〔実施形態1〕
本実施形態に係るソーシャル・ネットワーク・サービス(略してSNS)システム1は、複数の端末が登録されたグループを単位としてメッセージなどを共有しコミュニケーションを図ることを目的とするメッセージ交換システムである。
SNSシステム1は、SNSシステム1内のグループにユーザではなく端末が登録されている。具体的には、SNSシステム1を利用する際にユーザが用いる端末に固有に付与される端末識別情報(端末番号)が、SNSシステム1内のグループに登録されている。
SNSシステム1におけるグループは、端末が登録される特定のグループであって、登録された端末に対してメッセージの投稿と閲覧との少なくともいずれか一方を許可するためのグループである。SNSシステム1を利用するユーザは、グループに登録されている任意の端末を用いて、メッセージを送信することができる。このメッセージは、当該端末が属するグループに登録されている他の端末に対してのみ送信される。言い換えれば、SNSシステム1は、当該端末が送信したメッセージを、当該グループの外部へは送信しない。また、SNSシステム1は、当該グループの外部から送信されたメッセージを、当該グループに属する各端末に送信することもない。
このように、SNSシステム1は、グループを単位とした非常に閉じた性格を有するSNSシステムである。SNSシステム1を利用する態様としては、たとえば、家族内において使用する家庭内伝言板システム、または、同じサークルに所属しているメンバー間において情報を共有する掲示板システムなどが挙げられる。しかし、これらの限定されるものではない。
(SNSシステム1の概略)
SNSシステム1の概略について、図1〜3を参照して以下に説明する。図1は、実施形態1に係るサーバ10の制御部102(CPU)が、主記憶装置であるメモリ103を利用して実行するコンピュータプログラムによって実現される、サーバ10の機能ブロック図である。図1に示すように、SNSシステム1は、SNS管理部111、グループ管理部112、端末管理部113、アバター管理部114、メッセージ管理部115、管理者端末管理部116、管理者端末30(お父さんの携帯端末)、携帯端末31(お母さんの携帯)、携帯端末32(子供の携帯)、および掃除ロボット40を備えている。また、テレビ20は、管理者であるお父さんが、新たにSNSシステムに登録したいと考えている対象端末(登録対象の端末)である。本実施形態において端末とは、スマートフォン、タブレットなどの携帯型端末と、テレビ、パソコンなどの据え置き型端末との双方のことを指す。以下では、SNSシステム1上に構成されている「佐藤家」という名前のグループを主な例として説明する。
なお、本実施形態において、サーバ10は、1つの装置よって実現されているものとして説明する。しかし、サーバ10は、これに限定されるものではなく、サーバ10が備えている機能を分担する複数の装置によって構成されていてもよい。
図3に示すように、SNSシステム1内のグループ「佐藤家」には、携帯端末30、携帯端末31、携帯端末32および掃除ロボット40の5つが、端末として登録されている。また、本実施形態においてテレビ20は、新たにSNSシステム1内のグループに登録したい対象端末である。これらの端末は、図2に示すように、インターネット50を介してSNSシステム1に接続されている。
図3は、SNSシステム1内に構成されているグループの概念を示す図である。SNSシステム1におけるグループは、端末グループと、アバターグループとによって構成されている。端末グループは、グループ「佐藤家」としてSNSシステム1に登録されている端末のグループを表す。SNSシステム1は、グループに登録されている各端末を、端末番号(ここではD7001〜D7005)によって識別する。ここでいう端末番号とは、個々の端末に固有であり、かつ、個々の端末に一意に付与された識別番号のことである。以下では、各端末を識別するための情報として端末番号を用いる例を説明するがSNSシステム1において、各端末を識別するために用いられる情報は端末番号に限られない。各端末を識別することが可能であれば、端末識別情報として番号以外の文字列等の情報を用いてもよい。
端末番号は、端末に出荷時に用意されているシリアル番号であることが好ましい。ただし、これに限らず、詳しくは後述するが、出荷後の各端末に、後から個別の端末番号を提供することもできる。
アバターグループは、メッセージとともに端末の表示部に表示されるアバターのグループを表す。アバターとは、メッセージの発信者を象徴的に表す情報(象徴情報)であり、主には発信者を想起させる画像である。アバターは、メッセージとともに各端末に送信されることによって、そのメッセージがどのユーザから送信されたものであるかを分かりやすく判別可能とするものである。
図3に示す例において、端末番号D7001である携帯端末30から送信されたメッセージは、端末番号D7001に紐付けられているアバター番号A7001のアバターとともに表示される。これと同様に、端末番号D7002である携帯端末31から送信されたメッセージは、端末番号D7002に紐付けられているアバター番号A7002のアバターとともに表示され、端末番号D7003である携帯端末32から送信されたメッセージは、端末番号D7003に紐付けられているアバター番号A7003のアバターとともに表示される。なお、メッセージ、端末番号およびアバター番号を紐付ける処理についての詳細は後述する。
携帯端末30〜32を使用してSNSシステム1を利用するユーザは、基本的に、各携帯端末に固有のユーザである。なぜなら、携帯端末は、個人が独占的に使用する傾向を強く有する端末であるからである。したがって、携帯端末を用いてSNSシステム1を利用するユーザは、もっぱら各携帯端末の所有者である場合が多い。すなわち、多くの場合、携帯端末30を使用するのはユーザ1(お父さん)であり、携帯端末31を使用するのはユーザ2(お母さん)であり、携帯端末32を使用するのはユーザ3(子供)である。
これに対して、たとえばテレビ20のような端末は、家族の全員が共用する端末である。言い換えれば、家族の全員が、テレビ20を使用してSNSシステム1を利用する可能性がある。なお、テレビ20は、本実施形態において登録の対象端末であるので、図3のグループ「佐藤家」には図示していない。共用端末であるテレビ20は、少なくとも、家族の一員であるお父さん、お母さんおよび子供の3人によって使用される可能性がある。この場合、テレビ20を表す端末番号(たとえばD7004)に紐付けられているアバター番号は、メッセージを送信したユーザに応じて適宜変更されることが好ましい。上記のような使用形態を実現するために、SNSシステム1における端末番号およびアバター番号における対応関係は、適宜変更可能なように構成されている。
図4は、SNSシステム1に含まれるサーバ10、テレビ20および携帯端末30のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。サーバ10は、図4に示すように、通信部101と、制御部102と、主記憶装置103と、補助記憶装置104とを備えている。
制御部102として利用可能なデバイスとしては、CPU(Central Processing Unit)を挙げることができる。また、主記憶装置103として利用可能なデバイスとしては、例えば、半導体RAM(random access memory)を挙げることができる。また、補助記憶装置104として利用可能なデバイスとしては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)を挙げることができる。
補助記憶装置104には、サーバ10をSNSを提供するサーバとして動作させるためのプログラムが格納されている。このプログラムは、上述したSNS管理部111、端末管理部113、アバター管理部114、メッセージ管理部115および管理者端末管理部116を含んでいる。
制御部102は、主記憶装置103上に展開されたプログラムに含まれる各種の命令を実行することによって、サーバ10をSNSを提供するサーバとして機能させる。より具体的には、制御部102は、上記プログラムに含まれる各種の命令を実行することによって、サーバ10を、SNS管理部、端末管理部、アバター管理部、メッセージ管理部および管理者端末管理部のそれぞれとして機能させる。
ここで、SNS管理部、端末管理部、アバター管理部、メッセージ管理部および管理者端末管理部は、それぞれ、SNS管理部111、端末管理部113、アバター管理部114、メッセージ管理部115および管理者端末管理部116と同様の動作を行うものである。
(テレビ20)
対象端末であるテレビ20は、通信部201、制御部202、表示部203、赤外線受信部204および記憶部205を備えている。また、テレビ20のユーザは、リモコン25を利用することによって、テレビ20を操作することができる。
通信部201は、LANおよびインターネットを介して、サーバ10と通信可能なように構成されている。制御部202は、テレビ20が備えている通信部201、表示部203、赤外線受信部204および記憶部205を統括制御するものである。
SNSを利用するために、テレビ20には、サーバ10が提供するプログラムがインストールされている。
(携帯端末)
携帯端末は、通信部301、制御部302、記憶部303、操作部304、表示部305および撮影部306を備えている。ここでは、携帯端末30を例として説明しているが、携帯端末31および携帯端末32も、携帯端末30と同様に構成されている。
以下において、管理者であるユーザが保有する携帯端末のことを、管理者端末とも記載する。本実施形態において、携帯端末30は、グループの管理者であるお父さんが保有する携帯端末であり、以下のおいて管理者端末30とも記載する。一方、管理者ではないユーザ(お母さんおよび子供)が保有する携帯端末を、それぞれ携帯端末31および32と記載することによって、管理者端末30と区別する。
しかし、管理者端末と携帯端末とにおいて、ハードウェア構成上の差異はない。具体的には、携帯端末31および32は、管理者端末30と同様に、通信部301、制御部302、記憶部303、操作部304、表示部305および撮影部306を備えている。
通信部301は、電話回線網、インターネットなどを介して、サーバ10と通信可能なように構成されている。制御部302は、携帯端末30が備えている通信部301、記憶部303、操作部304、表示部305および撮影部306を統括制御するものである。
SNSを利用するために、携帯端末30には、サーバ10が提供するプログラムがインストールされている。
(家電製品の登録)
また、SNSシステム1のグループに登録される端末は、スマートフォンなどの携帯端末、またはテレビなどの情報表示端末に限定されるものではなく、家電製品であってもよい。グループに登録される家電製品は、グループ内において擬人化されている。本実施形態においてグループに登録可能な家電製品は、音声によって操作可能な家電製品、または、ユーザとコミュニケーション可能な家電製品などである。
これらの家電製品は、室温、湿度などをモニター可能なセンサを備えていることが多い。SNSシステム1のグループに登録された家電製品は、各センサから取得する環境情報を外部サーバに供給し、当該外部サーバは、取得した環境情報に応じてあたかも家電製品がメッセージを送信してるかのうようにメッセージを送信するように構成されていてもよい。図3のメンバーグループに記載のボット4は、家電製品から環境情報を取得して、その環境情報に応じたメッセージを、あたかも擬人化された家電製品から送信されたかのように送信する。
このような家電製品がSNSシステム1に登録可能となることによって、SNSシステム1は、次に挙げるような家電製品の新規な使用態様を提供できる。
(i)帰宅時に部屋を快適な状態にしておきたい場合に、ユーザは、SNSシステム1にその旨のメッセージを送信すればよい。当該メッセージを受信したグループ内の家電製品は、帰宅時に部屋が快適な状態になっているように部屋の空調を制御することができる。
(ii)家族全員が外出している際、家にはペットのみが残されている状態になる。このような状況において、気温が高くなることに伴い部屋の室温が上昇したとしても、ペットは、自分ではエアコンの電源を入れることもできないし、家族に連絡することもできない。このような場合に、グループ内の家電製品は、室温が高くなったことをSNSシステム1を通じて家族の各端末に通知できる。家電製品からの通知を受けて、家族は、SNSシステム1を用いて対応方法を協議することが可能である。または、SNSシステム1を通じて家電製品を制御することによって、エアコンの電源を入れることも可能である。さらには、SNSシステム1を通じて、家族のだれがどのような対応を行ったのかを把握することができる。
しかし、従来のSNSシステムにおいては、SNSシステムに家電製品を登録するときにユーザから利用に関する同意を得る方法が存在しない。そのため、上述した本実施形態に特有の仕様対応は実現困難である。SNSシステム1においては、SNSシステムに家電製品を登録可能であるため、上述のような使用の態様を実現可能である。
本実施形態では、掃除ロボット40を擬人化された家電製品の例として説明する。しかし、家電製品はこれに限定されるものではなく、エアコン、冷蔵庫、または洗濯機など、家庭内に存在する各種の製品であってもよい。
(サーバ10の構成)
図1を参照しながら、サーバ10の構成について説明する。
(SNS管理部111)
SNS管理部111は、サーバ10の全体を管理および運営する制御ブロックである。図1に示すように、サーバ10を利用する各端末は、インターネット50を介してSNS管理部111に接続されている。すなわち、SNS管理部111は、SNSシステム1における窓口となるサーバである。たとえば、各端末が表示する投稿されたメッセージのタイムライン画面を作成し、上記各端末に送信する。
(グループ管理部112)
グループ管理部112は、サーバ10においてメッセージを共有する際に単位となるグループを管理する制御ブロックである。グループ管理部112は、図1に記載されていない。しかし、サーバ10は、グループ管理部112を備えていてもよい。図5は、サーバ10におけるグループを管理するためのグループ管理テーブルの一例を示す図である。グループ管理テーブルは、グループ管理部112が備えている記憶部に格納されている。
サーバ10には、複数のグループが作成されている。図5に示すように、グループ管理テーブルは、グループごとに、当該グループを識別するためのグループ番号と、グループ名と、グループ管理者と、グループに登録されている端末の端末番号とを、互いに対応づけて格納している。
具体的には、グループ番号がG1234567であるグループでは、グループ名は佐藤家であり、グループ管理者は佐藤一郎であり、登録されている固有端末番号は、D7001、D7002、D7003およびD7005である。グループ番号がG1234568であるグループでは、グループ名はさいとうであり、グループ管理者は斎藤二郎であり、登録されている固有端末番号は、D8001、D8002およびD8003である。グループ番号がG1234569であるグループでは、グループ名はゴルフサークルであり、グループ管理者は佐藤一郎であり、登録されている固有端末番号は、D9001、D9002、D9003、D9004、およびD7001である。
本実施形態において、個々のグループに登録可能な端末の数には上限が設けられていてもよい。これは、グループ管理テーブルにおいて、個々のグループ番号に関連づけることが可能な端末番号の数に上限を設定することによって、実現できる。また、本実施形態では、同じ端末が、複数の異なるグループに登録されることも可能である。これは、グループ管理テーブルにおいて、1つの端末番号を、異なる複数のグループ番号に関連づけて登録することによって、実現できる。
(端末管理部113)
端末管理部113は、グループごとに、当該グループに登録されている全端末を管理する制御ブロックである。図6は、サーバ10においてグループに登録されている端末を管理するための端末管理テーブルの一例を表す図である。端末管理テーブルは、端末管理部113が備えている図示しない記憶部に格納されている。図6には、グループ番号が「G123456」であるグループに登録されている各端末に関する端末管理テーブルが示されている。
端末管理テーブルでは、グループに登録されている端末ごとに、当該端末の端末番号と、当該端末の名称と、当該端末がサーバ10に最後にアクセスした日時と、当該端末が最後にメッセージを送信したときに利用したアバターのアバター番号とが、格納されている。
(アバター管理部114)
アバター管理部114は、グループごとに、当該グループに登録されている各端末が利用可能なアバターを管理する制御ブロックである。図7は、サーバ10においてグループに登録されている端末が利用可能なアバターを管理するためのアバター管理テーブルの一例を表す図である。アバター管理テーブルは、アバター管理部114が備えている図示しない記憶部に格納されている。図7には、グループ番号が「G123456」であるグループに登録されている各端末が利用可能なアバターを管理する端末管理テーブルが示されている。
アバター管理テーブルでは、アバターごとに、当該アバターに固有なアバター番号と、当該アバターの名称と、アバター画像のファイル名称とが格納されている。アバター画像のデータそのものは、別途、アバター管理部114の記憶部に格納されている。
(管理者端末管理部116)
管理者端末管理部116は、SNSシステム1における各グループにおいて、どの端末が管理者端末であるのかを管理する制御ブロックである。図8は、サーバ10における各グループにおいて、どの端末が管理者端末であるのかを管理する管理者端末管理テーブルの一例を示す図である。管理者端末管理テーブルは、管理者端末管理が備えている図示しない記憶部に格納されている。
サーバ10には、複数のグループが作成されている。図8に示すように、管理者端末テーブルは、グループごとに、当該グループを識別するためのグループ番号と、管理者端末の端末番号とを、互いに対応づけて格納している。
本実施形態では、個々のグループに対して、複数の管理者端末を登録することができる。これは、管理者端末管理テーブルにおいて、個々のグループ番号に複数の管理者端末の端末番号を登録することによって、実現できる。
サーバ10では、グループ管理部112と、管理者端末管理部116とは、統合されていてもよい。すなわち、グループ管理部112が、管理者端末管理部116の機能を兼ね備えていてもよい。この場合、管理者端末の端末番号もさらに含んでいるグループ管理テーブルを用いて、グループを管理する。図9は、管理者端末の端末番号もさらに含んでいるグループ管理テーブルの一例を示す図である。図9の端末管理テーブルは、図5に示す端末管理テーブルと、図8に示す管理者端末管理テーブルとが一体化されたテーブルである。
以下の説明では、グループ管理部112は管理者端末管理部116の機能を兼ね備えているものとする。したがって、グループ管理部112が図9に示す形式のグループ管理テーブルを用いることによって、サーバ10にアクセスした端末が管理者端末であるか否かを確認する。
(メッセージ管理部115)
メッセージ管理部115は、サーバ10に登録されている各端末が送信したメッセージを管理する制御ブロックである。図10は、サーバ10に登録されている各端末が送信したメッセージを管理するためのメッセージ管理テーブルの一例を示す図である。メッセージ管理テーブルは、メッセージ管理部115の図示しない記憶部に格納されている。
サーバ10において各端末が送信したメッセージに関する情報は、メッセージごとに、メッセージ管理テーブルにおいて管理されている。図10の例では、メッセージ管理テーブルは、メッセージごとに、当該メッセージを識別するためのメッセージ番号と、当該メッセージを送信した端末が属するグループのグループ番号と、当該メッセージの送信時に使用したアバターを識別するアバター番号と、当該メッセージを送信した端末の端末番号と、当該メッセージの送信時刻と、メッセージの内容(テキスト、画像、音声の少なくともいずれか)とを、互いに関連づけて格納している。
各端末が新たなメッセージを送信するたびに、メッセージに関する情報が新たにメッセージ管理テーブルに蓄積される。メッセージ管理テーブルを利用して、メッセージの送信先である端末に対してどのようにメッセージが届けられるかについては、後に詳しく説明する。
(グループの構築)
サーバ10では、サーバ10にユーザ登録したユーザが、上述したグループを構築することができる。以下、ユーザがSNSシステム1においてグループを構築する際の手順について、説明する。
まず、グループを作りたいユーザが、サーバ10にユーザ登録をする。ここでのユーザ登録は、従来のサービスにおいて新規にユーザ登録をしたりアカウントの作成をしたりする際の手順と同じである。すなわち、ユーザを識別するための識別子(アカウント)およびパスワードをサーバ10に申請し、さらに、ユーザの個人情報を登録することによって、ユーザ登録が行われる。なお、他のサービスですでに利用されているアカウントを活用したユーザ登録を行ってよい。サーバ10にユーザ登録したユーザには、グループを構築するための特別の権限が与えられる。以下では、グループを構築するユーザを代表者と表記する。
代表者は、管理者端末30を用いてサーバ10にログインし、新たなグループの構築をサーバ10に申請する。その際、代表者は、グループ名称など、グループに関する情報を入力する。また、管理者端末30は、管理者端末30の端末番号をサーバ10に提供する。これによりグループが構築される。その際、代表者の管理者端末30が、構築されたグループに自動的に登録される。すなわち、管理者端末30の端末番号が、構築されたグループのグループ番号に関連づけられて、グループ管理テーブルに格納される。これ以降、代表者は、グループの管理者でもある。
グループの構築が完了すると、サーバ10から管理者端末30に、構築したグループのグループ番号が提供される。したがって管理者端末30は、管理者端末30の端末番号と、グループの番号のグループ番号とを、両方とも保持することになる。
(その他)
SNSシステムでは、通常、各ユーザはSNSシステムを利用のために個人情報をSNSシステムに登録し、ユーザごとにアカウントを取得している。本実施例で説明するSNSシステム1では、ユーザごとのアカウントが存在しない(グループの管理者は例外)ことを前提としているが、この前提に限られるものではなく、ユーザごとにアカウントを取得する場合においても適用可能である。
(SNSにおける第1の登録処理)
SNSシステム1において、サーバ10が提供するSNSにおける処理について、図11および図12を参照しながら説明する。図11は、サーバ10が提供するSNSにおける処理のうち、端末の第1の登録を行う第1の登録処理の流れを説明するシークエンス図である。図12は、第1の登録処理を実行する際に、登録対象の端末であるテレビ20が表示する画面のスクリーンショットを示す図である。
ステップS102:登録対象の端末であるテレビ20の制御部202は、SNSを利用するために、サーバ10へアクセスする。具体的には、表示部203に表示するメニュー画面において、リモコン25からの操作によって、SNSの利用を指示するアイコンが選択された場合に、制御部202は、少なくともSNSを利用したい旨を表す信号およびテレビ20の端末識別番号を、サーバ10へ送信する。サーバ10のSNS管理部111は、通信部101を介して、SNSを利用したい旨を表す信号と、テレビ20の端末識別情報とを受信する。したがって、SNS管理部111は、受信手段であるといえる。
ステップS103:端末管理手段である端末管理部113は、テレビ20の端末識別情報が、サーバ10に登録済みであるか否かを判定する。
ステップS104:端末管理部113が、テレビ20の端末識別情報は登録済みではないと判定した場合、SNS管理部111は、図12(a)に示す画面をテレビ20の表示部203に表示させるための指示を、テレビ20へ送信する。
ステップS105:テレビ20の制御部202は、当該指示を受信した場合、表示部203に図12(a)に示す画面を表示させる。図12(a)に示す画面において、SNSのグループの管理者であるお父さんが「SNSに登録する」と記載されているボタンB1が選択することによって、リモコン25は、SNSを利用するための第1の登録処理を開始するための指示をテレビ20に送信する。制御部202は、この第1の登録処理を開始する為の指示を受け付ける。なお、図12の(a)に示す画面において、リモコン25は、テンキーの「1」を押下されることによっても、第1の登録処理を開始するための指示を指示可能である。
ステップS106:制御部202は、第1の登録処理を開始する為の指示を、サーバ10へ送信する。
ステップS107:SNS管理部111は、第1の登録処理を開始する為の指示を受け付けると、(i)登録に際してユーザが同意すべき利用規約(登録に際してユーザが同意すべき第1の利用条件)をテレビ20に対して表示させるための情報と、(ii)ユーザが利用規約に同意する場合に、ユーザの入力を受け付けるためのボタン(受け付けオブジェクト)をテレビ20に対して表示させるための情報と、をテレビ20に対して送信する。したがって、SNS管理部111は、送信手段であるともいえる。
ここで、(i)登録に際してユーザが同意すべき利用規約を表示させるための情報は、利用規約を表すデータそのものでもよいし、利用規約を表示するウェブページへのリンクであってもよい。(ii)ユーザが利用規約に同意する場合に、ユーザの入力を受け付けるためのボタンを表示させるための情報は、複数のボタンから該当するボタンを選択するための情報であってもよい。また、(ii)ユーザが利用規約に同意する場合に、ユーザの入力を受け付けるための受け付けオブジェクトを表示させるための情報の場合、受け付けオブジェクトは、ボタンの図像であってもよいし、ユーザが利用規約に同意する旨の文言を伴うチェックボックスであってもよいし、上記ボタンの図像および上記チェックボックスを組み合わせたものであってもよい。
本実施形態において、第1の利用条件は、利用規約およびプライバシーポリシーの何れかまたは両方を指す。ただし、第1の利用条件が利用規約を指す場合には、第2の利用条件は、プライバシーポリシーを指す。第1の利用条件が利用規約およびプライバシーポリシーの両方を指す場合には、第2の利用条件は、プライバシーポリシーを指す。
ステップS108:上記(i)および(ii)の情報を受信したテレビ20の制御部202は、図12の(b)に示す画面を表示部203に表示させる。図12の(b)に示す画面は、「SNS利用規約」と題したユーザが同意すべき(了承すべき)利用規約と、「了承して次へ」と記載されているボタンB2およびB3とを含んでいる。本実施形態において、ボタンB2およびB3は、利用規約にユーザが同意する旨の入力を受け付けるための受け付けオブジェクトである。利用規約に同意するユーザは、リモコン25を操作し、ボタンB2またはB3を選択することによって、利用規約に同意する旨を、テレビ20に対して入力することができる。また、ボタンB2またはB3を選択する代わりに、リモコン25のテンキー「2」を押下することによって、利用規約に同意する旨をテレビ20に入力することもできる。
テレビ20は、同居している家族に代表される複数のユーザ(例えば図2に示すように、お父さん、お母さん、子供)に共用される端末である。そこで、サーバ10が提供するSNSは、ボタンB2またはB3を選択するお父さんに対して、テレビを利用する利用者全員からの同意を取りつけた上で、ボタンB2またはB3を選択するように求める(図12(b)参照)。さらに、制御部は、お父さんから利用規約に同意する旨の入力を受け付けた場合に、図12(c)に示す画面を表示部203に表示させ、テレビ20の利用者全員が利用規約に同意したことをユーザに対して確認してもよい。ここで、お父さんは、「はい」と記載されているボタンを選択することによって、第1の登録処理を先に進めることができる。
このように、ユーザが同意すべき利用規約に対して、ユーザからの同意する旨の入力が得られた場合、SNSを提供するサービス側は、共有端末であるテレビ20において、テレビ20を利用する利用者全員が利用規約に同意したと見なすことができる。
なお、このとき制御部202が表示させる画面は、図12(b)に示すように「SNSプライバシーポリシー」を含んでいてもよい。「SNSプライバシーポリシー」は、登録に際してユーザが同意すべき第2の利用条件である。
ステップS109:ボタンB2またはB3(受付オブジェクト)を介して、利用規約に同意する旨の入力をユーザから受け付けると、制御部202は、利用規約に同意する旨の入力を受け付けたことを示す情報と、テレビ20の端末識別情報とを、通信部201を介してサーバ10へ送信する。
ステップS110:サーバ10のSNS管理部111が、テレビ20から利用規約に同意する入力を受け付けたことを示す情報と、テレビ20の端末識別情報とを受信した場合に、端末管理部113は、テレビ20の端末識別情報を、登録可能な端末の端末識別情報として第1の登録を行う。第1の登録処理を完了することによって、サーバ10は、対象端末を利用するユーザから同意を得るという目的を達成する。登録の対象端末であったテレビ20は、SNSのグループに登録された端末となり、SNSを利用可能となる。
なお、本実施形態に係るテレビ20は、サーバ10に登録された端末を対象にサービス(SNS)を提供するシステム(SNSシステム1)における、サービスの提供を受ける端末の一例である。
このような端末の一例としてのテレビ20は、発信手段、受信手段、表示手段および操作手段を備えている。発信手段である制御部202は、サーバ10にアクセスするときに、サーバ10に、テレビ20の端末識別情報を発信する。受信手段である制御部202は、SNSの提供を受けるときに、テレビ20のユーザが同意すべき利用条件と、上記利用条件にユーザが同意する旨の入力を受け付けるための受付オブジェクトとを受信する。表示手段である表示部203は、受信した上記利用条件と受付オブジェクトとを表示する。リモコン25は、上記受付オブジェクトに対し上記同意する旨の入力を行う操作手段である。発信手段である制御部202は、上記同意する旨の入力が行われたことを示す情報をサーバ10に送信し、その後、サーバ10にアクセスするときには、サーバ10にテレビ20の上記端末識別情報を発信する。
制御部202は、記憶部205上に展開されたプログラムに含まれる各種の命令を実行することによって、テレビ20を、SNSを利用する端末として機能させる。より具体的には、制御部102は、上記プログラムに含まれる各種の命令を実行することによって、テレビ20を、発信部(発信手段)および受信部(受信手段)のそれぞれとして機能させる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、図13〜図15を参照しながら説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図13は、本実施形態に係るサーバ10の構成を示す機能ブロック図である。本実施形態に係るサーバ10は、実施形態1に係るサーバ10に対して、さらにグループ管理手段であるグループ管理部112を備えている。グループ管理部112は、上述の通り、SNSシステム1においてメッセージを共有する際に単位となるグループを管理するものである。
サーバ10のSNS管理部111は、通信部101を介して、管理者端末30および登録対象である携帯端末31と無線通信を行うように構成されている。
(SNSにおける第1の登録処理)
サーバ10が提供するSNSにおける処理について、図14および図15を参照しながら説明する。図14は、サーバ10が提供するSNSにおける処理のうち、携帯端末の第1の登録を行う第1の登録処理の流れを説明するシークエンス図である。図15は、第1の登録処理を実行するときに、登録対象の端末である携帯端末31が表示する画面のスクリーンショットを示す図である。本実施形態において、管理者端末30は、お父さんの電話(端末識別情報:D7001)であり、登録の対象端末(携帯端末31)は、お母さんの電話(端末識別情報:D7002)であるとして説明する。
本実施形態における第1の登録処理は、SNSのグループに新たに登録したい携帯端末31を、管理者端末30が新たに招待することによって開始される。
ステップS201:グループの管理者であるお父さんの管理者端末30は、対象端末である携帯端末31を新たに招待するための端末招待指示を、サーバ10に対して送信する。端末招待指示は、携帯端末31の端末識別情報と、携帯端末31を招待したいグループのグループ識別情報G1234567とを含んでいる。管理者端末30が携帯端末31を招待することができるグループは、管理者端末30が属しているグループのいずれかである。したがって、端末招待指示は、管理者端末が属するグループのグループ識別情報を含んでいるともいえる。
また、携帯端末31を招待するために、端末招待指示は、携帯端末31を指定する指定情報を含んでいる。指定情報は、たとえば携帯端末31を利用して閲覧可能な電子メールのメールアドレス、または、携帯端末31の電話番号を使用することができる。本実施形態において、管理者端末30は、電子メールを利用して携帯端末31を招待するように構成されており、指定情報として電子メールのメールアドレスを使用するものとして説明する。しかし、管理者端末30は、他のメッセージ送受信機能を利用して携帯端末31を招待するように構成されていてもよい。また、端末招待指示は、携帯端末31の端末識別情報D7002をさらに含んでいてもよい。
ステップS202:受信手段であるSNS管理部111は、管理者端末30から、携帯端末31の端末識別情報と、携帯端末31を招待したいグループのグループ識別情報G1234567とを受信する。サーバ10のグループ管理部112は、SNS管理部111が受信した対象端末の端末識別情報D7002と、登録対象のグループのグループ識別情報G1234567とを、関連づけて管理する。
管理者端末30からメンバー招待指示を受け付けると、サーバ10は、指定情報であるメールアドレスに対し、SNSのグループへ招待する旨の招待メールを送信する。招待メールは、SNSを利用するためのアプリケーション(以下、SNSアプリケーションとする)をダウンロードするためのウェブページへのリンクを含んでいる。
ステップS203:招待メールを受信すると、携帯端末31の制御部は、表示部に招待メールを表示させる。お母さんが携帯端末31を登録対象のグループへ登録したいと考えた場合、お母さんは、招待メールに含まれているリンクをたどり、SNSアプリケーションを携帯端末31へダウンロードしインストールする。
ステップS204:携帯端末31の制御部は、インストールされたSNSアプリケーションを介し、サーバ10に対して、(1)携帯端末の端末識別情報D7002、および、(2)登録対象のグループのグループ識別情報G1234567を送信する。
ステップS205:サーバ10のSNS管理部111(受信手段)は、携帯端末31から、端末識別情報D7002と、登録対象のグループのグループ識別情報G1234567とを受信する。
ステップS206:サーバ10の端末管理部113は、携帯端末31の端末識別情報D7002が、サーバ10に登録済みであるか否かを判定する。端末識別情報D7002は登録済みの識別情報ではないと判定した場合、SNS管理部111は、携帯端末31に対して、SNSに招待された旨の内容を含む招待通知を送信する。招待通知は、SNSへ招待された旨の内容に加えて、以下の(i)〜(iii)の情報を含んでいる。
(i)SNSへの登録に際してユーザが同意すべき利用規約(登録に際してユーザが同意すべき第1の利用条件)を携帯端末31に対して表示させるための情報。
(ii)ユーザが利用規約に同意する場合に、ユーザの入力を受け付けるための受け付けオブジェクトを携帯端末31に対して表示させるための情報。
(iii)SNSへの登録に際してユーザが同意すべきプライバシーポリシー(登録に際してユーザが同意すべき第2の利用条件)を携帯端末31に対して表示させるための情報。
ステップS207:招待通知を受信した携帯端末31の制御部は、図15に示す画面を表示部に表示させる。図15に示す画面は、SNSへ招待された旨の内容「家族の心をつなぐSNSに招待されました!」に加えて、上記(i)の情報であるリンクL1およびL2を含んでいる。携帯端末31のユーザ(お母さん)は、リンクL1およびL2のいずれかを選択することによって、SNSへの登録に際してユーザが同意すべき利用規約(登録に際してユーザが同意すべき第1の利用条件)を携帯端末31に対して表示させ読むことができる。
図15に示す画面は、さらに、上記(iii)の情報であるリンクL3およびL4を含んでいる。お母さんは、リンクL3およびL4のいずれかを選択することによって、SNSへの登録に際してユーザが同意すべきプライバシーポリシー(登録に際してユーザが同意すべき第2の利用条件)を携帯端末31に対して表示させ読むことができる。
また、図15に示す画面は、さらに、上記(ii)の情報であるチェックボックスCBおよび「はじめる」と記載されたボタンB5を含んでいる。リンクL1および2のいずれかを選択することによって表示される利用規約に同意する意志を有するお母さんは、「SNSの利用規約に同意します」を記載されたチェックボックスCBにチェックを入れ、ボタンB5をタップすることによって、利用規約に同意する旨を携帯端末31に対して入力することができる。
本実施形態に示すように、ユーザの入力を受け付けるための受け付けオブジェクトを、チェックボックスおよびボタンの組み合わせによって構成することによって、SNSの利用規約に同意する旨を携帯端末31へ入力するときに、お母さんは2つの行程を実行することが求められる。したがって、携帯端末31に対してSNSの利用規約に同意する旨を入力したお母さんは、利用規約に同意する意志を明確にもって上記の入力を行ったと、サービス側は見なすことができる。
なお、リンクL1およびL2のいずれかを選択することによって表示される画面は、第1の利用条件である利用規約に加えて、第2の利用条件であるプライバシーポリシーを含んでいてもよい。
ステップS208:チェックボックスCBおよびボタンB5を介して、利用規約に同意する旨の入力をユーザから受け付けると、携帯端末31の制御部は、利用規約に同意する旨の入力を受け付けたことを示す情報と、携帯端末31の端末識別情報D7002とを、サーバ10へ送信する。
ステップS209:サーバ10のSNS管理部111が、携帯端末31から利用規約に同意する入力を受け付けたことを示す情報と、携帯端末31の端末識別情報D7002とを受信した場合に、端末管理部113は、携帯端末31の端末識別情報D7002を、管理者端末30の属するグループのグループ識別情報G1234567と関連づけて第1の登録を行う。端末管理部113は、グループ管理部112に対して、携帯端末31の端末識別情報D7002が関連づけられているグループ識別情報を問い合わせることによって、携帯端末31の端末識別情報D7002と、管理者端末30の属するグループのグループ識別情報G1234567とを関連づけることができる。
(実施形態2の変形例)
実施形態2に記載のステップS201において、端末招待指示は、登録対象のグループのグループ識別情報を含むものとして説明した。しかし、端末招待指示は、登録対象のグループ識別情報の代わりに、管理者端末30が対象端末を招待することを示す招待情報を含んでいてもよい。ここでは、実施形態2に記載の第1の登録処理の変形例について説明する。
上記の構成によれば、ステップS204において、携帯端末31の制御部は、サーバ10に対して、(1)携帯端末31の端末識別情報D7002、および、(2)管理者端末30が対象端末を招待することを示す招待情報を送信する。
ステップS205において、サーバ10のグループ管理部112は、登録対象のグループのグループ識別情報として、招待している管理者端末30の端末識別情報D7001が関連づけられているグループのグループ識別情報G1234567を特定する。さらに、グループ管理部112は、携帯端末31の端末識別情報D7002と、登録対象のグループのグループ識別情報G1234567とを、関連づけて管理する。
以上のように、端末招待指示が、登録対象のグループ識別情報の代わりに、管理者端末30が対象端末を招待することを示す招待情報を含むように構成されていても、サーバ10は、第1の登録処理を実行することが可能である。
第1の登録処理を完了することによって、実施形態2および実施形態2の変形例に係るサーバ10は、対象端末を利用するユーザから同意を得るという目的を達成する。登録の対象端末であった携帯端末31は、SNSのグループに登録された端末となり、SNSを利用可能となる。
なお、実施形態2および実施形態2の変形例に係る携帯端末31は、サーバ10に登録された端末を対象にサービス(SNS)を提供するシステム(SNSシステム1)における、サービスの提供を受ける端末の一例である。
このような端末の一例としての携帯端末31は、発信手段、受信手段、表示手段および操作手段を備えている。発信手段である制御部302は、サーバ10にアクセスするときに、サーバ10に、携帯端末31の端末識別情報を発信する。受信手段である制御部302は、SNSの提供を受けるときに、携帯端末31のユーザが同意すべき利用条件と、上記利用条件にユーザが同意する旨の入力を受け付けるための受付オブジェクトとを受信する。表示手段である表示部305は、受信した上記利用条件と受付オブジェクトとを表示する。操作手段である操作部304は、上記受付オブジェクトに対し上記同意する旨の入力を行う。発信手段である制御部302は、上記同意する旨の入力が行われたことを示す情報をサーバ10に送信し、その後、サーバ10にアクセスするときには、サーバ10に携帯端末31の端末識別情報を発信する。
制御部302は、記憶部303上に展開されたプログラムに含まれる各種の命令を実行することによって、携帯端末31を、SNSを利用する端末として機能させる。より具体的には、制御部302は、上記プログラムに含まれる各種の命令を実行することによって、携帯端末31を、発信部(発信手段)および受信部(受信手段)のそれぞれとして機能させる。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、図16〜図18を参照しながら説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
実施形態1および2に記載の第1の登録処理を完了するだけでも、対象端末を利用するユーザから同意を得る点において、サーバ10は、その目的を達成している。SNSの管理者、および、SNSに既に参加しているユーザの同意を得るために、サーバ10は、第1の登録処理に加えて、以下に記載する第2の登録処理を行うことがより好ましい。
図16は、本実施形態に係るサーバ10の構成を示す機能ブロック図である。本実施形態に係るサーバ10は、実施形態1に係るサーバ10に対して、さらにグループ管理部112を備えている。グループ管理部112は、上述の通り、SNSシステム1においてメッセージを共有する際に単位となるグループを管理するものである。
サーバ10のSNS管理部111は、通信部101を介して、管理者端末30および登録対象であるテレビ20と無線通信を行うように構成されている。
(SNSにおける第2の登録処理)
実施形態1に記載の第1の登録処理に続いて実行される、テレビ20のSNSへの第2の登録を行う処理の流れについて、図17および図18を参照しながら説明する。図17は、サーバ10が提供するSNSにおける第2の登録処理の流れを説明するシークエンス図である。図18は、第2の登録処理を実行するときに、管理者端末30に表示される画面のスクリーンショットを示す図である。
なお、本実施形態では、第2の利用条件がプライバシーポリシーであるものとして説明する。
ステップS301:サーバ10は、図17に示すステップS107においてテレビ20の端末識別情報を、登録可能な端末の端末識別情報として第1の登録を行うと、第2の登録処理を開始する。送信手段であるSNS管理部111は、対象端末であるテレビ20を特定するための情報を、テレビ20に送信する。対象端末であるテレビ20を特定するための情報とは、テレビ20の端末識別情報であり、テレビ20の端末識別情報を含むQRコード(登録商標)であってもよい。ここでは、テレビ20を特定するための情報は、テレビ20の端末識別情報、および、テレビ20の端末識別情報を含み第2の登録処理を実行するためのページへのリンクであるQRコードを表すQRコードデータであるとする。
ステップS302:テレビ20の制御部202は、受信したテレビ20の端末識別情報と、テレビ20の端末識別情報を含むQRコードデータを示すQRコードとを、表示部203に表示する。
ステップS303:管理者であるお父さんは、管理者端末30の撮影部306を用いて、テレビ20の表示部203に表示されているQRコードを撮影する。管理者端末30の表示部305には、QRコードを表すQRコードデータに従って、第2の登録処理を実行するためのページが表示される。そこで、お父さんが管理者としてログインすると、図18(a)に示す画面が、管理者端末30の表示部305に表示される。図18(a)に示す画面は、テレビ20を、管理者端末30が管理しているグループのうちどのグループに登録するかを選択するための画面である。
ステップS304:お父さんがテレビ20を、「おうちSNS A」というグループに登録したいと考える場合、お父さんは、「おうちSNS A」と記載されているボタンB6をタップすればよい。これによって、管理者端末30の制御部302は、管理者端末30の端末識別情報と、テレビ20の端末識別情報と、登録される対象グループである「おうちSNS A」のグループ識別情報と、テレビ20を「おうちSNS A」に登録する旨の登録指示とを含む第2の登録を行うための申請を、サーバ10に送信する。
なお、上述のステップS303およびS304において、お父さんは、テレビ20の表示部203に表示されたQRコードを撮影することによって、テレビ20を登録するSNSのグループを選択するためのページを、管理者端末30の表示部305に表示させた。しかし、テレビ20の表示部に表示されたテレビ20の端末識別情報を自ら入力してもよいし、別の手段でURLを入力して登録処理を実行するページへアクセスしてもよい。以上の動作によっても同様の処理を実行することができる。
具体的には、ステップS303として、お父さんは管理者としてSNSにログインし、端末登録メニューを選択する。管理者端末30の制御部302は、表示部305に、図18(b)に示す画面を表示させる。図18(b)に示す画面には、お父さんが管理者として管理しているSNSのグループが表示される。また、管理しているそれぞれのSNSについて、「家族登録」、「家電登録」および「テレビ登録」と記載されているボタンが表示される。お父さんが管理者であるグループの1つである「おうちSNS A」を例にして説明すると、このグループに家族が使用する端末を登録したい場合、お父さんは、ボタンB9をタップする。このグループに家電機器(たとえばロボット型掃除機)を登録したい場合、お父さんは、ボタンB10をタップする。このグループにテレビを登録したい場合、お父さんは、ボタンB11をタップする。「おうちSNS B」に対して表示されているボタンB12〜B14についても同様である。
したがって、お父さんがテレビ20を、「おうちSNS A」というグループに登録したいと考える場合、ステップS304として、お父さんはボタンB11をタップすればよい。これによって、管理者端末30の制御部302は、管理者端末30の端末識別情報と、テレビ20の端末識別情報と、登録される対象グループである「おうちSNS A」のグループ識別情報と、テレビ20を「おうちSNS A」に登録する旨の登録指示とを含む第2の登録を行うための申請を、サーバ10に送信する。
ステップS305:管理者端末30から第2の登録を行うための申請を受信すると、送信手段であるSNS管理部111は、登録に際してユーザが同意すべき第2の利用条件を管理者端末30に表示させるための情報と、第2の利用条件にユーザが同意する旨の第2の入力を受け付けるための受付オブジェクトを管理者端末30に表示させるための情報とを、管理者端末30へ送信する。本実施形態において、第2の利用条件は、登録に際してユーザが同意すべきプライバシーポリシーであるものとして説明する。
ステップS306:管理者端末30は、プライバシーポリシーを表示させるための情報と、プライバシーポリシーにユーザが同意する旨の入力を受け付けるための受付オブジェクトを表示させるための情報とを受信すると、図18(c)に示す画面を、表示部305に表示する。図18(c)に示す画面は、管理者であるお父さんに対して、テレビ20の利用者全員から次の項目について了承を得るように求める内容である。
・テレビ20を利用する全てのユーザが、「おうち伝言板 A」に投稿されるメッセージを閲覧可能であり、また、「おうち伝言板 A」に投稿可能であること。
・第2の利用条件であるプライバシーポリシーに同意すること。
図18(c)に示す画面において、「プライバシーポリシー」と記載されているリンクL5は、第2の利用条件であるプライバシーポリシーを表示するためのリンクである。管理者端末30のユーザ(主にお父さん)がリンクL3をタップすると、管理者端末30の表示部305には、プライバシーポリシーが表示される。
また、図18(c)に示す画面において、「テレビの利用者全員が、上記の項目に了承します」と記載されているチェックボックスCBと、「次へ」と記載されているボタンB15は、ユーザがプライバシーポリシーに同意する場合に、ユーザの入力を受け付けるための受け付けオブジェクトを表示させるための情報である。また、領域R1は、登録する対象端末の端末識別情報を入力する領域である。
お父さんは、領域R1にテレビ20の端末識別情報を入力し、チェックボックスCBにチェックを記入したうえで、「次へ」と記載されているボタンB15をタップすることによって、プライバシーポリシーに同意する旨を、管理者端末30に対して入力することができる。
テレビ20の「おうち伝言板 A」への登録を希望する場合、お父さんは、テレビ20を利用する全てのユーザから、上記2つの項目に関する了承を得た後に、領域R1にテレビ20の端末識別情報を入力し、チェックボックスCBにチェックを記入したうえで、ボタンB15をタップする。
ステップS307:管理者端末30の制御部302は、お父さんによるプライバシーポリシーに同意する旨の入力を受け付けると、プライバシーポリシーに同意する旨の入力を受け付けたことを示す情報と、テレビ20の端末識別情報とを、通信部301を介してサーバ10へ送信する。
ステップS308:サーバ10のSNS管理部111が、テレビ20からプライバシーポリシーに同意する旨の入力を受け付けたことを示す情報と、テレビ20の端末識別情報とを受信した場合に、端末管理部113は、第1の登録が完了しているテレビ20の端末識別情報を、「おうち伝言板 A」のグループ識別情報に関連づけられている端末識別情報として第2の登録を行うする。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4について、図19を参照して説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態では、実施形態3に記載の第2の登録処理において、テレビ20を登録する対象グループに登録されている端末に対して、第2の利用条件であるプライバシーポリシーに同意する旨の入力を求める実施形態について説明する。なお、本実施形態において、子供が保有している携帯端末32は、テレビ20を登録する対象グループである「おうちSNS A」に登録済みであるものとして説明する。携帯端末32は、管理者端末30の属するグループに属する端末であって、管理者端末30でも対象端末でもない端末の1つであるといえる。本実施形態において、管理者端末30の属するグループに属する端末であって、管理者端末30でも対象端末でもない端末は、1つであってもよいし複数であってもよい。
図19は、サーバ10が提供するSNSにおける第2の登録処理の流れの一部を説明するシークエンス図である。本実施形態に係るシークエンスは、図17に記載されているステップS304とステップS305との間に実行される。ステップS304において、管理者端末30の制御部302は、テレビ20を「おうちSNS A」に登録するための第2の登録を行うための申請を、サーバ10に送信する。
ステップS401: サーバ10のSNS管理部111は、管理者端末30が送信した、テレビ20を「おうちSNS A」に登録するための第2の登録を行うための申請を受信する。グループ管理部112は、「おうちSNS A」のグループ識別情報に関連づけられている端末の端末識別情報を、補助記憶装置104から抽出する。言い換えれば、グループ管理部112は、「おうちSNS A」のグループに属している端末の端末識別情報を、補助記憶装置104から抽出する。
ステップS402:SNS管理部111は、テレビ20の「おうちSNS A」への第2の登録を行うための申請が申請されていることを表示させるための情報と、プライバシーポリシー(第2の利用条件)を表示させるための情報と、プライバシーポリシーにユーザが同意する旨の入力(第2の入力)を受け付けるための受付オブジェクトを表示させるための情報とを、通信部101を介して、グループ管理部112において抽出された端末識別情報を有する各端末に送信する。図19では、子供の携帯端末32を「おうちSNS A」のグループに属している端末の一例として示している。
ステップS403:携帯端末32の制御部は、サーバ10から受信した情報に基づき、テレビ20の「おうちSNS A」への第2の登録を行うための申請が申請されていることと、プライバシーポリシーを表示させるためのリンクと、プライバシーポリシーにユーザが同意する旨の入力を受け付けるための受付オブジェクトであるチェックボックスおよびボタンとを、表示部に表示させる。携帯端末32を利用する子供は、プライバシーポリシーを表示させるためのリンクをタップし、携帯端末32にプライバシーポリシーを表示させる。表示されたプライバシーポリシーに同意し、テレビ20の「おうちSNS A」への第2の登録を行うことを認める場合、子供は、プライバシーポリシーにユーザが同意する旨の入力を受け付けるための受付オブジェクトであるチェックボックスにチェックを入れ、ボタンをタップする。
ステップS404:携帯端末32の制御部は、プライバシーポリシーにユーザが同意する旨の入力を受け付けると、プライバシーポリシーに同意する旨の入力を受け付けたことを示す情報と、携帯端末32の端末識別情報D7003とを、サーバ10へ送信する。
ステップS405:受信手段であるSNS管理部111は、管理者端末30の属するグループに属する端末であって、管理者端末30でも対象端末でもない端末の少なくとも1つから、当該端末の端末識別情報と、プライバシーポリシーに同意する旨の入力を受け付けたことを示す情報とを受信したか否かを判定する。
ステップS406:SNS管理部111が、管理者端末30の属するグループに属する端末であって、管理者端末30でも対象端末でもない端末の少なくとも1つから、当該端末の端末識別情報と、プライバシーポリシーに同意する旨の入力を受け付けたことを示す情報とを受信したと判定すると、SNS管理部111は、プライバシーポリシーを管理者端末30に表示させるための情報、及び、プライバシーポリシーにユーザが同意する旨の入力を受け付けるための受付オブジェクトを表示させるための情報を、管理者端末30へ送信する。ステップS406は、実施形態3におけるステップS305に相当するものである。
なお、ステップS406において、SNS管理部111は、管理者端末30の属するグループに属する端末であって、管理者端末30でも対象端末でもない端末の全てから、それぞれの端末の端末識別情報と、プライバシーポリシーに同意する旨の入力を受け付けたことを示す情報とを受信とを受信したと判定した際に、プライバシーポリシーを管理者端末30に表示させるための情報、及び、プライバシーポリシーにユーザが同意する旨の入力を受け付けるための受付オブジェクトを表示させるための情報を、管理者端末30へ送信する構成としてもよい。
〔実施形態5〕
サーバ10の制御ブロック(特にSNS管理部111、グループ管理部112および端末管理部113)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
また、テレビ20および携帯端末31の制御ブロック(特に発信部および受信部)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
制御ブロックを、CPUを用いてソフトウェアによって実現する場合、サーバ10、テレビ20および携帯端末31は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様A1に係るサーバ(10)は、各端末(テレビ20、携帯端末30、31、32、掃除ロボット40)の端末識別情報を管理する第1の管理手段(端末管理部113)と、各端末について、当該端末に関連付けられたメッセージと共に表示される象徴情報(アバター)を示す象徴識別情報(アバター番号)を、当該端末の端末識別情報(端末番号)に関連付けて管理する第2の管理手段(メッセージ管理部115)とを備えている。
本発明の態様A2に係るサーバは、上記態様A1において、各端末が属するグループを管理するグループ管理手段(グループ管理部112)であって、各グループについて、当該グループのグループ識別情報(グループ番号)と、当該グループに属する端末の端末識別情報とを関連付けて管理するグループ管理手段を更に備えている。
本発明の態様A3に係るサーバは、上記態様A2において、上記各端末のうち、複数のユーザが利用する共有端末(テレビ20)について、上記第2の管理手段は、上記共有端末に関連付けられたメッセージと共に表示される象徴情報を示す象徴識別情報を、上記グループに属する何れかの端末の端末識別情報に関連付ける。
本発明の態様A4に係るサーバは、上記態様A1からA3において、上記各端末に関連付けられた象徴識別情報には、当該端末自体を象徴している象徴情報を示すものが含まれている。
本発明の態様A5に係るサーバの制御方法は、端末の端末識別情報を管理する登録ステップと、登録された各端末について、当該端末に関連付けられたメッセージと共に表示される象徴情報を示す象徴識別情報を、当該端末の端末識別情報に関連付けて管理する管理ステップとを含んでいる。
〔付記事項1〕
ユーザの個人情報に関連付けられているユーザ固有の情報に基づいてユーザを特定するSNSは、SNSを利用する各ユーザに対してITリテラシーの高さを求め、誰でもが容易に利用可能なサービスではないという課題を有する。具体的には、SNSを利用するユーザは、(i)アカウントをSNSに登録する、(ii)ログイン情報を管理する、(iii)ログイン作業の際にログイン情報を入力する、という作業を求められる。ログイン情報の管理を誤りログイン情報を紛失すると、ユーザは、SNSにログインすることができなくなる。また、なんらかの理由によりログイン情報が漏洩した場合、第三者がユーザになり済ますことによって、SNSを悪用される虞がある。したがって、従来のSNSにおいて、ユーザは、ログイン情報の重要性を理解しており、ログイン情報を安全に管理できる程度のITリテラシーを備えていることが必要であった。
SNS等のネットワークサービスが一般的になり、昨今ではTV等の共有端末でもサービスを利用できるようになった。サービス側としては、ユーザに対してサービスを提供するのに先だって、ユーザから、利用条件に対する同意を得られることが好ましい。しかし、ネットワークサービスは、ユーザがそれぞれ専用端末(スマートフォン等)を使用していることを前提としていることがほとんどである。しかし、ITリテラシーの高くないユーザであっても、TV等を共有端末として使用すれば、家族のサポートを受けながらサービスを利用することが可能であり、このようなニーズは増えている。このような共有端末を利用するユーザに対して、ネットワークサービスの利用条件に対する同意を取るための便宜を図る技術は知られていない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ネットワークサービスを利用するユーザから、ネットワークサービスの利用条件に対する同意を得るための便宜を図ることが可能なサーバ、端末管理方法、端末およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の態様1に係るサーバ(10)は、登録対象の端末である対象端末(テレビ20、携帯端末31)の端末識別情報を受信する受信手段(SNS管理部111)と、
上記対象端末の端末識別情報を管理すると共に、上記対象端末の端末識別情報が登録済みであるか否かを判定する端末管理手段(端末管理部113)と、
上記端末管理手段が、上記対象端末の端末識別情報は登録済みではないと判定した場合に、
登録に際してユーザが同意すべき第1の利用条件(利用規約)を上記対象端末に表示させるための情報、及び、
上記第1の利用条件にユーザが同意する旨の第1の入力を受け付けるための受付オブジェクトを上記対象端末に表示させるための情報
を上記対象端末に送信する送信手段(SNS管理部111)と、
を備え、
上記受信手段が、上記対象端末から、
上記第1の入力を受け付けたことを示す情報、及び
上記対象端末の端末識別情報
を受信した場合に、上記端末管理手段は、上記対象端末の端末識別情報の第1の登録を行う。
上記の構成によれば、上記端末管理手段が、上記対象端末の端末識別情報は登録済みではないと判定した場合に、上記送信手段は、登録に際してユーザが同意すべき第1の利用条件を上記対象端末に表示させるための情報、及び、上記第1の利用条件にユーザが同意する旨の第1の入力を受け付けるための受付オブジェクトを上記対象端末に表示させるための情報を、上記対象端末に対して送信する。また、上記受信手段が、上記対象端末から、上記第1の入力を受け付けたことを示す情報、及び上記対象端末の端末識別情報を受信した場合に、上記端末管理手段は、上記対象端末の端末識別情報の第1の登録を行う。したがって、ネットワークサービスを利用するユーザから、ネットワークサービスの利用条件に対する同意を得るための便宜を図ることが可能なサーバを提供することができる。
本発明の態様2に係るサーバは、上記態様1において、上記受信手段が管理者端末から上記対象端末の端末識別情報に加えて、当該管理者端末が属するグループのグループ識別情報、または、上記対象端末を招待することを示す招待情報を受信した場合に、上記対象端末の端末識別情報と上記管理者端末の属するグループのグループ識別情報とを関連付けて管理するグループ管理手段をさらに備え、
上記受信手段が、上記対象端末から、
上記第1の入力を受け付けたことを示す情報、及び
上記対象端末の端末識別情報
を受信した場合に、上記端末管理手段は、上記対象端末の端末識別情報を、上記管理者端末の属するグループのグループ識別情報に関連付けて第1の登録を行うように構成してもよい。
上記の構成によれば、上記受信手段が管理者端末から上記対象端末の端末識別情報に加えて、当該管理者端末が属するグループのグループ識別情報、または、上記対象端末を招待することを示す招待情報を受信した場合に、上記端末管理手段は、上記対象端末の端末識別情報を、上記管理者端末の属するグループのグループ識別情報に関連付けて第1の登録を行うことができる。
本発明の態様3に係るサーバは、上記態様1または2において、上記端末管理手段が、上記対象端末の端末識別情報の第1の登録を行った後に、
上記送信手段は、上記対象端末を特定するための情報を、上記対象端末に送信し、
上記受信手段は、管理者端末から、
上記管理者端末の端末識別情報、
上記対象端末の端末識別情報、及び
上記対象端末を上記管理者端末の属するグループに登録する旨の登録指示
を受信し、
上記送信手段は、
登録に際してユーザが同意すべき第2の利用条件を上記管理者端末に表示させるための情報、及び、
上記第2の利用条件にユーザが同意する旨の第2の入力を受け付けるための受付オブジェクトを上記管理者端末に表示させるための情報
を上記管理者端末に送信し、
上記受信手段が、上記管理者端末から、
上記第2の入力を受け付けたことを示す情報、
を受信した場合に、上記端末管理手段は、上記対象端末の端末識別情報を、上記管理者端末の属するグループに関連付けて第2の登録を行うように構成してもよい。
上記の構成によれば、上記端末管理手段が、上記対象端末の端末識別情報の第1の登録を行った後であって、上記受信手段が、上記管理者端末から上記第2の入力を受け付けたことを示す情報を受信した場合に、上記端末管理手段は、上記対象端末の端末識別情報を、上記管理者端末の属するグループに関連付けて第2の登録を行う。したがって、登録に際してユーザが同意すべき第2の利用条件に対して、ユーザが同意していると見なせる状態において、上記対象端末の第2の登録を行うことができる。
本発明の態様4に係るサーバは、上記態様2または3において、上記送信手段は、上記管理者端末の属するグループに属する端末であって、上記管理者端末でも上記対象端末でもない1または複数の他の端末に対して、
登録に際してユーザが同意すべき第2の利用条件を上記管理者端末に表示させるための情報、及び、
上記第2の利用条件にユーザが同意する旨の第2の入力を受け付けるための受付オブジェクトを上記他の端末に表示させるための情報
を上記他の端末に送信し、
上記受信手段が、上記他の端末の少なくとも1つから、
上記第2の入力を受け付けたことを示す情報、及び
上記他の端末の端末識別情報
を受信した場合に、上記送信手段は、
登録に際してユーザが同意すべき第2の利用条件を上記管理者端末に表示させるための情報、及び、
上記第2の利用条件にユーザが同意する旨の第2の入力を受け付けるための受付オブジェクトを上記管理者端末に表示させるための情報
を上記管理者端末に送信するように構成してもよい。
上記の構成によれば、上記管理者端末の属するグループに属する端末であって、上記管理者端末でも上記対象端末でもない1または複数の他の端末のいずれかから、登録に際してユーザが同意すべき第2の利用条件に対する同意を得ることができる。
本発明の態様5に係るサーバは、上記態様4において、上記受信手段が、上記他の端末の全てから、
上記第2の入力を受け付けたことを示す情報、及び
上記他の端末の端末識別情報
を受信した場合に、上記送信手段は、
登録に際してユーザが同意すべき第2の利用条件を上記管理者端末に表示させるための情報、及び、
上記第2の利用条件にユーザが同意する旨の第2の入力を受け付けるための受付オブジェクトを上記管理者端末に表示させるための情報
を上記管理者端末に送信するように構成してもよい。
上記の構成によれば、上記管理者端末の属するグループに属する端末であって、上記管理者端末でも上記対象端末でもない1または複数の他の端末の全てから、登録に際してユーザが同意すべき第2の利用条件に対する同意を得ることができる。
本発明の態様6に係る端末管理方法は、登録対象の端末である対象端末(テレビ20)の端末識別情報を受信する第1の受信ステップ(ステップS102)と、
上記対象端末の端末識別情報を管理すると共に、上記対象端末の端末識別情報が登録済みであるか否かを判定する端末管理ステップ(ステップS103)と、
上記端末管理ステップにて、上記対象端末の端末識別情報は登録済みではないと判定した場合に、
登録に際してユーザが同意すべき第1の利用条件を上記対象端末に表示させるための情報、及び、
上記第1の利用条件にユーザが同意する旨の第1の入力を受け付けるための受付オブジェクトを上記対象端末に表示させるための情報
を上記対象端末に送信する第1の送信ステップ(ステップS104)と、
上記対象端末から、
上記第1の入力を受け付けたことを示す情報、及び
上記対象端末の端末識別情報
を受信した場合に、上記対象端末の端末識別情報の第1の登録を行う第1の登録ステップ(ステップS107)とを含む。
上記の構成によれば、本発明の上記態様1に係るサーバと同様の効果を奏する。
本発明の態様7に係る端末管理方法は、上記態様6において、上記第1の受信ステップにて、管理者端末から上記対象端末の端末識別情報に加えて、当該管理者端末が属するグループのグループ識別情報、または、上記対象端末を招待することを示す招待情報を受信した場合に、上記対象端末の端末識別情報と上記管理者端末の属するグループのグループ識別情報とを関連付けて管理するグループ管理ステップをさらに含み、
上記対象端末から、
上記第1の入力を受け付けたことを示す情報、及び
上記対象端末の端末識別情報
を受信した場合に、上記第1の登録ステップは、上記対象端末の端末識別情報を、上記管理者端末の属するグループのグループ識別情報に関連付けて第1の登録を行うように構成してもよい。
上記の構成によれば、本発明の態様2に係るサーバと同様の効果を奏する。
本発明の態様8に係る端末管理方法は、上記態様6において、上記第1の登録ステップにて、上記対象端末の端末識別情報の第1の登録を行った後に、
上記対象端末を特定するための情報を、上記対象端末に送信する第2の送信ステップと、
管理者端末から、
上記管理者端末の端末識別情報、
上記対象端末の端末識別情報、及び
上記対象端末を上記管理者端末の属するグループに登録する旨の登録指示
を受信する第2の受信ステップと、
登録に際してユーザが同意すべき第2の利用条件を上記管理者端末に表示させるための情報、及び、
上記第2の利用条件にユーザが同意する旨の第2の入力を受け付けるための受付オブジェクトを上記管理者端末に表示させるための情報
を上記管理者端末に送信する第3の送信ステップと、
上記管理者端末から、
上記第2の入力を受け付けたことを示す情報、
を受信した場合に、上記対象端末の端末識別情報を、上記管理者端末の属するグループに関連付けて第2の登録を行う第2の登録ステップと、を更に含んでもよい。
上記の構成によれば、本発明の態様3に係るサーバと同様の効果を奏する。
本発明の態様9に係る端末管理方法は、上記態様7または8において、上記管理者端末の属するグループに属する端末であって、上記管理者端末でも上記対象端末でもない1または複数の他の端末に対して、
登録に際してユーザが同意すべき第2の利用条件を上記管理者端末に表示させるための情報、及び、
上記第2の利用条件にユーザが同意する旨の第2の入力を受け付けるための受付オブジェクトを上記他の端末に表示させるための情報
を上記他の端末に送信する第4の送信ステップと、
上記他の端末の少なくとも1つから、
上記第2の入力を受け付けたことを示す情報、及び
上記他の端末の端末識別情報
を受信した場合に、
登録に際してユーザが同意すべき第2の利用条件を上記管理者端末に表示させるための情報、及び、
上記第2の利用条件にユーザが同意する旨の第2の入力を受け付けるための受付オブジェクトを上記管理者端末に表示させるための情報
を上記管理者端末に送信する第4の送信ステップと、を更に含んでもよい。
上記の構成によれば、本発明の態様4に係るサーバと同様の効果を奏する。
本発明の態様10に係る端末は、サービスを提供する際に端末を識別することで当該端末にサービスを提供するか否かを判断するシステムにおける、サービスの提供を受ける端末(テレビ20、携帯端末31)であって、
上記サーバにアクセスするときに上記サーバに端末識別情報を送信する送信手段(制御部202、302)と、上記サービスの提供を受けるときに、上記端末のユーザが同意すべき利用条件と、上記利用条件にユーザが同意する旨の入力を受け付けるための受付オブジェクトとを受信する受信手段(制御部202、302)と、
受信した上記利用条件と受付オブジェクトとを表示する表示手段(203、305)と、
上記受付オブジェクトに対し上記同意する旨の入力を行う操作手段(リモコン25、操作部304)と、を備え、
上記発信手段は、上記同意する旨の入力が行われたことを示す情報を上記サーバに送信し、その後、上記サーバにアクセスするときには上記サーバに上記端末識別情報を発信する。
上記の構成によれば、サーバに登録された端末を対象にサービスを提供するシステムにおける、サービスの提供を受ける端末であって、当該サービスの利用条件に対して同意する旨の入力が行われたことを示す情報を上記サーバに送信することができる。したがって、サービスを利用するユーザが、サービスの利用条件に対して同意するための便宜を図ることが可能な端末を提供することができる。
本発明の各態様に係るサーバは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記サーバが備える各手段として動作させることにより上記サーバをコンピュータにて実現させるサーバのプログラムも、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。