JP6076241B2 - ガス処理装置 - Google Patents

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本発明は、揮発性有機化合物を含む被処理ガスを処理するガス処理装置に関し、詳しくは、
揮発性有機化合物を含む被処理ガスを被処理ガス路を通じて燃焼室に供給するガス処理用ファンと、燃焼用空気ファンにより燃焼用空気路を通じて供給される燃焼用空気とともに燃料を燃焼させて被処理ガスに含まれる揮発性有機化合物を前記燃焼室において熱分解処理するガス処理用バーナと、回収用ダンパを介在させた回収路を通じ前記燃焼室から高温の処理済ガスを導入して、その導入処理済ガスを熱回収用熱媒と熱交換させることで導入処理済ガスの保有熱を回収する廃熱回収器とを備えるガス処理装置に関する。
従来、この種のガス処理装置では(図7参照)、廃熱回収器12において何らかの異常が発生したとき、回収路13における回収用ダンパ13aを閉じて燃焼室3から廃熱回収器12への高温処理済ガスG′の導入を遮断する、あるいは、回収路13における回収用ダンパ13aを閉じるとともに、逃がし用ダンパ14aを開いて燃焼室3における高温処理済ガスG′を逃がし路14を通じ外部に排出するなどの安全対策を採っていた。
また、これら対策の実施にかかわらず、回収用ダンパ13aにおける不可避のリークなどに原因して廃熱回収器12の状況がさらに悪化することが懸念される場合には、ガス処理装置の運転そのものを停止するようにしていた。
先行技術を示す適当な特許文献が見当らない。
しかし従来、上記の如く回収路13における回収用ダンパ13aを閉じ、また、ガス処理装置の運転を停止したとしても、それまで運転状態にあった廃熱回収器12は大量の高温残熱を保有するため、例えば、廃熱回収器12として廃熱ボイラを装備したものでは高温残熱に原因する廃熱ボイラの空焚き損傷を招くなど、高温残熱による廃熱回収器12の熱損傷を招く虞があった。
また、ガス処理装置の運転停止後も燃焼室3は暫くの間、高温状態にあって圧力が高い状態にあるのに対し、回収路13における回収用ダンパ13aに限らずダンパには全閉操作したとしてもある程度のリーク(即ち、不可避のリーク)が存在するため、燃焼室3における未だ高温の処理済ガスG′が前述の如く回収路13における閉じ状態の回収用ダンパ13aをリークして異常発生の廃熱回収器12に侵入し、このことで廃熱回収器12の熱損傷を招く虞もあった。
そしてまた、異常を生じた廃熱回収器12を復旧するには、廃熱回収器12の点検補修が必要となるが、高温残熱を保有する廃熱回収器12が自然冷却により点検補修可能な温度まで温度低下するにはかなりの長時間を要し、このため、廃熱回収器12を復旧してガス処理運転を再開するのに相当の長時間を要する問題もあった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、ガス処理装置の付帯機器を利用した合理的な冷却構成を採ることで、装置の複雑化や装置コストの増大を効果的に抑止しながら、上記問題を解消する点にある。
本発明の第1特徴構成はガス処理装置に係り、その特徴は、
揮発性有機化合物を含む被処理ガスを被処理ガス路を通じて燃焼室に供給するガス処理用ファンと、
燃焼用空気ファンにより燃焼用空気路を通じて供給される燃焼用空気とともに燃料を燃焼させて被処理ガスに含まれる揮発性有機化合物を前記燃焼室において熱分解処理するガス処理用バーナと、
回収用ダンパを介在させた回収路を通じ前記燃焼室から高温の処理済ガスを導入して、その導入処理済ガスを熱回収用熱媒と熱交換させることで導入処理済ガスの保有熱を回収する廃熱回収器とを備えるガス処理装置であって、
冷却用ダンパを介在させた冷却用風路を前記燃焼用空気路における前記燃焼用空気ファンの吐出側箇所から分岐して前記廃熱回収器に接続し、
前記冷却用ダンパを開いた状態で前記燃焼用空気ファンを運転することで、前記燃焼用空気ファンにより供給される燃焼用空気を冷却用空気として前記冷却用風路を通じ前記廃熱回収器に供給して前記廃熱回収器を冷却する構成にし
前記冷却用風路は、前記燃焼室からの高温処理済ガスを前記回収路を通じて通風する前記廃熱回収器の器内通風路に対し前記燃焼室からの高温処理済ガスの通風向きとは逆の通風向きで前記冷却用空気を通風する状態にして前記廃熱回収器に接続してある点にある。
この構成によれば、通常時には冷却用ダンパを閉じておくことで、燃焼用空気ファンの運転により燃焼用空気を燃焼用空気路を通じガス処理用バーナに供給する状態にしてガス処理用バーナを燃焼作動させることができ、これにより、被処理ガスをガス処理用ファンにより被処理ガス路を通じ燃焼室に供給して、その被処理ガス中の揮発性有機化合物を燃焼室において熱分解処理するガス処理運転を従前と同様に実施することができる。
また、このガス処理運転に併行して、回収路における回収用ダンパを開くことで、燃焼室から高温の処理済ガスを回収路を通じ廃熱回収器に導入し、その導入処理済ガスを廃熱回収器で熱回収用熱媒と熱交換させて導入処理済ガスの保有熱を熱回収用熱媒に回収する廃熱回収運転も従前と同様に実施することができる。
そして、このガス処理運転及びそれに伴う廃熱回収運転において、何らかの原因で廃熱回収器において異常が発生したときには、対策として回収路における回収用ダンパを閉じるともにガス処理運転を停止するのに対し、冷却用ダンパを開いた状態にして燃焼用空気ファンを運転することで、燃焼用空気ファンにより供給される燃焼用空気を冷却用空気として冷却用風路を通じ異常発生の廃熱回収器に供給して、その冷却用空気により廃熱回収器を強制的に冷却する回収器冷却運転を行うことができる。
即ち、この回収器冷却運転により、異常発生した廃熱回収器の先述の如き高温残熱による熱損傷や、燃焼室における高温処理済ガスが閉じ状態の回収用ダンパをリークして異常発生の廃熱回収器に侵入することによる廃熱回収器の熱損傷を効果的に防止することができる。
そしてまた、この回収器冷却運転により、高温残熱を保有する異常発生の廃熱回収器が点検補修可能な温度まで温度低下するのに要する時間も従前の如き自然冷却に比べ大巾に短縮することができ、これにより、異常発生の廃熱回収器を復旧してガス処理運転を再開するのに要する時間も効果的に短縮することができる。
しかも、このような強制冷却方式としながらも、ガス処理装置に付帯機器として装備される燃焼用空気ファンを利用して冷却用空気を廃熱回収器に供給するから、専用の冷却用ファンを別途装備して廃熱回収器を強制冷却するのに比べ、装置の複雑化や装置コストの増大も効果的に抑止することができる。
さらに、この第1特徴構成では、前記冷却用風路は、前記燃焼室からの高温処理済ガスを前記回収路を通じて通風する前記廃熱回収器の器内通風路に対し前記燃焼室からの高温処理済ガスの通風向きとは逆の通風向きで前記冷却用空気を通風する状態にして前記廃熱回収器に接続してあるから、次の作用効果も併せて得ることができる。
即ち、燃焼室からの高温処理済ガスを回収路を通じ廃熱回収器の器内通風路に通風して導入処理済ガスの保有熱を回収する廃熱回収運転において燃焼室からの高温処理済ガスが流入する側の廃熱回収器における器内通風路の入口側部分よりも低温となる器内通風路の出口側部分(即ち、保有熱が回収されて温度低下した処理済ガスが通過する部分)に冷却用風路を接続する形態となることから、これとは逆に冷却用空気を燃焼室からの高温処理済ガスと同じ通風向きで廃熱回収器の器内通風路に通風する形態を採るのに比べ、冷却用風路の形成材に要求される耐熱性や、冷却用風路に対して施設する断熱手段に要求される断熱性を効果的に軽減することができ、これにより、装置コストの増大を一層効果的に抑止することができる。
本発明の第2特徴構成はガス処理装置に係り、その特徴は、
揮発性有機化合物を含む被処理ガスを被処理ガス路を通じて燃焼室に供給するガス処理用ファンと、
燃焼用空気ファンにより燃焼用空気路を通じて供給される燃焼用空気とともに燃料を燃焼させて被処理ガスに含まれる揮発性有機化合物を前記燃焼室において熱分解処理するガス処理用バーナと、
回収用ダンパを介在させた回収路を通じ前記燃焼室から高温の処理済ガスを導入して、その導入処理済ガスを熱回収用熱媒と熱交換させることで導入処理済ガスの保有熱を回収する廃熱回収器とを備えるガス処理装置であって、
外気導入用ダンパを介在させた外気導入路を前記被処理ガス路における前記ガス処理用ファンの吸入側箇所に接続するとともに、
冷却用ダンパを介在させた冷却用風路を前記被処理ガス路における前記ガス処理用ファンの吐出側箇所から分岐して前記廃熱回収器に接続し、
前記外気導入用ダンパ及び前記冷却用ダンパを開いた状態で前記ガス処理用ファンを運転することで、前記ガス処理用ファンにより前記外気導入路を通じ外気を導入し、この導入外気を冷却用空気として前記ガス処理用ファンにより前記冷却用風路を通じ前記廃熱回収器に供給して前記廃熱回収器を冷却する構成にし
前記冷却用風路は、前記燃焼室からの高温処理済ガスを前記回収路を通じて通風する前記廃熱回収器の器内通風路に対し前記燃焼室からの高温処理済ガスの通風向きとは逆の通風向きで前記冷却用空気を通風する状態にして前記廃熱回収器に接続してある点にある。
この構成によれば、通常時は外気導入用ダンパ及び冷却用ダンパを閉じておくことで、ガス処理用ファンの運転により被処理ガス路を通じて被処理ガスを燃焼室に供給することができ、これにより、ガス処理用ファンにより燃焼室に供給される被処理ガス中の揮発性有機化合物を燃焼室において熱分解処理するガス処理運転を従前と同様に実施することができる。
また、このガス処理運転に併行して、回収路における回収用ダンパを開くことで、燃焼室から高温の処理済ガスを回収路を通じ廃熱回収器に導入し、その導入処理済ガスを廃熱回収器で熱回収用熱媒と熱交換させて導入処理済ガスの保有熱を熱回収用熱媒に回収する廃熱回収運転も従前と同様に実施することができる。
そして、このガス処理運転及びそれに伴う廃熱回収運転において、何らかの原因で廃熱回収器において異常が発生したときには、対策として回収路における回収用ダンパを閉じるとともにガス処理運転を停止するのに対し、外気導入用ダンパ及び冷却用ダンパを開いた状態にしてガス処理用ファンを運転することで、ガス処理用ファンにより外気導入路を通じ外気を導入し、この導入外気を冷却用空気としてガス処理用ファンにより冷却用風路を通じ廃熱回収器に供給して、その冷却用空気により廃熱回収器を強制的に冷却する回収器冷却運転を行うことができる。
即ち、この回収器冷却運転により、第1特徴構成と同様、異常発生した廃熱回収器の先述の如き高温残熱による熱損傷や、燃焼室における高温処理済ガスが閉じ状態の回収用ダンパをリークして異常発生の廃熱回収器に侵入することによる廃熱回収器の熱損傷を効果的に防止することができる。
そしてまた、この回収器冷却運転により、高温残熱を保有する異常発生の廃熱回収器が点検補修可能な温度まで温度低下するのに要する時間も従前の如き自然冷却に比べ大巾に短縮することができ、これにより、異常発生の廃熱回収器を復旧してガス処理運転を再開するのに要する時間も効果的に短縮することができる。
しかも、このような強制冷却方式としながらも、ガス処理装置に付帯機器として装備されるガス処理用ファンを利用して冷却用空気を廃熱回収器に供給するから、専用の冷却用ファンを別途装備して廃熱回収器を強制冷却するのに比べ、装置の複雑化や装置コストの増大も効果的に抑止することができる。
さらに、この第2特徴構成では、第1特徴構成と同様に、前記冷却用風路は、前記燃焼室からの高温処理済ガスを前記回収路を通じて通風する前記廃熱回収器の器内通風路に対し前記燃焼室からの高温処理済ガスの通風向きとは逆の通風向きで前記冷却用空気を通風する状態にして前記廃熱回収器に接続してあるから、次の作用効果も併せて得ることができる。
即ち、燃焼室からの高温処理済ガスを回収路を通じ廃熱回収器の器内通風路に通風して導入処理済ガスの保有熱を回収する廃熱回収運転において燃焼室からの高温処理済ガスが流入する側の廃熱回収器における器内通風路の入口側部分よりも低温となる器内通風路の出口側部分(即ち、保有熱が回収されて温度低下した処理済ガスが通過する部分)に冷却用風路を接続する形態となることから、これとは逆に冷却用空気を燃焼室からの高温処理済ガスと同じ通風向きで廃熱回収器の器内通風路に通風する形態を採るのに比べ、冷却用風路の形成材に要求される耐熱性や、冷却用風路に対して施設する断熱手段に要求される断熱性を効果的に軽減することができ、これにより、装置コストの増大を一層効果的に抑止することができる。
本発明の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記回収路における前記回収用ダンパより前記燃焼室寄りの部分から又は前記燃焼室から排気路へ高温の処理済ガスを導く逃がし路を設けるとともに、この逃がし路を開閉する逃がし用ダンパを設けてある点にある。
この構成によれば、燃焼室から回収路を通じ廃熱回収器に導入する高温処理済ガスとは逆の通風向きで廃熱回収器の器内通風路に冷却用風路からの冷却用空気を通風する回収器冷却運転において、回収路における回収用ダンパ及び上記逃がし用ダンパを開くことで、廃熱回収器の器内通風路を燃焼室からの高温処理済ガスとは逆の通風向きで通過した冷却用空気(即ち、廃熱回収器に対して冷却作用した後の冷却用空気)を燃焼室に向けて回収路を逆流させる状態で逃がし路に導いて、その逃がし路を通じ排気路へ排出することができ、これにより、十分な風量の冷却用空気を異常発生した廃熱回収器の器内通風路に対して円滑に通風することができる。
なお、この回収器冷却運転において燃焼室が未だ高温の状態で回収路の回収用ダンパを開いたとしても、燃焼室における高温処理済ガスが回収路を通じて廃熱回収器に侵入することは、回収路における燃焼室に向けての冷却用空気の逆流により確実に阻止することができ、これにより、燃焼室の高温処理済ガスが異常発生の廃熱回収器に侵入することによる廃熱回収器の熱損傷は確実に防止することができる。
また、この逃がし路は、廃熱回収器において異常が発生したとき燃焼室における高温の処理済ガスを排気路に排出するときの導風路や、ガス処理運転において燃焼室の温度管理のために燃焼室における高温処理済ガスの一部を排気路に排出するときの導風路などにも兼用することができ、この兼用化により、装置の複雑化や装置コストの増大を一層効果的に抑止することもできる。
本発明の第4特徴構成は、第1〜第3特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記冷却用ダンパに対するバイパス路を前記冷却用風路に設け、
このバイパス路に、前記廃熱回収器に向かう空気流れを許して逆向きの空気流れを阻止する逆止手段を設けてある点にある。
この構成によれば、ガス処理運転の停止に続き外気導入により燃焼室を冷却する装置冷却運転の実施時など、冷却用ダンパを開く回収器冷却運転の実施は不要な状況においても、回収路における回収用ダンパが閉じ状態にあるときには、逆止手段により逆流を確実に阻止しながら少量の冷却用空気(即ち、第1特徴構成では燃焼用空気ファンにより供給される燃焼用空気、また、第2特徴構成では外気導入路を通じガス処理用ファンにより吸入される外気)をバイパス路を通じ廃熱回収器に供給する形態で、閉じ状態の回収用ダンパに対し冷却用空気の供給圧力(即ち、燃焼用空気ファン又はガス処理用ファンの吐出圧力)を燃焼室向きに作用させることができ、これにより、燃焼室が高温であるとしても燃焼室の高温処理済ガスや高温空気が閉じ状態の回収用ダンパをリークして廃熱回収器に侵入することを確実に防止することができ、この点で、廃熱回収器の熱損傷を防止するのに一層優れたガス処理装置にすることができる。
本発明の第5特徴構成は、第1〜第4特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記ガス処理用ファンにより前記被処理ガス路を通じ被処理ガスを前記燃焼室に供給して、その被処理ガスに含まれる揮発性有機化合物を前記燃焼室で熱分解処理するガス処理運転と、前記冷却用風路を通じ前記廃熱回収器に前記冷却用空気を供給して前記廃熱回収器を冷却する回収器冷却運転との切り換えを行う制御手段を設け、
この制御手段は、前記ガス処理運転中に前記廃熱回収器で異常が発生したとき、異常検出情報に基づき前記ガス処理運転を自動的に停止して前記回収器冷却運転を自動的に開始する構成にしてある点にある。
この構成によれば、廃熱回収器において異常が発生したとき、ガス処理運転から回収器冷却運転への切り換えが上記制御手段により自動的に行われるから、その運転切り換えを人為的に行うのに比べ、廃熱回収装置の熱損傷を一層確実に防止することができ、また、装置の運転管理も容易になる。
第1実施形態におけるガス処理装置のガス処理運転を示す図。 第1実施形態におけるガス処理装置の回収器冷却運転を示す図。 第1実施形態におけるガス処理装置の装置冷却運転を示す図。 第2実施形態におけるガス処理装置のガス処理運転を示す図。 第2実施形態におけるガス処理装置の回収器冷却運転を示す図。 第2実施形態におけるガス処理装置の装置冷却運転を示す図。 従来のガス処理装置を示す図
〔第1実施形態〕
図1は蓄熱式ガス処理装置を示し、このガス処理装置では、塗装工場や印刷工場あるいは半導体工場などの生産ラインから排出される被処理ガスGをガス処理用ファン1により被処理ガス路2を通じ燃焼室3に供給し、この被処理ガスGに含まれる溶剤蒸気などの揮発性有機化合物を燃焼室3において熱分解処理するガス処理運転を実施する。
燃焼室3には、燃料路4を通じて供給される燃料fを燃焼用空気ファン5により燃焼用空気路6を通じて供給される燃焼用空気an(一般的には外気)とともに燃焼室3において燃焼させるガス処理用バーナ7を装備してあり、このガス処理用バーナ7により被処理ガスG中の揮発性有機化合物を助燃状態又は自燃状態で燃焼させて熱分解処理する。
また、燃焼室3には、通気性の蓄熱材層8を収容した第1及び第2蓄熱室9a,9b夫々の一端を連通させてあり、第1蓄熱室9aに対しては、被処理ガス路2を第1蓄熱室9aの他端に連通させて第1蓄熱室9aを入口側蓄熱室とする状態と、外部への排気路10を第1蓄熱室9aの他端に連通させて第1蓄熱室9aを出口側蓄熱室とする状態との切り換えを行う第1ポペット弁11aを装備してある。
同様に第2蓄熱室9bに対しては、被処理ガス路2を第2蓄熱室9bの他端に連通させて第2蓄熱室9bを入口側蓄熱室とする状態と、外部への排気路10を第2蓄熱室9bの他端に連通させて第2蓄熱室9bを出口側蓄熱室とする状態との切り換えを行う第2ポペット弁11bを装備してある。
つまり、これら第1及び第2ポペット弁11a,11bの切り換え操作により、図1において実線の矢印で示す如く、第1蓄熱室9aを入口側蓄熱室として被処理ガスGを第1蓄熱室9aの蓄熱材層8を通過させて燃焼室3に導くのに併行して、燃焼室3で揮発性有機化合物を熱分解処理した高温の処理済ガスG′を第2蓄熱室9bの蓄熱材層8を通過させて排気路10に導く状態と、これとは逆に図1において破線の矢印で示す如く、第2蓄熱室9bを入口側蓄熱室として被処理ガスGを第2蓄熱室9bの蓄熱材層8を通過させて燃焼室3に導くのに併行して、燃焼室3で揮発性有機化合物を熱分解処理した高温の処理済ガスG′を第1蓄熱室9aの蓄熱材層8を通過させて排気路10に導く状態とにガス経路を交互に切り換える。
即ち、ガス処理運転において、この交互切り換えを繰り返すことにより、先の工程において高温処理済ガスG′の通過により蓄熱した出口側蓄熱室の蓄熱材層8を次の工程では入口側蓄熱室の蓄熱材層8にして、その蓄熱状態の蓄熱材層8に被処理ガスGを通過させることで被処理ガスGを予熱し、これにより、予熱した被処理ガスGを継続的に燃焼室3に供給するようにしてガス処理用バーナ7の必要燃焼量を低減する。
12は廃熱回収器としての廃熱ボイラであり、この廃熱ボイラでは廃熱回収運転として、ガス処理運転状態にある燃焼室3から高温処理済ガスG′の一部量を回収路13を通じて導入することで、その導入処理済ガスG′を熱回収用熱媒としての水wと熱交換させ、これにより、燃焼室3から導入した高温処理済ガスG′の保有熱を回収して、その回収熱により熱回収用熱媒としての水wを加熱することで、種々の用途に用いる温水又は水蒸気を生成する。
回収路13には回収用ダンパ13aを介在させてあり、廃熱ボイラ12による廃熱回収運転を行わないときや、廃熱ボイラ12の故障時などには、この回収用ダンパ13aを閉じることで廃熱ボイラ12への高温処理済ガスG′の導入を遮断する。
14は回収路13における回収用ダンパ13aよりも燃焼室3寄りの箇所から分岐して排気路10に接続した逃がし路であり、この逃がし路14には逃がし用ダンパ14aを介在させてある。
つまり、ガス処理運転において燃焼室3が過熱傾向になったときには、逃がし用ダンパ14aを開いて燃焼室3における高温処理済ガスGの一部量を逃がし路14及び排気路10を通じて外部に排出することで燃焼室3を適正な温度状態に保つ。
15は、廃熱ボイラ12の器内通風路12aを通過した処理済ガスG′(即ち、熱回収用熱媒としての水wとの熱交換で温度低下した処理済ガス)を排気路10へ排出する回収系排気路であり、この回収系排気路15には、廃熱回収運転時にのみ開く回収系排気ダンパ15aを介在させてある。
また、ガス処理用バーナ7に対する燃焼用空気anの供給を断続する燃焼用空気弁6aよりも上流側で燃焼用空気路6における燃焼用空気ファン5の吐出側箇所からは冷却用風路16を分岐し、この冷却用風路16は回収系排気路15における回収系排気ダンパ15aの上流側箇所に接続することで廃熱ボイラ12に接続してあり、この冷却用風路16には冷却用ダンパ16aを介在させてある。
冷却用風路16には、冷却用ダンパ16aに対する小口径のバイパス路17を設け、このバイパス路17には、廃熱ボイラ12に向かう空気流れのみを許容して逆向きの空気流れを阻止する逆止弁17aを介在させてある。
18はガス処理運転における第1及び第2ポペット弁9a,9bの切り換え操作並びに各ダンパ及び各弁の開閉操作を行う制御器であり、この制御器18は、ガス処理運転に伴う廃熱回収運転で廃熱ボイラ12において異常(本例では例えば廃熱ボイラ12での深刻水位低下)が検出されたとき、その検出情報に基づいて図1に示すガス処理運転を自動停止して図2に示す回収器冷却運転を自動的に開始する。
具体的には、この回収器冷却運転において制御器18は、同図2に示す如く、燃料路4の燃料弁4a及び燃焼用空気路6の燃焼用空気弁6aを閉じてガス処理用バーナ7の燃焼作動を停止するとともに、ガス処理用ファン1による被処理ガスGの供給を停止してガス処理運転を停止した状態において、冷却用ダンパ16aを開くとともに回収系排気ダンパ15aを閉じた状態で燃焼用空気ファン5を運転する。
即ち、この回収器冷却運転では、燃焼用空気弁6aを閉じるのに対し冷却用ダンパ16aを開き、また、回収系排気ダンパ15aを閉じた状態で燃焼用空気ファン5を運転することで、燃焼用空気ファン5により供給される燃焼用空気anを冷却用空気acとして冷却用風路16を通じて廃熱ボイラ12の器内通風路12aに対し燃焼室3からの高温処理済ガスG′の通風向きとは逆の通風向きで通風し、これにより、異常発生の廃熱ボイラ12を強制的に冷却して廃熱ボイラ12の熱損傷を防止する。
また、この回収器冷却運転において制御器18は、回収路13における回収用ダンパ13a及び逃がし路14における逃がしダンパ14aをともに開いた状態にし、これにより、廃熱ボイラ12の器内通風路12aを通過した冷却用空気ac(即ち、廃熱ボイラ12に対して冷却作用した後の冷却用空気)を回収路13に対し逆流させる状態で逃がし路14に導いて逃がし路14を通じ排気路10へ円滑に流出させる。
なお、各図において各ダンパや各弁を示す符号には、各運転時におけるダンパや弁の開閉状態を括弧書きにて付記してある。
一方、図3は、ガス処理運転を通常停止した際、そのガス処理運転の通常停止に続いて制御器8が自動的に実行する装置冷却運転を示し、この装置冷却運転において制御器18は、被処理ガス路2におけるガス処理用ダンパ2aを閉じるとともに、そのガス処理用ダンパ2aよりも下流側において被処理ガス路2におけるガス処理用ファン1の吸入側箇所に接続した外気導入路19における外気導入用ダンパ19aを開いた状態でガス処理用ファン1を運転することにより、外気導入路19を通じ被処理ガス路2に外気aoを導入して、その導入外気aoを第1及び第2ポペット弁11a,11bの切り換え操作による前述の如き入口側蓄熱室と出口側蓄熱室との交互切り換えを伴う状態で被処理ガス路2を通じ燃焼室3に供給し、これにより、ガス処理運転後の燃焼室3及び各蓄熱室9a,9bを冷却する。
なお、この装置冷却運転において回収用ダンパ13a,逃がし用ダンパ14a,回収系排気ダンパ15a,冷却用ダンパ16aはいずれも閉じ状態にする。
そして、この装置冷却運転では、回収路13における回収用ダンパ13aを閉じておくのに対し、燃料路4の燃料弁4aを閉じてガス処理用バーナ7の燃焼作動を停止させた状態で燃焼用空気ファン5を運転し、これにより、冷却用風路16の側に冷却用空気acとして供給されるごく少量の燃焼用空気anを冷却用風路16のバイパス路17を通じ廃熱ボイラ12の器内通風路12aに対し燃焼室3からの高温処理済ガスの通風向きとは逆の通風向きで供給する状態にして、その燃焼用空気an(冷却用空気)の供給圧力を閉じ状態の回収用ダンパ13aに対し燃焼室3向きに作用させる。
つまり、バイパス路17における逆止弁17aにより逆流を確実に阻止した状態で、このように燃焼用空気anの供給圧力を閉じ状態の回収用ダンパ13aに対し燃焼室3向きに作用させることで、装置冷却運転において未だ高温の燃焼室3から送出される高温処理済ガスや高温空気が閉じ状態の回収用ダンパ13aをリークして廃熱ボイラ12に侵入することを防止する。
なお、この装置冷却運転において燃焼用空気弁6aは閉じ状態あるいは開き状態のいずれであってもよい。
また、このバイパス路17を設けることで、装置冷却運転に限らず、回収用ダンパ13a及び回収系排気ダンパ15aを閉じた状態で燃焼用空気ファン5を運転するとき(例えば、廃熱回収運転を伴わないガス処理運転時など)には常に、バイパス路17における逆止弁17aにより逆流を確実に阻止した状態で、燃焼用空気anの供給圧力を閉じ状態の回収用ダンパ13aに対し燃焼室3向きに作用させて、閉じ状態にある回収用ダンパ13aにおける廃熱ボイラ側へのガスリークを阻止することができる。
〔第2実施形態〕
図4は第2実施形態の蓄熱式ガス処理装置を示し、このガス処理装置では、第1実施形態のガス処理装置の如く冷却用風路16を燃焼用空気路6における燃焼用空気ファン5の吐出側箇所から分岐するのに代えて、冷却用風路16を被処理ガス路2におけるガス処理用ファン1の吐出側箇所から分岐して廃熱回収器として廃熱ボイラ12に接続してある。
具体的には、外気導入用ダンパ19aを介在させた外気導入路19をガス処理用ダンパ2aよりも下流側で被処理ガス路2におけるガス処理用ファン1の吸入側箇所に接続するとともに、冷却用ダンパ16aを介在させた冷却用風路16を被処理ガス路2におけるガス処理用ファン1の吐出側箇所から分岐し、この冷却用風路16は回収系排気路15における回収系排気ダンパ15aの上流側箇所に接続することで廃熱ボイラ12に接続してある。
ガス処理運転は、外気導入用ダンパ19a及び冷却用ダンパ16aを閉じて被処理ガス路2を通じガス処理用ファン1により被処理ガスGを燃焼室3に供給する状態にし、この状態で第1実施形態のガス処理装置と同様、図4において実線の矢印で示す如く、第1蓄熱室9aを入口側蓄熱室として被処理ガスGを第1蓄熱室9aの蓄熱材層8を通過させて燃焼室3に導くのに併行して、燃焼室3で揮発性有機化合物を熱分解処理した高温の処理済ガスG′を第2蓄熱室9bの蓄熱材層8を通過させて排気路10に導く状態と、これとは逆に図4において破線の矢印で示す如く、第2蓄熱室9bを入口側蓄熱室として被処理ガスGを第2蓄熱室9bの蓄熱材層8を通過させて燃焼室3に導くのに併行して、燃焼室3で揮発性有機化合物を熱分解処理した高温の処理済ガスG′を第1蓄熱室9aの蓄熱材層8を通過させて排気路10に導く状態とにガス経路を交互に切り換えながら実施する。
制御器18は、ガス処理運転に伴う廃熱回収運転で廃熱ボイラ12において異常(本例では例えば廃熱ボイラ12での深刻な水位低下)が検出されたとき、その検出情報に基づいて図4に示すガス処理運転を自動停止して図5に示す回収器冷却運転を自動的に開始する。
具体的には、この回収器冷却運転において制御器18は、同図5に示す如く、燃料路4の燃料弁4aを閉じるとともに燃焼用空気ファン5を停止してガス処理用バーナ7の燃焼作動を停止するとともに、被処理ガス路2のガス処理用ダンパ2aを閉じてガス処理運転を停止した状態において、外気導入用ダンパ19a及び冷却用ダンパ16aを開くとともに回収系排気ダンパ15aを閉じた状態でガス処理用ファン1を運転する。
即ち、この回収器冷却運転では、外気導入用ダンパ19a及び冷却用ダンパ16aを開き、また、ガス処理用ダンパ2a及び回収系排気ダンパ15aを閉じた状態でガス処理用ファン1を運転することで、ガス処理用ファン1により外気導入路19を通じ外気aoを導入し、その導入外気aoを冷却用空気acとしてガス処理用ファン1により冷却用風路16を通じて廃熱ボイラ12の器内通風路12aに対し燃焼室3からの高温処理済ガスG′の通風向きとは逆の通風向きで通風し、これにより、異常発生の廃熱ボイラ12を強制的に冷却する。
また、この回収器冷却運転において制御器18は、第1実施形態のガス処理装置と同様、回収路13における回収用ダンパ13a及び逃がし路14における逃がしダンパ14aをともに開いた状態にし、これにより、廃熱ボイラ12の器内通風路12aを通過した冷却用空気ac(即ち、廃熱ボイラ12に対して冷却作用した後の冷却用空気)を回収路13に対し逆流させる状態で逃がし路14に導いて逃がし路14を通じ排気路10へ円滑に流出させる。
冷却用風路16には、第1実施形態のガス処理装置と同様、冷却用ダンパ16aに対する小口径のバイパス路17を設け、このバイパス路17には廃熱ボイラ12に向かう空気流れのみを許容して逆向きの空気流れを阻止する逆止弁17aを介在させてある。
図6は、ガス処理運転を通常停止した際、そのガス処理運転の通常停止に続いて制御器8が自動的に実行する装置冷却運転を示し、この装置冷却運転において制御器8は、ガス処理用ダンパ2aを閉じて外気導入用ダンパ19を開くのに対し冷却用ダンパ16aは閉じたままの状態でガス処理用ファン1を運転することで、外気導入路19を通じ被処理ガス路2に外気aoを導入して、その導入外気aoを第1及び第2ポペット弁11a,11bの切り換え操作による前述の如き入口側蓄熱室と出口側蓄熱室との交互切り換えを伴う状態で被処理ガス路2を通じ燃焼室3に供給し、これにより、ガス処理運転後の燃焼室3及び各蓄熱室9a,9bを冷却する。
なお、第1実施形態のガス処理装置と同様、この装置冷却運転において回収用ダンパ13a,逃がし用ダンパ14a,回収系排気ダンパ15a,冷却用ダンパ16aはいずれも閉じ状態にする。
そして、この装置冷却運転では、ガス処理用ファン1の運転により冷却用風路16の側に冷却用空気acとして分流供給されるごく少量の導入外気aoを冷却用風路16のバイパス路17を通じ廃熱ボイラ12の器内通風路12aに対し燃焼室3からの高温処理済ガスの通風向きとは逆の通風向きで供給する状態にして、その外気ao(冷却用空気)の供給圧力を閉じ状態の回収用ダンパ13aに対し燃焼室3向きに作用させ、これにより、装置冷却運転において未だ高温の燃焼室3から送出される高温処理済ガスや高温空気が閉じ状態の回収用ダンパ13aをリークして廃熱ボイラ12に侵入することを防止する。
〔別実施形態〕
次の本発明の別実施形態を列記する。
第1及び第2実施形態では、冷却用風路16を燃焼用空気路6における燃焼用空気ファン5の吐出側箇所又は被処理ガス路2におけるガス処理用ファン1の吐出側箇所のいずれか一方からのみ分岐する例を示したが、第1及び第2実施形態を併行実施する形態で、燃焼用空気路6における燃焼用空気ファン5の吐出側箇所から第1の冷却用風路16を分岐するとともに、被処理ガス路2におけるガス処理用ファン1の吐出側箇所から第2の冷却用風路16を分岐して、これら第1及び第2の冷却用風路16をともに廃熱回収器12に接続する構成を採用してもよい。
第1及び第2実施形態では廃熱回収器12として廃熱ボイラを備えるガス処理装置を示したが、廃熱回収器12は、廃熱ボイラに限らず、回収路13を通じ燃焼室3から導入した高温の処理済ガスG′を熱回収用熱媒wと熱交換させるものであれば、どのようなものであってもよく、また、その熱回収用熱媒wも水に限らず、種々の液体熱媒あるいは気体熱媒を採用することができる。
本発明では、廃熱回収器12の器内通風路12aに対して冷却用風路16からの冷却用空気acを燃焼室3からの高温処理済ガスG′の通風向きとは逆の通風向きで通過させる状態にして冷却用風路16を廃熱回収器12に接続するが、参考例としては、廃熱回収器12の器内通風路12aに対して冷却用風路16からの冷却用空気acを燃焼室3からの高温処理済ガスG′の通風向きと同じ通風向きで通過させる状態にして冷却用風路16を廃熱回収器12に接続することも考えられる。
また、その場合、廃熱回収器12の器内通風路12aを通過させた冷却用空気acは、廃熱回収器12の器内通風路12aを通過させた高温処理済ガスG′と同様、廃熱回収器12に接続の回収系排気路15を通じて排出するなどすればよい。
冷却用風路16に冷却用ダンパ16aに対するバイパス路17を設けて、このバイパス路17に、廃熱回収器12に向かう空気流れのみを許容して逆向きの空気流れを阻止する逆止手段17aを介在させ、これにより、閉じ状態の回収用ダンパ13aに対し燃焼室3向きの空気圧を作用させて、閉じ状態の回収用ダンパ13aにおける廃熱回収器12の側へのリークを防止する構成は、冷却用空気acを燃焼室3からの高温処理済ガスG′の通風向きとは逆の通風向きで廃熱回収器12の器内通風路12aに通過させる状態に冷却用風路16を廃熱回収器12に接続する場合に限らず、冷却用空気acを燃焼室3からの高温処理済ガスG′の通風向きと同じ通風向きで通過させる状態にして冷却用風路16を廃熱回収器12に接続する場合にも採用することができる。
即ち、いずれの場合にしても、回収用ダンパ13a及びその他のダンパの閉じ操作により廃熱回収器12の器内通風路12aが冷却用風路16のバイパス路17に対してのみ開放する状態にして、そのバイパス路17を通じ燃焼用空気ファン5又はガス処理用ファン1による少量の供給空気(少量の冷却用空気ac)を廃熱回収器12の器内通風路12aに供給するようにすれば、その空気供給圧を閉じ状態の回収用ダンパ13aに対し燃焼室3向きに作用させて、閉じ状態の回収用ダンパ13aにおける廃熱回収器12の側へのリークを防止することができる。
本発明は、前述の第1及び第2実施形態で示したように、燃焼室3に対する被処理ガスGの通風向きを順次切り換えながらガス処理運転を行う形式のガス処理装置に限らず、燃焼室3に対し常に一定の通風向きで被処理ガスGを供給しながらガス処理運転を行うガス処理装置にも適用することができる。
本発明によるガス処理装置は、各種分野において発生する種々の被処理ガスに含まれる揮発性有機化合物を熱分解処理するのに利用することができる。
G 被処理ガス
2 被処理ガス路
3 燃焼室
1 ガス処理用ファン
5 燃焼用空気ファン
6 燃焼用空気路
an 燃焼用空気
f 燃料
7 ガス処理用バーナ
13a 回収用ダンパ
13 回収路
G′ 処理済ガス
w 熱回収用熱媒
12 廃熱回収器
16a 冷却用ダンパ
16 冷却用風路
ac 冷却用空気
19a 外気導入用ダンパ
19 外気導入路
ao 外気
12a 器内通風路
14 逃がし路
14a 逃がし用ダンパ
17 バイパス路
17a 逆止手段
18 制御手段

Claims (5)

  1. 揮発性有機化合物を含む被処理ガスを被処理ガス路を通じて燃焼室に供給するガス処理用ファンと、
    燃焼用空気ファンにより燃焼用空気路を通じて供給される燃焼用空気とともに燃料を燃焼させて被処理ガスに含まれる揮発性有機化合物を前記燃焼室において熱分解処理するガス処理用バーナと、
    回収用ダンパを介在させた回収路を通じ前記燃焼室から高温の処理済ガスを導入して、その導入処理済ガスを熱回収用熱媒と熱交換させることで導入処理済ガスの保有熱を回収する廃熱回収器とを備えるガス処理装置であって、
    冷却用ダンパを介在させた冷却用風路を前記燃焼用空気路における前記燃焼用空気ファンの吐出側箇所から分岐して前記廃熱回収器に接続し、
    前記冷却用ダンパを開いた状態で前記燃焼用空気ファンを運転することで、前記燃焼用空気ファンにより供給される燃焼用空気を冷却用空気として前記冷却用風路を通じ前記廃熱回収器に供給して前記廃熱回収器を冷却する構成にし
    前記冷却用風路は、前記燃焼室からの高温処理済ガスを前記回収路を通じて通風する前記廃熱回収器の器内通風路に対し前記燃焼室からの高温処理済ガスの通風向きとは逆の通風向きで前記冷却用空気を通風する状態にして前記廃熱回収器に接続してあるガス処理装置。
  2. 揮発性有機化合物を含む被処理ガスを被処理ガス路を通じて燃焼室に供給するガス処理用ファンと、
    燃焼用空気ファンにより燃焼用空気路を通じて供給される燃焼用空気とともに燃料を燃焼させて被処理ガスに含まれる揮発性有機化合物を前記燃焼室において熱分解処理するガス処理用バーナと、
    回収用ダンパを介在させた回収路を通じ前記燃焼室から高温の処理済ガスを導入して、その導入処理済ガスを熱回収用熱媒と熱交換させることで導入処理済ガスの保有熱を回収する廃熱回収器とを備える燃焼式ガス処理装置であって、
    外気導入用ダンパを介在させた外気導入路を前記被処理ガス路における前記ガス処理用ファンの吸入側箇所に接続するとともに、
    冷却用ダンパを介在させた冷却用風路を前記被処理ガス路における前記ガス処理用ファンの吐出側箇所から分岐して前記廃熱回収器に接続し、
    前記外気導入用ダンパ及び前記冷却用ダンパを開いた状態で前記ガス処理用ファンを運転することで、前記ガス処理用ファンにより前記外気導入路を通じ外気を導入し、この導入外気を冷却用空気として前記ガス処理用ファンにより前記冷却用風路を通じ前記廃熱回収器に供給して前記廃熱回収器を冷却する構成にし
    前記冷却用風路は、前記燃焼室からの高温処理済ガスを前記回収路を通じて通風する前記廃熱回収器の器内通風路に対し前記燃焼室からの高温処理済ガスの通風向きとは逆の通風向きで前記冷却用空気を通風する状態にして前記廃熱回収器に接続してあるガス処理装置。
  3. 前記回収路における前記回収用ダンパより前記燃焼室寄りの部分から又は前記燃焼室から排気路へ高温の処理済ガスを導く逃がし路を設けるとともに、この逃がし路を開閉する逃がし用ダンパを設けてある請求項1又は2記載のガス処理装置。
  4. 前記冷却用ダンパに対するバイパス路を前記冷却用風路に設け、
    このバイパス路に、前記廃熱回収器に向かう空気流れを許して逆向きの空気流れを阻止する逆止手段を設けてある請求項1〜3のいずれか1項に記載のガス処理装置。
  5. 前記ガス処理用ファンにより前記被処理ガス路を通じ被処理ガスを前記燃焼室に供給して、その被処理ガスに含まれる揮発性有機化合物を前記燃焼室で熱分解処理するガス処理運転と、前記冷却用風路を通じ前記廃熱回収器に前記冷却用空気を供給して前記廃熱回収器を冷却する回収器冷却運転との切り換えを行う制御手段を設け、
    この制御手段は、前記ガス処理運転中に前記廃熱回収器で異常が発生したとき、異常検出情報に基づき前記ガス処理運転を自動的に停止して前記回収器冷却運転を自動的に開始する構成にしてある請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス処理装置。
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