JP6072483B2 - 反応性乳化剤を用いたポリマーディスパージョン - Google Patents
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Description
撹拌機、フィード管、温度計、窒素ガス導入管を備えたオートクレーブ(5L)にジメチルステアリルアミン594g(2.0モル)、アリルクロライド153g(2.0モル)、及び溶媒として水を747g仕込んだ。反応系内を窒素で置換して密閉した後、反応温度60〜70℃で10時間反応させて、次式で表される反応性乳化剤〔1〕の50%水溶液を得た。
反応性乳化剤〔1〕の製造で使用したものと同様の装置に、ステアリルメチルアミン566g(2.0モル)と触媒として、水酸化カリウムを0.4g仕込み、系内を窒素置換して120℃に昇温した後、反応温度を120〜130℃に維持しながら、エチレンオキサイド440g(10.0モル)を2時間かけて系内に添加し、その後1時間熟成して、系内のエチレンオキサイドを完全に反応させた。
反応性乳化剤〔1〕の製造で使用したものと同様の装置に、ドコシルジエタノールアミン826g(2.0モル)と触媒として、0.4g仕込み、系内を窒素置換して120℃に昇温した後、反応温度が120〜130℃に維持しながら、エチレンオキサイド704g(16.0モル)を3時間かけて系内に添加し、その後1時間熟成して、系内のエチレンオキサイドを完全に反応させた。
反応性乳化剤〔1〕と同じ装置と反応方法で、ジメチルステアリルアミンの代わりに、ジプロピルステアリルアミン716g(2.0モル)を使用して、水の量を869gにして、次式で表される反応性乳化剤〔4〕を得た。
反応性乳化剤〔1〕と同じ装置と反応方法で、ジメチルステアリルアミンの代わりに、ジメチルパルミチルアミン482g(2.0モル)を使用して、水の量を635gにして、次式で表される反応性乳化剤〔5〕を得た。
反応性乳化剤〔1〕と同じ装置と反応方法で、ジメチルステアリルアミンの代わりに、メチルジステアリルアミン1072g(2.0モル)を使用して、水の量を1225gにして、次式で表される反応性乳化剤〔6〕を得た。
反応性乳化剤〔1〕と同じ装置と反応方法で、ジメチルステアリルアミンの代わりに、ジメチルブチルアミン202g(2.0モル)を使用して、水の量を315gにして、次式で表される比較反応性乳化剤〔1〕を得た。
反応性乳化剤〔1〕と同じ装置と反応方法で、ジメチルステアリルアミンの代わりに、ヘキサコシルアミン706g(2.0モル)を使用して、水の量を429.5gにして、次式で表される比較反応性乳化剤〔2〕を得た。
表1に記載の通り、重合性不飽和モノマーとしてのアクリル酸ブチル50g、メタクリル酸メチル50g、表に記載の各反応性又は非反応性乳化剤及び多官能性モノマーの所定量、及びイオン交換水100gをホモミキサーで混合して、混合モノマーの乳濁液を得た。
実施例、参考例及び比較例において得られたポリマーディスパージョン及びポリマーフィルムについて、以下の評価試験を実施した。その結果を表1に示す。
(1)重合安定性:ポリマーディスパージョンを80メッシュの金網でろ過して、乳化重合工程中に生成した凝集物をろ過残渣として集めて水洗後、105℃で2時間乾燥して、その質量を測定してディスパージョンの固形分に対する質量%で示した。得られた凝集物量の割合が小さいほど、乳化重合工程において安定性が高いことを示している。
(1)耐水白化試験:得られたポリマーディスパージョンを市販のガラス板に膜厚120μm(dry)になるように塗布し、20℃×65%RHの雰囲気下で24時間乾燥させたものを25℃のイオン交換水に浸漬し、16ポイントの印刷文字の上にガラス板を置き、ポリマーフィルムを通して文字を透かして見たときに、その文字が見えなくなるまでの日数を測定した。
◎:全く剥がれていない。
○:周辺部がわずかに剥がれている。
△:ほとんどの部分がガラスから剥がれている。
×:完全にガラスから剥がれている。
Claims (4)
- 前記分子内に2個以上の重合性不飽和基を有する多官能性モノマー(B)が、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリアリルシアヌレート、トリメタリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、及びトリメタアリルイソシアヌレートからなる群から選択された1種又は2種以上である
ことを特徴とする、請求項2に記載のポリマーディスパージョン。 - 前記分子内に2個以上の重合性不飽和基を有する多官能性モノマー(B)の、ポリマーディスパージョンにおける含有割合が、前記一般式(1)で表されるカチオン系の反応性乳化剤(A)に対する質量比で、(B)/(A)=1/50〜1/3の範囲内である
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリマーディスパージョン。
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