JP6060098B2 - 応答品質推定装置、応答品質推定方法およびプログラム - Google Patents

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本発明は、例えばインターネットなどの広域ネットワークを利用して提供される通信サービスの品質を向上させるための技術に関する。
通信プラットフォームを利用してスポーツやコンサートなどのイベントを中継したり、道路・河川・工場などを監視したり、あるいは介護・ヘルス管理などのサービスを提供する技術が発展してきている。この種の通信サービスはインターネットに代表される広域ネットワークを利用するので、広域ネットワークの回線帯域が狭くなったり、回線が輻そうしたり、パケット損失が発生したりするとサービスの品質が容易に低下する。
サービスの提供者(サービサ)は、サービスを享受する者(ユーザ)の満足度を高めるために努力している。サービスの品質を客観的に評価するための技術が重要である。サービスの品質は例えば応答品質という概念で表すことができる。以下の記述では、ユーザがサービスを要求してからサービサが当該サービスに関係するデータをユーザに返す(応答する)までの経過時間を、応答品質とする。経過時間が短いほど応答品質は高いと評価でき、ユーザの体感する品質も高くなるといえる。
特許文献1によれば、通信者が体感する音声品質評価値、映像品質評価値、応答品質評価値の各重み付けした値と、前者2つ、または3つの評価値の積を重み付けした値とを加算した値に基づいて、音声・映像の通信サービスに対する総合的な品質が推定される。
特許文献2によれば、広域ネットワークから取得した映像パケットを品質パラメータに基づいて解析し、確認された映像パケットの損失に応じた劣化ブロック数を集計し、劣化ブロック数に対応する映像品質が推定される。
特開2005−244321号公報 特開2008−301026号公報
サービサが通信サービスの品質を保つためには、ユーザが受けているサービスの応答品質を実態に即して把握する必要がある。しかしながら既存の技術は、大雑把な観点からの品質や、広域ネットワークの伝送品質を評価するという、いわばサービサ側に偏った視点でサービス品質を評価するに過ぎなかった。つまりユーザの置かれた環境に因ってサービス品質が低下することが考慮されていなかった。
例えば、広域ネットワークの通信速度が速くてもユーザ宅内のローカルでの通信環境が悪ければ応答品質は低くなる。また、広域ネットワークおよびローカルネットワークの双方の通信速度が速くても、データを受信するユーザ端末の性能が低ければやはり応答品質は低い。既存の技術ではこのような要因を的確に捉えることが難しいので、応答品質を正しく推定することが困難であった。
この発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、サービスを受ける側の環境を考慮できるようにし、これにより応答品質を正確に推定することの可能な応答品質推定装置、応答品質推定方法およびプログラムを提供することにある。
本発明に係る応答品質推定装置は、例えば以下のような態様とする。
(1) 応答品質推定装置は、プロセッサ、メインメモリおよび補助記憶装置を備える通信端末に、サービサから提供されるサービスの応答品質を推定する。
この応答品質推定装置は、サービスの提供に係わる応答時間の指標値を算出する指標値算出部と、応答時間の実効値を算出する実効値算出部と、応答時間の指標値と応答時間の実効値との比率に基づいて応答品質の推定値を算出する推定値算出部とを具備する。
指標値算出部は、プロセッサのデータ処理時間の指標値を算出し、通信端末の属するローカルネットワークにおけるデータ伝送時間の指標値を、サービスの提供に係わるデータのデータ量に基づいて算出し、プロセッサと補助記憶装置との間でのメモリスワップ処理にかかるデータ転送に要するデータ転送時間の指標値を算出し、データ処理時間の指標値と、データ伝送時間の指標値と、データ転送時間の指標値とを合計して応答時間の指標値を算出する。
実効値算出部は、プロセッサのデータ処理時間の実効値を算出し、ローカルネットワークにおけるデータ伝送時間の実効値をデータ量に基づいて見積もり、プロセッサと補助記憶装置との間でのメモリスワップ処理にかかるデータ転送に要するデータ転送時間の実効値を算出し、データ処理時間の実効値と、データ伝送時間の実効値と、データ転送時間の実効値とを合計して応答時間の実効値を算出する。
従って(1)によれば、通信端末の状態とローカルネットワークの状態とを考慮して応答品質を推定することができる。
(2) 応答品質推定装置は、(1)において、さらに、算出された応答品質の推定値が既定の閾値よりも低下すると、その旨を示すメッセージを通信端末のユーザおよびサービサの少なくともいずれか一方に通知する通知部を具備する。
従って(2)によれば、応答品質が閾値を超えて劣化したことを通知することが可能になる。
(3) 応答品質推定方法は、プロセッサ、メインメモリおよび補助記憶装置を備える通信端末に、サービサから提供されるサービスの応答品質を推定する方法である。
応答品質推定方法は、サービスの提供に係わる応答時間の指標値を算出することと、応答時間の実効値を算出することと、応答時間の指標値と応答時間の実効値との比率に基づいて応答品質の推定値を算出することとを有する。
指標値を算出することは、プロセッサのデータ処理時間の指標値を算出し、通信端末の属するローカルネットワークにおけるデータ伝送時間の指標値を、サービスの提供に係わるデータのデータ量に基づいて算出し、プロセッサと補助記憶装置との間でのメモリスワップ処理にかかるデータ転送に要するデータ転送時間の指標値を算出し、データ処理時間の指標値と、データ伝送時間の指標値と、データ転送時間の指標値とを合計して応答時間の指標値を算出する。
実効値を算出することは、プロセッサのデータ処理時間の実効値を算出し、ローカルネットワークにおけるデータ伝送時間の実効値をデータ量に基づいて見積もり、プロセッサと補助記憶装置との間でのメモリスワップ処理にかかるデータ転送に要するデータ転送時間の実効値を算出し、データ処理時間の実効値と、データ伝送時間の実効値と、データ転送時間の実効値とを合計して応答時間の実効値を算出する。
従って(3)によれば、通信端末の状態とローカルネットワークの状態とを考慮して応答品質を推定することができる。
(4) プログラムは、(1)または(2)に記載の装置が備える各部の処理をコンピュータに実行させるための命令を含むプログラムである。
従って(4)のプログラムによれば、コンピュータに、通信端末の状態とローカルネットワークの状態とを考慮して応答品質を推定させることができる。
本発明によれば、サービスを受ける側の環境を考慮できるようになり、応答品質を正確に推定することの可能な応答品質推定装置、応答品質推定方法およびプログラムを提供することが可能になる。
図1は、第1の実施形態に係る応答品質推定装置を適用可能な通信システムの一例を示す図である。 図2は、図1に示されるユーザ端末40の一例を示す機能ブロック図である。 図3は、図1に示される応答品質推定装置41の一例を示す機能ブロック図である。 図4は、図3に示される応答品質指標値算出部41bの処理手順の一例を示すフローチャートである。 図5は、図3に示される応答品質推定部41cの処理手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、応答品質が低下したことを通知する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、第2の実施形態に係る応答品質推定装置を適用可能な通信システムの一例を示す図である。 図8は、第3の実施形態に係る応答品質推定装置を適用可能な通信システムの一例を示す図である。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る応答品質推定装置を適用可能な通信システムの一例を示す図である。図1において、サービサ側はサービサ端末10を備える。サービサ端末10は広域ネットワーク20を介して、ユーザ側にサービスを提供する。映像配信、スポーツ、コンサートなどのイベント中継、道路・河川・工場などの監視、介護・ヘルス管理などの通信サービスを、サービスの一例として挙げることができる。広域ネットワーク20は例えばNGN(Next Generation Network:次世代ネットワーク)である。
サービサ端末10は、メディアデータを含む各種のデータ、および、データごとのデータ量などの管理情報を管理する。サービサ端末10は、これらのデータや管理情報などを要求に応じてユーザに提供する。サービサ端末10とユーザ端末40とは、広域ネットワーク20を介して常時、あるいは必要な都度に接続される。
ユーザ側は中継器30、ユーザ端末40およびローカルネットワーク(NW)50を備える。中継器30は例えばルータ、ホームゲートウェイ、あるいはオフィスゲートウェイなどである。中継器30は広域ネットワーク20に接続され、ユーザ端末40と広域ネットワーク20およびサービサ端末10との通信を仲介する。ローカルNW50は例えば有線LAN(Local Area Network)あるいは無線LANであり、中継器30とユーザ端末40とをローカルで接続する。
図2は、図1に示されるユーザ端末40の一例を示す機能ブロック図である。ユーザ端末40は、ローカルネットワーク50に属する通信端末として理解される。ユーザ端末40は、CPU(Central Processing Unit)40a、入力部40b、メインメモリ40c、補助記憶装置(HDD(Hard Disk Drive)など)40d、および、インタフェース部40eを備える、いわばコンピュータである。
このコンピュータは、これらのハードウェア資源と、OS(Operation System)やファームウェア、アプリケーションソフトウェアなどのソフトウェアとが協調して動作することでユーザ端末40の機能を実現する。このうち入力部40bは、マウスやキーボードなどの入力デバイスである。インタフェース部40eは例えば中継器30に接続され、通信インタフェース機能を担う。
ところでユーザ端末40は、応答品質推定装置41を備える。この応答品質推定装置41は、上記ハードウェア資源とソフトウェアとが協調動作して実現される機能の一例である。
図3は、図1に示される応答品質推定装置41の一例を示す機能ブロック図である。応答品質推定装置41は、情報保存部41a、応答品質指標値算出部41b、応答品質推定部41cおよびサービスレベル判定部41dを備える。
情報保存部41aは例えば不揮発性メモリであり、少なくとも、ユーザ端末40のメインメモリ40cのメモリ容量の規格値、補助記憶装置40dの物理的な接続規格に基づくデータ転送速度の規格値、補助記憶装置(例えばHDD)の書込速度および読込速度の規格値、およびローカルネットワーク50の伝送速度の規格値を記憶する。これらの各量はユーザ端末40の出荷時などに予め書き込まれても良いし、ユーザがマニュアルで入力してもよい。
応答品質指標値算出部41bは、ユーザ端末40から取得したCPUの性能を示す情報(動作周波数、データバス幅、コア数、1コア当たりの最大動作スレッド数など)、情報保存部41aから取得した、メモリ容量の規格値、CPUと補助記憶装置との間の物理的な接続規格に基づくデータ転送速度の規格値、補助記憶装置(例えばHDD)の書込速度および読込速度の規格値、ローカルネットワーク50の伝送速度の規格値、およびユーザ端末40上で動作中のサービス用のアプリケーションを介してサービサから取得した、ユーザがサービサに要求した映像等(要求データ)のデータ量(以後、要求データ量と呼ぶ)から、データ処理時間とデータ伝送時間、CPUと補助記憶装置との間でのメモリスワップ処理が発生した場合のデータ転送に要する転送時間を算出し、それらの和をユーザ端末40の応答時間の指標値として算出する。算出したデータ処理時間、応答時間の指標値、およびサービサから取得した要求データ量を応答品質推定部41cに出力する。
つまり応答品質指標値算出部41bは、CPUの性能情報と、メインメモリの記憶容量と、CPUと補助記憶装置との間の物理的な接続規格に基づくデータ転送速度の規格値、補助記憶装置(例えばHDD)の書込速度および読込速度の規格値と、ローカルネットワーク50の伝送速度の規格値と、サービスの提供に係わるデータ量とに基づいて、CPUのデータ処理時間の指標値や応答時間の指標値などを算出する。
応答品質推定部41cは、ユーザ端末40から取得した、ユーザ端末40の稼働中のCPU使用率、メモリ使用率、応答品質指標値算出部41bから入力された、データ処理時間、応答時間の指標値、要求データ量、および情報保存部41aから取得した、メモリ容量、CPUと補助記憶装置との間の物理的な接続規格に基づくデータ転送速度、補助記憶装置(例えばHDD)の書込速度および読込速度、ローカルネットワークの伝送速度の各々の規格値から、実効上のデータ処理時間とデータ伝送時間、およびCPUと補助記憶装置との間でのメモリスワップ処理が発生した場合のデータ転送に要するデータ転送時間を算出し、それらの和をユーザ端末40の応答時間の実効値とする。つまり応答品質推定部41cは、応答時間の実効値を見積もる。そして応答品質推定部41cは、応答時間の実効値と指標値との比率(割合)を算出し、この値を応答品質の推定値として出力する。
サービスレベル判定部41dは、応答品質推定部41cから出力される応答品質の推定値と、既定のサービスレベル閾値とを比較する。この閾値は例えばサービサから取得される。そしてサービスレベル判定部41dは、比較の結果、応答品質の推定値が閾値よりも低下すると、その旨を示すメッセージをユーザ端末40のユーザ、およびサービサの少なくともいずれか一方に通知する。次に、上記構成における作用を説明する。
図4は、図3に示される応答品質指標値算出部41bの処理手順の一例を示すフローチャートである。図4に示される手順は、例えば、ユーザがサービサにサービスの提供を要求したことを契機(トリガ)として開始される。
図4において、応答品質指標値算出部41bは、ユーザ端末40からCPUの性能(動作周波数[Hz]、データバス数[bit]、コア数[個]、1コア当たりの最大動作スレッド数[個])を取得する。また応答品質指標値算出部41bは、メモリ容量[bit]の規格値、CPUと補助記憶装置との間の物理的な接続規格に基づくデータ転送速度[bit/s]の規格値、補助記憶装置(例えばHDD)の書込速度および読込速度[bit/s]の規格値、ローカルネットワーク50の伝送速度[bit/s]の規格値を情報保存部41aから取得する。さらに応答品質指標値算出部41bは、要求データ量[bit]をサービサから取得する。
特に、要求データ量は、例えばユーザ端末40上で動作中のサービス用のアプリケーションによりサービサから取得される。例えばネットワークと通信するアプリケーションでは通信状況をテキストログとして出力することができる。このテキストログから要求データ量を取得することが可能である。
次に、応答品質指標値算出部41bは、ステップS1で取得された各量に基づいて、ユーザ端末40のCPUの性能におけるデータ処理時間(t1−p)を式(1)を用いて算出する(ステップS2)。なおt1−pは計算上の値であり実態を反映しているとは必ずしも言えないことに注意する。実施形態では(1)〜(6)の式を用いて算出された値を指標値と称して取り扱う。
Figure 0006060098
次に、応答品質指標値算出部41bは、ローカルネットワーク50の伝送速度の規格値と要求データ量とに基づいて、ローカルネットワーク50の伝送速度の規格値におけるデータ伝送時間(t1−t)を式(2)を用いて算出する(ステップS3)。t1−tも指標値である。
Figure 0006060098
次に、応答品質指標値算出部41bは、メモリ容量の規格値に対する要求データ量の比率(要求データ量/メモリ容量の規格値)を算出し、その値が1未満であるか、または1以上かを判断する(ステップS4)。これはメモリスワップ処理の有無を判断するためである。
つまり計算された比率が1未満であれば取得した要求データの全てをメインメモリ40cに格納できるので、メモリスワップ処理は生じない。逆に、計算された比率が1以上であれば取得した要求データの全てメインメモリ40cに格納できないので、余ったデータがメモリスワップ処理により補助記憶装置40d(例えばHDD)に一時的に格納される。もちろん、メモリスワップ処理が生じるとユーザ端末40内部でのデータ転送時間は格段に増加する。
メモリスワップ処理が生じなければ(比率が1未満)、データ転送時間はメモリからCPUへのデータ転送にかかる時間だけなので実質的に0時間であり、応答品質指標値算出部41bはそのことを仮定する(ステップS5)。メモリスワップ処理が生じれば(比率が1以上)、データ転送時間は、CPUから補助記憶装置40dへ上記の余ったデータを転送する時間および補助記憶装置40d上に書き込む時間と、補助記憶装置40dから上記の余ったデータを読み出す時間およびメインメモリ40cへ再度転送する時間と、メモリからCPUへのデータ転送にかかる時間(実質的に0時間)とを含む。よって応答品質指標値算出部41bは、CPUがメインメモリ40cを介して補助記憶装置40dとの間でデータを送受信することによって発生するデータ転送時間を、CPUと補助記憶装置との間でのメモリスワップ処理で生じるデータ転送時間(t1−HCt)として式(3)を用いて算出する(ステップS8)。t1−HCtも指標値である。
Figure 0006060098
式(3)は補助記憶装置40dがHDDの場合を示し、t1−HCtは、HDDの書込速度および読込速度と、CPUと補助記憶装置40dとの物理的な接続規格に基づくデータ転送速度によって決定される。例えば補助記憶装置がSSD(シリコンディスク)であれば、SSDとCPUとの間のメモリスワップ処理で生じるデータ転送時間(t1−HCt)は式(4)で表すことができる。SSDの場合は、SSDの書込速度および読込速度と、CPUと補助記憶装置40dとの物理的な接続規格に基づくデータ転送速度によって決定される。
Figure 0006060098
次に、応答品質指標値算出部41bは、算出したデータ処理時間(t1−p)、データ伝送時間(t1−t)、およびCPUと補助記憶装置との間でのメモリスワップ処理で生じるデータ転送時間(t1−HCt)から、応答時間の指標値(t)を算出する。ステップS4で算出された比率が1未満か、あるいは1以上かに応じて異なる式が用いられる。比率が1未満であれば、tは式(5)を用いて算出される(ステップS6)。
Figure 0006060098
比率が1以上であれば、tは式(6)を用いて算出される(ステップS9)。
Figure 0006060098
式(5)、または式(6)で得られた値を応答時間の指標値(t)とする。最後に、応答品質指標値算出部41bは、データ処理時間(t1−p)、応答時間の指標値(t)、および要求データ量を応答品質推定部41cに出力する(ステップS7)。
図5は、図3に示される応答品質推定部41cの処理手順の一例を示すフローチャートである。応答品質推定部41cは、データ処理時間(t1−p)、応答時間の指標値(t)、および要求データ量を応答品質指標値算出部41bから渡されると、処理を開始する。
応答品質推定部41cは、まず、稼働中のCPU使用率とメモリ使用率、メモリ容量[bit]の規格値、CPUと補助記憶装置との間の物理的な接続規格に基づくデータ転送速度[bit/s]の規格値、HDDなどの補助記憶装置の書込速度および読込速度[bit/s]の規格値、およびローカルネットワークの伝送速度[bit/s]の規格値をユーザ端末40から取得する(ステップS10)。このうちメモリ容量の規格値、データ転送速度の規格値、補助記憶装置の書込速度および読込速度の規格値、およびローカルネットワークの伝送速度の規格値は情報保存部41aから取得されてもよい。
CPU使用率とは、ユーザ端末40において、OSや各種アプリケーションなどのソフトウェアの動作により占用される、CPU40aの使用率[%]である。仮に、CPU40aが複数のコアを持ち、各コアがそれぞれ1つ以上のスレッドを並列処理可能であれば、全てのコアおよびスレッドで動作中のCPU40aの利用率を累計した値を全てのコア数およびコア毎の最大処理スレッド数の乗算値で除算した平均値を、CPU使用率として適用することができる。
メモリ使用率とは、ユーザ端末40において、OSや各種アプリケーションなどのソフトウェアの動作領域およびそれらソフトウェアが利用するデータ領域などにより占用される、メインメモリ40cのメモリ領域の大きさをメモリ容量で除算した値[%]である。
次に、応答品質推定部41cは、応答品質指標値算出部41bから取得したデータ処理時間(t1−p)とCPU使用率とに基づいて、CPU使用率の残量における実効上のデータ処理時間(t2−p:データ処理時間(実効値))を式(7)を用いて算出する(ステップS11)。
Figure 0006060098
次に、応答品質推定部41cは、ローカルネットワーク50の実効上の伝送速度と、応答品質指標値算出部41bから渡された要求データ量とに基づいて、実効上のデータ伝送時間(データ伝送時間(実効値))を算出する(ステップS12)。
ローカルネットワーク50が有線ネットワーク(有線LAN)か、無線ネットワーク(無線LAN)であるかに拠って実効上の伝送速度は異なると考えられる。実施形態では、実効上の伝送速度(Sreal)を、有線LANでは規格値の90%程度と仮定して式(8)を用いて算出する。また無線LANではSrealを規格値の50%程度と仮定し、式(9)を用いて算出する。
Figure 0006060098
Figure 0006060098
次に、応答品質推定部41cは、式(8)または式(9)を式(10)に適用して、データ伝送時間(実効値)を算出する(ステップS13)。
Figure 0006060098
次に、応答品質推定部41cは、メモリ容量の残量を、メモリ使用率とメモリ容量の規格値とに基づき式(11)を用いて算出する(ステップS14)。
Figure 0006060098
次に、応答品質推定部41cは、算出されたメモリ容量の残量に対する要求データ量の比率(要求データ量/メモリ容量の残量)が1未満、または1以上を判断し(ステップS15)、その結果からCPUと補助記憶装置との間でのメモリスワップ処理が発生した場合のデータ転送に要するデータ転送時間を算出する。
上記比率が1未満であれば、1回の転送で要求データをメインメモリ40cに格納することができるので、メインメモリ40cからCPU40aへのデータ転送だけを考慮すれば済む。この処理にかかる時間は極めて短いので無視でき、0時間と仮定することができる(ステップS16)。
上記比率が1以上であれば、要求データを1回の転送でメインメモリ40cに格納することはできない。よってメモリスワップ処理が生じる。(ステップS20)
メモリスワップ処理により、メインメモリ40cに格納できないデータは補助記憶装置40dに一時的に転送され、補助記憶装置40dからCPU40aに再度転送される。よってデータ転送時間として、CPUから補助記憶装置40dへ上記の格納できないデータを転送する時間および補助記憶装置40d上に書き込む時間と、補助記憶装置40dから上記のデータを読み出す時間およびメインメモリ40cへ再度転送する時間と、メモリからCPUへのデータ転送にかかる時間(実質的に0時間)とが生じる。よってCPUと補助記憶装置40d(HDD)との間でのメモリスワップ処理で生じるデータ転送時間(t2−HCt)は、式(12)により算出することができる。
Figure 0006060098
式(12)は補助記憶装置40dがHDDの場合を示したものであり、HDDの書込速度および読込速度と、CPUと補助記憶装置40dとの物理的な接続規格に基づくデータ転送速度によって決定される。
例えば、補助記憶装置40dがSSD(シリコンディスク)であれば、SSDからCPUへとの間のメモリスワップ処理で生じるデータ転送時間(t2−HCt)は式(13)により得られる。
Figure 0006060098
式(13)において、SSDの場合は、SSDの書込速度および読込速度と、CPUと補助記憶装置40dとの物理的な接続規格に基づくデータ転送速度によって決定される。
次に、応答品質推定部41cは、算出したデータ処理時間(実効値)t2−p、データ伝送時間(実効値)t2−t、CPUと補助記憶装置(HDD)との間でのメモリスワップ処理で生じるデータ転送時間(t2−HCt)に基づいて、応答時間(実効値)を算出する(ステップS17,ステップS21)。先に述べたように、応答時間はメモリスワップ処理の有無、つまりメモリ容量の残量に対するデータ量の比率が1未満であるか、あるいは1以上かによって異なる。
上記比率が1未満であれば応答時間は式(14)と表せる。
Figure 0006060098
上記比率が1以上であれば応答時間は式(15)と表せる。
Figure 0006060098
式(14)または式(15)で得られた値を応答時間の実効値(t)とする。
次に、応答品質推定部41cは、式(16)に示されるように、応答品質指標値算出部41bから取得した応答時間の指標値(t)と、算出された応答時間の実効値(t)との比率(応答時間の実効値/応答時間の指標値)(t/t)を算出し(ステップS18)、その値を応答品質の推定値(t)とする。
Figure 0006060098
ステップS18で算出された値が、応答品質推定値(t)として出力される(ステップS19)。
以上の手順は、例えばユーザ端末40の補助記憶装置40dからメインメモリ40cにロードされたプログラムに記述される命令に従ってCPU40aが演算処理を行うことにより、実現される。
以上の手順において、要求データが中継器30からユーザ端末40に到達するまでのデータ伝送時間、ユーザ端末40のCPU40aが要求データを取得し処理をする時間(データ処理時間)、および、メモリスワップ処理も考慮したCPU40aのメインメモリ40cまたは補助記憶装置(HDD)40dからCPU40aにデータを転送するのに要する時間を考慮して、応答品質を算出した。これによりユーザ端末の性能情報や、ローカルネットワーク50の回線情報を考慮した応答品質を推定することが可能になる。なお広域ネットワーク20側で消費される時間、例えば、サービサ側からユーザ側の中継器30までのデータ伝送にかかる時間などは数式に含めていないが、これらの要素を加味することも可能である。
ステップS19において出力された応答品質の推定値(t)は、例えば、サービス品質の一つとして応答品質を保証する場合のサービスレベル(SL)を決定するために用いることも可能となる。一例として、応答品質の推定値(t)が過度に低下した場合の処理手順について説明する。
図6は、応答品質が低下したことを通知する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。サービスレベル判定部41dは例えばサービサにより設定されたサービスレベル閾値を取得し、このサービスレベル閾値と、応答品質の推定値(t)とを比較する(ステップS22)。
応答品質の推定値(t)がサービスレベル閾値未満でなければ(ステップS23でNo)処理手順は終了する。応答品質の推定値(t)がサービスレベル閾値未満であれば(ステップS23でYes)、サービスレベル判定部41dは例えばユーザ端末40のユーザに警告を発し、応答品質が劣化していることを通知する(ステップS24)。通知の一例としては、ユーザ端末40のアプリケーションやOSを利用した画面表示や、音声による警告などでもよい。通知を行うことで、ユーザは、不要な他のアプリケーションを強制停止させたりして応答品質を確保するための行為を実施することができる。
また、応答品質の劣化をサービサ端末10に通知するようにしても良い。このケースでは、サービスレベル判定部41dは応答品質が閾値よりも劣化したことを、IP(Internet Protocol)パケットのペイロードなどに記載し、このIPパケットを、ローカルネットワーク50、中継器30および広域ネットワーク20を介してサービサ端末10に伝送する。ユーザ端末40が複数有るシステムにおいて各ユーザ端末40のそれぞれからこの警告通知を実施すれば、サービサ端末は、応答品質の劣化に関するデータベースを蓄積することができる。このデータベースを用いてサービサは、提供中のサービスが必要なサービスレベルを満たしているか否かを判断し、場合によっては適切なサービスレベルになるようサービスやデータ量を見直すなどの処理が可能になる。
以上述べたように第1の実施形態では、ユーザ端末40のCPU40aの性能(動作周波数、データバス幅、コア数、1コア当たりの最大動作スレッド数)、メインメモリ40cの容量の規格値、CPU40aと補助記憶装置40dとの間の物理的な接続規格に基づくデータ転送速度の規格値、補助記憶装置40d(例えばHDD)の書込速度および読込速度の規格値、ローカルネットワーク50の伝送速度の規格値、および、サービサに要求した要求データ量に基づいて、指標となるデータ処理時間、データ伝送時間、およびメモリスワップ処理も考慮したメインメモリ40cまたは補助記憶装置40dからCPU40aへのデータ転送時間を算出し、それらの和をユーザ端末40の応答時間の指標値として算出する。
一方、ユーザ端末40のCPU40aのCPU使用率と、メインメモリ40cのメモリ使用率、データ処理時間(指標値)、応答時間(指標値)、およびメインメモリ40cのメモリ容量の規格値、CPU40aと補助記憶装置40dとの間の物理的な接続規格に基づくデータ転送速度の規格値、補助記憶装置40d(例えばHDD)の書込速度および読込速度の規格値、ローカルネットワーク50の伝送速度の規格値、要求データ量に基づいて、CPU40aの稼働中におけるデータ処理時間(実効値)、データ伝送時間(実効値)、およびメモリスワップ処理も考慮したメインメモリ40cまたは補助記憶装置40dからCPU40aへのデータ転送時間を算出し、それらの和をユーザ端末の応答時間の実効値として算出する。
そして、算出した応答時間の実効値と指標値との比率から、応答品質を推定するようにしている。
すなわち、ユーザ側がサービス側に要求した要求データ量に対する、ユーザ端末40のCPU40aのデータ処理時間、ローカルネットワーク50のデータ伝送時間、および、メモリスワップ処理も考慮したメインメモリ40cと補助記憶装置40dとのデータ転送時間、の各量を加算した値について指標値と実効値とを算出し、その比率を、応答品質の推定値とした。
このように、主にユーザ側のハードウェアリソースに起因する要素を数値化して応答品質を算出しているので、ユーザ端末の状態などを含む、サービスを受ける側の環境を総合的に考慮して応答品質を推定することが可能になる。
既存の技術ではユーザ側に起因するサービス品質の低下を考慮していない。よってサービサ側が高速通信を達成していたとしても、ユーザ側の処理速度が低速であることにより広域ネットワーク20の品質を十分に享受することができない、という事象が生じうる。例えばユーザが通信サービスを利用するときに用いるパソコン等の端末のCPUの性能や状態、ローカルネットワーク50の伝送状態は、ユーザが要求する映像や音声、情報などの応答性に影響するので、ユーザの体感品質の低下要因になりうる。
例えば、ユーザ端末40において映像・音声による通信サービスを実行するためにCPU40aが一定のメモリ空間を必要とするとき、CPU40aのメモリ空間に空きがなければ補助記憶装置40d上の仮想メモリ空間とのスワップ処理を行う場合がある。この処理が高速に実行できるかはCPU40aの性能および使用率や、CPU40aと補助記憶装置40dとの伝送速度が大きく影響する。メモリ空間が十分でなくスワップ処理も高速に実行できない場合には、映像・音声通信サービスにおける映像再生の品質が劣化したり、音声明瞭性が低下したりする。
つまり、ユーザ端末40の応答品質を評価することは総合的なサービス品質の把握のために重要であるが、既存の技術ではユーザの端末情報やローカルネットワーク50の回線情報は考慮されていないので、十分に達成されていたとは言い難い面があった。
これに対し第1の実施形態によれば、ユーザが通信サービスを利用する際に、ユーザの端末状態とローカルネットワークの状態とを考慮して応答品質を推定することができる。これにより、サービサはユーザの端末やローカルネットワークの状態を考慮した応答品質を把握することができるので、サービサがユーザに応答品質を保証する場合のサービスレベルを応答品質の推定値から決定することが可能となる。
しかも第1の実施形態では応答品質が既定のサービスレベルから低下したことを検知し、ユーザとサービサとの双方、あるいは少なくともその一方にそのことを通知するようにしている。このようにしたので、サービス品質をリアルタイムでモニタし、必要であれば直ちに改善することなども可能になる。
これらのことから実施形態によれば、サービスを受ける側の環境を考慮し、応答品質を正確に推定することの可能な応答品質推定装置、応答品質推定方法およびプログラムを提供することが可能となる。
[第2の実施形態]
図7は、第2の実施形態に係る応答品質推定装置を適用可能な通信システムの一例を示す図である。図7において図1と共通する部分には同じ符号を付して示し、ここでは異なる部分についてのみ説明する。
図7に示されるシステムは、応答品質推定装置(符号を31とする)を、中継器30に備える。すなわち中継器30はCPUやメモリなどを備えるコンピュータである。応答品質推定装置31は、中継器30のハードウェアリソース上で処理されるプログラムにより、その機能を実現される。
応答品質推定装置31は、ユーザ端末40のCPU40aの性能情報、メモリ容量、内部バスのデータ転送速度など、必要な情報をローカルネットワーク50を介してユーザ端末40から取得する。そして第1の実施形態で説明したのと同様の手順で応答品質の推定値を算出し、必要であればサービスレベル閾値との比較も行い、通知処理を実施する。
上記構成によれば、第1の実施形態で得られる効果に加えてユーザ端末40の処理負荷を格段に軽減することができる。従って同時起動中のアプリケーションの速度低下などのおそれを無くすことができる。
[第3の実施形態]
図8は、第3の実施形態に係る応答品質推定装置を適用可能な通信システムの一例を示す図である。図8において図1と共通する部分には同じ符号を付して示し、ここでは異なる部分についてのみ説明する。
図8に示されるシステムは、応答品質推定装置(符号を60とする)を、サービサ側に備える。応答品質推定装置60は、サービサ側のハードウェアリソース(例えばサービサ端末10)上で処理されるプログラムにより、その機能を実現される。
応答品質推定装置60は、ユーザ端末40のCPU40aの性能情報、メモリ容量、内部バスのデータ転送速度など、必要な情報を中継器30及び広域ネットワーク20を介してユーザ端末40から取得する。そして第1の実施形態で説明したのと同様の手順で応答品質の推定値を算出し、必要であればサービスレベル閾値との比較も行い、ユーザ端末40への通知処理を実施する。
上記構成によれば、第1の実施形態と同様に、ユーザ端末40の処理負荷を格段に軽減することができる。従って同時起動中のアプリケーションの速度低下などのおそれを無くすことができる。
なお、この発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示される複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
10…サービサ端末、20…広域ネットワーク、30…中継器、31…応答品質推定装置、40…ユーザ端末、40a…CPU、40b…入力部、40c…メインメモリ、40d…補助記憶装置、40e…インタフェース部、41…応答品質推定装置、41a…情報保存部、41b…応答品質指標値算出部、41c…応答品質推定部、41d…サービスレベル判定部、50…ローカルネットワーク、60…応答品質推定装置

Claims (4)

  1. プロセッサ、メインメモリおよび補助記憶装置を備える通信端末にサービサから提供されるサービスの応答品質を推定する応答品質推定装置であって、
    前記サービスの提供に係わる応答時間の指標値を算出する指標値算出部と、
    前記応答時間の実効値を算出する実効値算出部と、
    前記応答時間の指標値と前記応答時間の実効値との比率に基づいて前記応答品質の推定値を算出する推定値算出部とを具備し、
    前記指標値算出部は、
    前記プロセッサのデータ処理時間の指標値を算出し、
    前記通信端末の属するローカルネットワークにおけるデータ伝送時間の指標値を、前記サービスの提供に係わるデータのデータ量に基づいて算出し、
    前記プロセッサと前記補助記憶装置との間でのメモリスワップ処理にかかるデータ転送に要するデータ転送時間の指標値を算出し、
    前記データ処理時間の指標値と、前記データ伝送時間の指標値と、前記データ転送時間の指標値とを合計して前記応答時間の指標値を算出し、
    前記実効値算出部は、
    前記プロセッサのデータ処理時間の実効値を算出し、
    前記ローカルネットワークにおけるデータ伝送時間の実効値を前記データ量に基づいて見積もり、
    前記プロセッサと前記補助記憶装置との間でのメモリスワップ処理にかかるデータ転送に要するデータ転送時間の実効値を算出し、
    前記データ処理時間の実効値と、前記データ伝送時間の実効値と、前記データ転送時間の実効値とを合計して前記応答時間の実効値を算出することを特徴とする、応答品質推定装置。
  2. さらに、前記応答品質の推定値が既定の閾値よりも低下すると、その旨を示すメッセージを前記通信端末のユーザおよび前記サービサの少なくともいずれか一方に通知する通知部を具備することを特徴とする、請求項1に記載の応答品質推定装置。
  3. プロセッサ、メインメモリおよび補助記憶装置を備える通信端末にサービサから提供されるサービスの応答品質を推定する応答品質推定方法であって、
    前記サービスの提供に係わる応答時間の指標値を算出することと、
    前記応答時間の実効値を算出することと、
    前記応答時間の指標値と前記応答時間の実効値との比率に基づいて前記応答品質の推定値を算出することとを有し、
    前記指標値を算出部することは、
    前記プロセッサのデータ処理時間の指標値を算出し、
    前記通信端末の属するローカルネットワークにおけるデータ伝送時間の指標値を、前記サービスの提供に係わるデータのデータ量に基づいて算出し、
    前記プロセッサと前記補助記憶装置との間でのメモリスワップ処理にかかるデータ転送に要するデータ転送時間の指標値を算出し、
    前記データ処理時間の指標値と、前記データ伝送時間の指標値と、前記データ転送時間の指標値とを合計して前記応答時間の指標値を算出し、
    前記実効値を算出することは、
    前記プロセッサのデータ処理時間の実効値を算出し、
    前記ローカルネットワークにおけるデータ伝送時間の実効値を前記データ量に基づいて見積もり、
    前記プロセッサと前記補助記憶装置との間でのメモリスワップ処理にかかるデータ転送に要するデータ転送時間の実効値を算出し、
    前記データ処理時間の実効値と、前記データ伝送時間の実効値と、前記データ転送時間の実効値とを合計して前記応答時間の実効値を算出することを特徴とする、応答品質推定方法。
  4. 請求項1または2に記載の装置が備える各部の処理をコンピュータに実行させるための命令を含む、プログラム。
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