JP6061689B2 - 回動補助部材、容器 - Google Patents
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Description
さらに、蓋にはヒンジ部分からの付勢力が持続的に作用することとなり、蓋が必要以上に回動して開こうとして、この蓋の回動力によって容器本体の転倒を招くおそれがある。また、仮にヒンジ部分に劣化、損傷が発生したとしても、ヒンジ部分のみを交換することができず、蓋全体の交換が必要となる。
即ち、本発明に係る回動補助部材は、第一軸線回りに相対回動可能に接続された第一部材と第二部材との間に設けられて、前記第一部材に対して前記第二部材が近接する第一位置から離間する第二位置に向かって該第二部材を回動させる回動補助部材であって、前記第一部材に着脱可能に嵌合される第一支持部と、前記第一支持部に対して前記第一軸線に平行な第二軸線回りに回動可能に接続されて該第二軸線に直交する方向に延びるとともに、前記第二部材が少なくとも前記第一位置にある状態で前記第二部材に接触する第二支持部と、前記第一支持部と前記第二支持部との間に設けられて、前記第二支持部が前記第二部材に接触する位置において、前記第二位置に向かって前記第二支持部を介して前記第二部材に付勢力を与える弾性部材と、を備えることを特徴とする。
また、第二部材に対して第二支持部からの付勢力が第二位置を越えて持続的に作用することはない。
さらに、第一支持部が第一部材に着脱可能に設けられている。即ち、回動補助部材と第一部材とは別体となっており、さらに第二支持部についても第二部材とは別体となっている。従って、これら第一支持部及び第二支持部は完全に独立した部材として設けられていることとなるため、第二部材が回動を繰り返すことによって、仮に回動補助部材に劣化、損傷が生じたとしても、回動補助部材のみを容易に交換可能である。
ここで、回動補助部材を容器に適用することで、必要以上に回動補助部材に蓋からの力が作用することなく、回動補助部材が劣化、損傷してしまうことを抑制できる。また、第二位置を越えて持続的に蓋に付勢力が作用しないようにできるため、蓋の回動力による容器本体の転倒を抑制できる。さらに回動補助部材のみの交換が可能である。
図1から図3に示すように、ゴミ箱1は、ゴミを収容する容器本体(第一部材)2と、容器本体2の上部に設けられた蓋(第二部材)12と、容器本体2と蓋12との間に設けられる回動補助部材30と、蓋12を閉塞状態で保持する回動規制部20とを備えており、閉塞位置(第一位置)P1と開放位置(第二位置)P2(図8参照)との間で、蓋12が開閉する。
また、本実施形態では、四つの側板2A同士の接続縁部はR形状とされ、容器本体2は全体として丸みを帯びた形状となっている。
また、この規制突起部21は、上方を向く上面21a及び、下方を向く下面21bが、奥行き方向の手前側に向かうに従って上方に向かって傾斜する傾斜面となっている。
そして、蓋12が閉塞位置P1にあるときに、この凹部24aに規制突起部21が嵌りこむことで、規制突起部21を上方から押さえこむようにして蓋12を閉塞位置P1で保持する。
図4(a)に示すように、開放位置P2から閉塞位置P1に向かって、図中の矢印の方向に蓋12を回動させる。
図1から図3に示すように、回動補助部材30は、容器本体2と蓋12との間に設けられて、容器本体2に対して蓋12が近接する閉塞位置P1と離間する開放位置P2との間で、蓋12を回動させる。
そして、本実施形態では、この回動補助部材30は、容器本体2及び蓋12における奥行き方向の奥側であって、幅方向の両端部の位置に一つずつ設けられている。
ここで、図5及び図6に示すように、容器本体2の穴部11には、穴部11の開口縁部11bから下方に向かって支持軸37が嵌合する切欠き部11aが形成されている。そして、この切欠き部11aは、支持軸37が嵌りこんだ際に上方への移動を規制するように、幅方向を向く面が下方に向かうに従って、幅方向に拡がるような傾斜面11cとして形成されている。
さらに、穴部11の奥行き方向の寸法は、挿入部35よりも大きく形成されており、挿入部35が穴部11内で奥行き方向にある程度動作可能な空間が形成されている(図7参照)。また、穴部11の深さは、挿入部35が挿入された状態で下端に接触しない程度の寸法となっている。
このようにして、バネホルダ31全体が軸線O2を中心に奥行き方向の手前側には回動しないようになっている(図8参照)。
図8(a)に示すように、蓋12が開口部10を閉塞する閉塞位置P1においては、回動規制部20の規制突起部21が突起固定部22によって上方から押さえこまれて、蓋12が固定されている。この状態で、バネアーム32は奥行き方向の手前側に傾倒するように、奥行き方向の手前側に向かって軸線O2を中心に回動した状態となっているとともに、バネアーム32が蓋12の天板12Bの内面12Bbに接触している。この際、ねじりバネ33によってバネアーム32を介して蓋12に付勢力が与えられている。
ここで、バネアーム32は、蓋12の天板12Bに先端で接触しており、天板12Bの内面12Bbにおける接触位置は、天板12Bの奥行き方向の中央位置近傍となっている。
ここで本実施形態では、開放位置P2における蓋12は、閉塞位置P1から90度回動した位置に配されており、さらにこの位置で容器本体2の奥行き方向の奥側の側板2Aに係止されて停止するようになっている。ただしこの90度とは一例であって、この角度は様々に選択可能である。
なお、挿入部35を穴部11に挿入する際には、支持軸37を切欠き部11aにねじ込むようにして嵌めこむ。特に容器本体2や回動補助部材30が樹脂等よりなっていればこのような作業は容易である。
また一方で、持ち上げられた蓋12が、はね返りによって閉塞位置P1へ戻ろうとした場合であっても、回動補助部材30がこのような蓋12の動きを抑制することができる。
例えば、回動補助部材30は、少なくとも閉塞位置P1に蓋12が位置している状態で付勢力を蓋12に与えるようにすればよい。即ち、閉塞位置P1と開放位置P2との間の位置では蓋12に対して回動補助部材30が非接触となっていてもよいし、接触していてもよい。しかし、少なくとも容器本体2の内部にアクセス可能となる状態まで蓋12を持ち上げるように、ねじりバネ33のバネ定数及び蓋12の重量等を考慮する必要がある。
Claims (3)
- 第一軸線回りに相対回動可能に接続された第一部材と第二部材との間に設けられて、前記第一部材に対して前記第二部材が近接する第一位置から離間する第二位置に向かって該第二部材を回動させる回動補助部材であって、
前記第一部材に着脱可能に嵌合される第一支持部と、
前記第一支持部に対して前記第一軸線に平行な第二軸線回りに回動可能に接続されて該第二軸線に直交する方向に延びるとともに、前記第二部材が少なくとも前記第一位置にある状態で前記第二部材に接触する第二支持部と、
前記第一支持部と前記第二支持部との間に設けられて、前記第二支持部が前記第二部材に接触する位置において、前記第二位置に向かって前記第二支持部を介して前記第二部材に付勢力を与える弾性部材と、
を備えることを特徴とする回動補助部材。 - 前記第一部材には、穴部が形成され、
前記第一支持部は、前記穴部に挿入されるとともに前記第二軸線に平行な第三軸線を中心とした支持軸が設けられた挿入部を備え、
前記穴部に前記挿入部が挿入されて前記第一支持部が前記第一部材に着脱可能に嵌合され、
前記挿入部は、前記穴部に挿入された状態で前記第三軸線回りに回動することを特徴とする請求項1に記載の回動補助部材。 - 前記第一部材は、開口部が形成された容器本体であり、
前記第二部材は、前記開口部を開口閉塞する蓋であり、
前記第一位置は、前記開口部が閉塞される位置であり、
前記第二位置は、前記開口部が開放される位置であり、
前記容器本体及び前記蓋が前記第一位置にある状態で、これら容器本体と蓋との間の相対回動を規制する回動規制部と、
請求項1又は2に記載の回動補助部材と、
を備えることを特徴とする容器。
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