JP6059778B2 - スプリンクラヘッド用変位量検出外部装置 - Google Patents

スプリンクラヘッド用変位量検出外部装置 Download PDF

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Description

この発明は、消火用のスプリンクラヘッドに関する。
従来、スプリンクラヘッドの点検は、設置されている状態でヘッドを目視し、異常の有無をヘッドの外観から確認することにより行われていた。
従って、従来のスプリンクラヘッドの点検によっては、ヘッドの外観から判別できる異常の有無しか確認することができなかった。
尚、特開平11−76451号公報(特許文献1)は、ヘッドの開放動作を自動的に検知して、その動作信号を出力する動作検知機構を開示しているが、同文献が開示の検知機構は、火災時におけるスプリンクラヘッドの開放動作を検知するものであり、平常時に或いは点検時にスプリンクラヘッドの異常の有無を検知するものではない。
特開平11−76451号公報
ところで、スプリンクラヘッドにおいて、弁体の支持機構部に半田等の感熱素子を備えているタイプのものの場合、感熱素子には弁体の支持機構部による圧縮荷重が常時作用するので、例えばスプリンクラヘッドの周囲温度が急激に上昇すると、感熱素子がクリープにより変形して変位してしまうことがあり(支持機構部への外力により変位してしまう場合もある)、それが進行して水漏れ等の異常に至ってしまうことがある。
しかしながら、このタイプのスプリンクラヘッドの場合、感熱素子は外からは見ることができない状態で設けられており、その状態を外観からは確認することができない。
つまり、このタイプのスプリンクラヘッドにおいて、感熱素子の変位は水漏れ等の異常を生じさせてしまうことのあるものであるが、従来のスプリンクラヘッドの点検によっては、その変位の状態を確認することができなかった。
そして、特許文献1に開示されている動作検知機構は、火災時におけるスプリンクラヘッドの開放動作を検知するものであり、平常時に或いは点検時に感熱素子の変位の状態を確認することができるものではない。
この発明は、前記の事情に鑑み、感熱素子の変位の状態を確認することができるスプリンクラヘッド用変位量検出外部装置を提供することを目的とする。
この発明は、放水口を有するヘッド本体と、ヘッド本体の放水口を閉鎖する弁体と、弁体を支持する支持機構部とを備え、支持機構部が、感熱素子と、感熱素子の変位に伴って移動する集熱板とを有するスプリンクラヘッドにおける感熱素子の変位量を検出するスプリンクラヘッド用変位量検出外部装置であって、スプリンクラヘッドに押し付けられて、集熱板の移動量に基づいて、感熱素子の変位量を検出する変位量検出手段が設けられていることを特徴とする。
また、この発明の変位量検出手段は、検出手段本体と、検出手段本体内に設けられた検出コイルと、検出コイル内に軸方向に延在するように挿通されたコアと、コアの下部に設けられ、コアを検出手段本体の外部に押し出す方向に付勢する付勢部材とを備え、検出コイルは、集熱板の移動に伴うコアの移動によって生じる電気的な変化に基づく信号を出力する。
また、この発明の支持機構部は、集熱板の中央凹部に感熱素子を収容する収容部を画定するフランジを有するプランジャを備え、プランジャの下面が、集熱板の下面から突出した状態で検出手段本体をスプリンクラヘッドに押し当てた際に生じる検出コイルのインダクタンスを基準値として記憶手段に記憶し、点検時、検出手段本体をスプリンクラヘッドに押し当てた際に生じる検出コイルのインダクタンスを基準値と比較して、感熱素子の変位量を検出することを特徴とする。
この発明においては、スプリンクラヘッド用変位量検出外部装置に感熱素子の変位に伴って移動する集熱板の移動量に基づいて、感熱素子の変位量を検出する変位量検出手段が設けられているので、その変位量検出手段によって感熱素子の変位量を検出することができる。
従って、この発明によれば、感熱素子の変位の状態を確認することができるので、例えば破壊することなくスプリンクラヘッドの交換時期を判断可能なスプリンクラヘッド用変位量検出外部装置を得ることができる。
この発明の第1の実施形態のスプリンクラヘッドの縦断面図である(要部の拡大図を含む)。 この発明の第2の実施形態のスプリンクラヘッドの縦断面図である。 この発明の第3の実施形態のスプリンクラヘッドの縦断面図であり、感熱素子が変位していない状態を示したものである。 同上の縦断面図であり、感熱素子が変位した状態を示したものである。 外部から変位量検出手段を用いて感熱素子の変位量を検出する際の状態を示したスプリンクラヘッドと変位量検出段の縦断面図であり、感熱素子が変位していない状態を示したものである。 同上の縦断面図であり、感熱素子が変位した状態を示したものである。
この発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1の実施形態]
先ず、図1に基づき、この発明の第1の実施形態について説明する。
尚、第1の実施形態は、この発明をアーム支持式の弁体支持機構を備えたスプリンクラヘッドに適用する場合を例示するものであって、感熱素子の変位量検出手段としてスイッチを利用する場合を例示するものである。
スプリンクラヘッド1−1は、ヘッド本体2と、ヘッド本体2の放水口2aを閉鎖する弁体3と、弁体3を下方から支持する支持機構部4とからなる。
アーム支持式の支持機構部4は、一対のアーム5,5を有するリンク機構によって構成され、火災時に集熱板10を介して伝導される熱によって溶融変位してリンク機構を分解させる半田等の感熱素子6を下部に備えており、常時は組立状態に保たれて弁体3を閉鎖状態に維持する一方で、火災時は分解して弁体3を開放状態にするものとなっている。
具体的には、支持機構部4は、感熱素子6が収容される収容部6aを内部に有し、その収容部6aを円柱状に画定する有底筒状のシリンダ7と、シリンダ7の上方に位置すると共に、上下方向(ヘッドの高さ方向或いは軸方向)に延在して、感熱素子6をピストン8を介して下方に押圧するロッド9とを備えており、アーム5,5の下部にシリンダ支持部材7aを介してシリンダ7が係止されると共に、アーム5,5の上部にロッド支持部材9dを介してロッド9が係止されていて、常時は、アーム5,5が、鉤状部5b,5bにより、ヘッド本体2の下部に螺合により固定されたフレーム12の支持フランジ12aに上方から掛止されて、当接部5a,5aによりバランサ11を介して弁体3を下方から押圧して弁体3を閉鎖状態に維持するものとなっており、火災時は、感熱素子6の下方への溶融変位に伴って、ロッド9が下方に移動することにより、アーム5,5が揺動して、鉤状部5a,5aによる支持フランジ12aとの掛止状態が解かれ、バランサ11と共にアーム5,5以下の構成部分が下方へと落下し、弁体3を下方に移動させて開放状態にするものとなっている。
そして、スプリンクラヘッド1−1は、感熱素子6の変位に伴って下方(弁体3の開放方向)に移動する移動部材であるロッド9の移動量に基づいて、感熱素子6の変位量を検出する変位量検出手段D−1を備えており、それにより、平常時や点検時において、感熱素子6の変位の状態を確認することができるものとなっており、外からは見えない状態で設けられている感熱素子6の変位の状態を非破壊的に確認することができるものとなっている。
本実施形態において、変位量検出手段D−1は、具体的には、ロッド9の胴部の周囲近接位置にロッド9とは分離された状態で位置が固定されてそれぞれ設けられ(図示は省略するが、例えば、シリンダ7に支持部材を介して固定されたものとすることができる。)、押圧されることによりオン動作し、その動作に基づく信号の出力手段を有する複数のタクトスイッチ13a〜13cと、正常に組み立てられている状態で、各タクトスイッチ13a〜13cから所定の異なる長さL1〜L3で上下方向に沿って離間して位置するようにロッド9の胴部の外周面にそれぞれ設けられ、感熱素子6の変位に伴ってロッド9が下方へL1〜L3の長さで移動することによって、各タクトスイッチ13a〜13cと接触し、各タクトスイッチ13a〜13cをそれぞれ押圧する複数の押圧突起9a〜9cとからなる。
この変位量検出手段D−1によれば、感熱素子6の変位に伴うロッド9の下方への移動量が長さL1〜L3に至った場合、タクトスイッチ13a〜13cが押圧突起9a〜9cにより押圧されてオン動作し、それに基づく信号が検出信号としてタクトスイッチ13a〜13cから出力され、その検出信号により感熱素子6の変位量を検出することができることになるが、本実施形態において、変位量検出手段D−1は、各タクトスイッチ13a〜13cと各押圧突起9a〜9cとが異なる長さL1〜L3(例えば、L1が0.2mm、L2が0.4mm、L3が.6mmとすることができる。)で離間して配置されるものとなっており、感熱素子6の変位量の程度に応じて、タクトスイッチ13a〜13cから段階的に検出信号が出力され、感熱素子6の変位量を段階的に検出することができるようになっている。
変位量検出手段D−1の信号の出力手段としては、図示は省略するが、各タクトスイッチ13a〜13cに設けた記憶部とすることができ、その記憶部を検出信号の無線送信手段を有するものとして、検出信号の無線受信手段を有する点検用の外部装置を近付けて外部から無線により検出信号が受信されるものとすることができるし、また検出信号の無線受信手段を有する外部装置を常設し、その外部装置を介して防災センター等により常時検出信号が受信されるものとすることができる。
変位量検出手段D−1の電源については、電池としてもよいし、又、羽根車の回転による発電ユニットをスプリンクラ配管中に設け、配管内の水流により羽根車を回転させて発電し、それを蓄電したものを電源としてもよい。
尚、変位量検出手段D−1において、タクトスイッチ13a〜13c及び押圧突起9a〜9cの配置構造は適宜変更することができ、例えば、タクトスイッチ13a〜13cを周方向に同じ高さの位置に設けられるものとしてもよいし(押圧突起9a〜9cは図1の位置のまま)、更に、タクトスイッチ13a〜13cを移動側(ロッド9側)として、押圧突起9a〜9cを固定側(例えばシリンダ7側)としてもよい。
又、変位量検出手段D−1において、タクトスイッチ13a〜13c及び押圧突起9a〜9cの数は適宜変更することができ、例えば、タクトスイッチを1つとして、押圧突起9a〜9cによって複数回押圧されるものとしてもよいし、又、タクトスイッチ及び押圧突起を1つずつとしてもよい(この場合、感熱素子6の変位量の段階的な検出はできなくなるが、変位量が所定量に至っているか否かの確認はすることができる。)。
[第2の実施形態]
次に、図2に基づき、この発明の第2の実施形態について説明する。
尚、第2の実施形態は、この発明を第1の実施形態と同様にアーム支持式の弁体支持機構を備えたスプリンクラヘッドに適用する場合を例示するものであるが、感熱素子の変位量検出手段として、第1の実施形態におけるようなスイッチに代えて、筒状に導線を巻回してなる検出コイルを利用する場合を例示するものである。
即ち、スプリンクラヘッド1−2は、第1の実施形態のスイッチを用いた変位量検出手段D−1に代えて、筒状に導線を巻回してなる検出コイル14を有する変位量検出手段D−2を備えている。
本実施形態において、変位量検出手段D−2は、具体的には、導線が筒状に巻回されてなり、上下方向に延在すると共に、内部をロッド9の胴部が上下に貫通するように挿通された状態でコイル支持体14aによって支持されて設けられ(本実施形態においては、シリンダ7に固定されて設けられている。)、信号の出力手段を有する検出コイル14と、ロッド9の胴部の外周面に周方向に延在する複数の強磁性を有する線状の部分として設けられると共に、それら複数の線状の部分が上下方向に所定の間隔で配置されて設けられた磁性ライン部15とからなる。
本実施形態の変位量検出手段D−2によれば、感熱素子6の変位に伴ってロッド9が下方に移動した場合、渦電流が流れる検出コイル14内をロッド9の複数の磁性ライン部15が移動することとなり、ロッド9の移動に基づき、その移動量に応じて検出コイル14におけるインダクタンスが段階的に変化し、その変化が検出信号として出力されることとなる。
つまり、この変位量検出手段D−2によっても、第1の実施形態の複数のスイッチからなる変位量検出手段D−1と同様、感熱素子6の変位量を検出することが可能というだけでなく、それを段階的に検出することが可能である。
尚、変位量検出手段D−2において、磁性ライン部15については、上下方向に連続する強磁性の部分からなるものとしてもよいし、部分的に設けるのに代えて、ロッド9全体を強磁性の材料からなるものとしてもよく、そのようにすれば、ロッド9の移動量に応じ、検出コイル14のインダクタンスを直線的に変化させることが可能となり、感熱素子6の変位量をリニアに検出することが可能となる。
又、変位量検出手段D−2の信号の出力手段や電源については、第1の実施形態の変位量検出手段D−1のものと同様のものとすることができる。
[第3の実施形態]
次に、図3及び図4に基づき、この発明の第3の実施形態について説明する。
尚、第3の実施形態は、第1及び第2の実施形態におけるアーム支持式の弁体支持機構を備えたスプリンクラヘッドに代えて、この発明をボール支持式の弁体支持機構を備えたスプリンクラヘッドに適用する場合を例示するものであるが、感熱素子の変位量検出手段としては、第2の実施形態と同様、検出コイルを利用する場合を例示するものである。
即ち、スプリンクラヘッド1−3は、ヘッド本体16の放水口16aを閉鎖する弁体17を下方から支持する支持機構部として、ボール支持式の支持機構部18を備えており、感熱素子20の変位量を検出する変位量検出手段として、検出コイル29を有する変位量検出手段D−3を備えている。
スプリンクラヘッド1−3において、ボール支持式の支持機構部18は、環状に配置された複数のボール19a,19b,...を含むリンク機構によって構成され、アーム支持式のものと同様、火災時の熱によって溶融変位してリンク機構を分解させる半田等の感熱素子20を下部に備えており、常時は組立状態が保たれて弁体17を閉鎖状態に維持する一方で、火災時は分解して弁体17を開放状態にするものとなっている。
支持機構部18は、具体的には、環状に配置された複数のボール19a,19b,...を上方から支持するスライダ21と、それらボール19a,19b,...を下方から支持するバランサ22と、スライダ21と弁体17との間に位置し、上下方向の弾発力を有する皿バネ23と、上下方向に延在して、集熱板24を中央凹部24aに形成された開口部分で上下方向に貫通すると共に、バランサ22も中央に形成された開口部分で貫通して設けられ、上下が開口した筒状をなすプランジャ25であって、集熱板24の中央凹部24aと共に感熱素子20を収容する収容部20aを環状に画定するフランジ25aを下部に有するプランジャ25と、プランジャ25の上部に螺合により固定され、上下方向に延在して、スライダ21を中央に形成された開口部分で貫通して設けられると共に、上端部が弁体17に下方から当接するように設けられたセットスクリュー26とを備えている。尚、バランサ22は、断熱材28等を介して感熱素子20を下方に押圧しており、アーム式の支持機構におけるピストンと同様の機能も有するものである。
この支持機構部18は、常時は、ヘッド本体2の下部に螺合により固定されたフレーム27の支持フランジ27aによっても、ボール19a,19b,...が下方から支持されるようになっており、ボール19a,19b,...の位置が固定されて、ボール19a,19b,...がロック手段として機能して、組立状態が保たれて、弁体17を閉鎖状態に維持するものとなっており、一方、火災時は、感熱素子20の溶融変位により集熱板24が下方に移動し、それに伴いバランサ22も下方に移動することにより、ボール19a,19b,...によるロック状態が解かれて、スライダ21も下方に移動し、それによりプランジャ25がセットスクリュー26と共に下方に移動し、皿バネ23以下の構成部分が下方に落下して、弁体17を下方に移動させて開放状態にするものとなっている。
そして、本実施形態において、変位量検出手段D−3は、感熱素子20の変位に伴って下方(弁体17の開放方向)に移動する部材であるセットスクリュー26の移動量に基づいて、感熱素子20の変位量を検出するものとなっている。
具体的には、変位量検出手段D−3は、セットスクリュー26の内部に設けられており、導線を筒状に巻回してなり、セットスクリュー26内に上下方向に延在するように埋設され、信号の出力手段を有する検出コイル29と、検出コイル29内に上下方向に延在するように挿通されて設けられると共に、検出コイル29内を上下方向に移動可能で、且つセットスクリュー26の上端部26aから外部に進出可能に設けられ、強磁性を有する材料により検出コイル29と略同一の長さに形成されたコア30と、コア30の下部に設けられ、コア30をセットスクリュー26の上端部26aから外部に進出させる方向に付勢する付勢部材31(コイルスプリング等)とを備えている。
この変位量検出手段D−3において、感熱素子20に変位がない場合は、図3に示したように、コア30の上端30aはセットスクリュー26の上端部26aと共に弁体17の下面に当接した状態が保たれて、検出コイル29とコア30とが共に動かないようになっており、渦電流が流れる検出コイル29のインダクタンスは変化しないようになっていて、出力される信号は変化しないようになっているが、感熱素子20に変位がある場合は、図4に示したように、その変位に伴うセットスクリュー26の下方への移動により、検出コイル29が下方に移動する一方で、コア30は弁体17の下面に当接した状態が保たれるようになっており、セットスクリュー26の移動量に応じて、検出コイル29がコア30に対して移動し、渦電流が流れる検出コイル29のインダクタンスが直線的に変化するようになっており、その変化が検出信号として出力されるようになっている。
つまり、ボール支持式の支持機構18を備えたスプリンクラヘッド1−3においても、感熱素子20の変位量検出手段D−3を備えていることにより、感熱素子20の変位量を検出することが可能である。
尚、この変位量検出手段D−3の信号の出力手段や電源についても、第1の実施形態の変位量検出手段D−1のものと同様のものとすることができる。
[参考例]
最後に、図5及び図6に基づき、参考例について説明する。
尚、ここで説明する参考例は、感熱素子を含む弁体支持機構を備えたスプリンクラヘッドについて、ヘッド内部の変位量検出手段により感熱素子の変位量を検出するのに代えて、ヘッド外部の変位量検出手段により感熱素子の変位量を検出する場合を例示するものである。
スプリンクラヘッド1−4は、ボール支持式の弁体支持機構18を備えたもので、セットスクリュー26が内部に感熱素子の変位量検出手段を備えていないものとなっている点を除き、第3の実施形態のスプリンクラヘッド1−3と同様の構成のものである。
即ち、スプリンクラヘッド1−4は、集熱板24を中央凹部24aに形成された開口部分で上下方向に貫通し、集熱板24の中央凹部24aと共に感熱素子20を収容する収容部20aを環状に画定するフランジ25aを下部に有するプランジャ25をボール支持機構部18の下部に備えている。
このようなプランジャ25を支持機構部18を備えたスプリンクラヘッド1−4においては、支持機構部18の正常な組立状態が保たれているときに、プランジャ25の下面がヘッドの最下面をなすようになっているが、感熱素子20の変位に伴って集熱板24が下方に移動するようにもなっていることから、感熱素子20の変位に伴って集熱板24が下方に移動すれば、その移動量に応じて集熱板24の下面とプランジャ25の下面との位置関係が変化するようになっている。
つまり、前記のようなプランジャ25を支持機構部18を備えたスプリンクラヘッド1−4の場合、集熱板24の下面とプランジャ24の下面との位置関係の変化量を外部から検出することにより、感熱素子20の変位量の検出が可能である。
集熱板24の下面とプランジャ25の下面との位置関係の変化量の外部からの検出は、例えば、第3の実施形態における変位量検出手段D−3と同タイプのものを外部装置化した変位量検出手段D−4によって行うことができる。
外部装置である変位量検出手段D−4は、具体的には、検出手段本体32内に、導線を軸方向に延在するように筒状に巻回してなり、信号の出力手段を有する検出コイル33と、検出コイル33内に軸方向に延在するように挿通されて設けられると共に、検出コイル33内を上下方向に移動可能で、且つ検出手段本体32の上端部32aから内外に出没可能に設けられ、強磁性を有する材料により形成されたコア34と、コア34の下部に設けられ、コア34を検出手段本体32の上端部32aから外部に押し出す方向に付勢する付勢部材35(コイルスプリング等)とが埋設されてなる。
図5は、感熱素子20に変位がなく、支持機構18の正常な組立状態が保たれているときに、変位量検出手段D−4を集熱板24の下面とプランジャ25の下面に押し付けた状態を示したものである。
このとき、集熱板24の下面よりプランジャ25の下面が所定の距離で突出している状態にあり、その距離分、コア34の上面が検出手段本体32の上面から押し下げられた状態にあるが、予め、この状態における検出コイル33とコア34の位置関係から生じる検出コイル33のインダクタンスから得られる値を基準値として記憶手段に記憶しておくことで、点検時、検出コイル33のインダクタンスをその基準値と比較することにより、その変化量から感熱素子20の変位量を検出することが可能となる。
即ち、感熱素子20に変位があれば、図6に示したように、集熱板24が下方に移動により、集熱板24の下面からのプランジャの24の下面の突出量が減って、コア34が相対的に上昇することとなるので、検出コイル33とコア34の位置関係が変化し、検出コイル33のインダクタンスが基準値から変化することとなり、その変化量から感熱素子20の変位量を検出することが可能である。
つまり、プランジャ25を支持機構部18に備えたスプリンクラヘッド1−4においては、外部装置である変位量検出手段D−4により、外部から感熱素子20の変位量の検出が可能である。
尚、この参考例において、支持機構部18は、正常な組立状態が保たれているときに、プランジャ25の下面が最下面をなすものとしているが、勿論、集熱板24の下面が最下面をなすものとしてもよいし、両者の下面が共に最下面をなすものとしてもよい。
以上この発明の実施形態及び参考例を説明したが、第2、第3の実施形態及び参考例では、検出コイルによる変位量検出手段を用いたが、例えば、第1の実施形態のタクトスイッチ13a、13b、13cと押圧突起9a、9b、9に代えて、例えば、バランサ11に発光素子と受光素子からなる光学式距離センサを設け、ロッド支持部材9dとの変位量を検出するようしてもよく、又、変位量検出手段については、超音波式、静電容量式、電磁波式といった各種距離センサに置き換えることが可能となっている。更に、変位量検出手段は、感熱素子の変位量を検出できるものであればよく、例えば、第1の実施形態のフレーム12と集熱板10の上端、或いは第2、第3の実施形態のフレーム12、27の下端と集熱板24の上端からなる隙間の変位量を検出するなど、感熱素子の変位に応じて変動するスプリンクラヘッドの部品間の変位量を検出するようにしてもよい。
(付記)
付記1に係るスプリンクラヘッドは、放水口を有するヘッド本体と、該ヘッド本体の放水口を閉鎖する弁体と、該弁体を支持する支持機構部とを備え、該支持機構部が、感熱素子と、該感熱素子の変位に伴って移動する移動部材とを有するものであるスプリンクラヘッドにおいて、該移動部材の移動量に基づいて、該感熱素子の変位量を検出する変位量検出手段が設けられていることを特徴とする。
また、付記2に係るスプリンクラヘッドは、付記1に記載の態様において、該変位量検出手段は、該移動部材の移動によって動作し、その動作に基づく信号を出力する少なくとも1つのスイッチを有するものであることを特徴とする。
また、付記3に係るスプリンクラヘッドは、付記1に記載の態様において、該変位量検出手段は、該移動部材が挿通される検出コイルを有するものであり、該検出コイルは、該移動部材の移動によって生じる電気的な変化に基づく信号を出力するものであることを特徴とする。
また、付記4に係るスプリンクラヘッドは、付記1に記載の態様において、該変位量検出手段は、該移動部材の内部に設けられるものであり、該移動部材の移動に伴って外部に進出可能なコアと、該コアが挿通される検出コイルとを有するものであり、該検出コイルは、該移動部材の移動に伴う該コアの移動によって生じる電気的な変化に基づく信号を出力するものであることを特徴とする。
また、付記5に係るスプリンクラヘッドは、付記2に記載の態様において、該支持機構部が、該感熱素子の収容部を円柱状に画定するシリンダと、該感熱素子を押圧するロッドとを有するものであり、該ロッドが、該移動部材であることを特徴とする。
また、付記6に係るスプリンクラヘッドは、付記3または4に記載の態様において、該支持機構部が、該感熱素子の収容部を環状に画定するフランジが設けられたプランジャと、該プランジャに螺合により固定されるセットスクリューとを有するものであり、該セットスクリューが、該移動部材であることを特徴とする。
(付記の効果)
付記によれば、感熱素子の変位に伴って移動する移動部材の移動量に基づいて、感熱素子の変位量を検出する変位量検出手段が設けられているので、その変位量検出手段によって感熱素子の変位量を検出することができる。
従って、付記によれば、感熱素子の変位の状態を確認することができるので、例えば破壊することなくスプリンクラヘッドの交換時期を判断可能なスプリンクラヘッドを得ることができる。
1−1:スプリンクラヘッド D−1:変位量検出手段 2:ヘッド本体
2a:放水口 3:弁体 4:支持機構部 5:アーム 5a:当接部
5b:鉤状部 6:感熱素子 6a:収容部 7:シリンダ
7a:シリンダ支持部材 8:ピストン 9:ロッド 9a〜9c:押圧部
9d:ロッド支持部材 10:集熱板 11:バランサ 12:フレーム
12a:支持フランジ 13a〜13c:タクトスイッチ
1−2:スプリンクラヘッド D−2:変位量検出手段 14:検出コイル
15:磁性ライン部 1−3:スプリンクラヘッド D−3:変位量検出手段
16:ヘッド本体 16a:放水口 18:支持機構部
19a,19b,...:ボール 20:感熱素子 20a:収容部
21:スライダ 22:バランサ 23:皿バネ 24:集熱板
24a:中央凹部 25:プランジャ 25a:フランジ
26:セットスクリュー 26a:上端面 27:フレーム
27a:支持フランジ 28:断熱材 29:検出コイル 30:コア
30a:上端 31:付勢部材 1−4:スプリンクラヘッド
D−4:変位量検出手段 32:検出手段本体 32a:上端部
33:検出コイル 34:コア 35:付勢部材

Claims (3)

  1. 放水口を有するヘッド本体と、該ヘッド本体の放水口を閉鎖する弁体と、該弁体を支持する支持機構部とを備え、該支持機構部が、感熱素子と、該感熱素子の変位に伴って移動する集熱板とを有するスプリンクラヘッドにおける該感熱素子の変位量を検出するスプリンクラヘッド用変位量検出外部装置であって、
    該スプリンクラヘッドに押し付けられて、該集熱板の移動量に基づいて、該感熱素子の変位量を検出する変位量検出手段が設けられていることを特徴とするスプリンクラヘッド用変位量検出外部装置。
  2. 該変位量検出手段は、
    検出手段本体と、
    該検出手段本体内に設けられた検出コイルと、
    該検出コイル内に軸方向に延在するように挿通されたコアと、
    前記コアの下部に設けられ、前記コアを前記検出手段本体の外部に押し出す方向に付勢する付勢部材と
    を備え、
    該検出コイルは、該集熱板の移動に伴う該コアの移動によって生じる電気的な変化に基づく信号を出力するものである
    ことを特徴とする請求項1記載のスプリンクラヘッド用変位量検出外部装置。
  3. 支持機構部は、前記集熱板の中央凹部に前記感熱素子を収容する収容部を画定するフランジを有するプランジャを備え、
    プランジャの下面が、該集熱板の下面から突出した状態で該検出手段本体を該スプリンクラヘッドに押し当てた際に生じる検出コイルのインダクタンスを基準値として記憶手段に記憶し、
    点検時、該検出手段本体を該スプリンクラヘッドに押し当てた際に生じる検出コイルのインダクタンスを該基準値と比較して、該感熱素子の変位量を検出する
    ことを特徴とする請求項2記載のスプリンクラヘッド用変位量検出外部装置。
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