JP6061721B2 - コンベア式食品加熱装置 - Google Patents

コンベア式食品加熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6061721B2
JP6061721B2 JP2013028869A JP2013028869A JP6061721B2 JP 6061721 B2 JP6061721 B2 JP 6061721B2 JP 2013028869 A JP2013028869 A JP 2013028869A JP 2013028869 A JP2013028869 A JP 2013028869A JP 6061721 B2 JP6061721 B2 JP 6061721B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
conveyor
support members
heating chamber
holes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013028869A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014155647A (ja
Inventor
泰樹 金森
泰樹 金森
Original Assignee
株式会社ネスター
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ネスター filed Critical 株式会社ネスター
Priority to JP2013028869A priority Critical patent/JP6061721B2/ja
Publication of JP2014155647A publication Critical patent/JP2014155647A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6061721B2 publication Critical patent/JP6061721B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Commercial Cooking Devices (AREA)

Description

本発明は、食品をコンベアベルトで搬送しながら加熱処理するコンベア式食品加熱装置に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されているように、加熱室内に加熱器を備え、加熱室を前後方向に貫通して移動する無端のコンベアベルトの上面に食品を載置して加熱処理するコンベア式食品加熱装置はよく知られている。そして、この種のコンベア式食品加熱装置においては、コンベアベルトの内側位置に一対の回転シャフトを挿通するとともに、一対の回転シャフトを軸線周りに回転可能に支持フレームに支持させて、回転シャフトの軸線周りの回転により、コンベアベルトを加熱室の前後方向に移動させるようにしている。
特開2010−41995号公報
この種のコンベア式食品加熱装置においては、コンベアベルトに食品などの汚れが付着するため、従来から、装置本体に組み付けられている状態にあるコンベアベルトをブラシで擦って付着した汚れを取ることが一般的に行われている。しかし、ブラシで擦っただけではコンベアベルトに付着した汚れをきれいに取ることができない場合があり、その場合には、コンベアベルトを装置本体から取り外して洗浄することが好ましい。このコンベアベルトの取り外しに関しては、コンベアベルトが回転シャフト間に張設されているので、従来のコンベア式食品加熱装置では、コンベアベルトを装置本体から取り外す作業が困難であるという問題があった。
本発明は上記問題に対処するためになされたもので、コンベアベルトを回転シャフトから簡単に取り外すことが可能なコンベア式食品加熱装置を提供することにある。なお、下記本発明の構成において、実施形態の対応する部分の符号を括弧内に例示的に示すが、これは本発明の構成を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、食品を加熱する加熱器(UH1,UH2,LH1,LH2)を備え、前後方向に開口された加熱室(11)と、加熱室を前後方向に貫通して上面に載置された食品を搬送するための無端のコンベアベルト(20)と、加熱室の前方位置及び後方位置に左右方向にそれぞれ延設して互いに平行に設けられ、コンベアベルトの内側位置に挿通させた状態で、軸線周りの回転によりコンベアベルトの上面を加熱室の前後方向に移動可能に支持する第1回転シャフト(35)及び第2回転シャフト(36)と、第1回転シャフト及び第2回転シャフトをそれぞれ軸線周りに回転可能に支持する支持部材(31,32,33,34)とを備えたコンベア式食品加熱装置において、コンベアベルトは、長尺状のベルトをその両端にて切離し可能に連結して無端に構成されており、支持部材を、第1回転シャフトの両端を回転可能にそれぞれ支持し、加熱室の前後方向に延長されるとともに、加熱室から遠くなる前後方向の端部にて直角方向に延長されたL字型の貫通孔(31f,32f)をそれぞれ有する一対の第1支持部材(31,32)と、一対の第1支持部材に加熱室の前後方向に移動可能にそれぞれ組み付けられるとともに、第2回転シャフトの両端を回転可能にそれぞれ支持し、加熱室の上下方向に延長された貫通孔(33e,34e)をそれぞれ有する一対の第2支持部材(33,34)とで構成し、一対の第2支持部材を一対の第1支持部材に対して予め決められた位置にそれぞれ固定可能であるとともに、一対の第1支持部材に対する一対の第2支持部材の固定をそれぞれ解除した状態では、一対の第2支持部材を、一対の第1支持部材に対して、第1回転シャフトと第2回転シャフトとの前後方向の距離が短くなる方向へ移動可能とする固定部材(42,48,49)であって、一対の第1支持部材の貫通孔及び一対の第2支持部材の貫通孔に貫通する棒状部材で構成した固定部材を設け、固定部材を構成する棒状部材の両端部を、加熱室の前後方向及び上下方向に一対の第1支持部材の貫通孔に対してそれぞれ摺動可能とするとともに、加熱室の上下方向に一対の第2支持部材の貫通孔に対してそれぞれ摺動可能としたことにある。
また、一対の第2支持部材は一対の第1支持部材の内側にそれぞれ位置し、かつ一対の第2支持部材の貫通孔の延長方向と直交する方向の幅は一対の第1支持部材の貫通孔の延長方向に直交する方向の幅よりも大きく、固定部材を構成する棒状部材を、一対の第2支持部材の貫通孔の幅にほぼ等しい直径を有していて、その両端部の外周面を一対の第2支持部材の貫通孔の内壁に当接させる移動シャフト(42)と、一対の第1支持部材の外側から一対の第1支持部材の貫通孔を介して移動シャフトの両端面にそれぞれ螺合されるとともに、締め付け時に移動シャフトを一対の第1支持部材に対して固定する一対のねじ(48,49)とで構成するとよい。
上記のように構成した本発明においては、コンベアベルトは、長尺状のベルトをその両端にて切離し可能に連結して無端に構成されている。そして、固定部材により、第2支持部材は第1支持部材に対して予め決められた位置にそれぞれ固定される。一方、固定部材による固定を解除した状態では、第2支持部材は第1支持部材に対して、第1回転シャフトと第2回転シャフトとの前後方向の距離が短くなる方向へ移動可能となる。これによれば、固定部材による固定状態では、コンベアベルトは、第1回転シャフト及び第2回転シャフトによって、ある程度の張力をもって支持されるので、コンベアベルトはスムーズに回転される。一方、固定部材による固定を解除した状態では、コンベアベルトは弛むので、無端のコンベアベルトを簡単に切離して、長尺状のベルトとすることができる。その結果、コンベアベルトを第1回転シャフト及び第2回転シャフトから簡単に取り外すことができ、コンベアベルトの洗浄にとって有利となる。
また、本発明の他の特徴は、一対の第2支持部材は、加熱室の前後方向に延長された貫通孔をそれぞれ有し、一対の第2支持部材の貫通孔の内周面上にて第2回転シャフトの両端部を加熱室の前後方向に移動可能かつ軸線周りに回転可能に支持しており、さらに、一対の第2支持部材にそれぞれ組み付けられ、第2回転シャフトを第1回転シャフトとは反対方向に付勢する一対のスプリング(43,44)を設けたことにある。
これによれば、固定部材による固定状態では、第2回転シャフトはスプリングにより第1回転シャフトとは反対方向に付勢される。その結果、コンベアベルトの張力が確保されて、コンベアベルトのスムーズな回転が維持される。
本発明の一実施形態に係るコンベア式食品加熱装置の全体概略斜視図である。 図1のコンベア式食品加熱装置の側面図である。 図1のコンベア式食品加熱装置の縦断側面図である。 (A)はコンベアサポートの上面図であり、(B)はコンベアサポートの側面図である。 (A)はピラーの上面図であり、(B)はピラーの側面図である。 (A)は回転シャフトの上面図であり、(B)は回転シャフトの側面図であり、(C)は移動シャフト及び蝶ボルトの一部破断上面図であり、(D)はスプリングの側面図であり、(E)はテンショナーの一部破断側面図である。 (A)はコンベアカバーの上面図であり、(B)はコンベアカバーの側面図であり、(C)はコンベアカバーの正面図である。 コンベアベルトの部分上面図である。 (A)は回転シャフト、移動シャフト、スプリング及びテンショナーのコンベアサポートに対する組み付け、並びにコンベアサポートのコンベアレールに対する組み付けを説明するための上面図であり、(B)は前記組み付けを説明するための側面図である。 (A)はコンベアサポートをコンベアレールに組み付けて固定した状態を示す拡大側面図であり、(B)コンベアレールに組み付けたコンベアサポートの移動状態を示す拡大側面図であり、(C)は(A)のC−C線に沿って見た断面図である。 (A)〜(D)は、コンベアベルトの連結の解除を説明するための説明図である。 (A)〜(D)は、コンベアベルトの連結を説明するための説明図である。
以下、本発明に係るコンベア式食品加熱装置の一実施形態について図面を用いて説明すると、図1は、本発明の一実施形態に係るコンベア式食品加熱装置の全体概略斜視図である。図2はコンベア式食品加熱装置の側面図であり、図3はコンベア式食品加熱装置の縦断側面図である。なお、本明細書においては、図1の右下側及び左上側をそれぞれコンベア式食品加熱装置の正面側(前側)及び背面側(後側)とする。
このコンベア式食品加熱装置は、食品を加熱するための加熱室11を有する加熱装置本体10と、上面20aを水平方向に延設させるとともに加熱室11を貫通し、上面20aに載置された食品を搬送するための網目状のコンベアベルト20とを備えている。加熱装置本体10は、上ボックス12及び下ボックス13を備え、上ボックス12及び下ボックス13は左側壁14及び右側壁15により連結されている。これらの上ボックス12及び下ボックス13はそれぞれステンレスなどの金属板材により形成されるとともに、左側壁14及び右側壁15もステンレスなどの金属板材で構成されている。そして、これらの上ボックス12、下ボックス13、左側壁14及び右側壁15とで囲まれた内側の空間が、加熱室11である。
加熱室11には、その前側にてコンベアベルト20の上面20aに載置された食品を加熱室11内に搬入するための搬入口11aが設けられ、その後側にて加熱室11において加熱調理された調理済み食品を搬出するための搬出口11bが設けられている。加熱室11内には、食品を加熱調理するための上側電熱ヒータUH1、UH2及び下側電熱ヒータLH1、LH2が設けられている。上側電熱ヒータUH1、UH2及び下側電熱ヒータLH1、LH2は、カーボンフィラメントを不活性ガス(例えば、アルゴンガス)と共に石英ガラス管内に封入した長尺状かつ円筒状のガラス管ヒータであって、カーボンフィラメントに通電することにより遠赤外線及び輻射熱を放射する遠赤外線ヒータである。
上側電熱ヒータUH1、UH2及び下側電熱ヒータLH1、LH2はそれぞれ同一に構成され、それらの軸線方向の長さはコンベアベルト20の幅方向の長さとほぼ同一である。上側電熱ヒータUH1,UH2は、加熱室11内にてコンベアベルト20の上面20aの上方にて、コンベアベルト20の上面20aの移動方向(図2及び図3の左右方向)と直交する方向にそれぞれ延設されて、両端にて左側壁14及び右側壁15に固定されている。下側電熱ヒータLH1,LH2は、加熱室11内にてコンベアベルト20の上面20aの下方にて、コンベアベルト20の上面20aの移動方向(図2及び図3の左右方向)と直交する方向にそれぞれ延設されて、後述するコンベアレール31,32に設けた貫通孔31e,32eを貫通して両端にて左側壁14及び右側壁15に固定されている。
上側電熱ヒータUH1,UH2の上方には、上方に向かって放射される輻射熱を下方に反射するための反射板16が配設されている。コンベアベルト20の上面20aよりも下方であって、下側電熱ヒータLH1、LH2の上方には、保護カバー17が、それぞれ下側電熱ヒータLH1、LH2の上部を覆うように配設されている。保護カバー17は、石英ガラスなどの高耐熱性及び高透光性の材料で断面半円形の長尺状に形成されている。これにより、コンベアベルト20の上面20aに載置された食品の小片(カス)、食品に塗布された調味液などが落下しても、下側電熱ヒータLH1、LH2の管表面に付着することが防止される。
また、加熱室11内には、コンベアベルト20の上面20aに載置された食品の小片(カス)、食品に塗布された調味液などの落下物を収容する受け皿18が設けられている。なお、この受け皿18は加熱室11の正面側から挿入されて、左側壁14及び右側壁15に設けた支持部材によって支持されているが、図2及び図3では省略されている。下ボックス13内には、コンベアベルト20を駆動するための駆動モータ19が設けられている。
左側壁14及び右側壁15の内側面には、上ボックス12と下ボックス13の間にて加熱室11を貫通するように、水平かつ互いに平行に延設された左右一対のコンベアレール31,32がそれぞれ固定されている。コンベアレール31,32は、それらの長さが同一であると同時に、加熱装置本体10の正面側及び裏面側から張り出して、それらの両端部を互いに対向させている。コンベアレール31,32の前端部には、水平かつ互いに平行に延設された左右一対のコンベアサポート33,34がそれぞれ組み付けられている。コンベアレール31,32の後端部には、円柱状の回転シャフト35がその両端部にて回転可能に支持されている。コンベアサポート33,34の前端部には、円柱状の回転シャフト36がその両端部にて回転可能に支持されている。回転シャフト35,36の外周面上には、それぞれ複数の環状の従動ローラ35a,36aが固定されている(図6(A)(B)参照)。なお、コンベアレール31,32が本発明の一対の第1支持部材に対応し、コンベアサポート33,34が本発明の一対の第2支持部材に対応し、回転シャフト35,36が本発明の第1及び第2回転シャフトにそれぞれ対応する。
加熱室11の下部における前後方向(図2及び図3の左右方向)の中央位置近傍には、両端部にて、左側壁14及び右側壁15に回転可能に支持された駆動シャフト37が設けられている。駆動シャフト37の外周面上には、複数の駆動ローラ37aが固定されている。この駆動シャフト37は、図示しない伝動チェーンを介して動力伝達可能に駆動モータ19に接続されており、駆動モータ19の回転により軸線回りに回転する。コンベアベルト20は、長尺状のベルトをその両端にて切離し可能に連結して無端に構成されており、従動ローラ35a,36a及び駆動ローラ37aの外周上に巻き掛けられるとともに、コンベアベルト20の左右両端部はコンベアレール31,32の上面にて摺動可能に支持されている。これにより、駆動モータ19を回転させれば、コンベアベルト20は、従動ローラ35a,36a及び駆動ローラ37aの外周上を回転して、その上面20aは加熱装置本体10の正面側から背面側に移動する。
また、駆動シャフト37の近傍位置には、両端部にて左側壁14及び右側壁15に回転可能に支持された回転シャフト38が設けられている。この回転シャフト38は、コンベアベルト20の下面20bの外周面上に下側から接するように設けられており、コンベアベルト20の弛みをなくすように機能する。
次に、コンベアレール31,32へのコンベアサポート33,34の組み付け状態、コンベアサポート33,34への回転シャフト36の組み付け状態、及びコンベアレール31,32及びコンベアサポート33,34へのコンベアベルト20の組み付け状態について詳しく説明する。
コンベアレール31,32は、図3及び図9に示すように、前後方向に長尺状に延設された立面壁31a,32aと、立面壁31a,32aの両端部を除く領域にて、立面壁31a,32aの上端及び下端からそれぞれ直交する方向に延設された上面壁31b,32b及び下面壁31c,32cとからなり、内側を開放させた断面コ字状にステンレスなどの金属板材でそれぞれ一体形成されている。立面壁31a,32aの中央部には、下側電熱ヒータLH1,LH2の両端部を貫通させるための円形の貫通孔31e,32eが形成されている。立面壁31a,32aの前端から所定距離だけ離れた位置には、立面壁31a,32aの上部位置にて所定幅で前後方向に延設されるとともに、前端部にて直角に下方に前記所定幅で延設されたL字状の貫通孔31f,32fが形成されている。
このコンベアレール31,32の前部に、ピラー41により連結されたコンベアサポート33,34が前後方向に摺動可能に組み付けられている。コンベアサポート33,34の後端部には、移動シャフト42の両端部が摺動可能に組み付けられている。また、回転シャフト36をコンベアサポート33,34に対して前方に付勢するために、コンベアサポート33,34には、スプリング43,44及びテンショナー45,46がそれぞれ組み付けられている。
左側のコンベアサポート33は、図4に示すように、前後方向に長尺状に延設された立面壁33aと、立面壁33aの前端部を除く領域にて、立面壁33aの上端及び下端からそれぞれ直交する方向に延設された上面壁33b及び下面壁33cとからなり、外側を開放させた断面コ字状にステンレスなどの金属板材で一体形成されている。立面壁33aの前端部には、回転シャフト36の一端部を回転可能かつ摺動可能に支持するための貫通孔33dが形成されている。貫通孔33dは、立面壁33aの延設方向である前後方向に長尺状に形成されており、その前後端面はそれぞれ半円状に形成されている。立面壁33aの後端部には、移動シャフト42の一端部を摺動可能に貫通させるための貫通孔33eが形成されている。貫通孔33eは、立面壁33aの上面からコンベアレール31,32の貫通孔31f、32fの幅よりも大きな幅で上下方向に長尺状に形成されており、下端面は半円状に形成されている。
コンベアサポート33の中間部の内側面には、断面コ字状にステンレスなどの金属板材で一体形成したブラケット33fが固着されている。ブラケット33fの前端には平板部が設けられており、平板部には、後方から前方に貫通したねじ33gが先端部を前方に突出させて螺合されている。ねじ33gには、前方からスプリング43が挿入されるようになっている。右側のコンベアサポート34は、前述した左側のコンベアサポート33と左右対称に構成されている。
ピラー41は、図5に示すように、ステンレスなどの金属板材で構成した方形状の上板部41aを有するとともに、上板部41aの左右両端及び前後両端から下方に直角に一体的に延設させた側板部41b,41c、前板部41d及び後板部41eを有する。ただし、側板部41b、41cの後端は、移動シャフト42の通過を許容するために、後板部41eから所定距離だけ前方に位置する。上板部41aの横方向の長さはコンベアサポート33,34の間隔に等しく、前後方向の長さはコンベアサポート33,34の前後方向の長さよりも短い。このピラー41の側板部41b、41cには、コンベアサポート33,34の立面壁33a,34aがねじ47により固定されている。
移動シャフト42は、図6(C)に示すように、円柱状に構成され、その軸線方向の長さはコンベアレール31,32の立面壁31a,32aの内側面間の距離に等しい。移動シャフト42の両端面には、蝶ボルト48,49が螺合される雌ねじ穴42a,42bが形成されている。この移動シャフト42は、ピラー41によって連結されたコンベアサポート33,34の貫通孔33e,34eに貫通されるとともに、コンベアサポート33,34をコンベアレール31,32に前端から挿入した状態で、貫通孔31f,32fを貫通させて雌ねじ穴42a,42bに螺合させた蝶ボルト48,49によりコンベアレール31,32に固定されている。なお、移動シャフト42及び蝶ボルト48,49が本発明の固定部材及び棒状部材に対応し、蝶ボルト48,49が本発明の一対のねじに対応する。
スプリング43,44は、図6(D)に示すように、コイル状のスプリングである。テンショナー45,46は、断面正方形状の直方体に樹脂により形成され、後端面にはスプリング43,44の前端部を侵入させるための有底の円形穴45a,46aを有する。テンショナー45,46の前端部には、回転シャフト36の両端部を円滑に回転可能に支持するために、左右方向に延設された断面円形の貫通孔45b、46bが設けられている。
さらに、コンベアサポート33,34、回転シャフト36、ピラー41、移動シャフト42、スプリング43,44及びテンショナー45,46の組み付け工程について、図9を用いて詳しく説明しておく。まず、コンベアサポート33,34の立面壁33a,34aを内側にて対向させて、コンベアサポート33,34を前後方向に平行に延設させて配置し、コンベアサポート33,34の貫通孔33d、34dに回転シャフト36を貫通させる。次に、ピラー41をコンベアサポート33,34の内側に配置するとともに、ピラー41の側板部41b,41cをコンベアサポート33,34の立面壁33a,34aに当接させ、ねじ47をコンベアサポート33,34の立面壁33a,34aの外側からピラー41の側板部41b,41cに侵入させるとともに螺合させて、回転シャフト36をコンベアサポート33,34に組付けた状態でコンベアサポート33,34を連結する。
次に、スプリング43,44の前端部をテンショナー45,46の円形穴45a,46aに挿入することにより、スプリング43,44をテンショナー45,46に組付ける。この状態で、コンベアサポート33,34の外側の開放側からスプリング43,44及びテンショナー45,46をコンベアサポート33,34の上面壁33b、34bと下面壁33c,34cとの間に押し込んで、スプリング43,44の後端部を後方からコンベアサポート33,34のねじ33g、34gの前端部に嵌め込む。そして、スプリング43,44を後方に押し込んで圧縮させながら、テンショナー45,46をコンベアサポート33,34側に移動させて、テンショナー45,46の貫通孔45b、46bに回転シャフト36の両端部を侵入させる。この状態では、ピラー41によって連結されたコンベアサポート33,34にスプリング43,44及びテンショナー45,46が組付けられるとともに、回転シャフト36はスプリング43,44により前方に付勢されて、回転シャフト36の両端部はコンベアサポート33,34の貫通孔33d、34dの内周面前端に当接する。
次に、コンベアサポート33,34の貫通孔33e,34eに移動シャフト42を貫通させて、移動シャフト42の両端部をコンベアサポート33,34の立面壁33a,34aに支持させる。この状態では、移動シャフト42の左右両端面は、コンベアサポート33,34の上面壁33b,34b及び下面壁33c,34cの外側端部付近に位置する。この状態で、コンベアサポート33,34が加熱装置本体10に組み付けられているコンベアレール31,32の前方位置にて平行であって、コンベアサポート33,34の上面壁33b,34b及び下面壁33c,34cの外側面が、コンベアレール31,32の上面壁31b,32b及び下面壁31c,32cの内側面に位置するようにして、コンベアサポート33,34をコンベアレール31,32の前端面から侵入させるとともに後方にスライドさせる。
その後、図10(A)(C)に示すように、移動シャフト42の両端面がコンベアレール31,32の貫通孔31f,32fの下方に延設した部分の下端部に対向するように、コンベアサポート33,34をコンベアレール31,32に位置させて、蝶ボルト48,49の先端部を貫通孔31f,32f内に侵入させて、移動シャフト42の雌ねじ穴42a,42bに螺合させて締め付ける。この状態では、移動シャフト42の両端部の外周面がコンベアサポート33,34の貫通孔33e,34eの内周面に摺動可能に係合し、蝶ボルト48,49の根本部分の外周面がコンベアレール31,32の貫通孔31f,32fの内周面に摺動可能に係合している。
なお、前記回転シャフト35の説明においては、回転シャフト35の両端部がコンベアレール31,32の後端部に回転可能に支持されていることのみを説明した。回転シャフト35に関しては、単にコンベアレール31,32の後端部に回転可能に支持されていれば、支持方法はどのような方法でもよいが、具体的には、次のように回転可能に支持されていることが好ましい。すなわち、この回転シャフト35においても、外側を開放させたコ字状にステンレスなどの金属板で一体形成されるとともに、立面壁の後端部に前後方向に若干長く構成して回転シャフト35の両端部を貫通させる貫通孔を有する一対の長尺状のコンベアサポートと、前記一対のコンベアサポート内に組み入れられて回転シャフト35の両端部を貫通させる円形の貫通孔を有する樹脂製のテンショナーとを用いて、コンベアレール31,32に回転可能に支持させるようにするとよい。そして、一対のコンベアサポートは、コンベアレール31,32に内側の解放側から組み付けられて、ねじにより下面壁にてコンベアレール31,32にそれぞれ固定されるようにする。このコンベアサポートは、前述したコンベアサポート33,34をそれぞれ前後方向に対称に構成したものと類似しているが、コンベアレール31,32に固定されるもので、前述したピラー41、移動シャフト42及び蝶ボルト48,49と組み合わせて用いられるものではない。また、テンショナーも、前述したテンショナー45,46をそれぞれ前後方向に対称に構成したものと類似しているが、スプリング43,44と組み合わせて用いられるものではなく、単に回転シャフト35を円滑に回転可能に支持するものである。
さらに、コンベアレール31,32の前部、コンベアサポート33,34、回転シャフト36及びピラー41の上面は、コンベアカバー51によって覆われる。コンベアカバー51は、図7に示すように、ステンレスなどの金属板材で平板状に一体形成されており、その前端部には回転シャフト36を覆う湾曲部51aが形成されている。この湾曲部51aには、従動ローラ36a,36aに対応する位置にて、従動ローラ36a,36aとの干渉を避けるための切欠き51b、51bが設けられている。また、湾曲部51aには、切欠き部51b,51bの外側位置にて、切欠き部51b,51bよりも小さな切欠き51c、51cも設けられている。この切欠き51c,51cは、後述するコンベアベルト20の繋ぎ目との干渉を避けるためのものである。さらに、湾曲部51aの下面には、下方に突出するとともに左右方向に延設されて、ピラー41の前後端との係合によりコンベアカバー51の前後方向の位置を決めるプレート51dも固着されている。なお、コンベアレール31,32における加熱装置本体10の後方に位置する部分の上面も、前記コンベアカバー51と同様に構成したコンベアカバー52により覆われている。ただし、このコンベアカバー52は、コンベアカバー51と前後方向において対称に構成されている。
次に、コンベアベルト20について、図8を用いて説明する。コンベアベルト20は、複数の弾性を有する金属線21を連結して網目状に構成されている。具体的には、複数の金属線21は、弾性を有する金属線をそれぞれ曲げ加工して構成されており、各金属線21は、互いに平行であって前後方向に所定距離だけ隔てて左右方向に所定距離ずつ交互に延設された部分を有する。そして、互いに隣合う金属線21間に関して、図8の上側に位置する金属線21の上側部分を図8の下側に位置する金属線21の上側部分を潜らせるように金属線間を絡ませる。そして、各金属線の両端部に図8に上側に延長するとともにU字状に折り返した引っ掛け部21aを設けて、下側の金属線21の引っ掛け部21aを上側に位置する金属線21に引っ掛けるようにする。これにより、金属線21を編んで構成した長尺状のコンベアベルト20が構成される。
そして、この長尺状のコンベアベルト20を、図3に示すように、コンベアレール31,32、コンベアカバー51,52、回転シャフト35,36,38及び駆動シャフト37上に掛け渡して、コンベアカバー51上で両端(図8のA部)を複数の連結線(本実施形態では3本の連結線)22で連結して無端ベルトとする。連結線22も、金属線21と同質の弾性を有する金属線で構成されており、両端部を上側に延長するとともにU字状に折り返した引っ掛け部22aを有する。連結線22を用いたコンベアベルト20の連結については、コンベアベルト20の取り外し及び取り付け作業の説明において、詳しく説明する。
次に、上記のように構成したコンベア式食品加熱装置を用いた食品の加熱処理について説明する。作業者は、まず、コンベア式食品加熱装置の電源スイッチを投入するとともに、スタート操作子を操作する。これにより、駆動モータ19は回転を開始し、電熱ヒータUH1,UH2,LH1,LH2には電流が流れ始める。駆動モータ19の回転は駆動シャフト37に伝達されて、コンベアベルト20が回転し始め、コンベアベルト20の上面20aは正面側から背面側に移動し始める。この状態で、作業者は、コンベアベルト20の上面の移動速度を操作子により適当に設定する。
このようなコンベア式食品加熱装置の作動開始後、作業者は、パン、肉、野菜などの食品を正面側からコンベアベルト20の上面20aに載置すると、載置された食品はコンベアベルト20の上面の移動により、加熱室11内に入っていく。加熱室11内においては、食品が電熱ヒータUH1,UH2,LH1,LH2によって加熱され、加熱処理された食品はコンベアベルト20の上面の移動により背面側に現れる。作業者は、この加熱処理された食品をコンベアベルト20の上面20aから取り上げる。この作業を繰返し行うことにより、複数の食品が順次加熱処理される。
このような食品の加熱処理をある期間行うと、コンベア式食品加熱装置の受け皿18には、食品の小片(カス)、食品に塗布された調味液などの落下物が溜まったり、コンベアベルト20、コンベアカバー51,52などに食品による汚れが付着したりする。この場合、受け皿18に関しては、加熱室11から引き出して、溜まった落下物を捨てるとともに洗浄する。一方、コンベアベルト20に関しては、コンベアレール31,32、コンベアカバー51,52、回転シャフト35,36,38及び駆動シャフト37から取り外して洗浄することが好ましい。
このコンベアベルト20の取り外し作業について説明する。コンベアベルト20を取り外す前には、図10(A)に示すように、移動シャフト42の両端部はコンベアサポート33,34の貫通孔33e,34eの下端面に当接し、蝶ボルト48,49の根本部分はコンベアレール31,32の貫通孔31f,32fのL字型に曲がった垂直部分の下端面に当接している。また、蝶ボルト48,49は移動シャフト42の両端面に強くねじ込まれていて、コンベアサポート33,34の立面壁33a,34aの外側面はコンベアレール31,32の立面壁31a,32aの内側面に密着している。したがって、この状態では、コンベアサポート33,34はコンベアレール31,32に堅固に固定されている。
この状態から、蝶ボルト48,49を緩めた後、蝶ボルト48,49を両手で持ち上げる。これにより、移動シャフト42は、図10(A)の状態から上方に移動し、移動シャフト42の両端部はコンベアサポート33,34の貫通孔33e,34eの上部に位置し、蝶ボルト48,49の根本部分はコンベアレール31,32の貫通孔31f,32fのL字型に曲がった水平部分まで移動する。この状態から、蝶ボルト48,49を両手で持ったまま、蝶ボルト48,49を後方(図10(A)の左方)に移動させようとする。この状態では、蝶ボルト48,49はコンベアレール31,32の貫通孔31f,32fの水平部分に沿って移動可能であり、一方、移動シャフト42の両端部の外周面の前後端(図10(A)の左右端)はコンベアサポート33,34の貫通孔33e,34eの内側面にほぼ当接している。したがって、図10(B)に示すように、蝶ボルト48,49及び移動シャフト42はコンベアレール31,32に対して後方に移動し、コンベアサポート33,34及びコンベアカバー51は移動シャフト42と共にコンベアレール31,32に対して後方に移動する。この図10(B)の状態では、回転シャフト36も後方へ移動しており、コンベアベルト20には弛みが生じる。
このコンベアベルト20が弛んでいる状態で、連結線22を金属線21から取り外すことにより、無端状態にあったコンベアベルト20の連結を解除する。このコンベアベルト20の連結の解除について図11を用いて説明する。まず、(A)に示すように連結線22を下方に引っ張って撓ませた後、 (B)に示すように一方の引っ掛け部22aを上側の金属線21から取り外す。その後、(C)に示すように前記一方の引っ掛け部22aを下方に移動させて、(D)に示すように他方の引っ掛け部22aを上側の金属線21から取り外す。このような作業を全ての連結線22について行うことにより、無端のコンベアベルト20が切り離される。そして、コンベアレール31,32、コンベアカバー51,52、回転シャフト35,36,38及び駆動シャフト37に巻き回されている切離された長尺状のコンベアベルト20を、引っ張って加熱装置本体10から取り外す。
その後、取り外したコンベアベルト20を洗浄して、付着している汚れを除去する。また、コンベアベルト20の取り外し時には、コンベアカバー51,52も取り外して洗浄する。さらには、コンベアレール31,32、コンベアサポート33,34などに付着している汚れも拭き落す。
コンベアベルト20の洗浄後、コンベアベルト20を加熱装置本体10に再び組み付ける。なお、このコンベアベルト20の組み付け作業は、詳しい説明を省略した前述のコンベア式食品加熱装置の組み立て時と同じ作業である。
まず、長尺状のコンベアベルト20を、図3に示すように、コンベアレール31,32、コンベアカバー51,52、回転シャフト35,36,38及び駆動シャフト37に巻き回し、連結部(図8のA参照)をコンベアカバー51上の正面側に位置させる。そして、蝶ボルト48,49、移動シャフト42及びコンベアサポート33,34を、前述のように、コンベアレール31,32に対して前方に移動させて、図10(B)に示す状態にする。なお、蝶ボルト48,49、移動シャフト42及びコンベアサポート33,34が、既に図10(B)の状態にあれば、前記移動作業は必要ない。
次に、連結線22を用いたコンベアベルト20の連結について図12を用いて説明しておく。まず、(A)に示すように連結線22の一方の引っ掛け部22aを下側の金属線21の引っ掛け部21aを潜らせた後、(B)に示すように一方の引っ掛け部22aを上側の金属線21に引っ掛ける。その後、(C)に示すように連結線22の他方の引っ掛け部22aを下側の金属線21を潜らせた後、(D)に示すように他方の引っ掛け部22aを上側の金属線21に引っ掛ける。このような作業を複数の連結線22について行うことにより、無端のコンベアベルト20がコンベアレール31,32、コンベアカバー51,52、回転シャフト35,36,38及び駆動シャフト37に巻き回された状態となる。なお、この状態では、コンベアベルト20には弛みが生じている。
前記コンベアベルト20の連結後、蝶ボルト48,49を両手で持ったまま、蝶ボルト48,49を前方(図10(B)の右方)に移動させようとする。この状態では、蝶ボルト48,49はコンベアレール31,32の貫通孔31f,32fの水平部分に沿って移動可能であり、一方、移動シャフト42の両端部の外周面の前後端(図10(A)の左右端)はコンベアサポート33,34の貫通孔33e,34eにほぼ当接している。したがって、蝶ボルト48,49及び移動シャフト42はコンベアレール31,32に対して前方に移動し、コンベアサポート33,34は移動シャフト42と共にコンベアレール31,32に対して前方に移動する。
その後、蝶ボルト48,49の根本部分をコンベアレール31,32の貫通孔31f,32fの前端内周面に当接させた後、蝶ボルト48,49及び移動シャフト42を下方に移動させて、図10(A)に示すように、移動シャフト42の両端部をコンベアサポート33,34の貫通孔33e,34eの下端面に当接させ、蝶ボルト48,49の根本部分をコンベアレール31,32の貫通孔31f,32fのL字型に曲がった垂直部分の下端面に当接させる。そして、蝶ボルト48,49を移動シャフト42の両端面にねじ込んで締め付けることにより、コンベアサポート33,34の上面壁33b、34b及び下面壁33c、34cの外側端をコンベアレール31,32の立面壁31a,32aの内側面に密着させる。したがって、この状態では、コンベアサポート33,34はコンベアレール31,32に堅固に固定される。その結果、コンベア式食品加熱装置は、ふたたび使用可能な状態に復元される。
上記のように構成されたコンベア式食品加熱装置においては、蝶ボルト48,49により、コンベアサポート33,34、回転シャフト36、ピラー41及び移動シャフト42をコンベアレール31,32に固定した状態では、移動シャフト42及び蝶ボルト48,49はコンベアレール31,32に設けた貫通孔31f,32fの前端部に位置する(図10(A)の状態)。これにより、回転シャフト35,36間の前後方向の距離が保たれるので、コンベアベルトは、回転シャフト35,36によって、ある程度の張力をもって支持され、コンベアベルト20はスムーズに回転される。特に、スプリング43,44の作用により、回転シャフト36は前方に付勢されているので、コンベアベルト20の張力が確保されて、コンベアベルト20のスムーズな回転が維持される。
一方、蝶ボルト48,49を緩め、移動シャフト42及び蝶ボルト48,49を後方に移動させて、コンベアレール31,32に設けた貫通孔31f,32fの後端部に位置させた状態(図10(B)の状態)では、回転シャフト35,36間の前後方向の距離が短くなる。したがって、コンベアベルト20は弛むので、連結線22によるコンベアベルト20の連結を簡単に切離して、長尺状にベルトとすることができる。その結果、コンベアベルト20を加熱装置本体10から簡単に取り外すことができ、コンベアベルト20の洗浄にとって有利となる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、4個の電熱ヒータUH1,UH2,LH1,LH2を設けるようにしたが、加工される食品の種類、加工の程度などにより電熱ヒータの数を適当に設定すればよい。
また、上記実施形態においては、電熱ヒータとして、カーボンフィラメントを不活性ガスと共に石英ガラス管内に封入したガラス管タイプの遠赤外線ヒータを用いたが、遠赤外線の放射量が高いヒータであればこれに限定されることなく使用できる。また、電熱ヒータとして遠赤外線ヒータを用いたので、電熱ヒータの立ち上がり時間が短くて最高温度に達する時間が短い。しかし、この時間が問題にならなければ、その他の電熱ヒータを用いてもよい。例えば、シーズヒータ、セラミックヒータ、ハロゲンヒータなどの各種ヒータを用いることもできる。また、食品の種類にもよるが、蒸気で食品を加熱処理する場合には、ヒータでなく、過熱蒸気発生器を加熱器として用いてもよい。さらには、加熱器として、ヒータと過熱蒸気噴出器を併用してもよい。
また、上記実施形態では、蝶ボルト48,49を用いてコンベアサポート33,34、ピラー41及び移動シャフト42をコンベアレール31,32に固定するとともに移動可能とした。しかし、蝶ボルト48,49でなくても、移動シャフト42の両端面にねじ込まれ、コンベアサポート33,34、ピラー41及び移動シャフト42をコンベアレール31,32に固定するとともに移動可能とするものであれば、単なるねじでもよい。
また、上記実施形態においては、切離した状態の長尺状のコンベアベルト20の両端に位置する一対の金属線21,21間を、金属線21,21とは独立した連結線22で連結するようにした。しかし、これに代えて、前記独立した連結線22を用いることなく、切離した状態の長尺状のコンベアベルト20の両端に位置する一対の金属線21,21のうちの一方の金属線21に、他方の金属線21との切り離し及び連結を可能とする、上記実施形態の引っ掛け部22aと同様な引っ掛け部を複数箇所(本実施形態では、例えば6箇所)に設けておき、前記一対の金属線21,21を切離したり、連結したりするようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、回転シャフト36を回転可能に支持するコンベアサポート33,34をコンベアレール31,32の前側部分に前後方向に移動可能に組付けるようにした。しかし、これに代えて、コンベアサポート33,34をコンベアレール31,32に対して固定すなわち前後方向に移動不能にして、コンベアレール31,32の後側部分に組付けた回転シャフト35を回転可能に支持するコンベアサポートを前後方向に移動可能にコンベアレール31,32に組付けるようにしてもよい。すなわち、上記実施形態のコンベアレール31,32の後側部分に設けたコンベアサポートをコンベアレール31,32の前側部分に設け、コンベアサポート34,35をコンベアレール31,32の後側部分に設けるようにしてもよい。この場合、コンベアレール31,32の後側部分に設けるコンベアサポートを上記コンベアサポート33,34を前後方向に対称に構成する。特に、上記コンベアレール31,32に設けたL字状の貫通孔31f,32fの下方への延設部分を水平部の後端側に設ける。そして、コンベアベルト20の取り付け及び取り外し時には、コンベアサポート34,35、移動シャフト42及び蝶ボルト48,49を前方へ移動させて、コンベアベルト20を弛ませるようにするとよい。このコンベアレール31,32の後側部分に設けたコンベアサポート34,35に関しても、上記実施形態のスプリング43,44及びテンショナー45,46を用いて回転シャフト35を後方に付勢するようにするとよい。
10…加熱装置本体、11…加熱室、19…駆動モータ、20…コンベアベルト、21…金属線、22…連結線、31,32…コンベアレール、31f,32f…貫通孔、33,34…コンベアサポート、33d,33e,34d,34e…貫通孔、35,36…回転シャフト、37…駆動シャフト、41…ピラー、42…移動シャフト、43,44…スプリング、45,46…テンショナー、48,49…蝶ボルト、51,52…コンベアカバー

Claims (3)

  1. 食品を加熱する加熱器を備え、前後方向に開口された加熱室と、
    前記加熱室を前後方向に貫通して上面に載置された食品を搬送するための無端のコンベアベルトと、
    前記加熱室の前方位置及び後方位置に左右方向にそれぞれ延設して互いに平行に設けられ、前記コンベアベルトの内側位置に挿通させた状態で、軸線周りの回転により前記コンベアベルトの上面を前記加熱室の前後方向に移動可能に支持する第1回転シャフト及び第2回転シャフトと、
    前記第1回転シャフト及び前記第2回転シャフトをそれぞれ軸線周りに回転可能に支持する支持部材とを備えたコンベア式食品加熱装置において、
    前記コンベアベルトは、長尺状のベルトをその両端にて切離し可能に連結して無端に構成されており、
    前記支持部材を、
    前記第1回転シャフトの両端を回転可能にそれぞれ支持し、前記加熱室の前後方向に延長されるとともに、前記加熱室から遠くなる前後方向の端部にて直角方向に延長されたL字型の貫通孔をそれぞれ有する一対の第1支持部材と、
    前記一対の第1支持部材に前記加熱室の前後方向に移動可能にそれぞれ組み付けられるとともに、前記第2回転シャフトの両端を回転可能にそれぞれ支持し、前記加熱室の上下方向に延長された貫通孔をそれぞれ有する一対の第2支持部材とで構成し、
    前記一対の第2支持部材を前記一対の第1支持部材に対して予め決められた位置にそれぞれ固定可能であるとともに、前記一対の第1支持部材に対する前記一対の第2支持部材の固定をそれぞれ解除した状態では、前記一対の第2支持部材を、前記一対の第1支持部材に対して、前記第1回転シャフトと前記第2回転シャフトとの前後方向の距離が短くなる方向へ移動可能とする固定部材であって、前記一対の第1支持部材の貫通孔及び前記一対の第2支持部材の貫通孔に貫通する棒状部材で構成した固定部材を設け
    前記固定部材を構成する棒状部材の両端部を、前記加熱室の前後方向及び上下方向に前記一対の第1支持部材の貫通孔に対してそれぞれ摺動可能とするとともに、前記加熱室の上下方向に前記一対の第2支持部材の貫通孔に対してそれぞれ摺動可能としたことを特徴とするコンベア式食品加熱装置。
  2. 請求項1に記載のコンベア式食品加熱装置において、
    前記一対の第2支持部材は前記一対の第1支持部材の内側にそれぞれ位置し、かつ
    前記一対の第2支持部材の貫通孔の延長方向と直交する方向の幅は前記一対の第1支持部材の貫通孔の延長方向に直交する方向の幅よりも大きく、
    前記固定部材を構成する棒状部材を、
    前記一対の第2支持部材の貫通孔の幅にほぼ等しい直径を有していて、その両端部の外周面を前記一対の第2支持部材の貫通孔の内壁に当接させる移動シャフトと、
    前記一対の第1支持部材の外側から前記一対の第1支持部材の貫通孔を介して前記移動シャフトの両端面にそれぞれ螺合されるとともに、締め付け時に前記移動シャフトを前記一対の第1支持部材に対して固定する一対のねじとで構成したことを特徴とするコンベア式食品加熱装置。
  3. 請求項1又は2に記載のコンベア式食品加熱装置において、
    前記一対の第2支持部材は、前記加熱室の前後方向に延長された貫通孔をそれぞれ有し、前記一対の第2支持部材の貫通孔の内周面上にて前記第2回転シャフトの両端部を前記加熱室の前後方向に移動可能かつ軸線周りに回転可能に支持しており、さらに、
    前記一対の第2支持部材にそれぞれ組み付けられ、前記第2回転シャフトを前記第1回転シャフトとは反対方向に付勢する一対のスプリングを設けたことを特徴とするコンベア式食品加熱装置。
JP2013028869A 2013-02-18 2013-02-18 コンベア式食品加熱装置 Active JP6061721B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013028869A JP6061721B2 (ja) 2013-02-18 2013-02-18 コンベア式食品加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013028869A JP6061721B2 (ja) 2013-02-18 2013-02-18 コンベア式食品加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014155647A JP2014155647A (ja) 2014-08-28
JP6061721B2 true JP6061721B2 (ja) 2017-01-18

Family

ID=51576951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013028869A Active JP6061721B2 (ja) 2013-02-18 2013-02-18 コンベア式食品加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6061721B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016059621A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 株式会社ネスター コンベア式食品加熱装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60137713U (ja) * 1984-02-20 1985-09-12 関西金網株式会社 エンドレスベルト
JP5009959B2 (ja) * 2008-07-14 2012-08-29 ニチワ電機株式会社 蒸気投入型コンベアオーブン
JP5430020B2 (ja) * 2011-11-24 2014-02-26 精宏機械株式会社 米飯冷却装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014155647A (ja) 2014-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009005880A (ja) 串焼き製造装置
JP4074583B2 (ja) 回転オーブン
JP6061721B2 (ja) コンベア式食品加熱装置
JP6041684B2 (ja) 食品のフライ処理方法及び処理装置
KR101842175B1 (ko) 꼬치구이 제조장치
JP2004267766A (ja) 回転オーブン
JP2016059621A (ja) コンベア式食品加熱装置
US6701827B1 (en) Rotary food cooking apparatus
JP2011245185A (ja) 串焼き製造装置
JP3821818B2 (ja) 焼き網の焦げ除去装置
FR2730916A1 (fr) Dispositif pour griller des aliments
KR200413229Y1 (ko) 고기구이판의 자동 공급 및 회수장치
KR20160136691A (ko) 와이어 길이조절 및 접이구조를 통해 크기 조절이 가능한 구이용 석쇠
JP4139411B2 (ja) 循環搬送装置
RU2641821C2 (ru) Устройство для очистки наружной поверхности трубопровода
KR101844182B1 (ko) 고기구이장치를 갖는 테이블
JP5726638B2 (ja) 目玉焼き製造装置
WO2012108810A1 (en) Device for grilling food
JP6004713B2 (ja) 串焼き装置
KR200375531Y1 (ko) 고기구이기
US10159260B2 (en) Shrimp cleaner with linked rollers
JP7039923B2 (ja) 加熱処理装置
KR20110032417A (ko) 꼬지구이 장치
US965755A (en) Toasting and broiling pan.
US20080110351A1 (en) Holding device of a household grilling appliance

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6061721

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350