JP6067197B1 - デジタルスマートセフティシステム、方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
利便性と共に安全に対する対策は極めて重要となっており、高度な安全策が求められている。大規模施設における滞在人口は多数であり、事故事件、火災等の影響は大きい。
前記制御手段は、前記防火戸検出手段の検出結果に基づいて、前記施設の関係者に前記防火戸が閉じていないことを通報することで、防火戸が開いた状態で煙が充満してしまって、避難者が煙による事故に会うのを防止する対応ができて避難者が安心して避難を行うことができる。なお、この防火戸には、本明細書では防火シャッタも含まれ、防火シャッタは、建物施設の3,000m2以内の区画ごとに設置されている。
なお、有毒ガスであるCOの濃度は換気設備のある事務所においては10ppm以下とするように法令により定められている。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るデジタルスマートセフティシステムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、施設に設置されたセフティ関連装置からの情報を取り込んで施設の状況を監視し、該施設の関係者が携帯する携帯装置に情報を送信するデジタルスマートセフティシステムに適用した例である。事件、事故には、火災発生のほか、不審者などがある。
また、不審者には、社外からの侵入者、許可を得ている時間以外に勤務する社内関係者、及び許可を得ている業務範囲以外のエリアにいる社内関係者などがある。
デジタルスマートセフティシステム1000は、施設に設置されたセフティ関連装置からの情報を取り込んで施設の状況を監視し、必要な情報を表示すると共に、該施設の関係者が携帯する携帯装置に情報を送信するシステムである。
監視装置100は、例えば営業施設の管理室に設置され、営業施設内を集中管理するPCサーバや、業務を推進する業務PCサーバである。監視装置100は、これらPCサーバや業務PCサーバ内において、デジタルスマートセフティ制御を担う機能部として設置されていてもよいし、単体で設置されていてもよい。監視装置100は、一般的なサーバ計算機、パーソナルコンピュータ等であってよい。また、監視装置100は、外部記憶装置(図示省略)を備え、ネットワーク(図示省略)に接続されている。なお、業務PCサーバに備えられる外部記憶装置には、業務PCサーバの業務に関する情報がバックアップされる。
監視装置100は、上述する社外又は社内の不審者である人物が店舗に現れたことが検出された場合、この人物の情報と店舗の情報をネットワークを通して本部・本社や警備会社システムに通知する。
制御部110は、複数の関係者がそれぞれ携帯する携帯装置の位置情報を取得する関係者位置情報取得手段111と、施設の各所に設置された複数の煙感知器234が感知することによって検知した煙情報に基づいて、煙の流れの方向、量及び速度を判定する煙判定手段112と、施設に備えられた防火戸・防火シャッタ228が閉じていないことを検出する防火戸検出手段113と、火災発生時、逃げ遅れた人を検出する人検出手段114と、煙判定手段112の判定結果に基づいて、安全な場所を指定して施設の関係者を避難誘導させる避難誘導制御を実行する制御手段115と、送信制御部116とを備える。
制御手段115は、防火戸検出手段113の検出結果に基づいて、施設の関係者に防火戸228(後記)が閉じていないことを通報する。
制御手段115は、人検出手段の検出結果に基づいて、逃げ遅れた人に通報(Wi−Fi・RFIDを使う。Wi−Fi・RFIDの詳細については後記)する。
記憶部130は、監視カメラ221から受信した静止画や動画、制御部110が用いる各種データ、プログラムなどを記憶する。
また、セフティ関連情報記憶DB135は、Wi−Fi認証登録情報、iビーコン(iBeacon)(登録商標)登録情報を記憶する。セフティ関連情報記憶DB135は、施設に発生しうる緊急事態に対して、深刻度に応じた複数の対応パターンをn次モード(nは、2以上の整数)として記憶する。
出力部150は、例えばオーディオインタフェースであり、施設内のスピーカ223に対して監視装置100からの音声信号を出力する。監視装置100からスピーカ223へ出力する音声信号としては、例えば入力部120に設けられたマイク224などの音声入力装置から入力された音声信号や、記憶部130に記憶された音声データ(音声サンプルデータ)を制御部110が読み出して再生する音声信号であってよい。スピーカ223は、アンプ及び施設内に配置された拡声器を備え、監視装置100から入力された音声信号を施設内に放送する。
画像処理部170は、受信した画像に対して予め定められた処理を行う。予め定められた処理には、輪郭抽出、画像のリサイズ、解像度変換処理などがある。また、画像処理部170は、関係者の携帯装置300に送信する顔画像に、赤枠や黄色枠を付すなどの画像処理を行う。
セフティ関連装置200は、業務施設に設置されたWi−Fi(Wireless Fidelity)ターミナル(以下Wi−Fi子機という)201、RFIDリーダ202、iビーコン子機203、人感センサ211、レーザレーダ(Laser Radar)212、監視カメラ221、モニタ222、スピーカ223、マイク224、リレーボックス225、電気錠226、火災報知機227、防火戸・防火シャッタ228、サーキュレータ(以下送風機ともいう)229、投光器230、撃退装置231、機械排煙口232、一酸化炭素(以下、COという)感知器233、火災発生時の煙を感知する複数の煙感知器234(煙検知手段)、煙を拡散する送風機235を備える。なお、機械排煙口232の間の任意の地点に更に機械排煙口232を増設してもよい。
人感センサ211は、人間の所在を検知するためのセンサである。赤外線、超音波、可視光などが用いられる。
レーザレーダ212は、物体の大きさや位置・速度を計測し、不審者の侵入・横断を検出する。レーザレーダ212は、オフィス、設計室、研究開発室、管理室等の重要セキュリティ区画に設置されている。また、通常、人が出入りすることのない建物の出入口等にも設置されている。
モニタ222は、テレビ画面又はLED表示であってもよい。
撃退装置231は、特殊な高周波や大音量サイレンにより不審者を撃退する。
なお、本実施形態では、認証カード31は、RFIDリーダ202との間で認証を行うRFID認証カードをRFIDタグとして用いた例であるが、どのような認証手段による認証カードであってもよい。また、認証カード31が、カード形状であることは説明の便宜上から呼称しているに過ぎず、カード形状でなくてもよい。
防火戸・防火シャッタ228は、監視装置100の制御部110に接続(シリアル伝送による接続)されている。後記するように、制御部110は、防火戸・防火シャッタ228の開閉状態(特に防火戸が閉じていないこと)を検出する。
携帯装置300は、複数の関係者がそれぞれ携帯する。携帯装置300は、例えばスマートフォン、タブレット、ノートパソコンである。携帯装置300は、このほか、携帯電話、PHS(Personal Handy-Phone System)、PDA(Personal Digital Assistants)、専用端末である。本実施の形態では、携帯装置300は、各関係者が様々な場所(すなわち現在位置)で使用可能であり、図示しない電話回線を介して監視装置100からのメール又は動画を含む映像等を受信可能である。
Wi−Fi親機301は、業務施設に設置されたWi−Fi子機201の電波を受信・個別識別する。
iビーコン親機302は、iビーコン機能を搭載したアプリケーション実行によりバックグラウンドで待機する。iビーコン親機302は、施設内に設置されたiビーコン子機203に近接したときに固有のID情報を発信し、そのID情報に紐付けられたアプリケーションが反応して自己の位置情報を得る。ここで、監視装置100は、施設内に設置されたiビーコン子機203の配置情報をセフティ関連情報記憶DB135に蓄積している。したがって、iビーコン親機302がiビーコン子機203に近接すると、携帯装置300を携帯する関係者のIDと位置を判定することができる。
まず、デジタルスマートセフティシステムの基本的な考え方について述べる。
(1)建物施設等において火災、煙、ガス等の災害発生がある。
本デジタルスマートセフティシステムは、災害発生時、関係者を適切に避難誘導し、建物施設にいる関係者の安全を確保する。
(2)事故事件は、外部からの不審者の侵入がある。内部からは企業の社内関係者の情報漏洩等の事故、事件がある。
本デジタルスマートセフティシステムは、火災発生の場合、すべての人を安全な場所に誘導するとともに、不審者・侵入者がある場合、関係者に現在の状況をリアルタイムに通知し、事故、事件を未然に防止する。
火災発生時は、施設内にいる人すべてが関係者である。そしてなによりも誘導情報の正確性と迅速性が求められる。また、上述したように、火事での死亡事例の多くは、煙を吸い込み、呼吸困難になるため発生するので、煙から人を逃げさせるための誘導が極めて重要である。
まず、ステップS101で、制御部110は、施設の各所に設置された複数の煙感知器234からの煙情報(煙感知有無及び煙量)を取得する。
上記(1)−(3)の判定結果は、制御部110が総合的に判定し、正確な避難誘導を実現する。
ステップS105では、制御部110の防火戸検出手段113(図1参照)は、施設に備えられた防火戸・防火シャッタ228が閉じていないか否かを検出する。
ステップS106で制御手段115は、防火戸検出手段113の検出結果を基に、施設の関係者に、避難経路中の該当する防火戸・防火シャッタ228が閉じていないことを通報する。この通報は、アナウンス、映像、関係者のWi−Fi・RFIDなどどのようなものでもよい。この通報を受けて関係者は、安全を確認の上、閉じていない防火戸・防火シャッタ228を閉じることができるため、閉じていなければならない防火戸・防火シャッタ228が閉じていないという事態を避けることができる。また、すでに危険が差し迫っていて、防火戸・防火シャッタ228を閉じることができない場合でも、防火戸・防火シャッタ228が閉じていないことを事前に知り安心して避難を行うことができる。
ステップS109で制御手段115は、火災による煙を感知時又は避難誘導の際、送風機235を駆動して煙を外部廻り、窓等の開口部・排煙口などに拡散させる。煙を拡散させることで、避難の際の煙吸い込みを減少させることができる。
次に、デジタルスマートセフティシステムの各種情報の登録処理について説明する。不審者・侵入者を判定するためには、事前に下記の登録処理が必要である。
(顔認証登録)
図3Aは、デジタルスマートセフティシステムの監視装置100の制御部110の人物の登録処理を示すフローチャートである。本フローは、監視装置100の制御部110により実行される。
ステップS3では、制御部110は、認証カード31発行者、施設関係者、及び関係者関係者等の詳細情報、車両ナンバー、関連情報の登録を行う。
図3Bは、デジタルスマートセフティシステムの監視装置100の制御部110のWi−Fi認証の登録処理を示すフローチャートである。本フローは、監視装置100の制御部110により実行される。
ステップS11では、制御部110は、業務施設に設置されたWi−Fi子機201とWi−Fi親機301とを接続し、Wi−Fi認証登録する。また、設置されたWi−Fi子機201の位置は、Wi−Fi親機301に登録されている。
関係者がWi−Fi子機201の電波区域を通行すると、関係者の携帯装置300のWi−Fi親機301は、関係者K3がWi−Fi子機201の区域にいることを、電波を発信して知らせる。監視装置100は、後記するWi−Fi認証により関係者の許可/不許可を判定する。
図3Cは、デジタルスマートセフティシステムの監視装置100の制御部110のiビーコンの登録処理を示すフローチャートである。本フローは、監視装置100の制御部110により実行される。
監視装置100には、関係者の携帯装置300が登録されるとともに、携帯装置300のアプリケーションとして、電波の識別範囲が10cm〜5m程度のiビーコン子機が備えられている。
ステップS21では、制御部110は、業務施設に設置されたiビーコン子機203とiビーコン親機302とを接続し、iビーコンを認証登録する。
図3Dは、デジタルスマートセフティシステムの監視装置100の制御部110のRFID認証の登録処理を示すフローチャートである。本フローは、監視装置100の制御部110により実行される。
ステップS31では、制御部110は、業務施設に設置されたRFIDリーダ202とRFIDタグとを接続し、RFIDを認証登録する。
(避難誘導制御)
図4は、デジタルスマートセフティシステムの監視装置100の避難誘導制御処理を示すフローチャートである。本フローは、主に監視装置100の制御部110により実行される。
まず、ステップS41で、制御部110は、不審者・侵入者(以下、不審者という)候補を判定する。
上記ステップS41で不審者と判定した場合、ステップS42で制御部110は、不審者に近接した関係者の位置情報を取得する。
ステップS43では、制御部110は、取得した位置情報に基づいて、不審者に最も近い関係者の携帯装置300の位置を判定する。
ステップS44では、制御部110は、不審者の位置に最も近い関係者に優先的に、不審者に関する情報を送信する。例えば、制御部110は、メールにて音声・動画・不審者の位置情報(施設レイアウト上に印を付した情報など)を送信する。
この場合、不審者が、最も近い携帯装置300の位置から所定距離離れた場合、他の携帯装置300に対して、不審者に関する情報を送信するようにしてもよい。
なお、当該携帯装置300から所定時間(例えば5秒間)経過しても肯定的応答ACKがないか、又は、当該携帯装置300から否定的応答NCKが返された場合、ステップS45で制御部110は、照合結果が一致した不審者に次に近い携帯装置300の位置を判定し、当該携帯装置300に不審者に関する情報を送信する。
不審者の場合、ステップS47で、制御部110は、当該携帯装置300の加圧セキュリティ装置310からの非常信号を受信したか否かを判別する。
加圧セキュリティ装置310からの非常信号を受信していない場合、命に係わるような緊急事態発生時ではないと判断して、ステップS48で制御部110は、他の関係者の携帯装置300に対してメールにて音声・動画・不審者の位置情報(レイアウト上に印を付した情報など)を送信する。これにより、他の関係者は、不審者のいる現場に急行することができる。
ステップS51では、制御部110は、不審者の現場の近傍に設置されているマイク224から不審者と関係者が話している会話を集音する。
ステップS52では、制御部110は、取り込んだ不審者の状況の画像(動画を含む)と集音した不審者の音声を、関係者の携帯装置300、警備関係者、関係機関にメールにより送信する。他の関係者は、リアルタイムに不審者の状況を確認することができ、現場への急行とそれに伴う警戒を準備しておくことができる。また、関係機関へ不審者の状況を的確に通報することがきる。
上記ステップS50乃至ステップS53は、必須ではなく省略してもよい。また、後記するように、緊急事態発生時からの時間経過又はイベント発生に伴って適宜追加される態様でもよい。
ステップS61で、制御部110は、レーザレーダ212により不審者を判定する。オフィス、設計室、研究開発室、管理室等の重要セキュリティ区画には、不審者を検知するレーザレーダ212が設置されている。また、通常、人が出入りすることのない建物の出入口等にもレーザレーダ212が設置されている。レーザレーダ212が作動した場合、以下の処理をまたずに侵入者(不審者)と判定(断定)する。
また、RIFD認証により不審者でないと判定した場合、ステップS67で判定された不審者候補が、不審者でないと認定して、図4のステップS41に戻る。
なお、上記ステップS61乃至ステップS66の実行順序は、この処理順序でなくてもよい。また、上記ステップS61乃至ステップS66のうち一部の認証のみを用いてもよい。
図6Aは、デジタルスマートセフティシステムの監視装置100のモード対応制御処理を示すフローチャートである。本フローは、主に監視装置100の制御部110により実行される。
まず、ステップS71で、制御部110は、緊急事態発生時か否かを判別する。緊急事態発生時でない場合、本フローを終了する。上記緊急事態発生は、火災発生や不審者の侵入による事故事件を想定している。火災の場合は、火災報知機の作動、防火戸等に取り付けた煙を検知する微弱電流センサからの信号がある。また、不審者の侵入による事故事件の場合は、不審者に近い関係者の携帯装置300からの通報がある。また、監視装置100側において、監視カメラ221等による監視結果も含まれる。
例えば、第1モードで、関係者の携帯装置300に、メールにより不審者の情報を送信し、5秒後に退去しなければ第2モードに移行し、不審者がいる該当位置場所を、監視カメラ221が方向を定め、侵入者を撮影する。そして、10秒後、以降も退去しなければ第3モードに移行し、業務施設の情報抜取り防止のためにPC等の電源を遮断し、他の関係者を現場に急行させる。更に10秒後以降も退去しなければ第4モードに移行し、音声で警告後、関係機関へ通報と連携する。
図6Bは、デジタルスマートセフティシステムの監視装置100のモード処理を示すフローチャートである。本サブルーチンは、図6AのステップS72の詳細フローである。
ステップS81で、監視装置100の制御部110は、緊急事態発生の種別と制御対象を判定する。
ステップS82で、制御部110は、緊急事態発生の種別と制御対象施設に従って第1モードから順に各モード毎の対応制御を実行する。
ステップS83で、制御部110は、時間経過又はイベント発生により次のモードに移行するか否かを判定する。次のモードに移行しない場合、ステップS82に戻る。
次のモードに移行する場合、ステップS84でモード対応制御を終了するか否かを判定する。モード対応制御を終了しない場合、ステップS82に戻る。モード対応制御を終了する場合、図6AのステップS72に戻る。
火災に対するデジタルスマートセフティシステム1000の運用方法について述べる。
[適用例1]
商業施設、ホテル、高層オフィス、多目的用途複合建物、集会所、病院、劇場、大学、工場、高層・超高層マンション、ターミナルビル、地下街、船舶、個人住宅等の人間が経済活動、居住等の、滞在人口は多数である。火災等事故の影響は大きく、火災時に発生した場合は不特定多数の多数の場合は、煙、炎、ガスによるパニックは大きい。
デジタルスマートセフティシステム1000は、火災発生をリアルタイムに把握し、建物施設に滞在した不特定多数の人を、安全、無事故に避難させるシステムを提供する。関係者が的確な避難誘導と、滞在者が火災の状況と、火災場所より逆方向で、近い順々の階段、避難施設、出入02口に避難できるようにする。
図7は、火災発生時の商業施設の上層階レイアウトを示す図である。
図7に示すように、この商業施設の上層階には、階段、特別避難階段、避難施設、非常ELV等と、売場、通路、各コーナ、宿泊室、オフィス、住居等があり、煙感知器、炎感知器、熱感知器(以下火災報知機という)、CO感知器233、RFIDリーダ202、監視カメラ221、モニタ222、人感センサ211、ドップラセンサ(図示省略)、レーザレーダ212、スピーカ223、煙感知器234(煙検知手段)(★印参照)、方向可動送風機235(◆印参照)を備える。
この状況では、この施設のフロアのすべての煙感知器SM1〜SM10が煙感知している。煙量は、煙感知器SM3,SM2,SM1,SM6,SM5,SM4,SM7…の順で多いことが検知された。図7の白抜き矢印に示すように、煙の流れの方向は、大きくは商業施設の西側から東側に流れていると判定できる。また、煙感知器SM6,SM5,SM4の煙量に着目すると、一部の煙は、南側から北側にも向かっていると判定できる。さらに、煙の流れの速度は、煙感知器SM3から西側へ向かう方向(「煙の流れの方向」A)が、煙感知器SM2やSM1から西側へ向かう方向(「煙の流れの方向」B,C)よりも大きいことが判定できたとする。監視装置100は、これらの判定結果から、まず大きな煙の流れの方向、すなわち「煙の流れの方向」A、「煙の流れの方向」B、「煙の流れの方向」Cを決める。次に、「煙の流れの方向」A,B,Cの中から、煙の流れの速度の大小を比較して最終的な避難誘導方向を決定する。ここでは、「煙の流れの方向」Aの煙の速度が最も大きく、「煙の流れの方向」B,Cの順である。「煙の流れの方向」Cの煙の速度が最も小さいので、煙の影響が最も少ないのは「煙の流れの方向」Cとなる。したがって、この施設における安全な避難誘導場所は、図7に示す商業施設の北東角の「正面東側」であると判定し、煙の影響が最も少ない「正面東側」に避難誘導する。
本実施形態では、煙の流れの方向だけではなく、煙の速度も判定要素に入れているので、上記のようにきめの細かな(より安全性の高い)避難誘導が可能になる。
ここで、煙の流れの速度が、非常に大きい場合には、その方向の火災が急拡大している可能性がある。この場合には、監視装置100は、煙の流れの速度が大きい方向を避けて避難誘導する。具体的に説明する。
仮に、図7において、「煙の流れの方向」Aの煙の速度が、急速に大きくなった場合を想定する。ただし、煙量は「煙の流れの方向」Bと同程度である。この場合、「煙の流れの方向」Aの火災が急拡大していると判定し、将来的な安全性を確保するため、「煙の流れの方向」Aへの避難誘導を「煙の流れの方向」Bへの避難誘導に切り替える。本実施形態では、煙の速度も判定要素に入れているが、煙の速度を判定しないで、煙の方向と量からだけでは、「煙の流れの方向」AとBとの区別ができない。本実施形態では、煙の流れの速度を、煙の流れの方向及び量の判定と併用することになって、将来的な避難誘導を可能にしている。
本実施形態では、煙の速度を判定することによって、制御精度向上(具体例1)と将来的な避難誘導を可能(具体例2)にする。
図8は、火災発生時の商業施設の上層階レイアウトを示す図である。説明の便宜上、図7を再び記載したものである。
建物施設全体をLAN構築し、デジタルスマートセフティシステム1000に接続する。監視装置100は、火災位置場所と階段、特別避難階段、避難施設、出入口の距離を記憶する。
監視装置100は、火災位置場所を特定し、火災位置場所より逆方向で、近い順の各階段、避難施設、出入口を関係者の携帯装置300に送信する。関係者は、来店者を適切な誘導と、逃げ遅れた来店者救護を関係者に指示することができる。
また、監視装置100は、来店、来館者、関係者へモニタ222、スピーカ223で報知し、火災位置場所より逆方向で、近い順の各階段、避難施設、出入口を安全な、避難誘導する。
煙、COの濃度を薄め、建物施設にいる、来店者、関係者が避難階段、避難施設、特別避難階段、非常ELVより、迅速、安全に避難誘導できる。
監視装置100は、連動している監視カメラ221が撮影し、火災の位置場所を特定する。監視装置100は、関係者の携帯装置300へ、該当の位置場所のレイアウト図に表記、画像を送信する。関係者がリアルタイムに対応できる。
第1モード(通報)は、火災という性格上、優先処理により「5階駐車場の西側窓W3〜4のエリア」のZ135ブロックのレイアウトと照合する。監視装置100は、Z135ブロックのFS8の火災報知機のエリア、位置場所で火災の発生状況と、火災が発生しているZ135ブロックより離間距離があり安全度が高い、逆方向の階段である東側階段S1、南側階段S3、北側階段S4、出入口を示すレイアウトを関係者の携帯装置300に送信する。より詳細には、監視装置100は、火災を撮影した、2分割した、広範囲を撮影したA動画と、至近を撮影したB動画の火災状況の動画を送信する。また、監視装置100は、集音した火災状況の音声を、関係者の携帯装置300にメールにより送信する。リアルタイムに関係者が確認し、現場への急行と、関係機関へ通報できる。
関係者は緊急事態の発生を、警備関係者、関係機関へ通報ができ、多数の来店者が混乱防止、安全、無事故で避難することができる。
モニタ222の放映では、広範囲を撮影したA動画と、至近を撮影したB動画により、火災がどの状況で、どちらの方向に延焼、拡大しているかを放映するとよい。火災位置場所Z135ブロックの、火災状況を見て知ることができる。
さらに、監視装置100は、スピーカ223から音声により報知する。避難者は、正確な火災の状況を見ながら、音声によっても、安全度が高い避難方向、例えば、階段から大通り正面玄関出入り口東側階段S1、バス停南側の南側階段S3、駅側の北側階段S4へ避難できる。
第3モード(避難)は、火災報知機FS8の火災報知機が感知後、10秒後に、火災がZ50、Z10、Z2ブロックの方へ拡大し、煙感知器(図示省略)が感知発報した場合、監視装置100は、火災報知機FS9〜FS12の発報信号を受信する。監視カメラ221が延焼している、Z50、Z10、Z2ブロックの方を向けて撮影し、監視装置100のセフティ関連情報記憶DB135に記憶する。
監視装置100は、建物施設に設置したモニタ222で緊急放映する。建物施設にいる来店者、関係者が、館内放送により、火災の状況が明確になり、避難階段へ、落ち着いて、転倒、パニック、逃げ遅れ等の混乱もなく、安全に避難ができる。
(COの影響)
建物施設では、管理者、関係者の業務と、来店客、来館者は顧客として利用している。火災発生時に管理者、関係者が顧客の避難誘導に取組む。一度に大挙して避難するために混雑し、スム−ズに避難できず、逃げ遅れる場合が多々ある。火災は発生後より時間の経過に比例して炎、煙、有毒ガスの充満等により、リスクは高まる。
建物施設が超高層化、広大化及び、閉鎖性が高い地下街、海外客船等は多人数である。また施設の構造的な規模、複雑さ等のリスクは、低層階、小型施設とは比較にならない程にリスクは増加する。企業、法人等は顧客を安全、迅速な避難活動のために、管理者、関係者の責務は高まっている。
企業人としての責務のために、顧客を避難させ、次に一般関係者を避難させ、最後に管理者は、全員が無事に避難したかを確認し避難するために、逃げ遅れ痛ましい事故等が発生している場合もある。
排煙設備は、法的に設置基準があり、例えば機械排煙の稼働、自然排煙口が均等に設置される。また、サーキュレータ229は固定、可動式どちらでも可能な方式を避難階段、避難バルコニー、非常エレベータの前方と、避難通路に設置する。可動式の送風機は、A火災報知機、B火災報知機の感知した、例示としてAの火災報知機に連動して、監視カメラ221、投光器、送風機は、Aの火災報知機の方向に向いて、撮影、投光、稼働する。
このような排煙設備(機械排煙機、自然排煙窓開口等)が設置されていても、火災が激しく延焼し、防炎垂れ壁を超えて、Z135、50、10、2ブロックからZ140、60、10、3ブロックへ延焼する場合がある。人間の行動に支障をきたす約20m前後の距離に近づくと、煙感知機が感知する。この場合、煙感知器SM1〜SM10、CO感知器CO1〜CO100が感知する。
ここでは、建物施設は、ブロックZ1〜Z250にブロック割されている。送風機は、排煙設備の排気口方向に向けて稼働し、煙、COを屋外へ排出する。火災の勢いが強く、別のブロック方向からも、煙、CO等の刺激臭が蔓延して、避難階段、避難バルコニー、非常エレベータに向けて、煙、COが流れてきた場合、監視装置100は、煙感知器SM1〜SM10、CO感知器CO1〜CO100の信号を検出し、当該ブロックの送風機を稼働させる。これによって、避難階段、避難バルコニー、非常エレベータの前方周囲に向けて煙、COを拡散する。視界を開くことができ、刺激臭を除去して、避難者が安全に避難することをサポートできる。
上述したように、デジタルスマートセフティシステム1000は、建物施設にWi−Fi子機201、RFIDリーダ202、iビーコン子機203、人感センサ211を設置し、関係者にRFIDタグを貸与し、携帯装置300を携帯させる。業務施設では、Wi−Fi子機201、RFIDリーダ202、人感センサ211、iビーコン子機203は常時稼働して、セキュリティ度を高め万全な業務をしている。また、営業施設は、顧客の通行、買物等に支障を与えるために、人感センサ211は平常時は、OFFにしている。
[適用例3]
デジタルスマートセフティシステム1000は、各種用途の商業、オフィス、複合施設、サーバ施設、金融施設、工場、地下街、駅、エアーターミナル、競技場、船舶施設等(以下、建物施設という)がある。このような建物施設が、業務施設として利用される場合、不特定多数の人が来館、来店し、また該当企業の関係者が多数、出入、業務する。
図9に示すように、この商業施設には、施設に出入する、出入口、重要な売場、通路、各コーナ等があり、Wi−Fi子機201、RFIDリーダ202、iビーコン子機203、監視カメラ221、モニタ222、人感センサ211、レーザレーダ212、スピーカ223等のセフティ関連装置200が備えられている。セフティ関連装置200の機能範囲を、1ブロックとし、例えば1ブロック〜70ブロックに区画する。
監視装置100は、建物施設の重要エリアの出入口、ゲート、売場等と、一般エリア、立入禁止エリアの建物施設全体を異常の有無を監視する。監視装置100は、挙動不審者、要注意不審者と迷惑行為、事故、事件行為等を監視する。監視装置100は、関係者の携帯装置300等に、メール、音声、画像を送信する。関係者がリアルタイムに対応できる。また、不正、犯罪行為を事前に防止してセキュリティ向上を図ることができる。
なお、監視装置100は、業務施設の営業時、閉館、閉店時を24時間通して監視することが好ましい。
業務関係者K1〜K150(図示省略)は、携帯装置300を登録・所持する。また、設置されたWi−Fi子機1〜200(図示省略)の位置は、Wi−Fi親機301に登録されている。
関係者K3が、Wi−Fi子機の電波区域を通行又は業務すると、関係者K3の携帯装置300の電波を受信し、関係者K3の携帯装置300がWi−Fi親機301にWi−Fi子機201の区域にいることを電波発信する。監視装置100は、該当区域に存在する人物が許可されているか不許可を判定する。
業務施設に、例えば企業の役職員関係者の携帯装置300を監視装置100のセフティ関連情報記憶DB135に登録する。また、業務施設に、電波の識別範囲が10cm〜5m程度のiビーコン子機203を設置する。LAN構成のルータへの接続は有線でも、無線でも可能である。ルータは監視装置100に接続する。
関係者K8が、iビーコン子機203の位置場所で通行又は業務すると、関係者K8の携帯装置300のiビーコン親機302が発信する電波を受信する。関係者K8の携帯装置300は、iビーコン子機203の位置場所にいることを監視装置100に電波を発信して知らせる。監視装置100は、セフティ関連情報記憶DB135を参照して関係者K8が許可されているか不許可であるかを判定する。
業務施設には、許可された時間内、及び電波発信距離内でセキュリティを確保するためにRFIDリーダ202が設置されている。監視装置100は、RFIDリーダ202を設置した場所、業務エリア、部屋名、曜日、時間等をセフティ関連情報記憶DB135に記憶する。
業務施設に出入、業務を許可された関係者は、RFIDリーダ202に正規アクセス可能なRFIDタグ(認証カード31)を貸与される。企業の関係者、取引先は、貸与されたRFIDタグを携帯することで、許可された、通路、エリア、倉庫、業務室等を出入したり、業務ができる。
RFIDタグを携帯する関係者、取引先が、決められた曜日、時間帯で出入、業務する場合は、許可されるが、許可された以外の行動をすると、監視装置100は、関係者の携帯装置300に、メール、音声、画像を送信、発信する。関係者がリアルタイムに対応できる。
RFIDリーダ202に不適合電波又は、RFIDタグ不所持の場合は、監視装置100が、データベースを参照して該当RFIDリーダ202が設置されている階数、エリア、レイアウトを抽出する。また、監視装置100は、該当RFIDリーダ202に近い監視カメラ221により人物を撮影する。そして、監視装置100は、事態の深刻度によるモードに応じた処理を実行する。
第2モードは、音声で警告後、不審者が5秒後、以降も退去しなければ、不審者がいる該当位置場所を、監視カメラ221で方向を定め、不審者を撮影する。業務施設にいる関係者の安全を確保することができる。
第3モードは、更に音声で警告後、不審者が例示として10秒後、以降も退去しなければ、関係機関へ通報する。業務施設の情報抜取り防止、不審者情報の正確さと、誤認を防ぎ、企業関係者は、関係機関へ通報と連携することができる。
なお、第1モード〜第3モードの、モード数、時間は重要性により任意に設定ができる。
監視装置100は、不審者がいるR3の位置場所より、安全性が高く離間距離がある1階出入口、避難階段、通路を、関係者の携帯装置300によりメールにより送信する。関係者は、来店者を安全性が高く不審者から離間距離がある、1階出入口、避難階段にダイレクトに避難できる。
また、監視装置100は、業務施設に設置しているモニタ222に放映する。高い精度で安全に対応できる。
図10は、オフィス、研究開発室を示す図である。
図10に示すように、オフィス、研究開発室には、休憩室、パブリック、業務室、研究開発室、設計室、資料室、顧客情報室等の業務エリアがある。
監視装置100は、許可された内容である、許可エリア、室名、曜日、時間等をデータベースに記憶する。
許可された関係者R10(図示省略)は、例えば、全館、休憩室等パブリック等は全般で行動、業務ができる。また、許可された関係者R11(図示省略)は、業務室は、研究開発室、設計室、資料室、顧客情報室等の業務エリアにおいて、業務が定められた時間、曜日に行動、業務ができる。
関係者がRFIDタグ(認証カード31)を不携帯、又は不許可の場合は、監視装置100は、該当者の位置場所のRFIDリーダ202に近いスピーカ223が自動的に音声で注意する。この場合、誤認防止のために遅延時間を設定する。
第1モードは、5秒後に、退去しなければ関係者の携帯装置300に、メールにより音声、画像を送信する。関係者がリアルタイムに現地へ急行できる。業務施設にいる多数の関係者が混乱防止、安全、無事故で避難できる。
第2モードは、音声で警告後、不審者が10秒経過しても退去しなければ、不審者がいるZ3ブロックの、R3の位置場所を、監視カメラ221が方向を定め、侵入者を撮影する。業務施設にいる関係者の安全を確保することができる。
第3モードは、更に音声で警告後、不審者が15秒後、以降も退去しなければ、該当位置のR3を示すレイアウトを関係機関へ送信する。関係機関へ通報することで、関係機関と連携することができる。業務施設にいる関係者の安全を図り、誤認を防ぎ、正確な情報伝達することができる。
なお、第1モード〜第3モードの、モード数、時間は重要性により任意に設定ができる。
監視装置100は、不審者がいるR3の位置場所より、安全性が高く離間距離がある1階出入口、避難階段、通路を、関係者の携帯装置300によりメールにより送信する。関係者は、来店者を安全性が高く不審者から離間距離がある、1階出入口、避難階段にダイレクトに避難できる。
また、監視装置100は、業務施設に設置しているモニタ222に放映する。高い精度で安全に対応できる。
関係者K20(図示省略)又は外部保守業者は、重要施設の研究開発室の出入りは許可されていない。関係者K20が許可された以外の、研究開発室R4エリアに出入しようとすると、RFIDリーダ202に不適合電波又は、RFIDタグ不所持の場合は、監視装置100が、セフティ関連情報記憶DB135を参照して該当RFIDリーダ202が設置されている階数、エリア、レイアウトを抽出する。また、監視装置100は、該当RFIDリーダ202に近い監視カメラ221により人物を撮影する。そして、監視装置100は、事態の深刻度によるモードに応じた処理を実行する。
第2モードは、音声で警告後、不審者が5秒後、以降も退去しなければ、不審者がいる該当位置場所を、監視カメラ221で方向を定め、不審者を撮影する。業務施設にいる関係者の安全を確保することができる。
第3モードは、更に音声で警告後、不審者が例示として10秒後、以降も退去しなければ、関係機関へ通報する。業務施設の情報抜き取り防止、不審者情報の正確さと、誤認を防ぎ、企業関係者は、関係機関へ通報と連携することができる。
なお、第1モード〜第3モードの、モード数、時間は重要性により任意に設定ができる。
[適用例5]
iビーコン子機203の電波と、携帯装置300の電波が不適合の場合と、又は携帯装置300を不所持の場合は、監視装置100は、関係者の携帯装置300にメールにより、音声、画像を送信する。
K3(図示省略)の位置場所にK5(図示省略)が立止まり停止している、K3は不在中であり、K3の位置場所のiビーコン子機203は電波を発信し、K5の携帯装置はiビーコン子機203の電波を受信し、監視装置100は、不適合電波であると判定する。
この場合、監視装置100は、K3のデスク、資料キャビネット等の電気錠226をONしてデスク、資料キャビネット等は施錠するようにしてもよい。また、サーバ室、顧客情報室、研究開発室等の重要な部屋の出入り口ドアの電気錠226のリレーボックス225のスイッチをONにして、K5が該当室に入ることができないようにしてもよい。K5の不正行為のK3の資料の抜き取り、コピー等をリアルタイムに防止できる。
なお、第1モード〜第4モードの、モード数、時間は重要性により任意に設定ができる。
デジタルスマートセフティシステム1000は、LANに接続することで下記の業務に適用できる。
業務トップのK1、部門長K2,グループ長K3と担当者K4〜K200の業務があるとする。担当者が病欠等の不急の事由により、出勤できない場合の代行の業務遂行がある場合、デジタルスマートセフティシステム1000は、LANを構成するネットワークに接続することで、情報漏洩、抜取り、コピー等の防止を実現する。構成されたLANに、監視装置100を接続する。K1〜K200の業務の内容は、監視装置100のデータベースに入力されている。また、業務上必要なネットワーク及び外部接続記憶装置にアクセスする場合は、K1〜K200の業務内容、職責、サイト等の、相手先の許可、不許可が決められている。許可以外の相手先、業務内容、サイトは、アクセスは不許可により接続はできない。
例えば、病欠、出張等の事情で、K3の業務を早急に他の、K2が継続業務する場合は、管理監督者のK1の承認を得て、管理権限者ZKの許可により、監視装置100がK3の管理PCに対し登録を許可する。なお、この場合の監視装置100は、業務全体管理PCにデジタルスマートセフティ制御を担う機能部として設置されたものでもよい。また、K2の携帯装置300による人物照合を行う。また、不正行為、情報コピー漏洩等の監視装置100に入力する。
次に、i3の位置場所のiビーコンの発信する電波を、K2が所持する携帯装置300が受信する。監視装置100は、監視カメラ221をK2の行動を追随させるよう撮影する。K3がPC画面、デスク、資料キャビネットを開き、資料を取り出し閲覧等の状況をズームアップ撮影する。
次に、監視装置100は、K2が、K3の位置場所で業務したことを、年月日、曜日、時間と、K3のPCのデスクトップ、マイドキュメント、ファイル、メール、インターネット、USBメモリ、FAX等の全記録を監視装置100が照合し、許可、不許可を判別する。
第1モードは、監視装置100が信号を送り2秒後に、警告を画面に表示する。監視装置100が不許可信号発信し、注意後に時間経過を秒数単位で、警告画面に表示することで、PCの操作ミス等による誤報を防止し、正確な情報の入力を促すことができる。
同時に、監視装置100は、不許可信号を発信し4秒後にK3のデスク、資料キャビネットに設置された、電気錠226の電源装置のリレーボックス225のスイッチが電源入りになり、デスク、資料キャビネット等は施錠される。
同時に、監視装置100は、サーバ室、顧客情報室、研究開発室等の重要な部屋の出入り口ドアに電気錠226が設置されている。電気錠226のリレーボックス225のスイッチがONとなり、電気錠226が施錠されて、K5又は不審者は該当室に入ることができず、K5の不正行為のK3の資料の抜き取り、コピー等をリアルタイムに防止できる。
(不審者の逃走)
監視装置100は、K2のiビーコンが発信する電波を、K2が所持する携帯装置300が受信することで、K2の位置場所を逃走していることを判定する。監視装置100は、K2の位置場所の監視カメラ221がK2を撮影し、関係者の携帯装置300へ画像、位置場所、レイアウト等を送信する。関係者が急行しK2又は不審者を確保できる。K2又は、不審者が、逃走の追跡のためにRFIDタグや携帯装置300を棄てた場合は、施設に設置された人感センサ211が感知し、監視装置100は、K2又は不審者の行動を、関係者の携帯装置300へ画像、位置場所、レイアウト等を送信する。この場合、この不審者がRFIDタグや携帯装置300を棄てて逃走しているメッセージを併せて送信するようにしてもよい。関係者が急行し、K2又は不審者をより迅速に確保できる。
不審者又はK2が、K4〜K5の方向へ逃走した場合、iビーコンの電波又は、設置されている該当センサが稼働する。監視装置100は、監視カメラ221を次の逃走方向であるK5〜K6の方向に稼働させて撮影する。監視装置100は、K5〜K6のレイアウトを、関係者の携帯装置300へ送信する。関係者が適切に対応できる。
(iビーコンの活用)
デジタルスマートセフティシステム1000は、業務施設に設置された、iビーコンと携帯装置300の電波は通常10cm程度〜5m程度電波を送受信する。そのiビーコンの発信する電波を携帯装置が受信する距離毎に、下記を行う。
(1)iビーコン親機302に番号を付し、該当施設の業務室、重要部署、関係者が業務する位置場所へ設置する。監視装置100は、該当業務施設のレイアウト図、関係者のK1〜K200全員の業務する位置場所、関係者K1〜K200の携帯装置300の電話番号をセフティ関連情報記憶DB135に記憶する。
PCの電源装置とデスクの引出し、資料キャビネットの扉、サーバ室、設計室、顧客情報室等出入り口ドアの重要箇所にiビーコンを設置する。
関係者K1〜K200全員の位置場所に設置されたiビーコンi1〜i200の番号と、関係者K1〜K200全員の携帯装置S1〜S200の番号のiビーコンi3が発信する。携帯装置300は、K3iビーコンの電波を受信し、監視装置100が、入力、照合する。適正電波として、i3iビーコンの電波をK6であるとする。
上述の社外又は社内の不審者が業務する位置場所で、不適正電波を発信する時間経過により、業務施設にいる多数の関係者が、第1モード〜第5モードにより、セキュリティのスペックをレベルアップする。
不許可行為については、監視装置100は、不審者の位置場所、音声、レイアウト、画像で警告する。関係者の携帯装置300で通信し、関係者はリアルタイムに対応することができ、盗難、情報抜取り、情報抜取等を未然に防止できる。
第2モードは、PC電源装置のリレーボックス225のスイッチをOFFし、PCの電源を遮断する。
第3モードは、音声で警告後、不審者が5秒後以降も退去しなければ、不審者がいる該当位置場所を、監視カメラ221で撮影する。業務施設にいる関係者の安全を確保することができる。
第4モードは、更に音声で警告後、不審者が10秒後以降も退去しなければ、監視装置100は、企業関係者に該当位置のR3を図示したレイアウト画像を送信し、関係機関と連携する。業務施設の情報抜取り防止し、不審者情報の正確さと、誤認を防ぐことができる。
避難誘導制御では、不審者がいるR3の位置場所より、安全性が高く離間距離がある、1階出入口、避難階段にダイレクトに避難できるように、通路を表記し、業務施設に設置しているモニタ222に放映する。高い精度で安全に対応できる。
以上、iビーコンの活用について説明したが、業務施設に設置されたRFIDリーダ202を併用して活用できる。業務施設のRFIDリーダ202は数m〜20m程度、iビーコンは10cm〜5m程度の距離空間を検知し、その距離空間の人物が適正か、異常かを判定できる。
(営業施設の事故、事件)
営業施設で事故、事件に対するデジタルスマートセフティシステム1000の運用方法について述べる。
図9に示すように、営業施設に、各種センサ、レーザレーダ212、監視カメラ221、マイク224、拡声器、投光器、噴霧器等を設置する。また、後方の部門毎の部屋、事務室、金銭集計室、通路、荷捌きヤード、厨房、休憩室、倉庫等がある。建物形状、規模により、例えば水平軸のX1、X2、X3〜X7、垂直軸のY1、Y2、Y3〜Y9のブロックの、Z1B,Z2B,Z3B〜Z250Bに区画する。
事故、事件の緊急時に、侵入者が居る位置場所は、例えば人感センサ211が感知し、監視カメラ221が撮影する。
本実施形態では、監視装置100は、予めセフティ関連情報記憶DB135に記憶している経路情報から最適な経路を出力する。例えば、監視装置100は、出入口、階段、避難施設等と、各ブロックの、部屋、室、通路に設置された人感センサ211の位置と出入口、階段、避難施設等の配置情報と、それらを人が移動する場合の動線距離とをセフティ関連情報記憶DB135に記憶している。また、監視装置100は、侵入者がいる位置場所を感知した人感センサ211の位置を判定する。緊急時に避難者が避難することができる。
(営業施設の事故、事件の未然防止)
デジタルスマートセフティシステム1000は、商業施設、複合施設、地下街、駅ビル、ターミナル施設、金融施設、競技場、船舶施設等の営業エリアのセキュリティを確保する。
このような営業施設でセキュリティを確保するには、不規則の行動、万引、該当企業で事故を発生したことがある要注意者について、警備関係者、関係機関へ詳細な状況を通報することが好ましい。すなわち、警備関係者、関係機関への協力を仰ぐことが好ましい。警備関係者、関係機関へ詳細な状況を通報することで、万一、該当施設で事故、事件が発生した場合に、来店者、来館者、関係者のより安全な避難誘導と、不審者の発見と行動の追随がより有効になる。また、警備関係者、関係機関へ、より詳細な状況を通報できる。
営業施設の各階の、売場、売場コーナ、貴重品売場、通路、階段、避難施設、ELV、出入口等がある場合、建物形状、規模により、水平軸のX1、X2、X3〜X7、垂直軸のY1、Y2、Y3〜Y9のブロックの、Z1B,Z2B,Z3B,〜Z250Bに区画する。
人物を認識できる監視カメラ221を営業施設の出入口、通路、階段上下口、エレベータ(ELV)乗降口、売場、売場コーナ、貴重品売場等に設置する。営業施設の同一の売場、通路を何回も通行当の不規則な行動や、該当企業、施設で過去に万引、事故等を発生した要注意者を、発見する。
不審者Aの位置場所に近い、関係者K7が「いらっしゃいませ、何かお探しですかと」接客する。万引等の事故を未然に防止することができる。
(営業施設の重大事故、事件の避難誘導)
営業施設で突然、来店者が3階、Z3ブロック貴重品、金融商品等を売場から複数の人B、C、Dが凶器を出し、金銭、商品を強奪しようとした緊急事態時について述べる。
接客していた関係者は、緊急事態時に、加圧セキュリティ装置310を稼働させ非常信号を、ブルートウースの送受信機能により発信する。携帯装置300は、デジタルスマートセフティシステム1000の監視装置100は、非常信号を送信する。
監視装置100は、非常信号を受信し、緊急事態発生時制御に移行する。具体的には、3階、Z3ブロック貴重品売場に設置した監視カメラ221を稼働させ、犯人B,C,Dを撮影し、マイク224が犯人と関係者が話していることを集音する。
監視装置100は、他の関係者の携帯装置300へ、メールにより、3階、Z3ブロック貴重品売場を表記したレイアウト、画像、音声を送信する。他の関係者は、緊急事態の発生を、警備関係者、関係機関へ通報することができる。多数の来店者が混乱防止、安全、無事故で避難することができる。
第1モードとして、加圧セキュリティ装置310を稼働して信号を発信し、5秒後に、事件発生した、3階、Z3ブロック貴重品売場、通路に設置したモニタ222で画像を放映する。また、監視装置100は、関係者の携帯装置300に犯人B,C,Dの画像、音声を送信する。
顧客の安全を確保のために、例えば、監視装置100は、下記の制御を行う。
侵入者の位置場所Z3ブロックより、逆方向Z4〜Z7ブロックの計測、入力、離間距離があり、安全度が高い、避難施設の階段、出入口を明記したレイアウト図を送信する。この場合、犯人B,C,Dを撮影した、2分割した、広範囲を撮影したA動画を表示する。このうち、至近を撮影したB動画は、侵入位置場所Z3ブロックの、侵入者の状況の動画である。また、集音した侵入者の音声を、関係者の携帯装置300にメールにより、音声、画像を送信する。リアルタイムに関係者が確認し、現場への急行と、関係機関へ通報できる。
また、RFIDリーダを所持している関係者K1〜K200の位置場所のPC画面に犯人の映像を表示する。該当関係者が近くにいる、来店者を、安全、迅速に案内誘導を指示することができる。
以上により、関係者が、Z2ブロック位置場所の犯人B,C,Dより、逆の方向で計測の離間距離がある階段、出入口、安全な屋外へ安全、無事故、迅速に避難できる。
(営業施設の重大事故、事件の犯人逮捕)
続いて、犯人B,C,DがZ2ブロックより、Z3〜Z6ブロックの方へ逃走した場合、犯人逮捕につながる制御を行う。
監視装置100は、犯人B,C,Dが逃走する次の、Z7、Z8ブロックの方向に監視カメラ221を向けて犯人B,C,Dが逃走してくる、正面の姿を撮影し、監視カメラ221が撮影した正面の姿を映した動画と、該当レイアウトに関係者の携帯装置300に送信する。
監視装置100は、犯人B,C,Dから離間距離があり、安全度が高い、避難施設の階段、出入口を明記したレイアウト図の画像を放映する。犯人B,C,Dの逃走方向である、Z7,Z8,Z9ブロックにいる来店客は、犯人B,C,Dとの離間距離を保って、早く逆方向で安全に避難できる。
監視装置100は、犯人B,C,Dがいる位置場所より、逆の方向で安全性が高い通路をモニタ222で放映する。近くにいる関係者が来店者を安全に対応できる。来店者は、犯人B,C,Dがいる位置場所より、逆の方向で安全性が高い、1階出入口、避難階段にダイレクトに避難できる。
さらに、異常事態の検出には、公知のすべてが含まれる。例えば異常事態には、不審者の侵入又は接近がある。また、通報は、メールに限らずどのようなものでもよい。
このプログラムを記録した記録媒体は、本デジタルスマートセフティシステムのROMそのものであってもよいし、また、外部記憶装置としてCD−ROMドライブ等のプログラム読取装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なCD−ROM等であってもよい。
100 監視装置
110 制御部
111 関係者位置情報取得手段
112 煙判定手段
113 防火戸検出手段
114 人検出手段
115 制御手段
116 送信制御部
120 入力部
130 記憶部
135 セフティ関連情報記憶データベース(DB)(煙判定手段の一部)
140 表示部
150 出力部
160 顔情報データベース(DB)
170 画像処理部
180 インタフェース(I/F)部
190 通信部
200 セフティ関連装置
201 Wi−Fiターミナル(Wi−Fi子機)(人検出手段の一部)
202 RFIDリーダ(人検出手段の一部)
203 iビーコン子機
211 人感センサ
212 レーザレーダ
221 監視カメラ
222 モニタ
223 スピーカ
224 マイク
225 リレーボックス
226 電気錠
228 防火戸・防火シャッタ
232 機械排煙口
233 CO感知器
234 煙感知器(煙検知手段)
235 送風機
300 携帯装置
301 Wi−Fi個別識別機(Wi−Fi親機)(人検出手段の一部)
302 iビーコン親機
303 GPS
1000 デジタルスマートセフティシステム
Claims (5)
- 施設のレイアウトを含むセフティ関連情報を記憶するセフティ関連情報記憶手段と、
前記施設に設置され、火災による煙を検知する複数の煙検知手段と、
複数の前記煙検知手段が検知した煙情報に基づいて、煙の流れの方向、量及び速度を判定する煙判定手段と、
前記煙判定手段の判定結果に基づいて、安全な場所を指定して前記施設の関係者を避難誘導させる避難誘導制御を実行する制御手段と、
外部廻り、窓等の開口部又は排煙口を含む煙拡散場所に設置され、前記煙判定手段の判定結果に基づいて送風方向を定める送風機とを備え、
前記制御手段は、火災による煙を検知時又は前記避難誘導の際、前記送風機を駆動して煙を拡散することを特徴とするデジタルスマートセフティシステム。 - 前記施設に備えられている防火戸が閉じていないことを検出する防火戸検出手段を備え、
前記制御手段は、前記防火戸検出手段の検出結果に基づいて、前記施設の関係者に前記防火戸が閉じていないことを通報することを特徴とする請求項1記載のデジタルスマートセフティシステム。 - 火災発生時、逃げ遅れた人を検出する人検出手段を備え、
前記制御手段は、前記人検出手段の検出結果に基づいて、前記逃げ遅れた人が存在することを通報することを特徴とする請求項1記載のデジタルスマートセフティシステム。 - 施設のレイアウトを含むセフティ関連情報を記憶するセフティ関連情報記憶ステップと、
前記施設に設置され、火災による煙を検知する煙検知ステップと、
前記煙検知ステップが検知した煙情報に基づいて、煙の流れの方向、量及び速度を判定する煙判定ステップと、
前記煙判定ステップの判定結果に基づいて、安全な場所を指定して前記施設の関係者を避難誘導させる避難誘導制御を実行する制御ステップと、
外部廻り、窓等の開口部又は排煙口を含む煙拡散場所において、前記煙判定ステップの判定結果に基づいて送風方向を定める送風ステップとを備え、
前記制御ステップは、火災による煙を検知時又は前記避難誘導の際、前記送風ステップを実行させて煙を拡散することを特徴とするデジタルスマートセフティ方法。 - コンピュータを、
施設のレイアウトを含むセフティ関連情報を記憶するセフティ関連情報記憶手段と、前記施設に設置され、火災による煙を検知する複数の煙検知手段と、複数の前記煙検知手段が検知した煙情報に基づいて、煙の流れの方向、量及び速度を判定する煙判定手段と、前記煙判定手段の判定結果に基づいて、安全な場所を指定して前記施設の関係者を避難誘導させる避難誘導制御を実行する制御手段と、外部廻り、窓等の開口部又は排煙口を含む煙拡散場所に設置され、前記煙判定手段の判定結果に基づいて送風方向を定める送風機とを備え、前記制御手段は、火災による煙を検知時又は前記避難誘導の際、前記送風機を駆動して煙を拡散するデジタルスマートセフティシステム
として機能させるためのプログラム。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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