JP6070509B2 - Anemometer - Google Patents
Anemometer Download PDFInfo
- Publication number
- JP6070509B2 JP6070509B2 JP2013225553A JP2013225553A JP6070509B2 JP 6070509 B2 JP6070509 B2 JP 6070509B2 JP 2013225553 A JP2013225553 A JP 2013225553A JP 2013225553 A JP2013225553 A JP 2013225553A JP 6070509 B2 JP6070509 B2 JP 6070509B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- detection
- detection elements
- detection element
- wind
- wind direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)
Description
本発明は、風向計に関するものである。 The present invention relates to an anemometer.
従来の風向計として、風見鶏と同じ原理を用いたベーン式の風向計がある(例えば、特許文献1参照)。この風向計は、軸受けに支持された回転軸と、風を受けて回転軸を中心に回転可能なベーン(矢羽根)とを備え、ベーンが向く方向によって風向を示すものである。 As a conventional anemometer, there is a vane-type anemometer using the same principle as a weathercock (see, for example, Patent Document 1). This anemometer includes a rotating shaft supported by a bearing and a vane (arrow blade) that receives the wind and can rotate around the rotating shaft, and indicates the wind direction depending on the direction in which the vane faces.
しかし、上記した従来の風向計は、風向の測定時に、軸受けと回転軸で構成される機械式の可動部に摩擦が生じるため、比較的風速の大きい風の風向を検出することはできるものの、室内気流等の微弱な風の風向を検出することは困難であった。 However, the above-mentioned conventional anemometer can detect the wind direction of the wind with a relatively high wind speed because friction occurs in the mechanical movable part composed of the bearing and the rotating shaft when measuring the wind direction. It has been difficult to detect the direction of weak wind such as indoor airflow.
本発明は上記点に鑑みて、微弱な風の風向の検出が可能な風向計を提供することを目的とする。 In view of the above points, an object of the present invention is to provide an anemometer capable of detecting a weak wind direction.
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、外面に検出素子を支持する支持部材(11)と、一面とその反対側の他面を有し、一面を内側とし、他面を外側として支持部材に支持される複数の検出素子(10)と、風向の検出処理を行う検出処理手段(2)とを備え、
複数の検出素子は、それぞれ、熱可塑性樹脂からなる絶縁基材(100)に厚さ方向に貫通する複数の第1、第2ビアホール(101、102)が形成されていると共に、第1、第2ビアホールに互いに異なる金属で形成された第1、第2層間接続部材(130、140)が埋め込まれ、第1、第2層間接続部材が交互に直列接続された構造を有し、
第1、第2層間接続部材を形成する前記金属の少なくとも一方は、複数の金属原子が当該金属原子の結晶構造を維持した状態で焼結された焼結合金であり、
交互に直列接続された第1、第2層間接続部材は、他面に風が当たったときの一面と他面の温度差に応じた起電力を発生し、
検出処理手段は、複数の検出素子の起電力に基づいて、温度差が最大となる1つ以上の検出素子を特定し、特定された検出素子の位置に基づいて、風向を算出することを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明では、外面に検出素子を支持する支持部材(11)と、一面とその反対側の他面を有し、一面を内側とし、他面を外側として支持部材に支持される複数の検出素子(10)と、風向の検出処理を行う検出処理手段(2)と、複数の検出素子の一面側に設けられた加熱手段(20)とを備え、
複数の検出素子は、それぞれ、熱可塑性樹脂からなる絶縁基材(100)に厚さ方向に貫通する複数の第1、第2ビアホール(101、102)が形成されていると共に、第1、第2ビアホールに互いに異なる金属で形成された第1、第2層間接続部材(130、140)が埋め込まれ、第1、第2層間接続部材が交互に直列接続された構造を有し、
加熱手段によって複数の検出素子を加熱することにより、複数の検出素子の温度を環境温度よりも高温とし、
交互に直列接続された第1、第2層間接続部材は、他面に風が当たったときの一面と他面の温度差に応じた起電力を発生し、
検出処理手段は、複数の検出素子の起電力に基づいて、温度差が最大となる1つ以上の検出素子を特定し、特定された検出素子の位置に基づいて、風向を算出することを特徴としている。
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, there is a support member (11) for supporting the detection element on the outer surface, one surface and the other surface on the opposite side, and the other surface is the inner surface. A plurality of detection elements (10) supported by the support member as the outside, and a detection processing means (2) for performing a wind direction detection process,
Each of the plurality of detection elements is formed with a plurality of first and second via holes (101, 102) penetrating in the thickness direction in an insulating base material (100) made of a thermoplastic resin. The first and second interlayer connection members (130, 140) formed of different metals in the two via holes are embedded, and the first and second interlayer connection members are alternately connected in series.
At least one of the metals forming the first and second interlayer connection members is a sintered alloy obtained by sintering a plurality of metal atoms while maintaining a crystal structure of the metal atoms,
The first and second interlayer connection members alternately connected in series generate an electromotive force according to the temperature difference between the one surface and the other surface when the wind hits the other surface,
The detection processing means specifies one or more detection elements having the maximum temperature difference based on the electromotive force of the plurality of detection elements, and calculates the wind direction based on the position of the specified detection elements. It is said.
Further, in the invention described in claim 6, the support member (11) for supporting the detection element on the outer surface, and one surface and the other surface on the opposite side, the one surface as the inner side and the other surface as the outer side, A plurality of detection elements (10) to be supported, a detection processing means (2) for performing wind direction detection processing, and a heating means (20) provided on one surface side of the plurality of detection elements,
Each of the plurality of detection elements is formed with a plurality of first and second via holes (101, 102) penetrating in the thickness direction in an insulating base material (100) made of a thermoplastic resin. The first and second interlayer connection members (130, 140) formed of different metals in the two via holes are embedded, and the first and second interlayer connection members are alternately connected in series.
By heating the plurality of detection elements by the heating means, the temperature of the plurality of detection elements is set higher than the environmental temperature,
The first and second interlayer connection members alternately connected in series generate an electromotive force according to the temperature difference between the one surface and the other surface when the wind hits the other surface,
The detection processing means specifies one or more detection elements having the maximum temperature difference based on the electromotive force of the plurality of detection elements, and calculates the wind direction based on the position of the specified detection elements. It is said.
これによれば、機械式の可動部を持たない、上記した構造を有する熱電変換素子からなる検出素子を用いて風向を検出するので、微弱な風の風向の検出が可能となる。 According to this, since the wind direction is detected using the detection element made of the thermoelectric conversion element having the above-described structure and having no mechanical movable part, it is possible to detect the weak wind direction.
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。 In addition, the code | symbol in the bracket | parenthesis of each means described in this column and the claim is an example which shows a corresponding relationship with the specific means as described in embodiment mentioned later.
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the following embodiments, parts that are the same or equivalent to each other will be described with the same reference numerals.
(第1実施形態)
図1に示すように、風向計(風向検出装置)は、風向検出部1と、制御部2と、表示部3とを備えている。
(First embodiment)
As shown in FIG. 1, the anemometer (wind direction detection device) includes a wind
風向検出部1は、複数の検出素子10が円筒管11の外面に固定されたものである。円筒管11は、複数の検出素子10を支持する金属製の支持部材である。複数の検出素子10は、円筒管11の軸線方向(図中上下方向)における所定領域であって、円筒管11の周囲方向全域に並んで貼り付けられている。本実施形態では、図2に示すように、8枚の検出素子10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10hが円筒管11に貼り付けられている。
The wind
検出素子10は、両面の温度差に応じた起電力を発生する熱電変換素子である。1枚の検出素子10は、一面とその反対側の他面を有する板状であり、厚さが1mm以下であって、平面形状が長方形である。検出素子10は、一面を内側とし、他面を外側として円筒管11の外面に支持されている。検出素子10の円筒管周囲方向での長さは、円筒管周囲長さの約1/8の大きさである。なお、本実施形態では、隣り合う検出素子10の間隔をできるだけ小さくしているが、1枚の検出素子を本実施形態よりも小さくして、隣り合う検出素子10の間隔を大きくしてもよい。
The
検出素子10は、図3〜図5に示されるように、絶縁基材100、表面保護部材110、裏面保護部材120が一体化され、この一体化されたものの内部で第1、第2層間接続部材130、140が交互に直列に接続されたものである。以下に、検出素子10の構造について具体的に説明する。なお、図3は、理解をし易くするために、表面保護部材110を省略して示してある。また、図3は、断面図ではないが、理解をし易くするために第1、第2層間接続部材130、140にハッチングを施してある。
As shown in FIGS. 3 to 5, in the
絶縁基材100は、本実施形態では、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド(PEI)、液晶ポリマー(LCP)等に代表される平面矩形状の熱可塑性樹脂フィルムにて構成されている。そして、厚さ方向に貫通する複数の第1、第2ビアホール101、102が互い違いになるように千鳥パターンに形成されている。
In this embodiment, the
なお、本実施形態の第1、第2ビアホール101、102は、表面100aから裏面100bに向かって径が一定とされた円筒状とされているが、表面100aから裏面100bに向かって径が小さくなるテーパ状とされていてもよい。また、裏面100bから表面100aに向かって径が小さくなるテーパ状とされていてもよいし、角筒状とされていてもよい。
The first and
そして、第1ビアホール101には第1層間接続部材130が配置され、第2ビアホール102には第2層間接続部材140が配置されている。つまり、絶縁基材100には、第1、第2層間接続部材130、140が互い違いになるように配置されている。
A first
このように、第1、第2ビアホール101、102内に第1、第2層間接続部材130、140を配置しているため、第1、第2ビアホール101、102の数や径、間隔等を適宜変更することで、第1、第2層間接続部材130、140の高密度化が可能となる。これにより、起電圧を大きくでき、検出素子10の高感度化が可能である。
As described above, since the first and second
第1、第2層間接続部材130、140は、ゼーベック効果を発揮するように、互いに異なる金属で構成されている。例えば、第1層間接続部材130は、P型を構成するBi−Sb−Te合金の粉末が、焼結前における複数の金属原子の結晶構造を維持するように固相焼結された金属化合物で構成される。また、第2層間接続部材140は、N型を構成するBi−Te合金の粉末が、焼結前における複数の金属原子の結晶構造を維持するように固相焼結された金属化合物で構成される。このように、第1、第2層間接続部材130、140を形成する金属は、複数の金属原子が当該金属原子の結晶構造を維持した状態で焼結された焼結合金である。これにより、交互に直列接続された第1、第2層間接続部材130、140にて発生する起電圧を大きくでき、検出素子10の高感度化が可能である。
The first and second
このように、本実施形態では、高感度な検出素子10を用いるので、検出素子10を用いて風向を検出することが可能である。
Thus, in this embodiment, since the highly
絶縁基材100の表面100aには、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド(PEI)、液晶ポリマー(LCP)等に代表される平面矩形状の熱可塑性樹脂フィルムにて構成される表面保護部材110が配置されている。この表面保護部材110は、絶縁基材10と平面形状が同じ大きさとされており、絶縁基材100と対向する一面110a側に銅箔等がパターニングされた複数の表面パターン111が互いに離間するように形成されている。そして、各表面パターン111はそれぞれ第1、第2層間接続部材130、140と適宜電気的に接続されている。
On the
具体的には、図4に示されるように、隣接する1つの第1層間接続部材130と1つの第2層間接続部材140とを組150としたとき、各組150の第1、第2層間接続部材130、140は同じ表面パターン111と接続されている。つまり、各組150の第1、第2層間接続部材130、140は表面パターン111を介して電気的に接続されている。なお、本実施形態では、絶縁基材100の長手方向(図4中紙面左右方向)に沿って隣接する1つの第1層間接続部材130と1つの第2層間接続部材140とが組150とされている。
Specifically, as shown in FIG. 4, when one adjacent first
絶縁基材100の裏面100bには、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド(PEI)、液晶ポリマー(LCP)等に代表される熱可塑性樹脂フィルムにて構成される平面矩形状の裏面保護部材120が配置されている。この裏面保護部材120は、絶縁基材100の長手方向の長さが絶縁基材100より長くされており、長手方向の両端部が絶縁基材100から突出するように絶縁基材100の裏面100bに配置されている。
On the
そして、裏面保護部材120には、絶縁基材100と対向する一面120a側に銅箔等がパターニングされた複数の裏面パターン121が互いに離間するように形成されている。そして、各裏面パターン121はそれぞれ第1、第2層間接続部材130、140と適宜電気的に接続されている。
The back
具体的には、図4に示されるように、絶縁基材100の長手方向に隣接する組150において、一方の組150の第1層間接続部材130と他方の組150の第2層間接続部材140とが同じ裏面パターン121と接続されている。つまり、組150を跨いで第1、第2層間接続部材130、140が同じ裏面パターン121を介して電気的に接続されている。
Specifically, as shown in FIG. 4, in the
また、図5に示されるように、絶縁基材100の外縁では、長手方向と直交する方向(図3中紙面上下方向)に沿って隣接する第1、第2層間接続部材130、140が同じ裏面パターン121と接続されている。詳述すると、絶縁基材100の長手方向に表面パターン111および裏面パターン121を介して直列に接続されたものが折り返されるように、隣接する第1、第2層間接続部材130、140が同じ裏面パターン121と接続されている。
Further, as shown in FIG. 5, the first and second
また、裏面パターン121のうち、上記のように直列に接続されたものの端部となる部分は、図3および図4に示されるように、絶縁基材100から露出するように形成されている。そして、裏面パターン121のうち絶縁基材100から露出する部分が制御部2と接続される端子として機能する部分となる。
Moreover, the part used as the edge part of what is connected in series as mentioned above among the
以上が本実施形態における基本的な検出素子10の構成である。そして、このような検出素子10は、検出素子10の両面の温度差に応じたセンサ信号(起電圧)を制御部2に出力する。両面の温度差が変化すると、交互に直列接続された第1、第2層間接続部材130、140にて発生する起電圧が変化する。
The basic configuration of the
本実施形態の検出素子10は、絶縁基材100、表面保護部材110、裏面保護部材120が熱可塑性樹脂を用いて構成されており、可撓性を有している。このため、円筒管11の外面に応じて湾曲させた状態で、検出素子10を円筒管11の外面に貼り付けることができる。
In the
ここで、上記検出素子10の製造方法について図6を参照しつつ説明する。
Here, a method of manufacturing the
まず、図6(a)に示されるように、絶縁基材100を用意し、複数の第1ビアホール101をドリルやレーザ等によって形成する。
First, as shown in FIG. 6A, an insulating
次に、図6(b)に示されるように、各第1ビアホール101に第1導電性ペースト131を充填する。なお、第1ビアホール101に第1導電性ペースト131を充填する方法(装置)としては、本出願人による特願2010−50356号に記載の方法(装置)を採用すると良い。
Next, as shown in FIG. 6B, each first via
簡単に説明すると、吸着紙160を介して図示しない保持台上に、裏面100bが吸着紙160と対向するように絶縁基材100を配置する。そして、第1導電性ペースト131を溶融させつつ、第1ビアホール101内に第1導電性ペースト131を充填する。これにより、第1導電性ペースト131の有機溶剤の大部分が吸着紙160に吸着され、第1ビアホール101に合金の粉末が密接して配置される。
Briefly, the insulating
なお、吸着紙160は、第1導電性ペースト131の有機溶剤を吸収できる材質のものであれば良く、一般的な上質紙等が用いられる。また、第1導電性ペースト131は、金属原子が所定の結晶構造を維持しているBi−Sb−Te合金の粉末を融点が43℃であるパラフィン等の有機溶剤を加えてペースト化したものが用いられる。このため、第1導電性ペースト131を充填する際には、絶縁基材100の表面100aが約43℃に加熱された状態で行われる。
The adsorbing
続いて、図6(c)に示されるように、絶縁基材100に複数の第2ビアホール102をドリルやレーザ等によって形成する。この第2ビアホール102は、上記のように、第1ビアホール101と互い違いとなり、第1ビアホール101と共に千鳥パターンを構成するように形成される。
Subsequently, as shown in FIG. 6C, a plurality of second via
次に、図6(d)に示されるように、各第2ビアホール102に第2導電性ペースト141を充填する。なお、この工程は、上記図6(b)と同様の工程で行うことができる。
Next, as shown in FIG. 6D, the second
すなわち、再び、吸着紙160を介して図示しない保持台上に裏面100bが吸着紙160と対向するように絶縁基材100を配置した後、第2ビアホール102内に第2導電性ペースト141を充填する。これにより、第2導電性ペースト141の有機溶剤の大部分が吸着紙160に吸着され、第2ビアホール102に合金の粉末が密接して配置される。
That is, the insulating
第2導電性ペースト141は、第1導電性ペースト131を構成する金属原子と異なる金属原子が所定の結晶構造を維持しているBi−Te合金の粉末を融点が常温であるテレピネ等の有機溶剤を加えてペースト化したものが用いられる。つまり、第2導電性ペースト141を構成する有機溶剤は、第1導電性ペースト131を構成する有機溶剤より融点が低いものが用いられる。そして、第2導電性ペースト141を充填する際には、絶縁基材100の表面100aが常温に保持された状態で行われる。言い換えると、第1導電性ペースト131に含まれる有機溶剤が固化された状態で、第2導電性ペースト141の充填が行われる。これにより、第1ビアホール101に第2導電性ペースト141が混入することが抑制される。
The second
なお、第1導電性ペースト131に含まれる有機溶剤が固化された状態とは、上記図6(b)の工程において、吸着紙160に吸着されずに第1ビアホール101に残存している有機溶剤のことである。
The state in which the organic solvent contained in the first
そして、上記各工程とは別工程において、図6(e)および図6(f)に示されるように、表面保護部材110および裏面保護部材120のうち絶縁基材100と対向する一面110a、120aに銅箔等を形成する。そして、この銅箔を適宜パターニングすることにより、互いに離間している複数の表面パターン111が形成された表面保護部材110、互いに離間している複数の裏面パターン121が形成された裏面保護部材120を用意する。
Then, in a step different from the above steps, as shown in FIG. 6E and FIG. 6F, one
その後、図6(g)に示されるように、裏面保護部材120、絶縁基材100、表面保護部材110を順に積層して積層体170を構成する。
Thereafter, as shown in FIG. 6G, the back
なお、本実施形態では、裏面保護部材120は、絶縁基材100より長手方向の長さが長くされている。そして、裏面保護部材120は、長手方向の両端部が絶縁基材100から突出するように配置される。
In the present embodiment, the back
続いて、図6(h)に示されるように、この積層体170を図示しない一対のプレス板の間に配置し、積層方向の上下両面から真空状態で加熱しながら加圧することにより、積層体170を一体化する。具体的には、第1、第2導電性ペースト131、141が固相焼結されて第1、第2層間接続部材130、140を形成すると共に、第1、第2層間接続部材130、140と表面パターン111および裏面パターン121とが接続されるように加熱しながら加圧して積層体170を一体化する。
Subsequently, as shown in FIG. 6 (h), the
なお、特に限定されるものではないが、積層体170を一体化する際には、積層体170とプレス板との間にロックウールペーパー等の緩衝材を配置してもよい。以上のようにして、上記検出素子10が製造される。
Although not particularly limited, when the
制御部2は、検出素子10の検出結果に基づいて、風向の検出処理を行う検出処理手段である。制御部2は、例えばマイクロコンピュータ、記憶手段としてのメモリ、その周辺回路にて構成される電子制御装置であり、予め設定されたプログラムに従って所定の演算処理を行って、表示部3の作動を制御する。
The
表示部3は、制御部2によって算出された風向を表示するモニター等の表示手段である。
The
ここで、本実施形態の風向計による風向の検出方法について説明する。 Here, a method for detecting the wind direction by the anemometer of the present embodiment will be described.
図7に示されるように、検出素子10と異なる温度の風が検出素子10に当たると、検出素子10の風が当たった外面側と風が当たらなかった内面側で温度差が生じる。すなわち、検出素子10よりも低温の風が検出素子10の外面に当たると、検出素子10の外面側が冷やされて、外面の温度Toutが内面の温度Tinよりも低くなる。また、検出素子10よりも高温の風が検出素子10の外面に当たると、検出素子10の外面側が暖められて、外面の温度Toutが内面の温度Tinよりも高くなる。そして、検出素子10の両面に温度差が生じると、この温度差に応じた起電力(起電圧)が検出素子10に生じる。
As shown in FIG. 7, when a wind having a temperature different from that of the
また、図7中の破線矢印のように、円筒管11の外周全周に固定された複数の検出素子10に対して、一方向から風が当たると、風量や風向きにより、各検出素子10での両面温度差に違いが生じる。両面温度差は、風が直接当たった検出素子10が最大となる。換言すると、両面温度差は、風向計に向かって吹いてくる風に対して外面が対向する検出素子10が最大となる。ちなみに、図7中の破線矢印で示すように、検出素子10に直接当たった風は、円筒管11の外周に沿って流れる。その際、円筒管11の外周に沿って流れる風は、検出素子10と順に熱交換しながら流れる。このため、両面温度差は、風が直接当たった検出素子10が最大となり、風流れ下流側の検出素子10ほど小さくなる。
In addition, as indicated by broken line arrows in FIG. 7, when wind hits a plurality of
したがって、両面温度差が最大、すなわち、起電圧が最大となる検出素子10を特定することで、その検出素子10に向かって風が吹いていることがわかる。
Therefore, it can be seen that the wind is blowing toward the
そこで、制御部2は、風向検出処理として、図8に示される制御処理を実行する。この制御処理は、風向計の電源スイッチがオンのときに実行され、所定の時間間隔で繰り返し実行される。なお、図8中の各制御ステップは、制御部2が有する各種の機能実現手段を構成している。
Therefore, the
まず、ステップS1で、各検出素子10の出力値(電圧値V10)を取得する。
First, in step S1, the output value (voltage value V 10 ) of each
続いて、ステップS2で、各検出素子10の電圧値V10について、電圧値V10の絶対値がしきい値Vth以上か否かを判定する。しきい値Vthは、風が吹いている状態と無風状態とを区別できるように設定される。各検出素子10は、検出素子10よりも高温の風が当たった場合、電圧値V10が正の値となり、検出素子10よりも低温の風が当たった場合、電圧値V10が負の値となるように構成されている。
Subsequently, in step S2, the voltage value V 10 of the
したがって、無風の場合、否定(NO)判定して、図8の制御処理を終了する。この場合、表示部3に風向は表示されない。一方、風が吹いている場合、絶対値がしきい値Vth以上の起電圧が検出素子10で発生するので、制御部2は、肯定判定(YES)して、ステップS3へ進む。
Therefore, when there is no wind, a negative (NO) determination is made, and the control process of FIG. 8 is terminated. In this case, the wind direction is not displayed on the
ステップS3では、各検出素子10の電圧値V10のうち、電圧値V10が最も大きな2つの検出素子10を特定する。
In step S3, among the voltage value V 10 of the
続いて、ステップS4で、ステップS3で特定した2つの検出素子10の位置と、ステップS3で特定した2つの電圧値V10の割合(比率)に基づいて、風向を算出する。2つの検出素子10の中間位置よりも割合が高い方の検出素子10側にシフトした位置から円筒管11の中心位置に向かう方向が風向である。2つの電圧値V10の割合が同じ場合(1:1の場合)、2つの検出素子10の中間位置から円筒管11の中心位置に向かう方向が風向である。
Subsequently, in step S4, on the basis of the positions of the two
例えば、図7中の破線矢印のように、検出素子10よりも高温の風が吹いている場合、各検出素子10の電圧値V10のうち、検出素子10aの電圧値V10aと、検出素子10bの電圧値V10bとが最大となる。この場合、図9に示されるように、円筒管11の外面のうち2つの検出素子10a、10bが配置された範囲Rを、2つの電圧値V10a、V10bの割合に応じて分割する。検出素子10bの外側端部(図中右側端部)からV10a/(V10a+V10b)Rの位置P1を分割位置とする。V10a=16V、V10b=14Vのとき、V10a/(V10a+V10b)R=16/(16+14)R=8/15Rであるため、検出素子10bの外側端部から8/15Rの位置P1を分割位置とする。そして、図9中の破線で示すように、分割位置P1から円筒管11の中心位置P0に向かう方向を風向とする。このようにして、風向を算出することができる。
For example, as shown by the broken line arrow in FIG. 7, if also the
その後、ステップS5で、算出した風向を表示するための制御信号を表示部3に向けて出力する。これにより、表示部3に風向が表示される。
Thereafter, in step S5, a control signal for displaying the calculated wind direction is output to the
以上の説明の通り、本実施形態によれば、機械式の可動部を持たない、熱電変換素子からなる検出素子10を用いて風向を検出するので、微弱な風の風向の検出が可能となる。さらに、本実施形態によれば、高感度な検出素子10を用いていることからも、微弱な風の風向の検出が可能となる。
As described above, according to the present embodiment, since the wind direction is detected using the
また、上記した従来の風向計は、機械式の可動部を有するため、風向変化時にベーンが慣性により回転してしまうため、慣性によるベーンの回転がなくなるまで待つか、この慣性による回転を考慮して、風向を求めなければならないという問題があった。これに対して、本実施形態によれば、機械式の可動部を持たない検出素子10を用いるので、このような問題は発生しない。
In addition, since the conventional anemometer described above has a mechanical moving part, the vane rotates due to inertia when the wind direction changes, so wait until the vane stops rotating due to inertia, or consider this inertia rotation. The problem was that the wind direction had to be determined. On the other hand, according to the present embodiment, since the
(第2実施形態)
図10、11に示すように、本実施形態の風向計は、第1実施形態の風向計に対して、複数の風除け12を追加したものであり、その他の構成は、第1実施形態と同じである。
(Second Embodiment)
As shown in FIGS. 10 and 11, the anemometer of the present embodiment is obtained by adding a plurality of wind shields 12 to the anemometer of the first embodiment, and the other configurations are the same as those of the first embodiment. It is.
風除け12は、金属製の板状部材で構成される。風除け12は、隣り合う検出素子の間に、円筒管11の外面から円筒管11の径方向外側に延びるように設けられている。本実施形態では、8枚の検出素子10a〜10hに対して、8枚の風除け12が用いられている。風除け12は、円筒管11周囲の空間を各検出素子10に対面する空間に仕切っている。円筒管11の外面から外側に延びる方向における風除け12の長さは、風上の検出素子10に風が当たり、風下の検出素子10に風が当たらないように、設定される。
The
ここで、風向検出部1に風除け12を設けていない場合、風向検出部1に当たる風が一定の風速以上になると、風向検出部1の風下にカルマン渦が発生する。風下側の検出素子10にカルマン渦が当たると、検出素子10に両面温度差が生じ、起電圧が発生する。これが、風向検出のノイズとして影響するため、風向検出にカルマン渦を考慮する必要が生じる。
Here, when the
これに対して、本実施形態では、風向検出部1に風除け12を設けることで、風向検出部1の風下でのカルマン渦の発生を抑制できる。よって、本実施形態によれば、風向検出にカルマン渦を考慮する必要がなくなる。すなわち、図11に示すように、風除け12によって、風向検出部1の風上側の3枚の検出素子10に風が当たり、この3枚の検出素子10のみから起電圧が発生する。このため、第1実施形態と同様に、制御部2が図8に示される制御処理を実行することで、カルマン渦の影響を受けずに、高精度に風向を検出できる。
On the other hand, in this embodiment, by providing the
(第3実施形態)
図12に示すように、本実施形態の風向計は、第1実施形態の風向計に対して、検出素子10と金属製の円筒管11との間に断熱部材13を挿入したものであり、その他の構成は、第1実施形態と同じである。断熱部材13としては、ロックウール等の繊維系断熱材や、発泡ウレタン等の発泡系断熱材等を用いることができる。
(Third embodiment)
As shown in FIG. 12, the anemometer of the present embodiment is obtained by inserting a
ここで、風向検出部1に断熱部材13を設けていない場合、検出素子10と円筒管11に温度差があると、検出素子10と円筒管11との間で熱量ΔQが移動する。この場合、検出素子10に風が当たっても、検出素子10に生じる両面温度差が小さくなり、起電圧が小さくなってしまう。すなわち、検出素子10の感度が低下してしまう。
Here, when the
これに対して、本実施形態では、検出素子10と円筒管11との間に断熱部材13を設けているので、検出素子10と円筒管11との間の熱量ΔQの移動を抑制でき、移動熱量ΔQにより生じる検出素子10の両面温度差の低下を防止できる。これにより、検出素子10の起電圧の低下を防止でき、検出素子10の感度を向上できる。
On the other hand, in this embodiment, since the
なお、本実施形態では、断熱部材13を用いたが、断熱部材13を用いる代わりに、円筒管11を樹脂材料で構成してもよい。この場合、一般的に樹脂材料は金属材料よりも熱伝導率が低いので、円筒管11が金属製である場合と比較して、検出素子10と円筒管11との間の熱量の移動を抑制でき、本実施形態と同じ効果が得られる。
In this embodiment, the
(第4実施形態)
図13に示すように、本実施形態の風向計は、第1実施形態の風向計に対して、ペルチェ素子20を追加したものであり、他の構成については、第1実施形態と同じである。
(Fourth embodiment)
As shown in FIG. 13, the anemometer of the present embodiment is obtained by adding a
ペルチェ素子20は、各検出素子10の内面側であって、円筒管11の外面側に設けられている。ペルチェ素子20は、電力を与えると、ペルチェ素子20の一面側が発熱する熱電変換素子であり、検出素子10を加熱する加熱手段(ヒータ)として用いられている。
The
また、図14〜16に示すように、ペルチェ素子20は、検出素子10と同じ構造を有し、検出素子10と積層されて一体化されているものである。すなわち、ペルチェ素子20と検出素子10は、同じ構造の熱電変換素子を2つ積層した積層体であり、一方の熱電変換素子を検出素子10とし、他方の熱電変換素子をペルチェ素子20として構成したものである。ペルチェ素子20と検出素子10は、例えば、第1実施形態で説明した検出素子10の製造方法において、図6(g)に示される積層体170を2段重ねに変更し、この2段重ねの積層体170を一括加熱加圧することで製造される。
As shown in FIGS. 14 to 16, the
ここで、検出素子10に当たる風と検出素子10とが同じ温度の場合、検出素子10に両面温度差が生じないため、風向を検出できないという問題が生じる。また、検出素子10に対して熱源から熱量が供給されない場合、検出素子10が低温の風に当り続けると、検出素子10の両面温度差がなくなり、風向を検出できなくなるという問題が生じる。
Here, when the wind that hits the
そこで、本実施形態では、図17に示すように、風向検出時に、制御部2がペルチェ素子20を通電し、ペルチェ素子20によって検出素子10を加熱することにより、検出素子10の内面温度Tinを周囲温度(環境温度)よりも高温とする。すなわち、ペルチェ素子20から検出素子10を通過して検出素子10の外側に向かう熱移動(熱流)を形成する。このとき、環境温度の影響により、検出素子10の外面温度Toutは内面温度Tinよりも低くなる。このようにして、検出素子10に基準となる両面温度差を形成しておく。このため、検出素子10は、無風状態のときであっても、一定の起電圧がバイアスとして発生し、制御部2にその起電圧を出力する。
Therefore, in this embodiment, as shown in FIG. 17, when the wind direction detector, the
これによれば、検出素子10に風が当たると、常に、検出素子10の外面側が冷やされて、検出素子10の外面温度Toutが低下して、両面温度差が大きくなるので、常に、風向を検出することができる。
According to this, when the
また、本実施形態では、ペルチェ素子20によって、基準となる熱流を形成しているので、両面温度差が最大となる1つの検出素子10の起電圧から、風速や風量を算出することも可能である。
Further, in the present embodiment, since the reference heat flow is formed by the
ここで、図18に示すように、ペルチェ素子20への供給電力および環境温度が一定のとき、風速と検出素子10の電圧値との間に相関関係がある。この相関関係は、環境温度によって異なる。したがって、ペルチェ素子20へ所定電力を供給した場合において、環境温度毎に、この相関関係を実験により予め求めておく。そして、制御部2は、風向検出処理と同様に、検出素子10の電圧値が最大となる1つの検出素子10を特定する。制御部2は、その検出素子10の電圧値と、環境温度に応じた風速と電圧値との相関関係とに基づいて、風速を算出することができる。
Here, as shown in FIG. 18, when the power supplied to the
このとき、例えば、種々の環境温度毎に、検出素子10の電圧値と風速との関係を予め実験から求めておく。そして、標準温度のときの検出素子10の電圧値と風速との関係の違いから、環境温度毎に必要な補正係数を求めておき、メモリに記憶しておく。制御部2は、風速の算出時に、検出素子10の電圧値に補正係数をかけ、標準温度のときの検出素子10の電圧値と風速の関係を用いて、風速を算出する。
At this time, for example, for each of various environmental temperatures, the relationship between the voltage value of the
また、例えば、種々の環境温度毎に、検出素子10の電圧値と風速の関係を予め実験から求めておき、それらをメモリに記憶しておく。そして、制御部2は、風速の算出時に、図示しない温度センサで環境温度を測定し、測定した環境温度に対応する検出素子10の電圧値と風速の関係を用いて、風速を算出する。
Further, for example, the relationship between the voltage value of the
なお、風量についても、同様に、風量と電圧値との相関関係を実験等によって予め求めておき、風量と電圧値との関係と、測定した電圧値とに基づいて、風量を算出することができる。 As for the air volume, similarly, the correlation between the air volume and the voltage value is obtained in advance by experiments or the like, and the air volume can be calculated based on the relationship between the air volume and the voltage value and the measured voltage value. it can.
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、下記のように、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
(Other embodiments)
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be appropriately modified within the scope described in the claims as follows.
(1)第1実施形態では、電圧値が最大となる2つの検出素子10を特定し、2つの電圧値の割合から風向を算出したが、電圧値が最大となる1つの検出素子10を特定し、その検出素子10に向かう方向を風向としてもよい。すなわち、その検出素子10の円筒管周方向中央位置と円筒管11の中心位置とを結ぶ方向を風向としてもよい。ただし、風向の検出精度を高めるためには、2つ以上の検出素子10を特定し、電圧値の割合から風向を算出することが好ましい。
(1) In the first embodiment, two
(2)第4実施形態では、加熱手段として、検出素子10と同じ構造のペルチェ素子20を用いたが、他の構造のペルチェ素子を用いてもよい。また、電気ヒータ等の他の加熱手段を用いてもよい。
(2) In the fourth embodiment, the
(3)上記した各実施形態では、支持部材として円筒管11を用いたが、外面に複数の検出素子10を支持できれば、支持部材は他の形状であってもよい。支持部材は、円柱等の柱状であってよく、横断面形状が八角形等の多角形であってもよい。また、上記した各実施形態では、複数の検出素子10を、支持部材の周囲全周に配置したが、支持部材の周囲の一部に配置してもよい。風向の検出範囲を全方向(360°)としない場合、必要な風向の検出範囲に応じて、支持部材の外面に複数の検出素子10を配置すればよい。
(3) In each of the above-described embodiments, the
(4)上記した各実施形態では、検出素子10で発生した起電圧(電圧値)に基づいて、制御部2が風向や風速等を算出したが、電圧値の代わりに、電流値に基づいて、風向や風速等を算出してもよい。要するに、制御部2は、検出素子10で発生した起電力に基づいて、風向や風速等を算出できる。
(4) In each of the embodiments described above, the
(5)上記各実施形態では、第1、第2層間接続部材130、140を形成する金属が、それぞれ、Bi−Sb−Te合金、Bi−Te合金であったが、他の合金であってもよい。 また、上記各実施形態では、第1、第2層間接続部材130、140を形成する金属の両方が、固相焼結された焼結合金であったが、少なくとも一方が固相焼結された焼結合金であればよい。これにより、第1、第2層間接続部材130、140を形成する金属の両方が固相焼結された焼結金属でない場合と比較して、起電力を大きくでき、検出素子10の高感度化が可能である。
(5) In each of the above embodiments, the metal forming the first and second
(6)上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。例えば、第2実施形態と第3実施形態との組み合わせが可能である。また、第4実施形態と、第2、第3実施形態の少なくとも一方との組み合わせが可能である。例えば、第4実施形態と第3実施形態とを組み合わせ、図19に示すように、第4実施形態の風向計に対して、円筒管11とペルチェ素子20との間に断熱部材13を挿入してもよい。これにより、第3実施形態と同じ効果が得られる。
(6) The above embodiments are not irrelevant to each other and can be combined as appropriate unless the combination is clearly impossible. For example, a combination of the second embodiment and the third embodiment is possible. Further, a combination of the fourth embodiment and at least one of the second and third embodiments is possible. For example, the fourth embodiment and the third embodiment are combined, and as shown in FIG. 19, the
また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。 In each of the above-described embodiments, it is needless to say that elements constituting the embodiment are not necessarily essential unless explicitly stated as essential and clearly considered essential in principle. Yes.
2 制御部(検出処理手段)
10 検出素子
11 円筒管(支持部材)
12 風除け
13 断熱部材
20 ペルチェ素子
100 絶縁基材
101、102 第1、第2ビアホール
130、140 第1、第2層間接続部材
2 Control unit (detection processing means)
10
12
Claims (7)
一面とその反対側の他面を有し、前記一面を内側とし、前記他面を外側として前記支持部材に支持される複数の検出素子(10)と、
風向の検出処理を行う検出処理手段(2)とを備え、
前記複数の検出素子は、それぞれ、熱可塑性樹脂からなる絶縁基材(100)に厚さ方向に貫通する複数の第1、第2ビアホール(101、102)が形成されていると共に、前記第1、第2ビアホールに互いに異なる金属で形成された第1、第2層間接続部材(130、140)が埋め込まれ、前記第1、第2層間接続部材が交互に直列接続された構造を有し、
前記第1、第2層間接続部材を形成する前記金属の少なくとも一方は、複数の金属原子が当該金属原子の結晶構造を維持した状態で焼結された焼結合金であり、
交互に直列接続された前記第1、第2層間接続部材は、前記他面に風が当たったときの前記一面と前記他面の温度差に応じた起電力を発生し、
前記検出処理手段は、前記複数の検出素子の起電力に基づいて、前記温度差が最大となる1つ以上の検出素子を特定し、特定された前記検出素子の位置に基づいて、風向を算出することを特徴とする風向計。 A support member (11) for supporting the detection element on the outer surface;
A plurality of detection elements (10) having one surface and the other surface opposite thereto, the one surface being an inner side and the other surface being an outer side and supported by the support member;
Detection processing means (2) for performing wind direction detection processing,
Each of the plurality of detection elements has a plurality of first and second via holes (101, 102) penetrating in a thickness direction in an insulating base material (100) made of a thermoplastic resin. The first and second interlayer connection members (130, 140) formed of different metals in the second via hole are embedded, and the first and second interlayer connection members are alternately connected in series.
At least one of the metals forming the first and second interlayer connection members is a sintered alloy in which a plurality of metal atoms are sintered in a state where the crystal structure of the metal atoms is maintained,
The first and second interlayer connection members alternately connected in series generate an electromotive force according to a temperature difference between the one surface and the other surface when wind hits the other surface,
The detection processing unit specifies one or more detection elements having the maximum temperature difference based on electromotive forces of the plurality of detection elements, and calculates a wind direction based on the specified position of the detection elements. An anemometer characterized by
前記加熱手段によって前記複数の検出素子を加熱することにより、前記複数の検出素子の温度を環境温度よりも高温とすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の風向計。 Heating means (20) provided on the one surface side of the plurality of detection elements,
The anemometer according to any one of claims 1 to 4 , wherein the temperature of the plurality of detection elements is set to be higher than the environmental temperature by heating the plurality of detection elements by the heating means. .
一面とその反対側の他面を有し、前記一面を内側とし、前記他面を外側として前記支持部材に支持される複数の検出素子(10)と、
風向の検出処理を行う検出処理手段(2)と、
前記複数の検出素子の前記一面側に設けられた加熱手段(20)とを備え、
前記複数の検出素子は、それぞれ、熱可塑性樹脂からなる絶縁基材(100)に厚さ方向に貫通する複数の第1、第2ビアホール(101、102)が形成されていると共に、前記第1、第2ビアホールに互いに異なる金属で形成された第1、第2層間接続部材(130、140)が埋め込まれ、前記第1、第2層間接続部材が交互に直列接続された構造を有し、
前記加熱手段によって前記複数の検出素子を加熱することにより、前記複数の検出素子の温度を環境温度よりも高温とし、
交互に直列接続された前記第1、第2層間接続部材は、前記他面に風が当たったときの前記一面と前記他面の温度差に応じた起電力を発生し、
前記検出処理手段は、前記複数の検出素子の起電力に基づいて、前記温度差が最大となる1つ以上の検出素子を特定し、特定された前記検出素子の位置に基づいて、風向を算出することを特徴とする風向計。 A support member (11) for supporting the detection element on the outer surface;
A plurality of detection elements (10) having one surface and the other surface opposite thereto, the one surface being an inner side and the other surface being an outer side and supported by the support member;
Detection processing means (2) for performing wind direction detection processing ;
Heating means (20) provided on the one surface side of the plurality of detection elements ,
Each of the plurality of detection elements has a plurality of first and second via holes (101, 102) penetrating in a thickness direction in an insulating base material (100) made of a thermoplastic resin. The first and second interlayer connection members (130, 140) formed of different metals in the second via hole are embedded, and the first and second interlayer connection members are alternately connected in series.
By heating the plurality of detection elements by the heating means, the temperature of the plurality of detection elements is higher than the environmental temperature,
The first and second interlayer connection members alternately connected in series generate an electromotive force according to a temperature difference between the one surface and the other surface when wind hits the other surface,
The detection processing unit specifies one or more detection elements having the maximum temperature difference based on electromotive forces of the plurality of detection elements, and calculates a wind direction based on the specified position of the detection elements. An anemometer characterized by
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013225553A JP6070509B2 (en) | 2013-10-30 | 2013-10-30 | Anemometer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013225553A JP6070509B2 (en) | 2013-10-30 | 2013-10-30 | Anemometer |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015087230A JP2015087230A (en) | 2015-05-07 |
JP6070509B2 true JP6070509B2 (en) | 2017-02-01 |
Family
ID=53050165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013225553A Expired - Fee Related JP6070509B2 (en) | 2013-10-30 | 2013-10-30 | Anemometer |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6070509B2 (en) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6011514B2 (en) | 2013-10-30 | 2016-10-19 | 株式会社デンソー | Liquid level detector |
CN113790844B (en) * | 2021-10-10 | 2024-09-17 | 爱德森(厦门)电子有限公司 | Reed type wind power and wind direction detection sensor device and detection method thereof |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63200070A (en) * | 1987-02-17 | 1988-08-18 | Nittan Co Ltd | Apparatus for detecting hot air flow direction |
JP2004061412A (en) * | 2002-07-31 | 2004-02-26 | Horiba Ltd | Fluid sensor |
JP2007243050A (en) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Morix Co Ltd | Thermoelectric module, and its manufacturing method |
JP5423487B2 (en) * | 2010-03-08 | 2014-02-19 | 株式会社デンソー | Device for filling conductive material into through via and method of using the same |
US20120049314A1 (en) * | 2010-08-27 | 2012-03-01 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Thermoelectric module and method for fabricating the same |
-
2013
- 2013-10-30 JP JP2013225553A patent/JP6070509B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015087230A (en) | 2015-05-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5999066B2 (en) | Vibration detector | |
JP6380168B2 (en) | Thermal flow sensor | |
JP6485206B2 (en) | Heat flow distribution measuring device | |
JP6225940B2 (en) | Anemometer, wind direction meter and moving direction meter | |
EP2894443B1 (en) | Infrared thermal sensor with good SNR | |
US10288464B2 (en) | Mass flowmeter and velocimeter | |
US10113898B2 (en) | Liquid level detector for open vessel and closed vessel | |
JP6070509B2 (en) | Anemometer | |
JP2011227083A5 (en) | ||
ITUB20150948A1 (en) | FIXING ELEMENT, USE OF AN INTEGRATED SENSOR IN THE FIXING ELEMENT AND METHOD TO DETECT A THERMAL FLOW INSIDE MECHANICAL PARTS | |
JP5092872B2 (en) | Surface temperature sensor | |
JP4942859B1 (en) | GAS SENSOR, METHOD FOR DETECTING GAS CONTAINED IN FLUID USING THE SAME, METHOD FOR MEASURING CONCENTRATION OF GAS CONTAINED IN FLUID, GAS DETECTOR AND GAS CONCENTRATION MEASURING DEVICE | |
JP6269612B2 (en) | Radiant heat sensor | |
CN115274996A (en) | Thermopile heat flux sensor device, array and wearable electronic device | |
Markowski et al. | Mixed thick/thin-film thermocouples for thermoelectric microgenerators and laser power sensor | |
JP2009239039A (en) | Electrothermal conversion temperature sensor and method for manufacturing the same | |
JP2007227331A5 (en) | ||
JP7024655B2 (en) | Lubricant deterioration detector | |
BR102022011578A2 (en) | TEMPERATURE SENSOR DEVICE WITH INSULATING HOUSING | |
JP5135011B2 (en) | Thermoelectric conversion temperature sensor and manufacturing method thereof | |
JP2009246254A (en) | Thermoelectric conversion temperature sensor | |
JP2012202759A (en) | Acceleration sensor |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161018 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161019 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161114 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161206 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161219 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6070509 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |