JP6075133B2 - 加入者線路試験方法 - Google Patents

Description

本発明は、電話交換システムにおける加入者線路試験方法に関する。

電話交換システムにおける加入者線路の試験は、通常、試験対象の複数の加入者回線を同時に捕捉して行われる。加入者線路の試験終了後に試験対象の複数の加入者回線の捕捉解除が行われる。通常、電話交換システムの動作中においては、加入者宅の電話などの端末を動作させるために加入者線路に直流電圧を供給している。なお、かかる加入者線路への直流電圧の連続的供給を局給電という。そして、加入者線路試験の実行期間内においては、通常、試験対象の加入者回線への局給電が停止される。

一方、電話交換システムは、例えばホームセキュリティシステムなどに利用される信号断線監視サービスの機能を有している。信号断線監視サービスにおいては、電話交換システムからの局給電の電圧を監視する警報監視装置が加入者宅に設置される。警報監視装置は、電話交換システムからの局給電の電圧が所定の値以下の状態を検知して、所定の値以下の状態が約２５秒以上継続して検知されたときに特定の周波数（例えば、数ＫＨｚ）の発振を停止して、電話局内に配置された信号監視通信装置に加入者線路の異常を伝える。そして、信号監視通信装置は、電話網を介して警備会社に加入者線路の異常を通報する。例えば、特許文献１及び２には、加入者線路の異常を検知して、これを通報する技術が開示されている。

ところが、複数回線を捕捉して実施する加入者線路試験では、約２５秒間、加入者線路毎に局給電が停止される。従って、信号断線監視サービスに加入している加入者線路においては、加入者線路試験を実行する度に加入者線路の異常が通報されてしまう。それ故に、従来は、信号断線監視サービスに加入している加入者線路の試験を行う場合には、複数回線を捕捉して実行する加入者線路試験ではなく、試験対象の加入者回線を択一的に捕捉して加入者線路試験を実行することにより、局給電の停止時間を約１２秒間に抑制して、加入者線路の異常が通報されないようにしている。

特開２０００−８３０９５号公報 特公平２−１２６７５３号公報

しかしながら、上記した従来技術においては、加入者線路試験を実行する際に、試験対象の加入者が信号断線監視サービスに加入している場合には、加入者回線を択一的に捕捉しつつ加入者線路試験を実行する必要がある故に、作業効率が悪いという問題があった。

本発明は、上記した如き問題点に鑑みてなされたものであって、試験対象の加入者が信号断線監視サービスに加入しているか否かに関係なく、敏速な加入者線路試験が実施可能な加入者線路試験方法を提供することを目的としている。

請求項１に係る発明の電話交換システムの加入者線路試験方法は、テストモード指令に応じてテスト対象加入者アドレスを取り込むテスト対象加入者アドレス取込ステップと、当該テスト対象加入者アドレスの少なくとも１つの加入者線路を引き込む加入者線路引込ステップと、当該引き込んだ加入者線路に間欠的に端末駆動パルスの供給を開始するパルス供給開始ステップと、当該間欠的に端末駆動パルスの供給がなされている期間のうちの前記端末駆動パルスの不存在時に、当該引き込んだ加入者線路の電気的特性を測定する試験実行ステップと、前記試験実行ステップの後、当該引き込んだ加入者線路への前記端末駆動パルスの供給を停止するパルス供給停止ステップと、を含むことを特徴としている。

本発明の実施例である加入者線路試験方法を実行する加入者線路試験装置を含む電話交換システムの構成を示すブロック図である。 図１の加入者線路試験装置の制御部が実行する試験ルーチンを示すフローチャートである。 加入者線路に保安器が接続されているときの図１のシステム各部の動作例のシーケンス図である。 加入者線路に保安器が接続されていないときの図１のシステム各部の動作例のシーケンス図である。

本発明の実施例である電話交換システムにおいて実行される加入者線路試験方法を図１乃至図４を参照しつつ説明する。

図１において、加入者宅１００の電話やＦＡＸなどの通信端末１０１は、加入者線路２００を介して電話交換システム５００の交換機３００の加入者側に接続されている。交換機３００のトランク側には、電話網８００が接続されている。加入者宅１００において、電話回線は、通信端末１０１の他に、保安器１０２と警報監視装置１０３とが接続されている。

保安器１０２は、設備故障の分界点を加入者宅側か電話交換システム（加入者線路含む）側かを切り分ける為の装置である。保安器１０２は、遠隔切り分け機能を有し、加入者線路２００側に異常が存在するか否かを切り分けるために、加入者宅１００側と加入者線路２００側とを切り離すスイッチを含んでいる。保安器１０２は、およそマイナス１１０Ｖの直流電圧（以下、スイッチ切離し電圧という）が印加されるとスイッチが切断されて切り離し状態となる。また、保安器１０２は、およそマイナス４８Ｖの直流電圧（以下、スイッチ復旧電圧という）が印加されるとスイッチが復旧して導通状態となる。警報監視装置１０３は、交換機３００からの局給電の電圧を監視するとともに、外部センサー（図示せず）により火災や不法侵入の監視を行う。加入者線路２００や外部センサーの異常を検知すると、特定の周波数の発振を停止して、電話交換システム５００内の信号監視通信装置６００に警報を通知する。加入者線路２００は、通信端末１０１と交換機３００とを接続するツイストペアケーブルや光ファイバーケーブルなどの物理的な電話回線である。

交換機３００は、複数の加入者線路２００の各々にそれぞれ対応した複数の加入者回路３０１を含んでいる。加入者回路３０１は、加入者線路２００との交換機３００のインタフェースとして機能し、通常の交換動作において交換スイッチ３０２に接続される。加入者回路３０１は、通信端末１０１の状態監視、加入者線信号の送受信、通話電流の供給や加入者線路２００を加入者線路試験装置４００に引き込む機能を有している。

加入者線路試験装置４００は、電力バスライン４５０に接続された試験用スイッチ部４１０を有している。試験用スイッチ部４１０は、試験対象の加入者線路２００を電力バスライン４５０に引き込み、試験器４２０及び給電部４３０を電力バスライン４５０を介して加入者線路２００に接続する。この間、加入者線路試験装置４００は、加入者線路２００に対する各種試験の実行や加入者線路２００への給電をすることができる。

試験器４２０は、複数の加入者線路２００に対して択一的に電気的特性を測定し、線路の断線や外部要因による混線などの加入者線路２００の異常の有無などを試験及び調査する機能を有する。試験器４２０は、試験器制御部４４２から線路試験の実行指示に応じて、当該引き込んだ加入者線路２００に対して線路試験を実行する。例えば、試験器４２０は、線路試験の実行指示を受けると、電力バスライン４５０に電圧を印加して加入者線路２００の線路抵抗値を測定し、その測定結果を保守端末７００に送信する。加入者線路２００の線路抵抗値の測定結果を元に加入者線路２００の障害箇所の特定にも利用される。また、加入者線路２００に異常電圧などの測定を行い、混線などの調査も行われる。

給電部４３０は、給電制御部４４３の指示に応じた電圧を電力バスライン４５０を介して加入者線路２００へ供給する。給電部４３０は、給電制御部４４３の指示に応じて、電力バスライン４５０を介して加入者線路２００にスイッチ切離し電圧又はスイッチ復旧電圧を印加する。また、給電部４３０は、給電制御部４４３の指示に応じて、引き込んだ加入者線路２００に対して、およそマイナス４８Ｖの直流電圧（端末駆動パルス）を所定の時間間隔（例えば電圧パルスを０．２秒）にて供給する。すなわち、端末駆動パルスは、当該引き込んだ加入者線２００に対して周期的に供給される。なお、端末駆動パルスの供給は周期的に限らず、間欠的であればよい。

制御部４４０は、試験用スイッチ制御部４４１と、試験器制御部４４２と、給電制御部４４３とを含んでいる。試験用スイッチ制御部４４１、試験器制御部４４２、給電制御部４４３は、互いに制御情報のやりとりを行っている。

試験用スイッチ制御部４４１は、保守端末７００から加入者線路２００の引き込み指示を受けると、試験用スイッチ部４１０を動作させて、試験対象の加入者線路２００の加入者回路３０１の引き込み線ＬＴを電力バスライン４５０に接続させる。また、試験用スイッチ制御部４４１は、保守端末７００から加入者線路２００の引き込み解除指示を受けると、試験用スイッチ部４１０を動作させて、当該引き込んだ加入者線路２００との接続を解除させる。

給電制御部４４３は、保安器の切り離し又は復旧の指示を受けると、給電部４３０をしてスイッチ切離し電圧又はスイッチ復旧電圧を供給せしめる。給電制御部４４３は、所望の間隔で給電部４３０に端末駆動パルスを供給させる。また、給電制御部４４３は、スイッチ切離し電圧を供給した後であってスイッチ復旧電圧を供給するまでの間、端末駆動パルスを供給させない。なお、給電制御部４４３は、端末駆動パルスを供給する周期を一時的に延長させてもよい。試験器制御部４４２は、保守端末７００から線路試験の実行指示を受けると、端末駆動パルスの不存在時に、試験器４２０に線路試験を実行させる。

信号監視通信装置６００は、交換機３００に接続されて、警報監視装置１０３からの特定の周波数の発振を監視する。信号監視通信装置６００は、警報監視装置１０３の特定の周波数の発振の停止を検知すると、電話網８００を介して警備会社に通報を行う。保守端末７００は、交換機３００に接続されて交換機３００の状態の確認やイベントの表示、各種試験のコマンド指示を行う端末である。なお、保守端末７００は、遠隔地からリモートアクセスにより交換機３００に接続されてもよい。

図２において、加入者線路試験装置４００の制御部４４０が実行する加入者線路試験ルーチンを説明する。まず、加入者線路試験装置４００は、保守端末７００を介した試験実行指令に応じたテストモードであるか否かを判定する（ステップＳ１０１）。

加入者線路試験装置４００は、テストモードであるとの判定に応じて、テスト対象の少なくとも１つの加入者番号（加入者アドレス）を取り込む（ステップＳ１０２）。加入者線路試験装置４００は、取り込んだテスト対象の加入者番号の加入者線路２００を捕捉して、これらの加入者線路２００を自身に引き込む（ステップＳ１０３）。なお、テスト対象の加入者番号が複数指定された場合には、複数の加入者線路２００を同時に捕捉して、複数の加入者線路２００を引き込むことが好ましい。

当該引き込んだ加入者線路２００に端末駆動パルスを間欠的に供給することを開始する（ステップＳ１０４）。当該引き込んだ加入者線路２００のうちの被試験加入者線路が択一的に選択される（ステップＳ１０５）。加入者線路試験装置４００は、線路試験の実行指令を受けて、端末駆動パルスの不存在時に、被試験加入者線路に対して電気的特性の測定などの線路試験を実行する（ステップＳ１０６）。

加入者線路試験装置４００は、当該引き込んだ全ての加入者線路２００の試験が終了したか否かの判定する（ステップＳ１０７）。当該引き込んだ加入者線路２００のうち、線路試験が終了していない回線がある場合には、その回線の線路試験を行うためにステップＳ１０５に戻って、線路試験が終了していない加入者線路２００を択一的に被試験加入者線路として選択して、端末駆動パルスの不存在時に、被試験加入者線路に対して線路試験を実行する。当該引き込んだ全ての加入者線路２００の試験が終了した場合には、保守端末７００から当該引き込んだ加入者線路２００の引き込み解除指示を受けた後に、当該引き込んだ加入者線路２００との接続を解除するとともに、当該引き込んだ加入者線路２００に端末駆動パルスを間欠的に供給することを停止して（ステップＳ１０８）、加入者線路試験ルーチンは終了する。

なお、ステップＳ１０３において、加入者線路試験装置４００が複数の加入者線路２００を同時に捕捉して複数の加入者線路２００を自身に引き込んだ場合には、ステップＳ１０５における１つの加入者線路２００の線路試験の実行期間内に、線路試験を実行中の当該１つの加入者線路２００以外の加入者線路２００に端末駆動パルスを間欠的に供給してもよい。また、ステップＳ１０６において、当該引き込んだ加入者線路２００に対して線路試験を行うタイミングには、線路試験を行う加入者線路に対して端末駆動パルスを供給する周期を一時的に延長して、すなわち、一時的に端末駆動パルスの供給を中断して線路試験の実行を妨げないようにすることも考えられる。

図３において、加入者宅１００に保安器が設置されている場合の加入者線路試験装置４００の線路試験の動作例を説明する。保守端末７００は、試験対象の複数の加入者線路２００（電話回線）の状態を取得する指示を交換機３００に送信する（ステップＳ２０１）。交換機３００は、指定された電話回線の回線状態（アイドル中や通話中など）を収集する（ステップＳ２０２）。交換機３００は、収集した当該電話回線の状態を保守端末７００に送信する（ステップＳ２０３）。試験対象の加入者線路２００がアイドル中で線路試験を実行できる状態であれば、保守端末７００は、加入者線路試験装置４００に対して、試験対象の加入者線路２００に接続する引き込み指示を送信する（ステップＳ２０４）。当該引き込み指示には、試験対象として指定された少なくとも１つの加入者番号が含まれている。

加入者線路試験装置４００は、当該引き込み指示を受信すると、試験対象の複数の加入者線路２００を捕捉して、自身に引き込むとともに、当該引き込んだ加入者線路２００に対して端末駆動パルスを間欠的に供給することを開始する。なお、当該試験対象の加入者線路２００が加入者線路試験装置４００に引き込まれると、当該引き込まれた加入者線路２００に対して局給電が停止する。加入者線路試験装置４００は、当該試験対象の加入者線路２００に接続した旨を保守端末７００に送信する（ステップＳ２０５）。

次に、当該引き込んだ加入者線路２００に保安器１０２が接続されているため、保守端末７００は、保安器の切離しの指示を加入者線路試験装置４００に送信する（ステップＳ２０６）。加入者線路試験装置４００は、保安器の切離しの指示を受信すると、当該引き込んだ加入者線２００への端末駆動パルスの不存在時に、当該引き込んだ加入者線路２００にスイッチ切離し電圧を供給する（ステップＳ２０７）。なお、加入者線路試験装置２００は、スイッチ切離し電圧を供給した後であってスイッチ復旧電圧を供給するまでの間、端末駆動パルスを供給しない。例えば、この間、端末駆動パルスの供給を一時的に中断することとしてもよい。

当該引き込んだ加入者線路２００に接続された保安器１０２は、当該加入者線路２００を介してスイッチ切離し電圧が供給されると、スイッチが切断状態となる（ステップＳ２０８）。加入者線路試験装置４００は、保安器１０２のスイッチが切断状態であるかその動作状態を確認する（ステップＳ２０９）。加入者線路試験装置４００は、保安器１０２のスイッチが切断状態である旨を確認すると、保安器１０２の動作状態を保守端末７００に送信する（ステップＳ２１０）。

保守端末７００は、保安器１０２のスイッチが切断状態である旨を受信した後に、当該引き込んだ加入者線路２００に対する線路試験が実行可能な状態となる。保守端末７００は、加入者線路試験装置４００に線路試験の実行指示を送信する（ステップＳ２１１）。加入者線路試験装置４００は、当該線路試験の実行指示を受けると、当該引き込んだ加入者線路２００毎に、電気的特性の測定などの線路試験を順次実行する（ステップＳ２１２、Ｓ２１３）。加入者線路試験装置４００は、当該引き込んだ全ての加入者線路２００の線路試験が終了すると、線路試験の測定結果を保守端末７００に送信する（ステップＳ２１４）。このとき、複数の加入者線路２００のうち、線路試験が終了した加入者線路２００毎の測定結果を保守端末７００に順次送信してもよい。

保守端末７００は、線路試験が終了した後に、保安器１０２のスイッチの復旧の指示を送信する（ステップＳ２１５）。加入者線路試験装置４００は、保安器のスイッチの復旧の指示を受信すると、当該引き込んだ加入者線路２００にスイッチ復旧電圧を供給する（ステップＳ２１６）。

当該引き込んだ加入者線路２００に接続された保安器１０２は、加入者線路２００を介してスイッチ復旧電圧が供給されると、スイッチが復旧状態となる（ステップＳ２１７）。加入者線路試験装置４００は、保安器１０２のスイッチが復旧状態であるかその動作状態を確認する（ステップＳ２１８）。加入者線路試験装置４００は、保安器１０２のスイッチが復旧状態であると確認すると、当該引き込んだ加入者線２００への端末駆動パルスが間欠的に供給されるとともに、保安器１０２の動作状態を保守端末７００に送信する（ステップＳ２１９）。

保守端末７００は、保安器１０２のスイッチが復旧状態である旨を受信した後に、当該引き込んだ加入者線路２００との接続が解除可能となる。保守端末７００は、加入者線路試験装置４００に引き込み解除の指示を送信する（ステップＳ２２０）。加入者線路試験装置４００は、当該引き込み解除の指示を受信して、当該引き込んだ加入者線路２００との接続を解除し、接続解除した旨を保守端末７００に送信する（ステップＳ２２１）。ここで、加入者線路２００との接続が解除されることによって、試験対象として指定されていた加入者線路２００に対して端末駆動パルスの間欠的な供給が停止して局給電が再開する。

なお、試験対象の加入者線路２００が複数指定されているときは、複数の加入者線路２００のうちの１つの加入者線路２００を被試験加入者線路に選択して、１つの加入者線路２００毎にステップＳ２０６〜ステップＳ２１９を順次実行してもよい。この場合、保安器１０２のスイッチの切断又は復旧の実行期間内、及び加入者線路２００に対する線路試験の実行期間内に、当該引き込んだ加入者線路２００のうち、保安器１０２のスイッチの切断又は復旧もしくは線路試験を実行中の１つの加入者線路２００以外の加入者線路２００に端末駆動パルスを間欠的に供給してもよい。

図４において、加入者宅１００に保安器１０２が設置されていない場合の加入者線路試験装置４００の線路試験の動作例を説明する。ステップＳ３０１〜ステップＳ３０３は、図３のステップＳ２０１〜ステップＳ２０３と同じであるので、その説明を省略する。

試験対象の加入者線路２００がアイドル中で線路試験を実行できる状態であれば、保守端末７００は、加入者線路試験装置４００に対して、試験対象の加入者線路２００に接続する引き込み指示を送信する（ステップＳ３０４）。当該引き込み指示には、試験対象として指定された少なくとも１つの加入者番号が含まれている。

加入者線路試験装置４００は、当該引き込み指示を受信すると、試験対象の少なくとも１つの加入者線路２００を捕捉して、自身に引き込むとともに、当該引き込んだ加入者線路２００に対して端末駆動パルスを間欠的に供給することを開始する。なお、当該試験対象の加入者線路２００が加入者線路試験装置４００に引き込まれると、当該引き込んだ加入者線路２００に対して局給電が停止する。加入者線路試験装置４００は、当該試験対象の加入者線路２００に接続した旨を保守端末７００に送信する（ステップＳ３０５）。

保守端末７００は、加入者線路試験装置４００が当該試験対象の加入者線路２００に接続した旨を受信すると、当該引き込んだ加入者線路２００に対する線路試験が実行可能な状態となる。保守端末７００は、加入者線路試験装置４００に線路試験の実行指示を送信する（ステップＳ３０６）。加入者線路試験装置４００は、当該線路試験の実行指示を受信すると、当該引き込んだ加入者線路２００への端末駆動パルスの不存在時に、当該引き込んだ加入者線路２００毎に電気的特性の測定などの線路試験を順次実行する（ステップＳ３０７、Ｓ３０８）。なお、１つの加入者線路２００に対する線路試験の実行期間内において、当該引き込んだ加入者線路２００のうちの線路試験を実行中の１つの加入者線路２００以外の加入者線路２００に、端末駆動パルスを間欠的に供給してもよい。

加入者線路試験装置４００は、当該引き込んだ加入者線路２００の線路試験が終了すると、線路試験の測定結果を保守端末７００に送信する（ステップＳ３０９）。

保守端末７００は、線路試験が終了した後に、当該引き込んだ加入者線路２００との接続が解除可能となる。保守端末７００は、加入者線路試験装置４００に引き込み解除の指示を送信する（ステップＳ３１０）。加入者線路試験装置４００は、当該引き込み解除の指示を受信して、当該引き込んだ加入者線路２００との接続を解除し、接続解除した旨を保守端末７００に送信する（ステップＳ３１１）。ここで、加入者線路２００との接続が解除されることによって、試験対象として指定されていた加入者線路２００に対して、端末駆動パルスの供給が停止して局給電が再開する。

１００ 加入者宅
１０１ 通信端末
１０２ 保安器
１０３ 警報監視装置
２００ 加入者線路
３００ 交換機
３０１ 加入者回路
４００ 加入者線路試験装置
４１０ 試験用スイッチ部
４２０ 試験器
４３０ 給電部
４４０ 制御部
４４１ 試験用スイッチ制御部
４４２ 試験器制御部
４４３ 給電制御部
５００ 電話交換システム
６００ 信号監視通信装置
７００ 保守端末
８００ 電話網

Claims (3)

1. 電話交換システムの加入者線路試験方法であって、
   テストモード指令に応じてテスト対象加入者アドレスを取り込むテスト対象加入者アドレス取込ステップと、
   当該テスト対象加入者アドレスの少なくとも１つの加入者線路を引き込む加入者線路引込ステップと、
   当該引き込んだ加入者線路に間欠的に端末駆動パルスの供給を開始するパルス供給開始ステップと、
   当該間欠的に端末駆動パルスの供給がなされている期間のうちの前記端末駆動パルスの不存在時に、当該引き込んだ加入者線路の電気的特性を測定する試験実行ステップと、
   前記試験実行ステップの後、当該引き込んだ加入者線路への前記端末駆動パルスの供給を停止するパルス供給停止ステップと、
   を含むことを特徴とする加入者線路試験方法。
2. 前記パルス供給開始ステップの実行後であって、前記試験実行ステップの実行前における前記端末駆動パルスの不存在時に、当該引き込んだ加入者線路に保安器スイッチ切離電圧を供給する保安器切離電圧供給ステップと、
   前記試験実行ステップの実行後であって、前記パルス供給停止ステップの実行前における前記端末駆動パルスの不存在時に、当該引き込んだ加入者線路に保安器スイッチ復旧電圧を供給する保安器復旧電圧供給ステップと、を更に有することを特徴とする請求項１に記載の加入者線路試験方法。
3. 前記保安器切離電圧供給ステップの実行後であって、前記保安器復旧電圧供給ステップの実行前において、前記端末駆動パルスの供給を中断する中断ステップを更に有することを特徴とする請求項２に記載の加入者線路試験方法。

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