JP6078879B2 - 植物栽培装置および植物栽培方法 - Google Patents

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本発明は、根と、塊茎が形成されるストロンと、を有する栄養体を備える植物体を栽培する植物栽培装置および植物栽培方法に関する。
従来、植物栽培装置として、養液流路上面に、種芋の根は通すがストロンは通さない仕切り部材を設置し、当該仕切り部材の上面においてストロンに塊茎を形成させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、上記構成とすることで、ストロン先端に形成される塊茎が養液に浸ってしまうことを抑制し、以て、塊茎の品質が悪化(腐敗、病原菌の蔓延、生理障害等)したり生産性が悪化したりすることを抑制できるようにしている。
特許第3505046号公報
しかしながら、上記従来の技術では、網目状の仕切り部材を用い、当該仕切り部材の上面においてストロンに塊茎を形成させるようにしている。そのため、養液に由来する水蒸気の移動を抑制することができず、養液に由来する水蒸気によって塊茎の品質が悪化したり生産性が悪化したりするおそれがあった。
そこで、本発明は、塊茎の品質や生産性をより向上させることのできる植物栽培装置および植物栽培方法を得ることを目的とする。
本発明の第1の特徴は、根と、塊茎が形成されるストロンと、を有する栄養体を備える植物体を栽培する植物栽培装置であって、液体が供給される前記根と、前記ストロンおよび塊茎と、を空間的に仕切る仕切り部材を備え、前記仕切り部材が、前記液体から発生する水蒸気の前記ストロンおよび塊茎が存在する空間への移動を抑制することを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、前記根が存在する空間に前記液体を噴霧する第一噴霧部を備えることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、前記栄養体を支持する支持部と、前記根に、液面が前記栄養体の下端よりも下方に位置するように前記液体を供給する液体供給部と、を備えることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、前記ストロンおよび塊茎が存在する空間に前記塊茎の形成を誘導する誘導物質を噴霧する第二噴霧部を備えることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、根と、塊茎が形成されるストロンと、を有する栄養体を備える植物体を栽培する植物栽培方法であって、液体が供給される前記根と、前記ストロンおよび塊茎と、を空間的に仕切り、前記液体から発生する水蒸気の前記ストロンおよび塊茎が存在する空間への移動を抑制するようにしたことを要旨とする。
本発明によれば、塊茎の品質や生産性をより向上させることのできる植物栽培装置および植物栽培方法を得ることができる。
本発明の第1実施形態にかかる植物栽培装置を模式的に示す断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる植物栽培装置を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。また、以下では、植物体として種芋(栄養体)を備えるジャガイモを例示する。
(第1実施形態)
本実施形態にかかる植物栽培装置10は、図1に示すように、植物体30の栄養体31を収容する栽培容器20を備えており、この栽培容器20を用いて栄養体31に液体としての養液70を供給する水耕栽培が行われる。
栽培容器20は、底壁20aと側壁20bとで上方に開口する略直方体状に形成されており、養液70を通さない材料(例えば、プラスチック等)で形成されている。そして、栽培容器20の開口は遮光板21で覆われており、この遮光板21を栽培容器20に設置することで、地上空間Aと地下空間Bとが画成されている。遮光板21は、地下空間Bへの光の照射を遮る材料で形成されており、この遮光板21には、植物体30の茎33が貫通する貫通穴21aが形成されている。このように、遮光板21を設けて地下空間Bにおける遮光性を高めることで、地下空間Bへの光の進入を抑制し、後述する塊茎35の緑化およびソラニン含有量の増加を抑制できるようにしている。なお、栽培容器20も地下空間Bへの光の照射を遮る材料で形成されている。
そして、例えば、育苗ポット等に栄養体31を収容して土壌内で発芽させることで、植物体30の育苗を行い、育苗によって根32や茎33がある程度の長さまで成長したら、植物体30を植物栽培装置10に定植させる。このとき、図1に示すように、栄養体31や根32が地下空間Bに存在するとともに、茎33や葉33aが地上空間Aに存在するように、植物体30を植物栽培装置10に定植させる。なお、栄養体31を地下空間Bに収容して養液70を供給することで、栄養体31を発芽させ、成長した茎33を遮光板21の貫通穴21aから地上空間Aへと導くようにしてもよい。また、遮光板21に予め貫通穴を設けることはせずに、成長した茎33が遮光板21を貫通する構成とすることも可能である。
かかる構成の植物栽培装置10を用い、地下空間Bに存在する根32に養液70を供給しつつ、地上空間Aに存在する茎33や葉33aに、太陽光や照明(電球、蛍光灯、LED等)による光を照射することで、植物体30を生育させるようにしている。このとき、植物体30の葉33aが光合成を行うことで養分が合成され、ストロン34に供給されて、ストロン34に塊茎35が形成され、この塊茎35が成長することで収穫物たるジャガイモが形成される。このように、本実施形態にかかる植物体30は、地上部(植物体30の遮光板21よりも上方の部位)で合成した養分を地下部(植物体30の遮光板21よりも下方の部位)に蓄積する植物である。
ここで、本実施形態では、養液70が供給される根32と、ストロン34および塊茎35と、を空間的に仕切る仕切り部材22を植物栽培装置10に設けている。
具体的には、栽培容器20内の地下空間Bを仕切り部材22によって上下に画成し、上部をストロン34および塊茎35が存在する空間B1とし、下部を栄養体31および養液70が供給される根32が存在する空間B2としている。このように、ストロン34および塊茎35が存在する空間B1を栄養体31および根32が存在する空間B2と分離することで、ストロン34に形成される塊茎35が養液70に浸ってしまうことを抑制している。
さらに、本実施形態では、仕切り部材22によって養液70から発生する水蒸気がストロン34および塊茎35が存在する空間B1へと移動してしまうことを抑制するようにしている。
本実施形態では、仕切り部材22を、水(気体液体を問わず)を通さない材料で形成された板状部材23と、吸湿性を有し、水で膨潤する材料で形成された板状部材24とで構成している。この板状部材23および板状部材24は一体化されており、仕切り部材22は2層構造となっている。そして、仕切り部材22(板状部材23および板状部材24)には、栄養体31から伸びた茎33を通すための穴22a(穴23aおよび穴24a)が適宜設けられている。
さらに、本実施形態では、根32が存在する側に水で膨潤する材料で形成された板状部材24が配置され、ストロン34が存在する側に水を通さない材料で形成された板状部材23が配置されるようにしている。
このように、板状部材23が空間B1側、板状部材24が空間B2側となるように仕切り部材22を配置することで、養液70から発生する水蒸気によって板状部材23を膨潤させることができるようになる。そして、板状部材23が膨潤すると、板状部材23に形成された穴23aと当該穴23aを貫通する茎33との間の隙間を閉塞することができる。このように、本実施形態では、養液70から発生する水蒸気が、仕切り部材22に形成した穴22aから空間B1側に移動してしまうことも抑制できるようにしている。
また、本実施形態では、根32が存在する空間B2に養液70を噴霧する第一噴霧部40が植物栽培装置10に設けられている。
第一噴霧部40は、霧状の養液70を根32に向けて噴霧するものである。この第一噴霧部40は、例えば、液体供給配管(図示せず)に接続されて、液体供給配管から供給された養液70を霧状(ミスト状)にしてノズル部から噴射する構成とすることができる。なお、第一噴霧部40による噴霧方式は任意でよい。この噴霧方式としては、高圧気体を使用した霧吹きタイプや、超音波ミストなどが挙げられる。このとき、ノズル部から噴射する養液70が直接栄養体31にかからないようにするのが好ましい。
なお、図1では、支持台(支持部)60の栄養体31の支持部分を養液70の液面よりも高くなるようにし、栄養体31を支持台60上に載置した際に、栄養体31が養液70に浸されないようにしている。一方、栄養体31から伸びた根32が養液70に浸されるようにしている。このとき、栽培容器20の底面等に養液70を容器外部に排水する排水機構を設けるようにするのが好ましい。なお、栄養体31から伸びた根32を養液70内に浸されるようにする必要はなく、根32が湿る程度の状態が維持されるように養液70を噴霧するようにしてもよい。
また、第一噴霧部40による養液70の噴霧量や噴霧時期等は、制御部によって調整するようにするのが好ましい。
また、本実施形態では、ストロン34および塊茎35が存在する空間B1に塊茎35の形成を誘導する誘導物質を噴霧する第二噴霧部50が植物栽培装置10に設けられている。
この第二噴霧部50は、霧状の誘導物質をストロン34に向けて噴霧するものである。この第二噴霧部50も、例えば、液体供給配管(図示せず)に接続されて、液体供給配管から供給された誘導物質を霧状(ミスト状)にしてノズル部から噴射する構成とすることができる。
なお、誘導物質としては、ジャスモン酸(jasmonic acid:JA)やジャスモン酸のメチルエステル(methyl jasmonate:MeJA)等公知のものを用いることができる。
次に、植物体30の栽培方法(水耕栽培方法)について説明する。
まず、第一噴霧部40によって霧状(ミスト状)の養液70を根32に噴霧することで、根32に養液70を適宜供給する。一方、地上空間Aに露出する茎33および葉33aには、太陽光や照明(電球、蛍光灯、LED等)による光を適宜照射する。こうすることで、植物体30の葉33aが光合成を行い養分が合成される。そして、合成された養分が、茎33を介してストロン34に供給されて、ストロン34に塊茎35が形成される。また、ストロン34には、第二噴霧部50によって霧状の誘導物質が適宜噴霧されており、この誘導物質によって、塊茎35の成長が促進される。こうして、塊茎35が成長し、ジャガイモとして収穫される。
本実施形態では、養液70が供給される根32が存在する空間B2と、ストロン34および塊茎35が存在する空間B1とが、養液70から発生する水蒸気の空間B1への移動を抑制する仕切り部材22によって仕切られている。したがって、塊茎35の成長は、養液70から発生する水蒸気の空間B1への移動が抑制された状態で行われることとなる。
このように、本実施形態にかかる植物栽培方法は、養液70が供給される根32と、ストロン34および塊茎35と、を空間的に仕切り、養液70から発生する水蒸気のストロン34および塊茎35が存在する空間B1への移動を抑制した状態で、根32に養液70を供給する工程を備えている。
以上、説明したように、本実施形態では、植物栽培装置10は、根32と、塊茎35が形成されるストロン34と、を有する栄養体31を備える植物体30を栽培するものである。そして、この植物栽培装置10は、養液70が供給される根32と、ストロン34および塊茎35と、を空間的に仕切る仕切り部材22を備えている。
このように、養液70が供給される根32と、ストロン34および塊茎35と、を空間的に仕切る仕切り部材22を植物栽培装置10の栽培容器20に設けることで、ストロン34に形成される塊茎35が養液70に浸ってしまうことが抑制される。その結果、塊茎35の品質が悪化(腐敗、病原菌の蔓延、生理障害等)したり生産性が悪化したりしてしまうことが抑制される。
さらに、本実施形態では、仕切り部材22が、養液70から発生する水蒸気のストロン34および塊茎35が存在する空間B1への移動を抑制するものであるため、ストロン34および塊茎35が存在する空間B1が高湿度になってしまうことが抑制される。したがって、塊茎35の品質低下や生産性悪化の影響をより確実に回避することが可能となる。
このように、本実施形態によれば、塊茎35の品質や生産性をより向上させることのできる植物栽培装置10および植物栽培方法を得ることができる。
また、本実施形態では、仕切り部材22を、水(気体液体を問わず)を通さない材料で形成された板状部材23と、吸湿性を有し、水で膨潤する材料で形成された板状部材24とで構成している。そのため、より簡素な構成で、塊茎35の品質低下や生産性悪化の影響をより確実に回避することが可能となる。
さらに、本実施形態では、根32が存在する側に水で膨潤する材料で形成された板状部材24が配置され、ストロン34が存在する側に水を通さない材料で形成された板状部材23が配置されるようにしている。したがって、養液70から発生する水蒸気によって板状部材23を膨潤させることができるようになり、板状部材23が膨潤することによって、板状部材23に形成された穴23aと当該穴23aを貫通する茎33との間の隙間を閉塞することが可能となる。このように、本実施形態によれば、養液70から発生する水蒸気が、仕切り部材22に形成した穴22aから空間B1側に移動してしまうことも抑制することができる。
また、本実施形態では、根32が存在する空間B2に養液70を噴霧する第一噴霧部40が植物栽培装置10に設けられている。そのため、より効率的に根32に養液70を供給することができる。
また、本実施形態では、ストロン34および塊茎35が存在する空間B1に塊茎35の形成を誘導する誘導物質を噴霧する第二噴霧部50が植物栽培装置10に設けられている。そのため、塊茎35の成長が促進されて塊茎35の生産性をより向上させることができる。
(第2実施形態)
本実施形態にかかる植物栽培装置10Aは、基本的に上記第1実施形態の植物栽培装置10と同様の構成をしている。
すなわち、植物栽培装置10Aは、植物体30の栄養体31を収容する栽培容器20を備えており、この栽培容器20を用いて栄養体31に液体としての養液70を供給する水耕栽培が行われる。
また、本実施形態においても、養液70が供給される根32と、ストロン34および塊茎35と、を空間的に仕切る2層構造の仕切り部材22を植物栽培装置10Aに設けている。
さらに、本実施形態においても、仕切り部材22によって養液70から発生する水蒸気がストロン34および塊茎35が存在する空間B1へと移動してしまうことを抑制している。
また、ストロン34および塊茎35が存在する空間B1に塊茎35の形成を誘導する誘導物質を噴霧する第二噴霧部50が植物栽培装置10Aに設けられている。
ここで、本実施形態にかかる植物栽培装置10Aが上記第1実施形態の植物栽培装置10と主に異なる点は、植物栽培装置10Aが、液体供給部81を備えている点にある。
具体的には、栽培容器20の一端側の側壁20b下部に、空間B2内に養液70を供給する液体供給部81を形成するとともに、栽培容器20の他端側の底壁20aに、空間B2内の養液70を栽培容器20外に排水する液体排水部82を形成している。そして、養液70の液面が栄養体31の下端よりも下方に位置するように、養液70を空間B2内の一端から他端に向けて流れるようにし、養液70に根32を浸すことで、養液70を根32に供給するようにしている。
具体的には、養液70の液面が、支持台60の栄養体31の支持部分よりも低くなるように、養液70の供給量を調整し、栄養体31を支持台60上に載置した際に、栄養体31が養液70に浸されないようにしている。一方、栄養体31から伸びた根32は養液70に浸されるようにしている。
なお、液体排水部82から排水された養液70は、そのまま廃棄するようにしてもよいし、例えば循環ポンプ等を用いて循環させるようにしてもよい。
このとき、緩やかな傾斜を持つ平面上に、養液70を薄く(少量ずつ)流下させる水耕栽培、いわゆる薄膜水耕(NFT: nutrient film technique)を行うようにするのが好ましい。この薄膜水耕によって、栽培容器20内に蓄えられる養液70を薄くすることで、図2に示すように、根32が水平方向に拡がることとなる。これにより、植物体30がより健全に成長することができるようになる。
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
また、本実施形態では、栽培容器20の一端側の側壁20b下部に、空間B2内に養液70を供給する液体供給部81を形成するとともに、栽培容器20の他端側の底壁20aに、空間B2内の養液70を栽培容器20外に排水する液体排水部82を形成している。そして、栄養体31が養液70に浸されないようにしつつ、養液70が空間B2内の一端から他端に向けて流れるようにし、この流れる養液70に根32を浸すことで、養液70を根32に供給するようにしている。このような構成とすることで、根腐れ等の発生をより抑制することが可能となる。
特に、薄膜水耕により栽培を行うようにすれば、より簡素な構成で、養液70を一端から他端に向けて流れるようにすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、栽培容器の形状や植物の配置方法等は適宜に設定することが可能である。
また、上記各実施形態では、植物体としてジャガイモを例示したが、根と、塊茎が形成されるストロンと、を有する栄養体を備える植物体であれば本発明を適用することができる。
また、仕切り部材、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
10,10A 植物栽培装置
22 仕切り部材
30 ジャガイモ(植物体)
31 種芋(栄養体)
32 根
34 ストロン
35 塊茎
40 第一噴霧部
50 第二噴霧部
60 支持台(支持部)
70 養液(液体)
81 液体供給部
B1 ストロンおよび塊茎が存在する空間
B2 根が存在する空間

Claims (5)

  1. 根と、塊茎が形成されるストロンと、を有する栄養体を備える植物体を栽培する植物栽培装置であって、
    液体が供給される前記根と、前記ストロンおよび塊茎と、を空間的に仕切る仕切り部材を備え、
    前記仕切り部材が、前記液体から発生する水蒸気の前記ストロンおよび塊茎が存在する空間への移動を抑制することを特徴とする植物栽培装置。
  2. 前記根が存在する空間に前記液体を噴霧する第一噴霧部を備えることを特徴とする請求項1に記載の植物栽培装置。
  3. 前記栄養体を支持する支持部と、
    前記根に、液面が前記栄養体の下端よりも下方に位置するように前記液体を供給する液体供給部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の植物栽培装置。
  4. 前記ストロンおよび塊茎が存在する空間に前記塊茎の形成を誘導する誘導物質を噴霧する第二噴霧部を備えることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の植物栽培装置。
  5. 根と、塊茎が形成されるストロンと、を有する栄養体を備える植物体を栽培する植物栽培方法であって、
    液体が供給される前記根と、前記ストロンおよび塊茎と、を空間的に仕切り、前記液体から発生する水蒸気の前記ストロンおよび塊茎が存在する空間への移動を抑制するようにしたことを特徴とする植物栽培方法。
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