状態において、流量調整弁10にて過冷却熱交換器9に流れる冷媒量を調整するパターンである。2つ目は、主に暖房運転時に有効であり、第2の電磁弁21bを開き、第3及び第4の電磁弁21c、21dを閉じた状態において、流量調整弁10にて圧縮機1に液インジェクションする冷媒量を調整するパターンである。3つ目は、主に冷房運転時に有効であり、第3の電磁弁21cを開け、第2及び第4の電磁弁21b、21dを閉じた状態において、流量調整弁10にて圧縮機1にガスインジェクションする冷媒量を調整するパターンである。
1:圧縮機、 30〜39:配管、 9:過冷却回路、 9A:過冷却熱交換器、 10:流量調整弁、 12:熱源機、 16a、16b、16c:利用側ユニット、 21a:第1の電磁弁、 21b:第2の電磁弁、 36A:主流部、 36B:分岐部、 36C:接続部、 6:熱源側熱交換器、 8:流量調整弁、 21c:第3の電磁弁、 21d:第4の電磁弁、 100、200、300:空気調和システム

Claims (6)

  1. 熱源機と、前記熱源機にガス配管及び液配管を介して接続され、空気と前記熱源機から供給される冷媒との間で熱交換を行う利用側ユニットと、を備える空気調和装置であって、
    前記熱源機は、
    前記冷媒を吐出する圧縮機と、
    前記冷媒と外気との間で熱交換するための熱源側熱交換器と、
    前記熱源側熱交換器と前記液配管との間での液冷媒の流動を可能にする第1の配管と、
    前記熱源側熱交換器から前記第1の配管へ流れる前記液冷媒の流量を調整可能な熱源用流量調整弁と、
    前記第1の配管に設けられた過冷却回路と、
    を備え、
    前記過冷却回路は、
    前記第1の配管を流れる前記液冷媒を過冷却状態にするための過冷却熱交換器と、
    前記第1の配管と前記過冷却熱交換器とを接続し、前記第1の配管を流れる液冷媒の一部が流入する第2の配管と、
    前記第2の配管と前記圧縮機とを接続し、前記第2の配管を流れる前記液冷媒を前記圧縮機へ流すための第3の配管と、
    前記第2の配管において前記第3の配管が前記第2の配管に接続している接続部よりも前記液冷媒の流れの上流側に設けられ、前記第2の配管から前記過冷却熱交換器へ流れる前記液冷媒の流量、又は、前記第2の配管から前記第3の配管へ流れる前記液冷媒の流量を調整可能な過冷却用流量調整弁と、
    前記第1の配管から前記第2の配管へ流入する前記液冷媒を、前記過冷却熱交換器へ流すか、又は、前記第3の配管を介して前記圧縮機へ流すかを切り替え可能な切替手段と、
    を備える空気調和装置。
  2. 前記切替手段は、前記第2の配管の前記接続部と前記過冷却熱交換器との間に設けられ前記第2の配管の流路を開閉する第1の電磁弁と、前記第3の配管に設けられ前記第3の配管の流路を開閉する第2の電磁弁とを有し、
    冷房運転時には、前記第1の電磁弁を開状態にし、前記第2の電磁弁を閉状態にすることにより、前記過冷却用流量調整弁により前記第1の配管から前記第2の配管へ流入する前記液冷媒を前記過冷却熱交換器へ流して、前記過冷却熱交換器により前記第1の配管を流れる前記液冷媒を過冷却状態にし、
    暖房運転時には、前記第1の電磁弁を閉状態にし、前記第2の電磁弁を開状態にすることにより、前記過冷却用流量調整弁により前記第1の配管から前記第2の配管へ流入する前記液冷媒を前記第3の配管を介して前記圧縮機へインジェクションする
    請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記熱源機は、前記ガス配管又は前記熱源側熱交換器からのガス冷媒を前記圧縮機へ流すための第4の配管を更に備え、
    前記過冷却回路は、
    前記過冷却熱交換器と前記第4の配管とを接続し、前記過冷却熱交換器において前記第1の配管を流れる液冷媒との間での熱交換により気化したガス冷媒を前記第4の配管へ流すための第5の配管と、
    前記第3の配管の前記第2の電磁弁よりも下流側の部分と前記第5の配管とを接続する第6の配管と、
    を更に備え、
    前記切替手段は、
    前記第6の配管に設けられ前記第6の配管の流路を開閉する第3の電磁弁と、
    前記第5の配管において前記第6の配管が前記第5の配管に接続している接続部よりも下流側に設けられ、前記第5の配管の流路を開閉する第4の電磁弁と、
    を更に備え、
    前記第1〜第4の電磁弁の開閉を切り替えることにより、前記過冷却回路を、前記過冷却熱交換器により前記第1の配管を流れる前記液冷媒を過冷却する回路、前記圧縮機へ液インジェクションを行う回路、又は、前記圧縮機へガスインジェクションを行う回路のいずれかの回路として機能させる
    請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 冷房運転時には、前記第1及び第4の電磁弁を開状態にし、前記第2及び第3の電磁弁を閉状態にすることにより、前記過冷却用流量調整弁により、前記第1の配管から前記第2の配管へ流入する前記液冷媒を前記過冷却熱交換器へ流して、前記過冷却熱交換器により前記第1の配管を流れる前記液冷媒を過冷却状態にし、前記過冷却熱交換器において前記第1の配管を流れる液冷媒との間での熱交換により気化したガス冷媒を前記第5の配管を介して前記第4の配管へ流して、前記過冷却回路を、前記過冷却熱交換器により前記第1の配管を流れる前記液冷媒を過冷却する回路として機能させ、
    暖房運転時には、前記第2の電磁弁を開状態にし、前記第1、第3、及び第4の電磁弁を閉状態にすることにより、前記過冷却用流量調整弁により、前記第1の配管から前記第2の配管へ流入する前記液冷媒を前記第3の配管を介して前記圧縮機へ液インジェクションさせて、前記過冷却回路を、前記圧縮機へ液インジェクションを行う回路として機能させる、
    請求項3に記載の空気調和装置。
  5. 冷房運転時には、前記第1及び第3の電磁弁を開状態にし、前記第2及び第4の電磁弁を閉状態にすることにより、前記過冷却用流量調整弁により、前記第1の配管から前記第2の配管へ流入する前記液冷媒を前記過冷却熱交換器へ流し、前記過冷却熱交換器において前記第1の配管を流れる液冷媒との間での熱交換により気化したガス冷媒を前記第5及び第6の配管を介して前記第3の配管へ流し、前記圧縮機へガスインジェクションさせて、前記過冷却回路を、前記圧縮機へガスインジェクションを行う回路として機能させ、
    暖房運転時には、前記第2の電磁弁を開状態にし、前記第1、第2及び第4の電磁弁を閉状態にすることにより、前記過冷却用流量調整弁により、前記第1の配管から前記第2の配管へ流入する前記液冷媒を前記第3の配管を介して前記圧縮機へ液インジェクションさせて、前記過冷却回路を、前記圧縮機へ液インジェクションを行う回路として機能させる、
    請求項3に記載の空気調和装置。
  6. 冷房運転時には、前記第1及び第4の電磁弁を開状態にし、前記第2及び第3の電磁弁を閉状態にすることにより、前記過冷却用流量調整弁により、前記第1の配管から前記第2の配管へ流入する前記液冷媒を前記過冷却熱交換器へ流して、前記過冷却熱交換器により前記第1の配管を流れる前記液冷媒を過冷却状態にし、前記過冷却熱交換器において前記第1の配管を流れる液冷媒との間での熱交換により気化したガス冷媒を前記第5の配管を介して前記第4の配管へ流して、前記過冷却回路を、前記過冷却熱交換器により前記第1の配管を流れる前記液冷媒を過冷却する回路として機能させ、
    暖房運転時には、前記第1及び第3の電磁弁を開状態にし、前記第2及び第4の電磁弁を閉状態にすることにより、前記過冷却用流量調整弁により、前記第1の配管から前記第2の配管へ流入する前記液冷媒を前記過冷却熱交換器へ流して、前記過冷却熱交換器において前記第1の配管を流れる液冷媒との間での熱交換により気化したガス冷媒を前記第5及び第6の配管を介して前記第3の配管へ流し、前記圧縮機へガスインジェクションさせて、前記過冷却回路を、前記圧縮機へガスインジェクションを行う回路として機能させる
    請求項3に記載の空気調和装置。
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