JP6066069B2 - 油冷式スクリュ圧縮機の軸封部 - Google Patents

油冷式スクリュ圧縮機の軸封部 Download PDF

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Description

本発明は油冷式スクリュ圧縮機の軸封部に関し,より詳細には,油冷式スクリュ圧縮機のケーシング内外に亘って延設された駆動軸の軸周りよりケーシング内の流体が漏出することを防止するためのシール構造を備えた部分である軸封部の改良に関する。
オス・メス一対のスクリュロータを,ケーシング内に形成したロータ室内に噛み合い回転可能に収容し,両スクリュロータの噛み合い回転に伴う圧縮作用によって潤滑油と共に流体を圧縮する油冷式スクリュ圧縮機にあっては,スクリュロータを噛み合い回転させるために,オス又はメスのスクリュロータに対して直接,又は増速装置等の動力伝達機構を介して間接的にケーシング外に配置された駆動源からの回転駆動力を伝達する必要がある。
そのため,このようなスクリュ圧縮機では,スクリュロータのロータ軸の一方,又は,前記ロータ軸にケーシング内で連結された動力伝達装置(例えば増速装置)の入力軸をケーシング外に突出させ,このようにしてケーシング外に突出させた軸を,駆動源に連結する「駆動軸」としている。
このように,スクリュ圧縮機にはケーシングを貫通して機外に突出する駆動軸が設けられていることから,この駆動軸がケーシングを貫通する部分において駆動軸の外周とケーシングに設けた軸孔間の隙間を介してケーシング内の流体が機外に漏出することがないよう,この部分をメカニカルシール等の軸封装置を使用してシールする軸封が行われている。
このような軸封が行われた部分である軸封部の構成として,メカニカルシールを使用した例として,図7に示すように,駆動軸206がケーシング201を貫く部分に設けられた固定環224と,この固定環224の端面に押圧され,駆動軸206とともに回転する環状の摺接体222を有する回転環223とからなるメカニカルシールを備えた軸封部において,上記固定環224と協働して上記回転環223を挟み込むとともに,上記駆動軸206と一体回転可能に設けられたフランジ部211と,上記フランジ部211の周囲を取り巻く上記ケーシング201の内周部に固定され,上記固定環224と上記摺接体222との間に形成される摺接面に比してより上記駆動軸206の軸心から離れた上記フランジ部211の外周面に摺接する環状固定シール部材225と,このフランジ部211より上記固定環224側にて,上記メカニカルシールの外周部を包囲し,上記環状固定シール部材225に比して上記固定環224により近い位置にて注油口227に連通すると共に,上記環状固定シール部材225の最上部に設けられた排油口229を介して上記フランジ部211のスクリュロータ202側の空間部に連通して,大気圧よりも高い圧力の油で満たされる環状の油溜り空間226とを設けた構成とすることが提案されている(特許文献1の請求項1,図2参照)。
特開2001−073978号公報
上記で従来技術として説明した特許文献1に記載の軸封部の構造では,メカニカルシールの外周部に設けられた油溜り空間226は常に潤滑油によって満たされた状態となることから,メカニカルシールの摺接面に油切れが生じることがなく,また,前述した注油口227の配置により,摺接面の近くに比較的温度の低い潤滑油が注入されることから,この部分での油温上昇が抑制できると共に,摺接面への空気の浸入を防止することができるものとなっている。
しかしながら,上記構成の軸封部にあっては,メカニカルシールの外周全体に常に潤滑油を満たしておくことができるようにするために,駆動軸206と一体回転するフランジ部211の外周部分における軸孔内周面に,内周面を前記フランジ211の外周面と摺接させる環状固定シール部材225を設ける構成を採用するために,部品点数が多く,構造が複雑である。
また,環状固定シール部材225は,潤滑油による潤滑が行われてはいるものの,常にフランジ部211の外周に摺接された状態にあることから,摩耗や劣化の発生は避け難く,摩耗等が生じた場合には潤滑油を留めておくことが出来なくなることから定期的な交換が必要となる。
しかも,前述の特許文献1に記載の構成では,圧縮機の停止時であっても,排油口229の下限位置迄,潤滑油で満たされることとなるために,フランジ部211の外周全体が環状固定シール部材225と接触していることとも相俟って,スクリュ圧縮機の起動時,被圧縮流体の圧縮に伴う抵抗のみならず,駆動軸206が潤滑油を攪拌することにより生じる抵抗や,環状固定シール部材225とフランジ部211の接触による抵抗も加わって,圧縮機の始動抵抗が大きなものとなっており,特に圧縮機を低温環境で使用する場合には油温の低下によって潤滑油の粘度も高まっているために始動抵抗は更に大きなものとなる。
その結果,圧縮機を円滑に始動できるようにするためにはエンジンやモータ等の駆動源として始動直後より大出力が得られる大型のものを装備することが必要となり,このことが圧縮機全体の大型化や消費燃費,消費電力の増大をもたらすものとなっていた。
そこで本発明は,上記従来技術における欠点を解消するために為されたものであり,メカニカルシールを備えた軸封部において,ケーシング内の流体が機外に漏出することの防止や,メカニカルシールの油切れの防止といった,軸封部に必要な基本的な要求を満足しつつ,更に,比較的簡単な構成で,且つ,メンテナンス性に優れたものでありながら,圧縮機本体の始動抵抗を可及的に低下させることができる軸封部の構造を提供することで,始動を円滑に行うことができる油冷式スクリュ圧縮機を提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするために記載するものであり,言うまでもなく,本願発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記目的を達成するために,本発明の油冷式スクリュ圧縮機の軸封部10は,ケーシング41の端板41aに設けた軸受室11を介して駆動軸45がケーシング内外に延設されていると共に,前記駆動軸45を支持する軸受13と,前記軸受13に対し前記駆動軸45の軸端方向に配置されるメカニカルシール18を前記軸受室11内に収容して形成された軸封部10を備える油冷式スクリュ圧縮機1において,
中央に前記駆動軸45が挿入される開口を備えるリングスペーサ14を前記軸受13と前記メカニカルシール18の間に配置し,
前記リングスペーサ14の内径を該リングスペーサ14の内周に位置する部分の前記駆動軸45の外径に対し僅かに大径に形成して前記リングスペーサ14の内周と前記駆動軸45の外周間に微小間隔δを形成すると共に,
前記リングスペーサ14の内周面の少なくとも一部に,前記メカニカルシール18のうち前記駆動軸45と共に回転する回転部181の外径に対して小径を成す部分を形成し,
前記軸受室11の前記リングスペーサ14よりもメカニカルシール18側の空間を,給油通路16に連通する油溜空間19とし,
前記油溜空間19から前記リングスペーサ14の外周を通り軸受13側に至る隙間を封止したことを特徴とする(請求項1)。
前記構成の軸封部10において,前記リングスペーサ14の内周面及び/又は該リングスペーサ14の内周に位置する部分の前記駆動軸45の外周面に非接触型のシール,ここでは,ラビリンス溝,ねじ溝,又は油溝を形成するものとしても良い(請求項2)。
更に,前記メカニカルシール18の前記回転部181に,外周方向に突出する攪拌羽根181dを設けるものとしても良い(請求項3;図4参照)。
前記リングスペーサ14の内周に位置する部分の前記駆動軸45には,他の部分に対し径が大きく形成された大径部46を設けると共に,該大径部46における前記メカニカルシール18方向の外径を前記回転部181の外径以上に形成すると共に,前記リングスペーサ14の内周面を前記大径部46の外周面と略平行を成す形状に形成することができる(請求項4)。
このような大径部46の構成としては,前記大径部46の前記メカニカルシール18方向に前記メカニカルシール18の回転部181の外径以上の外径を有する第1大径部46aを形成すると共に,前記軸受13方向に前記回転部181の外径よりも小さい外径を有する第2大径部46bを形成するものとしても良く(請求項5,図5参照),又は,
前記大径部46における前記メカニカルシール18方向を,前記メカニカルシール18の回転部181の外径以上の外径に形成すると共に,前記大径部46の少なくとも前記軸受13側の部分の外周面を,前記メカニカルシール18側から前記軸受13側に向かって徐々に外径を減少するテーパ面46cとして形成するものものとしても良い(請求項6,図6参照)。
前記油溜空間19から前記リングスペーサ14の外周を通り前記軸受13側に至る前述の隙間は,
リングスペーサ14の外周面に周方向に連続した凹溝を形成し,該凹溝内に嵌合したOリング15aによって前記リングスペーサ14の外周と前記軸受室11の内周間を封止することで封止するものとしても良く〔請求項7,図2(A)参照〕,
又は,前記軸受室11内に挿入される円筒部12aを備えたカバー12によって前記軸受室11を被蓋して,前記円筒部12aの端面と前記軸受13の外輪間で前記リングスペーサ14を挟持すると共に,前記リングスペーサ14の側面に周方向に連続した凹溝を形成し,該凹溝内に嵌合したOリング15cによって前記リングスペーサ14の側面と前記円筒部12aの端面間を封止することにより封止するものとしても良く〔請求項8,図2(B)参照〕,
更には,同様のカバー12を設けた構成において,前記円筒部12aの端面に周方向に連続した凹溝を形成し,該凹溝内に嵌合したOリング15cによって前記リングスペーサ14の側面と前記円筒部12aの端面間を封止することにより封止するものとしても良い〔請求項9,図2(C)参照〕。
以上で説明した油冷式スクリュ圧縮機1の軸封部10にあっては,以下に説明するような顕著な効果を得ることができた。
中央に前記駆動軸45が挿入される開口を備えたリングスペーサ14を,前記軸受13とメカニカルシール18の間に配置し,前記リングスペーサ14の内径を該リングスペーサ14の内周に位置する部分の駆動軸45の外径に対し僅かに大径に形成して前記リングスペーサ14の内周と前記駆動軸45の外周間に微小間隔δを形成すると共に,前記リングスペーサ14の内周面の少なくとも一部に,前記メカニカルシール18の前記回転部181の外径に対して小径を成す部分を形成し,軸受室11のリングスペーサ14よりもメカニカルシール18側の空間を,給油通路16に連通して油溜空間19としたことにより,圧縮機が運転状態にあるときには油溜空間19内が潤滑油で満たされる一方,圧縮機の停止時には微小間隔δを介して潤滑油が軸受13側に漏出することで,油溜空間19内における油面の位置をリングスペーサ14の下部側の内周面の高さによって特定される線Lの位置迄低下降させることができた。
その結果,次に圧縮機を始動する際,メカニカルシール18の一部が潤滑油と接触した状態が維持されてメカニカルシール18の油切れが防止されつつも,駆動軸45と潤滑油は殆ど接触していない状態となるため,駆動軸45の外周とリングスペーサ14の内周とが微小間隔δを介して非接触の状態に維持されていることとも相俟って,圧縮機の始動抵抗を大幅に減少させることができた。
また,前述したように,駆動軸45の外周とリングスペーサ14の内周とは非接触の状態にあることから,従来技術として説明した特許文献1における環状固定シール部材225とは異なり,リングスペーサ14は摩耗等に伴う交換を必要とせず,保守,点検等に要する労力についても低減することができた。
リングスペーサ14の内周面及び/又は駆動軸45の外周面にラビリンス溝やネジ溝,油溝を形成して,リングスペーサ14の内周面と駆動軸45外周面間の微小間隔δに非接触型のシールを形成することで,微小間隔δを通過する潤滑油量をより減少させることができた。
すなわち,ラビリンス溝やネジ溝,油溝の形成によって非接触型のシールを形成した場合であっても,リングスペーサ14の内周面と駆動軸45の外周面間には微小間隔δが存在するため,この微小間隔δを介した流体の漏れを完全に無くすことはできないことから,給油通路16を介して油溜空間19内に潤滑油の導入が行われていない圧縮機の停止時には,油面はこの微小間隔δを介した潤滑油の漏出によって線Lで示す位置迄降下する。
しかし,ラビリンス溝やねじ溝,油溝の形成によって非接触型のシールを形成することで,前述の微小間隔δを通過する潤滑油量を大幅に減少させることができることから,圧縮機の始動後,油溜空間19内が潤滑油で満たされる迄の時間を短縮することができた。
特に形成する溝がねじ溝である場合,駆動軸45が回転してない状態ではシール性が発揮されないため,圧縮機の停止時には微小間隔δを介した油溜空間内の潤滑油の漏出を確実に行うことができた。
前記メカニカルシール18の前記回転部181に,前記潤滑油を飛散させる攪拌羽根181dを設けたことで,圧縮機の始動後,油溜空間19内が潤滑油で満たされる迄の間,油溜空間19の底部に溜まった潤滑油を攪拌,飛散させることでメカニカルシール18の摺接面をより確実に潤滑することができた。
リングスペーサ14の内周に位置する前記駆動軸45の外周に大径部46を設けると共に,該大径部46における前記メカニカルシール18方向の外径を,該メカニカルシール18における回転部181の外径以上に形成し,このように構成した大径部46の外周面に対し,リングスペーサ14の内周面が略平行となるように構成したことで,大径部46のメカニカルシール18側の側面を増大させて,図5及び図6に示すようにメカニカルシール18における回転部181の端面の支持面積を増大させて回転部181に設けた回転リング181aの動作を安定させることができると共に,例えば軸受13側における大径部46の外径を回転部181の外径よりも小さくすることで軸受13側におけるリングスペーサ14の内径を小さくでき,圧縮機停止時における油面の位置Lを回転部181の所定の浸漬深さを確保できる位置に設けることができた。
このような大径部46の形成は,前記大径部46に外径が異なる第1大径部46aと第2大径部46bを形成することにより,又は,大径部46の外周面にメカニカルシール18側から前記軸受13側に向かって徐々に外径が減少するテーパ面46cを設けることにより容易に形成することができた。
本発明の軸封部を備えたスクリュ圧縮機(二段式)の断面側面図。 (A)は図1の軸封部の拡大断面図,(B),(C)は(A)の変形例を示すリングスペーサ部分の拡大図。 本発明の軸封部を備えたスクリュ圧縮機(単段式)の断面側面図。 軸封部の変形例を示す拡大断面図。 軸封部の別の変形例を示す拡大断面図。 軸封部の更に別の変形例を示す拡大断面図。 スクリュ圧縮機の軸封部の断面図(特許文献1の図2に対応)。
次に,本発明の実施形態につき添付図面を参照しながら以下に説明する。
図1において,符合1は本発明の軸封部10を備えた油冷式スクリュ圧縮機であり,図示の油冷式スクリュ圧縮機1は,所謂「二段圧縮機」と呼ばれるもので,紙面上段に配置された低圧段圧縮機本体2の吐出口を,紙面下段に配置された高圧段圧縮機本体3の吸気口に連通することで,低圧段圧縮機本体2で圧縮された圧縮気体を,更に高圧段圧縮機本体3で圧縮することができるように構成したものである。
低圧段,高圧段の各圧縮機本体2,3は,それぞれ,ケーシング21,31内に形成されたロータ室22,32内にオス,メス一対のスクリュロータ23,23’:33,33’(図1において他方のロータ23’33’は,一方のロータ23,33の背面にある)を噛み合い回転可能に収容した構成を備えていると共に,スクリュロータ23,23’:33,33’の一方のスクリュロータ23,33のロータ軸24,34に対し,エンジンやモータ等の図示せざる駆動源からの回転駆動力を入力することができるように構成している。
このような回転駆動力の入力を可能とするために,前述の低圧段及び高圧段の圧縮機本体2,3それぞれの一方のロータ軸24,34を,増速装置4を介して図示せざる駆動源に連結可能としている。
図示の実施形態にあっては,低圧段及び高圧段の圧縮機本体2,3のケーシング21,31の一端側に,増速装置4のケーシング(ギヤケース)41を取り付け,このギヤケース41内に挿入された低圧段圧縮機本体2及び高圧段圧縮機本体3それぞれの一方のロータ軸24,34の端部に従動ギヤ42,43を取り付けると共に,これら2つの従動ギヤ42,43のいずれ共に噛合する,前記従動ギヤ42,43に対して大径に形成された駆動ギヤ44を収容し,前記駆動ギヤ44に取り付けた駆動軸45をギヤケース41外に延設して増速装置4を形成している。
従って,ギヤケース41より機外に突設された駆動軸45に対しエンジンやモータ等の図示せざる駆動源からの回転駆動力を入力することによって,駆動源で発生した回転駆動力を,増速装置4によって増速した後,低圧段及び高圧段の圧縮機本体2,3の各ロータ軸24,34に入力することができるように構成されている。
このように,図1に示す実施形態にあっては増速装置4に設けられた駆動軸45を,ギヤケース41の内外に延設していることから,この駆動軸45がギヤケース41を貫通する部分に軸封部10を形成して,圧縮された流体や潤滑油が機外に漏出することを防止している。
なお,図示の実施形態にあっては,前述した増速装置4を備えた二段型スクリュ圧縮機に対して本発明の軸封部10を設ける場合を例に挙げて説明するが,本発明の軸封部10は,図3に示すように,単段型の圧縮機本体2’に設けた増速装置4の駆動軸45に設けるものであっても良く,また,図7を参照して説明した従来技術と同様,ロータ軸の一方を直接,ケーシングを貫通して機外に突出させてこれを駆動源に連通する駆動軸とする場合のように,増速装置を備えていない単段式の圧縮機本体の軸封部の構成として採用するものとしても良い。
前述したように,ギヤケース41の内外を貫通する駆動軸45を設けるために,ギヤケース41の端板41aには,図2に示すように軸受13やリングスペーサ14が収容される軸受室11が形成されていると共に,この軸受室11をギヤケース41の前記駆動軸45の軸端方向から被蓋する,中央に前記駆動軸45を挿通可能な軸孔12dが形成されたカバー12が設けられている。
この軸受室11は,所定の直径に形成された円筒状の空間であり,駆動ギヤ44側一端の内周縁に,内向きに突出するつば部11aを設けることで,この部分の内径が他の部分に対して狭く形成されている。
また,図2に示すように前述したカバー12は,軸受室11内に挿入される円筒部12aと,この円筒部12aの外周面より突出したフランジ部12bと,前記円筒部12aの端部を塞ぐ,中央に駆動軸45を挿入するための軸孔12dが形成された端面12cを備えており,円筒部12aを軸受室11内に挿入した状態で,フランジ部12bをギヤケース41の端板41aにボルト止め等の方法で固定することで,ケーシング41を前記駆動軸45の軸端方向より軸受室11を被蓋できるようになっている。
前述の軸受室11内には,軸受室11の内径と略等しい外径を有する軸受13が端板41aの前記駆動軸45の軸端方向からロータ軸24,34方向に挿入されていると共に,同じく軸受室11の内径と略等しい外径を有するリング状に形成されたリングスペーサ14を挿入した後,前述のカバー12をギヤケース41の端板41aに取り付けることで,軸受室11の駆動ギヤ44側で端部内周縁に突設されたつば部11aと,カバー12の円筒部12a端面との間で軸受13の外輪とリングスペーサ14が共に挟持されて,軸受室11内の所定の位置に固定できるように構成されており,このようにしてリングスペーサ14を取り付けることにより,リングスペーサ14よりもメカニカルシール18側の空間を油溜空間19としている。
このリングスペーサ14の取り付け位置には,油溜空間19からリングスペーサ14の外周を通り軸受13側に至る隙間,図示の例では,リングスペーサ14の側面とカバー12の円筒部12a端面間と,リングスペーサ14の外周と軸受室11の内周間に前述の隙間が生じることから,この隙間を既知の方法により封止し,この部分を流体が通過できないように構成する。
図2(A)に示す形態では,リングスペーサ14の外周面に凹溝を形成し,この凹溝内にOリング15aを取り付けた状態で軸受室11内にリングスペーサ14を挿入することで,前述した封止を行っているが,この構成に代え,又はこの構成と共に,リングスペーサ14の側面,又はカバー12の円筒部12a端面に周方向に連続して形成した溝内にOリングを取り付けることで,リングスペーサ14の側面とカバー12の円筒部12a端面間の位置において前記隙間を封止するものとしても良い〔図2(B),図2(C)参照〕。
また,カバー12に設けた円筒部12aの外周面と軸受室11の内周面間の間隔を介して流体が漏出することがないよう,この部分についても封止が行われており,図示の実施形態にあっては円筒部12aの外周面に形成された凹溝内にOリング15bを嵌合させた状態で軸受室11内に円筒部12aを挿入することで隙間を封止することができるようにしている。
前述の駆動軸45のうち,リングスペーサ14の内周に位置する部分には,図2に示すように他の部分に比較して大径に形成された大径部46が設けられており,この大径部46の駆動ギヤ44側の側面と駆動ギヤ44に設けたボス44aの端面との間に軸受13の内輪を挟持できるようにしていると共に,この大径部46の反対側の側面でメカニカルシール18の端部位置を規制できるようにしている。
このメカニカルシール18は,駆動軸45と共に回転する回転部181と,軸孔12dの近傍でカバー12の内周面に固定された固定体182を備え,固定体182に対し回転部181を摺接させた状態で回転させることでシールを行うことができるようにしたもので,前述の回転部181には,固定体182と摺接する回転リング181aと,この回転リング181aを固定体に対して押圧するコイルスプリング等のばね181bと,前記バネ181b及び回転リング181aの摺接面とは反対側の端部を収容するサポートハウジング181cによって構成されており,このサポートハウジング181cの端面が,前述した大径部46の側面に突合して位置決めされている。
前述のリングスペーサ14の内周面と,駆動軸45に設けた大径部46の外周面との間には,両者を非接触の状態に維持しつつ駆動軸45の回転を許容する微小間隔δが形成されており,この微小間隔δを形成可能とすべく,リングスペーサ14の内径は,大径部46の外径に対し僅かに大きく形成されている。
このように,リングスペーサ14の内周と大径部46の外周間に微小間隔δを形成して,前記微小間隔δを介して軸受13側に漏出する潤滑油量を制限したことで,リングスペーサ14に対しメカニカルシール18側にある空間(カバー12内の空間)を,潤滑油が溜まる前述の油溜空間19とした。
前述のリングスペーサ14の内周面には,少なくともその一部分にメカニカルシール18の回転部181の外径に対し小径となる部分が周方向に連続して形成されるように,リングスペーサ14の内径及び駆動軸45の大径部46の外径が設計されている。
図2に示すように,大径部46の外周面とリングスペーサ14の内周面とを共に平坦な形状とした例では,駆動軸45の大径部46の外径と,リングスペーサ14の内径を,共にメカニカルシール18の回転部181の外径よりも小さく形成することにより前述した関係を実現させることができる。
また,図5及び図6に示すように,大径部46の外周面及びリングスペーサ14の内周面の一部分が前記関係を満たすように,大径部46の外周面及びリングスペーサ14の内周面の径を,メカニカルシール18側と軸受13側とで異なるものとしても良く,図5に示すように大径部46に径の異なる第1大径部46aと第2大径部46bを設けるものとしても良く,また,図6に示すように大径部46の外周面にテーパ面46cを設けるものとしても良い。
このように,大径部46の外周面とリングスペーサ14の内周面に,駆動軸45の軸線方向に径の変化を持たせる場合には,軸受13側の径に対しメカニカルシール18側の径を大きく形成して,回転部181のサポートハウジング181c端面と大径部46の側面との接触面積が大きくなるようにすることが好ましい。
なお,リングスペーサ14の内周面と大径部46の外周面のいずれか一方,又は双方に,ラビリンス溝やネジ溝,油溝等を形成し,微小間隔δに非接触型のシールを形成し,これにより,微小間隔δを通過する潤滑油量を更に制限するものとしても良い。
更に,メカニカルシール18の回転部181には,図4に示すように駆動軸45の回転時,油溜空間19内の潤滑油を攪拌して飛散させる攪拌羽根181dを設けることができ,この攪拌羽根181dの先端を,固定体182側に傾けて配置することで,遠心力によって潤滑油が油溜空間19内を固定体182側に飛散させることができるようにしても良い。
以上のようにして,リングスペーサ14と大径部46によって軸受13側の空間と隔てられた油溜空間19には給油通路16が連通されており,この給油通路16を,圧縮機に設けた図示せざる給油回路(例えば図示せざるセパレータレシーバタンクで回収された潤滑油をタンク内の圧力を利用して供給する管路)に連通することで,圧縮機の作動時,給油通路16を介して油溜空間19内に潤滑油を給油することができるようになっている。
なお,図2中の符合17は排油通路であり,この排油通路17を,メカニカルシールの固定体182よりも前記駆動軸45の軸端方向の外周に設けられた潤滑油の回収溝に連通するようカバー12に設けると共に,この排油通路17を図示せざる潤滑油回収回路(例えば,圧縮機本体の吸入側に連通された管路)に連通することで,メカニカルシール18を越えて漏出した潤滑油を圧縮機本体内に回収することができるようにしている。
以上のように構成された本発明の軸封部10において,圧縮機が停止した状態では,カバー12内に形成された油溜空間19に対する潤滑油の供給は行われないことから,圧縮機の停止直後には油溜空間19内が潤滑油で満たされていたとしても,油溜空間19内の潤滑油は,リングスペーサ14の内周面と駆動軸45の大径部46外周面間に生じている微小間隔δを介して徐々に軸受13側に漏出する。
一方,油溜空間19からリングスペーサ14の外周を通って軸受13側に至る隙間は,リングスペーサ14の外周と軸受室11の内周面間,及び/又はリングスペーサ14の側面とカバー12の円筒部12a端面間において,Oリング15a,15cによってシールされていることから,この部分を介して油溜空間19内の潤滑油が軸受13側の空間に漏出することは防止されている。
その結果,油溜空間19内の潤滑油は,圧縮機の停止後,所定の時間が経過することによりリングスペーサ14の,下端側の内周縁の高さによって決まる,図2,4,5,6中に線Lで示す位置まで油面が低下するが,これよりも低い位置迄油面が低下することはない。
ここで,リングスペーサ14の内周面は,少なくともその一部がメカニカルシール18の回転部181の外径に対し小さく形成されているために,微小間隔δを介して潤滑油が漏出して油面が線Lの位置迄下降した状態においても,メカニカルシール18の下端部分は,油溜空間19内に残っている潤滑油に浸漬された状態を維持する。
その結果,この状態で圧縮機本体を始動すると,始動直後では圧縮機本体の吐出側圧力〔レシーバタンク(図示せず)内の圧力〕が上昇しておらず,しかも,油温も低く潤滑油の粘度が高い状態となっているために,油溜空間19に対する潤滑油の供給は行われない,又は行われても僅かな量しか行われていないが,潤滑油中に浸漬しているメカニカルシール18の回転部181が駆動軸45と共に回転することで,メカニカルシール18の全体に潤滑油が回り,油切れによるメカニカルシール18の破損や,寿命の低下が好適に防止されている。
特に,図4に示すようにメカニカルシール18の回転部181に,先端を固定体182側に傾けた攪拌羽根181dを設けた構成にあっては,油溜空間19の底部に溜まった潤滑油が攪拌羽根181dによって掻き上げられて飛散すると共に,攪拌羽根181dに付着した潤滑油は,遠心力によって攪拌羽根181dの傾斜方向に飛散し,回転部181と固定体182との摺接面部分に供給できるようになっていることから,メカニカルシールをより確実に潤滑することができるようになっている。
一方,前述した線Lの位置に油面が低下した状態では,駆動軸45は潤滑油の油面よりも高い位置にあり,圧縮機の起動時,未だ温度が低く高粘度の状態にある潤滑油に対し駆動軸45が接触していない状態にあることから,潤滑油中に浸漬された状態の駆動軸45を回転させる場合に比較して始動抵抗が低減されている。
しかも,本発明の軸封部10の構成にあっては,リングシール14の内周面と,駆動軸45の大径部46外周面とは微小間隔δを介して非接触の状態を保っているため,メカニカルシール18の摺接面以外に接触抵抗が生じる部分も存在しないことから,この点においても始動抵抗を大幅に低減できるものとなっている。
このように,本発明の軸封部10を備えた油冷式スクリュ圧縮機にあっては,始動抵抗が大幅に低減されていることから,圧縮機の始動を円滑に行うことができ,始動時における駆動源,例えばエンジンのストール等に伴う始動の失敗が生じ難いものとなっている。
このように負荷が軽減された状態で圧縮機を始動した後,運転時間の経過に伴い圧縮機本体の吐出側圧力が上昇すると共に油温が上昇すると,給油通路16を介して油溜空間19内に供給される潤滑油量が増大する。
そのため,リングスペーサ14の内周と駆動軸45大径部46の外周間に生じている微小空間δを介した微量の潤滑油の漏出は継続して行われているものの,油溜空間19に対する給油量が,微小間隔δを介して軸受13側に漏出する潤滑油量を大きく上回ることから,油溜空間19内の潤滑油量は増加して,やがて油溜空間19全体が潤滑油によって満たされることで,メカニカルシール18のより確実な潤滑と冷却が行われるようになる。
特に,リングスペーサ14の内周面,及び/又は駆動軸45の大径部46外周面にラビリンス溝,ねじ溝,油溝を形成し,この部分に非接触型のシールを形成した構成にあっては,リングスペーサ14の内周面と大径部46の外周面とを非接触の状態に維持しつつ,微小間隔δを介して漏出する潤滑油量をより一層減少させることができ,油溜空間19に対する潤滑油の供給が開始されると比較的短時間で油溜空間を潤滑油で満たすことができる。
以上のようにして,油溜空間19が潤滑油で満たされた状態で圧縮機の運転を行った後,圧縮機の運転を停止すると,駆動軸45の回転が停止すると共に,圧縮機本体の吐出側が放気される等して,油溜空間19に対する潤滑油の供給が停止すると,リングスペーサ14の内周と駆動軸45の大径部46の外周間に形成された微小間隔δからの潤滑油の漏出によって油溜空間19内の油面が低下して,図中に線Lで示す位置まで低下するが,リングスペーサ14の外周面と軸受室11の内周面間の間隔及び/又はリングスペーサ14の側面とカバー12の円筒部12a端面間の隙間はOリング15a,15cによって封止されており,この部分を介した潤滑油の漏出は生じないことから,油面が線Lより下がることがない。
この油面の位置は,リングスペーサ14の下端側内周面の高さによって決まり,図5及び図6に示すように,リングスペーサ14の内周面が軸線方向に異なる内径の部分を備える場合には,もっとも内径の小さい部分の高さが油面の高さLとなる。
従って,図5,6に示すように,メカニカルシール18の回転部181に設けた回転リング181aが駆動軸45上に安定して位置決めされ円滑に進退移動できるようにするためにメカニカルシール18側で駆動軸45の大径部46の外径を大きく形成することで,リングスペーサ14の内径も大きくした場合であっても,軸受13側におけるリングスペーサ14の内径を小さく形成することで,潤滑油に対するメカニカルシール18の浸漬深さを確保することができる。
1 油冷式スクリュ圧縮機
10 軸封部
11 軸受室
11a つば部
12 カバー
12a 円筒部
12b フランジ部
12c 端面
12d 軸孔
13 軸受
14 リングスペーサ
15a,15b,15c Oリング
16 給油通路
17 排油通路
18 メカニカルシール
181 回転部
181a 回転リング
181b ばね
181c サポートハウジング
181d 攪拌羽根
182 固定体
19 油溜空間
2 低圧段圧縮機本体
2’ 圧縮機本体(単段式)
21 ケーシング
22 ロータ室
23,23’ スクリュロータ
24 ロータ軸
3 高圧段圧縮機本体
31 ケーシング
32 ロータ室
33,33’ スクリュロータ
34 ロータ軸
4 増速装置
41 ギヤケース(ケーシング)
41a 端板(ギヤケースの)
42,43 従動ギヤ
44 駆動ギヤ
44a ボス(駆動ギヤの)
45 駆動軸
46 大径部
46a 第1大径部
46b 第2大径部
46c テーパ面
201 ケーシング
202 スクリュロータ
206 駆動軸
211 フランジ部
222 摺接体
223 回転環
224 固定環
225 環状固定シール部材
226 油溜り空間
227 注油口
229 排油口

Claims (9)

  1. ケーシングの端板に設けた軸受室を介して駆動軸がケーシング内外に延設されていると共に,前記駆動軸を支持する軸受と,前記軸受に対し前記駆動軸の軸端方向に配置されるメカニカルシールを前記軸受室内に収容して形成された軸封部を備える油冷式スクリュ圧縮機において,
    中央に前記駆動軸が挿入される開口を備えるリングスペーサを前記軸受と前記メカニカルシールの間に配置し,
    前記リングスペーサの内径を該リングスペーサの内周に位置する部分の前記駆動軸の外径に対し僅かに大径に形成して前記リングスペーサの内周と前記駆動軸の外周間に微小間隔を形成すると共に,
    前記リングスペーサの内周面の少なくとも一部に,前記メカニカルシールのうち前記駆動軸と共に回転する回転部の外径に対して小径を成す部分を形成し,
    前記軸受室の前記リングスペーサよりもメカニカルシール側の空間を,給油通路に連通する油溜空間とし,
    前記油溜空間から前記リングスペーサの外周を通り前記軸受側に至る隙間を封止したことを特徴とする油冷式スクリュ圧縮機の軸封部。
  2. 前記リングスペーサの内周面及び/又は該リングスペーサの内周に位置する部分の前記駆動軸の外周面に,ラビリンス溝,ねじ溝,又は油溝から成る非接触型シールを形成したことを特徴とする請求項1記載の油冷式スクリュ圧縮機の軸封部。
  3. 前記メカニカルシールの前記回転部に,外周方向に突出する攪拌羽根を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の油冷式スクリュ圧縮機の軸封部。
  4. 前記リングスペーサの内周に位置する部分の前記駆動軸に,他の部分に対し径が大きく形成された大径部を設けると共に,該大径部における前記メカニカルシール方向の外径を前記回転部の外径以上に形成すると共に,前記リングスペーサの内周面を前記大径部の外周面と略平行を成す形状に形成したことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の油冷式スクリュ圧縮機の軸封部。
  5. 前記大径部における前記メカニカルシール方向に前記メカニカルシールの回転部の外径以上の外径を有する第1大径部を形成すると共に,前記軸受方向に前記回転部の外径よりも小さい外径を有する第2大径部を形成したことを特徴とする請求項4記載の油冷式スクリュ圧縮機の軸封部。
  6. 前記大径部における前記メカニカルシール方向を前記メカニカルシールの回転部の外径以上の外径に形成すると共に,前記大径部の少なくとも前記軸受側の部分の外周面を,前記メカニカルシール側から前記軸受側に向かって徐々に外径を減少するテーパ面として形成したことを特徴とする請求項4記載の油冷式スクリュ圧縮機の軸封部。
  7. 前記リングスペーサの外周面に周方向に連続した凹溝を形成し,該凹溝内に嵌合したOリングによって前記リングスペーサの外周と前記軸受室の内周間を封止することで,前記油溜空間から前記リングスペーサの外周を通り前記軸受側に至る前記隙間を封止したことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の油冷式スクリュ圧縮機の軸封部。
  8. 前記軸受室内に挿入される円筒部を備えたカバーによって前記軸受室を被蓋して,前記円筒部の端面と前記軸受の外輪間で前記リングスペーサを挟持すると共に,
    前記リングスペーサの側面に周方向に連続した凹溝を形成し,該凹溝内に嵌合したOリングによって前記リングスペーサの側面と前記円筒部の端面間を封止することで,前記油溜空間から前記リングスペーサの外周を通り前記軸受側に至る前記隙間を封止したことを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載の油冷式スクリュ圧縮機の軸封部。
  9. 前記軸受室内に挿入される円筒部を備えたカバーによって前記軸受室を被蓋して,前記円筒部の端面と前記軸受の外輪間で前記リングスペーサを挟持すると共に,
    前記円筒部の端面に周方向に連続した凹溝を形成し,該凹溝内に嵌合したOリングによって前記リングスペーサの側面と前記円筒部の端面間を封止することで,前記油溜空間から前記リングスペーサの外周を通り前記軸受側に至る前記隙間を封止したことを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載の油冷式スクリュ圧縮機の軸封部。


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