JP6076618B2 - 光学的分解能向上装置 - Google Patents
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Description
結像光学系を用いた従来の顕微鏡においては、対物レンズにて捉える対称物の空間周波数の1次回折光の成分と0次回折光の成分とが干渉して像形成を行うため、レンズの開口に1次回折光が入射されないと、その空間周波数は再現されないことになる。他方、低い周波数から高い周波数に至るにつれてその1次回折光の回折角は次第に大きくなるので、レンズに入力される1次回折光の量が減っていくことになる。その結果として、1次回折光が入力されない周波数がカットオフになり、低い周波数から高い周波数に至る途中で、変調度が次第に落ちていくようになる。
図11のように開口半径がaで焦点距離がfの対物レンズ11に平行光束が入射しているとする。なお、図11においては、照射光軸を光軸L0で表し、この光軸L0に対して角度Θだけ傾く傾斜光軸を光軸L1で表している。通常の結像を用いた顕微鏡では、図11のように光束が試料Sを透過する透過型となるが、光束が試料Sで折り返される反射型として考えてもよい。また、式を簡単にするために、1次元の開口として扱う。
θ=2π(h/λ)sin(2πx/d)・・・・・(1)式
試料Sから回折された光の振幅Eは、焦点距離fだけ離れた面において、(1)式のフーリエ変換とレンズの開口とのコンボリューションとして、与えられるので、以下のように表される。ただし、(1)式の位相のフーリエ変換であるベッセル関数は、±1次まで取るものとする。
したがって、強度Iは下記(3)式のようになる。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、通常の結像光学系の再現空間周波数では取得不可能な空間周波数を取得し、実効上、分解能の高い光学的分解能向上装置を提供することを目的とする。
収束照射の照射光軸上に位置し、前記測定対象物から出射された0次回折光の光束を平行な光束に変換する第1のレンズと、
前記照射光軸を挟んで対称にそれぞれ傾きを有した傾斜光軸上に位置し、かつ、前記測定対象物から出射された±1次回折光の光束をそれぞれ平行な光束とする一対の第2のレンズと、
第1のレンズから出射された0次回折光の光束と前記一対の第2のレンズから出射された±1次回折光の光束とをそれぞれ干渉させる光学素子と、
該光学素子により干渉された各光束を受光する一対の受光素子と、
0次回折光と±1次回折光との重なり合った部分における一対の受光素子間の出力差を検出して、測定対象物のプロファイル情報を得る出力差検出部と、
出力差検出部で得たプロファイル情報を表示あるいは蓄積する手段と、
を含み、
高さをh、ピッチをd、初期位相をθ0、光束の波長をλ、照射光軸からの距離をxとして、光学的な位相をθ=2πh/λsin(2πx/d+θ0)と少なくともした場合において、
一対の受光素子の内の一方で受光される0次回折光と+1次回折光との干渉強度をI 1 とし、他方で受光される0次回折光と−1次回折光との干渉強度をI 2 としたとき、各干渉強度間の差であるΔIが下記式に基づいていて、
ΔI=I 1 −I 2
∝−4J 0 (2πh/λ) J 1 (2πh/λ)cosθ0
この際、J 0 、J 1 はベッセル関数を示す記号であり、プロファイル情報をhとする光学的分解能向上装置とされるものである。
該光学素子が、
第1のレンズから出射された平行な光束を分割する第1のビームスプリッターと、
前記反射鏡から反射された光束と前記第1のビームスプリッターで分割された光束とを合成させる第2のビームスプリッターと、
を含むものや、前記一対の受光素子が、複数の分割受光素子によりそれぞれ構成されているものが好適である。
平行照射の照射光軸に位置し、前記測定対象物から出射された0次回折光の光束を分割する第1のビームスプリッターと、
前記照射光軸を挟んで対称にそれぞれ傾きを有した傾斜光軸上に位置し、かつ、前記測定対象物から出射された±1次回折光の光束と第1のビームスプリッターで分割された光束とをそれぞれ干渉させる一対の第2のビームスプリッターと、
一対の第2のビームスプリッターにより干渉された各光束をそれぞれ受光する一対の受光素子と、
0次回折光と±1次回折光との重なり合った部分における一対の受光素子間の出力差を検出して、測定対象物のプロファイル情報を得る出力差検出部と、
出力差検出部で得たプロファイル情報を表示あるいは蓄積する手段と、
を含み、
高さをh、ピッチをd、初期位相をθ0、光束の波長をλ、照射光軸からの距離をxとして、光学的な位相をθ=2πh/λsin(2πx/d+θ0)と少なくともした場合において、
一対の受光素子の内の一方で受光される0次回折光と+1次回折光との干渉強度をI 1 とし、他方で受光される0次回折光と−1次回折光との干渉強度をI 2 としたとき、各干渉強度間の差であるΔIが下記式に基づいていて、
ΔI=I 1 −I 2
∝−4J 0 (2πh/λ) J 1 (2πh/λ)cosθ0
この際、J 0 、J 1 はベッセル関数を示す記号であり、プロファイル情報をhとする光学的分解能向上装置とされるものである。
収束照射の照射光軸に対して傾きを有した傾斜光軸上に位置し、かつ、前記測定対象物から出射された光束を平行な光束とするレンズと、
該レンズに入射される光束の前記照射光軸に近い該レンズの部分を通過する0次回折光とされる第1の光束と該照射光軸から遠い該レンズの一方の半面を通過する1次回折光とされる第2の光束を干渉させる第1の光学素子と、
第1の光学素子により干渉された光束をそれぞれ検出する複数の第1の受光素子と、
前記照射光軸に対して前記第1の光学素子と反対方向に配置され、前記第1の光束と−1次回折光とされる第2の光束を干渉させる第2の光学素子と、
第2の光学素子により干渉された光束をそれぞれ検出する複数の第2の受光素子と、
0次回折光と±1次回折光との重なり合った部分における、複数の第1の受光素子の任意の受光出力と複数の第2の受光素子の任意の受光出力との差の出力値を検出して、測定対象物のプロファイル情報を得る出力差検出部と、
出力差検出部で得たプロファイル情報を表示あるいは蓄積する手段と、
を含み、
高さをh、ピッチをd、初期位相をθ0、光束の波長をλ、照射光軸からの距離をxとして、光学的な位相をθ=2πh/λsin(2πx/d+θ0)と少なくともした場合において、
2種類の受光素子の内の一方で受光される0次回折光と+1次回折光との干渉強度をI 1 とし、他方で受光される0次回折光と−1次回折光との干渉強度をI 2 としたとき、各干渉強度間の差であるΔIが下記式に基づいていて、
ΔI=I 1 −I 2
∝−4J 0 (2πh/λ) J 1 (2πh/λ)cosθ0
この際、J 0 、J 1 はベッセル関数を示す記号であり、プロファイル情報をhとする光学的分解能向上装置とされるものである。
平行照射の照射光軸に対して傾きを有した傾斜光軸上に有る第1の光学素子と、
第1の光学素子により0次回折光と1次回折光とが干渉された光を検出する複数の第1の受光素子と、
平行照射の照射光軸に対して第1の光学素子と逆の傾きを有した傾斜光軸上に有る第2の光学素子と、
第2の光学素子により干渉された光を検出する複数の第2の受光素子と、
0次回折光と±1次回折光との重なり合った部分における、複数の第1の受光素子の任意の受光出力と複数の第2の受光素子の任意の受光出力との差の出力値を検出して、測定対象物のプロファイル情報を得る出力差検出部と、
出力差検出部で得たプロファイル情報を表示あるいは蓄積する手段と、
を含み、
第1の光学素子および第2の光学素子が、
傾斜光軸上に位置し、かつ、前記測定対象物から出射された光束を収束させる第1のレンズと、
該第1のレンズから出射される光束の照射光軸に近い該第1のレンズの一方の半面の第1の光束を平行な光束とする第2のレンズと、
照射光軸から遠い該第1のレンズの他方の半面の第2の光束を平行な光束とする第3のレンズと、
第2のレンズと第3のレンズより出射された光束同士を干渉させる光学素子と、
をそれぞれ有し、
高さをh、ピッチをd、初期位相をθ0、光束の波長をλ、照射光軸からの距離をxとして、光学的な位相をθ=2πh/λsin(2πx/d+θ0)と少なくともした場合において、
2種類の受光素子の内の一方で受光される0次回折光と+1次回折光との干渉強度をI 1 とし、他方で受光される0次回折光と−1次回折光との干渉強度をI 2 としたとき、各干渉強度間の差であるΔIが下記式に基づいていて、
ΔI=I 1 −I 2
∝−4J 0 (2πh/λ) J 1 (2πh/λ)cosθ0
この際、J 0 、J 1 はベッセル関数を示す記号であり、プロファイル情報をhとする光学的分解能向上装置とされるものである。
前記第1の光束を反転する第1のプリズムと、
第1のプリズムからの光束と前記第2の光束とをシフトして重ねる第2のプリズムと、
を含むものや、前記第1および第2の光学素子は、
前記第2の光束を反射するミラーと、
前記第1の光束と該ミラーで反射された光束を合成するビームスプリッターと、
を含むものや、前記第1および第2の光学素子は、収束レンズもしくは、収束レンズと拡大光学系を含むものや、前記第1および第2の光学素子は、収束レンズと該収束レンズの焦点付近に配置されたグレーティングであるものが好適である。
前述のようにDPC法は、試料に照射された電磁波に対してファーフィールドであって、電磁波の照射軸に対して対称に配置されたディテクタ同士の差動信号を検出することにより、試料のプロファイル情報を得るものである。
この一方、本発明者たちは、音響光学素子等を用いることで、相互にわずかに異なる周波数を有しつつ相互にわずかな位置ずれを生じさせた2つのビームを走査させ、ファーフィールドに配置した複数の受光素子の差動出力をヘテロダイン検波する方式を案出している。
そして、本発明は、DPC法とヘテロダイン法を融合させたような手法を用いたものともいえる。
さらに、0次回折光および1次回折光の各主光線軸の間に光軸を有するレンズを配置し、試料から回折された0次回折光もしくは1次回折光を平行光束とし、この平行光束をレンズにより集光し、ほぼレンズの焦点付近に配置した適正な格子ピッチを有するグレーティングにより、実質上0次回折光と1次回折光を相互にシフト重ね合わせることで、干渉させる。
また、ファーフィールドに配置した2組の受光素子の差動信号が本来有する奥行き情報も同時に取得しているので、横分解能と同時に縦分解能にも優れた光学的分解能向上装置を提供することができ、レーザー走査顕微鏡に好適なものである。
図1は、本実施例の光学的分解能向上装置の構成を示す概略図である。この図1に示すように、光を照射する光源であるレーザー光源10が図示しない光学機器を介して、対物レンズ11と対向して配置され、このレーザー光源10が照射した光が、透過物の測定対象物である試料Sに収束照射されている。このレーザー光源10の収束照射の照射光軸とされる光軸L0上には、凸レンズとされる第1のレンズであるレンズ15が位置していて、試料Sを透過して出射された光束をレンズ15が平行な光束に変換している。
θ=2πh/λsin(2πx/d+θ0)・・・・・(4)式
もし、0次回折光と1次回折光とを干渉させないと、±1次回折光の強度は、下記式のようになり、差出力を取得すると0となる。
これらの光学系が図2および図3に示す光学系と異なるのは、図4に示すように、音響光学素子23によりきわめて接近した2つの光束を作成し、試料Sに照射することにある。
本実施例は、図6に示すように、平行光束が対物レンズ11に入射し、試料Sに収束されるまでは、図1と同様である。ただし、本実施例においては、試料Sを透過した0次回折光の一部と1次回折光の一部とを、0次回折光と1次回折光との間の中間的な傾き角を有した光軸L3だけ傾けた状態のレンズ36に取り入れる。そして、上記一部の1次回折光と上記一部の0次回折光をロンボイドプリズム39のようなものにより、光束同士をシフトして重ね合わせることで、お互いの光束同士を干渉させる。
まず、図6で示した光学系と同様の光学系を、図6では示していないが0次回折光の光軸L0と対称となるように、−1次回折光に対しても配置する。これら対応する各受光素子の出力差を取得すると以下のように考えられる。説明を簡単にするために、試料Sが高さhでピッチdの正弦波状の形状をしているものとすれば、光学的な位相θが以下の式で表される。
ただし、(4)式の位相のフーリエ変換であるベッセル関数は±1次まで取るものとする。
図6に示すように光軸L3をレンズ36のほぼsin-1(NA)に相当する角度ξだけ傾ける。この際、光軸L3に対する垂直方向をy軸とし、(1)式の空間周波数1/dに相当する1次回折光の中心位置をY1とする。
このとき、上記(2)式を参考にして、光軸L3を角度ξだけ傾けた場合、(2)式の0次回折光は中心がaだけずれ、1次回折光の中心軸がy1になるので、下記の(8)式で複素振幅分布E1が与えられる。
y1=2aは、0次回折光から見れば、3aに相当した空間周波数までの情報を取得したことになる。したがって、同じNAのレンズを用いた時に比較して1.5倍の空間周波数まで取得できたことになる。その分、光学的な分解能が実質的に向上したことになる。
y1=-2aは、0次回折光から見れば、-3aに相当した空間周波数までの情報を取得したことになる。したがって、同じNAのレンズを用いた時に比較して1.5倍の空間周波数まで取得できたことになる。その分、光学的な分解能が実質的に向上したことになるのは、1次回折光と同様である。
さて、この様にして得た情報に対して、受光素子40と受光素子41の和の出力とそれと等価な−1次回折光の受光素子間で差出力ΔIを下記の式により得るようにする。
図7は、本実施例の光学的分解能向上装置の構成を示す概略図である。この図7に示すように、本実施例においては、0次回折光の光軸L0に対して、レンズ36を傾斜して設置することで、0次回折光の一部だけでなく、同じレンズを用いた場合に比較してより高い空間周波数を有した1次回折光の一部を取り入れ、結像光学系にて干渉を実現している。なお、図示しないものの、本実施例においては、軸L0に対して対象な位置に同様な光学系が配置されている。
図8は、本実施例の光学的分解能向上装置の構成を示す概略図である。
この図8に示すように、本実施例においては、試料Sに収束した光を入射せず、比較的大きな径を有する平行光束を入射することとする。この場合において、0次回折光の光軸L0に対して、レンズ36を傾斜して設置することとした。このことで、0次回折光の一部だけでなく、同じレンズを用いた場合に比較してより高い空間周波数を有した1次回折光の一部を取り入れることができる。なお、図示しないものの、本実施例においては、軸L0に対して対象な位置に同様な光学系が配置されている。
図9は、本実施例の光学的分解能向上装置の構成を示す概略図である。本実施例は図7と同様な光学系に採用されるものであるが、本実施例においては、この図9に示すように拡大光学系53をなくす替りに、回折格子であるグレーティング54をレンズ52の焦点に配置した構造としている。なお、図示しないものの、本実施例においては、軸L0に対して対象な位置に同様な光学系が配置されている。
図10は、本実施例の光学的分解能向上装置の構成を示す概略図である。
本実施例は図10と同様なグレーティング54を別の光学系に採用したものであるが、本実施例においては、この図10に示すように、レンズ15、16、17を有する他、反射鏡18、19を有する実施例1に近似した構造とされている。ただし、ビームスプリッター12A、12B、13、14等が無い替りに、レンズ55が反射鏡18の下方に配置され、このレンズ55と受光素子57との間であって、レンズ55の焦点位置にグレーティング54が配置された構造となっている。
6 第1の受光素子
10 レーザー光源
11 対物レンズ
12A、12B 第1のビームスプリッター
13、14 第2のビームスプリッター
15、16、17 レンズ
18、19 反射鏡
21 レーザー光源
22 コリメーターレンズ
23 音響光学素子
24 AODドライバー
25 瞳伝達拡大レンズ系
26 2次元走査デバイス
27 ビームスプリッター
28,29 受光素子
30 瞳伝達レンズ系
31 対物レンズ
33 比較器
34 データ処理部
36 レンズ
39 ロンボイドプリズム
40、41、42 受光素子
50 受光素子
52 レンズ
53 拡大光学系
54 グレーティング
55,56 レンズ
57,58 受光素子
64、65 レンズ
S 試料
L0、L1、L2、L3 光軸
Claims (11)
- 測定対象物に収束照射される光を照射する光源と、
収束照射の照射光軸上に位置し、前記測定対象物から出射された0次回折光の光束を平行な光束に変換する第1のレンズと、
前記照射光軸を挟んで対称にそれぞれ傾きを有した傾斜光軸上に位置し、かつ、前記測定対象物から出射された±1次回折光の光束をそれぞれ平行な光束とする一対の第2のレンズと、
第1のレンズから出射された0次回折光の光束と前記一対の第2のレンズから出射された±1次回折光の光束とをそれぞれ干渉させる光学素子と、
該光学素子により干渉された各光束を受光する一対の受光素子と、
0次回折光と±1次回折光との重なり合った部分における一対の受光素子間の出力差を検出して、測定対象物のプロファイル情報を得る出力差検出部と、
出力差検出部で得たプロファイル情報を表示あるいは蓄積する手段と、
を含み、
高さをh、ピッチをd、初期位相をθ0、光束の波長をλ、照射光軸からの距離をxとして、光学的な位相をθ=2πh/λsin(2πx/d+θ0)と少なくともした場合において、
一対の受光素子の内の一方で受光される0次回折光と+1次回折光との干渉強度をI 1 とし、他方で受光される0次回折光と−1次回折光との干渉強度をI 2 としたとき、各干渉強度間の差であるΔIが下記式に基づいていて、
ΔI=I 1 −I 2
∝−4J 0 (2πh/λ) J 1 (2πh/λ)cosθ0
この際、J 0 、J 1 はベッセル関数を示す記号であり、プロファイル情報をhとする光学的分解能向上装置。 - 前記第2のレンズからの出射光を前記光学素子に反射させる反射鏡が第2のレンズと光学素子との間に配置され、
該光学素子が、
第1のレンズから出射された平行な光束を分割する第1のビームスプリッターと、
前記反射鏡から反射された光束と前記第1のビームスプリッターで分割された光束とを合成させる第2のビームスプリッターと、
を含む請求項1記載の光学的分解能向上装置。 - 前記一対の受光素子が、複数の分割受光素子によりそれぞれ構成されている請求項1または請求項2に記載の光学的分解能向上装置。
- 測定対象物に平行照射される光を照射する光源と、
平行照射の照射光軸に位置し、前記測定対象物から出射された0次回折光の光束を分割する第1のビームスプリッターと、
前記照射光軸を挟んで対称にそれぞれ傾きを有した傾斜光軸上に位置し、かつ、前記測定対象物から出射された±1次回折光の光束と第1のビームスプリッターで分割された光束とをそれぞれ干渉させる一対の第2のビームスプリッターと、
一対の第2のビームスプリッターにより干渉された各光束をそれぞれ受光する一対の受光素子と、
0次回折光と±1次回折光との重なり合った部分における一対の受光素子間の出力差を検出して、測定対象物のプロファイル情報を得る出力差検出部と、
出力差検出部で得たプロファイル情報を表示あるいは蓄積する手段と、
を含み、
高さをh、ピッチをd、初期位相をθ0、光束の波長をλ、照射光軸からの距離をxとして、光学的な位相をθ=2πh/λsin(2πx/d+θ0)と少なくともした場合において、
一対の受光素子の内の一方で受光される0次回折光と+1次回折光との干渉強度をI 1 とし、他方で受光される0次回折光と−1次回折光との干渉強度をI 2 としたとき、各干渉強度間の差であるΔIが下記式に基づいていて、
ΔI=I 1 −I 2
∝−4J 0 (2πh/λ) J 1 (2πh/λ)cosθ0
この際、J 0 、J 1 はベッセル関数を示す記号であり、プロファイル情報をhとする光学的分解能向上装置。 - 前記一対の受光素子が、複数の分割受光素子によりそれぞれ構成されている請求項4記載の光学的分解能向上装置。
- 測定対象物に収束照射される光を照射する光源と、
収束照射の照射光軸に対して傾きを有した傾斜光軸上に位置し、かつ、前記測定対象物から出射された光束を平行な光束とするレンズと、
該レンズに入射される光束の前記照射光軸に近い該レンズの部分を通過する0次回折光とされる第1の光束と該照射光軸から遠い該レンズの一方の半面を通過する1次回折光とされる第2の光束を干渉させる第1の光学素子と、
第1の光学素子により干渉された光束をそれぞれ検出する複数の第1の受光素子と、
前記照射光軸に対して前記第1の光学素子と反対方向に配置され、前記第1の光束と−1次回折光とされる第2の光束を干渉させる第2の光学素子と、
第2の光学素子により干渉された光束をそれぞれ検出する複数の第2の受光素子と、
0次回折光と±1次回折光との重なり合った部分における、複数の第1の受光素子の任意の受光出力と複数の第2の受光素子の任意の受光出力との差の出力値を検出して、測定対象物のプロファイル情報を得る出力差検出部と、
出力差検出部で得たプロファイル情報を表示あるいは蓄積する手段と、
を含み、
高さをh、ピッチをd、初期位相をθ0、光束の波長をλ、照射光軸からの距離をxとして、光学的な位相をθ=2πh/λsin(2πx/d+θ0)と少なくともした場合において、
2種類の受光素子の内の一方で受光される0次回折光と+1次回折光との干渉強度をI 1 とし、他方で受光される0次回折光と−1次回折光との干渉強度をI 2 としたとき、各干渉強度間の差であるΔIが下記式に基づいていて、
ΔI=I 1 −I 2
∝−4J 0 (2πh/λ) J 1 (2πh/λ)cosθ0
この際、J 0 、J 1 はベッセル関数を示す記号であり、プロファイル情報をhとする光学的分解能向上装置。 - 測定対象物に平行照射される光を照射する光源と、
平行照射の照射光軸に対して傾きを有した傾斜光軸上に有る第1の光学素子と、
第1の光学素子により0次回折光と1次回折光とが干渉された光を検出する複数の第1の受光素子と、
平行照射の照射光軸に対して第1の光学素子と逆の傾きを有した傾斜光軸上に有る第2の光学素子と、
第2の光学素子により干渉された光を検出する複数の第2の受光素子と、
0次回折光と±1次回折光との重なり合った部分における、複数の第1の受光素子の任意の受光出力と複数の第2の受光素子の任意の受光出力との差の出力値を検出して、測定対象物のプロファイル情報を得る出力差検出部と、
出力差検出部で得たプロファイル情報を表示あるいは蓄積する手段と、
を含み、
第1の光学素子および第2の光学素子が、
傾斜光軸上に位置し、かつ、前記測定対象物から出射された光束を収束させる第1のレンズと、
該第1のレンズから出射される光束の照射光軸に近い該第1のレンズの一方の半面の第1の光束を平行な光束とする第2のレンズと、
照射光軸から遠い該第1のレンズの他方の半面の第2の光束を平行な光束とする第3のレンズと、
第2のレンズと第3のレンズより出射された光束同士を干渉させる光学素子と、
をそれぞれ有し、
高さをh、ピッチをd、初期位相をθ0、光束の波長をλ、照射光軸からの距離をxとして、光学的な位相をθ=2πh/λsin(2πx/d+θ0)と少なくともした場合において、
2種類の受光素子の内の一方で受光される0次回折光と+1次回折光との干渉強度をI 1 とし、他方で受光される0次回折光と−1次回折光との干渉強度をI 2 としたとき、各干渉強度間の差であるΔIが下記式に基づいていて、
ΔI=I 1 −I 2
∝−4J 0 (2πh/λ) J 1 (2πh/λ)cosθ0
この際、J 0 、J 1 はベッセル関数を示す記号であり、プロファイル情報をhとする光学的分解能向上装置。 - 前記第1および第2の光学素子は、
前記第1の光束を反転する第1のプリズムと、
第1のプリズムからの光束と前記第2の光束とをシフトして重ねる第2のプリズムと、
を含む請求項6または請求項7に記載の光学的分解能向上装置。 - 前記第1および第2の光学素子は、
前記第2の光束を反射するミラーと、
前記第1の光束と該ミラーで反射された光束を合成するビームスプリッターと、
を含む請求項6または請求項7に記載の光学系分解能向上装置。 - 前記第1および第2の光学素子は、収束レンズもしくは、収束レンズと拡大光学系である請求項6または請求項7に記載の光学系分解能向上装置。
- 前記第1および第2の光学素子は、収束レンズと該収束レンズの焦点付近に配置されたグレーティングである請求項6または請求項7に記載の光学的分解能向上装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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