JP6072568B2 - 仕切り板の製造方法、仕切り板形成用部材及びロータリー圧縮機 - Google Patents

仕切り板の製造方法、仕切り板形成用部材及びロータリー圧縮機 Download PDF

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Description

本発明は、ロータリー圧縮機に用いられる板状の仕切り板を形成するための仕切り板の製造方法、仕切り板形成用部材及びロータリー圧縮機に関する。
従来から、部品を分割する方法が知られている。例えば特許文献1には、転がりピストンを有する回転密閉圧縮機用シリンダの製造方法に関して、シリンダの張力集中ゾーンの設定によって弱化線を含む2分割直径平面を規定し、シリンダに分離力を加えることにより当該シリンダを2分割直径平面に従って切断し、その後、2分割されたシリンダの両部分を結合させる方法が開示されている。同文献には、上記のようなシリンダの2分割によって分割領域に「集成」波形表面が作り出されるため、2分割されたシリンダの両部分に作られた波形表面同士が完全にかみ合い、シリンダの原型を簡単に再構成できることが記載されている。
特開平5−202880号公報(第3、4頁等) 特開2001−353711号公報(第3、4頁等)
一般に、2シリンダロータリー圧縮機は、ローリングピストンと、シリンダと、仕切り板と、ベーンと、によって仕切られた2つの圧縮室の容積をそれぞれ徐々に減少させることにより、冷媒ガスを圧縮させるようになっている。ロータリー圧縮機において、圧縮性能を向上させるためには、クランク軸に設けられた偏心部の偏心量を拡大することが有効である。ところが、一体的に形成された仕切り板を用いて上記のような2シリンダロータリー圧縮機を組み立てる場合には、仕切り板の貫通孔に少なくとも1つの偏心部を通過させる必要がある。したがって、偏心部の偏心量を拡大すると仕切り板の貫通孔の内径も大きくする必要があるため、仕切り板によって上下の圧縮室間の気密性を確保することが困難になる場合がある。
仕切り板の貫通孔の内径拡大を抑えるため、一体的に形成された仕切り板に代えて、貫通孔を通る分割面で仕切り板が予め2分割された分割仕切り板が用いられる場合がある。分割仕切り板同士は、圧縮機を組み立てる工程で、クランク軸における2つの偏心部間の中間軸部を挟んで再度組み合わされる。仕切り板は2シリンダロータリー圧縮機の圧縮室を構成する部品であるため、分割して再度組み合わされた分割仕切り板同士の密着性は、圧縮機の性能に大きく影響する。
分割仕切り板同士の密着性を高めるため、分割仕切り板の分割面には高精度な表面性状が要求される。その要求を満たすため、分割仕切り板の分割面には高精度の研削加工を施す必要がある。さらに、研削した加工面(分割面)のエッジ部の丸みが微小でない場合、圧縮室の気密性が悪化し、圧縮機の性能低下の原因となってしまう。
このような分割仕切り板を、粉末冶金、プレス加工、鋳造等の方法を用いて、型による成形を行う場合、成形形状が分割されている状態では、一体的に成形される仕切り板と比較して工程内部品点数が増加する。このため、型製作費、成形単価、表面処理費、熱処理費等の増加により、製造コストが増加してしまうという問題が発生する。
また、成形形状が分割されている状態では、密着性確保のために研削加工を施す際の加工コストを抑制するため、加工代を極力小さくする必要がある。ところが、粉末冶金の場合、分割面のエッジ部にランド及び面取り形状等を形成しないと、種々の金属粉末を混合した金属粉を常温にて圧縮成形する工程において、圧縮方向に発生不可避のバリが生じてしまう。このため、焼結工程前のマテリアルハンドリング時にバリが他の物体と接触すると、エッジが欠損し易くなる。エッジの欠損が生じると、研削加工後にも欠損部分が残存し、気密性悪化による圧縮機の性能低下が起こる。
さらに、プレス加工の場合、プレス打ち抜き時に分割面エッジ部のダレの発生が不可避である。このダレ範囲の長さは、適当な加工コストを達成する分割面研削加工代に対し約30倍の長さとなる。このため、加工コスト増大を誘発するダレ部を取り除く粗加工を行わなければ、気密性悪化による圧縮機の性能低下が起こる。
また、特許文献1に開示された従来の方法では、仕切り板の使用用途を鑑みると、以下のような問題が生じる。すなわち、弱化線を得るための表面溝を仕切り板厚み方向の通し孔とすると、表面溝を介して上下圧縮室が連通してしまうため、圧縮機の性能低下の原因となる。一方、表面溝を仕切り板直径方向の通し孔とすると、粉末冶金や鋳造、プレス加工等を実施する際、通し孔の向きが型スライド方向と直交することとなる。このため、通し孔の形成には、型成形とは別工程の機械加工や放電加工による除去加工が必要となり、著しく生産性が悪化する。
本発明は、上述のような課題の少なくとも1つを解決するためになされたもので、第1の目的は、製造工程における部品点数を削減することができる仕切り板の製造方法、仕切り板形成用部材及びロータリー圧縮機を提供することにある。
また、第2の目的は、分割仕切り板に要求される精度を満たし安定して製造することができる仕切り板の製造方法、仕切り板形成用部材及びロータリー圧縮機を提供することにある。
また、第3の目的は、仕切り板を分割するための加工時間や消耗工具費を削減しコストダウンを図ることができる仕切り板の製造方法、仕切り板形成用部材及びロータリー圧縮機を提供することにある。
本発明に係る仕切り板の製造方法は、圧縮室が部に形成され複数のシリンダを備えたロータリー圧縮機に用いられ、隣接する2つの圧縮室の間を仕切るために2つのシリンダに挟持される板状の2つの分割仕切り板を製造する製造方法であって、同一平面上に配置された前記2つの分割仕切り板と、前記2つの分割仕切り板の間に介在し、前記2つの分割仕切り板同士を一体的に連結する介在部と、を備え、前記2つの分割仕切り板が未分割の状態である未分割仕切り板を成形する第1の工程と、所定の表面処理及び熱処理の少なくとも一方を前記未分割仕切り板に施す第2の工程と、前記介在部を除去するとともに前記未分割仕切り板を前記2つの分割仕切り板に分割する第3の工程と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明に係る仕切り板形成用部材は、圧縮室が部に形成された複数のシリンダを備えたロータリー圧縮機に用いられ、隣接する2つの圧縮室の間を仕切るために2つのシリンダに挟持される板状の2つの分割仕切り板を形成するための仕切り板形成用部材であって、同一平面上に配置された前記2つの分割仕切り板と、前記2つの分割仕切り板の間に介在し、前記2つの分割仕切り板同士を一体的に連結するとともに、前記2つの分割仕切り板が分割される際に除去される介在部と、を有し、前記2つの分割仕切り板及び前記介在部の表面は、所定の表面処理及び熱処理の少なくとも一方が施されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、2つの分割仕切り板に分割される前の未分割の仕切り板に対して所定の表面処理や熱処理を施すことができるため、製造工程における部品点数を削減することができる。
本発明の実施の形態1に係る2シリンダロータリー圧縮機の概略構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係る分割仕切り板の概略構成を示す平面図である。なお、図2(a)は、左分割仕切り板の概略構成を示す平面図であり、図2(b)は、右分割仕切り板の概略構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る分割仕切り板の製造工程を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る未分割仕切り板(仕切り板形成用部材)の概略構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る未分割仕切り板の切断方法を示す図である。なお、図5(a)は、メタルソーの切れ刃の回転軸方向から見た状態を示しており、図5(b)は、未分割仕切り板に対する切れ刃の相対的な送り方向から見た状態を示している。 本発明の実施の形態1の変形例に係る未分割仕切り板(仕切り板形成用部材)の概略構成を示す図である。なお、図6(a)は、未分割仕切り板の平面図であり、図6(b)は、未分割仕切り板の正面図である。 本発明の実施の形態1の変形例に係る未分割仕切り板の切断方法を示す図である。なお、図7(a)は、メタルソーの切れ刃の回転軸方向から見た状態を示しており、図7(b)は、未分割仕切り板に対する切れ刃の相対的な送り方向から見た状態を示している。 本発明の実施の形態2に係る未分割仕切り板(仕切り板形成用部材)の概略構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態2の変形例に係る未分割仕切り板(仕切り板形成用部材)の概略構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態3に係る未分割仕切り板(仕切り板形成用部材)の概略構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態4に係る未分割仕切り板(仕切り板形成用部材)の概略構成を示す図である。なお、図11(a)は、未分割仕切り板の概略構成を示す平面図であり、図11(b)は、未分割仕切り板の概略構成を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る仕切り板の製造方法、仕切り板形成用部材及びロータリー圧縮機を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
まず、本発明の実施の形態1に係る2シリンダロータリー圧縮機(以下、単に「ロータリー圧縮機」と称する)1の構成及び動作について説明する。図1は、本実施の形態に係るロータリー圧縮機1の概略構成を示す縦断面図である。ロータリー圧縮機1は、例えば冷蔵庫や冷凍庫、自動販売機、空気調和装置、冷凍装置、給湯器等の各種産業機械に用いられる冷凍サイクルの構成要素の一つとなるものである。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
[ロータリー圧縮機の構成]
図1に示すロータリー圧縮機1は、流体(例えば、冷凍サイクルを循環する冷媒)を吸入し、その流体を圧縮して高温高圧の状態として吐出するものである。ロータリー圧縮機1は、圧縮機構部10と、この圧縮機構部10を駆動する電動機部50とを有している。圧縮機構部10及び電動機部50は、密閉容器60内に収容されている。密閉容器60の底部には潤滑油が貯留されている。電動機部50は、固定子51と回転子52とを備えている。回転子52には、クランク軸53が嵌入されている。クランク軸53には、互いに反対向きに、つまり180度位相をずらせて偏心した上下2つの偏心部(上偏心部54a、下偏心部54b)が形成されている。
圧縮機構部10は、上シリンダ21と、下シリンダ31と、上シリンダ21と下シリンダ31との間を仕切る仕切り板40と、上シリンダ21、下シリンダ31及び仕切り板40を積み重ねたものの上下両端に配置され、側壁を兼ねた主軸受11及び副軸受12と、上偏心部54aに嵌入された上ローリングピストン22と、下偏心部54bに嵌入された下ローリングピストン32と、上シリンダ21の内側を圧縮室と吸入室に仕切る上ベーン23と、下シリンダ31の内側を圧縮室と吸入室に仕切る下ベーン33と、を有している。
上シリンダ21、下シリンダ31及び仕切り板40には、クランク軸53が挿入されている。クランク軸53のうち、主軸受11側の上偏心部54aは上シリンダ21内に配置され、副軸受12側の下偏心部54bは下シリンダ31内に配置されるようになっている。また、クランク軸53における上偏心部54aと下偏心部54bとの間の中間軸部55は、仕切り板40内に配置されるようになっている。上ローリングピストン22及び下ローリングピストン32は、それぞれ上シリンダ21内及び下シリンダ31内で偏心回転運動可能となっている。
上シリンダ21及び下シリンダ31には、それぞれ上ベーン23及び下ベーン33が摺動自在に挿入されている。上ベーン23は、例えばコイルばねで構成される上付勢手段24によって上ローリングピストン22に常時押接されている。上ベーン23は、上シリンダ21と上ローリングピストン22との間に形成される空間を、圧縮室と吸入室に仕切る機能を有している。同様に、下ベーン33は、例えばコイルばねで構成される下付勢手段34によって下ローリングピストン32に常時押接されており、下シリンダ31と下ローリングピストン32との間に形成される空間を、圧縮室と吸入室に仕切る機能を有している。
[ロータリー圧縮機の動作]
このように構成されたロータリー圧縮機1では、回転子52が回転することで回転子52に嵌入されたクランク軸53が回転し、クランク軸53の回転に伴って上偏心部54a及び下偏心部54bが回転する。上偏心部54aが回転することで、上シリンダ21の内部で上ローリングピストン22が回転摺動する。また、下偏心部54bが回転することで、下シリンダ31の内部で下ローリングピストン32が回転摺動する。つまり、上ローリングピストン22及び下ローリングピストン32は、それぞれ上シリンダ21及び下シリンダ31の内壁に沿って回転する。
これにより、吸入管61から圧縮室に冷媒ガスが吸引され、ローリングピストン(上ローリングピストン22、下ローリングピストン32)と、シリンダ(上シリンダ21、下シリンダ31)と、仕切り板40と、ベーン(上ベーン23、下ベーン33)と、によって仕切られた空間(圧縮室)の容積が徐々に減少し、圧縮室内の冷媒ガスが圧縮されるようになっている。圧縮された高圧冷媒ガスは密閉容器60内に吐出され、吐出管62から密閉容器60の外部に吐出される。
[仕切り板の構成]
次に、本実施の形態に係るロータリー圧縮機1に用いられ、上シリンダ21及び下シリンダ31に挟持される仕切り板(ロータリー圧縮機に用いられる精密部品の一例)40の構成について説明する。本実施の形態に係る仕切り板40は、ロータリー圧縮機1の性能向上のため上偏心部54a及び下偏心部54bのそれぞれの偏心量を拡大すべく、予め分割された2枚の分割仕切り板(左分割仕切り板41、右分割仕切り板42)が組み合わされた構成を有している。
図2(a)は、一方の分割仕切り板(以下、便宜上「左分割仕切り板」という場合がある)41の概略構成を示す平面図であり、図2(b)は、他方の分割仕切り板(以下、便宜上「右分割仕切り板」という場合がある)42の概略構成を示す平面図である。図2(a)、(b)に示すように、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42は、それぞれ略半円状の平面形状を有する平板部材である。左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42は、組合せ時に互いに当接する分割面41a、41bを対称面とした略対称形状を有している。つまり、図1に示した本実施の形態の仕切り板40は、クランク軸53の回転角において0度及び180度の方向で、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42に分割された構成を有している。
左分割仕切り板41は、略平面状に形成された分割面41aと、略半円筒状に形成された外周面41bとを端部に有する平板部材である。左分割仕切り板41において、図2(a)中の紙面手前側の表面(上端面)及び奥側の表面(下端面)のそれぞれは、上ローリングピストン22又は下ローリングピストン32が摺動する摺動面となる。左分割仕切り板41には、上下に設置される上シリンダ21、下シリンダ31、主軸受11及び副軸受12等と締結するためのボルトが挿通される3つのボルト用孔41cが、厚み方向に貫通して形成されている。また、左分割仕切り板41の分割面41aには、半円筒状の断面形状を有し、左分割仕切り板41の厚み方向に延伸する半円筒溝41dが形成されている。半円筒溝41dは、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42が組み合わされたとき、後述する半円筒溝42dと共に、密閉容器60の内部空間を圧縮機構部10の上下で連通させる連通孔として機能するものである。さらに、左分割仕切り板41の分割面41aのうちの径方向略中心部には、半円筒溝41dよりも大きい半円筒状の断面形状を有し、左分割仕切り板41の厚み方向に延伸する半円筒溝41eが形成されている。半円筒溝41eは、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42が組み合わされたときに、後述する半円筒溝42eと共にクランク軸53の貫通孔として機能するものである。
右分割仕切り板42は、略平面状に形成された分割面42aと、略半円筒状に形成された外周面42bとを端部に有する平板部材である。右分割仕切り板42において、図2(b)中の紙面手前側の表面(上端面)及び奥側の表面(下端面)のそれぞれは、上ローリングピストン22又は下ローリングピストン32が摺動する摺動面となる。右分割仕切り板42には、上下に設置される上シリンダ21、下シリンダ31、主軸受11及び副軸受12等と締結するためのボルトが挿通される3つのボルト用孔42cが、厚み方向に貫通して形成されている。また、右分割仕切り板42には、密閉容器60の内部空間を圧縮機構部10の上下で連通させるための連通孔42fが、厚み方向に貫通して形成されている。右分割仕切り板42の分割面42aには、左分割仕切り板41の半円筒溝41dと同径の半円筒状の断面形状を有し、右分割仕切り板42の厚み方向に延伸する半円筒溝42dが形成されている。半円筒溝42dは、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42が組み合わされたときに半円筒溝41dと共に連通孔として機能するものである。さらに、右分割仕切り板42の分割面42aのうちの径方向略中心部には、左分割仕切り板41の半円筒溝41eと同径の半円筒状の断面形状を有し、右分割仕切り板42の厚み方向に延伸する半円筒溝42eが形成されている。半円筒溝42eは、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42が組み合わされたときに半円筒溝41eと共にクランク軸53の貫通孔として機能するものである。
左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42は、仕切り板40を組み立てる際、左分割仕切り板41の半円筒溝41eと右分割仕切り板42の半円筒溝42e、及び左分割仕切り板41の半円筒溝41dと右分割仕切り板42の半円筒溝42d、をそれぞれ位置合わせすることにより、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42を取り違えることを防止できるようになっている。
図示を省略しているが、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42において、上端面と外周面41b、42bとの間のエッジ部、及び下端面と外周面41b、42bとの間のエッジ部には、所定の面取り加工が施されている。一方、上端面と分割面41a、42aとの間のエッジ部、及び下端面と分割面41a、42aとの間のエッジ部には、面取り加工が施されていない。分割面41a、42aと外周面41b、42bとの間のエッジ部(例えば、図2(a)中のE1部)等には、所定の面取り面が形成されている。この面取り面は、面取り加工によって形成されるものではなく、素材加工工程での型による成形時に形成されているものである。
また、左分割仕切り板41のうち分割面41a以外の表面(上端面、下端面、外周面41b、分割面41aと外周面41bとの間のエッジ部に形成された面取り面等)と、右分割仕切り板42のうち分割面42a以外の表面(上端面、下端面、外周面42b、分割面42aと外周面42bとの間のエッジ部に形成された面取り面等)とには、所定の表面処理及び熱処理の少なくとも一方が施されている。これに対し、左分割仕切り板41の分割面41a及び右分割仕切り板42の分割面42aには、上記表面処理及び上記熱処理がいずれも施されていない。これは、本実施の形態における仕切り板40の製造工程では、未分割の仕切り板に所定の表面処理及び熱処理の少なくとも一方が施される工程(後述する表面処理・熱処理工程)の後に、当該未分割の仕切り板を左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42に分割する工程(後述する切断加工工程)が実施されるためである。
[仕切り板の製造工程]
次に、本実施の形態に係る仕切り板40の製造工程について説明する。図3は、仕切り板40を構成する左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42の製造工程の一例を示すフローチャートである。
(ステップS1)
左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42の製造工程では、まず、素材加工を行う(素材加工工程)。仕切り板40は圧縮室内壁の一部を構成するため、剛性のある材料で形成する必要がある。また仕切り板40は、上ローリングピストン22及び下ローリングピストン32との摺動性が良好となる必要がある。そこで、まず、焼き入れ未処理の素材を用意する。そして、型による成形(例えば、粉末冶金、プレス加工、鋳造等)を行い、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42を組み合わせた形状に近い形状に一体的に加工された未分割の仕切り板(以下、「未分割仕切り板」という場合がある)を作成する。未分割仕切り板の構成については、図4を用いて後述する。
ここで、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42をそれぞれ別々に成形しようとすると、型による成形の際に型が2つ必要となるため、型製造費が倍増してしまう。また、粉末冶金の圧縮工程やファインブランキング等のプレス加工工程においてプレス機加工時間が倍増し、成形単価が増加してしまう。これに対し、本実施の形態では、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42を組み合わせた形状に近い未分割仕切り板を一体的に成形することによって、上記のような型製造費や成形単価の増加を防ぐことができる。
(ステップS2)
次に、ステップS1で得られた未分割仕切り板の少なくとも表面に対し、所定の表面処理又は熱処理の一方、あるいは表面処理及び熱処理の双方を施す(表面処理・熱処理工程)。熱処理を施す場合には、真空炉内で熱処理を行うことが望ましい。これにより、未分割仕切り板において摺動面となる表面の炭素量が焼入れ前後で変化するのを防ぐことができるため、摺動性の安定化を図ることができる。本実施の形態では、後述する切断加工工程(ステップS4)で左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42に分割される前の未分割仕切り板に対して表面処理や熱処理が行われるため、切断加工後(分割後)に表面処理や熱処理が行われる場合と比較して、処理炉へ整列して投入する時間が約半分となる。これにより、分割仕切り板の製造コストを低減することができる。なお、ステップS2の表面処理・熱処理工程は、例えば、ステップS1の素材加工工程とは別に独立して実施されるものである。
(ステップS3)
次に、必要であれば、未分割仕切り板に対して摺動面の粗研削加工を行ってもよい(摺動面粗研削工程)。ステップS2が終了した段階では、未分割仕切り板の摺動面は鋳造又はプレス加工等の精度や熱処理歪みの影響により、表面性状が整っていない場合が多い。後述する切断加工工程(ステップS4)では、摺動面を基準として切断加工を行うと加工しやすい。このため、加工基準面となる摺動面の表面性状をこの段階で整えることにより、切断加工精度の安定化が見込める。以下、ステップS2及びS3の双方の処理、又はステップS2の処理のみ(ステップS3の処理を省略する場合)が施された未分割仕切り板のことを「仕切り板形成用部材」という場合がある。
(ステップS4)
次に、未分割仕切り板(仕切り板形成用部材)に対して切断加工を行い、それぞれ最終形状に近い形状を有する2枚の左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42に分割する(切断加工工程)。切断加工工程の詳細については図4及び図5を用いて後述する。
(ステップS5)
次に、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42のうちの上ローリングピストン22又は下ローリングピストン32との摺動面に対し、平面研削加工を施す(摺動面研削工程)。摺動面の平面研削加工については、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42を組み合わせ、1枚の仕切り板40として平面研削加工を実施してもよい。これにより、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42の厚みのばらつきを低減することができる。
(ステップS6)
次に、左分割仕切り板41の分割面41a及び右分割仕切り板42の分割面42aに対し、平面研削加工を施す(分割面研削工程)。左分割仕切り板41の分割面41aは、半円筒溝41d、41eを間に挟んで同一平面上に形成される。同様に、右分割仕切り板42の分割面42aは、半円筒溝42d、42eを間に挟んで同一平面上に形成される。このため、分割面41a、42aの平面研削加工については、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42のそれぞれを1枚ずつ加工することが望ましい。
(ステップS7)
次に、摺動面の平面研削加工(ステップS5)及び分割面の平面研削加工(ステップS6)によって発生したエッジ部のバリを除去する(エッジ部バリ取り工程)。
以上のようなステップS1〜S7の各工程を経て、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42が製造される。左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42は、その後に実施されるロータリー圧縮機1の組立て工程において、分割面41a、42a同士が当接しかつ半円筒溝41e、42e間にクランク軸53の中間軸部55を挟むように組み合わされる。このように組み合わされた左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42は、ロータリー圧縮機1において仕切り板40として機能する。
[未分割仕切り板(仕切り板形成用部材)の構成]
次に、本実施の形態に係る未分割仕切り板(ワーク形状)の構成について説明する。図4は、本実施の形態に係る未分割仕切り板100の概略構成を示す平面図である。図4に示す未分割仕切り板(仕切り板形成用部材)100は、図3に示したステップS1〜S3又はステップS1〜S2の各工程を経ることにより、ステップS4の切断加工工程前に得られるものである。すなわち、仕切り板形成用部材となる未分割仕切り板100は、型による成形が行われた後、要求される摺動性能を満たすための表面処理や熱処理、摺動面の粗研削等が施されることによって得られる。
図4に示すように、未分割仕切り板100は、分割後に左分割仕切り板41となる左分割仕切り板領域141と、分割後に右分割仕切り板42となる右分割仕切り板領域142と、左分割仕切り板領域141及び右分割仕切り板領域142の間に介在して左分割仕切り板領域141と右分割仕切り板領域142とを一体的に連結する介在部110と、を同一平面上に有する平板部材である。
左分割仕切り板領域141は、上記ステップS4〜S7の処理が行われていないことを除き、図2(a)に示した左分割仕切り板41と同様の構成を有している。すなわち、左分割仕切り板領域141は、未分割仕切り板100のうち、分割面41a(図4では、分割面41aとなる平面を仮想線L1で示している)及びその外側(左側)の領域に該当する。左分割仕切り板領域141は、略半円筒状に形成された外周面41bを有している。また、左分割仕切り板領域141には、3つのボルト用孔41cと、半円筒溝42dと共にボルト用孔として機能する半円筒溝41dと、半円筒溝42eと共にクランク軸53の貫通孔として機能する半円筒溝41eとが形成されている。
右分割仕切り板領域142は、上記ステップS4〜S7の処理が行われていないことを除き、図2(b)に示した右分割仕切り板42と同様の構成を有している。すなわち、右分割仕切り板領域142は、未分割仕切り板100のうち、分割面42a(図4では、分割面42aとなる平面を仮想線L2で示している)及びその外側(右側)の領域に該当する。本実施の形態では、分割面42aとなる平面(仮想線L2)は、分割面41aとなる平面(仮想線L1)と略平行となっている。また、右分割仕切り板領域142は、略半円筒状に形成された外周面42bを有している。右分割仕切り板領域142には、3つのボルト用孔42cと、1つの連通孔42fと、半円筒溝41dと共に連通孔として機能する半円筒溝42dと、半円筒溝41eと共にクランク軸53の貫通孔として機能する半円筒溝42eとが形成されている。
介在部110は、未分割仕切り板100のうち、分割面41aとなる平面(仮想線L1)と、分割面42aとなる平面(仮想線L2)とに挟まれた領域に該当する。また介在部110は、後に実施される切断加工工程(ステップS4)において、左分割仕切り板41と右分割仕切り板42とに分割する切断加工の際に除去される切断代となる。介在部110の幅(分割面41aと分割面42aとの間隔)は、例えば、切断加工工程で用いられるメタルソーの切れ刃200(後述)の幅とほぼ同一である。
介在部110は、未分割仕切り板100の全体形状ができるだけ連続的となるような形状を有している。すなわち、介在部110は、左分割仕切り板領域141の外周面41bと、右分割仕切り板領域142の外周面42bとの間を連続的に接続する外周面110a、110bを有している。また介在部110は、左分割仕切り板領域141の半円筒溝41e表面と右分割仕切り板領域142の半円筒溝42e表面との間を連続的に接続し、かつ両半円筒溝41e、42eと共に1つの長円筒状孔120aを構成する内壁面110c、110dを有している。長円筒状孔120aは、未分割仕切り板101の略中心に位置している。さらに介在部110は、左分割仕切り板領域141の半円筒溝41d表面と右分割仕切り板領域142の半円筒溝42d表面との間を連続的に接続し、かつ両半円筒溝41d、42dと共に1つの長円筒状孔120bを構成する内壁面110e、110fを有している。
介在部110は、全体として、図4中の紙面手前側の表面、奥側の表面、及び2つの分割面(仮想線L1、L2)を4側面として備えた略四角柱状の形状を有しているが、内壁面110c、110d間(長円筒状孔120aの一部)及び内壁面110e、110f間(長円筒状孔120bの一部)には空隙が形成されている。介在部110のうちの空隙以外の部分、すなわち、外周面110aと内壁面110cとの間の部分、内壁面110dと内壁面110eとの間の部分、及び内壁面110fと外周面110bとの間の部分は、左分割仕切り板領域141と右分割仕切り板領域142とを連結する連結部として機能する。
本実施の形態の未分割仕切り板100では、外周面41bと外周面110a、110bとの間、半円筒溝41e表面と内壁面110c、110dとの間、及び半円筒溝41d表面と内壁面110e、110fとの間には、介在部110側が低くなる段差と、段差間を接続するために介在部110側に傾斜した傾斜面とが設けられている。この傾斜面は、左分割仕切り板41と右分割仕切り板42とに分割した後に、分割面41a、42aと外周面41b、42bとの間のエッジ部等に形成される面取り面となるものである。同様に、外周面42bと外周面110a、110bとの間、半円筒溝42e表面と内壁面110c、110dとの間、及び半円筒溝42d表面と内壁面110e、110fとの間には、介在部110側が低くなる段差と、段差間を接続するために介在部110側に傾斜した傾斜面とが設けられている。これらの段差及び傾斜面により、未分割仕切り板100の外周面41b、110a、42b、110b、略長円筒状孔120aの内壁面(半円筒溝41e、42e、内壁面110c、110d)、略長円筒状孔120bの内壁面(半円筒溝41d、42d、内壁面110e、110f)は、介在部110で凹となる表面形状を有する。
[切断加工工程の詳細]
次に、上記ステップS4の切断加工工程について、より詳細に説明する。既に述べたように、切断加工工程は、成形された未分割仕切り板100に対して表面処理や熱処理等が施された後に実施される。切断加工工程では、メタルソー、砥石、ワイヤソー、ワイヤ放電、レーザ、ウォータジェット等を用いた切断加工を行うことができる。ここでは一例として、メタルソー(切断刃物の一例)を用いた切断方法について説明する。
図5は、メタルソーを用いた未分割仕切り板100の切断方法の一例を示す図である。図5(a)は、メタルソーの切れ刃200の回転軸方向から見た状態を示しており、図5(b)は、未分割仕切り板100に対する切れ刃200の相対的な送り方向(図5(a)中の右方)から見た状態を示している。図5(a)、(b)において、実線矢印は切れ刃200の回転方向を示しており、太矢印は未分割仕切り板100に対する切れ刃200の相対的な送り方向を示している。
図5(a)、(b)に示すように、未分割仕切り板100は、摺動面となる端面(図4中の紙面手前側又は奥側の表面)100aを基準面として、基準パッド210に当て付けた状態で切断される。メタルソーによる未分割仕切り板100の切断方向は、切れ刃200が未分割仕切り板100を切削する切削円弧長A1が短くなるように、切れ刃200の相対的な送り方向を介在部110の長手方向とすることが望ましい。また、未分割仕切り板100の基準面の基準パッド210への当て付けが切れ刃200の回転により保持できるように、ダウンカットとすることが望ましい。
上記のような切断加工時、刃物抜け方向において、切断面と端面にて形成されるエッジ部E2では、端面を湾曲させる引っ張り応力が作用する。このとき、未分割仕切り板100の材質や引っ張り応力の大きさによっては、エッジ部E2が欠損してしまうことがある。本実施の形態では、基準パッド210は、メタルソーの切れ刃200に対して適正なクリアランスC1の得られる位置まで配置されている。適正なクリアランスC1は、例えば、切断加工での取代(すなわち介在部110の幅)をaとして、0よりも大きく取代aよりも小さい範囲(0<C1<a)である。これにより、引っ張り応力に対抗する圧縮応力をエッジ部E2に作用させることができるため、切断後の左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42のエッジ品質を良好とすることができる。基準パッド210は、少なくとも切断加工工程において、未分割仕切り板100の端面100aに貼付されていてもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、図3のステップS1〜S3の工程で処理の対象となる部品が2枚の分割仕切り板ではなく1枚の未分割仕切り板となるため、工程内部品点数を削減することができる。このため、型製作費、成形単価、表面処理費、熱処理費等の製造コストを低減することができる。また本実施の形態では、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42の分割面41a、42aは、粉末冶金やプレス加工等の型成形ではなく切断加工によって形成される。これにより、型成形によって生じる分割面エッジ部のバリやダレを防止できるため、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42に要求される精度をより確実に満たすことができ、仕切り板40を安定して製造することができる。
また本実施の形態によれば、メタルソーの切れ刃200に対して適正なクリアランスC1の得られる位置に基準パッド210が配置されているため、引っ張り応力に対抗する圧縮応力をエッジ部E2に作用させることができ、左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42のエッジ品質を良好とすることができる。
図6は、本実施の形態の変形例に係る未分割仕切り板(仕切り板形成用部材)101の構成を示している。図6(a)は、未分割仕切り板101の平面図であり、図6(b)は、未分割仕切り板101の正面図である。図6(a)、(b)に示すように、未分割仕切り板101の介在部110において、切断加工時の基準面となり得る上端面110g及び下端面110hの少なくとも一方(本例では下端面110hのみ)には、矩形断面を有し介在部110の長手方向に延伸する矩形溝(表面溝の一例)111が形成されている。
図7(a)、(b)は、図5(a)、(b)に対応する図であり、本変形例における未分割仕切り板101の切断方法の一例を示している。本変形例における未分割仕切り板101では、特に図7(a)、(b)に示す切断加工時の刃物の抜け際において、介在部110の切削代(切断代)112を微小化することが可能となる。これにより、切断加工時の未分割仕切り板101において、摺動面を湾曲させる方向の引っ張り応力を微小化できる。したがって、本変形例によれば、図4に示した構成と同様の効果が得られるとともに、切断後の左分割仕切り板41及び右分割仕切り板42のエッジ品質をさらに良好にすることができる。
また、矩形溝111が形成されていることにより、切断加工時における介在部110の除去体積を減少させることができる。これにより、工具送り速度の増大が可能となり、刃物剛性の低下を防ぎつつ切断加工時間を短縮でき、仕切り板の製造コストを低減することができる。さらに、介在部110の除去体積が減少できることにより、刃物の消耗を抑えることができるため、刃物寿命増加による製造コスト低減が可能となる。
なお、本変形例では、介在部110には矩形断面を有する矩形溝111が形成されているが、介在部110に形成される表面溝は、矩形以外の断面形状を有していてもよい。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2に係る仕切り板の製造方法及び仕切り板形成用部材について説明する。本実施の形態では、実施の形態1の構成を基本としつつ、切断加工時間の短縮及び切断刃具の消耗の抑制をさらに実現できる仕切り板の製造方法及び仕切り板形成用部材について説明する。図8は、本実施の形態に係る未分割仕切り板(仕切り板形成用部材)102の概略構成を示す平面図である。なお、第1の実施の形態に係る未分割仕切り板100と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図8に示すように、未分割仕切り板102の介在部110は、外周面110aから内周側に向かって切り込まれ、介在部110の長手方向に沿って延伸するスリット(抜き部)130と、外周面110bから内周側に向かって切り込まれ、介在部110の長手方向に沿って延伸するスリット131と、を有している。スリット130、131はいずれも、長円筒状孔120aには達しないようにその手前まで切り込まれている。スリット131は、長円筒状孔120bを跨いで延伸している。この結果、長円筒状孔120bは、全周が閉じた開口形状ではなく、外周面110b側の一端が開いた開口形状となっている。
また介在部110は、スリット130と長円筒状孔120aとの間に形成された連結部132と、長円筒状孔120aとスリット131との間に形成された連結部133とを有している。左分割仕切り板領域141と右分割仕切り板領域142との間は、2つの連結部132、133により連結されている。
図8に示す未分割仕切り板102を上記実施の形態1と同様の方法で切断加工する場合、スリット130、131が形成されている位置では工具送り速度をその除去体積に反比例して増加させることができる。このとき、スリット130、131を形成せず、工具送り速度を増加させるために切断代の幅(介在部110の幅)を小さくした場合、刃物剛性が著しく減少し、切断面の表面性状の悪化を招くことに留意しなければならない。
以上のように、本実施の形態では、上記実施の形態1と同様の効果が得られることに加え、スリット130、131を有することで切断加工時における介在部110の除去体積を減少させることができる。これにより、工具送り速度の増大が可能となり、刃物剛性の低下を防ぎつつ切断加工時間を短縮でき、仕切り板の製造コストを低減することができる。さらに、介在部110の除去体積が減少できることにより、刃物の消耗を抑えることができるため、刃物寿命増加による製造コスト低減が可能となる。
図9は、本実施の形態の変形例に係る未分割仕切り板(仕切り板形成用部材)103の概略構成を示す平面図である。図9に示すように、未分割仕切り板103の介在部110は、外周面110aから内周側に向かって切り込まれ、介在部110の長手方向に沿って延伸するスリット134と、長円筒状孔120aの内壁面110cから外周側に向かって切り込まれ、介在部110の長手方向に沿って延伸するスリット135と、を有している。また、未分割仕切り板103は、長円筒状孔120aの内壁面110dから外周側に向かって切り込まれ、介在部110の長手方向に沿って延伸するスリット136と、介在部110の外周面110bから内周側に向かって切り込まれ、介在部110の長手方向に沿って延伸するスリット137とを有している。スリット137は長円筒状孔120bまで達しているため、長円筒状孔120bは、全周が閉じた開口形状ではなく、外周面110b側の一端が開いた開口形状となっている。
また介在部110は、スリット134とスリット135との間に形成された連結部138と、スリット136とスリット137(長円筒状孔120b)との間に形成された連結部139とを有している。左分割仕切り板領域141と右分割仕切り板領域142との間は、2つの連結部138、139により連結されている。
本変形例の未分割仕切り板103によれば、図8に示した未分割仕切り板102と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3に係る仕切り板の製造方法及び仕切り板形成用部材について説明する。本実施の形態では、実施の形態1の構成を基本としつつ、切断面の表面性状の高精度化を可能とする仕切り板の製造方法及び仕切り板形成用部材について説明する。図10は、本実施の形態に係る未分割仕切り板(仕切り板形成用部材)104の概略構成を示す平面図である。なお、第1の実施の形態に係る未分割仕切り板100と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図10に示すように、未分割仕切り板104の介在部110は、長円筒状孔120aの内壁面110cから外周側に向かって切り込まれ、介在部110の長手方向に沿って延伸するスリット150と、長円筒状孔120aの内壁面110dから外周側に向かって切り込まれ、介在部110の長手方向に沿って延伸するスリット151と、を有している。スリット150は、介在部110の外周面110aまでは達していない。スリット151は、長円筒状孔120bまで達しているが、介在部110の外周面110bまでは達していない。結果として、長円筒状孔120a、120b及びスリット150、151は一体化した開口部を構成しており、当該開口部は全周が閉じた開口形状を有している。
介在部110は、スリット150と外周面110aとの間に形成された連結部152と、スリット151(長円筒状孔120b)と外周面110bとの間に形成された連結部153とを有している。左分割仕切り板領域141と右分割仕切り板領域142との間は、2つの連結部152、153により連結されている。連結部152、153は、介在部110の外周面110a、110bのそれぞれに隣接して、介在部110の長手方向両端となる外周部に形成されている。
図10に示す未分割仕切り板104を上記実施の形態1と同様の方法で切断加工する場合、スリット150、151が形成されている位置では工具送り速度をその除去体積に反比例して増加させることができる。また、連結部152、153が外周部に形成されているため、全ての連結部152、153の破断(すなわち、左分割仕切り板領域141と右分割仕切り板領域142との分離)を、切断加工の終了タイミングと同時とすることができる。これにより、切断加工時の切削抵抗による未分割仕切り板104の位置ずれを低減することができるため、左分割仕切り板領域141及び右分割仕切り板領域142の切断面の表面性状の高精度化が可能になる。特に本例では、連結部152、153が介在部110の長手方向両端に形成されているため、切れ刃200の相対的な送り方向に関わらず上記効果を得ることができる。
以上のように、本実施の形態では、上記実施の形態1と同様の効果が得られることに加え、左分割仕切り板領域141及び右分割仕切り板領域142の切断面の表面性状の高精度化が可能になる。
実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4に係る仕切り板の製造方法及び仕切り板形成用部材について説明する。本実施の形態では、実施の形態1の構成を基本としつつ、切断加工時のランニングコストを低減できる仕切り板の製造方法及び仕切り板形成用部材について説明する。図11は、本実施の形態に係る未分割仕切り板(仕切り板形成用部材)105の概略構成を示す図である。図11(a)は未分割仕切り板105の概略構成を示す平面図であり、図11(b)は未分割仕切り板105の概略構成を示す正面図である。なお、第1の実施の形態に係る未分割仕切り板100と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図11に示すように、未分割仕切り板105は、分割後に左分割仕切り板41となる左分割仕切り板領域141と、分割後に右分割仕切り板42となる右分割仕切り板領域142と、左分割仕切り板領域141及び右分割仕切り板領域142の間に介在して左分割仕切り板領域141と右分割仕切り板領域142とを一体的に連結する介在部110と、を有している。本実施の形態では、介在部110における両表面(上端面110g、下端面110h)には、頂点同士が互いに対向する断面二等辺三角形状(くさび状)の一対の溝160、161がそれぞれ形成されている。溝160、161は、長円筒状孔120a、120bを挟み、介在部110の長手方向に沿って、介在部110の外周面110aから外周面110bまで延伸している。溝160、161の各頂点の間には、連結部162が形成されている。連結部162の厚みは、例えば、未分割仕切り板105の厚みの半分以下である。
図11に示す未分割仕切り板105を切断加工する際には、溝160、161の一方又は双方に刃物を当てがい、衝撃を加える。これにより、未分割仕切り板105は、連結部162に形成される破断面(図11では、破断面となる平面を仮想線L3で示している)に従って破断し、左分割仕切り板41と右分割仕切り板42とに分割される。本実施の形態の未分割仕切り板105には切断代が必要とされない(すなわち、本実施の形態の介在部110は切断加工工程で除去されない)ため、切断代を除去するためのエネルギーが不要となる。したがって、未分割仕切り板105の切断加工に要するランニングコストの低減が可能となる。
以上のように、本実施の形態では、上記実施の形態1と同様の効果が得られることに加え、切断代を除去するエネルギーが不要となるため、未分割仕切り板105の切断加工に要するランニングコストを低減することができる。
以上説明した各実施の形態に係る仕切り板は、粉末冶金、プレス加工、鋳造等の方法によって1部品に成形した後に、最終部品形状に分割加工し2部品化されるものである。また、実施の形態1〜3の仕切り板は、後の分割時に除去される介在部(連結部)を有する。介在部は、後にシャープエッジを形成できるようランドや面取り、抜き勾配を付与したスリットを有する。あるいは介在部は、切断加工時に仕切り板にかかる引っ張り応力を抑制するための溝を有する。これにより、分割仕切り板のエッジ品質を向上することができる。
また、各実施の形態に係る仕切り板の製造方法は、未分割の仕切り板を介在部に従って切断加工する工程を含んでいる。切断加工工程では、仕切り板にかかる引っ張り応力を抑制するために、切断刃物との適正なクリアランスを持つ基準パッドが用いられるようになっている。また、実施の形態4に係る仕切り板の製造方法は、衝撃による破断を促す溝を介在部に形成し、衝撃により介在部を破断させることにより、未分割仕切り板を2つの分割仕切り板に分割するものである。
上記実施の形態では、2つのシリンダを備えた2シリンダロータリー圧縮機を例に挙げたが、本発明は、3つ以上のシリンダを備えたロータリー圧縮機にも適用可能である。
また上記の各実施の形態や変形例は、互いに組み合わせて実施することが可能である。
1 ロータリー圧縮機、10 圧縮機構部、11 主軸受、12 副軸受、21 上シリンダ、22 上ローリングピストン、23 上ベーン、24 上付勢手段、31 下シリンダ、32 下ローリングピストン、33 下ベーン、34 下付勢手段、40 仕切り板、41 左分割仕切り板、42 右分割仕切り板、41a、42a 分割面、41b、42b、110a、110b 外周面、41c、42c ボルト用孔、41d、41e、42d、42e 半円筒溝、42f 連通孔、50 電動機部、51 固定子、52 回転子、53 クランク軸、54a 上偏心部、54b 下偏心部、55 中間軸部、60 密閉容器、61 吸入管、62 吐出管、100、101、102、103、104、105 未分割仕切り板、100a 端面、110 介在部、110c、110d、110e、110f 内壁面、110g 上端面、110h 下端面、111 矩形溝、112 切削代、120a、120b 長円筒状孔、130、131、134、135、136、137、150、151 スリット、132、133、138、139、152、153、162 連結部、141 左分割仕切り板領域、142 右分割仕切り板領域、160、161 溝、200 切れ刃、210 基準パッド。

Claims (9)

  1. 圧縮室が内部に形成された複数のシリンダを備えたロータリー圧縮機に用いられ、隣接する2つの圧縮室の間を仕切るために2つのシリンダに挟持される板状の2つの分割仕切り板を製造する製造方法であって、
    同一平面上に配置された前記2つの分割仕切り板と、前記2つの分割仕切り板の間に介在し、前記2つの分割仕切り板同士を一体的に連結する介在部と、を備え、前記2つの分割仕切り板が未分割の状態である未分割仕切り板を成形する第1の工程と、
    所定の表面処理及び熱処理の少なくとも一方を前記未分割仕切り板に施す第2の工程と、
    前記介在部を除去するとともに前記未分割仕切り板を前記2つの分割仕切り板に分割する第3の工程と、
    を有することを特徴とする仕切り板の製造方法。
  2. 前記第3の工程は、前記未分割仕切り板を基準パッドに押し当てた状態で、所定の切断刃物を用いて前記2つの分割仕切り板に分割するものであり、
    前記基準パッドは、前記切断刃物に対して適正なクリアランスの得られる位置まで配置されていること
    を特徴とする請求項1に記載の仕切り板の製造方法。
  3. 圧縮室が内部に形成された複数のシリンダを備えたロータリー圧縮機に用いられ、隣接する2つの圧縮室の間を仕切るために2つのシリンダに挟持される板状の2つの分割仕切り板を製造する製造方法であって、
    同一平面上に配置された前記2つの分割仕切り板と、前記2つの分割仕切り板の間に介在し、前記2つの分割仕切り板同士を一体的に連結する平面視で帯状の介在部と、前記介在部の両表面に設けられて当該介在部の長手方向に沿って延伸し、頂点同士が互いに対向する断面三角形状の一対の溝と、を備え、前記2つの分割仕切り板が未分割の状態である未分割仕切り板を成形する第1の工程と、
    所定の表面処理及び熱処理の少なくとも一方を前記未分割仕切り板に施す第2の工程と、
    前記一対の溝の少なくとも一方に刃物を当てがい、衝撃を加えることにより前記介在部を破断させ、前記未分割仕切り板を前記2つの分割仕切り板に分割する第3の工程と、
    を有することを特徴とする仕切り板の製造方法。
  4. 圧縮室が内部に形成された複数のシリンダを備えたロータリー圧縮機に用いられ、隣接する2つの圧縮室の間を仕切るために2つのシリンダに挟持される板状の2つの分割仕切り板を形成するための仕切り板形成用部材であって、
    同一平面上に配置された前記2つの分割仕切り板と、
    前記2つの分割仕切り板の間に介在し、前記2つの分割仕切り板同士を一体的に連結するとともに、前記2つの分割仕切り板が分割される際に除去される介在部と、を有し、
    前記2つの分割仕切り板及び前記介在部の表面には、所定の表面処理及び熱処理の少なくとも一方が施されていること
    を特徴とする仕切り板形成用部材。
  5. 前記介在部は、平面視で帯状に形成されており、
    前記介在部は、当該介在部の長手方向に沿って延伸するスリットを有していること
    を特徴とする請求項4に記載の仕切り板形成用部材。
  6. 前記介在部は、前記2つの分割仕切り板同士を連結する連結部有しており、
    前記連結部は、仕切り板形成用部材の外周部に設けられていること
    を特徴とする請求項5に記載の仕切り板形成用部材。
  7. 前記介在部は、平面視で帯状に形成されており、
    前記介在部は、当該介在部の長手方向に沿って延伸する表面溝を有していること
    を特徴とする請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の仕切り板形成用部材。
  8. 圧縮室が内部に形成された複数のシリンダを備えたロータリー圧縮機に用いられ、隣接する2つの圧縮室の間を仕切るために2つのシリンダに挟持される板状の2つの分割仕切り板を形成するための仕切り板形成用部材であって、
    同一平面上に配置された前記2つの分割仕切り板と、
    前記2つの分割仕切り板の間に介在し、前記2つの分割仕切り板同士を一体的に連結する平面視で帯状の介在部と、
    前記介在部の両表面に設けられて当該介在部の長手方向に沿って延伸し、頂点同士が互いに対向する断面三角形状の一対の溝と、を有し、
    前記2つの分割仕切り板及び前記介在部の表面には、所定の表面処理及び熱処理の少なくとも一方が施されていること
    を特徴とする仕切り板形成用部材。
  9. 請求項4〜請求項8のいずれか一項に記載の仕切り板形成用部材により形成された仕切り板を有すること
    を特徴とするロータリー圧縮機。
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