JP6066845B2 - 蓋体及びこれを備えた容器、並びに蓋体の製造方法 - Google Patents
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Description
図2は容器本体1の斜視図、図3は容器本体1の側方断面図である。図2及び図3に示すように、容器本体1は、上部が開放した有底の直方体状である。上部の開口S1を規定する容器本体1の上端部である環状の周縁部1aは、平面視において全体が矩形状であるが、四隅が円弧状に形成されている。すなわち、容器本体1は、四隅が円弧状で全体が矩形状の平板状の底面部11と、底面部11の外周縁から上方へ起立する筒状の側壁部12とを有する。
図4は容器100の平面図、図5は蓋体2の底面図、図6は図4のVI−VI線断面図、図7は図4のVII−VII線断面図、図8は図4のVIII−VIII線断面図、図9はフラップ部30を開いた状態を示す拡大斜視図である。図4及び図5に示すように、蓋体2は、容器本体1の開口S1を覆うための板状の本体部20と、本体部20の上面側に配置されるフラップ部30と、その反対側の本体部20の下面側に配置されるシール部40とを有する。以下、これらの部位について、詳細に説明する。
以下、上記した蓋体2の成形方法について説明する。まず、本体部20及び固定部50を連結した形状の空洞を有する第1の金型を用意し、これに溶融したポリプロピレン等の樹脂の原料を流し込み、冷却硬化させる。その後、第1の金型から成形済みの本体部20及び固定部50を取り出す。
続いて、この容器100の使用方法について説明する。まず、食品を容器本体1に収容し、蓋体2を取り付ける。このとき、容器本体1の上端の周縁部1aが蓋体2のシール部40の下面の環状溝S3に挿入されるように、蓋体2を取り付ける。これにより、容器本体1の周縁部1aは、シール部40の縦断面視において逆U字形の内側部位40aに内側及び外側の両側からしっかりと挟まれて、これに密着する。また、ここからさらに手で力を加えて、シール部40の弾性力に抗して蓋体2を容器本体1側に押し込めば、シール部40は容器本体1の周縁部1aに押圧され、両者の密着度が増すことになる。その結果、容器本体1からの食品の漏れを確実に防止することができる。
上記実施形態では、パッキンの役割を果たすシール部40が、蓋体2の本体部20とは異なる材料から形成されているにも関わらず、蓋体2の本体部20の下面に一体化されており、両者の間に水や汚れの入り込む隙間がない。さらにその上、フラップ部30とシール部40とは、その役割上、主として本体部20の上面側と下面側とに配置されるものの、両者は、本体部20に形成されたスリットS4を介して同じ材料により一体的に形成されている。また、固定部50も、本体部20と同じ材料により一体的に形成されている。従って、フラップ部30、シール部40、本体部20及び固定部50が一部品からなり、部品点数が少なく、洗浄時の分離が不要である。従って、部品の紛失の虞が少なく、洗浄が容易になっている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は、適宜組み合わせることができる。
フラップ部30とシール部40とを連結するための貫通孔は、スリットの態様に限られない。例えば、円形の開口が1つ形成されていてもよい。また、これに代えて又は加えて、貫通孔は、1つだけでなく、複数形成されていてもよい。
上記実施形態では、通気孔S5が形成される水平面部23を本体部20の一部としたが、シール部40の一部としてもよいし、本体部20の一部とシール部40の一部を組み合わせたものであってもよい。
上記実施形態では、栓体30aはフラップ部30と同じ材料により一体的に成形されていたが、別体の栓体30aをフラップ部30に取り付けるようにしてもよい。この場合においては、勿論、栓体30aは、フラップ部30とは異なる材質から形成されるものであってもよい。
固定部50は、本体部20と異素材であってもよい。また、固定部50を省略し、シール部40の圧着によってのみ、蓋体2が容器本体1に固定されるようにしてもよい。
フラップ部30及びシール部40が透明又は半透明であってもよいし、これに代えて又は加えて、本体部20及び固定部50が不透明であってもよい。また、本体部20と、フラップ部30及びシール部40とは、同じ色彩及び/又は同じ透明度であってもよい。
1a 周縁部
2 蓋体
20 本体部
22 外周部
30 フラップ部
40 シール部
50 固定部
100 容器
S1 開口
S4 スリット(貫通孔)
S5 通気孔
Claims (7)
- 開口を規定する周縁部を有する容器本体に取り付けられる蓋体であって、
前記容器本体の開口を覆うための板状の部材であり、貫通孔が形成されている外周部を有する本体部と、
前記本体部とは異なる材料からなり、前記本体部の前記外周部において前記本体部の下面に一体化されており、前記容器本体の開口を密閉するように、前記容器本体の周縁部に密着可能なシール部と、
前記シール部から前記本体部の前記外周部の前記貫通孔を通って前記本体部の上面側に突出しており、前記外周部に対して折り曲げ可能であり、前記折り曲げに伴って、前記容器本体の内外を連通させるように前記本体部又は前記シール部に形成されている通気孔を開閉するフラップ部と
を備え、
前記シール部及び前記フラップ部は、同じ材料により一体的に形成されている、蓋体。 - 前記シール部及び前記フラップ部は、前記本体部の成形後に、前記本体部の前記外周部の前記貫通孔を介して前記本体部の前記上面及び前記下面の一方の側から他方の側へ流し込まれる材料により一体的に形成される、
請求項1に記載の蓋体。 - 前記本体部の前記外周部に連結されており、前記外周部に対して回動可能であり、前記回動に伴って、前記容器本体の側壁部に対し固定されるロック位置と前記側壁部に対しロックされない解除位置との間を移動する固定部
をさらに備える、
請求項1又は2に記載の蓋体。 - 前記固定部及び前記本体部は、同じ材料により一体的に形成されている、
請求項3に記載の蓋体。 - 前記本体部は、透明又は半透明である、
請求項1から4のいずれかに記載の蓋体。 - 開口を規定する周縁部を有する容器本体と、
前記容器本体に取り付けられる請求項1から5のいずれかに記載の蓋体と、
を備える、容器。 - 開口を規定する周縁部を有する容器本体に取り付けられる蓋体の製造方法であって、
前記容器本体の開口を覆うための板状の部材であり、貫通孔が形成されている外周部を有する本体部を成形するステップと、
前記本体部の成形後に、前記本体部の前記外周部の前記貫通孔を介して、前記本体部の上面及び下面の一方の側から他方の側へ前記本体部とは異なる材料を流し込むことにより、前記外周部において前記本体部の前記下面に一体化されたシール部を成形するとともに、前記シール部から前記貫通孔を通って前記本体部の前記上面側に突出したフラップ部を成形するステップと
を備え、
前記フラップ部は、前記外周部に対して折り曲げ可能であり、前記折り曲げに伴って、前記容器本体の内外を連通させるように前記本体部又は前記シール部に形成されている通気孔を開閉可能に成形される、
蓋体の製造方法。
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