JP6060138B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
従来、トレッド部の温度を低下させるため、トレッド部に溝を形成することで、発熱源となるトレッドゴムを除去するとともに、トレッド部の表面積を増加して放熱を高めるという方法が採用されてきた(例えば、特許文献1参照)。
また、トレッド部の放熱効果を高めるために、タイヤ幅方向に延びる細溝に対して、細溝の延在方向と交差する方向に延びる小溝を設け、細溝内を流れる空気の流れに乱れを生じさせる技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
それゆえ、本発明の目的は、陸部剛性を確保しつつ、トレッド部の放熱効果を向上させた空気入りタイヤを提供することにある。
図1(a)は、本発明の空気入りタイヤのトレッドパターンの一例を示した展開図である。トレッド踏面1には、タイヤ赤道面CL上に、タイヤ周方向に沿って延びる中央周方向溝2と、中央周方向溝2を挟んでタイヤ周方向に沿って延びる1対の中間周方向溝3と、これらの中間周方向溝3のタイヤ幅方向外側にタイヤ周方向に沿って延びる1対の側方周方向溝4と、タイヤ幅方向に沿って延びるとともに中間周方向溝3および側方周方向溝4に連通する中間幅方向溝5と、タイヤ幅方向に沿って延びるとともに側方周方向溝4に連通しトレッド踏面端TEに延びる側方幅方向溝6と、が形成されている。
中央周方向溝2と中間周方向溝3によって、タイヤ赤道面CLを挟む一対のリブ状中央陸部7が形成されている。中間周方向溝3と側方周方向溝4と中間幅方向溝5とによって、ブロック状中間陸部8が形成されている。側方周方向溝4と側方幅方向溝6とによって、ブロック状側方陸部9が形成されている。なお、図示するトレッドパターンは一例であり、本発明は、リブ基調パターンおよびブロック基調パターン、その他任意のトレッドパターンにも適用可能である。中間幅方向溝5および側方幅方向溝6は、タイヤ幅方向に対して傾斜していてもよいし、その溝幅が一定ではなく変化してもよい。また、側方幅方向溝6は、トレッド踏面端TEに連通していなくてもよい。
「細溝の延在方向」とは、トレッド踏面1において、細溝の溝幅中心線が延在する方向を意味し、「空気流入部の幅中心線」とは、トレッド踏面において、空気流入部の、細溝の延在方向に沿った幅の中心を通る線を意味し、この幅中心線の延在する方向を空気流入部11の延在方向とする。
図1の例において空気流入部11は、溝壁開口端11aにおける細溝10の延在方向の外端11bが、細溝10の陸部内で終端する一端10aと一致するように配置されている。また、図1の例において、空気流入部11の延在方向は、タイヤ周方向に平行であり、∠XOYを示す角度θは、細溝10の、タイヤ周方向に対する角度αと同一となっている。
タイヤが転動すると、タイヤの周囲にはタイヤの回転方向とは反対方向に風(空気)が流れる。この風を、トレッド踏面1に形成した溝に取り込むことにより、トレッド部が放熱され、トレッド部の温度が低下する。トレッド踏面1に幅広の溝を形成すると、溝内に風を取り込むことはできるが、陸部剛性が低下して、摩耗性能や操縦安定性能が悪化する。一方、陸部剛性が低下しない程度の幅狭の溝を形成しただけであると、溝内に風を取り込むことができない。すなわち、風の大部分は、トレッド踏面1に形成された細溝10内には取り込まれず、風の一部のみが細溝10内に取り込まれる。しかし、細溝10内に取り込まれた風も、細溝10の溝底まで到達することはなく、細溝10の浅い部分を通過して細溝10から流出されてしまう。それゆえ、トレッド部の温度を低下させる効果は低い。
また、本発明は、大型化に伴ってトレッド部の発熱が問題となり易い、トラック、バス、建設車両用等の大型タイヤにおいて、顕著な効果を発揮する。特に、偏平率が80%以下、リム径が57インチ以上、過重負荷能力が60mton以上、荷重係数(k-factor)が1.7以上となる空気入りタイヤにおいて、特に有効である。また建設車両用の空気入りタイヤでは、タイヤの車両側(路面と接している接地面と反対側)が車両に覆われず露出しているため、本発明の効果がさらに顕著に現れる。
また、トレッドの展開平面視で、両側のトレッド踏面端TEのタイヤ幅方向距離をトレッド幅としたとき、タイヤ赤道面を中心としたトレッド幅の50%のタイヤ幅方向領域をセンター領域、当該センター領域の両側のタイヤ幅方向領域をショルダー領域として、センター領域のネガティブ率が、ショルダー領域のネガティブ率よりも小さい場合、センター領域の発熱がタイヤの耐久性を低下させ易い。このようなタイヤにおいては、センター領域に本発明の細溝および空気流入部を適用することで、高い放熱効果を発揮し、タイヤの耐久性を高めることができる。
また、本発明の空気入りタイヤは、センター領域の放熱を促す観点から、図1の例のように、センター領域、特にタイヤ赤道面上に位置する周方向溝を有することが好ましいが、この周方向溝の溝幅が、10mm以下であると周方向溝内に風が流れ難いため、本発明を適用することで、放熱効果を高めることができる。
図1(a)に示すトレッドパターンを有する重荷重用空気入りタイヤにおいて、空気流入部11と細溝10とがなす角度θが異なる実施例のタイヤモデル及び比較例のタイヤモデルを形成して、放熱効果の違いを調べた。各タイヤモデルにおける角度θを表1に示す。なお、細溝10の延在方向の長さL1は150mm、細溝10の幅W1は20mm、空気流入部11の長さL2は50mm、空気流入部11の幅W2は50mm、流入部の深さD2は20mmである。
Claims (2)
- トレッド踏面に、タイヤ周方向に対して傾斜した方向に延在するとともに、溝幅が溝深さよりも小さい細溝が形成され、
前記細溝は、少なくとも一端が陸部内で終端し、
前記細溝のタイヤ周方向に対向する溝壁面のうち風上側の溝壁面に、トレッド踏面に開口する空気流入部が形成されており、
前記空気流入部は、前記細溝の前記陸部内で終端する終端部に配置され、
トレッド踏面の展開平面視で、前記空気流入部における、細溝の延在方向に沿った幅の中心を通る幅中心線と、前記細溝の溝幅中心線との交点を点Oとし、前記空気流入部の幅中心線上に位置する前記空気流入部の終端点を点Xとし、前記細溝の溝幅中心線上に位置する該細溝の長さ中心点を点Yとしたとき、∠XOYが鋭角となり、
前記細溝の延在方向に沿った前記空気流入部の長さL2が、5mm以上、かつ、前記細溝の延在方向の長さL1の1/2以下であり、
前記空気流入部は、タイヤ周方向に対し平行に設けられ、
前記細溝は、延在方向の両端が陸部内で終端していることを特徴とする、空気入りタイヤ。 - 前記∠XOYが70°以下である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
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