JP6065706B2 - 金属の電解精製方法、電解精製装置 - Google Patents

金属の電解精製方法、電解精製装置 Download PDF

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Description

本発明は、金属の電解精製方法、電解精製装置に関する。
下記特許文献1には、板状を成す粗金属製の複数のアノードと板状を成す複数のカソードとを、アノードとカソードとが交互に板厚方向に間隔を開けて並ぶ配列で、電解槽内の電解液中に吊り下げ、電解槽に電解液を循環させつつ、アノードとカソードとに通電することで、カソードに金属を析出させる金属の電解精製方法が開示されている。
このような電解精製方法で使用する電解液には、カソード上での金属の均一微細化や、更に、カソードに形成される精製金属(電解金属)の表面を平滑化するために、添加剤が混合されている。
そして、このような電解精製方法では、電解槽内における銅濃度や温度を一定に維持するために、電解液の循環を行い、不足した添加剤の補充を同時に行なっている。
特許文献1の電解精製方法では、いわゆる下入れ上抜き還流方式により、電解液の循環を行う。この電解液の循環方法は、電解槽の長手方向の一端側の底部寄りの位置に電解液供給口を設ける一方、電解槽の長手方向の他端側の上部に電解液排出口を設けて、電解処理時には、電解槽内の下部に電解液を供給する一方、オーバーフローする電解液を電解槽上部の電解液排出口から循環処理部に戻す。
特開平10−183389号公報
ところで、電解槽内の電解液の循環を下入れ上抜き還流方式で行う上記特許文献1に記載の電解精製方法では、カソード上に形成される精製金属の表面に、外観を損なう凹凸が形成され易いという問題があった。
この凹凸は、コブ状に精製金属が析出することによるものである。コブ状に精製金属が析出する原因としては、カソードに析出する精製金属がアノードから溶出してカソードに付着したスライムを核として成長することや、カソード上の精製金属の平滑化に有用な添加剤の供給不足が考えられる。
また、電解液の循環を下入れ上抜き還流方式で行う上記特許文献1に記載の電解精製方法の場合、電解槽内の下流側では、上流側と比較して添加剤の供給不足が生じ易い。この原因は、稼動中の電解液が酸性および高温であるため、電解槽の下流側のカソードには、上流側のカソードに比べて電解液の還流によって運ばれる添加剤が遅れて到達する分、添加剤の分解が進んでいるためである。そのため、電解槽内の下流側のカソードに形成される精製金属は、上流側のカソードに形成される精製金属と比較して、表面に凹凸等の欠陥が生じ易いという問題が生じた。
このような電解槽下流側での添加剤の供給不足を解消する対策として、電解液供給口から供給する電解液の流量を増加させることが考えられる。しかし、このような対策では、アノードの下方に沈降するスライムが、増加した電解液の流れによってカソード側に巻き上げられ、カソードへのスライムの付着が増加するおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電解槽内のカソードへのスライム付着を抑止するとともに、各カソードに対する添加剤の供給のばらつきを無くして、凹凸の少ない高品位の金属を精製することのできる金属の電解精製方法、電解精製装置を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
すなわち、請求項1の発明は、板状を成す粗金属製の複数のアノードと板状を成す複数のカソードとを、前記アノードと前記カソードとが交互に板厚方向に間隔を開けて並ぶ配列で、電解槽内の電解液中に吊り下げ、前記電解槽に電解液を循環させつつ、前記アノードと前記カソードとに通電することで、前記カソードに金属を析出させる金属の電解精製方法であって、電解処理時に、前記電解槽に吊り下げられた前記カソードの下端よりも下方で、前記電解槽の下部両側壁あるいはその近傍に配置され、前記カソードに対向する給液口から前記各カソードに向けてそれぞれ電解液を供給するとともに、前記電解槽の上部に設けた電解液排出口からオーバーフローする電解液を排出して、前記電解槽内の電解液を循環させることを特徴とする。
ここで、前記電解槽の下部両側壁あるいはその近傍に配置した給液口からの前記カソードへの電解液の供給は、1つのカソードに対し、左右の給液口それぞれから供給しても、あるいは左右の給液口のいずれか一方のみから供給してもよい。
また、ここで言う下部両側壁の「近傍」とは、電解槽の下部両側壁からカソード下部の左右角部程度までの領域を言う。
前記金属の電解精製方法では、電解槽内に循環させる電解液の供給は、電解槽内に吊り下げられる複数のカソードに対して、各カソード毎に行う。そのため、電解槽内のいずれのカソードに対しても、同等に電解液を供給することができる。従って、電解液中に含まれる添加剤がカソードに届く時間を、すべてのカソードに対して、平等にすることができる。すなわち、電解槽内のいずれのカソードに対しても、添加剤がカソードに到着するのに要する時間のばらつきを無くして、時間とともに分解して効力を失う添加剤の効き目がカソードによって異なるという効果の不均一をなくすことができる。すなわち、本発明の還流方式であると、全てのカソードへの添加剤到達時間を同じにすることができる。
これに対し、前記下入れ上抜き還流方式(特許文献1参照)では、電解槽内の上流、すなわち還流入口に近い場所のカソードには添加剤が早く到達するが、下流すなわち還流入口から遠い場所のカソードでは遅くなる。そのため、下入れ上抜き還流方式では、下流のカソードにも添加剤が分解前に到達できるように、還流流量を本発明の還流流量より多くする必要がある。還流流量を増やすとスライムが巻き上げられ、カソードへ付着するスライム量が増し、製錬金属の凹凸を増やす懸念が出てくる。
このように本発明の電解精錬方法(還流方式)では、還流流量を減少させることができることから、スライムが巻き上げられてカソードへ付着する量を低減することができる。
従って、本発明の電解精錬方法(還流方式)を用いれば、添加剤の供給不足が原因となってカソード上の精製金属の表面に凹凸が形成されることを回避することができるとともに、スライムが巻き上げられてカソードへ付着する量を減少することができ、この結果、凹凸の少ない高品位の金属を精製することができる。
前記電解槽は、該電解槽内に吊り下げられる前記カソードの下端と前記電解槽の底面との離間距離dを、前記電解槽の短辺方向の幅Wの1/6以上に設定し、前記カソードの下部側から前記電解槽の底部に向かって降下する流れを含む旋回流を形成することが好ましい。
この場合、電解液の循環のために各カソード毎に供給される電解液は、各カソードの幅方向の外側方で、各カソードの下方の位置から、カソードに向かう流れとなる。そして、この電解液の流れは、上記のようにd≧W/6の関係が成立しているので、旋回流を形成する。そして、カソードの下部側から電解槽の底部に向かって降下する旋回流は、カソードの下部付近に浮遊するスライムを電解槽の底部に沈降させる。そのため、スライムのカソードへの付着を抑止することができる。
すなわち、当該金属の電解精製方法では、電解槽内のカソードへのスライム付着を抑止するとともに、前述したように各カソードに対する添加剤の供給のばらつきを無くすことができ、その結果、凹凸の少ない、より高品位の金属を精製することができる。
また、前記電解槽は、該電解槽内に吊り下げられる前記カソードの下端と前記電解槽の底面との離間距離dを前記電解槽の短辺方向の幅Wの1/4以上に設定し、前記カソードの下部側から前記電解槽の底部に向かって降下する流れを含む旋回流を形成することがより好ましい。
この場合、各カソードの下方で各カソードの一側方から各カソードに供給される電解液の流れがその下方に形成する旋回流の位置は、電解槽内に吊り下げられるカソードの下端と当該電解槽の底面との離間距離dや、前記電解槽の短辺方向の幅Wに関係が深く、上記のように、d≧W/4に設定すると、旋回流の上縁がカソードの下縁よりも下方となるように、旋回流の位置が決定される。
これにより、電解液の循環により電解槽の底部からカソード側に巻き上げられるスライムは、カソードに到達する前に、旋回流によって電解槽の底部に運ばれ、カソードへの付着が抑止される。
従って、スライムのカソードへの付着を、より確実に抑止することが可能になる。
請求項4の発明は、電解液を貯留するとともに、貯留した電解液中に複数のアノード及び複数のカソードを所定の間隔で吊り下げ可能な電解槽と、前記電解槽内に吊り下げられる前記カソードの下端よりも下方で、電解槽の下部両側壁あるいはその近傍に配置された電解液供給部を備え、前記電解槽は、当該電解槽内のオーバーフローする電解液の排出口となる電解液排出口を上部に備え、前記電解液供給部は、前記電解槽に吊り下げられた前記カソードの下端よりも下方で、前記カソードに対向するとともに、前記電解槽内に吊り下げられる前記カソードの配列間隔Pと同じ間隔または2Pの間隔で設けられた複数の給液口を備え、前記電解液供給部に設けられた前記給液口からは、前記電解液供給部に供給される電解液を、対応する前記カソードに向けて供給するように形成されていることを特徴とする。
これにより、各カソードに対する添加剤の供給のばらつきを無くすことができ、その結果、凹凸の少ない高品位の金属を精製することができる。
請求項5の発明によると、前記電解槽は、該電解槽内に吊り下げられる前記カソードの下端と前記電解槽の底面との離間距離d、前記電解槽の短辺方向の幅Wの1/6以上に設定されており、前記給液口から前記電解液を供給することにより、前記カソードの下部側から前記電解槽の底部に向かって降下する流れを含む旋回流が形成されることが好ましい。
また、請求項6の発明によると、前記電解槽は、該電解槽内に吊り下げられる前記カソードの下端と前記電解槽の底面との離間距離d、前記電解槽の短辺方向の幅Wの1/4以上に設定されており、前記給液口から前記電解液を供給することにより、前記カソードの下部側から前記電解槽の底部に向かって降下する流れを含む旋回流が形成されることがより好ましい。
これにより、電解槽内のカソード1枚毎に電解液を供給し、各カソードに供給する電解液の流れが形成する旋回流によってスライムのカソードへの付着を抑止する本発明の金属の電解精製方法が実施可能である。
請求項1の発明によれば、電解槽内のいずれのカソードに対しても、同等に電解液を供給することができ、従って、電解槽内のいずれのカソードに対しても、添加剤の供給のばらつきを無くして、添加剤の供給不足が発生することを防止することができる。
また、添加剤の供給不足が発生することを防止することができるから、背景技術で説明した下入れ上抜き還流方式より、電解液の還流流量自体を減少させることができる。従って、添加剤の供給不足が原因となってカソード上の精製金属の表面に凹凸が形成されることを回避することができるとともに、スライムが巻き上げられてカソードへ付着する量を減少することができ、この結果、凹凸の少ない高品位の金属を精製することができる。
請求項2、5の発明によれば、電解液の循環のために各カソード毎に供給される電解液が、カソードの下部側から電解槽の底部に向かって降下する流れを含む旋回流を形成する。そして、この旋回流が、カソードの下部付近に浮遊するスライムを電解槽の底部に沈降させることなり、もって、スライムのカソードへの付着を抑止することができる。
すなわち、電解槽内のカソードへのスライム付着を抑止するとともに、前述したように各カソードに対する添加剤の供給のばらつきを無くすことができ、その結果、凹凸の少ない、より高品位の金属を精製することができる。
請求項3、6の発明によれば、浮遊するスライムを電解槽の底部に運ぶ旋回流の上縁がカソードの下縁よりも下方となるように、旋回流の位置が決定される。これにより、電解液の循環により電解槽の底部からカソード側に巻き上げられるスライムは、カソードに到達する前に、旋回流によって電解槽の底部に運ばれ、カソードへの付着が抑止される。
従って、スライムのカソードへの付着を、より確実に抑止することが可能になる。
請求項4の発明によれば、本発明の金属の電解精製方法が実施可能で、本発明の金属の電解精製方法の実施によって、凹凸の少ない高品位の金属を精製することができる。
本発明に係る第1実施形態の電解精製装置の概略構成を示す平面図である。 本発明に係る第1実施形態の電解精製装置の縦断面図である。 図2のA−A断面図である。 本発明に係る第2実施形態の電解精製装置の図3に対応する図である。 本発明に係る電解精製装置の変形例の平面図である。 比較例となる電解精製装置の概略構成を示す平面図である。 図6に示した電解精製装置の縦断面図である。 比較例と本発明の実施例1,2において、カソードに到達したスライム量を比較したグラフである。 実施例1と比較例において、供給された電解液がカソードに達するまでの時間を流体解析によって求め、カソードの番号に対して示したものである。
以下、本発明に係る金属の電解精製方法及び電解精製装置及びカソードの各実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
「第1実施形態」
まず、本発明に係る金属の電解精製方法及び電解精製装置及びカソードの第1実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は本発明に係る第1実施形態における電解精製装置の概略構成を示す平面図である。図2は本発明に係る第1実施形態における電解精製装置の縦断面図である。図3は図2のA−A断面図である。
本実施形態の電解精製装置1は、図1〜図3に示すように、箱形の電解槽10と、電解槽10の下部両側壁の内側に布設される電解液供給管20と、を備えている。
電解槽10は、電解液30を貯留するとともに、貯留した電解液30中に複数のアノード40及びカソード50を所定の間隔で吊り下げ可能な容器である。
電解槽10に貯留される電解液30は、精製する金属を含む酸性の水溶液で、通常、カソード50上に析出する金属の表面を平滑化させるための添加剤も含む。
例えば、銅を電解精製する場合には、電解液30として、硫酸銅及び硫酸の混合水溶液に、ニカワやチオ尿素等の添加剤を混合させたものが使用される。
電解槽10内に吊り下げられるアノード40は、粗金属製で、矩形の板状に形成されている。また、電解槽10内に吊り下げられるカソード50は、電解精製する高純度の金属(金属)製で、アノード40と同様の矩形の板状に形成されている。なお、アノード40は板厚が大きな厚板状であるが、カソード50は、板厚が小さい薄板状である。
本実施形態における電解槽10は、容器の長さ方向に底面が傾斜した容器で、図1及び図2に示すように、内法の長さがL、幅(離間距離)がWに設定されている。また、電解槽10は、長さ方向の一端(図2では左端)から他端(図2では、右端)に向かって徐々に深さが増大する構造で、一番浅くなる長さ方向の一端側の深さがD1、一番深くなる長さ方向の他端側の深さがD2となっている。
電解槽10内に吊り下げられる複数のアノード40及びカソード50は、図1及び図2に示すように、電解槽10の長さ方向に、アノード40とカソード50とが交互に板厚方向に間隔を開けて並ぶ対面配列で、電解槽10内に配列される。
深さが一番浅くなる電解槽10の長さ方向の一端の上部には、電解槽10内の電解液30を循環させるために電解液30の供給を行う供給用主管21が装備されている。また、深さが一番深い電解槽10の長さ方向の一端の上部には、オーバーフローする電解液30を不図示の循環処理部に戻す電解液排出口23が設けられている。
電解液供給管20は、図1に示すように、供給用主管21から分岐した配管で、電解液30の幅方向に対向する両側壁に沿って、それぞれ側壁の内側に配置されている。
これら左右の電解液供給管20は、図3に示すように、電解槽10内に吊り下げられるカソード50の下端51よりも下方で、カソード50の幅方向の両側に、当該電解槽10の長さ方向に沿って布設されている。左右の電解液供給管20は、供給用主管21に供給された電解液30を、電解槽10の長さ方向に沿って誘導する。
左右の電解液供給管20には、図1及び図3に示すように、複数の給液口201が設けられている。複数の給液口201は、電解槽10内に吊り下げられるカソード50の配列間隔Pの2倍、つまり2Pの間隔を有して形成されている。また、この実施形態では、一のカソード50に対して例えば左側の電解液供給管20に設けられた給液口201から電解液が供給され、次に配置されたカソード50には右側の電解液供給管20に設けられた給液口201から電解液が供給され、以下、連続するカソードに対して左右の電解液供給管20のいずれか一方の給液口201から電解液が左右交互に供給される。
すなわち、一側の電解液供給管20に装備される給液口201と、他側の電解液供給管20に装備される給液口201とは、いずれも、一枚置きにカソード50に対向するように装備されている。
また、給液口201から供給された電解液の流れが、対応する1つのカソード50のみに影響を与えるに止まらず、そのカソード50の前後に配置されるカソード50にも影響を与える。
各電解液供給管20上の給液口201は、図3に示すように、電解液供給管20に供給される電解液30を、対応するカソード50に向けて供給する。具体的には、給液口201の向きは、例えば、水平面に対して0°−90°の範囲の角度に設定される。
電解槽10内に吊り下げられるカソード50の下端51と当該電解槽10の底面との離間距離d(図3参照)が、電解槽の短辺方向の幅Wの1/6以上に設定されている場合、カソード50の下部側から電解槽10の底部に向かって降下する流れを含む旋回流f1を形成する。そして、旋回流f1は、カソード50の下部付近に浮遊するスライムを電解槽10の底部に沈降させる。
なお、d<W/6となる場合には、上記の旋回流f1が形成されない。
また、この実施形態では、1つのカソード50に対し、このカソード50の右下方、または左下方に位置する、電解液供給管20の給液口201から電解液が供給されるが、これら給液口201が前述したように2Pの間隔で電解槽10の全域にわたって配置されており、電解槽10の全域にわたって旋回流f1が形成される。
このため、個々のカソード50に対し、あたかも左右の電解液供給管20に設けられた給液口201それぞれから電解液が供給されるのと同様な電解液の流れが形成される。
次に、上記電解精製装置1を使用する金属の電解精製方法について説明する。
本実施形態の金属の電解精製方法では、上記電解精製装置1において電解槽10を、該電解槽10内に吊り下げられるカソード50の下端51と当該電解槽10の底面との離間距離dが、電解槽の短辺方向の幅Wの1/6以上で、1/4未満となるように設定する。
すなわち、カソード50の下端51と当該電解槽10の底面との離間距離dは、次の(1)式を満足する。
W/6≦d<W/4 ……(1)
また、この実施形態の金属の電解精製方法では、電解処理時において各カソード50毎に、各カソード50の下方で各カソード50の一側方の給液口201から、当該カソード50に向けて電解液30を供給するとともに、電解槽10の上部に設けた電解液排出口23からオーバーフローする電解液30を排出して、電解槽10内の電解液30を循環させる。
以上に説明したこの実施形態の金属の電解精製方法では、電解槽10内に循環させる電解液30の供給は、電解槽10内に吊り下げられる複数のカソード50に対して、各カソード50毎に行う。そのため、電解槽10内のいずれのカソード50に対しても、同等に電解液30を供給することができる。従って、電解液30中に含まれる添加剤の供給量も、すべてのカソード50に対して、平等にすることができる。すなわち、電解槽10内のいずれのカソード50に対しても、添加剤の供給のばらつきを無くして、添加剤の供給不足が発生することを防止することができる。
また、この実施形態の金属の電解精製方法では、電解液30の循環のために各カソード50毎に供給される電解液30は、各カソード50の幅方向の一側方、各カソード50よりも下方に位置する給液口201から、各カソード50に向けて供給される。この電解液30の流れは、カソード50の下部側から電解槽10の底部に向かって降下する流れを含む旋回流f1を形成する。そして、カソード50の下部側から電解槽10の底部に向かって降下する流れを含む旋回流f1は、図3に示すように、カソード50の下部付近に浮遊するスライムsを捕捉して電解槽10の底部に沈降させる。そのため、スライムsのカソード50への付着を抑止することができる。
なお、図3では、旋回流f1がスライムsを捕捉する位置を、×印で示している。
なお、旋回流f1の位置は、電解槽10内に吊り下げられるカソード50の下端51と当該電解槽10の底面との離間距離dや、電解槽の短辺方向の幅Wに関係が深く、本実施形態のようにdを、W/6≦d<W/4の範囲に設定している場合には、旋回流f1の上縁がカソード50の下縁領域にかかるように、旋回流f1の位置が決定される。
これにより、アノード40の表面で発生し、電解槽10下部に漂うスライムsは、旋回流f1によってカソード50の下縁から電解槽10の底部に運ばれ、カソード50への付着が抑止される。
すなわち、以上に説明したこの実施形態の金属の電解精製方法では、電解槽10内のカソード50へのスライム付着を抑止するとともに、各カソード50に対する添加剤の供給のばらつきを無くすことができ、その結果、凹凸の少ない高品位の金属を精製することができる。
「第2実施形態」
次に、本発明に係る金属の電解精製方法及び電解精製装置及びカソードの第2実施形態について説明する。
図4は本発明に係る第2実施形態の電解精製装置を示す電解槽の断面図である。なお、この実施形態において、前記第1実施形態で使用した構成要素と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。
この実施形態において電解槽10は、電解槽10内に吊り下げられるカソード50の下端51と当該電解槽10の底面との離間距離dを、電解槽の短辺方向の幅Wの1/4以上で、1/2以下に設定してある。
すなわち、カソード50の下端51と当該電解槽10の底面との離間距離dは、次の(2)式を満足する。
W/4≦d≦W/2 ……(2)
上記電解精錬装置を用いたこの実施形態の金属の電解精製方法では、第1実施形態の場合と同様に、電解処理時には、各カソード50毎に、各カソード50の下方で各カソード50の両側の給液口201から、当該カソード50に向けて電解液30を供給するとともに、電解槽10の上部に設けた電解液排出口23からオーバーフローする電解液30を排出して、電解槽10内の電解液30を循環させる。
この実施形態の金属の電解精製方法の場合も、第1実施形態の金属の電解精製方法の場合と同様に、電解槽10内に循環させる電解液30の供給は、電解槽10内に吊り下げられる複数のカソード50に対して、各カソード50毎に行う。そのため、電解槽10内のいずれのカソード50に対しても、同等に電解液30を供給することができる。従って、電解液30中に含まれる添加剤の供給量も、すべてのカソード50に対して、平等にすることができる。すなわち、電解槽10内のいずれのカソード50に対しても、添加剤の供給のばらつきを無くして、添加剤の供給不足が発生することを防止することができる。
加えて、第2実施形態の金属の電解精製方法の場合は、カソード50の下端51と当該電解槽10の底面との離間距離dを、W/4≦d≦W/2を満足するように設定している。この場合は、図4に示すように、旋回流f1の上縁がカソード50の下縁よりも下方となるように、旋回流f1の位置が決定される。
これにより、アノード40の表面で発生し、電解槽10下部に漂うスライムsは、カソード50に到達する前に、旋回流f1によって電解槽10の底部に運ばれ、カソード50への付着が抑止される。
なお、図4では、旋回流f1がスライムsを捕捉する位置を、×印で示している。従って、第2実施形態の金属の電解精製方法では、スライムのカソード50への付着を、より確実に抑止することが可能になる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、前記第1実施形態では、カソード50の下端51と当該電解槽10の底面との離間距離dを、W/6≦d<W/4を満足するように設定し、また、前記第2実施形態では、カソード50の下端51と当該電解槽10の底面との離間距離dを、W/4≦d≦W/2を満足するように設定しているが、これに限られることなく、カソード50の下端51と当該電解槽10の底面との離間距離dをd<W/6を満足するように設定しても良い。
この場合、図3に示した旋回流f1は、形成することができない。
しかしながら、電解槽10内に循環させる電解液30の供給を、電解槽10内に吊り下げられる複数のカソード50に対して、各カソード50毎に行う。そのため、電解槽10内のいずれのカソード50に対しても、同等に電解液30を供給することができる。従って、電解液30中に含まれる添加剤の供給量も、すべてのカソード50に対して、平等にすることができる。すなわち、電解槽10内のいずれのカソード50に対しても、添加剤の供給のばらつきを無くして、添加剤の供給不足が発生することを防止することができる。
また、電解液中に含まれる添加剤の供給量も、すべてのカソード50に対して、平等にすることができ、添加剤の供給不足が発生することを防止することができるから、電解液の循環流量自体を減少させることができる。このため、下入れ上抜き還流方式に比べ、スライムsが巻き上げられてカソード50へ付着する量を低減することができる。
従って、添加剤の供給不足が原因となってカソード50上の精製金属の表面に凹凸が形成されることを回避することができるとともに、スライムsが巻き上げられてカソード50へ付着する量を減少することができ、この結果、凹凸の少ない高品位の金属を精製することができる。
また、前記実施形態では、一のカソード50に対して例えば左側の電解液供給管20に設けられた給液口201から電解液が供給され、次に配置されたカソード50には右側の電解液供給管20に設けられた給液口201から電解液が供給され、以下、連続するカソードに対して左右の電解液供給管20のいずれか一方の給液口201から電解液が左右交互に供給される構成にしたが、図5に示すように、個々のカソード50に対応して、左右の電解液供給管20それぞれに給液口201を設け、それら左右の給液口201から1つのカソード50にそれぞれ電解液を供給する構成にしてもよい。
このような構成を採用することによって、個々のカソード50それぞれに旋回流f1を形成することができ、より安定した電解液循環が行なえる。
また、前記実施形態では、電解槽10の下部両側壁の内側に配置した電解液供給管20に給液口201を設けたが、これに限られることなく、電解液供給管20を側壁内に埋め込むあるいは側壁内に電解液通路を直接設け、側壁に直接給液口を設け、この給液口から電解液をカソード50に向けて供給させてもよい。
また、本発明の金属の電解精製装置及び電解精製方法で電解精製の対象となる金属は、上記実施例で示した銅に限らない。例えば、鉛や錫をはじめとして、各種の金属の電解精製に利用することができる。
また、循環用に電解液を供給する給液口201は、供給方向が安定するノズルを使用するようにしても良い。
また、電解液排出口23の装備位置は、電解槽10の上部の一カ所に限らない。電解槽10の上縁部で周方向に適宜間隔をあけた複数箇所に装備するようにしても良い。
「実施例」
本発明の金属の電解精製方法の効力を確認するため、下記に示す実施例1と、実施例2と、比較例とで銅の電解精製を行う場合のカソード50に到達するスライムsの量を比較した。
「実施例1」
金属の電解精製装置としては、図1―図2に示した電解精製装置1を使用する。電解精製装置1における電解槽10は、長さLが5400mm、幅Wが1200mm、深さはD1=1250mm、D2=1400mmである。また、電解槽10内に吊り下げる粗銅製のアノード40は、54枚である。それぞれのアノード40は、高さh1=980mm(図2参照)、幅w1=960mm(図1参照)、厚さt1=44mm(図1参照)の厚板状である。また、電解槽10内に吊り下げる純銅製のカソード50は、53枚である。それぞれのカソード50は、図3に示すように、高さh2=1000mm(図2参照)、幅w2=1000mm、厚さt2=1.2mm(図1参照)の薄板状である。
電解槽10内は、電解液30で満たし、電解槽10内の電解液供給管20上の各給液口201から電解液30を供給して、電解槽10内の電解液30を循環させながら、各アノード40及び各カソード50に通電して、銅の電解精製を行う。電解液30には、硫酸銅及び硫酸の混合水溶液に、ニカワやチオ尿素等の添加剤を混合させたものを使用する。また、電解槽10内の電解液30の温度は66℃とし、供給用主管21からの電解液30の供給流量は毎分35リットルとする。
また、電解処理時におけるカソード電流密度は260A/mmとし、23日間で二回採りを行う。ここに、「二回採り」とは、一枚のアノード40に対して、二回電解して、製品電気銅を2枚製造する操業方法のことであり、1回目の電気銅を製造する操業を「1st Crop操業」、2回目の電気銅を製造する操業を「2nd Crop操業」と呼ぶ。1st Crop操業、及び2nd Crop操業でカソード50に到達するスライム量を、それぞれ流体解析により求めた。
「実施例2」
金属の電解精製装置としては、図1―図2に示した電解精製装置1を使用する。電解精製装置1における電解槽10は、長さLが5400mm、幅Wが1200mm、深さはD1=1350mm、D2=1500mmであり、実施例1よりも深さのある電解槽10が使用される。
また、電解槽10内に吊り下げる粗銅製のアノード40の数量及び寸法は、実施例1の場合と同一である。また、電解槽10内に吊り下げる純銅製のカソード50の数量及び寸法も、実施例1の場合と同一である。
電解槽10内は、電解液30で満たし、電解槽10内の電解液供給管20上の各給液口201から電解液30を供給して、電解槽10内の電解液30を循環させながら、各アノード40及び各カソード50に通電して、銅の電解精製を行う。電解槽10内の電解液30の温度は66℃とし、供給用主管21からの電解液30の供給流量は、実施例1よりも多い毎分40リットルとする。使用する電解液は、実施例1と同一のものを使用する。
また、電解処理時におけるカソード電流密度は260A/mmとし、23日間で二回採りを行い、1st Crop操業、及び2nd Crop操業でカソード50に到達したスライム量を、それぞれ流体解析により求めた。
「比較例」
電解槽は、図6に示す電解槽100を使う。この電解槽100は、長さLyが5400mm、幅Wyが1200mm、深さはD1y=1250mm、D2y=1400mmで、実施例1の電解槽と同じ寸法である。但し、比較例における電解槽100は、長さ方向の一端側に電解液供給口110が設けられるとともに、長さ方向の他端側に電解液排出口120が設けられている。電解液供給口110は、電解槽100の底部寄りの位置で、幅方向の中央に設けられている。また、電解液排出口120は、電解槽100の上端部で幅方向の中央に設けられている。この電解槽100は、電解液供給口110から所定流量の電解液を槽内に供給する一方、オーバーフローする電解壁を電解液排出口120から所定の循環処理部に戻すことで、槽内における電解液の循環を実現する。すなわち、比較例の電解槽100は、所謂下入れ上抜き還流方式により、槽内の電解液を循環させる。
この比較例において、電解槽100内に吊り下げられるアノード40及びカソード50の数量及び寸法等は、実施例1の場合と共通である。また、使用する電解液は、実施例1と同一のものを使用する。更に、電解槽100内の電解液30の温度や、電解液供給口110から槽内に供給される電解液の流量や、カソード電流密度も、実施例1と共通である。
この比較例の場合も、実施例1と同様に、23日間で二回採りを行い、1st Crop操業、及び2nd Crop操業でカソード50に到達したスライム量を、それぞれ流体解析により求めた。
実施例1及び実施例2及び比較例に対して、カソード50に到達したスライム量を、図8に示す。図8は、比較例と本発明の実施例1,2において、カソードに到達したスライム量を比較したグラフであり、縦軸にはカソードに到達するスライムの相対値をとっている。
図8では、各実施例及び比較例毎に、左側には、1st Crop操業時の解析値を、右側には2nd Crop操業時の解析値を示した。実施例1の値を基準値1として、実施例2及び比較例の解析値は、実施例1の測定値に対する比で示した。
図8から明らかなように、実施例1及び実施例2はいずれも、比較例よりも、カソード50に到達したスライム量が少ない。本発明がスライムのカソードへの付着抑止に有効であることを示している。
また、スライムのカソードへの到着量は、実施例1よりも実施例2の方が少ない。
実施例1と実施例2との相異は、電解槽の深さと、循環用に供給用主管21から供給する電解液の供給流量で、カソードのスライムへの抑止には、実施例2における電解槽の深さと循環用の電解液の供給流量が、より好ましい。
図9は、実施例1と比較例において、供給された電解液がカソードに達するまでの時間を流体解析によって求め、カソードの番号に対して示したものである。
カソード番号は、給液側(図1の21あるいは図6の110の側)から数えた番号であり、カソード53枚に対して裏表に番号を振っているため、全部で106となっている。図9に示すように、同じ還流流量においても、実施例では時間1でほぼすべてのカソードに電解液が到達しているのに対し、比較例である下入れ上抜き還流方式では、矢印で示したカソードには、時間1を超える時間をかけないと電解液がカソードに到達しない。この領域では、電解液が時間1でカソードに到達する場合より、添加剤の分解がより進んでいるため、添加剤の効果が下がり、実施例1よりカソード表面の凹凸が発生しやすい。また、比較例の還流方式の場合でも、最も排液側のカソードまで時間1以内に電解液を到達させようとすると、還流流量を上げる必要がある。そうすると、還流流量を増やすことにより、スライムの巻き上げを増やし、却ってカソード表面の凹凸の発生をまねくおそれがある。
10 電解槽
20 電解液供給管
23 電解液排出口
30 電解液
40 アノード
50 カソード
51 下端
201 給液口

Claims (6)

  1. 板状を成す粗金属製の複数のアノードと板状を成す複数のカソードとを、前記アノードと前記カソードとが交互に板厚方向に間隔を開けて並ぶ配列で、電解槽内の電解液中に吊り下げ、前記電解槽に電解液を循環させつつ、前記アノードと前記カソードとに通電することで、前記カソードに金属を析出させる金属の電解精製方法であって、
    電解処理時に、前記電解槽に吊り下げられた前記カソードの下端よりも下方で、前記電解槽の下部両側壁あるいはその近傍に配置され、前記カソードに対向する給液口から前記各カソードに向けてそれぞれ電解液を供給するとともに、前記電解槽の上部に設けた電解液排出口からオーバーフローする電解液を排出して、前記電解槽内の電解液を循環させることを特徴とする金属の電解精製方法。
  2. 前記電解槽は、該電解槽内に吊り下げられる前記カソードの下端と前記電解槽の底面との離間距離dを、前記電解槽の短辺方向の幅Wの1/6以上に設定し、前記カソードの下部側から前記電解槽の底部に向かって降下する流れを含む旋回流を形成することを特徴とする請求項1に記載の金属の電解精製方法。
  3. 前記電解槽は、該電解槽内に吊り下げられる前記カソードの下端と前記電解槽の底面との離間距離dを、前記電解槽の短辺方向の幅Wの1/4以上に設定し、前記カソードの下部側から前記電解槽の底部に向かって降下する流れを含む旋回流を形成することを特徴とする請求項1に記載の金属の電解精製方法。
  4. 電解液を貯留するとともに、貯留した電解液中に複数のアノード及び複数のカソードを所定の間隔で吊り下げ可能な電解槽と、
    前記電解槽内に吊り下げられる前記カソードの下端よりも下方で、電解槽の下部両側壁あるいはその近傍に配置された電解液供給部を備え、
    前記電解槽は、当該電解槽内のオーバーフローする電解液の排出口となる電解液排出口を上部に備え、
    前記電解液供給部は、前記電解槽に吊り下げられた前記カソードの下端よりも下方で、前記カソードに対向するとともに、前記電解槽内に吊り下げられる前記カソードの配列間隔Pと同じ間隔または2Pの間隔で設けられた複数の給液口を備え、
    前記電解液供給部に設けられた前記給液口からは、前記電解液供給部に供給される電解液を、対応する前記カソードに向けて供給するように形成されていることを特徴とする電解精製装置。
  5. 前記電解槽は、該電解槽内に吊り下げられる前記カソードの下端と前記電解槽の底面との離間距離d、前記電解槽の短辺方向の幅Wの1/6以上に設定されており、前記給液口から前記電解液を供給することにより、前記カソードの下部側から前記電解槽の底部に向かって降下する流れを含む旋回流が形成されることを特徴とする請求項4に記載の電解精製装置。
  6. 前記電解槽は、該電解槽内に吊り下げられる前記カソードの下端と前記電解槽の底面との離間距離d、前記電解槽の短辺方向の幅Wの1/4以上に設定されており、前記給液口から前記電解液を供給することにより、前記カソードの下部側から前記電解槽の底部に向かって降下する流れを含む旋回流が形成されることを特徴とする請求項4に記載の電解精製装置。
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