JP6063337B2 - 電力制御装置、電力制御方法、及び電力制御システム - Google Patents

電力制御装置、電力制御方法、及び電力制御システム Download PDF

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Description

本発明は、電力制御装置、電力制御方法、及び電力制御システムに関する。
従来のHEMS等の電力制御装置は、蓄電装置をSOC(State Of Charge)に基づき充放電制御している(例えば特許文献1等)。具体的には従来の電力制御装置は、蓄電装置のSOCが所定の下限値(以下、SOC下限値といい、Qとする。)以上である場合、放電制御可能とし、SOC下限値未満である場合、放電制御を禁止する。SOC下限値は、過放電を防止するために必要な値(例えば10%等)である。また従来の電力制御装置は、蓄電装置のSOCが所定の上限値(以下、SOC上限値といい、Pとする。)未満である場合、充電制御可能とし、SOC上限値以上である場合、充電制御を禁止する。SOC上限値は、過充電を防止するために必要な値(例えば90%等)である。図7に蓄電装置の通常動作領域と、保護処理動作領域の概念図を示す。通常動作領域と保護動作領域の境界がSOC上限値(P)及びSOC下限値(Q)である。SOC蓄電装置のSOCが通常動作領域の範囲内である場合、蓄電装置は充放電可能である。一方蓄電装置のSOCが保護動作領域の範囲内である場合、蓄電装置の充電又は放電は禁止される。
特開2012−88086号公報
蓄電装置を連続して使用している時に測定したSOCと、使用していない状態(以下、待機状態という。)に状態遷移直後に測定したSOCとを比較すると、多少の誤差(以下、SOC変動値という。)が生じる場合がある。当該誤差に起因して、SOC下限値付近で使用している際に蓄電池使用中から待機状態に状態遷移した場合、一時的にSOC下限値を下回ることがある。同様にSOCの上限値付近で使用している際に蓄電池使用中から待機状態に状態遷移した場合、一時的にSOC上限値を上回ることがある。このようにSOCの下限を下回る場合、及び上限を上回る場合には、電力制御装置は、蓄電装置の保護処理(放電禁止又は充電禁止処理)を実行する。
蓄電装置の状態遷移の前後におけるSOCの誤差に起因する電力制御装置の保護処理は、例えば蓄電装置を用いて自立運転を行う等の場合に問題が生じる。具体的にはSOC下限値近くまで蓄電装置を使用してから系統連系に切り替えようとすると、SOC下限値に近づいてきて系統連系に切り替える前に、蓄電装置の保護処理により放電禁止となる虞がある。放電禁止になった場合、一時的に電源供給が停止してしまう。一方で放電禁止となることを防止するためにSOC下限値に到達しないように所定の余裕を持たせた蓄電装置の制御を行うと、該余裕の分だけ蓄電装置を使用可能な容量を無駄にすることになる。また持たせるべき余裕の程度は、使用条件、使用環境等によって変化するため、最適な余裕を持たせることが困難であった。
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、蓄電装置の状態遷移の前後におけるSOC変動値を考慮して充放電制御を適応的に行うことができる電力制御装置、電力制御方法、及び電力制御システムを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る電力制御装置は、
蓄電装置の充放電を制御する電力制御装置であって、
前記蓄電装置の状態遷移の前後におけるSOCの変動に基づくSOC調整値を記憶する記憶部と、
前記SOC調整値に基づき変動分吸収領域を決定し、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電又は放電の少なくとも一方を制限する制御部と、
を備え
前記SOC調整値は、前記蓄電装置の充電状態と待機状態との状態遷移の前後におけるSOCの増加分であり、前記変動分吸収領域は、SOC上限値と、該SOC上限値から前記SOC調整値を減算した範囲の領域であり、
前記制御部は、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電を制限することを特徴とする。
また、本発明に係る電力制御装置は、
蓄電装置の充放電を制御する電力制御装置であって、
前記蓄電装置の状態遷移の前後におけるSOCの変動に基づくSOC調整値を記憶する記憶部と、
前記SOC調整値に基づき変動分吸収領域を決定し、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電又は放電の少なくとも一方を制限する制御部と、
を備え、
前記SOC調整値は、前記蓄電装置の放電状態と待機状態との状態遷移の前後におけるSOCの減少分であり、前記変動分吸収領域は、SOC下限値と、該SOC下限値に前記SOC調整値を減算した範囲の領域であり、
前記制御部は、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の放電を制限することを特徴とする。
また、本発明に係る電力制御方法は、
蓄電装置の充放電を制御する電力制御方法であって、
前記蓄電装置の状態遷移の前後におけるSOCの変動に基づくSOC調整値を記憶するステップと、
前記SOC調整値に基づき変動分吸収領域を決定し、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電又は放電の少なくとも一方を制限するステップと、
含み、
前記SOC調整値は、前記蓄電装置の充電状態と待機状態との状態遷移の前後におけるSOCの増加分であり、前記変動分吸収領域は、SOC上限値と、該SOC上限値から前記SOC調整値を減算した範囲の領域であり、
前記制限するステップにおいて、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電を制限することを特徴とする。
また、本発明に係る電力制御方法は、
蓄電装置の充放電を制御する電力制御方法であって、
前記蓄電装置の状態遷移の前後におけるSOCの変動に基づくSOC調整値を記憶するステップと、
前記SOC調整値に基づき変動分吸収領域を決定し、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電又は放電の少なくとも一方を制限するステップと、
を含み、
前記SOC調整値は、前記蓄電装置の放電状態と待機状態との状態遷移の前後におけるSOCの減少分であり、前記変動分吸収領域は、SOC下限値と、該SOC下限値に前記SOC調整値を減算した範囲の領域であり、
前記制限するステップにおいて、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の放電を制限することを特徴とする。
また、本発明に係る電力制御システムは、
蓄電装置と、該蓄電装置の充放電を制御する電力制御装置を含む電力制御システムであって、
前記電力制御装置が、
前記蓄電装置の状態遷移の前後におけるSOCの変動に基づくSOC調整値を記憶する記憶部と、
前記SOC調整値に基づき変動分吸収領域を決定し、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電又は放電の少なくとも一方を制限する制御部と、
を備え
前記SOC調整値は、前記蓄電装置の充電状態と待機状態との状態遷移の前後におけるSOCの増加分であり、前記変動分吸収領域は、SOC上限値と、該SOC上限値から前記SOC調整値を減算した範囲の領域であり、
前記制御部は、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電を制限することを特徴とする。
また、本発明に係る電力制御システムは、
蓄電装置と、該蓄電装置の充放電を制御する電力制御装置を含む電力制御システムであって、
前記電力制御装置が、
前記蓄電装置の状態遷移の前後におけるSOCの変動に基づくSOC調整値を記憶する記憶部と、
前記SOC調整値に基づき変動分吸収領域を決定し、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電又は放電の少なくとも一方を制限する制御部と、
を備え、
前記SOC調整値は、前記蓄電装置の放電状態と待機状態との状態遷移の前後におけるSOCの減少分であり、前記変動分吸収領域は、SOC下限値と、該SOC下限値に前記SOC調整値を減算した範囲の領域であり、
前記制御部は、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の放電を制限することを特徴とする。
本発明における電力制御装置、電力制御方法、及び電力制御システムによれば、蓄電装置の状態遷移の前後におけるSOC変動値を考慮して充放電制御を適応的に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る電力制御装置を含む電力制御システムのブロック図である。 本発明の一実施形態に係る蓄電装置の状態遷移図である。 本発明の一実施形態に係る電力制御装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 データベースに格納されるSOC及びSOC調整値の一例である。 蓄電装置15の各状態における通常動作領域、変動分吸収領域、及び保護処理動作領域の概念図である。 電力制御装置がSOC調整値を記憶して変動分吸収領域を決定する動作を示すフローチャートである。 蓄電装置の通常動作領域と保護処理動作領域の概念図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の一実施形態に係る電力制御システム10の概略構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態1に係る電力制御システム10は、電力制御装置11と、表示装置12と、スマートメータ13と、パワーコンディショナ14と、蓄電装置15と、分電盤16と、負荷機器17とを備える。
図1において、各機能ブロックを結ぶ実線は、電力の流れを表す。また、図1において、各機能ブロックを結ぶ破線は、制御信号または通信される情報の流れを表す。当該破線が示す通信は有線通信としてもよいし、無線通信としてもよい。無線通信をする場合、無線ルータを介して通信が行われる。無線ルータは電力制御装置11に内蔵されていてもよく、また電力制御装置11とは別に備えられてもよい。
制御信号および情報の通信には、物理層、論理層含め、様々な方式を採用可能である。例えば、電力制御装置11と、表示装置12、スマートメータ13、およびパワーコンディショナ14との通信には、ZigBee(登録商標)などの近距離通信方式による通信を採用することができる。また、電力制御装置11と負荷機器17との通信には、赤外線通信、電力線搬送通信(PLC:Power Line Communication)など、様々な伝送メディアを使用することができる。またそれぞれの通信に適した物理層の上で、各種プロトコルZigBee SEP2.0(Smart Energy Profile2.0)、ECHONET Lite(登録商標)などのような論理層だけ規定される通信プロトコルを動作させてもよい。
電力制御システム10は、商用電源50から供給される電力の他、蓄電装置15に充電された電力のうち放電された電力を、負荷機器17及び電力制御装置11に供給可能である。
電力制御装置11は、図1に示す電力制御システム10における各機器の電力を制御および管理する。電力制御装置11の構成についての詳細は後述する。
表示装置12は、電力制御装置11が送信する情報を表示する。例えば表示装置12は、消費電力に関する情報等を表示する。
スマートメータ13は、商用電源50に接続されて、商用電源50から供給される電力を計測する。また、スマートメータ13は、系統EMS(Energy Management System)60から、例えば電力に関する予測などの情報を受信可能である。ここで、系統EMS60は、電力に関する各種の予測および制御などを行う設備であり、一般的には、例えば電力会社などに設置される。系統EMS60は、例えばMDMS(メータデータマネジメントシステム)を構成するものを採用可能である。この系統EMS60は、各種の電力に関する情報を記憶するデータベース61を有しており、スマートメータ13が計測した結果の情報を収集して蓄積することもできる。また、系統EMS60は、インターネットなどの外部ネットワーク70に接続可能である。
パワーコンディショナ14は、蓄電装置15から供給される直流の電力を、交流の電力に変換する。また、パワーコンディショナ14は、変換した交流の電力を、分電盤16で複数に分岐した支幹を介して各負荷機器17に供給する。また、パワーコンディショナ14は、商用電源50から供給される交流の電力を、蓄電装置15に充電するための直流の電力に変換可能である。またパワーコンディショナ14は、蓄電装置15のSOCを電力制御装置11に渡す。またパワーコンディショナ14は、電力制御装置11の制御に基づき、蓄電装置15の充電及び放電を制御する。具体的にはパワーコンディショナ14は、電力制御装置11から充電開始又は放電開始(以下、充放電開始という。)の制御信号を受信した場合、蓄電装置15の充電又は放電を開始する。充電又は放電を開始後、パワーコンディショナ14は、充電開始応答、又は放電開始応答を、電力制御装置11に送信する。またパワーコンディショナ14は、電力制御装置11から充電停止又は放電停止(以下、充放電停止という。)の制御信号を受信した場合、蓄電装置15の充電又は放電を停止する。充電又は放電を停止後、パワーコンディショナ14は、充電停止応答、又は放電停止応答を、電力制御装置11に送信する。
蓄電装置15は、蓄電池を備えており、この蓄電池に充電された電力を放電することにより、電力を供給可能である。また蓄電装置15は、商用電源50から供給される電力を充電可能である。図1に示すように、蓄電装置15から放電される電力も、各負荷機器17及び電力制御装置11に供給可能である。蓄電装置15から放電される電力を電力制御装置11及び各負荷機器17に供給する場合、商用電源50により供給される電力から、蓄電装置15により放電される電力に切り替える。図2に蓄電装置15の状態遷移図を示す。図3に示すように、蓄電装置15は、充電状態(状態Cという。)、放電状態(状態Dという。)、及び充放電を停止している待機状態(状態Nという。)の3つの状態をとる。また各状態間の遷移は、状態Nから状態Cへの状態遷移(1)、状態Nから状態Dへの状態遷移(2)、状態Cから状態Nへの状態遷移(3)、状態Dから状態Nへの状態遷移(4)の4つの態様をとる。
分電盤16は、供給される電力を複数の支幹に分岐させて各負荷機器17に分配する。ここで、各支幹には、消費電力の大きい代表的な負荷機器17が直接接続されるものと、部屋ごとにまとめられたものとがある。前者における負荷機器17は、例えばエアコン、冷蔵庫、IHクッキングヒータなどである。後者における負荷機器17は、各部屋にいくつか設けられているコンセントに接続される負荷機器であり、どのような負荷機器がコンセントに接続されるかは不定である。
図1において、電力制御システム10に接続される負荷機器17は、任意の数とすることができる。これらの負荷機器17は、例えば、テレビ、エアコン、冷蔵庫など、種々の電化製品である。これらの負荷機器17は分電盤16を介してパワーコンディショナ14に接続されて、電力が供給される。
次に、本実施形態に係る電力制御装置11について、さらに説明する。
図3は、本実施形態に係る電力制御装置11の概略構成を示す機能ブロック図である。電力制御装置11は、例えばHEMSであって、通信部111と、制御部112とを備える。
通信部111は、例えばインターフェースであり、表示装置12、スマートメータ13、パワーコンディショナ14、および負荷機器17との間における制御部112からの制御信号および様々な情報を送受信する。
例えば、通信部111は、スマートメータ13から、商用電源50の買電の電力および/または売電の電力を取得可能である。さらに、通信部111は、スマートメータ13を介して例えば電力会社などから需要応答(Demand Response:DR)の情報を取得可能である。また、通信部111は、パワーコンディショナ14から、蓄電装置15、および商用電源50から分電盤16で複数に分岐した支幹を介して負荷機器17に供給される電力について、各支幹に設けたセンサを介して取得可能である。また、通信部111は、パワーコンディショナ14から、蓄電装置15に充電される電力(つまり充電電力)量についても直接取得可能である。また、通信部111は、各負荷機器17から消費電力についても直接取得可能である。また、通信部111は、ネットワーク70から多様な情報を取得可能である。
さらに、通信部111は表示装置12から制御信号を取得可能であり、また通信部111は表示装置12に電力制御システム10における電力の制御および管理の状態を示す情報を通知する。
制御部112は、通信部111が取得する様々な情報に基づいて、電力制御システム10における各機器の電力を制御する制御信号および/または表示装置12に通知する情報を生成する。例えば制御部112は、パワーコンディショナ14から蓄電装置15のSOCを取得する。そして制御部112は、パワーコンディショナ14を介して、蓄電装置15の充放電を制御する。
また制御部112は、電力制御システム10における各機器の電力を管理するために、通信部111が取得する情報を蓄積する。制御部112は収集した各種の情報を蓄積するために、データベース25(記憶部25)を有している。データベース25は、任意のメモリ装置などにより構成することができ、電力制御装置11の外部に接続されるようにしてもよいし、電力制御装置11に内蔵されるようにしてもよい。
ここで制御部112は、パワーコンディショナ14を介して蓄電装置15の状態遷移の前後のSOCを取得する。具体的には制御部112は、ある状態(状態N、状態C、状態Dのいずれか)において、パワーコンディショナ14を介して現在の状態におけるSOCを取得する。次に制御部112は、充放電指示、又は充放電停止指示の制御信号をパワーコンディショナ14に送信する。続いて制御部112は、パワーコンディショナ14からの応答信号(充放電開始応答又は充放電停止応答)を受信後、パワーコンディショナ14を介して状態遷移後のSOCを取得する。そして制御部112は、パワーコンディショナ14から取得した蓄電装置15の状態遷移の前後におけるSOCをデータベース25に記憶する。また制御部112は、状態遷移の前後におけるSOCの変動に応じて所定の調整値(以下、SOC調整値という。)を決定し、該SOC調整値を含むSOC調整値テーブルをデータベース25に記憶する。
具体的には制御部112は、状態遷移前のSOC(以下、Xとする。)と状態遷移後のSOC(以下、Yとする。)をパワーコンディショナ14から取得し、YからXを減算した計算値(以下、Zとする。)に基づき、SOC調整値を算出する。制御部112は、状態Nから状態Cへの状態遷移、及び状態Cから状態Nへの状態遷移に関しては、Z又は0のどちらか大きい方をSOC調整値として決定する。また制御部112は、X、Yをパワーコンディショナ14から定期的に取得し、最大のSOC調整値となるようなX、Y、SOC調整値の組合せをデータベース25に記憶する。つまり制御部112は、充電状態と待機状態との状態遷移の前後におけるSOCの増加分をSOC調整値として決定する。
また制御部112は、状態Nから状態Dへの状態遷移、及び状態Dから状態Nへの状態遷移に関しては、Z又は0のどちらか小さい方をSOC調整値として決定する。また制御部112は、X、Yをパワーコンディショナ14から定期的に取得し、最小のSOC調整値となるようなX、Y、SOC調整値の組合せをデータベース25に記憶する。つまり制御部112は、放電状態と待機状態との状態遷移の前後におけるSOCの減少分をSOC調整値として決定する。
図4は、データベース25に記憶されるSOC調整値テーブルの一例を示す。SOC調整値テーブルは、各状態遷移におけるX、Y、及びSOC調整値を含む。ここで、状態Nから状態Cへの状態遷移に係るSOC調整値、状態Nから状態Dへの状態遷移に係るSOC調整値、状態Cから状態Nへの状態遷移に係るSOC調整値、及び状態Dから状態Nへの状態遷移に係るSOC調整値それぞれA、B、C、Dとする。
図4では、例えば状態Nから状態Cへの状態遷移(状態遷移(1))に関しX、Y、及びAはそれぞれ、“50%”、“53%”、及び“3%”である。この場合、Z(=Y−X)が0以上であるためAは“3%”である。また例えば状態Nから状態Dへの状態遷移(状態遷移(2))に関しては、X、Y、及びZはそれぞれ“49%”、“45%”、及び“−4%”である。この場合、Z(=Y−X)が0未満であるためBは“−4%”である。また例えば状態Cから状態Nへの状態遷移(状態遷移(3))に関しては、X、Y、及びZはそれぞれ“20%”、“22%”、及び“2%”である。この場合、Z(=Y−X)が0以上であるためCは“2%”である。また例えば状態Dから状態Nへの状態遷移に関しては、X、Y、及びZはそれぞれ“35%”、“30%”、及び“−5%”である。この場合、Z(=Y−X)が0未満であるためDは“−5%”である。
そして制御部112は、SOC調整値に基づき、蓄電装置15の状態遷移の前後におけるSOCの変動を吸収するための領域(以下、変動分吸収領域という。)を決定する。概略として制御部112は、蓄電装置15のSOCが変動分吸収領域の範囲内である場合、蓄電装置15の充電又は放電の少なくとも一方を制限(例えば禁止、又は放電及び充電電力を低下)する。
図5は、蓄電装置15の各状態における通常動作領域、変動分吸収領域、及び保護処理動作領域の概念図を示す。図5(a)は、状態Nにおける通常動作領域、変動分吸収領域、及び保護処理動作領域の概念図である。図5(a)に示すように、SOCが0[%]からQ[%]、及びP[%]から100[%]の領域が保護処理動作領域である。ここでP及びQはシステム動作時にあらかじめ定められているSOC上限値及びSOC下限値であり、それぞれ例えば90%及び10%である。またSOCがQ[%]からQ−B[%]、及びP−A[%]からP[%]の領域が変動分吸収領域である。つまり変動分吸収領域はそれぞれ、SOC下限値とSOC下限値からSOC調整値を減算した範囲の領域、及びSOC上限値とSOC上限値からSOC調整値を減算した範囲の領域である。さらにSOCがQ−B[%]からP−A[%]の領域が通常動作領域である。制御部112は、蓄電装置15のSOCが保護処理動作領域である場合、放電及び充電制御の少なくとも一方を禁止する。また制御部112は、変動分吸収領域の範囲内である場合、放電及び充電制御の少なくとも一方を制限する。一方、制御部112は、蓄電装置15のSOCが通常動作領域の範囲内である場合、放電及び充電制御を行う。
図5(b)は、状態Cにおける通常動作領域、変動分吸収領域、及び保護処理動作領域の概念図である。図5(b)に示すように、SOCが0[%]からQ[%]、及びP[%]から100[%]の領域が保護処理動作領域であり、SOCがP−C[%]からP[%]の領域が変動分吸収領域である。さらにSOCがQ[%]からP−C[%]の領域が通常動作領域である。
図5(c)は、状態Dにおける通常動作領域、変動分吸収領域及び保護処理動作領域の概念図である。図5(c)に示すように、SOCが0[%]からQ[%]、及びP[%]から100[%]の領域が保護処理動作領域であり、SOCがQ[%]からQ−D[%]の領域が変動分吸収領域である。さらにSOCがQ−B[%]からP[%]の領域が通常動作領域である。
以下、電力制御装置11がSOC調整値を記憶して変動分吸収領域を決定する動作について、図6に示すフローチャートによりその動作を詳細に説明する。制御部112は、図6(a)から(d)に示す動作を定期的に行うことによりAからDの値を定め、蓄電装置15の充放電制御を行う。
図6(a)は、制御部112が、状態Nから状態Cへの状態遷移の前後におけるSOC調整値を記憶し、状態Nにおける変動分吸収領域を決定する処理(状態遷移(1)に係る処理)に係るフローチャートを示す。ここで初期状態においてデータベースに格納されている変数Aの値は0であるとする。
はじめに制御部112は、パワーコンディショナ14を介して、現在の状態(すなわち状態N)におけるSOC(X)を取得する(ステップS1a)。
続いて制御部112は、パワーコンディショナ14に充電開始の制御信号を送信し、充電を開始する(ステップS2a)。
続いて制御部112は、パワーコンディショナ14からの充電開始応答を受信後、パワーコンディショナ14を介して現在の状態(すなわち状態C)におけるSOC(Y)を取得する(ステップS3a)。
続いて制御部112は、Zを算出する(ステップS4a)。続いて制御部112は、データベース25からAを取得する(ステップS5a)。続いて制御部112は、ZがA以上であるか否かを判定する(ステップS6a)。ZがA以上である場合、制御部112は、Zを新たなA、つまりSOC調整値としてデータベース25に記憶する(ステップS7a)。このとき制御部112は、Zの算出に用いたX及びYもデータベース25に記憶する。一方ステップS6aにおいてZがA未満である場合、制御部112はステップS7aをスキップし、ステップS8aに進む。
続いて制御部112は、データベース25に記憶されたAに基づき、変動分吸収領域を決定する(ステップS8a)。具体的には制御部112は、状態Nにおける変動分吸収領域を、SOC上限値(P)と、SOC上限値からAを減算した値(P−A)の間の範囲として決定する。そして処理が終了する。
図6(b)は、制御部112が、状態Nから状態Dへの状態遷移の前後におけるSOC調整値を記憶し、状態Nにおける変動分吸収領域を決定する動作を示す。ここで初期状態においてデータベースに格納されている変数Bの値は0であるとする。
はじめに制御部112は、パワーコンディショナ14を介して、現在の状態(すなわち状態N)におけるSOC(X)を取得する(ステップS1b)。
続いて制御部112は、パワーコンディショナ14に放電開始の制御信号を送信し、充電を開始する(ステップS2b)。
続いて制御部112は、パワーコンディショナ14からの放電開始応答を受信後、パワーコンディショナ14を介して現在の状態(すなわち状態D)におけるSOC(Y)を取得する(ステップS3b)。
続いて制御部112は、Zを算出する(ステップS4b)。続いて制御部112は、データベース25からBを取得する(ステップS5b)。続いて制御部112は、ZがB未満であるか否かを判定する(ステップS6b)。ZがB未満である場合、制御部112は、Zを新たなB、つまりSOC調整値としてデータベース25に記憶する(ステップS7b)。このとき制御部112は、Zの算出に用いたX及びYもデータベース25に記憶する。一方ステップS6bにおいてZがB以上である場合、制御部112はステップS7bをスキップし、ステップS8bに進む。
続いて制御部112は、データベース25に記憶されたBに基づき、変動分吸収領域を決定する(ステップS8b)。具体的には制御部112は、状態Nにおける変動分吸収領域を、SOC下限値(Q)と、SOC下限値からBを減算した値(Q−B)の間の範囲として決定する。そして処理が終了する。そして処理が終了する。
図6(c)は、制御部112が、状態Cから状態Nへの状態遷移の前後におけるSOC調整値を記憶し、状態Cにおける変動分吸収領域を決定する動作を示す。ここで初期状態においてデータベースに格納されている変数Cの値は0であるとする。
はじめに制御部112は、パワーコンディショナ14を介して、現在の状態(すなわち状態C)におけるSOC(X)を取得する(ステップS1c)。
続いて制御部112は、パワーコンディショナ14に充電停止の制御信号を送信し、充電を停止する(ステップS2c)。
続いて制御部112は、パワーコンディショナ14からの充電停止応答を受信後、パワーコンディショナ14を介して現在の状態(すなわち状態N)におけるSOC(Y)を取得する(ステップS3c)。
続いて制御部112は、Zを算出する(ステップS4c)。続いて制御部112は、データベース25からCを取得する(ステップS5c)。続いて制御部112は、ZがC以上であるか否かを判定する(ステップS6c)。ZがC以上である場合、制御部112は、Zを新たなC、つまりSOC調整値としてデータベース25に記憶する(ステップS7c)。このとき制御部112は、Zの算出に用いたX及びYもデータベース25に記憶する。一方ステップS6cにおいてZがC未満である場合、制御部112はステップS7cをスキップし、ステップS8cに進む。
続いて制御部112は、データベース25に記憶されたCに基づき、変動分吸収領域を決定する(ステップS8c)。具体的には制御部112は、状態Cにおける変動分吸収領域を、SOC上限値(P)と、SOC上限値からCを減算した値(P−C)の間の範囲として決定する。そして処理が終了する。
図6(d)は、制御部112が、状態Dから状態Nへの状態遷移の前後におけるSOC調整値を記憶し、状態Dにおける変動分吸収領域を決定する動作を示す。ここで初期状態においてデータベースに格納されている変数Dの値は0であるとする。
はじめに制御部112は、パワーコンディショナ14を介して、現在の状態(すなわち状態D)におけるSOC(X)を取得する(ステップS1d)。
続いて制御部112は、パワーコンディショナ14に放電停止の制御信号を送信し、放電を停止する(ステップS2d)。
続いて制御部112は、パワーコンディショナ14からの放電停止応答を受信後、パワーコンディショナ14を介して現在の状態(すなわち状態N)におけるSOC(Y)を取得する(ステップS3d)。
続いて制御部112は、Zを算出する(ステップS4d)。続いて制御部112は、データベース25からDを取得する(ステップS5d)。続いて制御部112は、ZがD未満であるか否かを判定する(ステップS6d)。ZがD未満である場合、制御部112は、Zを新たなD、つまりSOC調整値としてデータベース25に記憶する(ステップS7d)。このとき制御部112は、Zの算出に用いたX及びYもデータベース25に記憶する。一方ステップS6dにおいてZがD以上である場合、制御部112はステップS7dをスキップし、ステップS8dに進む。
続いて制御部112は、データベース25に記憶されたDに基づき、変動分吸収領域を決定する(ステップS8d)。具体的には制御部112は、状態Dにおける変動分吸収領域を、SOC下限値(Q)と、SOC下限値からDを減算した値(Q−D)の間の範囲として決定する。そして処理が終了する。
このように本発明によれば、電力制御装置11の制御部112が状態遷移の前後におけるSOCの変動に基づきSOC調整値をデータベース25に記憶し、SOC調整値に基づき変動分吸収領域を定めて蓄電装置の充放電を制限するため、蓄電装置15の状態遷移の前後におけるSOCの誤差を考慮して充放電制御を適応的に行うことができる。そのため蓄電装置15の過充電、過放電を抑制し、かつ蓄電装置15の使用可能な容量を、過度の余裕を持たせることにより無駄にしてしまうことを抑制することができる。
特に本発明によれば、待機状態(状態N)から充電状態(状態C)への状態遷移、又は充電状態(状態D)から待機状態(状態N)への状態遷移においては、状態遷移の前後における増加分の最大値をSOC調整値(A、C)としている。そして待機状態、充電状態における変動分吸収領域を、それぞれSOC上限値からA又はCを減算した値により定めている。このように、待機状態又は充電状態のうち、SOCがより高い方の測定値を基準に変動分吸収領域を定めているため、無駄な遷移を無くすことができ、電力制御装置1の制御を安定させることができる。例えば蓄電装置15をSOCの上限まで使用する場合に、充電しようとしたら状態遷移直後に充電禁止になるという事態を、変動分吸収領域により防止できる。また当該変動分吸収領域により蓄電装置15が過充電となることを十分に防止することができる。
また本発明によれば、待機状態(状態N)から放電状態(状態D)への状態遷移、又は放電状態(状態D)から待機状態(状態N)への状態遷移においては、状態遷移の前後における減少分の最大値をSOC調整値(B、D)としている。そして待機状態、放電状態における変動分吸収領域を、それぞれSOC下限値からB又はDを減算した値により定めている。このように、待機状態又は放電状態のうち、SOCがより低い方の測定値を基準に変動分吸収領域を定めているため、無駄な遷移を無くすことができ、電力制御装置1の制御を安定させることができる。例えば蓄電装置15をSOCの下限まで使用する場合に、放電しようとしたら状態遷移直後に放電禁止になるという事態を、変動分吸収領域により防止できる。また当該変動分吸収領域により蓄電装置15が過放電となることを十分に防止することができる。
本実施の形態において、データベース25のSOC調整値テーブルは、X、Y、及びSOC調整値(AからD)が含まれるとしたがこれに限られない。SOC調整値テーブルは、SOC調整値のみにより構成するようにしてもよい。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
10 電力制御システム
11 電力制御装置
111 通信部
112 制御部
12 表示装置
13 スマートメータ
14 パワーコンディショナ
15 蓄電装置
16 分電盤
17 負荷機器
25 データベース(記憶部)
50 商用電源
60 系統EMS
61 データベース
70 ネットワーク

Claims (6)

  1. 蓄電装置の充放電を制御する電力制御装置であって、
    前記蓄電装置の状態遷移の前後におけるSOCの変動に基づくSOC調整値を記憶する記憶部と、
    前記SOC調整値に基づき変動分吸収領域を決定し、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電又は放電の少なくとも一方を制限する制御部と、
    を備え
    前記SOC調整値は、前記蓄電装置の充電状態と待機状態との状態遷移の前後におけるSOCの増加分であり、前記変動分吸収領域は、SOC上限値と、該SOC上限値から前記SOC調整値を減算した範囲の領域であり、
    前記制御部は、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電を制限することを特徴とする、
    電力制御装置。
  2. 蓄電装置の充放電を制御する電力制御装置であって、
    前記蓄電装置の状態遷移の前後におけるSOCの変動に基づくSOC調整値を記憶する記憶部と、
    前記SOC調整値に基づき変動分吸収領域を決定し、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電又は放電の少なくとも一方を制限する制御部と、
    を備え、
    前記SOC調整値は、前記蓄電装置の放電状態と待機状態との状態遷移の前後におけるSOCの減少分であり、前記変動分吸収領域は、SOC下限値と、該SOC下限値に前記SOC調整値を減算した範囲の領域であり、
    前記制御部は、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の放電を制限することを特徴とする、
    電力制御装置。
  3. 蓄電装置の充放電を制御する電力制御方法であって、
    前記蓄電装置の状態遷移の前後におけるSOCの変動に基づくSOC調整値を記憶するステップと、
    前記SOC調整値に基づき変動分吸収領域を決定し、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電又は放電の少なくとも一方を制限するステップと、
    含み、
    前記SOC調整値は、前記蓄電装置の充電状態と待機状態との状態遷移の前後におけるSOCの増加分であり、前記変動分吸収領域は、SOC上限値と、該SOC上限値から前記SOC調整値を減算した範囲の領域であり、
    前記制限するステップにおいて、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電を制限することを特徴とする、
    電力制御方法。
  4. 蓄電装置の充放電を制御する電力制御方法であって、
    前記蓄電装置の状態遷移の前後におけるSOCの変動に基づくSOC調整値を記憶するステップと、
    前記SOC調整値に基づき変動分吸収領域を決定し、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電又は放電の少なくとも一方を制限するステップと、
    を含み、
    前記SOC調整値は、前記蓄電装置の放電状態と待機状態との状態遷移の前後におけるSOCの減少分であり、前記変動分吸収領域は、SOC下限値と、該SOC下限値に前記SOC調整値を減算した範囲の領域であり、
    前記制限するステップにおいて、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の放電を制限することを特徴とする、
    電力制御方法。
  5. 蓄電装置と、該蓄電装置の充放電を制御する電力制御装置を含む電力制御システムであって、
    前記電力制御装置が、
    前記蓄電装置の状態遷移の前後におけるSOCの変動に基づくSOC調整値を記憶する記憶部と、
    前記SOC調整値に基づき変動分吸収領域を決定し、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電又は放電の少なくとも一方を制限する制御部と、
    を備え
    前記SOC調整値は、前記蓄電装置の充電状態と待機状態との状態遷移の前後におけるSOCの増加分であり、前記変動分吸収領域は、SOC上限値と、該SOC上限値から前記SOC調整値を減算した範囲の領域であり、
    前記制御部は、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電を制限することを特徴とする、
    電力制御システム。
  6. 蓄電装置と、該蓄電装置の充放電を制御する電力制御装置を含む電力制御システムであって、
    前記電力制御装置が、
    前記蓄電装置の状態遷移の前後におけるSOCの変動に基づくSOC調整値を記憶する記憶部と、
    前記SOC調整値に基づき変動分吸収領域を決定し、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の充電又は放電の少なくとも一方を制限する制御部と、
    を備え、
    前記SOC調整値は、前記蓄電装置の放電状態と待機状態との状態遷移の前後におけるSOCの減少分であり、前記変動分吸収領域は、SOC下限値と、該SOC下限値に前記SOC調整値を減算した範囲の領域であり、
    前記制御部は、前記蓄電装置のSOCが該変動分吸収領域の範囲内である場合、前記蓄電装置の放電を制限することを特徴とする、
    電力制御システム。
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