以下図面を参照して、本発明に係る採光屋根について説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明との均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1は、採光屋根の一例の斜視図である。図2(a)は図1に示す採光屋根の平面図であり、図2(b)は図1のA−A´線に沿う端面図である。図2(b)において、破線は折板屋根の傾斜部及び上板部を示す。
採光屋根1は、不図示のタイトフレーム上に配置された金属製の折板屋根100上に配置される。折板屋根100は、水上側にある屋根の頂上部から水下側に所定の角度を持って傾斜するように配置される。図1において、奥側が水上側であり、手前側が水下側である。採光屋根100を形成する折板は、上板部の端部にそれぞれ形成されるハゼ締め部101を介して接合される。
採光屋根1は、水上側に配置される第一採光部材10aと、第一採光部材10aに近接して第一採光部材10aの水下側に配置される第二採光部材10bと、第二採光部材10bに近接して第二採光部材10bの水下側に配置される第三採光部材10cとを有する。
採光屋根1は、第一〜第六シート材11a〜11fを更に有する。第一及び第二シート材11a及び11bは、第一採光部材10aの下方に配置される。第三及び第四シート材11c及び11dは、第二採光部材10bの下方に配置される。第五及び第六シート材11e及び11fは、第三採光部材10cの下方に配置される。
第一〜第三採光部材10a〜10cは、ポリカーボネートの押し出し成形によって形成される。第一〜第六シート材11a〜11fはそれぞれ、第一〜第三採光部材10a〜10cの採光面の面積の略半分の面積を有する方形の可撓性のガラスクロスであり、不燃性部材である。ここでのガラスクロスはガラス繊維の織布にシリコン系の樹脂を含浸したものである。
採光屋根1は、側部支持構造12と、水上支持構造13と、水下支持構造14と、連結構造15a及び15bを更に有する。側部支持構造12は、第一〜第三採光部材10a〜10cの長辺を支持する。水上支持構造13は、第一採光部材10aの水上端を支持する。水下支持構造14は、第三採光部材10cの水下端を支持する。連結構造15aは、第一採光部材10aの水下端と第二採光部材10bの水上端との間を連結する。連結構造15bは、第二採光部材10bの水下端と第三採光部材10cの水上端との間を連結する。
採光屋根1は、水上ユニット2、中間ユニット3及び水下ユニット4に分割される。水上ユニット2は、第一採光部材10aと、第一及び第二シート材11a及び11bと、側部支持構造12の水上部と、水上支持構造13と、連結構造15aの水上部とを含む。中間ユニット3は、第二採光部材10bと、第三及び第四シート材11c及び11dと、側部支持構造12の中間部と、連結構造15aの水下部と、連結構造15bの水上部とを含む。水下ユニット4は、第三採光部材10cと、第五及び第六シート材11e及び11fと、側部支持構造12の水下部と、連結構造15bの水下部と、水下支持構造14とを含む。
採光屋根1は、採光した太陽光を、図2(a)において破線で示される開口部120を介して、太陽光を折板屋根100を有する建築物の内部に導く。
図3(a)は図2(a)のB−B´線に沿う端面図であり、図3(b)は横桟の側面図であり、図4(a)は図2(a)のC−C´線に沿う端面図であり、図4(b)は図4(a)の部分拡大図である。
側部支持構造12は、横桟20と、補強横桟21と、受座22a及び22bと、サイドフレーム23a及び23bと、シート固定部材24a及び24bと、シート材押込部材25a及び25bとを有する。側部支持構造12は、サイドカバー26a及び26bと、サイド水切り部材27a及び27bとを更に有する。
横桟20は、矩形の断面を有する中空のアルミニウム鋼材であり、押出成型により形成される。横桟20の両端は、ビスによりサイドフレーム23a及び23bにそれぞれ接合される。横桟20の方形断面の4つの頂点にそれぞれ位置する断面C字状の突起部は、横桟20がサイドフレーム23a及び23bにビスで接合されるときに、メスネジとして機能する。
横桟20は、水上ユニット2、中間ユニット3及び水下ユニット4それぞれの横方向中央部に配置され、採光屋根1の横方向の強度を補強する。
図5(a)は補強横桟21の斜視図であり、図5(b)は補強横桟21の平面図であり、図5(c)は補強横桟21の正面図であり、図5(d)は補強横桟21の側面図であり、図5(e)は補強横桟21の部分正面図である。
補強横桟21は、桟部211と、桟部211の長手方向の端部に配置されるハゼ支持部212a及び212bとを有し、アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板で形成される。桟部211は、底板部211aと、一対の長手側板部211b及び211cとを有し、コ字状断面を有する。
ハゼ支持部212aは、第一側板部213aと、上板部214aと、第二側板部215aと、内板部216aとを有する。第一側板部213aは、底板部211aの短辺から底板部211aに対して略直角を成して上方に延びる矩形の平板である。第一側板部213aには、2つの孔(不図示)が形成される。
上板部214aは、それぞれ矩形の平板である第一平板部と傾斜板部と第二平板部とを有する。第一平板部は、第一側板部213aの上端から第一側板部213aに対して略直角を成して底板部211aと反対に延びており、中央部に結合部材であるボルト217aを挿入するための孔が形成される。傾斜板部は、第一平板部の第一側板部213aと接する辺と反対の辺から略135度の角度を成して上方に伸びる平板である。第二平板部は、傾斜板部の第一平板部と接する辺と反対の辺から第一平板部が延びる方向と同一の方向に延びる平板である。
第二側板部215aは、上板部214aに対して略直角を成して下方に延びて、第一側板部213aと対向する位置に配置される矩形の平板である。内板部216aは、第二側板部215aの下端から第二側板部215aに対して略80度の角度を成して第一側板部213aの方向に向かって延びる矩形の平板である。
ハゼ支持部212bは、ハゼ支持部212aと反対の位置に配置され、ハゼ支持部212aと同一の構成及び機能を有する。ハゼ支持部212bは、第一側板部213bと、上板部214bと、第二側板部215bと、内板部216bとを有する。
補強横桟21は、水上ユニット2、中間ユニット3及び水下ユニット4それぞれに横桟20の略2倍の割合で配置され、採光屋根1の横方向の強度を更に補強する。
図6(a)は受座22aの斜視図であり、図6(b)は受座22aの正面図であり、図6(c)は受座22aの平面図であり、図6(d)は受座22aの側面図である。
受座22aは、平板部221aと、突起部222aと、第一及び第二側壁部223a及び224aとを有し、アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板で形成される。突起部222aは、平板部221aの短手方向の略中央部を起曲して形成される。平板部221aの短手方向の略中央部には、突起部222aと共にボルト217aを挿入するための孔が形成される。
第一及び第二側壁部223a及び224aはそれぞれ、平板部221aの長辺の端部を一定幅に亘り折曲して形成される。受座22aの第一側壁部223aと第二側壁部224aとの間にハゼ支持部212aを配置することにより、受座22aは、受座22aの第一側壁部223aと第二側壁部224aとの間からハゼ支持部212aがずれることを防止する。
受座22bは、受座22aと同一の構成及び機能を有する。受座22bは、平板部221bと、突起部222bと、第一及び第二側壁部223b及び224bとを有する。
ボルト217aは、ハゼ支持部212aの上板部214aの第一平板部に形成される孔と、受座22aの平板部221aに形成される孔とをそれぞれ貫通し、ナット227aと共に、ハゼ支持部212a及び受座22aを挟持する。ハゼ支持部212a及び受座22aは、ボルト217a及びナット227aによって挟持されることにより、折板屋根100の上面を鉛直方向から挟持する鉛直挟持部を形成すると共に、ハゼ締め部101を水平方向から挟持する水平挟持部を形成する。図4において矢印Aで示される鉛直挟持部は、ハゼ支持部212aの第二側板部215aの下端と、受座22aの平板部221aの第一側壁部223a及び第二側壁部224bの上端とにより形成される。図4において矢印Bで示される水平挟持部は、ハゼ支持部212aの内板部216aの先端と、受座22aの突起部222aの一方の面とにより形成される。鉛直挟持部は、略水平方向に延びる折板屋根100の上面を鉛直方向から挟持し、水平挟持部は、鉛直方向に延びる折板屋根100のハゼ締め部101を水平方向から挟持する。
補強横桟21と受座22a及び22bとでハゼ締め部101を挟持するとき、補強横桟21は、受座22a及び22bとそれぞれボルト217a及び217b並びにナット227a及び227bで仮止めされた状態でハゼ締め部101に位置合わせされる。このとき、受座22a及び22bはそれぞれ、補強横桟21の長手方向に対して略直角を成すように配置される。次いで、補強横桟21の長手方向に対して略直角を成すように配置されている受座22a及び22bをそれぞれ、ハゼ支持部212a及び212bと共にハゼ締め部101を挟持する位置に回転させる。そして、ボルト217a及び217b並びにナット227a及び227bを締め込むことによって、補強横桟21と受座22a及び22bとによって、ハゼ締め部101が挟持される。
図7(a)はサイドフレーム23aの斜視図であり、図7(b)はサイドフレーム23aの側面図である。
サイドフレーム23aは、横桟支持部231aと、第一水平板部232aと、第一鉛直板部233aと、第二鉛直板部234aと、第二水平板部235aと、第三鉛直板部236aと、採光部材支持部237aと、シート枠支持部238aとを有する。サイドフレーム23aは、アルミニウム鋼材であり、押出成型により形成される。
横桟支持部231aは鉛直方向に延びる平板であり、上端が第一水平板部232aの上方に向かって折曲されている。横桟支持部231aは、横桟20の長手方向の端部を支持する。第一水平板部232aは、横桟支持部231aの下端から水平方向に延びる平板であり、サイドフレーム23aをハゼ支持部212aの上板部214aに接合するためのビスが貫入される。第一鉛直板部233aは、第一水平板部232aの裏面から延びる平板である。第二鉛直板部234aは、第一水平板部232aの横桟支持部231aの反対の端部から上下に向かって鉛直方向に延びる平板である。第一鉛直板部233a及び第二鉛直板部234aはそれぞれ、雨水が採光屋根1を介して室内に侵入することを防止する。また、第一水平板部232aは、第一鉛直板部233a及び第二鉛直板部234aの間に排水孔が形成されており、採光屋根1の内部に侵入した雨水等の水を採光屋根1の外部に排水する。
第二水平板部235aは、第二鉛直板部234aの上端から左右に水平方向に延びる平板である。第三鉛直板部236aは、第二水平板部235aの第一水平板部232aと反対の端部から下方に向かって鉛直方向に延びる平板であり、サイドフレーム23aをサイドカバー26aに接合するためのビスが貫入される。また、第三鉛直板部236aの下端にはサイドカバー26aの嵌合部と嵌合する嵌合部が形成される。採光部材支持部237aは、第二水平板部235aの第三鉛直板部236aと反対の端部から上に向かって鉛直方向に延びる平板状の鉛直部と、鉛直部の上端から第三鉛直板部236aの方向に水平方向に延びる平板状の水平部とを有する。シート枠支持部238aは、採光部材支持部237aの鉛直部の水平部が延びる方向と反対の面から水平に採光部材支持部237aの水平部と反対の方向に延びる平板である。シート枠支持部238aの表面には、シート枠支持部238aに貫入されたビスによってシート固定部材24aが接合される。
サイドフレーム23aの側面図における断面C字状の4つの突起部は、サイドフレーム23aがビスにより接合されるときにメスネジとして機能する。
サイドフレーム23bは、サイドフレーム23aと同一の構成及び機能を有する。サイドフレーム23bは、横桟支持部231bと、第一水平板部232bと、第一鉛直板部233bと、第二鉛直板部234bと、第二水平板部235bと、第三鉛直板部236bと、採光部材支持部237bと、シート枠支持部238bとを有する。
一対のサイドフレーム23a及び23bは、水上ユニット2、中間ユニット3及び水下ユニット4にそれぞれ配置される。水上ユニット2に配置される一対のサイドフレーム23a及び23bの水上端は水上支持構造13に接合され、水下端は連結構造15aの水上部に接合される。中間ユニット3に配置される一対のサイドフレーム23a及び23bの水上端は連結構造15aの水下部に接合され、水下端は連結構造15bの水上部に接合される。水下ユニット4に配置される一対のサイドフレーム23a及び23bの水上端は連結構造15bの水下部に接合され、水下支持構造14に接合される。
図8(a)はシート固定部材24aの斜視図であり、図8(b)はシート固定部材24aの側面図であり、図8(c)はシート材押込部材25aの斜視図であり、(d)はシート材の取付図であり、(e)は図4に示す端面図の部分拡大図である。
シート固定部材24aは、溝部241aと、突起部242aと、接合部243aと、補強部244aとを有する。
溝部241aは、平板状の底板部と、底板部の長辺から底板部と略直角を成して上方に延びる平板状の一対の側壁部とにより形成される。突起部242aは、溝部241aの一方の側壁部の上端から溝部241aの上方に向かって溝部241aの側壁部と略直角を成して延びる平板である。接合部243aは、溝部241aの他方の側壁部の上端から溝部241aと反対の方向に溝部241aの側壁部と略直角を成して延びる平板状の水平部と、水平部の溝部241aと反対の端部から水平部と略直角を成して延びる平板状の鉛直部とを有する。接合部243aの鉛直部の高さは、溝部241aの側壁部の高さと等しい。補強部244aは、突起部242aが形成される側壁部の上部及び下部から溝部241aと反対の方向に延びる平板状の一対の水平部と、一対の水平部の溝部241aと反対の端部から互いに対向するように延びる平板状の一対の鉛直部とを有する。
シート材押込部材25aは、円形断面を有する棒状の合成ゴム部材であり、第一シート材11aの端部と共にシート固定部材24aの溝部241aに開口部245aを介して押込まれる。シート材押込部材25aが第一シート材11aの端部と共にシート固定部材24aの溝部241aに押込まれることにより、第一シート材11aの端部は、シート固定部材24aの溝部241aに固定される。また、シート材押込部材25aの断面の直径は、シート固定部材24aの開口部245aの幅よりも大きいので、溝部241aに押し込まれたシート材押込部材25aは、溝部241aから抜け出すことは容易ではない。第一シート材11aの端部は、ビスで互いに結合されるサイドフレーム23aのシート枠支持部238aとシート固定部材24aとによって挟持されるため、より強固に固定される。また、シート固定部材24aをサイドカバー26aのシート枠支持部238aに固定するときに使用されるビスが、第一シート材11aを貫通しているので、第一シート材11aは更に強固に固定される。
シート固定部材24b及びシート材押込部材25bはそれぞれ、シート固定部材24a及びシート材押込部材25aと同一の構成及び機能を有する。シート固定部材24bは、溝部241bと、突起部242bと、接合部243bと、補強部244bとを有する。
サイドカバー26aは、鉛直方向に延びる平板状の側板部と、側板部の上端から水平方向に延びる平板状の上板部と、側板部の下端から上板部と同一方向に延びる平板状の下板部とを有する。サイドカバー26aの側板部の上板部が延びる方向の面には、サイドフレーム23aの第三鉛直板部236aの下端に形成される嵌合部と嵌合する嵌合部が形成される。上板部の裏面の先端部には、パッキン261aを嵌合するパッキン嵌合部が形成される。サイドカバー26aは、アルミニウム鋼材であり、押出成型により形成される。
サイドカバー26aは、側板部がサイドフレーム23aの第三鉛直板部236aとビスにより結合されることにより、第一採光部材10aの長手方向の端部をサイドフレーム23a(採光部材支持部237a)と共に挟持する。
サイドカバー26bは、サイドカバー26aと同一の構成及び機能を有する。
サイド水切り部材27aは、鉛直方向に延びる鉛直部と、補強横桟21aのハゼ支持部212aの外面に沿って延びる直角部と、折板に沿って延びる傾斜部とを有する。サイド水切り部材27aは、アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板で形成される。サイド水切り部材27aは、直角部の上面において、サイドフレーム23aと、補強横桟21aのハゼ支持部212aとの間にビスにより接合される。また、サイド水切り部材27aは、直角部の側面において、補強横桟21aのハゼ支持部212aとにビスにより接合される。
サイド水切り部材27bは、サイド水切り部材27aと同一の構成及び機能を有する。
図9は、図2(a)のD−D´線に沿う端面図である。
図9に示す端面図は、第一採光部材10a、第一シート材11aが、開口部120ではなく、折板屋根100の上部に配置されることが図4に示す端面図と相違する。
折板屋根100は、タイトフレーム102の表面に配置される。図9に示す側部支持構造12の断面は、受座22a及び22bの代わりに水平挟持部材28a及び28bを有することが、図4にされる側部支持構造12の断面と相違する。
水平挟持部材28aは、鉛直方向に延びる平板状の鉛直部と、鉛直部の上端から水平方向に延びる上板部と、鉛直部の下端から上板部の延びる方向と反対の方向に延びる下板部とを有する。水平挟持部材28aの上板部には孔が形成され、補強横桟21のハゼ支持部212aの上板部214aと、ボルト219a及びナット229aにより結合される。水平挟持部材28aの下板部の先端は、補強横桟21のハゼ支持部212aの内板部216aの先端と共に、ハゼ締め部101を水平方向から挟持する。
図10は、図2(a)のE−E´線に沿う端面図である。図10において、破線は折板屋根100を示す。
水上支持構造13は、端部フレーム31と、シート固定部材32と、シート材押込部材33と、端部プレート34と、水上カバー35と、水上水切り部材36とを有する。水上支持構造13及び補強横桟21の下方には、折板屋根100が第一採光部材10aの下方に向かって延びている。折板屋根100の開口部120側の端部には、水上止め面戸103及びシーリング39が配置され、水上から折板屋根100を介して雨水が侵入することを防止する。
図11(a)及び11(b)はそれぞれ端部フレーム31の斜視図であり、図11(c)は端部フレーム31の側面図である。
端部フレーム31は、平板状の底板部310と、底板部310の一方の長辺から底板部310と略直角を成して延びる平板状の第一側壁部311と、底板部310の他方の長辺から底板部310と略直角を成して延びる平板状の第二側壁部312を有する。底板部310、第一側壁部311及び第二側壁部312は、樋部313を形成する。
端部フレーム31は、第一側壁部311の上端近傍から樋部313の上方に向かって延びる平板状の水平部と水平部の端部から水平部と略直角を成して上方に延びる平板状の鉛直部とを有する採光部材支持部314を更に有する。端部フレーム31は、第一側壁部311の外面から水平方向に延びる平板状のシート枠支持部315を更に有する。端部フレーム31は、結合部316を更に有する。結合部316は、第二側壁部312の上端から外側に向かって延びる平板状の第一水平部と、第一水平部の外端から上下に向かって鉛直方向に延びる平板状の鉛直部と、鉛直部の上端から樋部313の上方に向かって延びる平板状の第二水平部とを有する。端部フレーム31は、アルミニウム鋼材であり、押出成型により形成される。
端部フレーム31の採光部材支持部314は、第一側壁部311の上端と共に第一採光部材10aの水上端を支持する。端部フレーム31のシート枠支持部315の表面には、シート固定部材32が配置され、端部フレーム31のシート枠支持部315とシート固定部材32とはビスにより接合される。端部フレーム31の結合部316は、ビスによって水上カバー35に接合される。
端部フレーム31は、長手方向の端部がそれぞれサイドフレーム23a及び23bの横桟支持部231a及び231bによって支持される。水上支持構造13に雨水等が侵入した場合、侵入した水は、樋部313に流入する。また、第一側壁部311の上端と採光部材支持部314とにより形成される断面上向きコの字型の部分は、第一採光部材10aの水上端の裏面に回り込もうとする侵入水に対して樋の役割りを果たす。樋部313及び第一側壁部311の上端と採光部材支持部314とにより形成される断面上向きコの字型の部分に流入した水は、サイドフレーム23a及び23bの第一水平板部232a及び232bに導かれ、第一水平板部232a及び232bに形成される排水孔から排水される。
端部フレーム31の側面図における断面C字状の2つの突起部は、端部フレーム31がビスにより接合されるときにメスネジとして機能する。
シート固定部材32及びシート材押込部材33はそれぞれ、図4及び図8を参照して説明されたシート固定部材24a及びシート材押込部材25aと同一の構成を有する。シート固定部材32及びシート材押込部材33は、第一シート材11aの水上端を固定する。
端部プレート34は、平板状のアルミニウム鋼材であり、端部フレーム31の第二側壁部312の外面と、結合部316の下端とにより形成される断面コ字状の凹部に嵌合されると共に、複数のビスにより接合される。また、端部プレート34は、水上ユニット2に配置される一対のサイドフレーム23a及び23bの水上端と複数のビスにより接合される。
水上カバー35は、平板状の側板部と、側板部の上端から側板部と略直角を成して延びる平板状の上板部と、側板部の下端から側板部と略直角を成して延びる平板状の下板部とを有するアルミニウム鋼材である。水上カバー35の上板部の長さは、水上カバー35の下板部の長さよりも長い。水上カバー35の上板部の先端近傍には、アルコールタイプのシーリング材37が配置される。
水上水切り部材36は、平板状の平板部と、平板部の一端から平板部と略直角を成して延びる平板状の第一鉛直部と、第一鉛直部の上端から第一鉛直部と略直角を成して平板部の上方に向かって延びる平板状の第一水平部とを有する。水上水切り部材36は、平板部の第一鉛直部と反対の端部から平板部と略直角を成して延びる平板状の第二鉛直部と、第二鉛直部の上端から第二鉛直部と略直角を成して平板部の上方に向かって延びる平板状の第二水平部とを更に有する。水上水切り部材36の第一鉛直部の高さは、水上水切り部材36の第二鉛直部の高さよりも高い。水上水切り部材36は、アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板で形成される。水上水切り部材36は、平面部の裏面が補強部材104の表面に接するように配置される。
水上水切り部材36の第一鉛直部は、端部プレート34と水上カバー35との間に挟持され、水上水切り部材36の第一鉛直部の外面の下端には、変成シリコンからなるシーリング材38が配置される。
図12は、図2のF−F´線に沿う端面図である。図12において、破線は折板屋根100を示す。
水下支持構造14は、端部フレーム41と、シート固定部材42と、シート材押込部材43と、端部プレート44と、水下カバー45と、水下捨て水切り部材46とを有する。水下支持構造14及び水下側の2つの補強横桟21の下方には、折板屋根100が第三採光部材10cの下方に向かって延びている。2つの補強横桟21は、横桟として機能すると共に、図9に示すように、水平挟持部材28aと共にハゼ締め部101を水平方向から挟持する。横桟20の下方に位置する補強横桟21及び受座22はそれぞれ、横桟として機能すると共に、図4に示すようにハゼ締め部101を鉛直方向及び水平方向から挟持して採光屋根1を折板屋根100に固定する。また、水下支持構造14の下方には、エプロン面戸105及び水下第一シーリング47aが配置されることにより、水下支持構造14を下方から支持する。折板屋根100の開口部120側の端部には、水下止め面戸106及び水下第二シーリング47bが配置されることにより、水下から折板屋根100を介して雨水が侵入することを防止する。
図13(a)及び13(b)はそれぞれ端部フレーム41の斜視図であり、図13(c)は端部フレーム41の側面図である。
端部フレーム41は、図11を参照して説明した端部フレーム31と同一の構造を有する。端部フレーム41は、底板部410と、第一側壁部411と、第二側壁部412と、樋部413と、採光部材支持部414と、シート枠支持部415と、結合部416とを有する。端部フレーム41の底板部410は図11に示す底板部310に対応し、端部フレーム41の第一側壁部411は図11に示す第一側壁部311に対応し、端部フレーム41の第二側壁部412は図11に示す第二側壁部312に対応する。端部フレーム41の樋部413は図11に示す樋部313に対応し、端部フレーム41の採光部材支持部414は図11に示す採光部材支持部314に対応する。端部フレーム41のシート枠支持部415は図11に示すシート枠支持部315に対応し、端部フレーム41の結合部416は図11に示す結合部316に対応する。端部フレーム41は、第三採光部材10cの水下端を支持すると共に、シート固定部材42を支持する。
端部フレーム41は、長手方向の端部がそれぞれサイドフレーム23a及び23bの横桟支持部231a及び231bによって支持される。水下支持構造14に雨水等が侵入した場合、侵入した水は、樋部413に流入する。また、第一側壁部411の上端と採光部材支持部414とにより形成される断面上向きコの字型の部分は、第三採光部材10cの水下端の裏面に回り込もうとする侵入水に対して樋の役割りを果たす。樋部413及び第一側壁部411の上端と採光部材支持部414とにより形成される断面上向きコの字型の部分に流入した水は、サイドフレーム23a及び23bの第一水平板部232a及び232bに導かれ、第一水平板部232a及び232bに形成される排水孔から排水される。
シート固定部材42及びシート材押込部材43は、図4及び図8を参照して説明したシート固定部材24a及びシート材押込部材25aと同一の構成を有する。シート固定部材42及びシート材押込部材43は、第六シート材11fの水下端を固定する。第六シート材11fの水上端は、横桟20及び補強横桟21の上方に位置するシート固定部材111f及びシート材押込部材112fにより固定される。また、第六シート材11fの水上側に位置する第五シート材11eの水下端は、シート固定部材111f及びシート材押込部材112fの水上に位置するシート固定部材111e及びシート材押込部材112eにより固定される。
端部プレート44は、平板状のアルミニウム鋼材である。端部プレート44は、端部フレーム41の第二側壁部412の外面と、結合部416の下端とにより形成される断面コ字状の凸部に嵌合されると共に、複数のビスにより接合される。また、端部プレート44は、水下ユニット4に配置される一対のサイドフレーム23a及び23bの水下端と複数のビスにより接合される。
水下カバー45は、一端に端部フレーム41の結合部416の第2水平部を嵌合する嵌合部を有し、他端に第三採光部材10cの水下端を支持する採光部材支持部を有する平板状のアルミニウム鋼材である。
水下捨て水切り部材46は、平板状の平板部と、平板部の一端から平板部と略直角を成して延びる第一鉛直部と、平板部の一端から平板部と略直角を成して第一鉛直部と反対の方向に向かって延びる第二鉛直部とを有する。水下捨て水切り部材46の第一鉛直部と、水下捨て水切り部材46の第二鉛直部とは略同一の高さを有する。水下捨て水切り部材46は、アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板で形成される。水下捨て水切り部材46の平面部の水下側は、エプロン面戸105、水下第一シーリング47a及び水下第一パッキン48aに支持される。水下捨て水切り部材46の平面部の水上側は、水下止め面戸106、水下第二シーリング47b及び水下第二パッキン48bに支持される。水下捨て水切り部材46の表面の水下側には水下第三パッキン49が配置される。
図14は、図2のG−G´線に沿う端面図である。
連結構造15aは、端部フレーム51と、連結フレーム52と、一対のシート固定部材53a及び53bと、一対のシート材押込部材54a及び54bと、一対の端部プレート55a及び55bと、連結カバー56とを有する。連結構造15aは、第一採光部材10aの水下端と第二採光部材10bの水上端とを連結する。連結構造15aの下方に配置される2つの補強横桟21及び受座22はそれぞれ、横桟として機能すると共に、図4に示すようにハゼ締め部101を水平方向及び鉛直方向から挟持して採光屋根1を折板屋根100に固定する。
図15(a)及び15(b)はそれぞれ端部フレーム51の斜視図であり、図15(c)は端部フレーム51の側面図である。
端部フレーム51は、図11を参照して説明した端部フレーム31と同一の構造を有する。端部フレーム51は、底板部510と、第一側壁部511と、第二側壁部512と、樋部513と、採光部材支持部514と、シート枠支持部515と、結合部516とを有する。端部フレーム51の底板部510は図11に示す底板部310に対応し、端部フレーム51の第一側壁部511は図11に示す第一側壁部311に対応し、端部フレーム51の第二側壁部512は図11に示す第二側壁部312に対応する。端部フレーム51の樋部513は図11に示す樋部313に対応し、端部フレーム51の採光部材支持部514は図11に示す採光部材支持部314に対応する。端部フレーム51のシート枠支持部515は図11に示すシート枠支持部315に対応し、端部フレーム51の結合部516は図11に示す結合部316に対応する。端部フレーム51は、第二採光部材10bの水上端を支持すると共に、シート固定部材53aを支持する。第二採光部材10bの水上端は、端部フレーム51の樋部513の上方に位置する。
端部フレーム51は、長手方向の端部がそれぞれサイドフレーム23a及び23bの横桟支持部231a及び231bによって支持される。連結構造15aの水下側に雨水等が侵入した場合、侵入した水は、樋部513に流入する。また、第一側壁部511の上端と採光部材支持部514とにより形成される断面上向きコの字型の部分は、第二採光部材10bの水上端の裏面に回り込もうとする侵入水に対して樋の役割りを果たす。樋部513及び第一側壁部511の上端と採光部材支持部514とにより形成される断面上向きコの字型の部分に流入した水は、サイドフレーム23a及び23bの第一水平板部232a及び232bに導かれ、第一水平板部232a及び232bに形成される排水孔から排水される。
図16(a)は連結フレーム52の斜視図であり、図16(b)は連結フレーム52の側面図である。
連結フレーム52は、平板状の底板部520と、底板部520の一方の長辺から底板部520と略直角を成して延びる平板状の第一側壁部521と、底板部520の他方の長辺から底板部520と略直角を成して延びる平板状の第二側壁部522を有する。底板部520、第一側壁部521及び第二側壁部522は、樋部523を形成する。
連結フレーム52は、第一側壁部521の上端近傍から樋部523の上方に向かって延びる平板状の水平部と水平部の端部から水平部と略直角を成して上方に延びる平板状の鉛直部とを有する採光部材支持部524を更に有する。連結フレーム52は、第一側壁部521の外面から水平方向に延びる平板状のシート枠支持部525を更に有する。連結フレーム52は、連結部526を更に有する。連結部526は、第二側壁部522の上端から外側に向かって延びる平板状の第一水平部と、第一水平部の端部から上下に向かって鉛直方向に延びる平板状の第一鉛直部とを有する。連結部526は、第一鉛直部の上端から内側及び外側の双方に向かって延びる平板状の第二水平部と、第二水平部の外側の端部から下方に向かって鉛直に延びる第二鉛直部とを更に有する。端部フレーム52は、アルミニウム鋼材であり、押出成型により形成される。
連結フレーム52は、長手方向の端部がそれぞれサイドフレーム23a及び23bの横桟支持部231a及び231bによって支持される。連結構造15aの水上側に雨水等が侵入した場合、侵入した水は、樋部523に流入する。また、第一側壁部521の上端と採光部材支持部524とにより形成される断面上向きコの字型の部分は、第一採光部材10aの水下端の裏面に回り込もうとする侵入水に対して樋の役割りを果たす。樋部523及び第一側壁部521の上端と採光部材支持部524とにより形成される断面上向きコの字型の部分に流入した水は、サイドフレーム23a及び23bの第一水平板部232a及び232bに導かれ、第一水平板部232a及び232bに形成される排水孔から排水される。
連結フレーム52の連結部526は、端部フレーム51の結合部516を上方から覆うように配置される。連結フレーム52の連結部526の第二水平部の裏面は、端部フレーム51の結合部516の第二水平部の表面に接する。連結フレーム52の連結部526の第一鉛直部は、端部フレーム51の結合部516の鉛直部の水上に位置し、連結フレーム52の連結部526の第二鉛直部は、端部フレーム51の結合部516の鉛直部の水下に位置する。連結フレーム52の連結部526の第二鉛直部は、水下に位置する第二採光部材10bが温度上昇により水上方向に延びてきたときに、第二採光部材10bの水上端の当たり面として機能する。連結フレーム52の連結部526の第二鉛直部が当たり面として機能するため、第二採光部材10bの水上端から侵入した水が、連結フレーム52の連結部526の第二水平部の裏面に回り込むことが防止される。
連結フレーム52の採光部材支持部524は、第一側壁部521の上端と共に第一採光部材10aの水下端を支持する。第一採光部材10aの水下端は、連結フレーム52の樋部523の上方に位置する。連結フレーム52のシート枠支持部525は、シート固定部材53bを支持する。
連結フレーム52の側面図における断面C字状の2つの突起部は、連結フレーム52がビスにより接合されるときにメスネジとして機能する。
一対のシート固定部材53a及び53b並びにシート材押込部材54a及び54bはそれぞれ、図4及び図8を参照して説明したシート固定部材24a及びシート材押込部材25aと同一の構成を有する。シート固定部材53a及びシート材押込部材54aは、第三シート材11cの水上端を固定する。シート固定部材53b及びシート材押込部材54bは、第二シート材11bの水下端を固定する。
一対の端部プレート55a及び55bは、図10を参照して説明した端部プレート34と同一の構成を有する。端部プレート55aは、端部フレーム51の第二側壁部512の外面と、端部フレーム51の結合部516の下端とにより形成される断面コ字状の凹部に嵌合されると共に、複数のビスにより端部フレーム51に接合される。端部プレート55bは、連結フレーム52の第二側壁部522の外面と、連結フレーム52の連結部526の下端とにより形成される断面コ字状の凹部に嵌合されると共に、複数のビスにより連結フレーム52に接合される。また、端部プレート55aは、中間ユニット3に配置される一対のサイドフレーム23a及び23bの水上端と複数のビスにより接合される。端部プレート55bは、水上ユニット2に配置される一対のサイドフレーム23a及び23bの水下端と複数のビスにより接合される。
一対の端部プレート55a及び55bの間には、シール材等の閉塞部材57が圧入される。
連結カバー56は、平板状の平板部と、平板部の両端の裏面に形成される一対のパッキン嵌合部とを有する。水上側のパッキン嵌合部は、パッキン58bを介して連結フレーム52の採光部材支持部524と共に第一採光部材10aの水下端を挟持する。水下側のパッキン嵌合部は、パッキン58aを介して端部フレーム51の採光部材支持部514と共に第二採光部材10bの水上端を挟持する。
連結フレーム52の連結部526の第二水平部の高さは、第一採光部材10aの水下端及び第二採光部材10bの水下端の高さよりも高い。連結カバー56の連結部526の第二水平部の高さを、第一採光部材10aの水下端及び第二採光部材10bの水下端の高さよりも高くすることにより、連結フレーム52の連結部526の第二水平部の表面と連結カバー56の平板部の裏面が密着される。連結フレーム52の連結部526の第二水平部の表面と連結カバー56の平板部の裏面が密着されることにより、ビスで接合するときに荷重を密着面で受けると共に、連結構造15aに水上側から侵入した水が水下側に回り込むことを防止する。
第二採光部材10bの水下端と第三採光部材10cの水上端とを連結する連結構造15bは、連結構造15aと同様な構成を有する。連結構造15bは、第二採光部材10bの水下端を支持すると共に、第三採光部材10cの水上端を支持する。また、連結構造15bは、第四シート材11dの水下端を支持すると共に、第五シート材11eの水上端を支持する。
図17は、図2のH−H´線に沿う端面図である。
第一採光部材10aと、横桟20、補強横桟21及び受座22との間には、一対のシート固定部材111a及び111b並びにシート材押込部材112a及び112bが配置される。シート固定部材111a及びシート材押込部材112aは、第一シート材11aの水下端を支持する。シート固定部材111b及びシート材押込部材112bは、第二シート材11bの水上端を支持する。
横桟20の下方に配置される補強横桟21及び受座22は、横桟として機能すると共に、図4に示すようにハゼ締め部101を水平方向及び鉛直方向から挟持して採光屋根1を折板屋根100に固定する。
図18は、採光屋根1の組み立て手順を説明するための第一説明図である。
折板屋根100の一部が除去され、開口部120が形成される。開口部120の水上側には水上止め面戸103が配置され、開口部120の水下側にはエプロン面戸105及び水下止め面戸106が配置される。
図19は、採光屋根1の組み立て手順を説明するための第二説明図である。
複数の補強横桟21は、開口部120の長手方向に水上側から水下側まで配置される。水上側に配置される補強横桟21及び水下側の2つの補強横桟21はそれぞれ、水平挟持部材28a及び28bと共にハゼ締め部101を水平方向から挟持する。それ以外の補強横桟21はそれぞれ、受座22a及び22bと共にハゼ締め部101を水平方向及び鉛直方向から挟持する。
受座22a及び22bと共に配置される補強横桟21は、補強横桟21の長手方向に略直角を成すように仮止めされた受座22a及び22bを回転させることにより、ハゼ締め部101を挟持するように配置される。水平挟持部材28a及び28bと共に配置される補強横桟21は、補強横桟21の長手方向に略直角を成すように仮止めされた水平挟持部材28a及び28bを回転させることにより、ハゼ締め部101を挟持するように配置される。仮止めされた受座22a及び22b並びに水平挟持部材28a及び28bは、適切な位置に配置された後に、ボルト及びナットにより締め込められる。
図20は、採光屋根1の組み立て手順を説明するための第三説明図である。
水下側の2つの補強横桟21の面上には、水下捨て水切り部材46が配置される。次いで、開口部120の表面にハゼ締め部101を介して配置された複数の補強横桟21の両端の面上には、一対のサイド水切り部材27a及び27bが配置される。
サイド水切り部材27aは、補強横桟21のハゼ支持部212aの第二側板部215aとビスによって接合されることにより固定される。サイド水切り部材27bは、補強横桟21のハゼ支持部212bの第二側板部215bとビスによって接合されることにより固定される。
図21は、採光屋根1の組み立て手順を説明するための第四説明図である。
水下支持構造14の端部フレーム41と、水下側に配置される一対のサイドフレーム23a及び23bと、連結構造15bの端部フレーム51とは、互いの端部が接するように方形に配置される。次いで、方形に配置された端部フレーム41、サイドフレーム23a及び23b及び端部フレーム51は、水下支持構造14の端部プレート44及び連結構造15bの端部プレート55aに貫入されたビスによって接合される。次いで、接合された端部フレーム41、サイドフレーム23a及び23b及び端部フレーム51は、端部フレーム41が水下に位置し、端部フレーム51が水上に位置するように開口部120の水下側に配置される。
次いで、配置されたサイドフレーム23aは、サイド水切り部材27a及び水下捨て水切り部材46と共に、補強横桟21のハゼ支持部212aの上板部214aとビスによって接合されることにより固定される。次いで、配置されたサイドフレーム23bは、サイド水切り部材27b及び水下捨て水切り部材46と共に、補強横桟21のハゼ支持部212bの上板部214bとビスによって接合されることにより固定される。
図22は、採光屋根1の組み立て手順を説明するための第五説明図である。
連結構造15bの連結フレーム52と、中間に配置される一対のサイドフレーム23a及び23bと、連結構造15aの端部フレーム51とは、互いの端部が接するように方形に配置される。次いで、方形に配置された連結フレーム52、サイドフレーム23a及び23b及び端部フレーム51は、連結構造15aの端部プレート55a及び連結構造15bの端部プレート55bに貫入されたビスによって接合される。次いで、接合された連結フレーム52、サイドフレーム23a及び23b及び端部フレーム51は、連結フレーム52が水下に位置し、端部フレーム51が水上に位置するように開口部120の中央部に配置される。連結フレーム52を配置するとき、連結フレーム52の連結部526の外側の突起した部分の裏面は、先に配置されている連結構造15bの端部フレーム51の結合部516の表面と接するように配置される。
次いで、配置されたサイドフレーム23aは、サイド水切り部材27aと共に、補強横桟21のハゼ支持部212aの上板部214aとビスによって接合されることにより固定される。次いで、配置されたサイドフレーム23bは、サイド水切り部材27bと共に、補強横桟21のハゼ支持部212bの上板部214bとビスによって接合されることにより固定される。
図23は、採光屋根1の組み立て手順を説明するための第六説明図である。
連結構造15aの連結フレーム52と、水上に配置される一対のサイドフレーム23a及び23bと、水上支持構造13の端部フレーム31とは、互いの端部が接するように方形に配置される。次いで、方形に配置された連結フレーム52、サイドフレーム23a及び23b及び端部フレーム31は、連結構造15aの端部プレート55b及び水上支持構造13の端部プレート34に貫入されたビスによって接合される。次いで、接合された連結フレーム52、サイドフレーム23a及び23b及び端部フレーム31は、連結フレーム52が水下に位置し、端部フレーム31が水上に位置するように開口部120の水上側に配置される。連結フレーム52を配置するとき、連結フレーム52の連結部526の外側の突起した部分の裏面は、先に配置されている連結構造15aの端部フレーム51の結合部516の表面と接するように配置される。
次いで、配置されたサイドフレーム23aは、サイド水切り部材27aと共に、補強横桟21のハゼ支持部212aの上板部214aとビスによって接合されることにより固定される。次いで、配置されたサイドフレーム23bは、サイド水切り部材27bと共に、補強横桟21のハゼ支持部212bの上板部214bとビスによって接合されることにより固定される。
図24は、採光屋根1の組み立て手順を説明するための第七説明図である。
第一〜第六シート材11a〜11fは、開口部120の表面を覆うように配置される。第一〜第六シート材11a〜11fの端部は、枠状に結合された4つのシート固定部材の溝部にシート材押込部材と共に押込まれることにより固定されている。4つのシート固定部材を枠状に接合するとき、シート固定部材は端部を45度カット合わせした上で、溶接することにより接合される。例えば、第一シート材11aを固定するとき、4つのシート固定部材24a、24b、32及び111aを45度カット合わせし且つ溶接し、4つのシート材押込部材25a、25b、33及び112aと共に第一シート材11aを固定する。また、第六シート材11fを固定するとき、4つのシート固定部材24a、24b、42及び111fを45度カット合わせし且つ溶接し、4つのシート材押込部材25a、25b、43及び112fと共に第六シート材11fを固定する。このように、第一〜第六シート材11a〜11fが固定された枠状の4つのシート固定部材は、シート枠支持部238a及び238b等のシート枠支持部に固定される。
開口部120の長手方向に位置するシート固定部材24a及び24bはそれぞれ、サイドフレーム23a及び23bのシート枠支持部238a及び238bの表面に配置され、ビスによりシート枠支持部238a及び238bに固定される。
第一シート材11aの水上端に配置されるシート固定部材32は、水上支持構造13の端部フレーム31のシート枠支持部315の表面に配置され、ビスによりシート枠支持部315に固定される。第二シート材11bの水下端に配置されるシート固定部材53bは、連結構造15aの連結フレーム52のシート枠支持部525の表面に配置され、ビスによりシート枠支持部525に固定される。
第三シート材11cの水上端に配置されるシート固定部材53aは、連結構造15aの端部フレーム51のシート枠支持部515の表面に配置され、ビスによりシート枠支持部515に固定される。第四シート材11dの水下端に配置されるシート固定部材53bは、連結構造15bの連結フレーム52のシート枠支持部525の表面に配置され、ビスによりシート枠支持部525に固定される。
第五シート材11eの水上端に配置されるシート固定部材53aは、連結構造15bの端部フレーム51のシート枠支持部515の表面に配置され、ビスによりシート枠支持部515に固定される。第六シート材11fの水下端に配置されるシート固定部材42は、水下支持構造14の端部フレーム41のシート枠支持部415の表面に配置され、ビスによりシート枠支持部415に固定される。
図25は、採光屋根1の組み立て手順を説明するための第八説明図である。
第一〜第三採光部材10a〜10cは、第一〜第六シート材11a〜11fの上方に配置される。第一〜第三採光部材10a〜10cの長手方向の端部はそれぞれ、サイドフレーム23a及び23bの採光部材支持部237a及び237bに支持される。第一採光部材10aの水上端は水上支持構造13の端部フレーム31の採光部材支持部314に支持され、第一採光部材10aの水下端は連結構造15aの連結フレーム52の採光部材支持部524に支持される。第二採光部材10bの水上端は連結構造15aの端部フレーム51の採光部材支持部514に支持され、第二採光部材10bの水下端は連結構造15bの連結フレーム52の採光部材支持部524に支持される。第三採光部材10cの水上端は連結構造15bの端部フレーム51の採光部材支持部514に支持され、第三採光部材10cの水下端は水下支持構造14の端部フレーム41の採光部材支持部414に支持される。
図26は、採光屋根1の組み立て手順を説明するための第九説明図である。
連結構造15a及び15bの連結カバー56はそれぞれ、第一採光部材10aと第二採光部材10bとの間、及び第二採光部材10bと第三採光部材10cとの間に配置される。連結構造15a及び15bの連結カバー56はそれぞれ、連結構造15a及び15bの連結フレーム52の連結部526とにビスにより固定される。
水下支持構造14の水下カバー45は、第三採光部材10cの水下端に配置される。水下支持構造14の水下カバー45は、水下支持構造14の端部フレーム41の結合部416にビスにより固定される。
図27は、採光屋根1の組み立て手順を説明するための第十説明図である。
側部支持構造12のサイドカバー26a及び26bはそれぞれ、第一〜第三採光部材10a〜10cの長手方向の端部に配置される。側部支持構造12のサイドカバー26aは、側部支持構造12のサイドフレーム23aの第三鉛直板部236aにビスにより固定される。側部支持構造12のサイドカバー26bは、側部支持構造12のサイドフレーム23bの第三鉛直板部236bにビスにより固定される。側部支持構造12のサイドカバー26a及び26bはそれぞれ、側部支持構造12のサイドフレーム23a及び23bと共に、第一〜第三採光部材10a〜10cをパッキン261a及び261bを介して挟持する。
図28は、採光屋根1の組み立て手順を説明するための第十一説明図である。
水上支持構造13の水上カバー35及び水上水切り部材36は、第一採光部材10aの水上端に配置される。水上支持構造13の水上カバー35は、水上支持構造13の端部フレーム31の結合部316に水上水切り部材36を介してビスにより固定される。また、水上支持構造13の水上カバー35の周辺はシール材によりシールされる。
採光屋根1では、補強横桟21のハゼ支持部212a及び212bと、受座22a及び22bとによって、折板屋根100の上面を鉛直方向から挟持すると共に、ハゼ締め部101を水平方向から挟持する。採光屋根1では、折板屋根100の上面を鉛直方向から挟持すると共に、ハゼ締め部101を水平方向から挟持するので、接合強度を高めるために複数の部材を有するベース枠を配置する必要はない。
また、ハゼ支持部212a及び212bは、補強横桟21の長手方向の端部にそれぞれ配置されるので、補強横桟21を配置することにより、採光屋根1の長手方向の強度が補強され且つ採光屋根1とハゼ締め部101との間の接合強度が補強される。また、開口部120の開口縁が開口部120の内部に倒れることを防止することができる。さらに、受座22a及び22bの突起部222a及び222bをそれぞれハゼ締め部101の内側に位置するように配置することにより、ハゼ締め部101が内側に倒れないように支持及び挟持することが可能となる。
また、ハゼ支持部212a及び212bは、桟部211と一体成型されているため、ハゼ支持部212a及び212bと、桟部211とを施工現場で接合する作業が不要となり、採光屋根1の施工が容易になる。
また、ハゼ支持部212a及び212bがそれぞれ配置される受座22a及び22bの表面の長辺には、第一及び第二側壁部223a、223b及び224a、224bがそれぞれ形成される。ハゼ支持部212a及び212bがそれぞれ、第一及び第二側壁部223a、223b及び224a、224bの間に配置されるので、ハゼ支持部212a及び212bが受座22a及び22bの表面からずれることはない。
また、採光屋根1では、第一〜第六シート材11a〜11fの端部はそれぞれ、シート固定部材の溝部にシート材押込部材と共に押込まれることによって取り付けられるので、施工が容易である。
また、図8(d)に示すように、押込まれるシート固定部材の溝部の開口面がシート固定部材を支持するシート枠支持部の表面と対向するように配置される。シート固定部材の溝部の開口面がシート固定部材を支持するシート枠支持部の表面と対向するように配置されることにより、第一〜第六シート材11a〜11fの端部は、シート固定部材と、シート枠支持部との間に挟持される。第一〜第六シート材11a〜11fの端部が、シート固定部材とシート枠支持部との間に挟持されることにより、第一〜第六シート材11a〜11fは、シート固定部材から外れ難くなる。
また、第一〜第六シート材11a〜11fは、第一〜第六シート材11a〜11fの外周に沿って、枠状に配置され接合されたシート固定部材に取り付けられる。枠状に配置され接合されたシート固定部材の溝部は、一続きの環状に形成されることになる。枠状に配置され接合されたシート固定部材の溝部が一続きの環状に形成されるので、第一〜第六シート材11a〜11fは、環状のあらゆる方向に引っ張ることができるので、確実にシート材をダブつきなく且つシワなく取り付けることができる。すなわち、第一〜第六シート材11a〜11fはそれぞれ、枠状に配置され接合されたシート固定部材の溝部にシート材押込部材と共に押込まれることにより固定できるので、シート材にダブつきができたり、シワができるおそれはない。
また、枠状に配置され接合されたシート固定部材の溝部の内側の壁板部の上には、溝部の上方に向かって延びる突起部が形成される。この突起部が形成されることにより、シート固定部材の溝部に押込まれた第一〜第六シート材11a〜11fの張力により第一〜第六シート材11a〜11fがシート固定部材の溝部から外れることを防止することができる。
また、水上に位置する第一採光部材10aの表面を介して連結構造15aに侵入した水は、連結フレーム52の樋部523の上方に位置する第一採光部材10aの水下端から連結フレーム52の樋部523に流入する。水下に位置する第二採光部材10bの表面を介して連結構造15aに侵入した水は、端部フレーム51の樋部513の上方に位置する第二採光部材10bの水上端から端部フレーム51の樋部513に流入する。樋部513及び523に流入した水は、サイドフレーム23a及び23bの第一水平板部232aに導かれ、第一水平板部232aに形成される排水孔から排水される。
また、連結構造15a及び15bでは、連結フレーム52の連結部526は、端部フレーム51の結合部516を上方から覆うように配置される。水上に配置される連結フレーム52の連結部526は、水下に配置される端部フレーム51の結合部516を上方から覆うように配置されるので、連結構造15a及び15bに侵入した水が端部フレーム51と連結フレーム52との間から屋内に漏水するおそれはない。
採光屋根1は、水上ユニット2、中間ユニット3及び水下ユニット4に分割されるが、配置される中間ユニット3の数を増加させることにより、配置されるユニットの数を増加させてもよい。例えば、水上ユニット2と水下ユニット4との間に2つの中間ユニット3を配置することにより、採光屋根1よりも長手方向の長さが長い採光屋根を配置することができる。
採光屋根1では、第一〜第三採光部材10a〜10cはポリカーボネートの押し出し成形によって形成されるが、第一〜第三採光部材10a〜10cは、ガラス若しくはアクリル又は塩化ビニール等の他の合成樹脂により形成されてもよい。しかしながら、中空ハニカム構造を有するポリカーボネートにより第一〜第三採光部材10a〜10cを形成することにより、第一〜第三採光部材10a〜10cは、軽量且つ高い剛性を有すると共に高い断熱性能を有することができる。
また、採光屋根1では、第一〜第六シート材11a〜11fはガラスクロスであるが、パンチングメタル、金属メッシュ、不織布、織布、不燃紙、ガラスペーパ等の他の不燃性部材としてもよい。第一〜第六シート材11a〜11fとして何れの不燃性部材を採用する場合でも、飛び火の熱で第一〜第三採光部材10a〜10cが溶融又は破壊されても、不燃性部材で受け止められる。第一〜第三採光部材10a〜10cが溶融又は破壊されても、不燃性部材で受け止められるので、屋外と屋内とを貫通する開口が生じることがないため、採光屋根は、優れた耐飛び火性を有する。
また、第一〜第六シート材11a〜11fは不燃性部材であるガラスクロスであるが、断熱、調光、遮光又は防虫など他の機能を有する部材を配置してもよい。
また、第一〜第六シート材11a〜11fはそれぞれ、枠状に結合された4つのシート固定部材の溝部にシート材押込部材と共に押込まれることにより固定されているが、一辺又は対向する二辺のみシート固定部材により固定されてもよい。シート固定部材により固定されない辺は、押さえ部材又はボルト及びナットにより固定される。
また、採光屋根1では、ハゼ支持部212aと受座22aとは、鉛直方向に配置されるボルト217a及びナット227aによって接合されるが、水平方向に配置されるボルト及びナットにより更に結合してもよい。一例では、受座22aの平板部221aから平板部221aに略直角を成して上方向に延びる平板状の接合板部を形成し、形成された接合板部と、ハゼ支持部212aの第一側板部213aとを水平方向に配置されるボルト及びナットにより結合することができる。このとき、ボルト217a及びナット227aを貫通するためにハゼ支持部212aの上板部214a及び受座22aの平板部221aにそれぞれ形成される貫通孔は、水平方向に配置されるボルトの長手方向に長い長穴にしてもよい。ハゼ支持部212aの上板部214a及び受座22aの平板部221aにそれぞれ形成される貫通孔を水平方向に配置されるボルトの長手方向に長い長穴にすることにより、水平方向に配置されるボルト及びナットの締め具合を調整できる。また、水平方向に配置されるボルト及びナットを貫通するためにハゼ支持部212aの第一側板部213a及び受座22aの結合板部にそれぞれ形成される貫通孔は、鉛直方向に長い長穴にしてもよい。ハゼ支持部212aの第一側板部213a及び受座22aの結合板部にそれぞれ形成される貫通孔を鉛直方向に長い長穴にすることにより、鉛直方向に配置されるボルト217a及びナット227aの締め具合を調整できる。
内板部216aは、第二側板部215aに対して略80度の角度を成して延びているが、受座22aの突起部222aと共にハゼ締め部101を水平方向から挟持するように第二側板部215aに対して略直角を成して延びていればよい。
また、ハゼ支持部212a及び212bは、補強横桟21の桟部211の長手方向の端部に一体成型されているが、ハゼ支持部212a及び212bは、補強横桟21の桟部211と分離可能な部材としてもよい。ハゼ支持部212a及び212bを補強横桟21の桟部211と分離可能な部材とすることにより、補強横桟21の配置間隔にかかわらずハゼ支持部212a及び212bを配置することができる。補強横桟21の配置間隔にかかわらずハゼ支持部212a及び212bを配置し、ハゼ支持部212a及び212bをサイドフレーム23a及び23bに接合することにより、ハゼ締め部101と採光屋根1との間の接合強度を更に向上させることができる。
また、受座22aは、第一側壁部223aと第二側壁部224aとの間にハゼ支持部212aを配置することにより、ハゼ支持部212aがずれることを防止するが、他の構造によってハゼ支持部212aがずれることを防止してもよい。例えば、受座22aとハゼ支持部212aとが嵌合する嵌合構造、受座22aとハゼ支持部212aとが係止する係止構造、及びハゼ支持部212aのずれを防止する突起構造を受座22a及びハゼ支持部212aに形成してもよい。
また、シート固定部材24aは溝部241aの開口面とのシート枠支持部との間に第一〜第六シート材11a〜11fが位置するように配置されるような構造を有するが、第一〜第六シート材11a〜11fがシート枠支持部と反対側に位置する構造でもよい。
図29(a)〜29(d)はそれぞれ、他のシート固定部材の側面図である。
図29(a)に示すシート固定部材29aは、接合部293aの水平部が溝部291aの側壁部の上端からではなく、溝部291aの側壁部の下端から延びることが図8を参照して説明したシート固定部材24aと相違する。図29(a)に示すシート固定部材29aでは、接合部293aの水平部が溝部291aの側壁部の下端から延びる。シート固定部材29aは、サイドフレーム23aのシート枠支持部238aに接合されるときに溝部291aの開口面がシート枠支持部238aの表面と対向せずに上方に位置するように配置される。
図29(b)に示すシート固定部材29bは、突起部292aを有しておらず、溝部291aの水平断面の断面積が上方に向かうに従って小さくなることが、図29(a)に示すシート固定部材29aと相違する。図29(b)に示すシート固定部材29bでは、溝部291aの水平断面の断面積が上方に向かうに従って小さくなるテーパ上の形状を有することによって、第一〜第六シート材11a〜11f及びシート材押込部材25aが溝部から外れることを防止する。
図29(c)に示すシート固定部材29cは、突起部292aを有しておらず、溝部291aの側壁に凹凸が形成されることが、図29(a)に示すシート固定部材29aと相違する。図29(c)に示すシート固定部材29cでは、溝部291aの側壁に凹凸が形成されることによって、第一〜第六シート材11a〜11f及びシート材押込部材25aが溝部から外れることを防止する。
図29(d)に示すシート固定部材29dは、突起部292aを有しておらず、不図示のビスを介して接続される押さえ部材295dを有することが、図29(a)に示すシート固定部材29aと相違する。図29(d)に示すシート固定部材29dでは、シート固定部材29dの上面にビスを介して接続される押さえ部材295dを配置することによって、第一〜第六シート材11a〜11f及びシート材押込部材25aが溝部から外れることを防止する。
また、シート材押込部材25aは円形断面を有する棒状の合成ゴム部材であるが、シート材押込部材は、三角形、方形等の多角形の断面を有してもよく、また他の弾性部材で形成されてもよい。なお、シート材押込部材が円形以外の他の断面形状を有する場合でも、シート材押込部材は、溝部の開口部の幅よりも大きい幅を有して、溝部における突起部の奥側にシート材と共に押込み可能に形成されることが好ましい。また、シート材押込部材の表面には長手方向に亘って規則的又は不規則に凹凸が形成されていてもよい。シート材押込部材の表面に長手方向に亘って凹凸が形成されることにより、シート材押込部材が押し込むシート材のずれが防止される。
また、連結構造15a及び15bはそれぞれ、端部フレーム51及び連結フレーム52により連結されているが、端部フレーム51及び連結フレーム52とは形状が異なる連結フレームによって連結されてもよい。
図30(a)〜30(d)はそれぞれ、他の連結構造の部分端面図である。
図30(a)には、端部フレーム51及び連結フレーム52の代わりに第一連結フレーム59a1と、第二連結フレーム59a2とにより連結される連結構造が示される。第一連結フレーム59a1の樋部を形成する一方の壁面部には連結腕が形成され、第一連結フレーム59a1の樋部を形成する他方の壁面部には採光部材を支持する採光部材支持部とシート固定部材を支持するシート枠支持部が形成される。第二連結フレーム59a2の樋部を形成する一方の壁面部には連結腕が形成され、第二連結フレーム59a2の樋部を形成する他方の壁面部には採光部材を支持する採光部材支持部とシート固定部材を支持するシート枠支持部が形成される。
図30(b)には、端部フレーム51及び連結フレーム52の代わりに第一連結フレーム59b1と、第二連結フレーム59b2とにより連結される連結構造が示される。第一連結フレーム59b1及び第二連結フレーム59b2は、連結腕の先端が互いに係合するように水平方向に延びる板状の係合部を有することが図30(a)に示す第一連結フレーム59a1及び第二連結フレーム59a2と相違する。
図30(c)には、端部フレーム51及び連結フレーム52の代わりに第一連結フレーム59c1と、第二連結フレーム59c2とにより連結される連結構造が示される。第一連結フレーム59c1及び第二連結フレーム59c2は、連結腕が樋部を形成する壁面ではなく底面から延びることが図30(a)に示す第一連結フレーム59a1及び第二連結フレーム59a2と相違する。
図30(d)には、端部フレーム51及び連結フレーム52の代わりに第一連結フレーム59d1と、第二連結フレーム59d2とにより連結される連結構造が示される。第一連結フレーム59d1及び第二連結フレーム59d2は、中空の矩形部の一方の側壁部に連結腕が形成され、他方の側壁部にシート枠支持部が形成されることが図30(a)に示す第一連結フレーム59a1及び第二連結フレーム59a2と相違する。図30(d)に示す連結構造では、第一連結フレーム59d1の連結腕が樋部として機能する。連結構造内部に侵入した水は、第一連結フレーム59d1の連結腕を介して、サイドフレーム23a及び23bの第一水平板部232aに導かれ、第一水平板部232aに形成される排水孔から排水される。
また、連結フレーム52の連結部526と接する端部フレーム51の結合部516の第二水平部の表面は平滑面であるが、端部フレーム51の結合部516の第二水平部の表面は凹凸面としてもよい。連結フレーム52の連結部526と接する端部フレーム51の結合部516の第二水平部の表面を凹凸面とすることにより、端部フレーム51の結合部516と連結フレーム52の連結部526との間に毛管現象により水が侵入することが防止される。また、連結フレーム52の連結部526の第二水平部の裏面を凹凸面としてもよい。
また、連結カバー56の平板部の裏面と接する連結フレーム52の連結部526の第二水平部の表面は平滑面であるが、連結フレーム52の連結部526の第二水平部の表面は凹凸面としてもよい。連結カバー56の平板部の裏面と接する連結フレーム52の連結部526の第二水平部の表面を凹凸面とすることにより、連結フレーム52の連結部526と連結カバー56の平板部との間に毛管現象により水が侵入することが防止される。また、連結カバー56の平板部の裏面を凹凸面としてもよい。
また、連結構造15a及び15bにおいて、水下側の採光部材の水上端の当たり面として機能する連結フレーム52の連結部526の第二鉛直部の代わりに、連結カバー56の平板部の裏面から下方に向かって延びる平板上の当たり面部を形成してもよい。また、当たり面は、水下側の採光部材の水上端だけでなく、水上側の採光部材の水下端にも配置されてもよい。