JP6064490B2 - ケーブル配線構造、及び画像読取装置 - Google Patents

ケーブル配線構造、及び画像読取装置 Download PDF

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Description

本発明は、ケーブル配線構造、及び画像読取装置に関する。
従来、画像読取装置が備えるイメージセンサや、画像形成装置が備える記録ヘッドとしては、キャリッジと呼ばれる移動体に搭載されて、装置内を往復移動するように構成されたものが知られている。また、この種の装置において、装置のベース部と移動体との間にケーブルを配線する際には、ケーブルを両端間で略U字状に湾曲させて、その一端をベース部側に連結し、他端を移動体側に連結することも行われている。
このようなケーブル配線構造において、移動体の移動先側となる位置にケーブルの湾曲部が位置する場合、移動体との連結部から湾曲部に至る部位においてケーブルには圧縮力が作用する。そのため、ケーブルが上記のような圧縮力に耐えるだけの十分な強度を備えていない場合、ケーブルが座屈して損傷するおそれがあった。
座屈荷重(座屈が発生する荷重)は、オイラーの座屈荷重の式に示されるように、ケーブルのヤング率が大きくなるほど大きくなる。そのため、例えば、特許文献1に記載の発明では、ケーブルに弾性部材(テンションテープ)を貼り付けることにより、ケーブルの合成ヤング率を大きくして座屈の発生を抑制している。
特開2008−78851号公報
しかし、上述のような弾性部材(テンションテープ)をケーブルに貼り付ける方法では、例えば、ケーブルを変更した場合やケーブルに個体差がある場合には、上述の合成ヤング率が十分に大きくならないおそれもある。
そのため、特許文献1に記載の技術において、上述の合成ヤング率が想定以上に小さくなるのを確実に防ぐには、テンションテープを含むケーブルのヤング率を厳しく管理する必要があり、その管理には面倒な手間がかかるという問題があった。
また、そのような手間をかけるのであれば、個々のケーブルを検品して合成ヤング率が不十分なものを不合格品として排除することはできるが、それでは歩留まりが低下してしまうという問題もあった。
本発明は、上記のような課題を解決しようとするものであり、その目的の一つは、従来とは異なる手法でケーブルの座屈を抑制する技術を提供することにある。
以下、本発明において採用した構成について説明する。
まず、本発明のケーブル配線構造は、ベース部と、前記ベース部に対し相対的に第一方向及び第二方向へ往復移動する移動体と、前記移動体を往復移動させる駆動部と、可撓性を有し、一端側が前記ベース部に固定され、他端側が前記移動体に連結されるケーブルとを備え、前記ケーブルは、湾曲した形状の湾曲部を含み、前記移動体が前記第二方向へ移動する際に当該移動体の移動先となる側に前記湾曲部が位置しており、前記移動体に取り付けられ、前記移動体に対して相対的に前記第一方向及び前記第二方向へ変位可能で、前記移動体が前記第二方向へ移動する際には、前記湾曲部の内周側に接触するとともに、前記移動体の移動に連動して前記ケーブルに対して張力を付与する張力付与部と、前記張力付与部が前記移動体に対して相対的に変位する際に前記張力付与部と前記移動体との間にかかる負荷を、前記移動体が前記第二方向へ移動する場合に、前記移動体が前記第一方向へ移動する場合よりも高くする負荷調整部とを備える。
このように構成されたケーブル配線構造によれば、移動体の往復移動に追従するかたちでケーブルが変位する。このとき、ケーブルの湾曲部も変位することになるが、移動体が第二方向へ移動する際には、張力付与部が湾曲部の内周側に接触し、移動体の移動に連動してケーブルに対して張力を付与する。
そのため、移動体がケーブルの湾曲部側に向かって移動する際には、湾曲部を内周側から第二方向へと押圧しつつ、移動体が第二方向へと移動することになる。したがって、移動体が湾曲部に対して過度に接近することがなく、そのような過度な接近に伴ってケーブルを座屈させてしまうといったトラブルを招くことがない。特に、ケーブルは、ヤング率の粗密、製造時の傷等により、座屈しやすい箇所(座屈ポイント)を持っていることが多いが、このようなケーブルでも、本発明によれば、移動体が第二方向へ移動する際に、座屈ポイントにおいて座屈が生じることを抑制できる。
また、移動体が第一方向へ移動する際には、張力付与部と移動体との間にかかる負荷が低減される一方、移動体が第二方向へ移動する際には、張力付与部と移動体との間にかかる負荷が高くなる。したがって、移動体が第二方向へ移動する際には、張力付与部によってケーブルに対して適切に張力を付与することができ、移動体が第一方向へ移動する際には、張力付与部と移動体との間に余計な負荷をかけないようにすることができる。
ところで、本発明のケーブル配線構造において、張力付与部の具体的な構造については様々なものを考え得る。一例を挙げれば、前記張力付与部は、前記移動体に組み付けられ、かつ、前記移動体から前記湾曲部側に延びて、その先端が前記湾曲部に内接する押圧部材を有して構成され、前記移動体が前記第二方向へ移動する際には、前記押圧部材の先端側を前記湾曲部の内周側に接触させ、前記湾曲部から前記押圧部材に作用する力で前記押圧部材を前記移動体に対して相対的に変位させることで、前記湾曲部と前記移動体とを相対的に接近させながら、前記移動体を前記第二方向へと移動させることにより、前記ケーブルに張力を付与するものであることが好ましい。
また、本発明のケーブル配線構造において、前記負荷調整部は、前記張力付与部と前記移動体とを所定の位置で一時的に固定するロック機構であることが好ましい。
このように構成されたケーブル配線構造によれば、ロック機構を利用して張力付与部と移動体とを所定の位置で一時的に固定することにより、張力付与部と移動体との間に作用する負荷を高めることができる。
また、本発明のケーブル配線構造において、前記ロック機構は、前記張力付与部及び前記移動体のうち、いずれか一方に設けられた圧接部が他方に設けられた被圧接部に圧接する構造、又は、前記一方に設けられた係合部が前記他方に設けられた被係合部と係合する構造とされていることが好ましい。
このように構成されたケーブル配線構造によれば、張力付与部及び移動体以外に別の部品を使用することなく負荷調整部を構成できる。
また、本発明のケーブル配線構造において、前記ロック機構は、前記移動体が第二方向へ移動するのに伴って、前記湾曲部から前記張力付与部に作用する力が所定以上となったときに、ロック状態が解除されることが好ましい。
このように構成されたケーブル配線構造によれば、ロックを解除するための専用の機構が不要である。
次に、本発明の画像読取装置は、ベース部と、前記ベース部に対し相対的に第一方向及び第二方向へ往復移動するキャリッジ、及び前記キャリッジに取り付けられ、前記キャリッジが前記第一方向へ移動する際に原稿の画像を読み取るイメージセンサを有する移動体と、前記移動体を往復移動させる駆動部と、可撓性を有し、一端側が前記ベース部に固定され、他端側が前記イメージセンサに連結されるケーブルとを備え、前記ケーブルは、湾曲した形状の湾曲部を含み、前記移動体が前記第二方向へ移動する際に当該移動体の移動先となる側に前記湾曲部が位置しており、前記移動体に取り付けられ、前記移動体に対して相対的に前記第一方向及び前記第二方向へ変位可能で、前記移動体が前記第二方向へ移動する際には、前記湾曲部の内周側に接触するとともに、前記移動体の移動に連動して前記ケーブルに対して張力を付与する張力付与部と、前記張力付与部が前記移動体に対して相対的に変位する際に前記張力付与部と前記移動体との間にかかる負荷を、前記移動体が前記第二方向へ移動する場合に、前記移動体が前記第一方向へ移動する場合よりも高くする負荷調整部とを備える。
このように構成された画像読取装置によれば、移動体の往復移動に追従するかたちでケーブルが変位する。このとき、ケーブルの湾曲部も変位することになるが、移動体が第二方向へ移動する際には、張力付与部が湾曲部の内周側に接触し、移動体の移動に連動してケーブルに対して張力を付与する。
そのため、移動体がケーブルの湾曲部側に向かって移動する際には、湾曲部を内周側から第二方向へと押圧しつつ、移動体が第二方向へと移動することになる。したがって、移動体が湾曲部に対して過度に接近することがなく、そのような過度な接近に伴ってケーブルを座屈させてしまうといったトラブルを招くことがない。
また、移動体が第一方向へ移動する際には、張力付与部と移動体との間にかかる負荷が低減される一方、移動体が第二方向へ移動する際には、張力付与部と移動体との間にかかる負荷が高くなる。したがって、移動体が第二方向へ移動する際には、張力付与部によってケーブルに対して適切に張力を付与することができ、移動体が第一方向へ移動する際には、張力付与部と移動体との間に余計な負荷をかけないようにすることができ、イメージセンサによって読み取られる画像の品質に悪影響が及ぶのを防止ないし抑制することができる。
また、本発明の画像読取装置において、前記負荷調整部は、前記イメージセンサによる画像の読み取りが実行され得る所定の読取範囲から、更に前記第一方向へ移動したときに、前記張力付与部と前記移動体との間にかかる負荷を高くすることが好ましい。
このように構成された画像読取装置によれば、イメージセンサにより画像の読み取りに影響がない状態で、張力付与部と移動体との間にかかる負荷を変えることができ、移動体が第二方向へ移動を開始する時点で、確実に負荷を高くした状態にすることができる。
また、本発明の画像読取装置において、前記移動体は、前記イメージセンサと、その上方に位置する原稿載置部との間の距離を一定に保つためのスペーサを有し、前記張力付与部は、前記スペーサに取り付けられることが好ましい。
このように構成された画像読取装置によれば、原稿載置部との位置関係が安定した状態にあるスペーサに張力付与部が取り付けられているため、張力付与部も安定した位置を保って、移動体とともに移動させることができる。
また、本発明の画像読取装置において、前記張力付与部と前記イメージセンサは、平面視したときに互いに重ならず、かつ、所定方向から側面視したときには互いに重なる位置に配設されていることが好ましい。
このように構成された画像読取装置によれば、張力付与部と前記イメージセンサは、上述のような位置に配設されているので、平面視したときに互いに重なる位置にある場合に比べ、画像読取装置の高さ方向寸法を低くし、装置の薄型化を図ることができる。
複合機全体の外観を示す斜視図。 複合機の内部構成を示すブロック図。 スキャナユニットの内部構造を示す斜視図。 スキャナユニットの内部構造の一部を抽出して示す斜視図。 スペーサ付近の斜視図。 スキャナユニットの内部構造及びその一部を拡大して示す縦断面図。 イメージセンサが第一方向へ移動するときのスペーサ及びテンションバーの変位状態を示す説明図。 ロック機構の挙動を示す説明図。 イメージセンサが第二方向へ移動するときのスペーサ及びテンションバーの変位状態を示す説明図。
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。本実施形態において例示するケーブル配線構造は、画像読取装置が備えるものである。また、画像読取装置としては、画像読取装置としての機能(スキャン機能)に加え、その他の機能(例えば、プリント機能、コピー機能、ファクシミリ送受信機能など)を兼ね備えた複合機として構成されたものを例示する。なお、以下の説明においては、複合機の各部について、それらの相対的な位置関係を簡潔に説明するため、図中に併記した上下左右前後の各方向を利用して説明を行う。
[複合機の構造]
図1に示すように、複合機1は、本体ユニット2と、本体ユニット2の上側に搭載されたスキャナユニット3と、スキャナユニット3の上側に搭載されたADFユニット4とを備えている。
これらのうち、スキャナユニット3は、フラットベッド型イメージスキャナに相当する構成を備えている。また、ADFユニット4は、ADF(Automatic Document Feeder;自動原稿送り装置)に相当する構成を備え、スキャナユニット3とADFユニット4が協働することで、ADF型イメージスキャナとして機能する。
本体ユニット2の前側上部には、利用者によって操作される操作パネル6が設けられている。本体ユニット2の下部には、印刷前の被記録媒体が収納される給紙カセット8A,8Bが装着されている。
本体ユニット2には、図2に示すように、上述した操作パネル6の他、制御部11、画像形成部12、LAN通信部13、PSTN通信部14などが設けられている。
制御部11は、周知のCPU11A、ROM11B、RAM11C、NVRAM11D、インターフェース部11Eなどを備えている。CPU11Aは、ROM11BやRAM11Cに記憶された制御プログラムに従って所定の処理を実行し、これにより、複合機1の各部に対する制御が実行される。
画像形成部12は、電子写真方式又はインクジェット方式の印刷機構を備える。LAN通信部13は、無線LANに対応した通信インターフェース装置及び有線LANに対応した通信インターフェース装置によって構成される。PSTN通信部14は、FAXモデムや音声CODECなど、公衆回線(Public Switched Telephone Networks;PSTN)に接続する上で必要となる各種機器によって構成される。
操作パネル6には、利用者が複合機1に対して各種指令を与える際に操作する入力装置(例えば、タッチパネル、各種ボタン類、スイッチ類)と、複合機1の動作状態などを利用者に通知するための出力装置(例えば、液晶ディスプレイ装置)が設けられている。
スキャナユニット3には、複数の読取素子を有するライン型のイメージセンサ21と、イメージセンサ21を支持するキャリッジ23が設けられている。これらイメージセンサ21及びキャリッジ23は、本発明でいう移動体の一例に相当する。
また、スキャナユニット3には、モータ25と、モータ25によって駆動されるギヤ機構27と、ギヤ機構27によって駆動されるタイミングベルト29などが設けられ、上述のキャリッジ23は、タイミングベルト29に連結されている。モータ25は、制御部11のインターフェース部11Eに設けられたモータ駆動部11Gから駆動信号を受けて作動する。これらモータ25、ギヤ機構27、タイミングベルト29、及びモータ駆動部11Gは、本発明でいう駆動部の一例に相当する。
モータ25が発生させた動力は、ギヤ機構27及びタイミングベルト29を介してキャリッジ23へと伝達される。その結果、キャリッジ23はイメージセンサ21とともに図中に示した右方向(本発明でいう第一方向の一例に相当。)及び左方向(本発明でいう第二方向の一例に相当。)へ移動する。
ADFユニット4には、原稿を所定の搬送経路に沿って搬送する搬送ローラ31〜39が設けられている。また、ADFユニット4には、モータ41と、モータ41によって駆動されるギヤ機構43などが設けられている。モータ41は、制御部11のインターフェース部11Eに設けられたモータ駆動部11Fから駆動信号を受けて作動する。
モータ41が発生させた動力は、ギヤ機構43を介して搬送ローラ31〜39へと伝達される。搬送ローラ31〜39のうち、いくつかのローラはギヤ機構43によって直接駆動される駆動ローラとされ、残りのいくつかのローラは、駆動ローラ又は原稿に追従して回転する従動ローラとされている。このようなADFユニット4がスキャナユニット3と協働することで、複合機1がADF型イメージスキャナとして機能する。
[スキャナユニットの詳細]
図1に示すように、スキャナユニット3の上部には、プラテンガラス51が取り付けられている。プラテンガラス51の上面は、第一領域51A及び第二領域51Bに区画されている。第一領域51Aは、複合機1がフラットベッド型イメージスキャナとして利用される際に原稿が載置される部分である(本発明でいう原稿載置部の一例に相当。)。第二領域51Bは、複合機1がADF型イメージスキャナとして利用される際にADFユニット4によって搬送される原稿が接触しつつ通過する部分である。なお、本実施形態では、一枚のプラテンガラス51を利用して第一領域51Aと第二領域51Bを構成してあるが、第一領域51Aと第二領域51Bとを別々のプラテンガラスによって構成してもよい。
スキャナユニット3の内部には、図3に示すように、上述したイメージセンサ21、キャリッジ23、タイミングベルト29などが配設されている。
イメージセンサ21は、本実施形態の場合、密着イメージセンサ(CIS;Contact Image Sensor)とされている。イメージセンサ21が有する複数の読取素子は、複合機1における前後方向に配列されている。以下、この読取素子の配列方向である前後方向のことを主走査方向とも称する。
スキャナユニット3が備えるベース部3Aの上側には、左右方向に延びるガイド部53が設けられている。タイミングベルト29が駆動された際、キャリッジ23はガイド部53に沿ってベース部3Aに対し相対的に左右方向へ移動する。以下、このイメージセンサ21及びキャリッジ23の移動方向である左右方向のことを副走査方向とも称する。
スキャナユニット3の内部で、タイミングベルト29よりも装置後方となる位置には、ケーブル55が設けられている。このケーブル55は、可撓性を有する帯状ケーブルであり、本実施形態ではフレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable;FFC)が採用されている。ケーブル55の一端55Aは、ベース部3Aに固定され、ケーブル55の他端55Bはイメージセンサ21に連結されている。
ケーブル55の両端間には、ケーブル55を略U字状に湾曲させることにより、湾曲部55Cが形成されている。この湾曲部55Cは、キャリッジ23が左方向へ移動する際に当該キャリッジ23の移動先となる側(すなわち、キャリッジ23よりも左側。)に位置している。
イメージセンサ21の前端には、図3及び図4に示すように、スペーサ57が取り付けられ、イメージセンサ21の後端には、スペーサ58が取り付けられている。これらスペーサ57,58も、イメージセンサ21及びキャリッジ23とともに移動する部材であり、本発明でいう移動体の一例に相当する。これらスペーサ57,58は、図5(a)及び図5(b)に示すように、上端側に転動輪57A,57B,58A,58Bを備えている。また、スペーサ57の上端で転動輪57A,57Bの間となる箇所には、2つの凸部57C,57Dが形成され、スペーサ58の上端で転動輪58A,58Bの間となる箇所には、2つの凸部58C,58Dが形成されている。これら凸部57C,57D,58C,58Dの上端は、転動輪57A,57B,58A,58Bの上端と同じ高さに設定されている。
イメージセンサ21は、キャリッジ23に対して相対的に上下動可能な状態でキャリッジ23上に支持されている。イメージセンサ21とキャリッジ23の間には、図6に示すように、圧縮ばね61A,61Bが介装され、イメージセンサ21は、上方へと付勢されている。そのため、スペーサ57,58は、イメージセンサ21とともに上方へと付勢され、転動輪57A,57B,58A,58Bは、プラテンガラス51の下面に圧接する状態にある。
これにより、キャリッジ23が左右方向へ移動する際、仮にキャリッジ23がいくらか上下動したとしても、イメージセンサ21及びスペーサ57,58は、転動輪57A,57B,58A,58B、及び凸部57C,57D,58C,58Dがプラテンガラス51の下面に圧接する状態を維持したまま左右方向へ移動する。その結果、イメージセンサ21とプラテンガラス51との間の距離は一定に保たれることになる。なお、転動輪57A,57B,58A,58B、及び凸部57C,57D,58C,58Dについては、転動輪57A,57B,58A,58Bを省略して凸部57C,57D,58C,58Dだけが設けられていてもよいし、凸部57C,57D,58C,58Dを省略して転動輪57A,57B,58A,58Bだけが設けられていてもよい。
スペーサ58には、図3〜図6に示すように、テンションバー63(本発明でいう張力付与部ないし押圧部材の一例に相当。)が取り付けられている。このテンションバー63は、スペーサ58に設けられた保持部58Eに通されて、スペーサ58に対して相対的に左右方向へ変位可能な状態で保持されている。
テンションバー63とイメージセンサ21は、図6の拡大図部分を見れば明らかなように、上方から見たとき(すなわち、平面視したとき。)には互いに重ならない位置にあり、かつ、後方から側面視したときには互いに重なる位置に配設されている。そのため、同等な寸法のテンションバー63とイメージセンサ21を上方から見て重なる位置に配置した場合に比べ、上下方向寸法の薄型化を図ることができる。
テンションバー63の左端には、テンションバー63が左方へ変位した際に、ケーブル55が有する湾曲部55Cに内接する当接部64が設けられている。当接部64は、左方へ凸な曲面をなす形状で、その曲面部分で湾曲部55Cの内周面に接触することで、ケーブル55に過度な力が加わらないようにされている。
一方、テンションバー63の右端には、図5(b)に示すように、左端側を基端として右方へと延出した形状で、その延出部分を弾性変形させると右端が前後方向へ変位する弾性延出片65が設けられている。弾性延出片65の右端には、装置後方に向かって突出する凸部65Aが形成されている。
テンションバー63を左方へと変位させた際、凸部65Aと保持部58Eが前後方向に重なる位置までテンションバー63が移動すると、凸部65Aは保持部58Eに圧接する。なお、凸部65Aは本発明でいう圧接部の一例に相当し、保持部58Eは本発明でいう被圧接部の一例に相当する。
凸部65Aが保持部58Eに圧接していない場合、テンションバー63は所定のしきい値よりも小さな力を加えるだけでもスペーサ58に対して相対的に左右方向へ変位する状態(以下、この状態をアンロック状態ともいう。)にある。一方、凸部65Aが保持部58Eに圧接している場合、テンションバー63は所定のしきい値よりも小さな力を加えるだけではスペーサ58に対して相対的に左右方向へ変位しない状態(以下、この状態をロック状態ともいう。)になる。
テンションバー63がロック状態となった場合でも、テンションバー63に対して所定のしきい値以上の力を加えれば、テンションバー63を右方へと変位させることができる。これにより、凸部65Aと保持部58Eが前後方向に重ならない位置までテンションバー63が移動すれば、凸部65Aと保持部58Eが圧接しない状態になり、上述のアンロック状態となる。
すなわち、これら凸部65Aと保持部58Eは、テンションバー63の位置に応じて上述のロック状態及びアンロック状態をいずれか一方に切り替えるロック機構69(本発明でいうロック機構ないし負荷調整部の一例に相当。)を構成している。
[テンションバーの挙動]
以上のように構成された複合機1をフラットベッド型イメージスキャナとして利用する際、キャリッジ23は、可動範囲の左端寄りにある初期位置から右方へと往動し、可動範囲の右端に至ったら左方へと復動して初期位置へ復帰する。その際、イメージセンサ21は、キャリッジ23が右方へと往動する期間に、プラテンガラス51の上面に載置された原稿の画像を読み取る。
キャリッジ23が初期位置にある場合、図7(a)に示すように、スペーサ58は位置S1にあり、テンションバー63は位置T1にある。なお、以下の説明において、スペーサ58の位置及びテンションバー63の位置は、それぞれの左右方向略中央となる位置で示すことにする。
キャリッジ23が往動を開始して初期位置から右方へと変位すると、スペーサ58及びテンションバー63もキャリッジ23とともに右方へと変位する。そして、キャリッジ23とともに移動するスペーサ58が位置S2へ到達すると、テンションバー63は位置T2へと到達する。この時点で、テンションバー63の右端はベース部3Aに当接する。そのため、テンションバー63は、それ以上右方へ変位できない状態となる。
ただし、テンションバー63はスペーサ58に対して相対的に左右方向へ変位可能な構造になっているので、テンションバー63の右端がベース部3Aに当接しても、スペーサ58は更に右方へと変位することができる。しかも、このとき、上述したロック機構69はアンロック状態にあるため、テンションバー63は僅かな力が加わるだけでスペーサ58に対して変位する。
そのため、テンションバー63の右端がベース部3Aに当接しても、キャリッジ23の往動が妨げられることはなく、キャリッジ23は極めてスムーズに右方への移動を継続する。また、キャリッジ23の変位に伴ってスペーサ58も右方への移動を継続し、図7(b)に示すように位置S3に到達する。なお、テンションバー63は右方への変位ができないので、位置T2から変位しない。
イメージセンサ21は、スペーサ58が位置S1から位置S3へと変位する期間内に、プラテンガラス51の上面に載置された原稿の画像を読み取る。この読み取り期間内に、テンションバー63の右端はベース部3Aに当接することになるが、上述の通り、キャリッジ23は、極めてスムーズに右方への移動を継続するので、テンションバー63とベース部3Aとの当接によって画像の読み取り品質に悪影響が及ぶことはない。
さて、スペーサ58が位置S3へ到達した後、キャリッジ23は更に右方への移動を継続する。また、キャリッジ23の変位に伴ってスペーサ58も右方への移動を継続し、図7(c)に示すように位置S4に到達する。なお、テンションバー63は右方への変位ができないので、位置T2から変位しない。
スペーサ58が図8(a)に示す位置S3から図8(b)に示す位置S4へ変位する際には、スペーサ58の保持部58Eが、弾性延出片65の凸部65Aに当接する。これにより、テンションバー63は、弾性延出片65を弾性変形させつつ位置S4へと変位することになり、上述したロック機構69はロック状態になる。
ロック機構69がアンロック状態からロック状態に切り替わる際には、スペーサ58とテンションバー63との間に作用する摺動抵抗(摩擦抵抗)が増大する。そのため、キャリッジ23には制動力が作用し、キャリッジ23はいくらか減速することになるが、この時点では画像の読み取りを完了しているので、キャリッジ23の減速によって画像の読み取り品質に悪影響が及ぶことはない。
スペーサ58が位置S4へ到達した後、キャリッジ23は復動を開始して左方へと変位する。キャリッジ23が僅かに左方へと移動して、図9(a)に示すように、スペーサ58が位置S5へと変位し、テンションバー63が位置T5へと変位した時点では、テンションバー63の左端にある当接部64は、ケーブル55には到達していない。
この時点では、ケーブル55の撓み具合によっては、ケーブル55がプラテンガラス51の下面に接触し、その接触箇所間に摩擦抵抗が作用する。そのため、ケーブル55の他端55Bがキャリッジ23とともに左方へ変位するだけでは、ケーブル55の湾曲部55Cを左方へと押し出すことができない状態になることがあり、その場合、湾曲部55Cと他端55Bとの間においてケーブル55の撓みが増大する。仮に、このような撓みが更に増大するようなことがあれば、ケーブル55の座屈を招くおそれがある。
しかし、この複合機1においては、キャリッジ23が更に左方へと変位すれば、ある位置において、テンションバー63の左端にある当接部64が、ケーブル55の湾曲部55Cに内接するようになる。これは、キャリッジ23が所定期間内に移動する距離に対し、湾曲部55Cの部分が移動する距離が短いためである。
より詳しくは、ケーブル55は、湾曲部55Cにおいて略U字状に湾曲させてあるため、キャリッジ23が左方へ所定距離だけ移動した際、仮にケーブル55の他端55Bと湾曲部55Cの間でケーブル55に撓みが生じなかったとしても、湾曲部55Cの移動距離は、キャリッジ23の移動距離の約半分となる。しかも、上述の通り、実際にはケーブル55の他端55Bと湾曲部55Cの間でケーブル55に撓みが生じることもあるので、その場合、湾曲部55Cの移動距離は更に短くなる。そのため、キャリッジ23とともにテンションバー63が移動すれば、テンションバー63の左端にある当接部64は、当接部64の移動距離よりも半分未満の距離しか移動しないケーブル55の湾曲部55Cに追いつくことになり、湾曲部55Cに内接する状態に至るのである。
そして、以降は、図9(b)に示すように、テンションバー63がキャリッジ23とともに左方へと移動する際に、当接部64がケーブル55の湾曲部55Cを左方へと押し出すように作用する。したがって、テンションバー63によってケーブル55に対して張力を付与することができ、これにより、ケーブル55が座屈するのを防止ないし抑制することができる。すなわち、仮に、ケーブル55がヤング率の粗密、製造時の傷等により、座屈しやすい箇所(座屈ポイント)を持っていたとしても、テンションバー63がケーブル55に対して張力を付与しながら移動するため、このような座屈ポイントにおいて座屈が生じることを抑制できるのである。
ところで、図9(b)に示すように、スペーサ58が位置S6へと変位し、テンションバー63が位置T6へと変位した時点で、ケーブル55は、余計な撓みが完全に伸びきった状態になる。この状態になっても、キャリッジ23は左方への移動を継続し、それに伴ってスペーサ58も左方への移動を継続する。しかし、テンションバー63の左端にある当接部64には湾曲部55Cから押圧力が作用するようになり、テンションバー63は左方への変位が妨げられる状態になる。
そのため、テンションバー63は左方への変位を継続するものの、その変位量はスペーサ58よりも小さくなる。このような状態になると、スペーサ58はテンションバー63に対して相対的に左方へと変位するため、湾曲部55Cからテンションバー63に作用する力は徐々に増大する。そして、その力が所定以上となった時点で、テンションバー63の弾性延出片65は保持部58Eから外れる位置へと変位することになり、上述したロック機構69はアンロック状態になる。したがって、このようなロック機構69であれば、ロックを解除するための専用の機構を備えていなくても、キャリッジ23の変位に連動させてロックを解除することができる。
ロック機構69がロック状態からアンロック状態に切り替わる際には、スペーサ58とテンションバー63との間に作用する摺動抵抗(摩擦抵抗)が減少する。そのため、キャリッジ23にかかる負荷が変動することになるが、この時点では画像の読み取りを行っていないので、キャリッジ23にかかる負荷の変動によって画像の読み取り品質に悪影響が及ぶことはない。
以降、キャリッジ23は左方への移動を継続して、図9(c)に示すように、初期位置へと復帰する。このとき、スペーサ58もキャリッジ23とともに左方へと移動する。テンションバー63も湾曲部55Cを押圧しつつ左方へと移動するが、同時にテンションバー63は湾曲部55Cからの力を受けてスペーサ58に対して相対的に右方へも変位する。そのため、テンションバー63の左方への変位量は、スペーサ58よりも小さくなり、テンションバー63とスペーサ58は互いの相対位置を変化させつつ初期位置へと復帰することになる。
[効果]
以上説明した通り、上記複合機1によれば、イメージセンサ21及びキャリッジ23が左方向へ移動する際には、テンションバー63が湾曲部55Cの内周側に接触し、ケーブル55に対して張力を付与する。イメージセンサ21及びキャリッジ23が湾曲部55Cに対して過度に接近することがなく、そのような過度な接近に伴ってケーブル55を座屈させてしまうといったトラブルを招くことがない。
また、イメージセンサ21及びキャリッジ23が右方向へ移動する際には、ロック機構69がアンロック状態となってテンションバー63とスペーサ58との間にかかる負荷が低減される。一方、イメージセンサ21及びキャリッジ23が左方向へ移動する際には、ロック機構69がロック状態となってテンションバー63とスペーサ58との間にかかる負荷が高くなる。
したがって、イメージセンサ21及びキャリッジ23が左方向へ移動する際には、テンションバー63によってケーブル55に対して適切に張力を付与することができる。また、イメージセンサ21及びキャリッジ23が右方向へ移動する際には、テンションバー63とスペーサ58との間に余計な負荷をかけないようにすることができ、イメージセンサ21によって読み取られる画像の品質に悪影響が及ぶのを防止ないし抑制することができる。
すなわち、ロック機構69を設けたことにより、イメージセンサ21及びキャリッジ23が往復移動する際、往動時にはテンションバー63がより容易に左右方向へ変位し、復動時にはテンションバー63が容易には左右方向へ変位しなくなる。したがって、このようなロック機構69を備えていないものとは異なり、往動時にテンションバー63が容易に左右方向へ変位するように設計したことが原因で、復動時にケーブル55に作用させる張力が低下してしまう、といった状況に陥ることはない。また、復動時にテンションバー63が容易には左右方向へ変位しないように設計したことが原因で、往動時にテンションバー63がキャリッジ23の移動を妨げることもない。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、ロック機構69として、テンションバー63側に設けられた凸部65Aが、スペーサ58側に設けられた保持部58Eに圧接する構造を例示したが、保持部58E側に弾性的に支持された圧接部を設けて、その圧接部がテンションバー63側に圧接するように構成されていてもよい。
また、このような圧接に伴ってテンションバー63に作用する負荷が変動する構造の他、スペーサ58側及びテンションバー63側のいずれか一方に係合部、他方に被係合部を設けて、両者が係合するか否かに応じて負荷が変動する構造を採用してもよい。すなわち、移動体側(例えばスペーサ58)と張力付与部(例えばテンションバー63)との間に作用する負荷を変動させる構造にできるのであれば、圧接という手法をとるか、係合という手法をとるか、あるいは、その他の手法をとるかは任意である。
さらに、上記実施形態では、複合機1が備えるイメージセンサ21及びキャリッジ23を移動体とし、イメージセンサ21とベース部3Aとの間にケーブル55を配線する例を示したが、本発明のケーブル配線構造は、画像読取装置以外においても採用可能である。
例えば、ベース部に対して相対的に往復移動する記録ヘッドを備えた画像形成装置において、ベース部と記録ヘッドとの間にケーブルを配線する際に、本発明の構成を採用することができる。また、画像形成装置や画像読取装置といった画像処理系の機器以外であっても、例えば工作機械など、ベース部に対して相対的に往復移動する移動体を備えた機器であれば、本発明の構成を採用することができる。
また、上記実施形態では、本発明の画像読取装置の一例として、複合機として構成された画像読取装置を例示したが、複合機として構成されているか否かは任意であり、単機能の画像読取装置、コピー機、ファクシミリ装置などにおいて、本発明の構成を採用してもよい。
1・・・複合機、2・・・本体ユニット、3・・・スキャナユニット、3A・・・ベース部、4・・・ADFユニット、6・・・操作パネル、8A,8B・・・給紙カセット、11・・・制御部、11A・・・CPU、11B・・・ROM、11C・・・RAM、11D・・・NVRAM、11E・・・インターフェース部、11F,11G・・・モータ駆動部、12・・・画像形成部、13・・・LAN通信部、14・・・PSTN通信部、21・・・イメージセンサ、23・・・キャリッジ、25,41・・・モータ、27,43・・・ギヤ機構、29・・・タイミングベルト、31〜39・・・搬送ローラ、51・・・プラテンガラス、51A・・・第一領域、51B・・・第二領域、53・・・ガイド部、55・・・ケーブル、55A・・・ケーブルの一端、55B・・・ケーブルの他端、55C・・・ケーブルの湾曲部、57,58・・・スペーサ、57A,57B,58A,58B・・・転動輪、57C,57D,58C,58D・・・凸部、58E・・・保持部、61A,61B・・・圧縮ばね、63・・・テンションバー、64・・・当接部、65・・・弾性延出片、65A・・・凸部、69・・・ロック機構。

Claims (8)

  1. ベース部と、
    前記ベース部に対し相対的に第一方向及び第二方向へ往復移動するキャリッジ、及び前記キャリッジに取り付けられ、前記キャリッジが前記第一方向へ移動する際に原稿の画像を読み取るイメージセンサを有する移動体と、
    前記移動体を往復移動させる駆動部と、
    可撓性を有し、一端側が前記ベース部に固定され、他端側が前記移動体に連結されるケーブルと
    を備え、
    前記ケーブルは、湾曲した形状の湾曲部を含み、前記移動体が前記第二方向へ移動する際に当該移動体の移動先となる側に前記湾曲部が位置しており、
    前記移動体に取り付けられ、前記移動体に対して相対的に前記第一方向及び前記第二方向へ変位可能で、前記移動体が前記第二方向へ移動する際には、前記湾曲部の内周側に接触するとともに、前記移動体の移動に連動して前記ケーブルに対して張力を付与する張力付与部と、
    所定のしきい値よりも小さな力を加えるだけで前記張力付与部が前記移動体に対して相対的に変位可能となるアンロック状態、及び前記所定のしきい値よりも小さな力を加えるだけでは前記張力付与部が前記移動体に対して相対的に変位不能となるロック状態を、前記張力付与部の前記移動体に対する相対位置に応じていずれかの状態に切り替え可能で、前記所定のしきい値以上の力が加えられた際には、前記張力付与部が前記ロック状態となる位置から前記アンロック状態となる位置へ前記移動体に対して相対的に変位するのを許容するロック機構と
    を備え
    前記移動体が前記第一方向へ移動しつつ前記イメージセンサによって画像の読み取りを行う期間内は前記ロック機構が前記アンロック状態にあり、前記読み取り期間内の途中で前記張力付与部の前記第一方向への移動が規制されることにより、前記移動体は前記張力付与部に対して相対的に変位しつつ前記第一方向へと移動する状態になり、前記画像の読み取り完了後に更に前記移動体が前記張力付与部に対して相対的に変位しつつ前記第一方向へと移動すると、前記ロック機構が前記アンロック状態から前記ロック状態に切り替わるように構成されている
    ケーブル配線構造。
  2. 前記張力付与部は、前記移動体に組み付けられ、かつ、前記移動体から前記湾曲部側に延びて、その先端が前記湾曲部に内接する押圧部材を有して構成され、
    前記移動体が前記第二方向へ移動する際には、前記押圧部材の先端側を前記湾曲部の内周側に接触させ、前記湾曲部から前記押圧部材に作用する力で前記押圧部材を前記移動体に対して相対的に変位させることで、前記湾曲部と前記移動体とを相対的に接近させながら、前記移動体を前記第二方向へと移動させることにより、前記ケーブルに張力を付与する
    請求項1に記載のケーブル配線構造。
  3. 前記読み取り期間内の途中で、前記張力付与部が前記ベース部に当接することにより、前記張力付与部の前記第一方向への移動が規制される
    請求項1又は請求項2に記載のケーブル配線構造。
  4. 前記ロック機構は、前記張力付与部及び前記移動体のうち、いずれか一方に設けられた圧接部が他方に設けられた被圧接部に圧接する構造、又は、前記一方に設けられた係合部が前記他方に設けられた被係合部と係合する構造とされている
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のケーブル配線構造。
  5. 前記ロック機構は、前記移動体が第二方向へ移動するのに伴って、前記湾曲部から前記張力付与部に作用する力が所定以上となったときに、前記ロック状態から前記アンロック状態に切り替わる
    請求項4に記載のケーブル配線構造。
  6. ベース部と、
    前記ベース部に対し相対的に第一方向及び第二方向へ往復移動するキャリッジ、及び前記キャリッジに取り付けられ、前記キャリッジが前記第一方向へ移動する際に原稿の画像を読み取るイメージセンサを有する移動体と、
    前記移動体を往復移動させる駆動部と、
    可撓性を有し、一端側が前記ベース部に固定され、他端側が前記イメージセンサに連結されるケーブルと
    を備え、
    前記ケーブルは、湾曲した形状の湾曲部を含み、前記移動体が前記第二方向へ移動する際に当該移動体の移動先となる側に前記湾曲部が位置しており、
    前記移動体に取り付けられ、前記移動体に対して相対的に前記第一方向及び前記第二方向へ変位可能で、前記移動体が前記第二方向へ移動する際には、前記湾曲部の内周側に接触するとともに、前記移動体の移動に連動して前記ケーブルに対して張力を付与する張力付与部と、
    前記張力付与部が前記移動体に対して相対的に変位する際に前記張力付与部と前記移動体との間にかかる負荷を、前記移動体が前記第二方向へ移動する場合に、前記移動体が前記第一方向へ移動する場合よりも高くする負荷調整部と
    を備え
    前記移動体は、前記イメージセンサと、その上方に位置する原稿載置部との間の距離を一定に保つためのスペーサを有し、
    前記張力付与部は、前記スペーサに取り付けられる
    画像読取装置。
  7. 前記負荷調整部は、前記イメージセンサによる画像の読み取りが実行され得る所定の読取範囲から、更に前記第一方向へ移動したときに、前記張力付与部と前記移動体との間にかかる負荷を高くする
    請求項6に記載の画像読取装置。
  8. 前記張力付与部と前記イメージセンサは、平面視したときに互いに重ならず、かつ、所定方向から側面視したときには互いに重なる位置に配設されている
    請求項6又は請求項に記載の画像読取装置。
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