JP6077330B2 - インクジェットヘッド及び吐出液の吐出方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及び吐出液の吐出方法 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェットヘッド及び吐出液の吐出方法に関する。
インクジェット技術は、様々な用途に用いられている。例えば、特許文献1には、印字に磁性体インクを利用したインクジェットプリンタが開示されており、特許文献2には、インクジェットにより金属パターンを形成する方法が開示されている。本願発明者は、磁性粒子を含む吐出液の吐出にインクジェット技術を応用することを検討している。
特開平5−96737号公報 特開2010−251594号公報
本発明の一目的は、磁性粒子を含む吐出液の吐出に適した新規なインクジェットヘッド及び吐出方法を提供することである。
本発明の一観点によれば、磁性粒子を含む吐出液を収容するインク室と、前記インク室から前記吐出液が供給されるノズルと、前記吐出液を吐出させるエネルギーを供給する吐出機構と、前記ノズルの近傍に配置された電磁石群と、制御装置とを有し、前記磁性粒子は、板状の形状を有し、両面に同一磁極性が生じるように磁化している粒子であり、前記電磁石群は、前記ノズルの外側に吐出方向上流側から並ぶように流路に沿って配置された第1電磁石、第2電磁石、及び第3電磁石を含み、前記制御装置は、前記吐出機構を駆動し吐出動作を行う吐出信号を供給するとともに、前記吐出信号と同期させて前記第1〜第3電磁石を駆動する電磁石駆動信号を供給し、前記電磁石駆動信号は、前記第1電磁石及び第3電磁石が前記磁性粒子に与える引力を制御し、前記第2電磁石が前記磁性粒子に与える斥力を制御するインクジェットヘッド、が提供される。
第1電磁石及び第3電磁石が磁性粒子に与える引力と、第2電磁石が磁性粒子に与える斥力とを制御することにより、磁性粒子の吐出を制御することが容易になる。斥力を与える第2電磁石により、吐出方向に移動する磁性粒子の個数を制御することが容易になる。第2電磁石を挟んで配置された、引力を与える第1及び第3電磁石間で、磁性粒子を移動させることができる。
図1Aは、粒子状素子の概略断面図であり、図1Bは、粒子状素子の分散液である吐出液の概略断面図である。 図2は、粒子状素子の実装工程を示す概略斜視図である。 図3A及び図3Bは、実施例によるインクジェットヘッドを用いた第1の吐出例を示す概略断面図である。 図3C及び図3Dは、実施例によるインクジェットヘッドを用いた第1の吐出例を示す概略断面図である。 図4は、実施例による吐出方法を示すタイミングチャートである。 図5A及び図5Bは、実施例によるインクジェットヘッドを用いた第2の吐出例を示す概略断面図である。 図5C及び図5Dは、実施例によるインクジェットヘッドを用いた第2の吐出例を示す概略断面図である。 図6は、変形例によるインクジェットヘッドの概略断面図である。
本願発明者は、微小な粒子状の半導体発光素子を、インクジェット技術を用いて回路基板上に実装する方法について検討している。まず、実装方法の概略について説明する。
図1Aは、粒子状半導体発光素子の一例を示す概略断面図である。粒子状半導体発光素子1は、例えばGaN系半導体で形成されたn型半導体層、発光層、及びp型半導体層が積層されたデバイス構造層2と、n型半導体層上に形成されたn側電極層3nと、p型半導体層上に形成されたp側電極層3pとを含む。粒子状半導体発光素子1は、例えば、板状の形状で、大きさが10μm角〜50μm角程度、厚さが4μm〜10μm程度である。
n側電極層3n及びp側電極層3pは、例えば、強磁性体もしくは反磁性体などを用い外部磁場により磁化することで、n側電極層3nの上面及びp側電極層3pの下面(つまり粒子状半導体発光素子1の両面)が同磁極性(本実施例ではN極)となるように磁化されている。粒子状半導体発光素子1の側面に、他の磁極性(本実施例ではS極)が現れている。図1Aに、概略的な磁力線を示す。粒子状半導体発光素子1を、単に粒子状素子1とも呼ぶ。
図1Bは、粒子状素子の分散液である吐出液の概略断面図である。吐出液4の媒質5中に、多数の粒子状素子1が、磁力により反発し合って分散している。なお、粒子状素子1は、相対的に広い両面に現れた同極性で反発し合い、相対的に狭い側面に現れた異極性の影響は小さいと考えられる。粒子状素子1の相対的に広い両面に現れた磁極性を、粒子状素子1の磁極性と呼ぶ。
媒質5として、例えば、速乾性インクに用いられるメチルエチルケトン、アセトン、エタノールや、水系インクに用いられる水(精製水)や、オイル系インクに用いられるグリコールエーテル、脂肪族炭化水素等が挙げられる。
図2は、粒子状素子の実装工程を示す概略斜視図である。インクジェットヘッド10から、粒子状素子1を含む吐出液4を、電極11がパターン形成されたシート基材12上へ吐出する。なお、粒子状素子1の有する磁性は、シート基材12上で磁石を用いて粒子状素子1をアライメントするために用いることもできる。
実装工程を容易にするため、1回の吐出動作当りに吐出される粒子状素子1の個数は、1個であることが好ましい。本願発明者は、以下に説明するように、1個ずつ粒子状素子1を吐出させる制御が容易なインクジェットヘッドについて検討した。
次に、本発明の実施例によるインクジェットヘッドを用いた吐出方法について説明する。図3A〜図3Dは、第1の吐出例を示す概略断面図である。図4は、実施例による吐出方法を示すタイミングチャートである。
図3Aを参照する。まず、実施例によるインクジェットヘッド20の構造について説明する。インクジェットヘッド20は、インク室21と、ノズル22と、吐出機構23と、電磁石群MG(電磁石24〜26)と、制御装置27を含んで形成される。
インク室21に、粒子状素子1を含む吐出液4が収容され、インク室21からノズル22へ吐出液4が供給される。吐出機構(アクチュエーター)23が、吐出液4を吐出するエネルギーを供給する。アクチュエーター23として、サーマル方式やピエゾ方式などさまざまな方式のものが挙げられる。
ノズル22の近傍に、電磁石24〜26を含む電磁石群MGが配置されている。電磁石24〜26は、ノズル22の外側に流路に沿って並ぶように配置されている。第1電磁石24が最もインク室21側(上流側)に配置されており、第3電磁石26が最も吐出口22a側(下流側)に配置されており、第2電磁石25が、第1電磁石24と第3電磁石26の間に配置されている。
電磁石24〜26は、それぞれ、例えばノズル22の内面に沿ったリング形状であり、ノズル22の内面部分で単一の磁極性を生じさせることができるものである。電磁石24〜26のそれぞれについて、流す電流を制御することにより、電磁石24〜26の磁極性や磁界の強さを制御することができる。電磁石24〜26のノズル22の内面部分の磁極性を、電磁石24〜26の磁極性と呼ぶ。
制御装置27が、吐出タイミングを制御する吐出信号を、吐出機構23に供給する。制御装置27は、また、電磁石24〜26に、吐出信号と同期した駆動を行うための電磁石駆動信号を供給する。以下に説明するように、電磁石24〜26の磁力を制御することにより、粒子状素子1の吐出に係る挙動を制御することができる。なお、粒子状素子1の電磁石24〜26に対する挙動は、相対的に広い両面の磁極性で制御できると考えられ、相対的に狭い側面に現れた磁極性の影響は小さいと考えられる。
次に、実施例による吐出方法について説明する。図4のタイミングチャートに、吐出信号と、電磁石駆動信号で駆動される第1電磁石24、第2電磁石25、及び第3電磁石26の極性及び磁力の変化を示す。まず、第1の吐出例について説明する。
図3Aは、図4のタイミングチャートのタイミングaに対応する。タイミングaは、1回分の吐出動作の開始時点、すなわち、吐出信号がONとなる時点である。
吐出動作の開始時における電磁石24〜26の制御状態について説明する。本実施例において、第1電磁石24は、粒子状素子1の磁極性であるN極性と反対のS極性とされている。つまり、第1電磁石24は、粒子状素子1に引力を与える。吐出開始時の引力は、吐出動作に伴う吐出液4の流れの中でも第1電磁石24に粒子状素子1を保持できる程度の強さである。
第2電磁石25は、粒子状素子1の磁極性と同じN極性とされている。つまり、第2電磁石25は、粒子状素子1に斥力を与える。吐出開始時の斥力は、吐出動作に伴う吐出液4の流れがあっても、第2電磁石25の配置領域を、1個の粒子状素子1も通過できない程度の強さである。吐出動作に伴う吐出液4の流れがあっても、第2電磁石25の配置領域を、1個の粒子状素子1も通過できない最小の斥力を、閾値Bthとする。
第3電磁石26は、粒子状素子1の磁極性と反対のS極性とされている。つまり、第3電磁石26は、粒子状素子1に引力を与える。吐出開始時の引力は、吐出動作に伴う吐出液4の流れの中でも第3電磁石26に粒子状素子1を保持できる程度の強さである。
第1の吐出例では、吐出動作の開始時、粒子状素子1aが、第3電磁石26に保持され、粒子状素子1bが、第1電磁石24に保持されている。
吐出動作が開始すると、吐出口22aからの吐出液4の吐出が開始する。吐出動作の開始時点と同時かそれより後に(吐出動作の開始時点以後に)、第3電磁石26の引力が弱められ、粒子状素子1aが、流れにより第3電磁石26から解放される。
図3Bを参照する。図3Bは、図4のタイミングチャートのタイミングbに対応する。タイミングbにおいて、粒子状素子1aは、第3電磁石26から解放されているが、粒子状素子1bは、第1電磁石24の引力が吐出液4の流れの中でも粒子状素子1bを保持できる程度の強さに維持されており、第1電磁石24に保持されている。第2電磁石25の斥力は、1個の粒子状素子1も通過させない程度の強さ(閾値Bth以上)に維持されている。
第3電磁石26から粒子状素子1aが解放される時点と同時かそれより後に(粒子状素子1aが解放される時点以後に)、第1電磁石24の引力が弱められ、粒子状素子1bが、流れにより第1電磁石24から解放される。第1電磁石24の引力を弱める制御と並行して、第1電磁石24から解放された粒子状素子1bが第2電磁石25の配置領域を通過できる程度に、第2電磁石25の斥力を弱める(閾値Bthより小さくする)。
図3Cを参照する。図3Cは、図4のタイミングチャートのタイミングcに対応する。タイミングcにおいて、第1電磁石24から解放された粒子状素子1bが、吐出液4の流れにより、第2電磁石25の配置領域を通過している。
第2電磁石25の配置領域を通過した粒子状素子1bが捕捉されるよう、第3電磁石26から粒子状素子1aが解放された時点より後に、第3電磁石26の引力を強める。
粒子状素子1bが第2電磁石25の配置領域を通過した後、第2電磁石25の斥力を、1個の粒子状素子1も通過させない程度に強める(閾値Bth以上にする)。また、粒子状素子1bが第1電磁石24から解放された時点より後に、第1電磁石24の引力を強めて、インク室21を浮遊する粒子状素子1を捕捉する。
図3Dを参照する。図3Dは、図4のタイミングチャートのタイミングdに対応する。タイミングdは、1回分の吐出動作の終了時点、すなわち、吐出信号がOFFとなった時点の直後である。
タイミングdにおいて、粒子状素子1aを含む液滴4dが吐出されており、第2電磁石25の配置領域を通過した粒子状素子1bが第3電磁石26に捕捉されており、また、インク室21側から新たに供給された粒子状素子1cが第1電磁石24に捕捉されている。
このようにして、1回の吐出動作により、第3電磁石26に当初保持されていた粒子状素子1aが吐出され、第1電磁石24に当初保持され次回に吐出される粒子状素子1bが第3電磁石26に移動して保持され、次々回に吐出される粒子状素子1cが第1電磁石24に保持された状態が準備される。必要に応じ、上述のような吐出動作が繰り返される。
以上のように、まず、次回に吐出されるべき粒子状素子1bが第1電磁石24に保持された状態で、第3電磁石26から今回吐出されるべき粒子状素子1aを解放し、粒子状素子1aの解放以後、粒子状素子1bを第1電磁石24から解放して第3電磁石26に移動させて捕捉することができる。これにより、1回分の吐出動作で粒子状素子1aのみを吐出し、粒子状素子1bは吐出しないようにすることが容易になる。
第2電磁石は、次回に吐出されるべき粒子状素子1bを第1電磁石24から第3電磁石26へ移動させる期間のみに開く磁気的なゲートとして働く。これにより、第3電磁石26に、1個ずつ粒子状素子1を供給することが容易になるので、1回の吐出動作で複数個の粒子状素子1が吐出されることを抑制できる(以下に説明する第2の吐出例も参照)。
なお、第2電磁石25の配置領域を通過した、次回に吐出されるべき粒子状素子1bが、第3電磁石26に捕捉され損ねると、今回の吐出で粒子状素子1bまでが吐出されてしまうことになる。吐出液4(の媒質)とともに流れる粒子状素子1bであっても捕捉できるよう、第3電磁石26の引力を十分に強めることにより、このような不具合は抑制されると考えられるが、さらに、以下のような対応策も考えられる。
図4のタイミングチャートにおいて、第1電磁石24の引力を弱めて粒子状素子1bを解放し第2電磁石による磁気的ゲートを通過させる期間(タイミングcの近傍)を、吐出期間の終了近くに配置する。これにより、吐出動作終了時点の流れが弱まった状態で、粒子状素子1bを第3電磁石26の近傍に到達させやすくなると考えられる。従って、吐出動作の途中の流れが強い状態で粒子状素子1bが第3電磁石26近傍に到達する場合に比べて、粒子状素子1bが第3電磁石26に捕捉され損ねて流されてしまう危険性を低下させられるであろう。
次に、第2の吐出例について説明する。図5A〜図5Dは、第2の吐出例を示す概略断面図であり、それぞれ、図4のタイミングチャートのタイミングa〜dに対応する。吐出信号及び第1〜第3電磁石24〜26の駆動シーケンスは、第1の吐出例と同様である。
図5Aを参照する(タイミングa)。第2の吐出例では、吐出動作の開始時、粒子状素子1aが、第3磁石26に保持され、粒子状素子1b及び1cが、第1磁石24に保持されている。
粒子状素子1同士は、斥力が働くため、第1電磁石24に1個目の粒子状素子1が捕捉された後、2個目以降の粒子状素子1は捕捉されにくいと考えられる。しかし、第1電磁石24の形状等によっては、第1電磁石24に複数個の粒子状素子1が捕捉される可能性はある。
吐出動作が開始すると、吐出液4の吐出が開始する。吐出動作の開始に同期して、第3電磁石26の引力が弱められ、流れにより第3電磁石26から粒子状素子1aが解放される。
図5Bを参照する(タイミングb)。粒子状素子1aは第3電磁石26から解放されている。一方、粒子状素子1b及び1cは、第1電磁石24の引力の強さがそのまま維持されており、第1電磁石24に保持されたままである。
第3電磁石26からの粒子状素子1aの解放時点以後、第1電磁石24の引力が弱められ、これと並行して、第2電磁石25の斥力が、1個の粒子状素子1も通過させない程度の強さ(閾値Bth)よりも弱められる。ここで、閾値Bthよりも弱められた第2電磁石25の斥力が弱すぎたり、閾値Bthよりも弱められる期間が長すぎたりすれば、第1電磁石24から解放された粒子状素子1b及び1cの両方が、第2電磁石25の配置領域を通過してしまう。
第2電磁石25の閾値Bthよりも弱められた斥力を、閾値Bth未満で十分強く設定すること、及び、閾値Bthよりも弱められる期間を十分に短くすること、の少なくとも一方により、第1電磁石24から解放された粒子状素子1b及び1cのうち、第2電磁石25の形成する磁気的ゲートを通り易い方(例えば第2電磁石25に近い方)を選択的に通過させ、他方を通過させないことができる。
図5Cを参照する(タイミングc)。本例では、第1電磁石24から解放された粒子状素子1bが、第2電磁石25の配置領域を通過する。他方の粒子状素子1cは、第2電磁石25の配置領域を通過できず、第1電磁石24の近傍に留まる。
図5Dを参照する(タイミングd)。粒子状素子1aを含む液滴4dが吐出されており、第2電磁石25の配置領域を通過した粒子状素子1bが第3電磁石26に捕捉されており、また、第1電磁石24の近傍に留まった粒子状素子1cが、そのまま第1電磁石24に捕捉されている。
このようにして、吐出動作により、第3電磁石26に当初保持されていた粒子状素子1aが吐出され、次回に吐出される粒子状素子1bが第3電磁石26に移動して保持され、次々回に吐出される粒子状素子1cが第1電磁石24に保持された状態が準備される。
第2の吐出例のように、第1電磁石24に複数個の粒子状素子1が保持された場合でも、第2電磁石25の形成する磁気的ゲートにより選択的に1個の粒子状素子1を通過させることで、第3電磁石26に1個の粒子状素子1が供給された状態を作り出して、1回の吐出動作で吐出される粒子状素子1の個数を1個とすることが容易になる。
次に、図6を参照して、上記実施例の変形例によるインクジェットヘッドについて説明する。図6は、変形例によるインクジェットヘッドの概略断面図である。例えば、上記実施例で示したように縦方向への吐出を行うインクジェットヘッドに替えて、変形例で示すように横方向への吐出を行うインクジェットヘッドを用いることもできる。
変形例によるインクジェットヘッドにおいても、ノズル22の吐出方向に沿って電磁石24〜26を配置することにより、吐出動作当りの粒子状素子の吐出個数を1個に制御することが容易になる。
電磁石24〜26は、上記実施例のようなノズル内面に沿うリング状のものに限らない。インク室21やノズル22の構造、吐出機構23のアクチュエーターの駆動方式、電磁石24〜26の形状や配置位置、吐出信号や電磁石駆動信号の駆動シーケンス等は、必要に応じて例えば実験的に、好ましい条件を探すことができる。また、吐出させる粒子状素子の大きさや、吐出液の媒質や調整条件等も、必要に応じて変えることができる。
以上説明したように、第1電磁石24及び第3電磁石26が粒子状素子1に与える引力と、第2電磁石25が粒子状素子1に与える斥力とを制御することにより、粒子状素子1の吐出を制御することが容易になる。
なお、実施例では、ノズルの流路に沿って3個の電磁石を配置した電磁石群を用いたが、電磁石群は、粒子状素子に引力を与える電磁石部分と、斥力を与える電磁石部分とを交互に並べて、3個より多い個数(例えば5個や7個)の電磁石で形成することもできる。斥力を与える電磁石により、吐出方向に移動する粒子状素子の個数を制御することが容易になる。斥力を与える電磁石を挟んで配置された、引力を与える電磁石間で、粒子状素子を移動させることができる。
なお、実施例では粒子状の半導体発光素子を吐出する場合について説明したが、実施例の吐出技術は、半導体発光素子に限らず、磁性を有する粒子を、インクジェットを利用して吐出する場合に応用することができるであろう。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
1 粒子状半導体発光素子(磁性粒子)
2 デバイス構造層
3n n側電極
3p p側電極
4 吐出液(磁性粒子の分散液)
5 媒質
10 インクジェットヘッド
11 電極
12 シート基材
20 インクジェットヘッド
21 インク室
22 ノズル
22a 吐出口
23 吐出機構
MG 電磁石群
24〜26 電磁石
27 制御装置

Claims (6)

  1. 磁性粒子を含む吐出液を収容するインク室と、
    前記インク室から前記吐出液が供給されるノズルと、
    前記吐出液を吐出させるエネルギーを供給する吐出機構と、
    前記ノズルの近傍に配置された電磁石群と、
    制御装置と
    を有し、
    前記磁性粒子は、板状の形状を有し、両面に同一磁極性が生じるように磁化している粒子であり、
    前記電磁石群は、前記ノズルの外側に吐出方向上流側から並ぶように流路に沿って配置された第1電磁石、第2電磁石、及び第3電磁石を含み、
    前記制御装置は、前記吐出機構を駆動し吐出動作を行う吐出信号を供給するとともに、前記吐出信号と同期させて前記第1〜第3電磁石を駆動する電磁石駆動信号を供給し、前記電磁石駆動信号は、前記第1電磁石及び第3電磁石が前記磁性粒子に与える引力を制御し、前記第2電磁石が前記磁性粒子に与える斥力を制御するインクジェットヘッド。
  2. 前記電磁石駆動信号は、1回分の吐出動作が行われる吐出期間において、
    吐出動作の開始前に前記第3電磁石に保持された第1の磁性粒子が、吐出動作の開始時点以後に前記第3電磁石から解放されるように、前記第3電磁石による引力を制御し、
    吐出動作の開始前に前記第1電磁石に保持された第2の磁性粒子が、前記第1の磁性粒子が前記第3電磁石から解放される時点以後に前記第1電磁石から解放されるように、前記第1電磁石による引力を制御し、
    前記第1電磁石から解放された前記第2の磁性粒子が第1の期間に前記第2電磁石の配置領域を通過でき、それ以外の期間では通過できないように、前記第2電磁石による斥力を制御し、
    前記第2電磁石の配置領域を通過した前記第2の磁性粒子が前記第3電磁石に捕捉されるように、前記第3電磁石による引力を制御する請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 1回分の吐出動作が行われる吐出期間において、前記第2電磁石の配置領域を、前記第2の磁性粒子は通り抜けられるが、他の磁性粒子は通り抜けられないように、前記第1の期間が短く設定されているか、または、前記第1の期間における前記第2電磁石の斥力が強く設定されている請求項2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 磁性粒子を含む吐出液を収容するインク室と、
    前記インク室から前記吐出液が供給されるノズルと、
    前記吐出液を吐出させるエネルギーを供給する吐出機構と、
    前記ノズルの近傍に配置された電磁石群と、
    制御装置と
    を有し、
    前記磁性粒子は、板状の形状を有し、両面に同一磁極性が生じるように磁化されており、
    前記電磁石群は、前記ノズルの外側に吐出方向上流側から並ぶように流路に沿って配置された第1電磁石、第2電磁石、及び第3電磁石を含み、
    前記制御装置は、前記吐出機構を駆動し吐出動作を行う吐出信号を供給するとともに、前記吐出信号と同期させて前記第1〜第3電磁石を駆動する電磁石駆動信号を供給し、前記電磁石駆動信号は、前記第1及び第3電磁石が前記磁性粒子に与える引力を制御し、前記第2電磁石が前記磁性粒子に与える斥力を制御するインクジェットヘッドから、前記吐出液を吐出する方法であって、
    (a)前記第3電磁石及び前記第1電磁石にそれぞれ第1の磁性粒子及び第2の磁性粒子が吸引され保持された状態で、かつ、前記第2電磁石の配置領域を磁性粒子が通過できないような斥力を前記第2電磁石に生じさせた状態で、吐出動作を開始する工程と、
    (b)吐出動作の開始時点以後、前記第1電磁石に前記第2の磁性粒子が保持された状態で、前記第3電磁石の引力を弱め前記第1の磁性粒子を解放する工程と、
    (c)前記第1の磁性粒子の解放された時点以後に、前記第1電磁石の引力を弱め前記第2の磁性粒子を解放する工程と、
    (d)前記第1電磁石から解放された前記第2の磁性粒子が、第1の期間のみ前記第2電磁石の配置領域を通過できるように、前記第2電磁石による斥力を弱める工程と、
    (e)前記第2電磁石の配置領域を通過した前記第2の磁性粒子を、前記第3電磁石の引力を強めて、前記第3電磁石に捕捉させる工程と
    (f)吐出動作を終了させる工程と、
    を有する吐出液の吐出方法。
  5. 前記工程(d)において、前記第2電磁石の配置領域を、前記第2の磁性粒子は通り抜けられるが、他の磁性粒子は通り抜けられないように、前記第1の期間が短く設定されているか、または、前記第1の期間における前記第2電磁石の斥力が強く設定されている請求項4に記載の吐出液の吐出方法。
  6. 前記磁性粒子は、大きさが10μm〜50μmの範囲である請求項4または5に記載の吐出液の吐出方法。
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