JP6079251B2 - 共振器、フィルタ、およびフィルタバンク - Google Patents

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Description

この発明は、マイクロ波帯で使用される共振器及び共振器を用いたフィルタ、フィルタバンクに関するものである。
従来の共振器を用いた分布定数帯域通過フィルタは、入出力端子間に一方の先端が地導体に接続され、一方の先端は開放された、通過帯域で長さが約1/4波長の奇数倍となる信号導体(先端開放スタブ)を、所望の電気特性が得られるように複数配置することで、実現される。(例えば、非特許文献1参照)。
G. Matthaei 他、"Microwave Filters, Impedance-Matching Networks, and Coupling Structures", p.614. (Artech House, 1980年出版)
しかしながら、従来技術には次のような課題がある。
低損失化のために、誘電体基板を用いず中空トリプレート線路、中空コプレナー線路、または中空マイクロストリップ線路等を用いて従来の帯域通過フィルタを実現した場合、長さが約1/4波長の奇数倍となる先端が開放された信号導体の先端付近は、機械的に支持されない。このため、薄い金属板を用いて帯域通過フィルタを実現した場合、外部から振動が加わると、信号導体が機械的に共振し、長い時間が経過すると信号導体と地導体を接続する部分(信号導体の根元部分)が金属疲労により破断するという問題がある。
また、薄い金属板を用いて帯域通過フィルタを実現した場合に外部から振動が加わると、信号導体が機械的に振動するため、フィルタを構成する共振器の共振周波数が時間的に変化することから、フィルタの特性が時間的に変化するという問題がある。
一方、外部から振動が加わっても信号導体の破断や時間的な特性変化を起き難くする方法として、信号導体を形成する金属板の厚みを厚くする方法がある。しかし、金属板の両側からエッチング液をかけることでエッチングする両面エッチング加工により金属板を加工した場合、一般にエッチング誤差は金属板の厚みのおよそ±10%となり、金属板の片側からエッチング液をかける片面エッチング加工を用いた場合、金属板の厚みのおよそ±100%にもなる。つまり、エッチングにより金属板を加工した場合、金属板の厚みが厚くなるとエッチング誤差が大きくなることから、信号導体等の寸法ばらつきが大きくなる。このため、フィルタ特性がばらつくという問題がある。
すなわち、エッチング誤差を小さくなるように、薄い金属板を用いて帯域通過フィルタを実現した場合には、外部から振動が加わると信号導体の破断や時間的な特性変化が起こる。一方、外部から振動が加わっても信号導体の破断や時間的な特性変化が起きないようにするために、厚い金属板を用いて帯域通過フィルタを実現した場合には、エッチング誤差が大きくなり、フィルタ特性がばらつくという問題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、エッチング誤差による特性ばらつきを低減しつつ、機械的な振動が加わっても信号導体の破断や時間的な特性変化が起き難い共振器、及び帯域通過フィルタ、フィルタバンクを得ることを目的としている。
この発明に係る共振器は、
金属筐体と、
平板状であり、前記金属筐体に固定される第1の地導体、前記第1の地導体から延伸し長さが所定の動作周波数における1/4波長の奇数倍である第1の信号導体、を有する第1の金属板と、
平板状であり、前記第1の地導体に接合される第2の地導体、前記第1の信号導体に接合される部分の縁部が接合面の垂直方向から見て前記第1の信号導体の縁部よりも内側となるように前記第1の信号導体に接合される第2の信号導体、を有する第2の金属板と、
を備え
接合された前記第1の信号導体と前記第2の信号導体が中空線路を構成することを特徴とするものである。

この発明に係る共振器の効果は、薄い金属板を複数枚重ねることで、外部から機械的な振動が加わっても機械的な強度が増加するため、信号導体が破断しづらいこと、時間的な特性変化が起き難いこと、である。
また、薄い金属板をエッチング加工するため、エッチング誤差を小さくできることから、エッチング誤差による特性変動を小さくできるという効果もある。
また、第1の金属板と第2の金属板を重ねて接続する場合、一般にはエッチング誤差や、第1の金属板と第2の金属板間の位置ずれ等の製造誤差により、第1の金属板と第2の金属板は位置がずれて接合される可能性がある。このとき、第1の信号導体から第2の信号導体がはみ出た場合、電気的には共振器の幅や長さが変化したことと等価となるため、共振周波数が変動するという問題がある。しかし、上記のような製造誤差が生じても、第2の信号導体の縁が第1の信号導体の縁よりはみ出さず、且つ第2の信号導体側の第2の地導体の縁が第1の地導体の縁からはみ出さないように寸法を決定することで、第2の信号導体の縁が第1の信号導体及び第1の地導体の縁からはみ出さないようにすることができる。第1の信号導体の方が、第2の信号導体よりも線路幅が広く長いため、第1の信号導体、及び第1の地導体の形状により共振器の特性がほぼ決定されることから、上記のようなエッチング誤差や金属板の位置ずれ等の製造誤差が生じても、共振器の特性変化を小さくできるという効果がある。
また、第1の金属板の厚みを薄くし、第2の金属板の厚みを厚くすることで、共振周波数を決定する第1の金属板のエッチング誤差を更に小さくしつつ、第2の金属板により機械的強度を保つことができる。つまり、第1の金属板の厚みを薄くし、第2の金属板の厚みを厚くすることで、共振周波数の調整が不要であり、外部から機械的な振動が加わっても信号導体が破断しづらく、時間的な特性変化も起き難い共振器を実現できるという効果もある。
この発明の実施の形態1による共振器を示す構成図 この発明の実施の形態1による共振器の一部を示す上面図 この発明の実施の形態1による共振器を示す断面図 この発明の実施の形態1による共振器の一部を示す上面図 この発明の実施の形態1による共振器を示す断面図 この発明の実施の形態1による共振器の一部を示す上面図 この発明の実施の形態1による共振器を示す構成図 この発明の実施の形態1による共振器の一部を示す上面図 この発明の実施の形態1による共振器を示す断面図 この発明の実施の形態1による共振器の一部を示す上面図 この発明の実施の形態1による共振器を示す断面図 この発明の実施の形態1による共振器を示す断面図 この発明の実施の形態2によるフィルタの一部を示す上面図 この発明の実施の形態2によるフィルタを示す断面図 この発明の実施の形態2によるフィルタの一部を示す上面図 この発明の実施の形態2によるフィルタを示す断面図 この発明の実施の形態3によるフィルタバンクを示す構成図 この発明の実施の形態3によるフィルタバンクの一部を示す上面図 この発明の実施の形態3によるフィルタバンクを示す断面図 この発明の実施の形態3によるフィルタバンクを示す断面図
以下、この発明の中空線路を用いた共振器、及びフィルタの好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る共振器の俯瞰図である。図1において、1は第1の金属板、2は第2の金属板、3は金属筐体、4は第1の金属板1、第2の金属板2及び金属筐体3を固定するネジである。また、図2は第1の金属板1、及び第2の金属板2の上面図である。また、図2におけるA−A‘における断面図を図3に示す。
第1の金属板1は平板状であり、図2において、第1の信号導体10と、第1の地導体11と、第3の地導体13、第4の地導体14とを備え、第1の信号導体10は第1の地導体11から延伸し、第1の信号導体10の一方の端部が第1の地導体11に接続される。第1の地導体11は、第3の地導体13と第4の地導体14を介して接続される。第4の地導体14は第1の信号導体10と隣接して配置されている。
第2の金属板2は平板状であり、図2において、第2の信号導体20と、第2の地導体22と、第5の地導体25と、第6の地導体26とを備え、第2の信号導体20の一方の端部は第2の地導体21に接続され、第2の地導体22は、第5の地導体25と第6の地導体26を介して接続される。
実施の形態1に係る共振器は、第1の金属板1と第2の金属板2と金属筐体3からなり、第1の金属板1と第2の金属板2は拡散接合により、電気的および機械的に接合されている。
これに伴い、第1の信号導体10と第2の信号導体20、第1の地導体11と第2の地導体22、第1の地導体11と第2の地導体22、第3の地導体13と第5の地導体25、第4の地導体14と第6の地導体26、がそれぞれ接合されている。
また、第1の金属板1と第2の金属板2との位置ずれ、第1の金属板1のエッチング誤差、及び第2の金属板2のエッチング誤差が生じても、第2の信号導体20の縁部が第1の信号導体10の縁部からはみ出さないようにしている。すなわち、第1の信号導体10と第2の信号導体20が接合される接合面に対して垂直な方向(上面図である図2の紙面に垂直な上面方向)から見たときに、第2の金属板2の第2の信号導体20の縁部が第1の金属板1の第1の信号導体10の縁部よりも内側になるように、第2の信号導体20の寸法を決定している。
また、実施の形態1では、この共振器の周辺に入出力手段である2つの入出力線路30が配置され、第1の地導体11と第3の地導体13は金属筐体3に電気的に接続され機械的に固定される。
第1の信号導体10の長さは共振周波数の約1/4波長である。実施の形態1にかかる共振器では、第1の信号導体10の先端は開放され、もう一方の先端は第1の地導体11に接続されている。このため、第1の信号導体10の長さが約1/4波長の奇数倍となる周波数で、電気的に共振する。したがって、この周波数を所定の動作周波数として共振器として動作する。
したがって、一方の入出力線路30から入力された信号は、第1の信号導体10が電気的に共振する周波数付近の成分のみが共振器に結合し、更に第1の信号導体10が電気的に共振する周波数付近の成分のみが、もう一方の入出力線路30に結合して出力される。つまり、実施の形態1の共振器による回路は1段の帯域通過フィルタとして動作する。
実施の形態1に係る共振器に外部から機械的な振動が加わった場合、第1の信号導体10と第2の信号導体20は拡散接合により接続されており、機械的強度が向上するため、薄い金属板1枚を用いて共振器の信号導体を実現した場合よりも機械的な共振が起き難く、破断しにくい。
また、エッチング加工では、金属板の厚みにおよそ比例してエッチング誤差の範囲が決定される。したがって、実施の形態1に係る共振器では薄い金属板である第1の金属板1をエッチング加工することから、エッチングによる寸法誤差を小さくできるため、エッチング誤差による周波数変動が小さく、共振周波数の調整が不要となる。
また、実施の形態1に係る共振器では、第1の金属板1と第2の金属板2との位置ずれ、第1の金属板1のエッチング寸法誤差、及び第2の金属板2のエッチング寸法誤差が生じても、第2の信号導体20の縁部が第1の信号導体10の縁部からはみ出さないように、第2の金属板2の縁が第1の金属板1の縁よりも内側になるように寸法が決定されているため、例えば、図4、図5に示すように、第2の金属板2が第1の金属板1に対して位置がずれて拡散接合されても、第2の金属板2が第1の金属板1からはみ出すことがない。第1の金属板1と第2の金属板2の位置がずれても、第2の信号導体20よりも第1の信号導体10の方が、線路幅が広く線路長は長いため、共振器の特性は第1の金属板1における第1の信号導体10の寸法でほぼ決定される。したがって、第1の金属板1と第2の金属板2の位置がずれて接合されても共振周波数は変化しないため、実施の形態1に係る共振器は製造誤差による周波数変動が小さい。
また、実施の形態1に係る共振器では、第1の金属板1の上面に第2の金属板2を配置し、第1の金属板1の下面に金属筐体3を配置している。信号導体に流れる電流のリターン電流は主に金属筐体3に流れることから、実施の形態1に係る共振器の電気特性は、第2の信号導体20の寸法ではなく、金属筐体3に近い第1の信号導体10の寸法でほぼ決定される。したがって、実施の形態1の構造とすることで、第2の金属板2のエッチング寸法誤差の影響が低減される。
以上のことから、実施の形態1に係る共振器は、エッチング誤差や金属板の位置ずれによる周波数変動を小さくしつつ、機械的な振動が加わっても信号導体の破断や時間的な特性変化が小さい。
なお、実施の形態1では、第1の信号導体10、及び第2の信号導体20は直線であったが、これに限るものではなく、図6のように、少なくとも第1の信号導体10を曲げても良い。図6のように第1の信号導体10および第2の信号導体20を曲げることで、共振周波数はそのままに、第2の地導体22と第5の地導体25の距離を短くでき、共振器の小型化が可能となる。
なお、実施の形態1では、金属筐体3を1つ用いたが、これに限るものではなく、図7のように、第1の金属板1、第2の金属板2を覆うように、上下両側に金属筐体3を2つ用いても良い。図7のように金属板1、2を覆うように金属筐体3を2つ用いることで、共振器周辺への電磁界の漏れを小さくでき、周辺回路との干渉量を小さくすることができる。
なお、実施の形態1では、第2の金属板2を1枚用いたが、これに限るものではなく、図8から図11に示すように、第2の金属板2を複数枚用いても良い。図9は図8におけるB−B‘断面を表す。図11は図10におけるF−F‘断面を表す。図8から図11のように第2の金属板2を複数枚用いることで、機械的強度がより向上し、エッチング誤差や金属板1、2の位置ずれによる周波数変動を小さくしつつ、機械的な振動が加わっても、信号導体の破断や時間的な特性変化が、第2の金属板2を1つ用いた場合よりも、より小さくすることができる。
なお、実施の形態1では、第1の金属板1と第2の金属板2は拡散接合により接続されているが、これに限るものではなく、はんだや導電性接着剤などにより、機械的に固定され、また電気的に接続されていれば、異なる方法で接合されても良い。
なお、第1の金属板1と第2の金属板2をエッチング加工により製作する場合、金属板1、2の両側からエッチング液をかけることでエッチングする両面エッチング加工を用いた場合のエッチング寸法誤差は金属板1、2の厚みのおよそ±10%となり、金属板の片側からエッチング液をかける片面エッチング加工を用いた場合のエッチング誤差は、金属板1、2の厚みのおよそ±100%となる。また、エッチング誤差が生じると第1の信号導体10の長さが変化し、変化した長さの割合程度に、共振周波数も変化する。以上のことから、エッチング誤差による信号導体の寸法誤差が、許容される周波数変動の範囲以内になるように、第1の金属板1の厚みを決定することで、共振周波数の調整が不要な共振器を実現することができる。
また、エッチング誤差による信号導体10の寸法誤差が、許容される周波数変動の範囲以内になるように第1の金属板1の厚みを決定した場合、第1の金属板1の厚みが薄くなり、第2の金属板2の厚みを第1の金属板1の厚みと同程度とすると、機械的強度が十分でないため、機械的な振動が加わった場合、機械的な共振等を生じ、第1の信号導体10の破断が起きたり、電気特性の時間的な変化が大きくなる場合がある。
この場合、図2のA−A‘断面を表す図12に示すように、第2の金属板2の厚みを第1の金属板1よりも厚くしても良い。電気特性はほぼ第1の金属板1の特に第1の信号導体10の寸法で決定されるため、第2の金属板2の厚みを第1の金属板1よりも厚くし、第1の信号導体10よりも第2の信号導体20を厚くすることで、共振周波数の調整を不要としつつ、必要な機械的強度も確保された共振器を実現することができる。
また、第2の信号導体20を複数枚用いて必要な機械的強度を確保する構成と比べ、部品点数を削減できることから、同等性能のフィルタを低コストで製造することが可能となる。
実施の形態2.
図13は、この発明の実施の形態2に係るフィルタの金属板1、2の上面図である。また、図13におけるC−C‘における断面図を図14に示す。
図13において、このフィルタの第1の金属板1は、第1の信号導体10と、第1の地導体11と、第3の地導体13、第4の地導体14とを備え、第1の信号導体10は、第1の地導体11から延伸し、第1の地導体11に接続される。第1の地導体11は、第3の地導体13と第4の地導体14を介して接続される。
図13において、このフィルタの第2の金属板2は、第2の信号導体20と、第2の地導体22と、第5の地導体25と、第6の地導体26とを備え、第2の信号導体20は、第2の地導体22に接続され、第2の地導体22は、第5の地導体25と第6の地導体26を介して接続される。
実施の形態2に係るフィルタは、第1の金属板1と第2の金属板2と金属筐体3(図1と同様であるが、図13には図示せず)からなり、第1の金属板1と第2の金属板2は拡散接合により、電気的および機械的に接合されている。また、第2の金属板2の第2の信号導体20の端部は第1の金属板1の第1の信号導体10の端部よりも内側となるように寸法が決定されている。
また、実施の形態2では、第1の信号導体10と第2の信号導体20からなる共振器の周辺に入出力手段である2つの入出力線路30が配置され、第1の地導体11と第3の地導体13は金属筐体3に接続される。
実施の形態2では、第1の信号導体10と第2の信号導体20が、それぞれ2つずつ設置されている。それぞれの第1の信号導体10の長さは共振周波数の約1/4波長である。第1の信号導体10の先端は開放され、もう一方の先端は第1の地導体11に接続される。長さが約1/4波長であることから、共振する周波数で第1の信号導体10が励振されると、この周波数を所定の動作周波数として、それぞれが共振器として動作する。
図13において、一方の入出力線路30から入力された信号は、片方の第1の信号導体10が電気的に共振する周波数付近の成分のみ共振器に結合し、そして、共振する周波数付近の成分のみ隣の共振器に結合し、最後に他方の第1の信号導体10が電気的に共振する周波数付近の成分のみもう一方の入出力線路30に結合して出力される。つまり、実施の形態2のフィルタである回路は2段の帯域通過フィルタとして動作する。
なお、実施の形態2では、第1の信号導体10、第2の信号導体20、第1の地導体11、第2の地導体22により構成される共振器を2つ用いた場合について説明したが、これに限るものではなく、第1の信号導体10、第2の信号導体20、第1の地導体11、第2の地導体22により構成される共振器を3つ以上用いても良い。共振器を3つ以上用いることで、共振器を2つ用いる場合よりも、急峻な通過特性(周波数特性)などが実現できる。
なお、実施の形態2では、第1の信号導体10は直線であったが、これに限るものではなく、図15のように曲げても良い。第1の信号導体10を曲げることで、第1の地導体11と第3の地導体13の距離を近づけることができ、通過帯域を変更することなく、フィルタの幅を狭くすることができる。
なお、実施の形態2では、金属筐体3を1つ用いたが、これに限るものではなく、図13のC−C‘断面が、図16に示すように、金属板1、2を覆うように金属筐体3を2つ用いても良い。図16のように金属板1、2を覆うように金属筐体3を2つ用いることで、フィルタ周辺への電磁界の漏れを小さくでき、周辺回路との干渉量を小さくすることができる。
実施の形態3.
図17は、この発明の実施の形態3に係るフィルタバンクの回路図である。
図17における31は通過帯域が異なるフィルタ、32はスイッチ、33はフィルタバンクの入出力端である。図18は、実施の形態3に係るフィルタバンクに用いるフィルタ31の上面図である。図18におけるD−D’の断面図を図19に示す。
図18において、実施の形態2のフィルタにおける第1の信号導体10の長さや、信号導体間隔等を変えて通過帯域を変えた複数個のフィルタ31を、隣接するフィルタの第1の地導体11と第3の地導体13、及び隣接するフィルタの第2の地導体22と第5の地導体25が接続されるように配置した構成である。
実施の形態3の各フィルタ31は、実施の形態2と同様に特定の帯域のみ通過する、帯域通過フィルタとして動作する。一方の入出力端33から入力された信号は、スイッチ32を介して、あるひとつのフィルタ31に入力される。そして、入力されたフィルタの通過帯域の信号のみがもう一方のスイッチ32を介して入出力端33から出力される。以上のことから、実施の形態3における回路は、スイッチ32を切り替えることで、周波数帯が異なる複数の信号の中から、ある特定の周波数帯の信号のみを選択できるフィルタバンクとして動作する。
図18のように複数のフィルタ31を一体化して構成することで、各フィルタ31のそれぞれの地導体が切れ目無く接続されることから、2枚の金属板1、2をエッチング加工し拡散接合した金属板1、2、金属筐体3、及びネジ4を用いて一度に複数のフィルタ31を製造でき、製造が容易で低コストなフィルタバンクを実現することができる。
なお、実施の形態3のフィルタ31は、金属筐体3を1つ用いたが、これに限るものではなく、図18におけるD−D’断面が図20となるように、金属板1、2を覆うように金属筐体3を2つ用いても良い。図20のように金属板1、2を覆うように金属筐体3を2つ用いることで、隣接するフィルタ31、及びフィルタバンク周辺への電磁界の漏れを小さくでき、フィルタ31間、及びフィルタバンクと周辺回路との干渉量を小さくすることができる。
なお、実施の形態3でのフィルタバンクは通過帯域が異なる3つのフィルタ31を用いたが、これに限らず、通過帯域が異なるフィルタ31を2つ、または4つ以上用いても良い。用途によってはフィルタ31の通過帯域は同じものがあっても良い。フィルタ31を2つとすることで、フィルタバンクの小型化が実現できる。また、フィルタを4以上とすることで、より多くの周波数帯が異なる信号を分離することなどができる。
1 第1の金属板、2 第2の金属板、3 金属筐体、4 ネジ、10 第1の信号導体、11 第1の地導体、13 第3の地導体、14 第4の地導体、20 第2の信号導体、22 第2の地導体、25 第5の地導体、26 第6の地導体、30 入出力線路、31 フィルタ、32 スイッチ、33 入出力端

Claims (7)

  1. 金属筐体と、
    平板状であり、前記金属筐体に固定される第1の地導体、前記第1の地導体から延伸し長さが所定の動作周波数における1/4波長の奇数倍である第1の信号導体、を有する第1の金属板と、
    平板状であり、前記第1の地導体に接合される第2の地導体、前記第1の信号導体に接合される部分の縁部が接合面の垂直方向から見て前記第1の信号導体の縁部よりも内側となるように前記第1の信号導体に接合される第2の信号導体、を有する第2の金属板と、
    を備え
    接合された前記第1の信号導体と前記第2の信号導体が中空線路を構成することを特徴とする共振器。
  2. 前記第1の金属板は、前記金属筐体に固定される第3の地導体、前記第1の地導体と前記第3の地導体とを接続し前記第1の信号導体に隣接して配置される第4の地導体、をさらに有し、
    前記第2の金属板は、前記第3の地導体に接合される第5の地導体、前記第4の地導体に接合される第6の地導体、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の共振器。
  3. 前記第2の金属板が接合された2つ以上の金属板からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の共振器。
  4. 前記第2の金属板が前記第1の金属板の両面に接合されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の共振器。
  5. 前記第2の金属板が前記第1の金属板よりも厚いことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の共振器。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の共振器を1つ以上有し、前記1つ以上の共振器のいずれかに電気的に結合する入出力手段を備えたことを特徴とするフィルタ。
  7. 請求項6に記載のフィルタを複数有し、それぞれの前記フィルタにおける前記第1の金属板を、同一平面内で接続して一体としたことを特徴とするフィルタバンク。
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