JP6067341B2 - 充電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、異なるタイプの電池パックを装着して充電する充電装置に関する。
電池駆動機器に装着されて電力を供給する電池パックは、繰り返し充電することで便利に使用できる。電池パックは、電池駆動機器の機種が異なると、容量や充電電流等の仕様が異なることがある。このため、誤った電池パックと充電器の組み合わせを避けるために、物理的に接続できないような構成とすることが行われている。
しかしながら、電池パックと充電器の組み合わせを一対一とすると、ユーザは使用している電池パック毎に充電器を用意しなければならず、煩雑である。特に携帯型の電池駆動機器を複数使用する場合は、充電器もこれに応じてそれぞれを携行する必要がある。一般に充電器は嵩張るため、複数台の充電器を携行することは利便性に劣る。
そこで、一の充電器でもって複数の異なる種類の電池パックを充電可能とすることが考えられる。しかしながら、充電電流などの仕様については対応できるものの、物理的に装着部分の形状を異ならせている場合は、装着面の物理的な形状の違いによって装着が阻害されるという問題があった。
特開2012−124997号公報
本発明は、従来のこのような問題点を解決することを目的になされたものである。本発明の主な目的は、異なる仕様の電池パックでも充電可能とした充電装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の目的を達成するために、本発明の充電装置によれば、充電対象の第一の電池パック3Aを着脱自在に装着する装着部11を上面に有する外ケース10と、前記外ケース10に内蔵される充電回路5と、前記装着部11に着脱自在に装着されるアダプタ2とを備える充電装置であって、前記アダプタ2は、ケーシング20と、前記ケーシング20の一部であって、前記装着部11に装着される際に接合される被装着部29と、前記ケーシング20の前記被装着部29とは異なる部位に設けられて、前記第一の電池パック3Aとは異なる形状の第二の電池パック3Bを着脱自在に装着するサブ装着部21とを有し、前記外ケース10は、前記装着部11に装着される前記アダプタ2を、アダプタ連結機構8Bを介して着脱自在に固定すると共に、前記アダプタ2は、前記サブ装着部21に装着される第二の電池パック3Bを、第二の連結機構8Cを介して着脱自在に固定し、前記アダプタ連結機構8Bの着脱力を前記第二の連結機構8Cの着脱力よりも大きくして、前記アダプタ2を第二の電池パック3Bよりも取り外し難くすることを特徴とする。
上記構成により、異なる仕様の電池パックであっても、装着部にセットされるアダプタを介してセットして、簡単かつ容易に充電できる。このため、携帯型の電池駆動機器を複数使用する場合においても、複数台の充電器を携行することなく、仕様の異なる電池パックを便利に充電できる。
さらに、上記構成により、外ケースにアダプタを装着して第二の電池パックを充電した後、アダプタを外れないようにしながら、第二の電池パックのみを簡単に取り外すことができる。
本発明の他の充電装置によれば、前記外ケース10は、第一の電池パック3Aに設けた外部端子36が接続される接続端子15を前記装着部11に表出して備えて、前記アダプタ2は、前記接続端子15に接続されるアダプタ側外部端子26を前記ケーシング20に表出して備えると共に、第二の電池パック3Bに設けた外部端子46が接続されるアダプタ側接続端子25を前記サブ装着部21に表出して備えて、前記アダプタ側外部端子26と前記アダプタ側接続端子25とを、前記ケーシング20の内部において接続することができる。
上記構成により、外部端子の位置が異なる電池パックであっても、確実に装着部の接続端子に接続して充電できる。とくに、アダプタは、ケーシングの内部においてアダプタ側外部端子とアダプタ側接続端子とを接続するので、第一の電池パックと第二の電池パックの外部端子の位置に応じて、アダプタ側外部端子とアダプタ側接続端子を最適な位置に配置しながら、アダプタ側外部端子とアダプタ側接続端子とを確実に接続できる。
本発明の他の充電装置によれば、前記ケーシング20は、前記アダプタ2が前記外ケース10の装着部11に装着される状態で、前記外ケース10から突出する突出部2Tを有して、前記突出部2Tの底面に、前記ケーシング20内の水を排出するための水抜き孔20mを開口することができる。
上記構成により、アダプタの底面に開口した水抜き孔からケーシング内の水をスムーズに排出できる。とくに、このアダプタは、外ケースに装着した状態で、外ケースから突出する突出部に水抜き孔を設けているので、水抜き孔から排出される水が外ケースや装着部に流れて悪影響を及ぼすのを有効に防止できる。また、突出部の底面に水抜き孔を開口するので、水抜き孔を正面から見えない位置に配置して外観をよくできる。さらにまた、このアダプタは、突出部の底面に水抜き孔を開口するので、この水抜き孔をケーシングの端部に位置させることで、アダプタを手で振ることにより、その反動を利用して内部の水を水抜き孔から外部に効果的に排出できる。
本発明の他の充電装置によれば、前記外ケース10は、上面に操作ボタン60を備えると共に、該操作ボタン60を前記装着部11に隣接して配置し、前記ケーシング20は、前記サブ装着部21の両側に沿って側壁部22を備えることができ、さらに、前記側壁部22は、前記アダプタ2が前記外ケース10の装着部11に装着される状態で、前記装着部11の両側に突出する形状として、前記操作ボタン60と対向する位置に切欠部22Aを形成し、該切欠部22Aを、前記操作ボタン60の上方を開放する形状とすることができる。
上記構成により、外ケースの上面であって、装着部の近傍に省スペースに操作ボタンを配置しながら、この操作ボタンを無理なく操作できる。
本発明の他の充電装置によれば、前記切欠部22Aを、前記サブ装着部21の両側に設けられた前記側壁部22の対向する部位に形成することができる。
上記構成により、両側の側壁部にそれぞれ形成された切欠部でもって、アダプタを両側から摘まむようにして把持でき、アダプタの脱離を容易にできる利点が得られる。さらに、装着部に対して左右のいずれに操作ボタンが位置する場合においても、両側に設けた切欠部により、この操作ボタンの上方を確実に開放できる。
本発明の他の充電装置によれば、前記外ケース10が、装着される電池パック3を放電する放電回路55を内蔵すると共に、前記操作ボタン60を、装着される電池パック3のキャリブレーションを開始する押しボタン60Aとすることができる。
上記構成により、外ケースに設けた押しボタンを操作することで、装着される電池パックをキャリブレーションできる。
本発明の他の充電装置によれば、前記外ケース10が、前記装着部11を複数備えることができる。
上記構成により、外ケースに、複数の電池パックを同時に装着して、効率よく充電できる。
本発明の他の充電装置によれば、前記外ケース10が、上面の両側に装着部11を備えて、互いに隣接する前記装着部11の間に、前記操作ボタン60を設けることができる。
上記構成により、外ケースの両側に設けた装着部の間に操作ボタンを設けることで、操作ボタンを外ケースの中央部分に配置して操作し易くできる。
電器用アダプタによれば、第一の電池パック3Aを装着して充電する充電器の、該第一の電池パック3Aを装着する装着部11に装着可能な充電器用アダプタであって、ケーシング20と、前記ケーシング20の一部であって、装着部11と装着される際に接合される被装着部29と、前記ケーシング20の前記被装着部29とは異なる部位に、第一の電池パック3Aとは異なる形状の第二の電池パック3Bを着脱自在に装着するサブ装着部21を有する。
上記構成により、アダプタを充電器の装着部にセットすることで、第二の電池パックを簡単かつ容易に接続して充電できる。また、携帯型の電池駆動機器を複数使用する場合においても、第二の電池パック専用の充電器に代えてアダプタを携行することで、簡単に持ち運びしながら、仕様の異なる電池パックを便利に充電できる。
本発明の一実施の形態にかかる充電装置に電池パックを装着した状態を示す斜視図である。 図1に示す充電装置と電池パックの平面図である。 図2に示す充電装置と電池パックのIII−III線断面図である。 図2に示す充電装置と電池パックのIV−IV線断面図である。 図2に示す充電装置と電池パックのV−V線断面図である。 図2に示す充電装置と電池パックのVI−VI線断面図である。 図1に示す充電装置に電池パックを装着する状態を示す一部拡大分解斜視図である。 図7に示す電池パックとアダプタを背面側から見た一部拡大底面斜視図である。 本発明の一実施の形態にかかる充電装置と電池パックのブロック図である。 アダプタの対向壁の内部構造を示す水平断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態
は、本発明の技術思想を具体化するための充電装置を例示するものであって、本発明は充電装置を以下のものに特定しない。なお、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部材の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施例、実施形態において説明された内容は、他の実施例、実施形態等に利用可能なものもある。
(実施例1)
図1〜図10に、本発明の実施の形態に係る充電装置を示す。これらの図において、図1は充電装置に電池パックを装着した状態を示す斜視図、図2は充電装置に電池パックを装着した状態を示す平面図、図3は図2の充電装置のIII−III線断面図、図4は図2の充電装置のIV−IV線断面図、図5は図2の充電装置のV−V線断面図、図6は図2の充電装置のVI−VI線断面図、図7は充電装置に電池パックを装着する状態を示す一部拡大分解斜視図、図8は図7に示すアダプタと電池パックを下側から見た一部拡大背面斜視図、図9は充電装置と電池パックのブロック図、図10はアダプタの対向壁の水平断面図をそれぞれ示している。
本発明の充電装置は、タイプの異なる電池パックを装着して充電できる構造としている。タイプが異なる電池パックとは、充放電のために充電装置や電池駆動機器に接続される電気接続部である外部端子の位置や形状が互いに異なり、あるいは、充電装置や電池駆動機器の装着部に接合される被装着部の形状が互いに異なる電池パックであって、これらの違いにより機種や仕様の異なる充電装置や電池駆動機器に誤って装着されるのを防止しているものである。さらに、タイプが異なる電池パックは、以上のような機械的な構造の相違に加えて、容量や充電電流等の電気的な仕様が異なる電池パックとすることもできる。このような電池パックとして、たとえば、デジタルカメラ等の電池駆動機器に着脱自在に装着されて、これらの機器に電力を供給する電池パックが使用できる。ただ、本発明は、電池パックの用途をデジタルカメラに限定するものではなく、他の電池駆動機器にも適宜利用可能である。
(第一の電池パック及び第二の電池パック)
図1ないし図8に示す充電装置は、タイプの異なる電池パック3として、第一の電池パック3Aと第二の電池パック3Bを装着する状態を示している。図に示す第一の電池パック3Aと第二の電池パック3Bは、装着対象となる電池駆動機器(図示せず)に装着できる外形に成形された電池ケース31、41を備えており、この電池ケース31、41の内部に、複数の充電できる二次電池30を内蔵している。図3と図4に示す電池パック3は、電池ケース31、41の内部に、3本の円筒形の二次電池30を互いに平行な姿勢で並べて収納している。電池パック3に内蔵される二次電池30は、リチウムイオン電池である。ただ、二次電池は、ニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池、ポリマー電池等の充電できる他の全ての電池とすることもできる。電池パック3は、複数の二次電池30を直列に接続して出力電圧を高くしている。電池パックは、複数の二次電池を並列に接続して充放電の電流を大きくすることもできる。なお、電池パックは、内蔵する二次電池の数や接続状態を特定しない。電池パックは、使用する電池駆動機器の種類や用途に応じて内蔵する二次電池の数と出力電圧を種々に設計できる。
さらに、第一の電池パック3Aと第二の電池パック3Bは、充電装置や電池駆動機器に接続される電気接続部である外部端子36、46を備えており、この外部端子36、46を、電池ケース31、41の一方の端面31X、41Xに開口した端子窓33、43から表出させている。外部端子36、46は、複数の接点36A、46A(図9参照)を備えており、これらの接点36A、46Aをコネクタ34、44で定位置に固定している。コネクタ34、44は、複数列の縦スリット34a、44aを平行に設けると共に、この縦スリット34a、44aの内側に接点36A、46Aを固定して外部端子36、46としている。第一の電池パック3Aと第二の電池パック3Bは、図8に示すように、端子窓33、43を電池ケース31、41の異なる位置に開口して、各々の外部端子36、46を異なる位置に配置しており、これにより、充電装置や電池駆動機器への誤装着を防止している。図8に示す第一の電池パック3Aと第二の電池パック3Bは、コネクタ34、44の形状を等しくしており、その配置を変更することで電気接続部を差別化しているが、コネクタは異なる形状とすることもできる。さらに、図に示す第一の電池パック3Aと第二の電池パック3Bは、詳細には後述するが、電池ケース31、41の外形の違いによって充電装置への誤装着を防止できるように、充電装置に接合される被装着部39、49を互いに異なる形状としている。
なお、本実施の形態において、タイプの異なる電池パック3である第一の電池パック3Aと第二の電池パック3Bは、外部端子36、46であるコネクタ34、44の配置、及び被装着部39、49の形状で差別化するが、本発明は、第一の電池パックと第二の電池パックにおける、外部端子であるコネクタの配置や形状、さらには被装着部の形状や構造を特定するものではない。第一の電池パックと第二の電池パックは、装着対象となる電池駆動機器に応じて、外部端子であるコネクタの配置や形状、さらには被装着部の形状や構造等を種々に変更することができる。
以下、タイプの異なる電池パック3である第一の電池パック3Aと第二の電池パック3Bを充電装置100に装着して充電する構造について詳述する。
(充電装置100)
図1ないし図7に示す充電装置100は、充電対象となる第一の電池パック3Aを着脱自在に装着して充電する充電器本体1と、この充電器本体1に着脱自在に装着されて、第一の電池パック3Aとは異なる形状の第二の電池パック3Bを着脱自在に装着するアダプタ2とを備えている。この充電装置100は、図1〜図4及び図7の左側に示すように、充電器本体1に第一の電池パック3Aを装着して、充電器本体1から供給される電力で第一の電池パック3Aを充電し、また、図1〜図4及び図7の右側に示すように、充電器本体1にアダプタ2を装着すると共に、このアダプタ2に第二の電池パック3Bを装着して、充電器本体1から供給される電力で第二の電池パック3Bを充電する。なお、図に示す充電装置100は、充電器本体1の左側に第一の電池パック3Aを装着して充電し、充電器本体1の右側に、アダプタ2を介して第二の電池パック3Bを装着して充電する状態を示しているが、充電装置100は、充電器本体1の右側に第一の電池パック3Aを装着して充電し、また、充電器本体1の左側に、アダプタ2を介して第二の電池パック3Bを装着して充電することもできる。
(充電器本体1)
図1ないし図7、及び図9に示す充電器本体1は、第一の電池パック3Aを着脱自在に装着できる装着部11を有する外ケース10と、この外ケース10に内蔵されて、装着部11に装着される第一の電池パック3Aを充電し、かつ、アダプタ2を介して装着部11に装着される第二の電池パック3Bを充電する充電回路5とを備えている。
(外ケース10)
外ケース10は、全体の外形を直方体の箱形とする形状にプラスチックで成形されている。外ケース10は、上ケース10Aと下ケース10Bとからなり、第一の電池パック3Aを着脱自在に装着する装着部11を上ケース10Aの上面に設けている。図の外ケース10は、平面視を横長の長方形状としており、長手方向の両端部の上面に装着部11を設けている。なお、この例では、外ケース10の上面の二箇所に装着部11を設けているが、外ケース10に設ける装着部11は、一箇所とすることも、三箇所以上とすることも可能であることはいうまでもない。
(装着部11)
装着部11は、ここに装着される第一の電池パック3Aを嵌合できる凹部形状、すなわち、第一の電池パック3Aの被装着部39の外形に沿う内形としている。図に示す第一の電池パック3Aは、電池ケース31の底面側を被装着部39としている。したがって、装着部11は、第一の電池パック3Aの底面に沿う形状に成形している。図に示す装着部11は、底面の両側に側壁12を有する形状として、全体の形状を溝形としている。さらに、装着部11は、装着される第一の電池パック3Aの一方の端面31Xと対向する端面壁13を上面に突出して設けている。すなわち、装着部11は、両側を側壁12でカバーすると共に、一端を端面壁13でカバーする形状とし、さらに残りの一端を開放する形状として、この一端を第一の電池パック3Aの挿入側開放部14としている。この装着部11は、ここに装着される第一の電池パック3Aの端部を挿入側開放部14から外側に突出させる姿勢としながら、第一の電池パック3Aを定位置にセットするようにしている。したがって、外ケース10は、装着部11の全長を第一の電池パック3Aの全長よりも短くすると共に、装着部11の横幅である一対の側壁12の間隔を第一の電池パック3Aの幅とほぼ等しく、あるいはやや大きくして、第一の電池パック3Aを装着部11の側壁12に沿ってスライドできるようにしている。
さらに、図に示す装着部11は、中央部に第一の電池パック3Aの挿入方向に延びる連結凸部11Bを設けて、この連結凸部11Bの両側に、互いに平行な2列の溝部11Aを設けている。図8に示す第一の電池パック3Aは、電池ケース31の底面に形成される被装着部39を、両側部に設けた2列の連結凸条39Aと、これらの連結凸条39Aの間に設けた連結凹部39Bとで形成している。したがって、装着部11は、2列の溝部11Aの内形を、対向する連結凸条39Aに沿う形状とすると共に、連結凸部11Bの外形を、対向する連結凹部39Bに案内できる形状として、第一の電池パック3Aの被装着部39を嵌合できる構造としている。図に示す第一の電池パック3Aは、連結凸条39Aの横断面形状を、内蔵する円筒形の二次電池30の外形に沿う半円形状に近似させているので、装着部11の溝部11Aの横断面形状も、連結凸条39Aの半円形状に近似する形状としている。この装着部11は、第一の電池パック3Aに設けた連結凸条39Aを、溝部11Aに沿ってスライドさせて定位置に案内する。
(接続端子15)
さらに、装着部11は、ここに装着される第一の電池パック3Aの外部端子36に接続される接続端子15を備えている。この接続端子15は、第一の電池パック3Aに設けた外部端子36と対向する位置であって、端面壁13から表出して設けている。ここで、第一の電池パック3Aは、図8に示すように、端面壁13と対向する端面31Xの向かって右側に偏在して外部端子36のコネクタ34を設けている。したがって、外ケース10の装着部11は、図7に示すように、端面壁13の向かって左側に偏在して接続端子15を設けている。この接続端子15は、装着部11にセットされる第一の電池パック3Aの外部端子36に接続されて、第一の電池パック3Aに充電電力を供給し、あるいは、第一の電池パック3Aから入力される種々の信号を検出する。
接続端子15は、複数の板状の金属板15Aを一列に横並び(図において左右方向)に配置している。接続端子15は、板状の金属板15Aをほぼ同じ外形として互いに平行な姿勢で配列している。板状の金属板15Aは、装着部11の端面壁13に対して垂直な姿勢であって、第一の電池パック3Aの挿入方向に沿う姿勢で配置している。図に示す充電器本体1は、複数の金属板15Aを端子ホルダ63に固定しており、この端子ホルダ63を介して複数の金属板15Aを所定の姿勢で配置している。このように、端子ホルダ63に固定された金属板15Aを、第一の電池パック3Aの装着方向に延長させた姿勢で配置することで、第一の電池パック3Aの装着動作により、外部端子36のコネクタ34に設けた各縦スリット34aに対して接続端子15の各金属板15Aをスムーズに挿入して接続できる。図に示す装着部11は、複数の金属板15Aが固定された端子ホルダ63を嵌入して表出させる表出窓13Aを端面壁13に開口している。
さらに、図の装着部11は、この表出窓13Aの下側に位置して、端面壁13と底面の境界に沿って突出する段差凸部17を設けている。この段差凸部17は、第一の電池パック3Aの電池ケース31の端面31Xと底面の境界に沿って設けた段差凹部37に対向して設けられており、この段差凹部37に段差凸部17を案内して第一の電池パック3Aを装着部11の定位置にセットするようにしている。第一の電池パック3Aは、図8に示すように、電池ケース31の端面31Xとこの段差凹部37との境界に沿って開口窓33を開口しており、この開口窓33に外部端子36のコネクタ34を配置している。
金属板15Aである接続端子15は、ニッケル板、銅板、銅合金板等の優れた導電性を有する金属で製作される。ただ、接続端子は、必ずしも板状には特定しない。接続端子は、装着部の内側に表出して、ここに装着される電池パックの外部端子に接続される種々の形状とすることができる。複数の金属板15Aからなる接続端子15は、正負の充電端子15aを両側に配置し、これらの充電端子15aの間に非充電端子である通信端子15bを配置している。充電端子15aは、第一の電池パック3Aに内蔵する二次電池30を充電するための正負の高電圧端子である。また通信端子15bは、第一の電池パック3Aとの間で電池情報を伝達する信号端子である。
(サブ回路基板62)
複数の金属板15Aが固定された端子ホルダ63は、外ケース10内に配置されるサブ回路基板62に固定されて定位置に配置される。図3ないし図6の外ケース10は、装着部11の底面の内面側に接近して、サブ回路基板62を水平な姿勢で固定している。このサブ回路基板62は、上ケース10Aの両側に設けられた装着部11に配置される接続端子15の端子ホルダ63を固定しており、これらの端子ホルダ63を装着部11の定位置に配置している。
(充電回路5)
さらに、充電器本体1は、装着部11に装着される第一の電池パック3Aと、アダプタ2を介して装着部11に装着される第二の電池パック3Bを充電する充電回路5を備えている。図9は、充電装置100と電池パック3のブロック図を示している。充電器本体1に内蔵される充電回路5は、図9に示すように、商用電源(図示せず)から供給される交流電源を直流に変換する整流回路51と、この整流回路51から出力される脈流を平滑化する平滑回路52である電解コンデンサ52Aと、平滑回路52から出力される直流の電圧を、電池パック3の充電電圧に変換して出力する充電制御回路53と、この充電制御回路53を制御する制御回路54とを備えている。
内蔵する二次電池30をリチウムイオン電池やリチウムポリマー電池とする電池パック3を充電する充電回路5は、充電制御回路53を、定電圧・定電流特性のDC/DCコンバータとする。二次電池をニッケル水素電池とする電池パックを充電する充電回路は、充電制御回路を、定電流特性のDC/DCコンバータとする。充電制御回路53の出力は、装着部11に配置される正負の充電端子15aに接続されており、装着部11にセットされる第一の電池パック3Aの正負の充放電端子36a、またはアダプタ2を介して装着部11に装着される第二の電池パック3Bの正負の充放電端子46aに接続されて、これらの電池パック3に充電電力を供給する。
制御回路54は、通信端子15bから入力される識別信号からセットされた電池パック3の種類を識別し、この電池パック3を充電する最適な電圧と電流値を判別して、充電端子15aから出力する充電電圧と充電電流を調整する。この充電器本体1は、電池パック3が装着されると、電池パック3の制御部35から通信端子36b、46bを介して出力される識別信号を、制御回路54で検出し、検出された識別信号から、制御回路54が電池パック3のタイプを判別して、この電池パック3を充電するのに最適な電圧と電流値となるように充電制御回路53を制御する。制御回路54は、充電可能な電池パック3の情報として、たとえば、識別信号や充電電圧、充電電流等をメモリ59に記憶しており、入力される識別信号から、電池パック3に最適な充電電圧と充電電流をと判別して、充電制御回路53を制御する。この充電器本体1は、電池パック3を充電する充電電圧や充電電流を、電池パック3から入力される識別信号から判別し、電池パック3に最適な電圧や電流値に切り換えて充電するので、仕様が異なる複数種の電池パック3を一つの充電器本体1で充電できる。ただ、充電器本体は、必ずしも出力電圧を切り換える必要はなく、一定の出力電圧で電池パックを充電することもできる。
さらに、制御回路54は、通信端子15bに異常信号が入力されると、電池パック3の異常と判定して、充電制御回路53をオフに切り換えて充電を停止する。さらに、制御回路54は、通信端子15bに入力される温度信号から、電池パック3に内蔵される二次電池30の温度を検出することもできる。この制御回路54は、電池温度が最高温度よりも高くなると、充電電流を遮断して充電を中断し、あるいは充電電流を少なくして、電池温度を低下させる。電池温度が設定温度よりも低くなると、正常な充電電流で充電する。
なお、図9に示す電池パック3は、保護回路32として、二次電池30と直列に接続している充放電スイッチ38と、充放電される二次電池30の電池状態を検出して、充放電スイッチ38をオンオフに制御する制御部35とを備えている。図に示す電池パック3の制御部35は、二次電池30に流れる電流を検出し、また、電圧を検出して、電池の残容量を演算している。電池の電流を検出するために、電池と直列に接続している電流検出抵抗(図示せず)を備える。この電流検出抵抗の両端の電圧を検出して、電池に流れる充電電流と、放電電流を判別して検出する。さらに、制御部35は、二次電池30の過電流を検出し、又は電池温度が異常に高くなる二次電池30の異常を検出すると、充放電スイッチ38をオフに切り換えて電流を遮断する。さらに、制御部35は内蔵する二次電池30の異常を検出すると異常信号を通信端子36b、46bから外部に出力する。さらに、制御部35は、二次電池30が満充電になると充放電スイッチ38をオンからオフに切り換えて、電池の過充電を防止する。また、制御部35は、二次電池30が所定の残容量まで放電されると充放電スイッチ38をオフに切り換えて、電池の過放電を防止する。さらに、制御部35は、電池パック3が充電装置や電池駆動機器にセットされたことを通信端子36b、46bを介して検出すると、充放電スイッチ38をオンに切り換えて、二次電池30の充放電を許容する。
(キャリブレーションボタン)
さらに、図9の充電器本体1は、装着される電池パック3をキャリブレーションする機能を備えている。図の充電器本体1は、装着された電池パック3を放電する放電回路55を備えており、キャリブレーションの対象となる電池パック3を放電回路55で完全放電した後、充電回路5で満充電して、電池パック3をキャリブレーションする。放電回路55は、放電対象の電池パック3を放電する放電抵抗56と、電池パック3の出力側をこの放電抵抗56に接続する放電スイッチ57とを備えている。図3の充電器本体1は、電池パック3のキャリブレーションを開始するスイッチとしてプランジャースイッチ68をサブ回路基板62の上面に固定している。さらに、このプランジャースイッチ68の上方に位置して、外ケース10の上面から表出して、電池パック3をキャリブレーションする際に操作する操作ボタン60を設けている。図に操作ボタン60は押しボタン60Aで、キャリブレーションを開始する際にユーザーがこの押しボタン60Aを押すことで、プランジャースイッチ68を操作できるようにしている。図の充電器本体1は、装着部11に装着される電池パック3を各々キャリブレーションできるように、各装着部11に隣接して、押しボタン60Aを配置している。図の外ケース10は、両側に設けた装着部11の間に位置して操作ボタン60を配置している。
(メイン回路基板61)
なお、充電回路5を構成する整流回路51、平滑回路52を実現する電解コンデンサ52A、放電回路55を実現する放電抵抗56等の電子部品は、図示しないが、メイン回路基板に固定されて、外ケース内の定位置に配置されている。図3ないし図6に示す外ケース10は、下ケース10Bの底面の内面側に接近して、水平な姿勢でメイン回路基板61を固定している。とくに、発熱部品である電子部品を、サブ回路基板62とは異なるメイン回路基板61に配置して外ケース10の底部に配置する構造は、これらの発熱部品の発熱による他の電子部品への影響を低減できる特徴がある。外ケース10に内蔵されるメイン回路基板61とサブ回路基板62は、図示しないが、ハーネス等を介して互いに接続される。
(表示部70)
さらに、充電器本体1は、充電される電池パック3の充電状態を表示するための表示部70を備えている。図9に示す表示部70は、電池パック3の充電状態を光で外部に表示する光源71と、この光源71の点灯状態を制御する点灯回路72とを備えている。光源71には、LEDやLD等の半導体発光素子、あるいは液晶や有機EL等が利用できる。この例では、光源71としてLED71Aを使用しており、このLED71Aの点灯状態を点灯回路72で制御して電池パック3の残容量等を外部に表示させるよう構成している。充電器本体1は、複数のLED71Aを備えており、これらのLED71Aを図4に示すようにサブ回路基板62の上面に固定している。複数のLED71Aを備える表示部70は、複数の装着部11に装着される電池パック3の充電状態を、装着部11ごとに表示することができる。
さらに、表示部70は、LED71Aの発光を効果的に外部に照射するために、各LED71Aに対向して、LED71Aの発光を外ケース10外に導光するランプリーダー73を配置している。図4に示す充電器本体1は、上ケース10Aの上面に複数の表示窓10aを開口しており、各表示窓10aに対向して、ランプリーダー73を配置している。ランプリーダー73は、透光性樹脂などで構成されており、LED71Aの発光を透過させて表示窓10aから外部に照射している。ただ、充電器本体は、必ずしもランプリーダーを配置する必要はなく、上ケースを透光性の樹脂で成形して、光源の光を上ケースに透過させて外部に表示することもできる。図1、図2、及び図4に示す充電器本体1は、上ケース10Aの上面であって、両側に設けた装着部11の間に位置して表示部70を設けている。このように、上ケース10Aの上面の中央部に表示部70を設けることで、ユーザーに対する視認性を向上できる
以上の充電器本体1は、以下のようにして第一の電池パック3Aを充電し、また第二の電池パック3Bを充電する。
[第一の電池パック3Aを充電する場合]
(1)充電器本体1の装着部11に第一の電池パック3Aをセットする。
(2)制御回路54は、第一の電池パック3Aから通信端子15bに入力される識別信号を検出して、セットされた第一の電池パック3Aのタイプを識別する。
(3)さらに、制御回路54は、充電対象となる第一の電池パック3Aがセットされた側の装着部11の充電端子15aと、充電制御回路53の出力側との間に接続された充電スイッチ58をオンに切り換えた後、セットされた第一の電池パック3Aを充電するのに最適な電圧と電流値となるように充電制御回路53を制御しながら充電する。
(4)その後、第一の電池パック3Aが満充電されると、充電制御回路53を制御して充電を停止した後、充電スイッチ58をオフに切り換える。
[第二の電池パック3Bを充電する場合]
(1)充電器本体1の装着部11に、アダプタ2を介して第二の電池パック3Bをセットする。
(2)制御回路54は、第二の電池パック3Bから通信端子15bに入力される識別信号を検出して、セットされた第二の電池パック3Bのタイプを識別する。
(3)さらに、制御回路54は、充電対象となる第二の電池パック3Bがセットされた装着部11の充電端子15aと、充電制御回路53の出力側との間に接続された充電スイッチ58をオンに切り換えた後、セットされた第二の電池パック3Bを充電するのに最適な電圧と電流値となるように充電制御回路53を制御しながら充電する。
(4)その後、第二の電池パック3Bが満充電されると、充電制御回路53を制御して充電を停止した後、充電スイッチ58をオフに切り換える。
[電池パック3をキャリブレーションする場合]
(1)充電器本体1の装着部11に第一の電池パック3Aがセットされ、あるいは、アダプタ2を介して第二の電池パック3Bがセットされた状態でキャリブレーションを開始する押しボタン60Aを操作する。
(2)制御回路54は、キャリブレーションの対象となる電池パック3がセットされた装着部11の充電端子15aに接続された放電スイッチ57をオンに切り換えて、この電池パック3の放電を開始する。
(3)電池パック3が放電されて、残容量が所定値以下になると、制御回路54は、放電スイッチ57をオフに切り換えて電池パック3の放電を停止する。
(4)さらに、電池パック3がセットされた装着部11の充電端子15aに接続された充電スイッチ58をオンに切り換えた後、セットされた電池パック3を充電するのに最適な電圧と電流値となるように充電制御回路53を制御しながら充電する。
(5)その後、電池パック3が満充電されると、充電制御回路53を制御して充電を停止した後、充電スイッチ58をオフに切り換える。
なお、以上の動作状態において、充電器本体1は、充電中にある電池パック3の充電状態を表示部70で外部に表示することができる。また、両方の装着部11に同時に電池パック3がセットされると、充電器本体1は、いずれか一方の電池パック3を満充電又はキャリブレーションした後、他方の電池パック3を満充電又はキャリブレーションする。
(アダプタ2)
アダプタ2は、ケーシング20と、このケーシング20の一部であって、装着部11に装着される際に接合される被装着部22と、ケーシング20の被装着部22とは異なる部位に設けられて、第一の電池パック3Aとは異なる形状の第二の電池パック3Bを着脱自在に装着するサブ装着部21とを備えている。
(ケーシング20)
ケーシング20は、プラスチックで成形された上ケーシング20Aと下ケーシング20Bとからなる。図のケーシング20は、底面側を充電器本体1の装着部11に接合させて、上面側に第二の電池パック3Bを装着する。したがって、ケーシング20は、下ケーシング20Bの底面に、充電器本体1の装着部11に接合される被装着部29を形成すると共に、上ケーシング20Aの上面に、第二の電池パック3Bを着脱自在にセットするサブ装着部21を形成している。
(被装着部29)
ケーシング20の被装着部29は、外ケース10の装着部11に嵌合して接合される。したがって、ケーシング20の被装着部29は、第一の電池パック3Aの被装着部39とほぼ同じ形状に成形されている。図に示す第一の電池パック3Aの被装着部39は、底面の両側部に設けた2列の連結凸条39Aと、これらの連結凸条39Aの間に設けた連結凹部39Bとで構成されるので、ケーシング20の被装着部29も、底面の両側部に設けた2列の連結凸条29Aと、これらの連結凸条29Aの間に設けた連結凹部29Bとで構成している。したがって、ケーシング20の被装着部29は、2列の連結凸条29Aの外形を、対向する溝部11Aに沿う形状とすると共に、連結凹部29Bの内形を、対向する連結凸部11Bを案内できる形状として、外ケース10の装着部11に嵌合できる構造としている。このアダプタ2も、底面の両側に設けた連結凸条29Aを、装着部11の両側の溝部11Aに沿ってスライドさせて定位置に案内される。
(サブ装着部21)
サブ装着部21は、ここに装着される第二の電池パック3Bを嵌合できる凹部形状、すなわち、第二の電池パック3Bの被装着部49の外形に沿う内形としている。図に示す第二の電池パック3Bは、底面側を被装着部49としている。したがって、サブ装着部21は、第二の電池パック3Bの底面に沿う形状に成形している。ここで、図8に示す第二の電池パック3Bは、被装着部49の外形を、第一の電池パック3Aの被装着部39の外形に類似する形状としている。したがって、ケーシング20に形成されるサブ装着部21は、外ケース10に形成される装着部11に類似する形状としている。ただ、第二の電池パックの被装着部は、第一の電池パックの被装着部と全く異なる形状とすることもできる。
図に示すサブ装着部21は、底面の両側に側壁部22を有する形状として、全体の形状を溝形としている。さらに、サブ装着部21は、装着される第二の電池パック3Bの一方の端面と対向する対向壁23を上面に突出して設けている。すなわち、サブ装着部21は、両側を側壁部22でカバーすると共に、一端を対向壁23でカバーする形状とし、さらに残りの一端を開放する形状として、この一端を第二の電池パック3Bの挿入側開放部24としている。このサブ装着部21は、ここに装着される第二の電池パック3Bの端部を挿入側開放部24から外側に突出させる姿勢としながら、第二の電池パック3Bを定位置にセットするようにしている。したがって、サブ装着部21の全長を第二の電池パック3Bの全長よりも短くすると共に、サブ装着部21の横幅である一対の側壁部22の間隔を第二の電池パック3Bの幅とほぼ等しく、あるいはやや大きくして、第二の電池パック3Bをサブ装着部21の側壁部22に沿ってスライドできるようにしている。
さらに、図に示すサブ装着部21は、中央部に第二の電池パック3Bの挿入方向に延びる連結凸部21Bを設けて、この連結凸部21Bの両側に、互いに平行な2列の溝部21Aを設けている。図8に示す第二の電池パック3Bは、電池ケース41の底面に形成される被装着部49を、両側部に設けた2列の連結凸条49Aと、これらの連結凸条49Aの間に設けた連結凹部49Bとで形成している。したがって、サブ装着部21は、2列の溝部21Aの内形を、対向する連結凸条49Aに沿う形状とすると共に、連結凸部21Bの外形を、対向する連結凹部49Bに案内できる形状として、第二の電池パック3Bの被装着部49を嵌合できる構造としている。図に示す第二の電池パック3Bは、連結凸条49Aの横断面形状を、内蔵する円筒形の二次電池30の外形に沿う半円形状に近似させているので、サブ装着部21の溝部21Aの横断面形状も連結凸条49Aの半円形状に近似させている。このサブ装着部21は、第二の電池パック3Bに設けた連結凸条49Aを、溝部11Aに沿ってスライドさせて定位置に案内する。
(アダプタ側接続端子25)
さらに、サブ装着部21は、ここに装着される第二の電池パック3Bの外部端子46に接続されるアダプタ側接続端子25を備えている。このアダプタ側接続端子25は、第二の電池パック3Bに設けた外部端子46と対向する位置であって、対向壁23から表出して設けている。ここで、第二の電池パック3Bは、図8に示すように、対向壁23と対向する端面41Xの向かって左側に偏在して外部端子46のコネクタ44を設けている。したがって、ケーシング20のサブ装着部21は、図7に示すように、対向壁23の向かって右側に偏在してアダプタ側接続端子25を設けている。このアダプタ側接続端子25は、サブ装着部21にセットされる第二の電池パック3Bの外部端子46に接続されて、第二の電池パック3Bに充電電力を供給し、あるいは、第二の電池パック3Bから入力される種々の信号を検出する。ここで、図8に示すように、第二の電池パック3Bの外部端子46と第一の電池パック3Aの外部端子36は、同じ形状としている。したがって、サブ装着部21に設けられるアダプタ側接続端子25は、外ケース10の装着部11に設けられる前述の接続端子15と同じ材質、形状、及び構造とすることができる。ただ、第二の電池パックの外部端子を第一の電池パックの外部端子と異なる形状とする場合には、サブ装着部のアダプタ側接続端子の形状は、第二の電池パックの外部端子を接続できるように適宜変更させる。
アダプタ側接続端子25も、前述の接続端子15と同様に、複数の板状の金属板25Aを一列に横並び(図において左右方向)に配置している。アダプタ側接続端子25は、板状の金属板25Aをほぼ同じ外形として互いに平行な姿勢で配列している。板状の金属板25Aは、サブ装着部21の対向壁23に対して垂直な姿勢であって、第二の電池パック3Bの挿入方向に沿う姿勢で配置している。図に示すアダプタ2は、複数の金属板25Aを端子ホルダ65に固定しており、この端子ホルダ65を介して複数の金属板25Aを所定の姿勢で配置している。このように、端子ホルダ65に固定された金属板25Aを、第二の電池パック3Bの装着方向に延長させた姿勢で配置することで、第二の電池パック3Bの装着動作により、外部端子46のコネクタ44に設けた各縦スリット44aに対してアダプタ側接続端子25の各金属板25Aをスムーズに挿入して接続できる。図に示すサブ装着部21は、複数の金属板25Aが固定された端子ホルダ65を嵌入して表出させる表出窓23Aを対向壁23に開口している。
さらに、図のサブ装着部21は、この表出窓23Aの下側に位置して、対向壁23と底面の境界に沿って突出する段差凸部28を設けている。この段差凸部28は、第二の電池パック3Bの電池ケース41の端面41Xと底面の境界に沿って設けた段差凹部48に対向して設けられており、この段差凹部48に段差凸部28を案内して第二の電池パック3Bをサブ装着部21の定位置にセットするようにしている。第二の電池パック3Bは、図8に示すように、電池ケース41の端面41Xとこの段差凹部48との境界に沿って開口窓43を開口しており、この開口窓43に外部端子46のコネクタ44を配置している。
複数の金属板25Aからなるアダプタ側接続端子25も、正負の充電端子25aを両側に配置し、これらの充電端子25aの間に非充電端子である通信端子25bを配置している。充電端子25aは、第二の電池パック3Bに内蔵する二次電池30を充電するための正負の高電圧端子である。また通信端子25bは、第二の電池パック3Bとの間で電池情報を伝達する信号端子である。
(アダプタ側外部端子26)
さらに、アダプタ2は、外ケース10の装着部11に装着される状態で、装着部11に設けられた接続端子15に接続されるアダプタ側外部端子26を備えている。図に示すアダプタ2は、ケーシング20の端面20Xであって、対向壁23の外側に表出して、アダプタ側外部端子26を備えている。アダプタ側外部端子26は、外ケース10の装着部11にケーシング20を装着する状態で、装着部11に設けた接続端子15に接続されるように、装着部11の端面壁13と対向する端面20Xに配置されている。外ケース10の装着部11は、図7に示すように、端面壁13の向かって左側に偏在して接続端子15を設けている。したがって、ケーシング20は、図8に示すように、端面20Xの向かって右側に偏在してアダプタ側外部端子26のコネクタ64を設けている。このアダプタ側外部端子26は、装着部11にセットされる状態で装着部11の接続端子15に接続される。
ここで、図8に示すように、第一の電池パック3Aの外部端子36とケーシング20のアダプタ側外部端子26は、同じ形状としている。すなわち、アダプタ側外部端子26は、外部端子36と同様に、複数の接点26A(図9参照)をコネクタ64で定位置に固定している。コネクタ64は、複数列の縦スリット64aを平行に設けると共に、この縦スリット64aの内側に接点26Aを固定してアダプタ側外部端子26としている。複数の接点26Aを備えるアダプタ側外部端子26は、コネクタ64の縦スリット64aに挿入される接続端子15の金属板15Aを両側から押圧する状態で挟着して互いに電気接続される。接続端子15に接続されるアダプタ側外部端子26は、図9に示すように、正負の充電端子26aを両側に配置し、これらの充電端子26aの間に非充電端子である通信端子26bを配置している。充電端子26aは、第二の電池パック3Bに内蔵する二次電池30を充電するための正負の高電圧端子である。また通信端子26bは、第二の電池パック3Bとの間で電池情報を伝達する信号端子である。
ケーシング20は、コネクタ64を嵌入して表出させる対向窓23Bを対向壁23に開口している。さらに、図8に示すケーシング20は、この対向窓23Bの下側であって、端面20Xと底面の境界に沿って段差凹部27を設けている。ケーシング20は、この段差凹部27に、外ケース10の装着部11に設けた段差凸部17を案内して、装着部11の定位置にセットされるようにしている。
サブ装着部21に設けられたアダプタ側接続端子25とケーシング20の端面20Xから表出するアダプタ側外部端子26は、ケーシング20の内部において互いに接続されている。ケーシング20は、図5、図6、及び図10に示すように、対向壁23の内部にプリント基板66を配置しており、このプリント基板66の上下であって、互いに反対側の面に、アダプタ側接続端子25の端子ホルダ65とアダプタ側外部端子26のコネクタ64とを固定している。プリント基板66に固定される端子ホルダ65とコネクタ64は、図9に示すように、プリント基板66に設けた接続ライン67を介して、アダプタ側接続端子25とアダプタ側外部端子26の正負の充電端子25a、26a同士が互いに接続され、また、アダプタ側接続端子25とアダプタ側外部端子26の通信端子25b、26b同士が互いに接続される。
以上のアダプタ2は、第二の電池パック3Bを充電する際に、充電器本体1の装着部11に装着される。アダプタ2は、充電器本体1の装着部11に被装着部29が接合される状態で、ケーシング20から表出するアダプタ側外部端子26が、装着部11に設けた接続端子15に接続される。さらに、アダプタ2は、アダプタ側装着部21に第二の電池パック3Bが装着されて、アダプタ側装着部21に設けたアダプタ側接続端子25に第二の電池パック3Bの外部端子46が接続される。この状態で、第二の電池パック3Bは、アダプタ2を介して充電器本体1の接続端子15に接続されて、充電回路5から電力が供給されて充電される。
図5と図6に示すアダプタ2は、ケーシング20の上面に設けた対向壁23を、充電器本体1の装着部11に設けた端面壁13に対向する姿勢で装着するようにしている。図に示すアダプタ2は、充電器本体1の装着部11に装着される状態で、対向壁23の上部が、端面壁13の上面よりも上方に突出する形状としている。この形状のアダプタ2は、端面壁13から突出する対向壁23の上部を、第二の電池パック3Bの取り外し方向に押圧して簡単に取り外しできる。
(切欠部22A)
さらに、アダプタ2は、図2ないし図4に示すように、充電器本体1の装着部11に装着される状態で、ケーシング20のサブ装着部21の両側に沿って設けた側壁部22を、装着部11の両側に突出する形状としている。さらに、ケーシング20の側壁部22は、アダプタ2を装着部11に装着する状態で、充電器本体1の上面に設けた操作ボタン60と対向する位置に切欠部22Aを設けている。この切欠部22Aは、操作ボタン60の上方を開放する形状に側壁部22を切り欠いており、この切欠部22Aを通してユーザーが操作ボタン60を無理なく操作できるようにしている。図2に示す切欠部22Aは、操作ボタン60の外周に沿う円弧状に側壁部22を切り欠いている。この形状の切欠部22Aは、最も効果的に操作ボタン60の上方を開放して、操作ボタン60を確実に操作できる。さらに、図2に示すアダプタ2は、サブ装着部21の両側に設けられた側壁部22の対向する部位に切欠部22Aを設けている。このアダプタ2は、外ケース10の上面の両側に設けたいずれの装着部2に装着する状態においても、左右いずれかの切欠部22Aによって操作ボタン60の上方を開放できる。さらに、このアダプタ2は、両側に形成された切欠部22Aを摘み部に兼用することで、この切欠部22Aを掴んでアダプタ2を楽に取り外しできる。
(水抜き孔20m)
以上のアダプタ2は、充電器本体1の装着部11に装着される状態で、外ケース10から突出する突出部2Tを有している。図5と図6に示すアダプタ2は、充電器本体1の装着部11に装着される状態で、対向壁23と反対側の端部である第二の電池パック3Bの挿入側開放部14側の端部が、外ケース10から外側に突出する形状としている。さらに、アダプタ2は、図5と図8に示すように、突出部2Tの底面を貫通して、ケーシング20内の水を外部に排出するための水抜き孔20mを開口している。図に示すアダプタ2は、下ケーシング20Bの端部の中央部に水抜き孔20mを開口している。この構造は、外部からケーシング20内に侵入する水や、温度差によってケーシング20内で発生する結露水を、この水抜き孔20mから外部に排出することができる。とくに、このアダプタ2は、装着部11に装着した状態で、外ケース10から突出する突出部2Tに水抜き孔20mを開口しているので、水抜き孔20mから排出される水が装着部11の内側に流れて悪影響を及ぼすのを有効に防止できる。さらに、図に示すアダプタ2は、突出部2Tの底面であって、突出部2T側の壁際に位置して水抜き孔20mを開口しているので、アダプタ2を手で振ることにより、その反動を利用してケーシング20内の水を、水抜き孔20mから外部に強制的に排出できる特徴もある。
ここで、図に示すアダプタ2は、詳細には後述するが、サブ装着部21の連結凸部21Bに設けたロック爪98の周囲の隙間74から内部に水が侵入することがある。この隙間74から浸入した水は、ケーシング20内を流下して水抜き孔20mから外部に排出される。図3、図5、及び図6に示すケーシング20は、ロック爪98の周囲の隙間74から侵入する水をスムーズに水抜き孔20mに誘導できるように、下ケーシング20Bの内面にガイドリブ76を成形している。この構造により、ロック爪98の周囲の隙間74から侵入する水をスムーズに水抜き孔20mに流下させて、外部に排出できる。
これに対して、外ケース10の装着部11の連結凸部11Bに設けたロック爪88の周囲の隙間74に対しては、図5と図6に示すように、この隙間74の内面側に防水シート75を固定して閉塞している。この構造は、防水シート75により、この隙間74から外ケース10の内部に水が侵入するのを確実に阻止できる。ここで、アダプタ2についても、サブ装着部21に設けたロック爪98の周囲の隙間74の内面側を防水シートで閉塞して、この隙間74から内部に水が浸入するのを防止することができる。ただ、アダプタ2は、図に示すように、ケーシング20の内部に水に弱い電子部品等を内蔵していないので、内部に多少の水が浸入しても支障がない。このため、防水シートを省略して、水抜き孔から排水する構造とすることで、製造コストを低減できる。
(装着ガイド80、90)
さらに、図4、図6、図7、及び図8に示す充電装置は、外ケース10の装着部11に誤って異なるタイプの電池パック3が装着されるのを防止すると共に、装着対象となる第一の電池パック3Aまたはアダプタ2を装着部11の底面に沿って正しい姿勢でスライドさせるために、第一の電池パック3A及びアダプタ2の被装着部39、29と、装着部11との対向面に装着ガイド80を設けている。図に示す装着ガイド80は、第一の電池パック3A及びアダプタ2の挿入方向に設けたガイド溝81と、このガイド溝81に案内されるガイド凸部82とで構成している。図に示す装着部11は、連結凸部11Bの上面の両側にガイド溝81を設けており、第一の電池パック3A及びアダプタ2の底面には、ガイド溝81に案内されるガイド凸部82を設けている。
図7に示す連結凸部11Bは、図において左側の端面壁側に、浅くて短い第一のガイド溝81Aを設けると共に、右側には深くて長い第二のガイド溝81Bを設けている。また、第一の電池パック3A及びアダプタ2は、図8に示すように、第一のガイド溝81Aと対向する位置であって端面31X、20X側に、高さの低い第一のガイド凸部82Aを設けており、第二のガイド溝81Bと対向する位置には、高さの高い第二のガイド凸部82Bを複数設けている。以上の装着ガイド80は、第一のガイド凸部82Aを第一のガイド溝81Aに案内し、複数の第二のガイド凸部82Bを第二のガイド溝81Bに案内する状態で、第一の電池パック3A又はアダプタ2を装着部11に配置し、ガイド凸部82をガイド溝81に沿ってスライドさせて定位置に装着させる。この装着ガイド80は、ガイド凸部82がガイド溝81に沿って移動する状態で、第一の電池パック3A又はアダプタ2のスライド範囲を許容し、ガイド凸部82がガイド溝81の端面に当接する状態で第一の電池パック3A又はアダプタ2のスライド範囲を特定する。
なお、上述の例では、装着部11側にガイド溝81を設けて、第一の電池パック3A及びアダプタ2側にガイド凸部82を設けた例を説明したが、この構成に限られるものでなく、例えば第一の電池パック及びアダプタ側にガイド溝を設けて、装着部側にガイド凸部を設けてもよい。
また、図4、図6、図7、及び図8に示す充電装置は、アダプタ2のサブ装着部21に誤って異なるタイプの電池パック3が装着されるのを防止すると共に、装着対象となる第二の電池パック3Bをサブ装着部21の底面に沿って正しい姿勢でスライドさせるために、第二の電池パック3Bの被装着部49とサブ装着部21との対向面に装着ガイド90を設けている。図に示す装着ガイド90は、第二の電池パック3Bの挿入方向に設けたガイド溝91と、このガイド溝91に案内されるガイド凸部92とで構成している。図に示すサブ装着部21は、連結凸部21Bの上面の両側にガイド溝91を設けており、第二の電池パック3Bの底面には、ガイド溝91に案内されるガイド凸部92を設けている。
図7に示す連結凸部21Bは、中央部において、左右の対向する位置に、浅くて短いガイド溝91を設けている。また、第二の電池パック3Bは、図8に示すように、ガイド溝91と対向する位置に、高さの低いガイド凸部92を設けている。以上の装着ガイド90は、ガイド凸部92をガイド溝91に案内する状態で、第二の電池パック3Bをサブ装着部21に配置し、ガイド凸部92をガイド溝91に沿ってスライドさせて定位置に装着させる。この装着ガイド90は、ガイド凸部92がガイド溝91に沿って移動する状態で、第二の電池パック3Bのスライド範囲を許容し、ガイド凸部92がガイド溝91の端面に当接する状態で第二の電池パック3Bのスライド範囲を特定する。
なお、上述の例では、サブ装着部21側にガイド溝91を設けて、第二の電池パック3B側にガイド凸部92を設けた例を説明したが、この構成に限られるものでなく、例えば第二の電池パック側にガイド溝を設けて、サブ装着部側にガイド凸部を設けてもよい。
以上のように、第一の電池パック3A及びアダプタ2の被装着部39、29と、第二の電池パック3Bの被装着部49とを異なる形状とする装着ガイド80、90を介して、装着対象となる装着部11及びサブ装着部21を区別する構造は、装着部11やサブ装着部21に誤って異なるタイプの電池パック3が装着されるのを確実に阻止できる。ただ、装着ガイドは、必ずしも、以上の構造には特定せず、異なるタイプの電池パックを、確実に装着部とサブ装着部とに区別しながら案内できる他のすべての構造とすることができる。
(連結機構8)
さらに、図3、及び図4ないし図8に示す充電装置は、第一の電池パック3Aやアダプタ2を装着部11に機械的に連結し、また、第二の電池パック3Bをサブ装着部21に機械的に連結するための連結機構8を備えている。連結機構8は、装着部11やサブ装着部21に装着される電池パック3やアダプタ2が、装着部11又はサブ装着部21の底面から浮き上がって外れるのを防止する嵌着機構83、93と、この嵌着機構83、93によって定位置に装着された電池パック3やアダプタ2を定位置に保持する係止機構87、97とを備えている。なお、以下に示す連結機構8は、第一の電池パック3Aを装着部11に連結する連結機構8を第一の連結機構8Aとし、アダプタ2を装着部11に連結する連結機構8をアダプタ連結機構8Bとし、また、第二の電池パック3Bをサブ装着部21に連結する連結機構8を第二の連結機構8Cとしている。
嵌着機構83、93は、電池パック3又はアダプタ2の底面である被装着部39、49、29の連結凹部39B、49B、29Bに突出して設けられた一対の係止リブ84、94と、この係止リブ84、94に対向して、装着部11又はサブ装着部21の連結凸部11B、21Bに設けられた一対の挿入リブ86、96とで構成される。
係止リブ86、96は、図6と図8に示すように、縦断面形状をL字状として水平方向に延びる水平部86A、96Aを有する形状に成形されている。係止リブ86、96は、この水平部86A、96Aを電池パック3及びアダプタ2の挿入方向に延長すると共に、図3に示すように、両側の連結凸条39A、49A、29Aから中心方向に向かって突出する形状としている。係止リブ84、94は、水平部84A、94Aの内側に、電池パック3及びアダプタ2の挿入方向に延びる嵌着溝85、95を形成しており、この嵌着溝85、95に、挿入リブ86、96を挿入して嵌着できるようにしている。
挿入リブ86、96は、装着部11又はサブ装着部21の連結凸部11B、21Bの端部において、上面の両側に突出する形状であって、電池パック3及びアダプタ2の引き抜き方向に延びるひさし形状に成形されている。図に示す連結凸部11B、21Bは、両側に突出する一対の挿入リブ86、96を成形しており、この一対の挿入リブ86、96を、一対の嵌着溝85、95に案内して嵌着構造で連結するようにしている。
第一の電池パック3Aとアダプタ2は、共に外ケース10の装着部11に装着されるので、第一の電池パック3Aとアダプタ2の係止リブ84は、図8に示すように、被装着部39、29の連結凹部39B、29Bの同じ位置であって、ほぼ等しい形状に成形される。これにより、第一の電池パック3Aとアダプタ2は、外ケース10の装着部11に着脱自在に連結される。
以上の嵌着機構83、93は、第一の電池パック3Aやアダプタ2が外ケース10の装着部11に装着される状態で挿入リブ86が嵌着溝85に嵌入され、あるいは第二の電池パック3Bがケーシング20のサブ装着部21に装着される状態で挿入リブ96が嵌着溝95に嵌入されて嵌着される。
係止機構87、97は、嵌着機構83、93によって装着部11又はサブ装着部21の定位置に連結された電池パック3又はアダプタ2を、係止構造によって定位置に保持する。図5、図7、及び図8に示す係止機構87、97は、連結凸部11B、21Bの挿入側開放部14、24側の端部に一体成形して設けたロック爪88、98と、このロック爪88、98に対向して、電池パック3又はアダプタ2の連結凹部39B、49B、29Bに設けた係止部89、99とで構成されている。
ロック爪88、98は、先端部を上下方向に弾性変形させる弾性アーム部88A、98Aを備えており。この弾性アーム部88A、98Aの後端を連結凸部11B、21Bに一体的に連結すると共に、この弾性アーム部88A、98Aの先端部には、上方に向かって突出するフック部88B、98Bを設けている。図に示すロック爪88、98は、連結凸部11B、21Bの上面に一体成形されており、後端を除く外周を周囲から分離する形状に成形して、弾性アーム部88A、98Aを弾性変形できるようにしている。図3に示すロック爪88、98は、後端を除く周囲に隙間74を設けており、この隙間74によって連結凸部11B、21Bの上面から切り離されて、弾性アーム部88A、98Aを弾性変形できるようにしている。
係止部89、99は、連結凹部39B、49B、29Bの中央部において底面から突出して設けた凸部で、電池パック3及びアダプタ2を定位置に装着した状態で、ロック爪88、98のフック部88B、98Bを係止できる位置に成形されている。さらに、凸部である係止部89、99は、弾性アーム部88A、98Aを弾性変形させて、フック部88B、98Bを節度のある状態で着脱できるようにしている。この係止機構87、97は、ロック爪88、98と係止部89、99の節度の大小によって、装着部11及びサブ装着部21に対する着脱力が決定される。
係止機構87、97は、アダプタ連結機構8Bの着脱力を、第二の連結機構8Cの着脱力よりも大きくして、アダプタ2を第二の電池パック3Bよりも取り外し難くしている。このように、アダプタ2と第二の電池パック3Bの着脱力に差を設ける構造は、アダプタ2と第二の電池パック3Bの着脱方向を同方向としながら、第二の電池パック3Bだけを簡単に取り外しして、アダプタ2が一緒に取り外されるのを有効に防止できる。
連結機構8は、たとえば、アダプタ2の底面に設ける係止部89の高さを、第二の電池パック3Bの底面に設ける係止部99の高さよりも高くすることにより、アダプタ連結機構8Bの着脱力を第二の連結機構8Cの着脱力よりも大きくすることができる。また、連結機構8は、サブ装着部21の連結凸部21Bに設けるロック爪98のフック部98Bの突出量を、装着部11の連結凸部11Bに設けるロック爪88のフック部88Bの突出量よりも小さくすることで、アダプタ連結機構8Bの着脱力を第二の連結機構8Cの着脱力よりも大きくすることができる。さらに、連結機構8は、サブ装着部21の連結凸部21Bに設けるロック爪98の弾性アーム部98Aの弾性率を、装着部11の連結凸部11Bに設けるロック爪88の弾性アーム部88Aの弾性率よりも小さくすることで、アダプタ連結機構8Bの着脱力を第二の連結機構8Cの着脱力よりも大きくすることができる。ロック爪88、98は、たとえば、弾性アーム部88A、98Aの長さや厚さ、あるいは、幅を変更することで弾性率を調整できる。
本発明に係る充電装置は、仕様の異なる複数の電池駆動機器に装着されるタイプの異なる電池パックの充電装置として好適に使用できる。
100…充電装置
1…充電器本体
2…アダプタ 2T…突出部
3…電池パック 3A…第一の電池パック
3B…第二の電池パック
5…充電回路
8…連結機構 8A…第一の連結機構
8B…アダプタ連結機構
8C…第二の連結機構
10…外ケース 10A…上ケース
10a…表示窓
10B…下ケース
11…装着部 11A…溝部
11B…連結凸部
12…側壁
13…端面壁 13A…表出窓
14…挿入側開放部
15…接続端子 15A…金属板
15a…充電端子
15b…通信端子
17…段差凸部
20…ケーシング 20A…上ケーシング
20B…下ケーシング
20X…端面
20m…水抜き孔
21…サブ装着部 21A…溝部
21B…連結凸部
22…側壁部 22A…切欠部
23…対向壁 23A…開口窓
23B…対向窓
24…挿入側開放部
25…アダプタ側接続端子 25A…金属板
25a…充電端子
25b…通信端子
26…アダプタ側外部端子 26A…弾性接点
26a…充電端子
26b…通信端子
27…段差凹部
28…段差凸部
29…被装着部 29A…連結凸条
29B…連結凹部
30…二次電池
31…電池ケース 31X…端面
32…保護回路
33…端子窓
34…コネクタ 34a…縦スリット
35…制御部
36…外部端子 36A…接点
36a…充放電端子
36b…通信端子
37…段差凹部
38…充放電スイッチ
39…被装着部 39A…連結凸条
39B…連結凹部
41…電池ケース 41X…端面
43…端子窓
44…コネクタ 44a…縦スリット
46…外部端子 46A…接点
46a…充放電端子
46b…通信端子
48…段差凹部
49…被装着部 49A…連結凸条
49B…連結凹部
51…整流回路
52…平滑回路 52A…電解コンデンサ
53…充電制御回路
54…制御回路
55…放電回路
56…放電抵抗
57…放電スイッチ
58…充電スイッチ
59…メモリ
60…操作ボタン 60A…押しボタン
61…メイン回路基板
62…サブ回路基板
63…端子ホルダ
64…コネクタ 64a…縦スリット
65…端子ホルダ
66…プリント基板
67…接続ライン
68…プランジャースイッチ
70…表示部
71…光源 71A…LED
72…点灯回路
73…ランプリーダー
74…隙間
75…防水シート
76…区画リブ
80…装着ガイド
81…ガイド溝 81A…第一のガイド溝
81B…第二のガイド溝
82…ガイド凸部 82A…第一のガイド凸部
82B…第二のガイド凸部
83…嵌着機構
84…係止リブ 84A…水平部
85…嵌着溝
86…挿入リブ
87…係止機構
88…ロック爪 88A…弾性アーム部
88B…フック部
89…係止部
90…装着ガイド
91…ガイド溝
92…ガイド凸部
93…嵌着機構
94…係止リブ 94A…水平部
95…嵌着溝
96…挿入リブ
97…係止機構
98…ロック爪 98A…弾性アーム部
98B…フック部
99…係止部

Claims (8)

  1. 充電対象の第一の電池パックを着脱自在に装着する装着部を上面に有する外ケースと、
    前記外ケースに内蔵される充電回路と、
    前記装着部に着脱自在に装着されるアダプタと
    を備える充電装置であって、
    前記アダプタは、
    ケーシングと、
    前記ケーシングの一部であって、前記装着部に装着される際に接合される被装着部と、
    前記ケーシングの前記被装着部とは異なる部位に設けられて、前記第一の電池パックとは異なる形状の第二の電池パックを着脱自在に装着するサブ装着部とを有し、
    前記外ケースは、前記装着部に装着される前記アダプタを、アダプタ連結機構を介して着脱自在に固定すると共に、
    前記アダプタは、前記サブ装着部に装着される第二の電池パックを、第二の連結機構を介して着脱自在に固定するようにしており、
    前記アダプタ連結機構の着脱力を前記第二の連結機構の着脱力よりも大きくして、前記アダプタを第二の電池パックよりも取り外し難くしてなることを特徴とする充電装置。
  2. 請求項1に記載の充電装置であって、
    前記外ケースは、第一の電池パックに設けた外部端子が接続される接続端子を前記装着部に表出して備えており、
    前記アダプタは、前記接続端子に接続されるアダプタ側外部端子を前記ケーシングに表出して備えると共に、第二の電池パックに設けた外部端子が接続されるアダプタ側接続端子を前記サブ装着部に表出して備えており、
    前記アダプタ側外部端子と前記アダプタ側接続端子とが、前記ケーシングの内部におい
    て接続されてなることを特徴とする充電装置。
  3. 請求項1または2に記載の充電装置であって、
    前記ケーシングは、前記アダプタが前記外ケースの装着部に装着される状態で、前記外ケースから突出する突出部を有しており、
    前記突出部は、その底面に、前記ケーシング内の水を排出するための水抜き孔を開口してなることを特徴とする充電装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一に記載の充電装置であって、
    前記外ケースは、上面に操作ボタンを備えると共に、該操作ボタンを前記装着部に隣接して配置しており、
    前記ケーシングは、前記サブ装着部の両側に沿って側壁部を備えており、
    前記側壁部は、前記アダプタが前記外ケースの装着部に装着される状態で、前記装着部の両側に突出する形状であって、前記操作ボタンと対向する位置に切欠部が形成されており、該切欠部を、前記操作ボタンの上方を開放する形状としてなることを特徴とする充電装置。
  5. 請求項4に記載の充電装置であって、
    前記切欠部が、前記サブ装着部の両側に設けられた前記側壁部の対向する部位に形成されてなることを特徴とする電源装置。
  6. 請求項4または5に記載の充電装置であって、
    前記外ケースが、装着される電池パックを放電する放電回路を内蔵しており、
    前記操作ボタンが、装着される電池パックのキャリブレーションを開始する押しボタンであることを特徴とする充電装置。
  7. 請求項1ないしのいずれか一に記載の充電装置であって、
    前記外ケースが、前記装着部を複数備えてなることを特徴とする充電装置。
  8. 請求項4から6のいずれか一に記載の充電装置であって、
    前記外ケースが、上面の両側に装着部を備えており、互いに隣接する前記装着部の間に、前記操作ボタンを設けてなることを特徴とする充電装置。
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