JP6080585B2 - 作業内容データベースの作成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建設機械の稼働情報から作業内容データベースを作成する作業内容データベースの作成方法に関する。
従来から、建設現場において、例えば油圧ショベル等の建設機械を管理する機械管理者は、建設機械の単価あたりの生産性を向上させ、機械経費の削減を常に意識している。このため、同業種の平均的な建設機械の稼働状態に対し、自己の管理している建設機械が適正に運転されているかを知りたい要望がある。すなわち、同業種平均に対する自己の位置付けを知ることにより、効率的な作業計画の立案や、建設機械を操作するオペレータの指導等を行うことができる。
平均に対する位置付けについての従来技術が、例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1は、自動車の個人の走行記録を、その走行記録の全体を母集団とする平均と比較することによって、種々の試みを実施している。しかしながら、この場合においては、その対象が自動車であって、作業が走行のみであるため、建設機械のような多種多様な状況で操作されることはなく、使用する業種等を特定する必要はない。
一方、建設機械を使用する業種は、建設機械を購入する者の顧客リスト等で把握しようとしても、夏場や冬場等の季節の変化で別業種に相当する作業を行う場合も多く、建設機械を使用する業種を決定することは容易でない。また、異なる業種においては、建設機械の作業内容が大きく変わるため、異なる業種との比較は意味をなさない。すなわち、建設機械の場合には、上記特許文献1に係る自動車の場合のように、業種に関係なく平均値と個人値との比較が意味を有する場合とは、全く別個の課題がある。
建設機械は、様々な作業内容に使用されることが多く、この種の作業内容の把握に関する従来技術が、例えば特許文献2に開示されている。この特許文献2は、建設機械を操作するオペレータの操作履歴を記録するものであって、各操作スイッチの操作履歴を記憶し、これら操作スイッチの操作の組み合わせから、どのような作業を行ったかを推定させている。ところが、この特許文献2に開示された従来技術においては、対象とする地盤強度の違い等の種々の情報が欠如しているため、建設機械の作業内容を正確に把握することが容易でない。
さらに、建設機械の作業内容の把握に関する従来技術が、例えば特許文献3に開示されている。この特許文献3は、携帯用端末にて処理した建設工事日報作成データを、ネットワークを通じて、建設会社事務所に設置されたファイルサーバに転送させ、この転送された建設工事日報作成データに基づきファイルサーバにて建設工事日報が作成される。
特開2011−970号公報 特開平9−279632号公報 特開2002−99590号公報
しかしながら、上述した特許文献3に開示された従来技術においては、建設工事日報作成データの入力の簡略化を図ることができるものの、建設機械を実際に稼働させた稼働情報等の機械稼働データについて考慮されていない。したがって、建設機械の作業内容を特定できず、建設機械の作業効率の判断の基準となるデータベースを作成することは容易でない。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、建設機械の作業効率の判断の基準となる作業内容データベースを容易に作成できる作業内容データベースの作成方法を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明は、建設機械に取り付けられたセンサにて検出される前記建設機械の稼働状況を示す稼働情報を積算して稼働データベースとし、予め作成された作業内容リストを参照して、前記稼働データベースの稼働情報から、前記建設機械の作業内容データベースを作成する建設機械管理端末による作業内容データベースの作成方法であって、前記作業内容リストは、前記建設機械に単一の業種分類に属する作業をさせた場合の項目であって前記業種分類のいずれか1つに対応する複数の単一業種項目と、前記建設機械に異なる複数の前記業種分類に属する作業をさせた場合の項目であって複数の前記業種分類に対応する複数の複合業種項目とを有し、前記稼働情報は、前記建設機械の位置情報を含み、前記建設機械管理端末は、前記作業内容リストを参照して、前記稼働データベースの稼働情報から、前記建設機械の作業内容を、前記単一業種項目および前記複合業種項目のいずれかと選定し、前記建設機械管理端末は、前記複合業種項目と選定した場合は、前記稼働情報から前記位置情報を取得し、前記建設機械管理端末は、各位置の土地利用情報が予め記憶された土地情報データベースを参照して、前記位置情報から、当該位置情報で特定される位置の土地利用情報を決定し、前記建設機械管理端末は、土地利用情報に対応づけて業種分類が記憶された土地利用区分活用リストを参照し、決定した前記土地利用情報に対応する業種分類を特定することにより、前記選定された複合業種項目が対応する複数の前記業種分類のいずれであるかを選定することを特徴としている。
このように構成した本発明は、建設機械に取り付けられたセンサにて検知される建設機械の稼働状況を示す稼働情報を積算して稼働データベースとする。そして、この稼働データベースの稼働情報から、予め作成された作業内容リストを参照して、建設機械の作業内容データベースを作成する。すなわち、建設機械の稼働情報を積算した稼働データベースの稼働情報から、予め作成された作業内容リストを参照して、作業内容データベースを作成することにより、この作業内容データベースを、建設機械の作業効率の判断の基準とできる。よって、建設機械の作業効率の判断の基準となる作業内容データベースを容易に作成できる。さらに、作業内容リストを参照して、稼働データベースの稼働情報から、建設機械の作業内容を単一業種項目および複合業種項目のいずれかと選定することにより、建設機械の作業内容を、単一の業種分類に属する作業をさせた場合の項目であって業種分類のいずれか1つに対応する単一項目と、複数の前記業種分類に属する作業をさせた場合の項目であって複数の業種分類に対応する複合業種項目とに分類できる。よって、これら単一業種項目および複合業種項目毎の作業内容データベースが作成される。したがって、作業効率を判断する建設機械の作業内容が単一業種項目および複合業種項目のいずれに属するかを判断し、作業内容データベースのうちの、判断した単一業種項目および複合業種項目のいずれかに属する部分を、作業効率の判断の基準とすることにより、建設機械の作業効率をより適切に判断することが可能となる。
また本発明は、上記発明において、前記稼働情報は、前記建設機械の位置情報を含み、前記作業内容リストを参照して、前記稼働データベースの稼働情報から、前記建設機械の作業内容を前記複合業種項目と選定した場合は、土地情報が予め記憶された土地情報データベースを参照して、前記稼働情報の位置情報から、前記複数の複合業種項目のうちのいずれかと選定する、ことを特徴としている。
このように構成した本発明は、作業内容リストを参照して、稼働データベースの稼働情報から、建設機械の作業内容を複合業種項目と選定した場合に、土地情報が予め記憶された土地情報データベースを参照して、稼働情報の位置情報から、複数の複合業種項目のうちのいずれか選定する。したがって、稼働情報の位置情報に基づき、土地情報に応じて複合業種項目が選定されるため、複合業種項目の選定をより正確に行うことができる。よって、複合業種項目に属する場合の建設機械の作業効率をより適切に判断することが可能となる。
また本発明は、上記発明において、前記建設機械管理端末が、建設機械に取り付けられたセンサにて検出される前記建設機械の稼働状況を示す稼働情報を、前記作業内容データベースと対比して、前記建設機械の作業内容を定める、ことを特徴としている。
このように構成した本発明は、建設機械に取り付けられたセンサにて検出される建設機械の稼働情報を、建設機械の作業効率の判断の基準となる作業内容データベースと対比して、建設機械の作業内容を定めることにより、この建設機械の作業内容に対応した作業効率を判断することが可能となる。よって、建設機械の作業効率をより正確に判断することができる。
また本発明は、上記発明において、前記建設機械管理端末が、前記作業内容データベースとして、建設機械の作業内容毎の平均を算出する、ことを特徴としている。
このように構成した本発明は、作業業内容データベースとして、建設機械の作業内容毎の平均を算出することにより、建設機械に取り付けられたセンサにて検出される建設機械の稼働情報を、この建設機械の作業内容に対応させた平均と対比することが可能となる。よって、建設機械の作業効率を平均と対比して判断できるため、建設機械の作業効率をより正確に判断することができる。
本発明は、建設機械に取り付けられたセンサにて検知される建設機械の稼働状況を示す稼働情報を積算して稼働データベースとし、この稼働データベースの稼働情報から、予め作成された作業内容リストを参照して、建設機械の作業内容データベースを作成する構成にしてある。この構成により本発明は、複数の建設機械それぞれの稼働情報を積算した稼働データベースの稼働情報から、予め作成された作業内容リストを参照して、作業内容データベースを作成するため、この作業内容データベースを、建設機械の作業効率の判断の基準とできる。よって、建設機械の作業効率の判断の基準となる作業内容データベースを容易に作成することができる。そして、前述した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明より明らかにされる。
本発明の第1実施形態に係る作業内容データベース作成方法を実施するためのシステム構成図である。 上記作業内容データベース作成方法にて作成された作業内容データベースに基づく日報データを示す概略図である。 上記作業内容データベース作成方法にて用いられる実作業と作業分類との関連を示す表である。 上記作業内容データベース作成方法にて作成されたレポートを示す概略図である。 上記作業内容データベース作成方法に用いられる業種別平均データベースを作成するためのフローチャートである。 図5中の初期化ルーチンを示すフローチャートである。 図5中の業種分類工事名リストを示す表である。 図5中の複合業種項目処理ルーチンを示すフローチャートである。 図5中の積算処理ルーチンを示すフローチャートである。 図5中の平均化処理ルーチンを示すフローチャートである。 図5中の業種別平均データベースに値がストックされている状態における単独の建設機械と業種平均との比較検討方法を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る作業内容データベース作成方法による業種決定方法を示す表である。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る作業内容データベースの作成方法の第1実施形態について、建設機械の例として油圧ショベルを挙げて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る作業内容データベース作成方法を実施するためのシステム構成図である。図2は、作業内容データベース作成方法にて作成された作業内容データベースに基づく日報データを示す概略図である。図3は、作業内容データベース作成方法にて用いられる実作業と作業分類との関連を示す表である。図4は、上記作業内容データベース作成方法にて作成されたレポートを示す概略図である。
<構成>
本発明の第1実施形態に係る作業内容データベースの作成方法は、例えば油圧ショベル等の建設機械1の作業効率を同業種と比較検討するための建設機械の管理システムである。この管理システムは、建設機械1の業種毎の運転状態を情報管理するものである。そして、建設機械1を操作して作業する作業者(オペレータ)の作業日報と、建設機械1の種々の稼働状況データとを組み合わせて、建設機械1が用いられている業種を確定し、業種毎に平均化された稼働情報と建設機械1単体の稼働情報とを比較したレポートを作成し、建設機械1を管理する機械管理者へ連絡等する。
具体的に、この管理システムは、図1に示すように、建設機械1から送信されるデータを、通信衛星2を介して受信するファイルサーバとしてのデータセンタ3を備えている。データセンタ3には、例えばインターネット・電話回線等のネットワーク4を介して建設現場管理事務所5および建設機械管理センタ6のそれぞれが接続されている。
建設機械1には、この建設機械1の稼働情報を検出して収集する複数の種々のセンサにて構成されたセンサ群1aが取り付けられている。このセンサ群1aには、建設機械1を駆動させる各アクチュエータのパイロット圧を検出する圧力センサ(図示せず)や、建設機械1の主な操作、例えば掘削操作、旋回操作、走行操作等を検出するための種々のセンサが含まれる。そして、このセンサ群1aは、このセンサ群1aに属する各センサにて検出される建設機械1の稼働状況を示す機械稼働情報としての機械稼働データをデータ信号として記憶部1bに送信する。この記憶部1bは、建設機械1に取り付けられ、センサ群1aから送信される機械稼働データを蓄積して記憶する。そして、この記憶部1bは、この記憶部1bに記憶させた機械稼働データを外部に発信するための送信部1cに接続されている。
さらに、送信部1cは、建設機械1に取り付けられ、記憶部1bに記憶された機械稼働データを、予め定められたタイミングで発信して送信する。この送信部1cから送信された機械稼働データは、通信衛星2を介してデータセンタ3へ送信され受信される。データセンタ3は、稼働データベースとしての機械稼働データベース3aと、作業日報データベース3bとを有している。このデータセンタ3に受信された機械稼働データは、機械稼働データベース3aに蓄積されて記憶される。なお、この機械稼働データベース3bには、各タイミングで送信されていくすべての機械稼働データが蓄積されて記憶される。
機械稼働データとしては、例えば建設機械1の稼働台数、稼働時間、燃料消費量、無負荷時間、平均油圧、位置情報としての機械位置データであるGPS位置情報(経度・緯度情報)等が含まれる。また、建設機械1の送信部1cから送信される機械稼働データとしては、異常信号のように発生したタイミングで送信されるもの、予め定めた所定の時刻に送信されるもの、および建設機械1の記憶部1bに記憶させたデータ蓄積量が予め定めた所定のデータ蓄積量になった場合に送信されるもの等がある。
一方、データセンタ3には、ネットワーク4を介して建設現場管理端末5aが接続されている。この建設現場管理端末5aは、入力されるデータを記憶する記憶部と、所定の演算処理を行う処理部とを有するコンピュータである。そして、この建設現場管理端末5aは、建設機械1を管理または所有する建設現場管理事務所5に設置され、建設機械1の作業日報情報である作業日報データAが入力される。この作業日報データAは、建設現場管理端末5aからネットワーク4を介してデータセンタ3へ送信され、このデータセンタ3の作業日報データベース3bに蓄積されて記憶される。
ここで、作業日報データAは、図2に示すように、建設機械1を用いた作業年月日A1、用いた建設機械1の機械番号A2および機械名A3、作業年月日A1に入力した日の天気A4および気温A5、用いた建設機械1の作業員名A6、建設機械1を用いた工事名A7および実作業内容A8、建設機械1の稼働時間A9等の種々の日報内容情報が入力される。なお、稼働時間A9は、作業時間と休止時間とに分類され、作業時間は整備と運転とに分類されている。また、休止時間は、休憩と休車とに分離されている。
建設機械管理センタ6では、作業日報データA中の工事名A7を用いて業種分類が行われ、作業年月日A1と機械番号A2とにより、機械稼働データとの関連付けが行われ、実作業内容A8と稼働時間A9とにより、作業内容毎の稼働時間が把握される。作業日報データAは、図3に示すように、この作業日報データA中の実作業内容A8が作業分類に対して1対1の対応であるため、この作業日報データAに実作業内容A8が入力されていることによって、建設機械1の作業分類が一意的に決定される。
また、建設現場管理事務所5では、工事計画の変更指示である計画変更指示等を、建設現場管理端末5aからネットワーク4を介して携帯用通信端末7を連絡し、この携帯用通信端末7から計画変更指示等が作業員へ連絡される。ここで、建設機械1の過去の稼働履歴等は、ネットワーク4を介してデータセンタ3の機械稼働データベース3aにアクセスすることによって建設現場管理端末5aにて確認可能とされている。ただし、データセンタ3の機械稼働データベース3aは、建設現場管理事務所5にて管理または所有していない建設機械1に関する機械稼働データを確認できないようにパスワード管理されている。
建設現場管理端末5aには、ネットワーク4を介して建設機械管理端末6aが接続されている。この建設機械管理端末6aは、入力されるデータを記憶する記憶部と、所定の演算処理を行う処理部とを有するコンピュータである。そして、この建設機械管理端末6aは、建設機械管理センタ6に設置され、ネットワーク4を介してデータセンタ3の機械稼働データベース3aおよび作業日報データベース3bのそれぞれにアクセス可能とされている。そして、建設機械管理端末6aは、土地情報が予め記憶された土地情報データベースとしての土地利用データベース6bと、作業内容データベースとしての業種別平均データベース6cとを有している。ここで、この土地利用データベース6bは、例えば地図データや航空写真データ等の業種確定の補助となる種々の土地情報(地図情報)が予め蓄積されて記憶されている。すなわち、土地利用データベース6bには、土地の利用状態を商業・工業等の機能区分、農地の利用区分、林地の植生区分等の観点から分類された土地利用情報が記憶されている。
さらに、建設機械管理端末6aには、作業内容リストとしての業種分類工事名リストBが記憶されている。また、建設機械管理端末6aは、この建設機械管理端末6aおよびデータセンタ3にて管理しているすべての機械稼働データが確認可能とされている。ここで、業種別平均データベース6cには、データセンタ3から入手した機械稼働データが、各建設機械1のクラス別および業種別に分類され平均化されて記憶されている。また、建設機械管理端末6aでは、使用された建設機械1の作業別集計8が行われ、この作業別集計8の集計結果が、日報レポートである機械稼働状況レポート9として、電子メール等にてネットワーク4を介して建設現場管理端末5aに送信される。
そして、機械稼働状況レポート9には、図4に示すように、報告対象9a、稼働状況9b、および稼働状況遷移9cが表示されている。報告対象9aには、レポートする建設機械1の機種および号機、建設機械1の稼働日数、レポートの対象とした対象期間、および建設機械1の稼働時間のそれぞれが表示されている。稼働状況9bには、燃費[L/h]、実燃費[L/h]、燃料消費量[L]、稼働時間[h]、無負荷時間[h]、平均油圧[MPa]、および各種操作比率[%]のそれぞれが表示されている。ここで、稼働状況9bに属する燃費、実燃費、燃料消費量、稼働時間、無負荷時間、平均油圧、および各種操作比率については、同業種である業種毎の平均値が括弧表示されている。
さらに、稼働状況9bに属する各種操作比率は、建設機械1が、例えば油圧ショベルの場合に、掘削操作(堀)、旋回操作(旋)、走行操作(走)等の代表的な操作量の比率を、建設機械1の各アクチュエータのパイロット圧を検出する圧力センサから送信される機械稼働データから算出され表示される。ここで、これら掘削操作および旋回操作は、これら掘削操作および旋回操作が複合された複合操作が存在することから、これらすべての操作量の合計が100%にならない設定とされている。
また、稼働状況9bには、実燃費、燃料消費量、稼働時間、無負荷時間、および実行油圧をパラメータとしたレーダーチャート9dが表示されている。このレーダーチャート9dには、このレーダーチャート9d上に重ねられて同業種の平均値のレーダーチャート9eが破線表示されている。
<業種別平均データベースの作成手順>
次に、建設機械管理センタ6の業種別平均データベース6cを作成する手順について、図5ないし図10を参照して説明する。図5は、作業内容データベース作成方法に用いられる業種別平均データベースを作成するためのフローチャートである。図6は、図5中の初期化ルーチンを示すフローチャートである。図7は、図5中の業種分類工事名リストを示す表である。図8は、図5中の複合業種項目処理ルーチンを示すフローチャートである。図9は、図5中の積算処理ルーチンを示すフローチャートである。図10は、図5中の平均化処理ルーチンを示すフローチャートである。
まず、図5に示すように、S1の初期化ルーチンにて変数を初期化する。このS1の初期化ルーチンは、図6に示すように、S1−1のカウンタ初期化部にてカウンタ値kをゼロ(k=0)としてから、S1−2のカウンタ値判断部へ進む。ここで、カウンタ値kは、後述するS7での業種数である。そして、このS1−2にて、カウンタ値kと、予め定めた所定値nとの大小を判断する。この所定値nは、建設機械1の業種分類数であって、後述するS4にて参照される業種分類工事名リストBの業種分類B1の数に等しい値とされている。
そして、このS1−2において、カウンタ値kがnより小さい場合(Yesの場合)は、S1−3のカウンタ値増加部へ進み、このS1−3にてカウンタ値kが1増加(k=k+1)される。次いで、S1−4の初期化部へ進み、このS1−4にて、業種別平均データベース6c中のカウンタ値kに対応させて記憶された稼働台数G(k)、稼働時間ST(k)、燃料消費量SF(k)、無負荷時間SNL(k)、平均油圧SP1(k)のそれぞれが初期化(=0)される。
すなわち、上記S1−2において、カウンタ値kがnより小さい場合は、S1−2からS1−4までが順次繰り返され、その都度、カウンタ値kが1増加され、このカウンタ値kに対応させて記憶された稼働台数G(k)、稼働時間ST(k)、燃料消費量SF(k)、無負荷時間SNL(k)、平均油圧SP1(k)のそれぞれが初期化される。一方、上記S1−2において、カウンタ数がnより大きい場合(Noの場合)には、上記S1の初期化ルーチンが終了となる。
この後、図5に示すように、S2の機種クラス・平均化処理期間入力部へ進み、ネットワーク4を介してデータセンタ3の機械稼働データベース3aにアクセスし、この機械稼働データベース3aに記憶されている機械稼働データに基づいて、建設機械1の機種クラスを決定するとともに、平均化する期間を決定する。次いで、ネットワーク4を介してデータセンタ3の作業日報データベース3bへアクセスし、この作業日報データベース3bから機種クラスおよび平均化処理期間に該当する作業日報データAを抽出する。この後、S3の作業日報の有無判断部へ進み、このS3において、該当する作業日報データAが存在しなくなるまでループ処理される。
そして、上記S3において、該当する作業日報データAが存在する場合(Yesの場合)は、S4のリスト参照へ進み、このS4にて、建設機械管理端末6aに予め記憶させた業種分類工事名リストBを参照する。この業種分類工事名リストBは、図7に示すように、例えば解体、環境・リサイクル、管工事、基礎、建築等の業種分類B1が縦方向(行方向)に並べられ表示されている。また、この業種分類工事名リストBの横方向(列方向)には、工事名リストB2が並べられて表示されている。この工事名リストB2は、業種分類B1のいずれか1つに対応する単一項目である単一業種項目B3と、複数の業種分類B1に対応する複合項目である複合業種項目B4とに分類されている。
さらに、単一業種項目B3および複合業種項目B4は、建設機械1の作業内容を示す項目であって、複数の工事名A7に分類されている。単一業種項目B3は、建設機械1に単一の業種分類B1に属する作業をさせた場合の項目であって、単一作業項目B3に属する工事名A7は、工事名A7のみで業種分類B1を特定できる項目である。一方、複合業種項目B4は、建設機械1に異なる複数の業種分類B1に属する作業をさせた場合の項目であって、複合業種項目B4に属する工事名A7は、工事名A7のみで業種分類B1を特定できず、他の業種分類B1を参照する必要がある項目である。
この後、上記S4にて業種分類工事名リストBが参照され、作業日報データベース3b中の該当する作業日報データAの工事名A7から、単一業種項目B3または複合業種項目B4のいずれかが判断されて選定される。よって、S4にて業種分類工事名リストBを参照した後、工事名A7からS5の単一業種項目B3または複合業種項目B4かの判断へ進み、このS5にて工事名A7から単一業種項目B3と判断されなかった場合(Noの場合)、すなわち複合業種項目B4と判断された場合は、S6の複合業種項目処理ルーチンへ進む。
このS6の複合業種項目処理ルーチンは、図8に示すように、S6−1のGPS位置情報取得部にて、データセンタ3の機械稼働データベース3aにアクセスし、この機械稼働データベース3aに蓄積されている機械稼働データから、この機械稼働データ中のGPS位置情報を入手する。この後、S6−2の土地利用区分決定部へ進み、この6−2にて、建設機械管理端末6aに記憶されている土地利用データベース6bを参照し、建設機械1が稼働しているGPS位置情報から、例えば造園部分、林地、都市土木現場、海岸等の土地利用区分C1を決定する。
次いで、S6−3の土地利用区分活用リストCへの当て嵌めへ進み、機械稼働データ中のGPS位置情報に基づき、予め決定させた業種分類C2のいずれの業種分類に属する機械稼働データかどうかが、S6−4の一致条件判断部にて判断される。ここで、このS6−4の一致条件判断部において、当て嵌めを行う機械稼働データが属する業種分類が所定の業種分類に一致しない場合(Noの場合)には、S6−5の複数業種項目ループへ進む。さらに、上記S6−4の一致条件判断部にて、当て嵌めを行う機械稼働データの業種分類が、土地利用区分活用リストCの縦方向の複合業種項目B4に属するいずれかの業種分類C2に一致すると選定されるまで、S6−5の複数業種項目ループが繰り返されループ計算される。
そして、上記S6−4の一致条件判断部において、当て嵌めを行う機械稼働データが、土地利用区分活用リストCの横方向に並べられた土地利用区分C1および業種分類C2のそれぞれに一致した場合(Yesの場合)には、S6−6の業種決定確定部へ進み、該当する機械稼働データが属する業種分類C2が決定される。ここで、上記S6−3の土地利用区分活用リストCは、例えば都市土木現場の場合に管工事と建築とのそれぞれに該当するとされているが、当て嵌めを行う機械稼働データの業種分類C2の候補を選定する段階で、複数の土地利用区分C1が同時に選ばれることがないため、この土地利用区分C1から一意的に業種分類C2の候補が選定可能である。
一方、図5に示すように、上記S5にて工事名A7から単一業種項目B3と判断された場合(Yesの場合)、およびS5にて工事名A7から複合業種項目B4と判断され上記S6の複合業種項目処理ルーチンにて処理された場合は、S7の業種フラグ決定へそれぞれ進み、このS7にて業種数kが決定される。そして、このS7にて業種数kが決定された後、S8のデータベース参照へ進む。この後、S8にてネットワーク4を介してデータセンタ3の機械稼働データベース3aへアクセスし、この機械稼働データベース3a中の機械稼働データを参照してから、S9の積算処理ルーチンへ進み、このS9にて機械稼働データが蓄積処理される。
ここで、S9の積算処理ルーチンは、作業別集計8であって、図9に示すように、S9−1のカウンタ初期化部にてカウンタ値kをゼロ(k=0)としてから、S9−2のカウンタ値判断部へ進み、このS6−2にて、カウンタ値kと、建設機械1の業種分類数nとの大小を判断する。そして、このS9−2において、カウンタ値kがnより小さい場合(Yesの場合)は、S9−3のカウンタ値増加部へ進み、このS9−3にてカウンタ値kが1増加(k=k+1)される。
次いで、S9−4の積算処理部へ進み、このS9−4にて、稼働台数G(k)が1増加(G(k)=G(k)+1)される。同時に、すでに業種別平均データベース6cに積算された稼働時間ST(k)、燃料消費量SF(k)、無負荷時間SNL(k)、平均油圧SP1(k)のそれぞれに、新たな稼働時間T(k)、燃料消費量F(k)、無負荷時間NL(k)、平均油圧P1(k)が積算される。具体的には、ST(k)=ST(k)+T(k)、SF(k)=SF(k)+F(k)、SNL(k)=SNL(k)+NL(k)、SP1(k)=SP1(k)+P1(k)が算出される。
よって、上記S9−2にて、カウンタ値kがnより小さい場合は、S9−2からS9−4までが順次繰り返され、その都度、稼働台数G(k)、稼働時間ST(k)、燃料消費量SF(k)、無負荷時間SNL(k)、平均油圧SP1(k)のそれぞれが積算される。一方、上記S9−2にて、カウンタ数がnより大きい場合(Noの場合)には、上記S9の積算処理ルーチンが終了となる。
この後、図5に示すように、上記S9での積算処理ルーチンの後、上記S3へ進む。そして、このS3にて、該当する作業日報データAが存在するYesの場合に限り、上記S4からS9までの処理が継続される。
一方、上記S3にて、該当する作業日報データAが存在しない場合(Noの場合)は、すでに機械稼働データの積算が済んでいるため、S11の平均化ルーチンへ進み、このS11にて、各業種分類に属する機械稼働データの平均化処理が行われる。ここで、このS11の平均化処理ルーチンは、図10に示すように、S11−1のカウンタ初期化部にてカウンタ値kをゼロ(k=0)としてから、S11−2のカウンタ値判断部へ進み、このS11−2にて、カウンタ値kと業種分類数nとの大小を判断する。そして、このS11−2において、カウンタ値kがnより小さい場合(Yesの場合)は、S11−3のカウンタ値増加部へ進み、このS11−3にてカウンタ値kが1増加(k=k+1)される。
この後、S11−4の平均化処理部へ進み、このS11−4にて、稼働時間ST(k)、燃料消費量SF(k)、無負荷時間SNL(k)、平均油圧SP1(k)のそれぞれが、これまでの積算値である稼働台数G(k)にて除算されて平均化される。具体的には、ST(k)=ST(k)/G(k)、SF(k)=SF(k)/G(k)、SNL(k)=SNL(k)/G(k)、SP1(k)=SP1(k)/G(k)が算出される。同時に、燃料消費量SF(k)が稼働時間ST(k)にて除算されて燃費NP(k)が算出(NP(k)=SF(k)/ST(k))される。また同時に、実燃費NLP(k)が、(燃料消費量SF(k)−FNO×無負荷時間SNL(k))/(稼働時間ST(k)−無負荷時間SNL(k))にて算出される。ここで、FNOは、単位時間当たりの無負荷燃費である。
すなわち、上記S11−2において、カウンタ値kがnより小さい場合は、S11−2からS11−4までが順次繰り返され、その都度、稼働時間ST(k)、燃料消費量SF(k)、無負荷時間SNL(k)および平均油圧SP1(k)のそれぞれが平均化され、かつ燃費NP(k)および実燃費NLP(k)が算出される。一方、上記S11−2にて、カウンタ数kがnより大きい場合(Noの場合)は、上記S11の平均化処理ルーチンが終了となる。この後、図5に示すように、このS11にて平均化処理された業種別平均データが、建設機械管理端末6aの業種別平均データベース6cに格納されて記憶される。
そして、図5に示すS1からS11までの一連の処理を、予め定めた期間、例えば毎日、一週間または月毎等に順次実施させ、その都度、業種別平均データベース6cを更新させる。
<機械稼働状況レポート>
次に、業種別平均データベース6cに業種別の平均値が記憶されストックされている状態で、単独の建設機械1と業種平均とを比較検討した機械稼働状況レポート9を建設機械管理端末6aにて作成する手順について、図11を参照して説明する。図11は、図5中の業種別平均データベースに値がストックされている状態における単独の建設機械と業種平均との比較検討方法を示すフローチャートである。
まず、図11に示すように、S12の該当機械入力部にて、対象とする建設機械1に関する情報、例えば機械番号A2および機械名A3等を、建設機械管理端末6aに入力する。この後、S2の機種クラス・平均化処理期間入力部へ進み、ネットワーク4を介してデータセンタ3の機械稼働データベース3aへアクセスする。そして、この機械稼働データベース3aに記憶されている機械稼働データに基づいて、建設機械1の機種クラスが決定されるとともに、平均化する期間が決定される。この後、ネットワーク4を介してデータセンタ3の作業日報データベース3bへアクセスし、この作業日報データベース3bから機種クラスおよび平均化処理期間に該当する作業日報データAが抽出される。
次いで、上記S4のリスト参照へ進み、このS4にて業種分類工事名リストBが参照される。そして、このS4での業種分類工事名リストBの参照により、作業日報データベース3bに記憶された該当する作業日報データA中の工事名A7から、建設機械1の作業内容である単一業種項目B3または複合業種項目B4のいずれかに該当するか決定される。
すなわち、上記S4にて業種分類工事名リストBを参照した後、上記S5の工事名A7から単一業種項目B3または複合業種項目B4の判断へ進む。そして、このS5にて工事名A7が単一業種項目B3でないと判断された場合(Noの場合)、すなわち複合業種項目B4と判断された場合は、上記S6の複合業種項目処理ルーチンへ進む。
一方、上記S5にて工事名A7から単一業種項目B3と判断された場合(Yesの場合)、およびS5にて工事名A7から複合業種項目B4と判断され、上記S6の複合業種項目処理ルーチンにて処理された場合は、それぞれ上記S7の業種フラグ決定へ進み、業種数kが決定される。そして、S7にて業種数kが決定された後、上記S8のデータベース参照へ進み、このS8にて業種別平均データベース6c中の業種別平均データが抽出される。この後、S13の比較レポート作成部へ進み、このS13にて単独の建設機械1に関する機械稼働データと、建設機械1の作業内容毎である業種別平均データとを対比して比較した比較レポートを含む機械稼働状況レポート9が作成され、必要に応じ出力される。
<作用効果>
このように構成した本発明の第1実施形態によれば、建設機械管理端末6aに記憶された業種別平均データベース6c中の同業種の業種別平均データを参照することにより、この業種別平均データを、所定の建設機械1の作業効率の判断基準とできる。特に、建設機械1に取り付けられた各センサ群1aにて検出された機械稼働データと、建設現場管理端末5aへ入力される作業日報データAとのそれぞれをデータセンタ3の機械稼働データベース3aおよび作業日報データベース3bへ随時蓄積させて記憶させる。そして、機械稼働データベース3a中の機械稼働データと作業日報データAとに基づき、業種分類B1を選定し、この選定した業種分類B1毎の業種別平均データを作成し、この業種別平均データを業種別平均データベース6cに蓄積して記憶させる。よって、建設機械1のセンサ群1aから送信されてくる機械稼働データと、建設現場管理事務所5から送信されてくる作業日報データとに基づき、業種別平均データベース6cを自動的に作成できるから、この業種別平均データベース6cの作成を容易に行うことができる。
また、業種分類工事名リストBを参照して、作業日報データベース3b中の該当する作業日報データAの工事名A7から、単一業種項目B3または複合業種項目B4のいずれかを判断して選定する。このため、建設現場管理事務所6から送信されてくる作業日報データA中の工事名A7のみで、建設機械1が用いられている業種分類B1を、単一業種項目B3と複合業種項目B4とに自動的に分類でき、これら単一業務項目B3および複合業務項目B4毎の業務別平均データを作成することができる。したがって、所有または管理する建設機械1の業務分類B1が、単一業務項目B3および複合業務項目B4のいずれに属するかどうか判断することにより、業務別平均データベース6c中の、該当する単一業務項目B3および複合業務項目B4に属する業務別平均データを、建設機械1の作業効率を判断する上での基準とできる。よって、より詳細な業務分類B1に対応させて建設機械1の作業効率を判断することができる。
さらに、業種分類工事名リストBを参照して、作業日報データベース3b中の該当する作業日報データAの工事名A7から、複合業種項目B4のいずれの業務分類B1に一致するか判断する場合に、土地利用データベース6bを参照する。そして、この土地利用データベース6bを参照して、機械稼働データ中のGPS位置情報から土地利用区分C1を決定した上で、土地利用区分活用リストCの複合業種項目B4のいずれの業種分類C2に属するかを選定する。すなわち、機械稼働データ中のGPS位置情報に基づき土地利用区分C1を考慮しつつ、この機械稼働データが属する業務分類B1を選定する。よって、複数の業務分類B1に対応した選定しにくい複合業務項目B4を精度良くより正確に選定することができるから、複合業務項目B4に属する場合の建設機械1の作業効率をより適切に判断することが可能となる。
また、対象とする建設機械1に関する情報を建設機械管理端末6aに入力することによって、この建設機械1の機械稼働状況を示すレーダーチャート9dが機械稼働状況レポート9に表示される。同時に、建設機械1が用いられた業務分類B1が選定され、この業種分類B1に属する業務別平均データが業務別平均データベース6cから抽出され、この業務別平均データに基づくレーダーチャート9eが、機械稼働状況レポート9に表示される。したがって、機械稼働状況レポート9に表示されたレーダーチャート9d,9eを対比して比較することにより、建設機械1の作業効率を視覚的に明確に判断できるため、建設機械1の作業効率のより正確な判断が可能となる。すなわち、機械稼働状況レポート9を、建設機械1の管理者等に報告することにより、管理する建設機械の同業種平均に対する作業効率を容易に把握することができる。よって、建設機械1を安心して使い続けることができ、建設機械1を管理する上での改善資料として活用できる。
特に、業種別平均データベース6cに蓄積させて記憶させるデータとして、建設機械1の業務分類B1毎の業種別平均データを作成して蓄積させるため、建設機械1のセンサ群1aにて検出可能な機械稼働データを、この建設機械1を用いた業務分類B1の平均値と対比させることが可能となり、建設機械1の作業効率をより明確かつ正確に判断できる。この場合には、稼働時間、燃料消費量等に加え、実燃費や無負荷時間が算出され、業種別平均データとして業種別平均データベース6cに蓄積されて記憶されるため、実作業に用いられる実燃費や、実作業に関与していない無負荷時間等の、同業種平均との比較も容易にできる。よって、この業種別平均データを、建設機械1を用いた種々の作業の改善点等を定めるための指針とすることができる。
さらに、建設機械1の作業効率を、用いた業種分類B1の平均値と対比できるため、同業種平均に対する自社の作業効率の優劣を確認でき、建設機械1を用いる業種分類B1に属する業界の傾向を把握できる。また、建設現場管理事務所5の建設現場管理端末5aに入力される作業日報データA中の作業員名A6毎の機械稼働状況レポート9を作成させることにより、作業者毎の建設機械1の作業効率を抽出することもできる。
また、図3に示すように、作業日報データA中の実作業内容A8と作業分類とが1対1の対応であるため、作業日報データAに実作業内容A8が入力されていることによって、建設機械1の作業分類を一意的に決定することができる。よって、これら実作業内容A8と作業分類との関係から、同一業種、すなわち特定の業種分類内における作業効率のばらつきを作業分類まで細分化することができる。このため、建設機械1の作業効率を低下させている原因となる作業分類を追求することが可能となり、建設機械1の作業効率の向上に役立てることができる。
さらに、機械稼働状況レポート9中の稼働状況9bとして、実燃費、燃料消費量、稼働時間、無負荷時間、および実行油圧をパラメータとしたレーダーチャート9dとともに、同業種の平均値のレーダーチャート9eとが重ねて表示されている。この結果、同業種の平均値に対し、自己が所有する建設機械2の効率、すなわち位置付けが明確に理解できるため、機械管理をする上での有効な情報にできる。この場合には、同業種の平均値ではなく、同一作業に対する比較を表示することもできる。
[第2実施形態]
図12は、本発明の第2実施形態に係る作業内容データベース作成方法による業種決定方法を示す表である。
本発明の第2実施形態が前述した第1実施形態と異なるのは、第1実施形態は、建設現場管理事務所5にて入力される作業日報データAの工事名A7から、属する業種分類B1を選定するのに対し、第2実施形態は、建設機械1に取り付けられたセンサ群1aから送信される稼働状況データから、属する業種分類Bを選定する。なお、第1実施形態と同一又は対応する部分には同一符号を付している。
具体的に、第2実施形態に係る作業内容データベースの作成方法は、上記S5およびS6に代えて、図12に示すように、ポンプ負荷、掘削頻度、走行頻度、旋回頻度等の種々の検出項目から、属する業種分類B1を選定する。ここで、ポンプ負荷は、例えば建設機械1が油圧ショベルの場合に、建設機械1の各アクチュエータを駆動させる油圧ポンプ(図示せず)の吐出圧を検出する圧力センサ等にて検出される。また、掘削頻度、走行頻度、および旋回頻度は、例えば建設機械1の各アクチュエータのパイロット圧を検出する圧力センサ等にて検出される。
そして、本第2実施形態における業種分類B1では、機械稼働データから算出されるポンプ負荷、掘削頻度、走行頻度、旋回頻度を、例えば大・中・小の三段階に分類し、これら検出項目の組み合わせから、属する業種分類B1を選定する。
<作用効果>
このように構成した本発明の第2実施形態によれば、建設現場管理事務所5にて入力される作業日報データAが蓄積された作業日報データベース3bを参照せずに、建設機械1のセンサ群1aにて検出される機械稼働データ中の種々のデータから算出可能な検出項目の組み合わせに基づいて、属する業種分類Bを選定することができる。したがって、作業日報データAが入手できない場合であっても、機械稼働データが属する業種分類B1を選定することができる。また同時に、作業日報データAを入力する建設現場管理事務所5での煩雑さや、この作業日報データAを管理業者等から入手する等の手間や煩雑さを無くすことができる。
[その他]
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形態様が含まれる。例えば、前述した実施形態は、本発明を分りやすく説明するために説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
さらに、上記各実施形態においては、建設機械として油圧ショベルを例として説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばホイールローダ、ダンプトラック、クレーン等の種々の建設機械であっても対応させて用いることができる。
また、上記各実施形態においては、機械稼働状況レポート中に報告対象9a、稼働状況9bおよび稼働状況遷移9cを表示させたが、この機械稼働状況レポートに表示させる項目としては、建設機械の運転状況の情報管理に参考となる種々の項目を表示させることができる。また、この機械稼働状況レポート9を、業種分類や利用者毎に異なるように表示させたり、例えば季節・天候・作業者・時間帯・作業毎等に異なる表示にしたりすることもできる。
さらに、機械稼働状況レポート9としては、紙に印字させたものや、例えばCD−R等の電子記憶媒体に記憶させたものを、建設現場管理事務所5へ郵送したり、サービス員等が届けたり、所定のウェブサイト上へアップして確認可能とさせることもできる。
また、上記第2実施形態においては、いずれか一つの業種分類B1に選定できず、複数の業種分類B1に属する可能性があると判断される場合に限り、建設現場管理事務所5にて入力される作業日報データAの工事名A7から、属する業種分類B1を選定することもできる。この場合には、建設現場管理事務所5にて入力される作業日報データベース3bを参照する前に、機械稼働データから算出可能な検出項目の組み合わせに基づいて、属する業種分類Bを選定することができる。
1 建設機械
1a センサ群
1b 記憶部
1c 送信部
2 通信衛星
3 データセンタ
3a 機械稼働データベース(稼働データベース)
3b 作業日報データベース
4 ネットワーク
5 建設現場管理事務所
5a 建設現場管理端末
6 建設機械管理センタ
6a 建設機械管理端末
6b 土地利用データベース
6c 業種別平均データベース(作業内容データベース)
7 携帯通信端末
8 作業別集計
9 機械稼働状況レポート
9a 報告対象
9b 稼働状況
9c 稼働状況遷移
9d レーダーチャート
9e レーダーチャート
A 作業日報データ
A1 作業年月日
A2 機械番号
A3 機械名
A4 天気
A5 気温
A6 作業者名
A7 工事名
A8 実作業内容
A9 稼働時間
B 業種分類工事名リスト(作業内容リスト)
B1 業種分類
B2 工事名リスト
B3 単一業種項目
B4 複合業種項目
C 土地利用区分活用リスト
C1 土地利用区分
C2 業種分類

Claims (3)

  1. 建設機械に取り付けられたセンサにて検出される前記建設機械の稼働状況を示す稼働情報を積算して稼働データベースとし、
    予め作成された作業内容リストを参照して、前記稼働データベースの稼働情報から、前記建設機械の作業内容データベースを作成する建設機械管理端末による作業内容データベースの作成方法であって、
    前記作業内容リストは、前記建設機械に単一の業種分類に属する作業をさせた場合の項目であって前記業種分類のいずれか1つに対応する複数の単一業種項目と、前記建設機械に異なる複数の前記業種分類に属する作業をさせた場合の項目であって複数の前記業種分類に対応する複数の複合業種項目とを有し、
    前記稼働情報は、前記建設機械の位置情報を含み、
    前記建設機械管理端末は、前記作業内容リストを参照して、前記稼働データベースの稼働情報から、前記建設機械の作業内容を、前記単一業種項目および前記複合業種項目のいずれかと選定し、
    前記建設機械管理端末は、前記複合業種項目と選定した場合は、
    前記稼働情報から前記位置情報を取得し、
    前記建設機械管理端末は、各位置の土地利用情報が予め記憶された土地情報データベースを参照して、前記位置情報から、当該位置情報で特定される位置の土地利用情報を決定し、
    前記建設機械管理端末は、土地利用情報に対応づけて業種分類が記憶された土地利用区分活用リストを参照し、決定した前記土地利用情報に対応する業種分類を特定することにより、前記選定された複合業種項目が対応する複数の前記業種分類のいずれであるかを選定する
    ことを特徴とする作業内容データベースの作成方法。
  2. 請求項に記載の作業内容データベースの作成方法において、
    前記建設機械管理端末は、建設機械に取り付けられたセンサにて検出される前記建設機械の稼働状況を示す稼働情報を、前記作業内容データベースと対比して、前記建設機械の作業内容を定める
    ことを特徴とする作業内容データベースの作成方法。
  3. 請求項1または2いずれかに記載の作業内容データベースの作成方法において、
    前記建設機械管理端末は、前記作業内容データベースとして、建設機械の作業内容毎の平均を算出する
    ことを特徴とする作業内容データベースの作成方法。
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