JP6062767B2 - ガス測定装置及びガス測定方法 - Google Patents
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具体的例としては、下記式に基づき、CO2濃度を導出することが可能である。
また、例えば、特許文献2に記載のものは、組み立て精度が確保され、小型で低コストの波長選択型赤外線検出素子及びそれを用いた赤外線ガス分析計である。この赤外線ガス分析計(以下、単にガス測定装置ともいう)は、光源からの赤外線を波長選択的に透過させる波長選択フィルタと、この波長選択フィルタを透過した赤外線を検出する赤外線検出素子とを一体に形成した複数のミラーを用いた波長選択フィルタを赤外線検出素子と一体形成したものである。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、より簡素で製造容易かつ測定精度が高いガス測定装置及び節電対応したガス測定方法を提供することにある。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記制御部(60)が、前記光源(10)の温度の連続的変化に基づいて、前記発光スペクトルの連続的変化を制御することを特徴とする。(図3、図5、図6乃至図8)
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記演算部(40)が、前記光源(10)が未発光時の赤外線検出素子(20)の出力に基づいて前記光源(10)以外からの赤外線輻射によるオフセットを相殺することを特徴とする。(図3、図5、図6乃至図8)
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記光源(10)と前記赤外線検出素子(20)との間の光路(32)に介挿された光学フィルタ(50)をさらに備え、該光学フィルタ(50)は、前記吸収波長帯及び非吸収波長帯の赤外線に対する透過率が、最大透過率の50%以上の透過率を持つ連続した波長帯域に含まれることを特徴とする。(図5)
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記制御部(60)が、前記光源(10)の温度又は光源(10)の点灯開始後経過時間と、消灯制御後経過時間との、いずれかに基づいて赤外線検出素子(20)からの出力を取得するタイミングを制御することを特徴とする。(図3、図5)
また、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、前記光源(10)の未発光時に取得された赤外線検出素子(20)の出力を取得する未発光時出力取得工程(S25)を更に有し、前記ガス濃度演算工程(S30)は、前記未発光時出力取得工程(S25)により前記光源(10)の未発光時に取得された赤外線検出素子(20)の出力と、前記出力群(Iall(T,C))とに基づいて前記演算を実行することを特徴とする。(図4)
また、請求項13に記載の発明は、請求項10、11又は12に記載の発明において、前記演算は、前記出力群(Iall(T,C))に関する下記式(1)により導出された透過率Aλi(c)に基づいて実行されることを特徴とする。
また、請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、前記出力群(Iall(T,C))の数が、前記n以上であり、前記式(1)で表される前記出力群(Iall(T,C))から最小二乗法を用いて各波長帯λiにおける赤外線の透過率Aλi(c)を導出することを特徴とする。
また、請求項16に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、前記透過率Aλi(c)において、ガス吸収のない波長帯域λrefの透過率Aλref(c)を参照用パラメータとして、他の波長帯の透過率との比率を求める演算を実行することを特徴とする。(図8)
また、請求項17に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載のガス測定装置において、前記制御部は、前記出力群に関する前記式(1)により導出された透過率Aλ i(c) に基づいて前記演算を前記演算部に実行させることを特徴とする。
また、請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、前記出力群(I all(T,C) )の数が、前記n以上であり、前記式(1)で表される前記出力群(I all(T,C) )から最小二乗法を用いて各波長帯λiにおける赤外線の透過率Aλ i(c) を導出することを特徴とする。
また、請求項19に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、前記出力群(I all(T,C) )の数が、前記nに等しく、前記式(1)で表される出力群(I all(T,C) )の逆行列を解くことにより各波長帯λiにおける赤外線の透過率Aλ i(c) を導出することを特徴とする。
また、請求項20に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、前記透過率Aλ i(c) において、ガス吸収のない波長帯域λ ref の透過率Aλ ref(c) を参照用パラメータとして、他の波長帯の透過率との比率を求める演算を実行することを特徴とする。
測定セル30は、内部空間31に測定対象ガスを導入することが可能なものであれば特に制限されない。導入部33及び導出部34は、測定セル30の内部空間31に対する何らかの通気機能部が少なくとも合わせて一つ以上あれば良い。なお、経時的なガス濃度の測定精度向上といった観点から、ガスの導入部33及び導出部34をそれぞれ備えるものであることが好ましい。
光源10は、測定対象ガスによる吸収波長帯の赤外線と、非吸収波長帯の赤外線の両方を同時に発光可能であり、発光スペクトルを連続的に変化できるものであれば特に制限されない。例えば白熱電球や、MEMS(micro electro mechanical systems)ヒーター、LED等が挙げられる。また、光源10は点光源と面光源とのいずれでも構わない。
ここでいう吸収波長帯については、測定対象ガスの濃度によって赤外線透過率(以下、単に透過率ともいう)が変化する波長帯であれば良い。
赤外線検出素子20は、光源10が発する赤外線に対する感度を有するものであれば特に制限されない。その赤外線検出素子10には、焦電センサ(Pyroelectric sensor)、サーモパイル(thermopile:熱電堆)、ボロメータ(bolometer)等の熱型赤外線センサや、量子型赤外線センサ等が好適である。
本実施例1のガス測定装置100は、単一の赤外線検出素子20により、光源20の発光スペクトルが連続的に変化している期間中に、光源20が発する赤外線に含まれる前記吸収波長帯及び非吸収波長帯に対する赤外線検出素子20の出力を少なくとも2回以上取得する。これら取得された2回以上の出力に基づいて測定対象ガスの濃度判定ができるため、前記赤外線検出素子20は1つでよく、測定セル30をより小型化することが可能になる。
演算部40は、光源10から発せられる赤外線の発光スペクトルが連続的に変化する期間内に、赤外線検出素子20の出力を少なくとも2回以上取得し、その取得された出力に基づいて測定対象ガスの濃度判定のための演算を実行することが可能なものであれば特に制限されない。その演算部40には、例えば、アナログIC、デジタルIC及びCPU(Central Processing Unit)等が好適である。なお、制御部60に、演算部40の機能が含まれていても構わない。
(1)所望の濃度αにおける透過率Aλi(α)を閾値として記憶しておき、その閾値と導出された透過率Aλiを比較することにより、空間中の測定対象ガス、例えば、CO2に対する濃度が閾値以上であるか否かを判定する演算処理。
(2)各濃度における透過率を記憶しておき、それらの値と導出された透過率Aλiを比較することにより空間中の測定対象ガス、例えば、CO2濃度を定量的に判定する演算処理。
(4)また、光源20の発光中、赤外線検出素子20から2種類の出力を、少なくとも各1回ずつ合計2回以上取得する。これらの出力は、測定対象ガスに対する吸収波長帯の出力と、非吸収波長帯の出力との2種類である。これら取得された2種類の出力に基づいて測定対象ガスの濃度判定のために実行する演算処理。この演算処理によれば、吸収波長帯と、非吸収波長帯とは、光源20の経時劣化に伴って、測定対象ガスの無い条件に限れば、それぞれの出力が、概ね均等に減少するので、経時劣化に伴う出力減少分も容易に補正することが可能になる。
制御部60は、光源10の発光と、演算部40の演算処理とを、適切なタイミングを計りながら総合制御し、赤外線検出素子20から取得された出力に基づいて、測定対象ガスの濃度判定するための演算を演算部40に実行させる。なお、演算部40に、制御部60の機能が含まれていても構わない。
制御部60は、光源10から発せられる発光スペクトルを連続的に変化させるように制御できるほか、赤外線検出素子20の出力を取得するタイミングを制御する機能も備えている。そして、この制御部60は、光源10から発せられる発光スペクトルを連続的に変化させている期間中に同期して、赤外線検出素子20の出力を取得するように、出力取得のタイミングを制御する。このような制御部60の機能によって、より高精度なガス濃度判定が可能になる。つまり、ガス濃度判定に必要な、異なる2種類以上の波長域の赤外線にそれぞれ対応した出力を、1組の光源10及び赤外線検出素子20によって、複数回に亘って取得することで、より高精度なガス濃度判定が可能になる。
また、制御部60によれば、上述した発光スペクトルの連続的変化は、光源10が白熱電球や、MEMS(micro electro mechanical systems)ヒーターの場合、温度の連続的変化に基づいて制御することができる。
また、制御部60によれば、上述した発光スペクトルの連続的変化は、光源10が点灯開始制御されてから所定期間内と、前記光源10が消灯制御されてから所定期間内との、いずれかの期間内における赤外線の発光スペクトルの連続的変化に基づいて実行することができる。
実施例1のガス測定装置100は、測定対象ガスの濃度を判定するための赤外線検出素子20が一つで足りるため、図1に示した従来のガス測定装置などと比較して、節電対応することも可能になる。
このように、本発明のガス測定装置によれば、節電対応するとともに、より高い測定精度を実現できる。
図4は、図3のガス測定装置によるガス測定方法を説明するためのフローチャートを示す図である。本実施例1のガス測定方法は、光源10から発せられた赤外線が赤外線検出素子20に到達する間に、光路32に導入された測定対象ガスによって赤外線吸収が生じることを利用したガス測定方法である。このガス測定方法には、図4に示すように、発光工程(S10)と、発光時の出力取得工程(S20)と、ガス濃度演算工程(S30)とを有する。
本発明のガス測定方法によれば、節電対応するとともに、より高い測定精度を実現できる。
光学フィルタ50を、光源10と赤外線検出素子20との間の光路32に介挿することで、より高精度なガス濃度判定が可能になる。この光学フィルタ50は、最大透過率の50%以上の透過率を持つ連続した波長帯域に吸収波長帯と非吸収波長帯を含むものが好ましい。
本実施例2のガス測定装置200に用いられた光学フィルタ50は、波長3.8μmから4.4μmにおける透過率が100%であり、それ以外の波長帯の透過率が0%のバンドパスフィルタである。
光源10から出力される赤外線は、プランクの放射則に従って、光源温度に依存した赤外線を出力するものとする。この光源10から発せられる赤外線の発光スペクトルは、制御部60によって連続的変化するように制御される。
<制御部>
制御部60は、光源10の温度が連続的に変化することに基づいて、光源10の発光スペクトルを連続的に変化させるように制御する。なお、発光スペクトルの連続的変化に関する制御方法はこれに限定されず、他の制御方法でも構わない。
図6は、光源の温度別に示した赤外線の発光スペクトルの図である。発光スペクトルは、光源10の各温度におけるプランクの放射則に従う。図7は、図6の発光スペクトルにおける波長3.8μm〜4.4μm付近の拡大図である。以下実施例説明のために、波長3.8μm〜4.0μmを波長帯をλ1、波長4.0μm〜4.2μmの波長帯をλ2、波長4.2μm〜4.4μmの波長帯をλ3と称する。
ここで、CO2濃度0ppm、温度T℃における各波長帯λi赤外線検出素子からの出力をIλ1(T)とし、CO2濃度cにおける各波長帯λiの吸収係数をλi(c)とすると、CO2濃度cppm、温度T℃赤外線検出素子からの出力I(T,c)は下記式(2)で表現される。
演算部40で実行する演算は、実施例1と同様である。発光時出力取得工程(S20)において、光源10から発せられた赤外線の発光スペクトルの連続的変化の期間内に、赤外線検出素子20からの出力を複数回取得して出力群Iall(T,C)を得る。その出力群Iall(T,C)に関する下記式(2)により透過率Aλi(c)を導出する。
本実施例2に当てはめると、n=3、T=1000,1100,1200℃である。
そして、光源の温度が1000℃、1100℃、1200℃のそれぞれにおける赤外線検出素子の出力はそれぞれ下記式(3)〜(5)で表される。
そして、取得された出力群の数が、式(2)のnと等しく、上記式(2)であらわされる出力群の光源温度が3つで、nが3であるため、逆行列を解くことで各波長帯における透過率Aλiを求めることができる。
上記式(3)〜(5)は、連立すると下記行列式(6)で表現できる。
すなわち、取得された出力群Iall(T,C)の数が、n以上であり、nよりも多い光源温度の計測データを使用して連立させ、回帰分析を行っても良い。ここでは式(7)に従い、最小二乗法を用いて各波長帯における透過率Aλi(c)を算出する。最小二乗法とは単回帰式で誤差の二乗和を最小にするように各波長帯における透過率Aλi(c)を求める方法であり、下記式(10)に示す擬似逆行列を使って下記式(11)で算出できる。
(1)所望の濃度αにおける透過率Aλi(α)を閾値として記憶しておき、その閾値と導出された透過率Aλiを比較することにより、空間中のCO2ガスに対する濃度が閾値以上であるか否かを判定する演算処理。
(2)各濃度における透過率を記憶しておき、それらの値と導出された透過率Aλiを比較することにより空間中のCO2濃度を定量的に判定する演算処理。
この方法を採用した場合のガス濃度判定の動作を、本実施例2で限定した条件下で説明する。すなわち、測定対象ガスがCO2であり、光源10はタングステンフィラメント電球を用いる。この光源10の温度の連続的変化によって、発光スペクトルが連続的変化する赤外線が、その光源10から発せられる。そして、光学フィルタ50は、波長3.8μmから4.4μmの赤外線の透過率が100%で、それ以外の波長帯の透過率が0%のバンドパスフィルタを用いる、という条件下である。
以下の条件でシミュレーションしたところ、相当に高精度な判定結果が得られた。すなわち、ガス濃度1000ppm、光源10の温度がそれぞれ1240℃,1460℃,1630℃の場合において、赤外線検出素子の出力Iall(T、1000ppm)に5%のオフセットを加えた場合、式(2)に基づいて導出されるAλ1(1000ppm),Aλ2(1000ppm),Aλ3(1000ppm)は、設定値に対して同じく5%の誤差を有する。一方、上記式(13)に基づいて導出されるAλ2(1000ppm)/Aλ1(1000ppm)は、設定値に対して0.005%の誤差、Aλ3(1000ppm)/Aλ1(1000ppm)は、0.0005%の誤差に抑制されることが確認された。つまり、上記式(13)に基づいて導出される判定結果は、きわめて高精度であることが確認できた。
以上説明したように、本発明によれば、より簡素で製造容易かつ測定精度が高いガス測定装置及び節電対応したガス測定方法を実現できる。
20,321,322 赤外線検出素子、
30,330 測定セル
31,331 内部空間
40 演算部
50,351,352 光学フィルタ
100,200,300 ガス測定装置
Claims (20)
- 光路に導入された測定対象ガスの雰囲気で、光源から発せられた赤外線が、赤外線検出素子に到達した赤外線量に応じて、測定対象ガスの濃度が表示されるガス測定装置において、
内部空間に測定対象ガスを導入することが可能な測定セルと、
前記赤外線検出素子からの出力に基づいて前記内部空間の測定対象ガスの濃度判定を行う演算部と、
前記光源と演算部とを制御する制御部と、を備え、
前記光源は、測定対象ガスにより吸収される吸収波長帯の赤外線と吸収されない非吸収波長帯の赤外線の両方を同時に発光可能であり、
前記赤外線検出素子は、前記吸収波長帯の赤外線と前記非吸収波長帯の赤外線との両方を含む連続した波長帯域の赤外線に対して感度を有するとともに、当該赤外線発光素子には、前記光源から発せられた前記吸収波長帯の赤外線と前記非吸収波長帯の赤外線との両方を含む連続した波長帯域の赤外線が到達するようになっており、
前記制御部は、前記光源から発せられる赤外線の発光スペクトルを連続的に変化させる制御を実行可能であり、前記光源から発せられる赤外線の発光スペクトルを連続的に変化させている期間内に、前記赤外線検出素子の出力を複数回取得し、該取得された出力群に基づいて測定対象ガスの濃度判定のための演算を前記演算部に実行させることを特徴とするガス測定装置。 - 前記制御部が、前記光源から発せられる赤外線のピークの連続的変化に基づいて、前記発光スペクトルの連続的変化を制御することを特徴とする請求項1に記載のガス測定装置。
- 前記制御部が、前記光源の温度の連続的変化に基づいて、前記発光スペクトルの連続的変化を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のガス測定装置。
- 前記制御部が、前記光源が点灯開始制御されてからの所定期間内と、前記光源が消灯制御されてから所定期間内との、いずれかの期間内に、前記発光スペクトルの連続的変化を制御することを特徴とする請求項1、2又は3に記載のガス測定装置。
- 前記演算部が、前記光源が未発光時の赤外線検出素子の出力に基づいて前記光源以外からの赤外線輻射によるオフセットを相殺することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のガス測定装置。
- 前記測定対象ガスが、CO2であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のガス測定装置。
- 前記光源と前記赤外線検出素子との間の光路に介挿された光学フィルタをさらに備え、該光学フィルタは、前記吸収波長帯及び非吸収波長帯の赤外線に対する透過率が、最大透過率の50%以上の透過率を持つ連続した波長帯域に含まれることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のガス測定装置。
- 前記制御部が、前記発光スペクトルが連続的変化している期間内に、赤外線検出素子からの出力を取得するタイミングを制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のガス測定装置。
- 前記制御部が、前記光源の温度又は光源の点灯開始後経過時間と、消灯制御後経過時間との、いずれかに基づいて赤外線検出素子からの出力を取得するタイミングを制御することを特徴とする請求項8に記載のガス測定装置。
- 光路に導入された測定対象ガスの雰囲気で、光源から発せられた赤外線が、赤外線検出素子に到達した赤外線量に応じて、測定対象ガスの濃度として表示されるようにしたガス測定方法において、
前記光源から発せられる赤外線の発光スペクトルを連続的に変化させながら、前記吸収波長帯の赤外線と、前記非吸収波長帯の赤外線とを、前記光源から両方同時に発せさせ、前記光源から発せられた前記吸収波長帯の赤外線と前記非吸収波長帯の赤外線との両方を含む連続した波長帯域の赤外線を赤外線検出素子に到達させる発光工程と、
前記光源から発せられた赤外線の発光スペクトルを連続的に変化させている期間内に赤外線検出素子からの出力を複数回取得して出力群を得る発光時出力取得工程と、
前記出力群に基づいて測定対象ガスの濃度判定のための演算を実行するガス濃度演算工程と、を有することを特徴とするガス測定方法。 - 前記発光スペクトルの連続的変化は、前記光源の温度の連続的変化によることを特徴とする請求項10に記載のガス測定方法。
- 前記光源の未発光時に取得された赤外線検出素子の出力を取得する未発光時出力取得工程を更に有し、
前記ガス濃度演算工程は、前記未発光時出力取得工程により前記光源の未発光時に取得された赤外線検出素子の出力と、前記出力群とに基づいて前記演算を実行することを特徴とする請求項11に記載のガス測定方法。 - 前記出力群(Iall(T,C))の数が、前記n以上であり、前記式(1)で表される前記出力群(Iall(T,C))から最小二乗法を用いて各波長帯λiにおける赤外線の透過率Aλi(c)を導出することを特徴とする請求項13に記載のガス測定方法。
- 前記出力群(Iall(T,C))の数が、前記nに等しく、前記式(1)で表される出力群(Iall(T,C))の逆行列を解くことにより各波長帯λiにおける赤外線の透過率Aλi(c)を導出することを特徴とする請求項13に記載のガス測定方法。
- 前記透過率Aλi(c)において、ガス吸収のない波長帯域λrefの透過率Aλref(c)を参照用パラメータとして、他の波長帯の透過率との比率を求める演算を実行することを特徴とする請求項13に記載のガス測定方法。
- 前記出力群(I all(T,C) )の数が、前記n以上であり、前記式(1)で表される前記出力群(I all(T,C) )から最小二乗法を用いて各波長帯λiにおける赤外線の透過率Aλ i(c) を導出することを特徴とする請求項17に記載のガス測定装置。
- 前記出力群(I all(T,C) )の数が、前記nに等しく、前記式(1)で表される出力群(I all(T,C) )の逆行列を解くことにより各波長帯λiにおける赤外線の透過率Aλ i(c) を導出することを特徴とする請求項17に記載のガス測定装置。
- 前記透過率Aλ i(c) において、ガス吸収のない波長帯域λ ref の透過率Aλ ref(c) を参照用パラメータとして、他の波長帯の透過率との比率を求める演算を実行することを特徴とする請求項17に記載のガス測定装置。
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