JP6071751B2 - 反射電子検出器 - Google Patents

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本発明は、荷電粒子線装置が有するX線検出器と共に用いられる反射電子検出器及びこの反射電子検出器を有する荷電粒子線装置に関する。
走査電子顕微鏡に代表される荷電粒子線装置を用いてX線元素分析を行う際、X線検出器に加えて、二次電子検出器及び反射電子検出器を用いることが行われている。反射電子検出器(BSE(Back Scattered Electron)検出器ともいう)は、対物レンズと試料面間に配置される。二次電子検出器及び反射電子検出器を用いて、画像を取得しながら分析位置を任意に決定することができる。X線検出器は、二次電子検出器及び反射電子検出器とは異なる角度位置にある配置され、特性X線を検出し分析を行うものである。
走査電子顕微鏡を用いた試料表面分析において、通常観察を行う試料の表面は完全な平面ではなく、多くの凹凸が存在する。そのため、X線検出器と試料面上の分析位置との間に試料表面形状および表面粗さに起因する凹凸部等の障害物がある場合、分析位置から発生する特性X線は凹凸部により遮蔽され、X線検出器にて得られるスペクトル強度が低下する。また、検出スペクトルのエネルギーに大きな差(例えばAl−KとCu−K)がある場合、低エネルギー側のスペクトル強度の低下割合が大きくなり、ピーク強度比が異なって検出される。
従って、分析面に凹凸部があるとX線検出器から見て凹凸部の陰になった場所は正確な分析を行うことができない。また、通常X線元素分析を行う場合、二次電子検出器で得られる二次電子像に加えて、組成コントラストが得られる反射電子像を見ながら分析範囲を決定するが、スペクトル強度が低下する場所は、試料面直上に配置された反射電子検出器により得られる反射電子像から判別することは困難である。このような方法でX線元素分析を行う場合、分析者は形状情報を含む二次電子検出器により得られる二次電子像から試料表面の凹凸形状を推測することで分析範囲を決定し、得られた分析結果を経験により評価する。もし、分析範囲の凹凸によりX線が検出できない、もしくはX線の強度低下が分析データに影響を及ぼすと判断した部分がある場合、試料とX線検出器の位置関係を再調整し、データを取り直すこと(手戻り)が必要となる。なお、試料とX線検出器の位置関係の再調整が出来ない場合は、得られた分析データから試料面の凹凸状態を考慮して分析結果を考察するしかなく、正確なデータ解釈が出来ない場合がある。
そこで、下記特許文献1に記載の技術では、X線検出器の近傍に反射電子検出器を配置し、X線検出像と反射電子像とのずれをなくすことが提案されている。
国際公開第2012/016198号
本発明者らは、分析面に凹凸がある場合に、X線検出器の近傍に反射電子検出器を配置し、反射電子検出器が検出した反射電子像を用い、試料のどの領域においてX線検出器が正確なX線検出像を得ることができ、適切な分析が行えるかを事前に判断する方法を見出した。そして、このような分析手法に適した装置を検討する過程で、既存のX線検出器に反射電子検出器を取り付けることを可能ならしめることが、この分析手法の適用範囲を大きく広げることに想到したものである。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、既存のX線検出器に取り付け可能な反射電子検出器であって、試料のどの領域においてX線検出器が正確なX線検出像を得ることができ、適切な分析が行えるかを事前に判断する方法の実現に好適な反射電子検出器を提供することにある。また、その反射電子検出器を備える荷電粒子線装置を提供する。
上記課題を解決するために本発明に係る反射電子検出器は、荷電粒子線装置が有するX線検出器と共に用いられる反射電子検出器であって、反射電子検出素子と、反射電子検出素子を支持する支持部材と、支持部材をX線検出器に固定するための固定部材と、を備え、固定部材は、X線検出器を覆うハウジングのX線受入部側である先端側の側部を締め付けることで支持部材を固定する。
本発明によれば、固定部材がX線検出器のハウジングの先端側における側部を締め付けることで固定されるので、X線検出器の種類を問わず、ハウジングの形状に合わせた固定部材を準備することで反射電子検出器をX線検出器に取り付けることができる。また、反射電子検出素子を支持する支持部材を設けているので、検出対象となる試料の形状や状態、X線検出器の種類に応じた最適な位置に反射電子検出素子を配置することができる。
また本発明に係る反射電子検出器では、支持部材は、固定部材と着脱可能なように構成されてなることも好ましい。
この好ましい態様では、支持部材が固定部材と着脱可能なように構成されているので、検出対象となる試料の形状や状態、X線検出器の種類に応じた最適な位置に反射電子検出素子を配置するための最適な形状の支持部材を用いることが容易なものとなる。
また本発明に係る反射電子検出器では、反射電子検出素子から出力される反射電子信号を伝達するための導線を備え、導線は、反射電子検出素子から、ハウジングのX線検出素子側である後端側に向けて延出するようにその一端側が反射電子検出素子に繋がれ、他端側は荷電粒子線装置のフィードスルーに接続可能なように構成されることも好ましい。
荷電粒子線装置に設けられるX線検出器は、その前後方向に進退自在に移動可能なように構成され、X線元素分析を行う場合は試料に近接し、X線元素分析を行わない場合は試料から離しておくことができる。この好ましい態様では、このようなX線検出器の動きに対して、X線検出器のX線受入部側である先端側に導線が回りこむことを回避し、導線がX線検出器の移動を妨げることがないように構成することができる。このような構成とすることで、既存のX線検出器に取り付けた場合であっても、X線検出器に何ら手を加えることなく、反射電子検出器から出力される反射電子信号を、導線を通して外部に出力することができる。
また本発明に係る反射電子検出器では、導線は巻線であることも好ましい。このように導線を巻線とすることで、X線検出器が後退した状態であっても導線のたるみを抑制することができる。
また本発明に係る荷電粒子線装置は、X線検出器を有する荷電粒子線装置であって、上述した反射電子検出器が、X線検出器を覆うハウジングのX線受入部側である先端側に取り付けられ、X線検出器によりX線信号を検出し、反射電子検出器により反射電子信号を検出する。
本発明によれば、X線分析を行う前段階において、反射電子信号を検出することができ、X線分析に適した試料上の位置を判定することができ、試料とX線検出器の位置関係を再調整しデータを取り直す、いわゆる手戻りを低減することができる。
また本発明に係る荷電粒子線装置では、反射電子信号に基づいて得られる反射電子像を用いて、反射電子像における画素毎の反射電子信号量を解析し、X線信号の検出効率を判断することも好ましい。
この好ましい態様では、画素毎の反射信号量からX線検出の適否を判断することができ、X線検出に適した部分をより確実に判断することができる。
本発明によれば、既存のX線検出器に取り付け可能な反射電子検出器であって、試料のどの領域においてX線検出器が正確なX線検出像を得ることができ、適切な分析が行えるかを事前に判断する方法の実現に好適な反射電子検出器を提供することができる。
実施形態に係る荷電粒子線装置(走査電子顕微鏡)の全体概略構成図である。 図1に示す走査電子顕微鏡におけるCoax−BSE検出器の概略斜視図である。 (A)は図2に示すCoax−BSE検出器の正面図、(B)はCoax−BSE検出器の側面図である。 (A)は図1に示す走査電子顕微鏡におけるCoax−BSE検出器とtop−BSE検出器の概略配置図、(B)はCoax−BSE検出器とtop−BSE検出器でそれぞれ取得した一例を示す試料画像である。 図1に示す走査電子顕微鏡のX線検出器の駆動状態を示した概略図であり、(A)はX線元素分析を行わない場合のX線検出器の位置を示す概略図、(B)はX線元素分析を行う場合のX線検出器の位置を示す概略図である。 図2に示すCoax−BSE検出器の第1変形例を示す概略斜視図である。 図2に示すCoax−BSE検出器の第2変形例を示す概略斜視図である。 図2に示すCoax−BSE検出器の第3変形例を示す概略斜視図である。 図2に示すCoax−BSE検出器の第4変形例を示す概略斜視図である。 図2に示すCoax−BSE検出器の第5変形例を示す概略斜視図である。 図2に示すCoax−BSE検出器の第6変形例を示す概略斜視図である。 図2に示すCoax−BSE検出器の第7変形例を示す概略斜視図である。 図12に示すCoax−BSE検出器の支持部材及び固定部材を構成する板材を示す平面図である。 観察位置が分析可能かどうかを判別するための処理フローである。 図14の処理フローの説明図であり、(A)はCoax−BSE像、(B)は(A)に示すCoax−BSE像を画素に分割した画像を示す。 分析可能位置と不可能位置の判別の際に表示されるダイアログボックスであり、(A)はコントラストの閾値を設定する場合、(B)はコントラスト及び画像の分割数を設定する場合を示す。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
正確なX線元素分析を行うためには、X線が凹凸部により遮蔽されてしまう場所、つまりX線検出器から見えていない場所を特定して、正しいデータが得られる場所を見極める必要がある。そこで、本発明者らは正しいデータが得られる試料上の場所を見極める方法について種々検討し、X線検出器がX線を受け入れる線に反射電子検出素子を極めて近接させ可能な限り同軸となるように、X線検出器同軸上反射電子検出器(以降便宜上Coax−BSE検出器と表記。Coax:CoaxialのANSI略語)を設置し、X線検出器から見た反射電子像(以降便宜上Coax−BSE像と表記)を取得する方法を見出した。
本実施の形態においては、X線元素分析を行う前段階において、Coax−BSE検出器によるX線検出器側から見た試料表面の形状情報をCoax−BSE検出器単体あるいはtop−BSE検出器による反射電子情報と共に利用することで、分析者に分析結果の信頼性を提示し、分析者が高い信頼性を確保した分析を手戻り無く、短時間に行うことができる。
反射電子はエネルギーが高く、X線と同様に直進性が高いためCoax−BSE検出器と試料表面形状の間に凹凸部があると、反射電子信号は遮蔽され、信号量が低下する。従って、Coax−BSE像の反射電子信号量とX線信号量には相関があり、Coax−BSE像を見ることにより、X線信号量の推測が可能である。すなわち、Coax−BSE像にて画像の明るい場所はX線信号量が多く、画像の暗い場所はX線信号量が少なく検出される。
事前にCoax−BSE像を取得することで、分析者はX線の検出効率を視覚的に把握することができ、正確な分析(凹凸の影響を受けず、正しいX線ピーク強度が比較できるデータ取得)が可能な場所を選択することができるようになる。また、Coax−BSE像単体もしくはtop−BSE像との組み合わせを用いて画像解析を行う事により、観察視野のX線検出効率を自動評価、そして、視野が分析に適しているかどうかを自動判別することが可能である。なお、BSE検出器の検出素子はX線検出器近傍に設置されていればよく、必ずしもX線検出器と同軸である必要はない。また、便宜上、Coax−BSE検出器を第一反射電子検出器、top−BSE検出器を第二反射電子検出器と呼ぶ場合がある。
本発明の実施形態について、図1〜図5を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係る荷電粒子線装置である走査電子顕微鏡の全体概略構成図である。図2は、図1に示す走査電子顕微鏡におけるCoax−BSE検出器の概略斜視図である。図3の(A)は図2に示すCoax−BSE検出器の正面図、(B)はCoax−BSE検出器の側面図である。図4の(A)は図1に示す走査電子顕微鏡におけるCoax−BSE検出器とtop−BSE検出器の概略配置図、(B)はCoax−BSE検出器とtop−BSE検出器でそれぞれ取得した一例を示す試料画像である。図5は、図1に示す走査電子顕微鏡のX線検出器の駆動状態を示した概略図であり、(A)はX線元素分析を行わない場合のX線検出器の位置を示す概略図、(B)はX線元素分析を行う場合のX線検出器の位置を示す概略図である。
図1に示されるように、走査電子顕微鏡1は、電子源2と、コンデンサレンズ4と、偏向コイル5と、電子光学系7と、電子光学系制御部8と、試料室9と、二次電子検出器11と、X線検出器12と、信号処理制御部13と、Coax−BSE検出器15と、top−BSE検出器16と、画像形成制御部17と、画像表示端末19と、試料微動装置20と、真空ポンプ22とを備える。
コンデンサレンズ4は、電子源2より放出される一次電子ビーム3を収束するものである。偏向コイル5は、一次電子ビーム3を走査するものである。電子光学系7は、一次電子ビーム3の焦点を合わせる対物レンズ6を含むものである。電子光学系制御部8は、電子光学系7の駆動条件を制御するものである。
二次電子検出器11は、被検出対象としての試料10への一次電子ビーム3の照射によって試料10より発生する二次電子を検出する。X線検出器12は、特性X線を検出するエネルギー分散形の検出器である。信号処理制御部13は、X線検出器12から出力される信号を処理して分析を行う部分である。Coax−BSE検出器15は、試料室9から吊り下げられたアーム14に固定され反射電子を検出するものである。top−BSE検出器16は、対物レンズ6下面に配置されている。
画像形成制御部17は、二次電子検出器11、Coax−BSE検出器15およびtop−BSE検出器16から出力される画像信号を処理して画像を形成するものである。画像表示端末19は、SEM全体制御部18に接続された表示部である。試料微動装置20は、水平方向2軸、回転方向、傾斜方向、垂直方向の計5軸をモータードライブ等で操作することができ、試料10の位置情報を把握できるものである。真空ポンプ22は、真空配管21を介して試料室9に接続されている。なおここでは、電子光学系制御部8、信号処理制御部13、画像形成制御部17、SEM全体制御部18と夫々個別に制御部が構成されるように説明したが、これらを一つの制御部として構成されるようにしても良い。
電子源2は、一般的には0.3kV〜30kVの一次電子ビーム3を照射する。これを複数段配置されたコンデンサレンズ4と対物レンズ6で収束し、観察対象である試料10に結像する。偏向コイル5は、試料10上の一次電子ビーム3の照射位置を所望の観察範囲に沿って走査させる。一次電子ビーム3の照射により、試料10からは二次電子や反射電子23、特性X線等が放射される。
試料室9内部の真空度は、真空配管21を介して試料室9に接続された真空ポンプ22により高真空に保たれている。また、試料室9への大気導入口のニードルバルブ24等を開閉することにより、試料室9内を低真空状態にすることができる。試料10から発生した二次電子は二次電子検出器11で検出される。通常、二次電子検出器11はEverhart Thornley型検出器と呼ばれるシンチレータと光電子増倍管からなる。
通常、X線検出器12は半導体検出器27を備えている。これはp形単結晶SiにLi+イオンを拡散させてアクセプタを中和し、電荷の存在しない真性層を形成したSi(Li+)検出器27である。Si(Li+)検出器27および増幅器28は、コールドフィンガー29を通してデュワー瓶30と熱的に繋がっており、デュワー瓶30に保持された液体窒素により冷却される。コリメータ25およびウィンドウ26を通して特性X線がSi(Li+)検出器27の真性層に入射すると、そのエネルギーに比例して電子・正孔対が発生し、信号電流となる。得られた信号電流は増幅器28により電気的に増幅されたのち波高分析器に入力され、X線スペクトルとなり出力される。なお、本実施形態のX線検出器12はSi(Li+)検出器27を備えたX線検出器12であるとしたが、シリコンドリフト検出器(Silicon Drift Detector)を備えたX線検出器12であるとしてもよい。
反射電子23は、top−BSE検出器16及びCoax−BSE検出器15により検出される。これらの反射電子検出器には、通常、半導体検出器を用いる。本実施形態では、top−BSE検出器16に設けられた素子が放射状に4分割されており、試料10から発生した反射電子をそれぞれの素子で検出し加減算することにより、指向性を有した凹凸情報を得られるようにする。
続いて、図2及び図3を参照しながらCoax−BSE検出器15について説明する。Coax−BSE検出器15は、固定部材151と、支持部材152と、BSE素子(反射電子検出素子)153とを備えている。
支持部材152は、BSE素子153を支持する部材である。支持部材152は、支持板152a及び支持梁152bを有する。支持板152aには、BSE素子153が固定されている。支持板152a及びBSE素子153の中央近傍には、X線を通すための穴が、それぞれ穴152aa及び穴153aとして設けられている。このように構成することで、X線検出器12の先端に配置するコリメータ25と試料10上の分析位置との間を遮らない構造になっている。全体としてみれば、Coax−BSE検出器15はX線検出器12のX線検出面と同軸上に配置されている。試料10からの特性X線はCoax−BSE検出器15中心の穴153a及び穴152aaを通ってX線検出器12のコリメータ25から入射し、Coax−BSE検出器15を退避させることなくX線元素分析を行うことができる。
支持梁152bは、支持板152aをコリメータ25の前方に所定間隔をおいて保持するものである。支持梁152bの一端側に支持板152aが取り付けられ、支持梁152bの他端側に固定部材151が取り付けられている。
固定部材151は、X線検出器12を覆うハウジング121のX線受入部側である先端部の側部を締め付けることで、支持部材152をX線検出器に固定する。固定部材151は板状の部材を曲げて形成されるものであって、その両端をネジ154で締め付けることでハウジング121の先端側を締め付け固定する。尚、固定部材151と支持梁152bとはネジ156で固定され、支持梁152bと支持板152aとはネジ155で固定されている。従って、ネジ154,155,156を取り外すと、支持板152a、支持梁152b、固定部材151に分解することができる。
続いて、図4にtop−BSE検出器16とCoax−BSE検出器15の位置関係および得られる反射電子像の一例を示す。図4(A)に示すように、Coax−BSE検出器15は試料10の表面に対してある角度をもって配置されているため、得られるCoax−BSE像はtop−BSE像とは異なるコントラストをもつ反射電子像となる。
図4(B)にそれぞれの検出器から得られる画像の一例を示す。試料10上に凸部がある場合、top−BSE像では凸部周辺の表面構造を上方から見た画像として観察される。一方、反射電子は高いエネルギーをもち直進性が高いことから、Coax−BSE像ではCoax−BSE検出器15からみて凸部の反対側から出てくる反射電子23が凸部により遮蔽されてしまうため、その部分の周辺情報を得ることができない。同様にX線も高いエネルギーをもち直進性が高いため、反射電子23の場合と同様に、X線検出器12、特に先端部のコリメータ25から見えていない場所からはX線の情報を得ることができない。このような現象は凹部のCoax−BSE検出器15側の斜面でも生じ、凸部と同様に分析データに大きな影響を与える。このことを利用し、X線分析を行う前段階でCoax−BSE像を取得し、二次電子像もしくはtop−BSE像と共に画像表示端末19に表示する。その画像から、分析者はコントラストが高い場所、つまり試料10から発生するX線が適切に得られている場所を分析位置とする。逆に輝度が暗い場所はX線分析に適さないことを分析前段階で知ることで、高い信頼性を確保した分析を手戻り無く、短時間に行うことができる。
なお、X線検出器12とCoax−BSE検出器15を同軸に配置することによって、同じ箇所から発生する特性X線と反射電子とを検出することができる。そのため凹凸面をCoax−BSE像で視認できる箇所とX線元素分析できる箇所とが合致しているので、Coax−BSE像から、X線分析に適した試料上の位置を正確に判定することができる。さらに、X線検出器12と同軸に配置したCoax−BSE検出器15で取得したCoax−BSE像を使うことによって、分析箇所の自動判定精度を向上させることもできる。
更に本実施形態では、Coax−BSE検出器15から延びる導線についても工夫している。図5に示すように、導線31は、Coax−BSE検出器15とフィードスルー32とを繋ぐものであって、BSE素子153の検出信号を画像形成制御部17に伝達する線である。導線31は、巻線であって、反射電子検出素子であるBSE素子153から、ハウジング121のX線検出素子であるコリメータ25側である後端側に向けて延出するようにその一端側が反射電子検出素子であるBSE素子153に繋がれ、他端側は荷電粒子線装置である走査電子顕微鏡1のフィードスルー32に接続されている。
図5の(A)に示すように、X線検出器12がX線元素分析を行わない位置まで後退すると、巻線である導線31が縮んで、垂れ下がること無くCoax−BSE検出器15とフィードスルー32とを繋ぐ。図5の(B)に示すように、X線検出器12がX線元素分析を行う位置まで前進すると、巻線である導線31が延びてCoax−BSE検出器15とフィードスルー32とを繋ぐ。尚、導線31は、真空で耐久性を有する高分子材料で金属線を被覆したものであることが好ましい。
なお、本実施形態のCoax−BSE検出器15はエネルギー分散型のX線検出器12を備える走査電子顕微鏡だけでなく、波長分散型X線分析装置を備える走査電子顕微鏡、またはその類似装置においても適用可能である。
本実施例に係る走査電子顕微鏡を用いて凹凸のある試料表面のX線分析を行ったところ、再現性のよい良好な分析結果が得られた。
以上、本実施形態によれば、X線元素分析を行う前段階においてX線分析に適した試料上の位置を評価・判別でき、分析者が高い信頼性を確保した分析を手戻り無く、短時間に行うことができる荷電粒子線装置を提供することができる。
続いて、図6を参照しながら、Coax−BSE検出器の第1変形例について説明する。図6は、図2に示すCoax−BSE検出器15の第1変形例であるCoax−BSE検出器15Aを示す概略斜視図である。Coax−BSE検出器15Aでは、支持梁152bAと支持板152aAとを一体なものとし、支持部材152Aとして構成している。このように支持部材152Aを一体的に構成することで、BSE素子153の配置精度を高めることができる。
続いて、図7を参照しながら、Coax−BSE検出器の第2変形例について説明する。図7は、図2に示すCoax−BSE検出器15の第2変形例であるCoax−BSE検出器15Bを示す概略斜視図である。図7に示すように、Coax−BSE検出器15Bでは、支持梁152bAと支持板152aAとを一体なものとし、支持部材152Aとして構成している。このように支持部材152Aを一体的に構成することで、BSE素子153の配置精度を高めることができる。更に、Coax−BSE検出器15Bでは、BSE素子153BをBSE素子153よりも小型なものとし、支持板152aAに対して8つ設けている。このようにBSE素子153Bを複数設けることで、各素子からの出力信号を合算し、測定感度を上げることができる。
続いて、図8を参照しながら、Coax−BSE検出器の第3変形例について説明する。図8は、図2に示すCoax−BSE検出器15の第3変形例であるCoax−BSE検出器15Cを示す概略斜視図である。図8に示すように、Coax−BSE検出器15Cでは、支持梁152bAと支持板152aCとを一体なものとし、支持部材152Cとして構成している。このように支持部材152Cを一体的に構成することで、BSE素子153Bの配置精度を高めることができる。支持板152aCは、X線検出器12に入射するX線を遮らないように、X線の通り道の上方にのみ位置するように設けられている。従って、支持板152aCにはX線が通るための穴を設ける必要がない。また、ハウジング121の径に応じた固定部材151を用いることで、多種多様なX線検出器に取り付けることができる。
続いて、図9を参照しながら、Coax−BSE検出器の第4変形例について説明する。図9は、図2に示すCoax−BSE検出器15の第4変形例であるCoax−BSE検出器15Dを示す概略斜視図である。図9に示すように、Coax−BSE検出器15Dでは、支持梁152bAと支持板152aDとを一体なものとし、支持部材152Dとして構成している。支持板152aDは、X線検出器12に入射するX線を遮らないように穴を設けると共に、X線の通り道の下方にのみBSE素子153Bが位置するように設けられている。このようにBSE素子153Bを配置することで、X線光軸よりも反射電子光軸の仰角が小さくなるように配置することができ、X線元素分析の適否をより厳格に判断することができる。
続いて、図10を参照しながら、Coax−BSE検出器の第5変形例について説明する。図10は、図2に示すCoax−BSE検出器15の第5変形例であるCoax−BSE検出器15Eを示す概略斜視図である。図10に示すように、Coax−BSE検出器15Eでは、支持梁152bAと支持板152aCとを一体なものとし、支持部材152Cとして構成している。このように支持部材152Cを一体的に構成することで、BSE素子153Bの配置精度を高めることができる。支持板152aCは、X線検出器12に入射するX線を遮らないように、X線の通り道の上方にのみ位置するように設けられている。従って、支持板152aCにはX線が通るための穴を設ける必要がない。また、固定部材151Eは、円筒を軸方向に沿って二分割したような形態をなしており、第一部分151aEと第二部分151bEとによって構成されている。第一部分151aEと第二部分151bEとで挟みこむようにしてハウジング121に取り付け可能なので、その材質は弾性材料に限定されず、実質的に非弾性特性を有する鋳物や金属削り出しによって形成することができる。
続いて、図11を参照しながら、Coax−BSE検出器の第6変形例について説明する。図11は、図2に示すCoax−BSE検出器15の第6変形例であるCoax−BSE検出器15Fを示す概略斜視図である。図11に示すように、Coax−BSE検出器15Fでは、一対の半有底円筒部材151Fを用いている。半有底円筒部材151Fは、固定部材151に相当する固定部151aFと、支持部材152に相当する底部151bFとを有する。このように構成することで、底部151bFにBSE素子153Bを配置し、固定部151aFでハウジング121を挟み込むのみでBSE素子153Bを適切な位置に配置することができる。一対の固定部151aFで挟みこむようにしてハウジング121に取り付け可能なので、その材質は弾性材料に限定されず、実質的に非弾性特性を有する鋳物や金属削り出しによって形成することができる。
続いて、図12を参照しながら、Coax−BSE検出器の第7変形例について説明する。図12は、図2に示すCoax−BSE検出器15の第7変形例であるCoax−BSE検出器15Gを示す概略斜視図である。図12に示すように、Coax−BSE検出器15Gでは、支持梁152bAと支持板152aAとを一体なものとし、支持部材152Gとして構成すると共に、固定部材151Gも一体的なものとし、ホルダー150Gとして構成している。ホルダー150Gは図13に示すように、一枚板を各部に応じた形に切断し、折り曲げ加工を施すことで形成される。このように固定部材151G及び支持部材152Gをホルダー150Gとして一体的に構成することで、BSE素子153の配置精度を高めることができる。
本実施形態に係る走査電子顕微鏡1を用いた計測方法について、図14〜図16を用いて説明する。なお、走査電子顕微鏡1の動作は、例えばSEM全体制御部18等の、制御部により制御される。この説明では、top−BSE検出器16を使用せず、Coax−BSE検出器15のみを使用してX線元素分析可能位置の判別を行う。図14は本実施例での最適なX線分析位置を得るための処理フローを示したもの、図15は実際にCoax−BSE検出器15により取得したCoax−BSE像を用いて図14の処理フローを説明したもの、図16は分析位置判別時に表示するウィンドウを示したものである。
STEP1(図14のS701):
Coax−BSE検出器15により、Coax−BSE像を取得する(図15(A))。この時得られる画像の画素数は横方向m画素、縦方向n画素であるとし、画像を図15(B)に示す。
STEP2(S702):
STEP1にて得られたCoax−BSE像を、例えば8bitで量子化し256階調のグレースケール画像で表現した場合、全画素のコントラスト値に対し標準化を行い、画像のコントラスト最小値を0に、コントラスト最大値を255に合わせる。
STEP3(S703):
コントラスト値に対してある閾値Rthを設け、STEP2で標準化したコントラスト値とRthを比較し、標準化したコントラスト値がRth以上ならば分析に適した場所、Rth未満ならば分析に適さない場所と判別する。コントラスト値は標準化を行っているため、Rthのデフォルト値を設けることは可能であるが、図16(A)のウィンドウにより分析者が任意に設定してもよい。
以上が図14の処理フローの説明である。STEP2(S702)で得られたコントラスト値が大きい場所ほど、Coax−BSE検出器15と電子ビーム3の照射箇所との間に障害物がなく、照射箇所がCoax−BSE検出器15方向を向いているといえる。このことは電子ビーム3の照射箇所から出てくるX線についても同様であり、コントラスト値が大きい場所ほど、X線検出器12のコリメータ25からSi(Li+)検出器27へと入射するX線量が増える。つまり、Coax−BSE像においてコントラスト値が大きい場所をX線分析位置とすれば、高い信頼性を確保した分析を手戻り無く、短時間に行うことが可能となる。また、図14の処理フローでは画素単位でコントラスト値の評価を行っているが、例えば画像を横x、縦yに分割し、分割された単位領域のコントラスト値の平均をとり、その値を閾値Rthと比較してもよい。それにより、電子源2の揺らぎや電気的なノイズ、試料10の局所的なチャージなどによる画素レベルのノイズの影響を回避することができる。この場合、処理フローは以下のようになる。
STEP1A:
Coax−BSE検出器15により、Coax−BSE像を取得する。この時得られる画像の画素数は横方向m画素、縦方向n画素であるとする。
STEP2A:
STEP1Aにて得られたCoax−BSE像を、例えば8bitで量子化し256階調のグレースケール画像で表現した場合、全画素のコントラスト値に対し標準化を行い、画像のコントラスト最小値を0に、コントラスト最大値を255に合わせる。
STEP3A:
例えば画像を横x、縦yに分割し、判別の最小領域を定義する。xおよびyは図16(B)のウィンドウにより分析者が任意に設定可能とする。
STEP4A:
STEP3Aで定義した領域単位でコントラスト値の平均をとり、平均化した値がRth以上ならば分析に適した場所、Rth未満ならば分析に適さない場所と判別する。コントラスト値は標準化を行っているため、Rthのデフォルト値を設けることは可能であるが、図16(B)のウィンドウにより分析者が任意に設定してもよい。
次に、図16を用いて図14の処理フローに記してあるコントラスト値の閾値Rthを定義し、分析位置の判別を開始および終了する際に画像表示端末19に表示されるウィンドウについて説明する。分析者が分析可能位置の判別を行う場合、分析者はまず、図16(A)のウィンドウを画像表示端末19に表示する。次に分析者は分析可能位置の判別のため、“コントラスト値の閾値”Rthをボックスへ入力する。ボックスにはデフォルト値として例えば“90”が入力されており、通常はこの値を使用するが、分析者は0〜255の整数を任意に入力することができる。それ以外の値が入力された場合はエラーメッセージが表示される。その後分析者は図16(A)中の“開始”ボタンを押す。これにより、図14の処理フローが行われる。分析位置の判別を終了し通常の観察へ移行する場合は、図16中の“閉じる”ボタンを押す。
また、STEP1A〜STEP4Aの処理フローを用いて分析可能位置の判別を行う場合は以下の手順で行う。分析者はまず、図16(B)のウィンドウを画像表示端末19に表示する。次に分析者は分析可能位置の判別のため、“コントラスト値の閾値”Rthおよび“画像の分割数”x、yをボックスへ入力する。Rthのボックスにはデフォルト値として例えば“90”が入力されており、通常はこの値を使用するが、分析者は0〜255の整数を任意に入力することができる。xおよびyについてはそれぞれが画像の画素数(m,n)を割り切ることができる整数であり、画像の画素数(m,n)以下かつ1以上の値とする。それぞれのボックスに入力可能な値以外が入力された場合はエラーメッセージが表示される。その後分析者は図16(B)中の“開始”ボタンを押す。これにより、STEP1A〜STEP4Aの処理フローが行われる。分析位置の判別を終了し通常の観察へ移行する場合は、図16(B)中の“閉じる”ボタンを押す。
以上の処理フローにより、X線元素分析を行う前段階で分析者に分析結果の信頼性を提示することができる。その結果、分析者は高い信頼性を確保した分析を手戻り無く、短時間に行うことができる。
実施例に係る走査電子顕微鏡を用いて凹凸のある試料表面のX線分析を行ったところ、再現性のよい良好な分析結果が得られた。
以上、本実施形態によれば、X線元素分析を行う前段階においてX線分析に適した試料上の位置を自動で評価・判別でき、分析者が高い信頼性を確保した分析を手戻り無く、短時間に行うことができる荷電粒子線装置を提供することができる。
2:電子源
3:一次電子ビーム
4:コンデンサレンズ
5:偏向コイル
6:対物レンズ
7:電子光学系
8:電子光学系制御部
9:試料室
10:試料
11:二次電子検出器
12:X線検出器
13:信号処理制御部
14:アーム
15:Coax−BSE検出器
15A:Coax−BSE検出器
15B:Coax−BSE検出器
15C:Coax−BSE検出器
15D:Coax−BSE検出器
15E:Coax−BSE検出器
15F:Coax−BSE検出器
15G:Coax−BSE検出器
16:top−BSE検出器
17:画像形成制御部
18:全体制御部
19:画像表示端末
20:試料微動装置
21:真空配管
22:真空ポンプ
23:反射電子
24:ニードルバルブ
25:コリメータ
26:ウィンドウ
27:半導体検出器
28:増幅器
29:コールドフィンガー
30:デュワー瓶
31:導線
32:フィードスルー
121:ハウジング
150G:ホルダー
151:固定部材
151E:固定部材
151F:半有底円筒部材
151G:固定部材
151aE:第一部分
151aF:固定部
151bE:第二部分
151bF:底部
152:支持部材
152A:支持部材
152C:支持部材
152D:支持部材
152G:支持部材
152a:支持板
152aA:支持板
152aC:支持板
152aD:支持板
152aa:穴
152b:支持梁
152bA:支持梁
153:BSE素子
153B:BSE素子
153a:穴
154,155,156:ネジ

Claims (6)

  1. 荷電粒子線装置が有するX線検出器と共に用いられる反射電子検出器であって、
    反射電子検出素子と、
    前記反射電子検出素子を支持する支持部材と、
    前記支持部材を前記X線検出器に固定するための固定部材と、を備え、
    前記固定部材は、前記X線検出器を覆うハウジングのX線受入部側である先端側の側部を締め付けることで前記支持部材を固定することを特徴とする反射電子検出器。
  2. 前記支持部材は、前記固定部材と着脱可能なように構成されてなる請求項1に記載の反射電子検出器。
  3. 前記反射電子検出素子から出力される反射電子信号を伝達するための導線を備え、
    前記導線は、前記反射電子検出素子から、前記ハウジングのX線検出素子側である後端側に向けて延出するようにその一端側が前記反射電子検出素子に繋がれ、他端側は前記荷電粒子線装置のフィードスルーに接続可能なように構成されている請求項1又は2に記載の反射電子検出器。
  4. 前記導線は巻線である請求項3に記載の反射電子検出器。
  5. X線検出器を有する荷電粒子線装置であって、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の反射電子検出器が、前記X線検出器を覆うハウジングのX線受入部側である先端側に取り付けられ、
    前記X線検出器によりX線信号を検出し、前記反射電子検出器により反射電子信号を検出する荷電粒子線装置。
  6. 前記反射電子信号に基づいて得られる反射電子像を用いて、前記反射電子像における画素毎の反射電子信号量を解析し、前記X線信号の検出効率を判断する請求項5に記載の荷電粒子線装置。
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