JP6078356B2 - テンプレートマッチング条件設定装置、及び荷電粒子線装置 - Google Patents

テンプレートマッチング条件設定装置、及び荷電粒子線装置 Download PDF

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Description

本発明はパターンマッチングの条件を設定するパターンマッチング条件設定装置、及び荷電粒子線装置に係り、特に高解像度の画像を取得可能な装置にて適正なパターンマッチングの条件を設定し得るパターンマッチング条件設定装置、及び荷電粒子線装置に関する。
走査型荷電粒子線装置のひとつである走査電子顕微鏡において、半導体ウェア状に形成されたパターンを観察する場合、ウェハが保持されているステージを駆動し、目的とするパターンのステージ上の座標へ移動し、パターンのサイズに応じた倍率で像を観察する。
パターンの寸法に対し、ステージの移動精度が悪いため、走査電子顕微鏡の観察視野に表示されるパターンは、撮像毎に異なった位置に表示される。この異なった位置を補正して正確な位置での検査を行うためにテンプレートマッチングが行われる。具体的には、検査位置付近のユニークなパターンをテンプレートとして登録して、テンプレートからみた検査位置の相対座標を記憶しておく。撮影した画像から計測位置を求めるときは、撮影した画像においてテンプレートマッチングを行い、マッチング位置を求め、そこから記憶しておいた相対座標分移動したところが検査位置となる。
また撮影した画像の特定のユニークな部分をテンプレートとして登録するのではなく撮影した画像全体をテンプレートとして登録する方法も提唱されている(特許文献1参照)。これによりユニークなテンプレートを選択する負担を軽減している。
特開2005−310805号公報(対応米国特許USP7,941,008)
広い領域の高解像度の画像を取得することによって、高精度な測定や検査を高効率に行う試みがなされている。例えば縦横がA×Aという大きさの視野の画像を取得する際にa×aの解像度をもって画像を取得する場合と比較して、2A×2Aという大きさの視野の画像を、2a×2aの解像度をもって画像を取得する試みがなされている。広い領域の画像を、解像度を維持しつつ取得することによって、広い領域について高精度な測定や検査を行うことが可能となる。
一方、高解像度の画像は高精度な測定や検査が行える半面、画像全体をテンプレートとしたテンプレートマッチングを行う場合には、その情報量の多さによって、マッチング処理に要する時間が増大する。例えば、a×aの解像度の信号量より2a×2aの信号量の方が4倍多いため、処理時間も4倍となる。テンプレートマッチングの際、処理時間短縮のために、撮影した画像を縮小して、撮影した画像解像度より小さい解像度でテンプレートマッチングを行うことも考えられるが、マッチング精度を低下させることのないような配慮が必要であるが、特許文献1にはそのような配慮についての開示、示唆がない。
以下に、適正なマッチング条件設定に基づいてマッチング処理時間を抑制することを目的とするテンプレートマッチング条件設定装置、及び荷電粒子線装置について説明する。
上記目的を達成するための一態様として、テンプレートを用いたテンプレートマッチング処理を実行するときのマッチング処理条件を設定するテンプレートマッチング条件設定装置であって、テンプレートマッチングを行う際の探索領域、或いはテンプレートのパターンの周期性を判定し、周期性がある場合には、当該探索領域及びテンプレートの範囲を狭めてテンプレートマッチングを行うように前記マッチング処理条件を設定し、周期性がない場合には、前記探索領域の画像、及びテンプレート画像を圧縮するように前記マッチング処理条件を設定するテンプレートマッチング条件設定装置を提案する。
また、上記目的を達成するための他の態様として、荷電粒子源から放出された荷電粒子ビームを試料に照射することによって得られる荷電粒子の検出に基づいて得られる探索画像上で、予め登録されたテンプレートを用いたテンプレートマッチングを実行する荷電粒子線装置であって、テンプレートマッチングを行う際の探索領域、或いはテンプレートのパターンの周期性を判定し、周期性がある場合には、当該探索領域及びテンプレートの範囲を狭めてテンプレートマッチングを実行し、周期性がない場合には、前記探索領域の画像、及びテンプレート画像を圧縮してテンプレートマッチングを実行する荷電粒子線装置を提案する。
周期性の有無に応じて、マッチング領域を狭めることによって解像度低下させるか、圧縮によって解像度を低下させるかを選択することによって、テンプレートマッチングの高速化の条件を適正に選択することが可能となる。
走査電子顕微鏡の構成を示すブロック図である。 観察画像のバリエーションを示す図。 探索画像とテンプレートを用いたテンプレートマッチングの例を示す図 (ケース1)。 探索画像とテンプレートを用いたテンプレートマッチングの例を示す図 (ケース2) 。 探索画像とテンプレートを用いたテンプレートマッチングの例を示す図 (ケース3) 。 探索画像とそれに相当する設計データの例を示す図。 周期性有無の判定法の一例を示す図。 パターン配置に応じた画像分類例を示す図。 X方向に周期性があり、Y方向がユニークな探索画像の縮小処理を説明する図。 X方向に周期性があり、Y方向がユニークではない探索画像の縮小処理を説明する図。 走査電子顕微鏡と走査電子顕微鏡のレシピ作成装置を含む測定システムの一例を示す図。 画像取得条件を設定するGUI画面の一例を示す図。 マッチング領域取得条件を設定する工程を示すフローチャート。
以下に説明する実施例では、主に半導体ウェハ上に形成されたパターンを測定、或いは検査するためのパターンマッチングを実行する測定、検査装置を例にとって説明する。特に走査電子顕微鏡を用いて、目的とするパターンを安定して検査することができるパターンマッチング条件を設定する装置について説明する。
近年の測定、検査装置に対する要求として、広い領域を観察したいという要求がり、装置で撮影できる画像の解像度が大きくなっている。このため倍率と解像度の組合せのバリエーションが多くなっている。
例えば、同じパターンを観察するのに、倍率X、解像度Aで観察するケース1(図2の101)、倍率X、解像度A×2で観察するケース2(図2の102)、倍率X/2、解像度A×2で観察するケース3(図3の103)の3とおりのケースを使い分けることができれば、複雑化するパターン配置や形状に応じた適切な測定、検査条件を設定することができる。
これらのケースにおいて、テンプレートマッチングを実行する場合、テンプレートマッチングのパラメータは、ある条件(例えばケース1)で最適化された条件を使用することが望ましい。これは異なるケースごとに設定すべきパラメータが存在すると、設定が煩雑になる等の理由による。一方、ケース1と同一パラメータを適用した場合、ケース2、ケース3では探索画像面積が4倍となるため、処理時間が4倍となり、測定、検査装置のスループットの低下を招く。また処理時間をケース1と同等にするため、ケース2およびケース3の探索画像を1/2に縮小してテンプレートマッチングする方法(同時にテンプレートも1/2縮小を行う)も考えられる(図2の104、105参照)が、ケース3ではパターンが小さくなってしまう。
ケース毎にパラメータ調整した、テンプレートマッチングのアルゴリズムを用意してもよいが、倍率・解像度をかえるたびにアルゴリズムを変更することになり操作性が悪くなる。
以下に説明する実施例の目的の1つは、倍率・解像度に関わらず、同程度の処理時間でテンプレートマッチングを行うことにある。
以下に説明する実施例では、得られた画像を探索画像として、前記探索画像とあらかじめ登録したテンプレートとの間でパターンマッチングを行い、前記試料のパターンの測定、或いは検査を行う装置において、パターンサイズからマッチング領域を計算する領域計算部と前記領域計算部から計算された領域で探索画像とテンプレートとの間でマッチングを行う装置をその一例として説明する。
例えば、図4のケース(前記ケース2)では探索画像およびテンプレートを1/2圧縮してテンプレートマッチングを行う。図5のケース(前記ケース3)では探索画像中央の解像度Aの部分をマッチング領域とする。これによりケース1〜3について、テンプレートマッチングに使用する画像解像度が同じとなり、同程度の処理時間でテンプレートマッチングを行うことができる。
上記一例によれば、倍率・解像度に関わらず、同程度の処理時間でテンプレートマッチングを行い、マッチング位置を決定することができる。
以下、図面を参照して、テンプレートマッチングの条件を設定するパターンマッチング条件設定装置、及び荷電粒子線装置を説明する。
図1は、走査電子顕微鏡装置の構成を示すブロック図である。走査電子顕微鏡装置は、電子顕微鏡の鏡体部201内で、電子銃202から発せられた電子線203が、収束レンズ215によって収束され、偏向器204で走査偏向され、対物レンズ216でステージ213上の試料205に焦点を合わせられ照射される。電子線照射によって、試料表面近傍から発生する二次電子や反射電子等の荷電粒子を検出器206により検出し、増幅器207で増幅される。
偏向器204は、電子線の位置を移動させる偏向器であり、制御用計算機210の制御信号208によって電子線を試料表面上でラスタ走査される。
画像処理プロセッサ209は、増幅器207から出力される信号をAD変換し、デジタル画像データを作成し、デジタル画像データを格納する画像メモリ214に記憶する。作成された画像データは、表示装置211で表示される。
また、画像処理プロセッサ209は、各種の画像処理を行う画像処理プロセッサであり、表示制御を行う表示制御回路を持つ。制御用計算機210には、キーボードやマウスなどの入力手段212が接続される。半導体デバイス作成時、ウェハ(試料)上に描かれた微細なパターンの線幅を計測する場合に本走査電子顕微鏡装置が使用される。
なお、画像メモリ214内のメモリ位置に対応したアドレス信号が、制御用計算機210内で生成され、アナログ変換された後に走査コイル制御電源(図示せず)を経由して、偏向器204に供給される。X方向のアドレス信号は、例えば、画像メモリ214に記憶される画像が、512画素×512画素の場合、0から512を繰り返すデジタル信号である。Y方向のアドレス信号は、X方向のアドレス信号が0から始まり、512に到達したときに1加算され(このとき、X方向のアドレス信号は0に戻る。)、0から512の繰り返しのデジタル信号である。アナログ信号には、0から511のデジタル信号が0から511に対応したアナログ信号として変換される。画像メモリ214に記憶される画像のサイズは必要に応じて、例えば1024画素×1024画素に変更可能である。このとき、上記のデジタル信号の繰返し範囲は、0から1024になる。
画像メモリ214のアドレスと、電子線203を走査するための偏向信号のアドレスとが対応しているので、画像メモリ214には、偏向器204による電子線203の偏向領域の2次元像が記録される。なお、画像メモリ214内の信号は、読み出しクロックで同期された読み出しアドレス生成回路(図示せず)で時系列に順次読み出すことができる。アドレスに対応して読み出された信号はアナログ変換され、表示装置211への輝度変調信号となる。画像メモリ214には、S/N比改善のため画像(画像データ)を重ねて(合成して)記憶する機能が備えられている。
例えば、8回の2次元走査で得られた画像を重ねて記憶することで、1枚の完成した像を形成する。即ち、1回もしくはそれ以上のX−Y走査単位で形成された画像を合成して最終的な画像を形成する。1枚の完成した像を形成するための画像数(フレーム積算数)は任意に設定可能であり、2次電子発生効率等の条件を鑑みて適正な値が設定される。また、複数枚数積算して形成した画像をさらに複数枚重ねることで、最終的に取得したい画像を形成することもできる。所望の画像数が記憶された時点、あるいはその後に1次電子線のブランキングを実行し、画像メモリへの情報入力を中
断するようにしてもよい。
試料205は、ステージ213上に配置され、電子線203と垂直な面内の2方向(X方向、Y方向)に移動することができる。
次にパターンマッチングの手法について図3〜図5にて説明する。図3は倍率X、解像度Aの観察画像を使用したテンプレートマッチングの概略図、図4は倍率X、解像度A×2の観察画像を使用したテンプレートマッチングの概略図、図5は倍率X/2、解像度A×2の観察画像を使用したテンプレートマッチングの概略図である。ここでは解像度Aを512ピクセル、倍率Xを100k倍とする。
また、パターンマッチング用テンプレートは探索画像と同じ解像度の画像を使用し、テンプレート画像には、設計データが付随している。ここで設計データとは、半導体パターンを作成するための設計データであり、前記設計データをもとにウェハ上にパターンが形成される。線分の始点・終点の座標を記録したデータ(所謂CADデータ)であり、座標をもとに線分を画面に描画すると図6のようになる。図6の(d)が図3のテンプレートの設計データ、図6の(e)が図4のテンプレートの設計データ、図6の(f)が図5のテンプレートの設計データである。
この設計データを使用してパターンサイズを判断する。設計データは線分座標データのため解析的に扱える。X方向とY方向にそれぞれ何個の図形があるかを数え、X方向およびY方向に周期性があるかを判断する。図3では、設計データにパターンはX方向2個、Y方向に2個の計4個存在する。設計データを中心位置からずらしていって、パターンが再度重なる時、その中心は元の設計データ領域内に存在しない(図7(a))。よって設計データに周期性は無いと判断し、探索画像のマッチング領域を探索画像と同じ領域とする。
また探索画像解像度は512であるため、解像度の変更は行わない。これはテンプレートマッチングのパラメータが解像度512を基準に調整されているからである。基準が解像度512画像で無い場合、この限りではない。以上から図3では、マッチング領域は、探索画像と同じ領域かつ解像度変更なしでテンプレートマッチングを行う。
図4は、倍率100k、解像度1024の場合の概略図である。テンプレートに付随する設計データには、図3と同様、X方向2個、Y方向2個の計4個のパターンが存在する。よって図4のマッチング領域も図3と同様に、探索画像と同じ領域に設定される。一方、画像解像度は1024である。設計データからパターン間の距離から、探索画像の解像度を1/2にしても、パターンのエッジが隣のパターンのエッジと密着しないかどうかを判定する。これは設計データでの線分間隔を倍率・解像度から画素数に変換して、この変換した画像数での距離が一定の閾値以上になっているかで判定する。図4に付随する設計データ(図6(e))を1/4としたときの、画素での距離を閾値とすると、設計データを1/2とすることは可能と判定されるので、設計データ、テンプレート画像、探索画像の解像度を1/2にして、解像度512でテンプレートマッチングを行う。
図5は、倍率50k、解像度1024の場合の概略図である。テンプレートに付随する設計データには、図3とは異なり、X方向4個、Y方向4個の計4個のパターンが存在する。設計データを中心位置からずらしていって、パターンが再度重なる時、その中心は元の設計データ領域内に存在する(図7(b))。よって設計データに周期性があると判断し、探索画像のマッチング領域を探索画像より狭くする。画面中心から隣の重なり位置までをマッチング領域とする。図5(a)がマッチング領域となる。
周期性を持たない領域をマッチング領域にするのは、マッチング領域内に周期性があるとどの位置が正解であるか決定できないためである。一方この設計データ(図6(f))を1/2とした場合、1つのパターンのサイズは図4付随の設計データ(図6(e))を1/4にしたことになる。前項で設定した図6(e)の1/4という閾値に基づいて、解像度を1/2とすることは不可となる。よって解像度1024の探索画像のうち、中央部分512×512の部分をマッチング領域に設定して、テンプレートマッチングを行う。
結果、図3〜図5において、解像度512の探索画像でテンプレートマッチングを行うことになるため、処理時間は同等となる。またパターンサイズも図3でのパターンサイズと同じとなるため、1つのマッチングアルゴリズムで同じ精度が期待できる。
図11は、テンプレートマッチングに用いるテンプレートやマッチング条件を生成するレシピ生成装置を備えた測定システムの一例を示す図である。上述のような解像度やマッチング領域の調整等は、画像取得後、当該画像をモニタして得られる情報に基づくリアルタイム処理を行うための演算装置を電子顕微鏡内に設けておいた上で実行することも可能であるが、図11を用いた説明では、設計データに基づいて予めマッチング条件を求め、それを電子顕微鏡の動作プログラムである測定レシピとして登録する例について説明する。
このシステムには走査電子顕微鏡(SEM本体1101)が含まれている。なお、本実施例ではSEMを撮像装置として適用した例を説明するが、これに限られることはなく例えば集束イオンビームを試料に走査することによって得られる信号に基づいて、その走査像を形成する集束イオンビーム(Focused Ion Beam)装置を撮像装置とすることもできる。
また、このシステムには、SEM本体1101、当該SEM本体の制御装置1102に加え、SEM本体1101を制御する動作プログラム(レシピ)を生成するためのレシピ生成装置1103が含まれている。レシピ生成装置1103には、マッチング条件選択部1106(演算装置)と、必要な情報やプログラムを記憶するメモリ1107が内蔵されている。本実施例ではレシピ生成装置が、テンプレートマッチング条件設定装置として機能する。
マッチング条件選択部1106には自己相関法や、フーリエ変換等により探索画像内のパターンの周期性を判断する周期性判断部1108、隣接するパターン間の距離を判定するパターン間距離判定部1109、これらの判定部による判定に基づいて探索画像の解像度を選択する解像度選択部1110、解像度選択部1110によって選択された解像度となるように探索画像内の領域を選択する探索領域選択部1111、及び解像度選択部1110によって選択された解像度に応じて画像の圧縮処理を行うための条件を設定する圧縮処理条件設定部1112等が備えられている。
なお,レシピ作成装置1103における制御や処理の一部又は全てを,CPUや画像の蓄積が可能なメモリを搭載した電子計算機等に割り振って処理・制御することも可能である。また,本例の場合、入力装置1105は,測定、検査等に必要とされる電子デバイスの座標,位置決めに利用するパターンマッチング用のテンプレート、撮影条件等を含む撮像レシピを手動もしくは,電子デバイスの設計データ記憶媒体704に記憶された設計データを活用して生成する撮像レシピ作成装置用条件設定部として機能する。
入力装置1105は、設計データに基づいて形成される線図画像の一部を切り出す条件を設定するものであり、作成されたテンプレートはテンプレートとして、メモリ1107に登録される。テンプレートマッチングは、位置合わせの対象となる撮像画像と、テンプレートが一致する個所を、正規化相関法等を用いた一致度判定に基づいて特定する手法であり、図示しないマッチング処理部は、一致度判定に基づいて、撮像画像の所望の位置を特定する。
また、設計データは例えばGDSフォーマットやOASISフォーマットなどで表現されており、所定の形式にて記憶されている。なお、設計データは、設計データを表示するソフトウェアがそのフォーマット形式を表示でき、図形データとして取り扱うことができれば、その種類は問わない。
図12は入力装置1105に表示される画像取得条件設定用のGUI(Graphical User Interface)画面の一例を示す図である。GUI画面には、パターン名を入力するウィンドウ1201、パターンの種類を入力するウィンドウ1202、パターンの座標情報を入力するウィンドウ1203等が設けられている。これら少なくとも1つの入力と、視野(Field Of View:FOV)サイズを入力するウィンドウ1207への入力に基づいて、レシピ作成装置1103は必要な情報を設計データ記憶媒体1104からレイアウトデータを読み出し、GUI画面上の表示領域1210に表示する。
また、パターンマッチングの条件を設定するウィンドウとして、パターンマッチングを成功したと判断するスコアの閾値を入力するウィンドウ1204と、マッチングに用いられる探索画像の解像度を入力するウィンドウ1205が設けられている。なお図12の例では上述のように、複数の測定点における探索画像の解像度は均一であることが好ましいため、ウィンドウ1205には他の測定点と共通する解像度(512×512)がデフォルト設定された状態を示している。
更に、走査電子顕微鏡の光学条件及び画像取得条件を設定するウィンドウとして、ビームの加速電圧を入力するウィンドウ1206、ビーム電流を入力するウィンドウ1208、及び取得画像(探索画像)の解像度を入力するウィンドウ1209が設けられている。ウィンドウ1209に入力される値に基づいて、取得画像の解像度が設定される。例えば512×512の解像度を設定した場合、512×512のサンプリング点で取得した検出信号に基づいて画像データを保存する。
これらの入力ウィンドウに基づいてレシピ作成装置1103にて測定レシピを作成し、制御装置1102はこの測定レシピに基づいてSEM本体1101を制御する。
図13は、図12に例示するようなGUI画面等への入力に基づいて、マッチング領域条件を設定する設定工程を示すフローチャートである。まず、入力装置1105の表示装置に表示された図12に例示するようなGUI画面から画像取得条件を設定する(ステップ1301)。次に入力された座標情報や視野サイズ等の情報に基づいて、設計データ記憶媒体1104から当該入力情報に合致する領域のレイアウトデータを読み出し(ステップ1302)、表示領域1210に表示する。この読み出された領域のレイアウトデータについて、上述したような手法に基づいて周期性の判定を行う(ステップ1303)。
ここで周期性がないと判断された場合に、解像度の設定条件を判定する(ステップ1304)。このときマッチング用のパラメータとして設定されている解像度(例えばウィンドウ1205に表示された解像度)と、取得画像用のパラメータとして設定されている解像度(例えばウィンドウ1209に入力された解像度)が一致しているか否かを判定し、一致している場合は取得画像(設定視野)領域をマッチング領域として選択する(ステップ1305)。ステップ1305での選択は、図3を用いて説明した選択と同じものであり、テンプレートマッチングのパラメータの解像度が512×512である場合に、取得画像の解像度も512×512に設定されている場合のものである。
以上のようにして選択された条件を、マッチング領域の取得条件として、例えば走査電子顕微鏡の測定を自動的に実行させる動作プログラムであるレシピに登録する(ステップ1306)。
次に、ステップ1304での解像度判定によって、解像度が一致しないと判断された場合の手順について説明する。例えばマッチング用のパラメータの解像度が512×512であり、取得画像用のパラメータとして設定されている解像度が1024×1024である場合が、解像度が一致しない場合に相当する。この場合に、図4を用いて説明したように、取得画像の解像度を1/2にしてもパターンエッジが隣りのパターンのエッジを接触しないかどうかを判定する(ステップ1307)。ここで接触しないと判断される場合には、取得画像を圧縮する条件を選択する(ステップ1308)。この取得条件はマッチング用画像の形成条件として、レシピに登録される(ステップ1306)。
一方、圧縮によってエッジ同士の接触が確認されるようであれば、圧縮によって形状情報が損なわれてしまい、マッチングに失敗する可能性があるため、圧縮しないマッチング用画像の形成条件を選択し(ステップ1309)、レシピに登録する(ステップ1306)。なお、接触すると判定される場合、視野内のパターン数が多すぎることも考えられるため、その旨を通知し、取得画像の大きさを変えること等を促すメッセージをGUI画面上に表示するようにしても良い。
次に、ステップ1303の周期性判定で周期性があると判断される場合の手順を説明する。図5を用いて説明したように、周期性があると判断される場合、どの位置が正解かの判定が困難となるため、取得画像領域に対してマッチング領域を狭める条件を選択する(ステップ1310)。この場合、例えば図5を用いて説明したように、マッチングパラメータの解像度が512×512であり、取得画像パラメータの解像度が1024×1024である場合、取得画像の中心部分の512×512の領域をマッチング領域として設定する(ステップ1310)。範囲を狭めてもなお周期性が存在するような場合は、視野内に含まれるパターンが多すぎることが考えられるため、取得画像の大きさを変えること等を促すメッセージをGUI画面上に表示するようにしても良い。ステップ1310で選択した条件を、マッチング領域形成条件として、レシピに登録する(ステップ1306)。
上述のように、周期性の有無に応じて、マッチング領域を狭めることによって解像度低下させるか、圧縮によって解像度を低下させるかを選択することによって、テンプレートマッチングの高速化の条件を適正に選択することが可能となる。
本実施例では、テンプレート画像と設計データをそれぞれ用意したが、設計データをテンプレートとして使用してもよい。
上述の実施例ではX方向、Y方向の周期性で判定を行ったが、図8に示すように分類するケースを増やしてもよい。図8は分類するケースを増やした1例である。(a)(b)は先にのべた、周期性無し(ユニーク)およびX/Y方向に周期性有のケースである。(c)は、X方向に周期性があり、Y方向に周期性無し(ユニーク)のケースである。X方向は、(b)のケースと同様にマッチング領域を中央2パターン分の領域とする。一方Y方向は、ユニークであるためマッチング領域を探索画像より小さくすることはしない(図9(a))。設計データの線分間隔が大きければ、Y方向にだけテンプレートと探索画像を縮小してもよい(図9(b))。(d)は、Y方向に周期性があり、X方向に周期性無し(ユニーク)のケースである。(c)と同様の考えで、Y方向マッチング領域を探索画像より狭くし、X方向については探索画像と同じサイズにする。(c)と同様にX方向だけテンプレートと探索画像を縮小してもよい。
(e)は、X方向に周期性があり、Y方向にはユニーク性がないケースである(1画素の周期がある)。Y方向は、圧縮しても情報が失われないため、テンプレートマッチングに支障をきたさない程度で大きく圧縮することができる。解像度512なら1/16程度にしてもよい。またY方向の位置決めは無意味であるため、Y方向のマッチング領域はなし(X方向しか位置決めしない)とできる。X方向は周期性があるためマッチング領域を(b)のケースと同じように探索画像より狭くできる(図10(a))。ここでY方向を大きく圧縮して、処理時間を稼いでいるので、あえてX方向マッチング領域を探索画像と同じ領域として、探索範囲を広くしてもよい(図10(b))。(f)は、Y方向に周期性があり、X方向にはユニーク性がないケースである。(f)と同様の考えで、X方向は大きく圧縮することができる。Y方向は、マッチング領域を探索画像と同じ領域か、(b)のケースと同様に、探索画像より狭い領域かどちらかにする。
ケース分類は、前記説明では設計データを元に自動で分類しているが、テンプレート登録時もしくはパターンマッチング実行時に、オペレータがパラメータとして設定してもよい。
ここまでは、設計データを使用したケース分けを示したが、設計データ無しで、テンプレート画像情報からケース分けしてもよい。テンプレート画像同士でテンプレートマッチングを行う(自己相関)と、テンプレートのパターンに周期性がある場合、複数の相関値ピークが現れる。このピーク位置を利用してケース分けを行うことができる。
101 倍率X、解像度Aの画像
102 倍率X、解像度A×2の画像
103 倍率X/2、解像度A×2の画像
104 102の1/2縮小画像
105 103の1/2縮小画像
201 電子顕微鏡の筺体部
202 電子銃
203 電子線
204 偏向器
205 試料
206 検出器
207 増幅器
208 制御信号
209 画像処理プロセッサ
210 制御用計算機
211 表示装置
212 入力手段
213 ステージ
214 画像メモリ
215 収束レンズ
216 対物レンズ

Claims (8)

  1. テンプレートを用いたテンプレートマッチング処理を実行するときのマッチング処理条件を設定するテンプレートマッチング条件設定装置において、
    テンプレートマッチングを行う際の探索領域、或いはテンプレートのパターンの周期性を判定し、周期性がある場合には、当該探索領域及びテンプレートの範囲を狭めてテンプレートマッチングを行うように前記マッチング処理条件を設定し、周期性がない場合には、前記探索領域の画像、及びテンプレート画像を圧縮するように前記マッチング処理条件を設定する演算装置を備えたことを特徴とするテンプレートマッチング条件設定装置。
  2. 請求項1において、
    前記演算装置は、テンプレートに設定された解像度と、前記探索領域に設定された解像度を比較し、解像度が一致している場合には前記圧縮を実行することのないマッチング処理条件を設定することを特徴とするパターンマッチング条件設定装置。
  3. 請求項1において、
    前記演算装置は、テンプレートに設定された解像度と、前記探索領域に設定された解像度を比較し、当該探索領域に設定された解像度が、テンプレートマッチング用に設定された解像度より大きい場合に、前記圧縮を実行するマッチング処理条件を設定することを特徴とするパターンマッチング条件設定装置。
  4. 請求項1において、
    前記演算装置は、解像度を下げたときにパターンエッジが接触するか否かを判定し、非接触の場合に前記圧縮を実行するように設定することを特徴とするパターンマッチング条件設定装置。
  5. 荷電粒子源から放出された荷電粒子ビームを試料に照射することによって得られる荷電粒子の検出に基づいて得られる探索画像上で、予め登録されたテンプレートを用いたテンプレートマッチングを実行する演算装置を備えた荷電粒子線装置において、
    前記演算装置は、テンプレートマッチングを行う際の探索領域、或いはテンプレートのパターンの周期性を判定し、周期性がある場合には、当該探索領域及びテンプレートの範囲を狭めてテンプレートマッチングを実行し、周期性がない場合には、前記探索領域の画像、及びテンプレート画像を圧縮してテンプレートマッチングを実行することを特徴とする荷電粒子線装置。
  6. 請求項5において、
    前記演算装置は、テンプレートの解像度と、前記探索領域の解像度を比較し、解像度が一致している場合には前記圧縮を実行しないことを特徴とする荷電粒子線装置。
  7. 請求項5において、
    前記演算装置は、テンプレートの解像度と、前記探索領域の解像度を比較し、当該探索領域の解像度が、テンプレートマッチングの解像度より大きい場合に、前記圧縮を実行することを特徴とする荷電粒子線装置。
  8. 請求項5において、
    前記演算装置は、解像度を下げたときにパターンエッジが接触するか否かを判定し、非接触の場合に前記圧縮を実行することを特徴とする荷電粒子線装置。
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