JP6065724B2 - シート状構造体、電子機器、シート状構造体の製造方法及び電子機器の製造方法 - Google Patents

シート状構造体、電子機器、シート状構造体の製造方法及び電子機器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、シート状構造体、電子機器、シート状構造体の製造方法及び電子機器の製造方法に関する。
サーバー又はパーソナルコンピュータの中央処理装置等に用いられる電子機器においては、半導体素子の微細化加工が進み、単位面積当たりの発熱量が増加している。そのため、半導体素子の上にサーマルインターフェイスマテリアル(熱インターフェイス材料)を配置し、半導体素子が生じた熱を、サーマルインターフェイスマテリアルを介して、ヒートスプレッダ(放熱体)に熱伝導する構造が用いられている。
サーマルインターフェイスマテリアルとして、カーボンナノチューブに代表される炭素元素の線状構造体を用いた熱伝導シートが注目されている。カーボンナノチューブは、高い熱伝導率(1500W/m・K)を有すると共に、柔軟性及び耐熱性に優れている。
カーボンナノチューブを用いた熱伝導シートとしては、カーボンナノチューブに代表される複数の炭素元素の線状構造体の間に、樹脂の充填層を配置した熱伝導シートが提案されている。
発熱体である半導体素子及び放熱体であるヒートスプレッダは、複数の炭素元素の線状構造体によって熱的に接続されると共に、充填層を介して物理的に接合される。
特開2010−073842号公報 特開2005−303114号公報 特開2005−150362号公報 特開2006−147801号公報 特開2006−303240号公報
また、カーボンナノチューブを用いた熱伝導シートによる放熱特性を向上するには、熱伝導シートの熱抵抗を低減することが好ましい。熱伝導シートの熱抵抗は、例えば、カーボンナノチューブ自体が有する熱抵抗と、カーボンナノチューブと半導体素子との間の接触熱抵抗と、カーボンナノチューブとヒートスプレッダとの間の接触熱抵抗に分類される。
ここで、カーボンナノチューブ自体が有する熱抵抗は小さいので、カーボンナノチューブと半導体素子との間の接触熱抵抗、及びカーボンナノチューブとヒートスプレッダとの間の接触熱抵抗を低減することが課題となる。
また、半導体素子の発熱量の変化に伴って、半導体素子及びヒートスプレッダは、熱膨張又は熱収縮を繰り返す。上述した接触熱抵抗を低減するには、熱伝導シートは、半導体素子又はヒートスプレッダの熱膨張又は熱収縮による変形に追従し、且つ、半導体素子及びヒートスプレッダとの接合状態を保つことが好ましい。
従って、半導体素子及びヒートスプレッダを接合する充填層に対しては、具体的には、半導体素子又はヒートスプレッダの熱膨張又は熱収縮による変形に対して良好な追従性を有し、且つ、半導体素子及びヒートスプレッダとの良好な接合状態を有することが求められる。
本明細書では、半導体素子又はヒートスプレッダの熱膨張又は熱収縮による変形に対して良好な追従性を有し、且つ、半導体素子及びヒートスプレッダとの良好な接合状態を有するシート状構造体を提供することを目的とする。
また、本明細書では、半導体素子又はヒートスプレッダの熱膨張又は熱収縮による変形に対して良好な追従性を有し、且つ、半導体素子及びヒートスプレッダとの良好な接合状態を有するシート状構造体を備える電子機器を提供することを目的とする。
また、本明細書では、半導体素子又はヒートスプレッダの熱膨張又は熱収縮による変形に対して良好な追従性を有し、且つ、半導体素子及びヒートスプレッダとの良好な接合状態を有するシート状構造体の製造方法を提供することを目的とする。
更に、本明細書では、半導体素子又はヒートスプレッダの熱膨張又は熱収縮による変形に対して良好な追従性を有し、且つ、半導体素子及びヒートスプレッダとの良好な接合状態を有するシート状構造体を備える電子機器の製造方法を提供することを目的とする。
本明細書に開示するシート状構造体の一形態によれば、所定の方向に配向した複数の炭素元素の線状構造体を有する束状構造体と、上記束状構造体の上記所定の方向の第1の厚さよりも薄い上記所定方向の第2の厚さを有し、上記複数の炭素元素の線状構造体の間に充填される第1充填層と、上記束状構造体における上記複数の炭素元素の線状構造体の間に充填され熱硬化性接着剤により形成される第2充填層と、上記第1充填層と上記第2充填層との間に配置され、上記第1充填層と上記第2充填層とを接合する接合層と、を備え、上記第1充填層は上記第2充填層よりも高い柔軟性を有する。
また、本明細書に開示する電子機器の一形態によれば、発熱体と、放熱体と、所定の方向に配向した複数の炭素元素の線状構造体を有する束状構造体と、上記束状構造体の上記所定の方向の第1の厚さよりも薄い上記所定方向の第2の厚さを有し、上記複数の炭素元素の線状構造体の間に充填される第1充填層と、上記複数の炭素元素の線状構造体の間に充填され、熱硬化性接着剤により形成される第2充填層と、上記第1充填層と上記第2充填層との間に配置され、上記第1充填層と上記第2充填層とを接合する接合層とを有し、上記発熱体と上記放熱体との間に配置されたシート状構造体と、を備え、上記第1充填層は、上記第2充填層よりも高い柔軟性を有する。
また、本明細書に開示するシート状構造体の製造方法の一形態によれば、基板の上に、所定の方向に配向した複数の炭素元素の線状構造体を形成する工程と、上記複数の炭素元素の線状構造体の間に樹脂を充填して、第1充填層を形成する工程と、上記第1充填層の両面に接合層を形成する工程と、上記複数の炭素元素の線状構造体の間に、熱硬化性接着剤を充填して第2充填層を形成する工程と、を備え、上記第1充填層は上記第2充填層よりも高い柔軟性を有する。
更に、本明細書に開示する電子機器の製造方法の一形態によれば、所定の方向に配向した複数の炭素元素の線状構造体を有する束状構造体と、上記束状構造体の上記所定の方向の第1の厚さよりも薄い上記所定方向の第2の厚さを有し、上記複数の炭素元素の線状構造体の間に充填される第1充填層と、上記第1充填層の両面に形成された接合層と、を備える構造体を、発熱体と放熱体との間に配置する工程であって、硬化後の柔軟性が第1充填層よりも小さい熱硬化性接着剤を、上記複数の炭素元素の線状構造体の間に充填するように、上記第1充填層の両側に塗布するか、又は、発熱体及び放熱体の第1充填層と対向する部分に塗布する、工程と、上記熱硬化性接着剤を硬化させる工程と、を備える。
上述した本明細書に開示するシート状構造体の一形態によれば、半導体素子又はヒートスプレッダの熱膨張又は熱収縮による変形に対して良好な追従性を有し、且つ、半導体素子及びヒートスプレッダとの良好な接合状態を有する。
また、上述した本明細書に開示する電子機器の一形態によれば、半導体素子又はヒートスプレッダの熱膨張又は熱収縮による変形に対して良好な追従性を有し、且つ、半導体素子及びヒートスプレッダとの良好な接合状態を有するシート状構造体を備える。
また、上述した本明細書に開示するシート状構造体の製造方法の一形態によれば、半導体素子又はヒートスプレッダの熱膨張又は熱収縮による変形に対して良好な追従性を有し、且つ、半導体素子及びヒートスプレッダとの良好な接合状態を有するシート状構造体が得られる。
更に、上述した本明細書に開示する電子機器の製造方法の一形態によれば、半導体素子又はヒートスプレッダの熱膨張又は熱収縮による変形に対して良好な追従性を有し、且つ、半導体素子及びヒートスプレッダとの良好な接合状態を有するシート状構造体を備える電子機器が得られる。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるだろう。
前述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
本明細書に開示する電子機器の一実施形態を示す図である。 カーボンナノチューブシートにおいて複数のカーボンナノチューブが互いに絡まり合う様子を示す図である。 本明細書に開示する電子機器の製造方法の一実施形態の工程(その1)を示す図である。 本明細書に開示する電子機器の製造方法の一実施形態の工程(その2)を示す図である。 本明細書に開示する電子機器の製造方法の一実施形態の工程(その3)を示す図である。 本明細書に開示する電子機器の製造方法の一実施形態の工程(その4)を示す図である。 本明細書に開示する電子機器の製造方法の一実施形態の工程(その5)を示す図である。 本明細書に開示する電子機器の製造方法の一実施形態の工程(その6)を示す図である。 本明細書に開示する電子機器の製造方法の一実施形態の工程(その7)を示す図である。 本明細書に開示する電子機器の製造方法の一実施形態の工程(その8)を示す図である。 本明細書に開示する電子機器の製造方法の一実施形態の工程(その9)を示す図である。 本明細書に開示する電子機器の製造方法の一実施形態の工程(その10)を示す図である。 本明細書に開示する電子機器の製造方法の一実施形態の工程(その11)を示す図である。
以下、本明細書で開示する電子機器の好ましい一実施形態を、図を参照して説明する。但し、本発明の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
図1は、本明細書に開示する電子機器の一実施形態を示す図である。
本実施形態の電子機器30は、動作時に発熱する発熱体である半導体素子31と、半導体素子31を覆うように、半導体素子31からの熱を拡散させるための放熱体としてのヒートスプレッダ32とを備える。半導体素子31とヒートスプレッダ32との間には、カーボンナノチューブシート10が配置される。
電子機器30では、半導体素子31とヒートスプレッダ32との間、すなわち発熱体と放熱体との間に、カーボンナノチューブシート10が配置されている。カーボンナノチューブシート10は、半導体素子31とヒートスプレッダ32との間のサーマルインターフェイスマテリアル(熱インターフェイス材料)として機能する熱伝導シートである。
カーボンナノチューブシート10は、その膜厚方向に配向した複数の炭素元素の線状構造体であるカーボンナノチューブ11及び複数のカーボンナノチューブ11を長手方向に覆う被覆層12を有する束状構造体13を備える。束状構造体13は、被覆層12で覆われた複数のカーボンナノチューブ11が、束状に密集した構造を有する。
また、カーボンナノチューブシート10は、束状構造体13における膜厚方向の厚さよりも薄い厚さを有し、被覆層12で覆われた複数のカーボンナノチューブ11の間に充填される第1充填層14を備える。ここで、束状構造体13における膜厚方向は、カーボンナノチューブシート10の膜厚方向と一致している。
被覆層12で覆われたカーボンナノチューブ11の長手方向の両端部は、第1充填層14から延出している。
また、カーボンナノチューブシート10は、第1充填層14の両側に積層され、被覆層12で覆われた複数のカーボンナノチューブ11の間に充填される第2充填層15を備える。第2充填層15は、第1充填層14よりも低い弾性率を有する。第2充填層15は、第1充填層14から延出している束状構造体13の部分に充填される。
更に、カーボンナノチューブシート10は、第1充填層14と第2充填層15との間に配置され、第1充填層14と第2充填層15とを接合する接合層16を備える。
次に、カーボンナノチューブ11について、以下に詳述する。
カーボンナノチューブシート10は、図1に示したように、間隔を開けて配置された複数のカーボンナノチューブ11を有する。カーボンナノチューブ11は、炭素元素の線状構造体である。カーボンナノチューブ11は、単層カーボンナノチューブ及び多層カーボンナノチューブのいずれでもよい。
カーボンナノチューブシート10は、カーボンナノチューブ11がシートの膜厚方向に配向しているため、膜厚方向の熱伝導度が高い。
ここで、カーボンナノチューブ11がカーボンナノチューブシートの膜厚方向に配向しているとは、カーボンナノチューブ11が変形する方向が膜厚方向と一致していることを意味している。例えば、変形したカーボンナノチューブシート10内のカーボンナノチューブ11は膜厚方向に圧縮されて変形する場合があるが、変形したカーボンナノチューブ11が膜厚方向に戻ることに変わりはない。従って、変形したカーボンナノチューブ11が配向する方向も、カーボンナノチューブシート10の膜厚方向と一致している。
カーボンナノチューブ11の面密度は、特に限定されるものではないが、放熱性及び電気伝導性の観点からは、1×1010本/cm以上であることが望ましい。また、カーボンナノチューブ11の直径(平均値)は、特に限定されるものではないが、例えば25nmである。
カーボンナノチューブ11の長さは、カーボンナノチューブシート10の用途によって決まり、特に限定されるものではないが、好ましくは5μm〜500μm程度の値に設定することができる。カーボンナノチューブシート10を、発熱体(例えば半導体素子)と放熱体(例えばヒートスプレッダ)との間に形成するサーマルインターフェイスマテリアル(熱インターフェイス材料)として使用する場合、少なくとも発熱体及び放熱体の表面の凹凸を埋める長さ以上であることが望ましい。
次に、被覆層12について、以下に詳述する。
図1に示すように、カーボンナノチューブ11には、カーボンナノチューブ11をその長手方向に覆う被覆層12が形成される。被覆層12は、カーボンナノチューブ11の長手方向における一方の端部から他方の端部に至る表面を覆うように形成されることが好ましい。
被覆層12は、それぞれのカーボンナノチューブ11の機械的強度を高める機能を有し、それによって、カーボンナノチューブ11の束状構造体13としての機械的強度を高める。この観点からは、被覆層12は、カーボンナノチューブ11の長手方向における一方の端部から他方の端部に至る表面全体を連続的に覆うように形成されることが好ましい。しかしながら、被覆層12は、上述のような機械的強度を高める機能を有する限り、カーボンナノチューブ11の表面の一部を覆わないものであっても良い。
また、被覆層12はカーボンナノチューブ11の上に薄膜として形成されてもよく、また微粒子の集合体としてカーボンナノチューブ11の表面を覆うように形成されていてもよい。被覆層12の形状は、上述のような機械的強度を高める機能を有する限り、特に限定されない。
また、カーボンナノチューブ11の長手方向の端部は、被覆層12によって覆われていてもよい。図1に示す例では、カーボンナノチューブ11の一方の端部が被覆層12で覆われた構造を示したが、カーボンナノチューブ11の両方の端部が被覆層12で覆われていてもよい。
カーボンナノチューブ11の端部が被覆層12によって覆われたカーボンナノチューブシート10を、半導体素子31とヒートスプレッダ32との間に配置するサーマルインターフェイスマテリアルとして使用する場合、半導体素子31又はヒートスプレッダ32とカーボンナノチューブ11の間に、カーボンナノチューブ11の端部に形成された被覆層12が介在することになる。
このため、被覆層12の材料は、特に限定されるものではないが、上述した第2充填層15の熱伝導率よりも熱伝導率が大きい材料を用いることが好ましい。被覆層12の熱伝導率が第2充填層15の熱伝導率よりも小さいと、カーボンナノチューブ11と半導体素子31及びヒートスプレッダ32の間に第2充填層15が残存した場合に、半導体素子31とヒートスプレッダ32の間の熱抵抗が大きくなってしまうおそれがあるからである。
尚、図1では簡略化のために説明を省略していたが、実際のカーボンナノチューブ11の束状構造体13においては、図2に示すように、被覆層12で覆われた複数のカーボンナノチューブ11の少なくとも一部が互いに絡まり合うようにして形成される。また、被覆層12で覆われた複数のカーボンナノチューブ11の内の少なくとも一部は、被覆層12を介して互いに接合している。このため、実際の束状構造体13では、隣接するカーボンナノチューブ11同士が互いに接合して支え合うような一体構造となっている。本明細書では、図2に示すように、複数のカーボンナノチューブ11の少なくとも一部が互いに絡まり合うようにして、シートの膜厚方向に延びている状態も、カーボンナノチューブ11がカーボンナノチューブシートの膜厚方向に配向していることに含まれる。
次に、第1充填層14について、以下に詳述する。
電子機器30では、半導体素子31の発熱量の変化に伴って、半導体素子31又はヒートスプレッダ32が熱膨張又は熱収縮する。カーボンナノチューブシート10は、熱膨張又は熱収縮する半導体素子31又はヒートスプレッダ32により外力を受ける。この時、第1充填層14は、半導体素子31又はヒートスプレッダ32から受ける外力に追従して速やかに変形する。また、第1充填層14は、半導体素子31又はヒートスプレッダ32から受ける外力が取り除かれると共に、速やかに元の形状に復元する。即ち、第1充填層14は、半導体素子31又はヒートスプレッダ32から受ける外力に対して、カーボンナノチューブシート10が変形する機能を主として担っている。第1充填層14は、第2充填層15よりも柔軟性が高いことにより、第2充填層15よりも、外力、例えば熱膨張又は熱収縮する半導体素子31又はヒートスプレッダ32から受ける外力に対する変形量が大きい。
カーボンナノチューブシート10は、第1充填層14の弾性体としての振る舞いによって、カーボンナノチューブ11と半導体素子31又はヒートスプレッダ32との間の高い密着性が維持されるので、接触熱抵抗が低減される。
第1充填層14の厚さは、カーボンナノチューブシート10が、半導体素子31又はヒートスプレッダ32の熱膨張又は熱収縮による外力に対して速やかに変形し且つ復元できるように、十分な柔軟性を有する厚さに設定されることが好ましい。
第1充填層14の形成材料としては、例えば、シリコーン樹脂又は変性シリコーン樹脂等を主成分とする樹脂組成物を用いることができる。なお、ここで主成分とは、最も高い重量含有率で含まれている成分のことをいう。
次に、第2充填層15について、以下に詳述する。
第2充填層15は、熱膨張又は熱収縮により変形する半導体素子31又はヒートスプレッダ32とカーボンナノチューブシート10との間の接合状態を保つ機能を主として担っている。
熱膨張又は熱収縮により変形する半導体素子31又はヒートスプレッダ32と、カーボンナノチューブシート10との間には、例えばせん断応力が働く。そのため、カーボンナノチューブシート10の界面には、接合している半導体素子31又はヒートスプレッダ32を引き離そうとする力が働く。
上述した第1充填層14は、半導体素子31又はヒートスプレッダ32の変形に速やかに追従できる柔軟性を有しているが、このような柔軟性を有する材料は、半導体素子31又はヒートスプレッダ32に対する接合力が十分ではない場合がある。
そこで、カーボンナノチューブシート10は、半導体素子31の主な材料であるシリコン、又はヒートスプレッダ32の主な材料である銅、ニッケル等の金属に対する接合力の高い熱硬化接着剤から形成される第2充填層15が、第1充填層14の両側に積層され、半導体素子31又はヒートスプレッダ32と接合させている。
第2充填層15の厚さは、半導体素子31又はヒートスプレッダ32と第1充填層14との間に十分な接合力をもたらす厚さに設定されることが好ましい。
第2充填層15の形成材料としては、例えば、エポキシ系樹脂、ポリアミド系樹脂を主成分とする樹脂組成物からなる熱硬化性接着剤を用いることができる。なお、ここで主成分とは、最も高い重量含有率で含まれている成分のことをいう。
次に、接合層16について、以下に詳述する。
通常、異なる組成の樹脂間の接合力は十分に大きくない場合がある。
そこで、カーボンナノチューブシート10は、第1充填層14と第2充填層15との間に接合層16を配置して、第1充填層14と第2充填層15とを十分な接合力で接合する。
接合層16と第1充填層14との間の接合力は、第1充填層14と第2充填層15との間の接合力よりも大きい。また、接合層16と第2充填層15との間の接合力は、第1充填層14と第2充填層15との間の接合力よりも大きい。
接合層16は、図1に示すように、カーボンナノチューブ11の長手方向の端部と、半導体素子31又はヒートスプレッダ32との間に配置される。そこで、接合層16の熱伝導率は、カーボンナノチューブ11と半導体素子31又はヒートスプレッダ32との間の熱伝導を損なわないように、少なくとも第2充填層15の熱伝導率よりも高いことが好ましい。
半導体素子31又はヒートスプレッダ32に対する接合力の大きい第2充填層15と接合層16との間の接合力は、通常、第1充填層1と接合層16との間の接合力よりも大きい。
接合層16の厚さは、この熱伝導の観点及び第1充填層14と第2充填層15との間の接合力の観点から適宜設定され得る。例えば、接合層16の厚さを、10nm〜200nmとすることができる。ただし、カーボンナノチューブ11の長手方向の端部では、接合層16を形成する材料が非連続に被覆層12又はカーボンナノチューブ11に付着していても良い。
接合層16の形成材料としては、例えば、金等の金属を用いることができる。接合層16が第1充填層14との接着に優れる原因は明らかではないが、シリコーン樹脂などにより形成される第1充填層14の粗い表面に粒子状に金属が積層されることによる投錨効果によるものと予想される。また、金属である接合層16はエポキシ系接着剤などにより形成される第2充填層15との接着性に優れることが知られている。第1充填層14と第2充填層15は、接合層16により接合されているので、半導体素子の31発熱に起因する変形によってカーボンナノチューブ11が第1充填層と第2充填層の間で切断されにくい。
上述した本実施形態の電子機器30によれば、カーボンナノチューブシート10が、半導体素子31又はヒートスプレッダ32の熱膨張又は熱収縮による変形に対して良好な追従性を有し、且つ、半導体素子31及びヒートスプレッダ32との良好な接合状態を有する。従って、電子機器30によれば、カーボンナノチューブシート10と半導体素子31との間の接触熱抵抗、及びカーボンナノチューブシート10とヒートスプレッダ32との間の接触熱抵抗を低減できる。このようにして、電子機器30は、カーボンナノチューブシート10による高い放熱特性が得られる。
次に、上述したカーボンナノチューブシート10を備えた電子機器30の製造方法の好ましい一実施形態を以下に説明する。
まず、図3に示すように、カーボンナノチューブシート10を形成するための土台として用いる基板20を用意する。基板20としては、シリコン基板などの半導体基板、アルミナ(サファイア)基板、MgO基板、ガラス基板などの絶縁性基板、金属基板などを用いることができる。また、これら基板上に薄膜が形成されたものでもよい。例えば、シリコン基板上に膜厚300nm程度のシリコン酸化膜が形成されたものを用いることができる。
基板20は、カーボンナノチューブ11の成長後に剥離されるものである。このため、基板20としては、カーボンナノチューブ11の成長温度において変質しないことが好ましい。また、少なくともカーボンナノチューブ11に結合する面がカーボンナノチューブ11から容易に剥離できる材料によって形成されていることが好ましい。
そして、基板20上に、例えばスパッタ法により、図示しない膜厚2.5nmのFeの触媒層を形成する。なお、触媒層は、必ずしも基板20上の全面に形成しなくても良く、例えばリフトオフ法を用いて基板20の所定の領域上に選択的に形成するようにしてもよい。
触媒金属としては、Feのほか、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Pt(白金)又はこれらのうち少なくとも一の材料を含む合金を用いてもよい。また、触媒として、金属膜以外に、微分型静電分級器(DMA:differential mobilityanalyzer)等を用い、予めサイズを制御して作製した金属微粒子を用いてもよい。この場合も、金属種については薄膜の場合と同様でよい。
また、これら触媒金属の下地膜として、Mo(モリブデン)、Ti(チタン)、Hf(ハフニウム)、Zr(ジルコニウム)、Nb(ニオブ)、V(バナジウム)、TaN(窒化タンタル)、TiSix(チタンシリサイド)、Al(アルミニウム)、Al2O3(酸化アルミニウム)、TiOx(酸化チタン)、Ta(タンタル)、W(タングステン)、Cu(銅)、Au(金)、Pt(白金)、Pd(パラジウム)、TiN(窒化チタン)などの膜又はこれらのうち少なくとも一の材料を含む合金からなる膜を形成してもよい。
更に、下地膜として、例えば、Fe(2.5nm)/Al(10nm)の積層構造、Co(2.6nm)/TiN(5nm)の積層構造等を用いることができる。また、金属微粒子を用いる場合は、例えばCo(平均直径3.8nm)/TiN(5nm)の積層構造を用いることができる。
そして、図3に示すように、基板20上に、例えばホットフィラメントCVD法により、触媒層を触媒として、カーボンナノチューブ11を成長する。カーボンナノチューブ11の成長条件は、例えば、原料ガスとしてアセチレン・アルゴンの混合ガス(分圧比1:9)を用い、成膜室内の総ガス圧を1kPa、ホットフィラメント温度を1000℃、成長時間を20分とする。これにより、層数が3〜6層(平均4層程度)、直径が4〜8nm(平均6nm)、長さが80μm(成長レート:4μm/min)の多層カーボンナノチューブを成長することができる。
尚、カーボンナノチューブは、熱CVD法やリモートプラズマCVD法などの他の成膜方法により形成してもよい。また、成長するカーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブでもよい。また、炭素原料としては、アセチレンのほか、メタン、エチレン等の炭化水素類や、エタノール、メタノール等のアルコール類などを用いてもよい。
また、上記の成長条件で形成したカーボンナノチューブ11では、カーボンナノチューブ11の面密度は、1×1011本/cm程度であった。
次に、図4に示すように、原子層蒸着(ALD)法を用いて、カーボンナノチューブ11を覆う被覆層12が形成されて、束状構造体13を形成する。
本願発明者は、上記のように、被覆層12を複数のカーボンナノチューブ11をその長手方向に覆うように形成するためには、限定されるものではないが、上述したALD法が好適であることを見出した。基板20上には、極めて多数のカーボンナノチューブ11が小さい面積の領域に密集した形態を有する。このため、複数のカーボンナノチューブ11の間隙に生じる領域は、極めて高いアスペクト比を有する凹部となる。そこで、本願発明者は、被覆層12を、複数のカーボンナノチューブ11をその長手方向に覆うように形成するためには、このような極めて高いアスペクト比を有する凹部においても高いカバレッジ性を有する成膜法が好ましいことを見出した。そして、本願発明者は、ALD法が高いアスペクト比を有する凹部においても高いカバレッジ性を有する成膜法であることに着目し、ALD法が好適な成膜法であることを見出した。
被覆層12の材料としては、特に限定されるものではないが、例えば酸化アルミニウム(Al)、酸化亜鉛(ZnO)といった酸化金属を用いることができる。また、銅(Cu)、ルテニウム(Ru)、白金(Pt)といった金属を用いることができる。
被覆層12は、酸化アルミニウムを用いて形成され得る。このときの成膜条件は例えば、原料ガスとして、トリメチルアルミニウム(AL(CH)と水(HO)を用い、成膜温度を80℃以上とすることが好ましい。
また、被覆層12は、酸化亜鉛を用いて形成され得る。このときの成膜条件は例えば、原料ガスとして、ジエチル亜鉛(Zn(C)と水(HO)を用い、成膜温度を80℃以上とすることが好ましい。
以上の処理により、図4に示すように、基板20上に、基板20の法線方向に配向(垂直配向)した、被覆層12で覆われた複数のカーボンナノチューブ11を含む束状構造体13を形成する。尚、図4では簡略化のために図示を省略したが、実際のカーボンナノチューブ11の束状構造体13は、図2に示すように、被覆層12で覆われた複数のカーボンナノチューブ11が互いに絡まり合うようにして形成される。絡まり合った複数のカーボンナノチューブ11では、被覆層12は隣接するカーボンナノチューブ同士を互いに接合させるように、隣接するカーボンナノチューブ11を連続する膜として覆うことができる。
次に、図5に示すように、束状構造体13から基板20が取り外される。実際の束状構造体13は、図2に示すように、隣接するカーボンナノチューブ11同士が互いに接合して支え合うような一体構造となっているので、基板20が取り外されても、束状構造体13は単独で形状を維持できる機械的強度を有する。
次に、図6に示すように、複数のカーボンナノチューブ11の両端部それぞれを、保持シート21内に挿入させて、束状構造体13が一対の保持シート21で挟んで保持される。具体的には、束状構造体13を両側から挟んだ一対の保持シート21を、加圧しながら加熱することにより、複数のカーボンナノチューブ11の両端部それぞれが保持シート21内に挿入される。
加熱された保持シート21は、被覆層12で覆われたカーボンナノチューブ11の微細な端部が挿入される際に、端部の形状に追従して変形し、挿入された端部をシート内に受け入れて粘着性により端部を保持する。保持シート21としては、例えば、熱可塑性樹脂を用いることができる。
複数のカーボンナノチューブ11の両端部それぞれを保持シート21内に挿入する際の圧力としては、例えば、0.5MPa以上とすることができる。この時の温度は、保持シート21が粘着性を示す程度の温度とすることができる。
保持シート21内に挿入されるカーボンナノチューブ11の端部の長さは、第2充填層15の厚さに基づいて決定される。同時に、一対の保持シート21の間の間隔は、第1充填部14の厚さに基づいて決定される。
次に、図7に示すように、一対の保持シート21によって挟んで保持された束状構造体13に対して、被覆層12で覆われた複数のカーボンナノチューブ11の間に液体の樹脂22が充填される。
本実施形態では、樹脂22として、室温で水分を吸収して硬化する変性シリコーン樹脂を用いた。一対の保持シート21によって挟んで保持された束状構造体13を、液体の樹脂22の中に浸し、毛細管力により、被覆層12で覆われた複数のカーボンナノチューブ11の間に液体の樹脂22を充填した後、室温で樹脂22を硬化させた。
次に、図8に示すように、束状構造体13が保持されていない一対の保持シート21の部分が、切断線Lにおいて、硬化した樹脂22と共に切断されて、図9に示すように、束状構造体13に第1充填層14が形成される。
次に、図10に示すように、一対の保持シート21を加熱して、第1充填層14が形成された束状構造体13から一対の保持シート21が取り外される。被覆層12で覆われたカーボンナノチューブ11の端部を変形又は損傷しないように、保持シート21が取り外されることが好ましい。
次に、図11に示すように、第1充填層14の両面に接合層16が形成されて、構造体10aが形成される。接合層16は、第1充填層14から延出している被覆層12で覆われた複数のカーボンナノチューブ11の上にも形成される。
接合層16の形成方法としては、例えば、スパッタリング法、又は抵抗加熱により蒸着法等を用いることができるが、特に、第1充填層14が形成された束状構造体13に対して影響を与えるような温度以上に加熱しない方法を用いることが好ましい。接合層16の形成材料としては、例えば、金等の金属を用いることができる。本実施形態では、スパッタリング法を用いて、厚さ20nmの金による接合層16を形成した。
次に、図12に示すように、構造体10aに対して、硬化後の柔軟性が第1充填層14よりも小さい熱硬化性接着剤23が、被覆層12で覆われた複数のカーボンナノチューブ11の間に充填されるように第1充填層14の両側の接合層16上に塗布される。熱硬化性接着剤23は、第1充填層14により充填されていない束状構造体13における被覆層12で覆われた複数のカーボンナノチューブ11の間に充填される。
熱硬化性接着剤23としては、例えば、金属やシリコンとの接着力が高い、エポキシ系樹脂、ポリアミド系樹脂を主成分とする熱硬化性接着剤を用いることができる。なお、ここで主成分とは、最も高い重量含有率で含まれている成分のことをいう。
そして、半導体素子31とヒートスプレッダ32との間に、熱硬化性接着剤23が塗布された構造体10aを配置して、半導体素子31及びヒートスプレッダ32を加圧しながら加熱する。圧力としては、例えば、0.5MPaとすることができる。加熱としては、120°×4時間とすることができる。
この処理により、熱硬化性接着剤23を硬化させて第2充填層15が形成され、図1に示すカーボンナノチューブシート10を備えた電子機器30が得られる。
熱硬化性接着剤23の粘度は、構造体10aが半導体素子31とヒートスプレッダ32との間で圧力を加えられた時に、接合層16と半導体素子31又はヒートスプレッダ32との間から流動して残らない程度に小さいことが好ましい。熱硬化性接着剤23の粘度は、例えば1000cps以下である。
なお、図11に示す構造体10aに対して、熱硬化性接着剤23を充填し、熱硬化性接着剤23を硬化させて第2充填層15を形成することにより、電子機器ではなく、カーボンナノチューブシート10を形成しても良い。
また、図11に示す工程の後に、図13に示すように、熱硬化性接着剤23を、半導体素子31及びヒートスプレッダ32の第1充填層14と対向する部分に塗布しても良い。
そして、構造体10aが、半導体素子31とヒートスプレッダ32との間に配置されて、熱硬化性接着剤23を、被覆層12で覆われた複数のカーボンナノチューブ11の間に充填する。そして、上述したように、熱硬化性接着剤23を硬化させた第2充填層15が形成され、図1に示すカーボンナノチューブシート10を備えた電子機器30が得られる。
本発明では、上述したシート状構造体、電子機器、シート状構造体の製造方法及び電子機器の製造方法は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。また、一の実施形態が有する構成要件は、他の実施形態にも適宜適用することができる。
ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、読者が、発明者によって寄与された発明及び概念を技術を深めて理解することを助けるための教育的な目的を意図する。ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、そのような具体的に述べられた例及び条件に限定されることなく解釈されるべきである。また、明細書のそのような例示の機構は、本発明の優越性及び劣等性を示すこととは関係しない。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、その様々な変更、置き換え又は修正が本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り行われ得ることが理解されるべきである。
10 カーボンナノチューブシート(シート状構造体)
11 カーボンナノチューブ(線状構造体)
12 被覆層
13 束状構造体
14 第1充填層
15 第2充填層
16 接合層
20 基板
21 保持シート
22 樹脂
23 樹脂
30 電子機器
31 半導体素子(発熱体)
32 ヒートスプレッダ(放熱体)

Claims (9)

  1. 所定の方向に配向した複数の炭素元素の線状構造体を有する束状構造体と、
    上記束状構造体の上記所定の方向の第1の厚さよりも薄い上記所定方向の第2の厚さを有し、上記複数の炭素元素の線状構造体の間に充填される第1充填層と、
    上記束状構造体における上記複数の炭素元素の線状構造体の間に充填され熱硬化性接着剤により形成される第2充填層と、
    上記第1充填層と上記第2充填層との間に配置され、上記第1充填層と上記第2充填層とを接合する接合層と、
    を備え、
    上記第1充填層は上記第2充填層よりも高い柔軟性を有するシート状構造体。
  2. 上記第1充填層は、シリコーン樹脂を主成分とする樹脂組成物で形成される請求項1に記載のシート状構造体。
  3. 上記接合層は、金属により形成される請求項1又は2に記載のシート状構造体。
  4. 上記金属は金である請求項3に記載のシート状構造体。
  5. 上記熱硬化性接着剤は、エポキシ樹脂、及びポリアミド樹脂の中から選択される一種を主成分とする請求項1〜4の何れか一項に記載のシート状構造体。
  6. さらに、上記複数の炭素元素の線状構造体を覆う被覆層を備え、
    上記複数の炭素元素の線状構造体の内の一部は、上記被覆層を介して互いに接合している請求項1〜5の何れか一項に記載のシート状構造体。
  7. 発熱体と、
    放熱体と、
    所定の方向に配向した複数の炭素元素の線状構造体を有する束状構造体と、
    上記束状構造体の上記所定の方向の第1の厚さよりも薄い上記所定方向の第2の厚さを有し、上記複数の炭素元素の線状構造体の間に充填される第1充填層と、
    上記複数の炭素元素の線状構造体の間に充填され、熱硬化性接着剤により形成される第2充填層と、
    上記第1充填層と上記第2充填層との間に配置され、上記第1充填層と上記第2充填層とを接合する接合層とを有し、上記発熱体と上記放熱体との間に配置されたシート状構造体と、
    を備え、
    上記第1充填層は、上記第2充填層よりも高い柔軟性を有する電子機器。
  8. 基板の上に、所定の方向に配向した複数の炭素元素の線状構造体を形成する工程と、
    上記複数の炭素元素の線状構造体の間に樹脂を充填して、第1充填層を形成する工程と、
    上記第1充填層の両面に接合層を形成する工程と、
    上記複数の炭素元素の線状構造体の間に、熱硬化性接着剤を充填して第2充填層を形成する工程と、
    を備え、
    上記第1充填層は上記第2充填層よりも高い柔軟性を有するシート状構造体の製造方法。
  9. 所定の方向に配向した複数の炭素元素の線状構造体を有する束状構造体と、
    上記束状構造体の上記所定の方向の第1の厚さよりも薄い上記所定方向の第2の厚さを有し、上記複数の炭素元素の線状構造体の間に充填される第1充填層と、
    上記第1充填層の両面に形成された接合層と、
    を備える構造体を、発熱体と放熱体との間に配置する工程であって、硬化後の柔軟性が第1充填層よりも小さい熱硬化性接着剤を、上記複数の炭素元素の線状構造体の間に充填するように、上記第1充填層の両側に塗布するか、又は、発熱体及び放熱体の第1充填層と対向する部分に塗布する、工程と、
    上記熱硬化性接着剤を硬化させる工程と、
    を備える電子機器の製造方法。
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